JP2011102965A - 故障判別装置、定着装置、画像形成装置、故障判別システム - Google Patents

故障判別装置、定着装置、画像形成装置、故障判別システム Download PDF

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Abstract

【課題】第二の定着ローラと第二の加圧ローラとの線速を変えて、第二の定着ローラの表面を研磨し、劣化した第二の定着ローラの表面再生を可能にした定着装置において、故障の予測または故障箇所の特定が可能な定着装置の故障判別装置を提供すること。
【解決手段】表面再生の実行間隔を示す第一の特徴量を抽出する第一の特徴量抽出手段と、表面再生の実行前後の第二の定着ローラ3aの表面性状を測定し、その表面性状の推移を示す第二の特徴量を抽出する第二の特徴量抽出手段と、第三の駆動モータm3(回転用駆動モータ)の電流値の推移を示す第三の特徴量を抽出する第三の特徴量抽出手段と、第一〜第三の特徴量との夫々に対してスタンプ弱判別器による予備的な判別を行い、その予備的な判別に対し重み付き多数決判別を行って故障の予測または特定を判別処理する判別手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置の故障判別装置、及び、その故障判別装置を備えた定着装置、画像形成装置、故障判別システムに関する。
電子写真方式の画像形成装置において、故障を推定する技術的手段として、例えば、以下のものが知られている。
分離差電流調整不良、分離帯電器不良、転写材不良の率を、温度と湿度から混合比(絶対湿度)を求め、情報量の一つとして、分離差電流出力値、分離差電流調整値と共に利用し、ファジィ推論により推定するもの(特許文献1参照)、動作状態特徴量や用紙搬送時間特徴量からベイジアンネットワークを利用してノードの故障確立を特定し、その故障確立に基づいて故障している箇所や故障を起す可能性のある箇所の候補を抽出するもの(特許文献2参照)、複数種類の装置の運転制御情報を勘案した総合的な指標値を算出して、その指標値に基づき装置の異常状態の有無を判別したり、装置の故障の発生を予測したりするもの(特許文献3参照)などが知られている。
ところで、電子写真方式の画像形成装置の構成体の一つとして定着装置がある。この定着装置は、周知のとおり、定着部材と加圧部材とからなる一対の回転体を圧接して形成された定着ニップに、未定着のトナー像を担持したシート状の記録材を通して、熱と圧力でトナー像を記録材に溶融定着させるものである。
この定着装置は、サイズ、厚さ、材質などが異なる様々な記録材を定着ニップに通すことで、定着部の表面に傷が付いたり、定着部から記録材を分離させる分離爪により定着部の表面に傷が付いたりして、その結果、定着後の記録材にスジ状の光沢ムラが生じる場合があった。
そこで、かかる問題を解決するものとして、本件発明者は、定着部材の表面性状を測定し、その表面性状が所定値よりも下回る場合に、定着部材と加圧部材との線速を変えて、定着ニップにおいて生じたスリップにより定着部材の表面を研磨し、劣化した定着部材の表面の再生を可能にしたものを新規に発明した。
このように、定着部材の表面再生機能を付与した新規な定着装置であるため、上述したような、定着部材の劣化した表面の再生が可能な定着装置の障害の原因を特定する故障判別装置は当然のことながら存在せず、しかも、上述した従来の故障推定にかかる技術的手段を単純に転用することもできず、故障推定にかかる新規な技術的手段を講じる必要があった。また、定着部材の表面再生機能の有無に関わらず、定着装置の性能低下による故障推定にかかる技術的手段が、本件発明者の知り得る限りなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決できる故障判別装置、及び、その故障判別装置を備えた画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明にかかる故障判別装置、及び、その故障判別装置を備えた定着装置、画像形成装置、故障判別システムは、上記課題を解決するために下記の技術的手段を講じた。
請求項1にかかる発明は、一対のローラ状の回転体同士を回転可能に押し当てて形成された定着ニップに、トナー像が載ったシート状の記録材を通して、所要の定着温度と圧力で前記トナー像を前記記録材に定着可能に構成されると共に、前記回転体の反射光で発生した光電流から前記回転体の表面性状を測定する光沢度測定手段を備え、該光沢度測定手段で測定された前記表面性状が所定値よりも下回る場合に前記回転体の表面を研磨して該表面を再生可能に構成された定着手段の故障判別装置であって、前記記録材の定着枚数をカウントし、そのカウントした定着枚数から前記表面の再生の実行間隔を示す第一の特徴量を抽出する第一の特徴量抽出手段と、前記表面の再生の実行前後の前記回転体の表面性状を前記光沢度測定手段で測定し、その表面性状の推移を示す第二の特徴量を抽出する第二の特徴量抽出手段と、前記回転体を回転させる駆動モータの電流値の推移を示す第三の特徴量を抽出する第三の特徴量抽出手段と、前記第一の特徴量と前記第二の特徴量と前記第三の特徴量とを用いて、前記回転体の表面状態を起因とした故障の予測または特定を判別処理して出力する判別手段とを備えた故障判別装置を特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1において、一対の前記回転体に線速差を生じさせる駆動部を備え、前記線速差による回転体同士間に生じた摩擦により前記表面を研磨することを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、何れか一方または双方に弾性層を有した一対のローラ状の回転体同士を押し当てて定着ニップを形成させると共にその定着ニップを解除させる定着ニップ形成用駆動モータと、押し当てられた前記回転体同士に回転力を付与させる回転用駆動モータとを備え、トナー像が載ったシート状の記録材を前記定着ニップに通して、所要の定着温度と圧力で前記トナー像を前記記録材に定着可能に構成された定着手段の故障判別装置であって、前記回転用駆動モータの駆動時間またはこれに代用可能な間接的な情報を第四の特徴量として抽出する第四の特徴量抽出手段と、前記定着ニップの形成時における前記定着ニップ形成用駆動モータの電流波形の実効値を第五の特徴量として抽出する第五の特徴量抽出手段と、前記第四の特徴量と前記第五の特徴量とを用いて、前記弾性層の劣化を起因とした故障の予測または特定を判別処理して出力する判別手段とを備えた故障判別装置を特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項3において、前記第五の特徴量抽出手段に換えて、前記回転体同士の回転時における前記回転用駆動モータの電流値を第六の特徴量として抽出する第六の特徴量抽出手段を備え、前記判別手段は、前記第五の特徴量に換えて前記第六の特徴量を用いることを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項3において、前記回転体同士の回転時における前記回転用駆動モータの電流値を第六の特徴量として抽出する第六の特徴量抽出手段を備え、前記判別手段は、前記第六の特徴量をも用いることを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項3乃至5の何れか1項において、前記回転体の反射光で発生した光電流を第七の特徴量として抽出する第七の特徴量抽出手段を備え、前記判別手段は、前記第七の特徴量をも用いることを特徴とする。
請求項7にかかる発明は、請求項3乃至6の何れか1項において、前記判別手段が故障の発生に近づいたと判別した場合、前記定着温度を上昇させる定着温度制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項8にかかる発明は、請求項1または2に記載の故障判別装置と、請求項3乃至7の何れか1項に記載の故障判別装置とを備えた故障判別装置を特徴とする。
請求項9にかかる発明は、請求項1乃至8の何れか1項において、前記判別手段は、ブースティングを用いて作成され、各特徴量に対応して設けられたスタンプ弱判別器と、該スタンプ弱判別器から出力された、各特徴量の夫々の予備的な判別結果に対し、重み付き多数決判別を行う加算器とを備え、前記重み付き多数決判別の結果により前記故障の予測または特定を判別処理することを特徴とする。
請求項10にかかる発明は、請求項1乃至9の何れか1項において、前記定着手段は、前記トナー像を溶融させて前記記録材に密着させる第一の定着手段と、定着部材と加圧部材とを備え前記第一の定着手段を経て前記記録材に密着した前記トナー像に平滑性を付与させて前記記録材に定着させる第二の定着手段とを備え、一対の前記回転体は、前記定着部材と前記加圧部材とで構成され、前記回転体は、前記定着部材であることを特徴とする。
請求項11にかかる発明は、請求項10において、前記定着部材は、フッ素樹脂またはその変性樹脂の表層が形成されていること特徴とする。
請求項12にかかる発明は、請求項1乃至11の何れか1項に記載の故障判別装置を備えた定着装置を特徴とする。
請求項13にかかる発明は、請求項12に記載の定着装置を備えた画像形成装置を特徴とする。
請求項14にかかる発明は、請求項1乃至11の何れかの故障判別装置を構成する各特徴量抽出手段を、通信網を介して通信可能に構成した画像形成装置に設け、その各特徴量抽出手段からの各特徴量を用いて故障の予測または特定を判別処理して出力する前記判別手段を、前記通信網を介して通信可能に接続された端末に設け、前記画像形成装置に設けられた定着手段の故障の予測または特定を、通信網を介して判別処理可能に構成した故障判別システムを特徴とする。
本発明によれば、定着部材の表面性状を測定し、その表面性状が所定値よりも下回る場合に、定着部材と加圧部材との線速を変えて定着部材の表面を研磨し、劣化した定着部材の表面の再生を可能にした定着装置の故障の特定または故障の予測ができる。また、劣化した定着部材の表面の再生機能の有無にかかわらず、定着装置の故障の特定または故障の予測ができる。
本実施の形態にかかる故障判別装置で故障判別を実行する定着装置の概略図である。 故障発生に至るまでの定着ローラの光沢度と定着枚数との関係を示した線図である。 故障発生に至るまでの加圧ローラを駆動する第三の駆動モータの電流値(平均値)と定着枚数との関係を示した線図である。 F値(重み付き多数決判別結果の投票結果値)と定着枚数との関係を示した線図である。 第二の駆動モータの電流値(実効値)と第二の板カムの1回転の駆動時間との関係を示した線図である。 第二の駆動モータの電流値(実効値)と第二の定着ニップの面圧との関係を示した線図である。 60度光沢度と第二の定着ニップの面圧とニップ幅との関係を示した線図である。 第三の駆動モータの電流値(平均値)と第二の定着ニップの面圧とニップ幅との関係を示した線図である。 故障発生に至るまでの第二の駆動モータの電流値(実効値)と定着枚数との関係を示した線図である。 故障発生に至るまでの第三の駆動モータの電流値(平均値)と定着枚数との関係を示した線図である。 故障発生に至るまでの画像光沢度と定着枚数との関係を示した線図である。 画像光沢度と アナログ光学センサ出力と表面性状との関係を示した線図である。 故障発生に至るまでのアナログ光学センサ出力と定着枚数との関係を示した線図である。
本発明にかかる定着装置の故障判別装置の実施の形態を説明する。
各実施の形態を説明する前に、先ず、図示しない電子写真方式の画像形成装置に組み込まれる定着装置の概略を、図1を参照しながら説明する。なお、画像形成装置は、スキャナやパーソナルコンピュータ等から送信された画像情報に基づいて、フルカラーまたは単色のトナー像を形成し、そのトナー像をシート状の記録材に転写し、定着装置へ搬送可能に構成されており、それらの機構部は周知であるため、その詳細な説明は省略する。
定着装置は、第一の定着手段1と、中間ガイド部2と、第二の定着手段3と、研磨モード制御手段とを備えてなる。
第一の定着手段1は、第一の定着部と、第一の加圧部とを備えてなる。
第一の定着部は、回転可能に設けられた第一の定着ローラ1aと、図1において第一の定着ローラ1aの左下方に回転可能に設けられた分離ローラ1bと、図1において第一の定着ローラ1aの左上方に回転可能に設けられたテンションローラ1cと、内部にヒータW1が設けられると共に第一の定着ローラ1aより若干小径に形成され、図1において第一の定着ローラ1aの右方に回転可能に設けられた加熱ローラ1dと、これらのローラに掛け渡され、ポリイミドから成る基材の上にフッ素樹脂の表層を設けたシリコーンゴムを設けてなる定着ベルト1eと、その定着ベルト1eの、加熱ローラ1dに掛け渡されている部分の温度を検知する温度センサ1fと、その温度センサ1fで検知された温度に基づいてヒータW1を通電制御して、定着ベルト1e表面の温度を制御させる温度制御部とを備え、加熱ローラ1dにより所定温度に昇温された定着ベルト1eが、図1において、時計回りに回転するように構成されている。
第一の加圧部は、第一の定着ローラ1aの下方に横方向に延びるように且つ図1において第一の定着ローラ1aの左下方を回転中心となるように設けられ、上縁の中途部に凹状の軸受け部と先端部に板状の受け部1nとが形成された第一のリンク1gと、その受け部1nの下方に機枠にスライド可能に設けられた板状の第一の押し部1jと、その第一の押し部1jと受け部1nとにバネ両端が当たるように配置された第一の圧縮バネ1hと、第一の押し部1jに接するように且つ第一の駆動モータm1で回転可能に設けられ、第一の押し部1jを押し上げて第一の圧縮バネ1hで発生させた上方向の力を第一のリンク1gに付与させる第一の板カム1kと、第一のリンク1gの軸受け部に回転可能に支持され、第一の定着ローラ1aから分離ローラ1bに至る定着ベルト1eの一部が周面に沿うように第一の定着ローラ1aと分離ローラ1bとに押し当てた第一の加圧ローラ1mと、その第一の加圧ローラ1mを回転駆動する図示しない駆動モータとを備える。また、第一のリンク1gや第一の板カム1k等で第一の加圧ローラ1mが押し上げられて第一の加圧ローラ1mの周面の一部と第一の定着ローラ1aから分離ローラ1bに至る定着ベルト1eの一部とが接する領域(押し当たった領域)を「第一の定着ニップN1」と言う。
このように構成された第一の定着手段1は、トナー像を載せた記録材を、そのトナー像側を定着ベルト1e側にして第一の定着ニップN1に通過させることで、トナー像が熱により溶融され圧力により記録材へ密着されるようになっている。第一の定着ニップN1を通過した記録材上のトナー層は、外力により変形可能な状態になっている。
この第一の定着手段1は、第一の板カム1kを最大カムリフト量の位置で停止させて、第一のリンク1gを介して第一の加圧ローラ1mに上方向の所定の力を付与させた状態を定着動作時とさせている。また、第一の板カム1kを最小カムリフト量の位置で停止させて、第一のリンク1gを介して第一の加圧ローラ1mに付与させる上方向の所定の力を解除させた状態を待機状態時とさせている。なお、第一の板カム1kの位置は、図示しない光学センサの検出に基づいて制御されている。
中間ガイド部2は、第一の定着ニップN1から出てきた記録材を第一の加圧ローラ1mから剥離させる爪部材2aと、第一の定着ニップN1から出てきた記録材を後述の第二の定着ニップN2へガイドする上下一対の板状の中間ガイド部材2bとを備える。
第二の定着手段3は、第二の定着部と、第二の加圧部と、駆動部とを備え、中間ガイド部2を挟んで第一の定着手段1に連なるように設けられてなる。
第二の定着部は、中間ガイド部材2bの終端部の近傍に第一の定着ローラ1aと対峙するように且つ回転可能に設けられ、内部にヒータW2が設けられた定着部材としての第二の定着ローラ3aと、その第二の定着ローラ3aから所要の間隔をおいて設けられ、第二の定着ローラ3aの外周面の温度を検知する温度センサ3bと、その温度センサ3bで検知された温度に基づいてヒータW2を通電制御して、定着ローラ3a表面の温度を制御させる温度制御部と、第二の定着ローラ3aから所要の間隔をおいて設けられ、第二の定着ローラ3aの表面に向かって光を照射し、その反射光を検知して光電流を出力するアナログ光学センサ3cを有し、第二の定着ローラ3aの反射光で発生した光電流から表面性状を光沢度として測定する光沢度測定手段とを備えて構成されている。
上述した第二の定着ローラ3aは、中空軸状の芯金と、その芯金の上に形成された弾性層としてのシリコーンゴム層と、その上に形成されたフッ素樹脂またはその変性樹脂からなる表層とで構成されている。
また、第二の定着ローラ3aの表面温度(第二定着温度)は、画像に光沢を付与するモードのときに、第一の定着手段1を経た記録材上のトナー像に、適切に光沢を付与する温度に設定されている。例えば、第二の定着ローラ3aの表面温度は、定着ベルト1eの表面温度より低い温度、あるいは、第二の定着手段3へ進入時の記録材の温度以上、且つ、第一の定着手段1排出直後の記録材の温度以下であることが好ましい。
あるいは、第二の定着ローラ3aの表面温度は、使用されるトナーのフローテスターによる軟化温度以上、1/2流出開始温度以下であることが好ましく、軟化温度以上、流出開始温度以下であることがより好ましい。ここで、これらのトナー物性温度は、例えばフローテスター(CFT−500D(島津製作所製))を使って、荷重5kg/cm2、昇温速度3.0℃/min、ダイ口径1.00mm、ダイ長さ10.0mmの条件で測定し、温度に対するピストンストロークの関係から求めるとよい。なお、1/2流出開始温度とは、流出開始温度と流出終了温度の中点となる温度である。
具体的な第二の定着ローラ3aの表面温度は、例えば60℃(使用トナーの物性温度における軟化温度)〜137℃(使用トナーの物性温度における1/2流出開始温度)が好ましく、60〜120℃(使用トナーの物性温度における流出開始温度)が好ましく、さらに好ましくは80〜100℃である。なお、トナーに関する温度(トナー物性温度)は、トナーロットや色によりばらつきがあり、ここで示す温度はその平均値である。
第二の加圧部は、第二の定着ローラ3aの下方に横方向に延びるように且つ図1において第二の定着ローラ3aの右下方を回転中心となるように設けられ、上縁の中途部に凹状の軸受け部と先端部に板状の受け部3hとが形成された第二のリンク3dと、その受け部3hの下方に機枠にスライド可能に設けられた板状の第二の押し部3jと、その第二の押し部3jと受け部3hとにバネ両端が当たるように配置された第二の圧縮バネ3eと、第二の押し部3jに接するように且つ第二の駆動モータm2(定着ニップ形成用駆動モータ)で回転可能に設けられ、第二の押し部3jを押し上げて第二の圧縮バネ3eで発生させた上方向の力を第二のリンク3dに付与させる第二の板カム3fと、第二のリンク3dの軸受け部に回転可能に支持され第二の定着ローラ3aに押し当てた加圧部材としての第二の加圧ローラ3gとを備える。
この第二の加圧ローラ3gと第二の定着ローラ3aとで一対の回転体が構成される。また、第二のリンク3dや第二の板カム3f等で第二の加圧ローラ3gが押し上げられて両者が接する領域(押し当たった領域)を「第二の定着ニップN2」と言う。
本実施の形態は、第二の定着ローラ3aに、弾性層としてのシリコーンゴム層を設けているが、第二の加圧ローラ3gにその弾性層を設けてもよく、また、双方に設けても良いものである。
駆動部は、第二の加圧ローラ3gの軸上に設けられた第一の歯車3kと、その第一の歯車3kと噛み合わされたピニオンギア3mを備えた第三の駆動モータm3(回転用駆動モータ)と、第二の定着ローラ3aの軸上に内輪(クラッチの)が取り付けられたクラッチ3nと、そのクラッチ3nの外輪に取り付けられ第一の歯車3kと噛み合った第二の歯車3pとを備える。上述した第一の歯車3kと第二の歯車3pの夫々の歯数は異なっている。
このように構成された駆動部は、通常の定着動作時(定着モード)において、第三の駆動モータm3によるピニオンギア3mの回転が第一の歯車3kに伝達されて第二の加圧ローラ3gが回転し、第一の歯車3kの回転が伝達した第二の歯車3pは、クラッチの切り状態により空転する。第二の定着ローラ3aは、第二の定着ニップN2を介して第二の加圧ローラ3gに従動回転する。
第二の定着ローラ3aの表面の劣化再生動作(以下、研磨モード)は、クラッチ3nが入り状態となり、第一の歯車3kや第二の歯車3pなどを介して第二の加圧ローラ3gを強制的に回転させる。このとき、第一の歯車3kと第二の歯車3pとの歯数が相違していることから、第二の定着ローラ3aの線速と第二の加圧ローラ3gの線速とに差が生じ、第二の定着ニップN2の領域でスリップが生じ、その結果、画像品質を左右する第二の定着ローラ3aの傷が研磨され均される。この際の線速差は実験結果から5%前後が好ましい。
このように構成された第二の定着手段3は、第一の定着ニップN1を通過した記録材を、その記録材のトナー像側を、所定の温度に設定された第二の定着ローラ3a側にして第二の定着ニップN2に通過させることで、外力で変形可能な状態のトナー層が第二の定着ローラ3a表面に応じた平滑性(光沢性)が付与される。これと同時にトナー層が冷却されて記録材に定着される。
この第二の定着手段3は、第二の板カム3fを最大カムリフト量の位置で停止させて、第二のリンク3dを介して第二の加圧ローラ3gに上方向の所定の力を付与させた状態を定着動作時とさせている。また、第二の板カム3fを最小カムリフト量の位置で停止させて、第二のリンク3dを介して第二の加圧ローラ3gに付与させる上方向の所定の力を解除させた状態を待機状態時とさせている。なお、第二の板カム3fの位置は、図示しない光学センサの検出に基づいて制御されている。
研磨モード制御手段は、上述した光沢度測定手段で測定された第二の定着ローラ3aの表面性状すなわち光沢度の値が、予め設定された所定値よりも下回る場合、または、第二の定着ニップN2を通過した記録材の枚数(「定着枚数」と言う)に達する度に、上述した研磨モードに移行するように制御している。
以上のように、定着装置は、第一の定着手段1で、トナー像を溶融して記録材に密着し、第二の定着手段3で、記録材に密着したトナー像に平滑性を付与して定着する。そして、研磨モード制御手段による研磨モードの実行により、第二の定着ローラ3aを研磨する。
(実施の形態1)
次に実施の形態1にかかる故障判別装置を説明するが、その構成を詳述する前に、図2〜4を参照しながら、第二の定着ニップN2を通過した記録材の枚数(「定着枚数」と言う)と、研磨モードと、第二の定着ローラ3aを起因とした定着装置の故障との関係を説明する。
第二の定着ローラ3aの表面の光沢度の推移を図2に示す。研磨モードに移行して劣化再生の動作が実行されたときを、図2中、上に向かう矢印で示す。
図2に示すように、定着枚数が増えることで良好な光沢度は徐々に劣化し、研磨モードによる劣化再生の動作が実行される度に光沢度が持ち直し、その繰り返しを数回行った後、故障が発生していることが分かる。また、研磨モードによる劣化再生の動作が実行される間隔(劣化再生の動作間個々の定着枚数の積算数)が徐々に狭くなっていることが分かる。したがって、研磨モードの移行間隔(定着ローラの表面の劣化再生の実行間隔)の情報から、第二の定着ローラ3aの劣化状況が把握可能となる。
また、図2から、研磨モードに移行して劣化再生が実行される度に光沢度が持ち直しているものの、その劣化再生の効果が徐々に弱まり、やがて、故障が発生していることが分かる。このように、劣化再生の効果は、定着装置の使用開始初期において、その効果が高いが、定着枚数が増えるに連れて、徐々にその効果が弱まり、やがて故障に至る。したがって、劣化再生の効果の度合いから、第二の定着ローラ3aの劣化状況が把握可能となる。
図3に示すように、第二の加圧ローラ3gを駆動する第三の駆動モータm3の電流は、定着枚数の増加(換言すれば第二の定着ローラ3aと第二の加圧ローラ3gの劣化)に伴って増大することが分かる。また、第二の定着ローラ3aと第二の加圧ローラ3gの表層の一部が磨耗により完全に無くなると、駆動モータの電流は大きく変動して故障に至る。したがって、駆動モータの電流値から、第二の定着ローラ3aの劣化状況が把握可能となる。
この変動は第二の定着ローラ3aと第二の加圧ローラ3gとの夫々の表層下の材質により変化する。すなわち、本実施の形態の第二の定着ローラ3aは、表層の下が摩擦抵抗の大きなシリコーンゴム層であるため、第三の駆動モータm3の電流は大きくなる方向に変動している。
以上の知見に基づき、実施の形態1にかかる故障判別装置を説明する。
実施の形態1にかかる故障判別装置は、第一の特徴量抽出手段と、第二の特徴量抽出手段と、第三の特徴量抽出手段と、判別手段と、監視結果通知手段とを備えて構成される。
第一の特徴量抽出手段は、記録材の定着枚数をカウントし、そのカウントした定着枚数から第二の定着ローラ3aの表面の再生の実行間隔(前回の表面の再生実行時を起点として今回の再生実行に至るまでの定着枚数)を抽出し、第一の特徴量として記録する。
第二の特徴量抽出手段は、第二の定着ローラ3aの表面性状(光沢度)を測定し、第二の定着ローラ3aの表面の再生の実行前後の表面性状(光沢度)の差を抽出し第二の特徴量として記録する。なお、表面性状(光沢度)は、測定の度に異なるため、任意の回数、サンプリングをして単位時間あたりの平均値となるようにしても良い。
第三の特徴量抽出手段は、第二の加圧ローラ3g、第二の定着ローラ3aを回転させる第三の駆動モータm3の電流値を測定し、第二の定着ローラ3aの表面の再生時の電流値を検知し第三の特徴量として記録する。なお、電流値は、測定の度に異なるため、任意の回数、サンプリングをして単位時間あたりの平均値となるようにしても良い。
この第一〜第三の特徴量の検知及び記録は、第二の定着ローラ3aの表面再生動作を行う度、または、所定の定着枚数に達する度(例えば定着枚数が200kpに達する度)に実行され、第一〜第三の特徴量を一つのデータ組として、後述する判別手段に送られ、故障の予測が行なわれる。
判別手段は、上述した第一〜第三の特徴量の夫々に対応するように複数(3つ)設けられ、ブースティングにより学習されたスタンプ弱判別器と、その3つのスタンプ弱判別器から出力された夫々の予備的な判別結果に対し、重み付き多数決判別を行う加算器とを備え、その重み付き多数決判別の結果(F値)に基づいて故障の予測または故障の特定を行なうようになっている。
上述したスタンプ弱判別器と加算器とについて説明する。
まず、第一〜第三の特徴量の各データからなるデータ組について、正常な状態から、故障状態に変化するまでの履歴を用意する。そして、各データの履歴について、夫々、経時変動グラフの形状から、故障期間を目視で推定し、その故障期間内に相当するデータにマイナス極性のラベルを付す一方で、それ以外のデータ(正常期間内のデータ)にプラス極性のラベルを付す。
上述した一連の作業を複数「i」回繰り返し、各データに対してそれぞれ閾値b1〜biを決定する。そして、閾値b1〜biを用い、それぞれのデータについて正常であるか、異常であるかを判別して、重み付け値(判別を失敗したデータに関して重みを増やす)α1〜αi、判別極性sgn1〜sgniを決定し、最終的に一番精度のよいスタンプ弱判別器を選定する。閾値、重み付け値、判別極性の各データは、更新可能になっている。
なお、ブースティングについては数理科学、No.489,MARCH、2004「統計的パタン識別の情報幾何」に詳しい説明が記載されており、公知技術である。
スタンプ弱判別器はCPU演算が極めて高速に行えるメリットを有し、更に重みつき多数決を用いる本方法では十分な精度がえられるので精度良くコストを掛けずに故障判別技術を実現するには大変好適である。スタンプ弱判別器の状態判別計算方法は以下のようになる。
Figure 2011102965
加算器は、第一〜第三の特徴量の夫々に対応した3つのスタンプ弱判別器から出力された夫々の判別結果(予備的な判別)を、重み付き多数決判別を行うもので、以下の式で表される。
Figure 2011102965
スタンプ弱判別器と加算器とを備えた判別手段による判別は、上述したように、第二の定着ローラ3aの表面再生動作を行う度、または、所定の定着枚数に達する度(例えば定着枚数が200kpに達する度)等に実行される。そして得られたF値が0より小さい場合、故障に近づいている、あるいは、故障発生の可能性大である、あるいは、第二の定着ローラ3aの表面状態を起因とした故障状態である、等と予測して後述する監視結果通知手段へ出力する。
F値の経時変化例を図4に示す。図4に示すように、第二の定着ローラの劣化による故障がおきる時期にF値はマイナスの値を示しており、故障直前および故障を精度よく捕らえていることが分かる。
監視結果通知手段は、こうして得られた故障予測または故障情報を画像形成装置の液晶操作パネルに表示するようになっている。また画像形成装置が、通信網と接続されている場合は、サービスエンジニアやユーザーへメールを送るなどのアラーム通報をするようになっている。例えば、図4に示すように、重み付き多数決判別結果の投票結果値が−1の場合、最初のアラームを発報し、重み付き多数決判別結果の投票結果値が−2の場合、2度目のアラームを発報する。このように定着装置の故障直前(またはで故障している可能性大)であることを段階的に通報することで、サービスエンジニアやユーザーは、異変を確実に気づくことができ、したがって、当該故障ユニットの交換修理をスムーズに行うことができる。
以上のように、実施の形態1にかかる故障判別装置は、第二の定着ローラ3aの表面性状を測定し、その表面性状が所定値よりも下回る場合に、第二の定着ローラ3aと第二の加圧ローラ3gとの線速を変えて、第二の定着ローラ3aの表面を研磨し、劣化した第二の定着ローラ3aの表面の再生を可能にした定着装置において、研磨実行の時間的な間隔が徐々に狭まってくる点(第一の特徴量に対応する)、研磨による第二の定着ローラ3aの表面の再生にもかかわらず、その表面性状が徐々に低下してくる点(第二の特徴量に対応する)、定着装置の駆動モータ(m3)の電流が徐々に増加していく点(第三の特徴量に対応する)の、これら3つの特徴量の夫々に対応したスタンプ弱判別器(ブースティングを用いて作成される)を設け、その夫々のスタンプ弱判別器からの予備的な判別結果に対し重み付き多数決判別を行って、故障の予測または特定を判別処理するから、第二の定着ローラ3aの表面状態を起因とした定着装置の故障の予測または故障箇所の特定ができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2にかかる故障判別装置を説明する。
実施の形態2にかかる故障判別装置は、第二の定着手段3の性能が、第二の定着ニップN2の圧力変化に伴って低下することに着目している。
第二の定着ニップN2の圧力変化は、第二の定着ローラ3aの弾性層(本実施の形態ではシリコーンゴム層)や、第二の加圧ローラ3gの弾性層の反発力の変化によるものであり、その変化は、第二の駆動モータm2、第三の駆動モータm3の負荷時における電流値の変化となって表れる(図9、10参照)。また、第二の定着ニップN2の圧力変化は、シート状の記録材の画像光沢度の変化となって表れる(図11参照)。
また、第二の定着ローラ3aおよび第二の加圧ローラ3gの経時劣化は、回転駆動時間に比例するため、第三の駆動モータm3の駆動時間またはこれに代用可能な間接的な情報を監視することで、その劣化を把握することが可能となる。
定着枚数に比例して、上述した弾性層の劣化は進み、これに伴い、図9〜図11に示すように、第二の駆動モータm2の電流の実効値(詳細は後述する)、第三の駆動モータm3の電流の平均値、画像光沢度は低下傾向となるが、特に、この図9〜図11の例では、定着枚数が900kpに達した頃から、第二の駆動モータm2の電流の実行値(詳細は後述する)、第三の駆動モータm3の電流の平均値、画像光沢度の低下傾向が顕著となり、定着枚数が1200kp位に達すると、第二の定着手段3は、所望する画像光沢度が得られず、故障状態に陥ることがわかる。
以上の知見に基づき、実施の形態2にかかる故障判別装置を説明する。
実施の形態2にかかる故障判別装置は、第四の特徴量抽出手段と、第五の特徴量抽出手段と、第六の特徴量抽出手段と、判別手段と、監視結果通知手段とを備えて構成される。
第四の特徴量抽出手段は、第二の定着ローラ3aおよび第二の加圧ローラ3gの経時劣化を把握するために、第三の駆動モータm3の使用開始から現在に至るまでの駆動時間(積算時間)を第四の特徴量として記録するようになっている。記録された駆動時間は装置電源が切られても消去されないようになっている。
この第四の特徴量は、定着枚数や、装置電源の通電時間(積算時間)のような間接的な情報でも良い。実施の形態2および3では、図9〜図11、図13等に示すように、第三の駆動モータm3の駆動時間の代わりに定着枚数を時間軸として例示している。
第五の特徴量抽出手段は、第二の駆動モータm2の電流波形の実効値を第二の特徴量として記録するようになっている。
図5に、第二の板カム3fが1回転する際の第二の駆動モータm2の電流波形を示す。ここで示す電流波形は、第二の板カム3fのカム形状のある一例での結果である。
第二の駆動モータm2により第二の板カム3fが回転するにつれて、第二のリンク3d等を介して第二の加圧ローラ3gが押し上げられ第二の定着ローラ3aへ押し当たる。第二の定着ローラ3aの弾性層(第二の加圧ローラ3gにも弾性層が在る場合、双方の弾性層)が圧縮して反発力が発生し、第二の駆動モータm2の軸にその反発力に応じたモーメントが発生する。モーメントが発生すると、トルクを上昇させるために第二の駆動モータm2の電流値は上昇する。第二の駆動モータm2の電流値は、第二の板カム3fの最大カムリフト量の位置(第二のリンク3dを最大に押し上げる位置)に近づくにつれて漸次上昇する。
第二の板カム3fの最大カムリフト量の位置を通過すると、上述した反発力は一転して第二の駆動モータm2の軸を回す方向へのモーメントに切り替わり、トルクを上昇させる必要がなくなり第二の駆動モータm2の電流値が下降する。
図6に第二の定着ニップN2のニップ面圧と第二の駆動モータm2の電流波形の実効値との関係を示す。
第二の定着ローラ3aの弾性層、または、第二の加圧ローラ3gの弾性層が経時劣化し、第二の定着ニップN2のニップ面圧が低下すると、第二の駆動モータm2負荷時の電流値は下降し、第二の定着手段3の性能低下の判断が可能となる。なお、図6を含めた各線図は、ある特定条件で得られたものであり、各数値にかかる情報は限定されるものではない。
このように、第二の板カム3fの1回転動作によって第二の駆動モータm2の電流波形は図5のように変化する。この変化は、図6に示すように、第二の定着ローラ3aの弾性層(本実施の形態ではシリコーンゴム層)、または、第二の加圧ローラ3gの弾性層の反発力が弱まるにつれても変化(電流波形の山部分が下降)する。上述したように、第五の特徴量抽出手段は、第二の駆動モータm2の電流波形の実効値を故障判別にかかる第二の特徴量として記録する。
その第二の駆動モータm2の電流波形の実効値の算出方法を説明する。
実効値は、第二の板カム3fが1回転する際の第二の駆動モータm2の電流波形から突入電流を除外した波形を基に、周期的な変化をする電流(または電圧)の瞬時値の2乗を1周期にわたって平均した値の平方根をとった値とする。電流波形が正確な正弦波である場合、実効値は、ピーク値の1/√2に等しくなるため、同一のカム形状であるならば、ピーク値を第二の特徴量としても良い。
第二の板カム3fの1回転動作は、画像形成装置のイニシャライズ動作時、またはリカバリー動作時に実行されるのが一般的であるが、故障判別のタイミングの際にも実行される。その故障判別のタイミングは、第三の駆動モータm3の積算動作時間の所定時間に達する度、または所定の定着枚数に達する度、または、装置電源の通電時間(積算時間)の所定時間に達する度である。
第六の特徴量抽出手段は、第三の駆動モータm3回転時(負荷時)の電流値を第三の特徴量として記録するようになっている。
すなわち、第三の駆動モータm3負荷時の電流値も、第二の駆動モータm2の電流値と同じく、第二の定着ローラ3aの弾性層、または、第二の加圧ローラ3gの弾性層の反発力が弱まるにつれて変化(減少)するため、第三の駆動モータm3負荷時の電流値を第三の特徴量として記録する。この場合、任意の時間、電流値をサンプリングしてその平均値とすることが好ましい。
図7に第二の定着ニップN2のニップ面圧、ニップ幅、第二の定着手段3の処理による画像の光沢度の関係を示す。
図7に示すように、ニップ面圧とニップ幅が共に大きい程、画像の光沢度は上昇する傾向を持つ。第二の定着ローラ3aの弾性層、または、第二の加圧ローラ3gの弾性層が経時劣化し、ニップ幅、ニップ面圧が共に低下すると、画像光沢度が低下し、第二の定着手段3の性能低下の判断が可能となる。
図8に第二の定着ニップN2のニップ面圧、ニップ幅、第三の駆動モータm3負荷時の電流値(平均値)の関係を示す。
図8に示すように、ニップ幅、ニップ面圧が共に回転負荷となる摩擦力に寄与する因子であり、第二の定着ローラ3aの弾性層、または、第二の加圧ローラ3gの弾性層が経時劣化し、ニップ幅、ニップ面圧が共に低下すると、第三の駆動モータm3負荷時の電流値は下降し、第二の定着手段3の性能低下の判断が可能となる。
この第五及び第六の特徴量の検知及び記録(故障判別のタイミング)は、第四の特徴量抽出手段による第三の駆動モータm3の積算動作時間の所定時間に達する度、または、所定の定着枚数に達する度(例えば定着枚数が200kpに達する度)に実行され、第四〜第六の特徴量を一つのデータ組として、後述する判別手段に送られ、故障の予測が行なわれる。
判別手段は、上述した第四〜第六の特徴量の夫々に対応するように複数(3つ)設けられ、ブースティングにより学習されたスタンプ弱判別器と、その3つのスタンプ弱判別器から出力された夫々の予備的な判別結果に対し、重み付き多数決判別を行う加算器とを備え、その重み付き多数決判別の結果(F値)に基づいて故障の予測または故障の特定を行なうようになっている。
この判別手段の構成は、実施の形態1で例示した判別手段と実質的に同じであり、第四〜第六の特徴量の夫々に対応させたスタンプ弱判別器の選定方法、閾値、重み付け値、判別極性の各データは実施の形態1と同様の手順で決定される。
スタンプ弱判別器と加算器とを備えた判別手段による判別は、上述したように、第四の特徴量抽出手段による第三の駆動モータm3の積算動作時間の所定時間に達する度、または、所定の定着枚数に達する度(例えば定着枚数が200kpに達する度)に実行される。そして得られたF値が0より小さい場合、故障に近づいている、あるいは、故障発生の可能性大である、あるいは、第二の定着ローラ3aの表面状態を起因とした故障状態である、等と予測して後述する監視結果通知手段へ出力する。
F値の経時変化例は、図4と実質的に同じとなった。第二の定着手段3の性能低下による故障がおきる時期にF値はマイナスの値を示し、故障直前および故障を精度よく捕らえることができる。
監視結果通知手段は、実施の形態1と実質的に同一であり、得られた故障予測または故障情報を画像形成装置の液晶操作パネルに表示する。また画像形成装置が、通信網と接続されている場合は、サービスエンジニアやユーザーへメールを送るなどのアラーム通報をするようになっている。例えば、図4に示すように、重み付き多数決判別結果の投票結果値が−1の場合、最初のアラームを発報し、重み付き多数決判別結果の投票結果値が−2の場合、2度目のアラームを発報する。このように定着装置の故障直前(またはで故障している可能性大)であることを段階的に通報することで、サービスエンジニアやユーザーは、異変を確実に気づくことができ、したがって、当該故障ユニットの交換修理をスムーズに行うことができる。
以上のように、実施の形態2にかかる故障判別装置は、第二の定着ローラ3aおよび第二の加圧ローラ3gの経時劣化による第二の定着ニップN2の圧力変化に伴って、第二の駆動モータm2の負荷時の電流値と、第三の駆動モータm3負荷時の電流値とが下がる点に着目し、第四〜第六の特徴量抽出手段を設ける。そして、その第四〜第六の特徴量抽出手段から得られる第四〜第六の3つの特徴量との夫々に対応するスタンプ弱判別器(ブースティングを用いて作成される)を設け、その夫々のスタンプ弱判別器からの予備的な判別結果に対し重み付き多数決判別を行って、故障の予測または特定を判別処理するから、第二の定着ニップN2の圧力降下を起因とした定着装置の故障の予測または故障箇所の特定ができる。
なお、第五の特徴量か第六の特徴量の何れか一方と第四の特徴量とを組み合わせて故障の予測または特定を判別処理しても良い。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3にかかる故障判別装置を説明する。
実施の形態3にかかる故障判別装置は、第二の定着ローラ3aの表面性状(アナログ光学センサ3cの出力)を第七の特徴量とし、その第七の特徴量と実施の形態2で例示した第四〜第六の特徴量とから、故障の予測または故障の特定を行なうようになっている。また、それに加え、定着温度制御手段を備える。
第二の定着ローラ3aの表面性状と、記録材表面(トナー像)の画像光沢度との関係を図12に示す。第二の定着ローラ3aの表面性状が粗い程、画像光沢度が低下する傾向を持つ。また、第二の定着温度が高いほど画像光沢度が上昇する傾向を持つ。
図13に第二の定着ローラ3aの表面性状と、アナログ光学センサ3cの出力との関係を示す。表面性状が粗くなるということは、第二の定着ローラ3aの表面反射率が低下することであり、アナログ光学センサ3cの出力値が変動する。ここで示す数値、勾配は、ある特定条件での値であり、ローラ構成により変化する。
図14に示すように、定着枚数に比例して、アナログ光学センサ3cの出力値が徐々に低下し、第二の定着ローラ3aの表面性状が低下(粗く)してくる。この図14の例では、定着枚数が1000kpに達した頃から、第二の定着ローラ3aの表面性状が所望する画像光沢度が可能な状態から徐々に外れていき、定着枚数が1200kp位に達すると、第二の定着手段3は、所望する画像光沢度が得られず、故障状態に陥ることがわかる。
このことから、実施の形態3にかかる故障判別装置は、実施の形態1で例示した光沢度測定手段を第七の特徴量抽出手段とし、その第七の特徴量抽出手段と、実施の形態2で例示した第四の特徴量抽出手段と、第五の特徴量抽出手段と、第六の特徴量抽出手段とを備える。その第七の特徴量抽出手段でアナログ光学センサ3cの出力値を記録するようになっている。この検知及び記録(故障判別のタイミング)は、実施の形態2と同じである。
そして、実施の形態3にかかる故障判別装置は、第四〜第七の特徴量の夫々に対応するように設けたスタンプ弱判別器と、その4つのスタンプ弱判別器から出力された夫々の予備的な判別結果に対し、重み付き多数決判別を行う加算器とを備え、その重み付き多数決判別の結果(F値)に基づいて、故障の予測または故障の特定を行なうように構成される。このように構成したことで、第二の定着ニップN2の圧力降下と、第二の定着ローラ3aの表面性状の低下を起因とした定着装置の故障の予測または故障箇所の特定ができる。
また、実施の形態3にかかる故障判別装置は、判別手段が故障の発生に近づいたと判別した場合、すなわち、重み付き多数決判別の結果(F値)が、定着装置の故障であると判別する直前の結果であった場合、ヒータW2を通電制御して、第二の定着ローラ3a表面の温度を所要分だけ上昇させる定着温度制御手段を備えている。
上述したように、第二の定着ローラ3aの表面性状が粗い程、画像光沢度が低下する傾向を持つが、同じ値の表面性状の場合、第二の定着温度が高いほど画像光沢度が上昇する傾向を持つ(図12)。定着温度制御手段は、その傾向を利用して、定着装置の故障であると判別する直前の結果であった場合、第二の定着温度を上昇させて故障回避動作を行う。この故障回避動作により、定着装置の寿命を延長できる。
以上、本実施の形態にかかる定着装置の故障判別装置を説明したが、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
例えば、本発明にかかる故障判別装置は、すべての構成を画像形成装置に組み込んでも良いが、画像形成装置と通信網を介して接続された端末で故障の予測または特定を判別処理させても良い。
すなわち、画像形成装置を、通信網を介して通信可能に構成し、その画像形成装置に実施の形態1〜3で例示した各特徴量抽出手段を設け、その各特徴量抽出手段に対応した判別手段を、通信網を介して画像形成装置と通信可能な端末に設け、通信網を介して画像形成装置側から送信された各特徴量からF値を算出して、定着装置の状況を遠隔地から把握可能にした故障判別システムとしても良い。
さらに、監視結果通知手段を端末に設け、監視結果通知手段が、故障予測または故障情報をサービスエンジニアやユーザーへメールを送るように構成することが好ましい。
また、実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせた故障判別装置、実施の形態1と実施の形態3とを組み合わせた故障判別装置でも良い。
また実施の形態2と実施の形態3は、第二の定着手段3を故障判別の対象として例示しているが、第一の定着手段3を故障判別の対象として適用しても良く、さらに、トナー像の定着を一つの定着手段で行なうタイプの定着装置にも適用可能である。
また、本実施の形態では、判別手段として、夫々のスタンプ弱判別器からの判別結果に対し重み付き多数決を行って、故障の予測または特定を判別処理したものを例示したが、重み付きを行わない多数決判別でも良い。また、他の予測技術を用いて判別手段を構成しても良い。
1 第一の定着手段
1a 第一の定着ローラ
1b 分離ローラ
1c テンションローラ
1d 加熱ローラ
1e 定着ベルト
1f 温度センサ
1g 第一のリンク
1h 第一の圧縮バネ
1k 第一の板カム
1m 第一の加圧ローラ
2 中間ガイド部
2a 爪部材
2b 中間ガイド部材
3 第二の定着手段
3a 第二の定着ローラ
3b 温度センサ
3c アナログ光学センサ
3d 第二のリンク
3e 第二の圧縮バネ
3f 第二の板カム
3g 第二の加圧ローラ
W1、W2 ヒータ
m2 第二の駆動モータ(定着ニップ形成用駆動モータ)
m3 第三の駆動モータ(回転用駆動モータ)
N1 第一の定着ニップ
N2 第二の定着ニップ
特開平06−208265号公報 特開2005−309077号公報 特開2008−102474号公報

Claims (14)

  1. 一対のローラ状の回転体同士を回転可能に押し当てて形成された定着ニップに、トナー像が載ったシート状の記録材を通して、所要の定着温度と圧力で前記トナー像を前記記録材に定着可能に構成されると共に、前記回転体の反射光で発生した光電流から前記回転体の表面性状を測定する光沢度測定手段を備え、該光沢度測定手段で測定された前記表面性状が所定値よりも下回る場合に前記回転体の表面を研磨して該表面を再生可能に構成された定着手段の故障判別装置であって、
    前記記録材の定着枚数をカウントし、そのカウントした定着枚数から前記表面の再生の実行間隔を示す第一の特徴量を抽出する第一の特徴量抽出手段と、
    前記表面の再生の実行前後の前記回転体の表面性状を前記光沢度測定手段で測定し、その表面性状の推移を示す第二の特徴量を抽出する第二の特徴量抽出手段と、
    前記回転体を回転させる駆動モータの電流値の推移を示す第三の特徴量を抽出する第三の特徴量抽出手段と、
    前記第一の特徴量と前記第二の特徴量と前記第三の特徴量とを用いて、前記回転体の表面状態を起因とした故障の予測または特定を判別処理して出力する判別手段と
    を備えたことを特徴とする故障判別装置。
  2. 一対の前記回転体に線速差を生じさせる駆動部を備え、前記線速差による回転体同士間に生じた摩擦により前記表面を研磨することを特徴とする請求項1に記載の故障判別装置。
  3. 何れか一方または双方に弾性層を有した一対のローラ状の回転体同士を押し当てて定着ニップを形成させると共にその定着ニップを解除させる定着ニップ形成用駆動モータと、押し当てられた前記回転体同士に回転力を付与させる回転用駆動モータとを備え、トナー像が載ったシート状の記録材を前記定着ニップに通して、所要の定着温度と圧力で前記トナー像を前記記録材に定着可能に構成された定着手段の故障判別装置であって、
    前記回転用駆動モータの駆動時間またはこれに代用可能な間接的な情報を第四の特徴量として抽出する第四の特徴量抽出手段と、
    前記定着ニップの形成時における前記定着ニップ形成用駆動モータの電流波形の実効値を第五の特徴量として抽出する第五の特徴量抽出手段と、
    前記第四の特徴量と前記第五の特徴量とを用いて、前記弾性層の劣化を起因とした故障の予測または特定を判別処理して出力する判別手段と
    を備えたことを特徴とする故障判別装置。
  4. 前記第五の特徴量抽出手段に換えて、前記回転体同士の回転時における前記回転用駆動モータの電流値を第六の特徴量として抽出する第六の特徴量抽出手段を備え、
    前記判別手段は、前記第五の特徴量に換えて前記第六の特徴量を用いること
    を特徴とする請求項3に記載の故障判別装置。
  5. 前記回転体同士の回転時における前記回転用駆動モータの電流値を第六の特徴量として抽出する第六の特徴量抽出手段を備え、
    前記判別手段は、前記第六の特徴量をも用いること
    を特徴とする請求項3に記載の故障判別装置。
  6. 前記回転体の反射光で発生した光電流を第七の特徴量として抽出する第七の特徴量抽出手段を備え、
    前記判別手段は、前記第七の特徴量をも用いること
    を特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の故障判別装置。
  7. 前記判別手段が故障の発生に近づいたと判別した場合、前記定着温度を上昇させる定着温度制御手段を備えていることを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の故障判別装置。
  8. 請求項1または2に記載の故障判別装置と、請求項3乃至7の何れか1項に記載の故障判別装置とを備えたことを特徴とする故障判別装置。
  9. 前記判別手段は、
    ブースティングを用いて作成され、各特徴量に対応して設けられたスタンプ弱判別器と、
    該スタンプ弱判別器から出力された、各特徴量の夫々の予備的な判別結果に対し、重み付き多数決判別を行う加算器とを備え、
    前記重み付き多数決判別の結果により前記故障の予測または特定を判別処理することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の故障判別装置。
  10. 前記定着手段は、前記トナー像を溶融させて前記記録材に密着させる第一の定着手段と、定着部材と加圧部材とを備え前記第一の定着手段を経て前記記録材に密着した前記トナー像に平滑性を付与させて前記記録材に定着させる第二の定着手段とを備え、一対の前記回転体は、前記定着部材と前記加圧部材とで構成され、前記回転体は、前記定着部材であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の故障判別装置。
  11. 前記定着部材は、フッ素樹脂またはその変性樹脂の表層が形成されていること特徴とする請求項10に記載の故障判別装置。
  12. 請求項1乃至11の何れか1項に記載の故障判別装置を備えたことを特徴とする定着装置。
  13. 請求項12に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1乃至11の何れかの故障判別装置を構成する各特徴量抽出手段を、通信網を介して通信可能に構成した画像形成装置に設け、その各特徴量抽出手段からの各特徴量を用いて故障の予測または特定を判別処理して出力する前記判別手段を、前記通信網を介して通信可能に接続された端末に設け、前記画像形成装置に設けられた定着手段の故障の予測または特定を、通信網を介して判別処理可能に構成したことを特徴とする故障判別システム。
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