JP4860581B2 - 画像形成システム、画像形成装置、後処理装置及び画像形成方法 - Google Patents
画像形成システム、画像形成装置、後処理装置及び画像形成方法 Download PDFInfo
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Description
特許文献1の「画像形成方法」は、透明フィルム上にトナーを用いて鏡像を形成し、次いで前記透明フィルム上に前記画像上から一様な白色層を形成することで、透明フィルム側から見て(鏡像でない)正規の画像とする。
特許文献2の「透明貼着体、その製造方法及び貼着物」は、透明フィルムに粘着層を形成した後、画像面(印刷面)に透明フィルムを接着させるものである。
特許文献3の「電子写真式複写画像及び複写方法」は、画像形成装置に透明フィルムを用いただけの簡易な方法であり、この発明においては、透明フィルムに鏡像画像を作像したあと白紙、又は白板を密着させ透明フィルム側から見ることにより、光沢及び質感の高い画像を得ることができるものである。
特許文献1では、白色トナーにより白色層を形成するためのトナーと、作像ユニットによりコストが上昇する。及び、白色トナーが画像トナーに混ざり混むことにより画像が変質するという問題、また、白色トナー量が不十分である場合に光が透過してしまい、明瞭な画像が得られない、という問題がある。
特許文献2は、画像面は透明フィルムには全面均一的に且つ完全に密着させることができず、必ず両者の間に微小な空隙が多数発生する。このように透明フィルムと画像面の間に空隙が発生すると、それは人間の目には異物として映り、画質は劣化し、写真調画質は再現できない。
特特許文献3においては、白紙又は白板を接着剤等を用い手作業で行わなければならず、貼り合せる精度(位置ズレ)や、気泡が入り込んだ場合に気泡部分で乱反射が起こり、画質が低下してしまう問題がある。
貼り合わせ装置30は、非透明媒体ロール31を設置している。この非透明媒体ロール31は、図9に示すように、粘着剤層を形成した非透明媒体32が、所定の大きさに裁断された状態で剥離紙33に粘着しており、これがロール状に巻き取られたものである。
この形態の特徴は次のようになる。
1)定着後にファンとダクトで空気を入れ替えることにより、透明媒体を貼りあわせ前に冷却できるため、カールや気泡のない良好な写真調画像を得ることができる。
2)取り外し可能な中継ユニット内にダクトが設けられているので、写真調画像形成用の後処理装置を使わないユーザでは不要なダクトなどの部品を画像形成装置本体に設けることがなく、後処理装置を使うユーザのみにコストがかかるようになる。そのため、この機構が必要でないユーザに対しては本体の画像形成装置の価格を押さえることができる。
3)さらに中継ユニット内のダクトから空気を入れ替えるための空冷用のファンが、写真調画像形成用の貼り合わせ装置30に設けられているので、貼りあわせ装置以外の後処理装置を使用している媒体冷却の不要なユーザではファンが動作しない構成になっているため冷却に使用する電力が無駄に消費されない。
1)金属ローラに当接させることで、透明媒体を雰囲気温度程度に冷却させることができ、透明媒体と非透明媒体の温度差を無くすことで貼りあわせ後のカールを防止できる。
2)仮に片側のみ金属ローラに当接させると表面か裏面のどちらか片方のみが冷却されて熱収縮し、貼りあわせるまえに透明媒体そのものがカールしてしまう。金属ローラ対を使うことで、透明媒体の表裏ともに金属ローラに当接させることにより、貼りあわせ前の表面と裏面の温度差を極力無くすことができ貼りあわせ前カールも防止することができる。
3)検知手段と接離手段を設けることで普通の画像形成のときは金属ローラが離れていて駆動しないため、必要なときだけ冷却することができ、電力的に有利となる。
2、2Y、2C、2M、2K 感光体ドラム
3 光書込ユニット
4 転写搬送ベルト
5 一次転写ユニット
6 クリーニング装置
7 二次転写ユニット
8 定着ユニット
9 透明媒体
10a、10b 給紙カセット
10c 手差しトレイ
11Y、11C、11M、11K トナー補給容器
12、12Y、12C、12M、12K 現像装置
13 帯電ローラ
14 現像ローラ
15、15Y、15C、15M、15K 感光体ユニット
16 レジストローラ
17、17Y、17C、17M、17K 一次転写ローラ
30 貼り合わせ装置(後処理装置の一例)
31 非透明媒体ロール
32 非透明媒体
33 剥離紙
34 剥離紙巻き取りローラ
35 分離板
36 搬入口
37 搬送ローラ
38 圧着ローラ
39、40 カッター
41 排出トレイ
101 中継搬送ユニット(中継搬送手段の一例)
102 金属ローラ対(冷却手段の一例)
Claims (8)
- 少なくとも一部に透明部を具備する透明媒体に鏡像画像を形成する画像形成装置と、透明もしくは白色の粘着剤層を具備し、該粘着剤層を含めて非透明白色である非透明媒体を、前記透明媒体の画像形成面に接着して一体の記録媒体とする後処理装置と、を備えた画像形成システムにおいて、
前記画像形成装置は、
前記鏡像画像を前記透明媒体に定着させる定着手段を経た前記透明媒体を前記後処理装置まで搬送するための中継搬送手段を、前記画像形成装置に着脱可能に有し、
前記後処理装置は、
前記中継搬送手段に対して空気を送り込み、前記中継搬送手段を搬送中の前記透明媒体を空冷する空冷手段を有することを特徴とする画像形成システム。 - 前記中継搬送手段は、
前記中継搬送手段を搬送中の前記透明媒体に当接することにより該透明媒体を冷却する金属ローラを有することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。 - 前記金属ローラは、前記透明媒体の画像形成面と、該画像形成面の裏側との両面に当接することを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
- 前記後処理装置と前記画像形成装置とが接続されていること、及び、前記透明媒体の排出先が前記後処理装置であることを条件として、前記金属ローラを動作させる制御手段を有することを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成システム。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成システムを構成する画像形成装置であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成システムを構成する後処理装置であることを特徴とする後処理装置。
- 画像形成装置にて、少なくとも一部に透明部を具備する透明媒体に鏡像画像を形成した後、後処理装置にて、透明もしくは白色の粘着剤層を具備し、該粘着剤層を含めて非透明白色である非透明媒体を、前記透明媒体の画像形成面に接着して一体の記録媒体とする画像形成方法において、
前記鏡像画像を前記透明媒体に定着させる定着手段を経た前記透明媒体を、前記画像形成装置に着脱可能に設けられた中継搬送手段を介して、前記後処理装置まで搬送し、
前記後処理装置に設けられた空冷手段により、前記中継搬送手段に対して空気を送り込み、前記中継搬送手段を搬送中の前記透明媒体を冷却することを特徴とする画像形成方法。 - 前記中継搬送手段には金属ローラが設けられており、
前記後処理装置と前記画像形成装置とが接続されていること、及び、前記透明媒体の排出先が前記後処理装置であることを条件として、前記金属ローラを動作させ、
前記中継搬送手段を搬送中の前記透明媒体を前記金属ローラに当接させることにより冷却することを特徴とする請求項7記載の画像形成方法。
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