JP2005196054A - 画像形成装置及び定着機構部の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 定着ローラの回転速度を可変可能とし、印字要求の用紙サイズとその搬送方向、並びに印字枚数を検出することによって定着ローラの回転速度を自動的に変更制御することで、小サイズ紙を連続印字したときにも転写ズレの生じない画像形成を可能とする。
【解決手段】 CPU542により、加熱ローラ39a及び加圧ローラ39bの周速度を、印字される用紙サイズ、通紙方向及び印字枚数に基づいて可変制御する。具体的には、CPU542による加熱ローラ39a及び加圧ローラ39bの周速度の可変制御は、記録用紙が加熱ローラ39a及び加圧ローラ39bを通過する位置によってローラの長手方向(軸方向)に対し記録用紙の通紙部39b1と非通紙部39b2とが発生することに基づき、加圧ローラ39bの非通紙部39b2のローラ径の熱膨張率を基に制御する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、スキャナ装置、複写装置、ファクシミリ装置、またはこれら装置の何れかを組み合わせた複合機等の画像形成装置に係り、より詳細には、用紙サイズや通紙方向、印字枚数等に係わらず、印字の開始から終了まで転写ずれの無い良好な印字画像を得ることのできる画像形成装置及び定着機構部の制御方法に関する。
従来より、スキャナ装置、複写装置、ファクシミリ装置、またはこれら装置の何れかを組み合わせた複合機等の画像形成装置にあっては、トナー像が転写された記録用紙を定着機構部に通過させ、この定着機構部において記録用紙上にトナー像を加熱定着させるようになっている。定着機構部は、互いに対向配置された一対のローラ部材を備えており、少なくとも一方が定着用加熱源となる加熱ローラとして構成されている。つまり、一対のローラ部材間で記録用紙を挟持しながら搬送することによってトナー像を記録用紙上に加熱定着させるようになっている。
ところで、この種の定着機構部では、ローラ本体を薄肉化してその熱容量を小さくすることにより、装置の電源容量(供給電力)を大きくすることなしにウォームアップ時間を短縮化し、かつ省エネルギー性を向上させることが提案されている。
ところが、このように薄肉化されたローラ本体を採用した場合、この薄肉化に伴って、ローラ本体の軸線方向の熱移動性が低下することになる。このため、ローラ本体の全体を均一な温度に維持することが困難となる。例えば、ローラ本体の加熱範囲よりも小さいサイズの記録用紙を通過させた場合、記録用紙の通過部分では記録用紙によって熱が奪われるのに対し、記録用紙が通過しない部分では熱が奪われないためこの部分においてローラ温度の過上昇(以下、非通紙部異常昇温と呼ぶ)が発生してしまう。この非通紙部異常昇温が発生している状況で、上記サイズよりも大きいサイズの記録用紙を通過させた場合、温度過上昇部分において過定着が生じたり、記録用紙上のトナーの光沢性に変化が生じたり、過定着部分が高温オフセットを起して加熱ローラにトナーが付着したりするおそれがある。
この非通紙部異常昇温を回避するため、従来の定着機構部は、加熱範囲の異なる複数のヒータをローラ本体内に配置し、通過する記録用紙のサイズに応じて通電するヒータを選択するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
図8及び図9は、従来の定着機構部39の内部構造及び加熱ローラの概略構成とその制御回路の構成を示している。
これらの図に示すように、加熱ローラ39aは、定着部材としてのローラ本体391と、このローラ本体391を加熱する加熱手段としてのハロゲンヒータ392と、ローラ本体391の表面温度を検出する温度検出手段を構成する温度センサ393A,393Bと、制御回路540と、上記加熱ローラ391と対をなすように対向配置された加圧ローラ394とを備えている。
ハロゲンヒータ392は、ローラ本体391の内部に配置されており、ローラ軸線方向中央部において記録用紙のセンタ基準に合わせてヒータを配置してなるメインヒータ392aと、このメインヒータ392aの軸線方向両側にそれぞれヒータを配置してなるサブヒータ392bとを備えている。メインヒータ392aはローラ軸線よりも下側に配設されている。一方、サブヒータ392bはローラ軸線よりも上側に配設されている。これらメインヒータ392a及びサブヒータ392bは、ガラス管Gの内部にフィラメントFが収容されて構成されており、このフィラメントFは、各ヒータ392a,392bによって加熱すべき範囲に対応した部分が発熱箇所として形成されている。そして、制御回路540からフィラメントFに通電されることによって、所定の発熱分布となるように発光して赤外線が放射され、加熱ローラ391の内周面を加熱するようになっている。また、メインヒータ392a及びサブヒータ392bは、制御回路540によってそれぞれ独立に温度制御される。
ローラ本体391は、ハロゲンヒータ392(メインヒータ392a及びサブヒータ部392b)により所定の定着温度(例えば200℃)に加熱されて、定着機構部39のニップ部K(加熱ローラ39aと加圧ローラ39bとの間のニップ部K)を通過する記録媒体である記録用紙Pを加熱するためのものである。また、加熱ローラ39aは、その本体である芯金39a1と、記録用紙上のトナーがオフセットするのを防止するために芯金39a1の外周表面に形成された離型層39a2とを備えている。
上記芯金39a1には、例えば、鉄、ステンレス鋼等の鉄系材料やそれらの合金が用いられる。また、アルミニウムや銅等の金属であってもよい。離型層39a2には、PFA(テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂、シリコーンゴム、フッ素ゴム等が用いられる。
加圧ローラ39bは、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム等の芯金39b1の外周表面にシリコーンゴム等の耐熱弾性材層39b2を有するように構成されている。加圧ローラ39bの耐熱弾性材層39b2の表面には、加熱ローラ39aの場合と同様のフッ素樹脂による離型層が形成されてもよい。なお、加圧ローラ39bは、図示しないばね等の弾性部材により加熱ローラ39aに約200Nの力で圧接され、これにより、加熱ローラ39aとの間に所定幅のニップ部Kが形成されるよう構成されている。
一方、制御回路540は、ハロゲンヒータ392を用いた直接加熱方式によって加熱ローラ39aを定着温度(200℃)に制御するように構成されている。つまり、制御回路540は、各ヒータ392a,392bへの通電を行うドライバ541、ローラ本体391を回転駆動するドライバ544、各ドライバを制御するCPU542、各温度センサ533A,533Bからの検出信号を受ける入力回路543を備えており、各温度センサ533A,533Bからの検出信号に基づいて各ヒータ392a,392bへの通電状態を切り換えて、加熱ローラ39aの表面温度を定着温度に維持するようになっている。具体的には、メインヒータ392aによって加熱される範囲に配設されたメイン温度センサ533Aからの検出温度信号に基づいてメインヒータ392aへの通電状態が切り換えられる。一方、サブヒータ392bによって加熱される範囲に配設されたサブ温度センサ533Bからの検出温度信号に基づいてサブヒータ392bへの通電状態が切り換えられるようになっている。
そして、小サイズ紙の通過時にはメインヒータ392aのみに通電を行う一方、大サイズ紙の通過時にはメインヒータ392a及びサブヒータ392b共に通電を行う。これにより、ローラ本体391のうち記録用紙が通過する部分のみを加熱することができる。
特開2003−177627号公報
ところで、このようなメインヒータ392a及びサブヒータ392bの通電制御において、小サイズ紙の通過時は、メインヒータ392aのみに通電(ON)し、サブヒータ392bは非通電(OFF)とすればよいが、サブヒータ392bを完全にOFFしてしまうと、加熱ローラ39aの軸方向両端部の温度が極端に低下してしまい、次に、引き続いて大サイズ紙を通紙するためにサブヒータ392bに通電(ON)を開始しても、加熱ローラ39aの軸方向両端部の温度が急激には上昇せず、熱量不測による定着不良が発生するといった問題があった。そのため、従来の画像形成装置では、小サイズ紙の通紙時でも、サブヒータ329bを完全にはOFFせず、断続的にON・OFF制御を繰り返して、加熱ローラ39aの軸方向両端部の温度をある程度保つような予備加熱を行っていた。具体的には、完全通電時を100%とすると、ON・OFF制御によって30%通電を行っている。これにより、大サイズ紙の印字に移行したときの上記定着不良の問題を解決していた。
一方、小サイズ紙の印字時に、このようなサブヒータ329bのON・OFF制御を行うことで、小サイズ紙が通過する加熱ローラ39aの中央部分は記録用紙への熱伝導等を考慮しつつ定着設定温度となるように制御されるが、加熱ローラ39aの軸方向両端部の温度は記録用紙が通過しないため、小サイズ紙の連続印字を続けていると、予備加熱分だけ温度が嵩上げされる形となる。
図10は、加熱ローラ39aの軸方向の温度分布の例を示しており、図中、実線で示した曲線が小サイズ紙を通紙したときの温度分布、破線で示した曲線が大サイズ紙を通紙したときの温度分布を示している。
同図に示すように、大サイズ紙を通紙しているときは、何枚印字しても加熱ローラ39aの軸方向の全体がほぼ定着設定温度に制御されているが、小サイズ紙を通紙しているときは、印字開始当初は定着設定温度に制御されるものの、印字枚数が増えるに従って、加熱ローラ39aの軸方向両端部の温度が予備加熱分だけ嵩上げされて行き、定着設定温度より高くなっている(図中、符号81により示す)。このときの温度ギャップTは、実際の装置による測定の結果、30℃〜40℃程度であることが判明した。
さらに、このような温度ギャップTが生じることで、加熱ローラ39aに圧接状態で対向配置されている加圧ローラ39b自体の熱膨張に差が生じ、その熱膨張差によって加圧ローラ39bの径自体が軸方向の中央部(通紙部分)と両端部(非通紙部分)とで異なることとなる。そのローラ径の違いは、図11に示すように、L1(非通紙部分)>L2(通紙部分)となり、非通紙部分の径が通紙部分の径より大きくなる。図中において、L2部分が小サイズ紙の通過する部分である。
ところで近年、画像形成装置は、装置のコンパクト化及び装置の占有面積の縮小化を図るため、ビルドアップ方式を採用する装置が増加している。すなわち、装置の最下部に記録用紙を収納・搬送する給紙部を有し、給紙部の直上部に画像形成部を有し、装置の最上部に原稿読取部を有する形態が多い。
上記の装置では記録用紙を略垂直に搬送することとなり、このとき、記録用紙の搬送力は重力の影響を受けることとなる。例えば、転写機構部を通過し、定着機構部に記録用紙を搬送するとき、重力の影響によって記録用紙は転写機構部の方向に自然落下しようとする。このため、通常、定着機構部のローラ周速度(用紙搬送速度)は記録用紙が転写機構部を通過する速度(転写機構部のローラ周速度)より若干速くするのが一般的で、その速度比は[(転写機構部を通過する速度):(定着機構部を通過する速度)=1.0:(1.02〜1.005)]となっている。
このような略垂直に記録用紙を搬送する装置において、搬送される記録用紙が定着機構部の定着ローラ(加熱ローラ39a,加圧ローラ39b)の略全長に近似した用紙幅のときは、上記したように加圧ローラ39bに熱膨張差が生じないため、上記速度比によって正常に定着、転写工程が実行される。
しかし、搬送される用紙幅が上記定着ローラ(加熱ローラ39a,加圧ローラ39b)に対し狭い用紙(小サイズ紙の縦搬送等)のときは、上記したように、記録用紙が通過する定着ローラ(加熱ローラ39a,加圧ローラ39b)の中央部(通紙部分)と、記録用紙が通過しない両端部(非通紙部分)とにおいて温度バラツキが発生し、この温度バラツキによって加圧ローラ39bの熱膨張に差が生じ、図11に示すように通紙部分と非通紙部分の加圧ローラ径が異なることとなる。定着ローラの用紙搬送速度は、加圧ローラ39bの径の大きい非通紙部分のローラ周速度によって決定されるため、転写工程での用紙搬送速度に対する相対的な速度比が変化する。具体的には、転写工程での用紙搬送速度に対して定着工程での用紙搬送速度が、加圧ローラ39bの非通紙部分の熱膨張に従って徐々に速くなっていく。この相違は、連続印字のときに顕著となる。
本発明者らは、連続印字において、定着工程での用紙搬送速度がどのように変化するかについて実験を行った。実験では、A4サイズの記録用紙を用紙搬送方向に対して横向きに挿入して搬送(いわゆる横搬送)した場合と、縦向きに挿入して搬送(いわゆる縦搬送)した場合について、それぞれ連続印字枚数を50枚として記録用紙の先端部、中央部、後端部のそれぞれの箇所における原稿と印字の寸法誤差(倍率変化)を測定した。その結果を図12に示す。図12(a)は、A4サイズの記録用紙を横搬送した場合の実験結果であり、同図(b)は、A4サイズの記録用紙を縦搬送した場合の実験結果である。
A4サイズの記録用紙を横搬送した場合はいわゆる大サイズ紙の通紙時に相当し、図10に破線で示すように、何枚印字しても加熱ローラ39aの軸方向の全体がほぼ定着設定温度に制御されている。従って、加熱ローラ39aの温度バラツキも発生せず、これに対向配置されている加圧ローラ39bの熱膨張にも差が生じない。そのため、図12(a)に示すように、原稿と印字の寸法誤差(倍率変化)は、印字枚数に係わらず、記録用紙の先端部と後端部との差がほぼ一定に保たれている。
これに対し、A4サイズの記録用紙を縦搬送した場合はいわゆる小サイズ紙の通紙時に相当し、図10に実線で示すように、通紙部分と非通紙部分とで温度バラツキが発生し、加圧ローラ39bの径が図11に示すように通紙部分と非通紙部分とで異なることになる。この加圧ローラ39bの径の差は、印字枚数が増加するに従って増大する。その結果、図12(b)に示すように、記録用紙の先端部では、寸法誤差が印字枚数に係わらずほぼ98.8%程度に維持されているのに対し、記録用紙の後端部では、印字枚数が増加するに従い、99.3%から98.8%と約0.5%変化している。そして、この寸法誤差の変化が、記録用紙の後端部での転写ズレの原因であることが判明した。
すなわち、搬送される記録用紙が転写ローラと定着ローラとに跨る長さである場合、記録用紙の先端部の印字は転写ローラのスピードによって制御され、後端部の印字は定着ローラのスピードによって制御されるが、連続印字を行っている場合には、印字枚数が増加するたびに、転写ローラの搬送速度に対して定着ローラの搬送速度が徐々に速くなっていくため、記録用紙の後端部(転写側)が定着ローラによってより強く引っ張られることになり、記録用紙の後端部側で転写ズレを生じることとなる。
本発明は係る問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、定着ローラの回転速度を可変可能とし、印字要求の用紙サイズとその搬送方向、並びに印字枚数を検出することによって定着ローラの回転速度を自動的に変更制御することで、小サイズ紙を連続印字したときにも転写ズレの生じない画像形成装置及び定着機構部の制御方法を提供することにある。
本発明の画像形成装置及び定着機構部の制御方法によれば、定着ローラの回転速度を可変可能とし、印字要求の用紙サイズと、その搬送方向、並びに印字枚数を検出することによって定着ローラの回転速度を自動的に変更制御することで、小サイズ紙を連続印字したときにも転写ズレの生じない良好な画像を形成することができる。
本発明の画像形成装置は、用紙を搬送する用紙搬送手段と、この用紙搬送手段で搬送される用紙に対して画像形成処理を行う画像形成手段と、この画像形成手段で画像が形成された用紙を排出する排出手段とを備え、前記画像形成手段は、画像を用紙に転写する転写機構部及び転写された画像を定着させる定着機構部を有する画像形成装置において、前記定着機構部を構成する加熱及び加圧ローラの周速度を、印字される用紙サイズ、通紙方向及び印字枚数に基づいて可変制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
この場合、前記制御手段による加熱及び加圧ローラの周速度の可変制御は、前記用紙が加熱及び加圧ローラを通過する位置によってローラの長手方向(軸方向)に対し用紙の通紙部と非通紙部とが発生することに基づき、前記非通紙部のローラ径の熱膨張率を基に制御する。具体的には、前記制御手段には前記加圧ローラの表面温度と熱膨張との対応関係を示すテーブルが予め格納されており、前記制御手段は、前記加圧ローラの表面温度を通紙部と非通紙部とでそれぞれ検出し、その検出温度に基づいて前記テーブルを参照することで、非通紙部のローラ径の熱膨張率を算出する。そして、この算出した熱膨張率の差による非通紙部のローラ径の変化を考慮して、加熱及び加圧ローラの周速度が一定となるように制御する。
また、前記制御手段による加熱及び加圧ローラの周速度の可変制御は、装置に印字要求及び印字条件が入力されることによって、前記テーブルに基づいて印字の開始から終了まで継続して行う。この場合、前記加熱及び加圧ローラの周速度の可変制御幅は、前記転写機構部を通過する用紙の搬送速度を基に次式、[(転写機構部を通過する用紙搬送速度):(加熱及び加圧ローラの周速度の可変幅)=1.0:(0.95〜1.02)]
の関係式で表される範囲内とする
このような構成とすることにより、転写機構部による記録用紙の搬送速度と定着機構部による記録用紙の搬送速度とが、連続印字の場合においても、印字の開始から終了まで常に同じ速度比に保つことができる。従って、小サイズ紙を連続印字したときにも記録用紙の後端部に転写ズレの生じない良好な画像を形成することができる。
さらに、前記定着機構部の用紙搬送方向上流側に配置される用紙搬送用駆動部材は、前記定着機構部の用紙搬送速度の可変に合わせて該定着機構部の用紙搬送速度と等速に制御する。これにより、定着機構部以降の用紙搬送系(例えば、排出機構部)の速度も定着機構部の速度と同じ速度に制御されるので、定着機構部から排出機構部に搬送される間に記録用紙が撓むといったことがなく、周辺の部材にこすれたり、引っかかったりする心配がない。
また、本発明の定着機構部の制御方法は、用紙を搬送する用紙搬送手段と、この用紙搬送手段で搬送されてくる用紙に画像を転写する転写機構部及び転写された画像を定着させる定着機構部を有する画像形成手段と、この画像形成手段で画像が形成された用紙を排出する排出手段とを備えた画像形成装置にいて、前記定着機構部を構成する加熱及び加圧ローラの周速度を、印字される用紙サイズ、通紙方向及び印字枚数に基づいて可変制御することを特徴とする。この場合、前記加熱及び加圧ローラの周速度の可変制御は、前記用紙が加熱及び加圧ローラを通過する位置によってローラの長手方向(軸方向)に対し用紙の通紙部と非通紙部とが発生することに基づき、前記非通紙部のローラ径の熱膨張率を基に制御する。具体的には、前記加圧ローラの表面温度と熱膨張との対応関係を示すテーブルを用い、前記加圧ローラの表面温度を通紙部と非通紙部とでそれぞれ検出し、その検出温度に基づいて前記テーブルを参照することで、非通紙部のローラ径の熱膨張率を算出する。また、前記加熱及び加圧ローラの周速度の可変制御は、印字要求及び印字条件が入力されることにより、前記テーブルに基づいて印字の開始から終了まで継続して行う。この場合、前記加熱及び加圧ローラの周速度の可変制御幅は、前記転写機構部を通過する用紙の搬送速度を基に次式[(転写機構部を通過する用紙搬送速度):(加熱及び加圧ローラの周速度の可変幅)=1.0:(0.95〜1.02)]の関係式で表される範囲内で制御する。さらに、前記定着機構部の用紙搬送方向上流側に配置される用紙搬送用駆動部材も、前記定着機構部の用紙搬送速度の可変に合わせて該定着機構部の用紙搬送速度と等速に制御する。
このような制御方法とすることにより、転写機構部による記録用紙の搬送速度と定着機構部による記録用紙の搬送速度とが、連続印字の場合においても、印字の開始から終了まで常に同じ速度比に保つことができる。従って、小サイズ紙を連続印字したときにも記録用紙の後端部に転写ズレの生じない良好な画像を形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態では、本発明の画像形成装置をビルドアップ方式を採用した複合機に適用した場合について説明する。
−複合機の全体構成の説明−
図1は、本実施形態に係る画像形成装置としての複合機1の内部構成の概略を示している。複合機1は、記録用紙(OHP等の記録媒体を含む。)に画像を形成する画像形成モードとしてコピアモード、プリンタモード、FAXモードを有し、各モードはユーザによって選択される。
この複合機1は、装置の下部側に、記録用紙を収納・搬送する用紙搬送系32とその直上部に画像形成系31とを有する画像形成部3を備え、装置の上部側に、原稿読取部としてのスキャナ部2及び原稿を給紙する原稿自動給紙部4を備えている。以下、各部について説明する。
<スキャナ部2の説明>
スキャナ部2は、透明なガラス等で成る原稿台41上に載置された原稿の画像や原稿自動給紙部4により1枚ずつ給紙される原稿の画像を読み取って画像データを作成する部分である。このスキャナ部2は、露光光源21、複数の反射鏡22,23,24、結像レンズ25、光電変換素子(CCD:Charge Coupled Device)26を備えている。
上記露光光源21は、原稿自動給紙部4の原稿台41上に載置された原稿や原稿自動給紙部4を搬送される原稿に対して光を照射するものである。各反射鏡22,23,24は、図1に一点鎖線Aで光路を示すように、原稿からの反射光を一旦図中左方向に反射させた後、下方に反射させ、その後、結像レンズ25に向かうように図中右方向に反射させるようになっている。
原稿の画像読取動作として、上記原稿台41上に原稿が載置された場合(「シート固定方式」として使用する場合)には、露光光源21及び各反射鏡22,23,24が原稿台41に沿って水平方向に走査して、原稿全体の画像を読み取ることになる。一方、原稿自動給紙部4を搬送される原稿を読み取る場合(「シート移動方式」として使用する場合)には、露光光源21及び各反射鏡22,23,24が図1に示す位置に固定され、後述する原稿自動給紙部4の原稿読取部42を原稿が通過する際にその画像を読み取ることになる。
上記各反射鏡22,23,24で反射されて結像レンズ25を通過した光は光電変換素子26に導かれ、この光電変換素子26において反射光が電気信号(原稿画像データ)に変換されるようになっている。
<画像形成部3の説明>
画像形成部3は、画像形成系31と用紙搬送系32とを備えている。
画像形成系31は、レーザスキャニングユニット31a及びドラム型の像担持体としての感光体ドラム31bを備えている。レーザスキャニングユニット31aは、上記光電変換素子26において変換された原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム31bの表面に照射するものである。感光体ドラム31bは、図1中に矢印で示す方向に回転し、レーザスキャニングユニット31aからのレーザ光が照射されることによってその表面に静電潜像が形成されるようになっている。
また、感光体ドラム31bの外周囲には、上記レーザスキャニングユニット31aの他に、現像装置(現像機構部)31c、転写ユニット(転写機構部)31d、クリーニング装置(クリーニング機構部)31e、図示しない除電器、帯電ユニット31fが周方向に亘って順に配設されている。現像装置31cは、感光体ドラム31bの表面に形成された静電潜像をトナー(顕像化物質)により可視像に現像するものである。転写ユニット31dは、感光体ドラム31bの表面に形成されたトナー像を記録媒体としての記録用紙に転写するものである。クリーニング装置31eは、トナー転写後において感光体ドラム31bの表面に残留したトナーを除去するようになっている。除電器は、感光体ドラム31bの表面の残留電荷を除去するものである。帯電ユニット31fは、静電潜像が形成される前の感光体ドラム31bの表面を所定の電位に帯電させるようになっている。
このため、記録用紙に画像を形成する際には、帯電ユニット31fによって感光体ドラム31bの表面が所定の電位に帯電され、レーザスキャニングユニット31aが原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム31bの表面に照射する。その後、現像装置31cが感光体ドラム31bの表面にトナーによる可視像を現像し、転写ユニット31dによって、トナー像が記録用紙に転写される。更に、その後、感光体ドラム31bの表面に残留したトナーはクリーニング装置31eによって除去されると共に、感光体ドラム31bの表面の残留電荷が除電器によって除去される。これにより、記録用紙への画像形成動作(印字動作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の記録用紙に対して連続的に画像形成を行うことができるようになっている。
一方、用紙搬送系32は、用紙収容部としての用紙カセット33に収容された記録用紙、または手差トレイ34に載置された記録用紙を1枚ずつ搬送して上記画像形成系31による画像形成を行わせると共に、画像形成された記録用紙を用紙排出部としての排紙トレイ35へ排出するものである。
この用紙搬送系32は、主搬送路36と反転搬送路37とを備えている。主搬送路36の一端側は2つに分岐されており、一方の分岐端は用紙カセット33の排出側に対向していると共に、他方の分岐端は手差トレイ34の排出側に対向している。また、主搬送路36の他端は排紙トレイ35に対向している。反転搬送路37は、一端が転写ユニット31dの配設位置よりも上流側(図中下側)で主搬送路36に繋がっていると共に、他端が転写ユニット31dの配設位置よりも下流側(図中上側)で主搬送路36に繋がっている。
主搬送路36の一方の分岐端(用紙カセット33の排出側に対向する部分)には断面が半円状のピックアップローラ36aが配設されている。このピックアップローラ36aの回転により、用紙カセット33に収容されている記録用紙を1枚ずつ間欠的に主搬送路36に給紙できるようになっている。同様に、主搬送路36の他方の分岐端(手差トレイ34の排出側に対向する部分)には断面が半円状のピックアップローラ36bが配設されている。このピックアップローラ36bの回転により、手差カセット34に載置されている記録用紙を1枚ずつ間欠的に主搬送路36に給紙できるようになっている。
この主搬送路36における転写ユニット31dの配設位置よりも上流側には、レジストローラ36dが配設されている。このレジストローラ36dは、感光体ドラム31b表面のトナー像と記録用紙との位置合わせを行いながら記録用紙を搬送するものである。
また、レジストローラ36dの配置位置よりもさらに上流側であって、主搬送路36の分岐部よりも下流側には、搬送されてきる記録用紙の端部を検出する用紙検出器36cが配設されている。用紙検出器36cは、後述する記録用紙の重送を検出する重送検出手段としての役目と、記録用紙の後端を検知する後端検知手段としての役目を担っている。
主搬送路36における転写ユニット31dの配設位置よりも下流側には、記録用紙に転写されたトナー像を加熱により定着させるための一対の定着ローラ(加熱ローラ39a及び加圧ローラ39b)を備えた定着装置(定着機構部)39が配設されている。更に、主搬送路36の下流端には、記録用紙を排紙トレイ35に排紙するための排出ローラ36eが配設されている。
主搬送路36に対する反転搬送路37の上流端の接続位置には分岐爪38が配設されている。この分岐爪38は、図1に実線で示す第1位置とこの第1位置から図中反時計回り方向に回動して反転搬送路37を開放する第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この分岐爪38が第1位置にあるときには記録用紙が排紙トレイ35に向けて搬送され、第2位置にあるときには記録用紙が反転搬送路37へ供給可能となっている。反転搬送路37には搬送ローラ37aが配設されており、記録用紙が反転搬送路37に供給された場合(所謂スイッチバック搬送により記録用紙が反転搬送路37に供給された場合)には、この搬送ローラ37aによって記録用紙が搬送され、レジストローラ36dの上流側で記録用紙が反転されて再び転写ユニット31dに向かって主搬送路36を搬送されるようになっている。つまり、記録用紙の裏面に対して画像形成が行えるようになっている。
なお、上記構成の画像形成部3において、用紙カセット33、手差トレイ34、ピックアップローラ36a,36b、用紙検出器36c、レジストローラ36dを含めて、以後、記録用紙給紙部ともいう。
<原稿自動給紙部4の説明>
次に、原稿自動給紙部4について説明する。この原稿自動給紙部4は、所謂自動両面原稿搬送装置として構成されている。この原稿自動給紙部4は、シート移動式として使用可能であって、原稿載置部としての原稿トレイ43、中間トレイ44、原稿排出部としての原稿排紙トレイ45及び各トレイ43,44,45間で原稿を搬送する原稿搬送系46を備えている。
上記原稿搬送系46は、原稿トレイ43に載置された原稿を、原稿読取部42を経て中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ搬送するための主搬送路47と、中間トレイ44上の原稿を主搬送路47に供給するための副搬送路48とを備えている。
主搬送路47の上流端(原稿トレイ43の排出側に対向する部分)には原稿ピックアップローラ47a及び捌きローラ47bが配設されている。捌きローラ47bの下側には捌き板47cが配設されており、原稿ピックアップローラ47aの回転に伴って原稿トレイ43上の原稿のうちの1枚がこの捌きローラ47bと捌き板47cとの間を通過して主搬送路47に給紙されるようになっている。主搬送路47と副搬送路48との合流部分(図中B部分)よりも下流側にはPSローラ47e,47eが配設されている。このPSローラ47e,47eは、原稿の先端とスキャナ部2の画像読取タイミングとを調整して原稿を原稿読取部42に供給するものである。つまり、このPSローラ47e,47eは原稿が供給された状態でその原稿の搬送を一旦停止し、上記タイミングを調整して原稿を原稿読取部42に供給するようになっている。
原稿読取部42は、プラテンガラス42aと原稿押え板42bとを備え、PSローラ47e,47eから供給された原稿がプラテンガラス42aと原稿押え板42bとの間を通過する際に、上記露光光源21からの光がプラテンガラス42aを通過して原稿に照射されるようになっている。この際、上記スキャナ部2による原稿画像データの取得が行われる。上記原稿押え板42bの背面(上面)には図示しないコイルスプリングによる付勢力が付与されている。これにより、原稿押え板42bがプラテンガラス42aに対して所定の押圧力をもって接触しており、原稿が原稿読取部42を通過する際にプラテンガラス42aから浮き上がることを阻止している。
プラテンガラス42aの下流側には、搬送ローラ47f及び原稿排紙ローラ47gが備えられている。プラテンガラス42a上を通過した原稿が搬送ローラ47f及び原稿排紙ローラ47gを経て中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ排紙される構成となっている。
原稿排紙ローラ47gと中間トレイ44との間には中間トレイ揺動板44aが配設されている。この中間トレイ揺動板44aは、中間トレイ44側の端部が揺動中心とされて、図中実線で示すポジション1とこのポジション1から上方へ跳ね上げられたポジション2との間で揺動可能となっている。中間トレイ揺動板44aがポジション2にある場合には原稿排紙ローラ47gから排紙された原稿は原稿排紙トレイ45へ回収される。一方、中間トレイ揺動板44aがポジション1にある場合には原稿排紙ローラ47gから排紙された原稿は中間トレイ44へ排出されるようになっている。この中間トレイ44への排紙時には、原稿の端縁が原稿排紙ローラ47g,47g間に挟持された状態となっており、この状態から原稿排紙ローラ47gが逆回転することによって原稿が副搬送路48に供給され、この副搬送路48を経て再び主搬送路47に送り出されるようになっている。この原稿排紙ローラ47gの逆回転動作は、主搬送路47への原稿の送り出しと画像読取タイミングとを調整して行われる。これにより、原稿の裏面の画像が原稿読取部42によって読み取られるようになっている。
−複合機の基本動作説明−
以上の如く構成された複合機1の動作として、先ず、本複合機1が、プリンタとして機能する場合(プリンタモード)には、パーソナルコンピュータ等のホスト装置から送信された印字データ(イメージデータやテキストデータ)を受信し、この受信した印字データ(プリントデータ)を図示しないバッファ(メモリ)に一旦格納していく。このバッファへのプリントデータの格納と共に、バッファからのプリントデータの読み出しを順次行って、この読み出したプリントデータに基づき、上述した画像形成部3の画像形成動作により記録用紙に画像形成が行われる。
また、本複合機1がスキャナとして機能する場合(FAXモード)には、上記スキャナ部2によって読み取った原稿のスキャン画像データをバッファに一旦格納していく。このバッファへのスキャン画像データの格納と共に、バッファからホスト装置へのスキャン画像データの送信を順次行って、このホスト装置のディスプレイ等に画像表示する。
さらに、本複合機1がコピー機として機能する場合(コピアモード)には、上記スキャナ機能によって読み取った原稿画像データに基づき画像形成部3の画像形成動作によって記録用紙に画像形成が行われることになる。
ここで、コピアモードについてさらに詳しく説明する。
−コピアモードでの画像形成動作の説明−
コピアモードにおいて原稿の画像を記録用紙にコピーする際、スキャナ部2の原稿台41または原稿トレイ43にコピーしたい原稿を載置した後、図示しない操作パネル部に設けられた各入力キーを押下して印字枚数、印字倍率等の設定入力を行い、図示しないスタートキーを押下してコピー動作を開始する。
スタートキーが押されると、複合機1は、ピックアップローラ36aまたは36bが回転して用紙カセット33または手差トレイ34から主搬送路36に記録用紙が給紙される。給紙された記録用紙は、主搬送路36上に設けられたレジストローラ36dに搬送される。レジストローラ36dに搬送された記録用紙の搬送方向の先端部は、用紙に転写されるべき感光体ドラム31b上に形成されるトナー画像との位置合わせを行うため、記録用紙の副走査方向とレジストローラ36dの軸方向とが平行になるように、レジストローラ36dによってチャックされる。
スキャナ部2によって読み取られた画像データは、入力キー等を用いて入力された条件で画像処理が施された後、レーザスキャニングユニット(LSU)31aにプリントデータとして送信される。LSU31aは、帯電器31fによって所定の電位に帯電された感光体ドラム31b表面に、図示しないポリゴンミラー及び各種レンズを介して上記画像データに基づいたレーザ光を照射して静電潜像を形成する。
その後、現像装置31cの図示しない現像槽中に設けられた感光体ドラム31bに対向するMGローラ31c1の表面に付着しているトナーが、感光体ドラム31b表面上の電位ギャップに応じて感光体ドラム31b表面に引き寄せられて付着し、静電潜像が顕像化される。感光体ドラム31b上に残留したトナーは、図示しないドラムユニットのクリーニングブレードによって掻き取られ、図示しないクリーナユニットによって回収される。
次いで、レジストローラ36dによって、レジストローラ36dにチャックされている記録用紙と、感光体ドラム31b表面に形成されたトナー画像との位置が合わせられ(タイミングが調整され)、記録用紙を感光体ドラム31bと転写ユニット31dとの間に搬送する。次に、転写ユニット31dに設けられた図示しない転写ローラを用いて感光体ドラム31b表面のトナー画像を上記記録用紙に転写する。
トナー画像の転写が終了した記録用紙は、定着装置39の加熱ローラ39a及び加圧ローラ39b間を通過することで熱と圧力が加えられるとともにトナー画像が溶融・固着され、排出ローラ36eによって排紙トレイ35に排出される。
−制御系のブロック構成の説明−
図2は、本複合機1の制御系の基本構成を示す機能ブロック図である。
本複合機1には、搭載されている各機器(スキャナ部2、画像形成部3、原稿自動給紙部4)を統括的に制御するためのメインCPU101が備えられており、このメインCPU101に、原稿の自動給紙を制御する原稿給紙制御部102、画像形成部3の各部を制御する帯電制御部103、現像制御部104、転写制御部105、定着制御部106、用紙の端部を検出する用紙検出器36cを備えた用紙搬送制御部107がそれぞれ双方向に接続されている。また、メインCPU101には、操作者が入力操作を行う図示しない操作パネル部からの信号を出力したり、メインCPU101からの信号に応じて操作パネル部上に表示動作を行わせる操作制御部108も接続されている。
上記構成において、定着制御部106は、図9に示す制御回路540に相当している。また、本実施形態においては、定着装置(定着機構部)39の構成は、図8及び図9に示す構成と同じである。
以上が、複合機の全体説明である。
上記構成の複合機において、従来は印字動作時の定着ローラ(加熱ローラ39a及び加圧ローラ39b)の回転速度制御(定着ローラの周速度)を、加圧ローラ39bの熱膨張を考慮しないで制御していたが、本実施形態では、加圧ローラ39bの熱膨張を考慮して定着ローラの周速度制御を行う構成としている。そのため、本実施形態では、加圧ローラ39bの通紙部分と非通紙部分の表面温度を検出するための温度検出センサが、通紙部分と非通紙部分とにそれぞれ配置されている。
図3は、本実施形態に係わる定着ローラの概略構成とその制御回路構成を示している。
図3に示すように、本実施形態では、図9に示す従来の構成に加え、加圧ローラ39bの通紙部分39b1と非通紙部分39b2の表面温度をそれぞれ検出するための温度センサ393C,393Dが配置されており、各温度センサ393C,393Dの出力が、それぞれ入力回路545,545を介してCPU542に接続されている。他の構成は図9に示す構成と同じであるので、ここでは同部材に同符号を付すこととし、詳細な説明を省略する。
すなわち、CPU542により、加熱ローラ39a及び加圧ローラ39bの周速度を、印字される用紙サイズ、通紙方向及び印字枚数に基づいて可変制御する。
本実施形態では、CPU542による加熱ローラ39a及び加圧ローラ39bの周速度の可変制御は、記録用紙が加熱ローラ39a及び加圧ローラ39bを通過する位置によってローラの長手方向(軸方向)に対し記録用紙の通紙部39b1と非通紙部39b2とが発生することに基づき、加圧ローラ39bの非通紙部39b2のローラ径の熱膨張率を基に制御する。
具体的には、予め実験等によって加圧ローラ39bの表面温度と熱膨張との対応関係を求めておき、この対応関係を示す熱膨張テーブルを予め格納しておく。加圧ローラ39bに使用される材料によって熱膨張の科学的物性は固定であるため、表面温度と熱膨張との対応関係は実験等によって簡単に求めることができる。
CPU542は、加圧ローラ39bの表面温度を通紙部39b1と非通紙部39b2とにおいてそれぞれ検出し、その検出温度に基づき前記熱膨張テーブルを参照することで、通紙部39b1と非通紙部39b2のローラ径の熱膨張率を算出する。そして、この算出した熱膨張率の差による非通紙部39b2のローラ径の変化を考慮して、加熱ローラ39a及び加圧ローラ39bの周速度が例えば一定となるように可変制御する。この可変制御は、装置に印字要求及び印字条件が入力されることによって、前記熱膨張テーブルに基づいて印字の開始から終了まで継続して行う。この場合、加熱ローラ39a及び加圧ローラ39bの周速度の可変制御幅は、転写ユニット(転写機構部)31dを通過する記録用紙の搬送速度を基に下式(1)
(転写機構部を通過する用紙搬送速度):(加熱及び加圧ローラの周速度の可変幅)
=1.0:(0.95〜1.02) ・・・(1)
の関係式で表される範囲内とする。
これにより、転写ユニット31dによる記録用紙の搬送速度と、定着装置(定着機構部)39の定着ローラ(加熱ローラ39a及び加圧ローラ39b)による記録用紙の搬送速度とを、連続印字の場合においても、印字の開始から終了まで常に同じ速度比に保つことができる。従って、小サイズ紙を連続印字したときにも記録用紙の後端部に転写ズレの生じない良好な画像を形成することができる。
この場合、定着装置39の用紙搬送方向上流側に配置される用紙搬送用駆動部材(例えば、排出ローラ36eや、オプションとしてフィニッシャが付いている場合にはフィニッシャの駆動源等)も、定着装置39の搬送速度と同じ速度に制御する。これにより、定着装置39から例えば排出ローラ36eに搬送される間に記録用紙が撓むといったことがなく、周辺の部材にこすれたり、引っかかったりする心配がない。
ここで、上記で説明した定着機構部の制御方法のより具体的な実施例について、実施例1としてさらに詳しく説明する。
ただし、本実施例1では、前記熱膨張テーブルを参照して算出されるローラ径の熱膨張率の変化をローラ周速度に変換し、このローラ周速度の変化を各温度センサ393C,393Dの検出温度差と対応させた制御テーブルを予め格納しているものとし、この制御テーブルを用いて定着ローラの速度制御を行うものとする。
図4は、制御テーブルの制御内容をグラフ表示した一例を示している。この制御テーブルは、転写ローラのローラ周速度を1とした場合の定着ローラのローラ周速度を縦軸とし、通紙部分と非通紙部分の温度差を横軸としたグラフ表示となっており、第1制御データ91は、定着ローラの相対速度を印字開始時の1.02から最終的に1.00まで変化させる制御例であり、第2制御データ92は、定着ローラの相対速度を印字開始時の1.02から最終的に0.95まで変化させる制御例であり、第3制御データ93は、定着ローラの相対速度を印字開始時の1.02から最終的に0.90まで変化させる制御例である。ただし、この3種類の制御例に限定されるものではない。
以下、本実施例1の制御方法について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
装置に印字要求があると(ステップS1)、次に印字条件が入力されたか否かを確認し(ステップS2)、印字条件が入力されない場合は、印字条件の入力を促す(ステップS3)。一方、印字条件が入力された場合には、次に記録用紙のサイズを確認する(ステップS4)。その結果、記録用紙が定着ローラのほぼ全長にわたって通紙する大サイズ紙印字である場合(例えば、A4サイズの記録用紙を横搬送する場合等)には(ステップS5)、上記したように加熱ローラ39bの熱膨張差は生じないので、定着ローラの駆動速度、すなわち加熱ローラ39a及び加圧ローラ39bのローラ周速度を、従来通り、転写ローラのローラ周速度に対して常に一定の比率(例えば、1.02倍)で制御しつつ(ステップS6)、全ての印字が終了するまで印字処理を行う(ステップS7,ステップS8)。
一方、記録用紙が小サイズ紙(すなわち、A4サイズの記録用紙を縦搬送する場合等)には、CPU542は、入力された印字条件に従い、制御テーブルから予め設定された1つの制御テーブル(例えば、第2制御テーブル92)を抽出し(ステップS9)、この制御テーブルに従って印字処理を行う(ステップS10)。
すなわち、連続印字である場合、CPU542は、次の印字があるか否かを確認し(ステップS11)、次の印字がある場合には、温度センサ393C,393Dの検出温度に基づいて、加圧ローラ39bの表面温度を通紙部39b1と非通紙部39b2とにおいてそれぞれ検出し、その温度差を確認する(ステップS12)。そして、その検出温度差に基づいて前記制御テーブルの第2制御データ92を参照し、検出温度差が現在の定着ローラのローラ周速度(すなわち、記録用紙の搬送速度)を可変する必要のある温度差であるかを確認する(ステップS13)。
その結果、現在のローラ周速度が、検出温度差に基づく第2制御データ92の示すローラ周速度から予め設定された一定値以上離れている場合(ステップS13でYesと判断される場合)には、定着ローラを回転駆動する図示しないステッピングモータの単位時間当りのステップ数を変化し、第2制御データ92で示されたローラ周速度となるように定着ローラのローラ周速度を変化させる(ステップS14)。一方、ステップS13での確認の結果、現在のローラ周速度が、検出温度差に基づく第2制御データ92の示すローラ周速度から予め設定された一定値の範囲内である場合(ステップS13でNoと判断された場合)には、定着ローラのローラ周速度を変更することなく、ステップS11に戻る。CPU542は、このような処理(ステップS11〜ステップS14の処理)を、次の印字が無くなるまで(ステップS11でNoと判断されるまで)繰り返す。
これにより、定着ローラでの記録用紙の搬送速度は、連続印字を繰り返すうちに最終的に転写ローラとの相対比で0.95まで低下する。すなわち、最初は定着ローラによって引っ張られていた転写中の記録用紙は、途中から定着ローラによって引っ張られることが無くなる。すなわち、連続印字によって加圧ローラ39bのローラ径が膨張しても、その分、定着ローラのローラ周速度を落としているので、記録用紙の後端部を転写ローラで転写している間に記録用紙が定着ローラに強く引っ張られるといったことがない。従って、転写ズレも発生しない。
なお、上記説明では、第2制御テーブル92を例に上げて説明しているが、第1制御テーブル91を用いた場合には、連続印字を行っても、定着ローラのローラ周速度が転写ローラのローラ周速度より遅くなることはない。すなわち、転写ローラによって記録用紙の後端部を印字中に定着ローラによって記録用紙が常に引っ張られる状態となる。しかしながら、転写ローラに対する定着ローラの相対速度比は当初の1.02から1.00まで徐々に低下しているので、その引っ張り強度も低下している。従って、連続印字の最後の方(例えば、40〜50枚目)であっても、転写ズレが生じることはない。
因みに、図6(a)は、転写ローラと定着ローラのローラ周速度の比を印字の最初から最後まで一定の比率で制御した場合の従来の制御方法で、50枚の連続印字を行った場合の印字状態の検討結果を示しており、同図(b)は、転写ローラと定着ローラのローラ周速度の比率を図5に示す3種類の制御データに従って変化させて、50枚連続印字を行った場合の印字状態の検討結果を示している。
図6(a)において、従来の制御方法では、ローラ周速度比(1:102)の場合、印字面の擦れや用紙後端部の汚れは40枚目以降も良好であるが、印字倍率の変化が先端部と後端部とで大きく異なり、「やや不良(△)」となっている。つまり、転写ズレが発生している。このことは、ローラ周速度比が大きくなるほど顕著に現れている。また、ローラ周速度比が(1:1.00)、(1:0.95)、(1:0.90)の場合は、記録用紙が弛むため、印字面の擦れや用紙後端の汚れが顕著となっている。
一方、図6(b)において、本実施形態の制御方法では、全ての制御データの場合において、概ね全ての検査項目が良好または普通以上となっている。ただし、ローラ周速度比が(1:0.90)の場合は、記録用紙の弛みが若干多くなるため、40枚目以降の印字において用紙後端の汚れが不良となっている。
なお、上記実施例1では、定着ローラのローラ周速度を予め設定された一定値との比較によって段階的に変化させる構成としているが、制御テーブルに格納されている制御データに従ってリニアに変化させるように制御してもよい。
上記実施例1の制御方法では、連続印字の場合、その印字枚数の全体を通じて定着ローラのローラ周速度を段階的またはリニアに変化させているが、本実施例2では、1枚の記録用紙の印字中において、その先端部の印字中と後端部の印字中とで定着ローラのローラ周速度を変化させるようにしたものである。
以下、図7に示すフローチャートを参照して具体的に説明する。ただし、本実施例2においても、上記実施例1の制御テーブルを使用する。なお、図中のステップS1〜ステップS12は、上記実施例1で説明した図5に示すフローチャートと同じであるので、図7には同じ処理ステップに同じ処理番号を付すこととし、詳細な説明を省略する。
すなわち、連続印字である場合、CPU542は、次の印字があるか否かを確認し(ステップS11)、次の印字がある場合には、温度センサ393C,393Dの検出温度に基づいて、加圧ローラ39bの表面温度を通紙部39b1と非通紙部39b2とにおいてそれぞれ検出し、その温度差を確認する(ステップS12)。そして、その検出温度差に基づいて前記制御テーブルの例えば第2制御データ92を参照し、検出温度差に対応する定着ローラのローラ周速度をこの第2制御データ92から抽出する(ステップS21)。ローラ周速度は印字枚数によって異なるが、ここでは、例えば1.00が抽出されたとする。
そして、記録用紙の印字を開始するのであるが、このときCPU542は、1枚の記録用紙の印字開始から印字終了までの間に、定着ローラのローラ周速度を、1.02から抽出した1.00までリニアに変化させる。これにより、記録用紙の先端部を印字するときは定着ローラのローラ周速度が相対比で1.02となり、同じ記録用紙の後端部を印字するときには、定着ローラの周速度が相対比で1.00まで低下する。
このように、1枚の記録用紙にデータを印字する期間において、定着ローラのローラ周速度をリニアに変化させることで、記録用紙1枚ごとによりきめ細かく印字制御することができ、連続印字の場合であっても、より良質の画像を記録用紙に印字することが可能となる。
これにより、連続印字によって加圧ローラ39bのローラ径が膨張しても、その分、定着ローラのローラ周速度を落としているので、記録用紙の後端部を転写ローラで転写している間に記録用紙が定着ローラに強く引っ張られるといったことがない。従って、転写ズレも発生しない。
なお、本明細書では、定着機構部の制御方法として代表的な上記2つの実施例を示したが、本発明に係わる定着機構部の制御方法は、このような実施例のみに限定されるものではない。すなわち、印字要求の用紙サイズとその搬送方向、並びに印字枚数を検出することによって定着ローラの回転速度を変更制御する点に本発明の特徴があり、連続印字において記録用紙の後端部の転写ズレが生じないような種々の制御方法が含まれるものである。
本発明の画像形成装置としての複合機の内部構成を示す概略図である。 本実施形態の複合機の制御系の基本構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係わる定着ローラの概略構成とその制御回路構成を示す説明図である。 制御テーブルの制御内容をグラフ表示した一例を示す説明図である。 本発明の実施例1に係わる定着機構部の制御方法の処理手順を示すフローチャートである。 (a)は、転写ローラと定着ローラのローラ周速度の比を印字の最初から最後まで一定の比率で制御した場合の従来の制御方法で、50枚の連続印字を行った場合の印字状態の検討結果を示す図表、(b)は、転写ローラと定着ローラのローラ周速度の比率を図5に示す3種類の制御データに従って変化させて、50枚連続印字を行った場合の印字状態の検討結果を示す図表である。 本発明の実施例2に係わる定着機構部の制御方法の処理手順を示すフローチャートである。 従来の定着ローラの内部構成をローラ軸線方向から見た図である。 従来の定着ローラの概略構成とその制御回路構成を示す説明図である。 加熱ローラの軸方向の温度分布の例を示す説明図である。 加圧ローラ自体の熱膨張差によって径が軸方向の中央部(通紙部分)と両端部(非通紙部分)とで異なることとを説明するための図である。 連続印字において、定着工程での用紙搬送速度がどのように変化するかについての実験結果を示しており、(a)は、A4サイズの記録用紙を横搬送した場合の実験結果、(b)は、A4サイズの記録用紙を縦搬送した場合の実験結果を示すグラフである。
符号の説明
1 複合機
2 スキャナ部
3 画像形成部
4 原稿自動給紙部
31 画像形成系
32 用紙搬送系
31b 感光体ドラム
33 用紙カセット
34 手差トレイ
36 主搬送路
36a,36b ピックアップローラ
36c 用紙検出器
36d レジストローラ
37 反転搬送路
39 定着機構部
39a 加熱ローラ
39b 加圧ローラ
39b1 通紙部
39b2 非通紙部
391 ローラ本体
392 ハロゲンヒータ
392a メインヒータ
392b サブヒータ
393A,393B,393C,393D 温度センサ
101メインCPU
102 原稿給紙制御部
103 帯電制御部
104 現像制御部
105 転写制御部
106 定着制御部
107 用紙搬送制御部
108操作制御部
541,544 ドライバ
542 CPU
543,545 入力回路

Claims (12)

  1. 用紙を搬送する用紙搬送手段と、この用紙搬送手段で搬送される用紙に対して画像形成処理を行う画像形成手段と、この画像形成手段で画像が形成された用紙を排出する排出手段とを備え、前記画像形成手段は、画像を用紙に転写する転写機構部及び転写された画像を定着させる定着機構部を有する画像形成装置において、
    前記定着機構部を構成する加熱及び加圧ローラの周速度を、印字される用紙サイズ、通紙方向及び印字枚数に基づいて可変制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段による加熱及び加圧ローラの周速度の可変制御は、前記用紙が加熱及び加圧ローラを通過する位置によってローラの長手方向に対し用紙の通紙部と非通紙部とが発生することに基づき、前記非通紙部のローラ径の熱膨張率を基に制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段には前記加圧ローラの表面温度と熱膨張との対応関係を示すテーブルが予め格納されており、前記制御手段は、前記加圧ローラの表面温度を通紙部と非通紙部とでそれぞれ検出し、その検出温度に基づいて前記テーブルを参照することで、非通紙部のローラ径の熱膨張率を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段による加熱及び加圧ローラの周速度の可変制御は、装置に印字要求及び印字条件が入力されることによって、前記テーブルに基づいて印字の開始から終了まで継続して行うことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記加熱及び加圧ローラの周速度の可変制御幅は、前記転写機構部を通過する用紙の搬送速度を基に下式
    (転写機構部を通過する用紙搬送速度):(加熱及び加圧ローラの周速度の可変幅)
    =1.0:(0.95〜1.02)
    の関係式で表される範囲内であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記定着機構部の用紙搬送方向上流側に配置される用紙搬送用駆動部材は、前記定着機構部の用紙搬送速度の可変に合わせて該定着機構部の用紙搬送速度と等速に制御されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 用紙を搬送する用紙搬送手段と、この用紙搬送手段で搬送されてくる用紙に画像を転写する転写機構部及び転写された画像を定着させる定着機構部を有する画像形成手段と、この画像形成手段で画像が形成された用紙を排出する排出手段とを備えた画像形成装置における前記定着機構部の制御方法であって、
    前記定着機構部を構成する加熱及び加圧ローラの周速度を、印字される用紙サイズ、通紙方向及び印字枚数に基づいて可変制御することを特徴とする定着機構部の制御方法。
  8. 前記加熱及び加圧ローラの周速度の可変制御は、前記用紙が加熱及び加圧ローラを通過する位置によってローラの長手方向に対し用紙の通紙部と非通紙部とが発生することに基づき、前記非通紙部のローラ径の熱膨張率を基に制御することを特徴とする請求項7に記載の定着機構部の制御方法。
  9. 前記加圧ローラの表面温度と熱膨張との対応関係を示すテーブルを用い、前記加圧ローラの表面温度を通紙部と非通紙部とでそれぞれ検出し、その検出温度に基づいて前記テーブルを参照することで、非通紙部のローラ径の熱膨張率を算出することを特徴とする請求項8に記載の定着機構部の制御方法。
  10. 前記加熱及び加圧ローラの周速度の可変制御は、印字要求及び印字条件が入力されることにより、前記テーブルに基づいて印字の開始から終了まで継続して行うことを特徴とする請求項9に記載の定着機構部の制御方法。
  11. 前記加熱及び加圧ローラの周速度の可変制御幅は、前記転写機構部を通過する用紙の搬送速度を基に下式
    (転写機構部を通過する用紙搬送速度):(加熱及び加圧ローラの周速度の可変幅)
    =1.0:(0.95〜1.02)
    の関係式で表される範囲内で制御することを特徴とする請求項10に記載の定着機構部の制御方法。
  12. 前記定着機構部の用紙搬送方向上流側に配置される用紙搬送用駆動部材も、前記定着機構部の用紙搬送速度の可変に合わせて該定着機構部の用紙搬送速度と等速に制御することを特徴とする請求項7に記載の定着機構部の制御方法。
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