JP2013044868A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ニップ部での転写材の搬送速度を一定にし搬送不良を抑制できる定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 少なくとも定着ローラを含む複数のローラにより回転可能に張架されるベルト部材と、前記定着ローラを回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、前記ベルト部材を加熱する加熱手段と、前記ベルト部材を介して前記定着ローラと対向する位置で該ベルト部材に圧を加えながら接触し該ベルト部材との間でニップ部を形成する加圧ローラとを備え、前記ニップ部で転写材上の未定着画像の定着を行う定着装置において、前記ベルト部材の表面移動速度を検出するベルト表面移動速度検出手段を有しており、前記駆動制御手段は、前記ベルト表面移動速度検出手段の検出結果に基づいて前記ベルト部材の表面移動速度が予め設定された所定速度となるように前記駆動手段を制御して前記定着ローラの回転させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる定着装置、及び、その定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置に用いられる、転写材に対してトナー像の定着処理を施す定着装置として、ベルト定着方式のものが知られている(特許文献1など)。ベルト定着方式の定着装置には、複数のローラに掛け回されて張架された状態で無端移動せしめられる無端状の定着ベルトと、これに圧を加えながら接触してニップ部を形成している加圧ローラとが設けられている。また、定着ベルトのループ内側には、少なくとも、ループ外側の加圧ローラとの間に定着ベルトを挟み込む定着ローラと、定着ベルトを加熱する加熱ローラとが設けられている。そして、ニップ部を通過する転写材に定着ベルトを介して加熱ローラの熱を与えるとともに加圧ローラによって圧力を加えることで、転写材上の未定着トナー像を転写材に定着させる。
このような定着装置では、加熱ローラにより加熱された定着ベルトの熱が定着ローラに伝わることで、定着ローラの温度が上昇し定着ローラが膨張して定着ローラの外径が大きくなる。制御部によって一定の速度で回転するように制御されたモータにより、定着ローラを回転駆動させた場合には、定着ローラの外径が大きくなると定着ローラの周面での速度である周速度が増加するため、定着ローラに連れまわる定着ベルトの表面移動速度も速くなる。そのため、定着ローラの外径が大きくなるにつれて、ニップ部で定着ベルトと加圧ローラとによって挟まれて搬送される転写材の搬送速度が速くなるといった速度変動が生じてしまう。
一方、定着装置よりも転写材搬送方向下流側に設けられローラ対などにより転写体を挟んで搬送し、排紙トレイに転写材を排紙する排紙部では、一定速度で転写体が搬送されるようにローラ対の回転速度が制御されている。そのため、定着装置のニップ部と排紙部のローラ対との両方で転写材が挟まれた状態で搬送されるような場合には、前記速度変動が生じることで、排紙部よりも定着装置のほうで転写材の搬送速度が速くなり、排紙部と定着装置間で転写材が大きく撓んだり折れ曲がったりして搬送不良が生じてしまう。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、ニップ部での転写材の搬送速度を一定にし搬送不良を抑制できる定着装置、及び、その定着装置を備えた画像形成装置を提供する。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、少なくとも定着ローラを含む複数のローラにより回転可能に張架されるベルト部材と、前記定着ローラを回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、前記ベルト部材を加熱する加熱手段と、前記ベルト部材を介して前記定着ローラと対向する位置で該ベルト部材に圧を加えながら接触し該ベルト部材との間でニップ部を形成する加圧ローラとを備え、前記ニップ部で転写材上の未定着画像の定着を行う定着装置において、前記ベルト部材の表面移動速度を検出するベルト表面移動速度検出手段を有しており、前記駆動制御手段は、前記ベルト表面移動速度検出手段の検出結果に基づいて前記ベルト部材の表面移動速度が予め設定された所定速度となるように前記駆動手段を制御して前記定着ローラの回転させることを特徴とするものである。
本発明においては、ベルト表面移動速度検出手段の検出結果に基づいて駆動制御手段により駆動手段を制御し、予め設定された所定の周速度となるように定着ローラを回転させることで、ベルト部材の表面移動速度を予め設定された所定速度にすることができる。これにより、定着ローラの外径変化に係わらずベルト部材の表面移動速度を一定にすることができ、ニップ部でベルト部材と加圧ローラとにより挟まれて搬送させる転写材の搬送速度を一定にすることができる。よって、上記速度変動により、画像形成装置内で定着装置よりも転写材搬送方向下流側に設けられた排紙部での転写材の搬送速度よりも定着装置での転写材の搬送速度のほうが速くなることで生じる上記搬送不良を抑制することができる。
以上、本発明によれば、ニップ部での転写材の搬送速度を一定にし搬送不良を抑制できるという優れた効果がある。
構成例1に係る定着装置の概略構成図。 実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 表面移動速度検出装置の模式図。 構成例2に係る定着装置の概略構成図。
本発明を適用した実施形態に係る画像形成装置について説明する。
まず、図2を参照して、実施形態に係る定着装置20を備えた画像形成装置100の全体構成とともに動作を説明する。
図2に例示する画像形成装置100は、タンデム型中間転写方式のカラー複写機である。同図に示すように、画像形成装置100は、装置本体101と、装置本体101の上部に配置された画像読取装置であるスキャナ102と、該スキャナ102のさらに上部に配置された自動原稿給送装置(ADF)103とを有している。
装置本体101の下部には、複数の給紙カセット104a,104b,104c,104dを備えた給紙部104が配置されている。
装置本体101のほぼ中央部には、中間転写体としての無端状の中間転写ベルト105が配置されている。中間転写ベルト105は、複数の支持ローラ106,107,108等に掛け渡されて支持されており、図示しない駆動源により図中時計回り方向に回転駆動される。
支持ローラ108の近傍には、2次転写後に中間転写ベルト105上に残留する残留トナー等を除去する中間転写ベルトクリーニング装置109が設けられている。
支持ローラ106と支持ローラ107との間に張り渡された中間転写ベルト105上には、その搬送方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成手段としてのプロセスカートリッジ29Y,29M,29C,29Kがこの順に並設・配置され、タンデム画像形成部30が構成されている。但し、これら4つの色順は一例であり、これに限定されるものではない。
プロセスカートリッジ29Y,29M,29C,29Kには、像担持体としてのドラム状の感光体ドラム21Y,21M,21C,21Kが配置されている。以下、プロセスカートリッジ29Y,29M,29C,29Kの構成は、露光される画像データ色に対応した現像剤中のトナー色が異なるのみで他の構成は同様のため、色を表す添え字符号を削除した符号で総括的に説明する。
プロセスカートリッジ29における感光体ドラム21の周囲には、感光体ドラム表面に像担持体保護剤を供給する保護層形成装置22、感光体ドラム表面を均一に帯電させる帯電装置23、後述する露光装置としての潜像形成装置28からの露光を受け入れる部位、感光体ドラム表面の潜像形成部分にトナーを供給してトナー可視像化する現像装置25、感光体ドラム表面のトナー画像を中間転写ベルト105に1次転写する転写ローラ26および転写後の感光体ドラム表面の残留トナー等をクリーニングするクリーニング装置24が配置されている。
タンデム画像形成部30の上方には、露光装置としての潜像形成装置28が配置されている。中間転写ベルト105を挟んで支持ローラ108と反対の側には、転写装置としての2次転写ローラ110が配置されている。該2次転写ローラ110により、中間転写ベルト105上のトナー画像が、給紙部104から給送されるシート状記録媒体の一例としての用紙Pに転写される。
2次転写ローラ110の左側には、用紙P上に転写された転写画像を定着する本実施形態の定着装置20が配置されている。定着装置20は、無端ベルト状の定着ベルト3に加圧部材としての加圧ローラ4を押し当てる構成を備えている。定着装置20の細部構成および動作等は後述する。
定着装置20の下方には、上述したタンデム画像形成部30とほぼ平行に、用紙Pの両面に画像を形成する場合に用紙Pを反転するシート反転装置112が配置されている。
画像形成のための一連のプロセスについて、ネガ−ポジプロセスで説明を行うが、色を表す符号を省略して簡明に述べる。有機光導電層を有する感光体(OPC)に代表される感光体ドラム21は、除電ランプ(図示せず)等で除電され、帯電装置23の帯電ローラで均一にマイナスに帯電される。
帯電装置23による感光体ドラム21の帯電が行われる際には、電圧印加機構(図示せず)から帯電装置23に、感光体ドラム21を所望の電位に帯電させるに適した、適当な大きさの電圧またはこれに交流電圧を重畳した帯電電圧が印加される。
帯電された感光体ドラム21は、レーザ光学系等の潜像形成装置28によって照射されるレーザ光で潜像形成が行われる。レーザ光は半導体レーザから発せられて、高速で回転する多角柱の多面鏡(ポリゴンミラー)等により感光体ドラム21の表面を、感光体ドラム21の回転軸方向に走査する。
このようにして形成された潜像が、現像装置25にある現像剤担持体である現像スリーブ(現像ローラ)上に供給されたトナー粒子、またはトナー粒子およびキャリア粒子の混合物からなる現像剤により現像され、トナー可視像が形成される。潜像の現像時には、電圧印加機構(図示せず)から現像スリーブに、感光体ドラム21の露光部と非露光部の間にある、適当な大きさの電圧またはこれに交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。
各色に対応した感光体ドラム21上に形成されたトナー像は、図示しない転写装置を構成する転写ローラ26にて中間転写ベルト105上に転写され、給紙部104から給送され、あるいは、手差しトレイ113から給送された紙などの転写媒体(シート状記録媒体)上に、2次転写ローラ110により重ね合わされたトナー像(カラー画像)が一括転写される。その後、中間転写ベルト105は、感光体ドラム21から分離され、転写像が得られる。
感光体ドラム21上に残存するトナー粒子は、クリーニング装置24内のクリーニングブレード等によって回収される。画像転写後の未定着のトナー像を担持した用紙Pは、定着装置20へと搬送され、定着ローラ2に巻き掛けられた定着ベルト3と加圧ローラ4とのニップ部で熱と圧力を加えられて転写画像を定着される。定着された用紙Pは、排紙ローラ対115により排紙トレイ116上に排出されスタックされる。
あるいは、定着された用紙Pは図示しない切換爪で搬送路を切り換えられてシート反転装置112に搬送され、そこで反転されて再び転写位置へと導かれ、裏面にも画像を形成された後に、排紙ローラ対115により排紙トレイ116上に排出されスタックされる。画像転写後の中間転写ベルト105は、中間転写ベルトクリーニング装置109により残留トナー等を除去され、タンデム画像形成部30による再度の画像形成に備える。
[構成例1]
次に図1を用いて本構成例1に係る定着装置20を説明する。図1に示す定着装置20において、加熱ローラ1と定着ローラ2とに無端状の定着ベルト3が巻き掛けられている。加圧ローラ4は、定着ベルト3を介して定着ローラ2に図示しない圧接機構によって脱圧/押圧が可能に配置されている。加圧ローラ4が定着ベルト3を介して定着ローラ2に押圧されることにより、定着ベルト3を介して加圧ローラ4と定着ローラ2との間には、ニップ部Nが形成される。
加熱ローラ1は、芯金部とその芯金部の周面に形成されたテフロン(登録商標)等の表面離型層とからなり、芯金部の軸中心を軸方向に貫く貫通孔には加熱手段であるヒータ8が設けられる。定着ローラ2は、芯金に数十[mm]厚のシリコーンゴムを形成したものである。また、定着ベルト3は、ポリイミドの基材上にシリコーンゴム層を設け、表面層にPFAコーティングを施したものである。加圧ローラ4は、芯金に数[mm]厚のシリコーンゴム層を形成し、表面層にPFAチューブを被覆したものである。
定着ローラ2のシリコーンゴム層は、加圧ローラ4のシリコーンゴム層よりも十分に厚く、且つ、ゴム硬度も柔らかく構成され、加圧ローラ4を定着ローラ2に食い込ませることで用紙Pを定着ベルト3から剥離し易い構成となっている。このため、定着ベルト3への用紙巻付きを防止する分離手段である定着分離爪5は、定着ベルト3へ非接触にて配置されている。
なお、加熱ローラ1、定着ローラ2、定着ベルト3及び加圧ローラ4などの構成として上述したものは一例であり、目的や用途等によって種々の材料を組み合わせて構成すれば良い。
加圧ローラ4の外径形状は、ローラ軸方向でローラ両端部の外径に対してローラ中央部の外径が0.1[mm]〜1[mm]程度小さい鼓形状となっている。
ヒータ8によって加熱された加熱ローラ1の熱は定着ベルト3に伝達する。そして、温度検出装置9(例えば、サーミスタやサーモパイル)により定着ベルト3の表面温度を検知し、これが予め設定された一定温度(例えば135[℃]〜180[℃])になるようにヒータ8をオン、オフする制御を行っている。
ニップ部Nよりも用紙搬送方向下流側には、加圧ローラ4の表面に接触し、加圧ローラ4への用紙巻付きを防止する分離手段である加圧分離爪6が設けられている。
用紙Pが通過した後の加圧ローラ4の表面には、定着ベルト3側から転写された残留トナーや紙粉等の残留物が付着している。そのため、加圧ローラ4の表面をクリーニングするクリーニングユニット10が設けられており、クリーニングユニット10によって前記残留物が加圧ローラ4の表面から除去回収される。
クリーニングユニット10は、クリーニングウェブ11やクリーニングウェブ当接部材12にて構成されている。クリーニングウェブ11には、巻き取り軸13と送り出し軸14とが取り付けられており、図示しない駆動機構にてクリーニングウェブ11を巻き取っている。
クリーニングウェブ11は、数十[μm]程度の厚さの巻物状で、クリーニングウェブ当接部材12によって加圧ローラ4に当接されている。ニップ部Nよりも用紙搬送方向上流側には、用紙Pをニップ部Nへと案内する入口ガイド板7が配置されている。
定着ベルト3のおもて面と対向する位置には定着ベルト3の表面移動速度を検出する表面移動速度検出装置15が配置されており、表面移動速度装置15によって定着ベルト3の表面移動速度が検出される。表面移動速度検出装置15は、例えば発光素子と受光素子とを備えた光学センサを有しており、図3に示すような定着ベルト3のおもて面(ループ外周面)上にある一定間隔にて形成された光を吸収するパターン16が光センサとの対向位置を通過することで、受光素子で得られる光量の変化の周期から図示しない制御部にて定着ベルト3の表面移動速度を算出することができる。なお、定着ベルト3に形成される光を吸収するパターン16は、定着ベルト3の裏面(ループ内側面)、あるいは、定着ベルト3の側面に設けても構わない。
また、表面移動速度検出装置15として光学センサに替えてホールセンサを用い、定着ベルト3上に形成するパターンをある一定間隔の磁性パターンとすることで、ホールセンサの出力の変動周期から図示しない制御部にて定着ベルト3の表面移動速度を算出することが可能である。この構成では、前述したような光学センサを用いた場合よりもトナー粉や紙粉によるセンサ誤検知の影響を抑えることができる。
ニップ部Nで加圧ローラ1と定着ベルト3とによって挟まれて搬送される用紙Pの搬送速度は、定着ベルト3の表面移動速度(=定着ローラ2の周速度)と等しい。そのため、表面移動速度検出装置15の検出結果に基づいて定着ベルト3の表面移動速度が予め設定された所定速度となるように、装置本体に設けられた制御部でモータを制御し、予め設定された周速度となるように定着ローラ2を回転させることで、定着ローラ2の外径に係わらずにニップ部Nで用紙Pを所定の搬送速度で搬送することができる。
これにより、定着ローラ2の外径に係わらず、画像形成装置内で定着装置20よりも転写材搬送方向下流側に設けられた排紙ローラ対115での転写材の搬送速度よりも定着装置20での転写材の搬送速度のほうが速くなるのを抑制することができる。よって、定着装置20と排紙ローラ対115間で転写材が大きく撓んだり折れ曲がったりして搬送不良が生じてしまうのを抑制することができる。
なお、本実施形態では、定着ローラ2を駆動させて加圧ローラ1を従動させている。これにより、圧接機構にて位置が変動する加圧ローラ1よりも、位置が固定である定着ローラ2のほうが駆動機構を簡易にすることができる。
また、定着ローラ表面の回転速度を検知して定着ローラ2の駆動速度を制御して定着ベルト3の表面移動速度を所定の速度にする方法では、定着ローラ2と定着ベルト3との間ですべりが生じる可能性があり、このようなすべりが生じると定着ローラ2の表面移動速度を制御しても、狙いとなる定着ベルト3の速度が得られなくなる。
[構成例2]
次に図4を用いて本構成例に係る定着装置20を説明する。本構成例では、定着ベルト3のおもて面に接触し定着ベルト3の回転に従動回転するように装置本体に回転可能に軸支された補助部材17が設けられている。補助部材17の軸方向一端側には、補助部材17と同軸で補助部材17とともに回転する、回転方向で一定間隔に複数のスリット19aが側面に刻まれた回転盤19が設けられている。表面移動速度検出装置18は、発光素子と受光素子を備えた光学センサにて構成されており、発光素子から照射され回転している回転盤19のスリット19aを通って受光素子で得られる光量の変化の周期から、図示しない制御部にて定着ベルト3の表面移動速度を算出することができる。
なお、図4では定着ベルト3のおもて面(ループ外周面)に補助部材17を接触させているが、補助部材17を定着ベルト3の裏面(ループ内周面)に接触させてもかまわない。
ニップ部Nにて狭持搬送される用紙Pの搬送速度は、定着ベルト3の表面移動速度(=定着ローラ2の周速度)と等しいため、定着ベルト3の表面移動速度が所定の速度となるように定着ローラ駆動機構を制御することで、定着ローラ2の外径に係わらずに所定の用紙Pの搬送速度を得ることができる。
また、構成例1と構成例2どちらの構成においても、何らかの異常により定着ベルト3の回転が阻害されると、定着ローラ2を回転させるモータの回転数に対して定着ベルト3の表面移動速度が極端に遅くなったり、定着ベルト3の回転が検出できなくなったりする。
そのため、表面移動速度検出装置18により検出された定着ベルト3の表面移動速度が、モータから定着ローラ2に伝達される回転駆動力に対応した定着ベルト3の表面移動速度よりも遅い場合に、定着装置20内で異常が発生していると制御部で判定する。なお、モータから定着ローラ2に回転駆動力を伝達しているにもかかわらず定着ベルト3の回転が検出できない場合にも、同様に定着装置20内で異常が発生していると制御部で判定する。これにより、モータなどの駆動機構が過負荷により異常を知らせるよりも早く異常を検出することができ、定着装置20内の異常の早期発見を行うことができる。この際、定着装置20に異常を生じたことを画像形成装置などに設けた表示部などに表示してユーザーに知らせれば良い。
さらに、表面移動速度検出装置18の検出結果に基づいて定着装置20の異常が検出された場合には、ヒータ8の加熱手段と連動してヒータ8の発熱を停止することで、ヒータ8の不要な発熱を抑制して装置としての安全性を高めることが可能である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
少なくとも定着ローラ2などの定着ローラを含む複数のローラにより回転可能に張架される定着ベルト3などのベルト部材と、定着ローラを回転駆動するモータなどの駆動手段と、駆動手段を制御する制御部などの駆動制御手段と、ベルト部材を加熱する加熱ローラ1などの加熱手段と、ベルト部材を介して定着ローラと対向する位置でベルト部材に圧を加えながら接触しベルト部材との間でニップ部を形成する加圧ローラ4などの加圧ローラとを備え、ニップ部で転写材上の未定着画像の定着を行う定着装置20などの定着装置において、ベルト部材の表面移動速度を検知する表面移動速度検出装置15,18などのベルト表面移動速度検出手段を有しており、駆動制御手段は、ベルト表面移動速度検出手段の検知結果に基づいてベルト部材の表面移動速度が予め設定された所定速度となるように駆動手段を制御して定着ローラの回転させる。これよれば、上記実施形態について説明したように、定着ローラの外径変化にかかわらず、ニップ部の用紙の挾持搬送速度を一定にすることができる。
(態様B)
(態様A)において、表面移動速度検出装置15などのベルト表面移動速度検出手段は、ベルト部材に形成されベルト部材回転方向に所定間隔で並ぶ複数のパターン16などの被検知部と、回転するベルト部材の被検知部を検知する光学センサなどの検知手段とを有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、ベルト表面移動速度検出手段の構成を簡易にすることができる。
(態様C)
(態様A)において、表面移動速度検出装置18などのベルト表面移動速度検出手段は、ベルト部材に従動回転し自身の回転方向に所定間隔で並ぶ複数のスリット19aなどの被検部を有する回転盤19などの回転部材と、回転する回転部材の被検部を検知する光学センサなどの検知手段とを有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、ベルト部材の構成を変更することなく、ベルト表面移動速度検出手段の構成を実現することができる。
(態様D)
(態様A)、(態様B)または(態様C)において、ベルト表面移動速度検出手段により検出されたベルト部材の表面移動速度が、駆動手段から定着ローラに伝達される回転駆動力に対応したベルト部材の表面移動速度よりも遅い場合に、装置内で異常が発生していると判定する制御部などの判定手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、定着装置の異常の早期発見を行うことができる。
(態様E)
(態様D)において、判定手段により装置内で異常が発生していると判定された場合に、駆動手段による定着ローラの回転を停止するとともに、加熱手段の発熱を停止する。これによれば、上記実施形態について説明したように、異常発生時に安全性を確保することができる。
(態様F)
感光体ドラム21などの像担持体と、像担持体上に潜像を形成する潜像形成装置28などの潜像形成手段と、像担持体上の潜像を現像し、トナー像を形成する現像装置25などの現像手段と、像担持体上のトナー像を転写材上に転写する転写ローラ26などの転写手段と、転写手段により転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と、定着手段によりトナー像が定着された転写材を排紙トレイ116などの載置部に排出する排紙ローラ対115などの排出手段とを備えた画像形成装置100などの画像形成装置において、前記定着手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)または(態様E)の定着装置を用いた。これによれば、上記実施形態について説明したように、排出手段と定着装置との間で搬送不良が生じるのを抑制することができる。
1 加熱ローラ
2 定着ローラ
3 定着ベルト
4 加圧ローラ
5 定着分離爪
6 加圧分離爪
7 入口ガイド板
8 ヒータ
9 温度検出装置
10 クリーニングユニット
11 クリーニングウェブ
12 クリーニングウェブ当接部材
13 巻き取り軸
14 送り出し軸
15 表面移動速度検出装置
16 パターン
17 補助部材
18 表面移動速度検出装置
20 定着装置
21 感光体ドラム
22 保護層形成装置
23 帯電装置
24 クリーニング装置
25 現像装置
26 転写ローラ
28 潜像形成装置
29 プロセスカートリッジ
30 タンデム画像形成部
100 画像形成装置
101 装置本体
102 スキャナ
104 給紙部
104a 給紙カセット
104b 給紙カセット
104c 給紙カセット
104d 給紙カセット
105 中間転写ベルト
106 支持ローラ
107 支持ローラ
108 支持ローラ
109 中間転写ベルトクリーニング装置
110 2次転写ローラ
112 シート反転装置
113 トレイ
115 排紙ローラ対
116 排紙トレイ
特開2009−163038号公報

Claims (6)

  1. 少なくとも定着ローラを含む複数のローラにより回転可能に張架されるベルト部材と、
    前記定着ローラを回転駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、
    前記ベルト部材を加熱する加熱手段と、
    前記ベルト部材を介して前記定着ローラと対向する位置で該ベルト部材に圧を加えながら接触し該ベルト部材との間でニップ部を形成する加圧ローラとを備え、
    前記ニップ部で転写材上の未定着画像の定着を行う定着装置において、
    前記ベルト部材の表面移動速度を検出するベルト表面移動速度検出手段を有しており、
    前記駆動制御手段は、前記ベルト表面移動速度検出手段の検出結果に基づいて前記ベルト部材の表面移動速度が予め設定された所定速度となるように前記駆動手段を制御して前記定着ローラの回転させることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1の定着装置において、
    上記ベルト表面移動速度検出手段は、上記ベルト部材に形成されベルト部材回転方向に所定間隔で並ぶ複数の被検知部と、回転する該ベルト部材の該被検知部を検知する検知手段とを有することを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1の定着装置において、
    上記ベルト表面移動速度検出手段は、上記ベルト部材に従動回転し自身の回転方向に所定間隔で並ぶ複数の被検部を有する回転部材と、回転する該回転部材の該被検部を検知する検知手段とを有することを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1、2または3の定着装置において、
    上記ベルト表面移動速度検出手段により検出された上記ベルト部材の表面移動速度が、上記駆動手段から上記定着ローラに伝達される回転駆動力に対応した前記ベルト部材の表面移動速度よりも遅い場合に、装置内で異常が発生していると判定する判定手段を有することを特徴とする定着装置。
  5. 請求項4の定着装置において、
    上記判定手段により装置内で異常が発生していると判定された場合に、上記駆動手段による上記定着ローラの回転を停止するとともに、上記加熱手段の発熱を停止することを特徴とする定着装置。
  6. 像担持体と、
    像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記像担持体上の潜像を現像し、トナー像を形成する現像手段と、
    前記像担持体上のトナー像を転写体上に転写する転写手段と、
    前記転写手段により転写体に転写されたトナー像を定着する定着手段と、
    前記定着手段によりトナー像が定着された転写材を載置部に排出する排出手段とを備えた画像形成装置において、
    前記定着手段として、請求項1、2、3、4または5の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020115241A (ja) * 2020-04-30 2020-07-30 株式会社リコー 定着装置、および画像形成装置

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