JP2009222810A - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009222810A
JP2009222810A JP2008064751A JP2008064751A JP2009222810A JP 2009222810 A JP2009222810 A JP 2009222810A JP 2008064751 A JP2008064751 A JP 2008064751A JP 2008064751 A JP2008064751 A JP 2008064751A JP 2009222810 A JP2009222810 A JP 2009222810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
pressing member
belt
fixing device
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008064751A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Watanabe
茂 渡邊
Yasutaka Goto
康孝 後藤
Kiichiro Arikawa
樹一郎 有川
Hiroko Furukata
浩子 古堅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2008064751A priority Critical patent/JP2009222810A/ja
Publication of JP2009222810A publication Critical patent/JP2009222810A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】所定のニップ圧を維持したまま紙しわの発生を抑制すると共に、定着ニップ領域における定着部材の搬送方向の歪を軸方向に一定にして定着部材の磨耗を抑制することができる定着装置及びこれを備えた画像形成装置を簡易な構成で提供する。
【解決手段】定着ベルト303の背面から加熱ロール301に対して定着ベルト303を圧接する押圧部材305を備え、定着ニップ領域Nの軸方向両端部のニップ圧は、軸方向中央部のニップ圧よりも高く設定されており、かつ、定着ニップ領域Nの上流側の定着部材301,303の搬送方向の歪が軸方向で一定となるように、定着ニップ領域N上流側における定着ベルト303の背面と押圧部材305の押圧面305Sとの距離が軸方向中央部Rcから両端部Reに向かって徐々に増大するように押圧部材305の形状が設定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、加熱加圧することにより未定着トナー像を記録媒体上に定着させる定着装置の改良及びこれを備えた画像形成装置に関する。
特開2002−148981号公報
従来、電子写真方式などを利用した複写機やプリンタ等の画像形成装置では、加熱部材(例えば、加熱ロール)と加圧部材(例えば、定着ベルト)とから構成される一対の定着部材の間に記録媒体を挿通し、当該記録媒体上に転写された未定着トナー像を加熱加圧することにより永久画像とする定着装置が広く用いられている。
このような定着装置においては、記録用紙の紙しわの発生を防止するために、一対の定着部材の間に形成される所定の定着ニップ領域におけるニップ圧を軸方向両端部と中央部とで変更した定着装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、特許文献1には、定着ニップ領域の圧力分布を所定の範囲に設定して記録用紙の四隅のカールの発生を防止すると共に、加熱ロールの磨耗を防止し、さらに、定着ニップ領域の下流側の圧力分布を上流側とは独立に調節可能とした定着装置が開示されている。
本発明の目的とするところは、所定のニップ圧を維持したまま紙しわの発生を抑制すると共に、定着ニップ領域における定着部材の搬送方向の歪を軸方向に一定にして定着部材の磨耗を抑制することができる定着装置及びこれを備えた画像形成装置を簡易な構成で提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の定着装置は、一対の定着部材の間の所定の定着ニップ領域に未定着トナー像が形成された記録用紙を挿通させて加熱加圧することにより、該トナー像を定着する定着装置であって、前記一対の定着部材は、その内部に加熱源を有して回転自在に形成された加熱ロールと、この加熱ロールの回転に従動する無端ベルト状の定着ベルトとから構成されていると共に、この定着ベルトの背面から前記加熱ロールに対して定着ベルトを圧接する押圧部材を備え、前記定着ニップ領域の軸方向両端部のニップ圧は、軸方向中央部のニップ圧よりも高く設定されており、かつ、前記定着ニップ領域の上流側の前記定着部材の搬送方向の歪が軸方向で一定となるように、前記定着ニップ領域上流側における定着ベルトの背面と押圧部材の押圧面との距離が軸方向中央部から両端部に向かって徐々に増大するように前記押圧部材の形状が設定されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の定着装置は、請求項1に記載の構成において、前記押圧部材は、前記定着ニップ領域上流側に対応する押圧部材の上流側エッジ部が、軸方向中央部から両端部に向かって、その定着ベルト背面までの距離が徐々に増大するようなテーパ形状若しくはR形状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の定着装置は、請求項2に記載の構成において、前記押圧部材は、その搬送方向の厚さが、軸方向両端部よりも中央部のほうが厚い凸形状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の定着装置は、請求項2又は3に記載の構成において、前記押圧部材は、定着ニップ領域の上流側が弾性部材で形成されていると共に、下流側が該弾性部材よりも剛性の高い非弾性部材で形成されており、該非弾性部材の前記定着ベルトと対向する上流側エッジ部が、前記テーパ形状若しくはR形状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の定着装置と、記録用紙に所定の画像を形成する画像形成手段とを備えていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、所定のニップ圧を維持したまま紙しわの発生を抑制すると共に、定着ニップ領域における定着部材の搬送方向の歪を軸方向に一定にして定着部材の磨耗を抑制することができる定着装置を簡易な構成で実現することができる。
請求項2に記載の発明によれば、紙しわの発生を効果的に抑制しつつ、定着部材の搬送方向の歪を軸方向に均一化して定着部材の劣化を抑制することができる押圧部材を簡易な構成で容易に実現することができる。
請求項3に記載の発明によれば、紙しわの発生を効果的に抑制すると共に、定着部材の劣化を抑制し、併せて軸方向中央部での十分なニップ圧を確保することができる。
請求項4に記載の発明によれば、紙しわの発生を効果的に抑制すると共に、定着部材の劣化を抑制し、併せて定着性能及び剥離性能の向上に寄与することができる。
請求項5に記載の発明によれば、上記いずれかの定着装置を画像形成装置に好適に適用することができる。
以下に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明が適用可能な画像形成装置の一実施形態の概略構成について、図1を参照して説明する。ここで、図1は本発明が適用可能なタンデム型カラー画像形成装置の概略構成図である。
本実施の形態に係る画像形成装置は、例えば、原稿読取装置により読み取られたカラー原稿のカラー画像情報、図示しないパーソナルコンピュータや画像データ入力装置等から送られてくるカラー画像情報等が入力され、入力された画像情報に対して画像処理が行われるようになっている。
図1において、1はタンデム型のデジタルカラー画像形成装置の本体を示すものであり、本体1の上部に、原稿2を一枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)3と、当該自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る原稿読取装置4が配設されている。この原稿読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8,9及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して、この画像読取素子11によって原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るようになっている。
上記原稿読取装置4によって読み取られた原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとしてIPS(Image Processing System)12に送られ、このIPS12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。また、IPS12は、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データに対しても、所定の画像処理を行なうようになっている。
そして、上記の如くIPS12で所定の画像処理が施された画像データは、同じくIPS12によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8ビット)の4色の原稿再現色材階調データに変換され、次に述べるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13KのROS(Raster Output Scanner)14に送られ、露光手段であるROS14では、所定の色の原稿再現色材階調データに応じてレーザ光LBによる画像露光が行われる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置では、各々色の異なるトナー像を形成する複数の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kを並列的に配置するとともに、この複数の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの上部にわたって、当該複数の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kで形成された各色のトナー像が転写されるベルト状の中間転写体25を配置し、さらに複数の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの下方に、各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの像担持体15Y,15M,15C,15Kに画像の書き込みを行なう画像書込手段14Y,14M,14C,14Kを配置するように構成されている。
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応する4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kは、複数の張架ロールにより張架された無端状の中間転写ベルト25の進行方向に沿って水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されており、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色及び黒色のトナー像が所定のタイミングで順次形成されるように構成されている。なお、これらの各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kは、全て同様に構成されているため、以下、各構成機器の符号は総称表記(例えば、感光ドラム15)とする。
各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kは、大別して、所定の速度(例えば、200mm/sec)で回転駆動される像担持体としての感光ドラム15と、この感光ドラム15の表面を一様に帯電する帯電手段としての帯電ロール16と、当該感光ドラム15の表面に所定の色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する露光手段としてのROS14と、感光ドラム15上に形成された静電潜像を所定の色のトナーで現像する現像手段としての現像装置17と、感光ドラム15の表面を清掃するクリーニング手段としてのドラムクリーニング装置18等とから構成されている。なお、本実施の形態において、感光ドラム15とその周辺に配置される各構成機器は、一体的にユニット化されており本体1から個別に交換可能に構成されている。
本実施の形態において、ROS14は、4つの画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kに共通に構成されており、図示しない4つの半導体レーザを各色の原稿再現色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザからレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kを階調データに応じて照射するように構成されている。なお、上記ROS14は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成してもよい。上記半導体レーザから出射されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、図示しないf−θレンズを介してポリゴンミラー19に照射され、このポリゴンミラー19によって偏向走査される。上記ポリゴンミラー19によって偏向走査されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、図示しない結像レンズ及び複数枚のミラーを介して、感光ドラム15上の露光ポイントに、斜め下方から走査露光される。
本実施の形態において、上記ROS14は、その周囲が直方体状のフレーム20によって密閉されていると共に、当該フレーム20の上部には、4本のレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kを、各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの感光ドラム15上に露光するため、シールド部材としての透明なガラス製のウインドウ21Y,21M,21C,21Kが設けられている。
上記IPS12からは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kに共通して設けられたROS14に、各色の画像データが順次出力され、このROS14から画像データに応じて出射されたレーザ光LB−Y,LB−M,LB−C,LB−Kは、対応する感光ドラム15の表面に走査露光され、静電潜像が形成される。上記感光ドラム15上に形成された静電潜像は、現像装置17によって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像として現像される。
上記各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの感光ドラム15上に、順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの上方にわたって配置された転写ユニット22の中間転写ベルト(ベルト状の中間転写体)25上に、4つの一次転写ロール26Y,26M,26C,26Kによって順次多重に転写される。これらの一次転写ロール26Y,26M,26C,26Kは、各画像形成ユニット13Y,13M,13C,13Kの感光ドラム15に対応した中間転写ベルト25の裏面側に配設されている。ここで、各一次転写ロール26Y,26M,26C,26Kは、所望の体積抵抗値に調整されており、これらの一次転写ロール26Y,26M,26C,26Kには、不図示の転写バイアス電源が接続されており、所定のトナー極性とは逆極性(本実施の形態では正極性)の転写バイアスが所定のタイミングで印加されるようになっている。
また、上記中間転写ベルト25は、ドライブロール27と、テンションロール24と、バックアップロール28との間に一定のテンションで掛け回されており、図示しない定速性に優れた専用の駆動モーターによって回転駆動されるドライブロール27により、矢印方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。上記中間転写ベルト25は、例えば、チャージアップを起こさないべルト素材(ゴムまたは樹脂)にて抵抗調整されたものが使用されている。
上記中間転写ベルト25上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、当該中間転写ベルト25の側面に配置されたバックアップロール28に圧接する二次転写ロール29によって、圧接力及び静電吸引力により記録媒体としての記録用紙P上に二次転写され、これら各色のトナー像が転写された記録用紙Pは、上方に位置する定着装置30へと搬送される。上記二次転写ロール29は、バックアップロール28の側方に圧接しており、鉛直方向の下方から上方に搬送される記録用紙P上に、各色のトナー像を二次転写するようになっている。
上記記録用紙Pは、装置本体1の内部に配設された給紙装置34から、所定のサイズのものが、ナジャーロール35及び用紙分離搬送用のフィードロール36により、1枚ずつ分離された状態で用紙搬送路37に設けられたレジストロール38まで一旦搬送され停止される。上記給紙装置34から供給された記録用紙Pは、所定のタイミングで回転するレジストロール38によって中間転写ベルト25の二次転写位置へ送出される。
なお、本実施の形態に係るデジタルカラー画像形成装置において、フルカラー等の両面コピーをとる場合には、片面に画像が定着された記録用紙Pを、排出ロール32によって排出トレイ33上にそのまま排出せずに、図示しない切替ゲートによって搬送方向を切り替え、用紙搬送用のローラ対39を介して両面用搬送ユニット40へと搬送する。そして、この両面用搬送ユニット40では、搬送径路41に沿って設けられた不図示の搬送用ローラ対により、記録用紙Pの表裏が反転された状態で、再度レジストロール38へと搬送され、今度は、当該記録用紙Pの裏面に画像が転写・定着された後、排出トレイ33上に排出される。なお、図中,44Y,44M,44C,44Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像装置17に、所定の色のトナーを供給するトナーカートリッジをそれぞれ示している。
上記各色の画像形成ユニット13Y、13M,13C、13Kは、上述したように、感光ドラム15を備えており、これらの感光ドラム15の表面は、帯電用の帯電ロール16によって一様に帯電される。その後、上記感光ドラム15の表面は、ROS14から画像データに応じて出射される画像形成用のレーザ光LBが走査露光されて、各色に対応した静電潜像が形成される。上記感光ドラム15上に走査露光されるレーザ光LBは、当該感光ドラム15の直下よりやや右側寄りの斜め下方から露光されるように設定されている。上記感光ドラム15上に形成された静電潜像は、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの現像装置17の現像ロールによってそれぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像となり、これらの可視トナー像は、一次転写ロール26の帯電によって中間転写ベルト25上に順次多重に転写される。
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光ドラム15の表面は、ドラムクリーニング装置18によって残留トナー等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。上記ドラムクリーニング装置18は、不図示のクリーニングブレードによって感光ドラム15上の残留トナー等を除去するようになっている。また、トナー像の転写工程が終了した後の中間転写ベルト25の表面は、クリーニングブラシ43a及びクリーニングブレード43bを備えたベルトベルトクリーニング装置43によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。
このような中間転写ベルト25等が装備された画像形成装置1では、感光ドラム15上のトナー像が一次転写位置で中間転写ベルト25に静電的に一次転写される。この際、単色画像を形成する場合には、中間転写ベルト25に一次転写されたトナー像が二次転写位置で直ちに記録用紙Pへ静電的に二次転写される。これに対し、カラー画像を形成する場合には、複数色のトナー像が中間転写ベルト25に順次一次転写されて重ね合わされた後に、二次転写位置で記録用紙Pに一括して二次転写される。
そして、中間転写ベルト25上から各色のトナー像が二次転写された記録用紙Pは、中間転写ベルト25から分離された後、二次転写手段の下流側に配設された定着装置30へと搬送され、この定着装置30によって熱及び圧力でトナー像が記録用紙P上に定着されるようになっている。定着後の記録用紙Pは、排出ロール32を介して排出トレイ33上に排出される。このような一連の画像形成プロセスを経て単色画像又はカラー画像の形成が行われる。
次に、本実施の形態に係る定着装置30の構成について、図2を参照してさらに説明する。
ここで、図2は、本実施の形態に係る定着装置の概略構成を示す模式的断面図である。
図2に示すように、本実施の形態に係る定着装置30は、ハロゲンランプ等の加熱源301aを内部に備える円筒状の加熱ロール301と、加熱ロール301に従動して記録用紙を挟持搬送する無端ベルト状の定着ベルト303と、定着ベルト303の内側に接触配置されて加熱ロール301と定着ベルト303との間に所定の定着ニップ領域Nを形成する押圧部材305等とを備えている。
加熱部材としての加熱ロール301は、不図示のモータにより所定の方向(本例では、反時計回り方向)に回転駆動されると共に、不図示のベアリングを介して、軸方向(用紙搬送方向と略直交する長手方向)両端部にて回転可能に支持されている。本実施の形態に係る加熱ロール301は、機械的強度に優れかつ熱伝導性が良好なアルミニウム等の金属製の円筒状のコアの表面に、シリコーンゴム等の弾性層が形成されており、さらにこの弾性層の表面には、記録用紙P上の未定着トナー像のオフセットを防止するために設けられた離型層が形成されている。なお、本実施の形態における加熱ロール301の周囲には、加熱ロール301の表面温度を計測する不図示の温度センサが配設されており、この温度センサによって加熱ロール301の表面温度が所定の温度となるように、加熱源301aの温度制御が行われるようになっている。
一方、加圧部材としての定着ベルト303は単層構造であってもよいが、本実施の形態では基材表面に離型層を施した積層構造のベルトを使用している。この定着ベルト303の基材としては、耐熱性を有すれば、例えば熱硬化性ポリイミド、熱可塑性ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド等の樹脂基材や、ステンレス、ニッケル、銅合金等の金属基材が用いられる。また、離型層としては、表面に付着するトナーの剥離性が良好なものがよく、その材質としては、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)等のフッ素系樹脂が用いられる。
本実施の形態において、定着ベルト303の内部には、加熱ロール301との対向面にて定着ベルト303を押圧し、所定の定着ニップ領域Nを形成する略直方体形状の押圧部材305が軸方向に延在するように配設されていると共に、例えば低熱伝導性で剛性の高い樹脂からなる断面略円弧状の不図示のベルト走行ガイドが軸方向に配設されている。また、本実施の形態における押圧部材305は、さらに略コ字状の支持部材307を介して、略逆く字状のレバー部材309に取り付けられている。このレバー部材309は、その下端部の回転支点309a回りに揺動自在に形成されていると共に、その上端部には圧縮バネSが取り付けられており、この圧縮バネSにより、支持部材307及び押圧部材305を介して、定着ベルト303が加熱ロール301に圧接され、定着ニップ領域Nに所定のニップ圧が付与されるようになっている。なお、本実施の形態における押圧部材305は、例えばアルミニウム、ステンレス、鋼、銅、黄銅等の金属や合金並びに樹脂材料等により形成されている。
また、本実施の形態では、図3(a)に模式的に示すように、紙しわの発生を防止するために定着ニップ領域Nの軸方向両端部のニップ圧を、中央部のニップ圧よりも高く設定している。
ところで、このように定着ニップ領域Nにおけるニップ圧を軸方向両端部領域が中央部領域も高くなるように不均一に設定した場合には、図3(b)に模式的に示すように、定着ニップ領域Nの上流側(入り口側)における定着部材301,303の軸方向端部における搬送方向の歪(回転方向に沿った歪)が中央部に比し増大して、これにより加熱ロール301の表面層にしわが発生したり、特に、定着ベルト303の表面の磨耗が促進されて劣化の要因となってしまう。
そこで、本実施の形態に係る定着装置30においては、押圧部材305の形状を次のように形成することにより、加熱ロール301や定着ベルト303の劣化といった上述の問題を改善している。本実施の形態に係る押圧部材の形状を図4を参照して以下に説明する。ここで、図4(a)は、押圧部材の形状を説明するための模式的側断面図であり、図4(b)は、押圧部材の一実施例を示す模式的平面図及び斜視図、図4(c)は、押圧部材の別の実施例を示す模式的平面図及び斜視図、図4(d)は、押圧部材のさらに別の実施例を示す模式的側断面図である。
本実施の形態に係る押圧部材305は、上述のような軸方向の所定のニップ圧を維持して紙しわの発生を抑制すると共に、図4(a),(b)に模式的に示すように、記録用紙Pの搬送方向に沿って、定着ニップ領域Nの上流側の定着部材301,303の搬送方向の歪が軸方向に一定となるよう、定着ベルト303の背面と押圧部材305の押圧面305Sとの距離が軸方向中央部から軸方向両端部に向かって徐々に増大していくようにその形状が設定されている。
具体的には、例えば図4(b)に最も良く示されるように、定着ニップ領域Nにおける押圧部材305の上流側のエッジ部305E(定着ベルト303の背面に対向する押圧面305Sの上流側エッジ部であり、以下、上流側対向エッジ部とも称する)が、軸方向中央部領域Rcから両端部領域Reに向かって、その定着ベルト303までの距離が徐々に増大していくようなテーパ形状若しくはR形状に形成(面取り)されている。
このように押圧部材305の上流側対向エッジ部305Eを形成することにより、紙しわの発生を効果的に抑制しつつ、定着部材301,303の搬送方向の歪を軸方向に均一化して定着部材の劣化を抑制することができる押圧部材305を簡易な構成で容易に実現することができる。
なお、本発明に係る押圧部材305は、上述した形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、圧接の際の加熱ロール301のたわみ変形に伴う、軸方向中央部領域Rcにおけるニップ圧の不足を補償するという観点から、図4(c)に示すように、押圧部材305の搬送方向長さ(厚さ)を軸方向両端部よりも中央部を長く(厚く)した凸形状の押圧部材305´を用いた場合には、その上流側対向エッジ部305´Eの形状を、上述したように、中央部領域Rcから軸方向両端部領域Reに向かってテーパ形状若しくはR形状が増大していくように形成することにより、紙しわの発生を抑制すると共に、定着部材301,303の磨耗による劣化を抑制し、併せて、軸方向中央部領域Rcでの十分なニップ圧を確保することができる。
さらに、定着性能及び剥離性能を向上させるという観点からは、図4(d)に模式的に示すように、本実施の形態における押圧部材305を、定着ニップ領域N内の上流側に配設された弾性変形可能なパッド部305aと、このパッド部305aと隣接して定着ニップ領域N内の下流側に配設され、かつパッド部305aよりも高い剛性を有するヘッド部305bとの分割構成としてもよい。ここで、パッド部305aは、例えばシリコーンゴム等の弾性材料によって形成し、ヘッド部305bは、例えばアルミニウム、ステンレス、鋼、銅、黄銅等の金属や合金並びに樹脂材料からなる剛性の高い材料(非弾性材料)によって形成することができる。このように構成した場合には、搬送方向の歪が問題となる相対的に硬度の高いヘッド部305bの上流側対向エッジ部305bEを、上述したテーパ形状若しくはR形状に形成することにより、紙しわの発生や定着部材301,303の磨耗による劣化を抑制しつつ、併せて、定着性能及び剥離性能の向上に寄与することができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係る定着装置の構成を説明するための模式的断面図である。 本発明に係る定着装置におけるニップ圧の軸方向の分布及び当該領域における定着部材の回転方向の歪を模式的に示す図である。 本発明に係る押圧部材の形状を模式的に示す図である。
符号の説明
1:画像形成装置,13Y,13M,13C,13K:画像形成ユニット,14Y,14M,14C,14K:画像書込手段,15Y,15M,15C,15K:感光ドラム,16Y,16M,16C,16K:帯電ロール,17Y,17M,17C,17K:現像装置,18:ドラムクリーニング装置,25:中間転写ベルト,26Y,26M,26C,26K:一次転写ロール,28:バックアップロール,29:二次転写ロール,30:定着装置,32:排出ロール,33:排出トレイ,34:給紙装置,38:レジストロール,40:両面用搬送ユニット,43:ベルトベルトクリーニング装置,301:加熱ロール,301a:加熱源,303:定着ベルト,305:押圧部材,305E,305´E,305bE:上流側対向エッジ部,305S:押圧面,305a:パッド部,305b:ヘッド部,N:定着ニップ領域,P:記録用紙,Rc:中央部領域,Re:端部領域

Claims (5)

  1. 一対の定着部材の間の所定の定着ニップ領域に未定着トナー像が形成された記録用紙を挿通させて加熱加圧することにより、該トナー像を定着する定着装置であって、
    前記一対の定着部材は、その内部に加熱源を有して回転自在に形成された加熱ロールと、この加熱ロールの回転に従動する無端ベルト状の定着ベルトとから構成されていると共に、この定着ベルトの背面から前記加熱ロールに対して定着ベルトを圧接する押圧部材を備え、
    前記定着ニップ領域の軸方向両端部のニップ圧は、軸方向中央部のニップ圧よりも高く設定されており、かつ、前記定着ニップ領域の上流側の前記定着部材の搬送方向の歪が軸方向で一定となるように、前記定着ニップ領域上流側における定着ベルトの背面と押圧部材の押圧面との距離が軸方向中央部から両端部に向かって徐々に増大するように前記押圧部材の形状が設定されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記押圧部材は、前記定着ニップ領域上流側に対応する押圧部材の上流側エッジ部が、軸方向中央部から両端部に向かって、その定着ベルト背面までの距離が徐々に増大するようなテーパ形状若しくはR形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記押圧部材は、その搬送方向の厚さが、軸方向両端部よりも中央部のほうが厚い凸形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記押圧部材は、定着ニップ領域の上流側が弾性部材で形成されていると共に、下流側が該弾性部材よりも剛性の高い非弾性部材で形成されており、該非弾性部材の前記定着ベルトと対向する上流側エッジ部が、前記テーパ形状若しくはR形状に形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の定着装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の定着装置と、記録用紙に所定の画像を形成する画像形成手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
JP2008064751A 2008-03-13 2008-03-13 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 Pending JP2009222810A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008064751A JP2009222810A (ja) 2008-03-13 2008-03-13 定着装置及びこれを備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008064751A JP2009222810A (ja) 2008-03-13 2008-03-13 定着装置及びこれを備えた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009222810A true JP2009222810A (ja) 2009-10-01

Family

ID=41239697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008064751A Pending JP2009222810A (ja) 2008-03-13 2008-03-13 定着装置及びこれを備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009222810A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102200736A (zh) * 2010-03-25 2011-09-28 富士施乐株式会社 传送设备、定影设备和图像形成装置
JP2013250437A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2014228762A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 富士ゼロックス株式会社 定着装置および画像形成装置
US9164435B2 (en) 2012-12-05 2015-10-20 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus
JP2018097072A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 コニカミノルタ株式会社 押圧パッド、およびそれを利用する定着装置と画像形成装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006058527A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006058527A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102200736A (zh) * 2010-03-25 2011-09-28 富士施乐株式会社 传送设备、定影设备和图像形成装置
JP2011203463A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Fuji Xerox Co Ltd 搬送装置、定着装置及び画像形成装置
JP2013250437A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置
CN103454890A (zh) * 2012-05-31 2013-12-18 富士施乐株式会社 定影装置和图像形成装置
CN103454890B (zh) * 2012-05-31 2017-05-10 富士施乐株式会社 定影装置和图像形成装置
US9164435B2 (en) 2012-12-05 2015-10-20 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus
JP2014228762A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 富士ゼロックス株式会社 定着装置および画像形成装置
JP2018097072A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 コニカミノルタ株式会社 押圧パッド、およびそれを利用する定着装置と画像形成装置
US10175622B2 (en) 2016-12-09 2019-01-08 Konica Minolta, Inc. Fuser with pressure pad and image forming device having the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4701988B2 (ja) 画像処理装置、及び画像形成装置
JP2007034068A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5116422B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US8693901B2 (en) Transfer device and image forming apparatus
JP2006251717A (ja) 画像形成方法及びその装置
JP2009222810A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
US10222727B2 (en) Image forming apparatus which supplies complementing toner to a region between formed toner images in which no toner is provided, and non-transitory computer-readable recording medium storing image forming program
JP5223274B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4770958B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5982771B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP7563114B2 (ja) 画像形成装置
JP5063267B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5102573B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4948262B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2011257573A (ja) 定着装置およびこれを用いた画像形成装置
JP5071410B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2006058646A (ja) 画像形成装置
JP6241498B2 (ja) 転写装置及び画像形成装置
JP6237184B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6187116B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
CN214067590U (zh) 一种定影装置及图像形成装置
US8285177B2 (en) Charging device and image forming apparatus
JP4934350B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JP3843988B2 (ja) 画像形成装置
JP5962300B2 (ja) 定着装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100922

A977 Report on retrieval

Effective date: 20120523

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120529

A521 Written amendment

Effective date: 20120726

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120918

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02