JP7229461B2 - 定着装置、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、そのようなクリーニング部材を用いた定着装置において、クリーニング部材を定着回転体又は加圧回転体に対して接離可能に構成する技術が知られている。
また、特許文献1において、定着装置には、加圧回転体に対して接離可能に移動するクリーニングローラ(クリーニング部材)が設置されている。そして、クリーニングローラは、加圧ローラ(加圧回転体)に当接して加圧ローラの表面をクリーニングすることになる。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、を示す。
また、7は用紙等のシートPが収容される給紙部、9はシートPの搬送タイミングを調整するレジストローラ(タイミングローラ)、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、を示す。
また、16は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像をシートP上に転写するための2次転写バイアスローラ、20はシートP上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する(露光工程である。)。詳しくは、書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写バイアスローラ14が設置されている。そして、1次転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
その後、中間転写ベルト17の表面は、中間転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部16に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、シートPを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送されたシートPが、搬送経路を通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達したシートPは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、定着工程後のシートPは、排紙ローラによって、装置本体1の外部に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセス(印刷動作)が完了する。
図2に示すように、定着装置20は、定着回転体としての定着ローラ21、加熱手段としてのヒータ25、加圧回転体としての加圧ローラ31、クリーニング部材としてのクリーニングローラ35、定着ローラ21用の温度センサ40、加圧ローラ31用の温度センサ41(温度検知手段)、移動機構38、52(移動手段)、等で構成されている。
定着ローラ21の弾性層は、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。定着ローラ21の離型層は、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)等で形成されている。定着ローラ21の表層に離型層を設けることにより、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保されることになる。定着ローラ21は、駆動モータ51によって図2の時計方向に回転駆動される。
ヒータ25(加熱手段)は、ハロゲンヒータであって、その両端部が定着装置20の側板に固定されている。そして、画像形成装置本体1のメインスイッチがオンされた状態で、電源部からヒータ25に電力が供給される。そして、制御部50により出力制御されたヒータ25からの輻射熱によって定着ローラ21が加熱されて、さらに加熱された定着ローラ21の表面からシートP上のトナー像Tに熱が加えられる。
ヒータ25の出力制御は、定着ローラ21表面に非接触で対向する温度センサ40によるローラ表面温度の検知結果に基づいておこなわれる。詳しくは、温度センサ40(サーモパイル)の検知結果に基づいて定められる通電時間だけ、ヒータ25に交流電圧が印加される。このようなヒータ25の出力制御によって、定着ローラ21の温度(定着温度)を所望の温度(目標制御温度)に調整制御することができる。
そして、加圧ローラ31は、加圧機構によって定着ローラ21に圧接する。こうして、加圧ローラ31と定着ローラ21との間に、所望のニップ部が形成される。
加圧ローラ31は、定着ローラ21の回転にともない、図2の反時計方向に従動回転する。
装置本体1のメインスイッチが投入されると、ヒータ25に交流電圧が印加(給電)される。
そして、印刷指令(プリント要求)が入力されると、駆動モータ51(駆動機構)によって定着ローラ21の時計方向の回転駆動が開始されて、加圧ローラ31の反時計方向の従動回転が開始される。その後、給紙部7からシートPが給送されて、2次転写バイアスローラ18の位置で、中間転写ベルト17上のトナー像がシートP上に未定着画像として担持される。未定着画像T(トナー像)が担持されたシートPは、図2の矢印方向に搬送されて、圧接状態にある定着ローラ21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。そして、定着ローラ21による加熱と、定着ローラ21及び加圧ローラ31の押圧力とによって、シートPの表面にトナー像Tが定着される。そして、定着工程後のシートPは、回転する定着ローラ21及び加圧ローラ31によって、ニップ部から矢印方向に送出される。
先に図2等を用いて説明したように、定着装置20には、トナー像を加熱してシートPの表面に定着する定着回転体としての定着ローラ21や、定着ローラ21に圧接することでシートPが搬送されるニップ部を形成する加圧回転体としての加圧ローラ31、が設置されている。
そして、本実施の形態における定着装置20には、クリーニング部材としてのクリーニングローラ35や、温度検知手段としての温度センサ41(加圧ローラ31用の温度センサ)、が設置されている。
特に、本実施の形態では、クリーニングローラ35は、所定方向に回転している加圧ローラ31に当接した状態のとき加圧ローラ31とともに回転するため、その回転によってクリーニングローラ35の表面を入れ替えながら効率的にクリーニングをおこなうことが可能になる。
そして、制御部50による制御によって、モータ52が正方向に駆動されると、アーム部材38が支軸38aを中心に図2の反時計方向に回動して、図2に示すようにクリーニングローラ35が加圧ローラ31に当接することになる(当接位置に移動することになる)。これに対して、制御部50による制御によって、モータ52が逆方向に駆動されると、アーム部材38が支軸38aを中心に図2の時計方向に回動して、図3に示すようにクリーニングローラ35が加圧ローラ31から離間することになる(離間位置に移動することになる)。
すなわち、モータ52とアーム部材38とが、クリーニングローラ35を移動させる移動手段(移動機構)として機能することになる。
すなわち、定着装置20が駆動停止した後にも、長時間にわたってクリーニングローラ35が加圧ローラ31に圧接し続けてしまうと、その圧接部に位置するトナーがやがて固化してしまったり、その圧接部でクリーニングローラ35や加圧ローラ31が変形してしまったりすることになる。これに対して、本実施の形態では、クリーニングローラ35を離間可能に構成して、駆動停止時に長時間にわたってクリーニングローラ35が加圧ローラ31に当接し続けないようにしているため、そのような不具合の発生を抑止することができる。
詳しくは、図2、図3に示すように、温度センサ41は、サーモパイルや非接触式サーミスタなどの非接触式温度センサであって、その検知面が加圧ローラ31に対向するように装置の筐体に保持されている。
そして、本実施の形態における温度センサ41(温度検知手段)は、図4に示すように、加圧ローラ31(クリーニングローラ35が当接する加圧回転体である。)における最大通紙領域M内であって最小通紙領域N外の表面温度を検知する。すなわち、本実施の形態では、加圧ローラ31の温度を検知する温度センサ41が、幅方向中央部ではなくて、幅方向端部(図4の領域Mの領域内であって、領域Nの領域外である。)に設置されている。
ここで、「最大通紙領域M」とは、画像形成装置1において通紙可能な最大サイズのシートPにおける幅方向サイズであって、例えば、A4横サイズ(A3縦サイズ)である。また、「最小通紙領域N」とは、画像形成装置1において通紙可能な最小サイズのシートPにおける幅方向サイズであって、例えば、葉書サイズである。
詳しくは、図5(A)に示すように、定着装置20の稼働時において、温度センサ41(温度検知手段)の検知結果(検知温度)が所定値A以下であるときには、制御部50による制御によって、移動機構38、52(移動手段)によってクリーニングローラ35を当接位置に移動している。これに対して、図5(B)に示すように、定着装置20の稼働時において、温度センサ41の検知結果が所定値Aを超えるときには、制御部50による制御によって、移動機構38、52によってクリーニングローラ35を離間位置に移動している。
クリーニングローラ35の温度が大きく上昇して所定温度(以下、適宜に「溶け出し温度」と呼ぶ。)に達してしまうと、図7に示すように、クリーニングローラ35の表面に付着したトナーなどの付着物Tの一部T´が、加圧ローラ31の表面に移動(逆移動)してしまう不具合が生じてしまう。そのため、クリーニングローラ35によるクリーニング性能を良好に維持しつつ、クリーニングローラ35の表面に付着したトナーなど付着物が加圧ローラ31の表面に逆移動してしまう不具合を軽減するためには、クリーニングローラ35の温度を精度良く検知して、その検知温度に基づいてクリーニングローラ35の接離動作を制御する必要がある。
これに対して、本実施の形態では、クリーニングローラ35の表面温度を直接的に検知するのではなくて、クリーニングローラ35が当接する加圧ローラ31の表面温度を検知して、その検知温度に基づいてクリーニングローラ35の接離制御をおこなっている。加圧ローラ31の表面は、クリーニングローラ35の表面のように経時で汚れの程度が大きく変化することがほとんどないため、クリーニングローラ35の表面温度を間接的に精度良く検知することができる。そのため、クリーニングローラ35上のトナーなど付着物が加圧ローラ31の表面に逆移動してしまう不具合を軽減することができる。また、本実施の形態では、温度センサ41として、非接触式温度センサを用いているため、温度センサ41の表面がトナーなどで汚れて検知精度が低下する不具合も軽減することができる。
なお、上述した所定値A(溶け出し温度)は、加圧ローラ31の表面からクリーニングローラ35の表面に移動した付着物(主として、トナーである。)が加圧ローラ31の表面に逆移動する現象が生じない上限温度(加圧ローラ31の表面温度)となる。
これは、小サイズNのシートP(例えば、葉書)を連続通紙するときに、クリーニングローラ35の幅方向の温度分布が、図7に示すように、非通紙領域である幅方向両端部の温度が高くなるためである。このような現象は、加圧ローラ31や定着ローラ21の温度分布も同様である。すなわち、通紙領域ではシートPによって温度が奪われるため温度が低下して、非通紙領域ではシートPによって温度が奪われないため温度が上昇する。
したがって、図7に示すような温度分布であるときに、加圧ローラ31の最小通紙領域N(幅方向中央部)の温度に基づいてクリーニングローラ35の接離制御をおこなってしまうと、クリーニングローラ35において過昇温した幅方向端部から加圧ローラ31に向けてトナーなどの付着物が逆移動してしまう。そして、小サイズのシートPの通紙が終了して、大サイズのシートPが通紙されるときに、その大サイズのシートPに、加圧ローラ31の端部に逆移動したトナーが付着してしまうことになる。
これに対して、本実施の形態では、加圧ローラ31の幅方向端部(最小通紙領域N~最大通紙領域Mの範囲)の温度に基づいてクリーニングローラ35の接離をおこなっているため、クリーニングローラ35によるクリーニング性能を良好に維持しつつ、クリーニングローラ35の表面に付着したトナーなど付着物が加圧ローラ31の表面に逆移動してしまう不具合を軽減することができる。
すなわち、温度センサ41によって検知された加圧ローラ31の温度が、シートPの幅方向サイズや印刷時間に基づいて補正されて、その補正された温度が所定値A以下である場合にはクリーニングローラ35の離間はおこなわずに、その補正された温度が所定値Aを超える場合にはクリーニングローラ35の離間をおこなう。
具体的に、シートPの幅方向サイズが小さいときには、幅方向サイズが大きいときに比べて、先に図7を用いて説明したような幅方向端部の過昇温が生じやすくて、加圧ローラ31がトナーの逆移動が生じやすくなるため、クリーニングローラ35を余裕をもって離間させるために、温度センサ41によって検知された加圧ローラ31の温度が高目に補正される。なお、シートPの幅方向サイズは、ユーザーによって操作パネル100に入力されたシートPの情報に基づいて検知してもよいし、シートサイズセンサ(シートPの幅方向サイズを直接的に検知するセンサである。)によって検知してもよい。
また、印刷時間が長いときには、印刷時間が短いときに比べて、先に図7を用いて説明したような幅方向端部の過昇温が生じやすくて、加圧ローラ31がトナーの逆移動が生じやすくなるため、クリーニングローラ35を余裕をもって離間させるために、温度センサ41によって検知された加圧ローラ31の温度が高目に補正される。なお、印刷時間は、制御部50に内蔵されたタイマー90(図2参照)によって検知される。
このような制御をおこなうことで、上述した本発明の効果がさらに発揮されやすくなる。
すなわち、画像形成装置1の主電源がオンされたり、画像形成装置1が待機モード(省エネルギーのためのスリープモードであって、定着装置20のヒータ25への電力供給が減ぜられるモードである。)から復帰されたりした直後で、ウォーミングアップ動作がおこなわれるときに、クリーニングローラ35が離間位置に位置しているように移動機構38、52を制御している。
定着装置20が立ち上げられるときに、クリーニングローラ35が加圧ローラ31に当接していると、加圧ローラ31の熱がクリーニングローラ35に奪われて立上げ時間が長くなってしまう。これに対して、本実施の形態では、定着装置20が立上げ時に、クリーニングローラ35を離間位置に移動しているため、そのような不具合が軽減される。
すなわち、定着工程が終了すると、印刷動作が終了されて主電源がオフされたり、待機モードに入ったりすることになるが、定着工程の後であって、印刷動作が終了したり待機モードに入る前に、クリーニングローラ35が離間位置に位置しているように移動機構38、52を制御している。
定着装置20の稼働が終了した後に、クリーニングローラ35が加圧ローラ31に当接していると、その当接部に位置するトナーがやがて固化してしまったり、その当接部でクリーニングローラ35や加圧ローラ31が変形してしまったりすることになる。これに対して、本実施の形態では、クリーニングローラ35を離間可能に構成して、駆動停止後にクリーニングローラ35が加圧ローラ31に当接し続けないようにしているため、そのような不具合の発生を抑止することができる。
図9は、変形例1としての定着装置20の要部を幅方向に示す図であって、本実施の形態における図4に対応する図である。
図9に示すように、変形例1における定着装置20は、クリーニングローラ35にヒートパイプ36が内設されている。このような構成により、ヒートパイプ36の効果によって、クリーニングローラ35の温度上昇を抑えることができるため、クリーニングローラ35から加圧ローラ31にトナー等が逆移動する不具合を軽減することができる。
なお、変形例1では、クリーニングローラ35の一部をヒートパイプ36としたが、クリーニングローラ35の全部をヒートパイプとすることもできる。
図10は、変形例2としての定着装置20の要部を示す構成図であて、本実施の形態における図2に対応する図である。
図10に示すように、変形例2では、クリーニングローラ35(クリーニング部材)が定着回転体としての定着ローラ21の表面に当接して定着ローラ21の表面をクリーニングするように構成されている。このクリーニングローラ35は、所定方向に回転している定着ローラ21に当接した状態のとき定着ローラ21とともに回転する。
そして、変形例2でも、本実施の形態のものと同様に、クリーニングローラ35の表面温度を直接的に検知する温度センサは設けられておらず、定着ローラ21の表面温度を検知する温度センサ40が設けられている。そして、この温度センサ40は、定着ローラ21体における最大通紙領域M内であって最小通紙領域N外の表面温度を検知する温度検知手段として機能する。
そして、変形例2でも、本実施の形態のものと同様に、クリーニングローラ35の接離制御が、温度センサ40の検知結果に基づいておこなわれる。
このように構成した場合には、クリーニングローラ35によるクリーニング性能を良好に維持しつつ、クリーニングローラ35の表面に付着した付着物が定着ローラ21の表面に逆移動してしまう不具合を軽減することができる。
図11は、変形例3としての定着装置20を示す構成図であって、本実施の形態における図2に対応する図である。
本実施の形態では、熱ヒータ方式のローラ式定着装置20に対して本発明を適用したが、本発明が適用される定着装置20はこのような方式のものに限定されることなく、種々の方式の定着装置に設置することができる。
例えば、図11(A)に示すように、熱ヒータ方式のベルト式定着装置20(定着回転体として定着ベルト22が用いられた定着装置である。)に対しても、本発明を適用することもできる。なお、そのような場合に、定着ベルト22は、定着補助ローラ23、加熱ローラ24、テンションローラなどの複数のローラ部材によって張架・支持されたものとなる。また、定着補助ローラ23は、定着ベルト22を介して加圧ローラ31に圧接してニップ部を形成することになる。さらに、中空構造の加熱ローラ24の内部に、ヒータ25が固設されることになる。
また、図11(B)に示すように、電磁誘導方式(IH方式)のローラ式定着装置20に対しても、本発明を適用することもできる。なお、そのような場合に、定着ローラ21は、芯金部上に、弾性層、励磁コイルが巻装された誘導加熱部70によって電磁誘導加熱される発熱層、離型層などが積層されたものとなる。
また、図示は省略するが、抵抗発熱方式のローラ式定着装置に対しても、本発明を適用することもできる。なお、そのような場合に、定着ローラは、芯金部における中空部に抵抗発熱体が当接するように設置され、芯金部上に弾性層や離型層などが積層されたものとなる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
これにより、クリーニングローラ35の表面に付着した付着物が加圧ローラ31の表面に逆移動してしまう不具合を軽減することができる。
また、本実施の形態における定着装置において、離間位置に移動したクリーニングローラ35(クリーニング部材)に当接して、クリーニングローラ35を冷却する冷却部材を設置して、クリーニングローラ35が高温に達しにくくなるようにすることもできる。
そして、それらのような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本願明細書等において、「シート」とは、通常の紙(用紙)の他に、コート紙、ラベル紙、OHPシート、フィルムシート等のシート状の記録媒体のすべてを含むものと定義する。
20 定着装置、
21 定着ローラ(定着回転体)、
25 ヒータ(加熱手段)、
31 加圧ローラ(加圧回転体)、
35 クリーニングローラ(クリーニング部材)、
38 アーム部材(移動手段)、
41 温度センサ(温度検知手段)、
52 モータ(移動手段)、
P シート(記録媒体)。
Claims (8)
- トナー像を加熱してシートの表面に定着する定着回転体と、
前記定着回転体に圧接することでシートが搬送されるニップ部を形成する加圧回転体と、
移動手段の動作によって、前記定着回転体又は前記加圧回転体の表面に当接する当接位置と、当該表面から離れる離間位置と、の間を移動可能に構成されたクリーニング部材と、
前記クリーニング部材が当接する前記定着回転体又は前記加圧回転体における最大通紙領域内であって最小通紙領域外の表面温度を検知する温度検知手段と、
を備え、
前記温度検知手段の検知結果が所定値以下であるときには、前記移動手段によって前記クリーニング部材が前記当接位置に移動され、
前記温度検知手段の検知結果が前記所定値を超えるときには、前記移動手段によって前記クリーニング部材が前記離間位置に移動されることを特徴とする定着装置。 - 前記移動手段は、前記定着回転体又は前記加圧回転体を回転可能に保持して、モータの駆動によって支軸を中心に搖動可能なアーム部材を具備したことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記温度検知手段の検知結果は、前記ニップ部に搬送されるシートの幅方向のサイズと、装置の稼働時間と、のうち少なくとも一方に基づいて補正されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
- ウォーミングアップ時に、前記クリーニング部材が前記離間位置に移動されることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の定着装置。
- 装置の稼働が終了したとき、前記クリーニング部材が前記離間位置に移動されることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の定着装置。
- 前記クリーニング部材は、所定方向に回転している前記定着回転体又は前記加圧回転体に当接した状態のとき前記定着回転体又は前記加圧回転体とともに回転するクリーニングローラであって、
前記クリーニングローラは、その一部又は全部がヒートパイプであることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載の定着装置。 - 前記温度検知手段は、非接触式温度センサであって、
前記クリーニング部材の表面温度を直接的に検知する温度センサは設置されていないことを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載の定着装置。 - 請求項1~請求項7のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019016731A JP7229461B2 (ja) | 2019-02-01 | 2019-02-01 | 定着装置、及び、画像形成装置 |
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