JP5705419B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式により用紙上にトナー画像を形成する複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関し、とくに用紙上にトナー画像を定着させる定着装置以降の搬送ガイドに関するものである。
可視像形成のためにトナーを用いる画像形成装置においては、トナー画像を転写紙等の用紙に永久画像として定着するために定着装置が備えられている。その定着装置では、加熱され回転している定着部材(定着ローラや定着ベルト)と、それに圧接・回転している加圧部材(加圧ローラや加圧ベルト)等によって形成された圧接部を用紙が通過することによって、用紙上に担持されたトナーが溶融され用紙上にトナー画像が定着される。
近年、画像形成装置にはさらに高速化及び高生産性が求められており、且つ機械サイズも大きくできないので、ベルト定着において、用紙を挟持加熱加圧する圧接部をなるべく広くする検討がなされてきた。その達成手段として、定着ベルト(もしくは加圧ベルト)を挟んだ定着ローラと加圧ローラのニップ部(圧接部)だけではなく、別ローラもしくは別部材を用いて定着ベルト(もしくは加圧ベルト)を加圧ローラ(もしくは定着ローラ)に巻きつけた構成によって、ニップ部(圧接部)を広げる(ニップ幅を長くするともいう)ことによって定着性を向上し、高速化や高生産性に対応する定着装置が増えてきている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、このような定着装置では、高速化に対応してニップ部で用紙に強く熱及び圧力を付与するために、通過した該用紙は強くカールする傾向にあり、定着装置の用紙搬送方向下流側に配置されたロール搬送機構(搬送装置)にカールした状態のまま用紙が進入して、そこでジャムや紙折れが発生する不具合があった。この問題は、トナー画像に高光沢を付与する第2のニップ部を有する光沢付与装置をロール搬送機構を兼ねて定着装置に近接して配置する構成において顕著であった。
また、その問題を改善するために定着装置の出側には、用紙をガイドするガイド部材が配置されるが、前述したような定着装置では、該定着装置から排出された用紙がカールしてガイド部材に接触して画像擦れによる画質劣化を引き起こしていた。
特許文献2では、ガイド部材にコロ、拍車、リブ等を設けることにより、該ガイド部材の用紙の接触部分を極力狭くして画像擦れによる画質劣化を抑制する技術が開示されている。しかし、ガイド部材の用紙の接触部分を狭くするとトナー面との接触面圧が高くなることから、用紙のカール(弛み)の程度によってはかえって部分的な画質劣化が発生することがあった。また、用紙のカールが強いとガイド部材に衝突して紙シワ等の不具合が発生することがあった。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、定着装置から排出される用紙を画質劣化を抑制し、あるいはジャムや紙折れの不具合を防止しつつ適正に搬送装置に案内する画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 用紙上のトナーを熱と圧力により定着させるニップ部を有する定着装置と、前記定着装置の用紙搬送方向下流側に配置され、該用紙をさらに下流側に搬送する搬送装置と、前記定着装置と前記搬送装置の間の用紙搬送経路を挟んで配置される複数のガイド部材を有し、搬送される前記用紙を通す隙間となる前記複数のガイド部材で挟む間隔を該定着装置から搬送装置に向かって徐々に狭くした搬送ガイド部と、を備え、前記搬送ガイド部は、前記ニップ部出口の前記定着装置の加圧部材側に配置される分離部材と、前記ガイド部材と、からなり、前記ガイド部材の前記用紙に面する側の主面を滑らかな面とし、該主面は、離型層を有するとともに、前記分離部材の先端及び前記用紙に面する側の面に離型層を有することを特徴とする画像形成装置。
〔2〕 前記複数のガイド部材は、距離40〜182mmの前記用紙搬送経路に、該用紙搬送経路を通過する用紙を案内可能に配置されることを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成装置。
〔3〕 前記定着装置のニップ部出口と前記搬送装置の入口を結ぶ直線と前記ガイド部材との該ニップ部出口における間隔として、前記ニップ部出口と前記搬送装置の入口を結ぶ直線に対して前記ニップ部から用紙が排出される側をその反対側よりも広くすることを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成装置
〔4〕 前記搬送装置は、用紙のトナー面に熱と圧力を付与する第2のニップ部を有する光沢付与装置または第2の定着装置であることを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成装置。
本発明によれば、ガイド部材の少なくとも用紙のトナー面に面する側を滑らかな面とし、用紙がガイド部材に接触しても該用紙のトナー面に部分的な圧力がかかることなく、また用紙がガイド部材に引っ掛かることなくスムーズに該ガイド部材に沿って送られるので、搬送装置に対して用紙は適正な形状で進入することになり、画質劣化を抑制し、かつジャムや紙折れの不具合を防止することができる。
本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 本発明に係る画像形成装置の定着工程以降の構成を示す断面図である。 本発明に係る画像形成装置の要部構成を示す断面図である。 搬送ガイド部及びその周辺の構成を示す断面図である。 本発明で用いる定着装置のその他の構成例(1)を示す概略断面図である。 本発明で用いる定着装置のその他の構成例(2)を示す概略断面図である。 本発明で用いる定着装置のその他の構成例(3)を示す概略断面図である。 本発明で用いる定着装置のその他の構成例(4)を示す概略断面図である。 本発明に係る画像形成装置のその他の要部構成例(1)を示す断面図である。 本発明に係る画像形成装置のその他の要部構成例(2)を示す断面図である。
以下に、本発明に係る画像形成装置の構成について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一態様であるデジタルカラー複写機装置本体の全体構成を示す断面概略図である。
カラー複写機100は、装置本体上部に位置する画像読取部100Aと、装置本体中央部に位置する画像形成部200Bと、装置本体下部に位置する給紙部200Cと、を有する。
画像読取部100Aには、原稿の画像情報を光学読み取りするスキャナ部1と、原稿を連続してスキャナ部1に搬送するADF(自動原稿送り装置)10と、を備える。
画像形成部100Bには、水平方向に延びる転写面を有するベルト状の中間転写体30が配置されており、該中間転写体30の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての4つの感光体31が中間転写体30の転写面に沿って並置されている。
感光体31の上方には、スキャナ画像情報、外部画像情報に基いた露光光を各感光体31の周面に照射する書込み部2が配置されている。また、各感光体31はそれぞれ同じ方向(反時計回り方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周りには、回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置、現像装置、1次転写装置からなる現像部3と、転写後の感光体31の残留トナーを回収するクリーニング部36と、が配置されている。また、各現像装置には、それぞれのカラートナーが収容されている。
中間転写体30は、駆動ローラと従動ローラに掛け回されて各感光体31との対峙位置において同方向に移動可能な構成を有している。また、従動ローラの1つに対向する位置に転写ローラである2次転写部34が設けられている。また、2次転写部34の位置からの用紙搬送のパスライン上に、搬送ベルト35、定着装置5、光沢付与装置6、搬送ローラ対7がこの順番で配置されている。
給紙部200Cは、用紙としての用紙を積載収容する給紙トレイ41(各給紙トレイとして41a,41b,41c,41dがある)と、該給紙トレイ41内の用紙を最上のものから順に1枚ずつ分離して、2次転写部の位置まで搬送する搬送路37、画像形成とのタイミングやスキュー補正を行うレジスト部38を含む搬送機構を有している。
本発明の画像形成装置100における画像形成に当たっては、感光体31の表面が現像部3の帯電装置により一様に帯電され、画像読取部100Aからのスキャナ画像情報、あるいは外部画像情報に基づいて書込み部2により各感光体31上にその色に応じた静電潜像が形成される。該静電潜像は対応する色のトナーを収容した現像装置によりトナー像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される1次転写装置により中間転写体30上に1次転写される。これにより、それぞれの色のトナー像が中間転写体30上に静電気力で順に転写されて重ね合わせられることになる。
つぎに、中間転写体30上に1次転写されたトナー像は、2次転写部34で搬送されてきた用紙に転写される。トナー像が転写された用紙は、さらに定着装置5まで搬送され、定着部材と加圧部材との定着ニップ部にて定着が行なわれる。つぎに、用紙上の定着トナーは必要に応じて光沢付与装置6にて光沢が付与され、搬送ローラ対7で搬送され、排紙部8から排出経路に沿って送出された後に、出力画像として装置本体から排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
本発明に係る画像形成装置では、高度な定着、光沢付与機能が得られ、さまざまな紙種(薄紙から厚紙まで)・画像(光沢付与、光沢付与なし)への対応が用紙生産性を低下させることなしに可能となる。
図2は、図1に示した画像形成装置(カラー複写機)の要部構成を示す概略図である。
本発明に係る画像形成装置100は、用紙上の画像に光沢を付与するモードと光沢を付与しないモードを有する画像形成装置であって、定着部材(定着ベルト11)及び該定着部材に圧接してトナーを用紙に定着させるニップ部(定着ニップ部ともいう)N1を形成する加圧部材(加圧ローラ14)を有する定着装置(定着装置5)と、加熱手段(ヒータ85)を有する第1回転体(加熱ローラ80)及びトナーに光沢を付与するニップ部(光沢付与ニップ部ともいう)N2を形成可能に該第1回転体に圧接する第2回転体(加圧ローラ90)を有する光沢付与装置(光沢付与装置6)と、を用紙搬送のパスライン(パスラインPL)上に備えるものである。
ここで、前記用紙上の画像に光沢を付与しないモードの場合、光沢付与装置6は、加熱ローラ80への加圧ローラ90のニップ圧を、光沢を付与するモードのときの該加熱ローラ80への加圧ローラ90のニップ圧よりも低くして前記用紙の搬送を行う。
(定着装置)
定着装置5は、円筒形状の定着ローラ12と、分離ローラ13と、加熱ローラ15と、テンションローラ16と、該定着ローラ12,分離ローラ13,加熱ローラ15及びテンションローラ16に一定のテンションで架け渡された定着ベルト11と、該定着ベルト11に対して回転自在に圧接しニップ部N1を形成する加圧ローラ14と、を備える。ここでは、加圧ローラ14が定着ベルト11を介して定着ローラ12及び分離ローラ13の2箇所で圧接するダブルニップの構成となっている。なお、ニップ部N1の用紙排出側であって先端が加圧ローラ14に近接して配置され該加圧ローラ14への用紙の巻き付きを防止する分離部材43を備える。
ここで、定着ベルト11は、用紙(記録媒体ともいう)S上の未定着トナーTを定着する無端ベルトであり、断面構造としては、例えばニッケル、ステンレス、ポリイミドなどの基材にシリコーンゴム層などの弾性層、更にその上に離型層を形成した3層構造となっている。例えば、定着ベルト11は、内径115mmであり、耐熱性が高く、熱膨張量が少なく、しかも比較的強度が大きな無端状のポリイミド樹脂からなる基材の上に弾性層として厚み200μmのシリコーンゴムの層が形成され、更に最外層に離型層としてトナーとの離型性に優れたフッ素樹脂(PFA(テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)など)のチューブが被覆され、あるいはフッ素樹脂がコーティングされたものである。
定着ローラ12は、中空円筒状の基体ローラの外周にシリコーンゴム(ソリッドシリコーンゴム)又はシリコーンスポンジ(発泡シリコーンゴム)などの耐熱弾性層を形成してなるローラであり、例えば基体ローラ外周に厚み14mmの発泡シリコーンゴムからなる耐熱弾性層を形成して外径65mmとしたものである。
また、分離ローラ13は、定着ローラ12よりも外径が小さく軸方向の温度ムラを防止する目的でヒートパイプが内蔵された金属製の芯金に、定着ローラ12よりも低硬度のシリコーンゴム(ソリッドシリコーンゴム)又はシリコーンスポンジ(発泡シリコーンゴム)などの耐熱弾性層を形成してなるローラであり、例えば、肉厚1mmのアルミ製のローラにシリコーンゴムがコーティングされてなる外径が16mmのローラである。また、その外周にフッ素樹脂をコーティングしてもよい。また、分離ローラ13は定着ローラ12の軸心を中心に回動自在な構成であり、定着ベルト11を介して加圧ローラ14が押圧する構成になっている。
テンションローラ16は、定着ローラ12と加熱ローラ15間に配置され、定着ベルト11を支持しつつ、スプリングバネ等を使用した機構により定着ベルト11に所定の張力を付与する機能を有する。定着装置5では、例えば軸方向片側9.8N、両側で合計19.6Nの張力を付与する。
加熱ローラ15は、アルミ又は鉄の中空ローラであり、例えば外径35mm、厚み0.6mmのアルミ製中空円筒ローラである。また、内部に定着ベルト11を加熱するためのハロゲンヒータなどのヒータ15hからなる熱源を有していて、定着ベルト11の内周側の加圧ローラ14とは圧接しない位置に、すなわちニップ部N1に加熱源を有しないように配置されている。熱源は誘導加熱機構(IH)でもよい。また、定着ベルト11が加熱ローラ15に接触している領域の温度を検知する温度検知センサ62を備えている。
加圧ローラ14は、通常はアルミ又は鉄等の芯金の上にシリコーンゴム(ソリッドシリコーンゴム)又はシリコーンスポンジ(発泡シリコーンゴム)などの耐熱弾性層が設けられた円筒形状のローラであり、例えば、厚み1mmの鋼製中空芯金の外周を厚み1.5mmのシリコーンゴムで覆い、更に最外層をPFA(テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブで被覆した外径65mmのローラである。また、加圧ローラ14は、内部にヒータ14hを有し、温度検知センサ72により検知される加圧ローラ14の温度に基づいてヒータ14hの点灯制御が行われて、ニップ部N1を用紙が通過する時に該用紙から加圧ローラ14が熱を奪うことを防止している。
また、加圧ローラ14の外周には、ローラ上のオフセットトナーや紙粉等を取り除くウェブクリーニングユニット(不図示)が設けられている。
また、図2に示すように、加圧ローラ14には、加圧レバー76、スプリング77、加圧中間部材76a、カム78からなる加圧手段が設けられている。該加圧手段により加圧ローラ14が定着ベルト11を介して定着ローラ12及び分離ローラ13に圧接してニップ部N1を形成したり、該ニップ部N1を開放したりするようになっている。また、そのニップ部N1のニップ幅は用紙の種類(紙種)やモード(光沢を付与するモード、光沢を付与しないモード)によって複数の通紙状態に可変可能な構成になっている。
この加圧手段により加圧ローラ14を加圧状態とする動作としては、まず、外部からの駆動力によりカム78が図2中矢印方向に一定の回転角だけ回転されると、該カム78が加圧中間部材76aを押し上げる(図2中矢印方向)。加圧中間部材76aが押されると、該加圧中間部材76aに固定されているスプリング77が一定の圧力で加圧レバー76の端部を押し上げる。つぎに、加圧レバー76のスプリング77側の端部が押し上げられると、該加圧レバー76は支持軸76bを中心軸として回転する(図2では反時計回り方向)。ついで、加圧レバー76のスプリング77側の端部と支持軸76bの中間にある加圧部(不図示)が加圧ローラ14の軸に当接し、定着ローラ12方向に押すように作用する。最後に、加圧ローラ14が定着ベルト11を介して定着ローラ12及び分離ローラ13に圧接して、定着ローラ12と加圧ローラ14による第1ニップ領域と分離ローラ13と加圧ローラ14による第2ニップ領域がそれぞれ一定の圧力で加圧する状態で形成され、それらの間の中間ニップ領域も含めて、定着用のニップ部N1となる。なお、加圧手段として、スプリング77は省略可能であり、その場合にはカム78が直接加圧レバー76の端部を押し上げるように作用する。
このとき、加圧ローラ14は、定着ベルト11を介して定着ローラ12に対して所定の深さ(例えば、2〜4mm)食い込む。これにより、ニップ部N1は、所定のニップ幅を有することになる。
なお、定着装置5では、前記加圧手段により加圧ローラ14の加圧状態を変更して、定着ベルト11内の定着ローラ12と加圧ローラ14の当接状態を変化させ、ニップ部N1のニップ幅を複数段階に切り替えることが可能である。これは、定着装置5においてニップ幅を一定としていると、画像光沢を付与するモードにおいて用紙の厚さによって光沢が異なることがあったり、画像光沢を付与しないモードにおいて薄い用紙では光沢が増加することがあったりすることに対応するものであり、画像光沢に関するモードごと、用紙の厚さや種類などの条件に応じて、前記加圧手段によりニップ部N1のニップ幅を調整して光沢度を調整することを行う。
例えば、厚紙(坪量124〜300g/m2の用紙)の用紙を用いる場合には、カム78を調整して、ニップ幅を増大させる。また、普通紙以下の坪量の用紙を用いる場合には、そのままではニップ部N1から該用紙に定着に必要な熱量以上の熱量を供給することになり、画像の光沢度が予定以上に上昇するため、これを抑制する必要があり、カム78を調整して、ニップ幅を減少させ、光沢を抑えることが可能となる。これにより、光沢を付与しないモードにおいて、用紙として熱量過多となる傾向のある普通紙以下の坪量の用紙を使っても、ニップ圧の調整により、厚紙の場合と同等の画像光沢を維持することができる。
また、光沢を付与するモードにおいても、用紙の厚さを考慮してカム78を調整し定着装置5におけるニップ部N1のニップ幅を調整して、定着後の画像(定着トナー)の光沢度を10〜30%、より好ましくは20〜30%、さらに好ましくは25%以上、例えば25〜30%とする。これにより、最終的な画像の光沢度を用紙の光沢度に合わせて一定にすることが可能となる。
なお、加圧条件の例としては、ニップ部N1におけるニップ圧の分布として、用紙搬送方向の入口領域(加圧ローラ14と定着ローラ12の当接部分(第1ニップ領域))の荷重を15〜30N/cm2とし、出口領域(加圧ローラ14と分離ローラ13の当接部分(第2ニップ領域))の荷重を15〜30N/cm2とする。また、前記入口領域と出口領域の間である中間ニップ領域で5〜15N/cm2となっている。そして、前記加圧手段により、用紙Sが光沢紙の場合(光沢を付与するモード)、ニップ部N1における第1ニップ領域(定着ローラ12−加圧ローラ14間)のニップ幅を20mm、中間ニップ領域のニップ幅を13mm、第2ニップ領域(分離ローラ13−加圧ローラ14間)のニップ幅を2mmとする。また、用紙Sが普通紙の場合(光沢を付与しないモード)、ニップ部N1における第1ニップ領域(定着ローラ12−加圧ローラ14間)のニップ幅を15mm、中間ニップ領域のニップ幅を13mm、第2ニップ領域(分離ローラ13−加圧ローラ14間)のニップ幅を1mmとする。
このとき、加圧ローラ14は、定着ベルト11を介して定着ローラ12に対して所定の深さ(例えば、3〜3.5mm)食い込む。また、分離ローラ13は、加圧ローラ14に対して所定の圧力(例えば、片側9.8Nの力)で押圧された状態となる。これにより、ニップ部N1は、所定のニップ幅(例えば、35mm)を有することになる。その結果、ニップ部N1は、線速に対する総ニップ時間を50msec以上有し、それを減少調整させることで、厚紙(坪量300g/m2程度の用紙)を含めて定着装置5で十分な定着を行うことが可能である。
以上のように、光沢を付与するモード、光沢を付与しないモードそれぞれでの希望光沢の信頼性を向上させることができる。また、この広いニップ部により、多種多様な紙種の定着性を良好にし、高速化・高生産性を実現することが可能となる。
定着装置5の駆動の際には、例えば図1において、定着装置5用に設けられた駆動モータにより加圧ローラ14が図中反時計回り方向に回転駆動する。また定着ベルト11が適切なテンションが付与された状態で用紙Sを排出する方向(図1では時計回り方向)に回動する。また、定着の際には、定着ベルト11は、従動ローラである加熱ローラ15内部に配置されたヒータ15hの発熱により温度検知センサ62で検出される温度が所定の温度(例えばトナー定着に適する温度)まで加熱される。
ついで、ニップ部N1に未定着トナーTが形成された用紙Sが通され(図中、右側から左側方向への通紙)、ニップ部N1における加圧及び加熱により未定着トナーTを用紙S上に熱融着させて定着が行なわれる。
このとき、ニップ部N1においては、入口領域(第1ニップ領域)にて用紙上のトナーをほぼ定着させることになる。ついで該トナーは十分に溶けた状態となって強い粘性をもつことになるので、定着ベルト11に用紙Sが貼り付いて中間ニップ領域を進むが、用紙Sを固定した状態で搬送するためにはこの時のニップ圧として5N/cm2以上が必要である。また、ニップ圧15N/cm2以下として光沢ありの状態までは上がらないようにしている。そして、小径ローラである分離ローラ13の曲率分離の強い分離力によって、用紙Sは定着ベルト11から分離され、また分離部材43により加圧ローラ14から分離されて排出される。
なお、ニップ部N1は、線速に対する総ニップ時間を60msec以上有しており、ニップ幅全体の50%以上の領域においてニップ圧が15〜30N/cm2となっている(光沢を付与するモード時)。これにより、厚紙(秤量300g/m2程度の用紙)を含めて定着装置5で十分な定着を行うことができる。
定着装置5から排出された用紙は、つぎに光沢付与装置6に送られるが、定着装置5と光沢付与装置6との間に、本発明の要部となる搬送ガイド部45を備える。分離ローラ13の曲率により分離された用紙はカールする傾向があるが、搬送ガイド部45が用紙のカール等を補正して用紙先端が搬送方向に向くようになるため、光沢付与装置6でのシワやジャムを防止することができ、搬送品質を安定化させることができる。また、画質劣化も抑制できる。詳細については後述する。
(光沢付与装置)
光沢付与装置6は、加熱手段(ヒータ85)を内部に有する中空円筒形状の第1回転体(加熱ローラ80)と、用紙上の画像(定着トナー)に光沢を付与するニップ部N2を形成可能に該第1回転体に圧接する第2回転体(加圧ローラ90)と、を有する。
ここで、加熱ローラ80は、円筒形状のアルミ又は鉄等の芯金の円周上にシリコーンゴム等の弾性層が設けられ、芯金内部にヒータ85を内蔵している。
また、加圧ローラ90は、丸棒形状のアルミ又は鉄等の芯金の円周上にシリコーンゴム等の弾性層が設けられている。
また、加熱ローラ80のニップ部N2入側に近い表面温度を検知する温度検知センサ82を備えており、該温度検知センサ82で検知される温度に基づいて加熱手段85であるハロゲンヒータなどのヒータの点灯制御が行われ、加熱ローラ80の表面温度が一定に保たれている。
この加熱ローラ80の表面温度は、画像に光沢を付与するモードのときに、定着トナーに適切に光沢を付与するためにコントロールされる温度である。例えば、用紙上の定着トナーに接触する加熱ローラ80の表面温度は、定着装置5の定着部材(定着ベルト11)の表面温度より低い。あるいは、加熱ローラ80の表面温度は、光沢付与装置6への用紙進入時の用紙温度以上、定着装置5からの該用紙排出直後の用紙温度以下であることが好ましい。
あるいは、加熱ローラ80の表面温度は、使用されるトナーのフローテスターによる軟化温度以上、1/2流出開始温度以下であることが好ましく、軟化温度以上、流出開始温度以下であることがより好ましい。ここで、これらのトナー物性温度は、例えばフローテスター(CFT−500D(島津製作所製))を使って、荷重5kg/cm2、昇温速度3.0℃/min、ダイ口径1.00mm、ダイ長さ10.0mmの条件で測定し、温度に対するピストンストロークの関係から求めるとよい。なお、1/2流出開始温度とは、流出開始温度と流出終了温度の中点となる温度である。
具体的な加熱ローラ80の表面温度は、例えば60℃(使用トナーの物性温度における軟化温度)〜137℃(使用トナーの物性温度における1/2流出開始温度)が好ましく、60〜120℃(使用トナーの物性温度における流出開始温度)が好ましく、さらに好ましくは80〜100℃である。なお、トナーに関する温度(トナー物性温度)は、トナーロットや色によりばらつきがあり、ここで示す温度はその平均値である。
画像形成装置100において、定着装置5通過時(定着工程)では、用紙上の未定着状態のトナーは、ニップ部N1で熱と圧力を受けて、トナー表面から用紙上までトナー層全体が溶融されており、これにより定着が完了する。また、トナーはある程度の平滑化等とともに用紙に密着するようになり、トナー表面にも強い粘着力が発生している。
これに対して、光沢付与装置6通過時(光沢付与工程)では、すでに定着が完了しているので、トナー表面をレベリングするだけの熱量を付与する。ここでいう「レベリング」とは、トナー表面を平滑化して光沢度を上げることである。光沢付与装置6に入ってきた用紙上のトナーはニップ部N2で熱と圧力を受けるが、加熱ローラ80の表面温度が光沢付与装置6への用紙進入時の用紙温度以上、定着装置5からの該用紙排出直後の用紙温度以下(あるいは、使用されるトナーのフローテスターによる軟化温度以上、1/2流出開始温度以下。またあるいは、60〜120℃)であるため、トナー層の全体を溶かすのではなく表層を軟化させるのみとなり、トナーとしての色はそのまま保持されつつ、表層のみが平滑な加熱ローラ80の表面によりレベリングされ光沢が向上する。このときのトナー表面は定着工程のときほどの粘着力はないため、加熱ローラ80の直径を30mm以上、40mm以下としても、用紙の分離性が良好である。すなわち、光沢付与装置6の用紙排出側に設けた分離部材83を省略することができ、装置構成の簡素化によるコストダウンが可能となる。また、定着工程のようにトナー層全体を溶かすことによるオフセットが発生しないため、加圧ローラ90の表面のトナー汚れを除去するためのクリーニング部材を省略することができ、装置構成の簡素化によるコストダウンが可能となる。
なお、本発明の画像形成装置100において、用紙の種類や紙厚、搬送速度によっては、定着装置5通過時に定着が完了していなくてよく、例えば定着装置5を1段目の定着装置とし、光沢付与装置6を2段目の定着装置として2段の定着装置により定着を完了させるようにする。これは、秤量124g/m2の以上の厚紙を高速で搬送する場合などに有効である。
また、加圧ローラ90には、加圧レバー96、スプリング97、加圧中間部材96a、カム98からなる加圧調整手段が設けられており、画像に光沢を付与するモードのときには、この加圧調整手段により加圧ローラ90を所定の圧力での加圧状態とする。
その動作としては、まず、外部からの駆動力によりカム98が図中矢印方向に一定の回転角だけ回転されると、該カム98が加圧中間部材96aを押し上げる(図中矢印方向)。加圧中間部材96aが押されると、該加圧中間部材96aに固定されているスプリング97が一定の圧力で加圧レバー96の端部を押し上げる。つぎに、加圧レバー96のスプリング97側の端部が押し上げられると、該加圧レバー96は支持軸96bを中心軸として回転する(図2では時計回り方向)。ついで、加圧レバー96のスプリング97側の端部と支持軸96bの中間にある加圧部96cが加圧ローラ90の軸に当接し、加熱ローラ80方向に押すように作用する。最後に、加圧ローラ90が加熱ローラ80に当接し、所定の圧力で加圧する状態となり光沢付与用のニップ部N2を形成する。なお、加圧調整手段として、スプリング97は省略可能であり、その場合にはカム98が直接加圧レバー96の端部を押し上げるように作用する。
加圧調整手段による圧力の調整はカム98の回転角の調整で行われ、カム98の所定の回転位置で加熱ローラ80と加圧ローラ90とを離間させ、ニップ部N2を開放することが可能である。
なお、ニップ部N2におけるニップ圧は、用紙上の画像に光沢を付与するモードのとき、前記加圧調整手段により、15〜30N/cm2に調整されることが好ましい。これにより、定着装置5から搬送されてきた用紙が光沢付与装置6を通過するときには、ニップ部N2にて定着トナーに熱を加えるとともに所定の圧力が加えられることにより、該定着トナー表層のレベリングが行われて光沢が付与されることになる。
また、光沢を付与しないモードのとき、前記加圧調整手段により、ニップ部N2におけるニップ圧は光沢を付与するモードのときのニップ部N2におけるニップ圧よりも低く調整される。例えば、15N/cm2未満に調整されることが好ましく、5N/cm2以下に調整されることがより好ましい。このときのニップ圧とは、ニップ幅全体の平均値である。これにより、用紙は加熱ローラ80、加圧ローラ90でニップされるが、ニップ圧が弱いため、画像の光沢を上昇させることなく、用紙を搬送するだけの装置として機能する。
なお、光沢を付与しないモードで、搬送方向の長さが基準長さ以上の用紙を搬送する場合、光沢付与装置6では、前記加圧調整手段により、加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ニップ部N2)を開放し、搬送ローラ対7が前記用紙の搬送を行うとよい(図2)。また、光沢を付与しないモードで、搬送方向の長さが基準長さ未満の用紙を搬送する場合、光沢付与装置6では、前記加圧調整手段により、前述のようにニップ部N2におけるニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ部N2におけるニップ圧よりも低く調整し、前記用紙の搬送を行うとよい。
ここでいう、「基準長さ」とは、画像形成装置100における装置レイアウト(距離L1、L2)から適宜設定される長さであることが好ましい。例えば、装置レイアウトの決まった画像形成装置100において、光沢付与装置6の加熱ローラ80、加圧ローラ90間を開放した状態で、定着装置5のニップ部N1を出た用紙の先端が該用紙の後端がニップ部N1を出る前に搬送ローラ対7に到達して適切に搬送することが可能な用紙の長さの最大値、あるいはその長さの範囲に装置特性を加味して導き出した値である。
ここで例えば、基準長さがB5版用紙の長手方向の長さやB4版用紙の短手方向の長さ(257mm)の場合、光沢を付与しないモードであって、用紙の長さが257mm未満のとき(例えば、A4版用紙の短手方向を搬送方向とするとき)、前記加圧調整手段により、前述のようにニップ部N2におけるニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ部N2におけるニップ圧よりも低く調整し、用紙の長さが257mm以上のとき、前記加圧調整手段により、加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ニップ部N2)を開放する。
あるいは、例えば、基準長さがA4版用紙の短手方向の長さ(210mm)の場合、光沢を付与しないモードであって、用紙の長さが210mm未満のとき、前記加圧調整手段により、前述のようにニップ部N2におけるニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ部N2におけるニップ圧よりも低く調整し、用紙の長さが210mm以上のとき、前記加圧調整手段により、加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ニップ部N2)を開放する。
なお、ここまで用紙サイズの値を基準長さとした例を示したが、基準長さは必ずしも用紙サイズと一致するものではない。
例えば、基準長さが200mmである場合もありうる。この場合、光沢を付与しないモードであって、用紙の長さが200mm未満のとき、前記加圧調整手段により、前述のようにニップ部N2におけるニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ部N2におけるニップ圧よりも低く調整し、用紙の長さが200mm以上のとき、前記加圧調整手段により、加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ニップ部N2)を開放する。
あるいは、基準長さが装置レイアウトから導き出されるある値の範囲から適宜設定される場合もある。例えば、距離L1=210mm、距離L2≦182mmのとき、その値の範囲を182mmより大、210mm以下とし、その範囲から基準長さを200mmと設定する。この場合、光沢を付与しないモードであって、B5版用紙をその短手方向(長さ182mm)を搬送方向として搬送するとき、前記加圧調整手段により、前述のようにニップ部N2におけるニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ部N2におけるニップ圧よりも低く調整し、A4版用紙をその短手方向(長さ210mm)を搬送方向として搬送するとき、前記加圧調整手段により、加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ニップ部N2)を開放することになる。
また「基準長さ」を、光沢を付与しないモードで、定着装置5と光沢付与装置6との間の用紙線速差に起因する撓みや引張り合いにより用紙に微小シワ等が発生しうる最小用紙長さとしてもよい。
光沢を付与しないモードでは、薄紙長手用紙として秤量80g/m2以下のA3版等の用紙を使用することがあるが、この用紙の場合には、定着装置5と光沢付与装置6との間のわずかな用紙線速差によっても撓みや引張り合いにより用紙に微小シワ等が発生する。そのため、光沢付与装置6の加熱ローラ80と加圧ローラ90とを離間させて、この問題を解決するものである。このとき、用紙は光沢付与装置6を通過するだけであるが、用紙の長さが基準長さ(例えば、210mm)以上であるため、定着装置5のニップ部N1から出てきた用紙先端は搬送ローラ対7まで到達し、搬送ローラ対7が用紙をニップして搬送することになる。これにより、形成された画像にローラが接触する機会を減らして画像品質を確保するとともに、確実に搬送することができる。この場合、画像形成装置100における距離L1はこの基準長さ以下とされる。
また、この開放するときの加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ローラ間ギャップ)は2mm以下にするとよい。ローラ間ギャップを2mmより大きくすると、用紙がパスラインPLから外れてジャムが発生しやすくなるためである。
なお、加熱ローラ80、加圧ローラ90のそれぞれの表層にフッ素樹脂で被覆することが好ましい。これによれば、用紙の離型性を改善するだけでなく、光沢を付与しないモードで前記のようにローラ間ギャップを2mm以下として加熱ローラ80と加圧ローラ90を離間させて、この間を用紙を通過させる際に、画像面が加熱ローラ80に部分的に接触することがあるが、表面のフッ素樹脂層80aが離型性を有しているために、画像が部分的に接触したとしても画像削れ等の発生を防止することができる。
以上のように光沢付与装置6を構成することにより、光沢を付与するモードにおいて目標光沢を安定して得ることができ、また光沢を付与するモード、光沢を付与しないモードそれぞれにおける目標光沢の信頼性を向上させている。
また、光沢付与装置6の配置位置として、定着装置5のニップ部N1の後端(出口)から該光沢付与装置6のニップ部N2の先端までの距離L2が40mm以上、例えば40〜182mmとなるように、より好ましくは60〜182mmとなるように、さらに好ましくは70〜150mmとなるように、加熱ローラ80及び加圧ローラ90が配置されることが好ましい。この距離L2は、定着装置5の後端(出口)から該光沢付与装置6のニップ部N2の先端までの用紙搬送経路の距離ということもできる。
距離L2が40mm未満となると、後述するように搬送ガイド部45の2枚のガイド部材の入り側の間隔と出側の間隔は決まっていることから、該板部材の傾斜が急となりすぎて、搬送ガイド部45でジャムが発生しやすくなり不適である。なお、距離L2の下限は、画像形成装置100の構成、例えば定着装置5や光沢付与装置6それぞれのニップ部の構成により変わりうる。
また、距離L2の上限は最小用紙長さとするとよい。例えば、距離L2=182mmはB5版用紙の短手方向を搬送方向として搬送する場合に対応するための距離である。また、ハーフレターサイズの用紙の短手方向を搬送方向として搬送する場合には、距離L2の上限を150mmとする。また、官製はがきの用紙の短手方向を搬送方向として搬送する場合には、距離L2の上限を100mmとする。
なお、A4版用紙の短手方向が最小用紙長さとなる場合には、距離L2の上限を210mmとしてもよい。あるいは、B5版用紙の長手方向が最小用紙長さとなる場合には、距離L2の上限を257mmとしてもよい。これらの場合には、距離L1の上限も距離L2の上限の距離に対応して変更する必要がある。
光沢付与装置6から排出された、または通過した用紙は、つぎに搬送ローラ対7に送られるが、光沢付与装置6と搬送ローラ対7との間に、例えば2枚の板状部材がパスラインPLの上下に配置され、搬送される用紙を通す隙間を光沢付与装置6から搬送ローラ対7に向かって狭くしたガイド板95を設けるとよい。ガイド板95が用紙のカール等を補正して用紙先端が搬送方向に向くようになるため、搬送ローラ対7でのシワやジャムを防止することができ、搬送品質を安定化させることができる。
(搬送ローラ対)
搬送ローラ対7は、クロロプレンゴムやシリコーンゴムなどからなる円筒形状のローラ7aと樹脂からなる円筒形状のローラ7bとが当接した構成となっている。ローラ7a,7bのいずれか一方、あるいは両方が回転駆動しており、搬送されてきた用紙を挟み込んで排出経路に搬送する。ここで、搬送ローラ対7は、定着装置5のニップ部N1の後端から基準長さ(例えば、210mm)以内に配置されているので、画像に光沢を付与しないモードであって、用紙の搬送方向の長さが基準長さ(例えば、210mm(A4版用紙の短手方向の長さ))以上の場合、光沢付与装置6の加熱ローラ80、加圧ローラ90間が開放されているが、定着装置5のニップ部N1を出た用紙の先端は該用紙の後端がニップ部N1を出る前に搬送ローラ対7に到達するために、適切に搬送することが可能である。
なお、本発明では光沢付与装置6では加熱ローラ80の表面温度が低め(光沢付与装置6への用紙進入時の用紙温度以上、定着装置5からの該用紙排出直後の用紙温度以下(あるいは、使用されるトナーのフローテスターによる軟化温度以上、1/2流出開始温度以下。またあるいは、60〜120℃)とされているので、光沢を付与するモードのときの搬送ローラ対7に到達したときの用紙の温度は定着装置5からの該用紙排出直後の用紙温度と同等以下となっており、搬送ローラ対7へのトナーの固着等を防止することができる。また、同様の理由からガイド板95等へのトナー固着も防止できる。
ここで、本発明の根幹を成す搬送ガイド部について説明する。
図3は、図2に示した本発明の画像形成装置における要部構成を示す概略図である。図中、A〜D,F〜Hの符号を付した矢印は、画像形成装置100において画像形成処理が行われる場合に、それぞれの構成部材が回転する方向を示している。
まず、画像形成装置100では、装置のコンパクト化及び熱エネルギー付与の効率化を図るために、定着装置5と光沢付与装置6とをできるだけ近くに配置し、高速で用紙を通過させる構成となっている。具体的には、前述の通り、定着装置5のニップ部N1の後端(出口)から該光沢付与装置6のニップ部N2の先端(入口)までの距離L2を、40〜182mm、より好ましくは60〜182mm、さらに好ましくは70〜150mmとしている。このような配置構成の場合、定着装置5のニップ部N1の出口から光沢付与装置6のニップ部N2の入口へ用紙を適切に案内するためには、用紙搬送経路を挟むように複数の板状のガイド部材を例えば図3のように上下に配置することが好適である。またこのとき、ニップ部N1では定着部材(定着ベルト11)あるいは加圧部材(加圧ローラ14)にある程度貼り付いた後に分離して出てくる場合もあるため、ニップ部N1出口側のガイド部材端部の上下間隔を比較的広くして、空間的に余裕を持たせている。一方、ニップ部N2へは適切に用紙を進入させる必要があるために、ニップ部N2入口側のガイド部材端部の上下間隔をできるだけ狭くしている。
すなわち、搬送ガイド部45は、定着装置5と搬送装置(光沢付与装置6)の間の用紙搬送経路(パスラインPL))を挟んで配置される複数のガイド部材45a,45bを有し、搬送される用紙Sを通す隙間となる複数のガイド部材45a,45bで挟む間隔を該定着装置5から搬送装置(光沢付与装置6)に向かって徐々に狭くしてなるものとなっている。このとき、複数のガイド部材45a,45bは、距離L2(例えば、40〜182mm、好ましくは60〜182mmとなるように、より好ましくは70〜150mm)の前記用紙搬送経路(パスラインPL)に、該用紙搬送経路(パスラインPL)を通過する用紙を案内可能に配置されていることが好ましい。
また、ガイド部材45a,45bはそれぞれパスラインPL側を主面とする板部材である。なお、ガイド部材45a,45bはそれぞれ1枚の板部材である必要はなく、図3では、図中パスラインPLの上側(用紙Sのトナー面側)に1枚のガイド部材45aを支持部材45sで支持して配置し、下側(用紙Sのトナー面とは反対面側)には2枚のガイド部材45b1,45b2を用紙搬送方向に並べて配置している。
ところで、定着装置5では、前述したように、高速化に対応してニップ部N1で用紙に強く熱及び圧力を付与して定着を行うために、ニップ部N1から該用紙は強くカールした状態で出てくる傾向にある。この場合、用紙はトナー面側に反るようにカールし、従来よりも用紙の先端や用紙のトナー面がガイド部材に接触する傾向にあった。また、そのカールの程度は用紙の厚さや種類、光沢付与モード・非付与モード、搬送速度など定着条件等により変わるため、ガイド部材に接触する状態もまちまちであった。ここで、従来技術のように、ガイド部材45aのパスラインPL側の主面にコロ、拍車、リブ等を設けていると、用紙Sのトナー面がコロ、拍車、リブ等に部分的に接触して部分的な画像擦れが発生し、画質劣化につながっていた。また、用紙のカールが強い場合には、ガイド部材上のコロ、拍車、リブ等に衝突してジャムや紙折れ等の不具合が発生することがあった。
そこで、本発明では、ガイド部材45aの少なくとも用紙Sのトナー面に面する側の主面を滑らかな面としている。ここでいう、滑らかな面とは、ガイド部材45aの主面の用紙搬送方向及び用紙幅方向いずれにおいてもリブなどの凹凸がなく、用紙の面や端部が部分的に接触することのない滑らかな平滑面または曲面のみからなることを意味する。これにより、用紙Sのトナー面がガイド部材45aの主面に接触しても、部分的な接触とはならず、ある一定面積以上の面接触となるため、部分的な画質劣化を防止することができる。また、用紙上のトナーは定着装置5により定着が完了しているため、ガイド部材45aへの面接触による画像擦れは発生しない。また、用紙のカールが強い場合にもガイド部材45aの主面上に用紙がリブなどの引っ掛かるものがないため、ジャムや紙折れ等の不具合を軽減することができる。
なお、ガイド部材45b(45b1,45b2)のパスラインPL側の主面には、コロ、拍車、リブ等を設けてもよいが、両面印刷の場合の第1トナー面の部分的な画質劣化を防止するためにガイド部材45aと同様な滑らかな面とすることが好ましい。
なお、ガイド部材45a(両面印刷時の裏面印刷に対応する場合にはガイド部材45bも)の主面を滑らかな面とした場合には、用紙S上のトナーがガイド部材45a(あるいは45b)に接触する面積が大きくなるため、このトナーの一部がガイド部材45a(あるいは45b)の主面に転移し、固着しやすくなる。また、ガイド部材45a(あるいは45b)の主面と用紙Sの主面の摩擦係数の関係によっては、用紙Sの主面がガイド部材45a,45bの主面に面接触した場合に接触抵抗が大きくなり、用紙Sまたは画像にシワが発生する可能性がある。
そこで、ガイド部材45a,45bの滑らかな面とする主面は、フッ素系樹脂などからなる離型層45cを有することが好ましい。これにより、前記のようなガイド部材45a,45bへのトナーの固着を防止し、また用紙Sとガイド部材45a,45bとの接触抵抗を低減して前記シワの不具合を防止することができる。
また、離型層45cの材料にはフッ素系樹脂材料が好適であるが、ガイド部材45a,45b全体をフッ素系樹脂材料で構成するのはコストアップとなるとともに、剛性が低くなりガイド部材45a,45bとしての部品精度を保つのは困難であることから好ましくない。そこで、ガイド部材45a,45bの滑らかな面とする主面を離型層で被覆することが好ましい。具体的には、ガイド部材45a,45bの対象の主面にフッ素系樹脂材料をコーティング処理することにより固定して離型層45cとしたり、あるいはシート状の離型層45cをガイド部材45a,45bの対象の主面に両面テープで接着して固定したり、シート状の離型層45cをガイド部材45a,45bと一体成形して固定したりするとよい。
つぎに、図4に、搬送ガイド部及びその周辺の構成を拡大した断面図を示す。
搬送ガイド部45において、定着装置5のニップ部N1出口と搬送装置(光沢付与装置6)のニップ部N2入口を結ぶ直線(直線CL)とガイド部材45a,45bとの該ニップ部N1出口における間隔として、前記ニップ部N1出口と光沢付与装置6のニップ部N2入口を結ぶ直線CLに対して前記ニップ部N1から用紙が排出される側(図中矢印Jで示される方向の側)の間隔t2をその反対側の間隔t1よりも広くすることが好ましい。すなわち、直線CLとガイド部材45bのニップ部N1出口側端部との間隔t2を直線CLとガイド部材45aのニップ部N1出口側端部との間隔t1よりも大とする。これにより、ニップ部N1の出口におけるガイド部材45a,45bで挟まれる空間は、用紙が排出される側に広い空間が確保されるために、ニップ部N1を出てきた用紙はガイド部材45bに突き当たりにくくなり、スムーズにパスラインPLに案内されることになる。
また、搬送ガイド部45は、前記ニップ部N1出口に配置される分離部材43と、前記ガイド部材45a,45bと、からなることが好ましい。ここで、分離部材43は、例えば、先端が尖った板状部材であり、加圧ローラ14に貼り付いた用紙を加圧ローラ14から分離し、加圧ローラ14への巻き付きを防止するものであるとともに、用紙を搬送するガイド部材の1つである。また、分離部材43の先端及びその板状部材の背面に離型層を有することが好ましい。さらに、分離部材43における板状部材の背面の傾斜はニップ部N1から出てくる用紙排出方向(図4の矢印J方向)と略平行であることが好ましい。
これにより、図4に示すように、ニップ部N1出口において分離部材43はその先端を加圧ローラ14と用紙の間に差し込んで両者を分離し、ついで分離した用紙を分離部材43の先端からその板状部材の背面に沿って滑らせて、ガイド部材45bに案内することができる。また、用紙が加圧ローラ14に貼りつかずにそのままニップ部N1から出てきた場合にも、用紙は図中矢印J方向に排出されてくることから、分離部材43における板状部材の背面に用紙が接触し、該背面に沿ってガイド部材45bあるいはパスラインPL側に案内することができる。
(光沢付与モード・光沢非付与モード)
本発明の画像形成装置100では、同じ連量(秤量)の用紙を用いて、該用紙上の画像に光沢を付与するモード(光沢付与モード)と、光沢を付与しないモード(光沢非付与モード)と、を選択可能に有している。例えば、画像形成装置100の表示モニタに、光沢付与モードと光沢非付与モードとをユーザが選択可能なように表示する。ここで、光沢付与モードとは、グロスコート紙などの光沢度の高い(30〜50%)の用紙を用いて、画像(定着トナー画像)を形成し、画像に対して下地である用紙と同等の光沢を付与するモードであり、グラビア写真印刷用として好適である。また、光沢非付与モードとは、普通紙など光沢度のあまり高くない用紙を用いて、画像を形成し、該画像にとくに光沢を付与する処理を行わないモードである。
光沢付与モードが選択された場合、用紙として光沢度30〜50%のグロスコート紙などを用いて、以下のように処理が行われる。ここでは、図2の装置構成で、距離L1=210mm、距離L2=60〜182mmとした場合を前提に説明する。
(S11) 未定着のトナーが載った用紙が搬送され、定着装置5でトナーの定着が行われる。このとき、定着ベルト11は、加熱ローラ15内部に配置されたヒータ15hの発熱によりトナー定着に適する温度まで加熱されている。また、ニップ部N1におけるニップ圧については、加圧手段のカム78を調整して、ニップ圧が15〜30N/cm2の所定のニップ幅としている。これにより、定着装置5を通過した用紙上のトナーは完全に定着されるとともに、画像(定着トナー)に25%以上の光沢が付与されるようになる。
(S12) 定着装置5から排出された用紙は搬送ガイド部45によりカール等が補正され、用紙先端が光沢付与装置6に適切に送り込まれる。
(S13) 光沢付与装置6において、用紙上の画像に光沢がさらに付与される。このとき、加熱ローラ80の表面温度は80〜100℃であり、加圧調整手段によりニップ部N2のニップ圧が15〜30N/cm2に調整されている。これにより、用紙が光沢付与装置6を通過するときには、ニップ部N2にて定着トナーに熱及び所定の圧力が加えられ、該定着トナー表層のレベリングが行われて、用紙の光沢度に対して±15%以内、より好ましくは±10%以内となった光沢度が定着トナーに付与される。
(S14) 光沢付与装置6から排出された用紙はガイド板95、搬送ローラ対7を経由して、搬送経路を通って排紙される。
光沢非付与モードが選択された場合、用紙のサイズが確認され、用紙の搬送方向の長さとして210mm未満、210mm以上で区分けされて、以下のように処理が行われる。
まず、用紙の搬送方向の長さが210mm未満の場合を説明する。
(S21) 未定着のトナーが載った用紙が搬送され、定着装置5でトナーの定着が行われる。このとき、定着ベルト11は、加熱ローラ15内部に配置されたヒータ15hの発熱によりトナー定着に適する温度まで加熱されている。また、ニップ部N1におけるニップ圧については、加圧手段のカム78を調整して、ニップ圧が15〜30N/cm2で光沢付与モードよりも幅の狭い所定のニップ幅としている。これにより、定着装置5を通過した用紙上の画像(定着トナー)の光沢があまり上昇しない状態で、トナーは完全に定着されるようになる。あるいは、用紙の種類によっては、定着装置5の条件は光沢付与モードと同じとしてもよい。
(S22) 定着装置5から排出された用紙は搬送ガイド部45によりカール等が補正され、用紙先端が光沢付与装置6に適切に送り込まれる。
(S23) 光沢付与装置6において、ニップ部N2で用紙を挟み込んで該用紙の搬送を行う。このとき、加熱ローラ80の表面温度は80〜100℃であるが、加圧調整手段によりニップ部N2のニップ圧が、光沢付与モードのときのニップ部N2のニップ圧よりも低く、例えば5N/cm2以下に調整されている。このように軽圧下とすることにより、用紙が光沢付与装置6を通過するときには、ニップ部N2にて定着トナーにあまり熱及び圧力が加えられず、該定着トナーの光沢を上昇させることがない。
(S24) 光沢付与装置6から排出された用紙はガイド板95、搬送ローラ対7を経由して、搬送経路を通って排紙される。
つぎに、光沢非付与モードが選択され、用紙の搬送方向の長さが210mm以上の場合、以下のように処理が行われる。
(S31) 未定着のトナーが載った用紙が搬送され、定着装置5でトナーの定着が行われる。このとき、定着ベルト11は、加熱ローラ15内部に配置されたヒータ15hの発熱によりトナー定着に適する温度まで加熱されている。また、ニップ部N1におけるニップ圧については、加圧手段のカム78を調整して、ニップ圧が15〜30N/cm2で光沢付与モードよりも幅の狭い所定のニップ幅としている。これにより、定着装置5を通過した用紙上の画像(定着トナー)の光沢があまり上昇しない状態で、トナーは完全に定着されるようになる。
(S32) 定着装置5から排出された用紙は搬送ガイド部45によりカール等が補正され、用紙先端が光沢付与装置6に適切に送り込まれる。
(S33) 光沢付与装置6では、ローラ間ギャップが2mm以下となるように加熱ローラ80と加圧ローラ90を離間させた状態となっており、用紙はこの加熱ローラ80と加圧ローラ90の間を通過していく。
(S34) 光沢付与装置6を通過した用紙はガイド板95を通り、搬送ローラ対7まで到達する。搬送ローラ対7は、定着装置5のニップ部N1の後端から210mm以内に配置されているので、前記用紙の先端は該用紙の後端がニップ部N1を出る前に搬送ローラ対7に到達し、該搬送ローラ対7が用紙を挟み込んで適切に搬送を継続する。搬送ローラ対7を出た用紙は、搬送経路を通って排紙される。
以上のように、光沢非付与モード(例えば、通常印字)で、用紙の搬送方向の長さが210mm未満、210mm以上のいずれの場合においても、定着装置5及び光沢付与装置6でトナーの光沢を上昇させることがなく、かつ安定して搬送できるように工夫されているので、光沢付与モード、光沢非付与モードのいずれのモードであっても用紙搬送のパスラインを変更しないで所望の光沢の画像形成が可能となっており、画像形成装置として小型化が可能である。
また、光沢付与モードにおいて、定着装置5におけるニップ時間として30msec以上、より好ましくは60msec以上とし、光沢付与装置6におけるニップ時間を15msec以上とすることが可能である。これにより、光沢付与モードにおいても光沢非付与モードの場合と同等の用紙生産性を有することになり、いずれのモードを選択しても高い生産性を維持することができる。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
例えば、定着ベルト方式の定着装置5を前提に本発明を説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、図5に示すような定着ローラ方式の定着装置にも適用可能である。すなわち、本発明の定着装置5’は、定着装置5の定着ベルト11、分離ローラ13、テンションローラ16、加熱ローラ15を省略した構成であって、円筒形状の定着ローラ12Rと、該定着ローラ12Rに対して回転自在に直接圧接しニップ部N1’を形成する加圧ローラ14と、を備える。また、ニップ部N1’出口の定着ローラ12R近傍に定着ローラ12Rへの用紙の巻き付きを防止する先端が尖った板状部材である分離部材44を備える。なお、分離部材44の先端及びその板状部材の背面に離型層を有することが好ましい。さらに、分離部材44における板状部材の背面の傾斜はニップ部N1’から出てくる用紙排出方向と略平行であることが好ましい。
ここで、定着ローラ12Rは、中空円筒状の基体ローラの外周にシリコーンゴム(ソリッドシリコーンゴム)又はシリコーンスポンジ(発泡シリコーンゴム)などの耐熱弾性層を形成してなるローラである。また、定着ローラ12Rの内部にヒータ12hを有し、温度検知センサ52により検知される定着ローラ12Rの表面温度に基づいてニップ部N1において適正に定着が可能なようにヒータ12hの点灯制御が行われる。
また、加圧ローラ14は、前述したものと同様の加圧制御が行われる加圧手段を備えており、ニップ部N1’のニップ幅が用紙の種類(紙種)やモード(光沢を付与するモード、光沢を付与しないモード)によって複数の状態に可変可能な構成になっている。
このような、定着装置5’では、分離ローラ13を備えていないために、分離部材44を備え、ガイド部材45a,45bとの組み合わせで搬送ガイド部45を構成している。これにより、ニップ部N1’において、分離部材44の先端が用紙を定着ローラ12Rから分離し、ついでその板状部材の背面が図中上方向にカールして出てくる用紙を押えつつ、ガイド部材45a側へ案内し、さらにガイド部材45aがカールの残る用紙を押えるので、用紙のカール等を補正して用紙先端が搬送方向に向くようになるため、光沢付与装置6でのシワやジャムを防止することができ、搬送品質を安定化させることができる。また、画質劣化も抑制できる。
あるいは、本発明は加圧ベルトを用いた方式の定着装置にも適用可能である。
図6は、本発明で用いる定着装置におけるその他の構成例(2)を示す断面図である。この定着装置5’’では、上側に回転自在に配置された図5に示したものと同様な定着ローラ12Rと、定着ローラ12Rの下にローラ13R,14R,15Rに回動自在に架け渡された加圧ベルト14aと、が当接して加圧ベルト14aの裏面にある加圧パッドであるバックアップ部材14bにより定着ニップ部N1’’を形成可能に配置されている。また、定着ローラ12Rはヒータ12hにより加熱され、加圧ベルト14aはヒータ14h’により加熱されるようになっている。
また、少なくともバックアップ部材14bには、前述したものと同様の加圧制御が行われる加圧手段を備えており、ニップ部N1’’のニップ幅が用紙の種類(紙種)やモード(光沢を付与するモード、光沢を付与しないモード)によって複数の状態に可変可能な構成になっている。
このような、定着装置5''では、ニップ部N1''の出口の定着ローラ12R近傍に、先端が尖った板状部材である分離部材44を備え、ガイド部材45a,45bとの組み合わせで搬送ガイド部45を構成している。なお、分離部材44の先端及びその板状部材の背面に離型層を有することが好ましい。さらに、分離部材44における板状部材の背面の傾斜はニップ部N1''から出てくる用紙排出方向と略平行であることが好ましい。これにより、ニップ部N1''において、分離部材44の先端が用紙を定着ローラ12Rから分離し、ついでその板状部材の背面が図中上方向にカールして出てくる用紙を押えつつ、ガイド部材45a側へ案内し、さらにガイド部材45aがカールの残る用紙を押えるので、用紙のカール等を補正して用紙先端が搬送方向に向くようになるため、光沢付与装置6でのシワやジャムを防止することができ、搬送品質を安定化させることができる。また、画質劣化も抑制できる。
図7は、本発明で用いる定着装置におけるその他の構成例(3)を示す断面図である。この定着装置5'''では、上側に回転自在に配置された定着ローラ12Rと、定着ローラ12Rの下に支持部材14sでテンションフリーの状態で支持された加圧ベルト14aと、が当接して加圧ベルト14aの裏面にある加圧部材であるバックアップ部材14dにより定着ニップ部N1'''を形成可能に配置されている。また、定着ローラ12Rはヒータ12hにより加熱されるようになっている。
また、少なくともバックアップ部材14dには、前述したものと同様の加圧制御が行われる加圧手段を備えており、ニップ部N1'''のニップ幅が用紙の種類(紙種)やモード(光沢を付与するモード、光沢を付与しないモード)によって複数の状態に可変可能な構成になっている。
このような、定着装置5'''では、ニップ部N1'''の出口の定着ローラ12R近傍に、先端が尖った板状部材である分離部材44を備え、ガイド部材45a,45bとの組み合わせで搬送ガイド部45を構成している。なお、分離部材44の先端及びその板状部材の背面に離型層を有することが好ましい。さらに、分離部材44における板状部材の背面の傾斜はニップ部N1'''から出てくる用紙排出方向と略平行であることが好ましい。これにより、ニップ部N1'''において、分離部材44の先端が用紙を定着ローラ12Rから分離し、ついでその板状部材の背面が図中上方向にカールして出てくる用紙を押えつつ、ガイド部材45a側へ案内し、さらにガイド部材45aがカールの残る用紙を押えるので、用紙のカール等を補正して用紙先端が搬送方向に向くようになるため、光沢付与装置6でのシワやジャムを防止することができ、搬送品質を安定化させることができる。また、画質劣化も抑制できる。
また、その他の構成例(4)として、図8のように、定着部材、加圧部材ともにベルトとして構成するようにしても良い。具体的には、この定着装置5''''では、定着部材としての定着ベルト11がローラ16R、17R及び案内部材12gに掛け渡され、ローラ17Rが回転駆動されて定着ベルト11が回転する。加圧部材としての加圧ベルト14aは、ローラ18R,19R及び案内部材14gに掛け渡され、ローラ18Rは加圧ベルト14a及び定着ベルト11をローラ16Rに押圧する。ローラ16R、18Rはそれぞれ内部に設けられている加熱手段としてのヒータ12h’、14h’’により加熱されて定着ベルト11及び加圧ベルト14aを加熱する。
また、ローラ18Rは、前述したものと同様の加圧制御が行われる加圧手段を備えており、ニップ部N1''''のニップ幅が用紙の種類(紙種)やモード(光沢を付与するモード、光沢を付与しないモード)によって複数の状態に可変可能な構成になっている。
このような、定着装置5''''では、ニップ部N1''''の出口の定着ベルト11近傍に、先端が尖った板状部材である分離部材44を備え、ガイド部材45a,45bとの組み合わせで搬送ガイド部45を構成している。なお、分離部材44の先端及びその板状部材の背面に離型層を有することが好ましい。さらに、分離部材44における板状部材の背面の傾斜はニップ部N1''''から出てくる用紙排出方向と略平行であることが好ましい。これにより、ニップ部N1''''において、分離部材44の先端が用紙を定着ベルト11から分離し、ついでその板状部材の背面が図中上方向にカールして出てくる用紙を押えつつ、ガイド部材45a側へ案内し、さらにガイド部材45aがカールの残る用紙を押えるので、用紙のカール等を補正して用紙先端が搬送方向に向くようになるため、光沢付与装置6でのシワやジャムを防止することができ、搬送品質を安定化させることができる。また、画質劣化も抑制できる。
図9は、本発明に係る画像形成装置のその他の要部構成例を示す断面図であり、図3における定着装置5の構成を変形したものである。
定着装置5Aは、定着ローラ12と、加熱ローラ15と、テンションローラ16a,16bと、摺動支持部材17と、該定着ローラ12,加熱ローラ15,テンションローラ16a,16b及び摺動支持部材17に一定のテンションで架け渡された定着ベルト11と、該定着ベルト11に対して回転自在に圧接しニップ部N1Aを形成する加圧ローラ14と、を備える。ここでは、加圧ローラ14が定着ベルト11を介して定着ローラ12に圧接する構成となっている。なお、ニップ部N1Aの出口側に、先端が加圧ローラ14に近接して配置され該加圧ローラ14への用紙の巻き付きを防止する分離部材43と、先端が定着ベルト11に近接して配置され該定着ベルト11への用紙の巻き付きを防止する分離部材44を備える。図9において、図3〜図5に示すものと同じ符号のものは構成が同じであり、説明は省略する。
ここで、摺動支持部材17は、定着ローラ12の耐熱弾性層よりも高硬度の材料からなり、ニップ部N1Aの出口側であって定着ローラ12と定着ベルト11の間に配置され、ニップ部N1A直後の定着ベルト11の位置が一定となるように該定着ベルト11の内面と摺動しつつ支持するものである。図3に示す定着装置5では定着ローラ12と分離ローラ13との間のニップ圧が不安定な領域(中間ニップ領域)に起因する画質劣化が発生する可能性があったが、定着装置5Aではこの分離ローラ13を省略してこの中間ニップ領域をなくしたことにより画質の向上を図ることができる。また、ニップ部N1A出口において摺動支持部材17が定着ベルト11を分離部材44と所定の位置関係となるように支持しているので、ニップ部N1A出口において良好な定着ベルト11からの分離性能を示す。また、摺動支持部材17の定着ベルト11内面と当接する形状を調整することにより、ニップ部N1A出口における定着ベルト11からの用紙の分離性能をさらに向上させることも可能である。
また、加圧ローラ14は、前述したものと同様の加圧制御が行われる加圧手段を備えており、ニップ部N1Aのニップ幅が用紙の種類(紙種)やモード(光沢を付与するモード、光沢を付与しないモード)によって複数の状態に可変可能な構成になっている。
このような、定着装置5Aでは、分離部材43,44を備え、ガイド部材45a,45bとの組み合わせで搬送ガイド部45を構成している。これにより、ニップ部N1Aにおいて、分離部材43の先端が用紙を加圧ローラ14から分離し、ついでその板状部材の背面が用紙をガイド部材45b側へ案内し、また分離部材44の先端が用紙を定着ベルト11から分離し、ついでその板状部材の背面が図中上方向にカールして出てくる用紙を押えつつ、ガイド部材45a側へ案内し、さらにガイド部材45aがカールの残る用紙を押えるので、用紙のカール等を補正して用紙先端が搬送方向に向くようになるため、光沢付与装置6でのシワやジャムを防止することができ、搬送品質を安定化させることができる。また、画質劣化も抑制できる。
また、図2の構成において、光沢付与装置6に代えて用紙のトナー面に熱と圧力を付与する第2のニップ部を有する第2の定着装置とし、定着装置5及び該第2の定着装置の2つの定着装置を使って用紙上へのトナーの定着を完了する構成とし、定着装置5と第2の定着装置との間に搬送ガイド部45を適用してもよい。
なお、図3において、図中点線の枠で示すように、定着装置5と、光沢付与装置(又は第2の定着装置)6と、がそれぞれ別ユニットで構成されていてもよい。あるいは、図10の点線の枠で示すように、定着装置5と、光沢付与装置(又は第2の定着装置)6と、搬送ガイド部45と、が1つのユニットで構成されていてもよい。なお、図10に示す要部構成における定着装置5と、光沢付与装置(又は第2の定着装置)6と、搬送ガイド部45とは、図3に示すものと同じである。
1 スキャナ部
2 書込み部
3 現像部
5,5’,5’’,5’’’,5'''',5A 定着装置
6 光沢付与装置
7 搬送ローラ対
7a,7b ローラ
8 排紙部
10 自動原稿送り装置(ADF)
11 定着ベルト
12,12R 定着ローラ
12h,12h’,14h,14h’,14h'',15h,85 ヒータ
12g,14g 案内部材
13 分離ローラ
13R,14R,15R,16R,17R,18R,19R ローラ
14,90 加圧ローラ
14a 加圧ベルト
14b バックアップ部材
15,80 加熱ローラ
16,16a,16b テンションローラ
17 摺動支持部材
30 中間転写体
31 感光体
34 2次転写部
35 搬送ベルト
37 搬送路
38 レジスト部
41,41a,41b,41c,41d 給紙トレイ
43,44,83 分離部材
45 搬送ガイド部
45a,45b,45b1,45b2 ガイド部材
45c 離型層
45s 支持部材
95 ガイド板
52,62,72,82 温度検知センサ
76,96 加圧レバー
76a,96a 加圧中間部材
76b,96b 支持軸
76c,96c 加圧部
77,97 スプリング
78,98 カム
100 画像形成装置
100A 画像読取部
100B 画像形成部
100C 給紙部
CL 直線
N1,N1’,N1'',N1''',N1'''',N1A,N2 ニップ部
PL パスライン
S 用紙
T トナー
特開2004−191858号公報 特開2008−129091号公報

Claims (4)

  1. 用紙上のトナーを熱と圧力により定着させるニップ部を有する定着装置と、
    前記定着装置の用紙搬送方向下流側に配置され、該用紙をさらに下流側に搬送する搬送装置と、
    前記定着装置と前記搬送装置の間の用紙搬送経路を挟んで配置される複数のガイド部材を有し、搬送される前記用紙を通す隙間となる前記複数のガイド部材で挟む間隔を該定着装置から搬送装置に向かって徐々に狭くした搬送ガイド部と、
    を備え、
    前記搬送ガイド部は、前記ニップ部出口の前記定着装置の加圧部材側に配置される分離部材と、前記ガイド部材と、からなり、
    前記ガイド部材の前記用紙に面する側の主面を滑らかな面とし、該主面は、離型層を有するとともに、
    前記分離部材の先端及び前記用紙に面する側の面に離型層を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数のガイド部材は、距離40〜182mmの前記用紙搬送経路に、該用紙搬送経路を通過する用紙を案内可能に配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記定着装置のニップ部出口と前記搬送装置の入口を結ぶ直線と前記ガイド部材との該ニップ部出口における間隔として、前記ニップ部出口と前記搬送装置の入口を結ぶ直線に対して前記ニップ部から用紙が排出される側をその反対側よりも広くすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記搬送装置は、用紙のトナー面に熱と圧力を付与する第2のニップ部を有する光沢付与装置または第2の定着装置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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