JP5458594B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリまたはそれらの複合機などの画像形成装置、特にトナー像を転写した転写紙を定着装置に通して熱を用いてトナー像を転写紙に定着する電子写真式の画像形成装置に関する。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置にあっては、用紙等の転写紙に形成されたトナー像を加熱溶融することにより、画像を定着させる定着装置を用いることが知られている。一般的に、トナー像として形成された電子写真画像を転写紙に定着する定着装置は、加熱手段であるヒータに電力を供給して定着ローラ、定着ベルト等の定着部材を発熱させ、この熱でトナー像を加熱溶融して転写紙に定着する処理を行う。
このような定着装置は、電子写真画像を転写紙に定着している間の定着温度を一定にするために、前記ヒータに電力を供給し、所定の温度(目標制御温度)に昇温させて定着可能状態とし、この所定定着温度を維持しつつ定着装置へ転写紙を通過させるという構成になっている。
近年では、定着可能状態への昇温時間(ウォームアップ時間)の短縮化や、消費電力の低減化の観点から、定着部材には、薄肉ローラや定着ベルトといった熱容量の小さい媒体を使用することが多くなってきている。
このような熱容量の小さい構成の場合、熱しやすく冷めやすい特性から、温度が変動しやすくなっており温度を制御するのが容易ではなくなってきている。
さて、定着温度の制御においては以下の2点が要求される。ア.定着部材の温度を目標温度(通紙温度)まで素早く昇温させる。イ.定着部材の温度のオーバーシュートを少なくする。ア、イは相反する要求事項であり、一般に昇温時間を短くするためにヒータへの供給電力を大きくするとオーバーシュートは大きくなり、また逆にヒータへの供給電力を小さくするとオーバーシュートは低減できるものの、目標温度までの昇温時間が長くなる。
電子写真装置においては、定着部材の温度がある一定以上の温度になるまで、印刷ができないため、昇温に時間がかかると、ユーザへの印刷までの待ち時間が長くなることになる。しかし昇温を素早く行い、定着部材の温度がオーバーシュートすると、温度が高い状態で用紙が定着することになり、印刷物の光沢度が狙いの値にならない場合や、ホットオフセットなどの障害が生じる可能性もある。
以上からア、イを両立させることは非常に重要である。
アの用件を満たす最も単純な方法として、目標温度よりも定着部材の温度が低いときには熱源への通電をオンし、定着部材の温度が目標温度よりも高いときは熱源への通電をオフする、いわゆる「ON・OFF制御」を用いることにより、定着部材の温度を最短で目標制御温度まで上げることができるが、ON・OFF制御では定着部材の温度が目標温度を越えた時点でヒータをオフするため、オーバーシュートが大きくなる。
一方、イの用件を満たす方法として、定着部材の温度と目標温度との偏差に着目し、偏差に応じて熱源への通電時間を変化させる「PID制御」などを用いると、定着部材の温度が目標温度に近づくにつれて熱源からの出力を弱めるため、昇温時間がやや長くなるものの、オーバーシュート量を低減することができる。図14には、PID制御とON・OFF制御のそれぞれの制御手法により定着部材の温度を目標制御温度に制御した場合の様子を示す。図14に示すように、PID制御では昇温時間が長くなるが、オーバーシュートは小さくなる。一方、ON・OFF制御では昇温時間が短いがオーバーシュートは大きくなる。このようにPID制御とON・OFF制御にはそれぞれ一長一短がある。
以上の問題に対して、従来技術では、電源の投入時はヒータを全通電連続加熱し、所定温度に達した後はPID制御方式に切り替えてヒータの通電制御を行う制御方式が採用されている。
例えば、特許文献1に記載の温度制御方法では、ヒータの加熱温度が制御目標温度よりも低い温度の切り替え温度に達するまではヒータを全通電連続加熱し、切り替え温度に達した後はI(積分)制御によってヒータの通電を制御する構成になっている。
また、特許文献2に記載の温度制御回路では、切り替え温度に達するまではヒータを全通電連続加熱し、切り替え温度に達した後はPID制御によってヒータの通電を制御する構成になっている。
さらに、特許文献3に記載の温度制御方法およびその装置では、切り替え温度に達するまではヒータを全通電連続加熱し、切り替え温度に達した後はP(比例)制御によってヒータの通電を制御する構成になっている。
上記のように特許文献1〜3に記載のものでは、定着部材の温度を読み取り、温度情報により制御アルゴリズムを切り替えて制御を行うことで、オーバーシュートを防ぎ、かつ目標制御温度に素早く追従させている。
しかしながら、特許文献1〜3の場合、制御アルゴリズムの切り替え温度値が1つのために、オーバーシュートと短時間での目標制御温度追従性の両者を満たすのには限界があった。
そこで、特許文献4に記載の温度制御方法および装置では、切り替え温度値を複数個用意し、PID制御パラメータを各切り替え温度で複数回変更することにより制御の高精度化を図っている。
以上のように、定着部材の温度を検知して、温度に応じて制御アルゴリズム、または制御パラメータを変更して制御を行うことは、定着温度を望ましい挙動にする上で非常に重要である。
さて、上記従来技術のように、定着部材の温度を監視し、温度情報により制御方法を切替える手法は、ウォームアップ動作時など、定着部材の温度が単調増加している状況下では容易に適用することができる。
しかしながら、温度情報により制御を切替えるタイミングを決定するのが困難な状況がある。以下にそのような状況について説明する。
図15は一般的なベルト定着装置を示す模式図、図16は画像形成装置が一般的な動作をした際の、定着ベルトの温度の推移と定着駆動の状態を示すグラフである。
ベルト定着装置の場合、ウォームアップ動作時は定着ベルト100及び加圧ローラ101を回転させた状態で加熱手段に電力を供給し、定着ベルト100の温度を上昇させ、通紙可能な状態とする。この時点でユーザーからの印刷の要求が無い場合は、定着ベルト100及び加圧ローラ101の回転を停止させ、印刷要求がきた場合に即座に印刷動作へ移れるように、定着ベルト100及び加圧ローラ101の熱源に電力を供給し、温度を一定温度に保つ動作へ移行する。この定着装置が静止した状態で、加熱保温されている状態が待機している状態であり、以降待機状態という。
ユーザーから印刷要求がきた場合には、定着ベルト100の全体の温度が均一となるように、定着ベルト100の回転駆動を開始し、通紙が可能となる状態まで定着ベルト100を加熱する。以降、この通紙可能温度まで定着ベルト100を回転加熱する動作を復帰動作という。
そして、定着ベルト100の温度が通紙可能な温度まで到達した時点で、給紙装置より用紙が搬送され印刷動作が行われる。
印刷動作終了後は定着駆動を停止し、再び待機状態へ移行する。
図17には、上記の一連の動作のうち、待機状態から復帰動作へ移る際の定着ベルトの温度の変化の詳細について示す。
待機動作時、定着駆動は停止しており、定着ベルト100及び加圧ローラ101が待機目標温度にて一定に保たれている。この時、定着ベルト100は加熱ローラ101に接している部分、及び加圧ローラ101に接している部分のみが加熱されていることになる。印刷の指令が入ると定着駆動が回転を開始し、定着ベルト100上の加熱されていた部分と加熱されていない部分の温度を、温度センサが読みとり、定着ベルト100の温度が上下する。そして上下動を繰り返しながら、定着ベルト100の温度が通紙可能温度(復帰目標温度)まで昇温していく。
従来技術のような単調増加過程にある定着部材の温度を監視し、ON・OFF制御からPID制御へ切り替える場合、切替を行う温度は定着装置の熱容量、むだ時間(熱源に電力を供給してから実際に定着部材の温度が上昇するまでの応答遅れ)にもよるが一般的には目標温度から50deg〜20deg低い温度から制御を切り替える必要がある。
しかしながら、印刷の指令がきたときに、即座に印刷動作へ移れることを目的として、通常待機目標温度は復帰目標温度と同値かあるいは±10deg程度の差とすることが多いため、待機状態から復帰動作を行う場合、復帰目標温度付近(例えば目標温度から20deg程度の領域)で上下動を繰り返しながら昇温していくことになり、定着ベルト100の温度を監視して、温度情報によりON・OFF制御からPID制御への切替タイミングを決定することが容易ではないという問題がある。
そこで、従来、ON・OFF制御からPID制御への切り替えを、単調増加過程にある定着部材の温度を監視して行っていたのに対して、何らかの代替の手段を持って切り替えを行う必要がでてきた。
昨今ではウォームアップ時間の短縮化、省エネ化といった観点から低熱容のベルト構成の定着装置を用いることが多いため、定着ベルト温度が上下動する局面が多く、このような従来技術では適用できない制御の切替の問題を解決することが重要となってきている。
本発明は、上記した従来の問題に鑑み、定着ベルト温度のオーバーシュート量を小さくしつつ待機状態から高速に復帰させることが可能な画像形成装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、本発明は、回転可能な定着部材と、定着部材に押圧される加圧部材と、少なくとも前記定着部材の一部を部分加熱する熱源を有し、前記定着部材と前記加圧部材とで形成されるニップにてトナー像を担持した転写紙を挟持搬送しつつ当該転写紙にトナー像を熱融着させる定着装置を有し、該定着装置は前記定着部材の温度を検知する温度検知手段と、前記定着部材の温度を制御する温度コントローラとを備えている画像形成装置において、前記温度コントローラは、前記定着部材が静止加熱されている待機状態から定着部材を回転させ、通紙温度まで昇温させる復帰動作時に、前記定着部材が回転を開始した時刻から所定時間の間はON・OFF制御による加熱動作を行い、所定時間経過後にPID制御による加熱動作へ切替えることを特徴とする画像形成装置を提案する。
また、この目的を達成するために、本発明は、回転可能な定着部材と、定着部材に押圧される加圧部材と、少なくとも前記定着部材の一部を部分加熱する熱源を有し、前記定着部材と前記加圧部材とで形成されるニップにてトナー像を担持した転写紙を挟持搬送しつつ当該転写紙にトナー像を熱融着させる定着装置を有し、該定着装置は前記定着部材の温度を検知する温度検知手段と、前記定着部材の温度を制御する温度コントローラとを備えている画像形成装置において、前記温度コントローラは、前記定着部材が静止加熱されている待機状態から定着部材を回転させ、通紙温度まで昇温させる復帰動作時に、前記定着部材が回転を開始した時刻から所定時間の間はON・OFF制御による加熱動作を行い、所定時間経過後にPI−D制御による加熱動作へ切替えることを特徴とする画像形成装置を提案する。
この目的を達成するために、本発明は、回転可能な定着部材と、定着部材に押圧される加圧部材と、少なくとも前記定着部材の一部を部分加熱する熱源を有し、前記定着部材と前記加圧部材とで形成されるニップにてトナー像を担持した転写紙を挟持搬送しつつ当該転写紙にトナー像を熱融着させる定着装置を有し、該定着装置は前記定着部材の温度を検知する温度検知手段と、前記定着部材の温度を制御する温度コントローラとを備えている画像形成装置において、前記温度コントローラは、前記定着部材が静止加熱されている待機状態から定着部材を回転させ、通紙温度まで昇温させる復帰動作時に、前記定着部材が回転を開始した時刻から所定時間の間はON・OFF制御による加熱動作を行い、所定時間経過後にI−PD制御による加熱動作へ切替えることを特徴とする画像形成装置を提案する。
なお、本発明は、前記ON・OFF制御により前記定着部材の加熱を行う所定時間を、前記待機状態の経過時間により決定すると有利である。
さらに、本発明は、前記加圧部材の温度を検知する加圧温度検知手段を設け、前記ON・OFF制御により加熱を行う所定時間を、復帰動作開始時点で前記加圧温度検知手段が検知した前記加圧部材の温度により決定すると有利である。
さらにまた、本発明は、カラーモードとモノクロモードの印刷モードを有し、前記ON・OFF制御により加熱を行う所定時間を、印刷ジョブの印刷モードがカラーモードかモノクロモードかによって決定すると有利である。
さらにまた、本発明は、前記ON・OFF制御により加熱を行う所定時間を、前記転写紙の用紙厚さにより決定すると有利である。
さらにまた、本発明は、前記ON・OFF制御により加熱を行う所定時間を、待機状態の経過時間と前記転写紙の用紙厚さとにより決定すると有利である。
さらにまた、本発明は、前記ON・OFF制御により加熱を行う所定時間を、復帰動作開始時点の前記加圧温度検知手段が検知した前記加圧部材の温度と前記転写紙の用紙厚さとにより決定すると有利である。
さらにまた、本発明は、前記ON・OFF制御により加熱を行う所定時間を、待機状態の経過時間と印刷ジョブの印刷モードがカラーモードかモノクロモードかによって決定すると有利である。
さらにまた、本発明は、前記ON・OFF制御により加熱を行う所定時間を、復帰動作開始時点の前記加圧温度検知手段が検知した前記加圧部材の温度と印刷ジョブの印刷モードがカラーモードかモノクロモードかによって決定すると有利である。
さらにまた、本発明は、静止加熱されている待機状態の前記定着部材における最高温度値と最低温度値との間に、通紙温度が設定されていると有利である。
本発明によれば、定着ベルト温度のオーバーシュート量を小さくし、かつ待機状態から高速に復帰させることが可能となり、これによって定着ベルトの破損、劣化を防ぐことにつながり、また狙いどおりの温度で定着が可能となることから、画像品質も安定する。さらにまた、高速に復帰できることは、ユーザへの印刷の待ち時間を低減することにつながる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略図である。 その画像形成装置の定着装置に示す構成図である。 復帰動作時ON・OFF制御を行った場合の定着ベルトの温度とDUTYを示すグラフ図である。 復帰動作時PID制御を行った場合の定着ベルトの温度とDUTYを示すグラフ図である。 復帰動作時にON・OFF制御とPID制御を切り替えた場合の定着ベルトの温度とDUTYを示すグラフ図である。 紙厚に応じて制御切替時間を変化させた場合の、定着ベルトの温度とDUTYを示すグラフ図である。 待機時間の経過時間と蓄熱量の関係を示すグラフ図である。 待機時間が0sの時の制御切替時間とオーバーシュート量と復帰時間の関係を示すグラフである。 待機時間が300sの時の制御切替時間とオーバーシュート量と復帰時間の関係を示すグラフである。 復帰動作時とウォームアップ動作時の定着ベルトの温度変化を示すグラフである。 加圧ローラの温度と最適制御切替時間の関係を示すグラフである。 紙厚が異なる場合の加圧ローラの温度と最適制御切替時間の関係を示すグラフ図である。 カラーモードが異なる場合の加圧ローラの温度と最適制御切替時間の関係を示すグラフ図である。 ON・OFF制御とPID制御の比較を示すグラフである。 従来の定着ベルトを示す説明図である。 従来の画像形成装置の一般的な動作時の定着ベルトの温度推移を示すグラフ図である。 従来の画像形成装置の待機後の復帰動作時の定着ベルトの温度推移を示すグラフである。
以下、本発明を実施する形態を添付図面に従って説明する。
図1は、画像形成装置本体1内に配置された作像装置2と、定着装置20とを有する画像形成装置の断面概略図である。図1に示した作像装置2は、ドラム状の感光体として構成された第1ないし第4の像担持体3Y,3C,3M,3Kを有し、その各像担持体上にイエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成される。第1ないし第4の像担持体3Yないし3Kに対向して中間転写ベルト4が配置され、この中間転写ベルト4は、支持ローラ5,6,7,8に巻き掛けられて矢印方向に回転駆動される。
本例の画像形成装置は、フルカラーモードとモノクロモードを含む複数の印刷モードを有しており、フルカラーモードが選択された際、第1の像担持体3Yが図1における時計方向に回転駆動され、このとき帯電ローラ9によって像担持体3Yが所定の極性に帯電され、次いでその帯電面に、レーザ書き込みユニット10から出射する光変調されたレーザビームが照射される。これによって像担持体3Yに静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置11によってイエロートナー像として可視像化される。
中間転写ベルト4を挟んで、像担持体3Yと反対側に一次転写ローラ12が配置され、この一次転写ローラ12に転写電圧が印加されることにより、像担持体3Y上のトナー像が、矢印方向に走行する中間転写ベルト4上に一次転写される。トナー像転写後の像担持体3Y上に付着する転写残トナーはクリーニング装置13によって除去される。全く同様にして、図1に示した第2ないし第4の像担持体3C,3M,3K上にシアントナー像、マゼンタトナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像がイエロートナー像の転写された中間転写ベルト4上に順次重ねて一次転写され、中間転写ベルト4上にフルカラートナー像が形成される。
一方、図1に示すように、画像形成装置本体11内の下部には、例えば転写紙Pを収容した給紙カセット14と、給紙ローラ15を有する給紙装置が配置され、給紙ローラ15の回転によって最上位の転写紙Pが矢印方向に送り出される。送り出された転写紙Pは、レジストローラ対16によって、所定のタイミングで、支持ローラ5に巻き掛けられた中間転写ベルト4の部分と、これに対置された二次転写ローラ17との間に給送される。このとき、二次転写ローラ17には所定の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト4上の重ねトナー像が転写紙Pに二次転写される。
トナー像を二次転写された転写紙Pは、さらに上方に搬送されて定着装置20を通り、このとき転写紙上のトナー像が熱と圧力の作用により定着される。定着装置20を通過した転写紙Pは、画像形成装置本体1の上部の排紙部18に排出される。また、トナー像転写後の中間転写ベルト4上に付着する転写残トナーはクリーニング装置19によって除去される。
図2は図1に示した定着装置20の構成を説明した説明図である。図2に示した定着装置20は、加圧部材としての加圧ローラ21と、定着部材としての定着ローラ22と、加熱ローラ23、及びこの定着ローラ22と加熱ローラ23に巻き掛けられた無端状の定着ベルト24を備える。このように、本例の定着装置の定着ベルト24は、2本の支持ローラ22,23に巻き掛けられているが、その支持ローラの数は適宜選択できる。
加熱ローラ23と加圧ローラ21の内部には、加熱手段30,31が設けられている。加熱手段30,31は本例の場合、ハロゲンヒータやカーボンヒータなどの加熱ヒータを使用するが、ヒータに限らず、例えば電磁誘導を利用して発熱する熱源を用いるようにしてもよい。
また、加熱ローラ23と対向する位置において定着ベルト24に近接して温度検知手段25が配置され、定着ベルト24の温度を測定する。また、加圧ローラ21にも近接して温度検知手段32が配置され、加圧ローラ21の温度を測定する。
そして、定着装置20は予め指定された定着ベルト24の目標制御温度と、温度検知手段25により検知された定着ベルト24の温度との間の情報を基に温度コントローラ26がPWM駆動回路27を通して、定着ベルト24の加熱手段30への印加電力を、単位時間当たりの通電時間(=DUTY)で制御する。
加圧ローラ21も同様に、あらかじめ指定された加圧ローラ21の目標制御温度と、温度検知手段32により検知された加圧ローラ21の温度との間の情報を基に温度コントローラ33がPWM駆動回路34を通して、加圧ローラ21の加熱手段31への印加電力を、単位時間当たりの通電時間(=DUTY)で制御する。
かかる定着装置20は、一般的な使われ方をした際の動作の状態遷移を定着ベルト24の温度で示すと従来と同様に図16に示すようになる。該定着装置20はウォームアップ動作時においては、定着ベルト24及び加圧ローラ21を回転させた状態で温度を上昇させ、通紙可能な状態とする。なお、本書における通紙とはファーストコピーが定着ニップ、本例では定着ベルト24と加圧ローラ21により形成される定着ニップを通過し、その印刷ジョブの最終コピーが通過するまでのことを言う。この時点でユーザーからの印刷の要求が無い場合は、定着ベルト24及び加圧ローラ21の回転を停止させ、印刷要求がきた場合に即座に印刷動作へ移れるように、定着ベルト24及び加圧ローラ21の温度を一定温度に保つ動作へ移行する。この状態を待機状態と称し、該待機状態では定着ベルト24及び加圧ローラ21が静止しているが、加熱手段30,31がオンしている。なお、ウォームアップ動作とは機械の電源をオンして定着ベルト24を通紙可能な状態の温度まで上昇させる動作で、その通紙可能な状態の温度に達した時点で終了する。
ここで、ユーザーから印刷要求がきた場合には、定着ベルト24の全体の温度が均一となるように、定着ベルト24の回転を開始し、印刷が可能となる状態まで定着ベルト24を加熱する必要がある。この通紙可能な温度まで定着ベルト24を回転加熱する動作を復帰動作という。そして定着ベルト24の温度が通紙可能な温度まで到達した時点で、給紙装置より用紙が搬送され印刷動作が行われる。このことから、上記待機状態はその始点が通紙可能な状態に達した後に定着ベルト24の回転を停止した時点で、その終点は印刷要求がきて定着ベルト24が回転を開始した時点である。また、上記復帰動作はその始点が印刷要求を受けて定着ベルト24が回転を開始した時点で、その終点は定着ベルト24の温度が通紙可能な通紙温度に到達した時点である。このようにすれば定着装置20に転写材が通紙されるときには確実に通紙温度に到達しているため、熱量不足による定着不良を引き起こすおそれがない。なお、本実施例とは別に、定着ベルト24の温度が通紙可能な温度に到達する前に、給紙装置より用紙を搬送させて、通紙が開始されるまでを復帰動作とすることも可能である。かかる場合の復帰動作はその始点が印刷要求を受けて定着ベルト24が回転を開始した時点で、その終点は定着装置20において通紙が開始された時点である。これにより印刷要求から通紙開始までの復帰動作にかかる時間を、本実施例の復帰動作時間よりも短縮することが可能となる。
定着装置20の制御において、定着ベルト24の通紙時の目標温度は、復帰動作時の目標温度と同等あるいは5deg程度高めに設定することが多いが、図16の例では印刷時の設定温度を復帰目標温度と同一にした場合の例を示している。なお、通紙目標温度と復帰目標温度の差が5deg以上ある場合であっても、温度検知手段が検知する温度情報が、定着ベルト24の回転に伴い上下動する場合(定着ベルト24の位置によって温度が異なり、温度検知手段が検知する温度情報が単調増加しない場合)には、同様適用することができるものである。なぜならば、定着ベルトの温度を監視して、温度情報によりON・OFF制御からPID制御への切替タイミングを決定することが容易ではない点は同様であるためである。印刷動作終了後は定着ベルト24の駆動を停止し、再び待機状態へ移行する。ここで印刷動作の終了は、例えば最終のジョブが定着装置20を通過したことを通過検知手段としてのフォトインタラプタが検知することによって判断することができる。
ここで、PID制御について説明する。
PID制御は、P:Proportional(比例)、I:Integral(積分)、D:Differential(微分)の3つの組み合わせで制御するものであり、制御目標値r(t)と現在値y(t)との偏差に応じ、複数のパラメータを最適化することにより制御を行うものである。
具体的には以下の数式により操作量uを演算する。
Figure 0005458594
ただし
Kp:比例ゲイン TI:積分時間 TD:微分時間
e(t):制御目標値との偏差(=r(t)−y(t))
定着温度制御にPID制御を適用する場合は、数1を用いて単位時間あたりのヒータ通電時間(=DUTY)を操作量uとして演算する。
以下にPID演算式によるDUTYを計算する手順の詳細を述べる。
定着ベルトの制御目標温度r(t)、センサから取得した定着ベルト温度y(t)を基に偏差e(t)を計算する。数1の操作量uをDUTYに置き換えると数2となる。
Figure 0005458594
ここで,数2を階段状近似によりディジタル系に変換するとディジタルPID制御式数3を得る。
Figure 0005458594
ただしT:制御周期
数3を用いて、制御周期ごとに目標制御温度と定着ローラの温度の誤差情報からDUTYを計算する。
このようにPID制御では偏差を基にDUTYを連続的に計算するので、目標制御温度よりも高いか低いかでヒータのON・OFFを切り替えるON・OFF制御などの2値制御と比較して緻密に温度を制御することが可能となる。
なお、数3に示したDUTYを計算する方法であるが、ここでは階段状近似によりディジタル変換を行ったPIDコントローラの例を示したが、数4に示す双一次変換によるディジタル変換を行ったPIDアルゴリズムを使用してもよい。
Figure 0005458594
また、数3では位置型のアルゴリズムを示したが、数5に示すように制御周期ごとのDUTYの変化量を計算する速度型アルゴリズムを使用しても差し支えない。
Figure 0005458594
図17は復帰動作時の定着ベルト24の温度の変化を詳細に示しているが、待機動作時、定着駆動は停止しており、定着ベルト24及び加圧ローラ21が待機目標温度にて一定に保たれている。この時、定着ベルト24は加熱ローラ23に接している部分、及び加圧ローラ21に接している部分のみが加熱されていることになる。回転が開始すると、定着ベルト24上の加熱されていた部分と加熱されていない部分の温度を、温度検知手段25が読みとり、定着ベルト24の温度が上下する。そして上下動を繰り返しながら、温度コントローラ26が加熱手段30への印加電力を制御し、復帰目標温度まで定着ベルト24の温度を上昇させていく。
図3に復帰動作中にON・OFF制御により定着ベルト24の温度を制御している場合の様子を、図4に復帰動作中にPID制御により定着ベルト24の温度を制御している場合の様子を、それぞれ定着ベルト24の温度と、加熱手段30への単位時間当たりの通電時間(DUTY)と共に示す。
なお、本例では待機動作中及び通紙動作中はPID制御により制御されているものとする。
ON・OFF制御による復帰動作では、図3から明らかなように、定着ベルト24の温度が復帰目標温度よりも低い場合は熱源への通電をONし、復帰目標温度よりも高い場合は熱源への通電をOFFするため、通紙可能な温度までに要する昇温時間(以降復帰時間と呼ぶ)を最短のt1とすることができるが、定着ベルト24の温度が量s1のオーバーシュートする。
このような温度がオーバーシュートした状態で用紙が定着装置を通過した場合、熱量過多となり、ホットオフセットなどの障害が起きる可能性がある。
一方、PID制御による復帰動作では、図4に示すように、定着ベルト24の温度が復帰目標温度に近づくにつれてDUTYを弱めるため、ON・OFF制御時と比べ、オーバーシュートは小さくすることができるが(オーバーシュート量s2)、復帰時間がON・OFF制御時と比べt2と長くなるため、印刷が開始されるまでの時間が長くなり、ユーザに待ち時間を発生させてしまうことになる。
そこで本発明では、待機状態からの復帰動作時にON・OFF制御とPID制御を切替えて使用することにより、オーバーシュートを発生させることなく、かつ復帰時間を短くする。
ON・OFF制御とPID制御を切替えるタイミングだが、従来技術のように定着ベルト24の温度を検知して、温度により制御切替点を判断することは困難である。なぜならば図17に示したように、待機状態からの復帰動作時は定着ベルト24の温度が上下動を繰り返しながら上昇していくためである。
図10は点線で示す定着ベルト24の温度が単調増加過程にある状態と、実線で示す上下動を繰り返しながら増加する状態とを示している。
本定着装置20では、図10の点線で示すように、ウォームアップ動作時など定着ベルト24の温度が単調増加過程にある場合、最適な制御切替温度は復帰目標温度から-20degの温度となっている。これは、熱容量、むだ時間(熱源に電力を供給してから定着ベルト24の温度が上昇するまでの時間)から算出している。
しかしながら、定着装置20の場合、待機状態からの復帰動作時においては図中実線で示すように復帰動作時は−30deg〜−5deg程度で定着ベルト24の温度が上下動を繰り返すため、制御切替温度を複数回通過することになり、定着ベルト24の温度を基に制御を切り替え判断を行うのは難しい。特に、待機状態における加熱ローラ23又は加圧ローラ21に接触している部分の温度(待機状態における定着ベルトの最高温度)と、その他の部分における最低温度(待機状態における定着ベルトの最低温度)との間に通紙可能な復帰目標温度が設定されている場合には、必ず復帰動作時において温度情報が復帰目標温度を上下して変動することになるため、従来のように温度検知手段25の温度値に基づいて制御の切換えをすることは困難であり、本構成とすることが有利となる。
そこで、本発明では復帰動作を開始(つまり定着駆動が回転を開始)してからの所定時間経過後、ON・OFF制御からPID制御へ切り替える。この所定時間、すなわちON・OFF制御行う時間を制御切替時間Tsと称し、以下に最適な制御切替時間Tsを決定する実施例について説明する。
図5には復帰動作時にON・OFF制御とPID制御を、制御切替時間Tsで切替えて制御を行った場合の、定着ベルト24の温度とDUTYの様子を示す。
図5からもわかるようにON・OFF制御とPID制御を、制御切替時間Tsで切り替えて制御を行うことにより、復帰時間をON・OFF制御のみで復帰させた場合と同等の時間t3(≒t1)に、オーバーシュート量をPID制御のみで復帰させた場合と同等の量s3(≒s2)にすることが可能となる。
制御切替時間Tsは予め実験やシミュレーションなどにより、目標とするオーバーシュート量と復帰時間に応じて最適な時間を決定しておく。なお、本実施例では目標とするオーバーシュート量を5deg以下としているが、光沢度の低下やホットオフセットが発生しない範囲で、適宜設定することが可能である。
なお、本例ではON・OFF制御とPID制御を併用する例を示したが、PID制御の代わりにそれらを変形させた下記説明するところのPI−D、I−PD制御などの公知のフィードバックコントローラを使用しても差し支えない。
PI−D制御について説明する。
上記したPID制御では、制御目標値がステップ状に変化した場合(例えば定着目標温度が150℃から170℃に変化するような場合)、操作量(定着温度制御ではDUTY)が急変するいわゆるキック現象が起こる。
目標値の急激な変化に素早く追従するためには、キックの発生は当然の動きだが、このキックは操作端、制御対象やプロセスなどに大きな機械的、物理的ショックを与える場合があるため、制御対象によってはキック現象が無視できない場合がある。
そこで、この問題を解決するために、目標値変化に対して最も大きなキックを発生する微分動作を止めて、キックを低減する方法がある。
この制御方法をPID制御(微分先行型PID制御)といい、数6により操作量を演算する。
Figure 0005458594
続いてI−PD制御について説明する。
PI−D制御の説明で記載したPID制御でもキック現象を解消するのに不十分である場合には、微分動作の次に大きなキックを発生する比例動作についても、微分動作と同様の変形を行うことで、キック現象をさらに低減することができる。
この制御方式はI−PD制御(比例微分先行型制御)と呼ばれ、数7により操作量を演算する。
Figure 0005458594
本実施例では、制御切替時間Tsを待機状態の経過時間Tnにより変更する。待機状態では、定着ベルト24及び加圧ローラ21が加熱されている。この為、待機状態の経過時間が長いほど定着装置内部の蓄熱量が増える。定着装置内部の蓄熱量が大きくなると、復帰動作時において定着ベルト24の昇温勾配が大きくなるため、復帰時間が短くなる。
このため制御切替時間Tsの最適時間は定着内部の蓄熱量により異なる。
以下、定着内部の蓄熱量を待機状態の経過時間Tnにより推定して、制御切替時間Tsを決定する方法を示す。
画像形成装置本体100には、任意の時刻から経過時間をカウントするタイマを有しており、ウォームアップ動作を経て、待機動作へ移行した時点でタイマがカウントを開始する。
ユーザから印刷要求により復帰動作を開始した時点で、タイマのカウント値(すなわち待機状態の経過時間Tn)を読み取る。
待機状態の経過時間Tnと制御切替時間Tsの間には表1のようなテーブルが前もって用意されており、テーブルを参照して制御切替時間Tsを決定する。
Figure 0005458594
ここで本発明に適用したTnとTsのテーブルの作成方法について具体例を述べる。
前述のように待機状態では定着ベルト24及び加圧ローラ21が加熱されているため、図7に示すように、待機時間の経過時間と共に定着内部の蓄熱量が増加していき、やがて飽和状態となる。
本例では、実験により待機時間と定着装置内部の蓄熱量の関係を取得し、蓄熱量が飽和状態になったと考えられる時間を300sと見積もり、300sを境に制御切替時間Tsを変更することとした。
次に制御切替時間Tsの決定方法について述べる。
はじめに待機時間が0s、すなわち定着内部蓄熱量が最も少ない状態で、制御切替時間Tsを変化させて通紙実験を行い、通紙時のオーバーシュート量sと復帰時間tを測定する。
図8に制御切替時間Tsを変化させた場合の、通紙時のオーバーシュートsと復帰時間tの関係を示す。本定着装置20では目標値として、通紙時のオーバーシュート量を5deg以下に抑えたいため、制御切替時間Tsを3sとした。図8に示すように制御切替時間Tsを3sとした場合には、復帰時間も損なうことがないため、最適な設定値となっていることがわかる。なお、目標値に応じて設定することができ、上記値に限るものではない。
同様に蓄熱量が飽和状態になったと考えられる待機時間300sの状態で、制御切替時間Tsを変化させて通紙を行い、通紙時のオーバーシュート量sと復帰時間tを取得する。
図9に制御切替時間Tsを変化させた場合の、通紙時のオーバーシュートsと復帰時間tの関係を示す。同様に目標のオーバーシュート量を5deg以下とするため、制御切替時間Tsを1sとした。このとき、復帰時間は制御切替時間Tsを2s以上に延ばした方が最短となるが、本例ではオーバーシュート量を優先して制御切替時間Tsを1sに決定した。なお、この値についても目標値に応じて設定することができることは言うまでもない。なお、本例では上記のようにテーブル参照による制御切替時間Tsの決定の例を示したが、より精度を高めるために、待機状態の経過時間Tnと制御切替時間TsをTs=f(Tn)とし関数化しておき、それらを元に制御切替時間Tsを決定しても差し支えない。以上のように、待機状態の経過時間を基に定着内部の蓄熱量を推定し、制御切替時間Tsを決定することにより、復帰動作時の復帰時間、オーバーシュート量の最適化をより精度よく行うことができる。
本実施例では、制御切替時間Tsを復帰動作開始時点の加圧ローラ21の温度により決定する。実施例2で述べたように、制御切替時間Tsの最適値は定着内部の蓄熱量により異なる。実施例2では定着内部の蓄熱量を待機状態の経過時間を基に推定する方法を示したが、一般に定着装置20には加圧ローラ21に温度検知手段32が取り付けられていることが多く、昨今の定着装置20では、加圧ローラの21熱容量が大きいことが多いことから、加圧ローラ21の温度情報により定着装置20内部の蓄熱量を推定することができる。
実施例2に記載した「待機状態の経過時間で蓄熱量を推定する」方法では、外気温度などの違いにより、同じ待機状態の経過時間でも蓄熱量にある程度の誤差が生じることがある。それに対して、加圧ローラ21の温度情報を用いることで、外気温度によらず蓄熱量を推定することが可能となり、蓄熱量の推定がより精度よく行うことができる。
以下、加圧ローラ21の温度を利用して、制御切替時間Tsを変更する方法を示す。
ユーザからの印刷要求により復帰動作を開始する時点で、温度検知部材32により加圧ローラ21の温度を読み取る。加圧ローラ21の温度Tpと最適な制御切替時間Tsの間には、予め決定されている数式Ts=f(Tp)により関係付けがなされおり、これを基に制御切替時間Tsを決定する。
以下に関係式Ts=f(Tp)の作成方法を具体的に示す。
本例の定着装置では実使用上、加圧ローラ21の温度Tpは80℃〜150℃の範囲で推移する。そこで、加圧ローラ21の温度Tpが(1)80℃のとき、120℃のとき、150℃のときにそれぞれ制御切替時間Tsを変化させて、オーバーシュート量sと復帰時間tを実験的に取得し、それぞれの加圧ローラの温度に対して最適な制御切替時間Tsを決定する。
図11に加圧ローラ21の温度Tpと最適な制御切替時間Tsの関係を示す。測定結果から加圧ローラ21の温度Tpと最適な制御切替時間Tsの間には線形関係があると考えられる。
そこで1次線形近似を行い次式を得た。
Ts=−0.0275 Tp+5.1311以上のように、加圧ローラ21の温度Tpを基に定着内部の蓄熱量を推定し、制御切替時間Tsを決定することにより、復帰動作時の復帰時間、オーバーシュート量の最適化をより精度よく行うことができる。なお、本実施例についてもオーバーシュート量を5deg以下となるように設定している。
請求項4に記載の発明では、制御切替時間Tsを印刷ジョブに含まれるフルカラーまたはモノクロである印刷モードの情報により変更する。
フルカラー印刷ではシアン、マゼンタ、イエロの作像手順を踏むため、モノクロ印刷時に比べてファーストプリントタイム、ファーストコピータイムが長くなる。このことはユーザーから印刷の指令(例えばコピーボタン)を受けてから、定着装置へ用紙が搬送されるまでの時間が、フルカラーとモノクロ印刷時とで異なることを意味しており、要求される復帰時間もカラーモードで異なることを意味する。
そこで、カラーモードにより制御切替時間Tsを変化させることにより、復帰時間、オーバーシュート量をカラーモード毎に最適化することができる。
具体的には、表2に示すように、モノクロ印刷の場合と、フルカラー印刷の場合で別々の制御切替時間Tsをテーブルとして用意しておき、ユーザーからの印刷指令で印刷物のカラーモードが確定した時点で、制御切替時間Tsを決定する。
なお、テーブルの作成方法であるが、実施例2で示したように制御切替時間Tsを変化させた場合の、オーバーシュート量sと復帰時間tを実験的に測定し、最適な制御切替時間Tsを決定する。
Figure 0005458594
表2に示したカラーモードに対する最適制御切替時間Tsは、待機状態の経過時間Tnが0≦Tn≦300の条件で決定している。
以上のように、印刷ジョブに含まれるカラーモード情報により、制御切替時間Tsを決定することにより、復帰動作時の復帰時間、オーバーシュート量の最適化をより精度よく行うことができる。
請求項5に記載の発明では、制御切替時間Tsを用紙の厚さにより変更する。
転写紙が厚いほど、定着するために多くの熱量が必要となる。このため一般的には紙の厚さに応じて通紙時の目標制御温度を変えて対応することが多い。(通常,紙厚が厚いほど通紙時の目標制御温度を高く設定する。)
復帰目標温度は、通紙時の目標制御温度に応じて決定するため、紙の厚さに応じて復帰目標温度が異なることになる。復帰目標温度が異なる場合、最適な制御切替時間Tsが異なることが容易に想像できる。
そこで、紙厚に応じて制御切替時間Tsを決定することにより、復帰時間、オーバーシュート量を紙厚毎に最適化することができる。
以下、紙厚情報を利用して、制御切替時間Tsを変更する方法を示す。なお本実施例では、定着内部の蓄熱量が充分飽和状態にあり、最適な制御切替時間Tsが、紙厚情報のみによって異なる場合の例を示す。
紙の厚さはそれを示す単位として、坪量や連量がよく用いられる。本実施例では転写紙の厚さを坪量(g/m2)で表し、転写紙の厚さに対して表3のような制御切替時間Tsをテーブルとして用意しておく。
Figure 0005458594
転写紙の厚さを判断する方法だが、ユーザーが前もって厚さの情報を入力しておいてもよいし、ペーパーセンサなどを配置し、転写紙の厚さを検知してもよい。転写紙の厚さが確定した時点で、テーブルを参照し、制御切替時間Tsを決定する。
図6に転写紙の厚さに応じて、制御切替時間Tsを変化させ復帰動作を行った場合の定着ベルト24の温度及びDUTYを示す。図6には、転写紙の厚さが70g/m2の場合と80g/m2の場合の例を示している。
転写紙の厚さが80g/m2の場合、70g/m2に比べて通紙時の設定温度を高くする必要があり、復帰目標温度も高くする必要がある。そこで復帰動作時においてON・OFF制御を行う時間である制御切替時間Tsを、設定温度が高い分長く設定することにより、復帰時間、オーバーシュート量を最適化することができる。なお、本実施例についてもオーバーシュート量を5deg以下となるように設定しているが、光沢度の低下やホットオフセットが発生しない範囲で適宜調整すること可能である。(図示例では70g/m2の時、制御切替時間TsがTs1であるのに対して80g/m2の時、制御切替時間TsはTs2としている。)
以上のように、転写紙の厚さの情報により、制御切替時間Tsを決定することにより、復帰動作時の復帰時間、オーバーシュート量の最適化をより精度よく行うことができる。
上述した紙厚による制御切替時間Tsの最適化は、紙厚により復帰目標温度が異なることにのみ起因して行われているため、定着内部の蓄熱量とは独立して制御切替時間Tsを決定することができる。つまり、紙厚による制御切替時間Tsの最適化は実施例1及び2で示した、蓄熱量に応じて制御切替時間Tsを変化させる手法と併用することが可能である。
下記に待機状態の経過時間Tnと、紙厚情報を併用して制御切替時間Tsを決定する場合の一例を示す。
先に述べたように、表1に示すテーブルは定着内部の蓄熱量が飽和状態にある場合(待機状態の経過時間Tnが300s以上である場合)に最適化した制御切替時間Tsとなっている。待機状態の経過時間が300s未満の場合、表1によれば制御切替時間Tsは待機状態の経過時間Tnが300s以上である場合と比較して2s多く見積もる必要がある。
そこで待機状態の経過時間が300s未満の場合における、紙厚による最適制御切替時間Tsのテーブルは表1及び表3に基づいて表4のように修正される。
Figure 0005458594
以上のように、待機状態の経過時間と紙厚情報を併用することで、制御切替時間Tsをより精度よく決定することが可能となる。
上記実施例と同様にして復帰開始時の加圧ローラ21の温度Tpと、紙厚情報を併用して制御切替時間Tsを最適化することもできる。
図11で示した加圧ローラ温度Tpに対する最適制御切替時間Tsは紙厚が70g/m2に対する復帰目標温度とした場合のデータである。例えば紙厚が100g/m2の場合には、復帰目標温度が70g/m2通紙時に比べて高くなるため、制御切替時間Tsは相対的に長くなる。
図12に紙厚が70g/m2の場合と100g/m2の場合での最適制御切替時間Tsを実験的に求めた結果を示す。なお実験方法であるが、実施例2で示したように制御切替時間Tsを変化させた場合の、オーバーシュート量sと復帰時間tを測定し、最適な制御切替時間Tsを求めた。
図12に示すように紙厚が厚い場合、最適な制御切替時間Tsが長くなることがわかる。
以上のように、復帰開始時の加圧ローラ温度と紙厚情報を併用することで、制御切替時間Tsをより精度よく決定することが可能となる。
実施例4では、フルカラー印刷時とモノクロ印刷時とで、ファーストコピー(プリント)タイムが異なり、要求される復帰時間が違う点に着目してカラーモードで制御切替時間Tsを変化させる方法を示した。一方、実施例2、実施例3では、同じ制御切替時間Tsとした場合では、定着内部の蓄熱量により復帰時間が異なることを記載した。
そこでカラーモードと定着内部の蓄熱量の情報を併用して、最適制御切替時間Tsを決定する例を示す。はじめに、カラーモードと待機状態の経過時間の情報を併用して、制御切替時間Tsを決定する例を示す。
表2に示したカラーモードに対する最適制御切替時間Tsは、待機状態の経過時間Tnが0≦Tn≦300の条件で決定している。
図7に示したように、待機状態の経過時間Tnが300 ≦ Tn では内部の蓄熱量がおよそ飽和するため、Tnが300≦ Tnの範囲では制御切替時間Tsを短くすることができる。
そこで、300 ≦ Tnの条件でのカラーモードの違いによる最適制御切替時間Tsは表1及び表2に基づいて表5のように修正される。
Figure 0005458594
以上のように、待機状態の経過時間Tnとカラーモードの情報を併用して制御切替時間Tsを算出することでより精度よく制御を行うことが可能となる。
さらにまた、復帰開始時の加圧ローラ21の温度Tpと、カラーモードを併用して制御切替時間Tsを最適化することもできる。
図11で示した加圧ローラ温度Tpに対する最適制御切替時間Tsの関係はカラーモードがモノクロの時である。カラーモードがフルカラーの場合にはファーストコピー(プリント)タイムがモノクロに比べて長いため、制御切替時間Tsは相対的に短くすることができる。
図13にカラーモードがモノクロの場合とフルカラーの場合での最適制御切替時間Tsを実験的に求めた結果を示す。実験方法は、実施例2で示したように制御切替時間Tsを変化させた場合の、オーバーシュート量sと復帰時間tを測定し、最適な制御切替時間Tsを求めた。
図13に示すようにカラーモードがフルカラーの場合には、モノクロモードの場合に比べて、制御切替時間Tsが短くなることがわかる。
以上のように、復帰開始時の加圧ローラ温度とカラーモード情報を併用することで、制御切替時間Tsをより精度よく決定することが可能となる。なお、ここでは割愛するが、同様にしてカラーモード、転写紙厚さ、及び定着内部の蓄熱量の情報を複合的に組み合わせて制御切替時間Tsを決定しても差し支えない。
なお、本発明の実施の形態及び実施例において、ON・OFF制御から切り替える制御としてPID制御を用いたが、切り替える制御はその他の制御、例えば、PI−D制御、I−PD制御を用いることもできる。
20 定着装置
21 加圧ローラ
23 加熱ローラ
24 定着ベルト
25、32 温度検知手段
30、31 加熱手段
特開昭58−38972号公報 特開昭60−163102号公報 特開平3−116208号公報 特開平9−258601公報

Claims (12)

  1. 回転可能な定着部材と、定着部材に押圧される加圧部材と、少なくとも前記定着部材の一部を部分加熱する熱源を有し、前記定着部材と前記加圧部材とで形成されるニップにてトナー像を担持した転写紙を挟持搬送しつつ当該転写紙にトナー像を熱融着させる定着装置を有し、該定着装置は前記定着部材の温度を検知する温度検知手段と、前記定着部材の温度を制御する温度コントローラとを備えている画像形成装置において、
    前記温度コントローラは、前記定着部材が静止加熱されている待機状態から定着部材を回転させ、通紙温度まで昇温させる復帰動作時に、前記定着部材が回転を開始した時刻から所定時間の間はON・OFF制御による加熱動作を行い、所定時間経過後にPID制御による加熱動作へ切替えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 回転可能な定着部材と、定着部材に押圧される加圧部材と、少なくとも前記定着部材の一部を部分加熱する熱源を有し、前記定着部材と前記加圧部材とで形成されるニップにてトナー像を担持した転写紙を挟持搬送しつつ当該転写紙にトナー像を熱融着させる定着装置を有し、該定着装置は前記定着部材の温度を検知する温度検知手段と、前記定着部材の温度を制御する温度コントローラとを備えている画像形成装置において、
    前記温度コントローラは、前記定着部材が静止加熱されている待機状態から定着部材を回転させ、通紙温度まで昇温させる復帰動作時に、前記定着部材が回転を開始した時刻から所定時間の間はON・OFF制御による加熱動作を行い、所定時間経過後にPI−D制御による加熱動作へ切替えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 回転可能な定着部材と、定着部材に押圧される加圧部材と、少なくとも前記定着部材の一部を部分加熱する熱源を有し、前記定着部材と前記加圧部材とで形成されるニップにてトナー像を担持した転写紙を挟持搬送しつつ当該転写紙にトナー像を熱融着させる定着装置を有し、該定着装置は前記定着部材の温度を検知する温度検知手段と、前記定着部材の温度を制御する温度コントローラとを備えている画像形成装置において、
    前記温度コントローラは、前記定着部材が静止加熱されている待機状態から定着部材を回転させ、通紙温度まで昇温させる復帰動作時に、前記定着部材が回転を開始した時刻から所定時間の間はON・OFF制御による加熱動作を行い、所定時間経過後にI−PD制御による加熱動作へ切替えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3の何れかに1つに記載の画像形成装置において、前記ON・OFF制御により前記定着部材の加熱を行う所定時間を、前記待機状態の経過時間により決定することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし3の何れかに1つに記載の画像形成装置において、前記加圧部材の温度を検知する加圧温度検知手段を設け、前記ON・OFF制御により加熱を行う所定時間を、復帰動作開始時点で前記加圧温度検知手段が検知した前記加圧部材の温度により決定することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし3の何れかに1つ記載の画像形成装置において、カラーモードとモノクロモードの印刷モードを有し、前記ON・OFF制御により加熱を行う所定時間を、印刷ジョブの印刷モードがカラーモードかモノクロモードかによって決定することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし3の何れかに1つ記載の画像形成装置において、前記ON・OFF制御により加熱を行う所定時間を、前記転写紙の用紙厚さにより決定することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1ないし3の何れかに1つに記載の画像形成装置において、前記ON・OFF制御により加熱を行う所定時間を、待機状態の経過時間と前記転写紙の用紙厚さとにより決定することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1ないし3の何れかに1つに記載の画像形成装置において、前記ON・OFF制御により加熱を行う所定時間を、復帰動作開始時点の前記加圧温度検知手段が検知した前記加圧部材の温度と前記転写紙の用紙厚さとにより決定することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1ないし3の何れかに1つに記載の画像形成装置において、前記ON・OFF制御により加熱を行う所定時間を、待機状態の経過時間と印刷ジョブの印刷モードがカラーモードかモノクロモードかによって決定することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1ないし3の何れかに1つに記載の画像形成装置において、前記ON・OFF制御により加熱を行う所定時間を、復帰動作開始時点の前記加圧温度検知手段が検知した前記加圧部材の温度と印刷ジョブの印刷モードがカラーモードかモノクロモードかによって決定することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1ないし11の何れかに1つに記載の画像形成装置において、静止加熱されている待機状態の前記定着部材における最高温度値と最低温度値との間に、通紙温度が設定されていることを特徴とする画像形成装置。
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