JP5927140B2 - 定着装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置およびそれを備えた画像形成装置に関し、特に、記録材を加熱部材の表面から分離する分離部材を有する定着装置およびそれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、画像形成装置には、像担持体から記録材上に転写されたトナー像を定着させるための定着装置が備えられている。この定着装置としては、互いに当接して回転する定着ローラー(加熱部材)および加圧ローラー(加圧部材)を備えたローラー方式や、加熱部材として無端状の定着ベルトを使用するベルト方式等が知られている。例えば、ローラー方式の定着装置は、圧接される定着ローラーと加圧ローラーとのニップ部で記録材上に担持されたトナー像を加熱及び加圧して記録材に定着させている。
上記のような定着装置においては、定着ローラーと加圧ローラーとのニップ部を通過した記録材を定着ローラーの表面から分離するために分離部材を設けている。分離部材には定着ローラーの長手方向に沿って延びる分離板が設けられ、分離板は定着ローラーの表面から所定の距離を隔てて配置される。そして、分離板と定着ローラーの表面との間隔が一定に保持される。
通常、定着ローラーの表面にはシリコーンゴムなどからなる熱膨張率の大きい弾性層が用いられる。このため、例えば特許文献1では、分離部材に、定着ローラー表面の端部(記録材非通過領域)に接触するスペーサー(接触片)を設けている。セパレーター(分離板)はスペーサーと一体で構成されているので、スペーサーが定着ローラーの膨張に追従して移動するとセパレーターも移動し、セパレーターと定着ローラーの表面との間隔が一定に保持される。
特開2005−37567号公報
しかしながら、誘導加熱(IH:Induction Heating)方式などの、定着ローラー(加熱部材)が周方向に局所的に加熱される定着装置では、定着ローラーの表面温度を均一化するために、非定着動作時においても定着ローラーが回転駆動される。このため、特許文献1の構造を誘導加熱方式の定着装置に適用する場合、非定着動作時に定着ローラーを回転駆動させない定着装置に比べて、定着ローラーの表面のスペーサー(接触片)との接触部分が摩耗しやすくなる。これにより、スペーサーが徐々に定着ローラーに沈み込んで、セパレーター(分離板)と定着ローラーの表面との間隔が徐々に狭くなり、セパレーターが定着ローラーの表面を傷つける場合があるという問題点がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、加熱部材の表面が分離部材により摩耗されるのを抑制することが可能な定着装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の定着装置は、加熱部材及び加熱部材に圧接される加圧部材を有し、記録材上に担持されたトナー像を加熱及び加圧して記録材に定着させる定着部と、加熱部材と加圧部材とが圧接するニップ部にニップ圧を付与する加圧機構と、ニップ部のニップ圧を変更するニップ圧切り替え部と、ニップ部を通過した記録材を加熱部材の表面から分離する分離部材と、分離部材に加熱部材の表面から離間する方向の力を付与する離間力付与部材と、を備え、分離部材は、加熱部材の表面に対して所定の間隔を隔てて配置される分離板と、加熱部材の表面の記録材非通過領域に接触し、定着動作時における加熱部材の表面と分離板との間隔を一定に保持するための接触片と、を含み、加熱部材は回転駆動され、且つニップ圧切り替え部がニップ圧を減圧するとき、離間力付与部材はニップ圧切り替え部の動作に連動して、分離部材に加熱部材の表面から離間する方向の力を付与する。
本発明によれば、加熱部材は回転駆動され、且つニップ圧切り替え部がニップ圧を減圧するとき、離間力付与部材は分離部材に加熱部材の表面から離間する方向の力を付与する。これにより、非定着動作時などに加熱部材の表面の接触片(分離部材)との接触部分が摩耗するのを抑制することができるので、分離板が加熱部材の表面に接触して傷をつけるのを抑制することができる。
また、離間力付与部材はニップ圧切り替え部の動作に連動して、分離部材に力を付与する。これにより、離間力付与部材を駆動させるための部材を別途設けなくてもよいので、部品点数が増加したり構造が複雑になったりするのを抑制することができる。
本発明の一実施形態の定着装置を備えた画像形成装置の構造を概略的に示した断面図である。 本発明の一実施形態の定着装置の構造を示した断面図である。 本発明の一実施形態の定着装置の構造を示した斜視図である。 本発明の一実施形態の定着装置の通常加圧状態(定着動作時の状態)を示した断面図である。 本発明の一実施形態の定着装置の減圧状態(非定着動作時の状態)を示した断面図である。 本発明の一実施形態の定着装置の定着部および分離部材の構造を示した斜視図である。 本発明の一実施形態の定着装置の駆動部の通常加圧状態を示した斜視図である。 本発明の一実施形態の定着装置の駆動部の減圧状態を示した斜視図である。 本発明の一実施形態の定着装置の歯欠けギアの通常加圧時の状態を示した図である。 本発明の一実施形態の定着装置の歯欠けギアの減圧時の状態を示した図である。 本発明の一実施形態の定着装置の制御部とその周辺を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜図11を参照して、本発明の一実施形態による画像形成装置10について説明する。図1に示すように、画像形成装置10は、胴内排紙方式のタンデム型カラー複写機であり、下側の装置本体11と上側の装置本体16とを備える。
下側の装置本体11には、給紙部14と、画像形成部12と、定着装置13が配設され、また、上側の装置本体16には、原稿画像を読み取る画像読取部20が配設される。下側の装置本体11と上側の装置本体16との間には排紙空間15が形成され、この排紙空間15に定着処理後の用紙(記録材)Pが排出される。
画像形成部12は、給紙部14から給紙された用紙Pにトナー像を形成するものであり、中間転写ベルト125の回転方向の上流側から下流側へ向けてマゼンタ用ユニット12Mと、シアン用ユニット12Cと、イエロー用ユニット12Yと、ブラック用ユニット12Kとが配設される。
各画像形成ユニット12M、12C、12Y、12Kには、像担持体である感光体121が配設され、感光体121の周囲に、現像器122、露光ユニット124、帯電器123及びクリーニング装置126が配設される。
現像器122は、感光体121の右方に対向して配置され、感光体121にトナーを供給する。帯電器123は、感光体回転方向に対し現像器122の上流側であって感光体121の表面に対向して配置され、感光体121表面を一様に帯電させる。
露光ユニット124は、画像読取部20にて読み取った文字や絵柄などの画像データに基づいて、感光体121を走査露光するためのものであり感光体121の下方に設けられる。露光ユニット124には、図示しないレーザ光源、ポリゴンミラー等が設けられ、レーザ光源から出射されたレーザ光が、ポリゴンミラーを介して、帯電器123の感光体回転方向下流側から、感光体121の表面に照射される。照射されたレーザ光により、感光体121表面には静電潜像が形成され、この静電潜像が現像器122によりトナー像に現像される。
無端状の中間転写ベルト125は、駆動ローラー125aとテンションローラー125bに張架されている。駆動ローラー125aは図示しないモーターによって回転駆動され、中間転写ベルト125は駆動ローラー125aの回転によって循環駆動させられる。
この中間転写ベルト125に接触するように感光体121が中間転写ベルト125の下方で搬送方向に沿って隣り合うように配列されている。1次転写ローラー125cは、中間転写ベルト125を挟んで感光体121と対向し、中間転写ベルト125に圧接して1次転写部を形成する。この1次転写部において、中間転写ベルト125の回転とともに所定のタイミングで各感光体121のトナー像が中間転写ベルト125に順次転写される。これにより、中間転写ベルト125表面にはマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたトナー像が形成される。
2次転写ローラー113は、中間転写ベルト125を挟んで駆動ローラー125aと対向し、中間転写ベルト125に圧接して2次転写部を形成する。この2次転写部において、中間転写ベルト125表面のトナー像が用紙Pに転写される。転写後に、図示しないベルトクリーニング装置が中間転写ベルト125に残存するトナーを清掃する。
画像形成装置10内の下方には給紙部14が配設され、給紙部14には、用紙Pを収納し、挿脱自在に装置本体11に装着された用紙トレイ141が設けられる。給紙部14の左方には、用紙トレイ141からピックアップローラー142によって繰り出された用紙Pを中間転写ベルト125の2次転写部に搬送ローラー112によって搬送する第1用紙搬送路111が配設される。更に、装置本体11の左上方には、画像が形成された用紙Pに対して定着処理を行う定着装置13と、定着処理の行われた用紙を用紙排出トレイ151に搬送する第2用紙搬送路114とが配設される。
中間転写ベルト125における画像形成動作と給紙動作とのタイミングを取って、用紙Pが2次転写部に搬送される。2次転写部に搬送された用紙Pは、バイアス電位が印加された2次転写ローラー113によって、中間転写ベルト125上のトナー像を2次転写され、定着装置13に搬送される。
定着装置13は、熱源により加熱される定着ローラー131と、定着ローラー131に圧接して配設された加圧ローラー132とを備え、トナー像が転写された用紙Pを加熱及び加圧することにより定着処理を行う。トナー像が定着された用紙Pは第2用紙搬送路114を通って、排出ローラーにより用紙排出トレイ151に排出される。
定着装置13は図2に示すように、加熱部材である定着ローラー131と、加圧部材である加圧ローラー132とを備え、その他に、誘導加熱部133と温度センサー134とを備え、これらの部材は定着部を構成する。なお、図2は図1の背面側から見た状態を示しており、各部材の配置は図1と左右が逆になっている。
定着装置13は、電磁誘導加熱方式の熱源を用いた定着方式であり、定着ローラー131の外周に対向して配設される誘導加熱部133と、定着ローラー131表面の温度を検知するサーミスター等からなる温度センサー134とを備え、また、誘導加熱部133および温度センサー134は装置本体11に固定保持され、一方、定着ローラー131および加圧ローラー132は装置本体11等に回転可能に保持されている。
定着ローラー131は、円筒型ステンレスからなる基材131aと、加圧ローラー132に圧接するニップ部Nへ弾性と離型性の向上のためにシリコーンゴムスポンジからなる弾性層131dとを備え、基材131aと弾性層131dとの間に、基材側から順に断熱層131bおよび誘導発熱層131cを備える。
加圧ローラー132は、アルミニウム製の芯金からなる基材132aと、ニップ部Nへ弾性を付与するために基材132a上に形成されるシリコーンゴムからなる弾性層132bと、ニップ部Nで未定着トナー像を溶融定着する際の離型性を向上させるために弾性層132bの表面を覆うフッ素樹脂チューブからなる離型層132cとを備える。
また、定着ローラー131は、モーター等の駆動源(図略)によって回転駆動させられ、加圧ローラー132は、定着ローラー131に対してその中心方向に加圧する。これにより、定着ローラー131が回転すると、加圧ローラー132がニップ部Nにおいて同方向に従動回転する。
温度センサー134は、定着ローラー131表面の通紙領域(記録材通過領域)において軸方向(幅方向)の中央部および両端部に対向するように配置され、夫々の領域の温度を検知する。温度センサー134にて検知された温度に基づいて、誘導加熱部133の電力が制御され、定着ローラー131表面が所定の温度に保持される。
誘導加熱部133は、励磁コイル133aとホビン133bとコア133cとを備え、電磁誘導により定着ローラー131を加熱するものであり、定着ローラー131の軸方向に延びて、定着ローラー131の外周の一部を囲うように対向して配設される。
銅線からなる励磁コイル133aは、ホビン133bに巻回され、コア133cの中央部の周りを軸方向に周回するように、定着ローラー131外周の一部にわたって渦巻状に配設されている。また励磁コイル133aは、図示しない電源に接続されていて、電源から供給される高周波電流により磁束を発生させる。誘導加熱部133から発せられる磁束は、図2の紙面に平行な方向に発せられ、定着ローラー131の誘導発熱層131cを貫通する。誘導発熱層131cの磁束の周りには渦電流が生じ、渦電流が流れると、誘導発熱層131c内の電気抵抗によってジュール熱が発生して、誘導発熱層131cが発熱することになる。
定着ローラー131が誘導加熱部133によって所定の温度となるように、温度センサー134の検知する温度に基づいて電源の電力が制御される。そして、定着ローラー131が加熱され所定の温度に昇温すると、ニップ部Nで挟持された用紙Pが加熱されるとともに、加圧ローラー132にて加圧されることにより、用紙P上の粉体状態のトナーが溶融定着される。
なお、定着ローラー131は、誘導加熱部133により周方向に局所的に加熱される。このため、定着ローラー131は、表面温度を均一化するために、定着動作時のみならず、非定着動作時にも回転駆動される。
定着装置13は図3に示すように、前述の定着ローラー131、加圧ローラー132等からなる定着部30の他に、加圧機構50と、ニップ圧切り替え部60とを備える。なお、図3では説明の便宜上、定着部30、加圧機構50、ニップ圧切り替え部60のみを図示している。
定着ローラー131及び加圧ローラー132は長手方向の両端側で回転可能に支持され、加圧ローラー132の両端側には加圧機構50及びニップ圧切り替え部60が配設される。
加圧機構50は、加圧ローラー132と定着ローラー131とを圧接させ、圧接するニップ部N(図2参照)でニップ圧を発生させるものであり、第1アーム部材51と、第2アーム部材52と、弾性部材53とを備え、加圧ローラー132の両端側に一対配設される。
ニップ圧切り替え部60は、弾性部材53の付勢力を可変にしてニップ部Nのニップ圧を変更するものであり、モーター、ギア列等からなる駆動部70と、偏芯カム62と、偏芯カム62に係合するコロ61と、回転連結軸(回転軸)63とを備える。駆動部70は加圧ローラー132の右側に配設され、偏芯カム62とコロ61とは加圧ローラー132の両端側に一対配設される。回転連結軸63は両側の偏芯カム62と一体に設けられ、駆動部70の回転駆動力を右側の偏芯カム62と左側の偏芯カム62とに伝達する。これによって、ニップ圧切り替え部60は加圧ローラー132の両側の弾性部材53の付勢力を同時に変更することになる。
図4に示すように、第1アーム部材51は鉄等の金属板で所定の形状に形成される。第1アーム部材51の略中央部には、加圧ローラー132が回転可能に軸支されている。第1アーム部材51の下部には、装置本体11に固設された支軸54に嵌装する孔が形成され、第1アーム部材51は、支軸54を中心として左右方向に揺動自在に保持される。第1アーム部材51の上部は、左方向に延びる固定軸55(軸部)で形成されている。また、固定軸55の左端には平板状の第1当接部(第1係合部)51aが形成される。固定軸55には弾性部材53が巻装され、第1当接部51aには弾性部材53の一端が当接している。
第2アーム部材52は鉄等の金属板で所定の形状に形成される。第2アーム部材52の右端には、平板状をなす第2当接部(第2係合部)52aが形成される。第2当接部52aは、第1アーム部材51の第1当接部51aに対向するとともに、固定軸55に沿って左右方向に移動可能であるように、固定軸55が貫通される孔を有する。また、第2当接部52aには弾性部材53の他端が当接している。
弾性部材53は、ニップ部Nにニップ圧を付与するためのものであり、圧縮コイルスプリングからなり、圧縮された状態でその両端部を第1当接部51aと第2当接部52aに当接している。このため、第1当接部51aには左方向の付勢力が作用し、第2当接部52aには右方向の付勢力が作用する。そして、弾性部材53によって第1当接部51aと第2当接部52aとは互いに離間する方向に付勢されることになり、加圧ローラー132が定着ローラー131に圧接する。
第2アーム部材52には、引張コイルスプリングからなる離間力付与部材45の一端が係合されている。離間力付与部材45の他端は、分離部材40に係合されている。これにより、離間力付与部材45は、第2アーム部材52の動作(左右方向への移動)に連動して、分離部材40に定着ローラー131の表面から離間する方向(定着ローラー131の表面に垂直な方向)の力を付与する。
分離部材40は、ニップ部Nを通過した用紙を定着ローラー131の表面から分離するためのものである。分離部材40は、ニップ部Nを通過した用紙を定着ローラー131の表面から分離する分離板41と、定着ローラー131表面の両端の非通紙領域(記録材非通過領域)に接触する接触片42と、これらが取り付けられる本体部43と、を有する。
本体部43は図4および図6に示すように、定着ローラー131の長手方向に沿って延びるように形成されており、分離板41の裏面側が取り付けられている。本体部43の両端には、側板43aが設けられている。側板43aには、回動中心軸(図示せず)が挿入される挿入穴が形成されており、分離部材40は側板43aの挿入穴を中心として回動可能である。分離部材40は、ねじりばね等により付勢されており、側板43aの挿入穴を中心として回動されることにより、定着ローラー131に接触される。なお、分離部材40は、ねじりばね等を用いず自重により定着ローラー131に接触してもよい。
分離板41は、定着ローラー131の長手方向に沿って延びる平板状に形成されている。分離板41は、接触片42が定着ローラー131の表面に接触した状態で、定着ローラー131の表面に対して所定の間隔を隔てて配置される。分離板41の両端(非通紙領域)に、離間力付与部材45の他端が係合されている。なお、本体部43の両端に、離間力付与部材45の他端が係合されていてもよい。
接触片42は、本体部43の両端部に設けられている。接触片42は、定着動作時における定着ローラー131の表面と分離板41との間隔を一定に保持するために設けられている。接触片42は図5に示すように、非定着動作時において、ニップ圧切り替え部60および加圧機構50の動作に連動して、定着ローラー131の表面から離間される。
また、第2アーム部材52は、第2当接部52aから左側に延びて形成され、その左端部には円筒状のコロ61が回転可能に取り付けられる。
コロ61には偏芯カム62が係合する。偏芯カム62は、回転連結軸63(図3も参照)の回転中心の周りに回転可能であり、その回転中心から外周面までの距離が変化するように形成されている。偏芯カム62の外周面には、凹状の第1凹部62a及び第2凹部62bが形成される。第1凹部62aと第2凹部62bは回転中心から異なる周面位置に設けられ、第1凹部62aの回転中心からの距離は、第2凹部62bの回転中心からの距離に対して大きくなるように設定されている。第1凹部62a及び第2凹部62bはコロ61に係合可能であり、回転連結軸63が後述する駆動部70によって回転させられると、図4に示す第1凹部62aがコロ61に係合した状態と、図5に示す第2凹部62bがコロ61に係合した状態とに切り替えられる。
図4に示した状態(定着動作時)では、第2アーム部材52の第2当接部52aと第1アーム部材51の第1当接部51aとの間隔は、所定の距離にあり、弾性部材53は所定量だけ圧縮されている。図5に示した状態(非定着動作時)では、図4の状態に対して、第2アーム部材52は、右方向に変位し、第2当接部52aと第1当接部51aとの間隔は大きくなり、弾性部材53は伸長している。
従って、図5の状態では、図4の状態に比べると、弾性部材53による付勢力は小さくなり、これにともなって、ニップ部Nのニップ圧が小さくなり減圧状態となる。尚、ニップ部Nのニップ圧が小さくなるので、第1アーム部材51は支軸54を中心として右方向に僅かに揺動する。
また、図4の状態では、分離部材40の接触片42は定着ローラー131の表面に接触しており、分離板41は定着ローラー131の表面から所定の距離を隔てて配置されている。その一方、図5の状態では、離間力付与部材45により、分離部材40の接触片42が定着ローラー131の表面から離間される。
本実施形態では、偏芯カム62の第1及び第2凹部62a、62bは、その回転中心に対して互いに対向する位置(180°位相のずれた位置)に配置される。これによって、第1凹部62aがコロ61に係合した状態から、偏芯カム62を180°回転させると、第2凹部62bがコロ61に係合する。
尚、弾性部材53の付勢方向(固定軸55の軸方向)が定着ローラー131と加圧ローラー132との並び方向に略一致しているので、弾性部材53の付勢力がロスなくニップ部Nに伝えられる。
図3に示すように、偏芯カム62を正逆回転させるために、駆動部70が設けられる。図7に示すように、駆動部70は、モーター72と、モーターギア73と、ギア列74〜80と、復帰スプリング82と、装置本体11に固設される台板71とを備える。尚、図7、図8は便宜上、一部のギアをギア列から取り外して示している。
モーター72は例えばDCモーターからなり台板71に取り付けられる。モーター72が後述のモーター駆動回路によって正逆回転させられると、ギア列74〜80を介して回転連結軸63および偏芯カム62(図4参照)が正回転または逆回転する。モーター72の回転軸にはウォームギアからなるモーターギア73が取り付けられる。
ギア列74〜80は、モーターギア73に噛合するホイールからなる第1ギア74と、平歯車からなる第2ギア75、第3ギア76、第4ギア77と、平歯車からなり所定歯数の歯欠け部78aを有する歯欠けギア78と、平歯車からなる第5ギア79、第6ギア80とを有し、モーター72の回転駆動力を第1〜第4ギア74〜77、歯欠けギア78、第5ギア79、第6ギア80へと順次伝達していく。
第1及び第2ギア74、75は一体に回転軸に設けられ、台板71に回転可能に支持される。第3ギア76は第2ギア75に噛合し第4ギア77と一体に設けられる。第3及び第4ギア76、77は回転連結軸63から延びる回転軸部63aに回転可能支持される。歯欠けギア78はモーター側ギアである第4ギア77に噛合し、第5ギア79と一体に設けられるとともに台板71に回転可能に支持される。第6ギア80は第5ギア79と噛合し回転軸部63aに一体に設けられる。
ここで、モーター72が正回転するとギア列74〜80は図7の状態(定着動作時の状態)にあり、この状態からモーター72が所定の回数だけ逆回転するとギア列74〜80は図8の状態(非定着動作時の状態)に変わる。図7に示す状態は、通常加圧状態、つまり、偏芯カム62の第1凹部62aがコロ61に係合している場合(図4参照)である。図8に示す状態は、減圧状態、つまり、偏芯カム62の第2凹部62bがコロ61に係合している場合(図5参照)である。
図7に示す状態にあるギア列74〜80では、歯欠けギア78は、その歯欠け部78aの右端が第4ギア77に対向するように、配置設定される。詳しくは図9に示すように、第4ギア77は、歯欠けギア78における歯欠け部78aの右端部の歯部78bに噛み合うように、歯欠け部78aに対向している。
また、図7に示す状態からモーター72が所定の回数だけ逆回転すると、第6ギア80が180°回転するように、つまり、コロ61への係合が偏芯カム62の第1凹部62aから第2凹部62bに切り替わるように、ギア列74〜80の減速比が設定される。また、前記のギア列74〜80の減速比において、モーター72が所定の回数だけ逆回転すると、図8に示すように、歯欠けギア78は、その歯欠け部78aの左端が第4ギア77に対向するように、歯欠け部78aは所定の歯数に設定される。詳しくは図10に示すように、第4ギア77は、歯欠けギア78における歯欠け部78aの左端部の歯部78cに噛み合うように、歯欠け部78aに対向している。
図7に戻り、復帰スプリング82は、第6ギア80と台板71との間に掛けられるコイルスプリングからなり、第6ギア80及び第5ギア79を介して、歯欠けギア78に付勢力を付与している。図7に示す状態では、復帰スプリング82は第6ギア80を時計回り方向に付勢しており、モーター72が逆回転すると、復帰スプリング82は、図8に示すように第6ギア80を反時計回り方向に付勢している。図7及び図8における復帰スプリング82の各付勢力は、第6ギア80及び第5ギア79を介して、歯欠けギア78には図9のF1方向に作用し、また、歯欠けギア78には図10のF2方向に作用する。
従って、図9に示すように、モーター72の正回転によって第4ギア77が矢印B方向に回転し、第4ギア77が歯欠けギア78の歯部78bに噛合して歯欠け部78aに対向している状態において、第4ギア77が矢印B方向にさらに回転すると、歯欠けギア78には第4ギア77によって時計回り方向への回転駆動力が伝達される。しかし、歯欠けギア78には、復帰スプリング82によって、上記回転駆動力の逆方向の付勢力も作用する。このため、歯欠けギア78の歯欠け部78aが第4ギア77に対向した状態で、歯欠けギア78は空転することになる。このように、モーター72がさらに正回転しても、歯欠けギア78は空転するために、後段のギア列及び回転連結軸63を介して偏芯カム62(図4参照)は回転することなく、偏芯カム62の第1凹部62aがコロ61に係合し、通常加圧状態を保持する。
図9の状態から、モーター72が所定の回数だけ逆回転すると、第4ギア77が矢印B方向に対して反対方向に回転し、歯欠けギア78は反時計回り方向に回転する。次に、後段のギア列及び回転連結軸63を介して偏芯カム62(図4参照)は180°回転し、偏芯カム62の第2凹部62bがコロ61に係合し、図10に示す減圧状態に変わる。図10の状態では、第4ギア77が歯欠けギア78の歯部78cに噛合して歯欠け部78aに対向している。この状態において、モーター72がさらに逆回転し、第4ギア77も矢印C方向にさらに回転すると、歯欠けギア78には第4ギア77によって反時計回り方向への回転駆動力が伝達される。しかし、歯欠けギア78には、復帰スプリング82によって、上記回転駆動力の逆方向の付勢力も作用し、歯欠けギア78の歯欠け部78aが第4ギア77に対向した状態で、歯欠けギア78は空転することになる。このように、モーター72が所定の回数以上に逆回転しても、歯欠けギア78は空転するために、後段のギア列及び回転連結軸63を介して偏芯カム62(図4参照)は回転することなく、偏芯カム62の第2凹部62bがコロ61に係合し、減圧状態を保持する。
また、歯欠けギア78には復帰スプリング82によって回転駆動力と逆方向の付勢力が作用するため、モーター72の回転方向を切り替えたとき、歯欠け部78aの端部に位置する歯部78bもしくは78cが第4ギア77と噛み合う位置に配置される。従って、第4ギア77からの回転駆動力を歯欠けギア78に確実に伝達することができる。
図11はモーター72を制御する制御部とその周辺を示すブロック図である。制御部である切り替え制御部101には、モーター72を駆動させるモーター駆動回路103と、定着装置13を含めて画像形成装置10の電源をオンオフする電源スイッチ105と、電源スイッチ105のオンオフ操作、印刷モード、ジャム解除等の操作及びその表示が行われる操作パネル104が接続される。
切り替え制御部101は、マイクロコンピューター、及びRAM、ROMの記憶素子等で構成され、記憶素子に設定されたプログラムに従って、入出力を制御する。具体的には、電源スイッチ105から信号、及び操作パネル104から入力される信号に基づいて、切り替え制御部101は、モーター72が所定の回数だけ正回転または逆回転するようにモーター駆動回路103を制御する。この制御によって、定着装置13は通常加圧状態と減圧状態に切り替えられる。
電源スイッチ105からオン信号が入力されると、切り替え制御部101はモーター駆動回路103を介してモーター72を所定の回数だけ逆回転させた後、モーター72の回転を停止する。これによって、ギア列74〜80(図7参照)を介して偏芯カム62(図4参照)の第2凹部62bがコロ61に係合し、非定着動作時において定着装置13は減圧状態となる。
また、印刷モードが設定されると、操作パネル104から印刷開始信号が入力され、印刷開始信号に基づいて切り替え制御部101はモーター駆動回路103を介してモーター72を所定の回数だけ正回転させた後、モーター72の回転を停止する。これによって、ギア列74〜80(図7参照)を介して偏芯カム62(図4参照)の第1凹部62aがコロ61に係合し、定着動作時において定着装置13は通常加圧状態となる。これで定着処理が可能となる。
さらに、印刷が終了すると、印刷終了信号に基づいて切り替え制御部101はモーター駆動回路103を介してモーター72を所定の回数だけ逆回転させた後、モーター72の回転を停止することで、非定着動作時において定着装置13は減圧状態となる。
なお、定着処理中において、ジャム処理信号が操作パネル104から入力されると、切り替え制御部101はモーター駆動回路103を介してモーター72を所定の回数だけ逆回転させた後、モーター72の回転を停止する。これによって定着装置13は通常加圧状態から減圧状態となり、ジャム処理が可能となる。
本実施形態では、上記のように、定着ローラー131は回転駆動され、且つニップ圧切り替え部60がニップ圧を減圧するとき、離間力付与部材45は分離部材40に定着ローラー131の表面から離間する方向の力を付与する。これにより、非定着動作時に定着ローラー131の表面の接触片42(分離部材40)との接触部分が摩耗するのを抑制することができるので、分離板41が定着ローラー131の表面に接触して傷をつけるのを抑制することができる。
また、離間力付与部材45はニップ圧切り替え部60および加圧機構50の動作に連動して、分離部材40に力を付与する。これにより、離間力付与部材45を駆動させるための部材を別途設けなくてもよいので、部品点数が増加したり構造が複雑になったりするのを抑制することができる。
また、上記のように、非定着動作時において、ニップ圧切り替え部60がニップ圧を減圧するとき、分離部材40は定着ローラー131の表面から離間される。これにより、非定着動作時に定着ローラー131の表面の接触片42(分離部材40)との接触部分が摩耗するのをより抑制することができるので、分離板41が定着ローラー131の表面を傷つけるのをより抑制することができる。
また、非定着動作時において、ニップ圧切り替え部60はニップ圧を減圧するので、非定着動作時に定着ローラー131の表面(弾性層131d)にかかる負荷を抑制することができる。これにより、定着ローラー131の寿命を長くすることができる。
また、上記のように、離間力付与部材45は、第2アーム部材52(加圧機構50)と分離部材40とに連結されている。これにより、離間力付与部材45は、容易に、ニップ圧切り替え部60および加圧機構50の動作に連動して分離部材40に力を付与することができる。
また、上記のように、離間力付与部材45は、引張コイルスプリングである。これにより、離間力付与部材45は、容易に、分離部材40に定着ローラー131の表面から離間する方向の力を付与することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、カラー複写機に本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限らない。言うまでもなく、カラープリンター、モノクロ複写機、モノクロプリンター、デジタル複合機、ファクシミリ等の、記録材を加熱部材の表面から分離する分離部材を有する種々の画像形成装置に本発明を適用できる。
また、上記実施形態では、非定着動作時に分離部材が加熱部材の表面から離間される例について示したが、本発明はこれに限らず、非定着動作時に分離部材が加熱部材の表面から離間されなくてもよい。加熱部材の表面に対する分離部材の接触圧が減圧されれば、加熱部材の表面の摩耗を抑制することができる。
また、上記実施形態では、非定着動作時に加熱部材と加圧部材とのニップが解除されない例について示したが、本発明はこれに限らず、非定着動作時に加熱部材と加圧部材とのニップが解除されてもよい。すなわち、非定着動作時に加圧部材が加熱部材の表面から離間されてもよい。このように構成すれば、非定着動作時に加熱部材の表面にかかる負荷をより抑制することができるので、加熱部材の寿命をより長くすることができる。
また、上記実施形態では、定着動作時に加圧部材を所定のニップ圧で加熱部材に接触させ、非定着動作時に加圧部材の加熱部材に対するニップ圧を減圧させた例について示したが、本発明はこれに限らず、定着動作時に加圧部材の加熱部材に対するニップ圧を減圧させてもよい。具体的には、用紙の種類に応じて定着動作時にニップ圧が減圧されるように構成する。そして、封筒などへの定着動作時にニップ圧が減圧された状態において、分離部材の接触片が加熱部材の表面から離間しないように構成してもよい。このように構成すれば、封筒などへの定着動作時には、加熱部材の表面の摩耗を抑制しながら、封筒など(記録材)を加熱部材の表面から確実に分離することができる。
また、上記実施形態では、加熱部材をその外部から加熱した例について示したが、本発明はこれに限らず、加熱部材の内部にヒーターなどを配置し、加熱部材を内部から加熱してもよい。
また、上記実施形態では、ローラー方式の定着装置に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、加熱部材として無端状の定着ベルトを使用するベルト方式や、加熱部材は固定支持された加熱体と、この加熱体に密着して摺動する耐熱性フィルムとを有し、加熱体と加圧ローラーとを耐熱性フィルムを介して圧接させる方式の定着装置に適用してもよい。また、加熱部材側に加圧機構を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、弾性部材として圧縮コイルスプリングを用いるとともに、第1当接部と第2当接部とを互いに離間する方向に付勢する構成を示したが、本発明はこれに限らない。弾性部材として引張コイルスプリングを用いるとともに第1係合部と第2係合部とを上記実施形態とは逆に配置し、第1係合部と第2係合部とを互いに接近する方向に付勢してもよい。また、スプリング以外の弾性部材を用いてもよい。
10 画像形成装置
13 定着装置
30 定着部
40 分離部材
41 分離板
42 接触片
45 離間力付与部材
50 加圧機構
51 第1アーム部材
51a 第1当接部(第1係合部)
52 第2アーム部材
52a 第2当接部(第2係合部)
53 弾性部材
54 支軸
60 ニップ圧切り替え部
61 コロ
62 偏芯カム
63 回転連結軸(回転軸)
70 駆動部
131 定着ローラー(加熱部材)
132 加圧ローラー(加圧部材)
N ニップ部
P 用紙(記録材)

Claims (8)

  1. 加熱部材及び前記加熱部材に圧接される加圧部材を有し、記録材上に担持されたトナー像を加熱及び加圧して前記記録材に定着させる定着部と、
    前記加熱部材と前記加圧部材とが圧接するニップ部にニップ圧を付与する加圧機構と、
    前記ニップ部のニップ圧を変更するニップ圧切り替え部と、
    前記ニップ部を通過した前記記録材を前記加熱部材の表面から分離する分離部材と、
    前記分離部材に前記加熱部材の表面から離間する方向の力を付与する離間力付与部材と、
    を備え、
    前記分離部材は、前記加熱部材の表面に対して所定の間隔を隔てて配置される分離板と、前記加熱部材の表面の記録材非通過領域に接触し、定着動作時における前記加熱部材の表面と前記分離板との間隔を一定に保持するための接触片と、を含み、
    前記加熱部材は回転駆動され、且つ前記ニップ圧切り替え部が前記ニップ圧を減圧するとき、前記離間力付与部材は前記ニップ圧切り替え部の動作に連動して、前記分離部材に前記加熱部材の表面から離間する方向の力を付与し、
    前記定着動作時において、前記ニップ圧切り替え部が前記ニップ圧を減圧するとき、前記分離部材の接触片は前記加熱部材の表面に接触していることを特徴とする定着装置。
  2. 前記加圧機構は、支軸を中心に揺動自在に支持されるとともに第1係合部を有し前記加圧部材及び前記加熱部材の一方の部材を保持する第1アーム部材と、第2係合部を有する第2アーム部材と、一端が前記第1係合部に係合し、他端が前記第2係合部に係合するように配置され、前記第1係合部及び第2係合部を互いに離間又は接近させる方向に付勢することで、前記ニップ部にニップ圧を付与する弾性部材と、を含み、
    前記ニップ圧切り替え部は、前記第2アーム部材に設けられるコロと、前記コロに外周面が当接するとともに回転中心から前記外周面までの距離が変化する偏芯カムと、前記偏芯カムが固定される回転軸と、前記回転軸を回転駆動させる駆動部と、を含み、
    前記離間力付与部材は、前記加圧機構の第2アーム部材と前記分離部材とに連結されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 前記離間力付与部材は、前記加圧機構と前記分離部材とに連結されており、
    前記離間力付与部材は、引張コイルスプリングであることを特徴とする請求項またはに記載の定着装置。
  4. 加熱部材及び前記加熱部材に圧接される加圧部材を有し、記録材上に担持されたトナー像を加熱及び加圧して前記記録材に定着させる定着部と、
    前記加熱部材と前記加圧部材とが圧接するニップ部にニップ圧を付与する加圧機構と、
    前記ニップ部のニップ圧を変更するニップ圧切り替え部と、
    前記ニップ部を通過した前記記録材を前記加熱部材の表面から分離する分離部材と、
    前記分離部材に前記加熱部材の表面から離間する方向の力を付与する離間力付与部材と、
    を備え、
    前記分離部材は、前記加熱部材の表面に対して所定の間隔を隔てて配置される分離板と、前記加熱部材の表面の記録材非通過領域に接触し、定着動作時における前記加熱部材の表面と前記分離板との間隔を一定に保持するための接触片と、を含み、
    前記加熱部材は回転駆動され、且つ前記ニップ圧切り替え部が前記ニップ圧を減圧するとき、前記離間力付与部材は前記ニップ圧切り替え部の動作に連動して、前記分離部材に前記加熱部材の表面から離間する方向の力を付与し、
    前記加圧機構は、支軸を中心に揺動自在に支持されるとともに第1係合部を有し前記加圧部材及び前記加熱部材の一方の部材を保持する第1アーム部材と、第2係合部を有する第2アーム部材と、一端が前記第1係合部に係合し、他端が前記第2係合部に係合するように配置され、前記第1係合部及び第2係合部を互いに離間又は接近させる方向に付勢することで、前記ニップ部にニップ圧を付与する弾性部材と、を含み、
    前記ニップ圧切り替え部は、前記第2アーム部材に設けられるコロと、前記コロに外周面が当接するとともに回転中心から前記外周面までの距離が変化する偏芯カムと、前記偏芯カムが固定される回転軸と、前記回転軸を回転駆動させる駆動部と、を含み、
    前記離間力付与部材は、前記加圧機構の第2アーム部材と前記分離部材とに連結されていることを特徴とする定着装置。
  5. 加熱部材及び前記加熱部材に圧接される加圧部材を有し、記録材上に担持されたトナー像を加熱及び加圧して前記記録材に定着させる定着部と、
    前記加熱部材と前記加圧部材とが圧接するニップ部にニップ圧を付与する加圧機構と、
    前記ニップ部のニップ圧を変更するニップ圧切り替え部と、
    前記ニップ部を通過した前記記録材を前記加熱部材の表面から分離する分離部材と、
    前記分離部材に前記加熱部材の表面から離間する方向の力を付与する離間力付与部材と、
    を備え、
    前記分離部材は、前記加熱部材の表面に対して所定の間隔を隔てて配置される分離板と、前記加熱部材の表面の記録材非通過領域に接触し、定着動作時における前記加熱部材の表面と前記分離板との間隔を一定に保持するための接触片と、を含み、
    前記加熱部材は回転駆動され、且つ前記ニップ圧切り替え部が前記ニップ圧を減圧するとき、前記離間力付与部材は前記ニップ圧切り替え部の動作に連動して、前記分離部材に前記加熱部材の表面から離間する方向の力を付与し、
    前記離間力付与部材は、前記加圧機構と前記分離部材とに連結されており、
    前記離間力付与部材は、引張コイルスプリングであることを特徴とする定着装置。
  6. 非定着動作時において、前記ニップ圧切り替え部が前記ニップ圧を減圧するとき、前記分離部材は前記加熱部材の表面から離間されることを特徴とする請求項4または5に記載の定着装置。
  7. 前記非定着動作時において、前記加熱部材と前記加圧部材とのニップが解除されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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