JP4013504B2 - 剥離補助部材および剥離補助部材を備えた定着装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は互いに圧接する回転部材の圧接領域であるニップを通過した時に、前記回転部材表面からシートを剥離させるための剥離補助部材および前記剥離補助部材が設けられた定着装置に関する。
前記剥離補助部材が設けられた定着装置は、複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置において、記録媒体としてのシートに形成されたトナー像を加熱および加圧して前記シートに定着する際に使用される。
なお、本発明の剥離補助部材は、定着装置で使用するのに適しているが、一対のトナー像転写用の回転部材の圧接領域であるニップ(転写領域)を通過したシートを剥離させる際にも使用可能である。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、ファクシミリ等の電子写真式の画像形成装置においては、内部に熱源を有する一対のロールを圧接させてニップ(圧接領域)を形成し、そのニップを通過するシート上に転写された未定着トナー像を、加熱するとともに加圧して未定着トナー像を溶融しシートに定着させる定着装置が広く用いられている。
図11は、従来から用いられている代表的な定着装置を示す図である。
図11に示す定着装置は、内部に加熱源03を有し回転方向Aに回転する加熱口―ル01と、この加熱ロール01に圧接して回転方向Bに回転する加圧ロール02と、この加熱ロール01に取り付けられ、トナーオフセットを防止する離型剤04を加熱ロール01の外周面に供給する離型剤供給装置05とを備えており、未定着トナー像06が形成されたシート07が、前記ニップ(定着領域)08を通過する際に未定着トナー像06を定着する。また、加熱ロール01の回転方向Aに関しニップ08の下流側に近接させて加熱ロール01からシート07を剥離する剥離爪09が設けられている。
【0003】
加熱ロール01は、内部に加熱源03を有する金属製の金属ロール010と、この金属ロール010に被覆された内側弾性体層011と、離型剤04との親和性を有しかつ耐摩耗性を有するフッ素ゴム等の弾性材料により形成され、内側弾性体層011に被覆された外側弾性体層012とを備えている。そして、加熱ロール01と加圧ロール02により、適度の圧力と接触幅をもってシート07を圧接し加熱する一方、外側弾性体層012に供給される離型剤04の作用により、トナー像06が加熱ロール01にオフセットされるのを防止している。
しかし、従来から採用されている離型剤供給装置05を備える定着装置は、離型剤04が加熱ロール01を介してシート07に過剰に転移すると、定着後のシートに粘着テ一プを接着できなかったり、ボールペン、水性ペン、鉛筆等で加筆することができなかったりするという問題がある。
また、OHPシート等に定着処理を施す場合は、離型剤がOHPシート等に過剰に転移すると透過性が低下しカラー画像を投影しても発色せず、黒ずんで見えるという問題もある。
【0004】
これらの問題を解決するため、特開平11−184300号公報に、加熱ロールにフッ素樹脂からなる離型層を設けるとともに、トナーにワックスを含有させさらに剥離補助部材を用いることによりシートを加熱ロールから剥離する構成の定着装置が開示されている。
この開示された定着装置によれば、加熱ロールに供給するオイル量を制限しているので、オイル(離型剤)により生じる前記加筆性等の問題点は改善される。しかしながら、加熱ロールにフッ素樹脂からなる離型層を設けることに伴い、従来から多用されている接触式剥離爪では、加熱ロール表面の離型層を傷つけてしまうという問題点が生じ、また剥離爪を非接触式としても、加熱口―ルの回転軸方向所々に設けられた剥離爪ではシートが局部的な圧力を受け、画像を傷つけるという問題が派生するので、前記特開平11−184300号公報では、剥離爪に代えて加熱ロールの回転軸方向全体で剥離する新たな剥離補助部材が記載されている。
【0005】
この新たな剥離補助部材は、トナー像定着後のシートを、加熱ロールの回転軸方向全体にわたり均一な圧力で剥離するため、剥離補助部材により画像が傷つけられることはなく、また、加熱ロール表面を傷つけることが少ないという利点がある。
なお、軸方向全体にわたり均一な圧力で剥離する剥離補助部材が用いられた定着装置は、特開平11−133776号公報、特開2000−98791号公報においても開示されている。
このような定着装置においては剥離補助部材をできるだけニップ出口に近づける必要があるために、剥離補助部材をロールに近接させる薄板部と、それを保持する厚板部からなる。
薄板部は金属もしくはポリイミドに代表される耐熱性樹脂からなるのが一般的であり、厚板部は真直度を求められる鉄やSUS、アルミなどの金属からなるのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、薄板部と厚板部の線膨張係数の違いにより両部材の延びが異なるため、薄板部に歪が生じ、薄板部先端が波状となりロールに接触するため、ロールを傷つけたり、シートが引っかかりジャムを発生させてしまう。
両部を同じ材質の金属とし、線膨張係数を一致させた場合でも、薄板部と厚板部の熱容量が異なり、さらに薄板部が加熱ロールに近接しているため、温度上昇速度が異なるために同じ問題が発生する。
これらの問題は、加熱ロール径が大きくなり、薄板部の長さが長い場合や、ウォームアップ時間が短い定着器の場合は剥離補助部材内の温度分布不均一化が起こりやすくなるために顕著である。
【0007】
本発明は前述の事情に鑑み、下記(O01)〜(O04)の記載内容を課題とする。
(O01)シートの表面側に接触する表面側回転部材および裏面側に接触する裏面側回転部材が圧接する領域であるニップを通過したシートを、前記表面側回転部材または裏面側回転部材のうちのいずれかの回転部材表面から確実に剥離させること。
(O02)剥離補助部材の熱膨張による変形を防止して、剥離補助部材の剥離用先端部と回転部材表面との間隔を一定に保持すること。
(O03)剥離補助部材の変形による剥離不良の発生およびジャム発生を防止すること。
(O04)定着後のシートを加熱ロールから円滑に剥離することができる剥離補助部材および定着装置を提供すること。
【0008】
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の説明において本発明の構成要素の後に付記したカッコ内の符号は、本発明の構成要素に対応する後述の実施例の構成要素の符号である。なお、本発明を後述の実施例の構成要素の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
【0009】
(本発明)
前記課題を解決するために、本発明の剥離補助部材は、次の構成要件(A01)〜(A04),(A010)を備えたことを特徴とする。
(A01)画像記録用のシート(S)の表面側に接触する表面側回転部材および裏面側に接触する裏面側回転部材が圧接する領域であるニップ(Q5)を通過したシート(S)を、前記表面側回転部材または裏面側回転部材のうちのいずれかの回転部材表面から剥離させるため、前記いずれかの回転部材表面に近接して配置された先端部を有し且つ前記回転部材の回転軸方向に沿って配置された金属製の薄板(35)を有する薄板部(34)、
(A02)前記薄板部(34)の前記先端部とは反対側の基端部を支持し且つ前記回転軸方向に沿って配置された厚板部(13)であって、前記回転軸方向に沿って撓みの無い状態で配置される前記厚板部(13)、
(A03)熱膨張率がほぼ同一の材料により構成された前記薄板(35)および厚板部(13)、
(A04)熱膨張による歪みの発生を緩和する多数の孔(35a)が形成された前記薄板(35)、
(A010)前記孔(35a)は前記薄板(35)の前記先端部に近いほど多く形成された前記薄板部(34)。
【0010】
前記構成要件(A01)〜(A04),(A010)を備えた剥離補助部材(Hh,Hp)は、薄板部(34)および厚板部(13)を有しており、前記薄板部(34)は、前記回転軸方向に沿って撓みの無い状態で配置された厚板部(13)により支持され、且つ、前記薄板部(34)の薄板(35)は熱膨張率が前記厚板部(13)とほぼ同一の材料により構成されている。したがって、前記薄板部(34)は、温度変化により熱変形する際、前記回転軸方向に沿って撓みの無い状態で配置された厚板部(13)と一体的に変形するので、前記回転軸方向に沿った撓みの発生を防止することができる。
また、前記薄板(35)には、熱膨張による歪みの発生を緩和する多数の孔(35a)が形成されており、前記孔(35a)は前記薄板(35)の前記先端部に近いほど多く形成されている。したがって、歪みを緩和させる場所を増やすとともに、熱伝達を遅くすることができ、熱膨張による歪みの発生を緩和することができる。
前記撓みの発生を防止された薄板部(34)の先端部は、前記いずれかの回転部材表面に近接して配置され、前記ニップ(Q5)を通過したシート(S)を、前記表面側回転部材または裏面側回転部材のうちのいずれかの回転部材表面から剥離させる。
【0014】
前記構成要件(A01)〜(A 04 ),(A 010 )を備えた本発明の剥離補助部材(Hh,Hp)は、次の構成要件(A05)を備えることができる。
(A05)前記薄板部(34)を前記回転軸方向に移動可能に支持する前記厚板部(13)。
前記厚板部(13)が前記薄板部(34)を前記回転軸方向に移動可能に支持することにより、前記薄板部(34)の熱膨張により発生する撓みを防止することができる。
【0017】
前記構成要件(A01)〜(A 04 ),(A 010 )を少なくとも備えた本発明の剥離補助部材(Hh,Hp)は、次の構成要件(A06)を備えることができる。
(A06)同一の金属材料により構成された前記薄板(35)および厚板部(13)。
前記薄板(35)および厚板部(13)を構成する前記熱膨張率がほぼ同一の材料としては、ステンレス等の金属材料を採用可能である。
前記構成要件(A06)を備えた剥離補助部材(Hh,Hp)は、前記薄板部(34)および厚板部(13)に同一の金属(熱膨張率がほぼ同一の材料)を採用することにより、薄板部(34)の熱変形を防止することができる。
【0018】
前記構成要件(A01)〜(A04),(A010)を少なくとも備えた本発明の剥離補助部
材(Hh,Hp)は、次の構成要件(A07)を備えることができる。
(A07)薄板(35)と前記薄板(35)の表面を被覆する離型性の良い材料により構成された被覆層(16)とを有する前記薄板部(34)。
前記構成要件(A07)を備えた剥離補助部材(Hh,Hp)の前記薄板(35)の表面は、離型性の良い材料で構成された被覆層(16)で被覆されているので、前記孔(35a)が形成されていても、シート(S)が前記孔(35a)で引っ掛かることを防止することができる。
前記被覆層16で被覆された前記薄板部14のシートガイド面は、摩擦係数が小さいため前記シートSを少ない抵抗でガイドすることができる。また、前記被覆層(16)を離型性の良いフッ素樹脂、フッ素ゴムにより構成することにより、シート(S)の前記被覆層(16)からの剥離をより確実に行わせることができる。
【0019】
前記構成要件(A07)を備えた本発明の剥離補助部材(Hh,Hp)は、次の構成要件(A08)を備えることができる。
(A08)前記薄板(35)および被覆層(16)の間に形成された弾性材料層(27)。
前記薄板および被覆層(26)の間に弾性材料層を形成した場合には、薄板(25)が熱変形しても、その変形が弾性材料層により吸収されるので、被覆層表面の熱変形は小さくなる。前記弾性材料層(27)はシート(S)との接触面側に設けることにより、前記接触面側の被覆層表面の熱変形が小さくなる。また、前記弾性材料層(27)を前記薄板部(24)の先端から更に先端側に突出して設けることにより、前記薄板部先端部の熱変形よりも、前記弾性材料層(27)の先端部の被覆層(16)表面の熱変形を小さくするができる。
【0020】
また、本発明の定着装置は、下記の構成要件(A09)を備えることができる。
(A09)前記構成要件(A01)〜(A 04 ),(A 010 )を少なくとも備えた剥離補助部材(Hh,Hp)。
【0021】
前記構成要件(A09)を備えた定着装置(F)は、温度の不均一分布が起きても剥離補助部材(Hh,Hp)の先端に変形や撓みが生じ難いので、シート(S)の表面側に接触する表面側回転部材および裏面側に接触する裏面側回転部材により構成される一対の定着用回転部材のニップ(Q5)を通過したシート(S)を、前記定着用回転部材表面から良好に剥離させることができる。したがって、定着装置(F)でのジャムの発生を防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1は本発明の剥離補助部材を設けた定着装置を備えた画像形成装置の実施例1の説明図である。
図2は前記図1に示す要部の説明図で、定着装置の断面図である。
図1、図2において、複写機により構成された画像形成装置U1の上端のプラテンガラスPG上面には自動原稿搬送装置U2が載置されている。
前記自動原稿搬送装置U2は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に載置された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置を通過して原稿排紙トレイTG2に排出されるように構成されている。前記自動原稿搬送装置U2は、その後端部(−X端部)に設けた左右方向に延びるヒンジ軸(図示せず)により前記複写機U1に対して回動可能であり、原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置く際に上方に回動される。
【0023】
前記画像形成装置U1は、ユーザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作するUI(ユーザインタフェース)を有している。
画像形成装置U1上面の透明なプラテンガラスPGの下方に配置された原稿読取装置としてのIITは、プラテンレジ位置(OPT位置)に配置された露光系レジセンサ(プラテンレジセンサ)Sp、および露光光学系Aを有している。
前記露光光学系Aは、その移動および停止が露光系レジセンサSpの検出信号により制御され、常時はホーム位置に停止している。
前記自動原稿搬送装置U2によりプラテンガラスPG上面の露光位置を通過する原稿Giまたは手動でプラテンガラスPG上に置かれた原稿からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、CCD(固体撮像素子)でR(赤)、G(緑)、B(青)の電気信号に変換される。
【0024】
IPS(イメージプロセッシングシステム)は、CCDから入力される前記RGBの電気信号をK(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の画像データに変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定のタイミングで潜像形成用の画像データとしてレーザ駆動回路DLに出力する。レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)に出力する。
前記IPSおよびレーザ駆動回路DLの作動はマイコンにより構成されたコントローラCにより制御される。
【0025】
像担持体PRは矢印Ya方向に回転しており、その表面は、帯電器(チャージロール)CRにより一様に帯電された後、潜像書込位置Q1において前記ROS(潜像形成装置)のレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。フルカラー画像を形成する場合は、K(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の4色の画像に対応した静電潜像が順次形成され、モノクロ画像の場合はK(黒)画像に対応した静電潜像のみが形成される。
【0026】
前記静電潜像が形成された像担持体PR表面は回転移動して現像領域Q2、1次転写領域Q3を順次通過する。
ロータリ式の現像装置Gは、回転軸GAの回転に伴って前記現像領域Q2に順次回転移動するK(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の4色の現像器GK,GY,GM,GCを有している。前記各色の現像器GK,GY,GM,GCは、前記現像領域Q2に現像剤を搬送する現像ロールGRを有しており、現像領域Q2を通過する像担持体PR上の静電潜像をトナー像に現像する。
前記各現像器GK,GY,GM,GCの現像容器にはカートリッジ装着部Hk,Hy,Hm,Hc(図1参照)に装着されたトナー補給用カートリッジから各色のトナーが補給されるように構成されている。なお、このようなロータリ式現像装置は、たとえば特開平12―131942公報、特開平12―231250公報等に記載されている。
【0027】
前記像担持体PRの下方には中間転写ベルトBと、ベルト駆動ロールRd、テンションロールRt、ウォーキングロールRw、アイドラロール(フリーロール)RfおよびバックアップロールT2aを含む複数のベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)と、1次転写ロールT1と、それらを支持するベルトフレーム(図示せず)とを有している。
そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)により回転移動可能に支持されており、画像形成動作時には矢印Yb方向に回転する。
【0028】
フルカラー画像を形成する場合、潜像書込位置Q1において第1色目の静電潜像が形成され、現像領域Q2において1色目のトナー像Tnが形成される。このトナー像Tnは、1次転写領域Q3を通過する際に、1次転写ロールT1によって中間転写ベルトB上に静電的に1次転写される。その後同様にして、第1色目のトナー像Tnを担持した中間転写ベルトB上に、第2色目、第3色目、第4色目のトナー像Tnが順次重ねて1次転写され、最終的にフルカラーの多重トナー像が中間転写ベルトB上に形成される。
単色のモノカラー画像を形成する場合には1個の現像器のみを使用し、単色トナー像が中間転写ベルトB上に1次転写される。
1次転写後、像担持体PR表面は、残留トナーが除電器JRにより除電され、像担持体クリーナCL1によりクリーニングされる。
【0029】
前記バックアップロールT2aの下方には、2次転写ロールT2bが前記バックアップロールT2aに対して離隔した位置と接触した位置との間で移動可能に配置されている。前記バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bにより2次転写器T2が構成されている。前記バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bの接触領域により2次転写領域Q4が形成されている。
前記2次転写ロールT2bには、現像装置Gで使用するトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が電源回路Eから供給され、前記電源回路EはコントローラCにより制御される。
【0030】
給紙トレイTR1またはTR2に収容されたシートは、所定のタイミングでピックアップロールRpにより取り出され、さばきロールRsで1枚づつ分離されて、給紙路SH1の複数の搬送ロールRaによりレジロールRrに搬送される。前記レジロールRrに搬送されたシートSは、前記中間転写ベルトBに1次転写された多重トナー像または単色トナー像が2次転写領域Q4に移動するのにタイミングを合わせて、転写前シートガイドSG1から2次転写領域Q4に搬送される。
前記2次転写領域Q4において前記2次転写器T2は、中間転写ベルトB上のトナー像をシートSに静電的に2次転写する。2次転写後の中間転写ベルトBはベルトクリーナCL2により残留トナーが除去される。
前記像担持体PR、帯電器CC、現像装置G、維持転写ロールT1、中間転写ベルトB、2次転写器T2等により、シートSにトナー像を転写して形成するするトナー像形成装置(PR+CC+G+T1+B+T2)が構成されている。
【0031】
なお、前記2次転写ロールT2bおよびベルトクリーナCL2は、中間転写ベルトBに対して離接(離隔および接触)自在に配設されており、カラー画像が形成される場合には最終色の未定着トナー像が中間転写ベルトBに1次転写されるまで、中間転写ベルトBから離隔している。なお、前記2次転写ロールクリーナCL3は、前記2次転写ロールT2bと一緒に中間転写ベルトBに対して離接移動を行う。
【0032】
トナー像が2次転写された前記シートSは、転写後シートガイドSG2、シート搬送ベルトBHにより定着領域Q5に搬送される。定着領域Q5は定着装置Fの加熱ロールFhと加圧ロールFpとが圧接する領域(ニップ)であり、定着領域Q5を通過するシートSは、定着装置Fにより加熱定着される。前記加熱ロールFhの外周面で、定着領域Q5よりも回転方向上流側には、オイル塗布装置によりシート剥離用のオイルが塗布される。
【0033】
図1、図2において、定着装置Fは外側壁1および内側壁2を有しており、前記外側壁1および内側壁2の間には吸引ダクト3が形成されている。吸引ダクト3は定着装置Fの後側(−X側)に設けた図示しないファンにより吸引され、定着装置周囲の高温の空気を排出するように構成されている。
内側壁2の内側には、前記加熱ロールFh表面にシート剥離用オイルを塗布する円筒状のオイル塗布部材4が支持されており、また、加熱ロールFh表面のオイルを拭き取るためにオイル拭き取り部材5が支持されている。
【0034】
前記加熱ロールFhおよび加圧ロールFpにより形成される定着領域Q5よりもシート搬送方向下流側に加熱ロール用剥離補助部材Hhと加圧ロール用剥離補助部材Hpとが設けられている。前記定着領域Q5を通過したシートSは、前記加熱ロール用剥離補助部材Hhまたは前記加圧ロール用剥離補助部材Hpによって前記加圧ロールFpまたは前記加熱ロールFhから剥離される。
定着装置Fの加熱ロールFhおよび加圧ロールFpの定着領域Q5のシート搬送方向上流側にはシートガイド7a,7bが配置されている。前記定着領域Q5の下流側には、ガイドローラ9a,9bが上下に間隔を開けて配置され、且つ回転可能に支持されている。ガイドローラ9a,9bは回転自由なロールであり、定着領域Q5を通過したシートSを搬送方向下流側にガイドする機能を有しているが、搬送機能を有していない。
前記ガイドローラ9a,9bのシート搬送方向下流側には、上下一対のシートガイド11および12が配置されている。
【0035】
前記加熱ロール用剥離補助部材Hhと前記加圧ロール用剥離補助部材Hpとは同一に構成されているので、以後の剥離補助部材の説明は前記加熱ロール用剥離補助部材Hhについてのみ説明する。
図3は剥離補助部材の詳細説明図で、図3Aは剥離補助部材の平面図、図3Bは前記図3AのIIIB−IIIB線断面図、図3Cは前記図3AのIIIC−IIIC線断面図である。
図4は加熱ロール用剥離補助部材および加圧ロール用剥離補助部材の部分斜視図である。
図3、図4において、前記加熱ロール用剥離補助部材Hhは、前記加熱ロールFhの回転軸方向に沿って配置された厚さ1.5mmの厚板部13と薄板部14とによって構成されている。
前記薄板部14は、厚さ0.2mmのSUS薄板15とフッ素樹脂または離型性のよいフッ素ゴムなどで形成された被覆層16とによって構成されている。
前記厚板部13は金属材料の厚板のみで構成されており、前記薄板15の先端部(定着領域Q5に近い側の端部)とは反対側の基端部と溶接で一体化されている。また、前記厚板部13は、前記薄板15と同一の金属材料(SUS)により構成されている。なお、前記厚板部13および前記薄板15は、熱膨張率がほぼ同一の異なる材質の金属材料により構成することが可能である。
【0036】
前記薄板部14の前記厚板部13が配置されている側とは反対側の面(図3B、図4の下面)は、前記定着領域Q5を通過したシートSをガイドする面(シートガイド面)である。
前記薄板15は、前記シートガイド面側の先端部が斜めにカットされた形状である。前記シートガイド面とカット面とが交わる先端(薄板15の先端、すまわち図3Bの右端)は、加熱ロールFhに最近接するように配置されている。
前記薄板15の先端側部分(加熱ロールFhに近接する側の部分)に1mm幅のスリット15aが形成されており、前記先端側部分はスリット15aにより分離されている。このスリット15aの間隔は5〜20mmが望ましい。間隔を狭くすると加工が困難になり、広くするとその間で歪みがたまり、スリット15aの効果が薄れてしまうためである。
【0037】
前記スリット15aおよび前記カット面を有する前記薄板15は、前記被覆層16によりコーティングされている。前記被覆層16は、フッ素樹脂やフッ素ゴムに代えてフッ素樹脂とフッ素ゴムとの混合物を使用することが可能である。
ニップ(定着領域)Q5を通過して出てきたシートSは、前記加熱ロール用剥離補助部材Hhにより加熱ロールFhから剥離される。
【0038】
(実施例1の作用)
前記薄板15の基端部は、前記回転軸方向に沿って撓みの無い状態で配置された厚板部13と一体的に結合されており、薄板15および厚板部13は同一材料(すなわち、熱膨張率が同じ材料)により構成されているので、前記回転軸方向に沿った撓みの発生を防止することができる。
前記被覆層16が前記薄板15の表面を被覆することにより、前記薄板部14表面が滑らかになるので前記スリット15aにシートが引っ掛かることを防止することができる。また、前記被覆層16で被覆された前記薄板部14のシートガイド面は、摩擦係数が小さいため前記シートSを少ない抵抗でガイドすることができる。
前記薄板部14の薄板15は、熱膨張による歪みの発生を緩和する多数のスリット15aが形成されているので、前記薄板部14は、温度変化により熱変形する際、前記多数のスリット15aにより熱膨張による歪みの発生が緩和されるので、前記薄板部14の先端部の熱膨張による変形を防止することができる。
このため、前記薄板部14の先端部は温度が変化しても加熱ロールFhの表面に対して所定の位置に保持されるので加熱ロールFhを傷つけることなく、加熱ロールFh表面からシートSを確実に隔離させることができる。したがって、定着領域Q5でジャムを防止することができるため、良好な画像を提供することができる。
【0039】
(実施例2)
図5は本発明の実施例2の剥離補助部材の説明図で、図5Aは前記剥離補助部材の平面図、図5Bは前記図5AのVB−VB線断面図である。
図6は本発明の実施例2の剥離補助部材の要部拡大図である。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0040】
図5において、前記加熱ロール用剥離補助部材Hhは、前記加熱ロールFhの回転軸方向に沿って配置された厚さ1.5mmの厚板部13とそれに連結された薄板部24とによって構成されている。
図5、図6において、前記薄板部24は、厚さ0.2mmのSUS薄板25と被覆層26と弾性材料層27とを有している。
【0041】
前記薄板25は、加熱ロールFhに近接する先端部に1mm幅で間隔が15mmのスリット25aが形成されており、先端部は分離されている。
前記薄板部24の前記被覆層26は、50μmのフッ素樹脂または離型性のよいフッ素ゴムなどで形成されており、前記弾性材料層27は硬度60°のフッ素ゴムにより形成されている。
【0042】
前記薄板部24の前記厚板部13が配置されている側とは反対側の面は、前記弾性材料層27により被覆されている。前記弾性材料層27を有する前記薄板部24の前記厚板部23が配置されている側とは反対側の面(図5B、図6の下面)は、前記定着領域Q5を通過したシートSをガイドする面(シートガイド面)である。
前記弾性材料層27は、前記シートガイド面側の先端部が斜めにカットされた形状である。前記薄板部24のシートガイド面側の面とカット面とが交わる前記弾性材料層27の先端が、加熱ロールFhに最近接するように配置されている。前記スリット25aを有する前記薄板25と前記カット面を有する前記弾性材料層27は、前記実施例1の被覆層16と同様の被覆層26によりコーティングされている。また、前記薄板部24のシートガイド面側に設けられた前記弾性材料層27の表面は、前記実施例1のスリット15aが形成された薄板15の表面と比較して凹凸の少ない面にすることができる。したがって、前記薄板部24のシートガイド面は前記実施例1の薄板部14のシートガイド面よりも滑らかなので前記シートSを少ない抵抗でガイドすることができる。
【0043】
(実施例2の作用)
前記実施例1の作用と同様に、前記厚板部13と前記薄板25とを熱膨張率が同一の金属材料で構成することにより、回転軸方向に沿った撓みの発生を防止することができる。また、前記スリット25aを有する前記薄板25は、熱膨張による歪みの発生を緩和するので、前記薄板部24の先端部の熱膨張による変形を防止することができる。
先端部が前記弾性材料層27およびその被覆層26により構成された前記加熱ロール用剥離補助部材Hhは、温度の不均一分布が起きても先端に形状変化を起こし難いために、良好な剥離が可能となる。したがって、定着装置でのジャムの発生を防止することができる。
また、前記弾性材料層27および被覆層26により構成された前記加熱ロール用剥離補助部材Hhの先端部は、仮に前記加熱ロールFhと接触しても加熱ロールFhの表面を傷つけることがない。
【0044】
図7は定着動作開始時からの剥離補助部材の歪み量を示すグラフであり、薄板のスリット有無による歪み量の差を示すグラフである。
図7において、スリット有りと無しの厚さ0.2mmのSUS薄板上に硬度60°のフッ素ゴムまたはシリコーンゴム等の弾性材料層を成形し、その上にPFA(テトラフロロエチレンパーフロロアルコキシポリビニールエーテル共重合体)とフッ素ゴムからなる50μの被覆層を形成した剥離補助部材を製作した。スリットは15mm間隔で1mmのスリットを設けている。厚板部は1.5mmのSUS材である。厚板部と薄板とは溶接で一体化されている。なお、前記PFAの代わりに、PTFE(4フッ化エチレン)、FEP(4フッ化エチレン6フッ化プロピレン)等のフッ素樹脂を使用可能である。
前記加熱ロールと剥離補助部材との隙間を1mmとし、加熱時間と、その歪量をビデオカメラを用いて測定した。
定着ロールは観察しやすいテスト用として、φ25、肉厚1mmのアルミ素管を用い、ランプ(ヒータ)は750Wを用いた。
【0045】
スリット無しの薄板部を使用した場合、時間(sec)が60secまで歪みが上昇する。その後、前記歪み量は緩和されていくが、ウォームアップ時間が短い定着装置では大きな歪みが生じたまま次の動作に移ることになる。
スリット有りの薄板部を使用した場合、歪み量は0.2mm以下に軽減する。このため、スリットを有した薄板を使用することにより、ウォームアップ時間が短い定着装置において剥離性能が大きく改善される。
【0046】
(実施例3)
図8は本発明の実施例3の剥離補助部材の説明図で、図8Aは前記剥離補助部材の平面図、図8Bは前記図8AのVIIIB−VIIIB線断面図である。
図9は本発明の実施例3の剥離補助部材の要部拡大図である。
この実施例3は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
なお、この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0047】
図8、図9において、前記加熱ロール用剥離補助部材Hhは、前記加熱ロールFhの回転軸方向に沿って配置された厚板部13と薄板部34とによって構成されている。
前記薄板部34は、薄板35とフッ素樹脂または離型性のよいフッ素ゴムなどで形成された被覆層16とによって構成されている。
【0048】
前記実施例1の薄板15にはスリット15aが形成されていたのに対し、この実施例3の前記薄板35には、加熱ロールFhに近接する先端部に孔35aが形成されており、前記先端部に近いほど前記孔35aが多く形成されている。薄板35のその他の構成は、前記実施例1の薄板15と同一である。前記多数の孔35aにより、歪みを緩和させる場所を増やすとともに、前記厚板部13が溶接されている側への熱伝達を遅くすることができる。したがって、前記加熱ロール用剥離補助部材Hhの温度上昇を均一にすることができる。
【0049】
(実施例3の作用)
前記実施例1の作用と同様に、前記厚板部13と前記薄板35とを熱膨張率が同一の金属材料で構成することにより、回転軸方向に沿った撓みの発生を防止することができる。
前記多数の孔35aを有する前記薄板35は、熱膨張による歪みの発生を緩和するので、前記薄板35の先端部の熱膨張による変形を防止することができる。
このため、加熱ロールFhを傷つけることなく、ジャムを防止することができるとともに、良好な画像を提供することができる。
【0050】
(実施例4)
図10は本発明の実施例4の剥離補助部材の説明図で、図10Aは前記剥離補助部材の要部側断面図、図10Bは要部拡大図である。
この実施例4は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
なお、この実施例4の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0051】
図10において、前記加熱ロール用剥離補助部材Hhは、前記加熱ロールFhの回転軸方向に沿って配置された厚板部43と薄板部44とによって構成されている。
前記厚板部43には、複数のボルト挿入孔43aが形成されている。
前記薄板部44は、薄板45とフッ素樹脂または離型性のよいフッ素ゴムなどで形成された被覆層46とによって構成されている。
前記薄板45は、前記実施例1の前記薄板15に対応する部材であり、前記実施例1の前記薄板15にスリット15aが形成されていたのに対し、本実施例4の薄板45にスリットが形成されていない以外は、前記実施例1の薄板15と同様に形成されている。また、前記厚板部43は、前記薄板45と同一の金属材料(SUS)により構成されている。なお、前記厚板部43および前記薄板45は、熱膨張率がほぼ同一の異なる材質の材料により構成することが可能である。
【0052】
前記薄板45には、前記複数の各ボルト挿入孔43aに対向する面にクリンチングナット47が溶接されている。前記薄板部44の前記クリンチングナット47が溶接されている側とは反対側の面は、前記定着領域Q5を通過したシートSをガイドする面(シートガイド面)である。
【0053】
前記クリンチングナット47は、前記厚板部43のボルト挿入孔43a内に配置されている。
ボルト48はその頭部にフランジ48aを有しており、フランジ48aは複数(2個以上)の半球状突出部48bを有している。前記ボルト48の先端部に形成されたねじは前記クリンチングナット47に連結されている。前記半球状突出部48bは、滑らかな低摩擦表面を有し、前記厚板部43の薄板部44と対向する側とは反対側の面を圧接している。したがって、前記厚板部43および前記薄板45が熱膨張した際、前記半球状突出部49aと前記厚板部43との圧接部が加熱ロールFhの回転軸方向に滑ることができるように構成されている。前記滑りを良くするためにグリースを用いることも可能である。
【0054】
(実施例4の作用)
前記実施例1の作用と同様に、前記厚板部43と前記薄板45とを熱膨張率が同一の金属材料で構成することにより、温度変化により熱変形する際、回転軸方向に沿った撓みの発生を防止することができる。
前記厚板部43が前記薄板部44を前記回転軸方向に移動可能に支持しているので、前記薄板45の熱膨張により発生する撓みを防止することができる。
このため、加熱ロールFhを傷つけることなく、ジャムを防止することができるとともに、良好な画像を提供することができる。
【0055】
(変更例)
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更実施例を下記に例示する。
(H01)本発明は複写機以外の画像形成装置、例えばプリンタ、FAX等にも適用することが可能である。
【0056】
【発明の効果】
前述の本発明の画像形成装置は、下記の効果(E01)〜(E04)を奏することができる。
(E01)シートの表面側に接触する表面側回転部材および裏面側に接触する裏面側回転部材が圧接する領域であるニップを通過したシートを、前記表面側回転部材または裏面側回転部材のうちのいずれかの回転部材表面から確実に剥離させることができる。
(E02)剥離補助部材の熱膨張による変形を防止して、剥離補助部材の剥離用先端部と回転部材表面との間隔を一定に保持することができる。
(E03)剥離補助部材の変形による剥離不良の発生およびジャム発生を防止することができる。
(E04)定着後のシートを加熱ロールから円滑に剥離することができる剥離補助部材および定着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の剥離補助部材を設けた定着装置を備えた画像形成装置の実施例1の説明図である。
【図2】 図2は前記図1に示す要部の説明図で、定着装置の断面図である。
【図3】 図3は剥離補助部材の詳細説明図で、図3Aは剥離補助部材の平面図、図3Bは前記図3AのIIIB−IIIB線断面図、図3Cは前記図3AのIIIC−IIIC線断面図である。
【図4】 図4は加熱ロール用剥離補助部材および加圧ロール用剥離補助部材の部分斜視図である。
【図5】 図5は本発明の実施例2の剥離補助部材の説明図で、図5Aは前記剥離補助部材の平面図、図5Bは前記図5AのVB−VB線断面図である。
【図6】 図6は本発明の実施例2の剥離補助部材の要部拡大図である。
【図7】 図7は定着動作開始時からの剥離補助部材の歪み量を示すグラフであり、薄板のスリット有無による歪み量の差を示すグラフである。
【図8】 図8は本発明の実施例3の剥離補助部材の説明図で、図8Aは前記剥離補助部材の平面図、図8Bは前記図8AのVIIIB−VIIIB線断面図である。
【図9】 図9は本発明の実施例3の剥離補助部材の要部拡大図である。
【図10】 図10は本発明の実施例4の剥離補助部材の説明図で、図10Aは前記剥離補助部材の要部側断面図、図10Bは要部拡大図である。
【図11】 図11は、従来から用いられている代表的な定着装置を示す図である。
【符号の説明】
F…定着装置
、Hh,Hp…剥離補助部材、S…シート、Q5…ニップ、13,14…厚板部、14,24,34,44…薄板部、15,25,35,45…薄板、15a,25a,35a…空隙、15a,25a…スリット、35a…孔、16,26,46…被覆層、27…記弾性材料層。
Claims (6)
- 下記の構成要件(A01)〜(A04),(A010)を備えたことを特徴とする剥離補助部材、
(A01)画像記録用のシートの表面側に接触する表面側回転部材および裏面側に接触する裏面側回転部材が圧接する領域であるニップを通過したシートを、前記表面側回転部材または裏面側回転部材のうちのいずれかの回転部材表面から剥離させるため、前記いずれかの回転部材表面に近接して配置された先端部を有し且つ前記回転部材の回転軸方向に沿って配置された金属製の薄板を有する薄板部、
(A02)前記薄板部の前記先端部とは反対側の基端部を支持し且つ前記回転軸方向に沿って配置された厚板部であって、前記回転軸方向に沿って撓みの無い状態で配置される前記厚板部、
(A03)熱膨張率がほぼ同一の材料により構成された前記薄板および厚板部、
(A04)熱膨張による歪みの発生を緩和する多数の孔が形成された前記薄板、
(A010)前記孔は前記薄板の前記先端部に近いほど多く形成された前記薄板部。 - 下記の構成要件(A05)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の剥離補助部材、
(A05)前記薄板部を前記回転軸方向に移動可能に支持する前記厚板部。 - 下記の構成要件(A06)を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の剥離補助部材、
(A06)同一の金属材料により構成された前記薄板および厚板部。 - 下記の構成要件(A07)を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の剥離補助部材、
(A07)薄板と前記薄板の表面を被覆する離型性の良い材料により構成された被覆層とを有する前記薄板部。 - 下記の構成要件(A08)を備えたことを特徴とする請求項4記載の剥離補助部材、
(A08)前記薄板および被覆層の間に形成された弾性材料層。 - 下記の構成要件(A09)を備えたことを特徴とする定着装置、
(A09)前記請求項1〜5のいずれかに記載された剥離補助部材。
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