JP2007079135A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 立ち上がり時間が早く、紙種対応性も広く、待機状態からのプリント及びコピーも早く、画像品質の良い定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 定着ローラ52と加圧ローラ62の対向圧接部から第1,第2分離ローラ53,65の対向圧接部にかけて第1定着ベルト51と第2定着ベルト61が圧接される。該部分において、第1定着工程部:A,第2定着工程部:Bが形成される。第1及び第2定着工程部で用紙に熱を与えるためニップ幅を広くすることができ、定着制御温度を低く設定することが可能となり、立ち上がり時間が短く、また、エネルギー消費量が少なくて済む。また、定着下限まで熱量を与える第1定着工程部、所望の光沢度まで熱量を与える第2定着工程部に機能分離することができ、紙種対応性が向上しユーザが望む光沢度にも対応できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置における定着装置に関し、さらに詳しく言えば、ベルト定着装置に関するものである。
特開平10−307501号公報 特開平5−142959号公報 特開2005−10530
複写機、プリンタなどの画像形成装置に具備される、トナー像を記録媒体に加熱定着させる定着装置として、近年多くのベルト定着装置が提案されている。
特許文献1に記載のものはその代表的なものである。この特許文献1には、定着ベルトを介して加圧ローラと定着ローラとを圧接させたローラ間ニップ以外に、定着ベルトを加圧ローラに巻き付けた構成によってニップ幅を広くしたベルト定着装置が開示されている。
ベルト定着装置の特長は熱ローラ定着(ヒートロール方式)よりもニップ幅を広くできることである。ニップ幅を広くすることによって、定着制御温度を低く設定でき、立ち上がり時間を短くして省エネルギーを図ることができる。
また、ニップ幅を広くすることによって、良好に定着できる温度幅が広がり、厚さの異なる紙種への対応性も広くなる利点がある。
特許文献1に記載のものは、上記利点を最大限に引き出すために定着ベルトを加圧ローラに巻き付けた構成によってニップ幅を広くしている。
一方、特許文献2及び特許文献3のものは、互いに圧接した状態で循環移動する定着ベルトと加圧ベルトとの間に、未定着トナー像を担持した記録媒体を挟持した状態で搬送し、定着を行なうものである。
しかしながら、特許文献1に記載されたような構成の定着装置では、ニップを形成するローラの径が大きいために転写材を分離するための分離爪などの分離手段が必要になる。この分離手段が定着ベルトや加圧ローラに摺動するためにその摺動跡が画像に発生したり、摺動のために定着ベルトや加圧ローラの表層部材が摩耗するなどの問題が生じている。近年ではワックス成分を含有したトナーが主流となり、定着装置に離型剤塗布手段が無くなり、離型剤が定着ベルトや加圧ローラ表層を保護しているという働きが無くなったために、上記の問題は顕著になってきている。
また、特許文献1に記載のものは、定着ベルトが熱源を持たない定着ローラに巻き付いているので、特に待機状態からのファーストプリント時に、定着ローラが待機時に冷えてしまい、定着ローラが定着ベルトとの接触部で定着ベルトから熱を奪ってしまうため、プリント可能な温度状態になるのに時間がかかったり、温度が不安定なため、初期の画像で定着不良が発生したりする場合があるという問題があった。
そして、特許文献2及び特許文献3に記載されたような構成の定着装置では、互いに圧接される定着ベルトと加圧ベルトの導入部に配置された2つのローラ(定着ローラと加圧ローラ)の圧接部(ニップ)において定着作用が行なわれる(該2つのローラ圧接部以降の部分は、上記2つのローラの圧接部で加熱された記録媒体を冷却させるための部分である)ため、場合によっては定着後の画像光沢度が高くなりすぎたり、また、紙種対応性にも優れないという問題があった。
本発明は、従来のベルト定着装置における上述の問題を解決し、立ち上がり時間が早く、紙種対応性も広く、待機状態からのプリント及びコピーも早く、画像品質の良い定着装置及び画像形成装置を提供することを課題とする。
前記の課題は、本発明により、未定着トナー像を担持した記録媒体を加熱及び加圧して定着する定着装置であって、少なくとも定着部材と第1分離部材を含む複数の部材に巻回された第1定着回転体と、少なくとも加圧部材と第2分離部材を含む複数の部材に巻回された第2定着回転体を有し、前記定着部材が熱源により加熱され、前記第1定着回転体が記録媒体の未定着トナー像担持面に当接し、前記第1分離部材は前記定着ローラの用紙搬送方向下流側に、前記第2分離部材は前記加圧部材の用紙搬送方向下流側に配置され、前記定着部材と前記加圧部材が前記第1定着回転体及び前記第2定着回転体を挟んで圧接することにより形成される第1定着工程部と、前記定着部材と前記第1分離部材間における前記第1定着回転体に、前記加圧部材と前記第2分離部材間における前記第2定着回転体が圧接されることにより第2定着工程部を備えたことにより解決される。
また、前記第1定着工程部は未定着トナー像に定着下限以上の熱量を付与するように用紙搬送方向の長さが設定されていると好ましい。
また、前記第2定着工程部は所望の画像光沢度を得るのに必要な熱量を付与するように用紙搬送方向の長さが設定されていると好ましい。
また、前記第1分離部材及び前記第2分離部材は、前記第1定着回転体及び前記第2定着回転体に挟持されて搬送される記録媒体を前記第1定着回転体及び前記第2定着回転体から分離できる径に設定されていると好ましい。
また、前記第2定着回転体を加熱するための加熱部材を有すると好ましい。
また、前記加圧部材が弾性層を有すると好ましい。
また、前記弾性層が断熱層を兼ねると好ましい。
また、前記の課題は、本発明により、請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置により解決される。
本発明の定着装置及び画像形成装置によれば、第1定着工程部及び第2定着工程部において未定着トナー像を担持した記録媒体を加熱及び加圧して定着を行なうので、ニップ幅を広くすることができ、そのため、定着制御温度を低く設定することが可能となり、立ち上がり時間が短く、また、エネルギー消費量が少なくて済む定着装置及び画像形成装置を提供することができる。さらに、定着工程の機能分離を可能とし、紙種対応性の向上及びユーザが望む光沢度への対応が可能となる。
また、第1定着工程部は未定着トナー像に定着下限以上の熱量を付与するように用紙搬送方向の長さを設定すれば、第1定着工程部を経た画像はトナー像が動くことがなく、以降の定着工程で画像が乱れることがない。
くわえて、第2定着工程部は所望の画像光沢度を得るのに必要な熱量を付与するように用紙搬送方向の長さを設定することで、ユーザが望む任意の光沢を持つ画像を出力することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る定着装置を備える画像形成装置の一例を示す断面構成図である。
この図に示す画像形成装置としてのプリンタ100は、装置上面に排紙トレイ13を設けている。排紙トレイ13の下にレーザ書込みユニット10を配置し、その下方に感光体ドラム1を中心とする作像部を設けている。感光体ドラム1の周囲には、電子写真プロセスに必要な帯電器2,現像装置3,転写装置4,クリーニング装置5,除電器6等の各機器が配置されている。転写装置としての転写チャージャ4に隣接して分離チャージャ7が配置される。その作像部の図において左方には、定着装置12が配置され、感光体ドラム1と定着装置12間は搬送ベルト11によって連絡されている。
レーザ書込みユニット10は、レーザ出力ユニット,結像レンズおよびミラー等で構成され、レーザ光源であるレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)を有している。レーザ出力ユニットより照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラーで偏光され、結像レンズを通り、ミラーで折り返され、作像部の感光体面上に集光結像する。
装置下部には2段の給紙カセット15,15が備えられ、各給紙カセットに対応する給紙手段16,16が設けられている。給紙カセット15から排紙トレイ13までの用紙搬送路中の各所には搬送ローラ17が適宜配置されている。各給紙カセット15から給紙手段16によって送出された用紙は、搬送ローラ17によって上方に搬送され、レジストローラ14へと送られる。
本例のプリンタ100においては、感光体ドラム1とそれに付随する現像装置3及びクリーニング装置5等をプロセスカートリッジとして一体的に画像形成装置本体に対して脱着可能に設けている。クリーニング装置5は、クリーニングブレード及びブラシローラ(補助クリーニング部材)を備え、感光体ドラム1表面に残留するトナー等の異物を除去する。なお、感光体ドラム1は図中時計回りに回転される。
上記のように構成されたプリンタ100における複写動作について簡単に説明する。
パソコン等の外部機器より送られた画像データに基づいて書き込みユニット10のレーザ出力ユニットが駆動され、書き込みユニット10からのレーザー光が感光体ドラム1に照射され、感光体ドラム1の表面に静電潜像が形成される。その静電潜像に現像装置3よりトナーが付与されてトナー像として可視化される。
一方、給紙カセット15,15のいずれかより用紙が給紙され、レジストローラ14へ給送されてる。そして、感光体ドラム1上のトナー像とタイミングを合わせてレジストローラ14より用紙が転写部へ送出される。転写装置4により感光体ドラム1上のトナー像が用紙上に転写され、分離チャージャ7により用紙が感光体より分離される。トナー像を担持した用紙は搬送ベルト11により定着装置12へ搬送され、加熱及び加圧によりトナー像が用紙に定着される。トナー像定着後の用紙は搬送ローラ17により搬送され、排紙ローラ18によって装置上面の排紙トレイ13へと排出される。
なお、感光体ドラム1の表面を一様に帯電させる帯電器としては、本例のチャージャタイプのほかに、感光体表面に接触するタイプ、たとえば帯電ローラを採用することもできる。また、転写装置としては、本例のチャージャタイプのほかに、感光体表面に接触するタイプ、たとえば転写ローラあるいは転写ベルトを採用することもできる。さらに、書込みユニットとしては、本例のレーザスキャン方式の他に、例えばLED(発光ダイオード)アレイと結像素子からなる露光装置を採用することもできる。
図2は、定着装置12の要部構成を示す断面図である。
この図に示すように、定着装置12は第一定着回転体としての第1定着ベルト51及び第二定着回転体としての第2定着ベルト61を具備している。第1定着ベルト51は、定着部材としての定着ローラ52,第一分離部材としての第1分離ローラ53及び支持ローラ54に掛け渡されて回動可能に支持されている。定着ローラ52の内部には、転写紙等の記録媒体に熱を付与するための熱源としてのハロゲンヒータ55,55が内蔵されている。その定着ローラ52に第1定着ベルト51を挟んで圧接するようにクリーニングローラ56が設けられ、クリーニングローラ56に圧接して保持ローラ57が設けられている。また、クリーニングローラ56の下部に位置して、非接触式の温度検知手段58が定着ローラ52に対向して配設されている。
第2定着ベルト61は、加圧部材としての加圧ローラ62,加熱部材としての加熱ローラ63,支持ローラ64及び第二分離部材としての第2分離ローラ65に掛け渡されて回動可能に支持されている。加熱ローラ63の内部には、転写紙等の記録媒体に熱を付与するための熱源としてのハロゲンヒータ66が内蔵されている。また、加熱ローラ63には接触式温度検知手段であるサーミスタ67が付設されている。そして、支持ローラ64に第2定着ベルト61を挟んで圧接するようにクリーニングローラ68が設けられ、クリーニングローラ68に圧接して保持ローラ69が設けられている。
第1定着ベルト51及び第2定着ベルト61は同じ構成であり、本例では基体の厚み90μmのポリイミド樹脂からなるφ70mmの無端状ベルトの表面に厚み200μmのシリコンゴムを被覆し、更にその最外層部に30μmのPFA層を備えたものである。
定着ローラ52は、厚み1mmのアルミ製中空パイプの内部にハロゲンヒータ55,55を備えたものである。加圧ローラ62は、芯金上に弾性層及び断熱層として10mm厚の発泡シリコンゴムを被覆したものである。そして、加圧ローラ62が定着ローラ52に対して第1定着ベルト51及び第2定着ベルト61を挟んで図示しない加圧手段により圧接されている。定着ローラ52は図中時計回りに、加圧ローラ62は図中反時計回りに回転する。したがって、第1定着ベルト51は図中時計回りに、第2定着ベルト61は図中反時計回りに回転する。用紙は図に矢印で示すように定着ローラ52及び加圧ローラ62間に図の右方から進入し、分離ローラ53及び分離ローラ65間から図の左方に送出される。なお、本例では、定着装置に進入してくる用紙Pの上面に未定着トナー像が担持されており、したがって、未定着トナー像は定着ローラ52側の第1定着ベルト51に当接することになる。
定着ローラ52及び加圧ローラ62の下流側(第1定着ベルト51及び第2定着ベルト61による用紙搬送方向の下流側)に位置して、分離ローラ53と分離ローラ65が第1定着ベルト51及び第2定着ベルト61を挟んで対向配置されている。したがって、定着ローラ52及び加圧ローラ62の対向圧接部から分離ローラ53及び分離ローラ65の対向圧接部にかけて、図3に示すように、第1定着工程部:A,第2定着工程部:Bが形成されている。なお、分離ローラ53及び分離ローラ65は、定着ローラ52及び加圧ローラ62よりも小径であり、本例では両者とも直径16mmである。また、分離ローラ53及び分離ローラ65の構成は同一であり、直径10mmの鋼製芯金上に3mm厚の発泡シリコーンゴムを被覆した構成となっている。
さて、本例の定着装置12は、上記したように、第1定着ベルト51及び第2定着ベルト61を挟んで定着ローラ52と加圧ローラ62とが圧接されて形成されたローラ間ニップ(第1定着工程部:A)に加えて、定着ベルト同士(第1定着ベルト51と第2定着ベルト61)が対向圧接されて形成されたベルトニップ(第2定着工程部:B)でも用紙に熱を与える、すなわち第1〜第2定着工程部で用紙に熱を与えるため、見かけ上ニップ幅を広くすることができる。そのため、定着制御温度を低く設定することが可能となり、立ち上がり時間が短く、また、エネルギー消費量が少なくて済む。
また、トナー像が動かなくなる状態(定着下限)まで熱量を与える第1定着工程部、所望の光沢度まで熱量を与える第2定着工程部、定着した転写紙を分離する第3定着工程部に機能分離することができ、紙種対応性が向上しユーザが望む光沢度にも対応できるなど様々なニーズに合った定着装置を提供することができる。
さらに、画像面(未定着トナー像)側の第1定着ベルト51内の定着ローラ52に熱源(ヒータ)を設けた構成なので、待機中も定着ローラ52を所定温度に加熱する(予熱しておく)ことにより、待機状態からのファーストコピー時も第1定着工程部(A)及び画像面側定着ベルト(第1定着ベルト51)が所定温度に温められているので、待機状態からのプリント及びコピーが早く、また、安定した画質の画像を出力することができる。
ところで、本例のプリンタ100において未定着像を形成するトナー成分はポリエステル系樹脂が主な成分であり、それにパラフィンワックスを含有している。また、紙上のベタ部分のトナー付着量は最大で1.0mg/cm である。また、対応している紙種は坪量で52g/m 〜105g/m まで対応している。さらに図2に示す非接触温度検知手段58の出力で165度が定着制御温度である。
上記の条件で最も熱量が必要な坪量105g/m の用紙でトナー付着量が1.0mg/cm のベタ画像をトナー像が動かなくなる定着下限の状態までにするのに必要な熱量は紙サイズA4あたり400Jであることがそれぞれの特性値より計算で求まる。また本実施例での搬送速度は352mm/secであり、この搬送速度で第1定着工程部で400J以上の熱量を与えるには幅で9mm以上必要であることが計算により求まる。従って、本実施例では第1定着工程部(A)のニップ幅は9mm以上として10mmに設定してある。
上記設定により、第1定着工程部で未定着トナー像に定着下限以上の熱量を与えることができるので、第1定着工程部を経た画像はトナー像が動くことが無く、第2定着工程部でも画像が乱れることがなくなる。
仮に、第1定着工程部のニップ幅が9mmに満たないと第1定着工程部で付与される熱量が定着下限に達しない為、第1定着工程部を経た画像はまだトナー像が動く状態であり、圧分布の不安定な第2定着工程部で画像が乱される不具合が生じる場合がある。しかし、本例では上記のように第1定着工程部(A)のニップ幅は10mmに設定してあるので、そのような不具合は発生しない。
また、本例のプリンタ100では、ユーザが望む画質の光沢は反射角60度の光沢度計で15%であると市場調査により決めている。15%の光沢度を得るのに必要な熱量は本実施例で使用しているトナーでは紙サイズA4あたり510Jである。第1定着工程部のニップ幅が本実施例では10mmであり、この間に430Jの熱量をA4用紙一枚に与えているので、残りの80Jの熱量を第2定着工程部で与えなければならない。その為には第2定着工程部のニップ幅は11mm必要であることが計算により求まる。したがって本実施例では第2定着工程部(B)のニップ幅を11mmに設定してある。これにより、ユーザが所望する光沢度15%の画質で出力することができる。
また、本例で対応している紙種は坪量で52g/m〜105g/mであり、その中で最も分離搬送に不利な薄い坪量52g/m の紙が第1定着工程及び第2定着工程を経て分離搬送するためには分離ローラ53,65の径が直径で20mm以下でなくてはならないことが実験により求まる。従って本例では分離ローラ53,65の径を16mmと小径にしている。これにより分離ローラ53,65部で用紙を曲率分離することができ、そのため分離爪等の摺動部材が必要なくなるので、摺動跡が発生することもなく、第1定着ベルト51及び第2定着ベルト61の寿命も長寿命となる。また、片面定着時や両面定着時でも作像面側と非作像面側の両方とも曲率分離することが可能で、良好な転写紙搬送性能を得ることができる。なお、図1では用紙反転部を図示していないが、搬送ベルト11及び定着装置12と上段の給紙カセット15との間に用紙反転部を設け、反転させた用紙をレジストローラ14へ再給紙するように構成すれば良い。
なお、本例の定着装置12は、内部にヒータを備えている定着ローラ52及び加熱ローラ63以外のローラは全て弾性層を備えるものである。その弾性層を本例では発泡シリコンゴムにより構成しているので、これらの弾性層を備えるローラ部材が第1定着ベルト51及び第2定着ベルト61に蓄熱された熱をほとんど奪うことがない。
すなわち、第1定着ベルト51及び第2定着ベルト61に熱を与える定着ローラ52及び加熱ローラ63以外のローラは断熱されているため、待機状態で定着ローラ52及び加熱ローラ63以外のローラが室温まで冷めていても、定着可能温度までの復帰時間が短く、熱応答性も早くなる。また、熱容量が少ないので立ち上がりも早くなり、消費電力を少なくすることができる。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
定着装置の構成は本発明の範囲内で適宜変更可能である。例えば、第1定着ベルトを加熱する定着ローラあるいは第2定着ベルトを加熱する加熱ローラとしては、ローラ外部に熱源(ヒータ)を設けたものでも良い。また、誘導加熱方式を採用することも可能である。
定着制御温度も一例であり、適宜設定可能である。また、使用する用紙種類や所望の光沢度も一例であり、必要な性能を得られるように定着装置各部に用いる部材やサイズ等を選択すればよい。使用するトナーも一例であり、適宜なものを使用可能である。
また、画像形成装置においては複数色あるいはフルカラーのカラー画像形成装置とすることもできる。また、画像形成装置の作像部等の構成は任意であり、例えばカラー画像形成装置とする場合、一つの像担持体の周りに複数の現像器を配置した構成や、複数の像担持体を有するタンデム型の構成を採用することもできる。また、中間転写方式を採用しても良い。また、用紙反転部の有無も任意である。さらに、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を有する複合機であっても良い。
本発明に係る定着装置を備える画像形成装置の一例を示す断面構成図である。 定着装置の要部構成を示す断面図である。 定着装置の第1〜第3定着工程部を説明するための部分拡大図である。
符号の説明
1 感光体ドラム
12 定着装置
51 第1定着ベルト
52 定着ローラ
53 第1分離ローラ
54,64 支持ローラ
55,66 ハロゲンヒータ(熱源)
56,68 クリーニングローラ
58 温度検知手段
61 第2定着ベルト
62 加圧ローラ
63 加熱ローラ
65 第2分離ローラ
66 ハロゲンヒータ
67 サーミスタ
100 プリンタ(画像形成装置)
A 第1定着工程部
B 第2定着工程部

Claims (8)

  1. 未定着トナー像を担持した記録媒体を加熱及び加圧して定着する定着装置であって、
    少なくとも定着部材と第1分離部材を含む複数の部材に巻回された第1定着回転体と、少なくとも加圧部材と第2分離部材を含む複数の部材に巻回された第2定着回転体を有し、
    前記定着部材が熱源により加熱され、前記第1定着回転体が記録媒体の未定着トナー像担持面に当接し、
    前記第1分離部材は前記定着ローラの用紙搬送方向下流側に、前記第2分離部材は前記加圧部材の用紙搬送方向下流側に配置され、
    前記定着部材と前記加圧部材が前記第1定着回転体及び前記第2定着回転体を挟んで圧接することにより形成される第1定着工程部と、
    前記定着部材と前記第1分離部材間における前記第1定着回転体に、前記加圧部材と前記第2分離部材間における前記第2定着回転体が圧接されることにより第2定着工程部を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記第1定着工程部は未定着トナー像に定着下限以上の熱量を付与するように用紙搬送方向の長さが設定されていることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第2定着工程部は所望の画像光沢度を得るのに必要な熱量を付与するように用紙搬送方向の長さが設定されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記第1分離部材及び前記第2分離部材は、前記第1定着回転体及び前記第2定着回転体に挟持されて搬送される記録媒体を前記第1定着回転体及び前記第2定着回転体から分離できる径に設定されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記第2定着回転体を加熱するための加熱部材を有することを特徴とする、請求項1、2、3、または4に記載の定着装置。
  6. 前記加圧部材が弾性層を有することを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  7. 前記弾性層が断熱層を兼ねることを特徴とする、請求項6に記載の定着装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

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