JP2010133988A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置を、専用の熱源を要せずに印刷紙に光沢を付与することができるものとして、コスト及びエネルギー消費の増大を招くことなく利便性の向上を図る。
【解決手段】光沢ユニット21を、その加圧部22が又はその加圧部22へのフィルムの供給経路の少なくとも一部が定着ユニット10から流出した熱の流れの下流に位置されて配設する。これにより、定着ユニット10からの廃熱を光沢ユニット21において必要な熱源とすることができると共に、フィルムが加熱されているので、加圧部22での印刷媒体14表面へのその接触と重ね合わせの開始とを柔軟に行わせて、印刷媒体14表面との間への気泡などの混入を抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式などでの画像形成によって印刷を行う白黒又はカラーの複写機、プリンタ、ファクシミリその他の画像形成装置であって、印刷した画像に光沢を付与したり、印刷紙に保護膜を付したりすることができるものに関するものである。
画像形成装置であるプリンタは、文字・図形などの印刷に加え、近年、イメージスキャナやデジタルカメラなど写真画像のデータを容易に生成するデジタル情報機器の普及に伴って、写真画像を印刷する機会がとみに増えてきた。このような写真画像の印刷に対しては、従来から銀塩写真に用いられてきた印画紙が有するような光沢をもった仕上がりが一般によく好まれている。また、写真画像に限らず、文字・図形などの画像についても、カタログなどとして顧客に配布するような目的では、ある程度の光沢を有した印刷が好まれ、求められることも少なくない。さらに、印刷紙上の写真画像を保護するためとしても印刷紙の印面をラミネートなどの保護膜で被膜することもよく行われる。
ところで、レーザプリンタなどの電子写真方式の画像形成装置は、色材であるトナーが普通には上述したような程には光沢を有さない。つまり、電子写真方式の画像形成装置では、用紙上にトナーが転写されて形成されたトナー画像は、その形成後、定着器において、トナーに対して熱と圧力とが加えられてトナーが一旦溶融した後再び固化することで、用紙に固着されるが、このとき、溶融したトナーが用紙へ浸透する際及び溶融したトナーが固化する際にトナー画像の表面に微小な凹凸や段差が発生するので、その凹凸や段差が原因で光を乱反射して、画像表面が光沢をあまり有しない。そこで、印刷した画像に上述のような光沢が求められる場合には、印刷がされた印刷紙に光沢を付与するために、印刷後のその印刷紙に対してさらに別途、トナー表面の微小な凹凸や段差を解消して表面の平滑性を向上させる処理が印刷後のいわゆる後処理として行われることが多い。
そのような印刷がされた印刷紙に光沢を付与するための後処理としては、従来、一般的に、トナーで形成された画像が定着された印刷紙に対して再び熱と圧力とを加える再定着を行うことで、トナーで形成された画像部分の表面をより滑らかにして光沢の程度を上げることがよく知られている。
そのような後処理としては、また、印刷紙に、透明樹脂層を有する熱転写フィルムを重ね合わせ、熱と圧力とを加えることで、透明樹脂層を保護層として印刷紙上に熱転写させ、その後、基材を剥離させる方法(例えば、特許文献1参照)も知られている。
さらにまた、光沢性を有した樹脂層と粘着層とを有するフィルムをその粘着層で印刷紙に貼り合わせる方法も知られている。ここで、一般に粘着層を有するフィルムを印刷紙などの対象物に貼り合わせる場合には、その際両者の間に気泡が混入しやすい(特許文献2参照)。そこで、粘着層を有するフィルムを印刷紙に貼り合わせるときには、その解決手段として、印刷紙にフィルムを重ね、粘着層に対して熱と圧力とを加えながら貼り合わせる方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−370422号公報 特開平11−240069号公報 特開2002−67504号公報
しかしながら、従来のいずれの方法においてもそれぞれの後処理は、画像形成装置と外見上一体にする構造がとられ得るとしても基本的には画像形成を行う装置とは別の装置にて行われ、印刷紙のハンドリングに人手を要したり、それら装置の全体の電力消費を増大させるものであったりと、使い勝手や省エネルギーに課題があった。
また、従来の上記特許文献1に示された方法では、樹脂層を印刷紙上へ転写させるのに、サーマルヘッドでの加熱、ヒートロール方式、加熱した平板での熱プレス、レーザー照射による加熱などの方式が用いられ、その加熱のための加熱手段が必要とされている。すなわち、印刷がされた印刷紙に光沢を付与する後処理のためにそのような加熱手段を設ける必要があり、そのヒーター、ランプなどの熱源が必要とされていた。
また、従来の上記特許文献2に示された方法では、フィルムを加熱するロールの温度を50℃以上とすることが好ましい旨を示している。また、従来の上記特許文献3に示された方法では、ロール温度を120℃としたことを示している。すなわち、上記特許文献1にも示された上述したような加熱手段は、フィルムの加熱に係る温度を所定の温度とする必要がある。また、そのような温度では万一の際、発火や火傷などに至る恐れもあるので、実際上その安全対策も求められる。これらのことから、熱源の温度をそのように制御するためのセンサー等も必要となり、構造が複雑になる、そしてコストがかかるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、印刷がされた画像に光沢を付与することができる機能を内蔵した利便性の高い画像形成装置であって、画像に光沢を付与する処理のためのフィルムを印刷紙と重ねて加圧するときに、その専用の熱源を持たずともその際そこに必要な加熱がされており、それによって印刷紙に保護膜を付すことができ、その保護膜への気泡の混入を防止でき、かつ省エネルギー化が図られた画像形成装置の提供を目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、画像を印刷媒体面上に形成してその印刷を行い、さらにその光沢を所定のものとする画像形成装置について、それを、熱源を具備して、印刷媒体面上に形成された画像を前記熱源からの熱での加熱によってその印刷媒体に定着させる定着ユニットと、画像の定着がされた前記印刷媒体と1又は複数の層を成したフィルムとを重ねて加圧する加圧部を具備して、その加圧部にて前記印刷媒体面への加圧を行ってその画像の光沢を所定のものとする光沢ユニットとを含み備え、前記光沢ユニットは、その加圧部が又はその加圧部への前記フィルムの供給経路の少なくとも一部が前記定着ユニットから流出した熱の流れの下流に位置されて配設されたものとする。
画像形成装置は、光沢ユニットにおいて加圧部が又はその加圧部に供給されるフィルムが加熱されておれば、画像の光沢を所定のものとすることができる。そこで、本発明は、光沢ユニットを、その加圧部が又はその加圧部へのフィルムの供給経路の少なくとも一部が定着ユニットから流出した熱の流れの下流に位置されて配設したことで、画像の定着を行うのに適当な温度とされている定着ユニットからの廃熱を光沢ユニットにおいて必要な熱源とすることができるので、画像の光沢を所定のものとする後処理のための専用の新たな熱源及びそれを所定の温度に制御するためのセンサーなどを必要としない構成にでき、装置の低価格化になると共に、さらに、光沢ユニットのための新たなエネルギー消費がなく省エネにもなる。また、フィルムの加圧部への供給側が熱を受けることで、フィルムをそれが加圧部に至るまでにおいても加温することができるので、加圧部での印刷媒体表面への接触との重ね合わせの開始を柔軟に行わせて、印刷媒体表面との間への気泡などの混入を抑えることができる。これによって、気泡などが混入した状態で加圧部での加圧がされることが抑えられ、画像の光沢をより高品位に所定のものとすることができるという効果を奏する。
本発明の実施の第1の形態は、画像を印刷媒体面上に形成してその印刷を行い、さらにその光沢を所定のものとする画像形成装置であって、熱源を具備して、印刷媒体面上に形成された画像を前記熱源からの熱での加熱によってその印刷媒体に定着させる定着ユニットと、画像の定着がされた前記印刷媒体と1又は複数の層を成したフィルムとを重ねて加圧する加圧部を具備して、その加圧部にて前記印刷媒体面への加圧を行ってその画像の光沢を所定のものとする光沢ユニットとを含み備え、前記光沢ユニットは、その加圧部が又はその加圧部への前記フィルムの供給経路の少なくとも一部が前記定着ユニットから流出した熱の流れの下流に位置されて配設されたことを特徴とするものである。
画像形成装置は、光沢ユニットにおいて加圧部が又はその加圧部に供給されるフィルムが加熱されておれば、画像の光沢を所定のものとすることができる。そこで、このような構成によって、光沢ユニットを、その加圧部が又はその加圧部へのフィルムの供給経路の少なくとも一部が定着ユニットから流出した熱の流れの下流に位置されて配設したことで、画像の定着を行うのに適当な温度とされている定着ユニットからの廃熱を光沢ユニットにおいて必要な熱源とすることができるので、画像の光沢を所定のものとする後処理のための専用の新たな熱源及びそれを所定の温度に制御するためのセンサーなどを必要としない構成にでき、装置の低価格化になると共に、さらに、光沢ユニットのための新たなエネルギー消費がなく省エネにもなる。また、フィルムの加圧部への供給側が熱を受けることで、フィルムをそれが加圧部に至るまでにおいても加温することができるので、加圧部での印刷媒体表面への接触との重ね合わせの開始を柔軟に行わせて、印刷媒体表面との間への気泡などの混入を抑えることができる。これによって、気泡などが混入した状態で加圧部での加圧がされることが抑えられ、画像の光沢をより高品位に所定のものとすることができる。
本発明の実施の第2の形態は、実施の第1の形態において、前記定着ユニットから流出した熱の流れは、気流によってなされることを特徴とするものである。
このような構成によって、定着ユニットからの熱の流れを主に気流によってなすことで、定着ユニットからの排熱流路についての設計を適切に行って、特別な部材を用いることなく実施の第1の形態に掲げた構成を容易に採ることができる。
本発明の実施の第3の形態は、実施の第2の形態において、前記光沢ユニットは、前記加圧部が又はその加圧部への前記フィルムの供給経路の少なくとも一部が前記定着ユニットの上方に位置されて配設されたことを特徴とするものである。
このような構成によって、光沢ユニットにおける加圧部を又はその加圧部へのフィルムの供給経路の少なくとも一部を定着ユニットの上方に位置させることで、定着ユニットからの廃熱が当該画像形成装置内において自然上昇するその排熱気流によって加圧部を又はその加圧部に供給されるフィルムを加熱することになるので、実施の第2の形態に掲げた構成を容易に採ることができる。
本発明の実施の第4の形態は、実施の第2の形態において、当該装置は、前記気流を生じさせるファンをさらに含み備えたことを特徴とするものである。
このような構成によって、当該画像形成装置内において定着ユニットから光沢ユニットへの気流を形成するファンを備えることで、そのファンによって形成された排熱気流に従って定着ユニットからの廃熱が加圧部を又はその加圧部に供給されるフィルムを加熱することになるので、実施の第2の形態に掲げた構成を容易に採ることができる。
本発明の実施の第5の形態は、実施の第1の形態において、前記定着ユニットと前記光沢ユニットとの間に、前記定着ユニットから流出した熱を前記光沢ユニット側へ伝達する熱伝達手段が設けられたことを特徴とするものである。
このような構成によって、熱伝達手段として、例えば気流路を形成する流入口・排出口を有した中空のパイプなどの筒体、中実の導熱体、対流できる液体/気体を内包した導熱体等を定着ユニットと光沢ユニットとの間に設けることで、定着ユニットからの廃熱が光沢ユニット以外の箇所へ流れることを抑えてその廃熱を光沢ユニットが利用できる割合を高めることができるので、光沢ユニットにおいて必要な熱量をこの熱伝達手段によって画像の光沢を所定のものとするのに適切な量とすることができる。
本発明の実施の第6の形態は、実施の第5の形態において、前記熱伝達手段は、ヒートパイプであることを特徴とするものである。
このような構成によって、ヒートパイプを熱伝達手段とすることで、定着ユニットからの廃熱を光沢ユニットへ効率よく伝達できるので、光沢ユニットが比較的多い熱量を必要とするものであっても、また、定着ユニットが光沢ユニットにおいて必要とされる熱量に対し比較的少ないものであっても、実施の第1の形態に掲げた構成を容易に採ることができる。
本発明の実施の第7の形態は、実施の第1の形態において、当該装置は、前記加圧部の近傍に又はその加圧部への前記フィルムの供給経路の近傍に蓄熱材を設けたことを特徴とするものである。
このような構成によって、当該画像形成装置内において、加圧部の近傍に又はその加圧部へのフィルムの供給経路の近傍に蓄熱材を設けることで、加圧部の近傍又はその加圧部へのフィルムの供給経路の近傍の温度の変化を抑えて安定にすることができるので、画像の光沢を所定のものとすることがより安定に行え、光沢を含む画質を良好にできる。
本発明の実施の第8の形態は、実施の第1の形態において、前記フィルムは、当該フィルムの前記印刷媒体と接する外面に有した一の前記層が前記加圧部での前記印刷媒体への加圧によっても前記印刷媒体面に付着しないことを特徴とするものである。
このような構成によって、フィルムを、当該フィルムの印刷紙と接する外面に有した一の層が加圧部での印刷紙への加圧によっても印刷紙面に付着しないものとすることで、印刷紙面上にトナーで形成された画像部分は加圧部での加熱と加圧とによって光沢量が増し、一方、印刷紙面上の画像が形成されていない部分は、フィルム上の層が印刷紙面上に転写されないので、その印刷紙面の質感を保ったままである。すなわち、実施の第1の形態の画像形成装置において、印刷紙面上の画像のない部分については光沢を付けることなく、画像の光沢を所定のものとすることができる。
本発明の実施の第9の形態は、実施の第1の形態において、前記フィルムは、略透明で所定の光沢をなす1又は複数の層を転写層として含んだ複数の層を成し、その転写層が当該フィルムの外面とされたものであり、所定の光沢をなすその転写層が前記加圧部にて前記印刷媒体面上へ転写される熱転写フィルムであることを特徴とするものである。
このような構成によって、フィルムを、略透明で所定の光沢をなす層を含んだ転写層が加圧部にて印刷紙面上へ転写される熱転写フィルムとすることで、実施の第1の形態の画像形成装置において、透明で所定の光沢をなす転写層を加圧部にて印刷紙面上に熱転写して、印刷紙面上の画像が形成されていない部分も含め紙面全体に対し光沢を付け、画像の光沢を所定のものとすることができる。
本発明の実施の第10の形態は、実施の第1の形態において、前記フィルムは、略透明で所定の光沢をなす1又は複数の層及び粘着層を含んだ複数の層を成し、その粘着層が当該フィルムの外面とされたものであり、その所定の光沢をなす1又は複数の層が前記加圧部にて前記粘着層で前記印刷媒体面上に接着される粘着フィルムであることを特徴とするものである。
このような構成によって、フィルムを、略透明で所定の光沢をなす層及び粘着層を含んだ層が加圧部にて印刷紙面上に接着される粘着フィルムとすることで、実施の第1の形態の画像形成装置において、透明で所定の光沢をなす層を、加圧部にて印刷紙面上に粘着層で接着して、印刷紙面上の画像が形成されていない部分も含め紙面全体に対する保護膜としてラミネートできる。そしてこのことにより、印刷紙面上の画像が形成されていない部分も含め紙面全体に対し光沢を付け、画像の光沢を所定のものとすることができる。
本発明の実施の第11の形態は、実施の第10の形態において、前記光沢ユニットは、前記粘着フィルムを、前記印刷媒体が前記加圧部に至る手前の箇所から又は手前の箇所において前記印刷媒体面に接触させることを特徴とするものである。
このような構成によって、光沢ユニットは、粘着フィルムを印刷紙が加圧部に至る手前の箇所において印刷紙面にいったん接触させることで、印刷紙が定着ユニットを通った際に加熱されているのでその熱が粘着フィルムへ伝達され、粘着フィルムの粘着層が軟化して、粘着フィルムが印刷紙に粘着される時に粘着層と印刷紙面との間に気泡が入るのを抑えることができる。さらには、粘着フィルムの粘着層を印刷紙が加圧部に至る手前の箇所から印刷紙面に接触させることで、粘着層が印刷紙面に対し加圧されていない状態でその接触が始まるので、かつ、加圧部が又はその加圧部へ供給されるフィルムの供給経路が加熱されていることからフィルムが加圧部に至る手前の箇所においては粘着層がその熱によってもより軟化された状態になっているので、粘着層と印刷紙面との間に気泡が入るのをいっそう抑えることができる。
本発明の実施の第12の形態は、実施の第9又は第10の形態において、前記フィルムは、当該フィルムの外面とされた層が、その他の層に含まれた高分子樹脂のガラス転移温度よりも低いガラス転移温度の高分子樹脂を含むことを特徴とするものである。
このような構成によって、フィルムの外面とされた層(すなわち転写層又は粘着層)がその他の層に含まれた高分子樹脂のガラス転移温度よりも低いガラス転移温度の高分子樹脂を含むことで、加圧部近傍における加熱によってフィルムが加熱されたときに、印刷紙面上へ転写され又は紙面上に接着されるべき転写層/粘着層に対しその転写性/接着性の活性度を上げさせることが容易となる。
本発明の実施の第13の形態は、実施の第12の形態において、当該装置は、前記フィルムの前記加圧部近傍における温度を、当該フィルムの外面とされた層に含まれた高分子樹脂のガラス転移温度よりも高く、かつ、その他の層に含まれた高分子樹脂のガラス転移温度よりも低い範囲内に制御することを特徴とするものである。
このような構成によって、加圧部近傍における温度を、当該フィルムの外面とされた層に含まれた高分子樹脂のガラス転移温度よりも高く、かつ、その他の層に含まれた高分子樹脂のガラス転移温度よりも低い範囲内に制御することで、印刷紙面上へ転写され又は紙面上に接着されるべき転写層/粘着層に対してのみその転写性/接着性の活性度を上げさせる一方、その他の層における加熱に伴う変質を抑えたものにできる。これによって転写又は接着がされた印刷紙における画質をより良好にできる。
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。なお、同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分は、各図において同一の符号を付して、その説明を繰り返さない。
(実施例1)
本発明に係る実施例1は、画像を印刷用紙などの記録媒体上に形成してその印刷を行い、さらにその画像の光沢を所定のものとする(「付与する」とも言う)画像形成装置である。
図1は、本実施例の画像形成装置の全体概略を示す概略全体断面図である。
図1において、本画像形成装置1の装置本体(筐体)のほぼ中央部は画像形成部を成している。その画像形成部は、感光体2、帯電器3、露光ユニット4、現像ユニット5等で構成される4色現像部、中間転写ベルト6、転写ローラ7、クリーニングユニット8等で構成される中間転写部、定着ローラ9などを具備した定着ユニット10で構成される定着部等でさらに構成されており、画像を記録媒体上に電子写真方式により形成してその印刷を行う。ここで、本画像形成装置1は、カラーの印刷を行うもので、4色現像部を、イエロー、マゼンタ、シアン及び黒の4色の色材についてそれぞれ備えている。
4色現像部における感光体2は、円筒状で、その周外面が感光によって帯電特性を変えるものであり、筒軸を中心にして自転する。帯電器3は感光体2面を一様に所定の電位に帯電させる。露光ユニット4は、スポット状のレーザー光を感光体2面上へその筒軸方向に走査させながら照射するもので、このレーザー光は外部から入力された画像信号に従ってその発射の入り切りがなされる。現像ユニット5は、トナーホッパ11を通して装置の外部から供給された色材であるトナーが当該ユニットの内部に充填されており、そのトナーを感光体2面に近接させた現像ローラ12によって感光体2面上へ転写させる。
中間転写部における中間転写ベルト6は、4色現像部における4つの感光体2すべてに渡って架けられた環状のベルトであり、周回する。中間転写ベルト6が感光体2と接した箇所において感光体2面上のトナーが中間転写ベルト6へ転写される。転写ローラ7は、中間転写ベルト6上のトナーを、その箇所に搬送されてきた記録媒体へ転写する。クリーニングユニット8は、記録媒体への転写後においても残留した中間転写ベルト6上の残トナーを回収して除去する。
本画像形成装置の定着部である定着ユニット10は、熱源であるヒーター13と、定着ローラ9として2つのローラとを具備しており、その2つのローラ9間に、トナーの転写がされた記録媒体(記録紙若しくは記録シート、又は印刷紙若しくは印刷シートと呼ぶ)を挟んでその記録紙に熱と圧力とをかけて、トナーが転写された記録媒体に対し、そのトナーを記録媒体に定着させる。
次に、画像形成装置1の装置本体の下部は給紙部を成している。その給紙部は、コピー印刷用紙、オーバーヘッドプロジェクタ(OHP)用シートなどの記録媒体(記録媒体を指して印刷用紙若しくは単に用紙、又はさらに単に紙若しくはシートとも呼ぶ)14が多数収容された給紙カセット15を収納するためのカセット収納部16、給紙カセット15に収容されているシート14を1枚ずつ分離して画像形成部へ給紙する分離給紙ユニット17等で構成されている。
次に、画像形成装置1は、シート14の画像形成部への供給及び画像形成部からの排出のための搬送系として、装置本体の下部から中央部にかけては、給紙部から画像形成部へ向けてシート14をガイドする給紙ガイド板18を備えて、この給紙ガイド板18により給紙経路が形成されている。分離給紙ユニット17によって給紙されたシート14はこの給紙経路を通って画像形成部へ搬送されて供給される。その搬送における給紙経路には、シート14を、いったんその移動を止めた後所定のタイミングで画像形成部へ送り込むためのレジストローラ19が配設されている。
本画像形成装置1は、搬送系としてさらに、装置本体の上部においては、画像形成部の定着ユニット10で定着されたシート(印刷紙又は印刷シートと呼ぶ)14を装置本体の最上部のシート排紙部へ向けてガイドするシート排紙ガイド板20を備えて、このシート排紙ガイド板20により排紙経路が形成されている。
次に、本画像形成装置1の光沢付与部である光沢ユニット21は、画像に光沢を付与するための加圧部である熱転写ローラ22のほか、熱転写フィルムロール23、巻き取りローラ24などで構成されており、画像形成及び定着が行われて印刷がされたシート(印刷紙)14に対して光沢を付与する。
熱転写フィルムロール23は、透明な高分子樹脂で成る熱転写層を有した熱転写フィルム25のロールであって、ロールが自転するための軸棒に装着されて、自転しながら熱転写フィルム25を熱転写ローラ22へ供給する。ここで、熱転写フィルムロール23は、光沢ユニット21において、定着ユニット10に近い側に配置されている。
光沢ユニット21における加圧部である2つの熱転写ローラ(一方を熱転写ローラ、他方を圧着ローラとも呼ぶ)22は、熱転写フィルム25を挟んで互いに対向し合っており、これらのローラー間には所定の圧力が掛けられている。ここで、画像形成装置1は、熱転写ローラ21が定着ユニット10の近傍かつ定着ユニット10よりも高い位置に配置されており、このような配置によって、定着ユニット10からの廃熱が熱転写ローラ22へ流れ込むものとしている。このような加熱及び前述の加圧がされかつ熱転写フィルム25を挟んだ2つの熱転写ローラ22間へ、定着ユニット10にて定着がされた後のシート14がさらに差し込まれると、熱転写ローラ22は、熱転写フィルム25の熱転写層をシート14の面上へ熱転写する。
巻き取りローラ24は、熱転写ローラ22に供給された熱転写フィルム25をその熱転写ローラ22から巻き取って回収する。
上記の構成において、先ず、画像を印刷する動作について述べる。
本画像形成装置1は、画像形成の開始を示す制御信号が当該装置の外部から入力されると、シート14を給紙カセット15から給紙し、その先端がレジストローラ19に掛る位置まで搬送して、その位置でシート14の移動をいったん止める。その後、後述する所定のタイミングでレジストローラ19を作動(自転)させてシート14を再び移動させる(搬送する)。
一方、画像形成部における4つの4色現像部は、それぞれ、画像形成の開始を示す制御信号の入力を受けて、円筒状の感光体2を自転させつつ、帯電器3を用いて感光体2面を一様に帯電させ、その後、外部から入力された画像信号に従って露光ユニット4が感光体2面上へレーザー光を照射して、感光体2上にその面上の帯電状態が画像を表わした潜像を形成する。このとき、トナーを内蔵して感光体2面の一部に近接配置された現像ユニット5が、そのトナーを潜像に対して転写させて現像を行うことで、いわゆるトナー画像が感光体2面上に現像される。そして、各4色現像部は、このトナー画像を感光体2面に接した中間転写ベルト6へ転写する。本画像形成装置1は、このような中間転写ベルト6上へのトナー画像の形成を4色の色材について一斉に行う。
その後、本画像形成装置1は、以上のように中間転写ベルト6上に形成した4色のトナー画像の先端が中間転写ベルト6の周回に連れて転写ローラ7の位置に至るであろう時点と、レジストローラ19を作動(自転)させることによりシート14の先端が転写ローラ7の位置に至るであろう時点とが一致するタイミングでレジストローラ19の作動(自転)を開始させて、シート14を転写ローラ7の位置へ搬送する。この結果、中間転写ベルト6上に形成された4色のトナー画像は、転写ローラ7によってその位置においてシート14へ転写される。
本画像形成装置1は、さらに、その4色のトナー画像が転写されたシート(印刷紙)14を定着ユニット10へ搬送する。そして、定着ユニット10は、4色のトナー画像が転写されたシート(印刷紙)14に熱と圧力とをかけてトナーをシート14に定着させる。
以上のような動作によって、本画像形成装置1は画像の印刷を行う。
次に、画像の光沢を所定のものとする本実施例1の光沢付与部について説明する。
前述したとおり、電子写真方式の画像形成部1にて用紙14上に形成されたトナー画像は、その形成後、定着ユニット10において、トナーを載せたシート14が2つの定着ローラ9間を通過する際に、トナーに対して熱と圧力とが加えられてトナーが一旦溶融した後に再びトナーが固化することで、トナーがシートに固着される。
ここで、このような方式では、一般に、トナーが十分に固化する前に、印刷紙が定着ローラ9から剥離されるので、トナー画像は、その表面に微小な凹凸が発生し、その凹凸が原因で光が乱反射して、画像表面が光沢をあまり有しない。また、トナーが溶融しても、シート内に完全には浸透することがないので、シート上にトナーが一部残ったままとなり、結果、トナーの残った部分とトナーの残らなかった部分とでは、段差が発生して、それもまた表面の光沢を低下させる原因となる。
そこで、本実施例1の画像形成装置1では、トナー画像表面の微小な凹凸やトナーとシート14との段差を解消し、画像表面の平滑性を向上させるために、光沢ユニット21を設けている。
光沢ユニット21は、定着ユニット10を通過した後の定着が行われた印刷紙14に対し、その画像が印刷された面に、透明樹脂層を有する熱転写フィルム25を重ね合わせ、熱転写ローラ22と圧着ローラ22とのローラ間を通過する際に、熱と圧力を加えることで、トナー画像表面に熱転写フィルム25からその透明樹脂層を転写させる。
ここで、本実施例1の画像形成装置1は、光沢ユニット21の熱転写ローラ22を画像形成装置1内において定着ユニット10の近傍に配置させて、熱源13を内蔵した定着ユニット10が発生している熱が、当該熱転写ローラ22が挟み込んでいる熱転写フィルム25へ気流(対流)、伝導及び輻射によって流れやすいものとし、さらにその配置を定着ユニット10の上方として、定着ユニット10からの排気熱をより積極的に利用できるものとしている。これにより、光沢付与のための新たな熱源を不要として、光沢ユニット21の構成を簡素化させている。さらに、電力を余分に消費することがないので、環境保護にも貢献できる。
また、熱転写フィルムロール23を、光沢ユニット21において、定着ユニット10に近い側に配置している。このような構成によって、熱転写フィルム25の熱転写ローラ22への供給側が熱を受けることで、熱転写フィルム25をそれが熱転写ローラ22に至るまでにおいても加温することができるので、熱転写ローラ22での印刷紙14表面への接触との重ね合わせの開始を柔軟に行わせて、印刷紙14表面との間への気泡などの混入を抑えることができる。このように、気泡などが混入した状態で熱転写ローラ22での加圧がされることが抑えられるので、画像の光沢をより高品位に所定のものとすることができる。
なお、上述の例では、光沢ユニット21は、熱転写ローラ22が、画像形成装置1内において定着ユニット10の近傍で、かつ定着ユニット10よりも高い位置に配置されているものとしたが、その他の例として図2に示したような構成であってもよい。
図2は、図1における光沢ユニット21についての他の構成例を示す概略断面図である。
図2において、(a)は、熱転写ローラ(熱転写ローラと圧着ローラ)22、熱転写フィルムロール23、巻き取りローラ24などで構成された光沢ユニットについて、その熱転写ローラ22、熱転写フィルムロール23、及び巻き取りローラ24のいずれもを、画像形成装置1内において定着ユニット10の近傍で、かつ定着ユニット10よりも高い位置に配置した例を示す。このような構成をとることで、定着ユニット10からの廃熱を光沢ユニット全体として、より効果的に利用できる。
(b)は、図1における光沢ユニット21について、その熱転写ローラ22及びその熱転写ローラ22への熱転写フィルム25の供給側を、上述した図1に示した例よりもさらに定着ユニット10に近付けて配置させた例を示す。このような構成をとることで、光沢ユニットにおいて最も加熱を必要とする箇所をより効率的に加熱して、透明樹脂層を印刷紙14上に転写させることができる。
図1に示した例に対しては、また、定着ユニット10内部には吸熱部材を、光沢ユニット21(特に、熱転写ローラ22及びその熱転写ローラ22への熱転写フィルム25の供給側)には放熱部材を設けると、定着ユニット10の廃熱をその光沢ユニット21(特に、熱転写ローラ22及びその熱転写ローラ22への熱転写フィルム25の供給側)へより効果的に伝達させることができる。
また、定着ユニット10の廃熱を効率よく伝達する別の方法として、送風ファン、導熱体など積極的に熱を伝達させるための熱伝達手段を画像形成装置1内に備えてもよい。
図3は、熱伝達手段を備えた画像形成装置1における定着ユニット10及び光沢ユニット21周りの構成例を示す概略断面図である。
図3において、(a)は、図2(a)の構成に加えさらに送風ファン26を備えた例を示す。送風ファン26は、図中の矢印A1の方向・向きへ送風する。従って、定着ユニット10からの廃熱は、定着ユニット10において自然に生じる対流によって上方へ排出された後、送風ファン26による送風によって、熱転写ローラ(熱転写ローラと圧着ローラ)22、熱転写フィルムロール23、巻き取りローラ24などで構成された光沢ユニット21へ効果的に流される。また、その送風は、定着ユニット10におけるその上方への気流をより促進させるので、熱の流れをいっそう効果的にできる。さらに、送風ファン26は、別途の制御手段によってその回転速度を伝達される熱の温度に応じて変える制御を行うことで、伝達する熱量を適切にすることもできる。
(b)は、図2(a)の構成に加えさらに導熱体としてヒートパイプ27を備えた例を示す。ヒートパイプ27は、図示したように、その一端を定着ユニット10における熱源であるヒータ13を具備した定着ローラ9の近傍に配し、もう一方の端を光沢ユニット21における熱転写ローラ22の軸部に配した構成とすることで、ヒーター13からの熱を熱転写ローラ22へより効率的に流して伝達させることができる。ここで、導熱体としてヒートパイプ27は好適なものであるが、流入口・排出口を有した中空のパイプ、中実の金属棒などでも、熱の伝達を簡素な構成にて行わせることができる。
また、熱転写フィルムロール23の近傍に、一旦蓄えた熱を逃がさないための蓄熱手段として蓄熱材を配置させてもよい。その配置は、熱転写フィルムロール23の近傍であって、熱転写フィルムロール23へ熱が伝達する構造であれば、光沢ユニット本体の外面又は外部であっても構わない。
ここで、蓄熱には、顕熱蓄熱方式、潜熱蓄熱方式などがある。顕熱蓄熱方式が、物質の相変化を伴わないその物質の熱容量によって蓄熱させる方式であるのに対し、潜熱蓄熱方式は、相変化物質が温度変化を伴わずにその物質の相を変化させる凝固/融解潜熱を利用して蓄熱させる方式であり、そしてその潜熱蓄熱体としては、酢酸ナトリウム水和物、硫酸ナトリウム水和物、チオ硫酸ナトリウム水和物、塩化カルシウム水和物、パラフィン等が知られている。潜熱蓄熱材は、顕熱蓄熱材に比べ小容量に多量の熱量を蓄えることができる効率的な蓄熱材なので、好適である。
また、上述した例においては、光沢付与部(光沢ユニット21)をシート14に対し熱転写ローラ22が画像形成部と同じ側になるよう設けて、画像が形成された後の状態において、その印刷紙14をその表裏について反転することなく、光沢を画像が形成された面に付与する構成としたが、画像形成装置本体の構成によっては、シート14に対し熱転写ローラ22が画像形成部とは反対の側になるよう配置したい場合もある。その場合には、印刷紙14をその表裏について反転させる経路である反転搬送路(図示せず)を設けた構成として、印刷紙14が、定着ユニット10を通過した後、その反転搬送路を通過することで画像が形成された面を反転させてから、その印刷紙14に対して光沢付与部(光沢ユニット21)にてその画像形成面に光沢を付与するものとしてもよい。
さらに、このとき、その反転搬送路は、用紙14の両面に画像を形成させるための両面印字用搬送路としてもよい。
また、以上に述べた画像形成装置1は、画像を記録媒体14上に形成してその印刷を行う機能を核に、紙文書やブック原稿などを複写する複写機能、パーソナルコンピュータ(PC)などから送信された電子データに基づくプリントを行うプリント機能、ファクシミリ装置などと画像の送受信を行うファクシミリ機能等を併せもった多機能の複合機として構成されてもよい。
(実施例2)
本発明に係る実施例2は、画像を印刷用紙などの記録媒体上に形成してその印刷を行い、さらにその画像の光沢を所定のものとする画像形成装置であって、光沢付与部が実施例1での熱転写フィルム25に代えて粘着フィルムを用いるものである。なお、光沢付与部を除くほかについては、実施例1におけるものと同じなので、以下の説明では、実施例1における説明及び図1(光沢付与部である光沢ユニット21を除く)を援用する。
図4および図5は、本実施例2の画像形成装置の光沢付与部の構成を定着部と共に示す概略の斜視図であって、それぞれ異なる視点から見たものであり、そして図6は、図5の斜視図について、後述するガイド板を除いて表わした概略の斜視図である。また、図7はその光沢付与部の構成を定着部と共に示す概略の断面図であり、そして図8は、その光沢付与部及び定着部をその説明のために模式化した断面図である。
図4〜8において、転写ローラ28及び圧着ローラ29(転写ローラ28と圧着ローラ29とを合わせて単に転写ローラとも総称する)、粘着フィルムロール30、剥離ローラ31、剥離紙巻取りローラ32、並びにカットローラ33は、画像形成装置の光沢付与部である光沢ユニットを構成しており、画像形成装置の画像形成部にて画像形成及び定着が行われて印刷がされた印刷紙14に対して光沢を付与する。
粘着フィルムロール30は、一の面が高分子樹脂を材料として粘着層(39)を成した粘着フィルム34のその面上に剥離フィルム(剥離紙とも呼ぶ)35が重ねられて(その結果、粘着フィルム34に剥離フィルム35が粘着されて)巻き込まれた(粘着フィルム34面上に剥離フィルム35が粘着された状態のものも便宜上粘着フィルムと呼ぶ)ロールであって、ロールが自転するための軸棒に装着されて、ロールが自転しながら粘着フィルムを剥離フィルム35が粘着されたままの状態で剥離ローラ31へ繰出される。ここで、粘着フィルムロール30は、光沢ユニットにおいて、定着ユニット10における熱源であるヒーター13の近傍かつその上方に配置されている。
剥離ローラ31は、粘着フィルムロール30から繰出され、剥離フィルム34が粘着された状態にある粘着フィルム34を、粘着フィルム34と剥離フィルム35とに分離する(剥離フィルム35を剥離する)ために、そのうちの剥離フィルム35だけが当該ローラ31に架けられている。
光沢ユニットにおける加圧部である転写ローラ28と圧着ローラ29とは、互いに対向し合っており、剥離ローラ31で剥離された後の粘着フィルム34が転写ローラ28に架けられた形でこれらの2つのローラー間に通され、かつ、所定の圧力が掛けられている。また、これらのローラー間の圧着ローラ29側は、定着ユニット10にて定着された後の印刷紙14の搬送路上にある。ここで、転写ローラ28に架けられた粘着フィルム34は、粘着層39がローラによる周の外面となっている(圧着ローラ29側へ面している)。ここで、粘着フィルム34が架けられている転写ローラ28は、画像形成装置1内において定着ユニット10における熱源であるヒーター13の近傍かつその上方に配置されている。
剥離紙巻き取りローラ32は、剥離ローラ31にて粘着フィルムから剥離された剥離フィルム35を巻き取って回収する。
2つが対向し合ったカットローラ33は、印刷紙14を画像形成装置本体内から外部へ排出するためのローラーであるいわゆる排出ローラを兼ねるものであるが、図示したようにカッター36を具備しており、粘着フィルム34が粘着された印刷紙14をそのカッター36によって切断することも行う。
ガイド板37は、定着ユニット10からカットローラー33へかけての上述したローラーの間に設けられた金属板であって、ローラ間のそれぞれにおいて対向し合って設けられた2枚の板によって、印刷紙14が定着ユニット10からカットローラー33へ搬送されるための搬送路を形成している。
上記の構成において、本実施例における光沢付与の動作を次に説明する。
図9は、本実施例2の画像形成装置の光沢付与部における動作をフィルムの構成を示して説明するための模式断面図である。
図9において、粘着フィルム34は、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)を材料とした略無色透明で所定の光沢を有した基材38と、粘着剤を含んで成る粘着層39とで構成されており、粘着フィルムロール30としては、粘着層39からの剥離が可能な剥離フィルム35が粘着層39上に重ね合わされた状態で巻き込まれている。
画像形成部にて印刷が行われた印刷紙14が光沢ユニットに搬送されてくると、光沢ユニットは、粘着フィルムロール30に巻き込まれている粘着フィルムを、剥離フィルム35が粘着されたままの状態で、粘着フィルムロール30から剥離ローラ31へ、シート14の搬送速度に合わせて繰出す。そして、その粘着フィルムは、剥離フィルム35だけが架けられた剥離ローラ31にて、粘着フィルム34と剥離フィルム35とに分離される(剥離フィルム35が剥離される)。
光沢ユニットは、印刷紙14を転写ローラ28の箇所にまで搬送すると、転写ローラ28と圧着ローラ29とが、それらの間に、その印刷紙14と粘着フィルム34とを重ねて挟み込む形となる。ここで、前述したとおり、粘着層39が転写ローラ28による周の外面となっている(圧着ローラ29側へ面している)ので、粘着フィルム34が印刷紙14に粘着する。そして、光沢ユニットは、さらに、印刷紙14を搬送すると共にその速度に合わせ転写ローラ28を自転させて粘着フィルム34を繰出つつ印刷紙14の面上に貼り付けていく。
光沢ユニットは、転写ローラ28及び圧着ローラ29にて粘着フィルム34を印刷紙14に貼り付けた後、その印刷紙14をカットローラ33にまで搬送すると、粘着フィルム34が貼付された印刷紙14の端部を、カットローラ33がその具備したカッター36によって切り落としていく。この動作は、粘着フィルム34を印刷紙14に単に貼り付けただけの状態では、印刷紙14の端部とその面上に貼付された粘着フィルム34の端部とが必ずしも揃っていないので、それらの端部を揃えるためである。
本画像形成装置は、以上に述べた動作によって光沢の付与を行う。
ここで、上述したように、粘着フィルム34は、粘着層39を有しているので、当該フィルム34に圧力が加えられるだけで、所定の光沢を有したその基材38を、画像が印刷された印刷紙14上に粘着させることができる。すなわち、粘着フィルムロール30から繰出された粘着フィルムは、剥離ローラ31にて剥離フィルム35が剥離されるだけで、熱が加えられなくても画像に光沢を付与することができる。
ただ、粘着フィルム34の粘着層39の表面は、対象物(ここでは印刷紙14)に貼り付けられる際に大きな気泡が混入することを防止するため、微小な凹凸形状としている。それゆえ、粘着層39と対象物との間に大きな気泡は混入しないが、微小な気泡は混入する。つまり、画像が印刷された印刷紙14上にそのまま粘着フィルム34を貼り付けると、印刷紙14と粘着層39との間に微小な気泡が混入する。そうなると、粘着フィルム34での透明度が低下して、本来の画像品質を得ることができない。
そこで、そのような粘着フィルム34を用いるに当たっては、微小な気泡の混入を防止するための何らかの手段が必要とされる。その手段として、粘着フィルム(34)に熱を加え、粘着層(39)を軟化させ、画像が印刷された印刷紙(14)上に貼り合わせる手段が知られている。従来の画像形成装置では、その熱を加える手段として、定着ユニットにおける熱源とは別の熱源を利用していたが、本発明に係る画像形成装置1では、図4〜8に示すように、転写ローラ28および圧着ローラ29を定着ユニット10の上方に配置することで、定着ユニット10からの廃熱をその対流を効果的に受けて利用できるものとしている。このような構成によって、本画像形成装置1は、定着ユニット10における熱源13とは別に光沢ユニット専用の熱源を設けることなく、光沢ユニットの転写ローラ28及び圧着ローラ29を加熱でき、そして、粘着フィルム34を印刷紙14に貼り付ける際、粘着層39が既に軟化されたものとなっているので、微小な気泡の混入を防止することができる。
このとき、粘着フィルム34が加熱されたときの温度は40℃から100℃までの範囲になることが望ましい。その理由は、40℃以上であれば、粘着層39が軟化する温度(すなわちその材料とされている高分子樹脂のガラス転移温度)以上なので粘着層39が軟化して気泡の混入が防げるからであり、100℃以下であれば、基材38の材料とされている高分子樹脂であるPET等が軟化するガラス転移温度以下なので基材38が軟化することなく、加圧時に基材38樹脂表面が荒れることがなく、高い平滑性を維持したまま印刷紙14上へ貼付されて高光沢なコートができるからである。
(表1)は、カラーデジタル複合機DP−C354(パナソニック コミュニケーションズ製)をベースに改造された本発明に係る画像形成装置1において粘着フィルム34に加えられた熱(温度)の実測値と参考としてその周囲の温度の実測値とを示す表である。
ここで、その実測は、下記の測定条件の元、次に示した、印刷の動作において定着部周辺の温度がもっとも高くなる状態(状態1)ともっとも低い状態(状態2)とについて行った。
状態1(定着部周辺の温度がもっとも高くなる):
小さいサイズの用紙500枚を連続して通紙した直後
状態2(定着部周辺の温度がもっとも低い):
装置電源投入後すぐに、印刷紙を1枚通紙した直後
[測定条件]
定着部:設定温度195℃、定着ローラ速度105mm/sec
温度測定箇所:P1〜P3の3箇所(図8参照)
測定機器:デジタル調節計ES100X(オムロン製)
測定環境:温度25℃/相対湿度50%
Figure 2010133988
この実測の結果、(表1)に掲げたように、本発明に係る画像形成装置1において、光沢ユニットの転写ローラ28周辺の温度は、48℃〜83℃の範囲となっており、粘着フィルム34は、粘着層39を十分に軟化させる熱を有したものになっているといえる。このとおり、転写ローラ28及び圧着ローラ29を定着ユニット10の上方に配置することで、光沢ユニット専用の熱源を設けることなく、粘着フィルム34の粘着層39を軟化させ、微小な気泡の混入を防止できるものにすることができる。
なお、画像形成装置1は、定着ユニット10の廃熱を効率よく伝達する熱伝達手段として、ヒートパイプや送風ファンを用いてもよい。
図10は、熱を伝達する熱伝達手段として送風ファンを備えた画像形成装置1における定着ユニット10及び光沢ユニット21周りの構成例を示す概略断面図である。
図10において、送風ファン26は、図中の矢印A2の方向・向きへ送風する。従って、定着ユニット10からの廃熱は、定着ユニット10において自然に生じる対流によって上方へ排出された後、送風ファン26による送風によって、転写ローラ28及び圧着ローラ29などで構成された光沢ユニット21へ効果的に流される。また、その送風は、定着ユニット10におけるその上方への気流をより促進させるので、熱の流れをいっそう効果的にできる。ここで、熱の流れを送風ファン26による送風によって水平方向に向けることができるので、光沢ユニット21が、図示したように、定着ユニット10の必ずしも上方になくても、定着ユニット10からの廃熱が光沢ユニット21へ流れる熱の伝達路を形成することができる。
そして、粘着フィルム34の温度に基づいて、例えば、熱伝達手段として送風ファンを用いた場合にはその送風ファンの回転数を制御することで、粘着フィルム34の温度を40℃から100℃までの間に保つことができ、基材38の平滑性を高く維持したまま高光沢なコートができる。
すなわち、基材38の材料として例えばPETフィルムを用いた場合、PETフィルムは、プラスチックの基本特性の評価規格であるUL746規格にて、耐熱性が105℃であり、それゆえ、フィルムの加熱温度を100℃以下に制御すると、そのようなPETフィルムを材料とした基材38が、軟化することなく、加圧時においても樹脂表面が荒れることがなく高い平滑性を維持するので、所望の高光沢を得ることが可能である。
そして、粘着層39を形成する高分子樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、これらの各樹脂の混合物や、紫外線遮断性樹脂等が考えられ、これらの高分子樹脂のガラス転移点は、40℃から80℃であるので、フィルムの加熱温度を40℃以上に制御すると、粘着層39を形成しているそのような樹脂が軟化し、気泡の混入を防止することができる。
なお、フィルム加熱温度を80℃から100℃までの範囲に制御すると、より広い種々の材料について、粘着層39の高分子樹脂のガラス転移点以上で、かつ基材38の樹脂のガラス転移点以下の条件を満足することができ、気泡の混入防止及び表面の高い平滑性の維持ができ、より好ましい。
以上のように、熱伝達手段、制御手段を設け、また実施例1にて述べた蓄熱手段を設けて、光沢ユニットに供給される熱を制御するとより好ましい。
(実施の形態3)
本発明に係る実施例3は、画像を印刷用紙などの記録媒体上に形成してその印刷を行い、さらにその画像の光沢を所定のものとする実施例2と同様の画像形成装置であって、光沢付与部において、粘着フィルムが定着直後の印刷紙に接触する構成に特徴を有したものである。その特徴を有した構成の部分を除くほかについては、実施例2におけるものと同じなので、以下の説明では、実施例2における説明、並びに図1(光沢付与部である光沢ユニット21を除く)、及び図4〜9を援用する。
図11は、光沢付与部及び定着部を、その説明のために模式化した断面図である。
粘着フィルムロール40は、一の面が粘着層(39)を成した粘着フィルム34のその面上に剥離フィルム35が重ねられて(その結果、粘着フィルム34に剥離フィルム35が粘着されて)巻き込まれたロールであって、ロールが自転するための軸に装填されて、ロールが自転しながら粘着フィルムを剥離フィルム35が粘着されたままの状態で剥離ローラ31へ繰出される。ここで、粘着フィルムロール40は、当該光沢ユニットにおいて、定着ユニット10における熱源であるヒーター13の近傍かつその上方に配置されている。
ローラ41は、粘着フィルムロール40から繰出された粘着フィルム42を、定着ユニット10から搬送されてきた定着直後の印刷紙14に接触させる。
以上のような構成において、画像形成部にて印刷が行われた印刷紙14が光沢ユニットに搬送されてくると、光沢ユニットは、粘着フィルムロール30に巻き込まれている粘着フィルムを、剥離フィルム35が粘着されたままの状態で、粘着フィルムロール30から剥離ローラ31へ、印刷紙14の搬送速度に合わせて繰出す。そして、粘着フィルムロール30から繰出された粘着フィルム42は、ローラ41によって定着ユニット10から搬送されてきた定着直後の印刷紙14に接触される。
ここで、一般的に、定着ユニット(10)の温度は、約180℃前後で制御されており、印刷紙(14)が定着ユニット(10)を通過した際に、その熱が印刷紙(14)へ伝達されるので、定着ユニット(10)通過直後の印刷紙(14)上の温度は、約70℃から100℃となっている。そこで、光沢ユニットは、その印刷紙14へ粘着フィルム34を一旦接触させ、印刷紙14の熱を粘着フィルム34に伝達させることで、粘着層39を軟化させることができる。そして、粘着層39をそのように軟化した後に、その粘着フィルム42を、剥離フィルム35を剥離して、印刷紙14に重ね合わせて貼り付けると、粘着層39が軟化した状態で貼り付けるので、気泡が混入せず、透明度の高い良好な光沢画像が得られる。
なお、光沢ユニットは、粘着フィルム34の粘着層39を印刷紙14が転写ローラ28、29に至る手前の箇所から印刷紙面に接触させる構成をとってもよい。粘着フィルム34の粘着層39を印刷紙14が転写ローラ28、29に至る手前の箇所から印刷紙14面に接触させることで、粘着層39が印刷紙14面に対し加圧されていない状態でその接触が始まるので、かつ、転写ローラ28、29が又はその転写ローラ28、29へ供給されるフィルム34の供給経路が加熱されていることからフィルム34が転写ローラ28、29に至る手前の箇所においては粘着層39がその熱によって軟化された状態になっているので、粘着層39と印刷紙14面との間に気泡が入るのを抑えることができる。さらに、この構成を、前述の粘着フィルム42を印刷紙14が転写ローラ28、29に至る手前の箇所において印刷紙14面にいったん接触させる構成と合わせもよい。このような構成とすれば、フィルム34が転写ローラ28、29に至る手前の箇所においては粘着層39がより軟化された状態になっているので、粘着層39と印刷紙14面との間に気泡が入るのをいっそう抑えることができる。
本発明に係る画像形成装置は、新たな熱源を必要とせず、従って消費電力を増大させることなく、印刷した印刷紙上に樹脂層をコートすることができるので、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリおよびこれらの機器を統合した多機能の複合機における画像形成装置として利用でき、この装置によって銀塩写真方式と同様な高光沢な写真印刷物を得ることができる。また、画像が印刷された印刷紙は、その表面に樹脂層を有することになるので、紫外線等から色が変化することが防止される。
実施例1の本発明に係る画像形成装置の全体概略を示す概略全体断面図 実施例1の光沢付与部についての他の構成例を示す概略断面図 熱伝達手段を備えた画像形成装置における定着部及び光沢付与部周りの構成例を示す概略断面図 実施例2の本発明に係る画像形成装置の光沢付与部を定着部と共に示す概略斜視図 異なる視点から見た同概略斜視図 異なる視点から見た同概略斜視図(ガイド板を省略) 実施例2の光沢付与部を定着部と共に示す概略断面図 説明のために模式化した同断面図 実施例2の光沢付与部における動作をフィルムの構成を示して説明するための模式断面図 送風ファンを備えた本発明に係る画像形成装置における定着ユニット及び光沢ユニット周りの構成例を示す概略断面図 実施例3の本発明に係る画像形成装置の光沢付与部及び定着部を説明するための模式断面図
符号の説明
1 画像形成装置
2 感光体
3 帯電器
4 露光ユニット
6 中間転写ベルト
8 クリーニングユニット
10 定着ユニット
14 用紙
15 カセット
21 光沢ユニット
22 熱転写ローラ
23 熱転写フィルムロール
24 巻き取りローラ
25 熱転写フィルム
28 転写ローラ
29 圧着ローラ
30 粘着フィルムロール
31 剥離ローラ
32 剥離紙巻き取りローラ
33 カットローラ
34 粘着フィルム
36 カッター

Claims (13)

  1. 画像を印刷媒体面上に形成してその印刷を行い、さらにその光沢を所定のものとする画像形成装置であって、
    熱源を具備して、印刷媒体面上に形成された画像を前記熱源からの熱での加熱によってその印刷媒体に定着させる定着ユニットと、
    画像の定着がされた前記印刷媒体と1又は複数の層を成したフィルムとを重ねて加圧する加圧部を具備して、その加圧部にて前記印刷媒体面への加圧を行ってその画像の光沢を所定のものとする光沢ユニットと、
    を含み備え、
    前記光沢ユニットは、その加圧部が又はその加圧部への前記フィルムの供給経路の少なくとも一部が前記定着ユニットから流出した熱の流れの下流に位置されて配設されたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着ユニットから流出した熱の流れは、気流によってなされることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記光沢ユニットは、前記加圧部が又はその加圧部への前記フィルムの供給経路の少なくとも一部が前記定着ユニットの上方に位置されて配設されたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 当該装置は、前記気流を生じさせるファンをさらに含み備えたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記定着ユニットと前記光沢ユニットとの間に、前記定着ユニットから流出した熱を前記光沢ユニット側へ伝達する熱伝達手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記熱伝達手段は、ヒートパイプであることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 当該装置は、前記加圧部の近傍に又はその加圧部への前記フィルムの供給経路の近傍に蓄熱材を設けたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. 前記フィルムは、当該フィルムの前記印刷媒体と接する外面に有した一の前記層が前記加圧部での前記印刷媒体への加圧によっても前記印刷媒体面に付着しないことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  9. 前記フィルムは、略透明で所定の光沢をなす1又は複数の層を転写層として含んだ複数の層を成し、その転写層が当該フィルムの外面とされたものであり、所定の光沢をなすその転写層が前記加圧部にて前記印刷媒体面上へ転写される熱転写フィルムであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  10. 前記フィルムは、略透明で所定の光沢をなす1又は複数の層及び粘着層を含んだ複数の層を成し、その粘着層が当該フィルムの外面とされたものであり、その所定の光沢をなす1又は複数の層が前記加圧部にて前記粘着層で前記印刷媒体面上に接着される粘着フィルムであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  11. 前記光沢ユニットは、前記粘着フィルムを、前記印刷媒体が前記加圧部に至る手前の箇所から又は手前の箇所において前記印刷媒体面に接触させることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記フィルムは、当該フィルムの外面とされた層が、その他の層に含まれた高分子樹脂のガラス転移温度よりも低いガラス転移温度の高分子樹脂を含むことを特徴とする請求項9又は10記載の画像形成装置。
  13. 当該装置は、前記フィルムの前記加圧部近傍における温度を、当該フィルムの外面とされた層に含まれた高分子樹脂のガラス転移温度よりも高く、かつ、その他の層に含まれた高分子樹脂のガラス転移温度よりも低い範囲内に制御することを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
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