JP5446802B2 - 定着装置、および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置、および画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置において、内部にヒータ等の加熱部材を備えた複数のロール部材により張架されたベルト部材(定着ベルト)を用いてトナー像を定着する定着装置を備えたものが知られている。
例えば特許文献1には、定着ローラと加熱ローラとに張架された定着ベルトと、定着ベルトの外周面に接触して定着ベルトとの間でニップを形成する加圧ローラとを備えるとともに、定着ベルトを介して定着ローラと加圧ローラとによって形成されるニップの出口分離部に対応した位置であって定着ベルトの内側に、出口分離部面を曲率の大きな形状部とした固定部材を備えた定着装置が記載されている。
2003−5566号公報
本発明は、ベルト部材に付着したトナー成分によって定着画像の光沢に不均一が生じることを抑制することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、循環移動しながら記録材にトナーを定着するベルト部材と、前記ベルト部材を外側から張架しながら内部に配置された発熱体により当該ベルト部材を加熱するとともに、表面の離型性が当該ベルト部材表面の離型性よりも低く構成された外部加熱ロール部材と、前記外部加熱ロール部材に接触して配置され、当該外部加熱ロール部材の表面を清掃する清掃部材とを備え、前記外部加熱ロール部材は、駆動源からの回転駆動力を受けて回転駆動されるとともに、前記ベルト部材から受ける回転力が当該駆動源からの当該回転駆動力よりも大きい場合に当該回転駆動力の伝達を停止する回転伝達制限部材が当該回転駆動力の伝達経路中に配置されたことを特徴とする定着装置である。
請求項に記載の発明は、前記外部加熱ロール部材と前記ベルト部材を挟んで対向する位置に、当該外部加熱ロール部材からの押圧力を受けながら当該ベルト部材を支持する支持部材をさらに備えたことを特徴とする請求項記載の定着装置である。
請求項に記載の発明は、前記外部加熱ロール部材は、表面の硬度が前記清掃部材よりも高く構成されたことを特徴とする請求項記載の定着装置である。
請求項に記載の発明は、トナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像形成手段によって形成された前記トナー像を記録材上に転写する転写手段と、前記記録材上に転写された前記トナー像を当該記録材に定着する定着手段とを有し、前記定着手段は、循環移動しながら前記記録材に前記トナー像を定着するベルト部材と、前記ベルト部材を外側から張架しながら内部に配置された発熱体により当該ベルト部材を加熱するとともに、表面の離型性が当該ベルト部材表面の離型性よりも低く構成された外部加熱ロール部材と、前記外部加熱ロール部材に接触して配置され、当該外部加熱ロール部材の表面を清掃する清掃部材とを備え、前記定着手段の前記外部加熱ロール部材は、駆動源からの回転駆動力を受けて回転駆動されるとともに、前記ベルト部材から受ける回転力が当該駆動源からの当該回転駆動力よりも大きい場合に当該回転駆動力の伝達を停止する回転伝達制限部材が当該回転駆動力の伝達経路中に配置されたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項に記載の発明は、前記定着手段は、前記外部加熱ロール部材と前記ベルト部材を挟んで対向する位置に、当該外部加熱ロール部材からの押圧力を受けながら当該ベルト部材を支持する支持部材をさらに備えたことを特徴とする請求項記載の画像形成装置である。
請求項に記載の発明は、前記定着手段の前記外部加熱ロール部材は、表面の硬度が前記清掃部材よりも高く構成されたことを特徴とする請求項記載の画像形成装置である。
請求項1の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、ベルト部材に付着したトナ
ー成分によって定着画像の光沢に不均一が生じることを抑制し、また、外部加熱ロール部材表面の清掃のために清掃部材が摺動するように設定された構成において、ベルト部材の移動速度が不安定となることを抑制することができる。
請求項の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、ベルト部材の表面に付着し
たトナー成分を外部加熱ロール部材の表面に転移させる機能を向上させることができる。
請求項の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、外部加熱ロール部材表面の
平滑性が維持され、ベルト部材の表面に付着したトナー成分を外部加熱ロール部材の表面
に転移させる機能を維持することができる。
請求項の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、ベルト部材に付着したトナ
ー成分によって定着画像の光沢に不均一が生じることを抑制し、また、外部加熱ロール部材表面の清掃のために清掃部材が摺動するように設定された構成において、ベルト部材の移動速度が不安定となることを抑制することができる。
請求項の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、ベルト部材の表面に付着し
たトナー成分を外部加熱ロール部材の表面に転移させる機能を向上させることができる。
請求項の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、外部加熱ロール部材表面の
平滑性が維持され、ベルト部材の表面に付着したトナー成分を外部加熱ロール部材の表面
に転移させる機能を維持することができる。
本実施の形態に係る定着装置が適用される画像形成装置の構成例を示した図である。 定着ユニットの構成を説明するための断面構成図である。 外部加熱ロールが定着ベルトを外側から加熱する領域の断面構成図である。 外部加熱ロールの断面層構成図である。 外部加熱ロールを定着ベルトと等速に回転させるための駆動機構を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は本実施の形態に係る定着装置(定着ユニット)60が適用される画像形成装置1の構成例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂「タンデム型」のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部10と、画像形成装置1全体の動作制御や例えばパーソナルコンピュータ(PC)等との通信、画像データに対して行う画像処理等を実行する主制御部50と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)部90と、を備えている。
<画像形成部の説明>
画像形成部10は、例えば電子写真方式により画像を形成する機能部であって、並列的に配置されるトナー像形成手段の一例としての6つの画像形成ユニット11C,11M,11HC,11HM,11Y,11K(以下、「画像形成ユニット11」)を備えている。各画像形成ユニット11は、機能部材として、例えば、静電潜像が形成され、その後に各色トナー像が形成される感光体ドラム12と、感光体ドラム12の表面を予め定められた電位で帯電する帯電器13と、帯電器13により帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光器14と、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を各色トナーにより現像する現像器15と、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16と、を備えている。
各画像形成ユニット11の現像器15各々は、各色トナーを貯蔵するトナー容器17C,17M,17HC,17HM,17Y,17K(以下、「トナー容器17」)とトナー搬送路(不図示)で連結されている。そして、トナー搬送路中に設けられた補給用スクリュー(不図示)によりトナー容器17から現像器15に各色トナーが補給されるように構成されている。
画像形成ユニット11各々は、現像器15に収容されるトナーを除いて略同様に構成され、それぞれがC(シアン)色、M(マゼンタ)色、HC(高彩度シアン)色、HM(高彩度マゼンタ)色、Y(イエロー)色、K(ブラック)色のトナー像を形成する。ここでのHC色は、シアン色系の色相を有し、C色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いシアン色であり、HM色は、マゼンタ色系の色相を有し、M色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いマゼンタ色である。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像が転写される中間転写ベルト20と、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に転写(一次転写)する一次転写ロール21と、を備えている。さらに、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を記録材(記録紙)である用紙に一括転写(二次転写)する二次転写ロール22と、二次転写された各色トナー像を用紙上に定着させる定着手段(定着装置)の一例としての定着ユニット60と、を備えている。
加えて、画像形成部10は、定着ユニット60にて用紙上に定着された各色トナー像を冷却し、用紙上への各色トナー像の定着を促進する冷却ユニット80と、用紙の曲がり(カール)を矯正するカール矯正ユニット85と、を備えている。
なお、本実施の形態の画像形成装置1では、中間転写ベルト20、一次転写ロール21、および二次転写ロール22により転写手段が構成される。また、二次転写ロール22が配置され、中間転写ベルト20上の各色トナー像が用紙に二次転写される領域を、以下、「二次転写領域Tr」という。
<用紙搬送系の説明>
また、画像形成部10は、用紙搬送系として、用紙を収容する複数(本実施の形態では2個)の用紙収容容器40A,40Bと、この用紙収容容器40A,40Bに収容された用紙を繰り出して搬送する繰出しロール41A,41Bと、用紙収容容器40Aからの用紙を搬送する第1搬送路R1と、用紙収容容器40Bからの用紙を搬送する第2搬送路R2と、を備えている。さらに、画像形成部10は、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bからの用紙を二次転写領域Trに向けて搬送する第3搬送路R3と、を備えている。加えて、画像形成部10は、二次転写領域Trにて各色トナー像が転写された用紙を定着ユニット60、冷却ユニット80、およびカール矯正ユニット85を通過するように搬送する第4搬送路R4と、カール矯正ユニット85からの用紙を画像形成装置1の排出部に設けられた用紙積載部44に向けて搬送する第5搬送路R5と、を備えている。
第1搬送路R1から第5搬送路R5は、それぞれに沿って搬送ロールや搬送ベルトが配置され、送られてくる用紙を順次、搬送する。
<両面搬送系の説明>
また、画像形成部10は、両面搬送系として、定着ユニット60で第1面に各色トナー像が定着された用紙を一旦保持する中間用紙収容容器42と、カール矯正ユニット85からの用紙を中間用紙収容容器42に向けて搬送する第6搬送路R6と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を上記の第3搬送路R3に向けて搬送する第7搬送路R7と、を備えている。さらに、画像形成部10は、カール矯正ユニット85の用紙搬送方向下流側に配置され、用紙を用紙積載部44に向けて搬送する第5搬送路R5と中間用紙収容容器42に搬送する第6搬送路R6とに選択的に振り分ける振分機構部43と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を繰り出して第7搬送路R7に向けて搬送する繰出しロール45と、を備えている。
<画像形成動作の説明>
次に、本実施の形態に係る画像形成装置1での基本的な画像形成動作について説明する。
画像形成部10の画像形成ユニット11各々は、上記の機能部材を用いた電子写真プロセスによりC色,M色,HC色,HM色,Y色,K色の各色トナー像を形成する。各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により中間転写ベルト20上に順に一次転写され、各色トナーが重畳された合成トナー像を形成する。中間転写ベルト20上の合成トナー像は、中間転写ベルト20の移動(矢印方向)に伴って二次転写ロール22が配置された二次転写領域Trに搬送される。
一方、用紙搬送系では、各画像形成ユニット11での画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール41が回転動作し、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bの中から例えばUI部90にて指定された方の用紙が繰出しロール41A,41Bにより繰り出される。繰出しロール41A,41Bにより繰り出された用紙は、第1搬送路R1または第2搬送路R2と、第3搬送路R3とに沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された合成トナー像が用紙に一括して二次転写される。
その後、合成トナー像が転写された用紙は、中間転写ベルト20から分離され、第4搬送路R4に沿って定着ユニット60に搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙上の合成トナー像は、定着ユニット60によって定着処理を受けて用紙上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙は、冷却ユニット80にて冷却され、カール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により、片面印刷時には第5搬送路R5に導かれて、用紙積載部44に向けて搬送される。
なお、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(一次転写残トナー)、および二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(二次転写残トナー)は、それぞれクリーナ16、およびベルトクリーナ26によって除去される。
一方、両面印刷時には、上述した過程によって用紙の第1面上に定着画像が形成された用紙は、カール矯正ユニット85を通過した後、振分機構部43により第6搬送路R6に導かれ、第6搬送路R6を中間用紙収容容器42に向けて搬送される。そして再び、各画像形成ユニット11による第2面の画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール45が回転し、中間用紙収容容器42から用紙が繰り出される。繰出しロール41により繰り出された用紙は、第7搬送路R7および第3搬送路R3に沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、第1面の場合と同様にして、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された第2面の各色トナー像が用紙に一括して二次転写される。
そして、両面にトナー像が転写された用紙は、第1面の場合と同様に定着ユニット60にて定着され、冷却ユニット80にて冷却され、さらにはカール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により第5搬送路R5に導かれて、用紙積載部44に向けて搬送される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<定着ユニットの構成の説明>
次に、本実施の形態の画像形成装置1に用いられる定着ユニット60について説明する。
図2は、本実施の形態の定着ユニット60の構成を説明するための断面構成図である。この定着ユニット60は、用紙を加熱する定着ベルトモジュール61と、定着ベルトモジュール61に設けられた定着ベルト610を外側から張架しながら定着ベルト610を加熱する外部加熱ロール部材の一例としての外部加熱ロール613と、外部加熱ロール613の表面を清掃するロール清掃機構部65と、定着ベルトモジュール61に対して接離自在に構成された加圧ロール62とで主要部が構成されている。
定着ベルトモジュール61は、循環移動するベルト部材の一例としての定着ベルト610と、定着ベルト610を張架しながら回転動作し、定着ベルトモジュール61と加圧ロール62とが圧接(互いに押圧されながら接触)する領域であるニップ部Nにて定着ベルト610を内側から加熱する定着ロール611と、定着ベルト610を内側から張架しながら定着ベルト610を加熱する内部加熱ロール612と、を備えている。また、定着ベルトモジュール61は、定着ロール611と内部加熱ロール612との間(ニップ部Nの上流側)で定着ベルト610を張架する張架ロール614と、ニップ部N内の下流側領域であって定着ロール610の近傍位置に配置された剥離部材の一例としての剥離パッド64と、ニップ部Nと外部加熱ロール613との間(ニップ部Nの下流側)において定着ベルト610を張架する張架ロール615と、外部加熱ロール613からの押圧力を受けながら定着ベルト610を支持する支持部材の一例としての支持ロール616と、を備えている。そして、定着ベルトモジュール61は、画像形成装置1に対し着脱自在に構成されている。
定着ベルト610は、例えば、ポリイミド樹脂で形成されたベース層と、ベース層の表面側(外周面側)に積層されたシリコーンゴムからなる弾性体層と、さらに弾性体層上に被覆されたPFA(テトラフルオロエチレン−ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)からなる離型層とで構成されている。ここでは、弾性体層は、特にカラー画像に対する画質向上のために設けられたものである。すなわち、定着対象となる用紙に保持されるトナー像は、粉体である各色トナーが積層して形成されている。そのため、ニップ部Nにおいてトナー像の全体に均一に熱を供給するには、用紙上のトナー像の凹凸に倣って定着ベルト610表面が変形することが好ましいからである。
定着ロール611は、例えばアルミニウムやSUSで形成された円筒状ロールであり、図示しない駆動モータからの回転駆動力を受けて、図中矢印方向に回転する。そして、定着ロール611の内部に配置された発熱体の一例としての例えば3本のハロゲンヒータ71により、定着ロール611は予め定められた温度(例えば、150℃)に加熱される。
内部加熱ロール612は、例えばアルミニウムやSUSで形成された円筒状ロールである。そして、内部に配置された発熱体の一例としての例えば4本のハロゲンヒータ72により、内部加熱ロール612は予め定められた温度(例えば、190℃)に加熱される。
また、内部加熱ロール612は、その両端部に定着ベルト610を内側から外側に向けて押圧するバネ部材(不図示)が配置され、定着ベルト610全体の張力を例えば15kgfに設定している。
さらには、内部加熱ロール612には、定着ベルト610の蛇行(ベルトウォーク)を制御するための機構が設けられている。すなわち、内部加熱ロール612の近傍には、定着ベルト610の端部位置(エッジ位置)を検知するベルトエッジ位置検知機構(不図示)が配置されている。また、内部加熱ロール612には、内部加熱ロール612の一方の端部を内部加熱ロール612の軸方向と直行する方向に変位させる変位機構(不図示)が設けられている。そして、この変位機構は、ベルトエッジ位置検知機構の検知結果に応じて内部加熱ロール612の一方の端部を変位させることで定着ベルト610を内部加熱ロール612の軸方向に変位させる。それにより、定着ベルト610のベルトウォークを制御している。
剥離パッド64は、例えばSUS等の金属や樹脂等の剛体で構成された、断面が略円弧形状のブロック部材である。そして、加圧ロール62が定着ベルト610を介して定着ロール611に圧接される領域(以下、「ロールニップ部N1」)の下流側近傍位置にて、定着ロール611の軸方向全域に亘って固定配置されている。そして、剥離パッド64は、定着ベルト610を介して加圧ロール62を予め定められた幅領域(例えば、定着ベルト610の進行方向に沿って5mmのニップ幅)に亘って予め定められた荷重(例えば、平均10kgf)で均一に押圧するように設置され、ロールニップ部N1に連なる「剥離パッドニップ部N2」を形成している。
次に、外部加熱ロール613は、例えばアルミニウムやSUSを基体とする表面が例えば窒化処理されて構成された円筒状ロールである。そして、内部に配置された発熱体の一例としての例えば3本のハロゲンヒータ73により、外部加熱ロール613は予め定められた温度(例えば、190℃)に加熱される。なお、外部加熱ロール613に関しては、後段で詳述する。
このように、本実施の形態の定着ユニット60では、定着ロール611と内部加熱ロール612と外部加熱ロール613とによって定着ベルト610が加熱される構成を採用している。
次に、加圧ロール62は、例えば、アルミニウムやSUSからなる円柱状ロールを基体として、基体側から順に、シリコーンゴムからなる弾性層と、PFAチューブからなる離型層とが積層されて構成されている。そして、加圧ロール62は、定着ベルトモジュール61に接離するように配置され、定着ベルトモジュール61を押圧しながら接触(圧接)するように設定された場合には、定着ベルトモジュール61の定着ロール611が矢印方向へ回転するのに伴い、定着ロール611に従動して矢印方向に回転する。
<定着ユニットでの定着動作についての説明>
続いて、本実施の形態の定着ユニット60での定着動作について説明する。
画像形成装置1の二次転写領域Tr(図1参照)において合成トナー像(未定着トナー像)が静電転写された用紙は、第4搬送路R4(図1参照)に沿って定着ユニット60のニップ部N(図2参照)に向けて搬送される。そして、ニップ部Nを通過する用紙表面の未定着トナー像は、主としてロールニップ部N1に作用する圧力と熱とにより用紙に定着される。
すなわち、本実施の形態の定着ユニット60では、ロールニップ部N1に作用する熱は主に定着ベルト610によって供給される。定着ベルト610は、定着ロール611の内部に配置されたハロゲンヒータ71から定着ロール611を介して供給される熱と、内部加熱ロール612の内部に配置されたハロゲンヒータ72から内部加熱ロール612を介して供給される熱と、外部加熱ロール613の内部に配置されたハロゲンヒータ73から外部加熱ロール613を介して供給される熱とによって加熱される。それにより、定着ロール611だけでなく、内部加熱ロール612および外部加熱ロール613からも熱エネルギーが補給されるので、ロールニップ部N1においては、プロセススピードが高速であっても充分な熱量が確保される。
本実施の形態の定着ユニット60では、直接的な定着部材として機能する定着ベルト610は、極めて熱容量を小さく構成することができる。加えて、定着ベルト610は、熱供給部材である定着ロール611と、内部加熱ロール612および外部加熱ロール613のそれぞれにおいて広いラップ面積(大きなラップ角度)で接触するように構成されている。そのため、定着ベルト610が1回転する短い期間に、定着ロール611や内部加熱ロール612および外部加熱ロール613から充分な熱量が供給されるので、定着ベルト610を必要な定着温度に短時間で復帰させることが可能となる。それにより、ロールニップ部N1においては、予め定められた定着温度が維持される。
その結果、本実施の形態の定着ユニット60では、高速で連続通紙されても定着温度が略一定に維持される。また、高速での定着動作の開始時に定着温度が落ち込む現象(所謂「温度ドループ現象」)の発生が抑制される。特に、熱容量の大きな厚紙等に対する定着においても、定着温度の維持および温度ドループの発生が抑制され、さらには、紙種に対応させて定着温度を途中で切り替える(定着温度のアップおよびダウンの双方を含む。)必要がある場合にも、定着ベルト610は熱容量が小さいので、ハロゲンヒータ71、さらにはハロゲンヒータ72、ハロゲンヒータ73の出力調整により、温度の切り替えを容易としている。
また、本実施の形態の定着ユニット60は、定着ロール611がアルミニウムやSUS等で形成されたハードロールであり、加圧ロール62が弾性層を被覆したソフトロールである。そのため、ロールニップ部N1では、定着ロール611は殆ど撓まず、加圧ロール62表面が撓むことによって定着ベルト610の進行方向に幅を持ったニップ領域が形成されている。このように、ロールニップ部N1においては、定着ベルト610がラップされている側の定着ロール611が殆ど変形しない。そのため、定着ベルト610は移動速度を略一定に維持しながらロールニップ部N1を通過する。それにより、ロールニップ部N1において定着ベルト610にシワや歪みが生じることが抑制されるので、良質の定着画像が安定的に提供される。
引き続いて、ロールニップ部N1を通過した後には、用紙は剥離パッドニップ部N2に搬送される。剥離パッドニップ部N2は、加圧ロール62に剥離パッド64が押圧されて、定着ベルト610が加圧ロール62に圧接するように構成されている。したがって、ロールニップ部N1は定着ロール611の曲率によって下に凸である湾曲した形状を有するのに対し、剥離パッドニップ部N2は加圧ロール62の曲率によって上に凸である湾曲した形状を有している。
そのため、ロールニップ部N1において定着ロール611の曲率のもとで加熱加圧された用紙は、剥離パッドニップ部N2において加圧ロール62による相反する方向に向いた曲率に進行方向が変化させられる。その際に、用紙上のトナー像と定着ベルト610表面との間で微小なマイクロスリップが生じる。それによって、トナー像と定着ベルト610との付着力が弱められ、用紙は定着ベルト610から剥離され易い状態が形成される。このように、剥離パッドニップ部N2は、最終の剥離工程で確実に剥離が行なわれるための準備工程にも位置付けられる。
そして、剥離パッドニップ部N2の出口では、定着ベルト610は剥離パッド64に巻き付くように搬送されるので、定着ベルト610の搬送方向はそこで急激に変化する。すなわち、定着ベルト610は剥離パッド64の外側面に沿って移動するため、定着ベルト610の屈曲は大きなものとなる。そのため、剥離パッドニップ部N2内において定着ベルト610との付着力が予め弱められた用紙は、用紙自身が有している紙のコシによって定着ベルト610から分離する。
そして、定着ベルト610から分離された用紙は、剥離パッドニップ部N2の下流側に配置された剥離案内板69により、その進行方向が導かれる。剥離案内板69により案内された用紙は、その後、排紙ガイド78および排紙ベルト79によって冷却ユニット80に向けて搬送され、それにより定着ユニット60での定着処理が完了する。
<外部加熱ロールについての説明>
次に、本実施の形態の外部加熱ロール613について説明する。
図3は、外部加熱ロール613が定着ベルト610を外側から加熱する領域の断面構成図である。図3に示すように、外部加熱ロール613は、定着ベルト610を押圧力F1で押圧しながら定着ベルト610と接触する。一方、外部加熱ロール613が定着ベルト610と接触する位置における定着ベルト610の内側(外部加熱ロール613と定着ベルト610を挟んで対向する位置)には、外部加熱ロール613からの押圧力F1に対抗する押圧力F2(F1=F2)が付与されながら定着ベルト610を支持する支持部材の一例としての支持ロール616が配置されている。それにより、外部加熱ロール613と定着ベルト610との間において、例えばニップ幅3mmで例えば0.75kgf/cm以上の押圧力F1が設定される。
また、外部加熱ロール613には、外部加熱ロール613の表面を清掃するロール清掃機構部65が配置されている。ロール清掃機構部65は、繊維をシート状に形成した清掃部材の一例としてのウェブ651が巻き付けられた巻付きロール652と、巻付きロール652に巻き付けられたウェブ651を徐々に巻き取る巻取りロール653と、ウェブ651を外部加熱ロール613表面に押圧力F3(例えば、3〜6kgf/cm)で押圧しながら接触させる押圧ロール654と、で構成されている。
巻取りロール653は、外部加熱ロール613の周速よりも遅い移動速度で、外部加熱ロール613の回転方向とは逆方向にウェブ651を徐々に巻き取る。そして、巻取りロール653および巻付きロール652は着脱自在に構成され、巻取りロール653が巻付きロール652に巻き付けられたウェブ651をすべて巻き取った時点で、巻付きロール652および巻取りロール653は、新しいものと交換される。
<外部加熱ロールの表面層についての説明>
本実施の形態の外部加熱ロール613は、例えばアルミニウムやSUSを基体として、定着ベルト610と接触する表面が例えば窒化処理されて構成されている。
ここで、図4は、外部加熱ロール613の断面層構成図である。図4に示したように、外部加熱ロール613は、例えばSUSからなる基体層613aと、表面層613bとで構成されている。表面層613bは、一例として、化学式がCrNで表される窒化クロムおよび化学式がCrNで表される窒化クロムの何れか一方で構成されるか、またはその双方が混合して構成されている。化学式がCrNで表される窒化クロムと化学式がCrNで表される窒化クロムとの「混合」とは、CrNで構成される層とCrNで構成される層とにより多層に構成される場合や、CrNとCrNとを混ぜ合わせて一層構成とする場合が含まれる。
このように外部加熱ロール613の表面層613bを窒化処理して構成することにより、外部加熱ロール613の表面層613bを、例えばPFAからなる離型層で形成された定着ベルト610の表面よりも離型性を低く設定している。
上記したように、本実施の形態の定着ユニット60においては、ニップ部Nを通過する用紙表面の未定着トナー像は、定着ベルト610との接触により定着ベルト610からの熱を受けて用紙に定着される。そのために、トナーを構成するポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)等のトナー成分が定着ベルト610の表面に付着(オフセット)し易い。それにより、定着によりトナー像が形成された画像部分に直接接触した定着ベルト610の表面部分には、PPやPE等のトナー成分が付着する。その一方で、トナー像が形成されていない非画像部分と接触した定着ベルト610の表面部分には、トナー成分は付着しない。そのために、定着ベルト610表面にトナー成分が付着した部分とトナー成分が付着していない部分とが形成される。
定着ベルト610にトナー成分が付着した表面部分とトナー成分が付着していない表面部分とが形成されると、その次の定着時に、定着ベルト610の表面上において、定着ベルト610から未定着トナー像への熱の伝導に差異をもたらす。すなわち、定着ベルト610表面のトナー成分が付着した領域では、トナー成分の介在により定着ベルト610から未定着トナー像への熱の伝導が相対的に小さくなり、トナー成分が付着していない領域では、未定着トナー像への熱の伝導が相対的に大きくなる。そのために、トナー成分の付着をもたらせた前回の定着のその次(今回)の定着においては、トナー成分が付着した定着ベルト610表面と接触した今回の画像領域内の部分においてトナーの溶融が相対的に不充分となり、他の画像領域と比較して光沢が低くなる。それによって、前回の画像部分の履歴として今回の定着画像に光沢の低い領域が形成されることとなり、画像品質を低下させる。
そこで、本実施の形態の定着ユニット60では、外部加熱ロール613の表面層613bを例えば窒化処理して構成している。それにより、外部加熱ロール613の表面層613bでの離型性が定着ベルト610の表面での離型性よりも低くなるように構成している。
すなわち、本実施の形態では、定着ベルト610の表面の方が外部加熱ロール613の表面層613bよりも、PPやPE等のトナー成分に対する接着エネルギーが低く構成されている。そのため、定着ベルト610の表面と外部加熱ロール613の表面層613bとが接触する領域では、定着ベルト610の表面に付着したトナー成分が、相対的に定着ベルト610の表面から離れ易く(離型性が高い)、外部加熱ロール613の表面層613bに付着し易い(離型性が低い)状態が形成される。それにより、定着ベルト610の表面に付着したトナー成分は、定着ベルト610と外部加熱ロール613との接触領域において、外部加熱ロール613の表面層613bに転移(吸着)することとなる。それによって、定着ベルト610の表面に付着したトナー成分は、外部加熱ロール613側に除去される。
この場合に、外部加熱ロール613の表面の平滑性を高めるとともに(例えば、Ra≦0.2)、かつ、外部加熱ロール613が例えば0.75kg/cm以上の押圧力F1で定着ベルト610を押圧することが好ましい。それにより、外部加熱ロール613の表面と定着ベルト610の表面との密着性が高まるので、定着ベルト610の表面に付着したトナー成分を外部加熱ロール613の表面層613bに転移させる機能が向上する。
<外部加熱ロールの表面の清掃についての説明>
上記したように、外部加熱ロール613には、外部加熱ロール613の表面を清掃するロール清掃機構部65が配置されている。そして、ウェブ651が押圧ロール654によって外部加熱ロール613表面に押圧されながら移動する。それにより、定着ベルト610表面から外部加熱ロール613表面に転移したトナー成分やトナーはウェブ651の繊維によって掻き取られ、外部加熱ロール613の表面層613bにおけるトナー吸着能力が維持される。
この場合に、ウェブ651が押圧ロール654によって外部加熱ロール613表面に押圧されながら移動するが、その際の巻取りロール653の巻取速度は、外部加熱ロール613の周速よりも遅い。そのため、外部加熱ロール613表面とウェブ651との間には、摺擦が生じる。ところが、本実施の形態の外部加熱ロール613の表面層613bは、例えば化学式がCrNやCrNで表される窒化クロム等で窒化処理して構成している。そのため、外部加熱ロール613表面(表面層613)のビッカース硬度は、1000〜2500Hvとウェブ651よりも硬い。それにより、ウェブ651との間の摺擦によっても、外部加熱ロール613の表面層613bは傷が付き難く、外部加熱ロール613の表面と定着ベルト610の表面との密着性を高めるための外部加熱ロール613表面の平滑性は維持される。その結果として、定着ベルト610の表面に付着したトナー成分を外部加熱ロール613の表面層613bに転移させる機能が維持される。
その一方で、外部加熱ロール613表面とウェブ651との間の摺擦により、外部加熱ロール613は回転速度を低減させる方向の摺動摩擦を受ける。それにより、外部加熱ロール613の回転速度を減速させるような構成が設定されている。外部加熱ロール613の回転速度が減速すると、定着ベルト610と外部加熱ロール613との接触領域においては、定着ベルト610の移動速度を低減させる方向の摺動摩擦が生じ、定着ベルト610の移動速度を不安定にする要因となる。
そこで、本実施の形態の定着ユニット60では、外部加熱ロール613を定着ベルト610と等速に回転させるための駆動機構を設けている。
<外部加熱ロールの駆動機構についての説明>
次の図5は、外部加熱ロール613を定着ベルト610と等速に回転させるための駆動機構を示す図である。
図5に示すように、駆動側ギヤ91が固定された回転軸92は、駆動源の一例としての駆動モータ(不図示)に連結されて、駆動モータからの回転駆動力が伝達される。また、外部加熱ロール613の回転軸613cには、回転駆動力を受け取るロール側ギヤ97が固定されている。そして、回転軸94に同軸に固定された第1の伝達ギヤ部材93および第2の伝達ギヤ部材95により、駆動側ギヤ91からの回転駆動力がロール側ギヤ97に伝達される。すなわち、第1の伝達ギヤ部材93は、駆動モータ側の駆動側ギヤ91とギヤ結合され、第2の伝達ギヤ部材95は、外部加熱ロール613側のロール側ギヤ97とギヤ結合されている。それにより、駆動モータの回転駆動力は、回転軸92→駆動側ギヤ91→第1の伝達ギヤ部材93→回転軸94→第2の伝達ギヤ部材95→ロール側ギヤ97といった経路で伝達される。
ここで、本実施の形態の定着ユニット60では、駆動側ギヤ91と、第1の伝達ギヤ部材93と、第2の伝達ギヤ部材95と、ロール側ギヤ97とのギヤ比は、外部加熱ロール613の周速が定着ベルト610の移動速度よりも僅かながら速く(例えば、1%)なるように設定されている。
なお、外部加熱ロール613の回転軸613c、回転軸94、および回転軸92は、定着ユニット60本体の筐体(不図示)に支持される。
そして、第2の伝達ギヤ部材95と回転軸94との間には、回転軸94と同軸に、回転伝達制限部材の一例としてのワンウェイクラッチ96が配置されている。ワンウェイクラッチ96は、外部加熱ロール613が定着ベルト610から受ける回転トルク(回転力)が駆動モータからの回転トルク(回転駆動力)よりも大きくなった場合に、駆動モータから外部加熱ロール613への回転駆動力の伝達を停止するように作用する。それにより、外部加熱ロール613は、定着ベルト610の移動速度と等しい周速で回転する。
このように、外部加熱ロール613は、ウェブ651からの摺動摩擦に抗して回転速度を維持するように、駆動モータ(不図示)からの回転駆動力を受けて回転するように構成されている。そして、外部加熱ロール613の周速が定着ベルト610の移動速度よりも僅かながら速くなるように各ギヤのギヤ比が設定され、それとともに、駆動モータから外部加熱ロール613への回転駆動力の伝達経路中にワンウェイクラッチ96が配置されている。それにより、外部加熱ロール613が定着ベルト610から受ける回転トルクが駆動モータからの回転トルクよりも大きくなった場合に、駆動モータから外部加熱ロール613への回転駆動力の伝達を停止させる。それによって、定着ベルト610と外部加熱ロール613との接触領域において、外部加熱ロール613が定着ベルト610の移動速度と等しい周速で安定して回転する。
そのため、外部加熱ロール613表面をウェブ651との摺動により清掃するように構成しても、定着ベルト610の移動速度が不安定となることが抑制される。
以上説明したように、本実施の形態の定着ユニット60では、外部加熱ロール613の表面層613bでの離型性が定着ベルト610の表面での離型性よりも低くなるように構成している。それによって、定着ベルト610の表面に付着したトナー成分を外部加熱ロール613に転移させて、定着ベルト610の表面からトナー成分を除去している。それにより、それ以前に定着された画像部分が履歴としてその次の定着画像に光沢の低い領域として形成されるために画像品質が低下することを抑制する。
また、外部加熱ロール613は、駆動モータからの回転駆動力をワンウェイクラッチ96を介して受けて回転するように構成されている。それによって、外部加熱ロール613表面をウェブ651との摺動により清掃するように構成しても、定着ベルト610の移動速度が不安定となることが抑制される。
1…画像形成装置、60…定着ユニット、61…定着ベルトモジュール、65…ロール清掃機構部、71,72,73…ハロゲンヒータ、96…ワンウェイクラッチ、610…定着ベルト、611…定着ロール、612…内部加熱ロール、613…外部加熱ロール

Claims (6)

  1. 循環移動しながら記録材にトナーを定着するベルト部材と、
    前記ベルト部材を外側から張架しながら内部に配置された発熱体により当該ベルト部材を加熱するとともに、表面の離型性が当該ベルト部材表面の離型性よりも低く構成された外部加熱ロール部材と、
    前記外部加熱ロール部材に接触して配置され、当該外部加熱ロール部材の表面を清掃する清掃部材と
    を備え
    前記外部加熱ロール部材は、駆動源からの回転駆動力を受けて回転駆動されるとともに、前記ベルト部材から受ける回転力が当該駆動源からの当該回転駆動力よりも大きい場合に当該回転駆動力の伝達を停止する回転伝達制限部材が当該回転駆動力の伝達経路中に配置されたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記外部加熱ロール部材と前記ベルト部材を挟んで対向する位置に、当該外部加熱ロール部材からの押圧力を受けながら当該ベルト部材を支持する支持部材をさらに備えたことを特徴とする請求項記載の定着装置。
  3. 前記外部加熱ロール部材は、表面の硬度が前記清掃部材よりも高く構成されたことを特徴とする請求項記載の定着装置。
  4. トナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像形成手段によって形成された前記トナー像を記録材上に転写する転写手段と、
    前記記録材上に転写された前記トナー像を当該記録材に定着する定着手段とを有し、
    前記定着手段は、
    循環移動しながら前記記録材に前記トナー像を定着するベルト部材と、
    前記ベルト部材を外側から張架しながら内部に配置された発熱体により当該ベルト部材を加熱するとともに、表面の離型性が当該ベルト部材表面の離型性よりも低く構成された外部加熱ロール部材と、
    前記外部加熱ロール部材に接触して配置され、当該外部加熱ロール部材の表面を清掃する清掃部材と
    を備え
    前記定着手段の前記外部加熱ロール部材は、駆動源からの回転駆動力を受けて回転駆動されるとともに、前記ベルト部材から受ける回転力が当該駆動源からの当該回転駆動力よりも大きい場合に当該回転駆動力の伝達を停止する回転伝達制限部材が当該回転駆動力の伝達経路中に配置されたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記定着手段は、前記外部加熱ロール部材と前記ベルト部材を挟んで対向する位置に、当該外部加熱ロール部材からの押圧力を受けながら当該ベルト部材を支持する支持部材をさらに備えたことを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  6. 前記定着手段の前記外部加熱ロール部材は、表面の硬度が前記清掃部材よりも高く構成されたことを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
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