JP2005049563A - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1定着器21は、定着ベルト23と加圧ベルト24とを、熱源としての励磁コイル27,28によって圧接して圧接部Aを形成する。第2定着器22は、熱源としてのハロゲンヒータ34を内蔵した定着ローラ32と加圧ローラ33とを圧接させて圧接部Bを形成する。未定着トナー画像Tを担持した記録材を、圧接部A,Bで挟持搬送しつつ加熱することで定着する。定着器21が比較的に低温・軽圧・長時間(圧接部Aの幅WAが広い)で定着を行い、定着器22が比較的に高圧・短時間で定着を行う。定着器21の定着での光沢は低く抑え、定着器22で所望の光沢まで調整可能となる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の定着器を使用して記録材上にトナー画像を定着する定着装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式を採用した画像形成装置において、未定着トナー画像を加熱溶融定着する定着装置として、種々の方式のものが提案されている。このような定着装置の一つに、複数の定着装置を用いたものが、例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
この定着装置は、ハロゲンヒータを内包した定着ローラ(加熱体)と加圧ローラ(加圧体)とを有する定着器(以下の説明では必要に応じて、1対の加熱体と加圧体を有するものを定着器といい、複数の定着器を備えたものを定着装置といって両者を区別するものとする。)を2組有しており、それぞれの定着器を記録材(例えば、紙,透明シート)の搬送方向に沿ってその上流側と下流側とに配設したものである。上流側の定着器(第1定着器)については、定着ローラの表層のフッ素樹脂表面は、トナーが付着し難いように、表面粗さを十点平均粗さRzで1μm以下の滑らかな表面とする。これに対し、下流側の定着器(第2定着器)については、定着ローラの表面は、光沢性を減少させることを目的として、十点平均粗さRzで1〜50μm程度の比較的粗れた表面としている。これは、主に白黒の画像形成装置において、画像の光沢を抑えることを目的としたものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−311505号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術によると、次のような問題点がある。
【0006】
すなわち、フルカラーの画像形成装置にはむしろ光沢の高い画像を求められることが多く、従来技術では画像の光沢が低いものしか出力することができず、この要求に応えられない。また、フルカラーの画像形成装置には多様な記録材(例えば、普通紙,コート紙,透明フィルム等)に画像形成することも求められる。光沢の高い画像を得るために、定着ローラの温度を高くする方法があるが、その温度を高くしすぎると、特に透気度の低いコート紙に画像形成する場合には、コート紙中の水分が一気に蒸発して水蒸気になり、コート紙表面のコーティング層に凹凸ができて画像が乱れるといった問題が生じてしまう。
【0007】
そこで、本発明は、定着体の温度を高くしすぎることなく、画像の光沢を低光沢から高光沢まで調整可能で、しかも多様な記録材に良好な画像を定着可能な定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明(定着装置)は、熱により記録材上の画像を加熱する加熱体と、前記加熱体に圧接し、記録材を挟持搬送する加圧体と、を有する第1定着器と、熱により記録材上の画像を加熱する加熱体と、前記加熱体に圧接し、記録材を挟持搬送する加圧体と、を有し、前記第1定着器より記録材搬送方向の下流側に配置される第2定着器と、を備える定着装置において、前記第1定着器の前記加熱体と前記加圧体との圧接部における記録材搬送方向の幅は、前記第2定着器の前記加熱体と前記加圧体との圧接部における記録材搬送方向の幅よりも大きい、ことを特徴とする。
【0009】
請求項8に係る発明(画像形成装置)は、記録材の表面にトナー画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部において記録材表面に形成された未定着トナー画像を記録材上に定着する定着手段とを備えた画像形成装置において、前記定着手段が、請求項1ないし7のいずれかに記載の定着装置を備える、ことを特徴とする。
【0010】
請求項9に係る発明(定着装置)は、熱により記録材上の画像を加熱する加熱体と、前記加熱体に圧接し、記録材を挟持搬送する加圧体と、を有する第1定着器と、熱により記録材上の画像を加熱する加熱体と、前記加熱体に圧接し、記録材を挟持搬送する加圧体と、を有し、前記第1定着器より記録材搬送方向の下流側に配置される第2定着器と、を備える定着装置において、前記第1定着器の前記加熱体と前記加圧体との圧接部の線圧は、前記第2定着器の前記加熱体と前記加圧体との圧接部の線圧よりも小さい、ことを特徴とする。
【0011】
請求項16に係る発明(画像形成装置)は、記録材の表面にトナー画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部において記録材表面に形成された未定着トナー画像を記録材上に定着する定着手段とを備えた画像形成装置において、前記定着手段が、請求項9ないし15のいずれかに記載の定着装置を備える、ことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
【0013】
<実施の形態1>
図1に、本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置(本発明に係る画像形成装置)の一例を示す。同図に示す画像形成装置は、電子写真方式、デジタル方式の4色フルカラーのプリンタ(以下では、「画像形成装置」という。)であり、同図はその概略構成を示す縦断面図である。なお、記録材とは、例えば、普通紙,コート紙,透明フィルム等の、画像が形成されるシート状の部材のことをいい、他の呼称として、記録紙,転写材,転写紙,シート,シート材等があげられる。
【0014】
同図に示す画像形成装置は、画像形成装置本体(以下「装置本体」という。)Mの下部に配設されたデジタルカラー画像プリンタ部(以下単に「プリンタ部」という。)Iと、装置本体Mの上部に配設されたデジタルカラー画像リーダ部(以下単に「リーダ部」という。)IIとを備えており、例えば、リーダ部IIで読み取った原稿Dの画像に基づいて、プリンタ部Iにおいて記録材Pに画像を形成するものである。
【0015】
まず、プリンタ部Iの構成を説明し、つづいてリーダ部IIの構成を説明する。
【0016】
プリンタ部Iは、矢印R1方向に回転駆動される像担持体としての感光ドラム1を有する。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿ってほぼ順に、一次帯電器(帯電手段)2、露光装置(露光手段)3、現像装置(現像手段)4、転写装置(転写手段)5、クリーニング装置(クリーニング手段)6、前露光ランプ(前露光手段)7等が配置されている。また、転写装置5の下方、すなわちプリンタ部Iの下半部には、記録材Pの給紙搬送部8が配置され、さらに、転写装置5の上部には分離装置(分離手段)9が、また分離装置9の下流側(記録材Pの搬送方向についての下流側:同図中では分離手段9の左方)には定着装置(定着手段)10、排紙部11が配置されている。
【0017】
感光ドラム1は、アルミニウム製のドラム状の基体1aと、その表面(外周面)を覆うOPC(有機光半導体)感光層1bとを有し、駆動手段(不図示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動されるように構成されている。なお、感光ドラム1については後に詳述する。
【0018】
一次帯電器2は、感光ドラム1に対向する部分が開口したシールド2aと、シールド2aの内側に感光ドラム1の母線と平行に配置された放電ワイヤ2bと、シールド2aの開口部に配置されて帯電電位を規制するグリッド2cとを有するコロナ帯電器である。また、一次帯電器2は、電源(帯電バイアス印加電源:不図示)によって帯電バイアスが印加され、これにより、感光ドラム1表面を所定の極性・電位に均一に(一様に)帯電するようになっている。
【0019】
露光装置3は、後述のリーダ部IIからの画像信号に基づいてレーザ光を発光するレーザ出力部(不図示)と、レーザ光を反射するポリゴンミラー3aと、レンズ3bと、ミラー3cとを有している。この露光装置3は、このレーザ光により感光ドラム1表面を照射することによって、均一帯電後の感光ドラム1表面を露光し、露光部分の電荷を除去して静電潜像を形成するように構成されている。本実施の形態では、感光ドラム1表面に形成される静電潜像は、原稿の画像に基づいて、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラックの4色に色分解されたレーザ光により、それぞれの色に対応した静電潜像が順次形成されるようになっている。
【0020】
現像装置4は、感光ドラム1の回転方向(矢印R1の方向)に沿って上流側から順に4個の現像器、すなわち、それぞれ樹脂を基体としたイエロー,シアン,マゼンタ,ブラックの各色のトナー(現像剤)を収納した現像器4Y,4C,4M,4Bkを備えている。各現像器4Y,4C,4M,4Bkは、それぞれ感光ドラム1表面に形成された静電潜像にトナーを付着させる現像スリーブ4aを有しており、感光ドラム1上の静電潜像の現像に供される色の現像器が、偏心カム4bによって択一的に感光ドラム1表面に近接する現像位置に配置され、現像スリーブ4aを介して静電潜像にトナーを付着させ、顕像としてのトナー画像(可視画像)を形成するように構成されている。なお、現像に供される現像器以外の他の3色の現像器は、現像位置から退避するようになっている。
【0021】
転写装置5は、表面に記録材Pを担持する転写ドラム(記録材担持体)5a、感光ドラム1上のトナー画像を記録材Pに転写する転写帯電器5b、記録材Pを転写ドラム5aに吸着させるための吸着帯電器5cとこれに対向する吸着ローラ5d、内側帯電器5e、外側帯電器5fを有しており、矢印R5方向に回転駆動されるように軸支された転写ドラム5aの周面開口域には誘電体からなる記録材担持シート5gが円筒状に一体的に張設されている。記録材担持シート5gは、ポリカーボネートフィルム等の誘電体シートを使用している。また図1中における転写ドラム5aの斜め下方には、転写ドラム5aを感光ドラム1に接離させるためのカム及びカムフォロア(接離部材)5hとが配設されていて、感光ドラム1上のトナー画像が転写ドラム5a上の記録材Pに転写されるとき以外は、感光ドラム1表面から転写ドラム5aを離間させるようにしている。この転写装置5は、転写ドラム5a表面に記録材Pを吸着して担持し、記録材Pにトナー画像が転写された後に転写ドラム5aから記録材Pを分離するように構成されている。
【0022】
クリーニング装置6は、記録材Pに転写されずに感光ドラム1表面に残ったトナー(残留トナー)を掻き落とすクリーニングブレード6a、及び掻き落としたトナーを回収するクリーニング容器6bを備えている。
【0023】
前露光ランプ7は、感光ドラム1の回転方向に沿っての一次帯電器2の上流側に隣接して配置されており、クリーニング装置6によって清掃された感光ドラム1表面の不要な電荷を除去するようになっている。
【0024】
給紙搬送部8は、大きさの異なる記録材Pを積載収納する複数の給紙カセット8a、給紙カセット8a内の記録材Pを給紙する給紙ローラ8b、多数の搬送ローラ、そしてレジストローラ8c等を有している。この給紙搬送部8は、所定の大きさの記録材Pを転写ドラム5aに供給するようになっている。また装置本体Mの右側面(図1中の右側の側面)には、手差しトレイ8eが設けられている。この手差しトレイ8e上にセットされた記録材Pは、給紙ローラ8fによってレジストローラ8cに向けて給紙されるようになっている。
【0025】
分離装置9は、分離帯電器9a、分離爪9b、分離押し上げころ9c等を有しており、トナー画像転写後の記録材Pを転写ドラム5aから分離するものである。
【0026】
定着装置10は、1つの枠体10a内に配設された、記録材搬送方向の上流側の定着器としての第1定着器21と、この第1定着器21の下流側に配置される第2定着器22とを備えている。なお、定着装置10については後に詳述する。
【0027】
排紙部11は、記録材Pの搬送方向に沿っての定着装置10の下流に配設された搬送パス切り換えガイド11a、排出ローラ11b、排紙トレイ11c等を有している。また、搬送パス切り換えガイド11aの下方には、1枚の記録材Pに対してその両面に画像形成を行うための搬送縦パス11d、反転パス11e、積載部材11f、中間トレイ11g、さらに搬送ローラ11h、11i、反転ローラ11j等が配置されている。
【0028】
さらに、感光ドラム1周囲における、一次帯電器2と現像装置4との間には、感光ドラム1表面の帯電電位を検出する電位センサS1が、また現像装置4と転写ドラム5aとの間には、感光ドラム1上のトナー画像の濃度を検知する濃度センサS2が、それぞれ配置されている。
【0029】
つづいて、リーダ部IIについて説明する。プリンタ部Iの上方に配置されたリーダ部IIは、原稿Dを載置する原稿台ガラス12a、移動しながら原稿Dの画像面を露光走査する露光ランプ12b、原稿Dからの反射光をさらに反射させる複数のミラー12c、その反射光を集光するレンズ12d、そしてレンズ12dからの光に基づいてカラー色分解画像信号を形成するフルカラーセンサ12e等を有している。このカラー色分解画像信号は、増幅回路(不図示)を経て、ビデオ処理ユニット(不図示)によって処理を施され、上述のプリンタ部Iに送出されるようになっている。
【0030】
次に、上述構成の画像形成装置の動作について、若干の構成を加えながら、簡単に説明する。なお、以下の説明においては、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラックの順に4色フルカラーの画像を形成するものとする。
【0031】
リーダ部IIの原稿台ガラス12aに載置された原稿Dの画像は、露光ランプ12bによって照射され、色分解されてまずイエローの画像がフルカラーセンサ12eによって読み取られ、所定の処理を施されて画像信号としてプリンタ部Iに送られる。
【0032】
一方、プリンタ部Iでは、感光ドラム1が矢印Rl方向に回転駆動され、一次帯電器2によって感光ドラム1表面が所定の極性・電位に均一に帯電される。上述のリーダ部IIから送られてきた画像信号に基づいて、露光装置3のレーザ出力部からレーザ光が照射され、ポリゴンミラー3a等を介して帯電済みの感光ドラム1表面を光像Eによって露光する。感光ドラム1表面のうち露光を受けた部分は、電荷が除去され、これによりイエローに対応した静電画像が形成される。現像装置4においては、イエローの現像器4Yが所定の現像位置に配置され、その他の現像器4C,4M,4Bkは現像位置から退避される。感光ドラム1上の静電潜像は、現像器4Yによってイエローのトナーが付着され、顕像化されてトナー画像となる。この感光ドラム1上のイエローのトナー画像は、転写ドラム5aに担持された記録材Pに転写される。なお、この記録材Pは、原稿画像に適した大きさの記録材Pが所定の給紙カセット8aから給紙ローラ8b、搬送ローラ、そしてレジストローラ8c等を介して所定のタイミングで転写ドラム5aに供給されたものである。このようにして供給された記録材Pは、転写ドラム5aの表面に巻つくように吸着されて矢印R5方向に回転し、転写帯電器5bによって感光ドラム1上のイエロートナー画像が転写される。
【0033】
一方、トナー画像転写後の感光ドラム1は、クリーニング装置6によって表面の残留トナーが除去され、さらに前露光ランプ7によって不要な電荷が除去されて、一次帯電器2から始まる次の画像形成に供される。
【0034】
以上の、リーダ部IIによる原稿画像の読み取りから、転写ドラム5a上の記録材Pに対するトナー画像の転写、さらには感光ドラム1の清掃、除電に至る各プロセスが、イエロー以外の他の色、すなわちシアン,マゼンタ,ブラックについても同様に行われ、転写ドラム5a上の記録材Pには、4色のトナー画像が重なるようにして転写される。
【0035】
4色のトナー画像の転写を受けた記録材Pは、分離帯電器9a、分離爪9b等によって転写ドラム5aから分離され、未定着のトナー画像を表面に担持した状態で定着装置10に搬送される。記録材Pは、定着装置10で加熱加圧され、表面のトナー画像が溶融固着されて定着される。定着後の記録材Pは、排出ローラ11bによって排紙トレイ11c上に排出される。なお、記録材Pの両面に画像を形成する場合は、トナー画像転写後に直ちに搬送パス切り換えガイド11aを駆動し、定着後の記録材Pを、搬送縦パス11dを経て、反転パス11eに一旦導いた後、反転ローラ11jの逆転により送り込まれた際の後端を先頭にして送り込まれた方向と反対向きに退出させ、中間トレイ11gに収納する。その後、再度上述の画像形成プロセスによってもう一方の面に画像を形成した後、排紙トレイ11c上に排出する。
【0036】
記録材Pの分離後の転写ドラム5aにおいては、記録材担持シート5g上への粉体の飛散付着、記録材P上のオイルの付着等を防止するために、記録材担持シート5gを介して相互に対向する、ファーブラシ13aとバックアップブラシ13b、及びオイル除去ローラ14aとバックアップブラシ14bによって清掃を行う。なお、このような清掃は、画像形成前又は画像形成後に行い、またジャム(紙詰まり)発生時には随時行うようにしている。
【0037】
次に、図2を参照して本発明に係る定着装置10の一例について詳述する。同図は、図1における定着装置10の拡大図である。
【0038】
同図に示すように、定着装置10は、枠体10aを有しており、この枠体10aの内側に2個の定着器、すなわち記録材搬送半双方向に沿っての上流側の第1定着器21とこの第1定着器の記録材搬送方向の下流側に配置された第2定着器22とが収納されている。
【0039】
まず、第1定着器21について詳述する。
【0040】
第1定着器21は、加熱体として定着ベルト23を有し、また加圧体として加圧ベルト24を有している。定着ベルト23は、記録材上の画像(トナー像)と接触して、記録材上に画像を定着する定着体として機能する。このうち、定着ベルト23は、周長が約94mmで厚さ50μmのニッケル製のベルトの外周に、弾性層としてシリコーンゴムが500μmの厚さで設けられ、さらに表面に離型層として30μmの厚さのPFAチューブが設けられて構成されている。加圧ベルト24も同様のベルトである。定着ベルト23は、2本のベルト回転軸25a,25bに掛け渡され、また加圧ベルト24は、2本のベルト回転軸26a,26bに掛け渡されて、それぞれ張設されている。これら定着ベルト23、加圧ベルト24は、それぞれベルト回転軸25a,25b、26a,26bに対してスリップすることなく、矢印R23方向、矢印R24方向に回転することができるようになっている。ベルト回転軸25a,25b、26a,26bは、アルミニウム製の芯金の外周面を、断熱のためにシリコーンゴムを発砲させたスポンジで被覆して構成されている。またベルト回転軸25aとベルト回転軸26aは、5kgf(49N)の総荷重で加圧されている。同様に、ベルト回転軸25bとベルト回転軸26bも5kgf(49N)の総荷重で加圧されている。
【0041】
定着ベルト23の内側における2本のベルト回転軸25a,25b間には、ベルト加熱源としての励磁コイル(熱源)27が配設されている。同様に、加圧ベルト24の内側における2本のベルト回転軸26a,26b間には、ベルト加熱源としての励磁コイル(熱源)28が配設されている。これら励磁コイル27,28は平板状で絶縁性の樹脂によりモールド成型されている。これら励磁コイル27,28は、相互に総荷重20kgf(196N)で加圧されている。これにより、定着ベルト23と加圧ベルト24との圧接部Aの幅(記録材Pの搬送方向に沿った方向の幅)WAは約30mmで、さらに、定着ベルト23と加圧ベルト24間の総荷重は、30kgfであるため、線圧が約1kgf(9.8N)/mmになる。
【0042】
ここで、線圧とは、加熱体と加圧体間の総荷重(kgf)/加熱体と加圧体間の総圧接部の幅(mm)で求まるものである。なお、上述の定着ベルト23、加圧ベルト24、ベルト回転軸25a,25b、26a,26b、励磁コイル27,28は、いずれも記録材Pの通紙幅方向(記録材Pの搬送方向に直交する方向)に沿っての長さが、画像形成に供される最大通紙幅の記録材Pのその通紙幅よりも長くなるように形成されている。
【0043】
上述の励磁コイル27,28には、高周波電流(例えば、周波数が20kHz、電流が20A)が流されて、定着ベルト23と加圧ベルト24が誘導発熱し、定着ベルト23と加圧ベルト24の目標温度である130℃で一定になるように、温度センサ30,31の検出値に基づいて温度調節される。
【0044】
定着ベルト23、加圧ベルト24は、少なくとも画像形成実行時には、駆動手段(不図示)によって回転駆動されることで、それぞれ矢印R23方向、矢印R24方向に所定の周速度、すなわち画像転写部側(転写ドラム5a側)から搬送されてくる、未定着トナー画像を担持した記録材Pの搬送速度とほぼ同一の周速度でシワなく回転駆動される。本実施の形態の場合、250mm/secの周速度で回転されて、A4サイズのフルカラー画像を1分間当たり60枚定着することが可能である。
【0045】
また定着ベルト23、加圧ベルト24が所定の定着温度に立ち上がって温調された状態において、圧接部Aにおける定着ベルト23と加圧ベルト24との間に、未定着トナー画像Tを有する記録材Pがそのトナー画像担持面側を定着ベルト23側に向けて導入されて圧接部Aにおいて定着ベルト23の外周面に密着し、定着ベルト23と一緒に圧接部Aを挟持搬送されていくことにより、定着ベルト23及び加圧ベルト24の熱が付与されまた圧接部Aの加圧力を受けて未定着トナー画像Tが記録材Pの表面に熱圧定着される。圧接部Aを通った記録材Pは定着ベルト23の外周面から分離されて第2定着器22へ搬送される。
【0046】
回転する定着ベルト23、加圧ベルト24は、比較的軽圧で加圧されているので、回転状態にあっても幅方向(ベルト回転軸25a,25b、26a,26bに沿った方向)への寄り移動力が小さい。つまり、定着ベルト23、加圧ベルト24を幅方向にずらそうとする力が小さい。このため、ベルトの幅方向のよりを規制するための手段としては、定着ベルト23、加圧ベルト24の端部を単純に受け止めるだけのフランジ部材を設ければ十分であり、これにより、第1定着器21の構成を簡略化できるという利点がある。その他、回転軸25a,25b、26a,26b内に発熱体を設ける構成に変形しても、問題ない。
【0047】
つづいて、第2定着器22について詳述する。
【0048】
第2定着器22は、加熱体としての定着ローラ32と、加圧体としての加圧ローラ33とを有している。定着ローラは、記録材上の画像を加熱して、定着するように機能するものである。このうち、定着ローラ32は、外径30mmで、厚さ1mmの鉄製の円筒状芯金に、弾性層としてシリコーンゴムが1mmの厚さで被覆され、さらに表層は離型層として30μmの厚さのPFAチューブを設けて構成されている。加圧ローラ33も定着ローラ32と同様の構成である。定着ローラ32と加圧ローラ33とは、総圧45kgf(441N)で加圧されており、両者間の圧接部Bの幅(記録材Pの搬送方向に沿った方向の幅)WBは約3mmである。したがって、線圧は約15kgf/mm(=45kgf/3mm)になる。
【0049】
上述の定着ローラ32の内部には加熱源としてハロゲンヒータ(熱源)34が配設してある。ハロゲンヒータ34は、定着ローラ32の温度を温度センサ35の検出値に基づいて、目標温度である100℃になるようにON/OFF制御される。
【0050】
上述の定着ローラ32、加圧ローラ33、ハロゲンヒータ34は、いずれも記録材Pの通紙幅よりも長くなるように構成されている。また、定着ローラ32、加圧ローラ33は、少なくとも画像形成実行時には駆動手段(不図示)によってそれぞれ矢印R32方向、矢印R33方向に所定の周速度、すなわち画像形成部側(転写ドラム5a側)から搬送されてくる、未定着トナー画像Tを担持した記録材Pの搬送速度とほぼ同一の周速度で回転駆動される。
【0051】
なお、図2に示すように、記録材Pの搬送方向(矢印K方向)に沿っての、第1定着器21の上流側と、第1定着器21と第2定着器22の間と、第2定着器22の下流側には、それぞれ記録材Pの搬送をガイドするガイド部材36,37,38が配設されている。
【0052】
ここで、本実施の形態の定着装置10の特徴は、第1定着器21が比較的に低温・軽圧・長時間(圧接部Aの幅WAが広い)で定着を行い、第2定着器22が比較的に高圧・短時間で定着を行うものである。すなわち、記録材が定着器21の当接部(ニップ部)を通過する時間が定着器22の当接部を通過する時間よりも長くすることで、定着温度を高くすることなく、光沢度の低い定着画像を得ることができる。これは、第1定着器21での光沢は低く抑えて、第2定着器22で所望の光沢まで調整可能にするためである。したがって、第1定着器21で定着された画像の光沢を、記録材Pの厚み、種類、また環境温度、環境湿度にかかわらず、一定とするものである。画像の光沢は第2定着器22の定着ローラ32の温度で調整する。このとき定着ローラ32の温度が高温であると画像の光沢は高くできる。
【0053】
さらに具体的には、普通紙においては通常、上流側の第1定着器21の定着ベルト23と加圧ベルト24の目標温度は130℃で、下流側の第2定着器22の定着ローラ目標温度は100℃であり、このときの60°法のグロス計によるグロスは10であるが、より高いグロスが所望であれば、例えば、180℃にすれば40のグロスを得ることができる。
【0054】
また、第1定着器21の定着ベルト23と加圧ベルト24の目標温度、第2定着器22の定着ローラ32の目標温度は、使用する記録材Pの種類に応じて適宜変更してもよい。例えば、厚紙を定着する時には、定着ベルト23と加圧ベルト24の目標温度は、普通紙よりも20℃高い150℃にするとよい。こうすることで、通常、厚紙は定着性を維持するために、定着速度を遅くして定着しなければならないが、本実施の形態によれば、上流側の第1定着器21の温度を上げることで、厚紙においても定着速度を遅くすることなく、上流側の定着のみを終了した時点で、定着性を確保したまま低グロスにすることができる。
【0055】
さらに、下流側の第2定着器22で定着するときの定着ローラ32の温度を制御すれば、グロスを低いものから高いものまで、任意に制御できるようになる。例えば、厚紙を定着するときに、上流側の第1定着器21の定着ベルト23と加圧ベルト24の目標温度を150℃、下流側の第2定着器22の定着ローラの目標温度を100℃にすれば、60°法のグロス計で10のグロスを得ることができ、下流側の第2定着器22の定着ローラの目標温度を200℃にすれば40のグロスを得ることができる。
【0056】
このように、定着器を通過する記録材Pの搬送速度は、第1定着器21及び第2定着器22で異ならせることがなく、ほぼ同一の構成にしているため、光沢度に応じて、プロダクティビティが低下することなく、複数の光沢の定着画像を得ることができる。
【0057】
また定着ローラ32の温度調整は、環境温度・湿度に応じて変更するようにしてもよい。この場合には、環境温度・湿度によらず、目標とする画像光沢にすることができる。
【0058】
なお、第2定着器22の加圧力や第1定着器21の定着ベルト23、加圧ベルト24の温度の制御を上述に限らず必要に応じて適宜に変更するようにしてもよい。また、記録材Pとして透気度の低いコート紙等を使用する場合、比較的高温で定着するとコート紙中の水分が瞬時に気化してコート紙表面のコーティング層が凸凹になってしまう問題が発生するが、本実施の形態の定着装置10においては、この問題を解決することが可能である。第1定着器21は比較的低温(本実施の形態では130℃)で制御されているので、コート紙のコーティング層が水蒸気によって凸凹になるのを防止できる。一度、第1定着器21で定着しているので、第2定着器22の直前には紙の水分が大幅に減少しており、第2定着器22で高温で定着してもコーティング層の凸凹は発生しにくい。また、第1定着器21は圧接部Aの幅WAが広いので、比較的低温での定着ではあるが長時間にわたって記録材P上のトナー画像を加熱できるので、定着強度を保つことが可能である。
【0059】
上述の定着装置10のように、第1定着器21の加熱体と加圧体とのうちの少なくとも一方(ただし本実施の形態では双方)をベルトによって構成することにより、未定着トナー画像T及び記録材Pに与える時間をローラに比して長くすることが容易である。また、第2定着器22の、少なくとも加熱体(ただし本実施の形態では双方)をローラによって構成することにより、圧接部Bの線圧をベルトに比して高くすることが容易である。
【0060】
<実施の形態2>
図3に、本発明に係る定着装置の他の例として、実施の形態2に係る定着装置40を示す。同図は図2に相当する図、つまり拡大縦断面図である。
【0061】
定着装置40は、同図に示すように、第1定着器41と第2定着器22とを備えている。このうち第2定着器22については、上述の実施の形態1の図2で説明した第2定着器22と同じなのでその説明は省略する。以下では、第1定着器41について説明する。
【0062】
第1定着器41は、加熱体(定着手段)として定着フィルム42を、また加圧体(加圧手段)として弾性加圧ローラ43を備えており、定着フィルム42の内側には、フィルムガイド部材(ステー)44と、このフィルムガイド部材44によって保持された加熱体45とが配設されている。これら定着フィルム42、弾性加圧ローラ43、フィルムガイド部材44、加熱体45は、いずれも記録材Pの通紙幅よりも長く構成されている。
【0063】
上述のフィルムガイド部材44は、図3に示すように、その縦断面形状がほぼ半円弧状・樋型であり、下部には、長手方向に沿って保持溝44aが形成されている。この保持溝44には、後述の加熱体45が取り付けられる。フィルムガイド部材44は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイト)や液晶ポリマー等の耐熱性樹脂の成形品によって構成されている。
【0064】
上述の加熱体45は、アルミナ等の横長・薄板状のヒータ基板46と、その表面側(フィルム摺動面側:同図中の下面側)に長手に沿って形成具備された線状あるいは細帯状のAg/Pbなどの通電発熱体(抵抗発熱体)47と、ガラス層等の薄い表面保護層48と、ヒータ基板46の裏面側(同図中の上面側)に配置されたサーミスタ等の検温素子50等からなる、全体に低熱容量のセラミックヒータである。この加熱体45は、通電発熱体47に対する電力供給により迅速に昇温し、検温素子50を含む電力制御系により所定の目標温度である150℃に温調されるようになっている。
【0065】
定着フィルム42は、無端状(エンドレス)の耐熱性フィルムによって形成されており、フィルムガイド部材44に対してルーズに遊嵌されている。定着フィルム42は、熱容量を小さくして、定着装置40のクイックスタート性を向上させるために、膜厚を総厚100μm以下、好ましくは60μm以下20μm以上とした、耐熱性・離型性・強度・耐久性等のあるPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)・PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル)・PPS等の単層フィルム、あるいはポリイミド・ポリアミドイミド・PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)・PES(ポリエーテルスルホン)等のベースフィルムの表面にPTFE・PFA・FEP(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル)等を離型層としてコーティングした複合層フィルム等である。ただし、フルカラー加熱定着装置用として、クイックスタート性は多少犠牲になるが、ベースフィルムと離型層との間にシリコーンゴム等の耐熱弾性層を設けてもよい。弾性層があることで、記録材P上のトナーを定着フィルム42表面が包み込むように溶かすことができるので、好適な画像光沢が得られ、高画質が得られる。
【0066】
弾性加圧ローラ43は、定着フィルム42を下方から加熱体45に押圧して、加熱体45との間に定着フィルム42を挟持する加圧手段である。このとき弾性加圧ローラ43は弾性変形して、定着フィルム42との間に圧接部C(定着フィルム42と弾性加圧ローラ43の接触部)が形成される。この圧接部Cの幅WCは、約8mmである。また、弾性加圧ローラ43は、総圧が約16Kgfで加圧するので、圧接部Cでの線圧は2kgf/mmである。弾性加圧ローラ43は、駆動手段(不図示)の駆動力がギヤ等の動力伝達機構(不図示)を介して伝達されて所定の周速度で矢印R43方向に回転駆動される。
【0067】
定着フィルム42は、少なくとも画像形成実行時には、加圧ローラ43が矢印R43方向に駆動回転されるのに伴って、矢印R42方向に従動回転する。すなわち、弾性加圧ローラ43が矢印R43方向に回転すると、定着フィルム42は、圧接部Cにおいて、弾性加圧ローラ43との摩擦力により回転力が作用し、その内周面42aを加熱体45の表面(図3中の下面)させながら、矢印R42方向に所定の周速度、すなわち画像転写部側(転写ドラム5a側)から搬送されてくる、未定着トナー画像Tを担持した記録材Pの搬送速度とほぼ同一の周速度でシワなく回転される。本実施の形態の場合、130mm/secの周速度で回転されて、A4サイズのフルカラー画像を1分間当たり32枚定着することができる。この場合、定着フィルム42の内周面42aとこれが摺擦される加熱体45の表面との間の摺動抵抗を低減するために両者間に耐熱性グリス等の潤滑剤を介在させるとよい。
【0068】
上述構成の定着装置40においては、弾性加圧ローラ43の回転駆動により定着フィルム42が回転され、また加熱体45が所定の定着温度に立ち上がって温調された状態において、弾性加圧ローラ43と定着フィルム42との間の圧接部Cに、未定着トナー画像Tを担持した被加熱材としての記録材Pがそのトナー画像担持面側を定着フィルム42側に向けた状態で導入されて圧接部Cにおいて定着フィルム42(の外周面)に密着し、定着フィルム42とともに圧接部Cを挟持搬送されていく。このとき、記録材P上の未定着トナー画像Tに対して、加熱体45の熱が定着フィルム42を介して付与され、また圧接部Cの加圧力が付与されて、未定着トナー画像Tが記録材P表面に熱圧定着される。圧接部Cを通った記録材Pは定着フィルム42の外周面から分離されて第2定着器22へ搬送される。
【0069】
従動回転する定着フィルム42には、圧接部C以外には実質的にテンションが作用しないので、回転状態にある定着フィルム42は、通紙幅方向に沿っての寄り移動力が小さい。つまり、定着フィルム42を、フィルムガイド部材44に対して幅方向にずらそうとする力が小さい。このため、定着フィルム42の寄りを規制する手段としては、定着フィルム42の端部を単純に受け止めるだけのフランジ部材(不図示)を配設すれば十分であり、これにより、定着装置40の構成を簡略化することができるという利点がある。
【0070】
本実施の形態のようなフィルム加熱方式の定着器41は、熱容量が小さく昇温の速い加熱体45を用いることができ、定着器41が所定の温度に達するまでの時間を大きく短縮できる。常温からでも容易に高温に立ち上げることができるため、非プリント時に画像形成装置が待機状態にあるときのスタンバイ温調をする必要がなく省電力化が可能である。
【0071】
本実施の形態によると、前述の実施の形態1と同様の効果に加え、さらに比較的低速度の画像形成装置に好適であり、大幅な省電力化も実現することができるという効果を有する。
【0072】
なお、以上の説明では、本発明に係る定着装置10,10Aを備えた画像形成装置として、電子写真方式、デジタル方式の4色フルカラーの画像形成装置を例に説明したが、画像形成装置としてはこれに限定されるものではない。すなわち、本発明に係る定着装置10,10Aは、記録材上にトナー画像を形成する種々の画像形成装置、例えば、電子写真方式に限らず静電記録方式、デジタル方式に限らずアナログ方式、4色フルカラーの限らず白黒の画像形成装置に対して同様に適用することが可能である。
【0073】
また、上述の実施の形態1,2においては、定着装置10,40は、第1定着器21(又は41)及び第2定着器22を1つの枠体10a内に収納してユニット化していたが、これに代えて、枠体10aを省略し、さらに第1定着器21(又は41)、第2定着器22をそれぞれ個別に画像形成装置本体M内に配設するようにしてもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、画像の光沢を低光沢から高光沢まで調整可能で、しかも多様な記録材に良好な画像を定着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】実施の形態1の定着装置の拡大縦断面図である。
【図3】実施の形態2の定着装置の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
10,40 定着装置
21,41 第1定着器(上流側の定着器)
22 第2定着器(下流側の定着器)
23 加熱体(定着ベルト)
24 加圧体(加圧ベルト)
27,28 熱源(励磁コイル)
32 加熱体(定着ローラ)
33 加圧体(加圧ローラ)
34 熱源(ハロゲンヒータ)
42 加熱体(定着フィルム)
43 加圧体(弾性加圧ローラ)
A,B,C 圧接部
K 記録材搬送方向
M 画像形成装置本体
P 記録材
T 未定着トナー画像
WA,WB,WC
圧接部における記録材搬送方向の幅
Claims (16)
- 熱により記録材上の画像を加熱する加熱体と、前記加熱体に圧接し、記録材を挟持搬送する加圧体と、を有する第1定着器と、熱により記録材上の画像を加熱する加熱体と、前記加熱体に圧接し、記録材を挟持搬送する加圧体と、を有し、前記第1定着器より記録材搬送方向の下流側に配置される第2定着器と、を備える定着装置において、
前記第1定着器の前記加熱体と前記加圧体との圧接部における記録材搬送方向の幅は、前記第2定着器の前記加熱体と前記加圧体との圧接部における記録材搬送方向の幅よりも大きい、
ことを特徴とする定着装置。 - 前記第1定着器は、前記第2定着器よりも、前記圧接部における線圧が低い、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 前記第2定着器は、前記加熱体の温度を記録材の種類によって変更する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。 - 前記第2定着器は、前記加熱体の温度を画像光沢の目標値によって変更する、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の定着装置。 - 前記第2定着器は、前記加熱体の温度を環境温度によって変更する、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の定着装置。 - 前記第1定着器は、前記加熱体と前記加圧体とのうちの少なくとも一方が、ベルトによって構成されている、
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の定着装置。 - 前記第2定着器は、前記加熱体と前記加圧体とのうちの少なくとも前記加熱体がローラによって構成されている、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の定着装置。 - 記録材の表面にトナー画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部において記録材表面に形成された未定着トナー画像を記録材上に定着する定着手段とを備えた画像形成装置において、
前記定着手段が、請求項1ないし7のいずれかに記載の定着装置を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 熱により記録材上の画像を加熱する加熱体と、前記加熱体に圧接し、記録材を挟持搬送する加圧体と、を有する第1定着器と、熱により記録材上の画像を加熱する加熱体と、前記加熱体に圧接し、記録材を挟持搬送する加圧体と、を有し、前記第1定着器より記録材搬送方向の下流側に配置される第2定着器と、を備える定着装置において、
前記第1定着器の前記加熱体と前記加圧体との圧接部の線圧は、前記第2定着器の前記加熱体と前記加圧体との圧接部の線圧よりも小さい、
ことを特徴とする定着装置。 - 前記第1定着器の前記圧接部における記録材搬送方向の幅は、前記第2定着器の前記圧接部における記録材搬送方向の幅よりも大きい、
ことを特徴とする請求項9に記載の定着装置。 - 前記第2定着器は、前記加熱体の温度を記録材の種類によって変更する、
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の定着装置。 - 前記第2定着器は、前記加熱体の温度を画像光沢の目標値によって変更する、
ことを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1項に記載の定着装置。 - 前記第2定着器は、前記加熱体の温度を環境温度によって変更する、
ことを特徴とする請求項9ないし12のいずれか1項に記載の定着装置。 - 前記第1定着器は、前記加熱体と前記加圧体とのうちの少なくとも一方が、ベルトによって構成されている、
ことを特徴とする請求項9ないし13のいずれか1項に記載の定着装置。 - 前記第2定着器は、前記加熱体と前記加圧体とのうちの少なくとも前記加熱体がローラによって構成されている、
ことを特徴とする請求項9ないし14のいずれか1項に記載の定着装置。 - 記録材の表面にトナー画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部において記録材表面に形成された未定着トナー画像を記録材上に定着する定着手段とを備えた画像形成装置において、
前記定着手段が、請求項9ないし15のいずれかに記載の定着装置を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。
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