JP6300009B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体上に未定着画像を定着する定着装置、及び定着装置を備える画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置においては、用紙等の記録媒体に形成されたトナー画像を加熱溶融することにより、画像を記録媒体上に定着させる定着装置が用いられている。一般的に、定着装置は、ヒータ等の加熱手段に電力を供給して定着ローラや定着ベルト等の定着部材を加熱し、その熱でトナー画像を加熱溶融して記録媒体に定着する処理を行う。また、この種の定着装置では、安定した定着性を確保するために、定着部材の温度を温度検出手段によって検出し、温度検出手段からの温度情報に基づいて、加熱手段への通電を制御するフィードバック制御が広く行われている。
また、フィードバック制御の代表的なものとして、PID制御が知られている(特許文献1参照)。PID制御は、P:Proportinal(比例)、I:Integral(積分)、D:Differential(微分)の3つの組み合わせで制御するものであり、定着部材の温度と目標温度との偏差に着目し、偏差に応じて加熱手段への投入電力(通電時間)を変化させる制御である。
しかしながら、従来のPID制御等を用いたフィードバック制御では、定着部材を素早く昇温させたい場合に、加熱手段への投入電力を急激に上げることは困難であった。
本発明は、斯かる事情に鑑み、定着部材を素早く昇温させることが可能な定着装置、及びその定着装置を備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、本発明は、加熱手段と、前記加熱手段により加熱される定着部材と、前記定着部材との間にニップ部を形成する対向部材と、前記定着部材の温度を検出する温度検出手段とを備え、前記ニップ部に未定着画像を担持する記録媒体を通過させて未定着画像を記録媒体に定着する定着装置において、前記加熱手段は、前記温度検出手段による検出温度に基づいて決定された電力が投入されることにより前記定着部材を加熱する第1の加熱動作と、予め設定された電力が投入されることにより前記定着部材を加熱する第2の加熱動作とを、一印刷ジョブ中に切り換えて行うと共に、前記第1の加熱動作と前記第2の加熱動作の一方から他方への切換を行う少なくとも直前の電力投入タイミングは、両加熱動作における電力投入タイミングを規定する予め設定された制御周期に維持され、前記第1の加熱動作前記第2の加熱動作の一方から他方への前記切換を、前記予め設定された制御周期とは異なるタイミングで実行可能にしたことを特徴とする。
本発明によれば、予め設定された電力を投入する第2の加熱動作を、検出温度に基づく電力を投入する第1の加熱動作と切り換えて行うことができるので、投入電力を必要に応じて大幅に上げることができ、定着部材を素早く昇温させることが可能である。また、第1の加熱動作から第2の加熱動作への切換と、第2の加熱動作から第1の加熱動作への切換の少なくとも一方を、予め設定された制御周期とは異なるタイミングで実行可能であるので、適切なタイミングで加熱動作を切り換えて加熱を行うことが可能である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の概略構成図である。 定着装置を制御する制御部のブロック図である。 紙種に応じて設定された投入電力の一例を示す図である。 参考例に係る制御方法のフローを示す図である。 電力投入タイミングと投入電力量、及びニップ部への通紙タイミングを示す図である。 他の参考例の電力投入タイミングを示す図である。 本発明の実施形態に係る電力投入タイミングを示す図である。 本発明の他の実施形態のブロック図である。 補正電力の一例を示す図である。 投入電力を補正する場合の制御の一例を示す図である。 他の定着装置の概略構成図である。 さらに他の定着装置の概略構成図である。 別の定着装置の概略構成図である。 さらに別の定着装置の概略構成図である。 従来のPID制御による電力制御を示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。
図1に示す画像形成装置1は、カラーレーザープリンタであり、その装置本体の中央には、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的に、各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備える。なお、感光体5は、ドラム状のものの他に、ベルト状のものを採用することも可能である。また、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cにおいては符号を省略している。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、転写体としての無端状のベルト部材から構成される中間転写ベルト30を有する。中間転写ベルト30は、二次転写バックアップローラ32とクリーニングバックアップローラ33とテンションローラ34によって張架されている。これらのローラ32〜34のうち、二次転写バックアップローラ32が回転することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するように構成されている。
4つの感光体5に対向した位置に、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31が配設されている。各一次転写ローラ31はそれぞれの位置で中間転写ベルト30の内周面を押圧しており、中間転写ベルト30の押圧された部分と各感光体5とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。また、各一次転写ローラ31は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト30を介して二次転写バックアップローラ32に対向した位置に、二次転写ローラ36が配設されている。この二次転写ローラ36は中間転写ベルト30の外周面を押圧しており、二次転写ローラ36と中間転写ベルト30とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。また、二次転写ローラ36は、一次転写ローラ31と同様に、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト30を介してクリーニングバックアップローラ33に対向した位置には、ベルトクリーニング装置35が配設されている。
画像形成装置本体の上部には、補給用のトナーを収容する4つのトナーボトル2Y,2M,2C,2Kを着脱可能なボトル収容部2が設けられている。各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kと上記各現像装置7との間には、図示しない補給路が設けてあり、この補給路を介して各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kから各現像装置7へトナーが補給されるようになっている。
画像形成装置本体の下部には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを搬出する給紙ローラ11等が設けてある。なお、用紙Pは、厚紙、はがき、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等を含む。また、記録媒体として、OHPシートやOHPフィルム等を用いることも可能である。
また、画像形成装置本体内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、搬送タイミングを計って用紙を二次転写ニップへ搬送するタイミングローラとしての一対のレジストローラ12が配設されている。
一方、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置20が配設されている。また、搬送路Rの用紙搬送方向下流端には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。また、装置本体の上面部には、装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14が設けてある。
続いて、図1を参照して、作像動作について説明する。
作像動作が開始されると、各作像部4Y,4M,4C,4Kの感光体5が図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、それぞれの感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、中間転写ベルト30を張架する二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動することにより、中間転写ベルト30が図の矢印で示す方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、一次転写ニップにおいて形成された上記転写電界によって、各感光体5上のトナー画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。かくして、中間転写ベルト30の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。
また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、それぞれ、クリーニング装置8によって除去される。次いで、各感光体5の表面が図示しない除電装置によって除電作用を受け、その表面電位が初期化されて次の画像形成に備えられる。
画像形成装置の下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10から用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ12によって搬送を一旦停止される。
その後、所定のタイミングでレジストローラ12の回転駆動を開始し、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ニップに達するタイミングに合わせて、用紙Pを二次転写ニップへ搬送する。このとき二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。あるいは、二次転写バックアップローラ32に対しトナーの帯電極性と同極性の転写電圧を印加することにより、中間転写ベルト30上のトナー画像を用紙Pに転写するようにしてもよい。また、用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置20へと搬送され、定着装置20によってトナー画像が用紙Pに定着される。その後、用紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
次に、図2に基づき、上記定着装置20の構成について説明する。
図2に示すように、定着装置20は、定着部材としての定着ベルト21と、定着ベルト21との間にニップ部Nを形成する対向部材としての加圧ローラ22と、加圧ローラ22と対向する位置で定着ベルト21の内周面に接触するニップ形成部材23と、ニップ形成部材23を支持する補強部材24と、加熱手段としてのヒータ25と、ヒータ25の熱を定着ベルト21に伝える伝熱部材26と、加圧ローラ22を定着ベルト21へ加圧する加圧手段27と、定着ベルト21の表面温度を検出する温度検出手段としての温度センサ28とを備えている。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。定着ベルト21の材質は、耐熱性樹脂、耐熱性ゴム、又はこれらの複合体などである。詳しくは、定着ベルト21は、その内周面21a側から、基材層、弾性層、離型層が順次積層されていて、その全体の厚さが1mm以下に設定されている。定着ベルト21の基材層は、層厚が30〜100μmであって、ニッケル、ステンレス等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム等のゴム材料で形成されている。このような弾性層を設けることで、ニップ部Nにおける定着ベルト21の表面に微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナー画像Tに均一に熱が伝わり、柚子肌画像の発生が抑制される。
また、定着ベルト21の離型層は、層厚が5〜50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PI(ポリイミド)、PEI(ポリエーテルイミド)、PES(ポリエーテルサルファイド)等の材料で形成されている。定着ベルト21の直径は15〜120mmになるように設定するのが適当である。なお、本実施形態では、定着ベルト21の直径が30mm程度に設定されている。
加圧ローラ22は、直径が30〜40mm程度であって、芯材としての中空構造の芯金上に弾性層を形成したものである。加圧ローラ22の弾性層は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。さらに、弾性層の表層にPFA、PTFE等から成る薄肉の離型層を設けることもできる。弾性層を発泡性シリコーンゴムなどのスポンジ状の材料で形成した場合は、ニップ部Nに作用する加圧力を減ずることができるため、この加圧力によるニップ形成部材23の撓みを軽減することができる。また、弾性層をスポンジ状の材料で形成することで、加圧ローラ22の断熱性が高められ、定着ベルト21の熱が加圧ローラ22側に移動しにくくなるため、定着ベルト21の加熱効率が向上する。
ニップ形成部材23は、その幅方向両端部において定着装置20の図示しない側板に固定支持されている。ニップ形成部材23は、液晶ポリマー等の耐熱樹脂材料等で構成される。ニップ形成部材23と、定着ベルト21との間に、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の弾性部材を設けることにより、ニップ部Nにおいて用紙Pの表面の微小な凹凸にベルト表面が追従して、用紙P上の未定着トナー画像Tに均一に熱が伝わり柚子肌画像の防止に効果がある。ニップ形成部材23は、加圧ローラ22側の面が加圧ローラ22の曲率にならうように断面形状が凹状に形成されている。これにより、用紙Pは加圧ローラ22の曲率にならうようにニップ部Nから排出されるため、定着工程後の用紙Pが定着ベルト21に付着して分離しないような不具合を抑止することができる。なお、ニップ形成部材23の加圧ローラ22側の面を平面状に形成したり、平面から凹形状に連続的に変化するように形成したりすることもできる。ニップ形状を任意の形状とすることによって、ニップ部Nの形状が用紙Pの画像面に対してほぼ平行となる場合には、用紙Pにシワが発生するのを防止する効果がある。また、凹状の断面形状に近づけることによって、定着ベルト21と用紙Pとの密着性が高くなり、定着性が向上する。さらに、ニップ部Nの出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるため、ニップ部Nから排出された用紙Pを定着ベルト21から容易に分離することができる。
伝熱部材26は、肉厚が0.2mm以下のパイプ状部材である。伝熱部材26の材料としては、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属熱伝導体(熱伝導性を有する金属)を用いることができる。伝熱部材26の肉厚を0.2mm以下に設定することで、定着ベルト21(伝熱部材26)の加熱効率を向上することができる。伝熱部材26は、ニップ部Nを除く位置で定着ベルト21の内周面に近接もしくは接触するように形成され、ニップ部Nの位置には内部に凹状に形成されると共に開口部が形成された凹部が設けられている。ここで、常温時における定着ベルト21と伝熱部材26とのギャップ(ニップ部Nを除く位置のギャップである。)は、0mmより大きく2mm以下とすることが好ましい。これにより、伝熱部材26と定着ベルト21とが摺接する面積が大きくなって定着ベルト21の磨耗が加速する不具合を抑止すると共に、伝熱部材26と定着ベルト21とが離れ過ぎて定着ベルト21の加熱効率が低下する不具合を抑止することができる。さらに、伝熱部材26が定着ベルト21に近設されることで、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度維持されるため、定着ベルト21の変形による劣化・破損を軽減することができる。
また、伝熱部材26と定着ベルト21との摺動抵抗を低下させるために、伝熱部材26の摺接面を摩擦係数の低い材料で形成したり、定着ベルト21の内周面21aにフッ素を含む材料からなる表面層を形成したりすることもできる。なお、図2では、伝熱部材26の断面形状がほぼ円形になるように形成したが、伝熱部材26の断面形状が多角形になるように形成することもできる。また、加熱源からの熱をベルト部材に均一に伝達し、かつ駆動時のベルト部材の走行安定性を確保する手段が別途用意されている場合には、伝熱部材26を有さず、定着ベルト21を直接加熱する方式の定着装置を構成することも可能である。その場合は、定着装置全体としての熱容量の内、伝熱部材26の熱容量が排除されるため、より昇温性能や省エネ性能に優れた定着装置を構成できる利点がある。
また、伝熱部材26は、その幅方向両端部が定着装置20の図示しない側板に固定支持されている。そして、伝熱部材26は、ヒータ25の輻射熱(輻射光)により加熱されて定着ベルト21を加熱する。すなわち、伝熱部材26がヒータ25によって直接的に加熱されて、伝熱部材26を介して定着ベルト21がヒータ25によって間接的に加熱されることになる。なお、ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21表面に対向する接触式サーミスタ等の温度センサ28によるベルト表面温度の検出結果などに基づいて行われる。温度センサ28は、非接触式サーミスタ及び非接触のサーモパイルを用いても良い。また、このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。図2では、ヒータ25の例としてハロゲンヒータを用いているが、熱源の種類はハロゲンヒータに限定されるものではなく、例えば誘導加熱方式の熱源を有するものやセラミックヒータを用いた定着装置であってもよい。
補強部材24は、ニップ形成部材23を加圧ローラ22の加圧力に抗して支持するものである。補強部材24は、幅方向の長さがニップ形成部材23と同等になるように形成されていて、その幅方向両端部が定着装置20の図示しない側板に固定支持されている。そして、補強部材24がニップ形成部材23、定着ベルト21介して加圧ローラ22に当接することで、ニップ部Nにおいてニップ形成部材23が加圧ローラ22の加圧力を受けて大きく変形する不具合を抑止している。なお、補強部材24は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。
また、ヒータ25がハロゲンヒータなど輻射熱を利用して加熱する方式の熱源である場合には、補強部材24におけるヒータ25に対向する面の一部又は全部に、断熱部材を設けたり、BA処理(光輝焼鈍処理)や鏡面研磨処理を施したりすることもできる。ヒータ25から補強部材24に向かう輻射熱(補強部材24を加熱する熱)が伝熱部材26の加熱に用いられることになるために、定着ベルト21(伝熱部材26)の加熱効率がさらに向上することになる。
加圧ローラ22には、不図示の駆動機構の駆動ギヤに噛合するギヤが設置されていて、加圧ローラ22は図2中の矢印方向(時計回り)に回転駆動される。また、加圧ローラ22は、その幅方向両端部が定着装置20の不図示の側板に軸受を介して回転自在に支持されている。なお、加圧ローラ22の内部には、ハロゲンヒータ等の熱源を設けることもできる。また加圧ローラ22の弾性層を発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部Nに作用する加圧力を減ずることができるため、ニップ形成部材23に生じる撓みを軽減することができる。さらに、加圧ローラ22の断熱性が高められて、定着ベルト21の熱が加圧ローラ22側に移動しにくくなるため、定着ベルト21の加熱効率が向上する。また、図2では、定着ベルト21の直径が加圧ローラ22の直径と同等になるように形成したが、定着ベルト21の直径が加圧ローラ22の直径よりも小さくなるように形成することもできる。その場合、ニップ部Nにおける定着ベルト21の曲率が加圧ローラ22の曲率よりも大きくなるため、ニップ部Nから排出される用紙Pが定着ベルト21から分離され易くなる。また、定着ベルト21の直径が加圧ローラ22の直径よりも大きくなるように形成することもできるが、定着ベルト21の直径と加圧ローラ22の直径との関係によらず、加圧ローラ22の加圧力が伝熱部材26に作用しないように構成されている。
加圧手段27は、加圧レバー37と、偏芯カム38と、加圧スプリング39等で構成されている。加圧レバー37は、その一端側に設けられた支軸37aを中心として、定着装置20の図示しない側板に回転可能に支持されている。加圧レバー37の長手方向中央部は、加圧ローラ22の図示しない軸受に当接している。また、加圧レバー37の他端側には加圧スプリング39が接続され、さらに加圧スプリング39に取り付けられた保持板に偏芯カム38が当接している。
偏芯カム38が図示しない駆動源によって回転すると、加圧レバー37が支軸37aを中心に回転して、加圧ローラ22が図2の矢印Xの方向に移動する。通常の定着動作時においては、偏芯カム38の回転方向の姿勢が図2に示す状態で保持されることで、加圧ローラ22は定着ベルト21を加圧し、所望のニップ部Nが形成された状態となっている。これに対し、用紙のジャム処理時や待機時においては、偏芯カム38の回転方向の姿勢が図2に示す状態から180度回転した状態となり、加圧ローラ22が定着ベルト21から離れる方向に移動してニップ部Nが減圧される。このように、用紙のジャム処理時や待機時においてニップ部Nが減圧されることで、ジャム化した用紙の除去作業を行いやすくなり、また、待機時に加圧ローラ22が長時間加圧されることによる塑性変形が抑制される。
続けて、上記定着装置20の基本動作について、簡単に説明する。
画像形成装置本体の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されると共に、加圧ローラ22が図2中の時計回りに回転駆動を開始する。これにより、定着ベルト21は、加圧ローラ22との摩擦力によって、図2中の反時計回りに従動回転する。
その後、図1に示す給紙トレイ10から用紙Pが給送されて、二次転写ローラ36の位置で、用紙P上に未定着のトナー画像が担持(転写)される。図2に示すように、未定着のトナー画像Tが担持された用紙Pは、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印A1方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ22のニップ部Nに送入される。
そして、伝熱部材26(又はヒータ25)によって加熱された定着ベルト21による熱と、定着ベルト21と加圧ローラ22との間の加圧力とによって、用紙Pの表面にトナー画像Tが定着される。その後、ニップ部Nから送り出された用紙Pは、図2中の矢印A2方向に搬送され、機外に排出される。こうして、定着装置20における一連の定着プロセスが完了する。
ここで、従来のフィードバック制御による定着装置の温度制御について説明する。
図16は、従来から一般的に用いられているPID制御による電力制御を示す図である。
PID制御では、定着部材の温度T1と目標温度T0との温度差が大きい場合、ヒータへの投入電力(デューティ)を大きくして発熱させる(比例制御)。その後、定着部材の温度T1が目標温度T0に近づいてくると、定着部材の温度T1が目標温度T0を超えないように、投入電力を小さくする(微分制御)。そして、定着部材の温度T1と目標温度T0との差をなくすように投入電力が調整される(積分制御)。
このように、PID制御では、定着部材の温度と目標温度の温度差(温度リップル)を小さくするように投入電力を制御するが、定着部材と温度が目標温度に近い状態にあるときは、投入電力を大幅に増大させて加熱することができない。従って、定着部材と温度が目標温度に近い状態にあるときは、図16に示すように投入電力の上げ幅が緩やかになり、ニップ部に用紙が進入したタイミングに合わせて定着部材の温度を素早く上昇させることは困難である。また、所定温度に維持された定着装置に用紙が進入すると、用紙によって定着部材の熱が奪われて定着部材の温度が低下するが、PID制御では、温度センサがその温度変化を検知するまでには多少の時間がかかるため、結果的に定着部材の温度が一時的に落ち込んでしまう虞がある。また、近年、ウォームアップタイムの短縮や省エネなどの目的で、低熱容量の薄い定着部材を用いた定着装置においては、加熱手段の出力に対する定着部材の温度変化(昇温)の追従性が良くなってきている。このため、従来のPID制御では、斯かるタイプの定着装置に対して、より対応が困難となることが予想される。
そこで、本発明に係る定着装置では、上記のような課題に対し以下のように対応している。
以下、本発明に係る定着装置の特徴部分について説明する。
図3は、定着装置を制御する制御部のブロック図である。
制御部40は、画像形成装置本体に設けられたCPUやメモリーなどから構成されており、第1の加熱動作制御部41、第2の加熱動作制御部42、切換部43を備える。
第1の加熱動作制御部41は、温度センサ28による定着ベルトの検出温度に基づいて投入電力を決定し、この決定された電力をヒータ25に投入することにより、ヒータ25が第1の加熱動作を行うように制御する。本実施形態では、PI制御によって第1の加熱動作を行う。PI制御は、PID制御の簡易型であり、P:Proportinal(比例)、I:Integral(積分)の2つの組み合わせで制御する。なお、PI制御の代わりにPID制御を用いてもよい。具体的に、PI制御では、ヒータ25への投入電力〔Duty(n)〕を下記式(1)により算出する。
Duty(n)=Duty(n−1)+kp{T(n−1)−T(n)}
+ki{Taim−T(n)}・・・・・式(1)
式(1)中、Duty(n−1)は前回の算出電力、T(n)は今回の定着ベルトの検出温度、T(n−1)は前回の定着ベルトの検出温度、Taimは定着ベルトの目標温度、kpは比例係数、kiは積分係数である。
ここでは、投入電力を、単位時間当たりの通電時間の割合(=デューティ)で算出している。例えば、投入電力が50%の場合、制御周期の半分だけ電力を投入する。なお、投入電力の制御は、通電時間の制御でなく、電流値や電圧値、あるいは電力値を変更することで行ってもよい。
第2の加熱動作制御部42は、予め設定された電力をヒータ25投入することにより、ヒータ25が第2の加熱動作を行うように制御する。第2の加熱動作における投入電力は、上記第1の加熱動作における投入電力とは異なり、温度センサ28による定着ベルトの検出温度とは関係なく設定される。具体的に、この投入電力は、用紙の種類、例えば、サイズ、坪量又は厚さ等に応じて設定される。
図4に、紙種に応じて設定された投入電力の一例を示す。
この例では、薄紙、普通紙1、普通紙2、中厚口、厚紙の各紙種に応じて、投入電力を設定している。薄紙から厚紙へ次第に厚さが増すほど、ニップ通紙時に紙が定着ベルトから奪う熱量が多くなり、定着ベルトに必要な熱量が多くなるため、投入電力を大きく設定している。
切換部43は、レジストセンサ15からの用紙検出情報に基づき、第1の加熱動作と第2の加熱動作とを切り換える。レジストセンサ15は、レジストローラ12の用紙搬送方向上流側近傍に設けられており(図1参照)、給紙トレイ10から供給された用紙を検出する記録媒体供給検出手段である。レジストセンサ15としては、揺動可能に設けられたフィラー等から成る接触式のものでもよいし、透過型又は反射型の光学式センサを用いた非接触式のものであってもよい。
以下、本発明の実施形態に係る定着装置の制御方法を説明する前に、参考例の制御方法について説明する。
図5は、参考例に係る制御方法のフローを示す図、図6は、電力投入タイミングと投入電力量、及びニップ部への通紙タイミングを示す図である。
印刷開始指示があると、定着装置では定着処理を行うための制御が開始され、まず、第1の加熱動作(PI制御)を行われるようにヒータの制御が開始される(図5のS1)。上記のように、第1の加熱動作では、定着ベルトの温度を検出し、この情報を上記式(1)に入力して投入電力を決定する。
その後、給紙ローラによって給紙が開始され(図5のS2)、用紙が上記レジストセンサ15によって用紙が検出されると、レジスト信号(用紙検知信号)を発し、レジスト信号からのタイムカウントが開始される(図5のS3)。
ここでタイムカウントされるのは、レジスト信号のタイミングから用紙の先端が定着装置のニップ部に進入するまでの時間t1と、レジスト信号のタイミングから用紙の後端が定着装置のニップ部から排出されるまでの時間t2である。これらの時間t1、t2をカウントすることで、ニップ部における通紙中のタイミングを把握できる(図6参照)。なお、ニップ部からの用紙の排出タイミングは、定着装置の用紙搬送方向下流側近傍に、定着装置からの用紙の排出を検出する記録媒体排出検出手段としての出口センサ29を設け(図1参照)、この出口センサ29からの検出情報に基づき把握するようにしてもよい。
そして、カウント開始から時間t1が経過したか否かを制御部40が確認し(図5のS4)、時間t1が経過すると(ニップ部における通紙が開始されると)、切換部43が第1の加熱動作から第2の加熱動作へ切り換える(図5のS5)。第2の加熱動作では、図4のテーブルを参照し、紙種に応じて予め設定されている電力をヒータへ投入する。また、定着装置に供給される用紙の種類は、使用者等が操作部で指定することによって判別してもよいし、用紙の種類を検出する検出手段を設けてもよい。この検出手段としては、例えば、用紙の剛性を検知するものを適用可能である。用紙の剛性はその種類(材質や厚さ等)によって異なるので、用紙の種類ごとに予め剛性を測定しておき、それらと検出手段によって検出した剛性とを比較・照合することで用紙の種類を判別することが可能である。
その後、カウント開始から時間t2が経過したか否かを制御部40が確認し(図5のS6)、時間t2が経過すると(ニップ部における通紙が終了すると)、切換部43が第2の加熱動作から第1の加熱動作へ切り換える(図5のS7)。
その後、ニップ部から排出された用紙が印刷ジョブの最後の用紙であるか否かを制御部40が確認し、最後の用紙ではない場合、つまり、次に印刷する用紙がある場合は、次の用紙の給紙ステップを開始する(図5のS2)。そして、それ以降に印刷される用紙に対しても、上記と同様の加熱動作の切換制御が行われる。一方、ニップ部から排出された用紙が最後の用紙である場合は、定着処理の制御を終了する。
以上のように、参考例に係る定着装置では、レジスト信号に基づいて、一印刷ジョブ中に、第1の加熱動作と第2の加熱動作を切り換えてヒータを発熱させる。すなわち、図6に示すように、第2の加熱動作H2は、主として、ニップ部の通紙タイミングに対応して実行される。一方、第1の加熱動作H1は、主として、ニップ部への通紙開始前や通紙終了後のタイミングに対応して実行される。なお、ここでいう「一印刷ジョブ中」とは、記録媒体給送手段(給紙ローラ)によって最初の記録媒体の給送が開始されるときから、最後の記録媒体の後端が定着装置のニップ部から排出されるときまでをいう。また、一枚しか印刷しない場合は、一枚の記録媒体の給送開始から当該記録媒体のニップ部からの排出までである(以下、同様である。)。
そして、通紙タイミングに対応して行われる第2の加熱動作においては、定着ベルトの検出温度とは関係なく予め設定された電力が投入されるので、従来のフィードバック制御(図16)に比べて、投入電力を大幅に上げることができる(図6)。これにより、ニップ部への通紙タイミングに対応して定着ベルトを素早く昇温させることができ、定着ベルトの温度落ち込みを抑制することが可能である。
一方、第1の加熱動作H1において投入される電力は、定着ベルトの検出温度に基づいて決定される電力である。従って、ニップ部への通紙開始前や通紙終了後は、定着ベルトの検出温度に基づいて投入電力が制御されることで、定着ベルトの温度が目標温度に対して大きく上昇するオーバーシュートが抑制され、温度を安定させることが可能である。
図7は、他の参考例の電力投入タイミングを示す図である。
一般的に、ヒータに電力を投入したタイミングから、ヒータが発熱し、その熱が定着ベルトの表面に伝達されるまでには、一定の時間を要する。この電力投入開始からこれに起因して定着ベルトの表面温度が上昇し始めるまでに要する時間を、以下「伝熱時間」と称する。この伝熱時間は、定着部材の厚さや熱伝導率などによって変わるが、第2の加熱動作によって投入される電力による熱を用紙の先端位置から付与できるようにするには、用紙の先端がニップ部に進入するタイミングよりも伝熱時間分以前に電力投入を開始しなければならない。
そこで、図7に示す例では、定着ベルトの伝熱時間Zを考慮し、第1の加熱動作H1から第2の加熱動作H2への切換タイミング(第2の加熱動作H2における最初の電力投入タイミング)を、ニップ部の通紙開始よりも伝熱時間Z分以前の制御周期で行うようにしている。なお、図7において、点線で示す電力投入タイミングは、比較のために示す伝熱時間Zを考慮せずに設定した電力投入タイミング(図6に示すタイミング)である。図7に示す例では、図6に示す例よりも、レジスト信号からのカウント時間t3,t4を短くし、一制御周期分早いタイミングで、第2の加熱動作H2への切換及び第1の加熱動作H1への切換を行っている。このように、第2の加熱動作H2への切換タイミングを、用紙の先端がニップ部に進入するタイミングよりも伝熱時間Z分以前に行うことで、第2の加熱動作H2によって投入される電力による熱を用紙の先端位置から付与することが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る定着装置の制御方法を説明する。
図8は、本発明の実施形態に係る電力投入タイミングを示す図である。
上記図7に示す例では、伝熱時間Zを考慮して第2の加熱動作を早めて行うようにしているが、さらに望ましくは、投入された電力に起因する熱が、用紙先端のニップ部への進入タイミングに一致するように付与されるのがよい。このように制御できれば、不必要に速いタイミングでの電力投入を防止でき、過剰な温度上昇の抑制と、省エネ性をさらに向上させることが可能である。しかしながら、電力投入のタイミングは、制御周期ごとに行われるので、伝熱時間Zを考慮した最適な電力投入タイミングと一致するとは限らない。
そこで、本発明の実施形態に係る制御方法では、図8に示すように、第2の加熱動作H2への切換タイミングが、伝熱時間Zを考慮した最適な電力投入タイミングαと一致するように、制御周期をリセットできるようにしている。すなわち、第1の加熱動作H1と第2の加熱動作H2の電力投入タイミングは基本的に予め設定された制御周期によって規定されているが、その制御周期が伝熱時間Zを考慮した最適な電力投入タイミングαと一致しない場合は、第2の加熱動作H2への切換タイミング(第2の加熱動作における最初の電力投入タイミング)を、予め設定された制御周期とは異なるタイミングで実行する。
これにより、例えば、予め設定された制御周期が400msecであったとしても、第2の加熱動作H2への切換を、この制御周期に拘束されることなく、400msec中の100msecや200msec、又は300msecの時点、あるいはそれ以外のタイミングで行うことができる。この第2の加熱動作H2への切換タイミングは、用紙サイズや搬送速度などに応じて適宜設定されたレジスト信号からの時間t5をカウントすることで把握することが可能である。なお、本実施形態における制御フローは上記参考例と基本的に同様であるので説明を省略する。
上記のように、制御周期をリセットできるようにすることで、制御周期が伝熱時間Zを考慮した最適な電力投入タイミングαと一致しない場合であっても、第2の加熱動作H2への切換タイミングを、前記最適な電力投入タイミングαに一致させることができる。具体的には、第2の加熱動作H2への切換タイミングを、用紙の先端がニップ部に進入するタイミングよりも伝熱時間Z分だけ前のタイミングαにすればよい。なお、図8において、点線で示す電力投入タイミングは、比較のために示す、制御周期をリセットしないタイミング(図7に示すタイミング)である。
さらに、本実施形態では、第1の加熱動作H1への切換タイミング(第2の加熱動作の終了タイミング)も、予め設定された制御周期とは異なるタイミングで実行可能にしている。従って、第1の加熱動作H1への切換タイミングを、予め設定された制御周期に拘束されることなく、用紙の後端がニップ部から抜け出るタイミングよりも伝熱時間Z分だけ前のタイミングβに一致させることができる。これにより、第2の加熱動作H2を、伝熱時間Zを考慮した最適なタイミングβで終了させることが可能である。また、第1の加熱動作H1への切換タイミングも、用紙のサイズや搬送速度などに応じて適宜設定された時間t6をカウントすることで把握することが可能である。
以上のように、本発明の実施形態では、上記参考例と同様の効果に加え、第2の加熱動作への切換と第1の加熱動作への切換を、予め設定された制御周期とは異なるタイミングで行うことができるので、第2の加熱動作で供給される熱を、用紙に対して伝熱時間を加味して最適なタイミングで付与できる。その結果、不必要な加熱を防止できるようになり、過剰な温度上昇の抑制と省エネ性の向上を実現可能である。
また、このような制御周期のリセットは、加熱手段としてハロゲンヒータを備える定着装置に対して特に有効である。ハロゲンヒータは、その応答性により、例えば10msec等の細かい制御周期では制御しにくく、それ故、制御周期に基づいて電力投入すると、最適な電力投入タイミングとの間でずれが生じやすい。しかし、斯かる加熱手段を用いた定着装置においても、上記のように制御周期をリセットすることで、最適なタイミングで電力を投入することができるようになり、大きな効果を期待できる。
また、本発明は、上記参考例と同様に、第2の加熱動作によって予め設定された電力を投入することができるので、投入電力を必要に応じて大幅に上げることができ、定着ベルトを素早く昇温させることが可能である。
この点につき、PID制御やPI制御を用いた従来のフィードバック制御においても、例えば、定着ベルトの目標温度を上げることで、意図的に算定される投入電力を大きくして、ヒータの発熱量を上げることが可能である。しかし、本発明に係る制御方法はこれとは異なる。本発明に係る制御方法は、第2の加熱動作を第1の加熱動作(PI制御)とは独立して行うことで、定着ベルトの検知温度やこれと目標温度との相対関係に関係なく、予め設定された電力を投入し、定着ベルトの素早い昇温を実現するものである。従って、一印刷ジョブ中、画像定着に適した目標温度を変更する必要はなく、第1の加熱動作と第2の加熱動作との切換においても目標温度の変更は行わない。
図9は、本発明の他の実施形態のブロック図である。
図9に示す実施形態では、制御部40が、上記と同様の第1の加熱動作制御部41と、第2の加熱動作制御部42と、切換部43に加えて、補正部44を備える。補正部44は、第2の加熱動作において予め設定された電力を必要に応じて補正する。具体的に、補正部44は、温度センサ28による定着ベルトの検出温度と、定着ベルトの画像定着に適した温度である目標温度との差〔(検出温度)−(目標温度)〕に基づいて電力の補正を行う。
図10に、補正電力の一例を示す。
図10に示す補正電力は、図4に示す予め設定された基本電力に対して加算又は減算する電力である。すなわち、実際に投入される電力=基本電力+補正電力となる。例えば、紙種が薄紙の場合、図4より基本電力は450Wとなる。そして、温度差が−7℃であった場合は、図10より補正電力が+50Wとなるので、実際に投入される電力は、基本電力に補正電力を加算した500W(450W+50W)となる。このように、温度差が負の値の場合は、定着ベルトの温度を目標温度まで上げるために、熱量が多く必要となるので、基本電力に補正電力を加えて投入電力を大きくする。反対に、温度差が正の値の場合は、投入電力はあまり必要ないので、基本電力から補正電力を減算して投入電力を小さくする。
なお、図10に示す温度差の範囲と補正電力との関係は、ある紙間で用紙を搬送し、ある蓄熱状態となっている場合の一例である。紙間や蓄熱状態が変わると、適切な投入電力も変わるので、各温度差範囲における補正電力を変更するのが好ましい。補正電力の変更は、例えば、図10に示すようなテーブルを紙間や蓄熱状態に応じて複数用意してもよいし、ある紙間である蓄熱状態のときの1つのテーブルを基にして、紙間や蓄熱状態が変わったときに、補正係数を乗算して補正電力を変更してもよい。
図11に、投入電力を補正する場合の制御の一例を示す。
なお、図11では、比較のために、補正を行わない場合の投入電力量を点線で示している。
第2の加熱動作における投入電力の補正は、定着ベルトの検出温度と目標温度との差、紙間、蓄熱状態の情報に基づき、制御周期ごとに補正電力を決定して行う。例えば、図11に示すように、第2の加熱動作H2における最初の電力投入の結果、ある程度蓄熱された場合は、それ以降の投入電力を段階的に低下させて、定着ベルトの温度が上がりすぎるのを抑制することが可能である。また、2枚目以降の通紙に対しては、1枚目の通紙時よりも蓄熱された状態であるので、最初の投入電力を1枚目の通紙のときよりも低くなるように補正する。また、紙間が狭くなった場合も、それまでと同様の電力を投入すると、定着ベルトの温度が上がりすぎる場合があるので、適宜電力の補正を行うのが望ましい。なお、投入電力の補正は図11に示す例に限らない。上記条件以外に、用紙の温度や搬送速度などの種々の要因に基づいて、投入電力を適宜補正することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
特に、本発明は、ウォームアップタイムの短縮や省エネなどのために、低熱容量の薄い定着部材(厚みが300μm以下の定着ベルト又は定着ローラ)を用いた構成において、顕著な効果を期待できる。斯かるタイプの定着装置においては、加熱手段の出力に対する定着部材の温度変化(昇温)の追従性が良い。このため、本発明を適用することにより、必要なタイミングで素早く温度上昇させることができるので、用紙の搬送タイミングに対して昇温のタイミングを合わせやすく、高品質の定着性が得られると共に、省エネ効果も期待できる。
定着ベルトを用いた構成としては、上述の実施形態のもの以外に、例えば、図12〜図15に示すものがある。
図12に示す定着装置は、定着ベルト51と、定着ベルト51の外周面に接触する加圧ローラ52と、加圧ローラ52と対向する位置で定着ベルト51の内周面に接触するニップ形成部材53と、ニップ形成部材53を支持する補強部材54と、定着ベルト51を加熱するハロゲンヒータ55と、ハロゲンヒータ55からの輻射熱を定着ベルト51へ反射する反射部材56とを備えている。
この構成では、定着ベルト51の内周側に上述の実施形態のような伝熱部材を配置しておらず、ハロゲンヒータ55からの輻射熱によって定着ベルト51を直接加熱できるようにしている。これにより、さらなるウォームアップ時間(電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定の温度までに要する時間)や、ファーストプリント時間(印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間)の短縮化を図れる。また、この場合、ハロゲンヒータ55から補強部材54側に放射された輻射熱が反射部材56よって定着ベルト51へ反射されることで、定着ベルト51に照射される光量を多くすることができ、定着ベルト51をさらに効率良く加熱することができる。加えて、ハロゲンヒータ55からの輻射熱が補強部材54等に伝達されるのを抑制することができるので、より一層の省エネルギー化も図れる。また、補強部材54にハロゲンヒータ55からの輻射熱(光)を通過させる孔(図示省略)を設け、通過した輻射熱(光)によりニップ形成部材53を加熱するようにしてもよい。さらに、ニップ形成部材53を、アルミニウムや銅等の熱伝導率の高い材質で構成することによって、ニップ部においてより効果的に加熱できるようにしてもよい。
図13に示す定着装置は、加熱手段として面状発熱体57を用いている。面状発熱体57は、セラミックヒータなどである。面状発熱体57は、定着ベルト58と加圧ローラ59とが接触するニップ部の位置で定着ベルト58の内周面に接触するように補強部材60によって支持されている。ここでは、面状発熱体57及び補強部材60がニップ形成部材としての機能を兼ねている。このように面状発熱体57を配置することで、この構成では、定着ベルト58をニップ部の位置で局所的に加熱することが可能である。
図14に示す定着装置は、電磁誘導加熱手段61を用いるものである。電磁誘導加熱手段61は、定着ベルト62の外周側に配置された励磁部材としてのコイル部63と、コイル部63から発生した磁界を外部に漏らさないように定着ベルトの発熱層に導くフェライトコア64と、定着ベルト62の内周側に配置された感温磁性体65とを有する。図示しない高周波電源部からコイル部63に高周波交番電流を流すことで、交番磁界が形成され、定着ベルト62の発熱層と感温磁性体65とに渦電流が生じてこれらの部材が電磁誘導加熱される。なお、図14に示す構成においても、図12に示す定着装置と同様に、定着ベルト62の内周側には、加圧ローラ66と協働してニップ部を形成するニップ形成部材67と、ニップ形成部材67を支持する補強部材68とが配置されている。
図12〜図14に示す定着装置は、上述の実施形態と同様に、定着ベルトが一軸を中心に回転するタイプ、すなわち、複数のローラ等で張架された二軸以上を中心に回転するものではないフリーベルトタイプの定着装置であるが、本発明を適用可能な定着装置は斯かるタイプの定着装置に限らない。
例えば、図15に示すような、定着ベルト69を、定着ローラ70と、加圧パッド71と、面状発熱体72及びこれを支持する補強部材73を用いて張架したタイプにも、本発明を適用可能である。図15に示す定着装置では、面状ヒータ72を加圧ローラ74に対向する位置には配置していない。代わりに、定着ローラ70と加圧パッド71を加圧ローラ74に対向するように配置し、ニップ部の幅を広く確保している。斯かるタイプの定着装置は、用紙と定着ベルト69との接触領域を大きく確保することができるので、用紙搬送速度の速い高速定着装置においても、用紙に対して熱を十分に与えることが可能である。
また、本発明に係る定着装置を搭載する画像形成装置は、図1に示すものに限らない。その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等にも、本発明に係る定着装置を搭載可能である。
20 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 加圧ローラ(対向部材)
23 ニップ形成部材
25 ヒータ(加熱手段)
28 温度センサ(温度検出手段)
40 制御部
41 第1の加熱動作制御部
42 第2の加熱動作制御部
43 切換部
44 補正部
H1 第1の加熱動作
H2 第2の加熱動作
N ニップ部
P 用紙(記録媒体)
特開平11−282308号公報

Claims (15)

  1. 加熱手段と、前記加熱手段により加熱される定着部材と、前記定着部材との間にニップ部を形成する対向部材と、前記定着部材の温度を検出する温度検出手段とを備え、
    前記ニップ部に未定着画像を担持する記録媒体を通過させて未定着画像を記録媒体に定着する定着装置において、
    前記加熱手段は、前記温度検出手段による検出温度に基づいて決定された電力が投入されることにより前記定着部材を加熱する第1の加熱動作と、
    予め設定された電力が投入されることにより前記定着部材を加熱する第2の加熱動作とを、
    一印刷ジョブ中に切り換えて行うと共に、
    前記第1の加熱動作と前記第2の加熱動作の一方から他方への切換を行う少なくとも直前の電力投入タイミングは、両加熱動作における電力投入タイミングを規定する予め設定された制御周期に維持され、前記第1の加熱動作前記第2の加熱動作の一方から他方への前記切換を、前記予め設定された制御周期とは異なるタイミングで実行可能にしたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記第1の加熱動作から前記第2の加熱動作への切換と、前記第2の加熱動作から前記第1の加熱動作への切換の両方を、前記予め設定された制御周期とは異なるタイミングで実行可能にした請求項に記載の定着装置。
  3. 前記第2の加熱動作を、少なくとも前記ニップ部の記録媒体通過中に対応して行う請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記第1の加熱動作から前記第2の加熱動作への切換を、記録媒体の先端が前記ニップ部に進入するタイミングよりも、電力投入開始からこれに起因して定着部材の表面温度が上昇し始めるまでに要する時間分だけ前に行う請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記第2の加熱動作から前記第1の加熱動作への切換を、記録媒体の後端が前記ニップ部から抜け出るタイミングよりも、電力投入開始からこれに起因して定着部材の表面温度が上昇し始めるまでに要する時間分だけ前に行う請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記第2の加熱動作における投入電力を、その電力投入タイミングごとに変更可能とした請求項1から5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記第2の加熱動作における投入電力を、前記温度検出手段による検出温度と一印刷ジョブ中の前記定着部材の目標温度との差に基づいて補正可能とした請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記第1の加熱動作と前記第2の加熱動作の切換を、一印刷ジョブ中に前記定着部材の目標温度を変えずに行う請求項1から7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記第2の加熱動作を、前記第1の加熱動作と独立して行う請求項1から8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記第2の加熱動作における投入電力を、記録媒体の種類に応じて設定した請求項1から9のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 前記記録媒体の種類は、記録媒体のサイズ、坪量又は厚さである請求項10に記載の定着装置。
  12. 前記加熱手段は、ハロゲンヒータである請求項1から11のいずれか1項に記載の定着装置。
  13. 前記定着部材は、一軸を中心に回転する無端状の定着ベルトであり、
    前記対向部材と対向する位置で前記定着ベルトの内周面に接触するニップ形成部材を備える請求項1から12のいずれか1項に記載の定着装置。
  14. 前記定着部材は、厚みが300μm以下のものである請求項1から13のいずれか1項に記載の定着装置。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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