JP2003307963A - 定着装置・画像形成装置 - Google Patents

定着装置・画像形成装置

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JP2003307963A
JP2003307963A JP2002111805A JP2002111805A JP2003307963A JP 2003307963 A JP2003307963 A JP 2003307963A JP 2002111805 A JP2002111805 A JP 2002111805A JP 2002111805 A JP2002111805 A JP 2002111805A JP 2003307963 A JP2003307963 A JP 2003307963A
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roller
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Kenichi Hasegawa
健一 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着動作開始直後の定着ベルトの温度低下に
よる定着不良を抑制する。 【解決手段】 待機中(停止中)に定着ローラ4の温度
を検知するサーミスタ9の検知温度が、一定温度として
の105℃以下になると、制御手段は定着ローラ4に駆
動力を入力し、装置を30秒間(所定時間)回転駆動す
る。この回転中、加熱ローラ3の設定温度は170℃か
ら180℃に切り替えられる。回転中に定着ローラ4は
約170℃に達し、回転終了まで約170℃を維持す
る。回転によって定着ローラ4の温度が上がり、定着動
作開始に伴う定着ローラ4への熱移動による定着ベルト
5の温度の落ち込みが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体上にトナ
ーを定着するための定着装置及び該定着装置を備えた複
写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関
し、詳しくはベルト定着方式の定着装置及び画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】定着装置としては、従来より、定着ロー
ラと加圧ローラが圧接したいわゆる熱ローラ方式の定着
装置が知られている。定着ローラは、例えば金属パイプ
(芯金)の表面に弾性層としてゴム層を設けた構成を有
しており、金属パイプの内部には熱源としてのハロゲン
ヒータが設けられている。加圧ローラは、例えば金属パ
イプ(芯金)の表面に弾性層としてゴム層を設けた構成
を有しており、金属パイプの内部には熱源としてのハロ
ゲンヒータが設けられている。定着ローラと加圧ローラ
の圧接部(ニップ部)をトナー画像を転写された用紙
(記録媒体)が通過することで、トナー画像が熱と圧力
により用紙上に定着される。
【0003】定着ローラや加圧ローラの表面温度は温度
センサで検知され、一定温度(約170℃)で制御され
ているが、熱伝導率が悪いゴム層が厚い場合には、ゴム
層と金属パイプの境界面温度がローラ表面に比較して数
十度高くなり、ゴム層を接着している接着剤の耐熱温度
(約200℃)をオーバーしてしまうという問題が発生
する。このため、これらのゴム層は約2mm程度と比較
的薄く形成される。しかしながら、この薄いゴム層で用
紙に熱を与えるのに必要なニップ部を形成するために
は、定着ローラと加圧ローラ間の加圧力を大きくする必
要がある。この大きな加圧力下において強度、耐久性を
維持するためには、ローラ径を大きくして金属パイプの
厚みを大きくする必要があるが、そのようにした場合ロ
ーラの熱容量が大きくなりウォームアップ時間が長くな
るという問題が発生する。
【0004】このような問題に鑑み、ベルト定着方式の
定着装置が開発されている。これは、定着ローラと加熱
ローラ間に定着ベルトが掛け回され、定着ベルトを介し
て定着ローラに加圧ローラが圧接する構成を有してい
る。定着ローラは、例えば熱源を有しない金属パイプの
表面にゴム層を設けた構成を有しており、加熱ローラは
例えば金属パイプの内部に熱源としてのハロゲンヒータ
を設けた構成を有している。定着ベルトは、例えばポリ
イミド樹脂で形成され、その表面はシリコンゴムでコー
ティングされている。加熱ローラや加圧ローラの表面温
度は温度センサによって検知され、約170℃で制御さ
れている。加熱ローラの表面温度については、加熱ロー
ラに巻き付いた定着ベルト上の温度を検知してもよい。
【0005】上記ベルト定着方式では、定着ローラには
ヒータが無いためゴム層を厚くすることが可能であり、
比較的小さい加圧力で必要なニップ幅を得ることが可能
である。従って、定着ローラ、加圧ローラ共に熱ローラ
方式に比べて小径化、すなわち低熱容量化が可能とな
る。画像面と接する定着ベルトを加熱する加熱ローラ
は、定着ローラ、加圧ローラのように圧接することはな
いため、小径化、薄肉化とすることができ、さらにゴム
層も必要ないため、定着ローラ、加圧ローラよりもさら
に熱容量を小さくすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなベルト定着方式の定着装置においては、定着ロー
ラを加熱する手段を有していないため、回転動作(通紙
動作)開始時に定着ベルトや加圧ローラの熱が定着ロー
ラに奪われ、その結果、定着ベルト表面の温度が下がる
現象が発生する。そのため、通紙中の加熱ローラ又は加
熱ローラに巻き付いている定着ベルト表面、加圧ローラ
の設定温度は待機中の設定温度より低い150℃として
いる。電源投入後数時間経過した後は、約170℃で加
熱されている加熱ローラの熱で定着装置内の雰囲気温度
が高くなり、定着ローラの温度も高くなっている。この
とき、回転開始直後の温度は約150℃まで落ち込む
が、設定温度は150℃であるため、通紙中は常に一定
の温度を維持することができる。
【0007】しかしながら、電源投入直後などは定着装
置内の雰囲気温度が低く定着ローラ温度も低い。そのた
め温度は約140℃に低下する。この状態で通紙が開始
されると、用紙にも熱が奪われるため、設定温度の15
0℃まで復帰するのに時間を要してしまう。140℃〜
150℃になる間に通過した用紙は設定より低い温度で
あるため、トナーの定着が不十分となる場合がある。特
開平11−344884号公報には、通紙中の温度を安
定させる手段として、待機中は加熱ローラ温度によって
加熱ローラのヒータを制御し、通紙中は定着ローラ温度
によって加熱ローラのヒータを制御する方式が提案され
ている。しかしながら、定着ローラの温度による制御と
しても、回転開始直後に落ち込んだ温度が設定温度に復
帰するまでには時間を要することに変わりはなく、上記
問題の解決には至っていない。
【0008】そこで、本発明は、回転動作開始後の温度
の落ち込みを防止でき、定着性の安定化を図れる定着装
置及び該定着装置を備えた画像形成装置の提供を、その
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、熱源を有する加熱ローラ
と、定着ローラと、上記加熱ローラと定着ローラ間に掛
け回された無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを介し
て上記定着ローラに圧接する加圧ローラを有していると
ともに、上記定着ローラの温度を検知する定着ローラ温
度検知手段を有する定着装置において、待機モード時、
上記定着ローラ温度検知手段による検知温度が一定温度
以下になった場合、装置を回転駆動する、という構成を
採っている。
【0010】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
定着装置において、上記装置の回転駆動が所定時間行な
われる、という構成を採っている。
【0011】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
定着装置において、上記定着ローラの熱容量の大きさに
応じて上記所定時間を変化させる、という構成を採って
いる。
【0012】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
定着装置において、上記装置の回転駆動が、上記定着ロ
ーラ温度検知手段による検知温度が所定温度以上になる
まで行なわれる、という構成を採っている。
【0013】請求項5記載の発明では、請求項1乃至4
の何れか1つに記載の定着装置において、上記装置の回
転駆動中は、上記加熱ローラの設定温度を待機モード時
よりも高く設定する、という構成を採っている。
【0014】請求項6記載の発明では、像担持体上に画
像情報に基いて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装
置によりトナー像として可視像化し、該トナー像を記録
媒体上に転写した後定着装置に通して定着を行なう画像
形成装置において、上記定着装置が、請求項1乃至5の
何れか1つに記載の定着装置である、という構成を採っ
ている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図1乃至図3に基いて説明する。まず、図3に基いて本
実施形態における画像形成装置としてのカラー複写機の
構成の概要を説明する。カラー複写機20は、原稿画像
に応じて各色ごとの画像を形成する作像装置21C、2
1Y、21M、21BKと、作像装置21C、21Y、
21M、21BKに対向して配置された転写装置22
と、各作像装置21C、21Y、21M、21BKと転
写装置22とが対向する転写領域に各種シート状媒体
(記録媒体)を供給するシート状媒体供給手段としての
手差しトレイ23、給紙カセット24、24と、手差し
トレイ23、給紙カセット24、24から搬送されてき
たシート状媒体を作像装置21C、21Y、21M、2
1BKによる作像のタイミングに合わせて供給するレジ
ストローラ対30と、転写領域において転写後のシート
状媒体の定着を行う定着装置1を有している。
【0016】カラー複写機20では、一般にコピー等に
用いられる普通紙、OHPシートや、カード、ハガキと
いった90K紙、坪量約100g/m2相当以上の厚紙
や、封筒等の用紙よりも熱容量が大きないわゆる特殊シ
ートなどをシート状媒体として用いることが可能であ
る。
【0017】各作像装置21C、21Y、21M、21
BKはそれぞれシアン、イエロー、マゼンタ、ブラック
の各色の現像を行なうものであり、用いるトナーの色が
異なるが、その構成はほぼ同様であるから、作像装置2
1Cの構成を各作像装置21C、21Y、21M、21
BKの代表として説明する。作像装置21Cは、像担持
体としての感光体ドラム25C、感光体ドラム25Cの
回転方向Aにおいて順に配置されている帯電装置27
C、現像装置26C、クリーニング装置28C等を有
し、帯電装置27Cと現像装置26Cとの間で露光光2
9Cを受ける周知の構成である。静電潜像担持体はドラ
ム状でなく、ベルト状としても良い。
【0018】定着装置1は、図1に示すように、内部に
熱源としてのハロゲンヒータ2を有する加熱ローラ3
と、定着ローラ4と、加熱ローラ3と定着ローラ4間に
掛け回された無端状の定着ベルト5と、内部に熱源とし
てのハロゲンヒータ7を有し、図示しない加圧手段によ
り定着ベルト5を介して定着ローラ4に圧接された加圧
ローラ6と、加熱ローラ3部位の定着ベルト5の温度を
検知する温度検知手段としてのサーミスタ8と、定着ロ
ーラ4の表面温度を検知する温度検知手段としてのサー
ミスタ9と、加圧ローラ6の表面温度を検知する温度検
知手段としてのサーミスタ10と、定着ベルト5の表面
にオイルを塗布するオイル塗布装置12等を有してい
る。トナー像を転写された用紙18は、入口上ガイド1
9aと入口ガイド下19bにより案内されてニップ部N
に進入する。定着を終えた用紙18は、出口ガイド20
aと出口ガイド20bにより案内され、排出ローラ対2
1により定着装置1外へ排出される。
【0019】加熱ローラ3は、長手方向の温度ムラを防
止するため、熱伝導率の良好なアルミニウム製のパイプ
(厚み2mm)で形成されている。加熱ローラ3の外径
は30mmに設定されており、表面は定着ベルト5との
摩擦による磨耗を防止するためにアルマイト処理を施し
ている。図示しない制御手段(コントローラ)は、サー
ミスタ8の検知情報に基いてハロゲンヒータ2(650
W)をオン・オフ制御し、加熱ローラ3の温度(当該部
位の定着ベルト5の温度)を170℃に制御している。
加熱ローラ3に巻き付いている定着ベルト5は、加熱ロ
ーラ3によって加熱される。加熱ローラ3に対する定着
ベルト5の巻き付け角を十分にとっているため、回転時
も定着ベルト5は加熱ローラ3とほぼ同時に加熱され
る。この定着ベルト5は、耐熱性のポリイミド樹脂(厚
み0.05〜0.2mm)の表層に離型層をコーティン
グした構成となっている。離型層の材質は、シリコーン
ゴム、フッ素樹脂、シリコーンゴムとフッ素樹脂の2層
構造、シリコーンゴムとフッ素樹脂の混合体などが可能
である。定着ベルト5の材質としては、樹脂以外にも金
属(ステンレスやニッケル等)やゴムなどが可能であ
る。定着ベルト5は、定着ローラ4の両端部に設けた図
示しない寄り止めリングによってベルト寄りを規制され
ている。
【0020】定着ローラ4は、外径が30mmのスチー
ル製のパイプ4aと、該パイプ4aの表面に設けられた
シリコーンゴム層4b(厚み4mm)を有している。定
着ローラ4は、図示しない本体側の駆動ギヤに連結され
ており、回転駆動される。定着ベルト5は定着ローラ4
に巻き付いているため定着ローラ4と共に回転し、加熱
ローラ3を連れ回りで回転させる。加圧ローラ6は、外
径が30mmのスチール製のパイプ6aと、該パイプ6
aの表面に設けられたシリコーンゴム層6b(厚み1m
m)を有している。上記制御手段は、サーミスタ10の
検知情報に基いてハロゲンヒータ7(500W)をオン
・オフ制御し、加圧ローラ6の表面温度を170℃に制
御している。加圧ローラ6は、定着ローラ4の中心と加
熱ローラ3の中心を結ぶ線L1と、定着ローラ4の中心
と加圧ローラ6の中心を結ぶ線L2とがなす角度θが9
0〜270°になる位置に設定されている。このように
すると、ニップ部Nは定着ベルト5を介して定着ローラ
4と加圧ローラ6の接触部のみで形成される。このニッ
プ形成は従来の熱ローラ方式とほぼ同様であり、用紙の
搬送性に優れている。
【0021】オイル塗布装置12は、図示しないオイル
供給装置から供給されたオイルを含浸された塗布フェル
ト15と、シリコーンゴムで表面をコーティングされ、
塗布フェルト15によりオイルを供給される供給ローラ
14と、供給ローラ14上のオイルを一定量に規制する
ブレード16と、シリコーンゴムで表面をコーティング
され、供給ローラ14からオイルを受けて定着ベルト5
に塗布する塗布ローラ13と、オイル受17を有してい
る。オイル塗布を行なうことで、ニップ部内で溶融した
トナーが定着ベルト5へ付着するいわゆるオフセット現
象を防止することができる。トナー側にオフセット防止
用の離型材を添加すれば、定着装置1側でオイル塗布を
行なわない、いわゆるオイルレス定着方式も可能とな
る。定着装置1の搬送速度は、100mm/sに設定さ
れている。
【0022】図5及び図6は、上記構成における加熱ロ
ーラ3の温度と定着ローラ4の温度の出力状態を示して
いる。図中Sのポイントから回転動作(通紙動作)を開
始している。ここでいう加熱ローラ温度とは、加熱ロー
ラ3の巻き付いた定着ベルト5上の温度としている。図
5は電源投入後数時間経過した定着装置1内の温度出力
である。加熱ローラ3は待機モード中170℃に制御さ
れ、このとき定着ローラ4は約120℃で安定してい
る。この状態から回転動作が始まると、加熱ローラ3は
150℃(−20℃)に温度が低下する。回転動作中
(通紙中)の設定温度はこの150℃に設定しているた
め、通紙中は一定温度を保っている。定着ローラ4の通
紙中の温度は省略している。
【0023】図6は、電源投入後動作可能状態となって
から3分後の状態である。この場合は、定着装置1内が
十分に暖まっていないため、定着ローラ4の温度は約9
0℃と低い状態にある。この状態から回転動作が始まる
と、加熱ローラ3の温度は140℃(−30℃)まで落
ち込み、その後徐々に設定温度の150℃に上昇する
(範囲T)。この間は定着ベルト5の熱が用紙18に持
っていかれるため、設定温度に復帰するまでに時間がか
かり、この場合では15枚通紙後に設定温度の150℃
になった。この15枚は本来の設定温度で定着が行なわ
れていないため、定着性が甘くなるという不具合が発生
してしまう。フルカラーコピー時には温度によって画像
の光沢度がシビアに変化するため、通紙開始直後の画像
と15枚目以降の画像では光沢度が異なって出力されて
しまうという不具合も生じる。本実施形態では、これら
の問題に対処すべく、待機状態において定着ローラ4の
温度が低い状態では回転動作を行なって定着ローラ4の
温度を上昇させることとしている。すなわち、定着ロー
ラ4を回転させて定着ベルト5を回転駆動し、加熱ロー
ラ3側の熱を定着ベルト5を介して定着ローラ4に移動
させるものである。
【0024】図2は、本実施形態における回転駆動制御
を示している。待機中(停止中)に定着ローラ4の温度
を検知するサーミスタ9の検知温度が、一定温度として
の105℃以下になると、上記制御手段は定着ローラ4
に駆動力を入力し、装置を30秒間(所定時間)回転駆
動する。この回転中、加熱ローラ3の設定温度は170
℃から180℃に切り替えられる。このような制御を行
なうことで、回転中に定着ローラ4は約170℃に達
し、回転終了まで約170℃を維持する。回転によって
定着ローラ4の表面を170℃とすることで定着ローラ
4の内側も徐々に加熱されるが、回転時間中には定着ロ
ーラ4の内部(芯金部)までは十分に加熱することはで
きない。
【0025】そのため、回転が停止すると定着ローラ4
の表面温度は定着ローラ4の内面側に熱を奪われて次第
に下がっていく。十分に装置内が暖まっている場合には
定着ローラ4の表面温度は120℃程度で安定するが、
装置がまだ完全に暖まっていない場合には定着ローラ4
の温度はさらに下がる。このため、105℃に達した場
合にはまた同様の回転動作を開始する。このように回転
動作を繰り返し行なっていくことによって、定着装置1
内の雰囲気は十分に暖まり、定着ローラ4の温度は10
5℃から120℃程度で安定する。定着ローラ4が比較
的大きい場合、すなわち熱容量が大きい場合には、回転
時間(所定時間)を長く設定することで、回転開始後か
ら105℃まで落ち込むまでの時間を長くすることがで
きる。
【0026】図4は、第2の実施形態における回転駆動
制御を示している。本実施形態では、定着ローラ4の温
度が105℃となったときに回転を開始し、170℃に
なった時点で回転を停止する。回転終了後の動作は第1
の実施形態と同様である。第1の実施形態のように一定
時間の回転とした場合、回転後半から終了の定着ローラ
4の温度は加熱ローラ3の温度に近くなっているので、
加熱ローラ3から定着ローラ4への熱の移動は少ない。
すなわち、回転を続けても加熱ローラ3から定着ローラ
4への熱移動効率が悪くなっている。本実施形態のよう
に定着ローラ4の温度が所定温度以上になった時点で回
転を停止すると、効率の悪い状態(定着ローラ4の温度
が高い状態)での回転を行なわないため、第1の実施形
態より回転時間が短くなる利点がある。但し、第1の実
施形態と比較して定着ローラ4の内部まで熱が伝わりき
らないうちに回転が停止するため、回転停止後の温度低
下が速くなってしまう。このため、本実施形態は定着ロ
ーラ4が比較的小さい、すなわち熱容量が小さくて内側
まで熱がすぐ伝わるような定着装置の場合に有効であ
る。
【0027】上述したように、本発明は定着ローラ4の
温度が積極的に制御されていないベルト定着方式の定着
装置に有効である。定着ローラ4の内部に小容量の補助
ヒータを設けて定着ローラ4を予熱し、熱移動を抑制す
ることも考えられるが、定着ローラ4のヒータが加熱ロ
ーラ3のヒータと並列接続されている場合には定着ロー
ラ4の温度が一定に制御されている状態とはならないた
め、本発明を適用することにより上記効果を得ることが
できる。
【0028】
【発明の効果】請求項1又は6記載の発明によれば、熱
源を有する加熱ローラと、定着ローラと、上記加熱ロー
ラと定着ローラ間に掛け回された無端状の定着ベルト
と、該定着ベルトを介して上記定着ローラに圧接する加
圧ローラを有しているとともに、上記定着ローラの温度
を検知する定着ローラ温度検知手段を有する定着装置に
おいて、待機モード時、上記定着ローラ温度検知手段に
よる検知温度が一定温度以下になった場合装置を回転駆
動する構成としたので、通紙開始(定着開始)直後の回
転時の定着ベルトの温度低下による定着不良を新たな構
成を設けることなく簡単な制御で防止することができ
る。
【0029】請求項2又は6記載の発明によれば、請求
項1記載の定着装置において、上記装置の回転駆動が所
定時間行なわれる構成としたので、定着装置の大きさに
応じた適正な回転時間とすることで、待機中に定着ロー
ラの温度が一定温度以下になることを抑制することがで
きる。
【0030】請求項3又は6記載の発明によれば、請求
項2記載の定着装置において、上記定着ローラの熱容量
の大きさに応じて上記所定時間を変化させる構成とした
ので、定着ローラの熱容量に拘わらず確実に定着不良を
なくすことができる。
【0031】請求項4又は6記載の発明によれば、請求
項1記載の定着装置において、上記装置の回転駆動が、
上記定着ローラ温度検知手段による検知温度が所定温度
以上になるまで行なわれる構成としたので、定着ローラ
の加熱のための回転時間を必要最小限に止めることがで
き、無駄なエネルギーの消費を回避することができる。
【0032】請求項5又は6記載の発明によれば、請求
項1乃至4の何れか1つに記載の定着装置において、上
記装置の回転駆動中は、上記加熱ローラの設定温度を待
機モード時(非回転時)よりも高く設定する構成とした
ので、定着ローラへの熱移動をより効率的に行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における定着装置の概
要正面図である。
【図2】回転駆動の制御状態を示すグラフである。
【図3】カラー複写機の概要正面図である。
【図4】第2の実施形態における回転駆動の制御状態を
示すグラフである。
【図5】回転駆動の制御を行なわない場合の加熱ローラ
と定着ローラの温度出力状態を示すグラフである。
【図6】回転駆動の制御を行なわない場合の電源投入後
時間が経っていないときの加熱ローラと定着ローラの温
度出力状態を示すグラフである。
【符号の説明】
2 熱源としてのハロゲンヒータ 3 加熱ローラ 4 定着ローラ 5 定着ベルト 6 加圧ローラ 9 定着ローラ温度検知手段としてのサーミスタ 18 記録媒体としての用紙 25 像担持体としての感光体ドラム 26 現像装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱源を有する加熱ローラと、定着ローラ
    と、上記加熱ローラと定着ローラ間に掛け回された無端
    状の定着ベルトと、該定着ベルトを介して上記定着ロー
    ラに圧接する加圧ローラを有しているとともに、上記定
    着ローラの温度を検知する定着ローラ温度検知手段を有
    する定着装置において、 待機モード時、上記定着ローラ温度検知手段による検知
    温度が一定温度以下になった場合、装置を回転駆動する
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の定着装置において、 上記装置の回転駆動が、所定時間行なわれることを特徴
    とする定着装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の定着装置において、 上記定着ローラの熱容量の大きさに応じて上記所定時間
    を変化させることを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の定着装置において、 上記装置の回転駆動が、上記定着ローラ温度検知手段に
    よる検知温度が所定温度以上になるまで行なわれること
    を特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れか1つに記載の定着
    装置において、 上記装置の回転駆動中は、上記加熱ローラの設定温度を
    待機モード時よりも高く設定することを特徴とする定着
    装置。
  6. 【請求項6】像担持体上に画像情報に基いて静電潜像を
    形成し、該静電潜像を現像装置によりトナー像として可
    視像化し、該トナー像を記録媒体上に転写した後定着装
    置に通して定着を行なう画像形成装置において、 上記定着装置が、請求項1乃至5の何れか1つに記載の
    定着装置であることを特徴とする画像形成装置。
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