JPH07219376A - 離型剤塗布装置及びこれを備えた定着装置 - Google Patents

離型剤塗布装置及びこれを備えた定着装置

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JPH07219376A
JPH07219376A JP3083494A JP3083494A JPH07219376A JP H07219376 A JPH07219376 A JP H07219376A JP 3083494 A JP3083494 A JP 3083494A JP 3083494 A JP3083494 A JP 3083494A JP H07219376 A JPH07219376 A JP H07219376A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本出願に係る第1の発明は、離型剤が定着ロ
ーラと加圧ローラのニップ部両端に溜ることを防ぎ、離
型剤による画像不良を起こすことのない離型剤塗布装置
を提供することを目的としている。 【構成】 供給ローラ174の長手方向長さを、使用す
る最大の記録媒体の幅よりも長くし、塗布ローラ173
の長手方向長さを、該供給ローラ174の長手方向長さ
よりも長くし、さらに、ブレード171の長手方向長さ
を該塗布ローラ173の長手方向長さよりも長くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電記録方式や電子写
真記録方式等を採用した画像形成装置の転写画像の定着
装置、及び該定着装置に用いられる離型剤塗布装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のフルカラー画像を形成す
るためのカラー画像形成装置の一例を示す。このカラー
画像形成装置は、像担持体である感光ドラム1が矢印方
向に回転自在に担持され、該感光ドラム1の周りにコロ
ナ帯電器2、光学系3、現像装置4、転写装置5、クリ
ーニング器6が配置される。
【0003】光学系3は、原稿走査部と色分解フィルタ
からなり、色分解された光像、またはこれに相当する光
像Eを感光ドラム1に照射する、例えば図示のようなレ
ーザビーム露光装置である。
【0004】帯電器2により一様に帯電された感光ドラ
ム1に、各分解色毎に光像Eを照射し、潜像を形成す
る。現像装置4は回転現像器とされ、中心軸4bの周り
に4個の現像器、つまりブラック現像器4Bk、シアン
現像器4c、マゼンタ現像器4m、イエロー現像器4y
を配置し、所定の現像器を感光ドラム1に対向した現像
位置へと回転させて感光ドラム1上の潜像を現像し、感
光ドラム1上に樹脂を基体としたトナーにより画像を形
成する。
【0005】さらに、感光ドラム1上のトナー画像は、
記録媒体カセット7より搬送系及び転写装置5を介して
感光ドラム1と対向した位置に、図中点線で示した記録
媒体搬送経路に従って供給された紙等の記録媒体に転写
される。転写装置5は、この従来例では、転写ドラム5
a、転写コロナ帯電器5b、記録媒体を静電吸着させる
ための吸着コロナ帯電器5cと対向する吸着ローラ5
g、内側コロナ帯電器5d、外側コロナ帯電器5eとを
有し、回転駆動されるように軸支された転写ドラム5a
の周面開口域には誘電体からなる記録媒体担持シート5
fが円筒状に一体的に張設されている。これにより、転
写ドラム5aが回転するに従って感光ドラム1上のトナ
ー像は転写帯電器5bにより記録媒体担持シート5fに
担持された記録媒体上に転写される。その結果、記録媒
体担持シート5fに吸着搬送される記録媒体には所望数
の色画像が転写され、フルカラー画像が形成される。
【0006】このようにして所望数のトナー像の転写が
終了すると記録媒体は転写ドラム5aから分離手段8に
よって分離され、熱ローラ定着器9を介してトレイ10
に排紙される。
【0007】他方、転写後感光ドラム1は、表面の残留
トナーをクリーニング器6で清掃された後再度画像形成
工程に供せられる。
【0008】このように、従来の複写機、プリンタ等の
画像形成装置においては、電子写真記録方式を採用した
装置が広く用いられており、感光ドラム等の像担持体上
に形成された潜像を現像して可視画像化(トナー像形
成)を行い、この可視画像を記録媒体に静電気力を用い
て転写させ、次いで転写画像を熱により定着させる様に
構成されている。
【0009】次に、図7を用いて、このような熱により
画像を定着させる熱ローラ定着器9について詳しく説明
する。記録媒体は、転写ドラム5f分離後から搬送部1
1を経て、定着入口ガイド部12へ至る。この従来例で
は、該搬送部11にベルト状の搬送手段を用いており、
記録媒体を定着器9へ送り込む。定着入口ガイド部12
で適正位置に搬送された記録媒体は、定着ローラ13と
加圧ローラ14のニップ部に進入し、転写画像を定着さ
れながら搬送され、排出ローラ対15により機外へ排出
される。この定着ローラ13には、表面に付着したトナ
ー等の汚れを取るクリーニング装置16、記録媒体とロ
ーラの離型性を向上させ、ローラへの巻き付きを防止す
るためにシリコーンオイル等の離型剤を塗布する離型剤
塗布装置17を、また加圧ローラ14にもクリーニング
装置18を当接させている。
【0010】また、このような定着装置に用いられる離
型剤塗布装置17には、図7のようにローラを用いて塗
布機能だけを備えた方式の他に、定着ローラにフェルト
部材を当接させ、ローラのクリーニング手段を兼ねたも
のも実用化されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の離型剤塗布装置においては、以下のような問題が生
じる。
【0012】先ず、図2示す離型剤塗布装置17におい
ては、離型剤規制部材(以下、単に規制部材とする)1
71によって規制された余剰の離型剤172は、下方向
に落下すると共に、一部は規制部材171に沿って離型
剤塗布部材としての塗布ローラ173端部の方向へ流れ
て行く。また、規制部材171は、一定の力で塗布ロー
ラ173に圧接されているが、ローラ端部では互いの相
対的な圧力が低下し規制力が弱まる。よって記録媒体の
両端部には中央より多くの離型剤が付着することにな
る。この状態がある程度の時間維持されると、定着ロー
ラ13と加圧ローラ14のニップ部両端に離型剤が溜
り、そこへ未定着画像の載った記録媒体が進入すると、
シミができたり画像が流れたりする現像が生じ、画像品
位を著しく低下させるという問題があった。
【0013】また、従来の規制部材171には、図8に
示すように、フッ素ゴム等のブレード部171bに、リ
ン青銅や、ステンレス等の取付金具部175を付けたも
のを用いているが、図8に示すように、定着装置の熱に
より取付金具部175が膨張し、ブレード部171bが
撓んだり、波打ったりして、均一な離型剤塗布ができな
いという問題があった。
【0014】また、従来の離型剤塗布装置には、図9に
示すように、フェルト51を押付けバネ52によって付
勢し、絞りレバー54によって離型剤量を規制する方式
のものがあるが、この方式では、フェルト51が常時定
着ローラに当接した状態であるため、フェルト51と定
着ローラの当接部における離型剤の塗布量の調節が困難
であるという問題があった。
【0015】さらに、上述のように均一で安定した離型
剤の塗布を行うためには、先ず離型剤塗布部材への均一
で安定した離型剤の塗布を行うことが必要であるため、
離型剤汲み上げポンプと、離型剤塗布部材の長手方向に
延びて形成された開口部を有するノズルとを用い、離型
剤塗布部材の上方から離型剤を供給することも考えられ
るが、この方式では装置が複雑になり、コストの上昇を
招くという問題があった。
【0016】また、長期間の使用に伴い、離型剤中には
ゴミや紙粉等が混入するが、上述の供給ローラやノズル
を用いた方式では、このゴミや紙粉等を除去することが
できず、定着ローラ表面を汚すという問題があった。
【0017】さらに、上述したような離型剤の塗布不良
が生じると、オフセット現象や離型剤による画像汚れだ
けでなく、定着ローラと加圧ローラに記録媒体が巻き付
き、いわゆるジャムを発生させるという問題があった。
【0018】そこで、本発明は、上記問題点を解決し、
以下のような離型剤塗布装置及びそれを備えた定着装置
を提供することを目的としている。
【0019】先ず、本出願に係る第1の発明は、離型剤
が定着ローラと加圧ローラのニップ部両端に溜ることを
防ぎ、離型剤による画像不良を起こすことのない離型剤
塗布装置を提供することを目的としている。
【0020】次に、本出願に係る第2の発明は、離型剤
規制部材の熱による変形を防ぎ、均一な離型剤塗布を行
うことのできる離型剤塗布装置を提供することを目的と
している。
【0021】また、本出願に係る第3の発明は、上記目
的に加えて、離型剤塗布部材と定着ローラの当接部にお
ける離型剤の塗布量の調節が容易な離型剤塗布装置を提
供することを目的としている。
【0022】また、本出願に係る第4の発明は、離型剤
塗布部材に均一で安定した離型剤の供給を行うことので
きる離型剤供給部材を備えた離型剤塗布装置を提供する
ことを目的としている。
【0023】さらに、本出願に係る第5の発明は、離型
剤中に含まれるゴミや紙粉等を除去しながら離型剤塗布
部材に離型剤を供給できる離型剤供給部材を備えた離型
剤塗布装置を提供することを目的としている。
【0024】さらに、本出願の第6の発明は、離型剤に
よる画像不良、及び離型剤の塗布不良による記録媒体の
ローラへの巻き付きを生じることのない定着装置を提供
することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、画像情報に応じて像担持体上に
形成された可視画像が転写により担持された記録媒体
を、挟持しながら熱及び圧力を加え、上記可視画像を該
記録媒体上に定着せしめるローラ対の、少なく共一方に
当接するように配設され、離型剤を塗布するための離型
剤塗布部材と、該離型剤塗布部材へ離型剤を供給する離
型剤供給部材と、上記離型剤塗布部材の塗布量を規制す
る離型剤規制部材とを備えた離型剤塗布装置において、
上記離型剤規制部材の規制可能部位の長手方向長さは、
上記離型剤塗布部材の塗布可能部位の長手方向長さより
も大であり、該塗布可能部位の長手方向長さは、使用す
る最大記録媒体の幅方向の長さよりも大であり、上記離
型剤供給部材の供給可能部位の長手方向長さは、上記最
大記録媒体の幅方向長さと等しいか、あるいはそれより
も小であることにより達成される。
【0026】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、離型剤規制部材は、ゴム材質からなるブレ
ード部と、取付用金具部とからなり、該取付用金具部
と、それを取付ける規制部材支持台を同材質にて構成し
たことにより達成される。
【0027】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、離型剤塗布部材は、表面がゴムである
ローラ状の部材であることにより達成される。
【0028】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、離型剤供給部材は、1本以上のローラ状の
部材であることにより達成される。
【0029】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記目的は、離型剤供給部材は、離型剤を汲み上げ
ることが可能なフェルト状の部材であることにより達成
される。
【0030】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記目的は、互いに圧接しながら回動自在に配設された
定着ローラ及び加圧ローラを備え、上記第1の発明ない
し第5の発明による離型剤塗布装置の離型剤塗布部材
を、少なくとも該定着ローラに当接するように配設する
ことにより達成される。
【0031】
【作用】本出願に係る第1の発明によれば、離型剤供給
部材の供給可能部位の長手方向長さを、離型剤塗布部材
の塗布可能部位の長手方向長さよりも、かつ最大の記録
媒体の幅方向の長さよりも小さくしたので、離型剤塗布
部材の両端に流れて行く離型剤量を減少させる。そし
て、離型剤規制部材の規制可能部位の長手方向長さを、
上記記録媒体の幅方向長さよりも、かつ離型剤塗布部材
の塗布可能部材の長手方向長さよりも大きくしたので、
離型剤塗布部材の長手方向全域が均一に規制される。さ
らに、離型剤塗布部材の塗布可能部材の長手方向長さ
を、使用する最大の記録媒体の幅方向長さをよりも大き
くしたので、記録媒体全域に渡って均一な離型剤の塗布
が行われる。
【0032】また、本出願に係る第2の発明によれば、
離型剤規制部材の取付用金具部と、規制部材支持台を同
材質としたので、熱により取付金具部が長手方向に膨張
した場合でも、規制部材支持台が同様に膨張するため、
ゴム製のブレード部の反りや波打ちを防止する。
【0033】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、離型剤塗布部材に、表面がゴムのローラ状の部材を
用いたため、該ローラ状の部材を定着ローラ表面に摺動
させることにより、定着ローラ表面の離型剤を掻き取り
ながら新たな離型剤を供給するので、離型剤の塗布量を
適切なものとする。
【0034】また、本出願に係る第4の発明によれば、
離型剤供給部材に、一本以上のローラ状の部材を用いた
ので、ポンプ等の装置を用いることなく、確実かつ均一
に離型剤塗布部材への離型剤供給を行う。
【0035】さらに、本出願の第5の発明によれば、離
型剤供給部材に、フェルト状の部材を用いたので、離型
剤中のゴミや紙粉等は、このフェルト状の部材によって
除去され、離型剤塗布部材への良好な離型剤供給が行わ
れる。
【0036】また、本出願の第6の発明によれば、上記
第1の発明ないし第5の発明による離型剤塗布装置の離
型剤塗布部材が、少なくとも定着ローラ表面に当接して
いるため、定着ローラ表面に塗布された離型剤は、ロー
ラの長手方向において、均一かつ所定量となり、記録媒
体及び記録媒体上の画像は、離型剤により汚されること
なく、また、記録媒体は、ローラに巻き付くことなく定
着ローラ及び加圧ローラから排出され、高品位な定着画
像が形成される。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0038】(第1の実施例)先ず、本発明の第1の実
施例を図1ないし図4に基づいて説明する。図2は本実
施例の定着装置及びその離型剤塗布装置の概略断面図を
示す。なお、本実施例装置は、図6に示したような画像
形成装置に適用可能であり、該画像形成装置における現
像、転写工程、各装置等については従来例で説明したた
め、ここでの説明は省略する。
【0039】従来例でも説明したように、転写部でトナ
ー画像を転写された記録媒体は、図2に示す搬送部11
を経て、定着入口ガイド部12へ至り、定着ローラ1
3、加圧ローラ14のニップ部で転写画像を定着されな
がら搬送される。定着ローラ13、加圧ローラ14は、
それぞれハロゲンヒータ19により加熱され、サーミス
タ20により表面温度を検知し、適正温度に制御され
る。
【0040】クリーニング装置16として、定着ローラ
13には、クリーニングウェブ161、加圧ローラ14
には、フッ素ゴムからなるクリーニングブレード18を
当接させて、ローラ表面に付着したトナーや余剰の離型
剤を除去する。
【0041】また、定着ローラ13には、離型剤として
シリコーンオイルを塗布する離型剤塗布装置17が当接
している。
【0042】図1を用いて、本実施例の離型剤塗布装置
についてさらに詳しく説明する。離型剤塗布装置17
は、表面がゴムで形成され、定着ローラ13に当接する
離型剤塗布部材としての離型剤塗布ローラ(以下、単に
塗布ローラとする)173、離型剤172の塗布量を規
制する離型剤規制部材としてのブレード171、塗布ロ
ーラ173に離型剤172を供給する2本の離型剤供給
部材としての供給ローラ174、離型剤172を蓄積
し、またブレード171により規制された余剰の離型剤
172を回収するパン180、各ローラ及びブレード1
71を支持する規制部材支持台175、側板177、回
動中心及び駆動入力のための軸176により構成され
る。
【0043】このように装置において、供給ローラ17
4は離型剤172をパン180から汲み上げ、塗布ロー
ラ173表面へ供給する。塗布ローラ173表面の離型
剤はブレード171により一定量かつ均一に規制され定
着ローラ13表面に塗布される。ブレード171はフッ
素ゴム等のブレード部171aと取付用の金具部171
bから構成され、ブレード部171aのエッジを塗布ロ
ーラ173表面に圧接させて一定の塗布量になるように
規制する。最近では、塗布量をより少なくする傾向にあ
り、ブレードの圧接力を高め、かつ塗布ローラ173の
回転方向(A)に対してカウンター方向に当接させるも
のが一般的である。
【0044】各ローラ及び規制部材を支持する側板17
7は定着装置に揺動可能に支持され、一対で各ローラの
軸端部を保持し、また塗布ローラ173が定着ローラ1
3に圧接する方向にバネ178により付勢されている。
ブレード171は側板177に回動自在に支持された規
制部材支持台(以下、単に支持台とする)175に取付
けられており、支持台175はブレード171が塗布ロ
ーラ173に圧接する方向にバネ179で付勢されてい
る。
【0045】各部材の長手方向長さの関係について、図
3を用いて説明する。本実施例は、記録媒体として使用
される紙あるいはOHP用紙の最大の幅方向長さを29
7mm(A3)とした場合なので、塗布ローラ173長
さは310mmに設定し、記録媒体全域に渡って離型剤
の塗布を可能としている。
【0046】また、ブレード171は、塗布ローラ17
3の長手方向全域を規制するため、それより長く316
mmに設定している。
【0047】そして、塗布ローラ173の両端に、余剰
離型剤を供給し、ブレード171で規制しきれないとい
うことのないように、かつ、記録媒体の両端まで、離型
剤を行き渡らせるため、供給ローラ174の長手方向長
さは、297mmに設定している。
【0048】これによりブレード171に沿って塗布ロ
ーラ173端部の方向へ流れていく余剰の離型剤を減少
させることが可能であり、ブレード171は一定の力で
塗布ローラ173に圧接されているが、ローラ端部では
互いの相対的な圧力が低下し、規制力が弱まるため、記
録媒体の両端部には中央より多くの離型剤が付着するこ
とになるという現象を防止することが可能である。
【0049】以下、ブレード171周辺を図4を用いて
詳しく説明する。上述の通り、ブレード171はフッ素
ゴムからなるブレード部171aと取付金具部171b
とからなり、取付金具部171bを、ビスによって支持
台175に固定している。
【0050】本実施例では、支持台175、取付金具部
171aとも、鉄を用いている。これによれば、熱によ
り取付金具部171aが長手方向に膨張した場合、図4
に示すように、その支持台175も同様に膨張するため
ブレード部171aの反りや波打ちを防止することが可
能である。
【0051】以上説明したように、本発明によれば、定
着ローラの表面に均一に、かつ一定量の離型剤を塗布す
ることが可能となるため、離型剤によるシミ、画像流れ
等の画像不良を発生させず、離型性の向上により、ロー
ラへの記録媒体の巻き付きもなく、高品位な画像を得る
ことが可能である。
【0052】また、特に離型剤塗布部材として、表面が
ゴムで形成された塗布ローラを用いたことにより、定着
ローラとの当接部において、定着ローラ表面の離型剤を
掻き取りながら離型剤を塗布することができるので、塗
布する離型剤の量を適切な量に調節することができる。
【0053】さらに、離型剤供給部材として一本以上の
ローラを用いたことにより、簡易な構成で、均一かつ安
定した塗布ローラへの離型剤供給が可能である。
【0054】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例を図5を用いて説明する。なお、第1の実施例との
共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0055】本実施例においては、離型剤供給部材とし
てフェルト181を用いている。本実施例においても、
使用する最大記録媒体の幅方向長さは、297mm(A
3)であるため、塗布ローラ173長さは310mmに
設定し、記録媒体全域に渡って離型剤の塗布を可能とし
ている。
【0056】また、規制部材であるブレード171は、
塗布ローラ173の長手方向全域を規制するため、それ
より長く316mmに設定している。
【0057】上述供給部材としてのフェルト181は長
手方向長さは297mmに設定している。また、短手方
向の一端はパンの中の離型剤172に浸され、他端は塗
布ローラ173に圧接されている。
【0058】本実施例によれば、第1の実施例と同様の
効果を得ることが可能であるばかりでなく、離型剤17
2中のゴミや紙粉等がフェルト181でこされるため、
フェルト181を交換可能に設定しておけば、フィルタ
ーとしての効果も併せて得ることが可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、離型剤規制部材の規制可能部位の長手
方向長さを、離型剤塗布部材の塗布可能部位の長手方向
長さよりも大とし、該塗布可能部位の長手方向長さを、
使用する最大記録媒体の幅方向の長さよりも大とし、離
型剤供給部材の供給可能部位の長手方向長さを、上記最
大記録媒体の幅方向長さと等しいか、あるいはそれより
も小としたことにより、離型剤が記録媒体のの幅方向に
関して一定かつ均一に塗布され、定着ローラ及び加圧ロ
ーラの両端部に中央より多くの離型剤が付着することな
く、シミや画像汚れ等の画像不良を防止することができ
る。また、離型性が向上することにより、、記録媒体の
定着ローラへの巻き付きもなく、高品位画像を得ること
ができる。また、本出願に係る第2の発明によれば、規
制部材支持台と取付金具部を同材質にて形成したことに
より、ブレード部の反りや波打ちを防止することがで
き、上記第1の発明による効果を確実に発揮させる。
【0060】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、離型剤塗布部材として表面がゴムのローラ状の部材
を用いたことにより、離型剤塗布部材と定着ローラとの
当接部における離型剤塗布量を適切な量とすることがで
き、上記第1の発明による効果を確実に発揮させる。
【0061】また、本出願に係る第4の発明によれば、
離型剤供給部材として、1本以上のローラ状の部材を用
いたことにより、簡易な構成により離型剤塗布部材へ離
型剤を均一かつ安定して供給することができ、コストの
上昇を抑えつつ、上記第1の発明の効果を確実に発揮さ
せる。
【0062】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、離型剤供給部材として、離型剤の汲み上げが可能な
フェルト状の部材を用いたことにより、上記第1の発明
の効果を確実に発揮させるばかりでなく、離型剤中のゴ
ミや紙粉等を除去することができる。
【0063】また、本出願に係る第6の発明によれば、
互いに圧接して回動自在な定着ローラ及び加圧ローラを
備え、上記第1の発明ないし第5の発明による離型剤塗
布装置の離型剤塗布部材を、少なくとも上記定着ローラ
に当接するように配設することにより、定着ローラへの
良好な離型剤塗布が行われ、画像汚れの無い高品位な定
着画像を形成することができ、また、離型性の向上によ
り記録媒体のローラへの巻き付きがなく、故障の少ない
良好な定着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における定着装置の概略
断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における定着装置の概略
図である。
【図3】本発明の第1の実施例における、離型剤塗布部
材、離型剤供給部材、離型剤規制部材、記録媒体の各長
手方向長さの比較図である。
【図4】本発明の第1の実施例における規制部材周辺図
である。
【図5】本発明の第2の実施例における離型剤塗布装置
の概略図である。
【図6】従来例における画像形成装置の概略断面図であ
る。
【図7】従来例における定着装置の概略図である。
【図8】従来例における規制部材の変形の状態を示す図
である。
【図9】従来例における別の定着装置の概略図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 9 熱ローラ定着器(定着装置) 13 定着ローラ 14 加圧ローラ 17 離型剤塗布装置 171 ブレード(離型剤規制部材) 171a ブレード部 171b 取付用金具部 172 離型剤 173 塗布ローラ(離型剤塗布部材) 174 供給ローラ(離型剤供給部材) 175 規制部材支持台 181 フェルト(離型剤供給部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じて像担持体上に形成され
    た可視画像が転写により担持された記録媒体を、挟持し
    ながら熱及び圧力を加え、上記可視画像を該記録媒体上
    に定着せしめるローラ対の、少なく共一方に当接するよ
    うに配設され、離型剤を塗布するための離型剤塗布部材
    と、該離型剤塗布部材へ離型剤を供給する離型剤供給部
    材と、上記離型剤塗布部材の塗布量を規制する離型剤規
    制部材とを備えた離型剤塗布装置において、上記離型剤
    規制部材の規制可能部位の長手方向長さは、上記離型剤
    塗布部材の塗布可能部位の長手方向長さよりも大であ
    り、該塗布可能部位の長手方向長さは、使用する最大記
    録媒体の幅方向の長さよりも大であり、上記離型剤供給
    部材の供給可能部位の長手方向長さは、上記最大記録媒
    体の幅方向長さと等しいか、あるいはそれよりも小であ
    ることを特徴とする離型剤塗布装置。
  2. 【請求項2】 離型剤規制部材は、ゴム材質からなるブ
    レード部と、取付用金具部とからなり、該取付用金具部
    と、それを取付ける規制部材支持台を同材質にて構成し
    たこととする請求項1に記載の離型剤塗布装置。
  3. 【請求項3】 離型剤塗布部材は、表面がゴムであるロ
    ーラ状の部材であることとする請求項1または請求項2
    に記載の離型剤塗布装置。
  4. 【請求項4】 離型剤供給部材は、1本以上のローラ状
    の部材であることとする請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載の離型剤塗布装置。
  5. 【請求項5】 離型剤供給部材は、離型剤を汲み上げる
    ことが可能なフェルト状の部材であることとする請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載の離型剤塗布装置。
  6. 【請求項6】 互いに圧接しながら回動自在に配設され
    た定着ローラ及び加圧ローラと、請求項1ないし請求項
    5のいずれかに記載の離型剤塗布装置の離型剤塗布部材
    を、少なくとも該定着ローラ表面に当接するように配設
    したことを特徴とする定着装置。
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