JP6789785B2 - 剥離部材および剥離装置 - Google Patents

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Description

本発明は複写機やレーザービームプリンタなどの電子写真装置に設置される各種ローラから用紙を剥離する剥離部材に関し、特に定着ローラなどの定着部材用の剥離部材に関する。また、この剥離部材を備えた剥離装置に関する。
複写機やレーザービームプリンタなどの電子写真装置には、感光ドラム上に形成された静電潜像をトナーなどの現像剤を用いて用紙上に現像し、その後定着させるために各種のローラが設けられている。現像部には感光ドラムや、乾式電子写真装置を除いて、オイル塗布ローラなどがあり、定着部には定着ローラや加圧ローラなどを有している。従来、感光ドラム、定着ローラ、加圧ローラなどには、用紙がローラに巻き付き円滑な動作の妨げになるのを防ぐために分離爪が設けられている。この分離爪は、その先端をローラの外周面に摺接させながら用紙の端をすくい上げることにより、ローラに用紙が巻き付くことを防いでいる。この分離爪のローラとの接触部の幅は約1〜10mmであり、1本のローラに対して4〜16個配置されている。分離爪はローラに対し局部的に接触しているため、どうしてもローラを部分的に摩耗させてしまい良好な画像が得られなくなる。また、用紙に対しても局部的に接触するため、用紙に転写された現像剤を掻き取りやすく、さらに掻き取った現像剤が分離爪にも付着することによって用紙が汚れやすくなる場合があった。
このような問題に対して、電子写真装置のローラに線接触できる剥離部材として、ローラから用紙を剥離する、金属薄板からなる剥離シートを、レーザースポット溶接により金属製の支持部材に接合してなる剥離部材が提案されている(特許文献1参照)。この剥離部材は、剥離シートによるローラとの線接触が可能であり、該ローラの局部的な摩耗などを防止できる。
また、電子写真装置の分離板(剥離部材)として、分離板の先端部を圧延し、その両端部に相手ローラとのギャップを設けるために、該分離板と同一金属板からなる突き当て部を設けた分離板が提案されている(特許文献2参照)。
特開2002−91222号公報 特開2006−171551号公報
特許文献1の剥離部材は、薄板である剥離シートを金属製ベースプレートである支持部材により支持して該剥離シート先端部の精度を担保する構造であるため、簡易な形状であり、薄型化や小型化が可能である。また、支持部材と剥離シートとがレーザースポット溶接により接合されているので、剥離シートと支持部材とを接着剤により接合する場合と比較して、接合力が熱的に安定する。このため、薄板である剥離シートを用いながら、この剥離シートの波打ち現象の発生を抑制できる。なお、波打ち現象とは、剥離シートと支持部材とが、部分的に剥がれて剥離シートに波打ちを生じ、用紙がスムーズに剥離できない状態となる現象をいう。
しかし、支持部材にレーザースポット溶接で剥離シートを溶接するには、レーザー照射装置や専用治具などの設備が必要になり、製造コストが高くなる。また、剥離シートと支持部材の材質によっては、十分な接合強度を確保した溶接が困難であり、波打ち現象を抑制できないおそれがある。
一方、特許文献2では、剥離部(先端部)とその支持部が同一金属板から構成されるため、接合に関連する問題は起こらない。しかし、金属板において、ローラに近接させる先端薄肉部分(剥離部)が長いと、厚紙がジャミングした際、厚紙によって該部分が大きく変形するおそれがある。これは、剥離シートとして薄板を使用する特許文献1のような構造においても同様である。特に近年では、印刷速度が高速化されており、先端部の変形を防止して水平精度を維持することが重要となっている。
本発明はこのような問題に対処するためになされたものであり、剥離シートの波打ち現象を抑え、ローラとの線接触が十分にでき、かつ、用紙のジャミングによる変形を防止でき、優れた用紙剥離性能を発揮できる剥離部材、およびこの剥離部材を備えた剥離装置を提供することを目的とする。
本発明の剥離部材は、電子写真装置のローラから用紙を剥離するための剥離シートと、上記ローラに対して上記剥離シートを一定の角度で傾斜させ、その先端部を上記ローラに近接させて支持する支持部材とを備えてなる剥離部材であって、上記剥離シートは、一枚の金属板からなり、上記先端部を構成する剥離部と、該剥離部よりも肉厚で上記支持部材に固定される支持部とを有し、上記剥離部は、上記金属板の一長辺側に設けられ、その通紙面が上記支持部の表面と連続した平面であり、その反通紙面が該剥離部の最先端部から上記支持部との境界部に向かい該剥離部の厚みが増加するように上記通紙面に対して傾斜した傾斜面であり、上記傾斜面が、上記ローラ側に配置される面であり、上記最先端部と上記ローラとの距離D1と、上記境界部と上記ローラとの距離D2とが、D1≦D2≦5×D1を満たすことを特徴とする。
ここで「近接する」とは、用紙がローラに巻き付くことを防止できる程度に、剥離シートの先端部(金属板の一辺)がローラに接近配置されていることをいう。なお、電子写真装置のローラとは、例えば、感光ドラム、定着ローラ(ベルトロールを含む)、加圧ローラなどである。
また、「最先端部とローラとの距離」とは、ローラの径方向断面において、ローラの円中心と上記最先端部とを結ぶ線分を引いた際に、該線分とローラ表面との交点(ローラ表面位置)と、上記最先端部との間の該線分上の長さをいう。同様に「(剥離部と支持部との)境界部とローラとの距離」とは、ローラの径方向断面において、ローラの円中心と上記境界部とを結ぶ線分を引いた際に、該線分とローラ表面との交点(ローラ表面位置)と、境界部との間の該線分上の長さをいう。なお、剥離部と支持部との境界部とは、剥離部の傾斜面と支持部の反通紙面との境界の部分である。
上記剥離部において、上記最先端部の厚みが0.05mm〜0.4mmであり、上記傾斜面の通紙方向幅が1mm〜10mmであることを特徴とする。
上記剥離部において、上記傾斜面が傾斜平面であり、上記通紙面に対する傾斜角度が5°〜45°であることを特徴とする。
上記傾斜面が、上記ローラにおける該傾斜面との近接表面に倣った形状であることを特徴とする。
上記剥離シートは、少なくとも上記剥離部の通紙面にシリコーン系粘着剤を介して非粘着性樹脂フィルムが貼付されてなり、上記非粘着性樹脂フィルムは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)樹脂、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)樹脂、およびテトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)樹脂から選ばれる少なくとも一つのフッ素樹脂フィルムであることを特徴とする。
本発明の剥離装置は、電子写真装置のローラと剥離部材とを備えてなる剥離装置であって、上記剥離部材は、上記ローラから用紙を剥離するための剥離シートと、上記ローラに対して上記剥離シートを一定の角度で傾斜させ、その先端部を上記ローラに近接させて支持する支持部材とを有し、上記剥離シートは、一枚の金属板からなり、上記先端部を構成する剥離部と、該剥離部よりも肉厚で上記支持部材に固定される支持部とを有し、上記剥離部は、上記金属板の一長辺側に設けられ、その通紙面が上記支持部の表面と連続した平面であり、その反通紙面が該剥離部の最先端部から上記支持部との境界部に向かい該剥離部の厚みが増加するように上記通紙面に対して傾斜した傾斜面であり、上記傾斜面が、上記ローラ側に配置される面であり、上記最先端部と上記ローラとの距離D1と、上記境界部と上記ローラとの距離D2とが、D1≦D2≦5×D1を満たすことを特徴とする。なお、「近接する」、「最先端部とローラとの距離」、「(剥離部と支持部との)境界部とローラとの距離」については、上記本発明の剥離部材の場合と同様である。
本発明の剥離部材は、電子写真装置のローラから用紙を剥離するための剥離シートと、ローラに対して剥離シートを所定角度で傾斜させ、その先端部をローラに近接させて支持する支持部材とを備え、上記剥離シートが薄肉の剥離部と肉厚の支持部とを有する一枚の金属板からなり、剥離部の通紙面が支持部の表面と連続した平面であり、剥離部の反通紙面が通紙面に対して傾斜した傾斜面であるので、ローラ間またはローラとベルト間の最狭部へ挿入しやすく、剥離性に優れる。この構成において、剥離部の最先端部とローラとの距離D1と、剥離部と支持部の境界部とローラとの距離D2とがD1≦D2≦5×D1を満たすので、上記最狭部においても、剥離シートの先端部となる剥離部の厚みを十分に厚くでき、厚紙がジャミングしても該先端部の変形を防止できる。また、本発明の剥離装置は、電子写真装置のローラと、上記構成の剥離部材とを備えてなるので、該剥離部材により得られる上記効果を有する。
また、剥離シートが薄肉の剥離部と肉厚の支持部とを有する一枚の金属板からなるので、レーザー溶接のような専用治具やレーザー発生装置が不要であり、安価に剥離部材を製造できる。また、熱による影響もなく、複数部材を接合する場合に問題となる部位による結合力のばらつきもなく、波打ち現象が起こらない。これらの結果、長期間にわたり剥離シートの先端部(剥離部)を安定してローラに接触または近接でき、用紙をスムーズに剥離できる。さらに、レーザー溶接時に発生するアーク玉が通紙面に溶着し用紙が引っ掛かるといった不具合も発生しない。
また、剥離シートの剥離部において、最先端部の厚みが0.05mm〜0.4mmであり、傾斜面の通紙方向幅が1mm〜10mmであるので、剥離力を確保しつつ、ジャミングの発生を防止できる。
また、D1とD2の上記関係を満たしつつ、上記傾斜面が、ローラにおける該傾斜面との近接表面に倣った形状であるので、先端部の厚みを極力厚くでき、ジャミングによる変形をより防止できる。
また、上記剥離シートは、少なくとも剥離部の通紙面にシリコーン系粘着剤を介して非粘着性樹脂フィルムが貼付されてなるので、剥離部に強固に接着でき、定着温度においても接着効果が維持でき、高温耐久性に優れる。また、粘着剤によるクッション効果も期待できる。さらに、この非粘着性樹脂フィルムは、PTFE樹脂、PFA樹脂、FEP樹脂、およびETFE樹脂から選ばれる少なくとも一つのフッ素樹脂フィルムであるので、トナーの付着防止効果が非常に高く、用紙との低摩擦特性に優れる。
本発明の剥離部材を用いた定着装置の概要図である。 本発明における剥離シートの一例を示す一部斜視図である。 図2の剥離部材の断面図(端面図)などである。 図2の剥離部材に非粘着性樹脂フィルムを貼付した例を示す一部斜視図である。 図4の剥離部材の断面図(端面図)などである。 定着装置における剥離シート周囲の拡大図である(傾斜平面)。 定着装置における剥離シート周囲の拡大図である(傾斜曲面)。 本発明の剥離部材の製造工程を示す概略図である。
本発明の剥離部材を用いた定着装置を図1に基づいて説明する。図1は剥離部材を用いたヒートローラ方式の定着装置の概要図である。定着装置は、ヒータ6aが内蔵され、矢印A方向に回転する定着ローラ6と、この定着ローラ6に接触して矢印B方向に回転する加圧ローラ7と、定着ローラ6および加圧ローラ7が接触して形成されるニップ部8の付近に配置される剥離部材1とから構成される。用紙9上に形成されたトナー像がニップ部8で定着されて定着された画像となる。剥離部材1は、定着ローラ6から用紙を剥離するための剥離シート10と、これを支持する支持部材11とから構成されている。剥離シート10の支持部3が、支持部材11にボルト5で固定されている。支持部材11は、剥離シート10を、定着ローラ6に対して所定角度で傾斜させつつ、その先端部である剥離部2が定着ローラ6に近接するように支持している。これにより、ニップ部8を通過した用紙9を定着ローラ6から剥離できる。
この剥離部材1が本発明の剥離部材である。また、本発明の剥離装置は、定着装置の一部であり、剥離部材1と、これを近接させる電子写真装置のローラ(図1では定着ローラ6)とから構成される。
本発明の剥離部材を構成する剥離シートの一例を図2および図3に基づいて説明する。図2は剥離部材の一部斜視図である。また、図3(a)は剥離シートのボルト固定用の凹部を含む断面図(端面図)であり、図3(b)は該凹部がない部位の断面図(端面図)であり、図3(c)は図3(b)における一部拡大図である。図2および図3に示すように、剥離シート10は、一枚の金属板(略長尺平板)からなり、先端部を構成する剥離部2と、剥離部2よりも肉厚の支持部3とから構成される。剥離シート10の平面形状は、略長方形である。図中の黒矢印が通紙方向であり、剥離シート10の長手方向と通紙方向とは直交している。剥離部2の最先端部2aは、通紙方向上流側であり、該剥離部の一長辺側の端部である。剥離部2は、通紙面2bが平面であり凹凸部を有さない。支持部3の通紙面3bは、剥離部2の通紙面2bと連続した平面であり、これらで剥離シート10における通紙面を構成している。剥離部2の反通紙面は、傾斜面2cである。この傾斜面2cは、剥離部2の最先端部2aから支持部3との境界部2dに向かい剥離部2の厚みが一定割合で増加するように通紙面2bに対して傾斜した傾斜平面である。剥離シート10は、剥離部2の傾斜面2cを対象となる定着ローラなどの各種ローラ側に向けて配置し、かつ、その最先端部2aを該ローラに近接する位置に配置して、該ローラから剥がれた用紙の端部を拾い取る(図1参照)。
剥離部2は、金属板の一長辺側をプレスで斜めに切断、または圧延や刃物で切削して形成され、通紙方向(短辺方向)に厚みが一定割合で連続的に変化する線形テーパー部である。剥離部2は、長手方向には厚みが一定である。プレスで斜めに圧延した場合、一長辺側をプレスで、所定寸法に切断する。この際、両短辺側も所定寸法に切断することが好ましい。これにより、使用時の変形等を防止でき、剥離部2の最先端部2aの精度に優れる。
支持部3の厚みは一定であり、加工前の金属板の厚みそのものである。支持部3において、剥離部2と反対側の端部3a(通紙方向下流側の端部)に、支持部材への固定部である凹部3cが、長手方向に沿って離間して複数個形成されている。この凹部3cは、テーパー部である剥離部2には掛からない範囲で形成されている。凹部3cの個数および間隔は適宜設定する。凹部3cは絞り加工等により形成する。凹部3cは、端部3aの外側に開放された形状を有する。凹部3cの絞り加工による長手方向の変形部分は、所定の寸法に切断することが好ましく、これにより、絞り加工時に支持部の精度を悪化させることはない。凹部3cにはボルト固定用のボルト穴3dを有し、凹部3cの深さはボルトの頭の高さより深くすることが好ましい(後述の図5参照)。
剥離シート10を構成する金属板の材質としては、鉄、アルミニウム、銅、ステンレス鋼などを使用できる。特に、ステンレス鋼であれば錆びることがなく、加工が容易であり安価なため好ましい。
図3(c)を参照して剥離シートの各部の寸法概要を説明する。支持部3の厚みT2(金属板の厚み)は、1mm〜5mmの範囲が好ましく、より好ましい範囲は1.3mm〜2mmである。剥離部2の通紙方向の幅Wは、1mm〜10mmが好ましく、より好ましい範囲は1mm〜7mmであり、さらに好ましい範囲は3mm〜5mmである。また、上述のとおり、該図における剥離部2は線形テーパー部であり、傾斜面2cは傾斜平面である。この傾斜面2cにおける、剥離部2の通紙面2bに対する傾斜角度θは5°〜45°の範囲が好ましく、より好ましい範囲は10°〜30°である。
剥離部2の最先端部2aの厚みT1は、0.05mm〜0.4mmが好ましく、より好ましい範囲は0.1mm〜0.4mmである。最先端部の厚みT1が0.05mm未満であると、剥離力の確保が不十分となるおそれがあり、また、貼り付ける非粘着性樹脂フィルムが切れるおそれがある。一方、最先端部の厚みT1が0.4mmをこえると、剥離すべき用紙が剥離部の最先端部に突き当たってしまい、ジャミングの発生原因となるおそれがある。
剥離部2は、ローラの軸方向長さと略同じ長さの幅を有している。なお、ローラの軸方向長さと略同じ長さとは、少なくともローラの軸方向長さの半分程度以上であって、ローラの軸方向長さと同じか僅かに長ければよい。
剥離部2は、その最先端部2aの少なくとも通紙面に、用紙剥離性能が向上するように、潤滑性被膜を塗布するか、または非粘着性樹脂フィルムを貼付することが好ましい。特に、非粘着性樹脂フィルムを貼付することが用紙剥離性能と高温耐久性に優れるため好ましい。
図4および図5に、図2の剥離シートに非粘着性樹脂フィルムを貼付した例を示す。図4は非粘着性樹脂フィルムを貼付した剥離シートの一部斜視図であり、図5(a)は剥離シートのボルト固定用の凹部を含む断面図(端面図)であり、図5(b)は該凹部がない部位の断面図(端面図)であり、図5(c)は支持部材を含めた断面図(端面図)である。図4および図5に示す例では、非粘着性樹脂フィルム4が、剥離部2の最先端部2aを覆うように通紙面2bから傾斜面2cにわたり貼付されている。さらに、非粘着性樹脂フィルム4は、剥離部2の通紙面2bから支持部3の通紙面3bにわたり貼付されている。
非粘着性樹脂フィルムは、現像剤の付着が防止できる程度に非粘着性を有する樹脂フィルムであり、例えば、ポリエチレン樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂フィルム、および、PTFE樹脂、PFA樹脂、FEP樹脂、ETFE樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体樹脂、ポリビニリデンフルオライド樹脂、ポリビニルフルオライド樹脂などの公知のフッ素樹脂からなるフィルムが使用できる。特に、PTFE樹脂、PFA樹脂、FEP樹脂、またはETFE樹脂からなるフッ素樹脂フィルムは、カラートナー(ポリエステル系バインダー樹脂を用いたトナーなど)に対する非粘着性にも優れており、また、耐熱性も十分に有する。なお、トナーに対する非粘着性を確保可能な範囲であれば、非粘着性樹脂フィルムをケッチェンブラックやアセチレンブラックなどのカーボン微粉末を配合した非粘着性樹脂から形成することによって、静電気による用紙剥離性能の低下を防止することもできる。
フッ素樹脂などの非粘着性樹脂フィルムの厚さは10〜200μmの範囲が好ましく、より好ましい範囲は40〜80μmである。10μm未満の厚さでは、現像剤との摩擦によって破れが生じるおそれや、僅かな摩耗によって剥離シートの先端部が露出するおそれがある。また、剥離シートへの貼付工程で皺になりやすく、取り扱いが困難になる。200μmをこえる厚さになると用紙剥離性能が低下する。
剥離シートへの非粘着性樹脂フィルムの貼付は、粘着剤、特に、シリコーン系粘着剤を貼付面に介在させて行なうことが好ましい。例えば、剥離シートへの貼付面にシリコーン系粘着剤が予め付けられた非粘着性樹脂フィルムを用いる。シリコーン系粘着剤としては、例えば、SiO単位と(CHSiO単位とからなる共重合体とジオルガノポリシロキサン生ゴムを縮合させて得た粘着剤が挙げられる。シリコーン系粘着剤を介在させることで、剥離シートに強固に接着され定着温度においても接着効果が維持でき、粘着剤によるクッション効果も期待できる。その他、接着効果を高めるため、剥離シートへの貼付面に、例えば、コロナ放電処理、スパッタエッチング処理、プラズマエッチング処理、金属ナトリウムによるTOS処理、紫外線照射処理などの表面処理を施すことが望ましい。
シリコーン系粘着剤層の厚さは5〜50μmの範囲の厚さであればよい。5μmより薄いと接着効果が十分に得られない。また、50μmより厚いと剥離シートの厚さが相対的に厚くなることにより用紙剥離性能が低下するおそれがある。また、剥離部への非粘着性樹脂フィルムの貼付は、粘着剤を介在させずに行なうこともできる。例えば、剥離シートにおける貼付面(通紙面2b、3b)をプラズマエッチング処理などで粗面化した後、非粘着性樹脂フィルムを加熱圧着する方法が挙げられる。
剥離シートと支持部材との固定構造を図5(c)に基づいて説明する。図5(c)に示すように、剥離シート10の支持部3が、支持部材11にボルト5で固定されている。ボルト5は、支持部3の凹部3cのボルト穴3dを通して支持部材11に固定される。ボルト締結時において、ボルト5の頭が凹部3cから突出しないようにすることで、用紙剥離性能の低下を防止できる。剥離シートが単なる薄板等である場合は、ローラに近接させる先端部精度を確保するため、支持部材で該先端部近傍までを支持する必要がある。これに対して、本発明における剥離シート10は、剥離部2および支持部3を一体としたものであるため、該支持部3のみを支持部材11で支持すれば、安定して剥離部2も支持される。このため、剥離性能に大きな影響を与える剥離部2の最先端部2aの水平精度を高く維持でき、優れた用紙剥離性能を発揮できる。
本発明の剥離部材は、上述した剥離シートを支持部材によりローラに対して所定角度で支持し、剥離シートにおける剥離部の最先端部とローラとの距離D1と、剥離部と支持部の境界部とローラとの距離D2とが、所定の関係(D1≦D2≦5×D1)を満たすことを特徴としている。この関係を図6に基づき説明する。
図6は、定着装置における剥離シート周囲の拡大図である。図6に示すように、剥離シート10は、定着ローラ6に対して所定角度で傾斜されつつ、その先端部である剥離部2が定着ローラ6に近接するように支持されている。剥離部2の最先端部2aと定着ローラ6との距離D1と、剥離部2と支持部3の境界部2dと定着ローラ6との距離D2とが、D1≦D2≦5×D1を満たす。ここで、距離D1は、定着ローラ6の径方向断面において、該ローラの円中心と最先端部2aとを結ぶ線分を引いた際に、該線分とローラ表面との交点Xと、最先端部2aとの間の該線分上の長さで表される。また、距離D2は、定着ローラ6の径方向断面において、該ローラの円中心と境界部2dとを結ぶ線分を引いた際に、該線分とローラ表面との交点Yと、境界部2dとの間の該線分上の長さで表される。また、剥離部2に非粘着性樹脂フィルム4を貼付している場合、これも含めた剥離部と、ローラとの距離で上記関係を満たすようにする。
このような関係を満たすように、剥離部材において、剥離シートの上記各形状・寸法と支持角度とが調整される。上記関係を維持することで、剥離シートの先端部である剥離部2の厚みを十分に厚くでき、厚紙がジャミングしても該先端部の変形を防止できる。剥離部2の厚みを極力確保する観点から、より好ましくは、D1≦D2≦3×D1を満たすことが好ましい。
ここで、最先端部2aから境界部2dまでの間で、剥離部2が定着ローラ6と接触しないようにする。例えば、図6に示す断面において、剥離部2の傾斜面2cが、定着ローラ6における剥離シート10との最接近箇所である交点Xでの接線Lと略平行であるか、略平行からD2>D1となる側に傾斜していれば、上記接触を防止できる。
本発明の剥離部材を構成する剥離シートの他の例を図7に基づいて説明する。図7は、図6に対応する図であり、定着装置における剥離シート周囲の拡大図である。図7に示すように、この形態の剥離シート10は、D1とD2の上記関係を満たしつつ、剥離部2の傾斜面2cが、定着ローラ6における該傾斜面との近接表面6bに倣った形状(傾斜曲面)である。傾斜面2cと近接表面6bとが略平行であり、両面の隙間幅が傾斜面2c全体で略一定である。このような形状とすることで、先端部である剥離部2の厚みを極力厚くでき、ジャミングによる変形をより防止できる。
[実施例1]
厚さ1.5mmのステンレス(SUS304CSP)コイルを順送プレス型にて所定の寸法に加工後、機械加工にて先端部をテーパー状に加工して剥離部材を製造した。製造工程を図8に基づき説明する。図8は製造工程の概略図である。(A)〜(F)は概略の加工順である。まず、(A)に示す鋼板20上に剥離シートの外寸をプレス型で打ち抜き、次に(B)に示す絞り加工で凹部3cを形成した。次に(C)でボルト固定用のボルト穴3dをプレス型で打ち抜き、(D)で絞り部を所定の寸法にカットした。その後(E)で鋼板20よりテーパー形成前の剥離シート10’を打ち抜いた。最後に(F)で絞り部と反対側の反通紙側を機械加工でテーパー状に切削後、研削し、テーパー状の剥離部2と、支持部3とを有する剥離シート10を得た。この剥離シート10は、最先端部の厚みが0.2mm、剥離部の通紙方向の幅が5mmであった。
次いで、剥離部2の通紙面と傾斜面、および支持部3の通紙面に、フッ素樹脂フィルムを貼付した。フッ素樹脂フィルムとしては、厚さ50μmのPTFEフィルム(NTN精密樹脂社製ベアリーFL3090)を準備し、剥離部材に貼付する表面に対して金属ナトリウムのアンモニア溶液に浸漬するエッチング処理を行なった。このフッ素樹脂フィルムのエッチング処理面に、ジメチルポリシロキサン生ゴムを含むシリコーン系粘着剤溶液(信越化学社製KR101)を均一に塗布し、120〜200℃で加熱乾燥した。その後室温まで自然冷却を行ない、約30μmのシリコーン系粘着剤層を形成した。
貼付工程は、フッ素樹脂フィルムを、粘着剤層を有する表面を表向きにして皺にならないように平滑な板上に敷き、次に、剥離部の最先端部を面取りして石油ベンジンで十分に脱脂した後、フッ素樹脂フィルムの略中央部に角部を丸めたローラ近接部(剥離部の最先端部)を配置した。このローラ近接部を境界としてフィルムを剥離部の表面に貼付した。このようにして、図5に示すようにフッ素樹脂フィルムをシリコーン系粘着剤を介して接着した剥離シートを得た。
[実施例2]
実施例1と同様に厚さ1.5mmのステンレス(SUS304CSP)コイルを順送プレス型にて所定の寸法に加工後、機械加工にて先端部の厚みを0.3mmに加工して剥離部材を製造した。プレス型での打ち抜き工程は図8の(A)〜(E)の加工順であるが、プレス型で加工後鋼板20より剥離シート10‘を打ち抜いた後に(F)で絞り部と反対側の反通紙側を機械加工でテーパー状に研削したテーパー状の先端部をプレスにて長手方向に切断して真直度の精度を上げ、剥離部2と支持部3とを有する剥離シート10を得た。この剥離シート10は、最先端部の厚みが0.3mm、剥離部の通紙方向の幅が4mmであった。
次いで、剥離部2の通紙面と反通紙面、および支持部3の通紙面に、実施例1と同様の方法でフッ素樹脂フィルムを貼付した。
これらの剥離シートを支持部材とともに、それぞれ試験用複写機(定着温度190℃、A4複写速度57枚/分)の定着部にセットした。ここで、実施例1の剥離シートを用いた試験用複写機では、剥離部の最先端部と定着ローラとの距離D1が0.4mmであり、剥離部と支持部の境界部と定着ローラとの距離D2が1.2mmであり、D2=3×D1であった。また、実施例2の剥離シートを用いた試験用複写機では、剥離部の最先端部と定着ローラとの距離D1が0.2mmであり、剥離部と支持部の境界部と定着ローラとの距離D2が1.0mmであり、D2=5×D1であった。
これらの試験用複写機を用い、画像比率30%のラインチャートを原稿とし、A4普通紙を用いて、5000枚の連続通紙による複写試験を30000枚まで行なった。5000枚毎に試験機を止め、複写済みの用紙を目視によって画像低下の有無を確認した。さらに、剥離部材を定着部から取り外し、フッ素樹脂フィルムの摩耗、トナー付着の有無および定着ローラの摩耗状況を確認した。
試験の結果、実施例1と実施例2の剥離部材は、30000枚の通紙試験終了まで画像低下がみられず、通紙試験終了後に確認したフッ素樹脂フィルムには損傷はなかった。また、剥離部にトナーの付着はなく、さらに定着ローラの摩耗も認められなかった。また、ジャミングによる変形も認められなかった。
[比較例1]
厚さ200μmのステンレス(SUS304CSP)からなる金属薄板(剥離シート)を長さ310mm、幅25mmにカットしてその内幅5mm長さ310mmを直角に曲げた。次に曲げた側の金属薄板の5ヶ所にボルトの頭が、完全に金属薄板の20mm幅の面より出ない程度に凹部を設け、凹部の底面にボルト穴を設けた。この薄板と金属支持板とを、シリコンゴム系接着剤である信越化学製RTV−KE1800ABCにて相互に接合し、実施例1と同じようにフッ素樹脂フィルムを貼り付け、実施例1と同一の評価試験を行なったところ、剥離シートの接合部全体が剥がれてしまった。
[比較例2]
実施例2と同様の製造方法で試作した剥離シートで、先端部の厚みは0.35mmに仕上げられ、実施例1と同様の方法でフッ素樹脂フィルムを貼付した。この比較例2の剥離シートを支持部材とともに試験用複写機(定着温度190℃、A4複写速度57枚/分)の定着部にセットした。比較例2では、剥離部の最先端部と定着ローラとの距離D1が0.3mmであり、剥離部と支持部の境界部と定着ローラとの距離D2が2.0mmであり、D2>5×D1であった。
この試験用複写機を用い、実施例1、2と同条件で5000枚の連続通紙による複写試験を30000枚まで行なう予定も、2000枚連続通紙後よりジャミングが発生し、連続通紙ができない状態になった。
本発明の剥離部材は、剥離シートの波打ち現象を抑え、ローラとの線接触が十分にでき、かつ、用紙のジャミングによる変形を防止でき、優れた用紙剥離性能を発揮できるので、電子写真装置に設置される定着ローラなどの各種ローラから用紙を剥離するための剥離部材として好適に利用できる。
1 剥離部材
2 剥離部
3 支持部
4 非粘着性樹脂フィルム
5 ボルト
6 定着ローラ
7 加圧ローラ
8 ニップ部
9 用紙
10 剥離シート
11 支持部材
20 鋼板(金属板)

Claims (4)

  1. 電子写真装置のローラから用紙を剥離するための剥離シートと、前記ローラに対して前記剥離シートを一定の角度で傾斜させ、その先端部を前記ローラに近接させて支持する支持部材とを備えてなる剥離部材であって、
    前記剥離シートは、一枚の金属板からなり、前記先端部を構成する剥離部と、該剥離部よりも肉厚で前記支持部材に固定される支持部とを有し、
    前記剥離部は、前記金属板の一長辺側に設けられ、その通紙面が前記支持部の表面と連続した平面であり、その反通紙面が該剥離部の最先端部から前記支持部との境界部に向かい該剥離部の厚みが増加するように前記通紙面に対して傾斜した傾斜面であり、
    前記傾斜面が、前記ローラ側に配置される面であり、前記最先端部と前記ローラとの距離D1と、前記境界部と前記ローラとの距離D2とが、D1≦D2≦5×D1を満たし、
    前記傾斜面が、前記ローラにおける該傾斜面との近接表面に倣った傾斜曲面であって、その通紙方向幅が3mm〜10mmであることを特徴とする剥離部材。
  2. 前記剥離部において、前記最先端部の厚みが0.05mm〜0.4mmであることを特徴とする請求項1記載の剥離部材。
  3. 前記剥離シートは、少なくとも前記剥離部の通紙面にシリコーン系粘着剤を介して非粘着性樹脂フィルムが貼付されてなり、
    前記非粘着性樹脂フィルムは、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体樹脂、およびテトラフルオロエチレン−エチレン共重合体樹脂から選ばれる少なくとも一つのフッ素樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の剥離部材。
  4. 電子写真装置のローラと剥離部材とを備えてなる剥離装置であって、
    前記剥離部材は、前記ローラから用紙を剥離するための剥離シートと、前記ローラに対して前記剥離シートを一定の角度で傾斜させ、その先端部を前記ローラに近接させて支持する支持部材とを有し、
    前記剥離シートは、一枚の金属板からなり、前記先端部を構成する剥離部と、該剥離部よりも肉厚で前記支持部材に固定される支持部とを有し、
    前記剥離部は、前記金属板の一長辺側に設けられ、その通紙面が前記支持部の表面と連続した平面であり、その反通紙面が該剥離部の最先端部から前記支持部との境界部に向かい該剥離部の厚みが増加するように前記通紙面に対して傾斜した傾斜面であり、
    前記傾斜面が、前記ローラ側に配置される面であり、前記最先端部と前記ローラとの距離D1と、前記境界部と前記ローラとの距離D2とが、D1≦D2≦5×D1を満たし、
    前記傾斜面が、前記ローラにおける該傾斜面との近接表面に倣った傾斜曲面であって、その通紙方向幅が3mm〜10mmであることを特徴とする剥離装置。
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