JP2013164493A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度センサの異常判定の精度を向上させることを目的とする。
【解決手段】画像形成装置は、熱源によって加熱される加熱部材と、加熱部材との間で記録シートを挟み込んだ状態で回転することで当該記録シートを搬送するバックアップ部材と、加熱部材の温度を検出する温度センサとを有する定着装置と、バックアップ部材を回転させるモータと、熱源およびモータを制御する制御装置と、を備えている。制御装置は、加熱部材の温度の勾配が上限閾値を超えたことを条件として、温度センサの異常と判定する異常判定制御を実行可能に構成されている。そして、制御装置は、異常判定制御において、モータの駆動時(S11:Yes)には上限閾値を第1上限閾値TU1に設定し(S12)、モータの停止時(S11:No)には上限閾値を第1上限閾値TU1よりも小さな第2上限閾値TU2に設定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、記録シートに現像剤像を熱定着させる定着装置と、定着装置を制御する制御装置とを備えた画像形成装置に関する。
従来、熱源によって加熱される加熱部材と、この加熱部材の温度を検出する温度センサと、温度センサで検出した温度に基づいて熱源を制御する制御装置とを備える画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2010−181513号公報
ところで、前述したような画像形成装置においては、温度センサで検出した温度の勾配が想定した勾配ではない場合に、温度センサや制御装置などが異常であると判定する制御を行うことが考えられる。この場合、温度の勾配を予め定めた閾値と比較すればよいが、熱源のON状態とOFF状態とで温度の勾配が変わるため、熱源のON・OFFに基づいて閾値を変えることが望まれる。
しかしながら、熱源のON・OFFに基づいて閾値を変えると、加熱部材の温度を定着温度(記録シートに現像剤像を熱定着するための温度)に維持する定着制御において、頻繁に熱源がON・OFFされた場合には、閾値が頻繁に切り替わり、異常判定を誤判定するおそれがある。
そこで、本発明は、温度センサの異常判定の精度を向上させることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、熱源によって加熱される加熱部材と、加熱部材との間で記録シートを挟むためのバックアップ部材と、加熱部材の温度を検出する温度センサとを有する定着装置と、加熱部材およびバックアップ部材の少なくとも一方を回転させるモータと、熱源およびモータを制御する制御装置と、を備えている。
制御装置は、加熱部材の温度の勾配が上限閾値を超えたことを条件として、温度センサや制御装置などの異常と判定する異常判定制御を実行可能に構成されている。
そして、制御装置は、異常判定制御において、モータの駆動に応じて上限閾値を第1上限閾値に設定し、モータの停止に応じて上限閾値を第1上限閾値よりも小さな第2上限閾値に設定する。
ここで、バックアップ部材を回転させない状態で熱源をONにしていると、バックアップ部材と加熱部材との間のニップ部の温度が高くなり、ニップ部を形成している部位がダメージを受けてしまうため、一般的に、モータの駆動・停止は、熱源のON・OFFに略対応している。
この構成によれば、熱源のON・OFFに略対応するモータの駆動・停止に応じて、上限閾値を切り替えるので、モータの駆動状態(熱源のON状態)とモータの停止状態(熱源のOFF状態)とで異なる上限閾値を用いて温度センサの異常を正確に判定することができる。また、熱源のON・OFFに応じて上限閾値を切り替える形態では加熱部材の温度を定着温度に維持させる定着制御中において上限閾値が頻繁に切り替わってしまうが、前述した構成によれば、定着制御中においてモータは駆動し続けるため、上限閾値を一定に維持することができ、温度センサや制御装置などの異常判定の精度を向上させることができる。
また、前記した構成において、制御装置は、異常判定制御において、加熱部材の温度の勾配が下限閾値を下回ったことを条件として温度センサの異常と判定する機能をさらに備え、モータの駆動に応じて下限閾値を第1下限閾値に設定し、モータの停止に応じて下限閾値を第1下限閾値よりも大きな第2下限閾値に設定するのが望ましい。
これによれば、上限閾値に加えて下限閾値も参照するので、温度センサや制御装置などの異常をより正確に判定することができる。
なお、制御装置は、異常判定制御において、モータの駆動が開始されてから第1所定時間後に上限閾値を第1上限閾値に設定し、モータが停止してから第2所定時間後に上限閾値を第2上限閾値に設定するように構成されていてもよい。
また、制御装置は、異常判定制御において、モータの駆動が開始されてから第3所定時間後に下限閾値を第1下限閾値に設定し、モータが停止してから第4所定時間後に下限閾値を第2下限閾値に設定するように構成されていてもよい。
また、前記した構成において、加熱部材は、熱源を囲う筒状の定着ベルトと、当該定着ベルトをバックアップ部材との間で挟み込むニップ部材とで構成されていてもよい。
また、前記した構成において、ニップ部材は金属製であり、温度センサはニップ部材の温度を検出するように構成されていてもよい。
また、前記した構成において、制御装置は、印字指令を受けると熱源をONにし、印字制御が終了した後、次の印字指令を受けるまでの間、熱源をOFFにするように構成されていてもよい。
本発明によれば、温度センサの異常判定の精度を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るレーザプリンタを示す断面図である。 定着装置を示す断面図である。 ニップ板および温度センサを示す斜視図である。 異常判定制御を示すフローチャートである。 閾値設定制御を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、まず、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1の概略構成を簡単に説明した後、定着装置や制御装置について詳細に説明する。
また、以下の説明において、方向は、レーザプリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における左側を「前」、右側を「後」とし、奥側を「左」、手前側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
<レーザプリンタの概略構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体筐体2内に、記録シートの一例としての用紙Sを供給する給紙部3と、露光装置4と、用紙S上にトナー像(現像剤像)を転写するプロセスカートリッジ5と、用紙S上にトナー像を熱定着する定着装置100とを主に備えている。
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、給紙トレイ31と、用紙押圧板32と、給紙機構33とを主に備えている。給紙トレイ31に収容された用紙Sは、用紙押圧板32によって上方に寄せられ、給紙機構33によってプロセスカートリッジ5(感光体ドラム61と転写ローラ63との間)に向けて供給される。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、図示しないレーザ発光部や、符号を省略して示すポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。この露光装置4では、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光(鎖線参照)が、感光体ドラム61の表面で高速走査されることで、感光体ドラム61の表面を露光する。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、本体筐体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能に装着される構成となっている。このプロセスカートリッジ5は、ドラムユニット6と、現像ユニット7とから構成されている。
ドラムユニット6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。また、現像ユニット7は、ドラムユニット6に対して着脱可能に装着される構成となっており、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、トナー(現像剤)を収容するトナー収容部74と、トナー収容部74内のトナーを攪拌するアジテータ75とを主に備えている。
このプロセスカートリッジ5では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光装置4からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、トナー収容部74内のトナーは、供給ローラ72を介して現像ローラ71に供給され、現像ローラ71と層厚規制ブレード73の間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ71上に担持される。
現像ローラ71上に担持されたトナーは、現像ローラ71から感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を用紙Sが搬送されることで感光体ドラム61上のトナー像が用紙S上に転写される。
定着装置100は、プロセスカートリッジ5の後方に設けられている。用紙S上に転写されたトナー像は、定着装置100を通過することで用紙S上に熱定着される。その後、用紙Sは、搬送ローラ23,24によって排紙トレイ22上に排出される。
<定着装置の詳細構成>
図2に示すように、定着装置100は、加熱部材の一例としての定着ベルト110およびニップ板130(ニップ部材)と、熱源の一例としてのハロゲンランプ120と、バックアップ部材の一例としての加圧ローラ140と、反射板150と、ステイ160とを備えている。
定着ベルト110は、耐熱性と可撓性を有する無端状(筒状)のステンレス綱製のベルトであり、その内部には、ハロゲンランプ120、ニップ板130、反射板150およびステイ160が設けられている。
ハロゲンランプ120は、輻射熱を発してニップ板130および定着ベルト110(ニップ部N)を加熱することで用紙S上のトナーを加熱する部材であり、ニップ板130の内面から所定の間隔をあけて配置されている。
ニップ板130は、ハロゲンランプ120からの輻射熱を受ける板状の部材であり、その下面が定着ベルト110の内周面に摺接するように配置されている。本実施形態において、ニップ板130は、金属製であり、例えば、後述するスチール製のステイ160より熱伝導率が大きい、アルミニウム板などを折り曲げることで形成されている。なお、ニップ板130をアルミニウム製とした場合には、ニップ板130の熱伝導性を向上させることが可能となっている。
図2および図3に示すように、ニップ板130は、板状部131と、前側屈曲部132と、後側屈曲部133と、3つの被検知部134とを有している。
板状部131は、上下方向に直交するとともに左右方向に長い長尺の板状の部材であり、加圧ローラ140との間で定着ベルト110を上下に挟み込むことで、定着ベルト110との間でニップ部Nを形成している。そして、この板状部131は、ハロゲンランプ120の下方に配置されて、当該ハロゲンランプ120からの熱を定着ベルト110を介して用紙S上のトナーに伝達するようになっている。
なお、板状部131の内面(上面)には、黒色の塗装を施したり、熱吸収部材を設けたりしてもよい。これによれば、ハロゲンランプ120からの輻射熱を効率良く吸収することができる。
前側屈曲部132は、板状部131の前端側(所定方向の上流側)から上方に向けて略円弧状に屈曲するように形成され、ハロゲンランプ120と対向するように配置されている。これにより、ハロゲンランプ120で直接前側屈曲部132が加熱されるので、ニップ部Nに入る前の用紙Sを前側屈曲部132で事前に加熱(プレヒート)することができ、熱定着性を向上させることが可能となっている。
後側屈曲部133は、板状部131の後側の端縁から上方(定着ベルト110の径方向内側)に向けて延びるように形成されている。詳しくは、後側屈曲部133は、板状部131の後側の端縁のうち左右方向における一端側から他端側まで延びるように形成されている。これにより、定着ベルト110の内周面に付着した潤滑剤Gが板状部131の上面(黒色の塗装等が施された面)に流入するのを後側屈曲部133によって効果的に抑えることができるので、ニップ板130の加熱効率低下を抑えることが可能となっている。
3つの被検知部134A、134B、及び134Cは、それぞれ、サイドサーミスタ400A、サーモスタット400B、及びセンターサーミスタ400Cにより温度が検知される部位である。3つの被検知部134A、134B、及び134Cは、後側屈曲部133の上端縁133Aの一部から後側に延びるように形成されている。詳しくは、左右方向に延びる後側屈曲部133のうち略中央部分に2つの被検知部134B、及び134Cが配置され、左右方向外側の一端部に1つの被検知部134Aが配置されている。
また、図3に示すように、被検知部134B及び134Cは、左右方向において、最小用紙通過範囲PR内に配置され、被検知部134Aは、左右方向において、最小用紙通過範囲PR外に配置されている。ここで、最小用紙通過範囲PRとは、レーザプリンタ1で使用されうる用紙の中で、左右方向の幅が最小である用紙の通過範囲を指す。
ここで、サイドサーミスタ400A、センターサーミスタ400Cは、検知した温度を制御装置510に送信するための温度センサであり、サーモスタット400Bは、検知した温度が所定温度を超えると、機械的にハロゲンランプ120への電力供給を遮断するサーマルスイッチである。
なお、サイドサーミスタ400Aは、被検知部134Aに接触して、被検知部134Aの温度を検知する接触式のサーミスタであってもよいし、被検知部134Aには接触しないで被検知部134Aの温度を検知する非接触式のサーミスタであってもよい。
同様に、センターサーミスタ400Cは、被検知部134Cに接触して、被検知部134Cの温度を検知する接触式のサーミスタであってもよいし、被検知部134Cには接触しないで被検知部134Cの温度を検知する非接触式のサーミスタであってもよい。
加圧ローラ140は、ニップ板130との間で定着ベルト110を挟むことで定着ベルト110との間にニップ部Nを形成する部材であり、ニップ板130の下方に配置されている。そして、ニップ部Nを形成するために、ニップ板130および加圧ローラ140の一方が他方に向けて付勢されている。そして、この加圧ローラ140は、本体筐体2内に設けられたモータ500(図1参照)から駆動力が伝達されて回転駆動するように構成されており、ニップ板130との間で定着ベルト110および用紙Sを挟んだ状態で回転することで、当該定着ベルト110とともに回転して用紙Sを後方に搬送するようになっている。
反射板150は、ハロゲンランプ120からの輻射熱をニップ板130に向けて反射する部材であり、定着ベルト110の内側でハロゲンランプ120を囲うように、ハロゲンランプ120から所定の間隔をあけて配置されている。この反射板150は、赤外線および遠赤外線の反射率が大きい、例えば、アルミニウム板などを断面視U字状に湾曲させて形成されている。
ステイ160は、ニップ板130を反射板150を介して支持することで加圧ローラ140からの荷重を受ける部材であり、定着ベルト110の内側でハロゲンランプ120や反射板150を囲うように配置されている。なお、ここでいう荷重は、ニップ板130が加圧ローラ140を付勢する構成においては、ニップ板130が加圧ローラ140を付勢する力の反力をいうものとする。このようなステイ160は、比較的剛性が高い、例えば、鋼板などを折り曲げることで形成されている。
以上のように構成される定着装置100のハロゲンランプ120や、加圧ローラ140等を駆動するためのモータ500は、図1に示す制御装置510によって制御されるようになっている。なお、モータ500は、図示せぬギヤ機構を介して加圧ローラ140に駆動力を供給する他、図示せぬギヤ機構を介して現像ローラ71、供給ローラ72およびアジテータ75にも駆動力を供給するように構成されている。つまり、モータ500を駆動すると、加圧ローラ140、現像ローラ71、供給ローラ72およびアジテータ75が同時に回転するようになっている。
また、モータ500の駆動・停止は、ハロゲンランプ120のON・OFFに略対応している。つまり、モータ500を駆動しているときには、ハロゲンランプ120が略ON状態となり、モータ500を停止しているときには、ハロゲンランプ120が略OFF状態となっている。
<制御装置>
次に、制御装置510について詳細に説明する。
図1に示すように、制御装置510は、例えば、CPU、RAM、ROMおよび入出力回路を備えており、前述したセンターサーミスタ400C及びサイドサーミスタ400Aからの入力と、印字指令の内容と、ROMに記憶されたプログラムやデータなどに基づいて演算処理を行うことによって、ハロゲンランプ120およびモータ500を制御している。なお、下記の制御で利用する温度センサとしては、サイドサーミスタ400A及びセンターサーミスタ400Cの何れであってもよいが、本実施形態では、下記の制御で利用する温度センサはセンターサーミスタ400Cとする。
制御装置510は、印字指令を受けるとハロゲンランプ120をONにし、印字制御が終了した後、次の印字指令を受けるまでの間、ハロゲンランプ120をOFFにするように構成されている。つまり、制御装置510は、印字制御の終了後において、ハロゲンランプ120を定着温度(用紙S上にトナー像を熱定着することが可能な温度)よりも低い準備温度に維持するようなスタンバイモードを実行しないように構成されている。
制御装置510は、センターサーミスタ400Cで検出したニップ板130の温度の勾配が上限閾値を超えたことや、温度の勾配が下限閾値を下回ったことを条件として、センターサーミスタ400Cの異常と判定する異常判定制御を実行可能に構成されている。そして、制御装置510は、異常判定制御において、モータ500の駆動に応じて上限閾値を第1上限閾値に設定し、モータ500の停止に応じて上限閾値を第1上限閾値よりも小さな第2上限閾値に設定するように構成されている。
つまり、モータ500の駆動時にはハロゲンランプ120が略ON状態であるため、温度(センターサーミスタ400Cの検知温度)の勾配は大きくなりやすく、また、モータ500の停止時にはハロゲンランプ120が略OFF状態であるため、温度(センターサーミスタ400Cの検知温度)の勾配は小さくなりやすくなっている。そのため、この現象に合わせて、上限閾値を、モータ500の駆動時には高い値(第1上限閾値)とし、モータ500の停止時には低い値(第2上限閾値)とすることで、異常判定を正確に行うことが可能となっている。本実施形態においては、第1上限閾値は60℃/秒であり、第2上限閾値は30℃/秒である。
また、制御装置510は、モータ500の駆動時には下限閾値を第1下限閾値に設定し、モータ500の停止時には下限閾値を第1下限閾値よりも大きな第2下限閾値に設定するように構成されている。ここで、モータの駆動時には、モータ停止時よりも、回転する加圧ローラ140にニップ板130の熱が吸収されるため、温度(センターサーミスタ400Cの検知温度)が下がる傾向にある。本実施形態においては、第1下限閾値は−40℃/秒であり、第2下限閾値は―25℃/秒である。
そのため、この現象に合わせて、下限閾値を、モータ500の駆動時には低い値(第1下限閾値)とし、モータ500の停止時は高い値(第2下限閾値)とすることで、異常判定を正確に行うことが可能となっている。さらに述べると、温度上昇時には、ハロゲンランプ120のON・OFF状態が温度変化に対して支配的であるのに対し、温度下降時には、モータ500(加圧ローラ140)の駆動・停止が温度変化に対して支配的であるため、上述のように各閾値が設定されている。
なお、上限閾値・下限閾値を切り替えるタイミングは、モータ500の駆動・停止を行った時点であってもよいし、駆動・停止を行った時点からずらしてもよい。
すなわち、例えば、制御装置510は、異常判定制御において、モータ500の駆動が開始されてから第1所定時間後に上限閾値を第1上限閾値に設定し、モータ500が停止してから第2所定時間後に上限閾値を第2上限閾値に設定するように構成されていてもよい。また、制御装置510は、異常判定制御において、モータ500の駆動が開始されてから第3所定時間後に下限閾値を第1下限閾値に設定し、モータ500が停止してから第4所定時間後に下限閾値を第2下限閾値に設定するように構成されていてもよい。
具体的に、制御装置510は、図4および図5に示すフローチャートに従って制御を実行する。制御装置510は、図4に示す異常判定制御をレーザプリンタ1の電源がONされている間、常時実行している。この異常判定制御では、制御装置510は、まず、センターサーミスタ400Cによってニップ板130の温度を所定時間の間隔を空けて少なくとも2回検出する(S1)。
ステップS1の後、制御装置510は、検出した温度に基づいて勾配を算出する(S2)。ステップS2の後、制御装置510は、異常判定制御に用いる上限閾値・下限閾値をモータ500の駆動状態に応じて設定する閾値設定制御を実行する(S3)。
図5に示すように、閾値設定制御では、制御装置510は、まず、モータ500が駆動しているか否かを判定する(S11)。ステップS11において、モータ500が駆動している場合には(Yes)、制御装置510は、上限閾値を第1上限閾値TU1に設定し(S12)、下限閾値を第1下限閾値TD1に設定する(S13)。
また、ステップS11において、モータ500が停止している場合には(No)、制御装置510は、上限閾値を第1上限閾値TU1よりも小さな第2上限閾値TU2に設定し(S14)、下限閾値を第1下限閾値TD1よりも大きな第2下限閾値TD2に設定する(S15)。
閾値設定制御において各閾値を設定した後(ステップS3の後)、制御装置510は、図4のフローチャートに戻って、ステップS2で算出した勾配が上限閾値よりも大きいか否かを判定する(S4)。ステップS4において、勾配が上限閾値以下である場合には(No)、制御装置510は、勾配が下限閾値よりも小さいか否かを判定する(S5)。
ステップS5において、勾配が下限閾値以上である場合には(No)、制御装置510は、センターサーミスタ400Cが正常であるとして、本制御を終了する。また、ステップS4において勾配が上限閾値よりも大きいときや(Yes)、ステップS5において勾配が下限閾値よりも小さい場合には(Yes)、制御装置510は、センターサーミスタ400Cが異常であると判定する(S6)。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
ハロゲンランプ120のON・OFFに略対応するモータ500の駆動・停止に応じて、上限閾値・下限閾値を切り替えるので、モータ500の駆動状態(ハロゲンランプ120のON状態)とモータ500の停止状態(ハロゲンランプ120のOFF状態)とで異なる閾値を用いてセンターサーミスタ400C(または制御装置510)の異常を正確に判定することができる。
また、例えばハロゲンランプのON・OFFに応じて閾値を切り替える形態に比べ、本実施形態の構成によれば、定着制御中においてモータ500は駆動し続けるため、各閾値を一定に維持することができ、センターサーミスタ400Cの異常判定の精度を向上させることができる。
上限閾値に加えて下限閾値も参照してセンターサーミスタ400Cの異常判定を行うので、センターサーミスタ400Cの異常をより正確に判定することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、上限閾値と下限閾値の両方を用いて異常判定制御を実行したが、本発明はこれに限定されず、例えば上限閾値のみを用いて異常判定制御を実行してもよい。
前記実施形態では、熱源の一例としてハロゲンランプ120を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば発熱抵抗体やIH熱源などであってもよい。ここで、IH熱源は、それ自体は発熱しないが、ローラや金属ベルトを電磁誘導加熱方式により発熱させるものをいう。
前記実施形態では、加熱部材の一例として定着ベルト110およびニップ板130を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば定着ベルト110よりも肉厚の金属管である加熱ローラであってもよい。
前記実施形態では、モータ500により加圧ローラ140(バックアップ部材)を回転させたが、本発明はこれに限定されず、モータはバックアップ部材および加熱部材の少なくとも一方を回転させればよい。例えば、加熱部材が加熱ローラである場合には、モータで加熱ローラを駆動してもよい。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、記録シートの一例として、厚紙、はがき、薄紙などの用紙Sを採用したが、本発明はこれに限定されず、例えばOHPシートであってもよい。
前記実施形態では、バックアップ部材として加圧ローラ140を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ベルト状の加圧部材などであってもよい。
なお、熱源を制御する制御装置と、モータを制御する制御装置と、異常判断をする制御装置は、別々でもよいし、一つの制御装置として構成されていてもよい。
前記実施形態では、ニップ部材の一例としてニップ板130を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば板状でない厚めの部材であってもよい。
前記実施形態では、異常判定制御を常時実行することとしたが、本発明はこれに限定されず、例えば所定温度領域においてのみに異常判定制御を実行してもよい。
1 レーザプリンタ
100 定着装置
110 定着ベルト
120 ハロゲンランプ
130 ニップ板
140 加圧ローラ
400 温度センサ
500 モータ
510 制御装置
S 用紙
TU1 第1上限閾値
TU2 第2上限閾値

Claims (7)

  1. 熱源によって加熱される加熱部材と、前記加熱部材との間で記録シートを挟むためのバックアップ部材と、前記加熱部材の温度を検出する温度センサとを有する定着装置と、
    前記加熱部材および前記バックアップ部材の少なくとも一方を回転させるモータと、
    前記熱源および前記モータを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置が、前記加熱部材の温度の勾配が上限閾値を超えたことを条件として、前記温度センサの異常と判定する異常判定制御を実行可能な画像形成装置であって、
    前記制御装置は、前記異常判定制御において、前記モータの駆動に応じて前記上限閾値を第1上限閾値に設定し、前記モータの停止に応じて前記上限閾値を前記第1上限閾値よりも小さな第2上限閾値に設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記異常判定制御において、前記加熱部材の温度の勾配が下限閾値を下回ったことを条件として前記温度センサの異常と判定する機能をさらに備え、
    前記モータの駆動に応じて前記下限閾値を第1下限閾値に設定し、前記モータの停止に応じて前記下限閾値を前記第1下限閾値よりも大きな第2下限閾値に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御装置は、前記異常判定制御において、前記モータの駆動が開始されてから第1所定時間後に前記上限閾値を前記第1上限閾値に設定し、前記モータが停止してから第2所定時間後に前記上限閾値を前記第2上限閾値に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御装置は、前記異常判定制御において、前記モータの駆動が開始されてから第3所定時間後に前記下限閾値を前記第1下限閾値に設定し、前記モータが停止してから第4所定時間後に前記下限閾値を前記第2下限閾値に設定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記加熱部材は、前記熱源を囲う筒状の定着ベルトと、当該定着ベルトを前記バックアップ部材との間で挟み込むニップ部材とで構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記ニップ部材は金属製であり、
    前記温度センサは前記ニップ部材の温度を検出することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御装置は、印字指令を受けると前記熱源をONにし、印字制御が終了した後、次の印字指令を受けるまでの間、前記熱源をOFFにすることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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