JP2010204155A - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】剥離部材に対する記録材の貼り付きを防止することができる定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】少なくとも一方に加熱源301Hを有し互いに圧接して対向する一対の定着回転体301,303と、記録材Pの搬送方向に沿って定着回転体301,303の下流側に設けられ、該定着回転体の表面に張り付いている該記録材を剥離する剥離部材とを備え、剥離部材310は、板状に形成されていると共に、記録材Pと対向する部分には板状の基材310aと、基材310a上に形成された樹脂層310cを有し、該樹脂層310cは剥離部材310の最表面に形成されていると共に導電性を有しており、かつ、接地されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式や静電記録方式を用いた画像形成装置では、記録用紙等の記録材上に形成された未定着画像を加熱加圧して定着する定着装置が使用されている。このような定着装置としては、定着回転体として、内部に加熱源を有する加熱ロールと、この加熱ロールに圧接するように配設された加圧ロールとを備え、未定着画像が形成された記録媒体をこれらの定着回転体間に挿通させ、この未定着画像を定着する構成が広く採用されている。
ここで、特許文献1には、加熱ロールと加圧ロールとのニップ出口側に設けた剥離部材の先端を丸みを帯びた形状とし、その表面粗さRzを0.03〜1.5μmとした定着装置が開示されている。
特開2006−313280号公報
本発明の目的とするところは、剥離部材に対する記録材の貼り付きを抑制することができる定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
請求項1に記載の定着装置は、少なくとも一方に加熱源を有し互いに圧接して対向する一対の定着回転体と、記録材の搬送方向に沿って前記定着回転体の下流側に設けられ、該定着回転体の表面に張り付いている該記録材を剥離する剥離部材とを備え、前記剥離部材は、板状に形成されていると共に、記録材と対向する部分には板状の基材と、基材上に形成された樹脂層を有し、該樹脂層は剥離部材の最表面に形成されていると共に導電性を有しており、かつ、接地されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の定着装置は、請求項1に記載の構成において、前記剥離部材の記録材と対向する部分の形状は、凹凸となっていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の定着装置は、請求項2に記載の構成において、前記凹凸は、樹脂層より下の層に凹凸が形成され、凹凸が形成された部分を樹脂層が被膜することで形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の定着装置は、請求項2に記載の構成において、前記凹凸は、基材の上に凹凸層があって、その上に樹脂層が形成されることにより形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の定着装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の構成において、前記樹脂層は、充填剤を含有させたフッ素系樹脂を主原料とすることを特徴とするものである。
請求項6に記載の定着装置は、請求項2に記載の構成において、前記凹凸は、10〜100μmの高低差が設けられていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1ないし6のいずれかに記載に定着装置と、この定着装置の樹脂層を接地するための接触部と、記録材に画像を形成する画像形成手段とを備えたことを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、剥離部材の表面が樹脂層で形成されている場合であっても記録材の搬送の際の帯電に伴う静電的な付着を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、剥離部材に対する記録材の摩擦力に伴う付着力を低減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、樹脂層そのものに凹凸が形成される場合に比較し、凹凸による画像が乱れることを抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、基材に凹凸を形成することにより表面の凹凸を容易に形成することができる。
請求項5に記載の発明によれば、記録材の剥離部材に対する離型性を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、剥離部材に対する記録用紙の付着をより効果的に防止することができる。
請求項7に記載の発明によれば、上記いずれかの定着装置の樹脂層の接地を容易に可能として画像形成装置に好適に適用することができる。
本発明が適用可能な画像形成装置の一例としてのタンデム型のデジタルカラー複写機を示す構成図である。 本実施の形態に係る定着装置の構成を説明するための模式図であり、(a)は模式的側面図であり、(b)は矢印A方向から見た剥離バッフルの表面のパターンを示す模式図であり、(c)は剥離バッフルの表面の別のパターンを示す模式図である。 本実施の形態に係る剥離バッフルの構成を説明するための模式的側面の拡大図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明が適用可能な画像形成装置の概略構成について図1を参照して説明する。ここで、図1は、本発明が適用可能な画像形成装置の一例としてのタンデム型のデジタルカラー複写機を示す構成図である。
図1において、1は本発明が適用可能な画像形成装置の一例としてのタンデム型のデジタルカラー複写機の本体を示すものであり、本体1の上部に、原稿2を一枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置3と、当該自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る原稿読取装置4が配設されている。この原稿読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8,9及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して、この画像読取素子11によって原稿2の色材反射光像を予め定められたドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るようになっている。
上記原稿読取装置4によって読み取られた原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとして画像処理装置12に送られ、この画像処理装置12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の画像処理が施される。また、画像処理装置12は、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データに対しても、予め定められた画像処理を行なうようになっている。
そして、上記の如く画像処理装置12で予め定められた画像処理が施された画像データは、同じく画像処理装置12によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8ビット)の4色の原稿再現色材階調データに変換され、次に述べるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの露光装置14に送られ、この露光装置14では、各色の原稿再現色材階調データに応じてレーザ光LBによる画像露光が行われる。
上記タンデム型のデジタルカラー複写機本体1の内部には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されている。
これらの4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kは、すべて同様に構成されており、大別して、予め定められた速度で回転駆動される像保持体としての感光ドラム15と、この感光ドラム15の表面を一様に帯電する一次帯電用の帯電ロール16と、当該感光ドラム15の表面に各色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する走査光学系よりなる露光装置14と、感光ドラム15上に形成された静電潜像を各色のトナー(現像剤)で現像する現像装置17と、感光ドラム15の表面を清掃するドラムクリーニング装置18とから構成されている。
上記露光装置14は、4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kに共通に構成されており、図示しない4つの半導体レーザを各色の原稿再現色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザからレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kを階調データに応じて出射するように構成されている。なお、上記露光装置14は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成しても勿論よい。上記半導体レーザから出射されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、図示しないf−θレンズを介して回転多面鏡19に照射され、この回転多面鏡19によって偏向走査される。上記回転多面鏡19によって偏向走査されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、図示しない複数枚の反射ミラーを介して感光ドラム15上に、斜め下方から走査露光される。
上記露光装置14は、その周囲が直方体状のフレーム20によって密閉されているとともに、当該フレーム20の上部には、4本のレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kを、各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの感光ドラム15上に露光するため、シールド部材としての透明なガラス製のウインドウ21Y,21M,21C,21Kが設けられている。そして、これらのガラス製のウインドウ21Y,21M,21C,21Kは、露光装置14のレーザ光LBに沿った光路上において、最も上方に位置する部材となっている。
上記画像処理装置12からは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kに共通して設けられた露光装置14に、各色の画像データが順次出力され、この露光装置14から画像データに応じて出射されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、対応する感光ドラム15の表面に走査露光され、静電潜像が形成される。上記感光ドラム15上に形成された静電潜像は、現像装置17Y,17M,17C,17Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像(現像剤像)として現像される。
上記各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの感光ドラム15上に、順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの上方に渡って配置された中間転写ベルト25上に、一次転写ロール26によって多重に転写される。この中間転写ベルト25は、ドライブロール27と、バックアップロール28との間に一定のテンションで掛け回されており、図示しない定速性に優れた専用の駆動モータによって回転駆動されるドライブロール27により、矢印方向に予め定められた速度で循環駆動されるようになっている。上記中間転写ベルト25としては、例えば、可撓性を有するPET等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものが用いられる。
上記中間転写ベルト25上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、バックアップロール28に圧接する二次転写ロール29によって、圧接力及び静電気力で記録用紙P上に二次転写され、これらの各色のトナー像が転写された記録用紙Pは、上方に位置する定着装置30へと搬送される。上記二次転写ロール29は、バックアップロール28の側方に圧接しており、下方から上方に搬送される記録用紙P上に、各色のトナー像を二次転写するようになっている。そして、上記各色のトナー像が転写された記録用紙Pは、定着装置30によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、排出ロール32によって本体1の上部に設けられた排出トレイ33上に排出される。
上記記録用紙Pは、給紙カセット34から予め定められたサイズのものが、給紙ローラ35及び用紙分離搬送用のローラ対36により用紙搬送路37を介して、レジストロール38まで一旦搬送され、停止される。上記給紙カセット34から供給された記録用紙Pは、予め定められたタイミングで回転するレジストロール38によって中間転写ベルト25の二次転写位置へ送出される。
なお、上記デジタルカラー複写機において、フルカラー等の両面コピーをとる場合には、片面に画像が定着された記録用紙Pを、排出ロール32によって排出トレイ33上にそのまま排出せずに、図示しない切替ゲートによって搬送方向を切り替え、用紙搬送用のローラ対39を介して両面用搬送ユニット40へと搬送する。そして、この両面用搬送ユニット40では、搬送径路41に沿って設けられた図示しない搬送用のローラ対により、記録用紙Pの表裏が反転された状態で、再度レジストロール38へと搬送され、今度は、当該記録用紙Pの裏面に画像が転写・定着された後、排出トレイ33上に排出される。
上記イエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色の4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kは、全てが同様に構成されており、これらの4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kでは、上述したように、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色のトナー像が予め定められたタイミングで順次形成されるように構成されている。上記各色の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kは、上述したように、感光ドラム15を備えており、これらの感光ドラム15の表面は、一次帯電用の帯電ロール16によって一様に帯電される。その後、上記感光ドラム15の表面は、露光装置14から画像データに応じて出射される画像形成用のレーザ光LBが走査露光されて、各色に対応した静電潜像が形成される。上記感光ドラム15上に走査露光されるレーザ光LBは、当該感光ドラム15の直下よりやや右側寄りの斜め下方から、予め定められた傾斜角度で露光されるように設定されている。上記感光ドラム15上に形成された静電潜像は、各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの現像装置17の現像ロール172によってそれぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像となり、これらの可視トナー像は、一次転写ロール26の帯電によって中間転写ベルト25上に順次多重に転写される。
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光ドラム15の表面は、ドラムクリーニング装置18によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。上記ドラムクリーニング装置18は、クリーニングブレード42を備えており、このクリーニングブレード42によって、感光ドラム15上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。また、トナー像の転写工程が終了した後の中間転写ベルト25の表面は、ベルトクリーニング装置43によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。上記ベルトクリーニング装置43は、クリーニングブラシ43a及びクリーニングブレード43bを備えており、これらのクリーニングブラシ43a及びブレード42によって、中間転写ベルト25上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。
また、本実施の形態において、中間転写ベルト25の上方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像装置17に、予め定められた色の現像剤(主としてトナー若しくはキャリアを含んだトナー)を供給するトナーカートリッジ50Y,50M,50C,50Kが配設されている。
次に、本実施の形態に係る定着装置30の構成について、図2を参照して説明する。ここで、図2は、本実施の形態に係る定着装置の概略構成を示す模式図である。
図2に示すように、本実施の形態に係る定着装置30は、内部に加熱源を有すると共に、不図示の駆動源に接続されて回転自在に形成された加熱ロール301と、この加熱ロール301に対向して所定の圧力で加熱ロール301に圧接し、加熱ロール301の回転に従動する回転自在に形成された加圧ロール303とを備え、記録用紙Pの搬送方向に沿って、加熱ロール301と加圧ロール303とが圧接しているニップ部Nの上流側(図中、下側)には、未定着トナー像が形成された記録用紙Pを定着装置30に導くインレットシュートGinが配設されていると共に、その下流側には、定着後の記録用紙Pを定着回転体から分離して搬送する剥離部材310と、この剥離部材310によって分離された記録用紙18の搬送をガイドする一対の搬送ガイド部材Goutが配設されている。
本実施の形態における加熱ロール301は、例えば、金属製のコアの周囲に、ゴム硬度(JIS−A)が40°程度のシリコーンゴム等からなる弾性体層を被覆し、さらにその表面に、PFAチューブ等のフッ素樹脂層からなる表面層が形成され、コア内部には、例えば、2個のハロゲンランプ301H1,301H2から構成される加熱源301Hを備え、加熱ロール301の表面温度が所定の温度となるように加熱して、未定着トナー像が形成された記録用紙Pを加熱するようになっている。また、加熱ロール301の一側面(本例では、図中、右側面)には、記録用紙Pの通紙領域における加熱ロール301の表面温度を検出する温度センサSが配設されている。
そして、加熱ロール301を加熱する際には、温度センサSの検出結果に基づいて、例えば、不図示の装置コントローラにより、加熱源301Hへの通電をオン・オフさせることにより加熱ロール301の表面温度を所定の温度に加熱するようになっている。
ここで、加熱源としては、ハロゲンランプやIH誘導加熱装置等を用いることができるが、本実施例ではハロゲンランプ301を使用した。また、定着回転体としては、ベルト、フィルム、ロール等を用いることができるが本実施の形態では、加熱ロール301と加圧ロール303とを採用し、両方ともロールで構成した。また、加熱源として誘導加熱を採用した場合、定着回転体自体が発熱するように構成してもよい。
加圧ロール303は、例えば、金属製のコアの周囲に、ゴム硬度(JIS−A)が40°程度のシリコーンゴム等からなる弾性体層を被覆し、さらにその表面にPFAチューブ等のフッ素樹脂層からなる表面層を形成し、加熱ロール301との間で形成される圧接領域(ニップ領域)Nに所定の圧接力が加わるように加熱ロール301に対して押圧するようになっている。
本実施の形態に係る剥離部材310としては、剥離バッフルを用いた。剥離バッフル310は、ニップ部Nの下流側に配設(本例では、加熱ロール301の上方に配設)されており、搬送路を形成している部分310tが加熱ロール301の表面と非接触となるように配置されている。
なお、本実施の形態では剥離するための構成として剥離バッフルしかない場合を示すが、定着回転体301,303から剥離するためには複数の手段を用いてもよい。例えば、図2の剥離バッフル310と定着回転体301,303との間に、用紙の先端に強い空気流を流して剥離し、用紙の先端部以外を剥離バッフル310で剥離し、用紙の途中が巻き込まれることを防止するというように、剥離バッフル310を剥離の補助的な手段として使用してもよい。
そして、未定着画像が形成された記録用紙Pは、インレットシュートGinによりガイドされてニップ部Nに挿通されつつ加熱加圧されて画像定着され、その後、ニップ部Nを通過した記録用紙Pは、剥離バッフル310により定着回転体301,303の表面から剥離されて、搬送ガイドGoutを介して排出トレイ33等に向けて搬送される。
ところで、剥離バッフル310を用いて、記録用紙Pを定着装置30から剥離させる際に、記録用紙Pが剥離バッフル310に貼り付くと、当該記録用紙Pが剥離バッフル310と定着回転体301,303との間に入り込みジャム等の不具合の要因となってしまう。
そこで、本実施の形態に係る剥離バッフル310では、次のようにして記録用紙Pの貼り付きを防止している。以下に、本実施の形態に係る剥離バッフル310の構成を図3を参照してさらに説明する。ここで、図3は、本実施の形態に係る剥離バッフル310の先端部310tの構成を説明するための模式的拡大図である。
図3に模式的に示すように、本実施の形態に係る剥離バッフル310は、その先端部310tが積層構造を有している。具体的には、板状(ブレード状)の基材310aの記録用紙Pと対向する対向面310a1上に、その表面が凹凸をなしている凹凸層310bが形成されており、さらに、この凹凸層310b上には、表面の凹凸形状に倣うように樹脂により被覆された導電性の表面層310cが積層形成されている。そして、上記導電性の表面層310cを接地することにより、剥離バッフル310を除電するようになっている。ここで、板状とは、剥離フィンガー等を除く意である。
なお、本実施の形態において、凹凸層310bに倣うように形成された表面層310cの凹凸は、その高低差が10〜100μmとなるように設定されている。また、その形状は、図2(a)に示すように、全体に凹凸が形成されていてもよいし、図2(b)に示すように、剥離部材310のニップ部に近い部分にのみ凹凸が形成されていてもよい。
ここで、基材310aとしては、本実施の形態では特に限定されるものではないが、例えば、ニッケル、アルミニウム、鉄、銅等の金属やこれらのうち少なくとも1種を含む合金(例えば、ステンレス鋼)等の各種金属材料、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリイミド、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリアセタール、ポリエーテルエーテルケトン等の各種樹脂材料、その他各種セラミックス材料を用いることができる。
表面層(樹脂層)310cとしては、フッ素系樹脂(例えば、PFAやPTFE)の中に導電性の充填材を含有させたものを好適に用いることができる。
充填剤としては、導電性を有するものであれば差し支えなく、例えば、カーボン等を用いることができる。
凹凸層310bとしては、表面層310cに凹凸を構成したり、基材310aにエンボス等の加工をして凹凸を構成したり、凸を形成するように基材310aの一部に部材を貼って、貼った部材と基材310aとの間で凹凸を形成したりしてもよい。本実施の形態では基材310aと表面層310cとのの間に耐熱性の織物であるガラスクロスを入れた。
このように構成した剥離バッフル310においては、凹凸層310bの形状に倣うように形成された高低差が10〜100μmを有する表面層310cにより、記録用紙Pと剥離バッフル310との接触面積が低減され、これにより、記録用紙Pの剥離バッフル310に対する接触抵抗を軽減して接触に伴う機械的な付着力を低減させることができる。
また、基材310aの記録用紙Pと対向する表面(対向面)310a1に、元々凹凸が形成された織物等を積層(貼り付け)することにより、容易に凹凸層310bを形成することができ、この凹凸層310bの表面を樹脂で被覆することにより、容易に緩やかなうねりを有する所望の粗さの表面層310cを形成することが可能となる。
さらに、表面層310cをフッ素系樹脂により形成することにより、溶融したトナーが付着し難い非粘着性の被覆層が形成され、記録用紙Pの剥離バッフル310に対する離型性を向上させることができる。
さらにまた、導電性表面層310cを有する剥離バッフル310を接地することにより、搬送の際の摩擦等で帯電した記録用紙Pの電荷を除電して、記録用紙Pが静電的に剥離バッフル310に付着することを未然に防止することが可能となる。
なお、本発明の技術的範囲は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨に逸脱しない範囲において多様な変更もしくは改良を加え得るものである。
例えば、上述の実施の形態では、剥離バッフル310を加熱ロール301側に設けた構成を例示したが、同様な剥離バッフル310を加圧ロール303側にも設けて、一対の剥離バッフル310,310として構成してもよい。また、定着回転体として一対のロール状の定着回転体を例示したが、一方若しくは双方をベルト状の定着回転体としてもよい。
さらに、上述の実施の形態では、基材310aの表面に織物等で形成した凹凸層310bを積層した構成を例示したが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、記録用紙Pと対向する表面層310cに予め定められた粗さ(高低差が10〜100μm)の凹凸が形成されればよい。例えば、基材310aの記録用紙Pと対向する表面に直接凹凸を形成し、その上を充填剤を含んだ樹脂により被覆するように構成してもよい。
1:画像形成装置、13Y,13M,13C,13K:画像形成ユニット、14:露光装置、15Y,15M,15C,15K:感光ドラム、16Y,16M,16C,16K:帯電ロール、17Y,17M,17C,17K:現像装置、18Y,18M,18C,18K:ドラムクリーニング装置、25:中間転写ベルト、26Y,26M,26C,26K:一次転写ロール、29:二次転写ロール、30:定着装置、34:給紙カセット、38:レジストロール、40:両面用搬送ユニット、43:ベルトクリーニング装置、50Y,50M,50C,50K:トナーカートリッジ、301:加熱ロール、301H:加熱源、303:加圧ロール、310:剥離バッフル、310a:基材、310a1:対向面、310b:凹凸層、310c:表面層、310t:先端部、Gin:インレットシュート、N:ニップ部、P:記録用紙、S:温度センサ

Claims (7)

  1. 少なくとも一方に加熱源を有し互いに圧接して対向する一対の定着回転体と、
    記録材の搬送方向に沿って前記定着回転体の下流側に設けられ、該定着回転体の表面に張り付いている該記録材を剥離する剥離部材と
    を備え、
    前記剥離部材は、板状に形成されていると共に、記録材と対向する部分には板状の基材と、基材上に形成された樹脂層を有し、該樹脂層は剥離部材の最表面に形成されていると共に導電性を有しており、かつ、接地されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記剥離部材の記録材と対向する部分の形状は、凹凸となっていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記凹凸は、樹脂層より下の層に凹凸が形成され、凹凸が形成された部分を樹脂層が被膜することで形成されていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記凹凸は、基材の上に凹凸層があって、その上に樹脂層が形成されることにより形成されていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  5. 前記樹脂層は、充填剤を含有させたフッ素系樹脂を主原料とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記凹凸は、10〜100μmの高低差が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載に定着装置と、この定着装置の樹脂層を接地するための接触部と、記録材に画像を形成する画像形成手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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