JP2017215542A - 画像形成装置、定着器、温度制御方法 - Google Patents

画像形成装置、定着器、温度制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】定着器の温度を目標温度に到達させる時間を短縮しつつ、スリープモード時の消費電力を抑制する画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、常夜電源501、非常夜電源502、制御部519、及び定着器を備える。定着器は定着ヒータ212を備え、記録材Sのトナー像を加熱して定着させる。定着ヒータ212は、サーミスタ201、202、203が配置される。サーミスタ201は常夜電源501から給電され、サーミスタ202、203は非常夜電源502から給電される。制御部519は、非常夜電源502の立ち上げ時に、サーミスタ201の温度検知結果に応じて定着ヒータ212の温度制御を行う。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置における定着器の制御に関する。
画像形成装置は、シート等の記録材上に転写したトナー像を定着させる定着器を備える。定着器は、加熱される定着ローラ及び加圧ローラを備える。記録材は、定着ローラ及び加圧ローラで形成されるニップ部を通過することで加熱及び加圧されて、トナー像が定着される。定着器の温度は、画像形成処理の開始時に早急に定着に適した目標温度に到達させる必要がある。これは、他の画像形成処理の準備が完了しても定着器の温度が目標温度に到達していなければ、最初のページの画像形成完了までの時間(FPOT:First Print Output Time)が延びてしまうためである。
定着ローラ及び加圧ローラは、滑らかに回転するために潤滑剤が塗布される。潤滑剤は低温時に固化しており、この状態で 定着ローラ及び加圧ローラを回転させるためには高出力のモータが必要になる。この状態を回避するために、潤滑剤が固化しているときには、潤滑剤の溶融を待ってから定着ローラ及び加圧ローラを駆動することが望ましい。特許文献1の定着器は、定着ローラを加熱するヒータの初期温度が低い場合に、定着ローラの駆動を停止した状態で定着温度である第1温度を目標に定着ローラを加熱し、第1温度より低い第2温度に到達した時点で定着ローラを駆動開始する。
特開2006−113364号公報
ところで画像形成装置の電力供給系統は、常夜電源及び非常夜電源の2系統がある。常夜電源は、商用電源が接続されている場合に常に電力を供給する。常夜電源は、CPU(Central Processing Unit)や画像形成装置の動作を制御する素子に常時電力を供給する。非常夜電源は、常夜電源で動作するCPU等の素子により起動及び停止される。非常夜電源は、画像形成処理時に必要なアクチュエータ等の駆動源等に電力を供給し、スリープモード等の画像形成処理を行っていないときに、省電力のために電力の供給を停止する。
定着器は、定着ローラを加熱するヒータの温度に応じて、定着ローラを回転させるモータを駆動する。そのためにモータが駆動可能な状態でヒータを加熱することが望ましい。モータが非常夜電源から電力を供給される場合、プリントジョブが入力されてからヒータを加熱する前に、非常夜電源が安定して立ち上がるまで待機する必要がある。これを回避するように定着ローラ及び加圧ローラを迅速に加熱するために、定着器を制御する回路へ供給する電力を常夜電源から供給すると、スリープモード時の消費電力が大きくなってしまう。
本発明は、上記の問題に鑑み、定着器の温度を目標温度に到達させる時間を短縮しつつ、スリープモード時の消費電力を抑制する画像形成装置を提供することを主たる課題とする。
本発明の画像処理装置は、トナー像を形成する画像形成手段と、前記トナー像を記録材に転写する転写手段と、前記記録材に転写された前記トナー像を、該記録材に定着させる定着手段と、画像形成を行うとき及び画像形成を行っていないときに電力を供給する第1の電源と、画像形成を行っていないときに電力の供給を停止し、画像形成を行うときに電力を供給する第2の電源と、画像形成の動作を制御する制御手段と、を備え、前記定着手段は、前記トナー像を加熱する加熱手段と、少なくとも一つは前記第1の電源から電力が供給され、他は前記第2の電源から電力が供給されて、前記加熱手段の温度を検知する複数の温度検知手段と、を備え、前記制御手段は、前記温度検知手段により検知した温度に応じて、前記加熱手段の温度制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、少なくとも一つの温度検知手段が第1の電源から常に電力を供給されるために、制御手段は、該温度検知主手段が検知した温度に応じて、定着手段の温度を迅速に制御することができる。また、他の温度検知手段は画像形成を行うときに第2の電源から電力が供給されるために、必要以上に消費電力が増加することはない。
画像形成装置の構成図。 定着器の構成図。 定着器の構成図。 制御基板の説明図。 温度制御処理を表すフローチャート。 温度制御処理を表すフローチャート。 温度制御処理を表すフローチャート。
以下、図面を参照して実施形態を詳細に説明する。
(画像形成装置の全体構成)
図1は、本実施形態の画像形成装置300の構成図である。この画像形成装置300は、それぞれ異なる色の画像を形成するための画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを備える。画像形成装置300には、各々異なる色のトナーを収容する収容容器であるトナーボトルTa、Tb、Tc、Tdが着脱自在に設けられる。トナーボトルTaは、イエローのトナーを収容し、画像形成部Paにイエローのトナーを補給する。トナーボトルTbは、マゼンタのトナーを収容し、画像形成部Pbにマゼンタのトナーを補給する。トナーボトルTcは、シアンのトナーを収容し、画像形成部Pcにシアンのトナーを補給する。トナーボトルTdは、ブラックのトナーを収容し、画像形成部Pdにブラックのトナーを補給する。そのために画像形成部Paは、イエローのトナー像を形成する。画像形成部Pbは、マゼンタのトナー像を形成する。画像形成部Pcは、シアンのトナー像を形成する。画像形成部Pdは、ブラックのトナー像を形成する。画像形成部Pa〜Pdは同様の構成である。以下に、画像形成部Paの構成について説明し、他の画像形成部Pb、Pc、Pdの構成の説明は省略する。
画像形成部Paは、感光ドラム1a、帯電器2a、現像器100a、及びドラムクリーナ6aを備える。画像形成部Paの周囲には、レーザ露光器3a及び一次転写ローラ4aが設けられる。
感光ドラム1aは、円柱状の金属ローラの表面に感光層を備える感光体である。感光ドラム1aは、画像形成時に矢印A方向に回転する。帯電器2aは、感光ドラム1aの表面を一様に帯電させる。表面が帯電した感光ドラム1aは、レーザ露光器3aからイエローの画像を表す画像データに基づいて照射されるレーザ光により走査される。これにより感光ドラム1aの表面にイエローの画像に対応した静電潜像が形成される。
現像器100aはトナーボトルTaからイエローのトナーが供給されており、静電潜像をトナーにより現像することで、感光ドラム1aにトナー像を形成する。現像器100aは内部のトナー量を検知する不図示のセンサを備える。該センサがトナー量の減少を検知する場合、現像器100aにはトナーボトルTaからトナーが補給される。
画像形成部Pa〜Pdの上部には中間転写ベルト7が設けられる。中間転写ベルト7を挟んで画像形成部Pa〜Pdに対向する位置には、一次転写ローラ4a〜4dが設けられる。各画像形成部Pa〜Pdの感光ドラム1a〜1dと一次転写ローラ4a〜4dとの間には一次転写ニップ部が形成される。中間転写ベルト7は、一次転写ニップ部を通過する際に感光ドラム1a〜1dに形成されたトナー像が転写される。転写後に感光ドラム1a〜1dに残るトナーは、ドラムクリーナ6a〜6dにより除去される。
中間転写ベルト7は、二次転写対向ローラ8、従動ローラ17、第1テンションローラ18、及び第2テンションローラ19に掛け回される。中間転写ベルト7は、二次転写対向ローラ8の回転に応じて矢印B方向に回転する。そのために中間転写ベルト7上に転写されたトナー像は、矢印B方向に搬送される。中間転写ベルト7を挟んで二次転写対向ローラ8に対向する位置に二次転写ローラ9が配設される。二次転写対向ローラ8と二次転写ローラ9との間には二次転写ニップ部が形成される。中間転写ベルト7及びシート等の記録材Sが二次転写ニップ部を通過する際に、中間転写ベルト7に形成されたトナー像が記録材Sに転写される。転写後に中間転写ベルト7に残るトナーは、ベルトクリーナ11により除去される。
記録材Sは、カセット部60に収納されており、中間転写ベルト7に形成されたトナー像が二次転写ニップ部に搬送されるタイミングに合わせて、二次転写ニップ部に搬送される。カセット部60に収納される記録材Sは、不図示の給紙ローラにより給紙され、搬送ローラ対61によりレジストレーションローラ対62に向けて搬送される。レジストレーションローラ対62は、記録材Sが二次転写ニップ部において中間転写ベルト7上のトナー像と接触するように、記録材Sを搬送する。
二次転写ニップ部でトナー像が転写された記録材Sは定着器200に搬送される。定着器200は、記録材Sを加熱及び加圧することでトナー像を定着させる。トナー像が定着された記録材Sは排紙ローラ対64により画像形成装置300の外部に排出される。画像形成装置300の各部の動作制御は、内蔵する制御基板510により行われる。
(定着器の構成)
図2、図3は、定着器200の構成図である。図2は、記録材Sの搬送方向上流側から見た定着器200の構成図である。図3は、記録材Sの搬送方向に直行する方向(定着器200の長手方向)から見た定着器200の構成図である。
定着器200は、定着ヒータ212、定着ヒータ212を内包する定着フィルム211、及び定着フィルム211に対抗するように配置された加圧ローラ210を備える。定着ヒータ212は、定着フィルム211内のヒータホルダー214に設けられる加熱部材である。ヒータホルダー214は、剛体ステー215に設けられる。定着ヒータ212は、商用電源からの交流電力が供給されて発熱する。定着ヒータ212の温度検知のために、定着ヒータ212にはサーミスタ201、202、203が取り付けられている。定着器200内の各構成部材は、記録材Sの搬送方向に直交する方向を長手方向とする横長の部材である。サーミスタ201、202、203は、定着ヒータ212の記録材Sの搬送方向に直交する方向の中央部及び両端部に所定間隔で設けられる。
定着フィルム211は、円筒状で耐熱性を有する可撓性部材、例えばフィルム材であり、定着ヒータ212を取り付けた剛体ステー215にルーズに外嵌させてある。定着フィルム211は、例えば、厚さ40〜100[μm]の、耐熱性、離型性、強度、耐久性等を有する円筒状単層フィルムである。定着フィルム211の素材には、PTFE(四フッ素化樹脂)、PFA(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体)等を用いることができる。また定着フィルム211は、ポリイミド、ポリアミド、PEEK、PES、PPS等の円筒状フィルムの外周面にPTFE、PFA、FEP等をコーティングした複合層フィルムであってもよい。
加圧ローラ210は、芯金231の外周にシリコンゴム等の耐熱性弾性層232をローラ状に同心一体に設けた弾性ローラである。加圧ローラ210とヒータホルダー214とにより定着フィルム211を挟むことで、加圧ローラ210の弾性に抗して圧接される範囲である定着ニップ部Nが形成される。
加圧ローラ210は矢印C方向に所定の周速度で回転駆動される。加圧ローラ210の回転駆動による、定着ニップ部Nにおける加圧ローラ210と定着フィルム211の外面との摩擦力によって、定着フィルム211に直接的に回転力が作用する。記録材Sが矢印D方向に搬送されて定着ニップ部Nに導入されたときは、記録材Sを介して定着フィルム211に回転力が間接的に作用する。この作用により、定着フィルム211がヒータホルダー214に接触しつつ移動、すなわち圧接摺動しつつ回転駆動される。定着フィルム211の内面とヒータホルダー214の加圧ローラ210に対向する側の面との摺動抵抗を低減するために、両者の間に耐熱性グリス等の潤滑剤を少量介在させる。
定着器200は、加圧ローラ210の回転による定着フィルム211の回転が定常化すると、定着ヒータ212上に配置されたサーミスタ201、202、203により検知される温度が、定着に適した所定温度(目標温度)まで立ち上がるまで待機する。定着ヒータ212の温度が目標温度になると、定着ニップ部Nに搬送された画像が定着される記録材Sは、定着ニップ部Nで定着フィルム211とともに挟持搬送されつつ加熱される。これにより、定着ヒータ212の熱が定着フィルム211を介して記録材Sのトナー像に効率よく伝達付与されて、記録材S上のトナー像が記録材Sに加熱定着される。また、定着ニップ部Nにおいて、加圧ローラ210により記録材S上のトナー像が記録材Sに加圧定着される。定着ニップ部Nを通過した記録材Sは定着フィルム211の面から分離されて搬送される。
上記の通りサーミスタ201、202、203は、定着ヒータ212の記録材Sの搬送方向に直交する方向の中央部及び両端部に所定間隔で設けられる。中央部にサーミスタ201が配置され、図3の手前側にサーミスタ202が配置され、図3の奥側にサーミスタ203が配置される。定着ニップ部Nを通過する記録材Sは、定着ヒータ212の中央付近を通過して熱を奪う。そのために、記録材Sの幅に応じて、定着ヒータ212は長手方向に対して温度分布を持つ。よって、定着ヒータ212の中央部のサーミスタ201が検知する温度のみで定着温度制御を行うと、幅狭な記録材Sを連続して画像形成した際に、定着ヒータ212の端部が過昇温してしまう。これを防止するために、定着ヒータ212の中央部の温度をサーミスタ201、定着ヒータ212の端部温度をサーミスタ202、203で検知して、定着ヒータ212の端部が過昇温しないよう適切な温度制御を行う必要がある。
(定着器200の温度制御構成)
図4は、制御基板510の説明図である。ここでは、制御基板510が有する、定着器200の定着ヒータ212の温度制御を行う構成について説明する。画像形成装置の他の構成要素の制御を行う構成については説明を省略する。画像形成装置300は、商用電源500から供給される電力を直流電圧に変換して制御基板510に供給する第1の電源としての常夜電源501及び第2の電源としての非常夜電源502を備える。常夜電源501は、画像形成時及び画像形成時以外でも直流電圧を供給する。非常夜電源502は、画像形成時には電力を供給するが、省電力モードとしてのスリープモード等の画像形成処理を行ってないときに、省電力のために直流電圧の供給を停止する。常夜電源501は、不図示の操作部やネットワークを介した外部装置からの指示に応じて非常夜電源502を起動する不図示の電源制御部が接続される。非常夜電源502は、画像形成時に動作するアクチュエータやセンサが接続される。
制御基板510は、DC/DCコンバータ511、512、非常夜電源検知部518、制御部519、温度検知部521、522、523、及びモータ駆動部541を備える。制御部519は、例えばCPUにより構成される。制御基板510は、定着器200の動作制御のためにサーミスタ201、202、203、定着モータ542、ヒータ駆動部530に接続される。温度検知部521は、サーミスタ201の検知温度を取得する。温度検知部522は、サーミスタ202の検知温度を取得する。温度検知部523は、サーミスタ203の検知温度を取得する。ヒータ駆動部530はトライアック等で構成され、制御部519により定着ヒータ212への電力供給が制御されて、定着ヒータ212の温度制御を行う。定着モータ542は、モータ駆動部541に制御されて加圧ローラ210の回転駆動を行う。
常夜電源501は、商用電源500から供給される電力から直流電圧を生成してDC/DCコンバータ511に供給する。DC/DCコンバータ511は、常夜電源501から供給される直流電圧を降圧して、非常夜電源検知部518、制御部519、サーミスタ201、温度検知部521、及びヒータ駆動部530に供給する。DC/DCコンバータ511は、例えば常夜電源501から供給される直流電圧12[V]を直流電圧3.3[V]に降圧する。なお、常夜電源501から供給される直流電圧が3.3[V]の場合、DC/DCコンバータ511は不要となる。
非常夜電源502は、商用電源から供給される電力から直流電圧を生成して非常夜電源検知部518、DC/DCコンバータ512、及びモータ駆動部541に供給する。DC/DCコンバータ512は、非常夜電源502から供給される直流電圧を降圧して、サーミスタ202、温度検知部522、サーミスタ203、及び温度検知部523に供給する。非常夜電源502から出力される直流電圧はアクチュエータを駆動するために24[V]である場合が多い。センサ等を動作させるためには、直流電圧を3.3[V]に降圧する必要がある。そのためにDC/DCコンバータ512は、非常夜電源502から供給される直流電圧24[V]を直流電圧3.3[V]に降圧する。
本実施形態では、複数のサーミスタのうち少なくとも1つのサーミスタ(例えば201)の電源の供給元が常夜電源501であり、それ以外の他のサーミスタ(202、203)の電源の供給元が非常夜電源502である。サーミスタ201、202、203による検知結果を表す温度検知信号は、各々温度検知部521、522、523を通じて制御部519に入力される。そのために、サーミスタ201は画像形成時及び画像形成時以外でも定着ヒータ212の温度を検知し、サーミスタ202、203は画像形成時に定着ヒータ212の温度を検知するが画像形成時以外では温度を検知しない。
制御部519は、入力された温度検知信号に基づいてヒータ駆動部530のオン/オフ制御を行うことで、商用電源500からの電力の定着ヒータ212への供給を制御して、定着ヒータ212の温度制御を行う。制御部519は、非常夜電源検知部518を介して非常夜電源502の立ち上がりを検知する。制御部519は、例えば非常夜電源検知部518が非常夜電源502から出力される直流電圧が安定して所定の電圧値に到達したことを検知すると、非常夜電源502が立ち上がったことを示す信号を出力する。制御部519は、スリープモード時には省エネのため非常夜電源502を起動停止する。定着モータ542は、非常夜電源502から電力が供給される。
(定着器200の温度制御処理)
図5〜図7は、このような制御基板510による定着器200の定着ヒータ212の温度制御処理を表すフローチャートである。図5は、スリープモード時の画像形成装置300が画像形成処理を開始する際に行う定着ヒータ212の温度制御処理を表す。制御基板510の制御部519は、不図示の操作部やネットワークを介した外部装置から取得する、画像形成処理の開始指示に応じてこの処理を実行する。
制御部519は、画像形成処理を開始すると、まず非常夜電源502の立ち上げを開始する(S501)。非常夜電源502が立ち上がって直流電圧の出力が安定するまでには、数百ミリ秒程度の時間を要する。制御部519は、この数百ミリ秒が経過する前、即ち非常夜電源502の立ち上がりが完了する前に、第1定着制御処理を開始する(S502)。図6は、第1定着制御処理を表す。
第1定着制御処理を開始すると、制御部519は、サーミスタ201により第1の温度T1を検知する(S601)。サーミスタ201は、電源供給元が常夜電源501であるために、非常夜電源502の立ち上がり状態によらず、第1の温度T1が検知可能である。制御部519は、検知した第1の温度T1が所定の第1の閾値温度Tth1より低いか否かを判定する(S602)。
第1の温度T1が第1の閾値温度Tth1より低い場合(S602:Y)、制御部519は、ヒータ駆動部530により定着ヒータ212を通電する(S603)。これにより定着ヒータ212は加熱される。定着ヒータ212の通電量Epは、固定値Ep0、或いは第1の温度T1に基づくPID(Proportional-Integral-Differential)制御や、環境温度に応じて決められる。PID制御や、環境温度に応じて通電量Epを決める場合、定着温度のオーバーシュートを防止することができる。
第1の温度T1が第1の閾値温度Tth1より高い場合(S602:N)、制御部519は、ヒータ駆動部530による定着ヒータ212の通電を行わない(S604)。これにより定着ヒータ212は加熱されず、過昇温が防止される。
このように第1定着制御処理は、第1の閾値温度Tth1よりも定着ヒータ212の中央部の温度が低ければ定着ヒータ212を加熱し、高ければ定着ヒータ212の温度を下げる。制御部519は、第1定着制御処理を繰り返し行うことで、定着ヒータ212の中央部の温度である第1の温度T1を、第1の閾値温度Tth1に近づける。
第1定着制御処理を開始した制御部519は、非常夜電源検知部518を介して、非常夜電源502が立ち上げが完了したか否かを検知する(S503)。制御部519は、非常夜電源502が立ち上がるまで待機する(S503:N)。非常夜電源502が立ち上がると(S503:Y)、制御部519は、サーミスタ201により第1の温度T1の温度を検知する(S504)。制御部519は、第1の温度T1が所定の第2の閾値温度Tth2より高いか否かを判定する(S505)。制御部519は、第1の温度T1が第2の閾値温度Tth2より高くなるまで第1定着制御処理を継続する(S505:N)。第1の温度T1が第2の閾値温度Tth2より高くなると(S505:Y)、制御部519は、モータ駆動部541により定着モータ542の駆動を開始する(S506)。これにより定着器200により定着処理が可能となる。
本実施形態では、第1の閾値温度Tth1を90[℃]、第2の閾値温度Tth2を80[℃]に設定してある。つまり、第1の閾値温度Tth1が第2の閾値温度Tth2よりも高い温度に設定される。定着モータ542の駆動前に定着ヒータ212を所定温度以上に加熱することで、定着器200内部の潤滑剤が溶融した状態になり、定着モータ542の回転トルクを小さくすることができる。第2の閾値温度Tth2は、このような潤滑剤を溶融するために必要な温度以上となる。定着モータ542の駆動を開始した制御部519は、第1定着制御処理を停止して第2定着制御処理を開始する(S507、S508)。図7は、第2定着制御処理を表す。
第2定着制御処理を開始すると、制御部519は、サーミスタ201により第1の温度T1、サーミスタ202により第2の温度T2、サーミスタ203により第3の温度T3を検知する(S701)。サーミスタ202、203は、非常夜電源502が大元の電源であるが、S503の時点で非常夜電源502が立ち上がっているために、第2の温度T2、第3の温度T3が検知可能になっている。第2の温度T2及び第3の温度T3は、定着ヒータ212の両端部の温度である。
制御部519は、画像形成処理の指示に応じて、画像形成を行う記録材Sの幅(搬送方向に直交する方向の長さ)に変更があるか否かを判定する(S702)。幅狭な記録材Sに連続して画像形成を行う場合、定着ヒータ212の中央部と端部とで大きな温度差が生じる。そのまま通常サイズの記録材Sに定着処理を行う場合、定着ムラや光沢ムラのような画像不良が発生する。そのために記録材Sの幅に変更がある場合、定着ヒータ212の中央部と端部との温度差を小さくすることが画質を保つ上で重要である。
記録材Sの幅に変更がある場合(S702:Y)、制御部519は、第1の温度T1と第2の温度T2との温度差、及び第1の温度T1と第3の温度T3との温度差が、所定の温度差Ta未満であるか否かを判定する(S703)。少なくとも一方の温度差が温度差Ta以上である場合(S703:N)、制御部519は、画像形成処理を一時停止する(S704)。画像形成処理を停止した制御部519は、ヒータ駆動部530により定着ヒータ212の通電を停止する(S705)。制御部519は、これにより定着ヒータ212の加熱を停止して温度を下げる。制御部519は、定着ヒータ212の中央部と端部との温度差が温度差Ta未満になるまで、画像形成処理を停止して定着ヒータ212を非通電にする。本実施形態では、温度差Taを6[℃]としている。
記録材Sの幅に変更が無い場合(S702:N)、或いは定着ヒータ212の中央部と端部との温度差が温度差Ta未満になると(S703:Y)、制御部519は、第2の温度T2及び第3の温度T3と所定の第3の閾値温度Tth3とを比較する(S706)。定着ヒータ212の端部の温度が中央部の温度に対して高くなりすぎると定着器200の故障の原因になる。そのために、第2の温度T2及び第3の温度T3の少なくとも一方が第3の閾値温度Tth3以上の場合(S706:N)、制御部519は、記録材Sの搬送間隔を空けて生産性を落とす紙間調整制御を行う(S707)。紙間調整制御により、定着ヒータ212の中央部と端部との温度差が均される。
第2の温度T2及び第3の温度T3が第3の閾値温度Tth3より低い場合(S706:Y)、或いは紙間調整制御を開始した後に、制御部519は第1の温度T1に基づいてヒータ駆動部530により定着ヒータ212の通電を行う(S708)。定着ヒータ212の通電量Epは、例えば下記式に基づいて算出される。
Ep = f2(T1) = a(Ttgt − T1) + bΣ(Tth − T1) + g
Ttgt:トナーを融着するための定着ヒータ212の目標温度(本実施形態では200[℃])
a、b、g:定数
上記式では定着ヒータ212の通電量Epを第1の温度T1のみをパラメータとして簡易的に算出しているが、通電量Epは、第2の温度T2、第3の温度T3、環境温度、記録材Sの厚み等のメディア種類に応じて、より最適な値で算出されてもよい。
制御部519は、第2定着制御処理を繰り返し行うことで第1の温度T1、第2の温度T2、第3の温度T3に基づいて、定着ヒータ212の温度が定着処理に適した目標温度Ttgtになるように制御する。画像形成処理中は第2定着制御処理が行われる(S509:N)。画像形成処理が終了する場合(S509:Y)、制御部519は、第2定着制御処理を停止し(S510)、温度制御処理を終了する。
以上のような本実施形態の画像形成装置は、複数のサーミスタ201、202、203を温度検知部として定着器200に備える。少なくとも一つの温度検知部、本実施形態ではサーミスタ201は、常夜電源501により給電される。他の温度検知部、本実施形態ではサーミスタ202、203は、非常夜電源502により給電される。このような構成により、スリープモードのような動作モードにおける消費電力を極力抑制しつつ、常夜電源501で給電される温度検知部の検知結果に応じて定着ヒータ212の加熱を行うことができる。そのために、非常夜電源502が立ち上がるまでの待機時間を短縮することができ、定着ヒータ212の温度を目標温度に到達させるまでの時間を短縮することができる。このように、ユーザビリティが向上する。

Claims (11)

  1. トナー像を形成する画像形成手段と、
    前記トナー像を記録材に転写する転写手段と、
    前記記録材に転写された前記トナー像を、該記録材に定着させる定着手段と、
    画像形成を行うとき及び画像形成を行っていないときに電力を供給する第1の電源と、
    画像形成を行っていないときに電力の供給を停止し、画像形成を行うときに電力を供給する第2の電源と、
    画像形成の動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記定着手段は、
    前記トナー像を加熱する加熱手段と、
    少なくとも一つは前記第1の電源から電力が供給され、他は前記第2の電源から電力が供給されて、前記加熱手段の温度を検知する複数の温度検知手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記温度検知手段により検知した温度に応じて、前記加熱手段の温度制御を行うことを特徴とする、
    画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の電源から電力が供給される第1の温度検知手段が検知する第1の温度が所定の第1の閾値温度より低ければ、前記第2の電源の状態によらずに前記加熱手段を加熱することを特徴とする、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、画像形成処理の開始指示に応じて前記第2の電源の立ち上げを開始し、このときに前記第1の温度が前記第1の閾値温度より低ければ、前記第2の電源の状態によらずに前記加熱手段を加熱して、前記第1の温度を前記第1の閾値温度に近づけることを特徴とする、
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2の電源の立ち上げが完了すると、前記第1の温度が所定の第2の閾値温度より高くなるように、前記加熱手段の温度を制御することを特徴とする、
    請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記定着手段は、
    前記加熱手段を内包する定着フィルムと、
    前記定着フィルムとの間で前記記録材に前記トナー像を定着させる定着ニップ部を構成する加圧ローラと、
    前記定着フィルムと前記加圧ローラとの間に介在する潤滑剤と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1の温度が前記潤滑剤が溶融した状態になるように前記加熱手段を加熱することを特徴とする、
    請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記第2の電源から電力が供給される第2の温度検知手段が検知する第2の温度と前記第1の温度との温度差が所定の温度差以上であれば、前記加熱手段の加熱を停止することを特徴とする、
    請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記第2の温度が所定の第3の閾値温度以上であれば、前記記録材の搬送間隔を空けることを特徴とする、
    請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記第2の温度が前記第3の閾値温度より低ければ、前記加熱手段を加熱することを特徴とする、
    請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記加熱手段は、前記記録材の搬送方向に直交する方向を長手方向とする横長の部材であり、前記第1の温度検知手段は、前記長手方向の中央部、前記第2の温度検知手段は、前記長手方向の端部の温度を検知するように配置されることを特徴とする、
    請求項2〜8のいずれか1項記載の画像形成装置。
  10. 画像形成を行うとき及び画像形成を行っていないときに電力を供給する第1の電源と、
    画像形成を行っていないときに電力の供給を停止し、画像形成を行うときに電力を供給する第2の電源と、に接続されており、
    加熱手段を内包する定着フィルムと、
    前記定着フィルムとの間で、トナー像が形成された記録材に該トナー像を定着させる定着ニップ部を構成する加圧ローラと、
    少なくとも一つは前記第1の電源から電力が供給され、他は前記第2の電源から電力が供給されて、前記加熱手段の温度を検知する複数の温度検知手段と、を備え、
    前記加熱手段が、前記温度検知手段に検知された温度に応じて温度制御されることを特徴とする、
    定着器。
  11. トナー像を形成する画像形成手段と、
    前記トナー像を記録材に転写する転写手段と、
    前記記録材に転写された前記トナー像を加熱して該記録材に定着させる加熱手段を内包する定着フィルムと、
    前記定着フィルムとの間で、前記記録材に転写された前記トナー像を該記録材に定着させる定着ニップ部を構成する加圧ローラと、
    常に電力を供給する第1の電源と、
    画像形成を行っていないときに電力の供給を停止し、画像形成を行うときに電力を供給する第2の電源と、を備える画像形成装置により実行される方法であって、
    少なくとも一つは前記第1の電源から電力が供給され、他は前記第2の電源から電力が供給されて、前記加熱手段の温度を検知する複数の温度検知手段を前記加熱手段に配置しておき、
    前記温度検知手段により検知した温度に応じて、前記加熱手段の温度制御を行うことを特徴とする、
    温度制御方法。
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