JP2006163298A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006163298A
JP2006163298A JP2004358642A JP2004358642A JP2006163298A JP 2006163298 A JP2006163298 A JP 2006163298A JP 2004358642 A JP2004358642 A JP 2004358642A JP 2004358642 A JP2004358642 A JP 2004358642A JP 2006163298 A JP2006163298 A JP 2006163298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
temperature
fixing
fixing device
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004358642A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006163298A5 (ja
Inventor
Kazuro Ono
和朗 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004358642A priority Critical patent/JP2006163298A/ja
Priority to US11/262,985 priority patent/US7437086B2/en
Priority to CN200510119465.XA priority patent/CN1786838B/zh
Publication of JP2006163298A publication Critical patent/JP2006163298A/ja
Publication of JP2006163298A5 publication Critical patent/JP2006163298A5/ja
Priority to US12/904,914 priority patent/USRE45252E1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
    • G03G2215/0103Plural electrographic recording members
    • G03G2215/0119Linear arrangement adjacent plural transfer points
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2035Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/207Type of toner image to be fixed 
    • G03G2215/2074Type of toner image to be fixed  colour
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/207Type of toner image to be fixed 
    • G03G2215/209Type of toner image to be fixed  plural types of toner image handled by the fixing device

Abstract

【課題】定着装置の加熱昇温と画像形成動作とを並行して行い、良好な定着性を確保し、FPOTを最短として、画像形成装置の構成部材に負担(例えば、構成部材の寿命短縮等)を与える事無く、消費電力のロスを防止することが可能なカラー画像形成装置を提供する。
【解決手段】記録材P上のトナー像Rを熱定着する定着装置100と、定着装置部材温度を検知する検知手段101aとを有し、定着装置100の加熱昇温と、作像前処理シーケンスと作像シーケンスを有する画像形成動作とを並行して行い、定着装置部材温度に応じて画像形成動作を開始する画像形成装置において、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とに応じて、定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度と作像処理シーケンス開始温度を可変とすることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、加熱定着装置を用いるカラー画像形成装置(複写機、ファクシミリ、プリンタ等)に関するものである。
近年、複写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置において、カラー化のニーズが高まっている。カラー画像形成方式としては、画像形成速度等の点で電子写真方式が優れていると言われている。
電子写真方式の画像形成装置においては、小型化、高機能化、カラー化、高速化が進められてきているが、他方では省エネルギー化、環境対応等の要求が高まってきており、それらの要求を満たすべく様々な画像形成装置が提案されている。
カラー画像形成装置の省エネルギー化を達成するためには、画像形成装置内で最も消費電力が大きい定着装置における消費電力を小さくすることが必要であり、定着装置における消費電力を小さくするためには、ウォームアップタイム短縮化と、待機時(非画像形成動作時)の消費電力を小さくすることが最も有効である。
待機時の消費電力を小さくするためには、定着装置の待機時の消費電力をOFF、又は待機時の定着部材温度(以下「スタンバイ温度」と称する。)を極力、低温化すると良い。
しかし、定着装置の定着部材及び加圧部材の熱容量が大きい場合には、待機状態から定着可能状態まで定着部材を昇温させるウォームアップタイムが長くなり、コピー開始又はプリント開始を実行して画像を得るまでの時間(以下「FPOT:ファーストプリントアウトタイム」と称する。)が長くなり、使い勝手が悪くなってしまう。
そこで、定着装置の定着部材又は加圧部材の熱容量を小さくすることで、定着装置の待機時の消費電力をOFF、又はスタンバイ温度を低温化しても、ウォームアップタイムが短く、FPOTの短い、使い勝手の良い画像形成装置が要求されている。
しかしながら、従来の一般的な画像形成装置においては、定着装置の定着部材温度が定着可能温度になってから、初めて画像形成動作を開始するので、電源投入や待機状態から画像を得るまでのFPOTが非常に長くかかるという問題があった。
ここで、画像形成動作開始は、例えば、露光装置のレーザー光を反射するスキャナーモータにて高速回転されるポリゴンミラーの回転速度を所定回転速度まで上昇させるためのスキャナー回転スタート、感光ドラム回転スタート、帯電ローラに所定のバイアスを印加する帯電バイアス印加スタート、現像動作スタート(現像ローラ回転スタート、現像ローラに所定バイアスを印加する現像バイアス印加スタート)、ポリゴンミラーが所定回転速度に到達して感光ドラム表面が露光可能状態となった後の露光装置による露光スタート、露光装置の露光スタートにタイミングを同期させる記録材の搬送スタート等がある。
特許文献1や特許文献2において、定着装置の定着部材温度が定着可能温度に到達する前に画像形成動作を開始させる画像形成装置が提案されている。
また、特許文献3において、定着部材の昇温スピード(単位温度あたりの時間変化率、又は単位時間あたりの温度変化率)を検知し、記録材が定着ニップ部到達時に、定着部材温度が定着可能温度に到達するような定着部材温度を予測して、予測した定着部材温度で画像形成動作を開始させる画像形成装置が提案されている。
特開平4−140765号公報 特開2003−57993号公報 特開2003−186343号公報
しかし、特許文献1や2のように、定着装置の定着部材温度が定着可能温度に到達する前に画像形成動作を開始させる画像形成装置においては、画像形成装置に供給される電源電圧が下限値に振れている場合は、記録材が定着ニップ部到達時に、定着部材温度が定着可能温度まで昇温できずに、トナーの記録材への付着力(以下「定着性」と称する)が低下する定着性不良の問題が発生する恐れがある。
また、特許文献3のように、定着部材の昇温スピードを検知し、記録材が定着ニップ部到達時に、定着部材温度が定着可能温度に到達するような定着部材温度を予測して、予測した定着部材温度で画像形成動作を開始させる画像形成装置は、カラー画像形成装置や記録材搬送スピード(プロセススピード)が遅い画像形成装置においては、定着部材温度が低温度の時に、画像形成動作を開始する必要があるため、予測と実際の昇温スピードに誤差が生じて、定着性不良の問題が発生する恐れがある。
さらに、カラー画像形成装置において、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで、同じ定着部材温度で画像形成動作を開始させると、モノカラー画像形成時には、不必要に早く画像形成動作を開始することになり、不必要に早く感光ドラムを回転させるために、感光ドラム表層が削れて、寿命が短くなるという問題や、消費電力がロスしてしまう問題が発生する。
これは、所謂タンデム型中間転写方式のカラー画像形成装置の場合、フルカラー画像形成時には、4つの画像形成ユニットを動作させる必要があるが、例えば、モノカラー画像形成時として白黒画像形成時(ブラック画像形成時)には、中間転写部材移動方向最下流側のブラック画像形成ユニットのみを動作すれば良いので、少なくとも中間転写体移動方向最上流側の例えばイエロー画像形成ユニットの感光ドラムとブラック画像形成ユニットの感光ドラムとの距離の時間分だけ、画像形成動作開始を遅らせることが可能である。しかし、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とにおいて、同じ定着部材温度で画像形成動作を開始させる構成の場合には、モノカラー画像形成時においてもフルカラー画像形成時に適した定着部材温度で画像形成動作開始を行わなければならないので、モノカラー画像形成時は、不必要に画像形成動作が早く開始してしまうことになる。
また、所謂1ドラム型カラー画像形成装置においては、前記問題が特に顕著であり、フルカラー画像形成時は、4色のトナー画像を中間転写体に多重転写する、或いは記録材に直接多重転写する長い時間が必要であるが、モノカラー画像形成時は、1色のトナー画像を中間転写体に転写する、或いは記録材に直接転写するのみの短い時間で良い。しかし、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とにおいて、同じ定着部材温度で画像形成動作を開始させる構成の場合には、モノカラー画像形成時の短い時間で定着部材温度が定着可能温度に到達しているように、画像形成動作開始の定着部材温度を決定するため、フルカラー画像形成時の長い時間の間、定着装置で消費電力をロスしてしまうことになる。
そこで本発明は、定着装置の加熱昇温と画像形成動作とを並行して行い、良好な定着性を確保し、FPOTを最短として、画像形成装置の構成部材に負担(例えば、構成部材の寿命短縮等)を与える事無く、消費電力のロスを防止することが可能なカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るカラー画像形成装置の代表的な構成は、
記録材上のトナー像を熱定着する定着装置と、定着装置部材温度を検知する検知手段とを有し、定着装置の加熱昇温と、作像前処理シーケンスと作像シーケンスを有する画像形成動作とを並行して行い、定着装置部材温度に応じて画像形成動作を開始する画像形成装置において、
フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とに応じて、定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度を可変とすることを特徴とする。
すなわち、作像前処理シーケンスは、画像形成装置が作像開始可能状態に準備するシーケンスであり、主に像担持体である感光ドラムの回転を開始するシーケンスである。従って、所定の定着装置部材温度で感光ドラム回転を開始するタイミングを、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とにおいて可変とすることにより、モノカラー画像形成時の感光ドラム回転時間を短縮して、感光ドラムを長寿命化できる。すなわち、画像形成装置の構成部材に負担(例えば、構成部材の寿命短縮等)を与える事無く、消費電力のロスを防止することが可能なカラー画像形成装置を提供することができる。
図1〜図11により本発明に係る実施例1について説明する。
(1)カラー画像形成装置
電子写真方式のカラー画像形成装置は、1つの感光体の周りに複数色の現像装置を備える1ドラム型のものと、複数の感光体にそれぞれ個別に現像装置を備えるタンデム型のものとがある。また、これらのカラー画像形成装置の中でも中間転写方式が主流を占めつつある。この方式は、転写材を選ばないこと、カラーレジストレーションが優れている(色ずれが少ない)こと等の利点がある。さらに、エコロジー対応のために、転写残トナーを回収して再利用することで、消費するトナー量を減少させると同時に、廃棄するトナー量を減少させる方式、例えば、現像同時クリーニング方式等の感光体クリーニング手段を無くした方式(クリーナーレス)を採用した複写機やプリンタ等が実用化されてきており、また、このようなシステムを採用することで、小型化できる等の利点がある。
図1は本実施例1におけるカラー画像形成装置の概略構成図である。この装置はタンデム型・中間転写方式の電子写真カラー画像形成装置である。
このカラー画像形成装置は、それぞれ色の異なる4色のトナー像を形成する4個の画像形成ユニットY(イエロー)・M(マゼンタ)・C(シアン)・Bk(ブラック)を配置しており、これら画像形成ユニットを縦貫するようにして、中間転写体としてのエンドレスの中間転写ベルト19が配置されている。
これら4個の画像形成ユニットY・M・C・Bkは、同様の構成であり、以下では、代表してイエローの画像形成ユニットYの構成を説明する。
像担持体として、例えば表層がOPC(有機光半導体)からなる円筒型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」と称する。)11Yは、矢印A方向へ回転駆動される。15Yは感光ドラム11Yの表面を一様均一に帯電する帯電ローラである。所定のバイアスが印加された帯電ローラ15Yは感光ドラム11Yと接触従動回転して、感光ドラム11Yの表面を所定の電位に帯電する。帯電された感光ドラム11Yは露光装置16Yによる露光光(レーザー光等)による露光が行われて、入力原稿の色分解画像と対応した静電潜像が形成される。現像装置12Yは現像ローラで帯電したトナーを用いて静電潜像の現像を行い、静電潜像に対応したトナー像を感光ドラム11Yの表面に形成する。感光ドラム11Y上のトナー像は、1次転写ニップ部(1次転写部)T1Yにおいて、感光ドラム11Yとほぼ同速度で回転している中間転写ベルト19上に、所定のバイアスが印加された1次転写ローラ13Yによって1次転写される。中間転写ベルト19に対するトナー像の1次転写後の感光ドラム11Y上の1次転写残トナーは、ブレード又はブラシ等が配置された感光ドラムクリーニング装置14Yにより回収され、1次転写残トナーが除去された感光ドラム11Yは、再び帯電ローラ15Yにより一様均一に帯電されて繰り返して作像に供される。17Yはトナー補給装置であり、現像装置12Yに対して補給路18Yを介してトナーを逐次補給する。
中間転写ベルト19は、駆動ローラ20、支持ローラ21、バックアップローラ22に張架され、4個の画像形成ユニットY・M・C・Bkの感光ドラム11Y・11M・11C・11Bkに接触しながら、駆動ローラ20の矢印B方向の回転により回転駆動される。中間転写ベルト19は1次転写ローラ13Y・13M・13C・13Bkと感光ドラム11Y・11M・11C・11Bkとの間に挟み込まれ、これにより、感光ドラム11Y・11M・11C・11Bkと中間転写ベルト19との間に1次転写ニップ部T1Y・T1M・T1C・T1Bkが形成される。
フルカラーモード(フルカラー画像形成)が選択されている場合は、以上のような作像動作が4個の各画像形成ユニットY・M・C・Bkにて実行されて、感光ドラム11Y・11M・11C・11Bk上にそれぞれ形成されたイエロートナー像・マゼンタトナー像・シアントナー像・ブラックトナー像が中間転写ベルト19上に順次多重転写される。なお、色順は上記に限られず画像形成装置により任意である。
そして、中間転写ベルト19上に多重転写されたトナー像は、バックアップローラ22でバックアップされた中間転写ベルト19と2次転写ローラ23との間に形成された2次転写ニップT2において、給紙カセット25内から一枚分離給送され、レジストローラ対24によって2次転写ニップT2に対して所定の制御タイミングで供給された記録材(転写材)P上に所定のバイアスを印加された2次転写ローラ23により一括2次転写される。トナー像が2次転写された記録材Pは搬送経路Dを搬送されて定着装置100に導入され、記録材P上のトナー像が加圧・加熱されて記録材P上にフルカラートナー像が定着される。
また、2次転写ニップT2において記録材Pに対するトナー像の2次転写後の中間転写ベルト19上の2次転写残トナーは、ブレード又はブラシ等が配置された中間転写ベルトクリーニング装置30により回収され、2次転写残トナーが除去された中間転写ベルト19は繰り返して画像形成の1次転写に供される。
また、たとえば黒単色のモノカラーモード(モノカラー画像形成)や2〜3色モードの場合は、必要な色の画像形成ユニットにおいて感光ドラムに対する画像形成が実行され(不必要な画像形成ユニットにおける感光ドラムは空回転)、そのトナー像が1次転写ニップ部T1にて中間転写ベルト19上に1次転写され、さらに2次転写ニップ部T2にて記録材Pに2次転写されて定着装置100へ導入される動作が実行される。
(2)定着装置100
画像形成装置における定着装置としては、ローラ加熱方式の定着装置が一般的に採用されている。このローラ加熱方式の定着装置は、加熱源としてのハロゲンヒータを内包したアルミニウムや鉄等の円筒状芯金上に耐熱離型層を被覆した定着部材としての定着ローラと、芯金上に耐熱弾性層と耐熱離型層を被覆した加圧部材としての加圧ローラとで定着ニップ部を形成し、定着ローラと加圧ローラとを共に回転させ、定着ニップ部において、記録材を搬送しながら加圧・加熱して、トナー像を記録材上に定着させるものである。
特に、カラー画像形成装置における定着装置の定着ローラは、画像光沢均一性等から、円筒状芯金上に耐熱弾性層と耐熱離型層を被覆したものが採用されている。これは、定着ローラに耐熱弾性層が無い場合は、記録材上のトナーの凹凸に定着ローラ表面が追従できず、均一にトナーを溶融できずに、微小な光沢ムラが発生する。一方、定着ローラに耐熱弾性層が有る場合は、記録材上のトナーの凹凸に定着ローラ表面が追従することにより、均一にトナーを溶融でき、微小な光沢ムラの発生を防止できる。定着ローラ及び加圧ローラにオイル塗布を行い、ローラへのトナー付着を防止する構成においては、耐熱離型層を省き、耐熱弾性層のみ被覆した定着ローラや加圧ローラを採用しているものもある。
また、近年の省エネルギー化、及びウォームアップタイム短縮化(クイックスタート化)の要求から、加圧ベルト加熱方式の定着装置や、定着ベルト加熱方式の定着装置が実用化されている。
加圧ベルト加熱方式の定着装置は、ハロゲンヒータを内包したアルミニウムや鉄等の円筒状薄肉芯金上に耐熱弾性層と耐熱離型層を被覆した定着部材としての定着ローラと、加圧部材としての加圧パッドを内包した加圧ベルトとで定着ニップ部を形成し、定着ローラと加圧ベルトとを共に回転させ、定着ニップ部において、記録材を搬送しながら加圧・加熱して、トナー像を記録材上に定着させるものである。
定着ベルト加熱方式の定着装置は、加熱源としてのセラミックヒータと、加圧部材としての加圧ローラとの間に、定着部材としての定着ベルトを挟ませて定着ニップ部を形成し、定着ベルトと加圧ローラとを共に回転させ、定着ニップ部において、記録材を搬送しながら加熱・加圧して、トナー像を記録材上に定着させるものである。
さらに、近年、定着ベルト加熱方式の定着装置として、導電性のベルト自身を発熱させる電磁誘導加熱方式の定着装置が提案され、実用化されている。これは、定着ベルト自身あるいは定着ベルトに近接させた導電性部材に渦電流を発生させ、ジュール熱によって発熱させるものである。電磁誘導加熱方式では、定着部材としての定着ベルト自身を発熱させることができるため、熱エネルギーを効率良く使用することができるので、より省エネルギー化できる利点を持つ。
このような加圧ベルト加熱方式の定着装置や、ヒータや電磁誘導による定着ベルト加熱方式の定着装置は、ローラ加熱方式の定着装置と比較して、定着部材としての薄肉定着ローラや定着ベルト、加圧部材としての加圧ベルトの熱容量が非常に小さいため、加熱源からの熱エネルギーを効率良く使用することができる。このため、画像形成装置の電源投入やスリープ状態から、画像形成可能までのウォームアップタイムを短く、或いはウォームアップタイムをゼロにすることができるクイックスタートが可能である。さらに、クイックスタートが可能であるため、画像形成時以外の待機中に定着部材を予熱する必要が無いので、画像形成装置の消費電力が小さくなり、省エネルギー化が可能である。
クイックスタート定着装置は、定着装置部材の加熱昇温開始から所定の定着温度に到達するまでに要する立ち上げ時間が60秒以内、さらには省エネ法基準を考慮すると、30秒以内とするのが好ましい。
図2は本実施例における定着装置100の概略構成図(横断面模型図)である。この定着装置100は特開昭63−313182号公報・特開平2−157878号公報・特開平4−44075〜44083号公報・特開平4−204980〜204984号公報等に記載の定着ベルト加熱方式(フィルム加熱方式)の定着装置である。
定着装置100は、加熱源としてのセラミックヒータ105(以下、ヒータ105と称する)と、定着部材としての定着ベルト103と、加圧部材としての加圧ローラ102と、定着装置部材温度を検知する検知手段としてヒータ105の温度を検知する第1と第2のサーミスタ101a及び101bと、ヒータ105の支持及び定着ベルト103の回転移動のガイドを兼ねるホルダ104とを備えている。
図4はヒータ105の概略構成を示す模式的拡大横断面図である。図6はヒータ105の定着ベルト103側(ベルト摺動面側)とは逆側(ヒータ背面側)の、一部切欠きの模式的平面図である。図7はヒータ105の定着ベルト103側(ベルト摺動面側、ヒータ表面側)の模式的平面図である。
ヒータ105は、定着ベルト103及び記録材Pの移動方向aに直交する方向を長手とする低熱容量の横長の面状加熱体である。
ヒータ105は、アルミナ(Al)や窒化アルミニウム(AlN)等のセラミックスを主成分とするヒータ基板106を有する。本実施例では、ヒータ基板106として、厚み0.7mm、幅12mm、長さ280mm、熱伝導率が100W/(m・K)の窒化アルミニウムを用いた。
ヒータ基板106の定着ベルト摺動面側と逆側は、TaSiO、AgPd、TaN、RuO又はニクロム等の電気抵抗材料で、厚み20μm、長さ230mm、幅2mmを、隙間1mmで折り返した2本の抵抗発熱体108と、抵抗発熱体108に電力を供給するための導電材料である導電パターン109とを、スクリーン印刷により塗工・焼成し、抵抗発熱体108上に絶縁層及び保護層としてのガラス層107が被覆されている。
またヒータ基板106の定着ベルト摺動面側は、定着ベルト103との摺動性を向上させるため、ポリイミドを主成分とするPI層110が定着ベルト幅を含むように被覆されている。
定着ベルト103は、図2に示すように、その内周長がホルダ104の略外周長より若干長く採られており、以って、定着ベルト103はホルダ104に無張力にて外嵌されている。
図3は、定着ベルト103の層構成を示した模式的断面図である。定着ベルト103は、クイックスタート性を向上させるために低熱容量化を図り、本実施例では、定着ベルト基材として厚み40μm、内径30mmの円筒状SUS材のベース層103a上に、厚み300μmのシリコーンゴムの耐熱弾性層103bを被覆し、さらに厚み30μmのPFAチューブの耐熱離型層103cを被覆してある。
定着ベルト103は、厚み200μm以下、好ましくは20〜80μm程度の耐熱素材たるPTFE、PFA又はFEP等を主成分とする無端帯状体であるという単層構造、或いは、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES又はPPS等の耐熱樹脂材やSUS等の金属材を主成分とするベース層としての無端帯状体の外周面に、PTFE、PFA又はFEP等を主成分とする耐熱離型層としての無端帯状体を被覆するという複層構造等も使用できる。
しかし、本実施例の定着ベルト103は、クイックスタート性を向上させるため、ベース層103aは、ポリイミド等の耐熱樹脂材よりも高熱伝導率である金属材のSUS材を使用し、画像光沢均一性向上のため、耐熱弾性層を被覆する構成を採用した。
加圧ローラ102は弾性ローラであり、芯金102aにシリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱弾性層102bを設けて硬度を下げたもので、表面性及びトナーRに対する離型性を向上させるため、弾性層102bの外周面にPTFE、PFA、FEP等のフッ素樹脂層を設けても良い。本実施形態では、φ8mmの芯金102aに、シリコーンゴムの耐熱弾性層102bを被覆し、さらに厚み50μmのPFAチューブの耐熱離型層を被覆したφ25mmの加圧ローラ102を採用した。
定着ベルト103及びヒータ105は、定着装置100に設けられた加圧機構(不図示)により、加圧ローラ102に加圧されるようになっており、互いに圧接された定着ベルト103と加圧ローラ102との間には、未定着トナー画像を担持した記録材Pが通紙される定着ニップ部Nが形成されるようになっている。
また、本実施形態では、加圧ローラ102は、定着装置100の外部に設けられた駆動機構Mから駆動力を受けることにより図2において矢印Yの時計方向に回転駆動されるようになっている。定着ベルト103は、この加圧ローラ102の回転駆動により、定着ニップ部Nにおける加圧ローラ102と定着ベルト103の外周面との摩擦力で定着ベルト103に回転力が作用し、定着ベルト103の内周面が定着ニップ部Nにおいて、ヒータ105に密着・摺動しながら、矢印Xの反時計方向に、加圧ローラ102の周速度と略同じ周速度をもってホルダ104の外回りを回転状態になる(加圧ローラ駆動方式)。
故に、定着ニップ部Nへの突入を開始した記録材Pが定着ベルト103及び加圧ローラ102に挟持・搬送されながら、未定着トナー画像がヒータ105の加熱により溶融し、加圧されて、定着画像として記録材Pに定着される。
抵抗発熱体108への電力供給制御について図5・図6に基づいて、以下に説明する。図5・図6は、商用電源201から抵抗発熱体108への電力供給経路を示す模式図である。抵抗発熱体108は、トライアック200を介して、商用電源201から電力供給を受けるようになっており、商用電源201から抵抗発熱体108への電力供給は、電力供給制御手段たる中央処理装置203(以下、CPU203と称する。)により制御されている。
ヒータ105の温度を検知する温度検知手段としての第1のサーミスタ101a(メインサーミスタ)は、図6のように、装置に通紙使用可能な最小サイズ幅の記録材の通紙領域内に対応するヒータ背面部分に配置してある。第2のサーミスタ101b(サブサーミスタ)は、装置に通紙使用可能な最大サイズ幅の記録材の通紙領域の端部寄りのヒータ背面部分に配置してある。最大サイズ幅は抵抗発熱体長に略対応している。
第1と第2のサーミスタ101aと101bで検知されるヒータ温度情報(アナログ情報)はそれぞれA/D変換回路202によりデジタル情報に変換されて、CPU203に入力される。
CPU203は、第1のサーミスタ101aから入力されたヒータ105の温度情報と所定の目標温度とを比較し、その差分から、トライアック200を介して、商用電源201から抵抗発熱体108への供給電力をPID制御(比例、微分、積分制御)し、ヒータ105の温度を所定の定着温度になるように制御して、定着ベルト103の表面温度を所定の定着温度になるように制御する。従って、第1のサーミスタ101aはヒータ105を定着温度に制御する温調制御用サーミスタである。
CPU203は、ヒータ105の温度情報を所定周期毎に監視し、所定周期毎に抵抗発熱体108への供給電力を補正する。
本実施例では、所定周期期間において、商用電源201から出力される交流電源の半波毎に商用電源201から抵抗発熱体108への電力供給に供されるか否かを選択する波数制御を採用している。
所定周期に亘る商用電源201から抵抗発熱体108への供給電力量の調節は、波数制御の他に、商用電源201から出力される交流電源の位相範囲を決定する位相制御もあるが、波数制御は位相制御に比べ、ノイズ(高調波電流等)の発生が少ない等の利点を持つ。
第2のサーミスタ101bは、定着ニップ部Nに記録材として小サイズが通紙された場合、定着ベルト103、ヒータ105、加圧ローラ102等の非通紙領域部において温度が上昇して、定着装置部材が破損してしまうことを防止するため、非通紙領域部の温度を測定するものである。CPU203は、この第2のサーミスタ101bが所定温度以上を検知すると、第1のサーミスタ101aで制御するヒータ105の温度を低下させる、又は定着ニップ部Nに挿入する記録材間隔を広げる、等の非通紙部昇温防止制御を実行する。従って、第2のサーミスタ101bは、サブ的な役割の非通紙部昇温検知用サーミスタである。
(3)画像形成動作シーケンス
本実施形態の画像形成装置の画像形成動作ついて説明する。図8は画像形成動作シーケンスのタイミングチャートである。画像形成装置本体のCPU203に、イメージリーダーやコンピュータ等のホスト装置(不図示)から画像信号と共にプリント信号Sが入力されると、CPU203は画像形成動作シーケンスを開始させる。
まず、定着装置100のヒータ105は、所定の定着温度を目標にして加熱が開始され、ヒータ105の加熱とほぼ同時に駆動機構Mが起動されて、定着ベルト103及び加圧ローラ102の回転が開始される。また、露光装置17Y、17M、17C、17Bkのスキャナー回転スタートが開始され、ポリゴンミラーを所定回転速度まで、回転スピードを上昇させる。
定着装置100の加熱開始及びスキャナー回転スタートは、画像形成装置本体へのプリント信号Sの入力と同時、あるいはプリント信号入力後に行われる。
定着装置及びスキャナー回転以外の画像形成動作は、本実施例において、a)作像前処理シーケンスとb)作像シーケンスとに分けて考える。
a)作像前処理シーケンスは、ヒータ105の温度が所定温度到達時に、感光ドラム11Y、11M、11C、11Bkの回転が開始される。そして、感光ドラム回転スタートから、所定時間後に、帯電ローラに所定電圧を印加する帯電バイアス印加スタートを開始して、感光ドラム表面を所定電位に帯電する。これは、感光ドラム回転スタートと、帯電バイアス印加スタートを同時に行うと、感光ドラム上にメモリが発生する恐れがあるためである。
次に、感光ドラム11Y、11M、11C、11Bkの表面上の所定電位に帯電した部位が、現像装置12Y、12M、12C、12Bkの現像部位に到達してから、現像動作スタート(現像ローラ回転スタート、現像ローラに所定バイアスを印加する現像バイアス印加スタート)を開始する。これは、感光ドラム表面上の所定電位に帯電した部位が、現像装置の現像部位に到達する前に現像バイアスを印加すると、感光ドラム上に現像ローラ上のトナーが飛翔してしまう恐れがあるためである。
また、感光ドラム表面上の所定電位に帯電した部位が、1次転写ローラ13Y、13M、13C、13Bkとの接触部位に到達した後、1次転写ローラに所定の電圧又は電流を印加して、1次転写ローラの抵抗値を検知して、感光ドラム上のトナー像を中間転写ベルト19上に転写する1次転写時に、1次転写ローラに印加する定電圧値または定電流値を決定する。同様に、2次転写ローラ23に所定の電圧又は電流を印加して、2次転写ローラの抵抗値を検知して、中間転写ベルト19上のトナー像を記録材P上に転写する2次転写時に、2次転写ローラに印加する定電圧値または定電流値を決定する。ただし、この1次転写ローラ及び2次転写ローラへの印加バイアス値を決定するシーケンスは、毎回行わなくても良い。
そして、感光ドラム回転スタートと同時、あるいは感光ドラム回転スタート後に、給紙カセット25内から取り出された記録材Pがレジストローラ対24位置で待機する。
ポリゴンミラーの回転速度が所定回転速度に到達し、感光ドラム、現像装置、1次転写ローラ等が作像開始可能状態となった時点で、作像前処理シーケンスが終了する。
従って、作像前処理シーケンスは、画像形成装置が作像開始可能状態に準備するシーケンスであり、主として感光ドラム回転を開始するシーケンスである。
b)次に、作像前処理シーケンスが終了後、作像シーケンスが開始される。作像シーケンスは、中間転写ベルト19上に1次転写により各色トナーが多重転写されるように、露光装置17Y、17M、17C、17Bkから、所定のタイミングで感光ドラム11Y、11M、11C、11Bk上にレーザー等の露光光の露光が開始される。
そして、中間転写ベルト19上の1次転写により多重転写されたトナー画像が、2次転写ローラ23により、記録材P上に2次転写されるように、露光装置からの露光スタートと同期した所定のタイミングでレジストローラ対24が記録材Pの搬送を開始する。
2次転写ローラ23により、中間転写ベルト19上のトナー画像が2次転写された記録材Pは、定着装置100に搬送され、記録材P上にトナー像が定着され、画像形成装置外に搬送されて、画像形成動作が終了する。
従って、作像シーケンスは、画像形成装置が作像を開始するタイミング(画像書き出しタイミング)を決定するシーケンスであり、主として露光を開始するシーケンスである。
本実施例の作像シーケンスは、露光スタートを起点として開始される構成であるが、画像形成装置構成によっては、例えば、1次転写部位(1次転写ローラ13Y、13M、13C、13Bk)と、2次転写部位(2次転写ローラ23)と、レジストローラ対24と、給紙カセット25との距離関係によっては、給紙カセット25やレジストローラ対24からの記録材Pの給紙タイミングに同期させて、露光スタート、1次転写、2次転写が開始される構成の場合には、給紙カセット25やレジストローラ対24からの記録材Pの給紙スタートを起点として、作像シーケンスが開始される構成でも良い。この場合には、作像シーケンスは、主として記録材Pの給紙を開始するシーケンスとなる。
図9は、ヒータ105が室温時に、プリント信号Sが画像形成装置に入力されてヒータ105の加熱昇温がスタートし、第1のサーミスタ101aが検知したヒータ105の温度上昇を示す模式図である。
ヒータ105が所定電力で、加熱を開始し、所定の定着温度(定着可能温度)T(℃)に到達した時点(定着ベルト103の表面が所定の定着温度に到達した時点)で、サーミスタ101aによる検知温度に応じて、ヒータ105に供給する電力をPID制御により増減して、ヒータ105が定着温度T(℃)となるように制御される。
ヒータ105の温度が定着温度T(℃)に到達した時点に、記録材Pの先端が定着ニップ部Nに到達するようなタイミングで、画像形成を行うと、定着性不良の発生や消費電力ロスも無く、好適である。
ここで、td4C(秒)は、フルカラー画像形成時において、作像前処理シーケンスを開始し、続けて作像シーケンスを行い、記録材Pの先端が定着ニップ部Nに到達するまでの所要時間である。
従来の画像形成装置は、フルカラー画像形成時もモノカラー画像形成時(例えばブラック画像)も、ヒータ105の温度が同一の所定温度、例えばヒータ105が定着温度T(℃)到達時点から、td4C(秒)前の時点のヒータ105温度であるTd4C(℃)時に、作像前処理シーケンスを開始し、ヒータ105温度が定着温度T(℃)となる時点で、記録材P先端が定着ニップ部Nに到達するように制御していた。
しかし、ブラック画像形成時の作像前処理シーケンス開始温度は、フルカラー画像形成時よりも、例えば、1次転写ローラ13Yと13Bk間距離の時間分(前記距離÷中間転写ベルト19の回転速度)のt1(秒)分だけ遅れたTdBk(℃)としても良い。
そこで、本実施例はフルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで、作像前処理シーケンス開始を行うヒータ105の温度を可変とすることにより、感光ドラムの長寿命化を図る構成である。
ここで、tdBk(秒)は、ブラック画像形成時において、作像前処理シーケンスを開始してから、続けて作像シーケンスを行い、記録材P先端が定着ニップ部Nに到達するまでに要する時間である。本実施形態では、tdBk(秒)は、td4C(秒)と比較して、t1(秒)短い。よって、フルカラー画像形成時の作像前処理シーケンス開始温度と、ブラック画像形成時の作像前処理シーケンス開始温度とを同一とした場合、ブラック画像形成時において、ヒータ105温度が定着温度T(℃)に到達する前に記録材Pが定着ニップ部Nに到達してしまい、定着性不良が発生する問題や、フルカラー画像形成時において、ヒータ105温度が定着温度T(℃)に到達した後に、すぐに記録材Pが定着ニップ部Nに挿入されず、消費電力ロスやFPOTが長くなる等の問題等があった。
本実施例は、図9で示すように、フルカラー画像形成時は、従来例と同様に、ヒータ105の温度がTd4C(℃)時に、作像前処理シーケンス開始を行う。ブラック画像形成時は、ヒータ105の温度が定着温度T(℃)到達時点から、tdBk(秒)前の時点のヒータ105の温度であるTdBk(℃)時に、作像前処理シーケンスを開始し、ヒータ105の温度が定着温度T(℃)となる時点で、記録材P先端が定着ニップ部Nに到達するように制御する。
従って、本実施例によると、ブラック画像形成時には、フルカラー画像形成時と比較して、ヒータ105の温度が高い温度で作像前処理シーケンスを開始するので、t1(秒)分、感光ドラム11Y、11M、11C、11Bkの回転時間が短縮され、感光ドラム11Y、11M、11C、11Bk表層が、帯電により劣化して、感光ドラムクリーニング装置14Y、14M、14C、14Bkのブラシやブレードとの摺擦による削れが減少し、モノカラー画像形成時の感光ドラム寿命を長寿命化する画像形成装置を提供することができる。
実際には、カラー画像形成装置においても、一般オフィス等で使用される場合、文書画像等のブラック画像が多く、写真等のフルカラー画像が少ないので、本実施例の効果は大きく、感光ドラム寿命が約1.3倍程度長寿命化する効果があった。しかしながら、フルカラー画像が多いデザイン関係オフィスや、連続プリント枚数が多い印刷業務オフィスにおいては、感光ドラム寿命が1.1倍程度で効果が小さかった。
また、カラー画像形成装置において、画像形成装置構成にもよるが、一般的に、記録材P上の単位面積当たりのトナーR量が、フルカラー画像形成時は、モノカラー画像形成時と比較して、最大約2倍のトナー量となる。従って、記録材搬送速度が同一の場合、トナーRの記録材Pへの定着可能温度は、フルカラー画像形成時は高く、モノカラー画像形成時は低い。
図10は、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで、定着温度を可変とした場合のヒータ105の温度上昇を示す模式図である。ヒータ105の定着温度を、フルカラー画像形成時はT4C(℃)とし、モノカラー画像形成時(例えば、ブラック画像形成時)はフルカラー画像形成時よりも低いTBk(℃)とする画像形成装置においても、前記と同様に、ヒータ105の定着温度T4C(℃)及びTBk(℃)到達時点から、td4C(秒)及びtdBk(秒)前のヒータ105温度Td4C(℃)及びTdBk(℃)に作像前処理シーケンスを開始することにより、モノカラー画像形成時の感光ドラム長寿命化の効果を得ることができる。
また、モノカラー画像形成時は、フルカラー画像形成時と比較して、定着温度を低下させる構成によると、モノカラー画像形成時のFPOTを短縮できるのでより好適である。
さらに、前述したように、カラー画像形成装置において、記録材搬送速度が同一の場合、トナーの記録材への定着可能温度がフルカラー画像形成時は高く、モノカラー画像形成時は低いことから、定着温度を同一として、モノカラー画像形成時の画像形成速度(記録材搬送速度)を速くした画像形成装置も実用化されている。
図11は、フルカラー画像形成時のヒータ105の温度上昇を実線で示し、フルカラー画像形成時よりも画像形成速度(記録材搬送速度)を速くしたブラック画像形成時のヒータ105温度上昇を1点鎖線で示す模式図である。
このブラック画像形成時のヒータ105温度上昇は、定着ベルト103及び加圧ローラ102の回転速度が速いため、定着ベルト103や加圧ローラ102に吸熱される熱量が多いので、昇温傾きが小さくなっている。また、ブラック画像形成時は、記録材P搬送速度が速いため、作像前処理シーケンスを開始してから、続けて作像シーケンスを行い、記録材P先端が定着ニップ部Nに到達するまでの所要時間tdBk(秒)は、図9または図10より小さくなる。
よって、図11で示すように、ヒータ105の定着温度T(℃)をフルカラー画像形成時とブラック画像形成時とで同一とし、フルカラー画像形成時よりブラック画像形成時に、記録材P搬送速度(画像形成速度)を速くした構成においても、前記と同様に、ヒータ105の定着温度T(℃)到達時点から、td4C(秒)及びtdBk(秒)前のヒータ105温度Td4C(℃)及びTdBk(℃)に作像前処理シーケンス開始することにより、モノカラー画像形成時の感光ドラム長寿命化の効果を得ることができる。
以上述べたように、本実施例によると、定着装置の加熱昇温と画像形成動作とを並行して行い、定着装置部材温度に応じて画像形成動作を開始する画像形成装置において、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで、定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度を可変とすることによって、モノカラー画像形成時の感光ドラム等の画像形成装置構成部材の寿命を長寿命化することが可能となる画像形成装置を提供することができる。
モノカラー画像形成時における定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度は、フルカラー画像形成時における定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度よりも高く設定することにより、感光ドラム長寿命化、消費電力ロスや定着性不良の防止ができる。
定着温度や画像形成速度(記録材搬送速度)に応じて、作像前処理シーケンス開始温度を可変とすることにより、定着温度や画像形成速度が可変する画像形成装置においても、感光ドラム長寿命化、消費電力ロスや定着性不良の防止ができる。
定着装置部材の加熱昇温から定着温度に到達するまでに要する立ち上げ時間が60秒以下、より好ましくは30秒以下であるような低熱容量の定着装置部材を用いたクイックスタート定着装置に本発明を適用すると、定着装置部材の昇温スピードが速いので、感光ドラム長寿命化、消費電力ロスや定着性不良の防止効果の割合が大きい利点を持つ。
図12〜14により本発明に係る実施例2について説明する。
実施例1は、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで、定着装置の作像前処理シーケンス開始温度を可変とすることによって、モノカラー画像形成時の画像形成装置部材を長寿命化するものである。
しかし、実施例1において、画像形成装置に供給される電圧(電力)が下限値の場合、定着装置100のヒータ105に供給される電力が小さく、ヒータ105の昇温スピードが遅いため、これに起因する定着性不良の発生が考えられる。
また、実施例1において、画像形成装置に供給される電圧(電力)が上限値の場合、定着装置100のヒータ105に供給される電力が大きく、ヒータ105の昇温スピードが速いため、定着装置での消費電力のロスが発生する、また定着ベルト103表面温度及び加圧ローラ102表面温度が高温になり、画像形成開始1枚目の記録材上の画像先端部の定着ベルト一周分に光沢ムラが発生することも考えられる。
図12は実施例1における定着装置100への供給電力が上下限時の制御を示す模式図である。フルカラー画像形成時のヒータ105温度上昇において、ヒータ105への供給電力が中心値の場合を実線で示し、供給電力が上限値の場合を1点鎖線で示し、供給電力が下限値の場合を2点鎖線で示している。
実線の中心電力時は、ヒータ105温度がTd4C(℃)時点に作像前処理シーケンスを開始すると、td4C(秒)後の記録材P先端が定着ニップ部Nに挿入される時点で、丁度、ヒータ105温度が定着温度T(℃)に到達するので、消費電力のロスも無く、定着性は良好である。
しかし、1点鎖線の上限電力時は、ヒータ105温度がTd4C(℃)時点に作像前処理シーケンスを開始すると、ヒータ105温度は、昇温スピードが速いために、記録材P先端が定着ニップ部Nに到達する前に昇温してしまう。従って、t2(秒)の時間分、消費電力をロスするとともに、画像形成開始1枚目において、ヒータ105温度が定着温度T(℃)で温調制御されていても、定着ベルト103表面温度及び加圧ローラ102表面温度が高温となり、記録材P上の画像先端部において、定着ベルト103一周分のトナーが溶融し過ぎて画像の光沢が上昇し、記録材Pが定着ニップ部N通過時に、定着ベルト103表面温度及び加圧ローラ表面温度が急激に温度低下し、定着ベルト103の一周後以降の画像の光沢が低下して、記録材Pの定着画像に定着ベルト(定着部材)一周光沢ムラが発生してしまう。
画像形成開始1枚目において、従来の定着ローラ等の定着部材の熱容量が大きい定着装置においては、定着部材の熱容量が大きいため、定着ニップ部Nを記録材Pが通過しても、記録材Pの1枚内での定着部材表面の温度低下は小さいので、定着部材一周光沢ムラは発生しにくい利点を持つ。
しかし、定着ベルトや薄肉定着ローラ等の定着部材の熱容量が小さいクイックスタート定着装置においては、定着部材の熱容量が小さいため、定着ニップ部Nを記録材Pが通過すると、記録材Pの1枚内での定着部材の温度低下が大きいので、定着部材一周光沢ムラが発生し易い欠点を持つ。
また、2点鎖線の下限電力時は、ヒータ105温度がTd4C(℃)時点に作像前処理シーケンスを開始すると、td4C(秒)後の記録材Pが定着ニップ部Nに挿入される時点で、ヒータ105温度が定着温度T(℃)に到達せず、定着温度T(℃)より低いT1(℃)時に記録材Pが定着ニップ部Nに挿入されることになり、トナーRの記録材Pへの付着力が弱くなる定着性不良が発生してしまう。
上記はフルカラー画像形成時に関して説明したが、上限電力時の消費電力ロスや定着ベルト一周光沢ムラ、下限電力時の定着性不良等の問題は、説明を省くがブラック画像形成時等のモノカラー画像形成時にも同様に発生する問題である。
そこで、本実施例2は、画像形成装置及び定着装置に供給される電力が上下限に振れる場合においても、消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラが発生せず、良好な定着性を有する画像形成装置を提供するものである。
図13は本実施例2における定着装置100への供給電力が中心時の制御を示す模式図である。フルカラー画像形成時もモノカラー画像形成時(例えば、ブラック画像形成時)も従来と同様に同一のヒータ105の温度がTdL(℃)時に作像前処理シーケンスを開始する。ここで、ti4C(秒)及びtiBk(秒)は、フルカラー画像形成時及びブラック画像形成時において、作像シーケンスを開始してから、記録材P先端が定着ニップ部Nに到達するまでの所要時間である。図1の画像形成装置例において、tiBk(秒)は、ti4C(秒)より、少なくとも感光ドラム11Yと11Bk間距離の時間分程度短い。
本実施例において、TdL(℃)は、上限電力時の消費電力ロス及び定着ベルト一周光沢ムラ防止のため、図12のTd4C(℃)よりも若干低く設定している。
そして、図13で示すように、中心電力時のフルカラー画像形成時及びブラック画像形成時において、ヒータ105温度が定着温度T(℃)到達時点から、ti4C(秒)及びtiBk(秒)前の時点のヒータ105温度であるTi4C(℃)及びTiBk(℃)時に、作像シーケンスを開始するように設定し、ヒータ105温度が定着温度T(℃)となる時点で、記録材P先端が定着ニップ部Nに到達するように制御する構成である。
図14は、図13の本実施例2における定着装置100への供給電力が上下限時のフルカラー画像形成時及びブラック画像形成時の制御を示す模式図である。定着装置100に供給する電力が中心電力時を実線で示し、上限電力時を1点鎖線で示し、下限電力時を2点鎖線で示す。
1)まず、フルカラー画像形成時について説明する。本実施例2の制御によると、1点鎖線の上限電力が供給される場合は、ヒータ105の作像前処理シーケンス開始温度TdL(℃)時点からtd4C(秒)後と、ほぼ同時点のヒータ105の作像シーケンス開始温度Ti4C(℃)時点からti4C(秒)後に記録材P先端が定着ニップ部Nに挿入されるので、ヒータ105が定着温度T(℃)到達時点からt3(秒)後に記録材P先端が定着ニップ部Nに挿入される。図14のt3(秒)は、図12のt2(秒)よりも遥かに小さいので、消費電力ロスが小さく、定着ベルト一周ムラも軽減されて問題無いレベルである。
また、2点鎖線の下限電力が供給される場合は、ヒータ105の作像前処理シーケンス開始温度TdL(℃)時点からtd4C(秒)経過して、作像前処理シーケンスが終了しても、ヒータ105がTi4C(℃)に到達するまで作像シーケンス開始をウェイトし、ヒータ105の作像シーケンス開始温度Ti4C(℃)時点からti4C(秒)後のT3(℃)時点に記録材P先端が定着ニップ部Nに挿入される。図14のT3(℃)は、若干、T(℃)より低いが、図12のT1(℃)より遥かに温度が高く、ほとんど定着性に問題無いレベルである。また、画像形成装置によっては、このT2(℃)を定着可能温度となるように、T(℃)を、(T−T2)=ΔT(℃)分高く設定しておくと、より好適である。
2)次に、モノカラー画像形成時として、例えば、ブラック画像形成時について説明する。ブラック画像形成時においてもフルカラー画像形成時と同様であるが、tiBk(秒)がti4C(秒)よりも短いことから、TiBk(℃)は、Ti4C(℃)よりも高く設定することができる。
従って、本実施例2の制御によると、1点鎖線の上限電力が供給される場合は、ヒータ105の作像前処理シーケンス開始温度TdL(℃)時点からtdBk(秒)経過して、作像前処理シーケンスが終了しても、ヒータ105がTiBk(℃)に到達するまで作像シーケンス開始をウェイトし、ヒータ105の作像シーケンス開始温度TiBk(℃)時点からtiBk(秒)後のヒータ105の定着温度T(℃)到達時点からt4(秒)後に、記録材P先端が定着ニップ部Nに挿入される。よって、ブラック画像形成時のt4(秒)は、フルカラー画像形成時のt3(秒)よりも短いので、作像シーケンス開始温度をブラック画像形成時とフルカラー画像形成時とで可変とすることによって、ブラック画像形成時はフルカラー画像形成時と比較して、上限電力供給時においても、さらに消費電力ロスが小さく、定着ベルト一周ムラも軽減されて問題無いレベルとすることができる。
また、2点鎖線の下限電力が供給される場合は、ヒータ105の作像前処理シーケンス開始温度TdL(℃)時点からtdBk(秒)経過して、作像前処理シーケンスが終了しても、ヒータ105がTiBk(℃)に到達するまで作像シーケンス開始をウェイトし、ヒータ105の作像シーケンス開始温度TiBk(℃)時点からtiBk(秒)後のT2(℃)時点に記録材P先端が定着ニップ部Nに挿入される。図14のT2(℃)は、若干、T(℃)より低いが、図12のT1(℃)より遥かに温度が高く、ほとんど定着性に問題無いレベルである。また、作像シーケンス開始温度をブラック画像形成時とフルカラー画像形成時とで可変とすることによって、ブラック画像形成時はフルカラー画像形成時と比較して、下限電力供給時においても、よりヒータ105温度が定着温度T(℃)により近い時点で、記録材P先端を定着ニップ部Nに挿入することができるので、より好適である。
従って、本実施例2は、動作を開始する作像前処理シーケンス開始温度と、作像シーケンス開始温度とを別個に持ち、かつ作像シーケンス開始温度をフルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで可変とすることによって、作像前処理シーケンス開始温度を若干低く設定してあるので、感光ドラムの回転が早く開始してしまい、感光ドラム寿命が短くなってしまうという欠点を持つが、フルカラー画像形成時の電力上下限時の消費電力ロスや定着ベルト一周光沢ムラ、及び定着性不良を防止でき、かつモノカラー画像形成時においては、前記問題の防止効果がより大きくなる利点を持つ画像形成装置を提供することができる。
以上述べたように、本実施例2によると、定着装置の加熱昇温と画像形成動作とを並行して行い、定着装置部材温度に応じて画像形成動作を開始する画像形成装置において、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで、定着装置部材の作像シーケンス開始温度を可変とすることによって、定着装置に供給される電力が上下限値の場合においても定着性不良や定着部材一周光沢ムラの発生を防止することが可能な画像形成装置を提供できる。
モノカラー画像形成時における定着装置部材の作像シーケンス開始温度は、フルカラー画像形成時における定着装置部材の作像シーケンス開始温度よりも高く設定することにより、消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラや定着性不良の防止ができる。
定着装置部材の加熱昇温から定着温度に到達するまでに要する立ち上げ時間が60秒以下、より好ましくは30秒以下であるような低熱容量の定着装置部材を用いたクイックスタート定着装置に本発明を適用すると、定着装置部材の昇温スピードが速いので、消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラや定着性不良の防止効果の割合が大きい利点を持つ。
図15〜図19により本発明に係る実施例3について説明する。
実施例1は、定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度を、カラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで可変とする構成によって、画像形成装置部材を長寿命化するものであった。
実施例2は、定着装置部材の作像シーケンス開始温度を、カラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで可変とする構成によって、画像形成装置及び定着装置に供給される電圧(電力)が上下限に振れても、消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラ、定着性不良を防止するものであった。
本実施3は、実施例1と実施例2を組合せて、定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度と作像シーケンス開始温度とを別個に持ち、かつフルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで、前記各開始温度を可変とする構成により、モノカラー画像形成時の画像形成装置部材(例えば、感光ドラム)の長寿命化と、上下限電力時の消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラ、定着性不良とを防止することができる
図15は、本実施例3における定着装置100への供給電力が中心時の制御を示す模式図である。作像前処理シーケンス開始温度は、フルカラー画像形成時Td4C(℃)、ブラック画像形成時TdBk(℃)とする。実施形態1で述べたように、作像前処理シーケンス開始温度を、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで可変とし、モノカラー画像形成時の作像前処理シーケンス開始温度をフルカラー画像形成時よりも高く設定することで、モノカラー画像形成時の感光ドラム寿命を長寿命化することができる。
本実施例3においては、Td4C(℃)及びTdBk(℃)は、上限電力時の消費電力ロス及び定着ベルト一周光沢ムラ防止のため、若干低い温度に設定している。
また、作像シーケンス開始温度は、フルカラー画像形成時Ti4C(℃)、ブラック画像形成時TdBk(℃)とする。実施例2で述べたように、作像シーケンス開始温度を、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで可変とし、モノカラー画像形成時の作像シーケンス開始温度をフルカラー画像形成時よりも高く設定することで、フルカラー画像形成時の電力上下限時の消費電力ロスや定着ベルト一周光沢ムラ、及び定着性不良を防止でき、かつモノカラー画像形成時においては、前記問題の防止効果がより大きくなる利点を持つ。
次に、画像形成時にプリント信号が入力され、定着装置が加熱昇温を開始した時点のヒータ温度(以下「初期ヒータ温度」と称する。)に応じて、作像前処理シーケンス開始温度及び作像シーケンス開始温度を可変とする構成に関して説明する。
図16は、本実施例3における定着装置100の初期ヒータ105温度が異なる場合の制御を示す模式図である。定着装置100の初期ヒータ105温度が室温時(約23℃)を実線で示し、高温時(約100℃)を1点鎖線で示す。初期ヒータ105温度が高温時の1点鎖線は、前プリント終了後、比較的短い時間でプリント信号が画像形成装置に入力された時を示し、ヒータ105及び定着ベルト103、加圧ローラ102が高温となっているために、同じ電力が供給されても、ヒータ105の昇温スピードが速い。
ここで、フルカラー画像形成時とブラック画像形成時において、作像前処理シーケンス及び作像シーケンスに必要な時間であるtd4C(秒)とtdBk(秒)、及びti4C(秒)とtiBk(秒)は、初期ヒータ温度が低温時と高温時ともほぼ同一である。
従って、フルカラー画像形成時とブラック画像形成時において、ヒータ105温度が室温からのスタート時の作像前処理シーケンス開始温度Td4C(℃)及びTdBk(℃)と、作像シーケンス開始温度Ti4C(℃)及びTiBk(℃)と比較して、ヒータ105温度が高温からのスタート時の作像前処理シーケンス開始温度Td4CH1及びTdBkH1と、作像シーケンス開始温度Ti4CH1及びTiBkH1とを低温度に設定すると、ヒータ105が定着温度T(℃)に到達した時点に、丁度、記録材P先端が定着ニップ部Nに挿入されることになる。
実際には、例えば、定着温度(定着ヒータ温度)T(℃)=220℃、初期ヒータ105温度が80℃未満、80℃以上140℃未満、140℃以上の3段階の閾値を設定し、各初期ヒータ105温度に応じて、作像前処理シーケンス開始温度と作像シーケンス開始温度とを、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時において、可変とする構成とする。初期ヒータ105温度が高温になるに従い、作像前処理シーケンス開始温度と作像シーケンス開始温度を下げる(低温とする)構成とすると好適である。
よって、初期ヒータ105温度に応じて、作像前処理シーケンス開始温度と作像シーケンス開始温度とを、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時において、可変とすることにより、初期ヒータ105温度が高温時の消費電力ロスや定着ベルト一周ムラを防止し、初期ヒータ温度105温度が低温時の定着性不良を防止することができる。
初期ヒータ105温度が非常に高温時の場合には(前プリント終了後、すぐにプリント信号が画像形成装置に入力された場合には)、作像前処理シーケンス開始温度よりもヒータ温度が高温である状況が発生する場合があるが、この場合には、例えば、作像前処理シーケンスを開始した後、所定時間後にヒータ通電ON(電力供給開始)を行うことにより、消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラを防止する構成としても良い。
図17は、本実施例3における定着装置100の初期ヒータ105温度に応じて、定着温度を変更する場合の制御を示す模式図である。定着装置100の初期ヒータ105温度が室温時(約23℃)を実線で示し、高温時(約100℃)を1点鎖線で示す。図17において、初期ヒータ温度が室温時は定着温度T(℃)とし、初期ヒータ温度が高温時は定着温度T(℃)より低い定着温度TH1(℃)に設定している。
定着装置によっては、例えば、初期ヒータ温度が高温時に、ヒータ105、定着ベルト103及び加圧ローラ102が高温となっているために、定着性が良好なため、定着温度を低下させる構成のように、初期ヒータ温度に応じて、定着温度を変更する定着装置が提案されている。
このような定着装置においても、図16で説明したように、初期ヒータ温度に応じて、定着温度、作像前処理シーケンス開始温度と作像シーケンス開始温度とを、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時において、可変とすることにより、初期ヒータ温度が高温時の消費電力ロスや定着ベルト一周ムラを防止し、初期ヒータ温度が低温時の定着性不良を防止することができる。
また、画像形成装置が環境温度検知手段TH(図5)を有し、環境温度が通常環境、低温環境、高温環境に応じて、定着温度、又は作像前処理シーケンス開始温度と作像シーケンス開始温度とを、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時において、可変とすることにより、低温環境や高温環境においても、消費電力ロスや定着ベルト一周ムラを防止し、初期ヒータ温度が低温時の定着性不良を防止することができる。
例えば、低温環境の場合には、記録材Pが冷えているので定着性不良を防止するために、定着温度を高く設定する構成でも良いし、作像前処理シーケンス開始温度または作像シーケンス開始温度を、通常環境と比較して、高温度に設定することにより、記録材P先端が定着ニップ部Nに挿入される以前に、定着ベルト103及び加圧ローラ102を十分暖めるような構成とすると、低温環境における定着性不良を防止することができる。
また、図18は、本実施例における定着装置100の初期ヒータ温度に応じて、ヒータ105に供給する電力を変更する場合の制御を示す模式図である。定着装置100の初期ヒータ温度が室温時(約23℃)を実線で示し、高温時(約100℃)を1点鎖線で示す。
初期ヒータ温度が高温時は、ヒータ105及び定着ベルト103、加圧ローラ102が高温となっているために、ヒータ105に同じ電力を供給すると、ヒータ105の昇温スピードが速くなってしまう。
そこで、図18においては、初期ヒータ温度が室温時は、ヒータ105に電力を100%供給して定着温度T(℃)まで昇温させ、初期ヒータ温度が高温時は、ヒータ105に電力を50%供給して定着温度T(℃)まで昇温させるように設定することにより、ヒータ105の昇温スピードを一定に維持する構成である。
この構成によると、初期ヒータ温度が低温時及び高温時でも、ヒータ105の昇温スピードを一定にできるので、作像前処理シーケンス開始温度Td4C(℃)及びTdBk(℃)と、作像シーケンス開始温度Ti4C(℃)及びTiBk(℃)とを一定値としても、消費電力ロスや定着ベルト一周ムラを防止し、初期ヒータ温度105温度が低温時の定着性不良を防止することができる。
実際には、例えば、波数制御の場合には、供給電圧の波数を間引いて供給電力を調整し、位相制御の場合には、供給電圧の位相範囲を変化させて供給電力を調整すると良い。
図19は、本実施形態における定着装置100の画像形成速度に応じて、作像前処理シーケンス開始温度及び作像シーケンス開始温度を変更する場合の制御を示す模式図である。
画像形成装置は、画像形成速度を変更する構成が提案されている。これは、例えば、解像度が600dpiの画像形成装置において、露光装置のポリゴンミラーの回転数をそのままに、画像形成速度を1/2速度とすることにより、解像度を1200dpiとする構成や、普通紙(例えば105g/m紙未満)を通常の画像形成速度とし、厚紙(例えば105g/m紙以上)を通常の画像形成速度の1/2速度として、定着装置100の記録材Pの通過時間を2倍とすることにより、厚紙の定着性を向上させる等の画像形成装置である。
図19は、通常の画像形成速度時(以下「1速時」と称する。)を実線で示し、通常の画像形成速度の1/2速度(以下「半速時」と称する。)を1点鎖線で示す。半速時のヒータ105の昇温スピードは、1速時と比較して、ヒータ105の熱が定着ベルト103や加圧ローラ102に奪われる量が低下するので、若干、速くなる。
1速時の場合、上述した実施形態で説明したように、フルカラー画像形成時とブラック画像形成時の作像前処理シーケンス開始温度Td4C(℃)とTdBk(℃)、作像シーケンス開始温度Ti4C(℃)とTiBk(℃)であり、作像前処理シーケンス所要時間td4C(秒)とtdBk(秒)、作像シーケンス所要時間ti4C(秒)とtiBk(秒)である。
半速時の場合、感光ドラム回転速度や記録材P搬送速度が1/2速度となるため、フルカラー画像形成時とブラック画像形成時の作像前処理シーケンス所要時間td4C2(秒)とtdBk2(秒)は、1速時の約2倍弱、作像シーケンス所要時間ti4C2(秒)とtiBk(秒)は、1速時の約2倍程度必要である。
従って、半速時の場合、フルカラー画像形成時とブラック画像形成時の作像前処理シーケンス開始温度Td4C2(℃)とTdBk2(℃)、作像シーケンス開始温度Ti4C2(℃)とTiBk2(℃)に変更して、1速時と比較して前記シーケンス開始温度を低温度とすることにより、ヒータ105温度が定着温度T(℃)に到達時点に、丁度、記録材P先端が定着ニップ部Nに挿入することができるので、消費電力ロスや定着ベルト一周光沢ムラ、定着性不良を防止することができる。
図19は、解像度や記録材種に応じて画像形成速度を可変とする構成に関して説明したが、画像形成装置によっては、厚紙の場合、画像形成速度を変えずに、定着温度を高く設定する構成でも良い。この場合には、厚紙の作像前処理シーケンス開始温度または作像シーケンス開始温度を、普通紙と比較して、高温度に設定することにより、記録材P先端が定着ニップ部Nに挿入される以前に、定着ベルト103及び加圧ローラ102を十分暖めるような構成としても、厚紙における定着性不良を防止することができる。
所定の定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度と作像シーケンス開始温度とを、モノカラー画像形成時において、フルカラー画像形成時よりも高い開始温度に設定することにより、感光ドラム長寿命化、消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラや定着性不良の防止ができる。
画像形成装置にプリント信号が入力され、定着装置が加熱昇温を開始する時の定着装置部材温度に応じて、定着温度、又は作像前処理シーケンス開始温度、又は作像シーケンス開始温度を可変とすることにより、感光ドラム長寿命化、消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラや定着性不良の防止ができる。
画像形成装置にプリント信号が入力され、定着装置が加熱昇温を開始する時の定着装置部材温度が高いほど、定着温度、又は作像前処理シーケンス開始温度、又は作像シーケンス開始温度を低温度に設定することにより、感光ドラム長寿命化、消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラや定着性不良の防止ができる。
画像形成装置にプリント信号が入力され、定着装置が加熱昇温を開始する時の定着装置部材温度が高いほど、定着装置を定着温度まで立ち上げる加熱昇温時に、定着装置に供給する電力を小さくすることで、定着装置の加熱昇温スピードを一定にすることができ、感光ドラム長寿命化、消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラや定着性不良の防止ができる。
画像形成装置が置かれている環境温度を検知し、環境温度に応じて、定着温度、又は作像前処理シーケンス開始温度、又は作像シーケンス開始温度を可変とすることにより、低温及び高温環境においても、感光ドラム長寿命化、消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラや定着性不良の防止ができる。
画像形成速度(記録材搬送速度)に応じて、定着温度、又は作像前処理シーケンス開始温度、又は作像シーケンス開始温度を可変とすることにより、画像形成速度が可変する画像形成装置においても、感光ドラム長寿命化、消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラや定着性不良の防止ができる。
普通紙、厚紙、OHP用紙、光沢紙等の記録材種に応じて、定着温度、又は作像前処理シーケンス開始温度、又は作像シーケンス開始温度を可変とすることにより、様々な記録材においても、感光ドラム長寿命化、消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラや定着性不良の防止ができる。
定着装置部材の加熱昇温から定着温度に到達するまでに要する立ち上げ時間が60秒以下、より好ましくは30秒以下であるような低熱容量の定着装置部材を用いたクイックスタート定着装置に本発明を適用すると、定着装置部材の昇温スピードが速いので、感光ドラム長寿命化、消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラや定着性不良の防止効果の割合が大きい利点を持つ。
図20により本発明に係る実施例4について説明する。図20は本実施例4を説明する1ドラム型中間転写方式のカラー画像形成装置の一例である。このカラー画像形成装置は、感光ドラム11上に形成されたイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBkの各単色のトナー像を順次に、中間転写体としての中間転写ドラム70上に1次転写して重ね合わせ、中間転写ドラム70上の4色の多重転写トナー像を一括して記録材P上に2次転写するものである。
感光ドラム11は、矢印E方向へ回転駆動される。15は感光ドラム11の表面を一様均一に帯電する帯電ローラである。所定のバイアスを印加された帯電ローラ15は、感光ドラム11と従動回転して、感光ドラム11表面を所定の電位に帯電する。帯電された感光ドラム11は、露光装置16の露光光(レーザー光等)による露光が行われて、入力原稿の色分解画像と対応した静電潜像が形成される。
まず、第1の現像装置(イエロー)12Yは、帯電したトナーを用いて、反転現像を行い、静電潜像に対応したイエロートナー像を感光ドラム11に表面に形成する。感光ドラム11上のイエロートナー像は、感光ドラム11とほぼ同速度で矢印F方向に回転して、所定のバイアスが印加された中間転写体としての中間転写ドラム70上に1次転写される。
1次転写後の感光ドラム11上の1次転写残トナーは、ブレード又はブラシ等が配置された感光ドラムクリーニング装置14により回収され、1次転写残トナーが除去された感光ドラム11は、再び帯電ローラ15により一様均一に帯電されて、次の画像形成に備える。
次に、現像装置12Y、12M、12Cが矢印G方向に回転して、前記と同様に、第2の現像装置(マゼンタ)12Mによって、感光ドラム11の表面にマゼンタトナー像を形成し、それが中間転写ドラム70上に1次転写される。さらに、現像装置が矢印G方向に回転して、前記と同様に、第3の現像装置(シアン)12Cによって、感光ドラム11の表面にシアントナー像を形成し、それが中間転写ドラム70上に1次転写される。そして、前記と同様に第4の現像装置(ブラック)12Bkによって、感光ドラム11の表面にブラックトナー像を形成し、それが中間転写ドラム70上に1次転写される。
本実施例4において、第4の現像装置12Bkは、文書等のブラック画像がより多く画像形成されることから、第1〜第3の現像装置12Y、12M、12Cのように回転して現像部位が感光ドラム11に対向することで現像が行われる観覧車構成とは別に配置してある。画像形成装置構成によっては、第4の現像装置12Bkも含めて全色を観覧車構成としても良いし、逆に感光ドラム11を大きくすることが可能であれば、現像装置12Y、12M、12Cも含めて全色を現像装置12Bkのように、感光ドラム11の周りに別々に配置する構成でも良い。
以上の動作を行い、感光ドラム11上に順次に形成された、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの形成されたトナー像が、中間転写ドラム70上に順次多重転写される。
4色のフルカラー画像形成の場合は、中間転写ドラム70が4回転することで、Y、M、C、Bkの順(色順は画像形成装置により任意)で、1次転写ニップ部T1において中間転写ドラム70上に、トナーが1次転写される。2〜3色モードの場合は、中間転写ドラム70が2〜3回転して、1次転写が終了する。
そして、多重転写されたトナー像は、給紙カセット25内から取り出された記録材Pがレジストローラ対24によって、所定のタイミングで供給され、所定のバイアスが印加された2次転写ローラ23により、中間転写ドラム70上から転写材P上に2次転写される。トナー像が2次転写された転写材Pは、搬送経路Dを搬送されて、定着装置100に搬送され、定着装置100によって、転写材P上のトナー像が加圧・加熱されて、転写材P上にトナー像が定着される。
モノカラー画像形成(例えば、ブラック画像形成)の場合は、1次転写を行った後、トナー像は、中間転写ドラム70上を、2次転写ローラ23まで搬送され、中間転写ドラム70が1回転する前に、2次転写を受けて、転写材P上に2次転写される。
従って、4色のフルカラー画像形成と比較すると、単色画像形成は、生産性が約4倍となる。
トナー像の2次転写後の中間転写ドラム70上の2次転写残トナーは、ブレード又はブラシ等が配置された中間転写ドラムクリーニング装置32により回収され、2次転写残トナーが除去された中間転写ドラム70は、再び、次の画像形成の1次転写に備える。
カラー画像形成時の1次転写中の中間転写ドラム70上のトナー画像を乱さないために、中間転写ドラムクリーニング装置32のブレード又はブラシは、1次転写中においては、中間転写ドラム70から非接触となるように退避し、中間転写ドラム70の2次転写残トナークリーニング時においては、中間転写ドラム70と接触するように、可動タイプとしている。
また、カラー画像形成時の1次転写中の中間転写ドラム70上のトナー画像を乱さないために、2次転写ローラ23は、1次転写中においては、中間転写ドラム70から非接触となるように退避し、2次転写中においては、中間転写ドラム70と接触するように、可動タイプとしている。
17Bkは第4の現像装置(ブラック)12Bkにたいするトナー補給装置であり、現像装置12Bkに対して補給路18Bkを介してブラックトナーを逐次補給する。
本実施例においても、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで、作像前処理シーケンス開始温度または作像シーケンス開始温度を可変とすることにより、実施例1〜実施例3と同様に、モノカラー画像形成時の感光ドラム長寿命化と、消費電力ロスや定着部材一周光沢ムラや定着性不良防止とを実現することができる。
また、本実施例4の1ドラム型カラー画像形成装置は、作像前処理シーケンス及び作像シーケンスを開始してから、記録材Pの先端が定着ニップ部Nに挿入されるまでの所要時間に関して、タンデム型カラー画像形成装置と比較して、フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とで、非常に大きな所要時間差を持つので、本発明を適用する効果が大きい。
従って、1ドラム型カラー画像形成装置に本発明を適用しても実施例1〜実施例3と同等以上の効果を持つ。
以上、本発明の実施形態に関して説明したが、本発明の実施例1〜実施例4における諸数値は、実施例の説明を簡略化するための一例であって、前記諸数値は、画像形成装置や定着装置の構成及び設定等に応じて任意に定めることができる。
本発明は、実施例1〜実施例4で説明したカラー画像形成装置及び定着装置に限定されるものではなく、各実施例を任意に組合せる等、他の形態のカラー画像形成装置及び定着装置に適用できる。
本発明の実施例は、ヒータ105温度に応じて作像前処理シーケンスまたは作像シーケンスを開始する構成に関して述べたが、定着装置構成によっては、第1のサーミスタ101aを定着ベルト103の内面のSUSベース層103aに接触させるように配置して、定着ベルト103内面温度に応じて前記シーケンスを開始する構成でも良い。また、第1のサーミスタ101aを定着ベルト103表面の耐熱離型層103cに接触あるいは非接触させるように配置して、定着ベルト103表面温度に応じて前記シーケンスを開始する構成でも良い。また、本発明の実施例は、ヒータ加熱方式の定着装置に関して述べたが、電磁誘導加熱方式(特開平7−114276号公報、特開平9−44014号公報、特開平9−237675号公報等)や加圧ベルト加熱方式(特開平11−212389号公報、特開2001−318544号公報、特開2001−356625号公報等)、薄肉定着ローラ加熱方式等の他の定着装置に適用しても同様の効果を得ることができる。
本発明の実施例1に係るタンデム型中間転写方式のカラー画像形成装置の一例を示す模式的断面図である。 実施例1に係る定着装置の一例を示す模式的断面図である。 実施例1に係る定着ベルトの一例を示す模式的断面図である。 実施例1に係るヒータの一例を示す模式的断面図である。 実施例1に係るヒータへの電力供給制御の一例を示す模式図である。 実施例1に係るヒータの定着ベルトと逆側の模式図である。 実施例1に係るヒータの定着ベルト側の模式図である。 実施例1に係る画像形成動作シーケンスのタイミングチャートである。 実施例1に係るヒータの立ち上げ温度及び制御を示す模式図である。 実施例1に係るフルカラー時とモノカラー時とで定着温度が異なるヒータの立ち上げ温度及び制御を示す模式図である。 実施例1に係るフルカラー時とモノカラー時とで記録材搬送速度が異なるヒータの立ち上げ温度及び制御を示す模式図である。 実施例1の上下限電力供給時におけるヒータの立ち上げ温度及び制御を示す模式図である。 実施例2に係るヒータの立ち上げ温度及び制御を示す模式図である。 実施例2に係る上下限電力供給時におけるヒータの立ち上げ温度及び制御を示す模式図である。 実施例2に係るヒータの立ち上げ温度及び制御を示す模式図である。 実施例3に係る初期ヒータ温度が異なるヒータの立ち上げ温度及び制御を示す模式図である。 実施例3に係る初期ヒータ温度で定着温度が異なるヒータの立ち上げ温度及び制御を示す模式図である。 実施例3に係る初期ヒータ温度で電力が異なるヒータの立ち上げ温度及び制御を示す模式図である。 実施例3に係る画像形成速度が異なるヒータの立ち上げ温度及び制御を示す模式図である。 実施例4に係る1ドラム型中間転写方式のカラー画像形成装置の一例を示す模式的断面図である。
符号の説明
11、11Y、11M、11C、11Bk・・・・感光ドラム
12Y、12M、12C、12Bk・・・・現像装置
13Y、13M、13C、13Bk・・・・1次転写ローラ
16、16Y、16M、16C、16Bk・・・・露光装置
23・・・・2次転写ローラ
24・・・・レジストローラ対
100・・・・定着装置
101a/101b・・・・第1と第2のサーミスタ
102・・・・加圧ローラ
103・・・・定着ベルト
105・・・・ヒータ
P・・・・転写材
R・・・・トナー

Claims (11)

  1. 記録材上のトナー像を熱定着する定着装置と、定着装置部材温度を検知する検知手段とを有し、定着装置の加熱昇温と、作像前処理シーケンスと作像シーケンスを有する画像形成動作とを並行して行い、定着装置部材温度に応じて画像形成動作を開始する画像形成装置において、
    フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とに応じて、定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度を可変とすることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 記録材上のトナー像を熱定着する定着装置と、定着装置部材温度を検知する検知手段とを有し、定着装置の加熱昇温と、作像前処理シーケンスと作像シーケンスを有する画像形成動作とを並行して行い、定着装置部材温度に応じて画像形成動作を開始する画像形成装置において、
    フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とに応じて、定着装置部材の作像シーケンス開始温度を可変とすることを特徴とするカラー画像形成装置。
  3. 記録材上のトナー像を熱定着する定着装置と、定着装置部材温度を検知する検知手段とを有し、定着装置の加熱昇温と、作像前処理シーケンスと作像シーケンスを有する画像形成動作とを並行して行い、定着装置部材温度に応じて画像形成動作を開始する画像形成装置において、
    フルカラー画像形成時とモノカラー画像形成時とに応じて、定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度と作像シーケンス開始温度とを可変とすることを特徴とするカラー画像形成装置。
  4. モノカラー画像形成時における定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度又は作像シーケンス開始温度は、フルカラー画像形成時における定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度又は作像シーケンス開始温度よりも高く設定することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のカラー画像形成装置。
  5. 加熱昇温開始時の定着装置部材温度に応じて、定着温度、又は定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度、又は定着装置部材の作像シーケンス開始温度を可変とすることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のカラー画像形成装置。
  6. 加熱昇温開始時の定着装置部材温度が高いほど、定着温度、又は定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度、又は定着装置部材の作像シーケンス開始温度を低くすることを特徴とする請求項5に記載のカラー画像形成装置。
  7. 加熱昇温開始時の定着装置部材温度に応じて、加熱昇温時に定着装置に供給する電力を可変とすることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のカラー画像形成装置。
  8. 環境温度を検知する検知手段を有する画像形成装置において、環境温度に応じて、定着温度、又は定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度、又は定着装置部材の作像シーケンス開始温度を可変とすることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のカラー画像形成装置。
  9. 画像形成速度に応じて、定着温度、又は定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度、又は定着装置部材の作像シーケンス開始温度を可変とすることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のカラー画像形成装置。
  10. 記録材種に応じて、定着温度、又は定着装置部材の作像前処理シーケンス開始温度、又は定着装置部材の作像シーケンス開始温度を可変とすることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のカラー画像形成装置。
  11. 定着装置は、加熱昇温開始から定着温度までの立ち上げ時間が60秒以下であるクイックスタート定着装置であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のカラー画像形成装置。
JP2004358642A 2004-12-10 2004-12-10 カラー画像形成装置 Pending JP2006163298A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004358642A JP2006163298A (ja) 2004-12-10 2004-12-10 カラー画像形成装置
US11/262,985 US7437086B2 (en) 2004-12-10 2005-11-01 Image forming apparatus with change unit for changing temperature of fixing unit at time of actuating image forming unit
CN200510119465.XA CN1786838B (zh) 2004-12-10 2005-11-10 成像设备
US12/904,914 USRE45252E1 (en) 2004-12-10 2010-10-14 Image forming apparatus with change unit for changing temperature of fixing unit at time of actuating image forming unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004358642A JP2006163298A (ja) 2004-12-10 2004-12-10 カラー画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006163298A true JP2006163298A (ja) 2006-06-22
JP2006163298A5 JP2006163298A5 (ja) 2007-12-13

Family

ID=36584034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004358642A Pending JP2006163298A (ja) 2004-12-10 2004-12-10 カラー画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (2) US7437086B2 (ja)
JP (1) JP2006163298A (ja)
CN (1) CN1786838B (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007225990A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Ricoh Co Ltd 定着装置、およびそれを用いたカラー画像形成装置
JP2011065011A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置およびその制御方法
JP2011209597A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Canon Inc 画像形成装置
JP2013164493A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US9069304B2 (en) 2012-11-13 2015-06-30 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus
JP2015180907A (ja) * 2014-03-04 2015-10-15 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム
WO2016024631A1 (ja) * 2014-08-14 2016-02-18 キヤノン株式会社 画像形成装置
US9575444B2 (en) 2013-03-15 2017-02-21 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus including same
JP2018200414A (ja) * 2017-05-29 2018-12-20 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2019109339A (ja) * 2017-12-18 2019-07-04 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163298A (ja) 2004-12-10 2006-06-22 Canon Inc カラー画像形成装置
JP4423220B2 (ja) * 2005-03-02 2010-03-03 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2009025757A (ja) * 2007-07-24 2009-02-05 Canon Inc 画像形成装置
JP2009237184A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Seiko Epson Corp 定着装置および画像形成装置
JP5458594B2 (ja) * 2008-06-03 2014-04-02 株式会社リコー 画像形成装置
JP5306050B2 (ja) * 2008-06-20 2013-10-02 キヤノン株式会社 カートリッジ、カップリング部材の取り付け方法、及び、カップリング部材の取り外し方法
JP2010224059A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Canon Inc 画像形成装置
JP5310613B2 (ja) * 2010-03-17 2013-10-09 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置および画像処理装置の制御方法
JP5057182B2 (ja) * 2010-03-31 2012-10-24 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
US8737860B2 (en) 2010-06-17 2014-05-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and image forming method
US8731423B2 (en) * 2011-01-19 2014-05-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and control device and control method of fixing device
CN102117040B (zh) * 2011-01-24 2012-07-04 珠海赛纳打印科技股份有限公司 图像形成设备和图像形成方法
JP6415188B2 (ja) * 2014-08-29 2018-10-31 キヤノン株式会社 定着装置
US10042302B2 (en) * 2017-01-10 2018-08-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and control method
US20180275577A1 (en) * 2017-03-22 2018-09-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and image forming method

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0497382A (ja) * 1990-08-15 1992-03-30 Ricoh Co Ltd 電子写真複写装置
JPH0566691A (ja) * 1991-09-06 1993-03-19 Ricoh Co Ltd 定着制御装置
JPH07287474A (ja) * 1994-04-14 1995-10-31 Canon Inc 画像形成装置
JPH0876636A (ja) * 1994-08-31 1996-03-22 Canon Inc 像加熱装置及び画像形成装置
JPH08123242A (ja) * 1994-10-19 1996-05-17 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置
JP2002278355A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Ricoh Co Ltd 定着装置
JP2003156968A (ja) * 2001-11-22 2003-05-30 Canon Inc 画像形成装置および画像形成装置の制御方法およびプログラムおよび記憶媒体
JP2003186343A (ja) * 2001-12-19 2003-07-04 Canon Inc 画像形成装置
JP2004145085A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2004145086A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2004170669A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Canon Inc 画像形成装置
JP2004246212A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2516886B2 (ja) 1987-06-16 1996-07-24 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2646444B2 (ja) 1988-12-12 1997-08-27 キヤノン株式会社 画像加熱定着装置
JP2926904B2 (ja) 1990-06-11 1999-07-28 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2940077B2 (ja) 1990-06-11 1999-08-25 キヤノン株式会社 加熱装置
JP2884717B2 (ja) 1990-06-11 1999-04-19 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2884715B2 (ja) 1990-06-11 1999-04-19 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2861280B2 (ja) 1990-06-11 1999-02-24 キヤノン株式会社 加熱装置
JP2884716B2 (ja) 1990-06-11 1999-04-19 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2884718B2 (ja) 1990-06-11 1999-04-19 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2884714B2 (ja) 1990-06-11 1999-04-19 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2917424B2 (ja) 1990-06-11 1999-07-12 キヤノン株式会社 像加熱装置
JPH04140765A (ja) 1990-10-01 1992-05-14 Murata Mach Ltd 画像形成装置
JPH04204982A (ja) 1990-11-30 1992-07-27 Canon Inc 加熱装置
JPH04204981A (ja) 1990-11-30 1992-07-27 Canon Inc 加熱装置
JP2900604B2 (ja) 1990-11-30 1999-06-02 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2940161B2 (ja) 1990-11-30 1999-08-25 キヤノン株式会社 像加熱装置
JPH04204983A (ja) 1990-11-30 1992-07-27 Canon Inc 加熱装置
JP3111261B2 (ja) * 1991-10-22 2000-11-20 コニカ株式会社 カラー画像形成装置
JP3311111B2 (ja) 1993-10-18 2002-08-05 キヤノン株式会社 像加熱装置及び像加熱用回転体
JPH0944014A (ja) 1995-08-03 1997-02-14 Canon Inc 加熱用フィルム、加熱加圧部材、加熱装置及び画像形成装置
JPH09237675A (ja) 1996-02-27 1997-09-09 Canon Inc 加熱装置および画像形成装置
JP3929581B2 (ja) 1998-01-23 2007-06-13 富士ゼロックス株式会社 電子写真用定着ロール及び定着装置
JPH11231598A (ja) * 1998-02-10 1999-08-27 Oki Data Corp カラー画像記録装置
JP3812282B2 (ja) 2000-05-08 2006-08-23 富士ゼロックス株式会社 画像定着装置
JP2001356625A (ja) 2001-04-09 2001-12-26 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP4632390B2 (ja) * 2001-04-17 2011-02-16 キヤノン株式会社 画像形成装置
US6952540B2 (en) 2001-08-10 2005-10-04 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP4266541B2 (ja) 2001-08-10 2009-05-20 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP4717292B2 (ja) * 2001-09-14 2011-07-06 キヤノン株式会社 画像形成装置
EP1376262B1 (en) * 2002-06-21 2019-05-22 Canon Kabushiki Kaisha Fixing apparatus and image forming apparatus
JP2004354933A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Oki Data Corp 画像形成装置
JP2005202359A (ja) * 2003-12-19 2005-07-28 Canon Inc 画像形成装置
JP2006163298A (ja) 2004-12-10 2006-06-22 Canon Inc カラー画像形成装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0497382A (ja) * 1990-08-15 1992-03-30 Ricoh Co Ltd 電子写真複写装置
JPH0566691A (ja) * 1991-09-06 1993-03-19 Ricoh Co Ltd 定着制御装置
JPH07287474A (ja) * 1994-04-14 1995-10-31 Canon Inc 画像形成装置
JPH0876636A (ja) * 1994-08-31 1996-03-22 Canon Inc 像加熱装置及び画像形成装置
JPH08123242A (ja) * 1994-10-19 1996-05-17 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置
JP2002278355A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Ricoh Co Ltd 定着装置
JP2003156968A (ja) * 2001-11-22 2003-05-30 Canon Inc 画像形成装置および画像形成装置の制御方法およびプログラムおよび記憶媒体
JP2003186343A (ja) * 2001-12-19 2003-07-04 Canon Inc 画像形成装置
JP2004145085A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2004145086A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2004170669A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Canon Inc 画像形成装置
JP2004246212A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007225990A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Ricoh Co Ltd 定着装置、およびそれを用いたカラー画像形成装置
JP2011065011A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置およびその制御方法
JP2011209597A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Canon Inc 画像形成装置
JP2013164493A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US9069304B2 (en) 2012-11-13 2015-06-30 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus
US9575444B2 (en) 2013-03-15 2017-02-21 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus including same
JP2015180907A (ja) * 2014-03-04 2015-10-15 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム
WO2016024631A1 (ja) * 2014-08-14 2016-02-18 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2016042112A (ja) * 2014-08-14 2016-03-31 キヤノン株式会社 画像形成装置
US10359721B2 (en) 2014-08-14 2019-07-23 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that changes a threshold temperature of a fixing device depending on an output from a counter
JP2018200414A (ja) * 2017-05-29 2018-12-20 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2019109339A (ja) * 2017-12-18 2019-07-04 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP7022371B2 (ja) 2017-12-18 2022-02-18 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
USRE45252E1 (en) 2014-11-18
US7437086B2 (en) 2008-10-14
US20060127112A1 (en) 2006-06-15
CN1786838A (zh) 2006-06-14
CN1786838B (zh) 2011-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7437086B2 (en) Image forming apparatus with change unit for changing temperature of fixing unit at time of actuating image forming unit
JP4610629B2 (ja) 定着装置、及びこれを備えた画像形成装置
JP4845367B2 (ja) 画像形成装置
JP5623236B2 (ja) 画像加熱装置
US9040877B2 (en) Heating apparatus
JP2009075443A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2009259714A (ja) 面状発熱体およびそれを備えた定着装置ならびに画像形成装置
JP2007241180A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2009282335A (ja) 定着装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2007219450A (ja) 定着装置、画像形成装置、定着装置の温度制御方法、定着装置の温度制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2007248725A (ja) 定着装置、画像形成装置、定着装置の温度制御方法、温度制御プログラムおよびその記録媒体
JP2007248656A (ja) 定着装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2005202359A (ja) 画像形成装置
JP4306557B2 (ja) 画像形成システム
JP2007101861A (ja) 定着装置
JP2006221061A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006163017A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2004078181A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2004070041A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2004178888A (ja) 加熱装置
JP5530160B2 (ja) 定着装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2006313227A (ja) 画像形成装置
JP2004191966A (ja) 定着装置および画像形成装置
US20240053696A1 (en) Image forming apparatus
JP2006113364A (ja) 定着装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071029

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110314

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110412