JP2017009946A - 定着装置 - Google Patents

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平野 茂
Shigeru Hirano
茂 平野
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Abstract

【課題】耐久における定着ニップ幅の変動に伴い、記録材への熱量過多におりカールや分離不良などの画像不良が発生してしまう。【解決手段】定着器の立ち上げ時に、加圧ローラの温度上昇率を測定し、算出された値から定着ローラの設定温度または加圧力を補正する。【選択図】図8

Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に搭載する定着装置に関する。
近年、複写機、プリンタ、複合機等の画像形成装置に対して、高速化、高画質化、カラー化、省エネルギー化等が要求されている。また、厚紙やラフ紙、エンボス紙、コート紙等の様々な記録材に対応できるマルチメディア対応性、及び高い生産性(単位時間当たりのプリント枚数)も要求されている。
電子写真方式を適用した画像形成装置において、特に秤量の大きい記録材での生産性を上げるためには、定着装置の加熱性能を向上させる必要がある。
しかし、秤量が大きい記録材(厚紙)の定着に要する熱量は、秤量が小さい記録材(薄紙)に比べて大幅に多い。そのため、定着時に画像加熱回転体としての定着ローラの熱量が多く奪われてその表面温度が低下し、定着不良が生ずる。よって、厚紙を定着する際には、定着性(トナーと記録材との接着力)を確保するために、記録材が定着装置を通過する速度を低くして定着処理を行っているのが現状である。そこで、記録材が加熱装置を通過する際の速度を遅くすることなく定着する技術として、定着ローラの表面に外部加熱装置を当接させ、定着ローラを外部から加熱する外部加熱構成が知られている。
特許文献1、2には、無端状ベルト状の外部加熱ベルトを用いた構成(外部加熱ベルト方式)が開示されている。これによれば、内部に発熱体としてハロゲンランプを備えた2本の支持ローラに外部加熱ベルトを懸架し、発熱体であるハロゲンランプの熱が支持ローラを介して、外部加熱ベルト、定着ローラ表面の順に伝わり、定着ローラ表面温度の低下を防止する。
また、定着ローラおよび加圧ローラは通紙枚数が加算されていくとそれぞれ熱的影響を受け、定着ローラおよび加圧ローラの弾性層の硬度は軟化劣化し、定着ニップ幅が増加する。そのため、定着ニップ幅の増減により、初期に設定した定着温度で制御しようとすると、熱量過多によりカールや分離不良など画像不良を引き起こす虞がある。そこで、特許文献3では、累積プリント枚数や定着フィルムの累積回転数をカウントして定着ニップ幅の変動を推測し、ヒータの設定温度にフィードバックする制御が提案されている。
特開2002−323821号公報 特開2002−357986号公報 特開2005−301070号公報
しかしながら、特に部品の経年変化は装置の使用履歴によって様々であり、累積プリント処理枚数や定着フィルムの累積回転数に基づく定着ニップ幅推測では、設定温度が最適な温度から外れる可能性がある。
本発明に係る定着装置は、
定着部材101と、前記定着部材101と互いに圧接させて回転駆動する加圧部材102と、前記定着部材101を加熱する第一加熱源111と、前記加圧部材102を加熱する第二加熱源112と、前記定着部材101の温度を制御する第一温度検知部材121と、前記加圧部材102の温度を検知する第二温度検知部材122と、を有する定着装置において、定着装置の立ち上げ時に、前記第二加熱源112だけ加熱させずに立ち上げて、前記第一温度検知部材で検知する前記定着部材101の温度が所定温度から所定温度に上昇した際の前記加圧部材102の温度上昇率に基づいて、前記定着部材101の定着制御パラメータをフィードバック制御することを特徴とする。
本発明によれば、耐久による定着ローラおよび加圧ローラの硬度バラツキで生じる定着ニップ幅増加に伴う記録材へ熱量を補正することで、カールや分離不良といった画像不良を抑制することができる定着装置の提供を実現できる。
本発明の実施例1に係る画像形成装置の概略構成図 本発明の実施例1に係る従来の加熱装置100の概略構成図 本発明の実施例1に係る定着ローラの概略構成図 本発明の温度制御手段の温度制御方法を示す図 本発明の実施例1の制御回路を詳細に説明するためのブロック図 本発明の実施例1に係る支持ローラの一例を示す模式的断面図 本発明の実施例1に係る外部加熱ベルトの一例を示す模式的断面図 本発明の実施例1に係わる定着ローラおよび外部加熱ベルトの温度補正制御に関するフローチャート図 本発明の実施例1に係わる定着ローラおよび外部加熱ベルトの温度補正制御に関する定着ローラおよび加圧ローラの温度推移
以下に、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。なお、これら実施例は、本発明を適用できる実施形態の一例ではあるものの、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではなく本発明の思想の範囲内において種々の変形が可能である。
<画像形成装置>
図1は本実施例1に係る画像形成装置の概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、それぞれ色の異なる4色のトナー像を形成する4個の画像形成ユニットY(イエロー)・M(マゼンタ)・C(シアン)・Bk(ブラック)が配置される。そして、これら画像形成ユニットを縦貫するようにして、中間転写体としてのエンドレスの中間転写ベルト10が配置されている。
これら4個の画像形成ユニットY・M・C・Bk、は、同様の構成であり、以下では、代表してイエローの画像形成ユニットYの構成を説明する。他の画像形成ユニットについては、画像形成ユニットYと同一の構成及び作用の部材には同じ番号を付し、各ユニットを示す添え字を変更する。像担持体として、例えば表層がOPC(有機光半導体)からなる円筒型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」と称する。)1Yは、矢印方向へ回転駆動される。2Yは、感光ドラム1Yの表面を一様均一に帯電する帯電ローラである。所定のバイアスが印加された帯電ローラ2Yは、感光ドラム1Yと接触従動回転して、感光ドラム1Y表面を所定の電位に帯電する。
帯電された感光ドラム1Yは、露光装置3Yによる露光光(レーザー光等)による露光が行われて、入力原稿の色分解画像に対応した静電潜像が形成される。現像装置4Yは、現像ローラで帯電したトナーを用いて静電潜像の現像を行い、静電潜像に対応したトナー像を、感光ドラム1Y表面に形成する。感光ドラム1Y上のトナー像は、感光ドラム1Yと1次転写ローラ5Yとの1次転写ニップ部T1Yにおいて、1次転写ローラ5Yにより、感光ドラム1Yの周速とほぼ同速度で回転している中間転写ベルト10上に1次転写される。
1次転写後の感光ドラム1Y上の1次転写残トナーは、ブレード又はブラシ等が配置された感光ドラムクリーニング装置6Yにより回収される。そして、1次転写残トナーが除去された感光ドラム1Yは、再び帯電ローラ2Yにより一様均一に帯電されて繰り返し作像に供される。中間転写ベルト10は、駆動ローラ11、支持ローラ12、バックアップローラ13に張架される。そして、4個の画像形成ユニットY・M・C・Bkの感光ドラム1Y・1M・1C・1Bkに接触しながら、駆動ローラ12の矢印方向の回転により回転駆動される。
フルカラーモード(フルカラー画像形成)が選択されている場合は、以上のような作像動作が4個の画像形成ユニットY・M・C・Bkにて実行される。そして、感光ドラム1Y・1M・1C・1Bk上にそれぞれ形成されたイエロートナー像・マゼンタトナー像・シアントナー像・ブラックトナー像が中間転写ベルト10上に順次多重転写される。なお、色順は上記に限定されず画像形成装置により任意である。
そして、中間転写ベルト10上に多重転写された4色のトナー像は、バックアップローラ13と2次転写ローラ14との2次転写部T2で、2次転写ローラ14により、記録材Pへ一括して2次転写される。又、記録材Pは、給紙カセット(不図示)内から一枚分離給送され、レジストローラ対(不図示)によって、2次転写部T2に中間転写ベルト10上の多重転写トナー画像に合わせた所定の制御タイミングで供給される。
トナー像が転写された記録材Pは、加熱装置100に導入され、記録材P上のトナー像が加圧・加熱されて記録材P上にフルカラートナー像が定着される。2次転写後の中間転写ベルト10上の2次転写残トナーは、ブレード又はブラシ等が配置された中間転写クリーニング装置15により回収される。そして、2次転写残トナーが除去された中間転写ベルト10は、繰り返し画像形成の1次転写に供される。
又、例えば黒単色のモノカラーモード(モノカラー画像形成)や2〜3色モードの場合は、必要な色の画像形成ユニットにおいて感光ドラムに対する画像形成が実行される。この時、不必要な画像形成ユニットにおける感光ドラムは空回転される。そして、そのトナー像が1次転写部T1にて中間転写ベルト10上に1次転写され、さらに2次転写部T2にて記録材Pに2次転写され、加熱装置100へ導入される動作が実行される。
<定着装置構成>
図2で示すように、定着装置100は、画像加熱回転体としての定着ローラ101、加圧部材としての加圧ローラ102、第1及び第2の支持ローラ103、104で張架された外部加熱ベルト105で構成されている。
定着ローラ101は、不図示の駆動源によって、矢印A方向に所定の速度、例えば500mm/secの周速で回転駆動されるようになっている。図3に示す定着ローラ101は、外径74mm、厚み6mm、長さ350mmの円筒状金属製(本実施例では、アルミニウム製)の芯金101aを備える。芯金101a上には、耐熱性の弾性層101bとして、シリコーンゴム(本実施例では、JIS−A硬度20度)が3mmの厚さで被覆されている。弾性層101b上には、トナーとの離型性向上のために、耐熱性の離型層101cとしてフッ素系樹脂(本実施例では、PFAチューブ)が100μmの厚さで被覆されている。
図2に戻り、定着ローラ101の芯金101aの内部には、発熱体として、例えば定格電力1200Wのハロゲンヒータ111が配置されて、定着ローラ101表面温度が所定の温度となるように内部から加熱されている。
定着ローラ101の表面温度は、定着ローラ101に接触する温度検知手段としてのサーミスタ121によって検出される。そして、この検出温度に基づいて、温度制御(調整)手段としてのヒータ制御器130がハロゲンヒータ111をON/OFFすることで、所定の目標温度、例えば200℃にて制御される。
図4は本実施例における定着ローラ101の表面温度の制御方法を示す図である。サーミスタ121で検出された温度が時刻t31で下限設定温度まで低下すると、ヒータ制御器(ヒータ制御手段)130はハロゲンヒータ111へ通電を開始する。ハロゲンヒータ111のONによって時刻t32で定着ローラ101の表面温度が上限設定温度に達すると、通電が停止され、ハロゲンヒータ111はOFFされる。更に、時刻t33で表面温度が再び下限設定温度まで低下すると、ハロゲンヒータ111への通電が再開される。
以降、このシーケンスを繰り返し、表面温度は制御される。なお、上限設定温度は目標温度よりも1℃高く、下限設定温度は目標温度よりも1℃低く設定される。即ち、上限設定温度と下限設定温度の平均値が目標温度になっている。図5は本実施形態における温度制御のブロック図を示す。
図2に戻り、加圧ローラ102は、定着ローラ101に不図示の加圧手段により、所定の圧力で加圧されて、定着ローラ101と定着ニップ部Nを形成しており、矢印B方向に所定の速度、例えば500mm/secの周速で、定着ローラ101と従動回転される。図3に示すように、加圧ローラ102は、外径54mm、厚み5mm、長さ350mmの円筒状金属製(本実施例では、アルミニウム製)の芯金102aを備える。芯金102a上には、耐熱性の弾性層102bとして、シリコーンゴム(本実施例では、JIS−A硬度15度)が3mmの厚さで被覆されている。弾性層102b上には、トナーとの離型性向上のために、耐熱性の離型層102cとしてのフッ素系樹脂(本実施例では、PFAチューブ)が100μmの厚さで被覆されている。
又、加圧ローラ102の芯金102aの内部には、発熱体として、例えば定格電力300Wのハロゲンヒータ112が配置されて、加圧ローラ102表面温度が所定の温度となるように内部から加熱されている。
加圧ローラ102の表面温度は、加圧ローラ102に接触する温度検知手段としてのサーミスタ122によって検出され、ヒータ制御手段130によってハロゲンヒータ112がON/OFFされ、所定の目標温度、例えば130℃にて制御される。この制御は上述の定着ローラ101表面温度の制御と同じ方法で行われ、上限設設定温度は目標温度よりも1℃高く、下限設定温度は目標温度よりも1℃低く設定される。
なお、この定着ニップ部Nに、記録材P上に担持した未定着トナーKを挿通して、記録材P上にトナーKを定着させる。つまり、未定着トナーKを担持した記録材Pを定着ニップ部Nで狭持して加熱することで定着する。
外部加熱ベルト105を張架する第1及び第2支持ローラ103、104を、不図示の加圧手段によって、定着ローラ101に所定の圧力で押圧することで、外部加熱ベルト105は、定着ローラ101と外部ニップ部Neを形成している。外部加熱ベルト105は、矢印C方向に所定の速度、例えば500mm/secの周速で、定着ローラ101と従動回転される。つまり、外部加熱ベルト105は定着ローラ101の外面に接触し、定着ローラ101を加熱する。
なお、外部加熱ベルト105を張架する第1支持ローラ103は、定着ローラ回転方向下流側に配置される支持ローラである。図6で示すように、第1外部加熱ローラ103は、外径30mm、厚み3mm、長さ350mmの円筒状金属製(本実施例では、アルミニウム製)の芯金103aを備える。芯金103a上には、外部加熱ベルト105の内面との摩耗を防止するために、耐熱性の摺動層103bとしてのフッ素系樹脂(本実施例では、PFAチューブ)が20μmの厚さで被覆されている。
又、第1外部加熱ローラ103の芯金103aの内部には、第1発熱体として、例えば定格電力1000Wのハロゲンヒータ113が配置されて、外部加熱ベルト105の表面温度が所定の温度となるように内部から加熱されている。
外部加熱ベルト105の表面温度は、温度検知手段として、第1支持ローラ103と外部加熱ベルト105の接触領域D1に接触するサーミスタ123によって検出される。そして、検出された温度に基づいて、ヒータ制御手段130はハロゲンヒータ113をON/OFFし、所定の目標温度、例えば220℃によって制御(温度調節)する。
この制御も上述の定着ローラ101表面温度の制御と同じ方法で行われ、上限設定温度は目標温度よりも1℃高く、下限設定温度は目標温度よりも1℃低く設定される。
外部加熱ベルト105を張架する第2支持ローラ104は、第1支持ローラ103とほぼ同様の構成で、定着ローラ回転方向上流側に配置される。第2支持ローラ104も外部加熱ベルト105の内面に接触して、外部加熱ベルト105を加熱する。したがって、第2支持ローラ104は第1支持ローラ103によって加熱された外部加熱ベルト105の領域を加熱する。
図6で示すように、第2外部加熱ローラ104は、外径30mm、厚み3mm、長さ350mmの円筒状金属製(本実施例では、アルミニウム製)の芯金104aを備える。芯金104a上には、外部加熱ベルト105の内面との摩耗を防止するために、耐熱性の摺動層104bとしてのフッ素系樹脂(本実施例では、PFAチューブ)が20μmの厚さで被覆されている。
図2に戻り、第2外部加熱ローラ104の芯金104aの内部には、第2発熱体として、例えば定格電力600Wのハロゲンヒータ114が配置されて、外部加熱ベルト105表面温度が所定の温度となるように内部から加熱されている。
図7で示すように、外部加熱ベルト105は、外形60mm、厚み50μm、長さ350mmの金属製の基材105aを備える。基材105a上には、トナーとの付着を防止するために、耐熱性の摺動層104bとしてのフッ素系樹脂(本実施例では、PFAチューブ)が20μmの厚さで被覆されている。
外部加熱ベルト105の表面温度は、温度検知手段として、第2支持ローラ104と外部加熱ベルト105の接触領域D2に接触するサーミスタ124によって検出される。そして、検出された温度に基づいて、ヒータ制御手段130はハロゲンヒータ114をON/OFFし、所定の目標温度、例えば220℃によって制御(温度調節)する。この制御も上述の定着ローラ101表面温度の制御と同じ方法で行われ、上限設設定温度は目標温度よりも1℃高く、下限設定温度は目標温度よりも1℃低く設定される。
ここで、本実施例では、第1支持ローラ103、及び第2支持ローラ104の外径は同一であり、接触領域D1と接触領域D2の面積は同一である。接触領域D1、及び接触領域D2の表面温度は同じ目標温度にて制御される。なお、本明細書中において、同じ目標温度とは、±5℃の範囲を示すものとする。
本実施例での各ローラの圧着・離間制御に関して説明する。スタンバイ時では、定着ローラ101の弾性層101b、及び加圧ローラ102の弾性層102bの変形又は歪防止のため、加圧ローラ102、第1支持ローラ103、第2支持ローラ104は、不図示の離間手段により、定着ローラ101から離間される。
プリント中、即ち記録材上の画像の定着(加熱)動作中では、加圧ローラ102、第1支持ローラ103、第2支持ローラ104は、不図示の加圧手段により、定着ローラ101に圧着される。
スタンバイ中に各ローラが離間せずに圧着したままの構成の場合、定着ニップ部N、外部ニップ部Neでの弾性層の変形又は歪がプリント中にも残存して、画像上に、横スジや光沢スジ(ムラ)等が発生して画像品質が低下してしまう。そのため、本実施例のように、スタンバイ中に各ローラを離間するのが好適である。
[実施例1]
<温度補正制御>
次に、本実施例での、定着ローラ101および外部加熱ベルト105の温度補正制御について、図8のフローチャートおよび図9の定着ローラ101および加圧ローラ102の温度推移に基づいて説明する。
まず、複写機本体のメインSWがオンされる。定着ローラ101に対して、加圧ローラ102および外部加熱ベルト105が当接され、定着ローラ101および外部加熱ローラ103、104のヒータがオンされる。
このとき、定着ローラ101から加圧ローラ102への伝熱量を精度よく測定するため加圧ローラ102のヒータはオフ状態である。ここで、加圧ローラ102の温度をサーミスタ122で測定し、定着ローラ101が所定の温度間での(例えば、50℃から80℃まで昇温したとき)温度上昇率VT(℃/m)の測定を行う。このとき、定着ニップ幅の違いで、加圧ローラ102の温度上昇率VT(℃/m)に差が生じる。例えば、定着ニップ幅が狭い場合は、定着ローラ101から加圧ローラ102への伝熱量が小さいため温度上昇率VT(℃/m)は低くなる。一方、定着ニップ幅が広い場合は、伝熱量が大きくなるため温度上昇率VT(℃/m)は高くなる。
次に、温度上昇率VT(℃/m)の測定が終了したら、加圧ローラ102のヒータをオンさせ、算出した温度上昇率VT(℃/m)と表1に示す補正テーブルに従い、定着ローラ101および外部加熱ベルト105の設定温度の補正を行う。
そして、加圧ローラ102が設定温度(例えば、130℃)に達したら、加圧ローラ102は定着ローラ101から離間させ、定着ローラ101が設定温度(例えば、200℃)に達するまで、加圧ローラ102は設定温度で温調を継続する。定着ローラ101が設定温度(例えば、200℃)に達したら、スタンバイへ移行する。
本実施例では、生産性としては100ppm(print per minutes)を想定している。
図2で示すように、トナーTを担持した記録材Pが矢印E方向に搬送され、定着ニップ部Nに導入されて、加熱・加圧され、トナーTが記録材Pに定着される。定着ローラ101表面の定着ニップ部Nで記録材Pに熱が奪われて温度低下した部位は、ハロゲンヒータ111からの熱量、及び外部加熱ニップ部Neにより加熱されて温度上昇した後、再び定着ニップ部Nで記録材Pに熱を与えることを繰り返して、定着動作が行われる。
一方、外部加熱ベルト105の外部加熱ニップ部Neで定着ローラ101に熱が奪われて温度低下した部位は、外部加熱ローラ104との接触部で加熱され、さらに外部加熱ローラ103との接触部で加熱されて温度上昇した後、再び外部加熱ニップ部Neで定着ローラ101に熱を与えることを繰り返して、定着動作が行われる。
次に、表2に本実施例におけるH/H環境での薄紙コート紙(OKトップコート 85g)を連続通紙した際の耐久推移での分離の結果を示す。通紙が開始されると、定着ローラ101の表面温度が185℃、外部加熱ベルトの温度が200℃に設定される。
初期から50K枚通紙されるまでは補正が行われず、100K枚通紙されると定着ローラ101および外部加熱ベルト105の設定温度の補正(−5℃)が行われ、定着ローラ101および外部加熱ベルトの温度がそれぞれ180℃および195℃に設定される。そして、400K枚通紙された後、定着ローラ101および外部加熱ベルト105の設定温度の補正(−10℃)が行われ、定着ローラ101および外部加熱ベルトの温度がそれぞれ175℃および190℃に設定され、耐久後500K枚通紙されるまで、熱量過多による分離不良などの画像品質低下の発生はなく良好な画像が確認された。
[実施例2]
実施例1では定着ローラ101の設定温度を補正しているが、温度上昇率(℃/m)が大きい場合は、定着ローラ101と加圧ローラ102で形成する定着ニップ幅を小さくするため加圧力を低くし、温度上昇率(℃/m)が小さい場合は、定着ローラ101と加圧ローラ102で形成する定着ニップ幅を大きくするため加圧力を高くする構成でも同様の効果が得られることは言うまでもない。
[従来例]
次に、表3に従来例におけるH/H環境での薄紙コート紙(OKトップコート 85g)を連続通紙した際の耐久推移での分離の結果を示す。
初期から500K枚通紙されるまで、定着ローラ101および外部加熱ベルト105の設定温度の補正が行わないため、100K枚通紙されたあたりから分離不良による軽微な光沢ムラが発生し始めた。そして、500K枚通紙された後では、光沢ムラによる画像品質の低下が確認された。
これは、耐久による定着ローラ101と加圧ローラ102の硬度が低下し、定着ニップ幅が大きくなったため、定着ローラ101および外部加熱ベルト105の設定温度が初期に設定された状態で通紙されると、定着ローラ101から記録材に与える熱量が過剰であったことによる分離不良が発生した。
100,200 定着装置、101 定着ローラ、102 加圧ベルト、
103 第1外部加熱ローラ、104 第2外部加熱ローラ、
111,111a・111b 定着ヒータ、112,112a・112b 加圧ヒータ、
113,113a・113b 第1外部加熱ヒータ、
114,114a・114b 第2外部加熱ヒータ、
121,121a・121b 定着サーミスタ、
122,122a・122b 加圧サーミスタ、
123,123a・123b 第1外部加熱サーミスタ、
124,124a・124b 第2外部加熱サーミスタ、
130,230 ヒータ制御器、P 記録材、K トナー

Claims (3)

  1. 定着部材101と、前記定着部材101と互いに圧接させて回転駆動する加圧部材102と、前記定着部材101を加熱する第一加熱源111と、前記加圧部材102を加熱する第二加熱源112と、前記定着部材101の温度を制御する第一温度検知部材121と、前記加圧部材102の温度を検知する第二温度検知部材122と、を有する定着装置において、定着装置の立ち上げ時に、前記第二加熱源112だけ加熱させずに立ち上げて、前記第一温度検知部材で検知する前記定着部材101の温度が所定温度から所定温度に上昇した際の前記加圧部材102の温度上昇率に基づいて、前記定着部材101の定着制御パラメータをフィードバック制御することを特徴とする定着装置。
  2. 前記温度上昇率が大きい場合は、前記定着部材101の制御温度を低く、前記温度上昇率が小さい場合は、前記定着部材101の制御温度を高く設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  3. 前記温度上昇率が大きい場合は、前記定着部材101と前記加圧部材102で形成する定着ニップ幅を小さくするため加圧力を低く、前記温度上昇率が小さい場合は、前記定着部材101と前記加圧部材102で形成する定着ニップ幅を大きくするため加圧力を高く設定することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
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