JP5598160B2 - 記録媒体分離装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着部材からシート(記録媒体)を分離させる記録媒体分離装置及びこれを備える定着装置ならびに画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置において、用紙等の記録媒体(以下、用紙という)に転写されたトナー像を定着させる装置として、ハロゲンヒータ等の熱源により加熱される定着部材(例えば定着ローラ)と、当該定着部材を加圧する加圧部材(例えば加圧ローラ)で形成されたニップ部によって未定着トナー像を担持した用紙を挟持搬送しながら、加熱・加圧によりトナー像を用紙に定着させる熱定着装置が知られており、広く採用されている。
定着部材として無端状の定着ベルトを用いるベルト定着装置も周知であり、定着ベルトの熱容量が小さいことからウォーミングアップタイムを短縮出来、省エネ性に優れるという利点を有している。
以上のような熱定着装置においては、用紙に融着したトナー画像が定着ローラ/定着ベルトに接触するので、定着ローラ/定着ベルトは、離型性に優れたフッ素系樹脂を表面にコーティングされ、用紙分離には分離爪が用いられている。分離爪の大きな欠点はローラやベルトに接触するためにローラやベルトの表面に爪跡(爪キズ)をつけ易く、その場合には出力された画像にスジが発生するということである。
このような事情から、今ではカラー画像形成装置では分離爪のような接触手段をほとんど用いず、大半は非接触分離を行っている。
非接触分離方法において、突き当て部材を用いて分離板先端と定着回転体との間にギャップを設ける構成が、例えば特開2006−11193号公報(特許文献1)に記載されている。また、分離部材は、先端が尖っており断面形状がクサビ形状の、いわゆる分離板形状を採るのが一般的である。突き当て部材を用いて分離板先端と定着部材との間にギャップ(隙間)を確保した構成ならば、定着部材に傷を付けることがなく、また、トナー等が分離部材に多少固着しても、分離部材と定着部材が接触していないので、再び固着トナーが定着部材に再転写して画像を汚す等の不具合を防止することができる。
さらに、分離ガイド先端と回転体とのギャップ(隙間)の管理を最大画像領域外の位置決め部材によって行っている例が、例えば、特開2007−171372号公報(特許文献2)や特開2009−31759号公報(特許文献3)に記載されている。
しかしながら、昨今のようなカラー高速エンジン対応の定着装置のように、定着ローラ及び加圧ローラが大径の場合(大径:約φ50mm以上)、定着後の画像に余計な熱量を与えないために、分離部先端をニップ直後の極力近傍に配置しなければならない。分離板をニップより遠ざけて配置すると、定着後画像にゆず肌、ブリスター、光沢付与、ホットオフセットといった、熱量過多による画像品質問題が生じやすいからである。
そこで、分離板のクサビ形状を薄くし、分離板先端をニップに近づけられるレイアウトが採用されるが、カラー高速エンジン対応の定着装置は、定着部材および加圧部材の表面にゴム層を有しており、やわらかく傷つきやすい構成であるのが一般的であるため、用紙ジャムなどが発生した場合、定着部材のギャップ方向と逆方向に分離板が開いた場合、分離板先端が定着部材に対向配置されている加圧部材の表面を傷つけてしまう。
図13は、従来のシート分離装置の一例における要部構成を示す図である。定着ローラ152(定着ベルト151)と加圧ローラ155で定着ニップNを構成し、ニップ出口にシート分離装置170が配設されている。分離装置170はステー172,支軸173,突き当て部材174,分離板175,調整ネジ177等を有している。分離板175は支軸173を中心に回動可能であり、分離板175の背面側凸設部とステー172との間に介在する調整ネジ177(軸周りにスプリングがはめ込まれている)によって、分離板先端と定着ベルト151とのギャップMが調整可能な構成となっている。
定着ベルト151と定着分離板175とが非接触状態を確保できるので、定着ベルト151に傷をつけることを防止でき、更に定着分離板175に固着トナーが溜まることもなく、仮に溜まったとしても定着ベルト151に再転写するような不具合も防止できる。
しかしながら、場合によっては、定着分離板175により分離できず、用紙が定着ベルト151に巻き付き、用紙ジャムを起こすことがある。また、カラー高速エンジン対応の定着装置では、ゆず肌、ブリスター、光沢付与といった熱量過多による画像品質不良を防ぐため、定着分離板175の先端をニップNに近づけるレイアウトが採用され、定着分離板175先端と加圧ローラ155との隙間Hが少ない状態となる。そのために、用紙ジャムが発生したときに、ジャム紙に押された定着分離板175が定着ベルトとは反対側の矢印Qの方向に回動し(分離板が開いて)、加圧ローラ155を傷つけてしまうことがあるという問題があった。
定着ローラ及び加圧ローラの径がφ80mm以上で、ニップ出口から分離板先端までの距離が7mm以下の構成の場合には、用紙ジャム発生時に分離板先端が加圧ローラに接触しやすくなり、上記加圧ローラ損傷の問題は顕著になる。
本発明は、ニップ直後の用紙通過部の非常に狭い空間に分離部材が配置される従来のシート分離装置における上述の問題を解決し、分離部材の加圧部材への接触を防ぐとともに、より高品位な定着画像を得ることのできる分離装置、定着装置、画像形成装置を提供することを課題とする。
前記の課題は、本発明により、回動可能に設けられた第一ニップ形成部材および第二ニップ形成部材で形成される定着ニップ部から排出される記録媒体を前記ニップ形成部材から分離させる記録媒体分離装置において、前記第一ニップ形成部材の回動軸と平行な支軸を中心に回動可能に保持される少なくとも1つの分離部材を有し、前記分離部材と前記第一ニップ形成部材とが接触または微小ギャップをもって非接触に設けられており、前記分離部材先端の前記第二ニップ形成部材に近づく方向への回動を規制する回動規制部材を備え、前記支軸を介して前記分離部材を保持する分離部材保持手段と、該分離部材保持手段の前記回動軸方向の両端部に固定された突当部材とを有し、前記分離部材保持手段は、前記突当部材を非通紙領域において前記第一ニップ形成部材の表面に当接させることで前記分離部材先端を前記第一ニップ形成部材に微小ギャップをもって非接触に保持するとともに、前記微小ギャップを調整するギャップ調整手段を備え、前記回動規制部材が、前記分離部材に遊嵌されるとともに前記分離部材保持手段にネジ込まれるネジ部材と、該ネジ部材を前記分離部材に固定させる固定部材とで構成され、前記固定部材によって前記ネジ部材を前記分離部材へ固定させる前は、前記分離部材の回動が許容されることにより解決される。
また、前記回動規制部材が、前記支軸を挟んで前記分離部材先端とは反対側に突設された分離部材後端部に作用して回動を規制すると好ましい
また、前記回動規制部材が前記分離部材保持手段に装着されて前記分離部材に作用すると好ましい
また、前記回動規制部材が、当該記録媒体分離装置が搭載される定着装置筐体に固定された部材であると好ましい。
また、前記回動規制部材が当該記録媒体分離装置が搭載される定着装置筐体に装着された部材であり、回動規制量を調節可能であると好ましい。
また、前記回動規制部材は、前記分離部材先端の前記第二ニップ形成部材に近づく方向への所定量の回動を許容すると好ましい。
また、前記分離部材は、フッ素系樹脂材料で形成されているかフッ素系樹脂のコーティングが施されていると好ましい。
また、前記の課題は、本発明により、請求項1〜10のいずれか1項に記載の記録媒体分離装置を備える定着装置により解決される。
また、前記の課題は、本発明により、請求項1〜10のいずれか1項に記載の記録媒体分離装置または請求項11に記載の定着装置を備える画像形成装置により解決される。
本発明の記録媒体分離装置によれば、分離部材先端の第二ニップ形成部材に近づく方向への回動を規制する回動規制部材を備えるので、分離部材の第二ニップ形成部材への接触を防ぐことができ、ジャム発生時に第二ニップ形成部材(加圧ローラ等)を損傷させることが無い。またそれにより、分離部材をニップ出口に非常に接近させて配置することが可能となるため、用紙種類によらず確実かつ安定した分離を行なうことができる。
また、分離部材先端が第一ニップ形成部材に非接触であるため、第一ニップ形成部材に傷を付けることが無く、画像の傷付きを防ぐとともに、第一ニップ形成部材の寿命を低下させることが無い。
さらに、ありふれた部材であるネジ部材と固定部材とで回動規制部材を構成することができ、低コストに分離部材の回動を規制することができるとともに、分離部材の先端ギャップの調整を可能とすることができる。
請求項2の構成により、回動規制部材を分離部材後端部に作用させることで、分離部材先端をニップ直後の用紙通過部の非常に狭い空間に配置することが可能となる
請求項の構成により、分離部材が小さくてもその回動を有効に規制することができる。よって、分離装置を小型化することができる
請求項4の構成により、簡単な構成で分離部材の回動を規制することができ、装置小型化及び低コスト化を実現することができる。
請求項の構成により、簡単な構成で分離部材の回動を規制することができるとともに、回動規制量を調節できるため、より確実に分離部材の第二ニップ形成部材への接触を防ぐことができる。
請求項の構成により、ジャム発生時に分離部材に過大な負荷が掛かることを防止できる。
請求項の構成により、分離部材へのトナー固着を極力抑えることができ、記録媒体を汚すなどの不具合を防止することができる。
請求項の定着装置によれば、ジャム発生時に分離部材が第二ニップ形成部材(加圧ローラ等)を損傷させることが無いので、分離部材をニップ出口に非常に接近させて配置することができ、用紙種類によらず確実かつ安定した分離を行なうことができる。また、確実かつ安定した用紙分離によって良好な定着品質を得ることができる。
請求項の画像形成装置によれば、定着装置における確実な用紙分離を行なうことができるので、定着品質に優れた高品位な出力画像を得られるとともに、信頼性の高い画像形成装置を実現することができる。
本発明に係る分離装置を備える定着装置の一例を示す断面構成図である。 分離装置の外観斜視図である。 分離板の斜視図である。 定着ニップの出口近傍に配置された分離装置の要部構成を示す断面図である。 シート分離装置の第2実施例の要部構成を示す断面図である。 分離板の別例を示す斜視図である。 分離装置の第3実施例の要部構成を示す断面図である。 揺動規制ネジの付近を詳しく示す拡大図である。 揺動規制ネジの別例を示す断面拡大図である。 分離装置の第4実施例の要部構成を示す断面図である。 分離装置の第5実施例の要部構成を示す断面図である。 本発明に係る画像形成装置の一例であるタンデム型カラー複写機の概略構成を示す断面図である。 従来のシート分離装置の一例における要部構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るシート分離装置を備える定着装置の一例を示す断面構成図である。この図に示す定着装置100は、定着カバー100aの内部に、定着ローラ52及び加熱ローラ53に一定のテンションで架け渡された定着ベルト51と、該定着ベルト51に対して下側で回転自在に圧接される加圧ローラ55を備えており、定着ベルト51を挟んで定着ローラ52に加圧ローラ55が圧接されて定着ニップ部Nが形成される。
定着ニップ部Nの用紙Pの排出側にはシート分離装置70が配設される。シート分離装置70については後述するが、図1では、シート分離装置が備える分離板75だけを簡略的に示している。分離板75は、定着ベルト51に接触して定着ベルト51を傷つけないよう、分離板先端部と定着ベルト51間に微小ギャップを有するように配置される。また、定着ニップ部Nの用紙排出側であって先端が加圧ローラ55に当接して配置され該加圧ローラ55への用紙Pの巻き付きを防止する加圧分離爪58を備えている。
なお、ニップ幅等の具体的な数値をあげると、実機の一例として、定着ニップ部Nの幅(通紙方向の長さ)が25.5〜26mm、ニップ出口から分離板75先端までの距離が5mm、定着ローラ52の直径が90mm、加圧ローラ55の直径が80mm、分離板75先端と加圧ローラ55との隙間(図13の隙間Hに相当)が2mmとなっている。
上記定着ベルト51は、無端ベルトであり、断面構造としては、例えばニッケル、ステンレス、ポリイミドなどの基材にシリコンゴム層などの弾性層を形成した2層構造となっている。また、定着ローラ52は、金属の芯金にシリコンゴムを有したものである。ウォームアップ時間短縮のため、定着ベルト51の熱を吸収しにくいように、発泡のシリコンゴムを用いることもある。また、加熱ローラ53は、アルミ又は鉄の中空ローラで内部にハロゲンヒータなどのヒータ54からなる熱源を有している。熱源は誘導加熱機構(IH)でもよい。
定着装置100の駆動の際には、例えば定着ローラ52の図中時計回り方向の回転駆動により定着ベルト51がテンションローラ56の押圧により適切なテンションが付与された状態で用紙Pを排出する方向(図1では時計回り方向)に回動し、加圧ローラ55がつれ回りする。駆動されるローラは定着ローラ52に限らず加圧ローラ55や加熱ローラ53であってもよい。また、定着の際には、定着ベルト51は、加熱ローラ53内部に配置されたヒータ54の発熱によりサーミスタ(不図示)で検出される温度が所定の温度(例えばトナー定着に適する温度)まで加熱される。なお、本発明では、定着部材として定着ベルト51(無端ベルト)の形態を示したが、これに限定されるものではなく、中空円筒形状のローラ(定着ローラ)としてもよい。
加圧ローラ55は、通常はアルミ又は鉄等の芯金の上にシリコンゴム等の弾性層が設けられた円筒形状のローラである。また、図示していない加圧脱圧手段により加圧ローラ55を定着ベルト51側へ移動させて加圧すること、及び定着ベルト51から引き離す方向に移動させて脱圧することが可能であり、定着装置100が駆動するときには該加圧脱圧手段により加圧ローラ55の定着ベルト51への押し当てが一定の圧力で定着ベルト51の方向へ押されることにより行われる。また、定着の際など必要なときに、加圧ローラ55は、内部に配置されたヒータ59の発熱により所定の温度まで加熱される。なお、本発明では、加圧部材として加圧ローラ55(ローラタイプ)の形態を示したが、これに限定されるものではなく、2つのローラに架け渡された無端ベルト状の加圧部材(ベルトタイプ)としてもよい。
定着装置100では、定着ベルト51、加圧ローラ55が回転駆動された状態で、定着ベルト51の表面は所定の温度まで加熱されており、定着ニップ部Nに未定着トナーが形成された用紙Pが通され(図中、右側から左側方向への通紙)、定着ニップ部Nにおける加圧及び加熱により未定着トナーを用紙P上に熱融着させて定着を行う。ついで、トナーが定着された用紙Pは定着ニップ部Nから排出されるが、このとき用紙Pが定着ベルト51に巻き付いたまま出てくることがあるため、シート分離装置70の分離板75により分離され、搬送ガイドに沿って搬送される。また、加圧ローラ55側に巻き付いて排出される用紙Pは、加圧分離爪58により分離され、搬送ガイドに沿って搬送される。
図2は、シート分離装置の外観斜視図である。
本例のシート分離装置70は、定着装置筐体に固定されるフレーム71と、そのフレーム71に支軸73により回動可能に支持されるステー72を有している。本例では、ステー72は支軸73に固定され、支軸73がフレーム71に対して回動可能となっている。ステー72の両側端部の通紙領域外となる位置には、突当部材74,74が固定されている。分離板75は、定着ローラ長手方向(軸方向)に複数個が設けられている。図示例では8個の分離板75を備える例を示すが、分離板の数はこれに限定されるものではない。長手方向に大きな1枚の分離板を用いることも可能である。
そして、フレーム71とステー72の間には図示しない付勢手段(例えばスプリング)が設けられ、突当部材74,74を定着ベルト51(定着ローラ52)に圧接させるように付勢している。突当部材74,74の先端部が定着ベルト51(定着ローラ52)に接触して摺動することにより、支軸73に取り付けられた分離板75の位置決め(定着ベルト51に対する先端ギャップ管理)が精度良く行なわれる。
図3は、分離板75の斜視図である。この図に示す分離板75の各部は、基材75a,軸挿入部75b,先端部75c,スリット75dである。軸挿入部75bを有した基材75aの先端に分離部材先端部75cとして基材75aより柔らかい樹脂がインサート成形によって一体的に成形された構成である。また、基材75aと分離部材先端部75cとはインサート成形により一体的に成形されているので、基材75aが有する軸挿入部75bと分離部材先端部75cとの位置精度は精度良く成形することができる。そのため同一材料で成形された分離部材同様に分離性能にも優れている。本実施例では、基材とインサート成型された樹脂の例を示したが、同一材料で成型されたものでも、全く差し支えない。分離板75は、例えばPFA樹脂等のフッ素樹脂にて形成することができる。あるいは先端部や下面側(用紙ガイド側)にPFA等のフッ素樹脂でコーティングしても良い。
図4は、定着ニップの出口近傍に配置されたシート分離装置70の要部を示す断面図である。分離板75の先端部75cとは反対側に突設されている基材75aに設けられたスリット75dに先端ギャップ調整ネジ77が挿入され(遊びをもって填め込まれ)、ネジ先端がステー72に設けられたネジ穴にねじ込まれる。先端ギャップ調整ネジ77には圧縮スプリング78が挿入されており、分離板75を図中反時計回り方向に付勢している。先端ギャップ調整ネジ77を締めると分離板75は支軸73を中心に図中時計回りに回動し、ネジ77を緩めると逆方向(図中反時計回り)に回動し、分離板75の先端と定着ベルト51の間のギャップ(先端ギャップ)を微調整することができる。
このような構成によって、分離板75先端部と定着ベルト51との先端ギャップは0.1から0.6mmの隙間を確保でき、非接触式の分離板75によって接触式の分離部材同等以上の分離性能を確保することができる。また、定着ベルト51と分離板75とが非接触状態を確保できるので定着ベルト51に傷をつけることを確実に防止でき、更に分離板75に固着トナーが溜まることもなく、仮に溜まったとしても定着ベルト51に再転写するような不具合も防止できる。
さらに、本実施例では、用紙ジャムが発生した場合でも分離板75先端が加圧ローラ55に接触しないようにするため、分離板基材75aの後端に当接するように、揺動規制ネジ80をステー72に設けている。ステー72における揺動規制ネジ80の装着位置は、先端ギャップ調整ネジ77がねじ込まれるネジ穴の後ろ側(分離板先端75cから遠い側)近傍で、揺動規制ネジ80のネジ先端が分離板75の基材75aに当接できる位置である。なお、揺動規制ネジ80は、ネジ先端が分離板75の基材75aに設けられたスリット75dに干渉しない位置に装着される。そして、先端ギャップ調整ネジ77による分離板75の先端ギャップ調整後に、揺動規制ネジ80先端が分離板の基材75a後端に接するように調整を行う(ねじ込み量を調整する)。
用紙が定着ベルト51と分離板75との間に挟まってジャムすると、ジャム紙が分離板75を押して図4において時計回り方向に(支軸73を中心として)分離板75を回転させようとするが、本実施例では、分離板の基材75a後端上面に揺動規制ネジ80先端が当接しているため、分離板75の(図中時計回り方向の)回転が規制される。すなわち、用紙ジャムが発生した場合でも分離板75の先端が定着ベルト51とのギャップ方向と逆方向に(加圧ローラ側に)開かず、加圧ローラ55への接触が防止される。そのため、分離板75が加圧ローラ55を傷つけることが無い。
図5は、シート分離装置の第2実施例の要部構成を示す断面図である。
この図に示す第2実施例のシート分離装置70Bは、分離板の揺動を規制する部分の構成が異なること以外は上記説明した第1実施例のシート分離装置70と同様であるため、重複する説明は省略し、異なる部分について説明する。また、分離装置以外の定着装置の構成も同一である。
図5に示す第2実施例のシート分離装置70Bにおいて、揺動規制ネジ80Bは、分離板75の基材75aに設けられたスリット75d(図3参照)に挿入され(遊び嵌め)ており、そのネジ80Bの先端部がステー72に設けられたネジ穴にねじ込まれる。ステー72へのねじ込み位置は、先端ギャップ調整ネジ77がねじ込まれるネジ穴の後ろ側(分離板先端75cから遠い側)近傍である。
上記揺動規制ネジ80Bには分離板揺動規制ナット81がはめ込まれている。分離板75の先端ギャップを調整する際には、揺動規制ナット81は、分離板75の基材75aに接触しないように緩められている。先端ギャップ調整ネジ77で分離板75の先端ギャップを調整した後、揺動規制ナット81を分離板75の基材75aに接触するように回動させる(ナットを締める)。揺動規制ナット81を基材75aに接触させて締めることにより、分離板75の(図中時計回り方向の)回転は揺動規制ネジ80B(及び揺動規制ナット81)により規制される。
用紙が定着ベルト51と分離板75との間に挟まってジャムすると、ジャム紙が分離板75を押して図5において時計回り方向に(支軸73を中心として)分離板75を回転させようとするが、本第2実施例では、揺動規制ネジ80B及び揺動規制ナット81が分離板75の(図中時計回り方向の)回転を規制するので、用紙ジャムが発生した場合でも分離板75の先端が定着ベルト51とのギャップ方向と逆方向に(加圧ローラ側に)開かず、加圧ローラ55への接触が防止される。そのため、分離板75が加圧ローラ55を傷つけることが無い。
図6は、分離板の別例を示す斜視図である。この図に示す分離板75(B)の各部は、基材75a,軸挿入部75b,先端部75c,第一の穴75d,第二の穴75eである。基材75aに第一の穴75dと第二の穴75eが設けられていること以外は、図3に示した分離板75と同じである。第一の穴75dは、先端ギャップ調整ネジ77が挿入(遊び嵌め)される穴である。また、第二の穴75eは、分離板の揺動を規制するネジが挿入(遊び嵌め)される穴である。分離板75は(B)、例えばPFA樹脂等のフッ素樹脂にて形成することができる。あるいは先端部や下面側(用紙ガイド側)にPFA等のフッ素樹脂でコーティングしても良い。この分離板75(B)は、上記説明した図5の第2実施例のシート分離装置70Bの分離板として用いることが可能である。また、これから説明する第3実施例のシート分離装置70Cの分離板として用いることが可能である。
図7は、シート分離装置の第3実施例の要部構成を示す断面図である。
この図に示す第3実施例のシート分離装置70Cは、分離板の揺動を規制する部分の構成が異なること以外は上記説明した第1実施例のシート分離装置70あるいは第2実施例のシート分離装置70Bと同様であるため、重複する説明は省略し、異なる部分について説明する。また、シート分離装置以外の定着装置の構成も同一である。
図7に示す第3実施例のシート分離装置70Cにおいて、分離板75(B)は、図6で説明したように、第一の穴75d,第二の穴75eを有するものである。第一の穴75dには先端ギャップ調整ネジ77が挿入される。また、第二の穴75eには、揺動規制ネジ80Cが挿入される。そして、ステー72には、揺動規制ネジ80Cがねじ込まれるネジ穴が設けられている。その揺動規制ネジ80Cがねじ込まれるネジ穴の位置は、先端ギャップ調整ネジ77がねじ込まれるネジ穴の後ろ側(分離板先端75cから遠い側)近傍である。
揺動規制ネジ80Cは、図8に拡大して示すように、首下所定範囲にネジ山が切られておらず、その部分に、Eリング82を嵌め込むための切欠き(小径部)83が設けられている。なお、ネジ頭から切欠き83までの距離Kは、分離板75(B)の基材75aの厚さと等しい大きさになっている。
分離板75(B)の先端ギャップを調整する際には、Eリング82は未装着としておき、揺動規制ネジ80Cが分離板75(B)に対してフリーな状態としておく。そして、先端ギャップ調整ネジ77で分離板75(B)の先端ギャップを調整した後、揺動規制ネジ80Cのネジ頭が分離板の基材75a表面に接するようにネジを締め、Eリング82を切欠き83に装着して揺動規制ネジ80Cを分離板75(B)に固定する(ネジ軸方向への移動を規制する)ことにより、分離板75(B)の(図中時計回り方向の)回転が規制される。そのため、用紙ジャムが発生した場合でも分離板75(B)の先端が定着ベルト51とのギャップ方向と逆方向に(加圧ローラ側に)開かず、加圧ローラ55への接触が防止される。そのため、分離板75(B)が加圧ローラ55を傷つけることが無い。なお、揺動規制ネジ80Cを、図5で説明した分離装置70Bの分離板75に用いることも可能である(揺動規制ネジ80Bの代わりに揺動規制ネジ80Cを用いることも可能である)。
図9は、揺動規制ネジの別例を示す断面拡大図である。この図に示す揺動規制ネジ80Dは、段付きネジとして構成されたものであり、ナット84を締めこむことにより、図7,8に示す揺動規制ネジ80Cとまったく同じように使用することができる。この揺動規制ネジ80Dは、首下部分の大径部の厚さが分離板75(B)の基材75aの厚さと等しくなっている。
分離板75(B)の先端ギャップを調整する際には、ナット84を緩めておき、揺動規制ネジ80Dが分離板75(B)に対してフリーな状態としておく。そして、先端ギャップ調整ネジ77で分離板75(B)の先端ギャップを調整した後、揺動規制ネジ80Dのネジ頭が分離板の基材75a表面に接するようにネジを締め、ナット84を締めて揺動規制ネジ80Dを分離板75(B)に固定する(ネジ軸方向への移動を規制する)ことにより、分離板75(B)の(図中時計回り方向の)回転が規制される。そのため、用紙ジャムが発生した場合でも分離板75(B)の先端が定着ベルト51とのギャップ方向と逆方向に(加圧ローラ側に)開かず、加圧ローラ55への接触が防止される。そのため、分離板75(B)が加圧ローラ55を傷つけることが無い。なお、揺動規制ネジ80Dを、図5で説明した分離装置70Bの分離板75に用いることも可能である(揺動規制ネジ80Bの代わりに揺動規制ネジ80Dを用いることも可能である)。
次に、シート分離装置の第4実施例および第5実施例を図10,11により説明する。その第4実施例および第5実施例のシート分離装置70D,70Eは、より単純な構成のシート分離装置であり、先に説明した第1〜第3実施例のシート分離装置と同一又は同等の部分には同じ符号を付して重複する説明は省略し、異なる部分について説明する。
図10に示す第4実施例のシート分離装置70Dは、支軸73により回動可能に支持された分離板75を有している。分離板75の基材75aと定着筐体100aとの間には引っ張りスプリング84が張架され、分離板75を図中反時計回り方向に付勢している。その付勢力によって分離板75は定着ベルト51表面に所定圧にて圧接されている。ただし、第1〜第3実施例と同様に突当部材74を用いて(通紙領域外で突当部材74を定着ベルト51に接触させて)、分離板75を定着ベルト51に非接触に(微小ギャップを有するように)構成しても良い。
分離板75の基材75aの上端部の上方近傍には、ストッパ部材85が定着筐体100aに装着されて設けられている。分離板75の基材75aとストッパ部材85との間には所定の隙間が設けられている。その隙間の大きさは、分離板75の先端部と加圧ローラ55との間の隙間よりも小さくなるように設定されている。
さて、用紙が定着ベルト51と分離板75の間に入り込んでジャムが発生すると、そのジャム紙が分離板75を押して、分離板75を支軸73を中心に図中時計回り方向に回動させる。しかし、分離板75の先端が加圧ローラ55に接触する前に、分離板75の基材75aがストッパ部材85に当接して、それ以上の分離板75の回動を規制するので、分離板先端が加圧ローラ55に接触して加圧ローラ55を損傷させることが防止される。
図11に示す第5実施例のシート分離装置70Eは、支軸73により回動可能に支持された分離板75を有している。分離板75の基材75aと定着筐体100aとの間には引っ張りスプリング84が張架され、分離板75を図中反時計回り方向に付勢している。その付勢力によって分離板75は定着ベルト51表面に所定圧にて圧接されている。ただし、第1〜第3実施例と同様に突当部材74を用いて(通紙領域外で突当部材74を定着ベルト51に接触させて)、分離板75を定着ベルト51に非接触に(微小ギャップを有するように)構成しても良い。
分離板75の基材75aの上端部の上方には、調整可能なストッパ部材である分離板回動規制ネジ86が、定着筐体100aに設けられたネジ穴に装着されている。分離板回動規制ネジ86の先端と分離板75の基材75aの間の隙間が所定の大きさになるように、規制ネジ86のねじ込み量が調節されている。その隙間の大きさは、分離板75の先端部と加圧ローラ55との間の隙間よりも小さくなるように設定されている。
さて、用紙が定着ベルト51と分離板75の間に入り込んでジャムが発生すると、そのジャム紙が分離板75を押して、分離板75を支軸73を中心に図中時計回り方向に回動させる。しかし、分離板75の先端が加圧ローラ55に接触する前に、分離板75の基材75aが分離板回動規制ネジ86に当接して、それ以上の分離板75の回動を規制するので、分離板先端が加圧ローラ55に接触して加圧ローラ55を損傷させることが防止される。
上記の第4実施例および第5実施例のシート分離装置70D,70Eは、より単純な構成で用紙ジャム発生時の分離板75の回動(分離板先端が加圧ローラに近づく方向の回動)量を規制することができ、分離板先端が加圧ローラに接触することによる加圧ローラの損傷防止をより低コストに実現することができる。
最後に、本発明を適用した画像形成装置の一例について説明する。
図12は、本発明に係る画像形成装置の一例であるタンデム型カラー複写機の概略構成を示す断面図である。
カラー複写機200は、装置本体中央部に位置する画像形成部200Aと、該画像形成部200Aの下方に位置する給紙部200Bと、画像形成部200Aの上方に位置する図示しない画像読取部を有する高速機であり、画像形成部200Aに定着装置100を組み込んでいる。
画像形成部200Aには、水平方向に延びる転写面を有する中間転写ベルト210が配置されており、該中間転写ベルト210の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての感光体205Y、205M、205C、205Kが転写ベルト210の転写面に沿って並置されている。
各感光体205Y、205M、205C、205Kはそれぞれ同じ方向(反時計回り方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周りには、帯電装置202Y、202M、202C、202K、現像装置203Y、203M、203C、203K、一次転写装置204Y、204M、204C、204K及びクリーニング装置等が配置されている。各現像装置203Y、203M、203C、203Kには、それぞれのカラートナーが収容されている。また、画像形成部200A内の最上部に位置して光書き込み装置201、201が配置されている。
転写ベルト210は、駆動ローラと従動ローラに掛け回されて感光体205Y、205M、205C、205Kとの対峙位置において同方向に移動可能な構成を有している。また、従動ローラの1つであるローラ211に対向する位置に二次転写ローラ212が設けられている。また、二次転写ローラ212から定着装置100までの記録媒体(シートともいう)Pの搬送経路は、略水平方向の横パスとなっている。給紙部200Bは、記録媒体としてのシートPを積載収容する給紙トレイ220と、該給紙トレイ内のシートPを最下のものから順に1枚ずつ分離して、二次転写ローラ212の位置まで搬送する搬送機構を有している。
この画像形成装置200における画像形成に当たっては、感光体205Yの表面が帯電装置202Yにより一様に帯電され、画像読取部からの画像情報に基づいて感光体205Y上に静電潜像が形成される。該静電潜像はイエローのトナーを収容した現像装置203Yによりトナー像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される一次転写装置204Yにより転写ベルト210上に一次転写される。他の感光体205M、205C、205Kでもトナーの色が異なるだけで同様の画像形成がなされ、それぞれの色のトナー像が転写ベルト210上に静電気力で順に転写されて重ね合わせられる。
つぎに、感光体205Y、205M、205C、205Kから転写ベルト210上に一次転写されたトナー像Tは、ローラ211、転写ローラ212により搬送されてきたシートPに転写される。トナー像Tが転写されたシートPは、さらに定着装置100まで搬送され、定着ベルト51と加圧ローラ55との定着ニップ部Nにて定着が行なわれる。定着ニップ部Nの出口側に配置されたシート分離装置70の分離板75または75(B)及び加圧分離爪58が機能することから、シートPは定着ベルト51,加圧ローラ55に巻き付くことなく定着ニップ部Nの出口側に排出される。ついで、定着ニップ部Nから排出されたシートPは排出経路に沿ってスタッカ215へ送り出される。以上のように、本発明では定着装置100を有する画像形成装置により、より高度な定着分離機能が得られ、さまざまな紙種・画像への対応が可能となる。また、ジャム発生時に分離板が加圧ローラ55に接触することが無く、加圧ローラの損傷が防止される。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施例では分離部材として分離板で説明したが、分離爪でも構わない。分離部材の個数や配置間隔等も任意である。1枚の大きな分離板でも構わない。
また、定着装置はベルト定着方式に限らず、ヒートロール方式も採用可能である。熱源である定着ヒータはローラ内部に限らず、外部に配置しても良い。また、加熱手段として誘導加熱方式も採用可能である。
さらに、画像形成装置各部の構成も任意であり、例えばタンデム式における各色プロセスカートリッジの並び順などは任意である。また、タンデム式に限らず、一つの感光体の周囲に複数の現像装置を配置したものや、リボルバ型現像装置を用いる構成も可能である。また、3色のトナーを用いるフルカラー機や、2色のトナーによる多色機、あるいはモノクロ装置にも本発明を適用することができる。もちろん、画像形成装置としては複写機に限らず、プリンタやファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機であっても良い。
51 定着ベルト(第一ニップ形成部材)
52 定着ローラ
53 加熱ローラ
55 加圧ローラ(第二ニップ形成部材)
70 シート分離装置
71 フレーム
72 ステー(分離部材保持手段)
73 支軸
74 突当部材
75 分離板(分離部材)
75a 基材
75b 軸挿入部
75c 先端部
77 先端ギャップ調整ネジ
80 揺動規制ネジ(回動規制部材)
81 分離板揺動規制ナット(固定部材)
82 Eリング(固定部材)
84 ナット(固定部材)
85 ストッパ部材(回動規制部材)
86 分離板回動規制ネジ(回動規制部材)
100 定着装置
200 カラー複写機
特開2006−11193号公報 特開2007−171372号公報 特開2009−31759号公報

Claims (9)

  1. 回動可能に設けられた第一ニップ形成部材および第二ニップ形成部材で形成される定着ニップ部から排出される記録媒体を前記ニップ形成部材から分離させる記録媒体分離装置において、
    前記第一ニップ形成部材の回動軸と平行な支軸を中心に回動可能に保持される少なくとも1つの分離部材を有し、
    前記分離部材と前記第一ニップ形成部材とが接触または微小ギャップをもって非接触に設けられており、
    前記分離部材先端の前記第二ニップ形成部材に近づく方向への回動を規制する回動規制部材を備え
    前記支軸を介して前記分離部材を保持する分離部材保持手段と、該分離部材保持手段の前記回動軸方向の両端部に固定された突当部材とを有し、
    前記分離部材保持手段は、前記突当部材を非通紙領域において前記第一ニップ形成部材の表面に当接させることで前記分離部材先端を前記第一ニップ形成部材に微小ギャップをもって非接触に保持するとともに、
    前記微小ギャップを調整するギャップ調整手段を備え、
    前記回動規制部材が、前記分離部材に遊嵌されるとともに前記分離部材保持手段にネジ込まれるネジ部材と、該ネジ部材を前記分離部材に固定させる固定部材とで構成され、
    前記固定部材によって前記ネジ部材を前記分離部材へ固定させる前は、前記分離部材の回動が許容される
    ことを特徴とする記録媒体分離装置。
  2. 前記回動規制部材が、前記支軸を挟んで前記分離部材先端とは反対側に突設された分離部材後端部に作用して回動を規制することを特徴とする、請求項1に記載の記録媒体分離装置。
  3. 前記回動規制部材が前記分離部材保持手段に装着されて前記分離部材に作用することを特徴とする、請求項1又は2に記載の記録媒体分離装置。
  4. 前記回動規制部材が、当該記録媒体分離装置が搭載される定着装置筐体に固定された部材であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の記録媒体分離装置。
  5. 前記回動規制部材が当該記録媒体分離装置が搭載される定着装置筐体に装着された部材であり、回動規制量を調節可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の記録媒体分離装置。
  6. 前記回動規制部材は、前記分離部材先端の前記第二ニップ形成部材に近づく方向への所定量の回動を許容することを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の記録媒体分離装置。
  7. 前記分離部材は、フッ素系樹脂材料で形成されているかフッ素系樹脂のコーティングが施されていることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の記録媒体分離装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の記録媒体分離装置を備えることを特徴とする定着装置。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の記録媒体分離装置または請求項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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