JP5532973B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、定着ローラと加熱ローラ間に定着ベルトが掛け回されており、定着ベルトを介して定着ローラに加圧ローラが圧接されてニップNが形成され、そして定着ローラの加圧ローラと略対向する位置には定着ベルトをクリーニングするクリーニングローラが設けられ、その内部には立ち上げ用熱源としてのハロゲンヒータが設けられている定着装置が記載されている。
本発明は、定着ベルト表面の温度差を小さくすることができ、定着したトナー像の光沢度のムラを抑制して画像の品質を確保することができる定着装置等を提供することを目的とする。
請求項3に記載の発明は、前記熱拡散部材は、前記定着加圧部に隣接する位置に配されることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置である。
請求項4に記載の発明は、前記熱拡散部材は、内部に空洞部を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の定着装置である。
請求項5に記載の発明は、前記熱拡散部材は、表面が金属からなることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の定着装置である。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、定着部材の記録材と接触する側の面の温度差をより小さくすることができる。
請求項3の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、定着部材表面の温度差をより小さくすることができる。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、より迅速に熱拡散部材の温度を予め定められた温度にすることができる。
請求項5の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、熱拡散部材の表面温度の変動を抑制することができる。
請求項6の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、定着ベルト表面の温度勾配を緩和することができ、定着したトナー像の光沢度のムラを抑制して画像の品質を確保することができる定着装置を提供することができる。また本発明を採用しない場合に比べ、温度勾配緩和手段と定着部材との間に生じる摺動抵抗を小さくすることができる。さらに本発明を採用しない場合に比べ、温度勾配緩和手段の温度をより安定させやすくなる。
請求項7の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、より良好な画質を得ることができる画像形成装置が提供できる。また本発明を採用しない場合に比べ、熱拡散部材と定着部材との間に生じる摺動抵抗を小さくすることができる。さらに本発明を採用しない場合に比べ、熱拡散部材の温度をより安定させやすくなる。
<画像形成装置の説明>
図1は本実施の形態に係る定着ユニット(定着器)60が適用される画像形成装置1の構成例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂「タンデム型」のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部10と、画像形成装置1全体の動作制御や例えばパーソナルコンピュータ(PC)等との通信、画像データに対して行う画像処理等を実行する主制御部50と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)部90と、を備えている。
画像形成部10は、例えば電子写真方式により画像を形成する機能部であって、並列的に配置されるトナー像形成手段の一例としての6つの画像形成ユニット11C,11M,11HC,11HM,11Y,11K(以下、「画像形成ユニット11」)を備えている。各画像形成ユニット11は、機能部材として、例えば、静電潜像が形成され、その後に各色トナー像が形成される感光体ドラム12と、感光体ドラム12の表面を予め定められた電位で帯電する帯電器13と、帯電器13により帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光器14と、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を各色トナーにより現像する現像器15と、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16と、を備えている。
各画像形成ユニット11の現像器15各々は、各色トナーを貯蔵するトナー容器17C,17M,17HC,17HM,17Y,17K(以下、「トナー容器17」)とトナー搬送路(不図示)で連結されている。そして、トナー搬送路中に設けられた補給用スクリュー(不図示)によりトナー容器17から現像器15に各色トナーが補給されるように構成されている。
加えて、画像形成部10は、定着ユニット60にて用紙上に定着された各色トナー像を冷却し、用紙上への各色トナー像の定着を促進する冷却ユニット80と、用紙の曲がり(カール)を矯正するカール矯正ユニット85と、を備えている。
なお、本実施の形態の画像形成装置1では、中間転写ベルト20、一次転写ロール21、および二次転写ロール22により転写手段が構成される。また、二次転写ロール22が配置され、中間転写ベルト20上の各色トナー像が用紙に二次転写される領域を、以下、「二次転写領域Tr」という。
また、画像形成部10は、用紙搬送系として、用紙を収容する複数(本実施の形態では2個)の用紙収容容器40A,40Bと、この用紙収容容器40A,40Bに収容された用紙を繰り出して搬送する繰出しロール41A,41Bと、用紙収容容器40Aからの用紙を搬送する第1搬送路R1と、用紙収容容器40Bからの用紙を搬送する第2搬送路R2と、を備えている。さらに、画像形成部10は、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bからの用紙を二次転写領域Trに向けて搬送する第3搬送路R3と、を備えている。加えて、画像形成部10は、二次転写領域Trにて各色トナー像が転写された用紙を定着ユニット60、冷却ユニット80、およびカール矯正ユニット85を通過するように搬送する第4搬送路R4と、カール矯正ユニット85からの用紙を画像形成装置1の排出部に設けられた用紙積載部44に向けて搬送する第5搬送路R5と、を備えている。
第1搬送路R1から第5搬送路R5は、それぞれに沿って搬送ロールや搬送ベルトが配置され、送られてくる用紙を順次、搬送する。
また、画像形成部10は、両面搬送系として、定着ユニット60で第1面に各色トナー像が定着された用紙を一旦保持する中間用紙収容容器42と、カール矯正ユニット85からの用紙を中間用紙収容容器42に向けて搬送する第6搬送路R6と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を上記の第3搬送路R3に向けて搬送する第7搬送路R7と、を備えている。さらに、画像形成部10は、カール矯正ユニット85の用紙搬送方向下流側に配置され、用紙を用紙積載部44に向けて搬送する第5搬送路R5と中間用紙収容容器42に搬送する第6搬送路R6とに選択的に振り分ける振分機構部43と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を繰り出して第7搬送路R7に向けて搬送する繰出しロール45と、を備えている。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置1での基本的な画像形成動作について説明する。
画像形成部10の画像形成ユニット11各々は、上記の機能部材を用いた電子写真プロセスによりC色,M色,HC色,HM色,Y色,K色の各色トナー像を形成する。各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により中間転写ベルト20上に順に一次転写され、各色トナーが重畳された合成トナー像を形成する。中間転写ベルト20上の合成トナー像は、中間転写ベルト20の移動(矢印方向)に伴って二次転写ロール22が配置された二次転写領域Trに搬送される。
二次転写領域Trでは、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された合成トナー像が用紙に一括して二次転写される。
なお、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(一次転写残トナー)、および二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(二次転写残トナー)は、それぞれクリーナ16、およびベルトクリーナ26によって除去される。
二次転写領域Trでは、第1面の場合と同様にして、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された第2面の各色トナー像が用紙に一括して二次転写される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
次に、本実施の形態の画像形成装置1に用いられる定着ユニット60について説明する。
図2は、本実施の形態の定着ユニット60の構成を説明するための断面構成図である。この定着ユニット60は、定着ベルトモジュール61と、定着ベルトモジュール61に対して接離自在に構成される加圧部材の一例としての加圧ロール62とで主要部が構成されている。
定着ロール611は、例えばアルミニウムやSUSからなる内部が中空の円筒状ロールを基体として、PFAが被覆されたロールであり、図示しない駆動モータからの回転駆動力を受けて、図中矢印方向に回転する。そして、定着ロール611の内部に配置された加熱源としての例えば3本のハロゲンヒータ71により、定着ロール611は予め定められた温度(例えば、150℃)に加熱される。
また、内部加熱ロール612は、その両端部に定着ベルト610を内側から外側に向けて押圧するバネ部材(不図示)が配置され、定着ベルト610全体の張力を例えば15kgfに設定している。
さらには、内部加熱ロール612には、定着ベルト610の蛇行(ベルトウォーク)を制御するための機構が設けられている。すなわち、内部加熱ロール612の近傍には、定着ベルト610の端部位置(エッジ位置)を検知するベルトエッジ位置検知機構(不図示)が配置されている。また、内部加熱ロール612には、内部加熱ロール612の一方の端部を内部加熱ロール612の軸方向と直行する方向に変位させる変位機構(不図示)が設けられている。そして、この変位機構は、ベルトエッジ位置検知機構の検知結果に応じて内部加熱ロール612の一方の端部を変位させることで定着ベルト610を内部加熱ロール612の軸方向に変位させる。それにより、定着ベルト610のベルトウォークを制御している。
このように、本実施の形態の定着ユニット60では、定着ロール611と内部加熱ロール612と外部加熱ロール613とによって定着ベルト610が加熱される構成を採用している。即ち、定着ロール611、内部加熱ロール612、外部加熱ロール613は、定着ベルト610に定着に必要な熱を供給する熱供給手段として把握することができる。
次に、本実施の形態の定着ユニット60での定着動作について説明する。
画像形成装置1の二次転写領域Tr(図1参照)において合成トナー像(未定着トナー像)が静電転写された用紙Pは、第4搬送路R4(図1参照)に沿って定着ユニット60のニップ部N(図2参照)に向けて搬送される。そして、ニップ部Nを通過する用紙P表面の未定着トナー像は、主としてロールニップ部N1に作用する圧力と熱とにより用紙Pに定着される。
その結果、本実施の形態の定着ユニット60では、高速で連続通紙されても定着温度が略一定に維持される。また、高速での定着動作の開始時に定着温度が落ち込む現象(所謂「温度ドループ現象」)の発生が抑制される。特に、熱容量の大きな厚紙等に対する定着においても、定着温度の維持および温度ドループ現象の発生が抑制され、さらには、紙種に対応させて定着温度を途中で切り替える(定着温度のアップおよびダウンの双方を含む。)必要がある場合にも、定着ベルト610は熱容量が小さいので、ハロゲンヒータ71、さらにはハロゲンヒータ72、ハロゲンヒータ73の出力調整により、温度の切り替えを容易としている。
そのため、ロールニップ部N1において定着ロール611の曲率のもとで加熱加圧された用紙Pは、剥離パッドニップ部N2において加圧ロール62による相反する方向に向いた曲率に進行方向が変化させられる。その際に、用紙P上のトナー像と定着ベルト610表面との間で微小なマイクロスリップが生じる。それによって、トナー像と定着ベルト610との付着力が弱められ、用紙Pは定着ベルト610から剥離され易い状態が形成される。このように、剥離パッドニップ部N2は、最終の剥離工程で確実に剥離が行なわれるための準備工程にも位置付けられる。
以上述べた動作により定着ユニット60での定着処理が完了する。
上述したようにニップ部Nにおいて、定着ロール611、内部加熱ロール612、外部加熱ロール613により定着ベルト610に供給された熱、および加圧ロール62により与えられる圧力により未定着トナー像が用紙Pに定着される。そしてこの際、定着ベルト610に貯えられた熱が、用紙Pに伝熱し奪われる。そのため定着ベルト610表面において用紙Pと接触した部分は、部分的に温度が低下する。一方、定着ベルト610表面において、用紙Pと接触しなかった部分は、用紙Pにより熱が奪われないため温度が維持される。これは用紙Pを1枚のみ供給して定着を行なう場合に限らず、用紙Pを連続給紙する場合にも生ずる。即ち、用紙Pを連続給紙する際に、隙間なく連続して定着を行なうことは困難である。そのため用紙Pは、予め定められた間隔で定着ユニット60に供給される。その結果、定着ベルト610に用紙Pが接触する部分と接触しない部分が交互に生じる。結局、定着ベルト610表面は、温度が低下した部分(低温部)と温度が維持された部分(高温部)とが交互に発生し、温度差が生じることになる。なお本実施の形態において定着ベルト610に生じたこのような温度差を温度ムラまたは温度勾配と言うことがある。
図3に示す用紙Pは、最初に定着ベルト610の低温部により定着が行なわれ、途中から定着ベルト610の高温部により定着が行なわれた場合を示している。この場合、用紙PのP1として示した領域は、光沢度が低く、P2として示した領域は、光沢度が高くなる。つまり、用紙Pの定着を行なう際に途中から光沢度に変化が生じる。そして用紙P中で、P1の領域とP2の領域で光沢度が異なるため、これが光沢ムラとして認識される。
一方、ニップ部Nに用紙Pが供給される間隔より外周長が長い場合は、熱拡散ロール616の表面は、定着ベルト610の高温部と低温部の双方が接触することになる。この場合、熱拡散ロール616の温度変動が生じにくくなる。
図4は、熱拡散ロール616の配置の例について説明した図である。
図4で示したA位置は、熱拡散ロール616を用紙Pの排出側であってニップ部Nに隣接する箇所に配置する例である。このA位置は、定着ロール611と張架ロール615の間の位置と言い換えることもできる。同様に図4で示したB位置は、張架ロール615と外部加熱ロール613の間の位置である。更に図4で示したC位置は、外部加熱ロール613と内部加熱ロール612の間の位置であり、図4で示したD位置は、内部加熱ロール612と張架ロール614の間の位置である。そして図4で示したE位置は、図2で示した熱拡散ロール616の位置と同様であって、張架ロール614と定着ロール611の間の位置である。このE位置は、用紙Pの挿入側であってニップ部Nに隣接する位置として把握することもできる。なお図4においては、熱拡散ロール616を配置する位置として、E位置であって、定着ベルト610の外周面に接触して配置する場合を点線で例示している。
〔定着ユニット60の形態〕
(実施例1)
図2に示す定着ユニット60を用いて、定着動作を行なった。
この定着ユニット60において、定着ベルト610には、周長が525mmであって、ポリイミド樹脂からなるベース層(厚さ80μm)と、シリコーンゴムからなる弾性体層(厚さ400μm)と、PFAからなる離型層(厚さ30μm)とで構成されるものを使用した。また定着ロール611には、直径が65mmであって、アルミニウム(厚さ10mm)からなる内部が中空の円筒状ロールを基体として、これにPFA(厚さ500μm)を被覆したものを用いた。更に加圧ロール62には、直径が100mmであって、アルミニウム(厚さ10mm)からなる内部が中空の円筒状ロールを基体として、これにシリコーンゴムからなる弾性層(厚さ10mm)およびPFAからなる離型層(厚さ150μm)をアルミニウム/シリコーンゴム/PFAの順序で積層したものを用いた。また熱拡散ロール616には、直径40mmであって、厚さが3mmのアルミニウムからなり、内部は空洞であるものを用いた。熱拡散ロール616は、ニップ部Nから定着ベルト610に沿って25mm離れた位置(即ち、図4でA位置として図示した位置)であって、定着ベルト610が定着ロール611と接触する側の面(内周面)に接触するように配置した。このとき定着ベルト610の熱拡散ロール616への巻き付き長さは15mmであった。
熱拡散ロール616を、定着ベルト610が用紙Pと接触する側の面(外周面)に接触するように配置したこと以外は、実施例1と同様にして定着ユニット60の運転を行なった。
熱拡散ロール616を2つ用意し、この2つの熱拡散ロール616を、定着ベルト610を挟むようにして外周面と内周面の両面に配置したこと以外は、実施例1と同様にして定着ユニット60の運転を行なった。
熱拡散ロール616を、図4でB位置として図示した位置に配置したこと以外は、それぞれ実施例1〜3と同様にして定着ユニット60の運転を行なった。
熱拡散ロール616を、図4でC位置として図示した位置に配置したこと以外は、それぞれ実施例1〜3と同様にして定着ユニット60の運転を行なった。
熱拡散ロール616を、図4でD位置として図示した位置に配置したこと以外は、それぞれ実施例1〜3と同様にして定着ユニット60の運転を行なった。
熱拡散ロール616を、図4でE位置として図示した位置に配置したこと以外は、それぞれ実施例1〜3と同様にして定着ユニット60の運転を行なった。
(比較例1)
熱拡散ロール616を配置しなかったこと以外は、実施例1と同様にして定着ユニット60の運転を行なった。
定着ユニット60の運転を、用紙Pを10枚定着するまで行ない、定着ベルト610の外周面の各部分の温度を測定した。そして最高温度と最低温度の差を温度ムラの値とした。このときこの値が小さいほど温度ムラが少なく、定着ベルト610の温度ムラが抑制されていることを意味する。
実施例1〜15、および比較例1における温度ムラの値を表1に示す。なお表1における数値の単位は、(℃)である。また表1の結果をグラフにしたものを図5に示す。
実施例1〜15を相互に比較すると、熱拡散ロール616を、定着ベルト610の内周面に接触して配置するより定着ベルト610の外周面に接触して配置する方が温度ムラの値は大きく減少することがわかる。また2つの熱拡散ロール616を、定着ベルト610の両面に配置すると更に温度ムラの値は小さくなる。
〔温度ムラの評価〕
実施例11において熱拡散ロール616の位置を変更することで、定着ベルト610の熱拡散ロール616への巻き付き長さを変更して、温度ムラの値の変化を調べた。
結果を図6に示す。
図6に示すように定着ベルト610の熱拡散ロール616への巻き付き長さが増加するほど温度ムラの値は減少する。つまり巻き付き長さが大きい方が、定着ベルト610の温度ムラを抑制することができる。
Claims (7)
- 記録材にトナー像を定着する定着部材と、
前記定着部材の外周面に圧接することで当該定着部材との間に未定着トナー像を保持した記録材が通過するための定着加圧部を形成する加圧部材と、
前記定着部材に定着に必要な熱を供給する熱供給手段と、
前記定着部材に接触することで、当該定着部材表面の熱を拡散する熱拡散部材と、
を備え、
前記熱拡散部材は、前記定着部材の移動に従って回転する回転体であり、当該回転体は、当該定着部材の前記記録材の搬送方向で熱を拡散させ当該定着部材の温度勾配を緩和するために、前記定着加圧部に当該記録材が供給される間隔より外周長が長いことを特徴とする定着装置。 - 前記熱拡散部材は、前記定着部材の外周面に接触して配されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記熱拡散部材は、前記定着加圧部に隣接する位置に配されることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
- 前記熱拡散部材は、内部に空洞部を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の定着装置。
- 前記熱拡散部材は、表面が金属からなることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の定着装置。
- 記録材にトナー像を定着する定着部材と、
前記定着部材の外周面に圧接することで当該定着部材との間に未定着トナー像を保持した記録材が通過するための定着加圧部を形成する加圧部材と、
前記定着部材に定着のために必要な熱を供給する熱供給手段と、
前記定着部材に接触することで、前記トナー像を定着した後に生じる前記記録材の搬送方向の当該定着部材の温度勾配を緩和する温度勾配緩和手段と、
を備え、
前記温度勾配緩和手段は、前記定着部材の移動に従って回転する回転体であり、当該回転体は、当該定着部材の前記記録材の搬送方向で熱を拡散させ当該定着部材の温度勾配を緩和するために、前記定着加圧部に当該記録材が供給される間隔より外周長が長いことを特徴とする定着装置。 - トナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像形成手段によって形成された前記トナー像を記録材上に転写する転写手段と、
記録材にトナー像を定着する定着部材と、当該定着部材の外周面に圧接することで当該定着部材との間に未定着トナー像を保持した記録材が通過するための定着加圧部を形成する加圧部材と、当該定着部材に定着に必要な熱を供給する熱供給手段と、当該定着部材に接触することで当該定着部材表面の熱を拡散する熱拡散部材と、を備える定着手段と、
を備え、
前記定着手段の前記熱拡散部材は、前記定着部材の移動に従って回転する回転体であり、当該回転体は、当該定着部材の前記記録材の搬送方向で熱を拡散させ当該定着部材の温度勾配を緩和するために、前記定着加圧部に当該記録材が供給される間隔より外周長が長いことを特徴とする画像形成装置。
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