JP5167933B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置を備える画像形成装置に関し、詳しくは電子写真方式を用いて形成するトナー画像をシート上に転写した後に該シート上のトナーを加熱して定着する定着装置を備える複写機、プリンタ、ファクシミリ装置あるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ等による電子写真方式の画像形成装置における定着装置では、定着部材等に対してオイルを用いてトナーとの離型性をよくしつつ定着性能を維持している。特に、フルカラー電子写真装置では定着装置にオイルが多く用いられている。
また、昨今ではウォームアップ時間の短縮から定着装置の定着部材に無端状の定着ベルトを用いたものが多く採用されている。例えば、図1に示すように、定着ローラ84及び加熱ローラ83に一定のテンションで架け渡された定着ベルト92と、該定着ベルト92に対して回転自在に圧接し定着ニップ部Aを形成する加圧ローラ85と、を備える構成の定着装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
ここでは、定着ベルト92に対してオイルを塗布するオイル塗布装置としてオイル塗布ローラR1が設けられており、不図示のオイル供給部から供給を受けたオイルは回転するオイル塗布ローラR1により定着ベルト92の当接点95で塗布されるようになっている。そして、定着ベルト92のオイルが塗布された部分は定着ベルト92の回動により定着ニップ部Aへ移動し、トナー画像が転写された記録媒体(転写紙)との離型性に寄与する。ついで、定着ニップ部Aでは定着ベルト92のオイルの一部が加圧ローラ85表面に移っており、加圧ローラ85の離型性も改善されている。また、加圧ローラ85における余剰のオイルは加圧ローラ85の下側にあるオイルパン96に流れ込み回収されるようになっている。
特開2003−302857号公報
しかしながら、従来の定着装置ではオイル塗布装置からのオイル塗布量が少なくなることがあり、定着部材などにおける定着処理済みの記録媒体の離型性が悪化することがあった。これはとくに、記録媒体の搬送が高線速の画像形成装置において問題となった。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、定着部材等に対して十分な量のオイルが安定的に塗布される定着装置を用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 回動可能に設けられる定着部材と、
前記定着部材に当接し定着ニップ部を形成する加圧部材と、
前記定着部材または前記加圧部材の所定幅にオイルを塗布する塗布ローラ、および該塗布ローラにオイルを供給するオイル供給部を有するオイル塗布装置と、を備え、
前記オイル塗布装置の前記オイル供給部は、オイルを投入するためのオイル投入口、前記オイル投入口から投入されるオイルを溜めておくオイル溜り部、前記オイル溜り部の下方側に隣接して配置され、前記オイル溜り部にオイルが投入されて該オイル溜り部上部から溢れ出たオイルが供給される供給フェルト、および前記オイル溜り部の幅方向において前記オイル投入口以外の領域に前記オイル溜り部のくぼみ内部から前記供給フェルトにつながるくみ出しフェルト、を少なくとも有する定着装置と、
前記オイル投入口から前記オイル溜り部へオイルを投入するオイル投入装置と、を備え、
前記定着装置が画像形成装置外に引き出された後、再度画像形成装置内に装着されたとき、
前記オイル投入装置が前記定着装置の前記オイル溜り部にオイルを投入して補給した後に画像形成を行う画像形成装置。
〔2〕 前記オイル溜り部は、樋形状のくぼみであって長手方向が前記塗布ローラの幅方向に対して平行に配置される前記〔1〕に記載の画像形成装置。
〔3〕 前記定着装置が画像形成装置外に引き出された後、再度画像形成装置内に装着されたとき、前記オイル投入装置は、少なくとも前記定着部材が所定温度になるまでは、前記定着装置の前記オイル溜り部にオイルを補給する前記〔1〕に記載の画像形成装置。
〔4〕 前記定着装置が画像形成装置外に引き出された後、再度画像形成装置内に装着されたとき、前記オイル投入装置は、オイル補給量が所定量となるまで、前記定着装置の前記オイル溜り部にオイルを補給する前記〔1〕に記載の画像形成装置。
本発明によれば、ジャム処理など一旦定着装置を画像形成装置外に引き出した後、再度画像形成装置に装着したときでも、定着処理開始時から上方にあるオイル溜り部上部から溢れ出たオイルが自由落下により下方の隣接する供給フェルトに供給され、ついで塗布ローラに供給されるので、定着部材等に対して十分な量のオイルを安定的に塗布することが可能になる。したがって、良好な記録媒体の離型性を維持することができる。
以下に、本発明に係る画像形成装置の実施の形態について図面を用いて説明する。
まず、本発明で用いる定着装置について説明する。
図2に示すように、本発明で用いる定着装置100は、定着カバー100cの内部に、定着ローラ11及び加熱ローラ14に一定のテンションで架け渡された定着部材(定着ベルト12)と、該定着部材(定着ベルト12)に対して回転自在に圧接し定着ニップ部Nを形成する加圧部材(加圧ローラ13)と、前記定着ニップ部Nのシート排出側であって先端が定着部材(定着ベルト12)に近接して配置され該定着部材(定着ベルト12)へのシートPの巻き付きを防止する分離爪16aと、前記定着ニップ部Nのシート排出側であって先端が加圧部材(加圧ローラ13)に当接して配置され該加圧部材(加圧ローラ13)へのシートPの巻き付きを防止する分離爪16bと、クリーニングウェブを押し付けて定着ベルト12のクリーニングを行うクリーニング機構17と、を備える。
ここで、定着ベルト12は、無端ベルトであり、断面構造としては、例えばニッケル、ステンレス、ポリイミドなどの基材にシリコンゴム層などの弾性層を形成した2層構造となっている。また、定着ローラ11は、金属の芯金にシリコンゴムを有したものである。ウォームアップ時間短縮のため、定着ベルト12の熱を吸収しにくいように、発泡のシリコンゴムを用いることもある。また、加熱ローラ14は、アルミ又は鉄の中空ローラで内部にハロゲンヒータなどのヒータ14hからなる熱源を有している。熱源は誘導加熱機構(IH)でもよい。また、加熱ローラ14の中空ローラの肉厚部分には複数の中空のパイプがその長手方向が加熱ローラ14の幅方向とされ、加熱ローラ14の円周方向に均等に埋め込まれたヒートパイプ14aを有する。ヒートパイプ14aにより、ヒータ14hからローラ表面への熱伝達が改善され、定着ベルト12が速く均一に加熱されるようになる。
定着装置100の駆動の際には、例えば定着ローラ11の図中時計回り方向の回転駆動により定着ベルト12がテンションローラ15の押圧により適切なテンションが付与された状態でシートPを排出する方向(図2では時計回り方向)に回動し、加圧ローラ13がつれ回りする。駆動されるローラは定着ローラ11に限らず加圧ローラ13や加熱ローラ14であってもよい。また、定着の際には、定着ベルト12は、加熱ローラ14内部に配置されたヒータ14hの発熱によりサーミスタ(不図示)で検出される温度が所定の温度(例えばトナー定着に適する温度)まで加熱される。なお、本発明では、定着部材として、図2に示す定着ベルト12(無端ベルト)の形態を示したが、これに限定されるものではなく、中空円筒形状のローラ(定着ローラ)としてもよい。
加圧ローラ13は、通常はアルミ又は鉄等の芯金の上にシリコンゴム等の弾性層が設けられた円筒形状のローラである。また、加圧ローラ13の定着ベルト12への押し当ては、図示していない加圧手段により一定の圧力で定着ベルト12の方向へ押されることにより行われる。また、定着の際など必要なときに、加圧ローラ13は、内部に配置されたヒータ13hの発熱により所定の温度まで加熱される。
定着装置100では、定着ベルト12、加圧ローラ13が回転駆動された状態で、定着ベルト12の表面は所定の温度まで加熱されており、定着ニップ部Nに未定着トナーTが形成されたシートPが通され(図中、右側から左側方向への通紙)、定着ニップ部Nにおける加圧及び加熱により未定着トナーをシートP上に熱融着させて定着を行なう。
ついで、トナー定着されたシートPは定着ニップ部Nから排出されるが、このときシートPが定着ベルト12あるいは加圧ローラ13に巻き付いたまま出てくることがある。その対策として、定着ベルト12にオイルを塗布して離型性を改善するオイル塗布装置21と、加圧ローラ13にオイルを塗布して離型性を改善するオイル塗布装置22を備える。なお、ここで使用されるオイルは、耐熱性かつ不揮発性のオイルが好ましく、例えばシリコーンオイルが挙げられる。また、分離爪16a,16bの先端がシートPの先頭端部に当接することにより、該シートPを定着ベルト12あるいは加圧ローラ13から分離させるようになっている。定着ニップ部Nから排出されたシートPは、所定の排出経路を通過して定着装置100から送り出される。
ここまでが定着装置100の基本構成であり、従来の定着装置の構成と同様である。
ここで、図3に従来のオイル塗布装置として、定着ベルト12にオイルを塗布するオイル塗布装置の例を示す。
オイル塗布装置71は、定着装置外からオイル受け71bにオイルを投入するオイル投入口71a,断面がU字型に板金加工されてなり、底部側にオイル透過穴71cを有する樋形状のオイル受け71b,オイル受け71bのオイル透過穴71cを含む側面側が下に向くように傾倒して配置されたオイル受け71bの該側面に接して設けられオイル透過穴71cからオイルを受ける供給フェルト71d,供給フェルト71dからオイルを受ける供給ローラ21e,供給ローラ21eのオイル付着量(保持量)を調整するメータリングブレード21fからなるオイル供給部と、オイル供給部からのオイルを定着ベルト12に塗布する塗布ローラ23であるオイル塗布部と、を備える。
オイル供給部では、オイル投入口71aから投入されたオイルがオイル受け71bで溜められており、オイル液面がオイル透過穴71cよりも上にあると該オイル透過穴71cを通ってオイルOがオイル受け71bから供給フェルト71dに供給される。ついで、供給フェルト71dでは毛細管現象によりオイルOがオイル透過穴71cの位置(下方)から上方の供給ローラ21eに送られており、供給ローラ21eと当接している部分で供給ローラ21eにオイルが付着する。供給ローラ21eは外部から入力される駆動力により回転駆動(図中時計回り方向)しており、供給フェルト71dによりオイルが付着した部分が塗布ローラ23に向かって回転するが、その途中でメータリングブレード21fにより付着量が調整された上で塗布ローラ23にオイルを供給した。そして、供給ローラ21eに接する位置で塗布ローラ23にオイルが供給された後、塗布ローラ23のオイル付着部分が定着ベルト12に接して該定着ベルト12にオイルが塗布される構成となっている。
以上の機構により、オイル塗布装置71から定着ベルト12にオイルが塗布されるが、オイル中には微細な固形の不純物(例えば、ほこりや記録媒体に由来する炭酸カルシウムなど)が含まれていることから、経時的に供給フェルト71dにその不純物が堆積してしまう問題が発生した。すなわち、供給フェルト71dに不純物が堆積するとオイルの毛細管現象による移動を阻害するようになり、供給ローラ21eへのオイル供給量が減少し、定着ベルト12へのオイル塗布量が減少してしまい、その結果定着ベルト12における記録媒体の離型性が劣化する問題となった。また、記録媒体の搬送速度が高線速(例えば、300mm/s以上)となったときや記録媒体にコート紙を用いるときなどでは、とくに定着ベルト12に十分な量のオイルが安定して塗布される必要があったが、供給フェルト71dにおけるオイルの毛細管現象によるオイル供給ではオイルの供給が不足気味となり、やはり離型性が問題となった。
発明者らは、これらの問題を解決すべく、供給フェルト71dの毛細管現象がネックになっていることに着目して鋭意検討を行い、オイル供給部について改良を行った。以下、本発明で用いる定着装置の要部を説明する。
図4に、本発明で用いる定着装置の要部断面図を示す。すなわち、本発明で用いる定着装置100は、回動可能に設けられる定着部材(定着ベルト12)と、前記定着部材に当接し定着ニップ部(定着ニップ部N)を形成する加圧部材(加圧ローラ13)と、前記定着部材または加圧部材の所定幅にオイルを塗布するオイル塗布部(塗布ローラ23)と該オイル塗布部にオイルを供給するオイル供給部(オイル投入口21a,オイル溜り部21b,支持板21c,供給フェルト21d,供給ローラ21e,メータリングブレード21f)とを有するオイル塗布装置(オイル供給装置21)と、を備え、前記オイル供給部は、オイル投入口から投入されるオイルを溜めておく樋形状のくぼみであって長手方向が前記オイル塗布部の幅方向に対して平行に配置されるオイル溜り部(オイル溜り部21b)を隣接するオイル供給部材(供給フェルト21d)の上方に有し、前記オイル溜り部にオイルが投入されることにより該オイル溜り部上部からオイルが溢れ出て前記隣接するオイル供給部材に供給されるように構成したものである。なお、図4では、定着ベルト12へのオイル塗布装置21を例に示したが、本構成は加圧ローラ13へのオイル塗布装置22への適用も可能である。
図5に、オイル供給部の要部であるオイル溜り部21b,支持板21c,供給フェルト21dの構成を斜視図で示す。
オイル溜り部21bは、断面がV字型の樋部21b2と、樋部21b2の長手方向の両端で樋の溝をせき止める態様で設けられる側板21b3と、からなる樋形状のくぼみである。このとき、支持板21cで供給ローラ21eの上方であって、樋部21b2の長手方向が供給ローラ21eの幅方向(すなわち塗布ローラ23の幅方向かつ定着ベルト12の幅方向)と平行になるように支持されている。なお、図5では、オイル溜り部21bは、支持板21cの端部折り返し部分と該折り返し部分に端部が固定された帯板により樋部21b2が形成され、さらに樋部21b2の長手両端に側板21b3が固定された構成を示したが、これに限定されず、樋部21b2が板金可能で成形されさらに側板21b3を取り付けたもの、あるいは樋部21b2,側板21b3が一体に成形されたものでも良い。また、オイル溜り部21bには使用オイルに反応せず、耐熱性がある金属材料またはプラスチックなどを用いるとよい。
また、オイル溜り部21b上部の開口端部のうち隣接するオイル供給部材(供給フェルト21d)に面する端部がそれ以外の端部(樋部21b2の他方の端部、側板21b3の端部)よりも高さ位置が低い口切部(口切部21b1)となっている。定着装置100の駆動時には、オイル溜り部21bの幅方向中央にオイル投入口21aからオイルがオイル溜り部21bから溢れ出るまで投入される(図中矢印位置から投入される)が、該口切部21b1からオイルが優先的に溢れ出るようになり隣接するオイル供給部材(供給フェルト21d),供給ローラ21eを経由してオイル塗布部(塗布ローラ23)に供給される。このとき、口切部21bの全幅からオイルが溢れ出るので、供給フェルト21dを経由して供給ローラ21e及び塗布ローラ23の所定幅(例えば全幅)にオイルが供給され、ついで定着ベルト12の所定幅(例えば全幅)にオイルが塗布されるようになる。
支持板21cは、断面がU字型の樋形状であってオイル溜り部21b及び供給フェルト21dを支持するものである。このとき、金属材料を板金加工したものとするなど適度にばね特性を付与しておけば、供給フェルト21dを供給ローラ21eに一定の押圧力で当接することができる。
供給フェルト21dは、オイル溜り部21bに隣接して配置され、オイル溜り部21b上部からオイル塗布部(塗布ロール23)側にオイルを供給するものである。詳しくは、供給フェルト21dは、オイル溜り部21bと供給ローラ21eの間であって、オイル溜り部21bの口切部21b1の端部と同じ高さまたは該端部よりも上にせり出した状態でオイル溜り部21bに接して配置されている。また、供給フェルト21dは、例えば耐熱性のオイルとは反応しない繊維(例えば、メタ系アラミド繊維など)からなる圧縮シートであり、内部でオイルを保持しつつ繊維間を通過させてオイルを透過するものである。そのため、供給フェルト21dの繊維の目付け(メッシュ)は、不純物を濾過する目的のものよりも粗くてもよい。これにより、供給フェルト21dは、口切部21b1から溢れ出たオイルを受け、供給フェルト21dに沿ってオイルを流すことが可能である。ここでは、オイル溜り部21b上部から供給ローラ21eへと重力の作用(自由落下)によりオイルが流され、供給フェルト21dは供給ローラ21eとの接触部で該供給ローラ21eにオイルを供給する。
なお、オイル供給部は、これら以外に供給フェルト21dからオイルを受ける供給ローラ21e,供給ローラ21eのオイル付着量(保持量)を調整するメータリングブレード21fを有する。このうち、供給ローラ21eは、表面が使用するオイルに対応した材料からなり、例えばシリコンゴムで形成されている。また、メータリングブレード21fは、供給ローラ21eにおけるオイル付着量を規制しつつ供給ローラ21e表面を傷つけないような材料からなるブレードであって、例えばフッ素ゴムで形成することが好ましい。
以上の構成により、オイル供給部からオイル塗布部へのオイル供給に際してはつぎのように行われる。
(S11) まず定着装置100の駆動が開始されると、定着ベルト12の回動とともに、供給ローラ21eの回転駆動が始まり、定着ベルト12,供給ローラ21eに接する塗布ローラ23の回転も開始する。
(S12) これと同時に、オイル投入口21aからオイルがオイル溜り部21bに投入が開始され、オイル溜り部21bにオイルが溜められる。
(S13) オイルの投入は継続して行われ、オイル溜り部21bからオイルが溢れ出る。このとき、口切部21b1の全幅からオイルが溢れ出て、供給フェルト21d(全幅)にオイルが供給される。
(S14) 供給フェルト21dでは内部をオイル溜り部21b上部側(上方)から下方に向けてオイルが透過していき、供給ローラ21eの接触部で該供給ローラ21eの所定幅にオイルを供給する。
(S15) 供給ローラ21eのオイルが供給された部分は該供給ローラ21eの回転により移動し、ついでメータリングブレード21fの当接により供給ローラ21eにおけるオイル付着量が規制される。
(S16) 供給ローラ21eのオイルが塗布ローラ23との当接部分で該塗布ローラ23の所定幅に供給される。最後に塗布ローラ23に付着したオイルが定着ベルト12の所定幅に塗布される。
以上のように、本発明では、オイル供給部からオイル塗布部へのオイル供給の過程で、フェルトの毛細管現象を用いた供給は含まれておらず、とくにオイル溜り部21bから供給ローラ21eへは重力の作用を利用して上方から下方でオイルを流れ落とす態様としていることから、十分な量のオイルを安定して供給することが可能である。
ところで、定着装置100で使用するオイルにはある程度の粘性があり、オイル供給部ではオイル投入口21aからオイルがオイル溜り部21bに投入されても、直ちにオイル溜り部21bの幅方向にオイルが拡がるわけではない。すなわち、オイル溜り部21bの幅方向のうち、オイル投入口21aの位置でオイルがもっとも溜まって盛り上がっていて、そこから端に行くほどオイル高さが低くなる傾向がある。このため、口切部21cを超えて供給ローラ21eに流れ込むオイルの幅方向の量の分布が不均一となりやすい。
そこで、この対策として、例えばオイル溜り部21bにおけるオイル投入口21a以外の幅方向の領域に該オイル溜り部21bのくぼみ内部から供給フェルト21dにつながるくみ出しフェルトを設けて、オイル投入口21a以外の幅方向の領域からオイルが供給されやすいようにするとよい。この場合、くみ出しフェルトから供給フェルト21dへはオイルの毛細管現象によりオイル供給を行うが、オイル供給の幅方向の分布を整えるために補助的に利用するものであり、かつくみ出しフェルトから供給フェルト21dへの距離も短いため、実用上問題とならない。
あるいは、オイル溜り部21bへのオイル投入口21aを該オイル溜り部21bの幅方向に複数備え、これによりオイル溜り部21bの幅方向におけるオイル高さを均一にするとよい。
また、口切部21b1について、オイル溜り部21bへのオイル投入口21aに対応する位置の端部高さをそれ以外の位置の端部高さよりも高くして、これにより口切部21bから溢れ出るオイルの幅方向の量を調整してもよい。
なお、ここまでは、図4に示すような構成のオイル塗布装置について説明したが、この構成に限定されるものではなく、以下に示す構成例(1),(2)でも同様の作用効果が得られる。
図6に、本発明の一態様であるオイル塗布装置のその他の構成例(1)を示す。
ここでは、図4に示した構成のうち、供給フェルト21dを省略して、オイル溜り部21bと供給ローラ21eが隣接し、それ以外は同じ構成としたものである。すなわち、本発明で用いる定着装置100は、回動可能に設けられる定着部材(定着ベルト12)と、前記定着部材に当接し定着ニップ部(定着ニップ部N)を形成する加圧部材(加圧ローラ13)と、前記定着部材または加圧部材の所定幅にオイルを塗布するオイル塗布部(塗布ローラ23)と該オイル塗布部にオイルを供給するオイル供給部(オイル投入口21a,オイル溜り部21b,支持板21c,供給ローラ21e,メータリングブレード21f)とを有するオイル塗布装置(オイル供給装置21A)と、を備え、前記オイル供給部は、オイル投入口から投入されるオイルを溜めておく樋形状のくぼみであって長手方向が前記オイル塗布部の幅方向に対して平行に配置されるオイル溜り部(オイル溜り部21b)を隣接するオイル供給部材(供給ローラ21e)の上方に有し、前記オイル溜り部にオイルが投入されることにより該オイル溜り部上部からオイルが溢れ出て前記隣接するオイル供給部材に供給されるように構成したものである。
また、図7に、本発明の一態様であるオイル塗布装置のその他の構成例(2)を示す。
ここでは、図4に示した構成のうち、供給フェルト21d,供給ローラ21e,メータリングブレード21fを省略し、塗布ローラ23の代わりに塗布フェルト23´として、オイル溜り部21bと塗布フェルト23´が隣接する構成としたものである。すなわち、本発明で用いる定着装置100は、回動可能に設けられる定着部材(定着ベルト12)と、前記定着部材に当接し定着ニップ部(定着ニップ部N)を形成する加圧部材(加圧ローラ13)と、前記定着部材または加圧部材の所定幅にオイルを塗布するオイル塗布部(塗布フェルト23´)と該オイル塗布部にオイルを供給するオイル供給部(オイル投入口21a,オイル溜り部21b)とを有するオイル塗布装置(オイル供給装置21B)と、を備え、前記オイル供給部は、オイル投入口から投入されるオイルを溜めておく樋形状のくぼみであって長手方向が前記オイル塗布部の幅方向に対して平行に配置されるオイル溜り部(オイル溜り部21b)を隣接するオイル塗布部(塗布フェルト23´)の上方に有し、前記オイル溜り部にオイルが投入されることにより該オイル溜り部上部からオイルが溢れ出て前記隣接するオイル塗布部に供給されるように構成したものである。このときの塗布フェルト23´は供給フェルト23と同じものでよい。
なお、ここでは定着装置の上側に定着部材(定着ベルト12)、下側に加圧部材(加圧ローラ13)を配置した構成例を示したが、これに限定されるものではなく、上側にローラタイプの定着部材を配置し、その下にベルトタイプの加圧部材を配置した構成としてもよい。図8に、その構成例を示す。ここでは、上側に回転自在に配置された定着ローラ12aと、ローラ12aの下にローラR11,R14,R15に回動自在に架け渡された加圧ベルト13aと、が当接して加圧ベルト13aの裏面にある加圧パッドであるバックアップ部材13bにより定着ニップ部Nを形成可能に配置されている。この場合は、オイル塗布装置21により上側の定着部材(定着ローラ12a)にオイルが塗布され、オイル塗布装置22により下側の加圧部材(加圧ベルト13a)にオイルが塗布されるようになる。
次に、本発明に係る画像形成装置について説明する。
図9に、本発明に係る画像形成装置であるタンデム型のカラー複写機の構成を示す。
カラー複写機200は、装置本体中央部に位置する画像形成部200Aと、該画像形成部200Aの下方に位置する給紙部200Bと、画像形成部200Aの上方に位置する図示しない画像読取部を有する高速機であり、画像形成部200Aに前述した定着装置100を組み込んでいる。
画像形成部200Aには、水平方向に延びる転写面を有する転写ベルト210が配置されており、該転写ベルト210の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての感光体205Y、205M、205C、205Kが転写ベルト210の転写面に沿って並置されている。
各感光体205Y、205M、205C、205Kはそれぞれ同じ方向(反時計回り方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周りには、回転過程において画像形成処理を実行する光書き込み装置201、帯電装置202Y,202M,202C,202K、現像装置203Y,203M,203C,203K、1次転写装置204Y,204M,204C,204K及びクリーニング装置が配置されている。また、各現像装置203Y,203M,203C,203Kには、それぞれのカラートナーが収容されている。
転写ベルト210は、駆動ローラと従動ローラに掛け回されて感光体205Y、205M、205C、205Kとの対峙位置において同方向に移動可能な構成を有している。また、従動ローラの1つであるローラ211に対向する位置に転写ローラ212が設けられている。また、転写ローラ212から定着装置100までのシートPの搬送経路は横パスとなっている。
給紙部200Bは、記録媒体としてのシートPを積載収容する給紙トレイ220と、該給紙トレイ220内のシートPを最上のものから順に1枚ずつ分離して、転写ローラ212の位置まで搬送する搬送機構を有している。
本発明の画像形成装置200における画像形成に当たっては、感光体205Yの表面が帯電装置202Yにより一様に帯電され、画像読取部からの画像情報に基づいて感光体205Y上に静電潜像が形成される。該静電潜像はイエローのトナーを収容した現像装置203Yによりトナー像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される1次転写装置204Yにより転写ベルト210上に1次転写される。他の感光体205M、205C、205Kでもトナーの色が異なるだけで同様の画像形成がなされ、それぞれの色のトナー像が転写ベルト210上に静電気力で順に転写されて重ね合わせられる。
つぎに、感光体205Y、205M、205C、205Kから転写ベルト210上に1次転写されたトナー像Tは、ローラ211、転写ローラ212により搬送されてきたシートPに転写される。トナー像Tが転写されたシートPは、さらに定着装置100まで搬送され、定着ベルト12と加圧ローラ13との定着ニップ部Nにて定着が行なわれる。定着ベルト12,加圧ローラ13にはオイル塗布装置21,22によりそれぞれ適当量のオイルが塗布されており、また必要に応じて定着ニップ部Nの出側に配置された分離爪16a,16bが機能することから、シートPは定着ベルト12,加圧ローラ13に巻き付くことなく定着ニップ部Nの出側に排出される。
ついで、定着ニップ部Nから排出されたシートPは排出経路に沿ってスタッカ215へ送り出される。
以上のように、本発明では定着装置100を有する画像形成装置により、より高度な定着分離機能が得られ、さまざまな紙種(薄紙から厚紙まで)・画像(画像先端余白をより少なくすることが可能)への対応が可能となる。
なお、定着装置100に付帯して、定着装置100で使用されたシートPの離型性改善のためのオイルを回収するオイルタンク251、オイルタンク251内のオイルを再度定着装置100に供給するオイルポンプ252などのオイル循環機構を備えている。
図10に、画像形成装置200に備えられたオイル循環機構の概略構成を示す。
オイル循環機構250は、使用するオイルを保持するオイルタンク251と、圧電素子を用いたオイルポンプ252と、オイルポンプ252から定着装置100のオイル塗布装置21までをつなぐ搬送経路253と、オイル塗布装置21における余剰オイルを受けるオイル受け254と、オイル受け254のオイルをオイル塗布装置22まで搬送するチューブ255と、オイル塗布装置22からオイルタンク251までをつなぐ搬送経路256と、を備える。なお、オイルタンク251,オイルポンプ252,搬送経路253,256は定着装置100の外部にあり、オイル受け254,チューブ255は定着装置100の内部にある。また、オイルタンク251は、内部のオイル残量を検知するオイルニアエンドセンサ251aを有する。
画像形成装置200では、オイル循環機構250により、つぎの経路でオイルを循環使用し、オイル塗布装置21,22が定着ベルト12、加圧ローラ13にオイルを連続して塗布することを可能としている。
すなわち、画像形成処理が開始されると、例えば総量4Lほどのシリコーンオイルが貯蔵されたオイルタンク251からオイルポンプ252が該オイルをポンプアップして搬送経路253を経由させてオイル塗布装置21まで搬送し、オイル投入口21aからオイル溜り部21bにオイルを3g/min程度の供給速度で投入する。
つぎに、オイル受け254でオイル塗布装置21における余剰オイルが集められ、チューブ255を経由して加圧ローラ13側のオイル塗布装置22に搬送する。
ついで、オイル塗布装置22で使用されたオイルについてフィルターで不純物を取り除いた後、搬送経路256を経由させてオイルタンク251に回収する。
ところで、画像形成装置200では、定着装置100においてシート詰まり(ジャム)が発生することがある。その場合、定着装置100を画像形成装置200内部から外部に引き出して、詰まったシートを取り除くなどの必要な処理(ジャム処理)を行う。あるいは、必要なメンテナンスのために定着装置100を画像形成装置200内部から外部に引き出すことがある。このようなときには定着装置100は外部で所定の処置が施された後に再度画像形成装置200の内部に装着されるが、この一連の作業によりオイル塗布装置21でオイルが不足する問題が発生した。以下、この一連の作業に伴う装置状態の詳細を説明する。
まず、定着装置100が画像形成装置200から外部に引き出されると、オイル循環機構250においてオイルポンプ252の駆動が停止され、定着装置100のオイル塗布装置21へのオイル投入は停止される。
またその際、定着装置100は1まとまりのユニットとして引き出されるが、画像形成装置200内部に設けられたレールを使った引き出し作業が行われる。このとき、画像形成装置200から引き出された定着装置100は該レールにより片持ち梁状態で支持されるが、定着装置100が数十kgもの重量があるため、定着装置100の最も引き出された側は画像形成装置200側よりも少し下がった状態となり、定着装置100全体としては少し傾いた状態となる。このように傾く状態は、レールを使用しないいずれの方法によっても定着装置100を引き出すときに発生した。
すると、定着装置100の内部にあるオイル溜り部21bも長手方向が傾き、該オイル溜り部21bに溜められているオイルが外部に溢れ出ることになる。溢れ出たオイルはオイル受け254で受け止められる。
ついで、所定の処置が終了した後に定着装置100は画像形成装置200内部の所定位置に再度装着され、元の水平状態に戻る。このとき、オイル溜り部21bも元の水平状態に戻ることになるが、定着装置100が外部に引き出された際にオイルの一部が溢れ出たために、引き出される前のオイルの液面位置が口切部21b1近傍の位置にあったものが、再装着後には口切部21b1よりも大きく下がった位置となってしまう。
そのため、定着装置100の再装着後のこの状態で画像形成を開始した場合、オイル溜り部21bから隣接するオイル供給部材あるいはオイル塗布部にすぐにはオイルが供給されず、オイル塗布装置21によるオイル塗布が行われないことになった。そして、結果として定着ベルト12(あるいは加圧ローラ13)においてオイル不足状態となり、定着ベルト12(あるいは加圧ローラ13)のシートPの巻き付きによるジャムや形成される画像(例えばベタ画像)内におけるスジ状の異常画像が発生した。
そこで、発明者らは、この問題に関して定着装置100が再装着された際の画像形成(印刷)前の起動制御に着目し鋭意検討を行い、本発明を成すに至った。以下、本発明の根幹部分について説明する。
本発明に係る画像形成装置は、図9に示す画像形成装置200において、定着装置100が画像形成装置200の外に引き出された後、再度画像形成装置200内に装着されたとき、オイル投入装置(オイルタンク251,オイルポンプ252,搬送経路253)が定着装置100のオイル溜り部21bにオイルを投入して補給した後に画像形成を行うものである。
ここで、図11に、本発明の画像形成装置200におけるオイル補給に関する制御のフローチャートを示す。また、図12に、定着装置100及びオイル循環機構250における駆動制御のタイムチャートを示す。以下、図11,図12に従い、オイル補給に関する制御手順を説明する。
(S21) 定着装置100が画像形成装置200の外に引き出された後、再度画像形成装置200内に装着される。なお、このとき加圧ローラ13は定着ベルト12から離間しており、脱圧状態である。
(S22) ついで、定着ローラ11の駆動モータ(図12(1))の回転を開始させ、定着ベルト12の回動を開始する。同時に、供給ローラ21eの駆動モータ(図12(3))の回転も開始させ、塗布ローラ23の回転も開始する。また、加熱ローラ14内のヒータ14hを点灯して発熱させ、定着ベルト12の加熱も開始する。
(S23) また、オイルポンプ252(図12(4))も駆動させ、オイルタンク251から搬送経路253を経由してオイル溜り部21bにオイルを投入して補給を開始する。これと同時にオイル補給カウンタ(図12(5))によるカウントを開始する。カウント値はオイル補給時間を意味する。
以上のステップS22,S23は同時にスタートする(図12(a)点)。その後、定着ベルト12,供給ローラ21eの回転が安定すると、加圧ローラ13を定着ベルト12に当接させ加圧状態として定着ニップ部Nを形成する(図12(b)点)。
(S24) 定着ベルト12の表面温度(定着温度)を温度計で計測し、現状温度が所定温度(例えば、定着準備温度であるリロード温度)以上であるか否かを判定する。現状温度が前記所定温度未満である限り(S24のNo)、ステップS23,S24の処理を継続する。したがって、少なくとも定着部材(定着ベルト12)が所定温度になるまでは、オイル溜り部21bにオイルを補給することになる。
(S25) 定着ベルト12の現状温度が所定温度以上となると(ステップS24のYes,図12(c)点)、オイル補給カウンタのカウンタ値Tが規定値以上であるか否かを判定する。オイル溜り部21bへの一定の補給量を確保するためである。また、この規定値はオイル補給量を意味するものであり可変である。前回使用したシートPの種類(普通紙、コート紙など)に応じて変更するとよく、例えば前回使用したシートPがコート紙であったときは普通紙のときよりも規定値を大きくする。オイル補給カウンタのカウンタ値Tが規定値未満である限り(S25のNo)、ステップS23〜S25の処理を継続する。したがって、オイル補給量が所定量となるまで、オイル溜り部21bにオイルを補給することになる。
(S26) オイル補給カウンタのカウンタ値Tが規定値以上になると(ステップS25のYes,図12(d)点)、オイルポンプ252の駆動を停止する。これにより、オイル溜り部21bへのオイル補給が画像形成処理開始時まで一旦停止される。
(S27) オイル補給カウンタのカウント値をリセットする。
(S28) 画像形成(印刷)可能状態となる(印刷OK)。このとき、オイル溜り部21bではオイルの液面位置が口切部21b1の位置となっていることから、画像形成開始直後でも定着ベルト12(あるいは加圧ローラ13)に十分な量のオイルを塗布することが可能な状態となっている。
以降、画像形成ジョブの待機状態となる。
なお、本発明について、オイル循環機構250のように、定着部材側のオイル塗布装置21,加圧部材側のオイル塗布装置22を含めたオイルの循環機構を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば定着部材側のオイル塗布装置21だけにおいてオイルを循環させる機構にも本発明を適用することが可能である。
また、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
従来の定着装置の構成を示す断面図である。 本発明で用いる定着装置の構成を示す断面図である。 従来のオイル塗布装置の構成を示す断面図である。 本発明で用いる定着装置におけるオイル塗布装置の構成を示す断面図である。 本発明で用いるオイル塗布装置の要部構成を示す斜視図である。 本発明で用いるオイル塗布装置のその他の構成例(1)を示す断面図である。 本発明で用いるオイル塗布装置のその他の構成例(2)を示す断面図である。 本発明に係る定着装置における加圧部材、定着部材の別の構成例を示す断面図である。 本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 図9の画像形成装置におけるオイル循環機構の構成を示す概略図である。 図9の画像形成装置におけるオイル補給に関する制御のフローチャートである。 図9の画像形成装置における定着装置及びオイル循環機構の駆動制御のタイムチャートである。
符号の説明
11,12a,84 定着ローラ
12,92 定着ベルト
13,85 加圧ローラ
13a 加圧ベルト
13b バックアップ部材
13h,14h,86,87 ヒータ
14,83 加熱ローラ
14a ヒートパイプ
15 テンションローラ
16a,16b 分離爪
17 クリーニング機構
21,21A,21B,22,71 オイル塗布装置
21a,71a オイル投入口
21b オイル溜り部
21b1 口切部
21b2 樋部
21b3 側板
21c 支持板
21d,71d 供給フェルト
21e 供給ローラ
21f メータリングブレード
23,23´,R1 塗布ローラ
71b オイル受け
71c オイル透過穴
96 オイルパン
100 定着装置
100c 定着カバー
200 画像形成装置
200A 画像形成部
200B 給紙部
201 光書込み装置
202Y,202C,202M,202K 帯電装置
203Y,203M,203C,203K 現像装置
204Y,204M,204C,204K 1次転写装置
205Y,205C,205M,205K 感光体
210 転写ベルト
211 従動ローラ
212 転写ローラ
215 スタッカ
220 給紙トレイ
250 オイル循環機構
251 オイルタンク
251a オイルニアエンドセンサ
252 オイルポンプ
253,256 搬送経路
254 オイル受け
255 チューブ
O オイル
P シート(記録媒体)
R11,R14,R15 ローラ
T トナー

Claims (4)

  1. 回動可能に設けられる定着部材と、
    前記定着部材に当接し定着ニップ部を形成する加圧部材と、
    前記定着部材または前記加圧部材の所定幅にオイルを塗布する塗布ローラ、および該塗布ローラにオイルを供給するオイル供給部を有するオイル塗布装置と、を備え、
    前記オイル塗布装置の前記オイル供給部は、オイルを投入するためのオイル投入口、前記オイル投入口から投入されるオイルを溜めておくオイル溜り部、前記オイル溜り部の下方側に隣接して配置され、前記オイル溜り部にオイルが投入されて該オイル溜り部上部から溢れ出たオイルが供給される供給フェルト、および前記オイル溜り部の幅方向において前記オイル投入口以外の領域に前記オイル溜り部のくぼみ内部から前記供給フェルトにつながるくみ出しフェルト、を少なくとも有する定着装置と、
    前記オイル投入口から前記オイル溜り部へオイルを投入するオイル投入装置と、を備え、
    前記定着装置が画像形成装置外に引き出された後、再度画像形成装置内に装着されたとき、
    前記オイル投入装置が前記定着装置の前記オイル溜り部にオイルを投入して補給した後に画像形成を行う画像形成装置。
  2. 前記オイル溜り部は、樋形状のくぼみであって長手方向が前記塗布ローラの幅方向に対して平行に配置される請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記定着装置が画像形成装置外に引き出された後、再度画像形成装置内に装着されたとき、
    前記オイル投入装置は、少なくとも前記定着部材が所定温度になるまでは、前記定着装置の前記オイル溜り部にオイルを補給する請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着装置が画像形成装置外に引き出された後、再度画像形成装置内に装着されたとき、
    前記オイル投入装置は、オイル補給量が所定量となるまで、前記定着装置の前記オイル溜り部にオイルを補給する請求項1に記載の画像形成装置。
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