JP2004093842A - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents
加熱装置および画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004093842A JP2004093842A JP2002254051A JP2002254051A JP2004093842A JP 2004093842 A JP2004093842 A JP 2004093842A JP 2002254051 A JP2002254051 A JP 2002254051A JP 2002254051 A JP2002254051 A JP 2002254051A JP 2004093842 A JP2004093842 A JP 2004093842A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- fixing
- heating
- heater
- heating element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】ベルト基層が金属であるベルトを用いたベルト加熱方式の加熱装置について、加熱体とベルトの接触状態を良好にして熱効率の改善を図ることで、より安全で、オンデマンド性に優れた加熱装置、及び該加熱装置を定着装置として用いた画像形成装置を提供すること。
【解決手段】加熱体16と、該加熱体16を固定保持する加熱体保持部材17と、加熱体16と摺動するベルト20と、ベルト20を介して加熱体16とニップNを形成する加圧部材22と、を有し、ニップ部Nのベルト20と加圧部材22との間で被加熱材Pを挟持搬送させてベルト20を介した加熱体16からの熱により被加熱材Pを加熱する加熱装置において、ベルト20の基材が金属であり、加熱体16は、加熱体保持部材17よりもベルト20との摺動面側に突出したことを特徴とする加熱装置。
【選択図】図3
【解決手段】加熱体16と、該加熱体16を固定保持する加熱体保持部材17と、加熱体16と摺動するベルト20と、ベルト20を介して加熱体16とニップNを形成する加圧部材22と、を有し、ニップ部Nのベルト20と加圧部材22との間で被加熱材Pを挟持搬送させてベルト20を介した加熱体16からの熱により被加熱材Pを加熱する加熱装置において、ベルト20の基材が金属であり、加熱体16は、加熱体保持部材17よりもベルト20との摺動面側に突出したことを特徴とする加熱装置。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、複写機・レーザービームプリンター・ファクシミリ等の画像形成装置において画像加熱定着装置として使用して有効な加熱装置に関する。
【0002】
より詳しくは、加熱体と、前記加熱体を固定保持する加熱体保持部材と、前記加熱体と摺動するベルトと、前記ベルトを介して前記加熱体とニップを形成する加圧部材と、を有し、前記ニップ部の前記ベルトと前記加圧部材との間で被加熱材を挟持搬送させて前記ベルトを介した前記加熱体からの熱により前記被加熱材を加熱するベルト加熱方式の加熱装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
図5に上記のようなベルト加熱方式の加熱装置の要部の構成模型図を示した。
【0004】
16は加熱体としての所謂セラミックヒーター(以下、定着ヒーターと記す)であり、図面に垂直方向を長手とする、低熱容量の細長・薄板状ヒーターである。
【0005】
17は加熱体保持部材としての断熱性・剛性部材であり、上記の定着ヒーター16はこの加熱体保持部材17の下面に部材長手方向に設けた定着ヒーター嵌め込み溝17a内に定着ヒーター表面側を下向きに露呈させて嵌め込んで固定保持させてある。
【0006】
20は定着ベルトであり、少なくともベルト基材と弾性層との積層ベルトである。例えば、ベルト基材として耐熱樹脂製のフィルムを用い、その表面に、シリコーンゴム層などの弾性層と、フッ素樹脂コーティング層などの離型性層を順に積層形成した3層構成のものである。
【0007】
22は加圧部材としての弾性加圧ローラである。この弾性加圧ローラ22と上記の定着ヒーター16とは定着ベルト20を挟ませて弾性加圧ローラ22の弾性に抗して圧接させることで所定幅の定着ニップ部Nを形成させてある。定着ベルト20はベルト基材側が定着ヒーター16側である。
【0008】
定着ベルト20は、ベルト駆動手段により駆動されて、あるいは加圧ローラ22の回転駆動に従動して、定着ニップ部Nをベルト基材側が定着ヒーター16の下向き表面に密着して摺動しながら移動状態にされる。
【0009】
定着ヒーター16は、該ヒーターの抵抗発熱体に対する電力供給により迅速に昇温し、その昇温が不図示の温度検知手段で検知され、該温度検知手段の検知温度が所定の定着温度に維持されるように抵抗発熱体に対する電力供給が制御されることで温調される。
【0010】
定着ベルト20が移動状態にされ、定着ヒーター16が所定の定着温度に立ち上がって温調された状態において、定着ニップ部Nの定着ベルト20と弾性加圧ローラ22との間に未定着トナー画像tを担持した被加熱材としての記録材Pが導入されて該定着ニップ部Nを挟持搬送されて行く。記録材Pの未定着トナー画像面側が定着ベルト20面側である。記録材Pが定着ニップ部Nを挟持搬送されて行く過程において定着ベルト20を介した定着ヒーター16からの熱と、定着ニップ部の圧力を受けて、記録材P上の未定着トナー画像tが記録材P面に加熱定着される。定着ニップ部Nを出た記録材Pは定着ベルト20の面から分離されて排出搬送される。
【0011】
上記のようなベルト加熱方式の定着装置は、熱ローラ方式の定着装置との対比においてウォームアップタイムが格段に短くてオンデマンドな装置である。また、定着ベルト20に弾性層を具備させていることにより、トナー層の凹凸が白黒画像に比べて大きいカラー画像の定着処理に対応できる。即ち、複数色のトナー層を重ねて混色させて使用するのでトナー層の凹凸が白黒画像に比べて大きい未定着カラートナー画像tを形成担持させた記録材P上の該トナー画像tが定着ニップ部Nを通過する際に、弾性層がトナー層に沿って変形することで、画像上不均一に載っているトナーが、弾性層によって包み込まれ、均一に熱を与えられることにより、均一なカラートナー画像定着が達成される。
【0012】
このように均一に定着されたカラートナー画像は、光沢ムラがなく、特にOHT(オーバーヘッドプロジェクター用透明シート)を定着した際に、画像の光透過性が優れるという特徴をもつ。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、定着ベルト20の弾性層に使用されるシリコーンゴム等の熱伝導率はあまり高くなく、さらにベルト基材が金属の場合には、定着ベルト20自体の剛性が高いため、図6の誇張模型図のように、定着ベルト20はヒーター16と加圧ローラ20とのニップ形成の間で湾曲してしまう。これにより、定着ベルト20を介してヒーター16と加圧ローラ22でニップNを形成する際に、ヒーター16と定着ベルト20の接触面積が小さくなり、熱伝達効率は低下しまう。
【0014】
熱伝達効率が低いと、定着ヒーター16から定着ベルト20への熱伝達が上手く行われないためにオンデマンド性が損なわれてしまう。
【0015】
この状態で定着ヒーター16が通電発熱された場合等においては、定着ベルト20の昇温速度よりも、定着ヒーター16の昇温速度の方が格段に大きいため、定着ヒーター16を保持している部材17が融けたり、定着ベルト20の弾性層が熱によるダメージを受け、変形してしまう等の不具合が発生するという問題があった。
【0016】
本発明の目的は、ベルト基層が金属であるベルトを用いたベルト加熱方式の加熱装置について、上記不具合を防ぎ、かつ熱効率の改善を図ることで、より安全で、オンデマンド性に優れた加熱装置、及び該加熱装置を定着装置として用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を特徴とする加熱装置および画像形成装置である。
【0018】
(1)加熱体と、前記加熱体を固定保持する加熱体保持部材と、前記加熱体と摺動するベルトと、前記ベルトを介して前記加熱体とニップを形成する加圧部材と、を有し、前記ニップ部の前記ベルトと前記加圧部材との間で被加熱材を挟持搬送させて前記ベルトを介した前記加熱体からの熱により前記被加熱材を加熱する加熱装置において、前記ベルトの基材が金属であり、前記加熱体は、前記加熱体保持部材よりも前記ベルトとの摺動面側に突出したことを特徴とする加熱装置。
【0019】
すなわち、加熱体は、加熱体保持部材よりもベルトとの摺動面側に突出させることで、加熱体とベルトの接触に際してベルトの剛性の悪影響を受け難く、円筒形のベルトの曲率に対して大きな変形ストレスをかけることなく、加熱体とベルトの接触状態を良好にすることができ、これにより、熱効率が改善され、ウォームアップタイム(オンデマンド性)の向上とエンジンの機内昇温を抑えられた。
【0020】
(2)前記(1)に記載の加熱装置において、前記加熱体のベルト摺動移動方向の上流側端部と下流側端部は共に前記ニップ部のベルト摺動移動方向における幅領域の外側に位置していることを特徴とする加熱装置。
【0021】
すなわち、加熱体のベルト摺動移動方向の上流側端部と下流側端部は共にニップ部のベルト摺動移動方向における幅領域の外側に位置していることで、ニップにおける加熱体とベルトの接触状態が改善され、ベルト移動の抵抗及び加熱体エッジへのダメージを低減することで、熱効率の改善と耐久性が向上した。
【0022】
(3)前記(1)又は(2)に記載の加熱装置において、前記加熱体のベルト摺動移動方向における幅は前記ニップ部のベルト摺動移動方向における幅よりも大きいことを特徴とする加熱装置。
【0023】
すなわち、加熱体のベルト摺動移動方向における幅はニップ部のベルト摺動移動方向における幅よりも大きいことで、ニップにおける加熱体とベルトの接触状態が改善され、ベルト移動の抵抗及び加熱体エッジへのダメージを低減することで、熱効率の改善と耐久性が向上した。
【0024】
(4)前記(1)乃至(3)の何れかに記載の加熱装置において、被加熱材が画像を担持した記録材であることを特徴とする加熱装置。
【0025】
(5)記録材上に未定着画像を形成担持させる作像手段と、記録材上の未定着画像を記録材上に固着させる定着手段を有する画像形成装置であり、定着手段が請求項1乃至3の何れかに記載の加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0027】
(1)画像形成装置例
図1に、本発明の実施例であるカラー画像形成装置の概略構成図を示す。本例の画像形成装置は、電子写真方式を用いて、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のトナー像を重ね合わせることでフルカラー画像を得るカラー画像形成装置である。
【0028】
このカラー画像形成装置においては、像担持体たる感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)、帯電手段たる帯電ローラ(2Y、2C、2M、2K)、静電潜像を顕像化するための現像手段(3Y、3C、3M、3K)、感光体ドラムのクリーニング手段(4Y、4C、4M、4K)等をひとつの容器にまとめた、4つのいわゆるオールインワンカートリッジY、M、C、Kを使用している。
【0029】
すなわち、イエロートナーを現像器に充填したイエローカートリッジY、マゼンタトナーを現像器に充填したマゼンタカートリッジM、シアントナーを現像器に充填したシアンカートリッジC、そしてブラックトナーを現像器に充填したブラックカートリッジKの4つのカートリッジを使用している。
【0030】
各カートリッジY、M、C、Kにおいて感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)に露光を行うことにより静電潜像を形成する光学系(5Y、5C、5M、5K)が、上記4色のトナーカートリッジに対応して設けられている。光学系としては、レーザー走査露光光学系を用いている。
【0031】
光学系(5Y、5C、5M、5K)より、画像データに基づいた走査光が、帯電手段(2Y、2C、2M、2K)により一様に帯電された感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)上を露光することにより、感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)表面に画像に対応する静電潜像が形成される。不図示のバイアス電源より現像ローラ(3Y、3C、3M、3K)に印加される現像バイアスを、帯電電位と潜像(露後部)電位の間の適切な値に設定することで、負の極性に帯電されたトナーが、感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)上の静電潜像に選択的に付着されることにより、現像が行われる。
【0032】
感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)上に現像された単色トナー画像は、該感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)と同期して、略等速で回転する中間転写体6上へ転写される。本実施例においては、中間転写体として、中間転写ベルト6を用いており、駆動ローラ7によって駆動され、テンションローラ8によって張架されている。
【0033】
中間転写ベルト6へ感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)上のトナー像を転写する、一次転写手段としては、一次転写ローラ(9Y、9C、9M、9K)を用いている。一次転写ローラ(9Y、9C、9M、9K)に対して、不図示のバイアス電源より、トナーと逆極性の一次転写バイアスを印加することにより、中間転写ベルト6に対して、トナー像が一次転写される。
【0034】
一次転写後、感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)上に転写残として残ったトナーは、クリーニング手段(4Y、4C、4M、4K)により除去される。本実施例においては、クリーニング手段として、ウレタンブレードによるブレードクリーニングを用いている。
【0035】
上記工程を中間転写ベルト6の回転に同調して、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対して行い、中間転写ベルト6上に、各色の一次転写トナー画像を順次重ねて形成していく。単色のみの画像形成(単色モード)時には、上記工程は、目的の色についてのみ行われる。
【0036】
また、転写材供給部となる転写材カセット10にセットされた転写材Pは、給送ローラ11により給送され、二次転写部に所定のタイミングで、レジストローラ12により、中間転写ベルト6と二次転写手段13とのニップ部に搬送される。
【0037】
中間転写ベルト6上に形成された一次転写トナー像は、二次転写手段たる二次転写ローラ13に、不図示のバイアス印加手段より印加される、トナーと逆極性のバイアスにより、転写材P上に一括転写される。また、14は二次転写ローラ対向ローラである。
【0038】
二次転写後中間転写ベルト6上に残った二次転写残トナーは、中間転写ベルトクリーニング手段15により除去される。本実施例においては、感光体ドラムのクリーニング手段と同様、ウレタンブレードによる中間転写体クリーニングを行っている。
【0039】
転写材P上に二次転写されたトナー画像は、定着手段たる定着装置Fを通過することで、転写材P上に溶融定着され、画像形成装置の出力画像となる。
【0040】
(2)定着装置F
図2は定着装置F部分の拡大模型図である。この定着装置Fはベルト加熱方式のカラーオンデマンド定着装置であり、定着ベルトとして、金属層をベルト基材とし、その外面に弾性層と離型層を順次に形成した円筒状のベルトを用い、この円筒状定着ベルトを加圧ローラを回転駆動させることで従動回転させる構成の加熱装置である。前述した図5と共通する構成部材・部分には同一の符号を付した。
【0041】
加熱体としての定着ヒーター16はセラミックヒーターであり、通紙方向と直交する方向を長手とする横長の、アルミナ、窒化アルミニウム等のヒーター基板と、このヒーター基板面に基板長手に沿って形成具備させた、銀−パラジウム、Ta2N等の抵抗発熱体とを基本構成体とするもので、全体的に低熱容量で、抵抗発熱体に対する通電により迅速に昇温する。
【0042】
加熱体保持部材(ヒーターホルダ)17は、耐熱性の高い樹脂材で形成され、その下面に部材長手方向に設けたヒーター嵌め込み溝17a内に上記の定着ヒーター16をヒーター表面側を下向きに露呈させて嵌め込んで固定保持させてある。
【0043】
定着ベルト20は、金属をベースとした金属定着ベルトを円筒状に形成し、そのベルト基材上に弾性層としてシリコーンゴム層を被覆してなる。定着ベルト20の金属基材は、例えば、厚み50μm前後のNi電鋳ベルトである。シリコーンゴム層の厚さはOHT透過性や、画像上の「す」(微小なグロスムラ)といった、画質の観点から極力厚くすることが望ましいが、厚みが大きくなればオンデマンド性は損われる。本発明者らの検討によれば、満足のいくレベルの画質を得るためには、50μm以上のゴム層厚みが必要であることが分っている。
【0044】
さらに、定着ベルト20の表面にフッ素樹脂層を設けることで、表面の離型性を向上し、定着ベルト20表面にトナーが一旦付着し、再度転写材Pに移動することで発生するオフセット現象を防止することができる。
【0045】
この円筒状の定着ベルト20を、上記の定着ヒーター16を固定保持させたヒーターホルダ17にルーズに外嵌させてある。
【0046】
加圧ローラ22は、芯金に、シリコーンゴム層、離形層を形成してなり、この加圧ローラ22と、上記の定着ヒーター16とは定着ベルト20を挟ませて加圧ローラ22の弾性に抗して圧接させることで所定幅の定着ニップ部Nを形成させてある。すなわち、加圧ローラ22は装置フレーム24に組みつけられ、その上にヒーターホルダ17に接着された定着ヒーター16を内蔵した定着ベルト20が置かれ、不図示の加圧機構により、所定の力で加圧されている。
【0047】
加圧ローラ22は不図示の駆動系により矢印の反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ22が回転駆動されることで、定着ニップ部Nにおいて該加圧ローラ22と定着ベルト20の外面との摩擦力で定着ベルト20に回転力が作用して、定着ベルト内面が定着ニップ部Nにおいてヒーター16の表面である定着ヒーター下面に密着して摺動しつつヒーターホルダ17の外回りを矢印の時計方向に加圧ローラ22の回転駆動に従動して回転する。ヒーターホルダ17は定着ヒーター17を保持し、定着ベルト20の回転をガイドする役割を果たす。この場合、定着ベルト20の内面と、これが摺動する定着ヒーター下面との摺動抵抗を低減するために両者間に耐熱性グリス等の潤滑剤を介在させて摺動性を確保している。
【0048】
18と19は温度検知素子としての2つのサーミスタであり、サーミスタ18はメインサーミスタとして定着ベルト20の内面に常に接する状態に保たれて配設され、定着ベルト内面の温度を検知する。またサーミスタ19はサブサーミスタとして定着ヒーター16の裏面に接触するように固定して配設される。メインサーミスタ18は定着ベルト長手方向の中央付近に配置されており、サブサーミスタ19は定着ヒータの最小サイズ紙非通過領域に配設してある。
【0049】
メインサーミスタ18、及びサブサーミスタ19は、制御回路部(CPU)21に接続され、CPU21は、メインサーミスタ18、サブサーミスタ19の出力をもとに、定着ヒーター16の温調制御内容を決定し、定着ヒーター16への通電を制御する。メインサーミスタの出力は主に定着ヒータの温度を所定温度に維持するために用いられ、サブサーミスタの出力は主にヒータの非通紙部昇温を抑えるために用いられる。
【0050】
通常使用においては、加圧ローラ22の回転開始とともに、定着ベルト20の従動回転が開始し、定着ヒーター16の温度の上昇とともに、定着ベルト20の内面温度も上昇していく。
【0051】
定着ヒーター16への通電は、PID制御によりコントロールされ、定着ベルト20の内面温度、すなわち、メインサーミスタ18の検知温度が一定になるように、入力電力が制御される。
【0052】
加圧ローラ22が回転駆動され、これに伴い定着ベルト20が従動回転し、定着ヒーター16が所定の定着温度に立ち上がって温調された状態において、定着ニップ部Nの定着ベルト20と弾性加圧ローラ22との間に、二次転写ニップを抜けた記録材Pが定着装置Fの入り口ガイド23にガイドされて定着ニップ部Nに導入され挟持搬送されて行く。記録材Pの未定着トナー画像面側が定着ベルト20面側である。記録材Pが定着ニップ部Nを挟持搬送されて行く過程において定着ベルト20を介した定着ヒーター16からの熱と、定着ニップ部の圧力を受けて、記録材P上の未定着トナー画像tが記録材P面に加熱定着される。定着ニップ部Nを出た記録材Pは定着ベルト20の面から分離されて排出搬送される。
【0053】
入り口ガイド23は定着装置フレーム24に組みつけられ、二次転写ニップを抜けた記録材Pが定着ニップ部Nに正確にガイドされるように、記録材を導く役割を果たす。
【0054】
上記の定着装置Fにおいて、図3のように、定着ニップ部Nは、定着ヒーター20の定着ベルト摺動移動方向の上流側端部(上流側エッジ部)Eaと下流側端部(下流側エッジ部)Ebより内側に位置しており、且つ
定着ヒーター幅A> 定着ニップ部幅B
とし、上記関係を崩さない構成で成り立っている。
【0055】
本実施例においては、図5に示すように、一般的には定着ヒーター16の面とヒーターホルダ17の保持面は同じ高さにある。ここでは、図4に示すように、定着ヒーター16の突出量がヒーターホルダ17に対して凹の場合と、図3に示すように、定着ヒーター16の突出量がヒーターホルダ17にたいして凸の場合(定着ヒーター16がヒーターホルダ17よりも定着ベルト20との摺動面側に突出した場合)とで、定着ヒーター16の裏面温度と定着ベルト20の裏面温度の関係を測定した。本実施例では坪量あたり128gのA4サイズ紙を連続通紙中に定着ベルト表面温度が180℃で安定している状態となったときの定着ヒーター裏面の温度をサブサーミスタ19で測定し、定着ベルト裏面の温度をメインサーミスタ18でそれぞれ測定した。
【0056】
その結果、図4に示す突出量凹構成では、定着ヒーター16の裏面温度と定着ベルト20の裏面温度の差は約70℃であった。
【0057】
定着ヒーター16の裏面温度と定着ベルト20の裏面温度との温度差が大きくなっている原因として、定着ヒーター16の突出量が凹の時には定着ヒーター16の裏面温度は高い。これは定着ヒーター16とヒーターホルダ17とから成るガイドが凹形状であり、特に定着ニップ部Nを形成する面において、定着ベルト20が金属ベースであるために定着ベルト自体の剛性が高く、そのガイド及びニップに倣わないため、ニップ幅が減少し、定着ヒーター16と定着ベルト20の接触面積が小さくなり、定着ヒーター16と定着ベルト20の接触状態が悪くなり、熱伝達効率が低くなっているためである。
【0058】
また、図3に示す突出量凸構成では、定着ヒーター裏面温度と定着ベルト裏面温度の差は約30℃であった。
【0059】
定着ヒーター16の突出量が凸である場合には凹である場合に対して定着ヒーター16の裏面温度が40℃以上低くなっている。これは定着ヒーター16とヒーターホルダ17とから成るガイドが凸形状であるため、金属ベースの定着ベルト20の剛性に影響を受けずらくなっている。そのため、定着ヒーター16と定着ベルト20の接触状態が良く、熱伝達効率が高くなっている。
【0060】
以上の結果から、定着ヒーター16をヒーターホルダ17に対して突出させることで、定着ヒーター16と定着ベルト20の接触面積が大きくなり、熱効率が上がることで、定着ベルト20と定着ヒーター16の温度差が少なくなり、熱伝達効率の向上が行われていることが分る。
【0061】
また、定着ヒーターエッジ部Ea・Ebが定着ニップ部幅Bの領域内にある場合には、定着ヒーターエッジ部Ea・Ebに大きな圧力がかかり、定着ベルト20の摺動抵抗の要因となる。そのため、耐久性の低下および、定着ヒーター16が削れる原因となる。定着ヒーター16が削れた場合、削れ粉により、定着ベルト内面に塗布されたグリスの劣化を促進してしまう。
【0062】
定着ヒーター20のエッジ部Ea・Ebが定着ニップ部幅Bの領域の外にあり、且つ
定着ヒーター幅A> 定着ニップ部幅B
の関係にすることにより、定着ベルト20の内面の金属と定着ヒーター16のエッジ部Ea・Ebとが直接当接しなくなる。そのため、定着ベルト20及び定着ヒーター16の摩耗による削れが軽減され、定着装置のトータル回転時間が所定時間以上の長期間の使用に耐える耐久性を向上できた。
【0063】
(3)その他
1)加熱体16はセラミックヒーターに限られるものではない。例えば鉄板片等の電磁誘導且つ熱製部材とすることもできる。
【0064】
2)ベルト加熱方式の加熱装置は、実施例のものは加圧用回転体駆動方式であるが、エンドレスのベルトの内周面に駆動ローラを設け、ベルトにテンションを加えながら駆動する方式の装置にすることもできるし、ベルトをロール巻きの有端ウエブ状にし、これを走行移動駆動させる方式の装置にすることもできる。
【0065】
3)加圧部材はローラ体に限られない。回動駆動されるベルト体にすることもできる。加圧部材も熱源で加熱する構成にすることもできる。
【0066】
4)本発明の加熱装置は実施例の加熱定着装置に限られず、その他、仮定着する像加熱装置、画像を担持した記録材を再加熱してつや等の表面性を改質する像加熱装置、シート状の被加熱材を通紙して、乾燥、加熱ラミネート、熱プレスしわ取り、熱プレスカール取り等の熱処理に使用できる加熱装置等としても使用できる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ベルト基層が金属であるベルトを用いたベルト加熱方式の加熱装置について、加熱体とベルトの接触状態を良好にすることができて熱効率の改善が図られ、より安全で、オンデマンド性に優れた加熱装置、及び該加熱装置を定着装置として用いた画像形成装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるカラー画像形成装置の概略構成図
【図2】定着装置部分の拡大模型図
【図3】定着ニップ部分の拡大模型図
【図4】対比例の定着ニップ部分の拡大模型図
【図5】従来例の定着装置の定着ニップ部分の拡大模型図
【図6】図5の定着装置において、定着ベルトのベルト基材を金属とした場合における定着ニップ部不良状態を示す誇張模型図
【符号の説明】
16‥‥定着ヒーター、17‥‥ヒーターホルダ、18‥‥メインサーミスタ、19‥‥サブサーミスタ、20‥‥定着ベルト、22‥‥加圧ローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、複写機・レーザービームプリンター・ファクシミリ等の画像形成装置において画像加熱定着装置として使用して有効な加熱装置に関する。
【0002】
より詳しくは、加熱体と、前記加熱体を固定保持する加熱体保持部材と、前記加熱体と摺動するベルトと、前記ベルトを介して前記加熱体とニップを形成する加圧部材と、を有し、前記ニップ部の前記ベルトと前記加圧部材との間で被加熱材を挟持搬送させて前記ベルトを介した前記加熱体からの熱により前記被加熱材を加熱するベルト加熱方式の加熱装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
図5に上記のようなベルト加熱方式の加熱装置の要部の構成模型図を示した。
【0004】
16は加熱体としての所謂セラミックヒーター(以下、定着ヒーターと記す)であり、図面に垂直方向を長手とする、低熱容量の細長・薄板状ヒーターである。
【0005】
17は加熱体保持部材としての断熱性・剛性部材であり、上記の定着ヒーター16はこの加熱体保持部材17の下面に部材長手方向に設けた定着ヒーター嵌め込み溝17a内に定着ヒーター表面側を下向きに露呈させて嵌め込んで固定保持させてある。
【0006】
20は定着ベルトであり、少なくともベルト基材と弾性層との積層ベルトである。例えば、ベルト基材として耐熱樹脂製のフィルムを用い、その表面に、シリコーンゴム層などの弾性層と、フッ素樹脂コーティング層などの離型性層を順に積層形成した3層構成のものである。
【0007】
22は加圧部材としての弾性加圧ローラである。この弾性加圧ローラ22と上記の定着ヒーター16とは定着ベルト20を挟ませて弾性加圧ローラ22の弾性に抗して圧接させることで所定幅の定着ニップ部Nを形成させてある。定着ベルト20はベルト基材側が定着ヒーター16側である。
【0008】
定着ベルト20は、ベルト駆動手段により駆動されて、あるいは加圧ローラ22の回転駆動に従動して、定着ニップ部Nをベルト基材側が定着ヒーター16の下向き表面に密着して摺動しながら移動状態にされる。
【0009】
定着ヒーター16は、該ヒーターの抵抗発熱体に対する電力供給により迅速に昇温し、その昇温が不図示の温度検知手段で検知され、該温度検知手段の検知温度が所定の定着温度に維持されるように抵抗発熱体に対する電力供給が制御されることで温調される。
【0010】
定着ベルト20が移動状態にされ、定着ヒーター16が所定の定着温度に立ち上がって温調された状態において、定着ニップ部Nの定着ベルト20と弾性加圧ローラ22との間に未定着トナー画像tを担持した被加熱材としての記録材Pが導入されて該定着ニップ部Nを挟持搬送されて行く。記録材Pの未定着トナー画像面側が定着ベルト20面側である。記録材Pが定着ニップ部Nを挟持搬送されて行く過程において定着ベルト20を介した定着ヒーター16からの熱と、定着ニップ部の圧力を受けて、記録材P上の未定着トナー画像tが記録材P面に加熱定着される。定着ニップ部Nを出た記録材Pは定着ベルト20の面から分離されて排出搬送される。
【0011】
上記のようなベルト加熱方式の定着装置は、熱ローラ方式の定着装置との対比においてウォームアップタイムが格段に短くてオンデマンドな装置である。また、定着ベルト20に弾性層を具備させていることにより、トナー層の凹凸が白黒画像に比べて大きいカラー画像の定着処理に対応できる。即ち、複数色のトナー層を重ねて混色させて使用するのでトナー層の凹凸が白黒画像に比べて大きい未定着カラートナー画像tを形成担持させた記録材P上の該トナー画像tが定着ニップ部Nを通過する際に、弾性層がトナー層に沿って変形することで、画像上不均一に載っているトナーが、弾性層によって包み込まれ、均一に熱を与えられることにより、均一なカラートナー画像定着が達成される。
【0012】
このように均一に定着されたカラートナー画像は、光沢ムラがなく、特にOHT(オーバーヘッドプロジェクター用透明シート)を定着した際に、画像の光透過性が優れるという特徴をもつ。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、定着ベルト20の弾性層に使用されるシリコーンゴム等の熱伝導率はあまり高くなく、さらにベルト基材が金属の場合には、定着ベルト20自体の剛性が高いため、図6の誇張模型図のように、定着ベルト20はヒーター16と加圧ローラ20とのニップ形成の間で湾曲してしまう。これにより、定着ベルト20を介してヒーター16と加圧ローラ22でニップNを形成する際に、ヒーター16と定着ベルト20の接触面積が小さくなり、熱伝達効率は低下しまう。
【0014】
熱伝達効率が低いと、定着ヒーター16から定着ベルト20への熱伝達が上手く行われないためにオンデマンド性が損なわれてしまう。
【0015】
この状態で定着ヒーター16が通電発熱された場合等においては、定着ベルト20の昇温速度よりも、定着ヒーター16の昇温速度の方が格段に大きいため、定着ヒーター16を保持している部材17が融けたり、定着ベルト20の弾性層が熱によるダメージを受け、変形してしまう等の不具合が発生するという問題があった。
【0016】
本発明の目的は、ベルト基層が金属であるベルトを用いたベルト加熱方式の加熱装置について、上記不具合を防ぎ、かつ熱効率の改善を図ることで、より安全で、オンデマンド性に優れた加熱装置、及び該加熱装置を定着装置として用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を特徴とする加熱装置および画像形成装置である。
【0018】
(1)加熱体と、前記加熱体を固定保持する加熱体保持部材と、前記加熱体と摺動するベルトと、前記ベルトを介して前記加熱体とニップを形成する加圧部材と、を有し、前記ニップ部の前記ベルトと前記加圧部材との間で被加熱材を挟持搬送させて前記ベルトを介した前記加熱体からの熱により前記被加熱材を加熱する加熱装置において、前記ベルトの基材が金属であり、前記加熱体は、前記加熱体保持部材よりも前記ベルトとの摺動面側に突出したことを特徴とする加熱装置。
【0019】
すなわち、加熱体は、加熱体保持部材よりもベルトとの摺動面側に突出させることで、加熱体とベルトの接触に際してベルトの剛性の悪影響を受け難く、円筒形のベルトの曲率に対して大きな変形ストレスをかけることなく、加熱体とベルトの接触状態を良好にすることができ、これにより、熱効率が改善され、ウォームアップタイム(オンデマンド性)の向上とエンジンの機内昇温を抑えられた。
【0020】
(2)前記(1)に記載の加熱装置において、前記加熱体のベルト摺動移動方向の上流側端部と下流側端部は共に前記ニップ部のベルト摺動移動方向における幅領域の外側に位置していることを特徴とする加熱装置。
【0021】
すなわち、加熱体のベルト摺動移動方向の上流側端部と下流側端部は共にニップ部のベルト摺動移動方向における幅領域の外側に位置していることで、ニップにおける加熱体とベルトの接触状態が改善され、ベルト移動の抵抗及び加熱体エッジへのダメージを低減することで、熱効率の改善と耐久性が向上した。
【0022】
(3)前記(1)又は(2)に記載の加熱装置において、前記加熱体のベルト摺動移動方向における幅は前記ニップ部のベルト摺動移動方向における幅よりも大きいことを特徴とする加熱装置。
【0023】
すなわち、加熱体のベルト摺動移動方向における幅はニップ部のベルト摺動移動方向における幅よりも大きいことで、ニップにおける加熱体とベルトの接触状態が改善され、ベルト移動の抵抗及び加熱体エッジへのダメージを低減することで、熱効率の改善と耐久性が向上した。
【0024】
(4)前記(1)乃至(3)の何れかに記載の加熱装置において、被加熱材が画像を担持した記録材であることを特徴とする加熱装置。
【0025】
(5)記録材上に未定着画像を形成担持させる作像手段と、記録材上の未定着画像を記録材上に固着させる定着手段を有する画像形成装置であり、定着手段が請求項1乃至3の何れかに記載の加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0027】
(1)画像形成装置例
図1に、本発明の実施例であるカラー画像形成装置の概略構成図を示す。本例の画像形成装置は、電子写真方式を用いて、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のトナー像を重ね合わせることでフルカラー画像を得るカラー画像形成装置である。
【0028】
このカラー画像形成装置においては、像担持体たる感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)、帯電手段たる帯電ローラ(2Y、2C、2M、2K)、静電潜像を顕像化するための現像手段(3Y、3C、3M、3K)、感光体ドラムのクリーニング手段(4Y、4C、4M、4K)等をひとつの容器にまとめた、4つのいわゆるオールインワンカートリッジY、M、C、Kを使用している。
【0029】
すなわち、イエロートナーを現像器に充填したイエローカートリッジY、マゼンタトナーを現像器に充填したマゼンタカートリッジM、シアントナーを現像器に充填したシアンカートリッジC、そしてブラックトナーを現像器に充填したブラックカートリッジKの4つのカートリッジを使用している。
【0030】
各カートリッジY、M、C、Kにおいて感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)に露光を行うことにより静電潜像を形成する光学系(5Y、5C、5M、5K)が、上記4色のトナーカートリッジに対応して設けられている。光学系としては、レーザー走査露光光学系を用いている。
【0031】
光学系(5Y、5C、5M、5K)より、画像データに基づいた走査光が、帯電手段(2Y、2C、2M、2K)により一様に帯電された感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)上を露光することにより、感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)表面に画像に対応する静電潜像が形成される。不図示のバイアス電源より現像ローラ(3Y、3C、3M、3K)に印加される現像バイアスを、帯電電位と潜像(露後部)電位の間の適切な値に設定することで、負の極性に帯電されたトナーが、感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)上の静電潜像に選択的に付着されることにより、現像が行われる。
【0032】
感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)上に現像された単色トナー画像は、該感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)と同期して、略等速で回転する中間転写体6上へ転写される。本実施例においては、中間転写体として、中間転写ベルト6を用いており、駆動ローラ7によって駆動され、テンションローラ8によって張架されている。
【0033】
中間転写ベルト6へ感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)上のトナー像を転写する、一次転写手段としては、一次転写ローラ(9Y、9C、9M、9K)を用いている。一次転写ローラ(9Y、9C、9M、9K)に対して、不図示のバイアス電源より、トナーと逆極性の一次転写バイアスを印加することにより、中間転写ベルト6に対して、トナー像が一次転写される。
【0034】
一次転写後、感光体ドラム(1Y、1C、1M、1K)上に転写残として残ったトナーは、クリーニング手段(4Y、4C、4M、4K)により除去される。本実施例においては、クリーニング手段として、ウレタンブレードによるブレードクリーニングを用いている。
【0035】
上記工程を中間転写ベルト6の回転に同調して、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対して行い、中間転写ベルト6上に、各色の一次転写トナー画像を順次重ねて形成していく。単色のみの画像形成(単色モード)時には、上記工程は、目的の色についてのみ行われる。
【0036】
また、転写材供給部となる転写材カセット10にセットされた転写材Pは、給送ローラ11により給送され、二次転写部に所定のタイミングで、レジストローラ12により、中間転写ベルト6と二次転写手段13とのニップ部に搬送される。
【0037】
中間転写ベルト6上に形成された一次転写トナー像は、二次転写手段たる二次転写ローラ13に、不図示のバイアス印加手段より印加される、トナーと逆極性のバイアスにより、転写材P上に一括転写される。また、14は二次転写ローラ対向ローラである。
【0038】
二次転写後中間転写ベルト6上に残った二次転写残トナーは、中間転写ベルトクリーニング手段15により除去される。本実施例においては、感光体ドラムのクリーニング手段と同様、ウレタンブレードによる中間転写体クリーニングを行っている。
【0039】
転写材P上に二次転写されたトナー画像は、定着手段たる定着装置Fを通過することで、転写材P上に溶融定着され、画像形成装置の出力画像となる。
【0040】
(2)定着装置F
図2は定着装置F部分の拡大模型図である。この定着装置Fはベルト加熱方式のカラーオンデマンド定着装置であり、定着ベルトとして、金属層をベルト基材とし、その外面に弾性層と離型層を順次に形成した円筒状のベルトを用い、この円筒状定着ベルトを加圧ローラを回転駆動させることで従動回転させる構成の加熱装置である。前述した図5と共通する構成部材・部分には同一の符号を付した。
【0041】
加熱体としての定着ヒーター16はセラミックヒーターであり、通紙方向と直交する方向を長手とする横長の、アルミナ、窒化アルミニウム等のヒーター基板と、このヒーター基板面に基板長手に沿って形成具備させた、銀−パラジウム、Ta2N等の抵抗発熱体とを基本構成体とするもので、全体的に低熱容量で、抵抗発熱体に対する通電により迅速に昇温する。
【0042】
加熱体保持部材(ヒーターホルダ)17は、耐熱性の高い樹脂材で形成され、その下面に部材長手方向に設けたヒーター嵌め込み溝17a内に上記の定着ヒーター16をヒーター表面側を下向きに露呈させて嵌め込んで固定保持させてある。
【0043】
定着ベルト20は、金属をベースとした金属定着ベルトを円筒状に形成し、そのベルト基材上に弾性層としてシリコーンゴム層を被覆してなる。定着ベルト20の金属基材は、例えば、厚み50μm前後のNi電鋳ベルトである。シリコーンゴム層の厚さはOHT透過性や、画像上の「す」(微小なグロスムラ)といった、画質の観点から極力厚くすることが望ましいが、厚みが大きくなればオンデマンド性は損われる。本発明者らの検討によれば、満足のいくレベルの画質を得るためには、50μm以上のゴム層厚みが必要であることが分っている。
【0044】
さらに、定着ベルト20の表面にフッ素樹脂層を設けることで、表面の離型性を向上し、定着ベルト20表面にトナーが一旦付着し、再度転写材Pに移動することで発生するオフセット現象を防止することができる。
【0045】
この円筒状の定着ベルト20を、上記の定着ヒーター16を固定保持させたヒーターホルダ17にルーズに外嵌させてある。
【0046】
加圧ローラ22は、芯金に、シリコーンゴム層、離形層を形成してなり、この加圧ローラ22と、上記の定着ヒーター16とは定着ベルト20を挟ませて加圧ローラ22の弾性に抗して圧接させることで所定幅の定着ニップ部Nを形成させてある。すなわち、加圧ローラ22は装置フレーム24に組みつけられ、その上にヒーターホルダ17に接着された定着ヒーター16を内蔵した定着ベルト20が置かれ、不図示の加圧機構により、所定の力で加圧されている。
【0047】
加圧ローラ22は不図示の駆動系により矢印の反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ22が回転駆動されることで、定着ニップ部Nにおいて該加圧ローラ22と定着ベルト20の外面との摩擦力で定着ベルト20に回転力が作用して、定着ベルト内面が定着ニップ部Nにおいてヒーター16の表面である定着ヒーター下面に密着して摺動しつつヒーターホルダ17の外回りを矢印の時計方向に加圧ローラ22の回転駆動に従動して回転する。ヒーターホルダ17は定着ヒーター17を保持し、定着ベルト20の回転をガイドする役割を果たす。この場合、定着ベルト20の内面と、これが摺動する定着ヒーター下面との摺動抵抗を低減するために両者間に耐熱性グリス等の潤滑剤を介在させて摺動性を確保している。
【0048】
18と19は温度検知素子としての2つのサーミスタであり、サーミスタ18はメインサーミスタとして定着ベルト20の内面に常に接する状態に保たれて配設され、定着ベルト内面の温度を検知する。またサーミスタ19はサブサーミスタとして定着ヒーター16の裏面に接触するように固定して配設される。メインサーミスタ18は定着ベルト長手方向の中央付近に配置されており、サブサーミスタ19は定着ヒータの最小サイズ紙非通過領域に配設してある。
【0049】
メインサーミスタ18、及びサブサーミスタ19は、制御回路部(CPU)21に接続され、CPU21は、メインサーミスタ18、サブサーミスタ19の出力をもとに、定着ヒーター16の温調制御内容を決定し、定着ヒーター16への通電を制御する。メインサーミスタの出力は主に定着ヒータの温度を所定温度に維持するために用いられ、サブサーミスタの出力は主にヒータの非通紙部昇温を抑えるために用いられる。
【0050】
通常使用においては、加圧ローラ22の回転開始とともに、定着ベルト20の従動回転が開始し、定着ヒーター16の温度の上昇とともに、定着ベルト20の内面温度も上昇していく。
【0051】
定着ヒーター16への通電は、PID制御によりコントロールされ、定着ベルト20の内面温度、すなわち、メインサーミスタ18の検知温度が一定になるように、入力電力が制御される。
【0052】
加圧ローラ22が回転駆動され、これに伴い定着ベルト20が従動回転し、定着ヒーター16が所定の定着温度に立ち上がって温調された状態において、定着ニップ部Nの定着ベルト20と弾性加圧ローラ22との間に、二次転写ニップを抜けた記録材Pが定着装置Fの入り口ガイド23にガイドされて定着ニップ部Nに導入され挟持搬送されて行く。記録材Pの未定着トナー画像面側が定着ベルト20面側である。記録材Pが定着ニップ部Nを挟持搬送されて行く過程において定着ベルト20を介した定着ヒーター16からの熱と、定着ニップ部の圧力を受けて、記録材P上の未定着トナー画像tが記録材P面に加熱定着される。定着ニップ部Nを出た記録材Pは定着ベルト20の面から分離されて排出搬送される。
【0053】
入り口ガイド23は定着装置フレーム24に組みつけられ、二次転写ニップを抜けた記録材Pが定着ニップ部Nに正確にガイドされるように、記録材を導く役割を果たす。
【0054】
上記の定着装置Fにおいて、図3のように、定着ニップ部Nは、定着ヒーター20の定着ベルト摺動移動方向の上流側端部(上流側エッジ部)Eaと下流側端部(下流側エッジ部)Ebより内側に位置しており、且つ
定着ヒーター幅A> 定着ニップ部幅B
とし、上記関係を崩さない構成で成り立っている。
【0055】
本実施例においては、図5に示すように、一般的には定着ヒーター16の面とヒーターホルダ17の保持面は同じ高さにある。ここでは、図4に示すように、定着ヒーター16の突出量がヒーターホルダ17に対して凹の場合と、図3に示すように、定着ヒーター16の突出量がヒーターホルダ17にたいして凸の場合(定着ヒーター16がヒーターホルダ17よりも定着ベルト20との摺動面側に突出した場合)とで、定着ヒーター16の裏面温度と定着ベルト20の裏面温度の関係を測定した。本実施例では坪量あたり128gのA4サイズ紙を連続通紙中に定着ベルト表面温度が180℃で安定している状態となったときの定着ヒーター裏面の温度をサブサーミスタ19で測定し、定着ベルト裏面の温度をメインサーミスタ18でそれぞれ測定した。
【0056】
その結果、図4に示す突出量凹構成では、定着ヒーター16の裏面温度と定着ベルト20の裏面温度の差は約70℃であった。
【0057】
定着ヒーター16の裏面温度と定着ベルト20の裏面温度との温度差が大きくなっている原因として、定着ヒーター16の突出量が凹の時には定着ヒーター16の裏面温度は高い。これは定着ヒーター16とヒーターホルダ17とから成るガイドが凹形状であり、特に定着ニップ部Nを形成する面において、定着ベルト20が金属ベースであるために定着ベルト自体の剛性が高く、そのガイド及びニップに倣わないため、ニップ幅が減少し、定着ヒーター16と定着ベルト20の接触面積が小さくなり、定着ヒーター16と定着ベルト20の接触状態が悪くなり、熱伝達効率が低くなっているためである。
【0058】
また、図3に示す突出量凸構成では、定着ヒーター裏面温度と定着ベルト裏面温度の差は約30℃であった。
【0059】
定着ヒーター16の突出量が凸である場合には凹である場合に対して定着ヒーター16の裏面温度が40℃以上低くなっている。これは定着ヒーター16とヒーターホルダ17とから成るガイドが凸形状であるため、金属ベースの定着ベルト20の剛性に影響を受けずらくなっている。そのため、定着ヒーター16と定着ベルト20の接触状態が良く、熱伝達効率が高くなっている。
【0060】
以上の結果から、定着ヒーター16をヒーターホルダ17に対して突出させることで、定着ヒーター16と定着ベルト20の接触面積が大きくなり、熱効率が上がることで、定着ベルト20と定着ヒーター16の温度差が少なくなり、熱伝達効率の向上が行われていることが分る。
【0061】
また、定着ヒーターエッジ部Ea・Ebが定着ニップ部幅Bの領域内にある場合には、定着ヒーターエッジ部Ea・Ebに大きな圧力がかかり、定着ベルト20の摺動抵抗の要因となる。そのため、耐久性の低下および、定着ヒーター16が削れる原因となる。定着ヒーター16が削れた場合、削れ粉により、定着ベルト内面に塗布されたグリスの劣化を促進してしまう。
【0062】
定着ヒーター20のエッジ部Ea・Ebが定着ニップ部幅Bの領域の外にあり、且つ
定着ヒーター幅A> 定着ニップ部幅B
の関係にすることにより、定着ベルト20の内面の金属と定着ヒーター16のエッジ部Ea・Ebとが直接当接しなくなる。そのため、定着ベルト20及び定着ヒーター16の摩耗による削れが軽減され、定着装置のトータル回転時間が所定時間以上の長期間の使用に耐える耐久性を向上できた。
【0063】
(3)その他
1)加熱体16はセラミックヒーターに限られるものではない。例えば鉄板片等の電磁誘導且つ熱製部材とすることもできる。
【0064】
2)ベルト加熱方式の加熱装置は、実施例のものは加圧用回転体駆動方式であるが、エンドレスのベルトの内周面に駆動ローラを設け、ベルトにテンションを加えながら駆動する方式の装置にすることもできるし、ベルトをロール巻きの有端ウエブ状にし、これを走行移動駆動させる方式の装置にすることもできる。
【0065】
3)加圧部材はローラ体に限られない。回動駆動されるベルト体にすることもできる。加圧部材も熱源で加熱する構成にすることもできる。
【0066】
4)本発明の加熱装置は実施例の加熱定着装置に限られず、その他、仮定着する像加熱装置、画像を担持した記録材を再加熱してつや等の表面性を改質する像加熱装置、シート状の被加熱材を通紙して、乾燥、加熱ラミネート、熱プレスしわ取り、熱プレスカール取り等の熱処理に使用できる加熱装置等としても使用できる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ベルト基層が金属であるベルトを用いたベルト加熱方式の加熱装置について、加熱体とベルトの接触状態を良好にすることができて熱効率の改善が図られ、より安全で、オンデマンド性に優れた加熱装置、及び該加熱装置を定着装置として用いた画像形成装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるカラー画像形成装置の概略構成図
【図2】定着装置部分の拡大模型図
【図3】定着ニップ部分の拡大模型図
【図4】対比例の定着ニップ部分の拡大模型図
【図5】従来例の定着装置の定着ニップ部分の拡大模型図
【図6】図5の定着装置において、定着ベルトのベルト基材を金属とした場合における定着ニップ部不良状態を示す誇張模型図
【符号の説明】
16‥‥定着ヒーター、17‥‥ヒーターホルダ、18‥‥メインサーミスタ、19‥‥サブサーミスタ、20‥‥定着ベルト、22‥‥加圧ローラ
Claims (5)
- 加熱体と、前記加熱体を固定保持する加熱体保持部材と、前記加熱体と摺動するベルトと、前記ベルトを介して前記加熱体とニップを形成する加圧部材と、を有し、前記ニップ部の前記ベルトと前記加圧部材との間で被加熱材を挟持搬送させて前記ベルトを介した前記加熱体からの熱により前記被加熱材を加熱する加熱装置において、
前記ベルトの基材が金属であり、前記加熱体は、前記加熱体保持部材よりも前記ベルトとの摺動面側に突出したことを特徴とする加熱装置。 - 請求項1に記載の加熱装置において、前記加熱体のベルト摺動移動方向の上流側端部と下流側端部は共に前記ニップ部のベルト摺動移動方向における幅領域の外側に位置していることを特徴とする加熱装置。
- 請求項1又は2に記載の加熱装置において、前記加熱体のベルト摺動移動方向における幅は前記ニップ部のベルト摺動移動方向における幅よりも大きいことを特徴とする加熱装置。
- 請求項1乃至3の何れかに記載の加熱装置において、被加熱材が画像を担持した記録材であることを特徴とする加熱装置。
- 記録材上に未定着画像を形成担持させる作像手段と、記録材上の未定着画像を記録材上に固着させる定着手段を有する画像形成装置であり、定着手段が請求項1乃至3の何れかに記載の加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002254051A JP2004093842A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 加熱装置および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002254051A JP2004093842A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 加熱装置および画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004093842A true JP2004093842A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32059890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002254051A Pending JP2004093842A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 加熱装置および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004093842A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006071894A (ja) * | 2004-09-01 | 2006-03-16 | Canon Inc | 定着装置 |
JP2006078578A (ja) * | 2004-09-07 | 2006-03-23 | Canon Inc | 像加熱装置 |
JP2011095549A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Brother Industries Ltd | 定着装置 |
JP2015156048A (ja) * | 2015-06-05 | 2015-08-27 | キヤノン株式会社 | 定着装置 |
JP2017161892A (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-14 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
US11256203B2 (en) | 2020-03-10 | 2022-02-22 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Fuser having a base plate with rounded edges in a heater |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002254051A patent/JP2004093842A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006071894A (ja) * | 2004-09-01 | 2006-03-16 | Canon Inc | 定着装置 |
JP4579626B2 (ja) * | 2004-09-01 | 2010-11-10 | キヤノン株式会社 | 定着装置 |
JP2006078578A (ja) * | 2004-09-07 | 2006-03-23 | Canon Inc | 像加熱装置 |
JP2011095549A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Brother Industries Ltd | 定着装置 |
US8489007B2 (en) | 2009-10-30 | 2013-07-16 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Fixing device |
JP2015156048A (ja) * | 2015-06-05 | 2015-08-27 | キヤノン株式会社 | 定着装置 |
JP2017161892A (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-14 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
US11256203B2 (en) | 2020-03-10 | 2022-02-22 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Fuser having a base plate with rounded edges in a heater |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6111657B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2009271246A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP5429553B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2015075525A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP6119315B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2005338220A (ja) | 像加熱装置および画像形成装置 | |
JP2004296188A (ja) | 加熱装置 | |
JP4760296B2 (ja) | 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 | |
JP2007101861A (ja) | 定着装置 | |
JP2003195669A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2004093842A (ja) | 加熱装置および画像形成装置 | |
JP5720341B2 (ja) | 温度サンプリング方法 | |
JP2004021079A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4927612B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2014056007A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP6205764B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP6848371B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP6648558B2 (ja) | 定着装置と画像形成装置 | |
JP2009003088A (ja) | 画像加熱装置 | |
JP2006154061A (ja) | 像加熱装置および画像形成装置 | |
JP2007292949A (ja) | 画像加熱装置 | |
JP2014199409A (ja) | 画像形成装置 | |
JP7085131B2 (ja) | 定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP4934350B2 (ja) | 定着装置、画像形成装置 | |
JP6617580B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050829 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20071219 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080108 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080520 |