JP2004145086A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】定着部の温度が省エネモード程度の温度でも低速で印刷を開始することにより、印刷の指示があってから印刷終了までの時間を短縮するとともに、消費電力を節約する画像形成装置を提供することである。
【解決手段】プリンタ(画像形成装置)10は、少なくとも定着部24の制御温度を通常印刷時よりも下げた状態で待機する省エネモードを備え、定着部24の温度が省エネモード時の制御温度以上、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、印刷開始時の定着部24の温度に応じて、通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、定着部24が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替える構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】プリンタ(画像形成装置)10は、少なくとも定着部24の制御温度を通常印刷時よりも下げた状態で待機する省エネモードを備え、定着部24の温度が省エネモード時の制御温度以上、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、印刷開始時の定着部24の温度に応じて、通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、定着部24が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替える構成とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、省エネモードを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機等の画像形成装置には省エネモード(予熱モード)が設けられている。省エネモードとは、一般的には、表示部を消灯し、定着部の制御温度を印刷時の温度よりも下げて消費電力を節約する機能である。通常、この省エネモードは所定のキー操作又は一定時間操作されないときに稼働するように設定されている。逆に省エネモードを解除するには、印刷開始キー等の所定のキー操作を行えばよい。一般的に、省エネモードでの定着部の制御温度と、復帰後の印刷可能な定着制御温度とは機種により一定温度に設定されている。
【0003】
ところで、特許文献1においては、待機中や予熱モード等の定着部の温度が下がっている状態から復帰するために定着部の温度を上昇させている最中に原稿の読み取りを開始することで原稿の回収を早めて作業性を向上させるデジタル複写機が開示されている。これによれば、原稿を読み取るのに必要な時間と、定着部が印刷可能な定着制御温度に達するのに必要な時間とを一致させるために、待機中や予熱モード時の定着部の制御温度を必要に応じて変化させている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−222822号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術においては、印刷可能な定着部の制御温度は予め設定された一定値である。この値は、用紙サイズ、印刷枚数、設置環境(室温、機内温度)等の印刷条件がどのような場合であっても定着不良が生じない温度に設定されている。そのため、小さい用紙サイズ、少ない印刷枚数、温かい設置環境である場合には過剰な温度であり、必要最低限の温度ではない。その結果、定着は十分行われるが、必要以上に電力を消費している。
【0006】
本発明は、上記の問題点に鑑み、定着部の温度が省エネモード程度の温度でも低速で印刷を開始することにより、印刷の指示があってから印刷終了までの時間を短縮するとともに、消費電力を節約する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、少なくとも定着部の制御温度を通常印刷時よりも下げた状態で待機する省エネモードを備えた画像形成装置において、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、印刷開始時の定着部の温度に応じて、通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えることを特徴とするものである。
【0008】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合は、通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。つまり、定着部が温度上昇途中であっても定着不良を起こさない程度の低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0009】
また上記の画像形成装置において、前記印刷開始時の印刷速度の決定に印刷条件(用紙サイズ、印刷枚数、環境温度等)を加えることにより、更に細かく印刷速度を設定することができる。
【0010】
また上記の画像形成装置において、前記印刷条件には用紙サイズを含み、用紙サイズが大きい程、低速で印刷するようにしてもよい。
【0011】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、用紙サイズに応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。例えば、定着部が温度上昇途中であっても用紙サイズが小さければ中速で印刷し、用紙サイズが大きければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0012】
また上記の画像形成装置において、前記印刷条件には印刷枚数を含み、印刷枚数が多い程、低速で印刷するようにしてもよい。
【0013】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、印刷枚数に応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。例えば、定着部が温度上昇途中であっても印刷枚数が少なければ中速で印刷し、印刷枚数が多ければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0014】
また上記の画像形成装置において、前記印刷条件には環境温度を含み、環境温度が低い程、低速で印刷するようにしてもよい。
【0015】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、環境温度に応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。例えば、定着部が温度上昇途中であっても環境温度が高ければ中速で印刷し、環境温度が低ければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0016】
また上記の画像形成装置において、印刷終了時に、定着部が通常印刷時の制御温度に達していない場合は、印刷終了とともに省エネモードにすることにより、印刷終了後は定着部への通電を抑制して無駄な温度上昇をなくし、消費電力を節約することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタの正面図である。図1では、クリーニング装置18のハウジングを省略している。プリンタ10はタンデム方式のフルカラー画像形成装置であってプリンタ本体ハウジング11の内部において用紙搬送ベルト12の上方にはその搬送方向の上流から下流方向に向かって(図1では右方から左方にかけて)、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色画像形成部が設けられている。各々の画像形成部には、アモルファスシリコン感光体ドラム13と、その周囲には主帯電器14と、LED露光部15と、現像装置16と、転写ローラ17と、クリーニング装置18とが備えられている。
【0018】
このクリーニング装置18は、感光体ドラム13の表面を整えるゴム製のクリーニングローラ18aと、トナー回収容器(不図示)にトナーを排出する排出スパイラル18bと、感光体ドラム13上のトナーを掻き落とすクリーニングブレード18cとから構成される。
【0019】
また、プリンタ10は、格納されている用紙を給紙する給紙機構19と、給紙機構19から用紙を搬送する用紙搬送路20と、用紙搬送ベルト12を駆動する駆動ローラ21、22、23と、画像形成部で形成された画像を定着する定着部24と、用紙を用紙搬送ベルト12から定着部24へ導くガイド板25と、定着部24から用紙を搬送する用紙搬送路26と、用紙搬送路25から用紙を排出する排出部27と、トナーを各現像装置16へ供給するトナー供給容器28M、28C、28Y、28Bとを備えている。
【0020】
そして定着部24は、定着ローラ29と加圧ローラ30とが互いに圧接して定着のニップ部を形成している。定着ローラ29の内部にはハロゲンランプ等からなる発熱体31が設けられている。定着ローラ29付近には、定着ローラ29の表面温度を非接触で測定する定着温度センサ32が設けられている。また、プリンタ10本体の内部側面には機内温度を測定する機内温度センサ33が設けられている。
【0021】
このプリンタ10において、用紙は給紙機構19から用紙搬送路20を経由して画像形成部に搬送され、感光体ドラム13と用紙搬送ベルト12との間を搬送されていく間に転写ローラ17によって各感光体ドラム13表面の正帯電の各色トナー画像が次々に用紙側に転写される。全ての感光体ドラム13によってトナーが転写された用紙は、定着部24に搬送されてトナーが定着され、カラー画像が形成される。定着部24を通過した用紙は用紙搬送路26に送られ、排出部27へ排出される。
【0022】
次に、省エネモードを解除してすぐに印刷開始キーが操作された場合や電源をONした後の定着部24の温度上昇中に印刷開始キーが操作された場合に、定着部24が通常の制御温度になる前に低速で印刷を開始する定着復帰時間優先モードについて実施例を用いて説明する。ここで省エネモードとは、表示パネル(不図示)を消灯し、定着部24の制御温度を通常印刷時の温度(例えば、175℃)よりも下げた状態(例えば、150℃)で待機し、消費電力を節約する機能である。なお、省エネモードは所定のキー操作又は一定時間操作されないときに稼働するように設定されている。逆に、印刷開始キー等の所定のキー操作を行うことで省エネモードは解除される。
【0023】
〈実施例1〉
図2は、実施例1におけるプリンタ10の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS10においてプリンタ10の電源がONされるか、省エネモードが解除されるかの操作が行われた後、ステップS11において印刷開始の指示があると、印刷速度を決定するためステップS12へ進む。
【0024】
ステップS12では現在の定着部24の温度が省エネモード時の制御温度以上か否かを判別する。ステップS12において定着部24の温度が省エネモード時の制御温度以上の場合、即ち、省エネモードが解除された状態又は電源ON後の温度上昇により省エネモード時の制御温度を超えた状態の場合は、ステップS13へ進む。一方、ステップS12において定着部24の温度が省エネモード時の制御温度に達していない場合、即ち、電源ON直後の状態である場合は、定着部24の温度が上がるまで待機してからステップS13へ進む。
【0025】
ステップS13では現在の定着部24の温度が通常印刷時の制御温度か否かを判別する。ステップS13において定着部24の温度が通常印刷時の制御温度まで上昇している場合、即ち、省エネモードの解除後や電源ON後に相当時間が経過して通常印刷時の制御温度に達した場合は、ステップS16へ進んで通常の印刷速度(例えば、55枚/分)で印刷を開始する。
【0026】
一方、ステップS13において定着部24の温度が通常印刷時の制御温度まで上昇していない場合、即ち、省エネモードが解除された直後の温度上昇中の状態又は電源ON後の温度上昇中で省エネモード時の制御温度を超えた状態の場合は、通常速度での印刷は定着不良を起こすため、ステップS14へ進んで通常印刷時よりも低速(例えば、30枚/分)で印刷を開始する。
【0027】
ステップS14で印刷開始後も定着部24が通常の定着制御温度になるまで発熱体31に通電が続けられる。そして、ステップS14からステップS15へ進んで通常印刷時の定着制御温度に達したか否かを判別する。ステップS15において通常印刷時の定着制御温度に達すると、定着不良を考慮して低速で印刷する必要がないため、通常の印刷速度に切替えて印刷を続ける。なお、ステップS14からステップS16までには1〜2分(30〜60枚印刷)程度要する。低速印刷しながら加熱するため、いくらかの熱は用紙に奪われるためである。
【0028】
なお、ステップS15で通常印刷時の定着制御温度に達する前に印刷が終了した場合は、印刷終了とともに省エネモードにするようにしてもよい。これにより、印刷終了後は発熱体31への通電を抑制して無駄な温度上昇をなくし、消費電力を節約することができる。
【0029】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部24の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合は、通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部24が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。つまり、定着部24が温度上昇途中であっても定着不良を起こさない程度の低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0030】
〈実施例2〉
実施例2は、実施例1の印刷速度の決定に印刷条件である用紙サイズを加えたものである。図3は、実施例2におけるプリンタ10の動作を示すフローチャートである。ステップS10〜S13、S15、S16は実施例1と同様であるため説明を省略する。
【0031】
ステップS13からステップS20へ進んで印刷する用紙サイズが所定サイズ以上か否か(例えば、A4又はA3サイズ)を判別する。印刷する用紙サイズが大きい場合は定着部24での用紙の吸熱も大きくなるため、低速で印刷しなければ定着不良が生じてしまう。ステップS20において印刷する用紙サイズが所定サイズ以上の場合はステップS21へ進んで、通常印刷時よりも低速(例えば、30枚/分)で印刷を開始する。一方、ステップS20において印刷する用紙サイズが所定サイズ未満の場合はステップS22へ進んで、上記の低速よりもやや速い中速(例えば、40枚/分)で印刷を開始する。
【0032】
ステップS21又はステップS22で印刷開始後も定着部24が通常の定着制御温度になるまで発熱体31に通電が続けられる。そして、ステップS21又はステップS22からステップS15、続いてステップS15からステップS16へ進む。
【0033】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部24の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、用紙サイズに応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部24が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。つまり、定着部24が温度上昇途中であっても用紙サイズが小さければ中速で印刷し、用紙サイズが大きければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0034】
〈実施例3〉
実施例3は、実施例1の印刷速度の決定に印刷条件である印刷枚数を加えたものである。図4は、実施例3におけるプリンタ10の動作を示すフローチャートである。ステップS30以外は実施例2と同様であるため説明を省略する。
【0035】
ステップS13からステップS30へ進んで印刷枚数が所定枚数以上か否か(例えば、10枚以上か否か)を判別する。印刷枚数が多い場合は定着部24での用紙への吸熱が続くため、低速で印刷しなければ何枚かを印刷した時点から定着不良が生じてしまう。ステップS30において印刷枚数が所定枚数以上の場合はステップS21へ進んで、通常印刷時よりも低速(例えば、30枚/分)で印刷を開始する。一方、ステップS30において印刷枚数が所定枚数未満の場合はステップS22へ進んで、上記の低速よりもやや速い中速(例えば、40枚/分)で印刷を開始する。
【0036】
ステップS21又はステップS22で印刷開始後も定着部24が通常の定着制御温度になるまで発熱体31に通電が続けられる。そして、ステップS21又はステップS22からステップS15、続いてステップS15からステップS16へ進む。
【0037】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部24の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、印刷枚数に応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部24が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。つまり、定着部24が温度上昇途中であっても印刷枚数が少なければ中速で印刷し、印刷枚数が多ければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0038】
〈実施例4〉
実施例4は、実施例1の印刷速度の決定に印刷条件である環境温度(室温、機内温度)を加えたものである。なお、環境温度としては、少なくとも用紙の温度を直接又は間接的に知ることができる場所の温度であればよい。図5は、実施例4におけるプリンタ10の動作を示すフローチャートである。ステップS40以外は実施例2と同様であるため説明を省略する。
【0039】
ステップS13からステップS40へ進んで環境温度が所定温度未満か否か(例えば、機内温度が50℃未満で室温が25℃未満か否か)を判別する。環境温度が低い場合は用紙の温度も低いと考えられ定着部24での用紙の吸熱が大きくなるため、低速で印刷しなければ定着不良が生じてしまう。ステップS40において環境温度が所定温度未満の場合はステップS21へ進んで、通常印刷時よりも低速(例えば、30枚/分)で印刷を開始する。一方、ステップS40において環境温度が所定温度以上の場合はステップS22へ進んで、上記の低速よりもやや速い中速(例えば、40枚/分)で印刷を開始する。
【0040】
ステップS21又はステップS22で印刷開始後も定着部24が通常の定着制御温度になるまで発熱体31に通電が続けられる。そして、ステップS21又はステップS22からステップS15、続いてステップS15からステップS16へ進む。
【0041】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部24の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、環境温度に応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部24が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。つまり、定着部24が温度上昇途中であっても環境温度が高ければ中速で印刷し、環境温度が低ければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0042】
〈実施例5〉
実施例5は、実施例1の印刷速度の決定に印刷条件である用紙サイズ、印刷枚数、環境温度(室温、機内温度)を加えたものである。即ち、実施例2〜4を組み合わせたものである。図6は、実施例5におけるプリンタ10の動作を示すフローチャートである。ステップS10〜S13、S15、S16は実施例1と同様であるため説明を省略する。
【0043】
ステップS50では印刷する用紙サイズが所定サイズ以上か否か(例えば、A4又はA3サイズ)を判別する。ステップS50において印刷する用紙サイズが所定サイズ未満の場合はステップS51へ進む。一方、ステップS50において印刷する用紙サイズが所定サイズ以上の場合はステップS52へ進んで、印刷速度を決定する印刷速度レベルN(初期値はN=0)に1加算した後、ステップS51へ進む。
【0044】
ステップS51では印刷枚数が所定枚数以上か否か(例えば、10枚以上か否か)を判別する。ステップS51において印刷枚数が所定枚数未満の場合はステップS53へ進む。一方、ステップS51において印刷枚数が所定枚数以上の場合はステップS54へ進んで、印刷速度レベルNに1加算した後、ステップS53へ進む。
【0045】
ステップS53では環境温度が所定温度未満か否か(例えば、機内温度が50℃未満で室温が25℃未満か否か)を判別する。ステップS53において環境温度が所定温度以上の場合はステップS55へ進む。一方、ステップS53において環境温度が所定温度未満の場合はステップS56へ進んで、印刷速度レベルNに1加算した後、ステップS55へ進む。
【0046】
ステップS55では印刷速度レベルNの値(N=0〜3)にに基づいて印刷速度を決定する。例えば、N=0つまり印刷条件が最も良いときは印刷速度を45枚/分とし、N=1のときは印刷速度を40枚/分、N=2のときは印刷速度を35枚/分、N=3つまり印刷条件が最も悪いときは印刷速度を30枚/分とすることができる。
【0047】
次に、ステップS57へ進んで決定された印刷速度で印刷を開始する。その後も定着部24が通常の定着制御温度になるまで発熱体31に通電が続けられる。そして、ステップS57からステップS15、続いてステップS15からステップS16へ進む。
【0048】
このように、用紙サイズ、印刷枚数、環境温度からなる印刷条件を考慮して印刷速度を決定することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。例えば、小さい用紙サイズ、少ない印刷枚数、温かい設置環境である場合には通常の印刷速度に近い速度で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮することができる。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0049】
なお、実施例5においては実施例2〜4を組み合わせたが、他の実施例として、実施例2と3、実施例2と4、実施例3と4の組合せとすることもできる。
【0050】
上記の実施例2〜5の何れかにおいて、用紙サイズ、印刷枚数、環境温度は更に細かく分類し、それに対応して印刷速度を細かく制御してもよい。
【0051】
なお、上記の定着復帰時間優先モードの使用の可否は、ユーザ選択可能としてもよい。
【0052】
なお、本実施形態では画像形成装置としてプリンタを用いて説明したが、本発明は複写機、ファクシミリ装置、それらの複合機等の画像形成装置に適用することができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合は、通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。つまり、定着部が温度上昇途中であっても定着不良を起こさない程度の低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0054】
また本発明によれば、印刷開始時の印刷速度の決定に印刷条件(用紙サイズ、印刷枚数、環境温度等)を加えることにより、更に細かく印刷速度を設定することができる。
【0055】
また本発明によれば、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、用紙サイズに応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。例えば、定着部が温度上昇途中であっても用紙サイズが小さければ中速で印刷し、用紙サイズが大きければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0056】
また本発明によれば、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、印刷枚数に応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。例えば、定着部が温度上昇途中であっても印刷枚数が少なければ中速で印刷し、印刷枚数が多ければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0057】
また本発明によれば、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、環境温度に応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。例えば、定着部が温度上昇途中であっても環境温度が高ければ中速で印刷し、環境温度が低ければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0058】
また本発明によれば、印刷終了時に、定着部が通常印刷時の制御温度に達していない場合は、印刷終了とともに省エネモードにすることにより、印刷終了後は定着部への通電を抑制して無駄な温度上昇をなくし、消費電力を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタの正面図である。
【図2】実施例1におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図3】実施例2におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図4】実施例3におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図5】実施例4におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図6】実施例5におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 プリンタ(画像形成装置)
24 定着部
【発明の属する技術分野】
本発明は、省エネモードを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機等の画像形成装置には省エネモード(予熱モード)が設けられている。省エネモードとは、一般的には、表示部を消灯し、定着部の制御温度を印刷時の温度よりも下げて消費電力を節約する機能である。通常、この省エネモードは所定のキー操作又は一定時間操作されないときに稼働するように設定されている。逆に省エネモードを解除するには、印刷開始キー等の所定のキー操作を行えばよい。一般的に、省エネモードでの定着部の制御温度と、復帰後の印刷可能な定着制御温度とは機種により一定温度に設定されている。
【0003】
ところで、特許文献1においては、待機中や予熱モード等の定着部の温度が下がっている状態から復帰するために定着部の温度を上昇させている最中に原稿の読み取りを開始することで原稿の回収を早めて作業性を向上させるデジタル複写機が開示されている。これによれば、原稿を読み取るのに必要な時間と、定着部が印刷可能な定着制御温度に達するのに必要な時間とを一致させるために、待機中や予熱モード時の定着部の制御温度を必要に応じて変化させている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−222822号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術においては、印刷可能な定着部の制御温度は予め設定された一定値である。この値は、用紙サイズ、印刷枚数、設置環境(室温、機内温度)等の印刷条件がどのような場合であっても定着不良が生じない温度に設定されている。そのため、小さい用紙サイズ、少ない印刷枚数、温かい設置環境である場合には過剰な温度であり、必要最低限の温度ではない。その結果、定着は十分行われるが、必要以上に電力を消費している。
【0006】
本発明は、上記の問題点に鑑み、定着部の温度が省エネモード程度の温度でも低速で印刷を開始することにより、印刷の指示があってから印刷終了までの時間を短縮するとともに、消費電力を節約する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、少なくとも定着部の制御温度を通常印刷時よりも下げた状態で待機する省エネモードを備えた画像形成装置において、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、印刷開始時の定着部の温度に応じて、通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えることを特徴とするものである。
【0008】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合は、通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。つまり、定着部が温度上昇途中であっても定着不良を起こさない程度の低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0009】
また上記の画像形成装置において、前記印刷開始時の印刷速度の決定に印刷条件(用紙サイズ、印刷枚数、環境温度等)を加えることにより、更に細かく印刷速度を設定することができる。
【0010】
また上記の画像形成装置において、前記印刷条件には用紙サイズを含み、用紙サイズが大きい程、低速で印刷するようにしてもよい。
【0011】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、用紙サイズに応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。例えば、定着部が温度上昇途中であっても用紙サイズが小さければ中速で印刷し、用紙サイズが大きければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0012】
また上記の画像形成装置において、前記印刷条件には印刷枚数を含み、印刷枚数が多い程、低速で印刷するようにしてもよい。
【0013】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、印刷枚数に応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。例えば、定着部が温度上昇途中であっても印刷枚数が少なければ中速で印刷し、印刷枚数が多ければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0014】
また上記の画像形成装置において、前記印刷条件には環境温度を含み、環境温度が低い程、低速で印刷するようにしてもよい。
【0015】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、環境温度に応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。例えば、定着部が温度上昇途中であっても環境温度が高ければ中速で印刷し、環境温度が低ければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0016】
また上記の画像形成装置において、印刷終了時に、定着部が通常印刷時の制御温度に達していない場合は、印刷終了とともに省エネモードにすることにより、印刷終了後は定着部への通電を抑制して無駄な温度上昇をなくし、消費電力を節約することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタの正面図である。図1では、クリーニング装置18のハウジングを省略している。プリンタ10はタンデム方式のフルカラー画像形成装置であってプリンタ本体ハウジング11の内部において用紙搬送ベルト12の上方にはその搬送方向の上流から下流方向に向かって(図1では右方から左方にかけて)、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色画像形成部が設けられている。各々の画像形成部には、アモルファスシリコン感光体ドラム13と、その周囲には主帯電器14と、LED露光部15と、現像装置16と、転写ローラ17と、クリーニング装置18とが備えられている。
【0018】
このクリーニング装置18は、感光体ドラム13の表面を整えるゴム製のクリーニングローラ18aと、トナー回収容器(不図示)にトナーを排出する排出スパイラル18bと、感光体ドラム13上のトナーを掻き落とすクリーニングブレード18cとから構成される。
【0019】
また、プリンタ10は、格納されている用紙を給紙する給紙機構19と、給紙機構19から用紙を搬送する用紙搬送路20と、用紙搬送ベルト12を駆動する駆動ローラ21、22、23と、画像形成部で形成された画像を定着する定着部24と、用紙を用紙搬送ベルト12から定着部24へ導くガイド板25と、定着部24から用紙を搬送する用紙搬送路26と、用紙搬送路25から用紙を排出する排出部27と、トナーを各現像装置16へ供給するトナー供給容器28M、28C、28Y、28Bとを備えている。
【0020】
そして定着部24は、定着ローラ29と加圧ローラ30とが互いに圧接して定着のニップ部を形成している。定着ローラ29の内部にはハロゲンランプ等からなる発熱体31が設けられている。定着ローラ29付近には、定着ローラ29の表面温度を非接触で測定する定着温度センサ32が設けられている。また、プリンタ10本体の内部側面には機内温度を測定する機内温度センサ33が設けられている。
【0021】
このプリンタ10において、用紙は給紙機構19から用紙搬送路20を経由して画像形成部に搬送され、感光体ドラム13と用紙搬送ベルト12との間を搬送されていく間に転写ローラ17によって各感光体ドラム13表面の正帯電の各色トナー画像が次々に用紙側に転写される。全ての感光体ドラム13によってトナーが転写された用紙は、定着部24に搬送されてトナーが定着され、カラー画像が形成される。定着部24を通過した用紙は用紙搬送路26に送られ、排出部27へ排出される。
【0022】
次に、省エネモードを解除してすぐに印刷開始キーが操作された場合や電源をONした後の定着部24の温度上昇中に印刷開始キーが操作された場合に、定着部24が通常の制御温度になる前に低速で印刷を開始する定着復帰時間優先モードについて実施例を用いて説明する。ここで省エネモードとは、表示パネル(不図示)を消灯し、定着部24の制御温度を通常印刷時の温度(例えば、175℃)よりも下げた状態(例えば、150℃)で待機し、消費電力を節約する機能である。なお、省エネモードは所定のキー操作又は一定時間操作されないときに稼働するように設定されている。逆に、印刷開始キー等の所定のキー操作を行うことで省エネモードは解除される。
【0023】
〈実施例1〉
図2は、実施例1におけるプリンタ10の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS10においてプリンタ10の電源がONされるか、省エネモードが解除されるかの操作が行われた後、ステップS11において印刷開始の指示があると、印刷速度を決定するためステップS12へ進む。
【0024】
ステップS12では現在の定着部24の温度が省エネモード時の制御温度以上か否かを判別する。ステップS12において定着部24の温度が省エネモード時の制御温度以上の場合、即ち、省エネモードが解除された状態又は電源ON後の温度上昇により省エネモード時の制御温度を超えた状態の場合は、ステップS13へ進む。一方、ステップS12において定着部24の温度が省エネモード時の制御温度に達していない場合、即ち、電源ON直後の状態である場合は、定着部24の温度が上がるまで待機してからステップS13へ進む。
【0025】
ステップS13では現在の定着部24の温度が通常印刷時の制御温度か否かを判別する。ステップS13において定着部24の温度が通常印刷時の制御温度まで上昇している場合、即ち、省エネモードの解除後や電源ON後に相当時間が経過して通常印刷時の制御温度に達した場合は、ステップS16へ進んで通常の印刷速度(例えば、55枚/分)で印刷を開始する。
【0026】
一方、ステップS13において定着部24の温度が通常印刷時の制御温度まで上昇していない場合、即ち、省エネモードが解除された直後の温度上昇中の状態又は電源ON後の温度上昇中で省エネモード時の制御温度を超えた状態の場合は、通常速度での印刷は定着不良を起こすため、ステップS14へ進んで通常印刷時よりも低速(例えば、30枚/分)で印刷を開始する。
【0027】
ステップS14で印刷開始後も定着部24が通常の定着制御温度になるまで発熱体31に通電が続けられる。そして、ステップS14からステップS15へ進んで通常印刷時の定着制御温度に達したか否かを判別する。ステップS15において通常印刷時の定着制御温度に達すると、定着不良を考慮して低速で印刷する必要がないため、通常の印刷速度に切替えて印刷を続ける。なお、ステップS14からステップS16までには1〜2分(30〜60枚印刷)程度要する。低速印刷しながら加熱するため、いくらかの熱は用紙に奪われるためである。
【0028】
なお、ステップS15で通常印刷時の定着制御温度に達する前に印刷が終了した場合は、印刷終了とともに省エネモードにするようにしてもよい。これにより、印刷終了後は発熱体31への通電を抑制して無駄な温度上昇をなくし、消費電力を節約することができる。
【0029】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部24の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合は、通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部24が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。つまり、定着部24が温度上昇途中であっても定着不良を起こさない程度の低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0030】
〈実施例2〉
実施例2は、実施例1の印刷速度の決定に印刷条件である用紙サイズを加えたものである。図3は、実施例2におけるプリンタ10の動作を示すフローチャートである。ステップS10〜S13、S15、S16は実施例1と同様であるため説明を省略する。
【0031】
ステップS13からステップS20へ進んで印刷する用紙サイズが所定サイズ以上か否か(例えば、A4又はA3サイズ)を判別する。印刷する用紙サイズが大きい場合は定着部24での用紙の吸熱も大きくなるため、低速で印刷しなければ定着不良が生じてしまう。ステップS20において印刷する用紙サイズが所定サイズ以上の場合はステップS21へ進んで、通常印刷時よりも低速(例えば、30枚/分)で印刷を開始する。一方、ステップS20において印刷する用紙サイズが所定サイズ未満の場合はステップS22へ進んで、上記の低速よりもやや速い中速(例えば、40枚/分)で印刷を開始する。
【0032】
ステップS21又はステップS22で印刷開始後も定着部24が通常の定着制御温度になるまで発熱体31に通電が続けられる。そして、ステップS21又はステップS22からステップS15、続いてステップS15からステップS16へ進む。
【0033】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部24の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、用紙サイズに応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部24が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。つまり、定着部24が温度上昇途中であっても用紙サイズが小さければ中速で印刷し、用紙サイズが大きければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0034】
〈実施例3〉
実施例3は、実施例1の印刷速度の決定に印刷条件である印刷枚数を加えたものである。図4は、実施例3におけるプリンタ10の動作を示すフローチャートである。ステップS30以外は実施例2と同様であるため説明を省略する。
【0035】
ステップS13からステップS30へ進んで印刷枚数が所定枚数以上か否か(例えば、10枚以上か否か)を判別する。印刷枚数が多い場合は定着部24での用紙への吸熱が続くため、低速で印刷しなければ何枚かを印刷した時点から定着不良が生じてしまう。ステップS30において印刷枚数が所定枚数以上の場合はステップS21へ進んで、通常印刷時よりも低速(例えば、30枚/分)で印刷を開始する。一方、ステップS30において印刷枚数が所定枚数未満の場合はステップS22へ進んで、上記の低速よりもやや速い中速(例えば、40枚/分)で印刷を開始する。
【0036】
ステップS21又はステップS22で印刷開始後も定着部24が通常の定着制御温度になるまで発熱体31に通電が続けられる。そして、ステップS21又はステップS22からステップS15、続いてステップS15からステップS16へ進む。
【0037】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部24の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、印刷枚数に応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部24が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。つまり、定着部24が温度上昇途中であっても印刷枚数が少なければ中速で印刷し、印刷枚数が多ければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0038】
〈実施例4〉
実施例4は、実施例1の印刷速度の決定に印刷条件である環境温度(室温、機内温度)を加えたものである。なお、環境温度としては、少なくとも用紙の温度を直接又は間接的に知ることができる場所の温度であればよい。図5は、実施例4におけるプリンタ10の動作を示すフローチャートである。ステップS40以外は実施例2と同様であるため説明を省略する。
【0039】
ステップS13からステップS40へ進んで環境温度が所定温度未満か否か(例えば、機内温度が50℃未満で室温が25℃未満か否か)を判別する。環境温度が低い場合は用紙の温度も低いと考えられ定着部24での用紙の吸熱が大きくなるため、低速で印刷しなければ定着不良が生じてしまう。ステップS40において環境温度が所定温度未満の場合はステップS21へ進んで、通常印刷時よりも低速(例えば、30枚/分)で印刷を開始する。一方、ステップS40において環境温度が所定温度以上の場合はステップS22へ進んで、上記の低速よりもやや速い中速(例えば、40枚/分)で印刷を開始する。
【0040】
ステップS21又はステップS22で印刷開始後も定着部24が通常の定着制御温度になるまで発熱体31に通電が続けられる。そして、ステップS21又はステップS22からステップS15、続いてステップS15からステップS16へ進む。
【0041】
このように、印刷開始の指示があったときに、定着部24の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、環境温度に応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部24が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。つまり、定着部24が温度上昇途中であっても環境温度が高ければ中速で印刷し、環境温度が低ければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0042】
〈実施例5〉
実施例5は、実施例1の印刷速度の決定に印刷条件である用紙サイズ、印刷枚数、環境温度(室温、機内温度)を加えたものである。即ち、実施例2〜4を組み合わせたものである。図6は、実施例5におけるプリンタ10の動作を示すフローチャートである。ステップS10〜S13、S15、S16は実施例1と同様であるため説明を省略する。
【0043】
ステップS50では印刷する用紙サイズが所定サイズ以上か否か(例えば、A4又はA3サイズ)を判別する。ステップS50において印刷する用紙サイズが所定サイズ未満の場合はステップS51へ進む。一方、ステップS50において印刷する用紙サイズが所定サイズ以上の場合はステップS52へ進んで、印刷速度を決定する印刷速度レベルN(初期値はN=0)に1加算した後、ステップS51へ進む。
【0044】
ステップS51では印刷枚数が所定枚数以上か否か(例えば、10枚以上か否か)を判別する。ステップS51において印刷枚数が所定枚数未満の場合はステップS53へ進む。一方、ステップS51において印刷枚数が所定枚数以上の場合はステップS54へ進んで、印刷速度レベルNに1加算した後、ステップS53へ進む。
【0045】
ステップS53では環境温度が所定温度未満か否か(例えば、機内温度が50℃未満で室温が25℃未満か否か)を判別する。ステップS53において環境温度が所定温度以上の場合はステップS55へ進む。一方、ステップS53において環境温度が所定温度未満の場合はステップS56へ進んで、印刷速度レベルNに1加算した後、ステップS55へ進む。
【0046】
ステップS55では印刷速度レベルNの値(N=0〜3)にに基づいて印刷速度を決定する。例えば、N=0つまり印刷条件が最も良いときは印刷速度を45枚/分とし、N=1のときは印刷速度を40枚/分、N=2のときは印刷速度を35枚/分、N=3つまり印刷条件が最も悪いときは印刷速度を30枚/分とすることができる。
【0047】
次に、ステップS57へ進んで決定された印刷速度で印刷を開始する。その後も定着部24が通常の定着制御温度になるまで発熱体31に通電が続けられる。そして、ステップS57からステップS15、続いてステップS15からステップS16へ進む。
【0048】
このように、用紙サイズ、印刷枚数、環境温度からなる印刷条件を考慮して印刷速度を決定することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。例えば、小さい用紙サイズ、少ない印刷枚数、温かい設置環境である場合には通常の印刷速度に近い速度で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮することができる。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0049】
なお、実施例5においては実施例2〜4を組み合わせたが、他の実施例として、実施例2と3、実施例2と4、実施例3と4の組合せとすることもできる。
【0050】
上記の実施例2〜5の何れかにおいて、用紙サイズ、印刷枚数、環境温度は更に細かく分類し、それに対応して印刷速度を細かく制御してもよい。
【0051】
なお、上記の定着復帰時間優先モードの使用の可否は、ユーザ選択可能としてもよい。
【0052】
なお、本実施形態では画像形成装置としてプリンタを用いて説明したが、本発明は複写機、ファクシミリ装置、それらの複合機等の画像形成装置に適用することができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合は、通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。つまり、定着部が温度上昇途中であっても定着不良を起こさない程度の低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0054】
また本発明によれば、印刷開始時の印刷速度の決定に印刷条件(用紙サイズ、印刷枚数、環境温度等)を加えることにより、更に細かく印刷速度を設定することができる。
【0055】
また本発明によれば、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、用紙サイズに応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。例えば、定着部が温度上昇途中であっても用紙サイズが小さければ中速で印刷し、用紙サイズが大きければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0056】
また本発明によれば、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、印刷枚数に応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。例えば、定着部が温度上昇途中であっても印刷枚数が少なければ中速で印刷し、印刷枚数が多ければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0057】
また本発明によれば、印刷開始の指示があったときに、定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上で、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、環境温度に応じて通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、その後、定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えて印刷することにより、従来のように通常の定着制御温度に達してから印刷を開始するよりも速く印刷を終了することができる。例えば、定着部が温度上昇途中であっても環境温度が高ければ中速で印刷し、環境温度が低ければ低速で印刷することにより、従来では待機時間であった時間を有効に利用して印刷終了までの時間を短縮している。また、印刷終了までの時間が短いので消費電力の節約にもなる。
【0058】
また本発明によれば、印刷終了時に、定着部が通常印刷時の制御温度に達していない場合は、印刷終了とともに省エネモードにすることにより、印刷終了後は定着部への通電を抑制して無駄な温度上昇をなくし、消費電力を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタの正面図である。
【図2】実施例1におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図3】実施例2におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図4】実施例3におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図5】実施例4におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図6】実施例5におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 プリンタ(画像形成装置)
24 定着部
Claims (6)
- 少なくとも定着部の制御温度を通常印刷時よりも下げた状態で待機する省エネモードを備えた画像形成装置において、
定着部の温度が省エネモード時の制御温度以上、かつ通常印刷時の制御温度未満である場合、印刷開始時の定着部の温度に応じて、通常印刷時よりも低速で印刷を開始し、
定着部が通常印刷時の制御温度に達すると、通常の印刷速度に切替えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記印刷開始時の印刷速度の決定に印刷条件を加えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記印刷条件には用紙サイズを含み、用紙サイズが大きい程、低速で印刷することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記印刷条件には印刷枚数を含み、印刷枚数が多い程、低速で印刷することを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装置。
- 前記印刷条件には環境温度を含み、環境温度が低い程、低速で印刷することを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の画像形成装置。
- 印刷終了時に、定着部が通常印刷時の制御温度に達していない場合は、印刷終了とともに省エネモードにすることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画像形成装置。
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