JP5623236B2 - 画像加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に使用される画像加熱装置に関する。画像加熱装置としては、記録紙上に形成した未定着画像を固着画像として加熱定着する定着装置や、記録紙に定着された画像を加熱することにより画像の光沢度を増大させる光沢度増大装置等を挙げることができる。特に、電子写真方式を採用し、潜像を形成する像担持体を用いて、記録媒体としての記録紙上に画像を形成する複写機やプリンタ(例えばレーザプリンタ、LEDプリンタ)等の画像形成装置に適用して好適なものである。
従来、画像形成装置における画像形成部で光、磁気、電荷等を利用して潜像を形成し、その潜像を現像して可視画像を形成する。そして、転写材搬送手段で画像形成部に搬送された記録紙に静電気力を用いて可視画像を転写し、転写された可視画像を定着装置で熱により記録紙に定着して記録紙に画像を得ている。
具体的には、電子写真方式のカラー画像形成装置において、像担持体である感光体ドラムに各色毎に潜像を形成し、該潜像を複数の現像器により現像像となす。そして、該現像像を転写装置に保持された無端ベルトとしての中間転写ベルトに順次中間転写してカラー画像を得る。その後、一括して記録紙に転写し、カラー画像を得る。この方式では記録紙の搬送経路は単一の現像像の場合と同様となるため対応する記録紙の種類も多く、しかも機構面でも流用できる技術も多いため、装置の小型化や低価格化を図ることが容易である。
従来、このような複写機、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置としては、一般的に、次のような構成が多用されている。具体的には、互いに圧接された定着ローラと加圧ローラとからなり、定着ローラ、あるいは定着ローラと加圧ローラの両方の内部に配置されたハロゲンヒータ(ハロゲンランプ)等からなる加熱手段によりローラを所定の温度(定着温度)に加熱する構成である。
そして、加熱後、未定着トナー画像が形成された記録紙を定着ローラと加圧ローラとの圧接部(定着ニップ部)に通過させて、熱と圧力によりトナー画像の定着を行う構成(熱ローラ定着方式を用いた構成)である。
特に、カラー用の定着装置においては、定着ローラの表層にシリコンゴム等からなる弾性層を設けた弾性ローラを用いる構成が一般的である。定着ローラを弾性ローラとすることで、定着ローラの表面が、未定着トナー画像の凹凸に対応して弾性変形し、トナー画像面を覆い包むように接触する。そのため、モノクロに比べてトナー量の多いカラーの未定着トナー画像に対しても良好に加熱定着を行うことが可能となる。
それと同時に、定着ニップ部での弾性層の歪み解放効果により、モノクロトナーに比べてオフセットしやすいカラートナーの離型性を向上できる。さらに、定着ニップ部のニップ形状が上(定着ローラ側)に凸(所謂、逆ニップ形状)となることから、用紙の剥離性能が向上し、剥離爪等の剥離手段を用いずとも用紙の剥離が可能となり(セルフストリップ)、剥離手段に起因する画像劣化を解消できる。なお、モノクロトナーを用いる画像形成装置では、定着ローラに弾性層を設けず、加圧ローラにのみ弾性層を設けて定着ニップ部を確保する構成も用いられている。
ところで、弾性層を具備させた定着ローラまたは加圧ローラは、弾性層の熱伝導性が非常に低い。そのため、ローラ内部に加熱手段を設けた場合、ウォームアップ時間が長くなったり、高速での連続通紙時に定着ローラの温度が低下してしまったりするという問題が発生する。
このような問題を解決するものとして、定着ローラの表面に外部加熱手段を当接させ、定着ローラを外部から加熱する構成(外部加熱定着方式を用いた構成)が知られている。例えば、特許文献1には、外部加熱手段として支持ローラに張架された外部加熱ベルト(無端ベルト)を用いる技術(外部加熱ベルト定着方式を用いた技術)が開示されている。この技術では、外部加熱手段として外部加熱ベルトを用いることにより、外部加熱手段と定着ローラとの接触面積を大きくして、外部加熱手段から定着ローラへの熱供給の促進を図っている。
外部加熱ベルト定着方式では、外部加熱の性能を高めるため、定着ローラと接する外部加熱ベルトを高温に保たなければならない。外部加熱ベルトを高温に保つには、発熱体を内部に有する支持ローラと外部加熱ベルトの接触面積を大きくし、支持ローラから外部加熱ベルトへの熱移動量を多くする必要がある。
そのため、外部加熱ベルト定着方式では、外部加熱ベルトを張架している複数の支持ローラ内にそれぞれ発熱体を設けることが好適である(特許文献1)。そして、複数の支持ローラ内に設けたそれぞれの発熱体の発熱量は、外部加熱ベルトと支持ローラとの接触部の外面に接触したサーミスタの検出結果にもとづいて、温度制御部がそれぞれ制御している。これにより、外部加熱ベルト表面温度を所定の温度に制御している(特許文献2)。
特開2004−198659号公報 特開2008−152139号公報
しかしながら、上記特許文献2に示される装置では、それぞれの発熱体の制御に関わる接触部の目標温度を同一としているため、以下のような課題を抱えていることが判った。
下流側の支持ローラは、定着ローラに熱を奪われたベルトを加熱する必要があり、ベルトを加熱する点において上流側の支持ローラよりも下流側の支持ローラの方がベルトに熱量を多く与える。そのため、下流側の支持ローラの目標温度を上流側の支持ローラの目標温度と同じにすると、以下の問題が生ずる。下流側の支持ローラに与える熱量が多くなる結果、定着ローラが停止したときに、下流側支持ローラからのオーバーシュートが大きくなり、下流側支持ローラとベルトとの接触部で、ベルトが損傷しやすくなる。
上記目的を達成するために、本発明に係わる画像加熱装置の代表的な構成は、回転部材と、前記回転部材とニップ部を形成する対向部材と、前記回転部材の外面に接触して前記回転部材を加熱する外部加熱手段と、前記外部加熱手段を制御する加熱制御手段と、を有し、前記ニップ部で画像を担持した記録紙を挟持搬送して加熱する画像加熱装置において、前記外部加熱手段は、エンドレスベルトと、前記エンドレスベルトの内側に配設されており前記エンドレスベルトを回転可能に張架して前記回転部材に押圧されることで前記エンドレスベルトと前記回転部材との間に外部ニップ部を形成する第一支持ローラ及び第二支持ローラであって、前記外部ニップ部において前記回転部材の回転方向上流側と下流側とに位置している第一支持ローラ及び第二支持ローラと、前記第一支持ローラが第一目標温度になるよう前記第一支持ローラを加熱する第一加熱手段と、前記第二支持ローラが第二目標温度になるよう前記第二支持ローラを加熱する第二加熱手段と、を有し、第二目標温度を第一目標温度よりも低く設定する制御モードを実行する実行部を有することを特徴とする。
また本発明に係わる画像加熱装置の代表的な構成は、回転部材と、前記回転部材とニップ部を形成する対向部材と、前記回転部材の外面に接触して前記回転部材を加熱する外部加熱手段と、前記外部加熱手段を制御する加熱制御手段と、を有し、前記ニップ部で画像を担持した記録紙を挟持搬送して加熱する画像加熱装置において、前記外部加熱手段は、エンドレスベルトと、前記エンドレスベルトの内側に配設されており前記エンドレスベルトを回転可能に張架して前記回転部材に押圧されることで前記エンドレスベルトと前記回転部材との間に外部ニップ部を形成する第一支持ローラ及び第二支持ローラであって、前記外部ニップ部において前記回転部材の回転方向上流側と下流側とに位置している第一支持ローラ及び第二支持ローラと、前記第一支持ローラが第一目標温度になるよう前記第一支持ローラを加熱する第一加熱手段と、前記第二支持ローラが第二目標温度になるよう前記第二支持ローラを加熱する第二加熱手段と、を有し、前記第一加熱手段による点灯デューティに対して前記第二加熱手段の点灯デューティを小さく設定する制御モードを実行する実行部を有することを特徴とする。
本発明によれば、像加熱部材の外表面と接触するベルト状の外部加熱手段における下流側の支持ローラ領域での過昇温を防止できる。
本発明の第1の実施形態に係る外部加熱ベルト方式の定着装置を示す模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る外部加熱ベルト方式の定着装置を搭載した画像形成装置の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る定着ローラ及び加圧ローラを示す模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る外部加熱ベルトを示す模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る支持ローラを示す模式的断面図である。 実施例1及び比較例1に係る連続通紙時のサーミスタ121で検知する定着ローラ表面温度変化を示す模式図である。 比較例1における外部加熱ベルト105上の接触領域D1・D2の温度推移、及び、支持ローラ103・104の温度推移を示した図である。 実施例1における外部加熱ベルト105上の接触領域D1・D2の温度推移、及び、支持ローラ103・104の温度推移を示した図である。
《第1の実施形態》
(画像形成装置)
図2に示す画像形成装置内には第1、第2、第3、第4の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが併設され、各々異なった色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が潜像、現像、転写のプロセスを経て形成される。画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、それぞれ専用の像担持体、本例では電子写真感光体ドラム3a、3b、3c、3dを具備し、ドラム3a、3b、3c、3d上に各色のトナー像が形成される。各ドラム3a、3b、3c、3dに隣接してローラ13、14、15で張架された中間転写体130が設置される。
ドラム3a、3b、3c、3d上に形成された各色のトナー像が、中間転写体130上に1次転写され、2次転写部で記録紙P上に転写される。さらにトナー像が転写された記録紙Pは、定着装置100で加熱及び加圧によりトナー像を定着された後、記録画像として装置外に排出される。
ドラム3a、3b、3c、3dの外周には、夫々ドラム帯電器2a、2b、2c、2d、現像器1a、1b、1c、1d、1次転写帯電器24a、24b、24c、24d及びクリーナ4a、4b、4c、4dが設けられる。そして、装置の上方部には不図示の光源装置およびポリゴンミラーが設置されている。光源装置からのレーザー光をポリゴンミラーを回転して走査し、その走査光の光束を反射ミラーによって偏向し、fθレンズによりドラム3a、3b、3c、3dの母線上に集光して露光する。このようにして、ドラム3a、3b、3c、3d上に画像信号に応じた潜像が形成される。
現像器1a、1b、1c、1dには、現像剤としてそれぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのトナーが、図示しない供給装置により所定量充填されている。現像器1a、1b、1c、1dは、夫々ドラム3a、3b、3c、3d上の潜像を現像して、イエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像として可視化する。
ローラ13、14、15に懸架される中間転写体130は矢印方向にドラム3と同じ周速度をもって回転駆動されている。ドラム3a上に形成担持された第1色のイエロートナー画像は、ドラム3と中間転写体130とのニップ部を通過する過程で、中間転写体130に印加される1次転写バイアスによる電界と圧力により、中間転写体130の外周面に中間転写されていく。以下、同様に第2色のマゼンタトナー画像、第3色のシアントナー画像、第4色のブラックトナー画像が順次中間転写体130上に重畳転写され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
11は2次転写ローラで、中間転写体130に対応し平行に軸受させて下面部に接触させて配設してある。2次転写ローラ11には、2次転写バイアス源によって所望の2次転写バイアスが印加されている。中間転写体130上に重畳転写された合成カラートナー画像は記録紙Pへ以下のように転写される。即ち、給紙カセット10から搬送ローラ16、17等を経由してレジストローラ12、転写前ガイドを通過して中間転写体130と2次転写ローラ11との当接ニップに所定のタイミングで記録紙Pが給送され、同時に2次転写バイアスがバイアス電源から印加される。
この2次転写バイアスにより中間転写体130から記録紙Pへ合成カラートナー画像が転写される。合成カラートナー画像は、記録紙Pの4辺端部より一定の余白部を残して形成される。本実施形態では、先端余白部は2〜3mm程度である。
一次転写が終了したドラム3a、3b、3c、3dは、夫々のクリーナ4a、4b、4c、4dにより転写残トナーをクリーニング、除去され、引き続き次の潜像の形成に備えられる。転写ベルト130上に残留したトナー及びその他の異物は、転写ベルト130の表面にクリーニングウエブ(不織布)19を当接して、拭い取るようにしている。
トナー画像の転写を受けた記録紙Pは定着装置100へ順次導入され、転写材に熱と圧力を加えることで定着される。
両面印刷の場合は、給紙カセット10から給紙された記録紙Pはレジストローラ12、転写前ガイド、中間転写体130と2次転写ローラ11との当接ニップを通過し定着装置100で片面定着された後、フラッパー140により反転パス141に導かれる。その後記録紙Pは反転ローラ142により反転されて両面パス143へと導かれる。そして再び記録紙Pはレジストローラ12、転写前ガイド、中間転写体130と2次転写ローラ11との当接ニップを通過し、2面目が転写され定着装置100で両面が定着される。そして、記録紙が両面画像形成中にフラッパー140が切り替わっており、両面定着された記録紙Pは記録画像として装置外に排出される。
(定着装置)
図1で示すように、画像加熱装置としての定着装置100は、回転部材である定着部材としての定着ローラ101、対向部材である加圧部材としての加圧ローラ102を備える。また、第一支持ローラ103及び第二支持ローラ104で張架された外部加熱ベルト105を備える。加圧ローラ102は、定着ローラ101に不図示の加圧手段により、所定の圧力で加圧されて、定着ローラ101と定着ニップ部Nを形成しており、矢印B方向に所定の速度、例えば500mm/secの周速で、定着ローラ101と従動回転される。
この定着ニップ部Nに、記録紙P上に担持した未定着トナーKを挿通して、記録紙P上にトナーKを定着させる。つまり、未定着トナーKによる画像を担持した記録紙Pを定着ニップ部Nで挟持搬送して加熱することで定着する。
定着ローラ101は、不図示の駆動源によって、矢印A方向に所定の速度、例えば500mm/secの周速で回転駆動されるようになっている。図3に示す定着ローラ101は、外径74mm、厚み6mm、長さ350mmの円筒状金属製(本実施形態では、アルミニウム製)の芯金101aを備える。芯金101a上には、耐熱性の弾性層101bとして、シリコンゴム(本実施形態では、JIS−A硬度20度)が3mmの厚さで被覆されている。
弾性層101b上には、トナーとの離型性向上のために、耐熱性の離型層101cとしてフッ素系樹脂(本実施形態では、PFAチューブ)が100μmの厚さで被覆されている。定着ローラ101の芯金101aの内部には、発熱体として、例えば定格電力1200Wのハロゲンヒータ111が配置されて、定着ローラ101表面温度が所定の温度となるように内部から加熱されている。
定着ローラ101の表面温度は、定着ローラ101に接触する温度検知手段としての定着サーミスタ121によって検出される。そして、この検出温度に基づいて、温度制御(調整)手段としてのヒータ制御器160がハロゲンヒータ111をON/OFFすることで、所定の目標温度、例えば200℃にて制御される。ヒータ制御器160は、本発明に係わる目標温度を設定する制御モードを実行する実行部となる。
加圧ローラ102は、図3に示すように、外径54mm、厚み5mm、長さ350mmの円筒状金属製(本実施例では、アルミニウム製)の芯金102aを備える。芯金102a上には、耐熱性の弾性層102bとして、シリコンゴム(本実施形態では、JIS−A硬度15度)が3mmの厚さで被覆されている。弾性層102b上には、トナーとの離型性向上のために、耐熱性の離型層102cとしてのフッ素系樹脂(本実施形態では、PFAチューブ)が100μmの厚さで被覆されている。加圧ローラ102の芯金102aの内部には、発熱体として、例えば定格電力300Wのハロゲンヒータ112が配置されて、加圧ローラ102表面温度が所定の温度となるように内部から加熱されている。
加圧ローラ102の表面温度は、加圧ローラ102に接触する温度検知手段としてのサーミスタ122によって検出され、ヒータ制御器160によってハロゲンヒータ112がON/OFFされ、所定の目標温度、例えば130℃にて制御される。
(外部加熱ベルト及びベルト搬送系)
外部加熱ベルト105を張架する第一及び第二支持ローラ103、104を、不図示の加圧手段によって、定着ローラ101に所定の圧力で押圧することで、外部加熱ベルト105は、定着ローラ101と外部ニップ部Neを形成している。外部加熱ベルト105は、矢印C方向に所定の速度、例えば500mm/secの周速で、定着ローラ101と従動回転される。これにより、複数の支持ローラに回転可能に懸架されて回転部材である定着ローラ101の外面に接触する外部加熱ベルト105が、定着ローラ101を加熱する。
外部加熱ベルト105は、図4で示すように外形60mm、厚み50μm、長さ350mmの金属製の基材105aを備える。基材105a上には、トナーとの付着を防止するために、耐熱性の摺動層105bとしてのフッ素系樹脂(本実施例では、PFAチューブ)が20μmの厚さで被覆されている。
外部加熱ベルト105を張架する第一支持ローラ103は、定着ローラ回転方向上流側に配置される支持ローラである。即ち、第一支持ローラ103は、外部加熱ベルト105の定着ローラ101に対する接触部である外部ニップ部Neを中にして定着ローラ101の回転方向に関して上流側に位置する。そして、第一支持ローラ103は、図5で示すように、外径30mm、厚み3mm、長さ350mmの円筒状金属製(本実施形態では、アルミニウム製)の芯金103aを備える。芯金103a上には、外部加熱ベルト105の内面との摩耗を防止するために、耐熱性の摺動層103bとしてのフッ素系樹脂(本実施例では、PFAチューブ)が20μmの厚さで被覆されている。
(外部加熱ベルトの加熱)
第一支持ローラ103の芯金103aの内部には、発熱体として、例えば定格電力1000Wの通電により発熱する第一加熱手段としてのハロゲンヒータ113が配置されて、外部加熱ベルト105の表面温度が所定の温度となるように内部から加熱されている。外部加熱ベルト105の表面温度は、温度検知手段として、第一支持ローラ103と外部加熱ベルト105との接触領域D1に接触する上流側のサーミスタ123によって検出される。そして、検出された温度に基づいて、ヒータ制御器160はハロゲンヒータ113をON/OFFし、第一目標温度T1、例えば、230℃によって制御(温度調節)する。即ち、支持ローラに対する加熱制御としての発熱体制御を行う。
外部加熱ベルト105を張架する第二支持ローラ104は、第一支持ローラ103とほぼ同様の構成で、定着ローラ回転方向下流側に配置される。第二支持ローラ104も外部加熱ベルト105の内面に接触して、外部加熱ベルト105を加熱する。したがって、外部加熱ニップNeを通過した外部加熱ベルト105の領域は、まず第二支持ローラ104によって加熱され、その後、第一支持ローラ103によって加熱される。
第二支持ローラ104は、図5で示すように、外径30mm、厚み3mm、長さ350mmの円筒状金属製(本実施例では、アルミニウム製)の芯金104aを備える。芯金104a上には、外部加熱ベルト105の内面との摩耗を防止するために、耐熱性の摺動層104bとしてのフッ素系樹脂(本実施例では、PFAチューブ)が20μmの厚さで被覆されている。
図1に戻り、第二支持ローラ104の芯金104aの内部には、通電により発熱する発熱体として、例えば定格電力1000Wの第二加熱手段としてのハロゲンヒータ114が配置されている。これにより、外部加熱ベルト105表面温度が所定の温度となるように内部から加熱されている。外部加熱ベルト105の表面温度は、温度検知手段として、第二支持ローラ104と外部加熱ベルト105の接触領域D2に接触する下流側のサーミスタ124によって検出される。そして、検出された温度に基づいて、ヒータ制御器160はハロゲンヒータ114をON/OFFし、第二目標温度T2、例えば、230℃によって制御(温度調節)する。
(定着ローラと加圧ローラ、支持ローラの圧着・離間)
次に、本実施形態での各ローラの圧着・離間制御に関して説明する。スタンバイ時では、定着ローラ101の弾性層101b、及び加圧ローラ102の弾性層102bの変形又は歪防止のため、加圧ローラ102、第一支持ローラ103、第二支持ローラ104は、不図示の離間手段により、定着ローラ101から離間される。
プリント中、即ち記録紙上の画像の定着(加熱)動作中では、加圧ローラ102、第一支持ローラ103、第二支持ローラ104は、不図示の加圧手段により、定着ローラ101に圧着される。
スタンバイ中に各ローラが離間せずに圧着したままの構成の場合、定着ニップ部N、外部ニップ部Neでの弾性層の変形又は歪みがプリント中にも残存して、画像上に、横スジや光沢スジ(ムラ)等が発生して画像品質が低下してしまう。そのため、本実施形態のように、スタンバイ中に各ローラを離間するのが好適である。
(外部加熱ベルトにおける上流側および下流側の接触領域の目標温度T1・T2)
接触領域D1・D2の目標温度T1・T2について説明する。以下の説明では、本実施例に対して、目標温度T1・T2が異なる比較例1、2を示して説明を行う。
図6は、本実施例及び比較例1に係る連続通紙時にサーミスタ121で検知された定着ローラ101の表面温度の変化を示す模式図である。図7、図8は、それぞれ、比較例1、本実施例において、スタンバイ時から通紙を行い、通紙500枚目でエラーが発生し緊急停止した場合の温度推移を示す。具体的には、外部加熱ベルト105上の接触領域D1・D2の温度推移(上流側のサーミスタ123・124の検出結果)及び支持ローラ103・104の温度推移を示す。
ここで、連続通紙は、記録紙として秤量300g/mのA4サイズ紙を横方向に、100ppm(ppm=page per minute)で連続通紙した。
(比較例1)
まず、比較例1として、通紙開始時及び通紙中の全期間、加熱目標温度T1=230℃、加熱目標温度T2=230℃とした場合について、定着ローラ温度は許容範囲内である一方、外部加熱ベルト温度が許容範囲外となることを説明する。図6は比較例1において、プリント開始後の定着ローラ101の温度変化を表す図である。スタンバイ中に温度Taに調整されていた定着ローラは、プリントが開始されて記録紙が定着ニップNに達すると温度が下降し、通紙枚数C51では温度は最下点温度Tbに到達する。
これは、定着ローラ101表面温度をTaに維持しようと、ハロゲンヒータ111が点灯しても、芯金や熱伝導率の低い弾性層101bに熱が遮られて、定着ローラ101表面温度が上昇するのが遅延するためである。また、通紙開始時から通紙枚数C51まで、ハロゲンヒータ111(定着ヒータ)、112(加圧ヒータ)、113、114は全点灯していた。そして、通紙枚数C52を過ぎると、定着ローラ101の温度は最下点温度Tbから上昇し、通紙枚数C53で温度Taに達して定常状態(平衡状態)となる。
本比較例では、Ta=200℃、Tb=180℃である。ここで、定着ローラ温度Tb=180℃が定着性を満足できる許容範囲の下限であるため、比較例1における最下点温度Tbでは定着性は許容範囲内であった。
図7は、比較例1における外部加熱ベルト105上の接触領域D1・D2の温度推移、及び、支持ローラ103・104の温度推移を示したものである。
通紙開始時から定着ローラの温度が復帰する通紙枚数(通紙開始から100枚目)まで、外部加熱手段の発熱源であるハロゲンヒータ113、114が全点灯であった。そのため、上流側の接触領域D1の最下点温度は228℃であった。上流側のハロゲンヒータ113、下流側のハロゲンヒータ114の消費電力は共に1000Wであった。
また、定常状態である定着ローラ101の温度=Ta時におけるハロゲンヒータ113、114の消費電力を比較すると、上流側のハロゲンヒータ113の消費電力が300Wに対し、下流側のハロゲンヒータ114の消費電力が900Wであった。即ち、下流側に偏った発熱を行っていることが判った。このため、定常状態における上流側支持ローラ103の温度=245℃、下流側支持ローラ104の温度=256℃であった。
この定常状態において、エラーが発生し緊急停止した場合(通紙開始から500枚目で緊急停止)、支持ローラからの熱伝導により、接触領域D1、D2は局所的に昇温する。比較例1では、接触領域D1の温度T1は、T1=240℃まで、接触領域D2の温度T2は、T2=250℃まで、外部加熱ベルト105が局所的に昇温した。外部加熱ベルト105の耐熱温度は245℃であるため、下流側の接触領域D2では、耐熱が許容範囲外となり、外部加熱ベルト105が破損した。
(実施例1)
次に、実施例1について説明する。本実施例では、通紙開始時に比べ通紙中に下流側の目標温度T2を低い設定に変更することで、定着ローラ温度と外部加熱ベルト温度が共に許容範囲内となる。
本実施例では、先ず通紙開始時に、目標温度T1=230℃、T2=230℃として加熱制御(第1制御モード)を実行する。そして、通紙中、上流側の接触領域D1の温度T1が目標温度T1=230℃に達した後は、下流側の目標温度T2を230℃から225℃に下げる加熱制御(第2制御モード)を実行する。図6は、本実施例において、プリント開始後の定着ローラ101の温度変化を表す図である。スタンバイ中に温度Taに調整されていた定着ローラは、プリントが開始されて記録紙が定着ニップNに達すると温度が下降し、通紙枚数C51では温度は最下点温度Tbに到達する。
また、通紙開始時から通紙枚数C51まで、ハロゲンヒータ111、112、113、114は全点灯していた。そして、通紙枚数C52を過ぎると、定着ローラ101の温度は最下点温度Tbから上昇し、通紙枚数C53で温度Taに達して定常状態(平衡状態)となる。
本実施例では、Ta=200℃、Tb=180℃である。ここで、定着ローラ温度Tb=180℃が定着性を満足できる許容範囲の下限であるため、比較例1における最下点温度Tbでは定着性は許容範囲内であった。
図8は、本実施例における外部加熱ベルト105上の接触領域D1・D2の温度推移、及び、支持ローラ103・104の温度推移を示したものである。
通紙開始時から定着ローラの温度が復帰する通紙枚数(通紙開始から100枚目)まで、外部加熱手段の発熱源であるハロゲンヒータ113、114が全点灯であった。そのため、上流側の接触領域D1の最下点温度は228℃であった。上流側のハロゲンヒータ113、下流側のハロゲンヒータ114の消費電力は共に1000Wであった。
また、定常状態である定着ローラ101の温度=Ta時におけるハロゲンヒータ113、114の消費電力を比較すると、ハロゲンヒータ113・114の消費電力は共に600Wで、上流側・下流側が均等に、発熱を行っていることが判った。このため、定常状態における上流側支持ローラ103の温度=251℃、下流側支持ローラ104の温度=251℃で等しかった。
この定常状態において、エラーが発生し緊急停止した場合(通紙開始から500枚目で緊急停止)、支持ローラからの熱伝導により、接触領域D1、D2は局所的に昇温する。実施例1では、接触領域D1の温度T1は、T1=243℃まで、接触領域D2の温度T2は、T2=238℃まで、外部加熱ベルト105が局所的に昇温した。
外部加熱ベルト105の耐熱温度は245℃であるため、外部加熱ベルト105の耐熱は許容範囲内であった。
(比較例に対する効果)
表1は、比較例1、本実施例の効果を比較したものである。
上述のように本実施例および比較例1では、通紙開始時にT1=230℃、T2=230℃に設定する。これにより、外部加熱ニップNe入口付近の接触領域D1の温度を228℃以上に保ち、結果、通紙初期の定着ローラの温度低下を定着性許容範囲の下限である180℃までに防止できる。
また、本実施例のように、定常状態における目標温度として、下流側の目標温度を低くすること(T1=230℃、T2=225℃)で、定常状態における上流側と下流側の消費電力を600Wと均等にすることができる。これにより、下流側で発生する過昇温を防止することができる。一方、比較例1のように、定常状態における目標温度を、上流側と下流側とを同一に設定する(T1=230℃、T2=230℃)と、下流側のハロゲンヒータ114の消費電力が900Wと偏ってしまい、下流側で過昇温を招いてしまう。即ち、下流側の過昇温を防止するためには、目標温度は、通紙開始時T1=230℃、T2=225℃に設定することが好ましい。
以上のことから、「最下点温度における定着性」と「下流側で生じる過昇温防止」を両立するためには、実施例1のように、通紙途中で下流側の目標温度T2を「T1>T2」が成り立つように低下させることが好ましい。よって、実施例1のように目標温度を設定することで、定着性を保ちつつ、外部加熱手段の過昇温を防止することが可能な定着装置を提供することができる。
上記構成によると、従来技術に比べて、下流側の発熱量を下げて、上流側の発熱量を上げ、連続通紙時の上下流の発熱量差を縮小することができる。そのため、下流側に偏った発熱を避けて、下流側支持ローラの過昇温を防止することができる。
さらに、例えば紙ジャムやエラー発生等の急停止時に、下流側支持ローラからの伝熱により外部加熱ベルトの温度が局所的に耐熱温度を超えるのを防止できる。よって、長期使用においても、外部加熱ベルトを良好な状態に保つことができる。
《第2の実施形態》
本実施形態の定着器構成は、第1の実施形態と同一であり、支持ローラに対する加熱制御としての発熱体制御のみが異なる。第1の実施形態では、定常状態における下流側の過昇温を防止するために、下流側の目標温度を低下させたが、本実施形態では下流側の発熱体の点灯デューティ(点灯Duty)を低下させる。以下の説明では、本実施形態の制御に対して、発熱体の点灯制御が異なる比較例2を示して説明を行う。
比較例2、本実施例(実施例2)において、スタンバイ時から通紙を行い、通紙500枚目でエラーが発生し緊急停止した場合について比較を行う。ここで、通紙は、記録紙として秤量300g/mのA4サイズ紙を横方向に、100ppm(ppm=page per minute)で連続通紙した。本実施例・比較例2とともに、接触領域D1・D2の目標温度は、T1=230℃、T2=230℃で一定とした。
(比較例2)
まず、比較例2として、通紙開始時及び通紙中の全期間、ハロゲンヒータ113、114の点灯Dutyを100%にした場合について説明する。
この場合、接触領域D1・D2の温度推移(上流側のサーミスタ123・124の検出結果)、及び、支持ローラ103・104の温度推移は、比較例1と同一となる。すなわち、定常状態における支持ローラ103、104の消費電力を比較すると、上流側の支持ローラ103の消費電力が300Wに対し、下流側の支持ローラ104の消費電力が900Wであり、下流側に偏った発熱を行っていることが判った。このため、定常状態における上流側の支持ローラ103の温度=245℃、下流側の支持ローラ104の温度=255℃であった。
この定常状態において、エラーが発生し緊急停止した場合(通紙開始から500枚目で緊急停止)、支持ローラからの熱伝導により、接触領域D1、D2は局所的に昇温する。比較例2では、接触領域D1の温度T1は、T1=240℃まで、接触領域D2の温度T2は、T2=250℃まで、外部加熱ベルト105が局所的に昇温した。外部加熱ベルト105の耐熱温度は245℃であるため、下流側の接触領域D2では、耐熱が許容範囲外となり、外部加熱ベルト105が破損した。
本比較例において、上流側のハロゲンヒータ113、下流側のハロゲンヒータ114の消費電力を比較すると、以下のようになる。先ず、通紙開始時(0〜100枚)では、前述した表1に記載した値と同じように、共に1000Wである。そして、定常状態(400〜500枚)では、上流側のハロゲンヒータ113、下流側のハロゲンヒータ114の消費電力はそれぞれ300W、900Wとなる。
(実施例2)
次に、本実施例では、通紙開始時、ハロゲンヒータ113、114の点灯Dutyを100%として加熱制御(第1制御モード)を実行する。そして、通紙中、上流側の接触領域D1の温度T1が目標温度T1=230℃に達した後は、下流側の点灯Dutyを100%から60%に下げる加熱制御(第2制御モード)を実行する。本実施例では、ハロゲンヒータの点灯Dutyの変更は、例えば表2の点灯Dutyと時間分割制御の関係から選択される。
例えば、下流側のハロゲンヒータ114の点灯Dutyを100%から60%に低下させるとする場合を一例として説明する。
下流側の温度制御用の下流側のサーミスタ124で検知された温度が目標温度より低下すると、ハロゲンヒータ114がON(点灯)される。このとき、点灯Dutyが100%の場合、全てONしていた点灯を、点灯Dutyを60%に下げる場合、時分割制御により、3秒ON(点灯)と2秒OFF(消灯)を繰り返させるように制御を変更する。
本実施例において、上流側のハロゲンヒータ113、下流側のハロゲンヒータ114の消費電力を比較すると、以下のようになる。先ず、通紙開始時(0〜100枚)では、前述した表1に記載した値と同じように、共に1000Wである。そして、通紙中、上流側の接触領域D1の温度T1が目標温度T1=230℃に達した後は、下流側の点灯Dutyを60%に下げることで、上流側のハロゲンヒータ113、下流側のハロゲンヒータ114の消費電力は共に600Wとなる。
即ち、比較例2と比べて、下流側のハロゲンヒータ114の消費電力は900Wに対して600Wに下がる。そして、接触領域D1を目標温度T1=230℃に温調するために、上流側のハロゲンヒータ113の消費電力は600Wに上がり、上流側・下流側が均等に、発熱を行っていることが判った。このため、定常状態における上流側支持ローラ103の温度=251℃、下流側支持ローラ104の温度=251℃で等しかった。
この定常状態において、エラーが発生し緊急停止した場合(通紙開始から500枚目で緊急停止)、支持ローラからの熱伝導により、接触領域D1、D2は局所的に昇温する。本実施例では、接触領域D1の温度T1は、T1=243℃まで、接触領域D2の温度T2は、T2=238℃まで、外部加熱ベルト105が局所的に昇温した。外部加熱ベルト105の耐熱温度は245℃であるため、外部加熱ベルト105の耐熱は許容範囲内であった。
(比較例に対する効果)
表3は、比較例2、本実施例の効果を比較したものである。
本実施例では、過昇温の原因となる下流側のハロゲンヒータ114の点灯Dutyを60%に低下させる。これによって、比較例2に比べて、下流側の消費電力を減少させ、元々消費電力の少なかった上流側の消費電力を増加させて、上流側と下流側の発熱量を均等化することができ、その結果、下流側で発生する過昇温を防止することができる。
また、本実施例では、外部加熱ニップNe入口付近の接触領域D1が目標温度T1に達した後に、下流側の発熱体の点灯Dutyを低下させる。このため、最大消費電力2000Wで通紙開始直後に外部加熱ベルト105を十分加熱できるので、定着ローラ101の温度低下を定着許容領域内に抑えることができる。
ここで、仮に代替構成として、上流側のハロゲンヒータ113の定格電力を1000Wとして、下流側のハロゲンヒータ114の定格電力を1000Wから600Wに変更することを考える。すると、この場合には、外部加熱手段の最大消費電力が2000Wから1600Wに減少してしまう。そのため、通紙開始直後に外部加熱ベルト105を十分加熱できず、定着ローラ101の最下点温度が定着許容領域外まで下がってしまい、定着性を保つことができない。
以上のように、本実施形態のようなに点灯Dutyを制御することで、定着性を保ちつつ、外部加熱手段の過昇温を防止することが可能な定着装置を提供することができる。
(変形例)
上述した実施例では、通紙開始時に比べ通紙中に下流側の目標温度T2を低い設定に変更することで、定着ローラ温度と外部加熱ベルト温度を共に許容範囲内としたが、通紙開始時から通紙中に下流側の目標温度T2を低く設定することもできる。
同様に、通紙開始時に比べ通紙中に下流側の点灯デューティを小さい設定に変更する他、通紙開始時から通紙中に下流側の点灯デューティを小さく設定することもできる。
また、第1の実施形態と第2の実施形態をそれぞれ示したが、両者を併せ持つ形態としても良い。即ち、目標加熱温度を低くすると共にデューティを低下させるようにしても良い。
また、ベルトの温度が加熱目標温度T1に達することを温度検知する替わりに、ベルトの温度が加熱目標温度T1に達することに相当する状況と見做される予め定められた経過時間が経過することを条件に加熱制御を変更するようにしても良い。
また、本発明に特徴的な上述した制御モードとしては、上述したものに限られない。例えばデューティーが一定の加熱パルス信号のパルス数を変更可能とし、ベルトの温度が加熱目標温度T1に達するとパルス数を少なくするようにして目標加熱時間を減少させる制御モードであっても良い。
また、本発明に特徴的な上述した制御モードを連続定着処理時に行う他、単数枚定着処理時あるいは連続定着処理時と単数枚定着処理時の双方で行なう等、種々の変形が可能である。
100・・定着装置、101・・定着ローラ、102・・加圧ローラ、103・・上流側の支持ローラ、104・・下流側の支持ローラ、105・・外部加熱ベルト、111・・定着ヒータ、112・・加圧ヒータ、113・・上流側のハロゲンヒータ、114・・下流側のハロゲンヒータ、121・・定着サーミスタ、122・・加圧上流側のサーミスタ123・・上流側の下流側のサーミスタ124・・下流側のサーミスタ、160・・ヒータ制御器、 P・・記録紙、K・・トナー

Claims (6)

  1. 回転部材と、前記回転部材とニップ部を形成する対向部材と、前記回転部材の外面に接触して前記回転部材を加熱する外部加熱手段と、前記外部加熱手段を制御する加熱制御手段と、を有し、前記ニップ部で画像を担持した記録紙を挟持搬送して加熱する画像加熱装置において、
    前記外部加熱手段は、エンドレスベルトと、前記エンドレスベルトの内側に配設されており前記エンドレスベルトを回転可能に張架して前記回転部材に押圧されることで前記エンドレスベルトと前記回転部材との間に外部ニップ部を形成する第一支持ローラ及び第二支持ローラであって、前記外部ニップ部において前記回転部材の回転方向上流側と下流側とにそれぞれ位置している第一支持ローラ及び第二支持ローラと、前記第一支持ローラが第一目標温度になるよう前記第一支持ローラを加熱する第一加熱手段と、前記第二支持ローラが第二目標温度になるよう前記第二支持ローラを加熱する第二加熱手段と、を有し、
    第二目標温度を第一目標温度よりも低く設定する制御モードを実行する実行部を有することを特徴とする画像加熱装置。
  2. 連続定着処理時において、前記加熱制御手段は前記制御モードで加熱制御することを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 回転部材と、前記回転部材とニップ部を形成する対向部材と、前記回転部材の外面に接触して前記回転部材を加熱する外部加熱手段と、前記外部加熱手段を制御する加熱制御手段と、を有し、前記ニップ部で画像を担持した記録紙を挟持搬送して加熱する画像加熱装置において、
    前記外部加熱手段は、エンドレスベルトと、前記エンドレスベルトの内側に配設されており前記エンドレスベルトを回転可能に張架して前記回転部材に押圧されることで前記エンドレスベルトと前記回転部材との間に外部ニップ部を形成する第一支持ローラ及び第二支持ローラであって、前記外部ニップ部において前記回転部材の回転方向上流側と下流側とにそれぞれ位置している第一支持ローラ及び第二支持ローラと、前記第一支持ローラが第一目標温度になるよう前記第一支持ローラを加熱する第一加熱手段と、前記第二支持ローラが第二目標温度になるよう前記第二支持ローラを加熱する第二加熱手段と、を有し、
    前記第一加熱手段による点灯デューティに対して前記第二加熱手段の点灯デューティを小さく設定する制御モードを実行する実行部を有することを特徴とする画像加熱装置。
  4. 連続定着処理時において、前記加熱制御手段は前記制御モードで加熱制御することを特徴とする請求項3に記載の画像加熱装置。
  5. 回転部材と、前記回転部材とニップ部を形成する対向部材と、前記回転部材の外面に接触して前記回転部材を加熱する外部加熱手段と、前記外部加熱手段を制御する加熱制御手段と、を有し、前記ニップ部で画像を担持した記録紙を挟持搬送して加熱する画像加熱装置において、
    前記外部加熱手段は、エンドレスベルトと、前記エンドレスベルトの内側に配設されており前記エンドレスベルトを回転可能に張架して前記回転部材に押圧されることで前記エンドレスベルトと前記回転部材との間に外部ニップ部を形成する第一支持ローラ及び第二支持ローラであって、前記外部ニップ部において前記回転部材の回転方向上流側と下流側とにそれぞれ位置している第一支持ローラ及び第二支持ローラと、前記第一支持ローラを加熱する第一加熱手段と、前記第二支持ローラを加熱する第二加熱手段と、を有し、
    前記外部加熱手段を前記回転部材の外面から離間させた状態の装置のスタンバイ時および前記外部加熱手段を前記回転部材の外面に接触させて記録紙を通紙する装置の通紙開始時は前記第一支持ローラと前記第二支持ローラを共に所定の第一目標温度で加熱し、連続通紙時において通紙開始により一旦温度が低下した前記第一支持ローラの温度が再び前記所定の第一目標温度に達した後は前記第二支持ローラを前記所定の第一目標温度よりも低い所定の第二目標温度で加熱する制御モードを実行する実行部を有することを特徴とする画像加熱装置。
  6. 回転部材と、前記回転部材とニップ部を形成する対向部材と、前記回転部材の外面に接触して前記回転部材を加熱する外部加熱手段と、前記外部加熱手段を制御する加熱制御手段と、を有し、前記ニップ部で画像を担持した記録紙を挟持搬送して加熱する画像加熱装置において、
    前記外部加熱手段は、エンドレスベルトと、前記エンドレスベルトの内側に配設されており前記エンドレスベルトを回転可能に張架して前記回転部材に押圧されることで前記エンドレスベルトと前記回転部材との間に外部ニップ部を形成する第一支持ローラ及び第二支持ローラであって、前記外部ニップ部において前記回転部材の回転方向上流側と下流側とにそれぞれ位置している第一支持ローラ及び第二支持ローラと、前記第一支持ローラを加熱する第一加熱手段と、前記第二支持ローラを加熱する第二加熱手段と、を有し、
    前記外部加熱手段を前記回転部材の外面から離間させた状態の装置のスタンバイ時および前記外部加熱手段を前記回転部材の外面に接触させて記録紙を通紙する装置の通紙開始時は前記第一支持ローラと前記第二支持ローラを共に所定の第一目標温度で加熱し、連続通紙時において通紙開始により一旦温度が低下した前記第一支持ローラの温度が再び前記所定の第一目標温度に達した後は前記第二支持ローラを前記所定の第一目標温度よりも低い所定の第二目標温度で加熱し、前記第一加熱手段による点灯デューティに対して前記第二加熱手段の点灯デューティを小さく設定する制御モードを実行する実行部を有することを特徴とする画像加熱装置。
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