JPH11174889A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH11174889A
JPH11174889A JP33709197A JP33709197A JPH11174889A JP H11174889 A JPH11174889 A JP H11174889A JP 33709197 A JP33709197 A JP 33709197A JP 33709197 A JP33709197 A JP 33709197A JP H11174889 A JPH11174889 A JP H11174889A
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cleaning
roll
external heating
rotator
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Masami Tomiyoshi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着用回転体(14)と外部加熱回転体(1
3)を備えた定着装置において、その定着用回転体及び
外部加熱回転体の各表面に付着するトナー等の付着物を
より効率よくかつ確実に、しかも比較的長期にわたって
安定して清掃除去することができるようにする。 【解決手段】 定着用回転体(14)と外部加熱回転体
(13)の双方の表面に当接して移動するクリーニング
部材(21)を備えるクリーニング装置(20)を設け
た。クリーニング装置(20)は、例えば、4のクリー
ニング部材(21)が定着用回転体(14)と外部加熱
回転体(13)の当接部(Q)から定着用回転体(1
4)の回転方向上流側の表面部分で当接するように配置
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の画像形成装置に使用される定着装置に係り、特に、
定着装置における定着用回転体及び外部加熱回転体の表
面を効率よく確実に清掃することを可能にした定着装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式等を利用した複写機、プリ
ンタ等の画像形成装置に使用される定着装置としては、
その画像形成装置における限られた定格消費電力の範囲
内で高速の連続定着を可能にする目的から、加熱源を内
蔵する熱定着用ロールに回転可能に当接してそのロール
表面を外部からも加熱する外部加熱ロールを備えたタイ
プのものが知られている。すなわち、この定着装置は、
その外部加熱ロールによって熱定着用ロールの表面を熱
定着に必要な温度にすばやくかつ安定して加熱保持でき
るようにし、高速の連続定着時に次々と送られてくる記
録シート上の未定着(トナー)像をその熱定着用ロール
による安定した加熱温度のもとで良好に熱定着させるよ
うにしたものである。
【0003】ところで、このような外部加熱ロールを備
えた定着装置においては、一般に、熱定着用ロールの表
面に付着したトナー、紙粉等の付着物を清掃するための
クリーニング装置が設けられているが、そのクリーニン
グ装置により除去されないトナー等の付着物が存在す
る。そして、この除去されない熱定着用ロール上の付着
物は、外部加熱ロール側に転移して付着し、定着する記
録シートの枚数が増えるにつれて外部加熱ロールの表面
に次第に蓄積される。このようにして外部加熱ロールの
表面にトナー等の付着物が蓄積されてくると、外部加熱
ロールと熱定着用ロールとの間に付着物が介在すること
により外部加熱ロールから熱定着用ロールへの熱伝達ロ
スが発生したり、また、外部加熱ロールに蓄積されたト
ナー等が熱定着用ロール側に再転移し、それが定着時の
記録シートに付着することにより画質の低下を招くとい
う問題があった。
【0004】ちなみに、従来においては、例えば、定着
ロールを外部側からのみ加熱する外部加熱ロールを備え
た定着装置として、その外部加熱ロールの外周面に接触
するエンドレスベルト、ローラ構造体等からなるクリー
ニング部材を備えたクリーニング装置を設けたものが提
案されている(特開昭53−89445号公報)。
【0005】しかし、この定着装置の場合には、まず、
クリーニング装置が外部加熱ロール側のみに設けられて
いるため、外部加熱ロール側に転移せずに定着ロールに
付着したままの付着物が発生する可能性があるという不
具合がある。また、クリーニング装置が外部加熱ロール
側のみに設けられていることに加え、そのクリーニング
部材がエンドレスベルトやローラ構造体のものを使用す
るため、比較的早くそのクリーニング性能が低下してし
まい、この結果、経時的には外部加熱ロール上の付着物
を十分に取り除くことができなくなり、そのまま外部加
熱ロール表面に蓄積したり或いは定着ロール側に再転移
してしまうという不具合がある。
【0006】また、同じく定着ロールを外部側からのみ
加熱する外部加熱ロールを備えた定着装置として、その
外部加熱ロールの外周面に一定の押圧力で接触するとと
もに、そのロールの回転軸と直行する方向に対して往復
運動するように支持されたフェルトからなるクリーニン
グ部材を備えたクリーニング装置を設けたものが提案さ
れている(特開昭54−82445号公報)。
【0007】しかし、この定着装置の場合には、前記し
た定着装置の場合と同様にクリーニング装置が外部加熱
ロール側のみに設けられていることによる不具合があ
る。しかも、クリーニング装置が外部加熱ロール側のみ
に設けられていることに加え、クリーニング部材の往復
運動機構によりその部材の外部加熱ロールと接する部分
を変えるようにしているものの、その往復運動により変
わるクリーニング部材の領域(距離)が非常に限られた
狭いものであるため、比較的早めにそのクリーニング性
能が低下してしまい、やはり、前記した定着装置の場合
と同様にクリーニング性能の低下による不具合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の各問題点を解消するためになされたもので、
その目的とするところは、定着用回転体と外部加熱回転
体を備えた定着装置として、その定着用回転体及び外部
加熱回転体の各表面に付着するトナー等の付着物をより
効率よくかつ確実に、しかも比較的長期にわたって安定
して清掃除去することができる定着装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達し得る、
本発明の定着装置は、未定着像を有する記録用シートに
圧接する定着用回転体と、この定着用回転体に回転可能
に当接してその表面を外部から加熱する外部加熱回転体
とを備えた定着装置において、前記定着用回転体と外部
加熱回転体の双方の表面に当接して移動するクリーニン
グ部材を備えるクリーニング装置を設けたものである。
【0010】このような定着装置において、上記定着用
回転体は、未定着像を有する記録シートと圧接してその
シート上のトナー像を定着できるものであれば特に制約
されることはなく、その形態についてはロール形態の
他、ベルト形態のものであってもよい。また、通常は加
熱用の回転体であるが、加圧用の回転体であっても構わ
ない。上記外部加熱回転体は、定着用回転体に回転可能
に当接するように配設されたものであればよい。その形
態については、通常、加熱源を内部に配したロール形態
であるが特に限定されない。上記記録シートは、未定着
像を担持することができるものであって、この定着装置
により未定着像の定着を行うことができるものであれ
ば、その材質や寸法形状等については特に限定されな
い。
【0011】上記クリーニング部材は、定着用回転体と
外部加熱回転体の双方の表面に当接して移動するように
配設されるものであればよい。その形態については、回
転動作による移動により清掃面が更新されるエンドレス
ベルト形態やロール形態であってもよいが、クリーニン
グ性能を長期にわたって安定して維持できるという観点
からは、送り出し及び巻き取り動作による移動により清
掃面が更新されるウェブ形態のものが好ましい。
【0012】このような定着装置によれば、1つのクリ
ーニング部材が定着用回転体の表面と外部加熱回転体の
表面に(互いに異なる部材領域、換言すれば清掃部位
が)それぞれ当接する。これにより、定着用回転体と外
部加熱回転体の双方の表面は、1つのクリーニング装置
によって一度に清掃される。
【0013】また、この定着装置においては、クリーニ
ング装置を、そのクリーニング部材が定着用回転体と外
部加熱回転体の当接部から定着用回転体の回転方向下流
側の表面部分で当接するように配置してもよいが、望ま
しくは、クリーニング部材が前記当接部から定着用回転
体の回転方向上流側の表面部分で当接するように配設す
る。
【0014】クリーニング装置を、クリーニング部材が
前記当接部から定着用回転体の回転方向上流側の表面部
分で当接するように配設した場合には、定着用回転体は
クリーニング部材に当接した後に外部加熱回転体に当接
することになり、外部加熱回転体はクリーニング部材に
当接した後の定着用回転体に当接した後、クリーニング
部材に当接することになる。これにより、定着用回転体
の表面がまずクリーニング部材により清掃されるため、
定着用回転体から外部加熱回転体へ転移付着する付着物
の量は減る。また、クリーニング部材により除去されな
い付着物があり、それが外部加熱回転体へ転移付着した
場合であっても、その付着物はクリーニング部材により
除去される。
【0015】また、この定着装置においては、そのクリ
ーニング装置が、さらに、定着用回転体とクリーニング
部材の双方の表面に当接して回転するクリーニング回転
体を備えているものであってもよい。
【0016】このクリーニング回転体は、その配置スペ
ースが確保できるのであれば、定着用回転体とクリーニ
ング部材の当接部から定着用回転体の回転上流側の部分
で当接するように配置するが、より確実で効率のよいク
リーニング性能が得られるという観点からは、定着用回
転体に対してクリーニング部材よりも先に当接する関係
になるように配置するとよい。また、このクリーニング
回転体は、定着用回転体とクリーニング部材の双方の表
面に当接して回転するものであればよく、その形態につ
いてはロール形態、ベルト形態、ウェブ形態のいずれの
ものも使用可能であるが、設置スペースが最も少なく定
着装置の大型化を回避することができる観点からは、ロ
ール形態のものが望ましい。
【0017】このクリーニング回転体をさらに備えたク
リーニング装置を設けた定着装置の場合には、定着用回
転体に対してクリーニング部材に加えてクリーニング回
転体も当接する。また、そのクリーニング回転体は、常
にクリーニング部材に当接しながら定着用回転体と当接
する。これにより、定着用回転体に対するクリーニング
装置のクリーニング性能が高まる。特に、クリーニング
装置を外部加熱回転体よりも定着用回転体の回転方向上
流側に設置した場合には、外部加熱回転体へ転移付着す
る付着物の量が激減する。
【0018】さらに、以上の各定着装置においては、外
部加熱回転体を、定着用回転体とクリーニング部材に対
して接離可能に配設するようにしてもよい。この場合に
は、一連の定着動作が終了した時点で、外部加熱回転体
を定着用回転体及びクリーニング部材の表面から離間さ
せるように構成する。さらに、この際、クリーニング部
材は、その外部加熱回転体との当接部が少なくともその
外部加熱回転体と当接する位置を通過するまで移動させ
た後に停止させるように構成するとよい。
【0019】このように外部加熱回転体が接離可能な構
成になっている場合には、所定の時期に、外部加熱回転
体を定着用回転体及びクリーニング部材の表面から離間
させることができる。これにより、例えば定着用回転体
が回転していない間等に、外部加熱回転体の定着用回転
体及びクリーニング部材との各当接部にトナー等の付着
物が固着してしまうことが防止される。さらに、この外
部加熱回転体を離間させた際に、クリーニング部材を、
その外部加熱回転体との当接部が少なくともその外部加
熱ロールと当接する位置を通過するまで移動させた後に
停止させるように構成した場合には、特に、クリーニン
グ部材で清掃除去した付着部が外部加熱回転体に固着し
てしまうことが確実に回避される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0021】◎第1の実施形態 図1は、本発明の一実施形態に係る定着装置を適用した
画像形成装置の一例を示す概略構成図である。図1にお
いて、符号1は回転可能な感光体ドラム、2は感光体ド
ラム1を一様な電位に帯電する帯電コロトロン、3は帯
電後の感光体ドラム1を画像情報に応じて露光するレー
ザ露光器、4はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の4色のトナーを保持するとともに1つのトナー供給部
を露光後の感光体ドラム1に対向させて所定の色のトナ
ーを供給するロータリ式現像器、5は感光体ドラム1と
の間の転写位置に供給された用紙Pにトナー像を転写す
る転写コロトロン、6は転写後の感光体ドラム1から残
留トナーなどを除去する清掃部材である。
【0022】そして、これらの構成部品からなる画像形
成装置部分では、感光体ドラム1を回転させた状態で、
帯電コロトロン2及びレーザ露光器3により感光体ドラ
ム上1に画像情報に応じた静電潜像を形成した後、ロー
タリ式現像器4により所定のトナーでその静電潜像を現
像して単色トナー像を形成し、しかる後、転写コロトロ
ン5により転写位置に供給される用紙P上に当該単色ト
ナー像を転写し、もって、用紙P上に未定着トナー像T
が形成されるようになっている。
【0023】また、図1において、符号7は用紙Pが転
写位置を通過できるように回転可能に配設された転写ド
ラム、8は多数の用紙Pを週湯することができる用紙ト
レイ、9は用紙Pを転写ドラム7に吸着させる吸着帯電
手段、10は用紙トレイ8から排出された用紙Pを所定
のタイミングで転写ドラム7に送り出すレジロール、1
1は転写ドラム7から用紙Pを剥離する剥離コロトロ
ン、12は未定着トナー像が形成された用紙Pを、外部
加熱ロール13により外部から加熱される加熱ロール1
4と加圧ロール15とで挟持してその未定着トナー像を
用紙Pに定着させる定着装置、16は転写ドラム7から
剥離された後の用紙Pを定着装置12に誘導して供給す
る用紙ガイド、17は定着が終了して画像が形成された
用紙Pを収容する排出トレイ、18は定着後の用紙Pを
排出トレイ14に排出する排出ロールである。上記外部
加熱ロール13は、ステンレス等の金属からなる円筒ロ
ールであり、そのロール内部に電熱ヒータ等の加熱源1
3aが設置されている。また、加熱ロール14も、その
円筒ロールの内部に電熱ヒータ等の加熱源14aが設置
されている。
【0024】そして、これらの構成部品からなる画像形
成装置部分では、用紙トレイ8から排出された用紙P
は、レジロール10から搬出されるとともに吸着帯電手
段9により帯電されることで転写ドラム7の吸着位置に
吸着された後、感光体ドラム1の転写位置において前記
トナー像が転写される。次いで、トナー像が転写された
用紙Pは、剥離コロトロン11により除電されて用紙ガ
イド13にそった方向に排出された後、定着装置12を
通過してトナー像が加熱ロール12aと加圧ロール12
bにより加熱加圧されることにより用紙上に定着される
と、最後に排出ロール15により排出トレイ14上に排
出される。これにより、用紙P上に単色の画像が形成さ
れるようになっている。
【0025】また、用紙Pにフルカラー画像を形成する
場合には、用紙Pが吸着された転写ドラム7を4回回転
させる一方で、感光体ドラム1上に各色のトナー像を順
次形成し、転写ドラム7に吸着される前記用紙P上に4
色のトナー像を重ね合わせるように転写し、用紙P上に
多色トナー像を形成する。次いで、その多色トナー像
を、前記したように定着装置12の加熱ロール12aと
加圧ロール12bにより加熱加圧することにより、用紙
P上にフルカラーの画像が定着形成されるようになって
いる。なお、用紙P上のトナーは、単色像、カラー像の
いずれの場合であっても、加熱加圧されることにより溶
融し、その後用紙Pに吸収されて冷却されることで用紙
P上に定着されるようになっている。
【0026】この実施態様に係る定着装置12には、図
2に示すように、その加熱ロール12aの表面に付着し
た溶融トナーや紙粉などを除去し、常にクリーンな状態
で未定着トナー像を加熱加圧できるようにするためのク
リーニング装置20を設けている。
【0027】図2において、21はクリーニング部材と
しての長尺なクリーニングウェブ、22はこのウェブ2
1が巻き付けられるとともにそのウェブを送り出す方向
に回転可能に配設された送り出しロール、23はウェブ
21の先端部が固定されるとともにそのウェブを巻き取
る方向に回転可能に配設された巻き取りロール、24は
ウェブ21を外部加熱ロール13よりも加熱ロール14
の回転方向上流側の表面に圧接させる位置において回転
自在に配設された第1圧接ロール、25はウェブ21を
外部加熱ロール13の第1圧接ロール24寄りの外周面
に圧接させる位置において回転自在に配設された第2圧
接ロールである。
【0028】クリーニングウェブ21は、耐熱性を有す
る不織布により形成されており、巻き取りロール23を
図示しない駆動用モータにより駆動させることにより徐
々に巻き取るように設定されている。また、第1圧接ロ
ール24と第2圧接ロール25は、いずれもその軸芯を
除く部分がスポンジ等の弾性材料にて構成されており、
ウェブ21を所定の押圧力で圧接するように支持されて
いる。
【0029】このような構成からなるクリーニング装置
20によれば、クリーニングウェブ21が図2中に示す
矢印方向に回転する加熱ロール14と外部加熱ロール1
3の双方の表面に対して圧接されていることにより、そ
のロール14,13の各表面をそれぞれ清掃される。よ
り具体的には、加圧ロール15と圧接された定着部(ニ
ップ部)を通過した加熱ロール14の表面に付着したト
ナー等の付着物は、そのロール14の表面に第1圧接ロ
ール24にて圧接されているクリーニングウェブ21に
より除去される。そして、かりに、そのウェブ21で除
去されなかった付着物が加熱ロール14に付着されたま
まで第1圧接ロール24よりも下流側で当該ロール14
に当接している外部加熱ロール13に転移付着したとし
ても、その外部加熱ロール13の表面に第2圧接ロール
25にて圧接されているクリーニングウェブ21により
除去されることになる。
【0030】従って、この定着装置12においては、加
熱ロール14の表面と外部加熱ロール13の双方の表面
が常に付着物による汚れのないクリーンな状態に保たれ
ることになる。また、このクリーニング装置20では、
クリーニングウェブ21が加熱ロール14と外部加熱ロ
ール13の当接部Qから加熱ロール14の回転方向上流
側の表面部分で当接するように配置されているため、加
熱ロール14に付着した付着物がクリーニングウェブ2
1によりほとんど取り除かれ、その清掃された後の加熱
ロール14に対して外部加熱ロール13が当接する関係
になる結果、外部加熱ロール13への付着物の転移量を
極力少なくすることができる。これにより、外部加熱ロ
ール13上に付着物が蓄積することがなくなる。そし
て、このような定着装置12を使用した画像形成装置に
おいては、従来技術の問題点として指摘したような定着
不良や付着物による画質低下を招くことなく、定格消費
電力の範囲内で高速の連続定着を行うことが十分に可能
となる。
【0031】なお、この第1実施形態においては、クリ
ーニング装置20におけるクリーニングウェブ21を外
部加熱ロール13よりも加熱ロール14の回転方向下流
側の表面において圧接するように構成することも可能で
ある。
【0032】この場合には、前記した態様のようにウェ
ブ21を加熱ロール14の回転方向上流側の表面に圧接
するように構成した場合にくらべて、トナー等の付着物
が加熱ロール14から外部加熱ロール13側に転移して
付着する量が増えるが、その外部加熱ロール13側に転
移した付着物はクリーニングウェブ21により除去され
る。そして、かりに、外部加熱ロール13上の付着物の
一部がウェブ21により取り除かれず、それが加熱ロー
ル14側に再転移したとしても、外部加熱ロール13よ
りも下流側で加熱ロール14に圧接されるウェブ21に
より除去されることになる。
【0033】◎第2の実施態様 図3は、本発明の他の実施形態に係る定着装置を示すも
のである。この定着装置12は、クリーニングロール2
6を付設したクリーニング装置20を適用した以外は前
記した第1実施形態の定着装置と同じ構成からなるもの
である。
【0034】すなわち、クリーニングロール26は、図
3に示すように、第1圧接ロール24よりも加熱ロール
14の回転方向上流側であって加熱ロール14の表面と
クリーニングウェブ21の表面とに当接する位置におい
て回転可能に配設されている。また、このクリーニング
ロール26は、ステンレス等の金属製ロールで、その表
面の離型性が加熱ロール14の表面のそれよりも低い特
性になるように構成されたものである。そして、クリー
ニングロール26は、加熱ロール14に接して図中の矢
印方向に従動回転するようになっている。
【0035】このようなクリーニングロール26が付設
されたクリーニング装置20を設けた定着装置12にお
いては、定着部を通過した後の加熱ロール14の表面が
まずクリーニングロール26により清掃される。この
際、そのクリーニングロール26は、常にクリーニング
ウェブ21に当接して清掃されつつ加熱ロール14に当
接する。これにより、加熱ロール14の表面に付着する
トナー等の付着物は、クリーニングウェブ21に清掃さ
れつつ回転するクリーニングロール24によりまず除去
される。その後は、前記した第1実施形態におけるクリ
ーニング装置20と同様のクリーニング動作が行われ
る。
【0036】従って、このクリーニングロール26を付
設したクリーニング装置20を使用した場合には、第1
実施形態の場合にくらべて、そのクリーニングロール2
6によるクリーニング作用が付加されるため、特に加熱
ロール14をより確実に清掃することができるようにな
る。また、この実施態様のようにクリーニングロール2
6として前記したごとき構成の金属ロールを使用した場
合には、加熱ロール14上の付着物のうちのトナーをそ
のクリーニングロール26により効率よく除去すること
ができ、しかも、そのロール26よりも加熱ロール14
の回転方向下流側でさらにウェブ21により、ロール2
6にて除去しきれなかったトナーとそれ以外の付着物
(例えば紙粉)を除去することができる。この結果、外
部加熱ロール13へ転移付着する付着物の量をなお一層
低減することが可能となる。
【0037】◎第3の実施態様 図4は、本発明の他の実施形態に係る定着装置を示すも
のである。この定着装置12は、外部加熱ロール13を
加熱ロール14とクリーニングウェブ21に対して接離
可能に配設した以外は前記した第1実施形態の定着装置
と同じ構成からなるものである。
【0038】すなわち、外部加熱ロール13は、図4に
示すように、加熱ロール14とクリーニングウェブ21
に対し接離可能となるように、図示しない電磁ソレノイ
ドの駆動力により図中の両矢印E,F方向にリトラクト
可能に支持されている以外は第1実施形態におけるもの
と同じ構成になっている。そして、この外部加熱ロール
13は、一連の定着動作(換言すれば、一連の画像形成
動作:1ジョブ)が終了した時点で、矢印E方向に変位
して加熱ロール14及びクリーニングウェブ21の表面
から離間するように設定されている。また、この実施形
態では、外部加熱ロール13を離間させた際に、クリー
ニングウェブ21をその外部加熱ロール13との当接部
が少なくともその外部加熱ロール13と当接する位置R
を通過するまで移動させた後に停止させるように構成し
ている。
【0039】このような支持機構からなる外部加熱ロー
ル13を備えた定着装置12においては、一連の定着動
作が終了すると、外部加熱ロール14が矢印E方向に変
位して加熱ロール14及びクリーニングウェブ21の表
面から離間する。これにより、加熱ロール14等が回転
していない間等において、外部加熱ロール13の加熱ロ
ール14及びクリーニングウェブ21との各当接部にト
ナー等の付着物が固着してしまうことが防止される。ま
た、この実施形態では、その外部加熱ロール13の離間
動作とともに、クリーニングウェブ21の清掃済みの面
が前記したように外部加熱ロール13との当接位置Rを
通過するまで移動した後に停止する。これにより、外部
加熱ロール13は離間後に再び復帰した際にはウェブ2
1の付着物が多く存在する部分と接することがなくなる
ため、クリーニングウェブ21に除去捕獲されたトナー
等の付着部が外部加熱ロール13に固着してしまうこと
をより確実に回避することができる。
【0040】なお、この第3実施態様では、前記支持機
構からなる外部加熱ロール13を第1実施形態における
定着装置に適用した場合について説明したが、前記した
第2実施形態における定着装置に適用することも勿論可
能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の定着装置
によれば、定着用回転体の表面と外部加熱回転体の表面
にそれぞれ当接するクリーニング部材を備えたクリーニ
ング装置を設けたので、その定着用回転体及び外部加熱
回転体の各表面に付着するトナー等の付着物をより効率
よくかつ確実に清掃除去することができる。しかも、定
着用回転体の表面と外部加熱回転体の表面にそれぞれ付
着する付着物を1つのクリーニング部材の異なる部位で
個別に除去することになるため、比較的長期にわたって
安定して清掃除去することができる。定着用回転体の表
面と外部加熱回転体の表面を専用に清掃するクリーニン
グ装置を別々に設ける必要がないため、不要な装置の大
型化を招くこともない。
【0042】従って、このような定着装置を使用した場
合には、従来技術の問題点として指摘したような定着不
良や付着物による画質低下を招くことがなくなり、しか
も、定格消費電力の範囲内で高速の連続定着を行うこと
が十分に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の定着装置を適用した画像形成装置の
一例を示す概略構成図である。
【図2】 図1における定着装置(第1実施形態のも
の)の要部の構成を示す拡大図である。
【図3】 第2実施形態に係る定着装置を示す概略構成
図である。
【図4】 第3実施形態に係る定着装置を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
12…定着装置、13…外部加熱ロール(外部加熱回転
体)、14…加熱ロール(定着用回転体)、15…加圧
ロール(定着用回転体)、21…クリーニングウェブ
(クリーニング部材)、26…クリーニングロール(ク
リーニング回転体)、T…未定着トナー像(未定着
像)、P…用紙(記録シート)、Q…加熱ロールと外部
加熱ロールの当接部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着像を有する記録用シートに圧接す
    る定着用回転体と、この定着用回転体に回転可能に当接
    してその表面を外部から加熱する外部加熱回転体とを備
    えた定着装置において、 前記定着用回転体と外部加熱回転体の双方の表面に当接
    して移動するクリーニング部材を備えるクリーニング装
    置を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 クリーニング装置のクリーニング部材
    が、定着用回転体と外部加熱回転体の当接部から定着用
    回転体の回転方向上流側の表面部分で当接するように配
    置されている請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 クリーニング装置が、さらに、定着用回
    転体とクリーニング部材の双方の表面に当接して回転す
    るクリーニング回転体を備えている請求項1記載の定着
    装置。
  4. 【請求項4】 外部加熱回転体が、定着用回転体とクリ
    ーニング部材に対して接離可能に配設されている請求項
    1〜3のいずれかに記載の定着装置。
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