JP5705419B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
〔1〕 用紙上のトナーを熱と圧力により定着させるニップ部を有する定着装置と、前記定着装置の用紙搬送方向下流側に配置され、該用紙をさらに下流側に搬送する搬送装置と、前記定着装置と前記搬送装置の間の用紙搬送経路を挟んで配置される複数のガイド部材を有し、搬送される前記用紙を通す隙間となる前記複数のガイド部材で挟む間隔を該定着装置から搬送装置に向かって徐々に狭くした搬送ガイド部と、を備え、前記搬送ガイド部は、前記ニップ部出口の前記定着装置の加圧部材側に配置される分離部材と、前記ガイド部材と、からなり、前記ガイド部材の前記用紙に面する側の主面を滑らかな面とし、該主面は、離型層を有するとともに、前記分離部材の先端及び前記用紙に面する側の面に離型層を有することを特徴とする画像形成装置。
〔2〕 前記複数のガイド部材は、距離40〜182mmの前記用紙搬送経路に、該用紙搬送経路を通過する用紙を案内可能に配置されることを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成装置。
〔3〕 前記定着装置のニップ部出口と前記搬送装置の入口を結ぶ直線と前記ガイド部材との該ニップ部出口における間隔として、前記ニップ部出口と前記搬送装置の入口を結ぶ直線に対して前記ニップ部から用紙が排出される側をその反対側よりも広くすることを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成装置。
〔4〕 前記搬送装置は、用紙のトナー面に熱と圧力を付与する第2のニップ部を有する光沢付与装置または第2の定着装置であることを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成装置。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一態様であるデジタルカラー複写機装置本体の全体構成を示す断面概略図である。
カラー複写機100は、装置本体上部に位置する画像読取部100Aと、装置本体中央部に位置する画像形成部200Bと、装置本体下部に位置する給紙部200Cと、を有する。
本発明に係る画像形成装置100は、用紙上の画像に光沢を付与するモードと光沢を付与しないモードを有する画像形成装置であって、定着部材(定着ベルト11)及び該定着部材に圧接してトナーを用紙に定着させるニップ部(定着ニップ部ともいう)N1を形成する加圧部材(加圧ローラ14)を有する定着装置(定着装置5)と、加熱手段(ヒータ85)を有する第1回転体(加熱ローラ80)及びトナーに光沢を付与するニップ部(光沢付与ニップ部ともいう)N2を形成可能に該第1回転体に圧接する第2回転体(加圧ローラ90)を有する光沢付与装置(光沢付与装置6)と、を用紙搬送のパスライン(パスラインPL)上に備えるものである。
定着装置5は、円筒形状の定着ローラ12と、分離ローラ13と、加熱ローラ15と、テンションローラ16と、該定着ローラ12,分離ローラ13,加熱ローラ15及びテンションローラ16に一定のテンションで架け渡された定着ベルト11と、該定着ベルト11に対して回転自在に圧接しニップ部N1を形成する加圧ローラ14と、を備える。ここでは、加圧ローラ14が定着ベルト11を介して定着ローラ12及び分離ローラ13の2箇所で圧接するダブルニップの構成となっている。なお、ニップ部N1の用紙排出側であって先端が加圧ローラ14に近接して配置され該加圧ローラ14への用紙の巻き付きを防止する分離部材43を備える。
また、加圧ローラ14の外周には、ローラ上のオフセットトナーや紙粉等を取り除くウェブクリーニングユニット(不図示)が設けられている。
光沢付与装置6は、加熱手段(ヒータ85)を内部に有する中空円筒形状の第1回転体(加熱ローラ80)と、用紙上の画像(定着トナー)に光沢を付与するニップ部N2を形成可能に該第1回転体に圧接する第2回転体(加圧ローラ90)と、を有する。
また、加圧ローラ90は、丸棒形状のアルミ又は鉄等の芯金の円周上にシリコーンゴム等の弾性層が設けられている。
例えば、基準長さが200mmである場合もありうる。この場合、光沢を付与しないモードであって、用紙の長さが200mm未満のとき、前記加圧調整手段により、前述のようにニップ部N2におけるニップ圧を光沢を付与するモードのときのニップ部N2におけるニップ圧よりも低く調整し、用紙の長さが200mm以上のとき、前記加圧調整手段により、加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ニップ部N2)を開放する。
搬送ローラ対7は、クロロプレンゴムやシリコーンゴムなどからなる円筒形状のローラ7aと樹脂からなる円筒形状のローラ7bとが当接した構成となっている。ローラ7a,7bのいずれか一方、あるいは両方が回転駆動しており、搬送されてきた用紙を挟み込んで排出経路に搬送する。ここで、搬送ローラ対7は、定着装置5のニップ部N1の後端から基準長さ(例えば、210mm)以内に配置されているので、画像に光沢を付与しないモードであって、用紙の搬送方向の長さが基準長さ(例えば、210mm(A4版用紙の短手方向の長さ))以上の場合、光沢付与装置6の加熱ローラ80、加圧ローラ90間が開放されているが、定着装置5のニップ部N1を出た用紙の先端は該用紙の後端がニップ部N1を出る前に搬送ローラ対7に到達するために、適切に搬送することが可能である。
図3は、図2に示した本発明の画像形成装置における要部構成を示す概略図である。図中、A〜D,F〜Hの符号を付した矢印は、画像形成装置100において画像形成処理が行われる場合に、それぞれの構成部材が回転する方向を示している。
搬送ガイド部45において、定着装置5のニップ部N1出口と搬送装置(光沢付与装置6)のニップ部N2入口を結ぶ直線(直線CL)とガイド部材45a,45bとの該ニップ部N1出口における間隔として、前記ニップ部N1出口と光沢付与装置6のニップ部N2入口を結ぶ直線CLに対して前記ニップ部N1から用紙が排出される側(図中矢印Jで示される方向の側)の間隔t2をその反対側の間隔t1よりも広くすることが好ましい。すなわち、直線CLとガイド部材45bのニップ部N1出口側端部との間隔t2を直線CLとガイド部材45aのニップ部N1出口側端部との間隔t1よりも大とする。これにより、ニップ部N1の出口におけるガイド部材45a,45bで挟まれる空間は、用紙が排出される側に広い空間が確保されるために、ニップ部N1を出てきた用紙はガイド部材45bに突き当たりにくくなり、スムーズにパスラインPLに案内されることになる。
本発明の画像形成装置100では、同じ連量(秤量)の用紙を用いて、該用紙上の画像に光沢を付与するモード(光沢付与モード)と、光沢を付与しないモード(光沢非付与モード)と、を選択可能に有している。例えば、画像形成装置100の表示モニタに、光沢付与モードと光沢非付与モードとをユーザが選択可能なように表示する。ここで、光沢付与モードとは、グロスコート紙などの光沢度の高い(30〜50%)の用紙を用いて、画像(定着トナー画像)を形成し、画像に対して下地である用紙と同等の光沢を付与するモードであり、グラビア写真印刷用として好適である。また、光沢非付与モードとは、普通紙など光沢度のあまり高くない用紙を用いて、画像を形成し、該画像にとくに光沢を付与する処理を行わないモードである。
(S11) 未定着のトナーが載った用紙が搬送され、定着装置5でトナーの定着が行われる。このとき、定着ベルト11は、加熱ローラ15内部に配置されたヒータ15hの発熱によりトナー定着に適する温度まで加熱されている。また、ニップ部N1におけるニップ圧については、加圧手段のカム78を調整して、ニップ圧が15〜30N/cm2の所定のニップ幅としている。これにより、定着装置5を通過した用紙上のトナーは完全に定着されるとともに、画像(定着トナー)に25%以上の光沢が付与されるようになる。
(S12) 定着装置5から排出された用紙は搬送ガイド部45によりカール等が補正され、用紙先端が光沢付与装置6に適切に送り込まれる。
(S13) 光沢付与装置6において、用紙上の画像に光沢がさらに付与される。このとき、加熱ローラ80の表面温度は80〜100℃であり、加圧調整手段によりニップ部N2のニップ圧が15〜30N/cm2に調整されている。これにより、用紙が光沢付与装置6を通過するときには、ニップ部N2にて定着トナーに熱及び所定の圧力が加えられ、該定着トナー表層のレベリングが行われて、用紙の光沢度に対して±15%以内、より好ましくは±10%以内となった光沢度が定着トナーに付与される。
(S14) 光沢付与装置6から排出された用紙はガイド板95、搬送ローラ対7を経由して、搬送経路を通って排紙される。
まず、用紙の搬送方向の長さが210mm未満の場合を説明する。
(S21) 未定着のトナーが載った用紙が搬送され、定着装置5でトナーの定着が行われる。このとき、定着ベルト11は、加熱ローラ15内部に配置されたヒータ15hの発熱によりトナー定着に適する温度まで加熱されている。また、ニップ部N1におけるニップ圧については、加圧手段のカム78を調整して、ニップ圧が15〜30N/cm2で光沢付与モードよりも幅の狭い所定のニップ幅としている。これにより、定着装置5を通過した用紙上の画像(定着トナー)の光沢があまり上昇しない状態で、トナーは完全に定着されるようになる。あるいは、用紙の種類によっては、定着装置5の条件は光沢付与モードと同じとしてもよい。
(S22) 定着装置5から排出された用紙は搬送ガイド部45によりカール等が補正され、用紙先端が光沢付与装置6に適切に送り込まれる。
(S23) 光沢付与装置6において、ニップ部N2で用紙を挟み込んで該用紙の搬送を行う。このとき、加熱ローラ80の表面温度は80〜100℃であるが、加圧調整手段によりニップ部N2のニップ圧が、光沢付与モードのときのニップ部N2のニップ圧よりも低く、例えば5N/cm2以下に調整されている。このように軽圧下とすることにより、用紙が光沢付与装置6を通過するときには、ニップ部N2にて定着トナーにあまり熱及び圧力が加えられず、該定着トナーの光沢を上昇させることがない。
(S24) 光沢付与装置6から排出された用紙はガイド板95、搬送ローラ対7を経由して、搬送経路を通って排紙される。
(S31) 未定着のトナーが載った用紙が搬送され、定着装置5でトナーの定着が行われる。このとき、定着ベルト11は、加熱ローラ15内部に配置されたヒータ15hの発熱によりトナー定着に適する温度まで加熱されている。また、ニップ部N1におけるニップ圧については、加圧手段のカム78を調整して、ニップ圧が15〜30N/cm2で光沢付与モードよりも幅の狭い所定のニップ幅としている。これにより、定着装置5を通過した用紙上の画像(定着トナー)の光沢があまり上昇しない状態で、トナーは完全に定着されるようになる。
(S32) 定着装置5から排出された用紙は搬送ガイド部45によりカール等が補正され、用紙先端が光沢付与装置6に適切に送り込まれる。
(S33) 光沢付与装置6では、ローラ間ギャップが2mm以下となるように加熱ローラ80と加圧ローラ90を離間させた状態となっており、用紙はこの加熱ローラ80と加圧ローラ90の間を通過していく。
(S34) 光沢付与装置6を通過した用紙はガイド板95を通り、搬送ローラ対7まで到達する。搬送ローラ対7は、定着装置5のニップ部N1の後端から210mm以内に配置されているので、前記用紙の先端は該用紙の後端がニップ部N1を出る前に搬送ローラ対7に到達し、該搬送ローラ対7が用紙を挟み込んで適切に搬送を継続する。搬送ローラ対7を出た用紙は、搬送経路を通って排紙される。
図6は、本発明で用いる定着装置におけるその他の構成例(2)を示す断面図である。この定着装置5’’では、上側に回転自在に配置された図5に示したものと同様な定着ローラ12Rと、定着ローラ12Rの下にローラ13R,14R,15Rに回動自在に架け渡された加圧ベルト14aと、が当接して加圧ベルト14aの裏面にある加圧パッドであるバックアップ部材14bにより定着ニップ部N1’’を形成可能に配置されている。また、定着ローラ12Rはヒータ12hにより加熱され、加圧ベルト14aはヒータ14h’により加熱されるようになっている。
定着装置5Aは、定着ローラ12と、加熱ローラ15と、テンションローラ16a,16bと、摺動支持部材17と、該定着ローラ12,加熱ローラ15,テンションローラ16a,16b及び摺動支持部材17に一定のテンションで架け渡された定着ベルト11と、該定着ベルト11に対して回転自在に圧接しニップ部N1Aを形成する加圧ローラ14と、を備える。ここでは、加圧ローラ14が定着ベルト11を介して定着ローラ12に圧接する構成となっている。なお、ニップ部N1Aの出口側に、先端が加圧ローラ14に近接して配置され該加圧ローラ14への用紙の巻き付きを防止する分離部材43と、先端が定着ベルト11に近接して配置され該定着ベルト11への用紙の巻き付きを防止する分離部材44を備える。図9において、図3〜図5に示すものと同じ符号のものは構成が同じであり、説明は省略する。
2 書込み部
3 現像部
5,5’,5’’,5’’’,5'''',5A 定着装置
6 光沢付与装置
7 搬送ローラ対
7a,7b ローラ
8 排紙部
10 自動原稿送り装置(ADF)
11 定着ベルト
12,12R 定着ローラ
12h,12h’,14h,14h’,14h'',15h,85 ヒータ
12g,14g 案内部材
13 分離ローラ
13R,14R,15R,16R,17R,18R,19R ローラ
14,90 加圧ローラ
14a 加圧ベルト
14b バックアップ部材
15,80 加熱ローラ
16,16a,16b テンションローラ
17 摺動支持部材
30 中間転写体
31 感光体
34 2次転写部
35 搬送ベルト
37 搬送路
38 レジスト部
41,41a,41b,41c,41d 給紙トレイ
43,44,83 分離部材
45 搬送ガイド部
45a,45b,45b1,45b2 ガイド部材
45c 離型層
45s 支持部材
95 ガイド板
52,62,72,82 温度検知センサ
76,96 加圧レバー
76a,96a 加圧中間部材
76b,96b 支持軸
76c,96c 加圧部
77,97 スプリング
78,98 カム
100 画像形成装置
100A 画像読取部
100B 画像形成部
100C 給紙部
CL 直線
N1,N1’,N1'',N1''',N1'''',N1A,N2 ニップ部
PL パスライン
S 用紙
T トナー
Claims (4)
- 用紙上のトナーを熱と圧力により定着させるニップ部を有する定着装置と、
前記定着装置の用紙搬送方向下流側に配置され、該用紙をさらに下流側に搬送する搬送装置と、
前記定着装置と前記搬送装置の間の用紙搬送経路を挟んで配置される複数のガイド部材を有し、搬送される前記用紙を通す隙間となる前記複数のガイド部材で挟む間隔を該定着装置から搬送装置に向かって徐々に狭くした搬送ガイド部と、
を備え、
前記搬送ガイド部は、前記ニップ部出口の前記定着装置の加圧部材側に配置される分離部材と、前記ガイド部材と、からなり、
前記ガイド部材の前記用紙に面する側の主面を滑らかな面とし、該主面は、離型層を有するとともに、
前記分離部材の先端及び前記用紙に面する側の面に離型層を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記複数のガイド部材は、距離40〜182mmの前記用紙搬送経路に、該用紙搬送経路を通過する用紙を案内可能に配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記定着装置のニップ部出口と前記搬送装置の入口を結ぶ直線と前記ガイド部材との該ニップ部出口における間隔として、前記ニップ部出口と前記搬送装置の入口を結ぶ直線に対して前記ニップ部から用紙が排出される側をその反対側よりも広くすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記搬送装置は、用紙のトナー面に熱と圧力を付与する第2のニップ部を有する光沢付与装置または第2の定着装置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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