JP2002116658A - 定着装置の制御方法 - Google Patents

定着装置の制御方法

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JP2002116658A
JP2002116658A JP2000310190A JP2000310190A JP2002116658A JP 2002116658 A JP2002116658 A JP 2002116658A JP 2000310190 A JP2000310190 A JP 2000310190A JP 2000310190 A JP2000310190 A JP 2000310190A JP 2002116658 A JP2002116658 A JP 2002116658A
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Japan
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fixing device
surface temperature
fixing
heating roller
temperature
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JP2000310190A
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Yukio Yamamoto
幸生 山本
Junichi Matsuno
順一 松野
Taichiro Yamashita
太一郎 山下
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置の制御方式において、連続印刷時に
安定した制御が可能であり、複数のプリンタを並列動作
させたときにも効率の高い制御を可能にする。 【解決手段】 通紙スケジューラ7で通紙タイミングや
定着に要する熱量を演算予測し、通紙タイミングに対し
て熱伝達の遅延時間分先行して、定着に必要な熱量を加
えることにより、温度センサ3の検出温度を適正温度に
維持して制御の安定化を図る。また、定着装置シミュレ
ータ8によって予測した定着ローラ1の表面温度tsを
目標値としてフィードバック制御することにより、フィ
ードフォワード制御のタイミングのずれによる温度変動
が発生しても、余分なフィードバック制御を行わずに安
定した制御が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は定着装置の制御方法
に係り、特に、記録媒体に保持された未定着画像を加熱
および加圧によって定着させるレーザープリンタやカラ
ーレーザープリンタなどの定着システムに好適な制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスにおけるドキュメントの出力に
は、レーザープリンタが一般的に用いられており、近年
ではドキュメントのカラー化に伴って、カラーレーザー
プリンタでの出力も増加している。
【0003】レーザープリンタでは、感光体上にレーザ
ービームで形成した潜像を、帯電させた着色トナーによ
って現像し、記録媒体上にトナー像を転写した後に、定
着装置において加熱および加圧によって着色トナーを溶
融させて記録媒体に定着させるようになっている。
【0004】定着装置の加熱方式としては、表面が弾性
体で構成された定着ローラや定着ベルトを、その内側に
配置されたヒータで加熱しておき、定着ローラや定着ベ
ルトを介してトナーを溶融させて定着させる方式が一般
的である。その他にフィルムを介してヒータで直接加熱
するオンデマンド方式もあるが、これは主にモノクロの
低速機等で使用されている。
【0005】このような定着ローラを使用した定着装置
では、一般に、定着ローラの表面温度を測定して、フィ
ードバックをかけて一定温度に保つようにヒータの加熱
を制御しているが、定着ローラの熱容量が大きく応答性
が悪いため、温度が上下して制御を安定させることが困
難である。
【0006】特に、一旦低下した温度がなかなか上昇し
ないために、連続印刷時の印刷終了後に、加熱し過ぎて
温度が大幅に上昇してしまい、定着装置の寿命低下や無
駄な電力を消費するという問題があった。
【0007】また、最近では、複数のプリンタを使用
し、並列に出力させることで高速印刷を可能にする方法
が提案されている。しかしながら、レーザープリンタに
おいては、消費電力のうち定着装置で消費する割合が大
きく、複数の定着装置のヒータが同時にオンになった場
合、非常に大きな電流が流れることになる。したがっ
て、一般的なオフィスのように、電源の電流が制限され
ている場合には、このようなプリンタを並列に動作させ
ることは困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような問題に対し
て、例えば特開平10−228208号公報では、連続
印刷時に、印刷サイズと連続通紙枚数とによって、制御
温度の目標値を変更する方式が提案されている。
【0009】しかしながら、上記のようなフィードバッ
クのみで制御温度の目標値を変更するだけでは、ヒータ
から定着ローラまでの応答遅れに対して行なう補償は不
十分であり、連続印刷後の温度上昇をある程度は低減で
きても、十分に押さえることは困難である。
【0010】また、特開平7−210028号公報で
は、1頁毎に記録媒体が定着装置を通過する時に奪われ
る熱量分を、記録媒体が定着装置に投入される前の画像
形成段階で、ヒータを加熱して印加するフィードフォワ
ードによる制御方式が提案されている。
【0011】また、検出温度の上限と下限を指定し、そ
こから外れた場合には前記フィードフォワード制御の実
施状況に拘らずに、強制的にヒータのオン/オフを行う
ようなフィードバック制御との組み合わせも提案されて
いる。
【0012】しかしながら、このようなフィードフォワ
ード制御だけでは、機差や環境変動、経時変化に対応で
きずに制御が不安定になっていた。また、上記のフィー
ドバック制御を加えた場合でも、現状ではモノクロ連続
印刷時の印刷時間に比べ、ヒータから定着ローラまでの
応答の遅れの方が長く、場合によっては2倍以上の応答
遅れになる。
【0013】そのため、上記のような制御では、フィー
ドフォワードで加熱するタイミングが遅れて、定着ロー
ラの表面温度の変動を押さえることができず、フィード
バック制御に影響が出てしまい、制御が不安定になる恐
れがある。
【0014】さらに、特開平11−143663号公報
では、接続されている複数のプリンタの消費電力の総和
が、電源容量を超えないように、各プリンタのプリント
動作を制御する方式が提案されている。
【0015】しかしながら、一般に定着装置のヒータの
通電制御は、PWM(パルス幅変調)等によって行われ
ており、プリント動作中に常時通電しているわけではな
い。したがって、消費電力を平均電力で管理した場合に
は、複数のプリンタの定着装置で通電タイミングが一致
した場合に、短時間ではあるかもしれないが電源容量を
大幅に越える場合が発生する。
【0016】また、消費電力を最大電力で管理した場合
には、稼動中でない定着装置に対する通電していない時
間が無駄になるため、最大の能力を発揮できなくなると
いう問題がある。
【0017】本発明の課題は、定着装置の制御方法にお
いて、連続印刷時に安定した定着装置の制御が可能であ
り、また、複数のプリンタを並列に動作させたときに、
効率の高い制御を可能にすることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、未定着画像を保持する記録媒体を、対向
配置した一対のローラ間に通紙して加圧するとともに、
前記一対のローラの少なくともいずれかに内蔵した通電
加熱手段によって加熱された加熱ローラ表面により、前
記記録媒体を加熱して前記未定着画像を定着する定着装
置の制御方法において、前記記録媒体の印刷スケジュー
ルから通紙タイミングを予測し、前記通紙タイミングに
対して前記通電加熱手段から前記加熱ローラ表面までの
熱伝達時間を考慮して、前記加熱ローラ表面温度が所定
温度になるように、前記通電加熱手段の通電状態を先行
して制御することを特徴とする。
【0019】また、前記加熱ローラ特有の表面の熱特性
を予めモデル化したシミュレータによって、加熱ローラ
の表面温度を予測し、この予測表面温度と実測表面温度
とに基づいて、前記通電加熱手段の通電状態を制御する
ようにした。また、複数台の定着装置に対して、同時に
通電される通電加熱手段の数が、常に所定数以下になる
ように通電タイミングを制御するようにした。
【0020】詳述すると、対向して配置された定着ロー
ラおよび加圧ローラの双方もしくは一方の表面温度を温
度検出手段によって検出し、前記検出した表面温度をフ
ィードバックして前記定着ローラおよび加圧ローラの双
方もしくは一方の内部に配置された通電加熱手段の通電
状態を制御するようにした、未定着画像を保持した記録
媒体を加熱および加圧によって記録媒体に定着させるた
めの定着装置の制御方式において、ウォーミングアップ
終了後の定着動作時に、上位装置から入力される印刷ス
ケジュールから定着装置の通紙タイミングを予測し、前
記予測される通紙タイミングに対して前記通電加熱手段
から前記定着ローラもしくは加圧ローラの表面までの熱
伝達の遅延時間を考慮して、前記温度検出手段の検出温
度変動を適正な所定値に維持するように、前記通電加熱
手段をフィードフォワード制御するようにしたものであ
る。
【0021】上記制御方法によれば、ローラ表面に必要
な熱量を、適切なタイミングで供給できるので、定着ロ
ーラの表面温度を常時適正な所定温度に維持できる。そ
のため、フィードバック制御の安定化を図ることができ
る。
【0022】また、本発明は、上記制御方法において、
ウォーミングアップ終了後の定着動作時に、前記フィー
ドフォワード制御に加えて、定着装置の熱特性をモデル
化したシミュレータによって予測される前記定着ローラ
もしくは加圧ローラの予測表面温度と、前記温度検出手
段によって検出される実測表面温度とに基いて、前記通
電加熱手段をフィードバック制御するようにしたもので
ある。
【0023】上記のようにすれば、フィードフォワード
制御のタイミングがずれたりして定着ローラの表面温度
が変動しても、その変動がシミュレータによって予測さ
れるものであれば、フィードバックによる制御を行わな
いようにして、制御の安定化を図ることが可能になる。
【0024】さらに、本発明は、対向して配置された定
着ローラおよび加圧ローラの双方もしくは一方の表面温
度を温度検出手段によって検出し、前記検出した表面温
度をフィードバックして前記定着ローラおよび加圧ロー
ラの双方もしくは一方の内部に配置された通電加熱手段
の通電状態を制御する未定着画像を保持した記録媒体を
加熱および加圧によって記録媒体に定着させるための定
着装置の制御方式において、複数の定着装置に対して各
定着装置の前記通電加熱手段の通電タイミングを一括し
て決定し、同時に通電する通電加熱手段の数が常時所定
数以下になるように制御するようにしたものである。
【0025】上記のようすれば、複数の定着装置の通電
タイミングをずらして制御することができるため、常
時、電源容量以下で効率よく複数の定着装置を動作させ
ることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。まず、図1を参照して本発
明の一実施形態の概略構成を説明する。
【0027】本実施形態は、未定着画像を保持した記録
紙を通紙させるために対向配置した定着ローラ1および
加圧ローラ2と、ローラ1、2の少なくともいずれかに
内蔵された電気ヒータ4と、電気ヒータ4を内蔵したロ
ーラ1の表面温度を実測する温度センサ3と、電気ヒー
タ4を内蔵したローラ1の表面の熱特性をモデル化して
表面温度を予測するシミュレータ8と、記録紙の印刷ス
ケジュールから通紙タイミングを予測する通紙スケジュ
ーラ7と、前記実測表面温度、前記予測表面温度、およ
び前記予測通紙タイミングに基づいて、電気ヒータ駆動
回路5の通電状態を制御するヒータ制御回路6とを備え
ている。
【0028】また、シミュレータ8を省略して、ローラ
1の実測表面温度および通紙スケジューラ7による予測
通紙タイミングに基づいて、ヒータ4の通電状態を制御
することもできる。なお、本例では、ヒータ制御回路6
によるヒータ4の通電状態の制御はオン/オフ制御であ
る。
【0029】さらに詳述すると、定着ローラ1は、パイ
プ状の金属の外側にシリコンゴム等の耐熱離型性を有す
る弾性体層が形成されており、内側の中空部にヒータ4
が配置されている。
【0030】加圧ローラ2は、定着ローラ1と同様に芯
金の外側にシリコンゴム等の耐熱離型性を有する弾性体
層が形成されており、定着ローラに圧接されて従動回転
するようになっている。
【0031】定着ローラ1はヒータ4によって加熱され
ており、未定着トナー像を保持した記録紙を、この定着
ローラ1と加圧ローラ2との間を通過させることによ
り、加熱および加圧によってトナーを溶融固着させて記
録紙に定着させる。
【0032】通紙スケジューラ7には、パーソナルコン
ピュータ(PC)やワークステーション(WS)等のホ
ストやプリンタコントローラ等の上位装置(図示せず)
から印刷スケジュールが入力される。
【0033】印刷スケジュールは、例えばホストからプ
リンタに送られる印刷データの先頭に収めるようにして
おき、印刷に先立って入力されるようにする。印刷スケ
ジュールには、用紙のサイズや種類、カラーやモノクロ
等の画像の種類、枚数などの情報が含まれており、これ
らの情報から記録紙が定着装置を通過するタイミング
(通紙タイミング)や、定着に要する熱量を演算予測す
る。
【0034】そして、予測される通紙タイミングに対し
て、ヒータ4から定着ローラ1の表面までの熱伝達の遅
延時間を考慮して、温度センサ3の検出温度を所定の適
正温度に維持し、変動を押さえるようなフィードフォワ
ード制御情報を、ヒータ制御回路6および定着装置シミ
ュレータ8に入力する。具体的には、ヒータ4から定着
ローラ1の表面までの熱伝達の遅延時間分先行して、定
着に必要な熱量を加えるようにする。
【0035】定着装置シミュレータ8は、定着装置の熱
特性をモデル化したシミュレータになっており、通紙ス
ケジューラ7からのフィードフォワード制御情報に対応
して定着ローラ1の表面温度の予測値tsを出力する。
【0036】また、定着ローラ1の表面には、サーミス
タ等からなる温度センサ3が接触もしくは近接して配置
されており、定着ローラ1の表面温度の実測値tmを検
出して出力するようになっている。
【0037】ヒータ制御回路6には、定着ローラ1の表
面温度の予測値tsと実測値tmとの差(ts−tm)
および、通紙スケジューラ7からのフィードフォワード
制御情報が入力され、ヒータのオン/オフを制御するた
めの通電パルスを決定して出力する。
【0038】制御情報としては、フィードフォワード制
御情報が優先され、フィードフォワード制御が行われて
いない間に、定着ローラ1の表面温度の予測値tsと実
測値tmとの差(ts−tm)に基くフィードバック制
御を行う。なお、ヒータ駆動回路5は、ヒータ制御回路
6からの通電パルスにしたがって、ヒータ4のオン/オ
フを切り替える。
【0039】図1のような構成において、通紙スケジュ
ーラ7で通紙タイミングや定着に要する熱量を演算予測
し、通紙タイミングに対してヒータ4から定着ローラ1
の表面までの熱伝達の遅延時間分先行して、定着に必要
な熱量を加えるようにすることにより、温度センサ3の
検出温度を所定の適正な温度に維持して、制御の安定化
を図ることができる。
【0040】また、定着装置シミュレータ8によって定
着ローラ1の表面温度を予測し、予測値tsを目標値と
して定着装置をフィードバック制御することにより、フ
ィードフォワード制御のタイミングがずれたりして、定
着ローラ1の表面温度の実測値tmが変動しても、その
変動が定着装置シミュレータ8によって予測されるた
め、余分なフィードバック制御を行わずに安定した制御
が可能となる。
【0041】図2に、定着装置の熱特性をモデル化した
シミュレータの構成の一例を示す。本実施形態では、各
部分を熱容量および熱抵抗でモデル化しており、定着ロ
ーラ1は、材質の異なる内側表面部(Ci,Ri)、熱
の蓄えられる内部(Cm,Rm)、および通紙時に瞬間
的に温度が低下する外側表面部(Co,Ro)の3つの
部分に分け、その他に記録媒体(Cp,Rp)、加圧ロ
ーラ(Cr,Rr)、温度センサ(Cs,Rs)をモデ
ル化している。
【0042】各部分の間は、熱抵抗Rhi、Rim、R
mo、Rop、Rpr、RorおよびRosで接続して
おり、記録媒体(記録紙)通過時とそれ以外の場合は、
スイッチSwで切り替えるようになっている。このモデ
ルに、フィードフォワード制御情報をヒータの加熱量に
換算して入力し、温度センサ出力を定着ローラ1の表面
温度の予測値tsとして出力する。
【0043】また、全く入力がない場合には、放熱によ
って予測値tsが徐々に低下するため、放熱分を補償す
るような入力をシミュレータに常時加えるようにして、
フィードフォワード入力のない定常状態において、予測
値tsが一定の値を保持するようにする。なお、本シミ
ュレータのモデルの構成は一例であり、必要に応じてさ
らに簡単なモデルや、より現実に近い複雑なモデルを用
いることもできる。
【0044】図3および図4は、本実施形態における制
御のタイミングチャートの一例を示す図であり、図3は
フィードフォワード制御のタイミングが合っている場
合、図4はフィードフォワード制御のタイミングがずれ
た場合の例を示している。
【0045】図3に示すように、ヒータ4から定着ロー
ラ1の表面までの熱伝達の遅延時間Td分を先行してフ
ィードフォワード制御を加えることにより、定着装置の
温度変動を押さえることができる。
【0046】また、図4に示すように、フィードフォワ
ード制御のタイミングがTs分ずれた場合でも、定着装
置の温度変動は発生するものの、それに対してフィード
バック制御がかからないため、一定時間後には温度変動
が収まり、制御が不安定になることはない。
【0047】なお、本実施形態では、必要な熱量を通紙
タイミングの先頭にまとめて加えるようにしているが、
これはPWMなどによって通紙時間幅の全体に分散する
ように加えてもよい。
【0048】図5に、本発明の他の実施形態の構成を示
す。本実施形態は複数台のプリンタを一括管理する定着
システムで、本例では、2台のプリンタエンジン10
0、200を並列に配置して印刷を行うようになってい
る。
【0049】定着ローラ101、102、加圧ローラ1
02、202、温度センサ103、203、ヒータ10
4、204、およびヒータ駆動回路105、205は、
各プリンタエンジン毎に備えられているが、ヒータ制御
回路6および通紙スケジューラ7は1つの定着装置制御
部9にまとめられている。
【0050】したがって、通紙スケジューラ7によるフ
ィードフォワード制御およびヒータ制御回路によるフィ
ードバック制御を一括して管理できるため、2台のヒー
タ104、204の通電タイミングを完全にずらすこと
で、1台分の電源容量で2台分の制御が可能になる。な
お、定着装置シミュレータ108、208は、定着装置
制御部9に含まれるが、各プリンタエンジン毎に個別に
備えられており、独立に動作可能となっている。
【0051】図6は、図5に示した実施形態における制
御のタイミングチャートの一例を示す図である。複数の
定着装置を同時に制御する場合には、定着装置相互の関
係から自由にフィードフォワードのタイミングが決めら
れなくなる。
【0052】図6の例は、2台のプリンタエンジンの通
紙タイミングが一致した場合であり、そのために一方の
プリンタエンジンのフィードフォワード制御のタイミン
グをずらしている。このような場合でも、定着装置シミ
ュレータ208の出力ts2をフィードバック制御の目
標値に用いることにより、発生する温度変動に対して安
定した制御が可能になる。
【0053】なお、本実施形態では、一方のフィードフ
ォワード制御のタイミングのみをずらしているが、これ
は、一方を進めて他方を遅らすようにして、両方のフィ
ードフォワード制御のタイミングをずらすようにしても
よい。また、本実施形態においては、2台のプリンタエ
ンジンで並列に印刷を行うようになっているが、これは
3台以上の場合にも容易に拡張可能である。
【0054】なお、上記実施形態では、定着ローラ1側
のみにヒータ4を備えているが、これは、加圧ローラ2
側にもヒータを備えるようにしてもよい。その場合、2
個のヒータを個別に制御するようにしてもよく、また、
同時に制御するようにしてもよい。また、上記実施形態
では、定着部はローラになっているが、これはベルト式
のものでもよい。
【0055】以上説明したように、本発明の実施形態に
よれば、印刷スケジュールから定着装置の通紙タイミン
グを予測し、予測される通紙タイミングに対して電気ヒ
ータ(通電加熱手段)から定着ローラもしくは加圧ロー
ラの表面までの熱伝達の遅延時間を考慮して、温度セン
サによるローラの実測表面温度を適正値に維持するよう
に電気ヒータをフィードフォワード制御するため、必要
な量の熱量を適切なタイミングで供給でき、ローラの表
面温度の変動を押さえて、フィードバック制御の安定化
を図ることができる。
【0056】また、フィードフォワード制御に加えて、
定着装置の熱特性をモデル化したシミュレータによって
予測されるローラの予測表面温度と、温度センサによっ
て検出される実測表面温度とに基いて、電気ヒータをフ
ィードバック制御することにより、フィードフォワード
制御のタイミングがずれたりしてローラの実測表面温度
が変動しても、その変動がシミュレータによって予測さ
れるものであれば、フィードバックによる制御を行わな
いようにして、制御の安定化を図ることが可能になる。
【0057】さらに、複数の定着装置に対して各定着装
置の通電加熱手段の通電タイミングを一括して決定し、
同時に通電する通電加熱手段の数が常時所定数以下にな
るように制御することにより、複数の定着装置の通電タ
イミングをずらして制御することができるため、常時、
電源容量以下で効率よく複数の定着装置を動作させるこ
とが可能となる。
【0058】
【発明の効果】上述のとおり、本発明によれば、定着装
置の制御方式において、連続印刷時に安定した定着装置
の制御が可能であり、また、複数のプリンタを並列に動
作させたときに、効率の高い制御を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における定着装置の構成図
である。
【図2】本発明におけるシミュレータの一例を示す構成
図である。
【図3】図1の実施形態における定着装置制御のタイミ
ングチャートの一例を示す図である。
【図4】図1の実施形態における定着装置制御のタイミ
ングチャートの他の例を示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態における定着装置を示す
構成図である。
【図6】図5の実施形態における定着装置制御のタイミ
ングチャートの一例を示す図である。
【符号の説明】
1、101、201 定着ローラ 2、102、202 加圧ローラ 3、103、203 温度センサ 4、104、204 電気ヒータ 5、105、205 ヒータ駆動回路 6 ヒータ制御回路 7 通紙スケジューラ 8、108、208 定着装置シミュレータ 9 定着装置制御部 100、200 プリンタエンジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G05D 23/19 G05D 23/19 J H05B 3/00 310 H05B 3/00 310B 310D 335 335 (72)発明者 山下 太一郎 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 2H027 DA01 DA12 DA50 EA12 EA15 EC20 ED16 ED25 EE02 EE07 EE10 EF06 EF09 EJ13 EJ15 ZA01 2H033 AA35 AA41 BA01 BA30 BB01 BB28 CA07 CA23 CA30 CA44 3K058 AA64 AA71 AA87 BA18 CA16 CA23 DA26 5H323 AA35 BB03 CA06 CB02 DA01 FF01 HH02 KK05 KK09 LL12 MM02 MM09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着画像を保持する記録媒体を、対向
    配置した一対のローラ間に通紙して加圧するとともに、
    前記一対のローラの少なくともいずれかに内蔵した通電
    加熱手段によって加熱された加熱ローラ表面により、前
    記記録媒体を加熱して前記未定着画像を定着する定着装
    置の制御方法において、前記記録媒体の印刷スケジュー
    ルから通紙タイミングを予測し、前記通紙タイミングに
    対して前記通電加熱手段から前記加熱ローラ表面までの
    熱伝達時間を考慮して、前記加熱ローラ表面温度が所定
    温度になるように、前記通電加熱手段の通電状態を先行
    して制御することを特徴とする定着装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記加熱ローラの熱特性をモデル化した
    シミュレータにより、前記通紙タイミングにおける加熱
    ローラの表面温度を予測し、前記予測表面温度と前記加
    熱ローラの実測表面温度とに基づいて、前記通電加熱手
    段の通電状態を制御するようにした請求項1に記載の定
    着装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記定着装置が複数台のとき、同時に通
    電される通電加熱手段の数が常に所定数以下になるよう
    に、通電タイミングを制御する請求項1または2に記載
    の制御方法。
  4. 【請求項4】 未定着画像を保持する記録媒体を、対向
    配置した一対のローラ間に通紙して加圧するとともに、
    前記一対のローラの少なくともいずれかに内蔵した通電
    加熱手段によって加熱された加熱ローラ表面により、前
    記記録媒体を加熱して前記未定着画像を定着する定着装
    置の制御方法において、前記定着装置が複数台のとき、
    同時に通電される通電加熱手段の数が常に所定数以下に
    なるように、前記通電加熱手段の通電タイミングを制御
    することを特徴とする定着装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちいずれか1項に記載
    の制御方法を採用してなる定着装置。
  6. 【請求項6】 未定着画像を保持した記録紙を加圧して
    通紙させる一対のローラと、前記一対のローラの少なく
    ともいずれかに内蔵された電気ヒータと、前記電気ヒー
    タを内蔵した加熱ローラの表面温度を実測する温度セン
    サと、前記記録紙の印刷スケジュールから通紙タイミン
    グを予測する通紙スケジューラと、前記通紙タイミング
    における加熱ローラの表面温度が所定温度になるよう
    に、前記電気ヒータの通電状態を制御する制御器とを備
    えた定着装置。
  7. 【請求項7】 未定着画像を保持した記録紙を加圧して
    通紙させる一対のローラと、前記一対のローラの少なく
    ともいずれかに内蔵された電気ヒータと、前記電気ヒー
    タを内蔵した加熱ローラの表面温度を実測する温度セン
    サと、前記加熱ローラの表面の熱特性をモデル化して表
    面温度を予測するシミュレータと、前記記録紙の印刷ス
    ケジュールから通紙タイミングを予測する通紙スケジュ
    ーラとを備え、前記加熱ローラの予測表面温度と実測表
    面温度との温度差を補正して、前記通紙タイミングにお
    ける加熱ローラの表面温度が所定温度になるように、前
    記電気ヒータの通電状態を制御する制御器とを備えた定
    着装置。
  8. 【請求項8】 未定着画像を保持した記録紙を加圧して
    通紙させる一対のローラを有する複数台のプリンタと、
    前記一対のローラの少なくともいずれかに内蔵された電
    気ヒータと、前記電気ヒータを内蔵した加熱ローラの表
    面温度を実測する温度センサと、前記実測表面温度に基
    づいて前記電気ヒータの通電状態を制御する制御器とを
    備え、前記制御器は、前記複数台のプリンタに対して、
    同時に通電される電気ヒータの数が常に所定数以下にな
    るように通電タイミングを制御する定着システム。
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