JP5549906B2 - 定着装置、画像形成装置及びカラー画像形成装置 - Google Patents

定着装置、画像形成装置及びカラー画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体を加熱及び加圧して画像を記録媒体に定着させる定着装置、その定着装置を備えた画像形成装置及びカラー画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の電子写真式の画像形成装置には、紙やOHP等の記録媒体上のトナー画像を定着させる定着装置が備えられている。一般に、画像形成装置が備える定着装置には、記録媒体に熱と圧力とを加え、熱で溶かしたトナーを圧力で記録媒体に付着して定着を行う方式が広く採用されている。この種の定着装置は、ハロゲンヒータやIHコイル等の加熱手段によって加熱される定着部材と、その定着部材に所定の圧力で当接する加圧部材とを備える。画像の定着処理を行う場合は、まず、加熱手段によって定着部材を予め設定した温度閾値(以下、定着温度という)にまで加熱するリロード動作(ウォームアップ動作)を行う。そして、リロード動作を完了後、定着部材と加圧部材との間に形成される定着ニップに記録媒体を通過させることにより、記録媒体を加熱及び加圧して画像を定着するようにしている。
ところで、上記定着装置において、画像の定着処理を行う際、記録媒体によって定着部材の熱が奪われるため、連続して多くの画像の定着処理を行うと、定着部材の温度が大きく低下する。この場合、加熱手段によって定着部材を加熱して、定着部材の温度を定着温度まで回復させるが、定着部材の温度を定着温度に回復させるまでは定着処理を行うことができないといった問題があった。
そこで、下記特許文献1に記載の画像形成装置は、印刷枚数が多いときは、連続定着処理による温度低下を考慮して、定着部材の温度を高く設定することにより、定着不良が生じないようにしている。また、印刷枚数が少ないときは、定着部材の温度を低く設定することによって、リロード時間の短縮を図っている。
また、下記特許文献2に記載の定着装置は、用紙サイズ、種類、連続通紙枚数に応じて定着部材と加圧部材との間に付与する加圧力を切り換えることにより、定着部材の温度を可変させてリロード時間を短縮し、かつ定着不良を防止するようにしている。
しかしながら、上記特許文献1の画像形成装置のように、印刷枚数に応じて定着部材の設定温度を変更して連続定着処理を行うと、定着処理を行うにつれ定着部材の温度が次第に低下していくため、最初に処理する記録媒体と最後に処理する記録媒体において供給される熱量が大きく異なってしまい、画像の光沢度や定着性、記録媒体のカール量などに差が生じるといった問題がある。また、上記特許文献2の定着装置のように、用紙情報に基づいて定着部材と加圧部材との間に付与する加圧力を可変する方法は、機構が複雑になると共に、加圧力のばらつきが大きく、光沢ムラなどの画像品質のばらつきが生じる問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑み、定着性の向上とリロード時間の短縮化を図ることができる定着装置、その定着装置を備えた画像形成装置及びカラー画像形成装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、加熱手段によって加熱される定着部材と、当該定着部材に所定の圧力で当接する加圧部材とを備え、画像が形成された記録媒体を前記定着部材と前記加圧部材との間で加熱及び加圧して画像の定着処理を行う定着装置において、前記定着部材の回転を開始すると同時に前記加熱手段による加熱を開始し、前記定着部材の温度を予め設定した温度閾値になるまで加熱した後、前記定着部材の回転と前記加熱手段の加熱を継続しつつ、前記定着部材の温度を前記温度閾値のまま定着処理開始可能な状態となるまで維持しつつ予備加熱を行うように前記定着部材と前記加熱手段を制御する制御手段と、定着処理が行われる前に記録媒体の情報を取得する記録媒体情報取得手段と、少なくとも前記記録媒体情報取得手段の取得情報から得られる複数の記録媒体の連続定着処理時の熱消費量に基づいて、前記予備加熱を行う予備加熱時間を変更する予備加熱時間可変手段とを備えたものである。
記録媒体の情報に基づいて予備加熱時間を変更することにより、定着処理時の熱消費量に応じて、定着装置の蓄熱を行うことが可能である。定着処理時に多くの熱量を消費する場合は、蓄熱量を多くすることによって、定着処理時の定着部材の温度低下を抑制することができ、定着不良を防止することが可能である。しかも、本発明は、従来のように定着部材の設定温度を変更するのではなく、定着部材の温度を予め設定した温度閾値に維持したまま蓄熱量を変化させるようにしている。これにより、画像の光沢ムラや記録媒体のカール量の不均一等を抑制することができ、定着性の向上を実現することができる。また、定着処理時においてあまり熱量が消費されない場合は、予備加熱時間を短く設定することによって、リロード時間を短縮することが可能である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記加圧部材の温度を検知する加圧部材温度検知手段を備え、当該加圧部材温度検知手段の検知温度と、前記記録媒体情報取得手段の取得情報とに基づいて、前記予備加熱時間可変手段が前記予備加熱時間を変更するように構成したものである。
例えば、定着装置が待機状態に移行した後、あまり時間が経過していない場合などでは、定着装置がある程度蓄熱された状態となっているため、その後のリロードにおける予備加熱時間は少なくて済む。そのため、請求項2に係る定着装置は、記録媒体の情報を取得する以外に、加圧部材の温度を検知することによって、定着装置の蓄熱量を把握することができるようにしている。これにより、加圧部材の温度が高く、蓄熱がある程度されていると把握した場合は、予備加熱時間を短く設定して、リロード時間を短縮することが可能である。
請求項3の発明は、請求項2に記載の定着装置において、記録媒体の温度を検知する記録媒体温度検知手段、又は記録媒体の周辺の環境温度を検知する環境温度検知手段を備え、前記記録媒体温度検知手段又は前記環境温度検知手段の検知温度と、前記加圧部材温度検知手段の検知温度と、前記記録媒体情報取得手段の取得情報とに基づいて、前記予備加熱時間可変手段が前記予備加熱時間を変更するように構成したものである。
記録媒体の温度が高い場合と低い場合とでは、定着処理の際に記録媒体によって奪われる熱量が異なる。記録媒体の温度が高い場合は、定着処理時に奪われる熱量は少なくなるため、予備加熱時間を短く設定してもよい。一方、記録媒体の温度が低い場合は、定着処理時に奪われる熱量は多くなるため、予備加熱時間を長く設定しなければならない。そのため、請求項3に係る定着装置は、記録媒体の温度又は記録媒体の周辺の環境温度を検知し、検知した温度に基づいて予備加熱時間を設定するようにしている。これにより、定着装置をより精度良く蓄熱させることができ、さらなる定着性の向上とリロード時間の短縮化を図ることが可能となる。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置において、前記記録媒体情報取得手段によって取得する情報を、記録媒体の種類、記録媒体のサイズ、連続定着処理枚数の少なくとも1つに関する情報としたものである。
記録媒体の種類、記録媒体のサイズ、連続定着処理枚数の少なくとも1つに関する情報に基づいて、予備加熱時間を変更することにより、画像の光沢ムラや記録媒体のカール量の不均一等を効果的に抑制することが可能となる。
請求項5の発明は、画像形成部と定着部とを備え、前記画像形成部により画像が形成された記録媒体に対して前記定着部にて定着処理を行う画像形成装置において、前記定着部として請求項1から4いずれか1項に記載の定着装置を搭載したものである。
本発明に係る定着装置を画像形成装置に搭載可能である。
請求項6の発明は、異なる色の画像を形成する複数の画像形成部と定着部とを備え、前記画像形成部により画像が形成された記録媒体に対して前記定着部にて定着処理を行うカラー画像形成装置において、前記定着部として請求項1から4いずれか1項に記載の定着装置を搭載したものである。
本発明に係る定着装置をカラー画像形成装置に搭載可能である。
本発明によれば、定着処理時の熱消費量に応じて定着装置の蓄熱を行うことができるので、定着不良を防止することができる。しかも、本発明は、定着部材の温度を予め設定した温度閾値に維持したまま蓄熱量を変化させるようにしているため、画像の光沢ムラや記録媒体のカール量の不均一等を抑制することができる。また、定着処理時においてあまり熱量が消費されない場合は、予備加熱時間を短く設定することによって、リロード時間の短縮化を図ることが可能である。
本発明の定着装置を搭載した画像形成装置の概略構成図である。 本発明の定着装置の概略構成図である。 本発明と従来発明のそれぞれの定着装置においてリロード制御を行ったときの定着ベルトの温度変化を示すグラフである。 本発明の定着装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の定着装置を搭載したカラー画像形成装置の概略構成図である。 定着ローラと加圧ベルトを有する定着装置の概略構成図である。 定着ローラと加圧ローラを有し、加熱手段として誘導加熱部を適用した定着装置の概略構成図である。 可撓性の定着スリーブと加圧ローラを有する定着装置の概略構成図である。 定着ベルトと加圧ローラを有する定着装置の概略構成図である。 定着ベルトと加圧ベルトを有する定着装置の概略構成図である。
図1は、本発明に係る画像形成装置の実施の一形態を示す概略構成図である。図1に示す本発明の画像形成装置は、画像形成装置本体100に対して着脱可能に構成された画像形成部としてのプロセスユニット1を備える。プロセスユニット1は、静電潜像担持体としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2の表面にトナー画像を形成する現像手段としての現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード5を有している。
また、画像形成装置は、各感光体2の表面に静電潜像を形成する露光装置7と、感光体2の表面に形成されたトナー画像を記録媒体としての用紙に転写する転写装置6と、記録媒体上の画像を定着する定着装置8(定着部)と、記録媒体を供給する給紙部9を備える。
給紙部9は、複数枚の用紙Pを収容した複数の給紙カセット10、11と、各給紙カセット10,11から用紙Pを搬出する給紙ローラ12,13等を備えている。画像形成装置本体100内には、用紙Pを給紙部9から装置上部の排紙トレイ16へ案内するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて転写装置6の搬送方向上流側には、一対のレジストローラ14が配設され、搬送路Rの搬送方向下流端部には、一対の排紙ローラ15が配設されている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置の基本的動作について説明する。
感光体2を図の矢印の方向に回転させ、その感光体2の表面を帯電ローラ3によって均一な高電位に帯電させる。次いで、画像データに基づいて露光装置7から感光体2の表面にレーザビームLが照射され、照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。この感光体2の表面に形成された静電潜像の部分に、現像装置4によって帯電させたトナーを静電的に転移させトナー画像を形成(可視画像化)する。
また、複数の給紙カセット10,11のうち、1つの給紙カセットから給紙ローラ12又は13によって用紙Pが搬送路Rへ送り出される。送り出された用紙Pは、レジストローラ14によって一旦停止される。その後、レジストローラ14の駆動を再開し、感光体2上のトナー画像とタイミング(同期)をとって用紙Pを転写装置6へ搬送する。転写装置6によって、感光体2上のトナー画像が用紙Pに転写され、用紙Pは定着装置8へと送られる。そして、定着装置8によって用紙Pが加熱及び加圧され、トナー画像が用紙P上に定着される。トナー画像が定着された用紙Pは、排紙ローラ15によって排紙トレイ16に排出される。
また、転写行程を経た後の感光体2の表面に残留するトナーは、クリーニングブレード5によって除去され、感光体2の表面は図示しない除電ランプによって除電される。
次に、図2に基づいて、上記画像形成装置に搭載された定着装置8の構成について説明する。
図2に示すように、定着装置8は、主として、定着ローラ30、定着ベルト31(定着部材)、加熱ローラ32、誘導加熱部33、加圧ロー34(加圧部材)、サーモスタット35、ガイド板36、分離板37等で構成される。本定着装置は、IH加熱を用いた20〜30秒程度で定着可能温度に達する短時間昇温が可能で、かつ1分当たりの通紙枚数が30〜50枚の印刷を可能にした構成になっている。
定着ローラ30は、外径が30〜50mmで、アルミニウムやステンレス鋼(SUS)、又は鉄製の芯金30aの表面に発泡シリコンゴム等の断熱性の高い弾性層30bが2〜15mmの厚みで形成されている。定着ローラ30は、図示しない駆動部によって図2の反時計方向に回転駆動される。弾性層30bに発泡シリコンゴムを用いることで、熱伝導率を小さくし、定着ベルト31からの熱の移動を防いで見かけ上の熱容量を小さくすることが可能である。
加熱ローラ32は、外径が15〜25mmで、SUS304(ステンレス鋼)等の非磁性材料からなる300〜1000μm厚の円筒体であって、図の反時計方向に回転する。加熱ローラ32の内部には、フェライト等の強磁性材料からなる内部コア32a(コア部)が設置され、さらに定着ベルト31と内部コア32aとの間に、ステンレス鋼の表面に銅メッキ層が形成された発熱層32bが配設されている。この発熱層32bは、後述するように、交番磁界を受けて渦電流が発生し、この渦電流によってジュール熱が発生してその上に張架された定着ベルト31を加熱するようになっている。なお、この発熱層32bは、ステンレス鋼の表面に銅メッキ層が形成されたものに限らず、鉄、コバルト、ニッケル、又はこれらの合金等の磁性金属材料、ポリイミド樹脂等に銅、アルミニウム等の良導体のメッキ層を形成したものであっても良い。コア部としての内部コア32aは、定着ベルト31を介して誘導加熱部33のコイル部38に対向している。強度を確保した上で加熱ローラ32の厚みを薄くすることで、熱容量が小さくでき、短時間で所望の温度に昇温できる。
定着ベルト31は、外径が50〜80mmの無端状ベルトであり、加熱ローラ32と定着ローラ30とに張架、支持されている。定着ベルト31は、50〜200μm厚のポリイミド樹脂等からなるベース層に70〜300μmのシリコンゴム等の弾性層が設けられ、さらに表層には5〜50μmの厚さでフッ素化合物等からなる離型層(表面層)が設けられ、多層構造のエンドレスベルトになっている。定着ベルト31の離型層によって、トナー画像Tに対する離型性が担保されている。
誘導加熱部33は、コイル部38、コア39、サイドコア40、センターコア41から成るコア部、コイルガイド42等で構成される。ここで、コイル部38は、加熱ローラ32に巻装された定着ベルト31の一部を覆うように、細線を束ねたリッツ線を幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に延設したものである。コイルガイド42は、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、コイル部38、コア39、サイドコア40、センターコア41を保持する。コア39、サイドコア40、センターコア41は、いずれも、フェライト等の透磁性の高い材料からなる。コア39は、幅方向に延設されたコイル部38に対向するように設置されている。サイドコア40は、コイル部38の端部に設置されている。センターコア41は、コイル部38の中央に設置され、センターコア41を中心にリッツ線が巻回されてコイル部38が形成されている。
なお、定着装置8の「コア部」とは、電磁誘導加熱に寄与する対向する双方のコア部をいう。従って、定着装置8のコア部は、誘導加熱部33のコア39、サイドコア40、センターコア41と、加熱ローラ32に内設された内部コア32aとである。加熱ローラ32内に内部コア32aを設置することで、コア39と内部コア32aとの間に良好な磁界が形成されて、加熱ローラ32及び定着ベルト31を効率よく加熱することができる。すなわち、定着装置8の上記「コア部」は定着部材としての定着ベルトを加熱する加熱手段として機能する。
加圧ローラ34は、直径30〜50mmで、FeやAl、SUS(ステンレス鋼)等の芯金34a上に1〜10mmのフッ素ゴムやシリコンゴム等の弾性層34bを形成しており、さらに最外層には5〜50μmの厚さでフッ素化合物等からなる離型層34cで構成される。加圧ローラ34は、定着ベルト31を介して定着ローラ30に圧接して定着ニップNを形成している。
定着ベルト31と加圧ローラ34との当接部(定着ニップN)の入口側には、用紙Pを案内するガイド板36が配設されている。定着ベルト31と加圧ローラ34との当接部(定着ニップN)の出口側には、用紙Pを案内すると共に用紙Pを定着ベルト31から分離させる分離板37が配設されている。
加熱ローラ32の外周面の一部には、サーモスタット35が当接されている。サーモスタット35で検知した加熱ローラ32の温度が所定の温度を超えた場合には、サーモスタット35によって誘導加熱部33への通電が切断され、誘導加熱部33による定着ベルト31の加熱を停止する。また、定着ベルト31上には温度検知手段(定着部材温度検知手段)としてのサーミスタ43が設置されていて、定着ベルト31上の表面温度を直接的に検知して温度の制御を行っている。なお、温度検知手段としては、非接触で定着ベルト31の温度を検知するサーモパイルを用いることもできる。このように構成された定着装置8は、次のように動作する。
まず、定着ベルト31の温度を予め設定した温度閾値(以下、定着温度という)まで加熱して定着処理可能な状態にするためのリロード制御が開始される。具体的には、定着ローラ30の回転駆動によって、定着ベルト31は図2中の矢印方向に周回すると共に、加熱ローラ32の円筒体も反時計方向に回転して、加圧ローラ34も矢印方向に回転する。定着ベルト31は、通電された誘導加熱部33によって加熱される。詳しくは、コイル部38に高周波の交番電流を流すことで、コア39と内部コア32aとの間に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このとき、加熱ローラ32の発熱層32bの表面に渦電流が生じて、発熱層32bの電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、加熱ローラ32に巻装された定着ベルト31が加熱される。定着ベルト31の温度は、サーミスタ43によって検知され、その検知された温度に基づいて定着ベルト31の温度が定着温度に到達したか否かを判断する。
定着ベルト31の温度が定着温度に到達し、リロードが完了した場合、トナー画像Tが転写された用紙Pを定着ニップNに侵入させ、定着ニップNにおいて用紙P上のトナー画像Tを加熱して溶融させる。詳しくは、先に説明した作像プロセスを経てトナー画像Tを担持した用紙Pが、ガイド板36に案内されながら定着ベルト31と加圧ローラ34との間の定着ニップNに送入される。そして、定着ベルト31から受ける熱と加圧ローラ34から受ける圧力とによってトナー画像Tが用紙Pに定着されて、用紙Pは定着ベルト31と加圧ローラ34との間から送り出される。
本発明の実施例1に係る定着装置について説明する。
図3は、本発明の定着装置のリロード制御を行ったときの定着ベルトの温度変化を示すグラフである。図3において、実線は本発明のリロード制御における温度変化を示し、一点鎖線は本発明と比較するための従来発明のリロード制御における温度変化を示す。図3に示す従来発明のリロード制御は、連続定着処理による温度低下を考慮して、定着ベルトの温度を所定の定着温度Tfよりも高い温度Tupまで加熱してから、定着処理を開始する。これに対し、本発明のリロード制御は、定着ベルトを定着温度Tfまで昇温させた後、その定着ベルトの温度を維持しつつさらに加熱する予備加熱を行ってから、定着処理を開始するように構成されている。このリロード制御を行う制御手段は、例えば、定着装置を含む画像形成装置の全体動作を統括制御する制御装置等によって構成される。
また、本発明の定着装置は、定着処理を行う前に用紙の情報を取得する用紙情報取得手段(記録媒体情報取得手段)と、その用紙情報取得手段の取得情報に基づいて、上記予備加熱を行う予備加熱時間(Pt)を変更する予備加熱時間可変手段を備える。予備加熱時間可変手段は、例えば、誘導加熱部への通電を制御する制御装置等によって構成される。上記用紙情報取得手段は、ユーザが画像形成装置のコントロールパネルに入力した用紙種類や印刷枚数(連続定着処理枚数)に関する入力情報を取得する装置、用紙サイズを検知するセンサ等によって構成されている。
図4は、本発明の実施例1に係る定着装置の処理手順を示すフローチャートである。図4に示すように、画像形成装置の電源をONにした場合、又は待機モードから復帰する場合は、定着装置のリロードが開始される。具体的には、上述のように、定着ローラ30の回転駆動が開始されると同時に、誘導加熱部33の加熱が開始される。次いで、上記用紙情報取得手段によって、印刷予約がされているが否かの確認を行う(図4のS1)。ここで、印刷予約がされている場合は、用紙情報取得手段が、印刷枚数、用紙種類、用紙サイズに関する情報を取得する(図4のS2)。そして、用紙情報取得手段が取得した情報と、下記表1に示す「予備加熱時間決定テーブル」に基づいて、上記予備加熱時間可変手段が予備加熱時間を決定する(図4のS3)。
Figure 0005549906
上記表1において、(A)は用紙サイズに基づく印刷枚数の算定テーブル、(A)は印刷枚数に基づく予備加熱時間の決定テーブル、(C)は用紙種類に基づく予備加熱時間の決定テーブルを示している。詳しくは、表1(A)では、用紙サイズがA4サイズ以下の場合、印刷枚数は用紙情報取得手段が取得した(実際の)印刷枚数とされ、用紙サイズがA4を越えるサイズである場合は、印刷枚数は用紙情報取得手段が取得した印刷枚数の2倍の枚数とされる。また、表1(B)では、印刷枚数が5枚未満の場合、6枚以上であって10枚以下の場合、10枚を越える場合は、それぞれ5sec、10sec、20secが予備加熱時間とされる。また、表1(C)は、用紙が普通紙の場合、予備加熱時間の追加は無いが、中厚紙の場合や、厚紙の場合は、それぞれ5sec、10secが予備加熱時間として追加されることを示す。
例えば、A3サイズの普通紙を3枚連続して印刷する場合は、用紙サイズがA3サイズであるので、表1(A)に基づき印刷枚数は3枚×2=6枚とされる。次いで、印刷枚数が6枚とされた場合、表1(B)に基づいて、予備加熱時間は10secとされる。また、用紙種類は普通紙であるため、表1(C)に基づく用紙種類による予備加熱時間の追加はない。従って、この場合、予備加熱時間は10secと決定される。
そして、定着ベルトの温度が定着温度(Tf)に到達した後、さらに10sec間、定着ローラを回転駆動させつつ誘導加熱部によって発熱させて予備加熱を行い、定着装置のリロードが完了する(図4のS4)。その後、予約されていた印刷が開始され(図4のS5)、印刷完了後、定着装置は待機モードに移行する。
また、上記印刷予約がされているが否かの確認を行ったとき(図4のS1)、印刷予約がされていない場合は、予め設定されている予備加熱時間(固定値)としての20secが設定される(図4のS6)。そして、その設定した時間だけ予備加熱された後、待機状態に移行する。
上記表1から分かるように、本発明の実施例1に係る定着装置は、印刷枚数が多い場合、用紙サイズが大きい場合、用紙厚さが厚い場合は、定着処理によって定着ベルトから奪われる熱量が多くなるため、予備加熱時間を長く設定することにより蓄熱量を多くしている。ここでいう「蓄熱量」とは、定着部材としての定着ベルトの蓄熱量、加圧部材としての加圧ローラの蓄熱量、及びこれらの周辺部材の蓄熱量等を含む。これにより、多くの用紙を連続印刷しても定着ベルトの温度低下を抑制することができ、定着不良を防止することができる。また、図3に示すように、本発明は、従来発明と異なり、連続印刷における最初の用紙から最後の用紙までほぼ同じ定着温度で定着処理を行うことができるため、画像の光沢ムラや用紙カール量の不均一等の不具合を抑制することが可能である。一方、印刷枚数が少ない場合は、定着処理によって奪われる熱量が少ないため、予備加熱時間を短くして、リロード時間を短縮することが可能である。
本発明の実施例2に係る定着装置は、加圧ローラの温度を検知する加圧部材温度検知手段を備える。具体的には、図2示すように、加圧ローラ34の外周面の一部には、加圧部材温度検知手段としてのサーミスタ44が当接されている。なお、加圧ローラ34の温度検知手段は、非接触で温度を検知するサーモパイルであってもよい。
以下の表2に示すように、本発明の実施例2は、予備加熱時間を決定するための「予備加熱時間決定テーブル」の要素として、上記サーミスタ44で検知した加圧ローラの温度を加えている。詳しくは、表2(D)に示すように、加圧ローラの温度が30℃未満の場合は、予備加圧時間の決定に影響は無いが、30℃以上であって60℃以下の場合、60℃を越える場合は、それぞれ予備加圧時間が−3sec、−10secとされる。なお、表2において、(A)〜(C)は上記実施例1で説明した表1と同様である。つまり、実施例2に係る定着装置は、用紙情報取得手段の取得情報と、加圧部材温度検知手段の検知温度に基づいて、予備加熱時間可変手段が予備加熱時間(Pt)を変更するように構成されている。
Figure 0005549906
上記表2に基づいて、予備加熱温度を決定する方法について説明する。例えば、A3サイズの普通紙を3枚連続して印刷する場合に、加圧ローラの温度が50℃であったとする。用紙サイズがA3サイズであるので、表2(A)に基づき印刷枚数は3枚×2=6枚とされる。そして、印刷枚数が6枚とされた場合、表2(B)に基づいて、予備加熱時間は10secとされる。なお、用紙種類は普通紙であるため、表2(C)に基づく用紙種類による予備加熱時間の追加はない。さらに、このときの加圧ローラの温度が50℃であるので、表2(D)に基づいて、予備加熱時間が−3secとされる。従って、この場合、予備加熱時間は10sec−3sec=7secと決定される。
また、別の例として、A4サイズの普通紙を2枚連続して印刷する場合に、加圧ローラの温度が80℃であったとする。用紙サイズがA4サイズであるので、表2(A)に基づき印刷枚数はそのままの2枚とされる。印刷枚数が2枚である場合は、表2(B)に基づいて予備加熱時間は5secとされる。なお、この場合も、用紙種類は普通紙であるため、表2(C)に基づく用紙種類による予備加熱時間の追加はない。さらに、このときの加圧ローラの温度が80℃であるので、表2(D)に基づいて、予備加熱時間が−10secとされる。従って、この場合、予備加熱時間は5sec−10sec=−5secと算出されるが、予備加熱時間が0sec未満となった場合は0secとして決定する。
そして、実施例2に係る定着装置においても、上記決定された予備加圧時間に基づいて予備加熱を行い、定着装置のリロードが完了する。なお、実施例2に係る定着装置の基本的な処理手順は、図4のフローチャートにおいて説明した実施例1と同様である。また、実施例2に関する上記説明した構成以外の構成についても実施例1と同様であるので、詳しい説明は省略する。
実施例2に係る定着装置は、上記実施例1と同様に、定着処理によって定着ベルトから奪われる熱量が多くなる場合は、予備加熱時間を長く設定することにより蓄熱量を多くして、定着不良を防止するようにしている。しかしながら、定着装置が待機状態に移行した後、あまり時間が経過していない場合などでは、定着装置がある程度蓄熱された状態となっているため、その後のリロードにおける予備加熱時間は少なくて済む。そのため、実施例2に係る定着装置は、用紙情報を取得する以外に、加圧ローラの温度を検知することによって、定着装置の蓄熱量を把握することができるようにしている。これにより、加圧ローラの温度が高く、蓄熱がある程度されていると把握した場合は、予備加熱時間を短く設定して、リロードに必要な時間を短縮することが可能である。
本発明の実施例3に係る定着装置は、上記実施例2と同様に、加圧ローラの温度を検知する加圧部材温度検知手段を備える。さらに、実施例3に係る定着装置は、用紙の周辺環境温度を検知する環境温度検知手段も備えている。環境温度検知手段は、例えば、図1の給紙カセット11の近傍に配設された環境温度センサ45であり、この環境温度センサ45によって、各給紙カセット10,11に収容された用紙の周辺環境の温度を検知する。
以下の表3に示すように、本発明の実施例3は、予備加熱時間を決定するための「予備加熱時間決定テーブル」の要素として、さらに用紙の周辺環境温度を加えている。詳しくは、表3(E)に示すように、環境温度が15℃未満の場合は、予備加熱時間を3sec追加する。また、環境温度が15℃以上であって30℃以下の場合は、予備加圧時間の決定に影響は無いが、30℃を越える場合は、予備加圧時間が−3secとされる。なお、表3において、(A)〜(D)は上記実施例2で説明した表2と同様である。つまり、実施例3に係る定着装置は、用紙情報取得手段の取得情報と、加圧部材温度検知手段の検知温度と、環境温度検知手段の検知温度に基づいて、予備加熱時間可変手段が予備加熱時間(Pt)を変更するように構成されている。
Figure 0005549906
上記表3に基づいて、予備加熱温度を決定する方法について説明する。例えば、A4サイズの普通紙を3枚連続して印刷する場合に、加圧ローラの温度が25℃、用紙の周辺環境の温度が13℃であったとする。用紙サイズがA4サイズであるので、表3(A)に基づき印刷枚数はそのままの3枚とされる。印刷枚数が3枚である場合、表3(B)に基づいて、予備加熱時間は5secとされる。用紙種類は普通紙であるため、表3(C)に基づく用紙種類による予備加熱時間の追加はない。また、このときの加圧ローラの温度が25℃であるため、表3(D)に基づく予備加熱時間の追加もない。しかし、環境温度は13℃となっているので、表3(E)に基づいて、予備加熱時間が3sec追加される。従って、この場合、予備加熱時間は5sec+3sec=8secと決定される。
そして、実施例3に係る定着装置においても、上記決定された予備加圧時間に基づいて予備加熱を行い、定着装置のリロードが完了する。なお、実施例3に係る定着装置の基本的な処理手順は、図4のフローチャートにおいて説明した実施例1と同様である。また、実施例3に関する上記説明した構成以外の構成については、実施例2と同様であるので、詳しい説明は省略する。
実施例3に係る定着装置も、上記実施例1及び2と同様に、定着処理によって定着ベルトから奪われる熱量が多くなる場合は、予備加熱時間を長く設定することにより蓄熱量を多くして、定着不良を防止するようにしている。また、実施例3に係る定着装置は、実施例2と同様に、加圧ローラの温度を検知することによって、定着装置の蓄熱量を把握することができるため、蓄熱がある程度されていると把握した場合は、予備加熱時間を短くして、リロードに必要な時間を短縮することが可能である。
一般に、用紙の温度が高い場合と低い場合とでは、定着処理の際に定着ベルトから奪われる熱量が異なる。用紙の温度が高い場合は、定着処理の際に定着ベルトから奪われる熱量は少なくなるため、予備加熱時間を短く設定してもよい。一方、用紙の温度が低い場合は、定着処理の際に定着ベルトから奪われる熱量は多くなるため、予備加熱時間を長く設定しなければならない。そのため、実施例3に係る定着装置は、用紙の周辺環境の温度も検知して用紙の温度を推測し、検知した環境温度に基づいて、予備加熱時間を設定するようにしている。これにより、定着装置をより精度良く蓄熱させることができ、さらなる定着性の向上とリロード時間の短縮化を図ることが可能となる。
なお、実施例3に係る定着装置を搭載した画像形成装置において、上記環境温度検知手段の代わりに、用紙の温度を直接検知する用紙温度検知手段(記録媒体温度検知手段)を設けてもよい。また、上記予備加熱時間の変更は、印刷枚数(連続定着処理枚数)、用紙の種類・サイズ・重さ(坪量)、加熱ローラの温度、用紙周辺の環境の温度又は用紙温度のうち、少なくとも1つの条件に基づいて行うようにしてもよい。
以上のように、本発明によれば、用紙情報等に基づいて予備加熱時間を変更することにより、定着処理時の熱消費量に応じて、定着装置の蓄熱を行うことが可能である。定着処理時に多くの熱量を消費する場合は、蓄熱量を多くすることによって、定着処理時の定着部材の温度低下を抑制することができ、定着不良を防止することができる。しかも、本発明は、従来のように定着部材の設定温度を変更するのではなく、定着部材の温度を所定の定着温度に維持したまま蓄熱量を変化させるようにしている。これにより、画像の光沢ムラや用紙カール量の不均一等の不具合を抑制することができ、定着性の向上を実現することができる。また、定着処理時においてあまり熱量が消費されない場合は、予備加熱時間を短く設定することによって、リロード時間を短縮することが可能である。
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明の定着装置は、カラー画像形成装置にも搭載可能である。図5は、本発明の定着装置を搭載したカラー画像形成装置の概略構成図である。図5に示す画像形成装置は、異なる色の画像を形成する複数の画像形成部としての4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkを備えている。各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、像担持体としての感光体20と、感光体20の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ21と、感光体20の表面にトナーを供給する現像手段としての現像装置22と、感光体20の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード23等を有し、画像形成装置本体200に対して着脱可能に構成されている。
また、この画像形成装置は、各感光体20の表面を露光する露光手段としての露光装置24と、中間転写ベルト25等を有する転写装置と、用紙Pを収容した給紙カセット26等を有する給紙部と、定着装置27(定着部)を備える。中間転写ベルト25の内周面には、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ18が配設されている。また、中間転写ベルト25の外周面には、二次転写手段としての二次転写ローラ19が配設してある。
ここで、上記定着装置27は、互いに圧接された定着部材としての定着ローラ28と加圧部材としての加圧ローラ29を有するものである。このような定着装置においても、上述の本発明のリロード制御を適用可能である。
以下、図5に示す画像形成装置の基本的動作について説明する。
画像形成動作が開始されると、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの感光体20が図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体20の表面が帯電ローラ21によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体20の表面には、露光装置24からレーザ光がそれぞれ照射されて、それぞれの感光体20の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体20に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体20上に形成された静電潜像に、各現像装置22によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として可視像化される。
中間転写ベルト25が図の矢印で示す方向に走行駆動され、各感光体20に形成された各色のトナー画像が一次転写ローラ18の位置で中間転写ベルト25上に順次重ね合わせて転写される。かくして中問転写ベルト25はその表面にフルカラーのトナー画像を担持する。
また、中間転写ベルト25上のトナー画像とタイミングをとって、給紙カセット26から用紙Pが送り出される。そして、二次転写ローラ19の位置で、中間転写ベルト25上のトナー画像が用紙Pに一括して転写される。トナー画像が転写された用紙Pは定着手段27へと搬送され、定着ローラ28と加圧ローラ29によって用紙Pに熱と圧力が加えられてトナー画像が定着される。トナー画像が定着された用紙Pは、機外のストック部に排出される。
以上の説明は、フルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
また、本発明のリロード制御を適用可能な定着装置は、上述のものに限らない。例えば、図6〜図10に示す定着装置に本発明のリロード制御を適用することも可能である。
図6に示す定着装置は、定着部材としての定着ローラ50と、定着ローラ50を加熱する加熱手段としてのヒータ53と、加圧部材としての無端状の加圧ベルト51と、加圧ベルト51を定着ローラ50に対して所定の圧力で当接させる加圧パッド52等を備えている。この定着装置によって定着処理を行う場合は、本発明のリロード制御によってヒータ53を発熱させて定着ローラ50を加熱し、リロード完了後、定着ローラ50と加圧ベルト51との圧接部(定着ニップ)に、未定着のトナー画像Tが形成された用紙Pを通過させることによって、用紙Pを加熱及び加圧しトナー画像Tを定着させる。
図7に示す定着装置は、定着部材としての定着ローラ54と、定着ローラ54を加熱する加熱手段としての誘導加熱部(IHコイル)56と、加圧部材としての加圧ローラ55等を備える。この定着装置によって定着処理を行う場合は、本発明のリロード制御によって誘導加熱部56に通電することによって定着ローラ54を加熱し、リロード完了後、定着ローラ54と加圧ローラ55との圧接部(定着ニップ)に、未定着のトナー画像Tが形成された用紙Pを通過させることによって、用紙Pを加熱及び加圧しトナー画像Tを定着させる。
図8に示す定着装置は、定着部材としての可撓性を有する無端ベルト状の定着スリーブ57と、定着スリーブ57を加熱する加熱手段としてのヒータ59と、そのヒータ59を保持するヒータホルダ60と、加圧部材としての加圧ローラ58等を備える。この定着装置によって定着処理を行う場合は、本発明のリロード制御によってヒータ59を発熱させて定着スリーブ57を加熱し、リロード完了後、定着スリーブ57と加圧ローラ58との圧接部(定着ニップ)に、未定着のトナー画像Tが形成された用紙Pを通過させることによって、用紙Pを加熱及び加圧しトナー画像Tを定着させる。
図9に示す定着装置は、ヒータ61を内蔵した加熱ローラ62と、定着パッド63と、定着パッド63と加熱ローラ62に掛け渡された定着部材としての定着ベルト64と、ヒータ65を内蔵する加圧部材としての加圧ローラ66等を備える。加圧ローラ66は、定着パッド63に対向した位置で、定着ベルト64に対して所定の圧力で当接している。この定着装置によって定着処理を行う場合は、本発明のリロード制御によって2つのヒータ61,65を発熱させて定着ベルト64及び加圧ローラ66を加熱し、リロード完了後、定着ベルト64と加圧ローラ66との圧接部(定着ニップ)に、未定着のトナー画像Tが形成された用紙Pを通過させることによって、用紙Pを加熱及び加圧しトナー画像Tを定着させる。
図10に示す定着装置は、複数のローラ67,68及び案内部材69に掛け渡された定着部材としての定着ベルト70と、複数のローラ71,72及び案内部材73に掛け渡された加圧部材としての加圧ベルト74等を備える。加圧ベルト74は、ローラ71によって定着ベルト70に所定の圧力で当接している。また、ローラ67,71にはそれぞれ加熱手段としてのヒータ75,76が内蔵されている。この定着装置によって定着処理を行う場合は、本発明のリロード制御によって2つのヒータ75,76を発熱させて定着ベルト70及び加圧ベルト74を加熱し、リロード完了後、定着ベルト70と加圧ベルト74との圧接部(定着ニップ)に、未定着のトナー画像Tが形成された用紙Pを通過させることによって、用紙Pを加熱及び加圧しトナー画像Tを定着させる。
8 定着装置
31 定着ベルト(定着部材)
34 加圧ローラ(加圧部材)
43 サーミスタ(定着部材温度検知手段)
44 サーミスタ(加圧部材温度検知手段)
45 環境温度センサ(環境温度検知手段)
P 用紙(記録媒体)
T 画像
特開2003−186346号公報 特開2001−282041号公報

Claims (6)

  1. 加熱手段によって加熱される定着部材と、当該定着部材に所定の圧力で当接する加圧部材とを備え、画像が形成された記録媒体を前記定着部材と前記加圧部材との間で加熱及び加圧して画像の定着処理を行う定着装置において、
    前記定着部材の回転を開始すると同時に前記加熱手段による加熱を開始し、前記定着部材の温度を予め設定した温度閾値になるまで加熱した後、前記定着部材の回転と前記加熱手段の加熱を継続しつつ、前記定着部材の温度を前記温度閾値のまま定着処理開始可能な状態となるまで維持しつつ予備加熱を行うように前記定着部材と前記加熱手段を制御する制御手段と、定着処理が行われる前に記録媒体の情報を取得する記録媒体情報取得手段と、少なくとも前記記録媒体情報取得手段の取得情報から得られる複数の記録媒体の連続定着処理時の熱消費量に基づいて、前記予備加熱を行う予備加熱時間を変更する予備加熱時間可変手段とを備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記加圧部材の温度を検知する加圧部材温度検知手段を備え、当該加圧部材温度検知手段の検知温度と、前記記録媒体情報取得手段の取得情報とに基づいて、前記予備加熱時間可変手段が前記予備加熱時間を変更するように構成した請求項1に記載の定着装置。
  3. 記録媒体の温度を検知する記録媒体温度検知手段、又は記録媒体の周辺の環境温度を検知する環境温度検知手段を備え、前記記録媒体温度検知手段又は前記環境温度検知手段の検知温度と、前記加圧部材温度検知手段の検知温度と、前記記録媒体情報取得手段の取得情報とに基づいて、前記予備加熱時間可変手段が前記予備加熱時間を変更するように構成した請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記記録媒体情報取得手段によって取得する情報を、記録媒体の種類、記録媒体のサイズ、連続定着処理枚数の少なくとも1つに関する情報とした請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 画像形成部と定着部とを備え、前記画像形成部により画像が形成された記録媒体に対して前記定着部にて定着処理を行う画像形成装置において、
    前記定着部として請求項1から4いずれか1項に記載の定着装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 異なる色の画像を形成する複数の画像形成部と定着部とを備え、前記画像形成部により画像が形成された記録媒体に対して前記定着部にて定着処理を行うカラー画像形成装置において、
    前記定着部として請求項1から4いずれか1項に記載の定着装置を搭載したことを特徴とするカラー画像形成装置。
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