JP2007248656A - 定着装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォームアップ完了直後に通紙動作を行った場合のトナーのオフセット現象を防止できるようにする。
【解決手段】定着装置40は、内部にハロゲンランプ64を有し、外表面側の位置に弾性層62を有する定着ローラ60と、定着ローラ60に圧接され、記録紙P上のトナー像を定着させる定着ニップ部Nを定着ローラ60との間に形成する加圧ローラ70と、ハロゲンランプ86,87を有し定着ローラ60の外面に配置され、定着ローラ60との間に第2ニップ部を形成する外部加熱装置80とを備える。記録紙P上のトナーの一部が定着ローラ60の表面に付着するオフセットが生じない温度領域に定着ローラ60の表面温度を維持するために、第2ニップ部の記録紙P搬送方向の幅に応じて、外部加熱装置80の表面温度と定着ローラ60の表面温度との温度差を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、記録紙上の未定着トナー像を接触加熱定着する定着装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置(例えばプリンタ)には、用紙上に形成されたトナー像を熱溶融することによって用紙上に定着させる定着装置が備えられている。この定着装置の一例として、特許文献1〜4に示されるように、定着ローラと加圧ローラとから構成されるローラ対方式の定着装置が知られている。
定着ローラは、アルミなどの金属製中空芯金の表面に弾性層が形成されたローラ部材であり、この芯金の内部に熱源としてハロゲンランプが配置された構成である。そして、温度制御装置が、定着ローラ表面に設けられた温度センサから出力される信号に基づいてハロゲンランプをオン/オフ制御することによって、定着ローラの温度を制御する。
なお、定着ローラを加熱する手段としては、上述したようなハロゲンランプの他、定着ローラ周面に圧接する外部加熱部材が知られている。この外部加熱部材の具体例としては、特許文献1に開示されている外部加熱ローラや特許文献2〜4に開示されている外部加熱ベルト等がある。この外部加熱部材は、定着ローラ周面に直接接触しているため、上記したハロゲンランプよりも、定着ローラ周面を迅速に暖めることができる。
加圧ローラは、芯金上に被覆層としてシリコンゴムなどの耐熱性弾性層を設けたローラ部材である。この加圧ローラは、定着ローラ周面に対して圧接され、加圧ローラの上記弾性層の弾性変形によって、定着ローラと加圧ローラとの間にニップ領域が形成される。
上記の構成において、定着装置では、未定着のトナー像が形成された用紙を定着ローラと加圧ローラとの間のニップ領域に挟み込み、これら両ローラを回転させることによって上記用紙を搬送するとともに、定着ローラ周面の熱により用紙上のトナー像を溶融させて用紙に定着させる。
また、このような定着装置において、定着ローラ周面温度が適正温度範囲外の温度である場合、コールドオフセットやホットオフセット等のオフセット現象が発生することが知られている。コールドオフセットとは、用紙に伝達される熱量が足りず、トナーが十分に溶けずにトナーの一部が定着ローラに付着してしまう現象である。また、ホットオフセットとは、用紙上のトナーが過加熱されることによってトナーの凝集力が低下し、用紙上のトナーの一部が定着ローラに付着してしまう現象である。
したがって、定着装置では、このようなコールドオフセットおよびホットオフセットを防止するために、用紙の通紙時に定着ローラ表面温度が適正温度範囲内になるように温度制御を行うことが非常に重要である。
特開平11−038802号公報(平成11年02月12日公開) 特開2005−189427号公報(平成17年07月14日公開) 特開2005−292714号公報(平成17年10月20日公開) 特開昭52−017031号公報(昭和52年02月08日公開)
定着ローラ周面の適正温度範囲は、定着装置を実装する画像形成装置の用紙搬送速度によって異なるものである。具体的には、上記適正温度範囲は、用紙搬送速度(プロセス速度)が高くなるほど高温側にシフトし、用紙搬送速度が低くなるほど低温側にシフトする傾向にある。これは、用紙搬送速度が高速である場合には、用紙と定着ローラ周面との接触時間が短くなり、定着ローラ周面温度が比較的高くなければ定着ローラ周面から用紙に十分な熱が伝わらないためである。また、用紙搬送速度が低速である場合には、用紙と定着ローラ周面との接触時間が長くなり、定着ローラ周面温度を抑制しなければ定着ローラ周面から用紙に過剰な熱が伝わってしまうためである。
ここで、いわゆる4サイクル方式の画像形成装置においては、通常、用紙にカラー画像を形成する場合とモノクロ画像を形成する場合とで用紙搬送速度がほぼ同一になるように設計される(但し、カラー画像の場合とモノクロ画像の場合とでは、搬送される用紙間の間隔が相違し、単位時間当たりの処理枚数はモノクロの場合の方が多くなる。)。なお、4サイクル方式の画像形成装置とは、1組の可視像形成ユニットにより、CMYKの4色のトナー像を形成し、それらを重ね合わせてカラー画像を形成する方式である。
したがって、4サイクル方式の画像形成装置に備えられる定着装置では、カラー画像を定着させる場合の上記適正温度範囲(非オフセット域)とモノクロ画像を定着させる場合の上記非オフセット域とを対比すると、図9に示すように、両領域に重複範囲すなわち共通非オフセット域が存在し、かつこの共通非オフセット域が広くなる。したがって、定着ローラ表面温度の制御値(目標値)をこの共通非オフセット域内に設定すれば、カラー画像を定着させる場合とモノクロ画像を定着させる場合とのいずれの場合にも、定着ローラ周面温度が適正温度範囲内に収まるように温度制御を行うことが容易になる。これにより、オフセット現象を容易に回避可能である。
これに対し、最近の4連タンデム方式の画像形成装置、すなわちCMYKの4色に対応する4組の可視像形成ユニットを配置した画像形成装置においては、用紙にモノクロ画像を形成する場合に、カラー画像を形成する場合よりも用紙搬送速度を高速にするように設計する要請が高まっている。この要請に従えば、モノクロ画像形成モードとカラー画像形成モードとで用紙搬送速度を大幅に切り替えることになる。これは、このように設計しても、形成されるモノクロ画像の画質を落とさずに、モノクロ画像の処理枚数を多くすることができるからである。
上記のように、モノクロ画像の処理枚数が多くなるように設計された画像形成装置では、図10に示すように、カラー画像を定着させる場合の非オフセット域とモノクロ画像を定着させる場合の非オフセット域との共通非オフセット域が極めて狭くなる。このように、共通非オフセット域が極めて狭い場合には、定着ローラ表面温度の制御値(目標値)をこの共通非オフセット域内に設定しても、定着ローラ表面温度がこの共通非オフセット域内に収まるように温度制御を行うことは困難であり、コールドオフセットやホットオフセットの問題が生じるおそれが高くなる。
しかも、定着装置における待機状態からの通紙動作では、モノクロモードとカラーモードとのどちらのモードでも通紙可能な温度に設定する必要がある。このため、定着ローラに対する温度制御は、待機状態での表面温度をモノクロモードでの定着可能下限温度とカラーモードでの定着可能上限温度との間に制御しておき、次の通紙動作ではモノクロモードとカラーモードとのどちらにでも切り替えられるようにする必要がある。
一方、定着装置のウォームアップ完了直後に、定着ローラの表面温度がアンダーシュートあるいはオーバーシュートしてしまうと、これによって定着ローラの表面温度は共通非オフセット域の範囲外となる。このような状態にて定着装置が通紙動作に入ると、通紙初期にコールドオフセットやホットオフセットが生じ易くなるという問題点を有している。
したがって、本発明は、例えば用紙の搬送速度を切り替え可能な画像形成装置に使用される共通非オフセット域が狭い定着装置において、ウォームアップ完了直後に通紙動作を行った場合であっても、定着ローラ表面温度のアンダーシュートやオーバーシュートを抑制することにより、トナーのオフセット現象を生じることなく用紙上に画像を定着できる定着装置の提供を目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の定着装置は、内部に熱源を有し、この熱源よりも外表面側の位置に弾性層を有する定着部材と、前記定着部材に圧接され、記録紙上のトナー像を記録紙に定着させる第1ニップ部を前記定着部材との間に形成する加圧部材と、熱源を有し前記定着部材の外面に配置され、前記定着部材との間に第2ニップ部を形成する外部加熱装置とを備えている定着装置において、記録紙に対する過加熱もしくは加熱不足により記録紙上のトナーの一部が前記定着部材の表面に付着するオフセットが生じない温度領域に前記定着部材の表面温度を維持するために、前記第2ニップ部における前記記録紙搬送方向の幅に応じて、前記外部加熱装置の表面温度と前記定着部材の表面温度との温度差を制御することを特徴としている。
上記の構成によれば、第2ニップ部における記録紙搬送方向の幅に応じて、外部加熱装置の表面温度と定着部材の表面温度との温度差を制御する。この制御は、記録紙に対する過加熱もしくは加熱不足により記録紙上のトナーの一部が定着部材の表面に付着するオフセットが生じない温度領域に前記定着部材の表面温度を維持するために行う。したがって、ウォームアップ完了直後に通紙動作を行った場合であっても、トナーのオフセット現象を生じることなく用紙上に画像を定着することができる。
すなわち、例えば表層部として弾性層を有する定着部材は、表層部が熱伝導率の悪い例えばゴムに覆われているため、内部の熱源だけで昇温させると、内層部(例えば芯金内部の温度と表層部の温度には大きな差が生じる。このため、定着部材では、表面温度が制御温度(目標温度)に到達したときに熱源をオフにしても、内部からの熱が遅れて表層部に伝達されるため、表面温度にオーバーシュートが生じる。一方、外部加熱装置だけで定着部材を表面から加熱して昇温させると、定着部材の表面温度が制御温度(目標温度)に到達したときに、定着部材の内部は表層部よりも温度が低くなっている。したがって、定着部材では、表面温度が制御温度(目標温度)に到達したときに熱源をオフにすると、表層部の熱が遅れて内層部に伝達されるため、表面温度にアンダーシュートが生じる。
上記のように定着部材のウォームアップ完了後に表面温度がアンダーシュートもしくはオーバーシュートした状態で通紙動作を行うと、定着装置への通紙初期に記録紙上に得られる定着画像は、コールドオフセットもしくはホットオフセットしたものとなる。したがって、定着装置では、コールドオフセットもしくはホットオフセットが起こらないように、すなわちウォームアップ完了後の定着部材の表面温度にアンダーシュートもしくはオーバーシュートが起こらないように制御する必要がある。
そこで、定着装置では、コールドオフセットもしくはホットオフセットが生じない温度領域に定着部材の表面温度を維持するために、第2ニップ部における記録紙搬送方向の幅に応じて、外部加熱装置の表面温度と定着部材の表面温度との温度差を制御する。
なお、本発明の定着装置は、例えば、カラー印刷とモノクロ印刷とで記録紙の搬送速度を切り替え可能な画像形成装置に使用される、共通非オフセット域(カラートナー画像の定着とモノクロトナー画像の定着との両者においてオフセットが生じない領域)が狭い定着装置である。
また、本発明の定着装置は、内部に熱源を有し、この熱源よりも外表面側の位置に弾性層を有する定着部材と、前記定着部材に圧接され、記録紙上のトナー像を記録紙に定着させる第1ニップ部が前記定着部材との間に形成されている加圧部材と、熱源を有し前記定着部材の外面に配置され、前記定着部材との接触領域である第2ニップ部が前記定着部材との間に形成されている外部加熱装置とを備えている定着装置において、前記外部加熱装置の表面温度と前記定着部材の表面温度との差をTa、前記第2ニップ部における前記記録紙搬送方向の幅をLaとすると、 Ta ≦ 99.842×La−0.4599 であることを特徴としている。
上記の構成によれば、外部加熱装置の表面温度と定着部材の表面温度との差Taと、第2ニップ部における記録紙搬送方向の幅Laとの関係が、定着部材の表面温度のアンダーシュートに起因するコールドオフセットを防止し得る関係に設定されている。したがって、コールドオフセットを生じない定着動作を行うことができる。
すなわち、定着部材の表面温度のアンダーシュートは、外部加熱装置と定着部材との表面温度の差(制御温度の差:目標温度の差)Taと上記ニップ幅Laとを上記の関係を満たすように設定することにより、定着装置のコールドオフセットを防止できる範囲に抑制可能である。この場合、外部加熱装置から定着部材への熱供給量は外部加熱装置と定着部材との間に形成されるニップ幅Laに応じて変化するので、外部加熱装置と定着部材との表面温度の差の適正値は上記ニップ幅Laに応じて変化する。
また、本発明の定着装置は、内部に熱源を有し、この熱源よりも外表面側の位置に弾性層を有する定着部材と、前記定着部材に圧接され、記録紙上のトナー像を記録紙に定着させる第1ニップ部が前記定着部材との間に形成されている加圧部材と、熱源を有し前記定着部材の外面に配置され、前記定着部材との接触領域である第2ニップ部が前記定着部材との間に形成されている外部加熱装置とを備えている定着装置において、前記外部加熱装置の表面温度と前記定着部材の表面温度との差をTa、前記第2ニップ部における前記記録紙搬送方向の幅をLaとすると、 113.87×La−0.9899 ≦ Ta であることを特徴としている。
上記の構成によれば、外部加熱装置の表面温度と定着部材の表面温度との差Taと、第2ニップ部における記録紙搬送方向の幅Laとの関係が、定着部材の表面温度のオーバーシュートに起因するホットオフセットを防止し得る関係に設定されている。したがって、ホットオフセットを生じない定着動作を行うことができる。
すなわち、定着部材の表面温度のオーバーシュートは、外部加熱装置と定着部材との表面温度の差(制御温度の差:目標温度の差)Taと上記ニップ幅Laとを上記の関係を満たすように設定することにより、定着装置のホットオフセットを防止できる範囲に抑制可能である。この場合、外部加熱装置から定着部材への熱供給量は外部加熱装置と定着部材との間に形成されるニップ幅Laに応じて変化するので、外部加熱装置と定着部材との表面温度の差の適正値は上記ニップ幅Laに応じて変化する。
また、本発明の定着装置は、内部に熱源を有し、この熱源よりも外表面側の位置に弾性層を有する定着部材と、前記定着部材に圧接され、記録紙上のトナー像を記録紙に定着させる第1ニップ部が前記定着部材との間に形成されている加圧部材と、熱源を有し前記定着部材の外面に配置され、前記定着部材との接触領域である第2ニップ部が前記定着部材との間に形成されている外部加熱装置とを備えている定着装置において、前記外部加熱装置の表面温度と前記定着部材の表面温度との差をTa、前記第2ニップ部における前記記録紙搬送方向の幅をLaとすると、 113.87×La−0.9899 ≦ Ta ≦ 99.842×La−0.4599 であることを特徴としている。
上記の構成によれば、外部加熱装置の表面温度と定着部材の表面温度との差Taと、第2ニップ部における記録紙搬送方向の幅Laとの関係が、定着部材の表面温度のアンダーシュートに起因するコールドオフセットおよびホットオフセットを防止し得る関係に設定されている。したがって、コールドオフセットおよびホットオフセットを生じない定着動作を行うことができる。
すなわち、定着部材の表面温度のアンダーシュートおよびオーバーシュートは、外部加熱装置と定着部材との表面温度の差(制御温度の差:目標温度の差)Taと上記ニップ幅Laとを上記の関係を満たすように設定することにより、定着装置のコールドオフセットおよびホットオフセットを防止できる範囲に抑制可能である。この場合、外部加熱装置から定着部材への熱供給量は外部加熱装置と定着部材との間に形成されるニップ幅Laに応じて変化するので、外部加熱装置と定着部材との表面温度の差の適正値は上記ニップ幅Laに応じて変化する。
上記の定着装置において、前記外部加熱装置は、複数個のうちの少なくとも1個が熱源を有する複数個のローラと、これらローラに架設されて前記定着部材に圧接され、前記定着部材との間に前記ニップ部を形成しているベルトとを備えている構成としてもよい。
上記の構成によれば、外部加熱装置は複数個のローラに架設されたベルトにより加熱部材との間にニップ部を形成しているので、このニップ部は広い幅に形成することができる。したがって、外部加熱装置から定着部材への熱供給を広い幅のニップ部により効率よく行うことができる。また、外部加熱装置から定着部材への熱供給を効率よく行い得ることから、外部加熱装置と定着部材との温度差を小さくすることができるので、外部加熱装置の制御温度(目標温度)を低く設定でき、これによってウォームアップ時間を短縮することができる。
上記の定着装置は、前記定着部材の熱源および前記外部加熱装置の熱源への電力供給を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記外部加熱装置がウォームアップのための目標温度に到達するまでは、前記外部加熱装置の熱源への電力供給を最優先に行わせる構成としてもよい。
上記の構成によれば、外部加熱装置がウォームアップのための目標温度に到達するまでは、外部加熱装置への電力供給が最優先される。したがって、仮に、ウォームアップ動作前に、定着部材の温度よりも外部加熱装置の温度の方が低くても、ウォームアップ動作時には、外部加熱装置の方が定着部材よりも先に目標温度に到達する。これにより、定着部材と外部加熱装置との間に一定の温度差を設けることができ、この結果、ウォームアップ完了後の定着部材のオーバーシュートを抑制して、ホットオフセットを防止することができる。
本発明の定着装置は、以上のように、記録紙に対する過加熱もしくは加熱不足により記録紙上のトナーの一部が前記定着部材の表面に付着するオフセットが生じない温度領域に前記定着部材の表面温度を維持するために、前記第2ニップ部における前記記録紙搬送方向の幅に応じて、前記外部加熱装置の表面温度と前記定着部材の表面温度との温度差を制御する構成である。
これにより、ウォームアップ完了直後に通紙動作を行った場合であっても、トナーのオフセット現象を生じることなく用紙上に画像を定着することができる。
本発明の一実施形態について図面に基づいて以下に説明する。本実施の形態の定着装置は、例えば処理モードによりプロセス速度が異なるカラー定着装置である。この定着装置は、図1に示すように、弾性層62を有する定着ローラ(定着部材)60、弾性層72を有する加圧ローラ(加圧部材)70、および定着ローラ60を定着ローラ60の外部から加熱する外部加熱装置80を備え、外部加熱装置80が、複数の加熱ローラ81,82に架設された無端ベルト83を有する。そして、ウォームアップ完了直後の定着ローラ60の表面温度におけるオーバーシュートおよびアンダーシュートを改善し、印刷時におけるトナーのコールドオフセットおよびホットオフセットを防止できるようにしたものである。
まず、図2を用いて、本発明の一実施形態の画像形成装置について説明する。図2は、乾式電子写真方式のカラー画像形成装置の内部構造を示す模式図である。画像形成装置1は、例えばネットワーク上の各端末装置から送信される画像データ等に基づいて、所定の記録紙に対して多色または単色の画像を形成する。
画像形成装置1は、可視像形成部50、用紙搬送部30、定着装置40および供給トレイ20を備えている。
可視像形成部50は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色に対応して、4つの可視像形成ユニット50Y・50M・50C・50Bが並設されている。可視像形成ユニット50Yは、イエロー(Y)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット50Mは、マゼンダ(M)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット50Cは、シアン(C)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット50Bは、ブラック(B)のトナーを用いて画像形成を行う。具体的には、用紙搬送部30の記録紙Pの搬送方向に沿って、4組の可視像形成ユニット50Y・50M・50C・50Bが配置された所謂タンデム方式となっている。
可視像形成ユニット50Y・50M・50C・50Bは、それぞれ実質的に同一の構成を有し、画像データに基づいてそれぞれイエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像、黒画像を形成し、それら画像を用紙搬送部30により搬送される記録紙Pに対して順次重ね合わせて転写する。
各可視像形成ユニット50Y・50M・50C・50Bは、具体的には、感光体ドラム51、帯電ローラ52、レーザ光照射ユニット53、現像器54、転写ローラ55およびクリーナユニット56を備えている。
感光体ドラム51は、表面にトナー画像が形成され、その画像を担持する。帯電ローラ52は、感光体ドラム51表面を所定の電位に均一に帯電させる。レーザ光照射ユニット53は、帯電ローラ5により帯電された感光体ドラム51表面を露光して、画像形成装置1に入力された画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム51表面に形成する。現像器52は、感光体ドラム51表面に形成された静電潜像をトナーによって顕像化し、トナー像とする。転写ローラ55は、トナーとは逆極性のバイアス電圧が印加されており、用紙搬送部30により搬送される記録紙P上に、感光体ドラム51表面のトナー像を転写させる。記録紙Pに対するこのようなトナー像の転写は、4色について4回繰り返される。クリーナユニット56は、現像器52での現像処理、および転写ローラ55による上記転写処理後に感光体ドラム51表面に残留するトナーを除去し、回収する。
用紙搬送部30は、駆動ローラ31、従動ローラ32および搬送ベルト33からなり、記録紙Pに可視像形成部50にてトナー像が形成されるように、記録紙Pを搬送する。無端状の搬送ベルト33は、駆動ローラ31および従動ローラ32に架設され、駆動ローラ31が所定の周速度に制御されて回転することにより回転する。搬送ベルト33の外側表面には静電気を発生させており、これにより搬送ベルト33は記録紙Pを静電吸着しながら搬送する。トナー像が転写され、用紙搬送部30により搬送される記録紙Pは、駆動ローラ31の位置において搬送ベルト33から剥離され、定着装置40に搬送される。
定着装置40は、記録紙Pに適度な熱と圧力とを与え、トナー像を溶解して記録紙に定着させることで、堅牢な画像を形成する。定着装置40は、定着ローラ60と加圧ローラ70とを備え、用紙搬送部30により搬送されて来た記録紙Pは、定着ローラ60と加圧ローラ70との間に形成されている定着ニップ部Nに送り込まれる。定着ローラ60と加圧ローラ70とは記録紙Pを挟持しながら搬送する。このときに、記録紙P上のトナー像(未定着画像)は定着ローラ60の周面の熱によって溶融され、記録紙Pに定着する。
画像形成装置1は、カラーモードではプロセス速度170mm/s(毎分40枚の通紙速度)であり、モノクロモードではプロセス速度350mm/s(毎分70枚の通紙速度)である。すなわち、画像形成装置1はカラーモードとモノクロモードとに応じてプロセス速度が異なる。
次に、定着装置40について図1を用いて詳細に説明する。図1は、定着装置40の構成を示す概略の模式図である。定着装置40は、定着ローラ60および加圧ローラ70の他、外部加熱装置80、サーミスタ(温度検出素子)65,75,85、制御装置90および回転駆動装置91を備えている。サーミスタ65,75,85はそれぞれ定着ローラ60、加圧ローラ70、外部加熱装置80の表面温度を検出する。
定着ローラ60は、図1に示すように、G方向に回転するローラであり、金属製の中空円筒形状の芯金61、この芯金61の外周面を覆う弾性層62、弾性層62を覆って形成される離型層63を備えている。また、芯金61の内部には、加熱源としてハロゲンランプ64を備えている。
芯金61は、例えばアルミニウムからなり、外径46mmの中空形状(円筒形状)有する。芯金61の素材は、これに限るものでもなく、鉄製の金属であってもよい。
弾性層62は、層厚が例えば2mmであり、耐熱性を有するシリコンゴムにより形成されている。離型層63の材料としては、耐熱性および耐久性に優れ、さらにトナーとの離型性が優れたものであればよい。具体的には、例えば、PFA(テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)や、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素系材料を使用することができる。本実施の形態においては、厚み約30μmのPFAチューブを使用している。このような構成の定着ローラ60は、外径が50mm、表面硬度が68度(アスカーC硬度)である。
ハロゲンランプ64は、本実施の形態において、1本のみ備えられている。しかしながら、ハロゲンランプ64は、記録紙Pのサイズに応じて最適な温度分布を作るために、小サイズの記録紙用と大サイズの記録紙用として、記録紙サイズに応じて個別に点灯されるものを2本備えていてもよい。
サーミスタ65は離型層63の表面に接触するように設けられている。このサーミスタ65は、本実施の形態において、定着ローラ60の軸方向における中央部に配置されている。なお、サーミスタ65は、定着ローラ60の軸方向における端部(非通紙領域)に配置されていてもよい。また、芯金61の内部にサイズの異なるハロゲンランプ64が2本配置されていて、定着ローラ60の軸方向における中央部と端部とで温度が異なることがある場合には、上記中央部と端部の両方に設置しても良い。
加圧ローラ70は、H方向(G方向の逆方向)に回転するローラであり、金属製の中空円筒形状の芯金71、この芯金71の外周面を覆う弾性層72、弾性層72を覆って形成される離型層73を備えている。また、芯金71の内部には、加熱源としてハロゲンランプ74を備えている。加圧ローラ70は例えばばねからなる弾性部材(図示せず)により定着ローラ60に圧接されており、定着ローラ60との間にニップ部(定着ニップ部N)を形成している。
芯金71は、例えばアルミニウムかなり、外径46mmの中空形状(円筒形状)有する。芯金71の素材は、これに限るものでもなく、鉄製の金属であってもよい。
弾性層72は、層厚が例えば2mmであり、耐熱性を有するシリコンゴムにより形成されている。離型層63の材料としては、耐熱性および耐久性に優れ、さらにトナーとの離型性が優れたものであればよい。具体的には、例えば、PFA(テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)や、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素系材料を使用することができる。本実施の形態においては、厚み約30μmのPFAチューブを使用している。このような構成の加圧ローラ70は、外径が50mm、表面硬度が75度(アスカーC硬度)である。
サーミスタ75は離型層73の表面に接触するように設けられている。このサーミスタ75の配置については、サーミスタ65の場合と同様である。
ここで、定着装置40では、定着ニップ部Nで形成されるニップ形状が逆ニップ形状になるように、定着ローラ60のゴム硬度よりも加圧ローラ70のゴム硬度を高く設定している。上記逆ニップ形状とは、定着ニップ部Nにおいて加圧ローラ70が凸形状となり、定着ローラ60が凹形状となっていることにより、定着ニップ部Nが上方へ凸状に湾曲している形状である。
定着ニップ部Nは、逆ニップ形状となっていることにより、この定着ニップ部Nを通過する記録紙Pを下方向すなわち加圧ローラ70に沿う方向に湾曲させる。したがって、記録紙Pにトナー画像を定着する場合に、記録紙Pは定着ローラ60から記録紙P自体の腰の強さによって剥離する自己剥離をしやすくなる。これにより、剥離爪などの強制的な剥離補助手段への依存度合いを低くした剥離が可能となる。したがって、定着ニップ部Nが逆ニップ形状となっている定着装置40では、上記自己剥離機能と上記剥離爪を備えた構成により、定着ローラ60からの記録紙Pの十分な剥離性能を備えることができる。本実施の形態において、定着ニップ部Nのニップ幅は8.5mmである。
なお、定着ローラ60の弾性層62の表面硬度よりも加圧ローラ70の表面硬度の方が低い場合、定着ニップ部Nは、正ニップ形状となり、下方へ凸状に湾曲する。したがって、この場合には、定着ニップ部Nを通過する記録紙Pを上方向すなわち定着ローラ60に沿う方向に湾曲させる。このため、定着装置40では十分な自己剥離性能が得られない。
外部加熱装置80は、2個の加熱ローラ81,82とこれら加熱ローラ81,82に架設された無端ベルト83とを備えている。加熱ローラ81,82は例えばばねからなる弾性部材(図示せず)により無端ベルト83を介して定着ローラ60に圧接されており、定着ローラ60との間にニップ部を形成している。
なお、外部加熱装置80は、無端ベルト83を2本の加熱ローラ81,82により支持することに加え、必要に応じてテンションローラ(図示せず)を設け、このテンションローラにより無端ベルト83に対して適宜テンションを付与する構成としてもよい。このように、テンションローラを備えた構成では、定着ローラ60と無端ベルト83との間に広い幅のニップ部を形成するために、定着ローラ60に対して無端ベルト83を長い距離巻きつける(長い距離圧接させる)ようにした場合であっても、適当なテンションを維持した状態にて無端ベルト83を支持することができる。
外部加熱装置80の2本の加熱ローラ81,82は、外径が15mm、肉厚が1mmのアルミ製の芯金からなる構成としてもよい。また、必要に応じて、例えば無端ベルト83の内面と加熱ローラ81,82との摩擦力を低減させ、無端ベルト83の蛇行による寄り力を低減させたい場合には、芯金の上に離型層を設けても良い。この離型層の材料としては、耐熱性および耐久性に優れ、トナーとの離型性が優れるものであればよく、PFA(テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)や、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素系材料を使用してもよい。
加熱ローラ81,82は内部に加熱源としてハロゲンランプ86,87を備えている。すなわち、加熱ローラ81の芯金の内部にはハロゲンランプ86が設けられ、加熱ローラ82の芯金の内部にはハロゲンランプ87が設けられている。
無端ベルト83は、本実施の形態において、外径30mm、厚み90μmのポリイミド製のベルト基材の上に10μm厚の離型層(PTFE)を形成した構成である。ベルト基材の厚みおよび材質はこれに限定されるものではなく、例えば材質はNi、ステンレスあるいは鉄などの金属であってもよい。また、離型層の材料としては、耐熱性および耐久性に優れ、トナーとの離型性が優れるものであればよく、PFA(テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)や、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素系材料を使用してもよい。
上記のように、定着ローラ60は2本の薄肉かつ小径の加熱ローラ81,82と薄肉の無端ベルト83とを用いた構成であるから、外部加熱装置80の温度を早く昇温させることが可能である。
サーミスタ85は無端ベルト83の表面に接触するように設けられている。具体的には、サーミスタ85は一方の加熱ローラ81の位置において無端ベルト83と接触するように設けられている。
本実施の形態において、外部加熱装置80では、加熱ローラ81,82の形状、および熱源としてのハロゲンランプ86,87を同一のもの(同一規格のもの)としている。したがって、無端ベルト83の表面温度を検出するためのサーミスタ85は一方の加熱ローラ81に対してのみ、すなわち1個のみ備えた構成となっている。
なお、2本の加熱ローラ81,82は同一形状のものに限定されない。ただし、加熱ローラ81,82として形状の異なるものを使用した場合には、無端ベルト83上に配置するサーミスタは、それぞれの加熱ローラ81,82の温度を検出できるように、2個配置する必要がある。
外部加熱装置80の加熱ローラ81,82は、例えばばねからなる弾性部材(図示せず)により、無端ベルト83を介して定着ローラ60に圧接され、定着ローラ60との間にニップ部を形成している。このニップ部の幅は本実施の形態において20mmである。
制御装置90は、定着ローラ60、加圧ローラ70および外部加熱装置80の温度および動作を制御している。制御装置90は内部にCPU(Central Processing Unit)を備え、直接的には定着ローラ60、加圧ローラ70および外部加熱装置80のハロゲンランプ64,74,86,87に電力を供給する電源(図示せず)、並びに定着ローラ60を駆動する回転駆動装置91を制御している。
なお、モノクロモード(搬送速度:350mm/s)および、カラーモード(170mm/s)で印刷したときの定着装置40の定着可能な温度領域(非オフセット域)を測定したところ、本実施の形態において、モノクロモードでは180℃〜210℃の範囲であり、カラーモードでは160℃〜190℃の範囲であった。すなわち、モノクロモードでは180℃未満の温度領域において定着不良が発生し、210℃よりも高い温度領域において高温オフセットが発生した。また、カラーモードでは160℃未満の温度領域において定着不良が発生し、190℃よりも高い温度領域において高温オフセットが発生した。したがって、モノクロモードとカラーモードとでの共通非オフセット域は、180℃〜190℃であった(図10参照)。
上記の結果から、定着装置40では、ウォームアップ完了後(または待機状態からの復帰完了後)に定着ローラ60の表面温度を180℃から190℃の間に保つことで、ウォームアップ完了直後(または待機状態からの復帰直後)に定着装置40への通紙動作を行ってもコールドオフセットやホットオフセットが生じることなく記録紙P上に良好な画像が得られることが分かる。
次に、上記構成の定着装置40における、室温からウォームアップを行った場合のウォームアップ完了までの制御について、図3および図4を用いて詳細に説明する。図3は、定着装置40において室温からウォームアップを行った場合のウォームアップ完了までの外部加熱装置80(無端ベルト83)、定着ローラ60および加圧ローラ70の表面温度の変化を示したグラフである。また、図4は制御装置90による外部加熱装置80、定着ローラ60および加圧ローラ70に対してのウォームアップ完了までの制御動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、室温を25℃とし、ウォームアップ完了温度を外部加熱装置205℃(T2)、定着ローラ185℃(T3)、加圧ローラ温度150℃(T4)としている。
定着装置40に対するウォームアップ完了までの昇温制御において、制御装置90は、電力を配分する優先順位を外部加熱装置80→定着ローラ60→加圧ローラ70の順序とする。具体的には、外部加熱装置80の無端ベルト83の表面温度(サーミスタ85による検出温度)が第12の目標温度に到達するまでは、定着装置40の熱源に供給可能な全電力(以下、熱源用全電力と称する)を加熱ローラ81,82の熱源(ハロゲンランプ86,87)に投入する。その後、無端ベルト83の表面温度が第12目標温度(T12)に到達して外部加熱装置80のウォームアップが完了すると、加熱ローラ81,82のハロゲンランプ86,87に投入していた熱源用全電力を定着ローラ60の熱源(ハロゲンランプ64)にも配分し、定着ローラ60を昇温する。さらにその後定着ローラ60の表面温度が第3目標温度(T3)に到達して定着ローラ60のウォームアップが完了すると、外部加熱装置80のハロゲンランプ86,87および定着ローラ60のハロゲンランプ64に配分していた熱源用全電力をさらに加圧ローラ70のハロゲンランプ74にも配分する。その後、加圧ローラ70の表面温度が第4目標温度(T4)に到達し、加圧ローラ70のウォームアップが完了すると定着装置40全体のウォームアップが完了する。
定着装置40のウォームアップを行う際、制御装置90は、まず、外部加熱装置80の加熱ローラ81,82のハロゲンランプ86,87に電力を供給し、外部加熱装置80における加熱動作を開始させる(S1)。この際、制御装置90は、定着装置40において定着ローラ60、加圧ローラ70、外部加熱装置80(ハロゲンランプ64,74、86,87)の加熱のために用いることのできる加熱用電力を全てハロゲンランプ86に投入する。
次に、制御装置90は、無端ベルト83の表面温度、すなわちサーミスタ85の検出温度が第1目標温度T1に到達したかどうかを判断する(S2)。本実施形態では、第1目標温度T1を180℃とした。なお、外部加熱装置80は、熱容量が小さいので、ウォームアップ動作を開始してから第1目標温度T1に到達するまでの時間t1は非常に短い。
S2においてサーミスタ85の検出温度が第1目標温度T1に到達していないと判断した場合、制御装置90は、ハロゲンランプ86への電力供給を継続し、サーミスタ85の検出温度が第1目標温度T1に到達することを引き続き監視する。
一方、S2においてサーミスタ85の検出温度が第1目標温度T1に到達したと判断した場合、制御装置90は、回転駆動装置91を制御し、定着ローラ60の回転を開始させる(S3)。これにより、定着ローラ60、加圧ローラ70および外部加熱装置80が回転を開始する。なお、定着ローラ60が回転を開始すると、図4に示すように、無端ベルト83の表面温度は一旦低下し、その後上昇する。
その後、制御装置90は、サーミスタ85の検出温度が第2目標温度T2に到達したかどうかを監視する(S4)。
そして、サーミスタ85の検出温度が第2目標温度T2に到達すると、それまで外部加熱装置80のハロゲンランプ86のみに供給していた加熱用電力を、加熱ローラ81,82のハロゲンランプ86,87にも配分する(S5)。具体的には、制御装置90は、サーミスタ85の検出温度が第2目標温度T2に到達すると、ハロゲンランプ86,87への供給電力を無端ベルト83の表面温度を第2目標温度T2に維持するための電力に制御し、残りの加熱用電力をハロゲンランプ64に配分する。もしくは、サーミスタ85が第2目標温度T2以上の時、ハロゲンランプ64にのみ電力を投入する。なお、図3に示すように、この時点までに、定着ローラ60の表面温度は無端ベルト83からの伝熱によりある程度(図3では約160℃)まで上昇している。
次に、制御装置90は、定着ローラ60の表面温度、すなわちサーミスタ65の検出温度が第3目標温度T3に到達したかどうかを判断する(S6)。そして、サーミスタ65の検出温度が第3目標温度T3に到達していないと判断した場合、制御装置90は、ハロゲンランプ64およびハロゲンランプ86,87への電力供給を継続し、サーミスタ85の検出温度が第3目標温度T3に到達することを引き続き監視する。
一方、S6においてサーミスタ65の検出温度が第3目標温度T3に到達したと判断した場合、制御装置90は、それまでハロゲンランプ64およびハロゲンランプ86,87に供給していた加熱用電力を、外部加熱装置80のハロゲンランプ86,87にも配分する(S7)。具体的には、制御装置90は、サーミスタ65の検出温度が第3目標温度T3に到達すると、ハロゲンランプ86,87への供給電力を無端ベルト83の表面温度を第2目標温度T2に維持するための電力に制御し、ハロゲンランプ64への供給電力を定着ローラ60の表面温度を第3目標温度T3に維持するための電力に制御し、残りの加熱用電力をハロゲンランプ74に配分する。もしくは、サーミスタ65が第3目標温度T3以上の時でかつ、サーミスタ85が第2目標温度T2以上の時、ハロゲンランプ74にのみ電力を投入する。なお、図3に示すように、この時点までに、加圧ローラ70の表面温度は定着ローラ60からの伝熱によりある程度(図3では約130℃)まで上昇している。
その後、制御装置90は、加圧ローラ70の表面温度、すなわちサーミスタ75の検出温度が第4目標温度T4に到達したかどうかを判断する(S8)。そして、サーミスタ75の検出温度が第4目標温度T4に到達していないと判断した場合、制御装置90は、ハロゲンランプ64、74およびハロゲンランプ86,87への電力供給を継続し、サーミスタ75の検出温度が第4目標温度T4に到達することを引き続き監視する。
一方、S8においてサーミスタ75の検出温度が第4目標温度T4に到達したと判断した場合、制御装置90は、定着装置40のウォームアップ動作を終了する。これにより、定着装置40は、定着処理を実行できる状態になる。また、ウォームアップ完了後には定着ローラ60の回転が停止し、ことに伴って外部加熱装置80の無端ベルト83および加圧ローラ70の回転も停止する。この状態は定着装置40が待機モードに移行した状態である。
上記のように、外部加熱装置80の加熱ローラ81,82を昇温の優先順位の第1番目とすることで、加熱ローラ81,82の昇温動作時には、加熱ローラ81,82からの熱が無端ベルト83を介して定着ローラ60に伝達される。したがって、定着ローラ60の表面だけを効率的に昇温させることができ、定着ローラ60よりも加熱ローラ81,82の温度を常に高くすることができる。
なお、本実施の形態においては、外部加熱装置80の回転開始温度(T1、第1目標温度:180℃)とウォームアップ完了温度(T2、第2目標温度:205℃)とを異なる温度に設定にしているが、回転開始温度はウォームアップ完了温度よりも高くても、低くてもよい。ただし、外部加熱装置80の制御温度(第2目標温度:205℃)以下の温度で回転を開始させる必要がある。
次に、定着装置40の上記ウォームアップ動作におけるウォームアップ完了直前から完了後の温度の推移について説明する。図5には、外部加熱装置80の無端ベルト83および定着ローラ60におけるウォームアップ完了直前から完了後の表面温度の推移を拡大して示す。
図3に示したように、定着装置40では時間t4においてウォームアップが完了し、定着ローラの回転が停止する。回転が停止すると、定着ローラ60では、図5に示すように、アンダーシュートが起こる。図5の例ではアンダーシュートが起きているが、オーバーシュートが起こることもある。
ところで、先述のように、記録紙P上のトナーの一部が定着ローラ60の表面に付着するコールドオフセットやホットオフセットを防止するためには、定着ローラ60の表面温度を共通非オフセット域の範囲内に維持する必要がある。ここでは、定着ローラ60のウォームアップ完了温度(第3目標温度T3:制御温度)を185℃に設定しているので、定着ローラ60の表面温度は、185℃に対して±5℃の範囲内(温度リップルが10℃以内)に抑える必要がある。また、共通非オフセット域が10℃以上ある場合でも、温度リップルが10℃以上あると、温度の高いときと低いときとで記録紙Pに定着した画像の光沢が異なってくる。したがって、定着ローラ60の表面温度のリップルは10℃以内に抑えることが望ましい。
次に、定着装置40において、外部加熱装置80の制御温度(外部加熱装置80の表面温度と定着ローラ60の表面温度の差)、並びに外部加熱装置80の無端ベルト83と定着ローラ60とが接触して形成されるニップ幅を変化させた場合について、ウォームアップ完了後における定着ローラ60の表面温度のアンダーシュートおよびオーバーシュートについて検討した。その結果を図6に示す。
ここでの測定において、上記ニップ幅を変化させるために外部加熱装置80に定着ローラ60に対しての離接機構を設置し、この離接機構を動作させた。
図6中の数字は、ウォームアップ完了直後の定着ローラ60表面のオーバーシュートおよびアンダーシュートを示す。なお、マイナス値はアンダーシュートである。図6において、ウォームアップ完了直後のアンダーシュートを5℃以下、すなわち定着ローラ60のウォームアップ完了温度(第3目標温度T3:制御温度)185℃に対してアンダーシュートを180℃以上に抑制するためには、定着ローラ60の表面温度と外部加熱装置80の表面温度との温度差を、外部加熱装置80と定着ローラ60とのニップ幅が20mmのときには25℃以下、ニップ幅が10mmのときには35℃以下、ニップ幅が3mmのときには60℃以下にする必要がある。
同様に、ウォームアップ完了直後のオーバーシュートを5℃以下、すなわち定着ローラ60のウォームアップ完了温度(第3目標温度T3:制御温度)185℃に対してオーバーシュートを190℃以下に抑制するためには、定着ローラ60の表面温度と外部加熱装置80の表面温度との温度差を、外部加熱装置80と定着ローラ60とのニップ幅が20mmのときには5℃以上、ニップ幅が10mmのときには15℃以上、ニップ幅が3mmのときには35℃以上にする必要がある。ただし、外部加熱装置80と定着ローラ60とのニップ幅を20mm以上確保できる場合には、外部加熱装置80の表面温度と定着ローラ60の表面温度との温度差がほとんどなくても、定着ローラ60のオーバーシュートは起こりにくくなる。
次に、定着装置40でのコールドオフセットを防止するために、定着ローラ60のウォームアップ完了直後のアンダーシュートが定着ローラ60のウォームアップ完了温度(第3目標温度T3:制御温度)から5℃以内の範囲で推移する条件について調べた。図7は、横軸を外部加熱装置80と定着ローラ60とで形成するニップ幅Laとし、縦軸を定着ローラ60の表面温度と外部加熱装置80の表面温度との温度差Taとして測定結果をプロットし、得られた結果を近似曲線で表したものとである。この近似曲線の式は、
Ta=99.842×La−0.4599 …… (1)
となる。
したがって、定着ローラ60でのアンダーシュートを定着ローラ60のウォームアップ完了温度(第3目標温度T3:制御温度)から5℃以内に制御するには、(1)式の近似曲線よりも温度差を小さくすればよいので、外部加熱装置80の制御温度T2、定着ローラ60の制御温度T3との温度差Taを、
Ta≦99.842×La−0.4599 …… (2)
とすればよい。
一方、外部加熱装置80と定着ローラ60との間に形成するニップ部が狭かったり、外部加熱装置80の制御温度と定着ローラ60の制御温度との差が小さかったりする場合は、オーバーシュートが発生する。そこで、定着装置40でのホットオフセットを防止するために、定着ローラ60のウォームアップ完了直後のオーバーシュートが定着ローラ60のウォームアップ完了温度(第3目標温度T3:制御温度)から5℃以内の範囲で推移する条件について調べた。図8は、横軸を外部加熱装置80と定着ローラ60とで形成するニップ幅Laとし、縦軸を定着ローラ60の表面温度と外部加熱装置80の表面温度との温度差Taとして測定結果をプロットし、得られた結果を近似曲線で表したものとである。この近似曲線の式は、
Ta=113.87×La−0.9899 …… (3)
となる。
したがって、定着ローラ60でのオーバーシュートを定着ローラ60のウォームアップ完了温度(第3目標温度T3:制御温度)から5℃以内に制御するには、(3)式の近似曲線よりも温度差を大きくすればよいので、
Ta≧113.87×La−0.9899 …… (4)
とすればよい。
上記の(3)式および(4)式から、定着ローラ60におけるウォームアップ完了直後のアンダーシュートおよびオーバーシュートを定着ローラ60のウォームアップ完了温度(第3目標温度T3:制御温度)から±5℃の範囲に抑制するための条件は、
113.87×Lb−0.9899 ≦ Ta ≦99.842×La−0.4599 …(5)
となる。
定着ローラ60の表面温度と外部加熱装置80の表面温度との温度差Taを上記(5)式に従って制御すれば、外部加熱装置80と定着ローラ60との間に形成されるニップ部において、定着ローラ60でのオーバーシュートおよびアンダーシュートを抑える適正な外部加熱装置80の温度を設定することができる。これにより、定着装置40のウォームアップ完了後、通紙動作を行ってもホットオフセットもしくはコールドオフセットが生じない良好な定着画像を得ることができる。
なお、上述したように、外部加熱装置80の無端ベルト83と定着ローラ60とのニップ幅が20mm以上確保できる場合には、外部加熱装置80の制御温度と定着ローラ60の制御温度との温度差がほとんどなくても定着ローラ60のオーバーシュートは起こりにくくなる。そこで、上記(2)式の範囲内に外部加熱装置80の制御温度を設定してもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の一実施形態における定着装置の概略構成を示す模式図である。 図1に示した定着装置を備えた画像形成装置の内部構造を示す模式図である。 図1に示した定着装置のウォームアップ時の無端ベルト、定着ローラおよび加圧ローラの表面温度の変化を示すグラフである。 図1に示した定着装置の制御装置によるウォームアップ時の制御の流れを示すフローチャートである。 図1に示した外部加熱装置の無端ベルトおよび定着ローラにおけるのウォームアップ完了直前から完了後の表面温度の推移を示すグラフである。 図1に示した定着装置における、外部加熱装置と定着ローラとの表面温度差と、外部加熱装置と定着ローラとの間のニップ幅と、ウォームアップ完了後における定着ローラの表面温度のアンダーシュートおよびオーバーシュートとの関係を示す説明図である。 図1に示した定着装置において、定着ローラのウォームアップ完了直後のアンダーシュートが定着ローラのウォームアップ完了温度から5℃以内の範囲で推移する場合における、外部加熱装置と定着ローラとの間のニップ幅Laと、定着ローラの表面温度と外部加熱装置の表面温度との温度差Taとの関係を示すグラフである。 図1に示した定着装置において、定着ローラのウォームアップ完了直後のオーバーシュートが定着ローラのウォームアップ完了温度から5℃以内の範囲で推移する場合における、外部加熱装置と定着ローラとの間のニップ幅Laと、定着ローラの表面温度と外部加熱装置の表面温度との温度差Taとの関係を示すグラフである。 4サイクル方式の画像形成装置が備える定着装置でのモノクロ画像を定着する場合とカラー画像を定着する場合との共通非オフセット域を示す説明図である。 4連タンデム方式の画像形成装置が備える定着装置でのモノクロ画像を定着する場合とカラー画像を定着する場合との共通非オフセット域を示す説明図である。
符号の説明
1 画像形成装置
40 定着装置
60 定着ローラ(定着部材)
61 芯金
62 弾性層
63 離型層
64 ハロゲンランプ(熱源)
65 サーミスタ
70 加圧ローラ(加圧部材)
71 芯金
72 弾性層
73 離型層
74 ハロゲンランプ(熱源)
75 サーミスタ
80 外部加熱装置
81,82 加熱ローラ
83 無端ベルト
84 サーミスタ
86,87 ハロゲンランプ(熱源)
90 制御装置
91 回転駆動装置

Claims (7)

  1. 内部に熱源を有し、この熱源よりも外表面側の位置に弾性層を有する定着部材と、
    前記定着部材に圧接され、記録紙上のトナー像を記録紙に定着させる第1ニップ部を前記定着部材との間に形成する加圧部材と、
    熱源を有し前記定着部材の外面に配置され、前記定着部材との間に第2ニップ部を形成する外部加熱装置とを備えている定着装置において、
    記録紙に対する過加熱もしくは加熱不足により記録紙上のトナーの一部が前記定着部材の表面に付着するオフセットが生じない温度領域に前記定着部材の表面温度を維持するために、前記第2ニップ部における前記記録紙搬送方向の幅に応じて、前記外部加熱装置の表面温度と前記定着部材の表面温度との温度差を制御することを特徴とする定着装置。
  2. 内部に熱源を有し、この熱源よりも外表面側の位置に弾性層を有する定着部材と、
    前記定着部材に圧接され、記録紙上のトナー像を記録紙に定着させる第1ニップ部が前記定着部材との間に形成されている加圧部材と、
    熱源を有し前記定着部材の外面に配置され、前記定着部材との接触領域である第2ニップ部が前記定着部材との間に形成されている外部加熱装置とを備えている定着装置において、
    前記外部加熱装置の表面温度と前記定着部材の表面温度との差をTa、前記第2ニップ部における前記記録紙搬送方向の幅をLaとすると、
    Ta ≦ 99.842×La−0.4599
    であることを特徴とする定着装置。
  3. 内部に熱源を有し、この熱源よりも外表面側の位置に弾性層を有する定着部材と、
    前記定着部材に圧接され、記録紙上のトナー像を記録紙に定着させる第1ニップ部が前記定着部材との間に形成されている加圧部材と、
    熱源を有し前記定着部材の外面に配置され、前記定着部材との接触領域である第2ニップ部が前記定着部材との間に形成されている外部加熱装置とを備えている定着装置において、
    前記外部加熱装置の表面温度と前記定着部材の表面温度との差をTa、前記第2ニップ部における前記記録紙搬送方向の幅をLaとすると、
    113.87×La−0.9899 ≦ Ta
    であることを特徴とする定着装置。
  4. 内部に熱源を有し、この熱源よりも外表面側の位置に弾性層を有する定着部材と、
    前記定着部材に圧接され、記録紙上のトナー像を記録紙に定着させる第1ニップ部が前記定着部材との間に形成されている加圧部材と、
    熱源を有し前記定着部材の外面に配置され、前記定着部材との接触領域である第2ニップ部が前記定着部材との間に形成されている外部加熱装置とを備えている定着装置において、
    前記外部加熱装置の表面温度と前記定着部材の表面温度との差をTa、前記第2ニップ部における前記記録紙搬送方向の幅をLaとすると、
    113.87×La−0.9899 ≦ Ta ≦ 99.842×La−0.4599であることを特徴とする定着装置。
  5. 前記外部加熱装置は、複数個のうちの少なくとも1個が熱源を有する複数個のローラと、これらローラに架設されて前記定着部材に圧接され、前記定着部材との間に前記ニップ部を形成しているベルトとを備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記定着部材の熱源および前記外部加熱装置の熱源への電力供給を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記外部加熱装置がウォームアップのための目標温度に到達するまでは、前記外部加熱装置の熱源への電力供給を最優先に行わせることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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