JP2016142844A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Hironori Yamaoka
弘典 山岡
斎藤 聖治
Seiji Saito
聖治 斎藤
岡本 潤
Jun Okamoto
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Abstract

【課題】小型化可能な構成であり、かつクリーニング部材からのトナーの溶け出しによる異常画像の発生を防止可能な定着装置を提供する。
【解決手段】定着部材11と、定着部材11との間にニップ部Nを形成する加圧部材21とを少なくとも備え、ニップ部Nに未定着トナー像51を担持した記録媒体50を搬送し、未定着トナー像51を記録媒体50に定着する定着装置において、加圧部材21に対して接離可能に設けられ、加圧部材21の表面を清掃するクリーニング部材31と、クリーニング部材31を移動させる移動手段と、少なくともクリーニング部材31の温度を検知する温度センサ43と、制御手段と、を備え、制御手段は、温度センサ41の検知結果に応じて、クリーニング部材31を加圧部材21に対して離間または当接させるように移動手段の動作を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置(複写機、ファクシミリ、プリンタ、またはそれらの複合機等)には、記録媒体(記録紙、用紙など)上に形成されたトナー像を圧力や熱等によって定着させる定着装置が備えられている。
定着装置の一例として、定着ローラと加圧ローラとから構成されるローラ対方式の定着装置が知られている。このローラ対方式の定着装置は、未定着のトナー像が形成された記録媒体を定着ローラと加圧ローラとの間のニップ領域に挟み込み、ローラを回転させることによって記録媒体を搬送するとともに、定着ローラ周面の熱により記録媒体上のトナー像を溶融させて用紙に定着させる。
上述のような定着装置において、定着ローラや加圧ローラに付着した残留トナー等の汚れを取るためにクリーニング部材を備える構成が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1には、クリーニング部材としてシート状のクリーニングウェブを用い、該クリーニングウェブを押圧ローラで加圧ローラに当接させる態様が開示されている。特許文献1の装置は、供給ローラと巻き取りローラを駆動してシート状のクリーニングウェブの新しい面を加圧ローラに当接させ、加圧ローラ表面をクリーニングする。
しかしながら、クリーニングウェブの形態はウェブの搬送などに必要な部品点数が多くなり、装置の小型化が困難になる。
一方、特許文献2には、クリーニング部材としてクリーニングローラを用いた構成が開示されている。
クリーニングローラを加圧ローラ(加圧回転体)に当接させてトナーを回収した場合、回収されたトナー(オフセットトナー)が再び加圧ローラに逆転写してしまう「溶け出し」という現象がみられることがある。これを防止するために、特許文献2には、クリーニングローラの表面にトナー樹脂の粘弾性を大きくする反応性物質をコーティングする技術が開示されている。
しかしながら、クリーニングローラの表面にコーティングを行うことによってクリーニングローラからのトナーの溶け出しを防止する方法では、クリーニングローラの温度が上昇しやすい条件での印刷(例えば、小サイズの記録媒体の印刷)において、トナーの溶け出しを完全に防止することは困難である。トナーの溶け出しが生じると、記録媒体に溶け出したトナーが付着して異常画像を発生させる原因となる。
そこで、本発明は、小型化可能な構成であり、かつクリーニング部材からのトナーの溶け出しによる異常画像の発生を防止可能な定着装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、定着部材と、前記定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材とを少なくとも備え、前記ニップ部に未定着トナー像を担持した記録媒体を搬送し、前記未定着トナー像を前記記録媒体に定着する定着装置において、前記加圧部材に対して接離可能に設けられ、前記加圧部材の表面を清掃するクリーニング部材と、前記クリーニング部材を移動させる移動手段と、少なくとも前記クリーニング部材の温度を検知する温度センサと、制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記温度センサの検知結果に応じて、前記クリーニング部材を前記加圧部材に対して離間または当接させるように前記移動手段の動作を制御することを特徴とする。
本発明によれば、小型化可能な構成であり、かつクリーニング部材からのトナーの溶け出しによる異常画像の発生を防止可能な定着装置を提供することができる。
本実施形態にかかる定着装置の構成の一例を示す断面模式図である。 (A)はクリーニングローラの温度S1の推移を示すグラフであり、(B)はクリーニングローラの温度S1の推移、及び加圧ローラとクリーニングローラの平均温度S2の推移を示すグラフである。 第一の実施形態にかかる定着装置の累積通紙枚数に対する離間温度T1aと当接温度T2aの設定の例を示すグラフである。 第二の実施形態にかかる定着装置の累積通紙枚数に対する離間温度T1bと当接温度T2bの設定の例を示すグラフである。 第一の実施形態にかかる定着装置の累積搬送長さに対する離間温度T1aと当接温度T2aの設定の例を示すグラフである。 第二の実施形態にかかる定着装置の累積搬送長さに対する離間温度T1bと当接温度T2bの設定の例を示すグラフである。 第一の実施形態にかかる定着装置のクリーニングローラの温度S1の軸方向分布の一例を示すグラフである。 第二の実施形態にかかる定着装置の加圧ローラとクリーニングローラの平均温度S2の軸方向分布の一例を示すグラフである。 クリーニングローラの構成の一例を示す断面図である。 第一の実施形態にかかる定着装置のクリーニングローラの温度S1の軸方向分布の一例を示すグラフである。 第二の実施形態にかかる定着装置の加圧ローラとクリーニングローラの平均温度S2の軸方向分布の一例を示すグラフである。 本実施形態にかかる画像形成装置の構成の一例を示す断面模式図である。
以下、本発明に係る定着装置および画像形成装置について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
図1は、本実施形態にかかる定着装置の構成の一例を示す断面模式図である。
本実施形態の定着装置は、定着部材(以下、「定着ローラ」という)11と、定着ローラ11との間にニップ部Nを形成する加圧部材(以下、「加圧ローラ」という)21とを少なくとも備え、ニップ部Nに未定着トナー像51を担持した記録媒体50を搬送し、未定着トナー像51を加熱及び加圧することにより記録媒体50に定着する。
加圧ローラ21に対して接離可能に設けられ、加圧ローラ21の表面を清掃するクリーニング部材(以下、「クリーニングローラ」という)31と、クリーニングローラ31を移動させる移動手段(図示せず)と、少なくともクリーニングローラ31の温度を検知する温度センサ41と、制御手段と、を備える。
制御手段は、温度センサ41の検知結果に応じて、クリーニングローラ31を加圧ローラ21に対して離間または当接させるように移動手段の動作を制御する。
定着ローラ11は、例えば、鉄やアルミなどの金属で形成された円筒体の上に離型層を備え、機枠等の固定部に回動可能に支持されている。円筒体の内側には加熱するためのハロゲンランプ等の熱源12が設けられている。熱源12の熱は、定着ローラ11を通してニップ部Nを通過する記録媒体50上の未定着トナー像51に伝えられる。
加圧ローラ21は、例えば、鉄やアルミなどの金属や高強度の樹脂などで形成された高剛性の軸体に、シリコーンゴムや離型性に優れたPFAチューブなどの弾性部材が被覆された円柱状の部材であり、機枠等の固定部に回動可能に支持されている。
加圧ローラ21の近傍にはクリーニングローラ31が配置されている。クリーニングローラ31は、移動手段によって加圧ローラ21に対して当接した位置と、離間した位置との間を移動するように配置されている。
温度センサ41としては、少なくともクリーニングローラ31の温度を検知するクリーニングローラ温度センサ41aを備え、さらに加圧ローラ21の温度を検知する加圧ローラ温度センサ41bを備えることが好ましい。本実施形態の定着装置においては、温度センサ41の検知結果に応じて、クリーニングローラ31を加圧ローラ21に対して離間または当接させるように制御される。
これらの温度センサ41は、例えばサーミスタからなる。
以下、クリーニングローラ温度センサ41aの検知結果に基づき、クリーニングローラ31の離間または当接を制御する態様を「第一の実施形態」とし、加圧ローラ温度センサ41bを備え、クリーニングローラ31の温度と加圧ローラ21の温度との平均温度を算出し、これを検知結果としてクリーニングローラ31の離間または当接を制御する態様を「第二の実施形態」とする。
ここで、クリーニングローラ31の温度とは、クリーニングローラ31表面の温度であり、加圧ローラ21の温度とは、加圧ローラ21表面の温度である。
平均温度とは、クリーニングローラ31の温度と加圧ローラ21の温度との平均値である。
本実施形態の定着装置は、定着ローラ11の温度を検知する定着ローラ温度センサ42を備え、定着ローラ温度センサ42の検知結果に応じて、熱源12の温度が制御される。
定着ローラ温度センサ42は、例えばサーミスタからなる。
クリーニングローラ31は、加圧ローラ21に当接した状態において、加圧ローラ21の回転にともなって図1に示す方向(時計回り方向)に連れ回り、加圧ローラ21の表面に付着したトナーをクリーニングする。なお、クリーニングローラ31に駆動手段を接続して回転駆動させる構成としてもよい。
一方、クリーニングローラ31が加圧ローラ21と離間した状態では、加圧ローラ21のクリーニングは行われない。
本実施形態の定着装置において、記録媒体50に未定着トナー像51を定着させる動作を連続して、または間隔を狭めた繰り返し間欠にて継続的に行うと、加圧ローラ21及びクリーニングローラ31は定着ローラ11からの熱により、表面温度が上昇する。
クリーニングローラ31の温度(または加圧ローラ21とクリーニングローラ31の平均温度)が所定の温度に到達すると、クリーニングローラ31が回収して蓄積したトナーが溶け出し、加圧ローラ21に逆転写する「溶け出し」が発生する。
これを防止するために、クリーニングローラ31を加圧ローラ21から離間させる基準となる離間温度T1を設定し、温度センサ41の検知結果が離間温度T1以上となったとき、クリーニングローラ31を加圧ローラ21から離間させる。
一方、クリーニングローラ31は、加圧ローラ21から離間すると熱の供給が行われないために温度が低下する。そこで、クリーニングローラ31を加圧ローラ21に当接させる基準となる当接温度T2を設定し、温度センサ41の検知結果が当接温度T2以下となったとき、クリーニングローラ31を加圧ローラ21に当接させ、クリーニングを行う。
以下、図2に基づき、クリーニングローラ31を加圧ローラ21から離間させるタイミング、当接させるタイミングについて説明する。
図2(A)は、第一の実施形態(クリーニングローラ温度センサ41aの検知結果に基づき、クリーニングローラ31の離間または当接を制御する態様)における図であり、図2(B)は、第二の実施形態(加圧ローラ温度センサ41bを備え、クリーニングローラ31の温度と加圧ローラ21の温度との平均温度を算出し、これを検知結果としてクリーニングローラ31の離間または当接を制御する態様)における図である。
[第一の実施形態における離間・当接タイミング]
図2(A)に示すように、クリーニングローラ温度センサ41aの検知結果S1が離間温度T1aに到達したとき、制御手段は、クリーニングローラ31を加圧ローラから離間させるように移動手段の動作を制御する。離間させるタイミングを、図中黒丸「●」で示している。
離間後、クリーニングローラ温度センサ41aの検知結果S1が当接温度T2aまで低下したとき、制御手段は、クリーニングローラ31を加圧ローラに当接させるように移動手段の動作を制御する。当接させるタイミングを、図中白丸「○」で示している。
図2(A)に示すように、クリーニングローラ31は、加圧ローラ21に対して離間と当接を繰り返し、回収したトナーの溶け出しを発生させることなく、加圧ローラ21のクリーニングを断続的に行うことができる。
離間温度T1a及び当接温度T2aの具体的数値は、定着装置の構成により適宜設定することができるが、例えば、T1a>T2a≧(T1−5℃)として設定することができる。
[第二の実施形態における離間・当接タイミング]
図2(B)に示すように、クリーニングローラ温度センサ41aと加圧ローラ温度センサ41bにより検知した値に基づくクリーニングローラ31の温度と加圧ローラ21の温度との平均温度S2が、離間温度T1bに到達したとき、制御手段は、クリーニングローラ31を加圧ローラから離間させるように移動手段の動作を制御する。離間させるタイミングを、図中黒丸「●」で示している。
離間後、クリーニングローラ温度センサ41aの検知結果S1が当接温度T2bまで低下したとき、制御手段は、クリーニングローラ31を加圧ローラに当接させるように移動手段を制御する。当接させるタイミングを、図中白丸「○」で示している。
図2(B)に示すように、クリーニングローラ31は、加圧ローラ21に対して離間と当接を繰り返し、回収したトナーの溶け出しを発生させることなく、加圧ローラ21のクリーニングを断続的に行うことができる。
離間温度T1b及び当接温度T2bの具体的数値は、定着装置の構成により適宜設定することができるが、例えば、T1b>T2b≧(T1b−10℃)として設定することができる。
次に、図3〜図6に基づき、離間温度T1及び当接温度T2の設定について説明する。
クリーニングローラ31に回収されるトナー量は、クリーニングローラ31の寿命まで蓄積されて増加していくため、装置の運転開始後の初期は回収トナーの蓄積量が少ない。トナーの蓄積量が少なければ、クリーニングローラ31から溶け出すトナーも少ないため、異常画像の発生が認められるようになる温度は高くなる。
そこで、クリーニングローラ31の離間温度T1と当接温度T2は、装置の使用初期(使用開始から早い時期)にはそれぞれ高い温度に設定することができる場合がある。
図3及び図4に、累積通紙枚数に対する離間温度T1と当接温度T2の設定の例を示す。
図3は第一の実施形態におけるグラフであり、図4は第二の実施形態におけるグラフである。
図3及び図4中、累積通紙枚数は右側に向かって増加し、枚数を示す符号P1は、P2の1/10〜1/2の値を意味する。
トナーの物性やクリーニングローラ31の表層部材により離間温度T1及び当接温度T2の推移は異なるが、これらの温度は実験的に求めることができる。
クリーニングローラ31を加圧ローラ21に対して離間または当接させる温度を図3及び図4のように累積通紙枚数に応じて推移するように設定することにより、クリーニングローラ31が加圧ローラ21から離間してクリーニングを行わない時間を短縮することができる。
図5及び図6に、通紙された記録媒体50の搬送方向における長さを累計した累積搬送長さに対する離間温度T1と当接温度T2の設定の例を示す。
図5は第一の実施形態におけるグラフであり、図6は第二の実施形態におけるグラフである。
図5及び図6中、累積搬送長さは右側に向かって増加し、長さを示す符号L1は、L2の1/10〜1/2の値を意味する。
クリーニングローラ31を加圧ローラ21に対して離間または当接させる温度を図5及び図6のように累積搬送長さに応じて推移するように設定することにより、クリーニングローラ31が加圧ローラ21から離間してクリーニングを行わない時間を短縮することができる。
上述のように、離間温度T1及び当接温度T2は、記録媒体50の累積通紙枚数、または通紙された記録媒体50の搬送方向における長さを累計した累積搬送長さに応じて補正される。
また、離間温度T1及び当接温度T2は、記録媒体50の大きさ及び種類の少なくともいずれかにより補正されることが好ましい。
次に、図7及び図8に基づき、記録媒体50の搬送方向と直交する各ローラの軸線方向における温度分布を説明する。
図7は第一の実施形態におけるクリーニングローラ31の温度分布グラフであり、図8は第二の実施形態におけるクリーニングローラ31と加圧ローラ21の平均温度分布グラフである。
図7は、クリーニングローラ31の温度分布であり、記録媒体50がA4縦サイズの場合の温度分布をS1a(実線)、A6縦サイズの場合の温度分布をS1b(破線)でそれぞれ示している。
図7に示すように、クリーニングローラ31の軸線方向において到達する最高温度は同じであっても、位置によって検知される温度は異なっている。記録媒体50の通紙範囲外に温度センサ41aが設置されているが、通紙する記録媒体50の大きさ(幅)によって検知される温度も異なる。
このような場合、温度センサ41の検知結果に応じてクリーニングローラ31を加圧ローラ21に対して離間させる制御を精度よく行うことができず、トナーの溶け出しを防止できない可能性がある。
そこで、離間温度T1aを記録媒体50のサイズに応じて補正する補正値(図7では、A4縦サイズ:T1a−M、A6縦サイズ:T1a−N)を設定する。この補正値により、トナーの溶け出しを防止するためにクリーニングローラ31を加圧ローラ21から離間させる制御を正確に行うことができる。
この補正値は実験的に求めることができ、記録媒体50の大きさや種類に応じて予め求めた補正値を制御部に設定することが可能である。
図8は、クリーニングローラ31の温度と加圧ローラ21の温度との平均温度の分布であり、記録媒体50がA4縦サイズの場合の温度分布をS2a(実線)、A6縦サイズの場合の温度分布をS2b(破線)でそれぞれ示している。
図7において説明したのと同様に、軸線方向において到達する最高温度は同じであっても、位置によって検知される温度は異なっている。記録媒体50の通紙範囲外に温度センサ41aが設置されていると、記録媒体50のサイズによって検知される温度も異なる。
そこで、離間温度T1bを記録媒体50のサイズに応じて補正する値(図8では、T1b−M’、T1b−N’)を設定し、トナーの溶け出しを防止するためにクリーニングローラを加圧ローラ21から離間させるための制御を正確に行うことができる。
この補正値は実験的に求めることができ、記録媒体50の大きさや種類に応じて予め求めた補正値を制御部に設定することが可能である。
次に、クリーニングローラ31の構成について説明する。
図9に、クリーニングローラ31の断面図を示す。
クリーニングローラ31は、回転体であり、鉄やアルミなどの金属で形成された中空構造の円筒形から構成され、加圧ローラ21と当接したときに従動回転できるように支持部34が両端に設けられている。支持部は図示しない軸受け等に保持される。
クリーニングローラの表層部32としては、例えば、鉄やアルミなどの金属材料からなる態様、トナーを回収しやすいようにフェルト状の繊維を巻きつけた態様、トナー樹脂と反応する架橋剤をコーティングしてトナーの粘性を高めて溶け出し温度を上げた態様などが挙げられる。
クリーニングローラ31の回転軸線方向における熱分布を均一化するために、内部に熱分布を均一化する熱分布均一化部材(例えば、ヒートパイプ)33を備えることが好ましい。
ヒートパイプ33を備えることにより、記録媒体50の軸線方向におけるサイズの違いによるクリーニングローラ31の温度への影響、または加圧ローラ21の温度とクリーニングローラ31の温度との平均温度に対する影響を極めて小さく抑えることができる。
図9に示すように、ヒートパイプ33を備え、軸線方向の熱分布が均一化された例を図10及び図11に示す。
図10は第一の実施形態におけるクリーニングローラ31の温度分布グラフであり、図11は第二の実施形態におけるクリーニングローラ31と加圧ローラ21の平均温度分布グラフである。
図7及び図8と比較して明らかなように、温度分布は略均一であり、離間温度T1を記録媒体50のサイズに応じて補正する値を設定する必要がなく、制御を煩雑にすることなくトナーの溶け出しの発生を防止することができる。
図12は、本実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示した断面図である。
画像形成装置100は、上述の本実施形態の定着装置10と画像形成部4とを備え、画像形成部4は、例えば感光装置、転写装置、分離装置、清掃手段などで構成される。感光装置の周辺には帯電器、感光体清掃手段、残像除去手段、トナーを封入した現像器、及び露光手段などが配置される。なお、図12では画像形成部4としてドラム状の態様を示しているが、ベルト状であってもよい。
画像形成部4の記録媒体50の搬送方向の上流側には、記録媒体50を積載した記録媒体保持手段と、記録媒体を供給する給紙部1が配置されている。
給紙部1から供給された記録媒体50は、搬送ローラ2、レジストローラ3を通過し、画像形成部4へ送られる。
画像形成部4でトナーを供給され静電的に吸着した記録媒体50は、搬送部5へ送られる。
搬送部5には、上部にガイド板6が設けられている。
搬送部5を経た記録媒体50は、定着入口ガイド部(下部ガイド7、上部ガイド8)にガイドされ、定着装置10に送り込まれる。
定着装置10は熱源12により加熱される定着ローラ11と、加圧ローラ21と、クリーニングローラ31を備え、ニップ部Nに未定着トナー像51を担持した記録媒体50を搬送し、未定着トナー像51を記録媒体50に定着させる。記録媒体50の搬送方向に沿ってニップ部Nの下流側には、記録媒体50を定着ローラ11から分離させる分離爪部材9が設けられている。
トナーが加熱定着された記録媒体50は、分離爪部材9により定着ローラ11から分離され、定着出口ガイド部(下部ガイド61、上部ガイド62)にガイドされ、定着出口ローラ63へ送り込まれる。
定着出口ローラ63を経て搬送された記録媒体50は、排紙ガイド64によりガイドされ、本体出口ローラ65に送りこまれ、トナー(画像)が定着した面が下向きになるように排紙トレイ66に裏面排紙される。
本実施形態の画像形成装置は、上述の本実施形態の定着装置を備えているため、小型化が実現可能であるとともに、トナー溶け出しによる異常画像の発生を防止することができる。
10 定着装置
11 定着部材(定着ローラ)
12 熱源
21 加圧部材(加圧ローラ)
31 クリーニング部材(クリーニングローラ)
33 熱分布均一化部材(ヒートパイプ)
34 支持部
41a クリーニングローラ温度センサ
41b 加圧ローラ温度センサ
42 定着ローラ温度センサ
50 記録媒体
51 未定着トナー像
100 画像形成装置
特開2013−033148号公報 特開2005−266746号公報

Claims (8)

  1. 定着部材と、前記定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材とを少なくとも備え、前記ニップ部に未定着トナー像を担持した記録媒体を搬送し、前記未定着トナー像を前記記録媒体に定着する定着装置において、
    前記加圧部材に対して接離可能に設けられ、前記加圧部材の表面を清掃するクリーニング部材と、前記クリーニング部材を移動させる移動手段と、少なくとも前記クリーニング部材の温度を検知する温度センサと、制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記温度センサの検知結果に応じて、前記クリーニング部材を前記加圧部材に対して離間または当接させるように前記移動手段の動作を制御することを特徴とする定着装置。
  2. 前記クリーニング部材及び前記加圧部材の温度を検知する温度センサを備え、
    前記制御手段は、前記温度センサの検知結果として前記クリーニング部材の温度及び前記加圧部材の温度の平均温度を算出し、前記平均温度に応じて、前記クリーニング部材を前記加圧部材に対して離間または当接させるように前記移動手段の動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記温度センサの検知結果が、前記クリーニング部材を前記加圧部材から離間させる基準となる離間温度以上となったとき、前記クリーニング部材を前記加圧部材から離間させ、前記クリーニング部材を前記加圧部材に当接させる基準となる当接温度以下となったとき、前記クリーニング部材を前記加圧部材に当接させることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記離間温度及び前記当接温度は、前記記録媒体の累積通紙枚数に応じて補正されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記離間温度及び前記当接温度は、通紙された前記記録媒体の搬送方向における長さを累計した累積搬送長さに応じて補正されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記離間温度及び前記当接温度は、前記記録媒体の大きさ及び種類の少なくともいずれかにより補正されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記クリーニング部材は回転体であり、回転軸方向における熱分布を均一化する部材を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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