JP2012003182A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分離爪先端と定着部材との微小ギャップを適切に維持する。
【解決手段】定着ベルト12と、当該定着ベルト12と当接して定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ13と、定着ニップ部Nから排出される用紙を定着ベルト12から分離させる分離手段30を有した定着装置であって、分離手段30は、分離爪16a、および該分離爪の先端位置決めを行う位置決め手段31〜35を有し、分離爪16aおよび位置決め手段31〜35は、いずれも定着ベルト12に非接触であり、位置決め手段31〜35は、定着ベルト12の温度に基づいて、分離爪16aの先端位置決めを行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。さらに詳述すると、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に定着させる定着装置、およびこれを備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の電子写真式画像形成装置においては、像担持体上に形成した静電潜像を現像装置で現像し、そのトナー像を記録媒体上に転写し、定着装置によって定着して画像形成を行っている。
定着装置としては、様々な方式のものが提案されており、所定の温度に維持された定着ローラ(加熱ローラ)と、当該定着ローラに圧接する加圧ローラとを備え、加圧ローラと定着ローラとの圧接によって形成されたニップ部により、未定着トナー像を担持した用紙(転写材、シート、記録媒体ともいう)を挟持搬送しつつ加熱し、定着させるローラ定着方式が知られている。
また、加圧ローラに対向配置される定着ローラと、定着ローラと加熱ローラとの間に張架される無端状の定着ベルトとを備え、加圧ローラと定着ベルトとの圧接によって形成されたニップ部にて、定着ベルトを介して加熱ローラの熱を転写材に与えることで、未定着トナー像を転写材に加圧し、定着させるベルト定着方式が知られている。
ここで、画像形成装置の定着装置における用紙の分離は、ニップ形状により離型しやすい方向に用紙を搬送して、定着部材(定着ベルトまたは定着ローラをいう)に分離爪を当接させる、もしくは、定着部材の耐久性を考慮して、分離爪と定着部材との間に微小なギャップを設けて離型を行うようにする方式が広く知られている。
近年、ウォームアップ時間の短縮を目的とし、定着装置の定着部材として無端状の定着ベルトを用いたもの(ベルト定着方式)が多く採用されている。ベルト定着方式の定着装置の構成例を図9に示す。図9に示す定着装置は、定着ローラ91及び加熱ローラ94に一定のテンションで架け渡された定着ベルト92と、定着ベルト92に対して回転自在に圧接し定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ93と、を備えている。また、加熱ローラ94および加圧ローラ93は、内部にヒータ94h,93hからなる熱源を有している。
加熱ローラ94に熱せられて定着ベルト92は蓄熱されており、未定着のトナー像の乗った用紙は、入口ガイド板95に案内され、定着ベルト92の回動により定着ニップ部Nに進入して加熱および加圧されて定着される。また、定着ベルト92に巻き付きをおこす用紙を機械的に剥がすため、定着ニップ部Nの出口近傍に分離爪96aが配置されている。
図10に、図9に示す定着装置における分離爪96aの要部概略図を示す。分離爪96aは、定着装置の幅方向(定着ローラ91の軸方向)に適当な間隔をもって複数設けられている。ここで、分離爪96aを直接定着ベルト92に当接させた場合は、繰り返しの使用により、定着ベルト92の分離爪96aとの接触部が磨耗し、著しい画像劣化発生するという問題がある。よって、図10(a)に示すように、定着ベルト92と分離爪96aは微小ギャップMを持つように構成される。
この微小ギャップMは、用紙が定着ニップ部Nから送出されるとき、定着ベルト92からやや離れる状態となる用紙の先端部に、分離爪96aの先端が潜り込むに足りるだけの、定着ベルト92に近接したギャップである。
さらに、定着ローラ91の熱膨張時にも微小ギャップMを維持するため、用紙の通紙範囲外の定着ベルト92両端部に当接する位置に、分離爪96aの位置決め部材97が設けられている。図10(b)に示すように、位置決め部材97は、例えば、複数配設される分離爪96aの両端側に同一の支持軸により軸支され、この位置決め部材97により、定着ベルト92と分離爪96aの微小ギャップMが確保される。
また、特許文献1には、分離爪の先端付近にスペーサが装着され、そのスペーサが定着ローラの芯金の突出部に当接されるようにすることにより、分離爪の先端と定着ローラの周面の間に所定の大きさのギャップが形成する定着装置が開示されている。
しかしながら、上述の構成の定着装置では、分離爪96aの位置決め部材97を用紙の通紙範囲外の定着ベルト92の端部に当接させることから、位置決め部材97に摩耗が生じるという問題がある。位置決め部材97に摩耗が生じると、微小ギャップMを適切に維持することが困難となる、すなわち、微小ギャップMが狭くなり、接触および摺動することで定着ベルト92を損傷させ、定着ニップ部Nを通過するトナー像にその損傷による傷が転写され、定着後の画像品質が劣化し得るという問題があった。また、この問題は、近年コストや環境保全など様々な観点から、定着装置には長期使用に耐えうる耐久性が求められていることから、重要な問題となり得る。
また、同様に、上記特許文献1に記載の技術においても、定着ローラの芯金の突出部に当接させるスペーサの長期使用による摩耗により、微小ギャップMを適切に管理することが困難となるという問題があった。
そこで本発明は、分離爪先端と定着部材との微小ギャップを適切に維持することにより、定着部材の損傷を防止し、定着部材の損傷により生じる画像品質の劣化を防止することができる定着装置、およびこの定着装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1に記載の定着装置は、回動可能に設けられる第1ニップ形成部材と、回動可能に設けられ、第1ニップ形成部材と当接して定着ニップ部を形成する第2ニップ形成部材と、定着ニップ部から排出される用紙を第1ニップ形成部材から分離させる分離手段を有した定着装置であって、分離手段は、分離爪、および該分離爪の先端位置決めを行う位置決め手段を有し、分離爪および位置決め手段は、いずれも第1ニップ形成部材に非接触であり、位置決め手段は、第1ニップ形成部材の温度に基づいて、分離爪の先端位置決めを行うものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の定着装置において、位置決め手段は、カムを有し、該カムの回転位置に応じて、分離爪の先端位置の第1ニップ形成部材に対する位置を変動させるものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の定着装置において、第1ニップ形成部材は、ローラ形状であり、該ローラの芯金部分の温度を検知する芯金温度検知部材を有し、位置決め手段は、芯金温度検知部材の検知温度に基づいて、分離爪の先端位置決めを行うものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の定着装置において、第1ニップ形成部材の表面部分の温度を検知する表面温度検知部材を有し、位置決め手段は、表面温度検知部材の検知温度に基づいて、分離爪の先端位置決めを行うものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の定着装置において、第1ニップ形成部材の表面部分の温度を検知する表面温度検知部材を有し、位置決め手段は、芯金温度検知部材および表面温度検知部材の検知温度に基づいて、分離爪の先端位置決めを行うものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5までのいずれかに記載の定着装置において、位置決め手段は、用紙の種別、用紙の厚み、用紙の剛度についての設定情報のいずれか、またはこれらの組み合わせに基づいて、分離爪の先端位置決めを行うものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から6までのいずれかに記載の定着装置において、位置決め手段は、外部に設けられた環境センサからの温度情報、および/または、湿度情報に基づいて、分離爪の先端位置決めを行うものである。
また、請求項8に記載の画像形成装置は、請求項1から7までのいずれかに記載の定着装置を備えるものである。
本発明によれば、定着部材の損傷を防止し、定着部材の損傷により生じる画像品質の劣化を防止することができる。
本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 本発明に係る定着装置の構成を示す断面図である。 定着装置の分離手段の構成を示す断面図の一例である。 温度変化による定着ローラ径変動時における分離爪先端位置を示す断面図の一例である。 定着装置の分離手段の構成を示す断面図の他の例である。 温度変化による定着ローラ径変動時における分離爪先端位置を示す断面図の他の例である。 坪量、剛度の高い用紙通紙時における分離爪先端位置を示す断面図である。 高温高湿環境における分離爪先端位置を示す断面図である。 従来の定着装置の構成を示す断面図である。 (a)従来の定着装置における分離爪の構成を示す断面図である。(b)従来の定着装置における位置決め部材の構成を示す断面図である。
以下、本発明に係る構成を図1から図8に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
(画像形成装置の構成)
本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるタンデム型のカラー複写機の構成を図1に示す。
カラー複写機200は、装置本体中央部に位置する画像形成部200Aと、画像形成部200Aの下方に位置する給紙部200Bと、画像形成部200Aの上方に位置する図示しない画像読取部を有する高速機であり、画像形成部200Aに本発明に係る定着装置100を組み込んでいる。
画像形成部200Aには、水平方向に延びる転写面を有する転写ベルト210が配置されており、該転写ベルト210の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての感光体205Y、205M、205C、205Kが転写ベルト210の転写面に沿って並置されている。
各感光体205Y、205M、205C、205Kはそれぞれ同じ方向(反時計回り方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周りには、回転過程において画像形成処理を実行する光書き込み装置201、帯電装置202Y,202M,202C,202K、現像装置203Y,203M,203C,203K、1次転写装置204Y,204M,204C,204K及びクリーニング装置が配置されている。また、各現像装置203Y,203M,203C,203Kには、それぞれのカラートナーが収容されている。
転写ベルト210は、駆動ローラと従動ローラに掛け回されて感光体205Y、205M、205C、205Kとの対峙位置において同方向に移動可能な構成を有している。また、従動ローラの1つである従動ローラ211に対向する位置に転写ローラ212が設けられている。また、転写ローラ212から定着装置100までのシートPの搬送経路は横パスとなっている。
給紙部200Bは、記録媒体としてのシートPを積載収容する給紙トレイ220と、該給紙トレイ220内のシートPを最上のものから順に1枚ずつ分離して、転写ローラ212の位置まで搬送する搬送機構を有している。
本発明の画像形成装置200における画像形成に当たっては、感光体205Yの表面が帯電装置202Yにより一様に帯電され、画像読取部からの画像情報に基づいて感光体205Y上に静電潜像が形成される。該静電潜像はイエローのトナーを収容した現像装置203Yによりトナー像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される1次転写装置204Yにより転写ベルト210上に1次転写される。他の感光体205M、205C、205Kでもトナーの色が異なるだけで同様の画像形成がなされ、それぞれの色のトナー像が転写ベルト210上に静電気力で順に転写されて重ね合わせられる。
次に、感光体205Y、205M、205C、205Kから転写ベルト210上に1次転写されたトナー像Tは、従動ローラ211、転写ローラ212により搬送されてきたシートPに転写される。トナー像Tが転写されたシートPは、さらに定着装置100まで搬送され、定着ベルト12と加圧ローラ13との定着ニップ部Nにて定着が行なわれる(詳細は図2)。また、定着ニップ部Nの出側に配置された分離爪16a,16bが機能することから、シートPは定着ベルト12,加圧ローラ13に巻き付くことなく定着ニップ部Nの出側に排出される。次いで、定着ニップ部Nから排出されたシートPは排出経路に沿ってスタッカ215へ送り出される。
(定着装置の構成)
次に、本発明に係る定着装置の一実施形態について説明する。図2は、本実施形態に係る定着装置100の構成を示す断面図である。
定着装置100は、定着カバー100cの内部に、定着ローラ11及び加熱ローラ14に一定のテンションで架け渡された定着ベルト12(第1ニップ形成部材)と、定着ベルト12に対して下側で回転自在に圧接し定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ13(第2ニップ形成部材)と、定着ニップ部Nのシート排出側であって先端が定着ベルト12に近接して配置され定着ベルト12へのシートPの巻き付きを防止する分離爪16aと、定着ニップ部Nのシート排出側であって先端が加圧ローラ13に当接して配置され加圧ローラ13へのシートPの巻き付きを防止する分離爪16bと、クリーニングウェブを押し付けて定着ベルト12のクリーニングを行うクリーニング機構17と、を備える。
ここで、定着ベルト12は、無端ベルトであり、断面構造としては、例えばニッケル、ステンレス、ポリイミドなどの基材にシリコンゴム層などの弾性層を形成した2層構造となっている。また、定着ローラ11は、金属の芯金11aに弾性層11bを有したものである。ここで、弾性層11bは、例えば、ソリッドゴムからなるものであれば良いが、ウォームアップ時間短縮のため、定着ベルト12の熱を吸収しにくいように、発泡(スポンジ状)のシリコンゴムを用いても良い。
また、加熱ローラ14は、アルミ又は鉄の中空ローラで内部にハロゲンヒータなどのヒータ14hからなる熱源を有している。熱源は誘導加熱機構(IH)でもよい。
加圧ローラ13は、通常はアルミ又は鉄等の芯金の上にシリコンゴム等の弾性体層が設けられた円筒形状のローラである。定着の際など必要なときに、加圧ローラ13は、内部に配置されたヒータ13hの発熱により所定の温度まで加熱される。
定着装置100の駆動の際には、例えば定着ローラ11の図中時計回り方向の回転駆動により定着ベルト12がテンションローラ15の押圧により適切なテンションが付与された状態でシートPを排出する方向(時計回り方向)に回動し、加圧ローラ13がつれ回りする。なお、駆動されるローラは定着ローラ11に限らず加圧ローラ13や加熱ローラ14であってもよい。
また、定着の際には、定着ベルト12は、加熱ローラ14内部に配置されたヒータ14hの発熱により温度検出手段(サーミスタ)で検出される温度が所定の温度(例えばトナー定着に適する温度)まで加熱される。定着装置100には、サーミスタが2つ備えられている。
先ず、サーミスタ(第1のサーミスタ、定着ローラ表面温度検知部材とも呼ぶ)18は、定着ベルト12の外側で且つ定着ローラ表面部分に配置され、定着ベルト12を介した、定着ローラ温度を検知している。さらに、サーミスタ(第2のサーミスタ、芯金温度検知部材とも呼ぶ)19が、定着ローラ11の芯金部分に配置され、定着ローラ11の芯金11aの温度を検知している。
また、不図示の加圧脱圧手段を有しており、加圧脱圧手段により加圧ローラ13を定着ベルト12側へ移動させて加圧すること、および定着ベルト12から引き離す方向に移動させて脱圧することが可能であり、定着装置100が駆動するときには加圧脱圧手段により加圧ローラ13の定着ベルト12への押し当てが一定の圧力で定着ベルト12の方向へ押されることにより行われる。
なお、図2に示す例では、定着ベルト12を介して定着ローラ11と加圧ローラ13が間接的に当接する形態を示したが、これに限定されるものではなく、定着ローラ11と加圧ローラ13が直接当接する形態(ローラ定着方式)としてもよい。また、加圧手段としての2つのローラに架け渡された無端ベルト状の加圧ベルトを備えた形態(加圧ベルト定着方式)としても良い。ここで、定着ベルト12を有しない構成では、定着ローラ11が第1ニップ形成部材として、加圧ベルトを有する構成では、加圧ベルトが第2ニップ形成部材として機能するものである。
以上説明した定着装置100では、定着ベルト12、加圧ローラ13が回転駆動された状態で、定着ベルト12の表面は所定の温度まで加熱されており、定着ニップ部Nに未定着トナーTが形成されたシートPが通され(図中、右側から左側方向への通紙)、定着ニップ部Nにおける加圧及び加熱により未定着トナーをシートP上に熱融着させて定着を行う。トナー定着されたシートPは定着ニップ部Nから排出されるが、このときシートPが定着ベルト12あるいは加圧ローラ13に巻き付いたまま出てくることがあるため、分離爪16a,16bの先端がシートPの先頭端部に当接することにより、該シートPを定着ベルト12あるいは加圧ローラ13から分離させるようになっている。定着ニップ部Nから排出されたシートPは、所定の排出経路を通過して定着装置100から送り出される。
(分離手段の構成)
次に、定着装置100の分離手段の詳細を説明する。図3は、定着装置100が有する分離手段30の構成を示す断面図である。分離手段30は、分離爪16a、および分離爪16aの先端位置決めを行う位置決め手段31〜35を有し、分離爪16aおよび位置決め手段31〜35は、いずれも定着ベルト12に非接触であり、位置決め手段31〜35は、定着ベルト12の温度に基づいて、分離爪16aの先端位置決めを行うものである。
分離爪16aは、定着ローラ11の長手方向(軸方向)と平行に設けられ、不図示の定着装置側板よりわずかに長い軸(分離爪軸)31に支持された状態で、複数個設置されている。分離爪軸31は両端が定着装置側板に設けられたレール32で移動方向が誘導されるように構成されている。
また、分離爪16aは、ばね33によりカム34に付勢され、カム34は不図示の駆動手段(例えば、ステッピングモータ)により回転する軸(カム軸)35の回転に連動して回転する。このように駆動手段がカム軸35を回転させることにより、カム34が回転し、該カム34に付勢された分離爪16aの定着ベルト12に対する位置が変動することで、分離爪16aの先端位置Aと定着ベルト12との微小ギャップMが変動する。すなわち、駆動手段の駆動量(例えば、ステッピングモータの回転角度)に応じて、所望の微小ギャップMを形成するものである。
ところで、定着ローラ11の回転駆動に伴って、加熱された定着ベルト12の熱が定着ローラ11に伝わることによって、定着ローラ11の温度が上昇して、定着ローラ11の弾性層11bは、ゴム材が熱膨張し、その外径が大きくなる。
本実施形態に係る定着装置100は、このような温度変化による定着ローラ径変動に応じて、分離爪先端位置を変動させるものである。図4を用いて、定着ローラ径変動時における分離爪16aの先端位置Aの変動について説明する。なお、図4においては、分離爪16aの先端位置を黒点にて示している。
先ず、室内環境時(温度25度、湿度50%)の非加熱時における定着ローラ径をRとし、この場合における分離爪16aの先端位置Aとの間の微小ギャップをMとする。この状態から、定着ローラ11が駆動し加熱することにより、定着ローラ径は、図中R´、R´´の順に大きくなる。
ここで、定着ローラ11の熱膨張率は使用する材質に依存し、既知であるため温度変化による定着ローラ径の変動量についても予め求めておくことができる。そこで、定着ローラ11の温度変動に応じて、駆動手段の駆動量を変動させることで、分離爪16aの先端位置Aを定着ローラ径がR´になる場合には、分離爪16aの先端位置をA´の位置となるように駆動手段を制御し、微小ギャップM´(=M)が維持されるようにするものである。同様に、分離爪16aの先端位置Aを定着ローラ径がRA´´になる場合には、分離爪16aの先端位置をA´´の位置となるように駆動手段を制御し、微小ギャップM´´(=M´=M)が維持されるようにするものである。
本実施形態では、定着ローラ11の温度は、上述の温度検知手段により検出するものである。例えば、第1のサーミスタ18の検出結果に基づいて、定着ローラ11の温度を決定(推定)することができる。また、駆動手段の制御内容を決定する定着ローラ11の温度は、最も温まりが遅い芯金温度を第2のサーミスタ19により検出し、当該検出結果に基づいて決定することにより、定着ローラ11の温度変化による径変化量を正確に予測し、微小ギャップをより適切に保持することができる。
また、定着ローラ11の温度は、第2のサーミスタ19と併せて、第1のサーミスタ18の検知温度、すなわち、定着ローラ11の芯金温度と定着ローラ11の表面温度の検出結果に基づいて決定することも好ましい。このようにすることで、定着ローラ11の温度変化による径変化量をより正確に予測し、微小ギャップをより適切に保持することができる。例えば、通紙時の温度落ち込みによる微小な定着ローラ径の変動に対しても、微小ギャップを適切に保持することができる。
本実施形態に係る定着装置100によれば、位置決め部材のように、定着ベルトや定着ローラに直接当接する部材を備えることなく、微小ギャップを適切に管理することができる。よって、定着装置の長期使用においても、定着部材の損傷を防止し、定着部材の損傷による傷がトナー像に転写されることで発生する、画像品質の劣化を防止することができる。
(その他の実施形態)
また、図5および図6に示すように、定着ローラ11がヒータ11hを有しており、定着ベルト12を有していない構成、すなわち、定着ローラ11と加圧ローラ13とが直接当接するローラ定着方式の定着装置においても、上記定着ベルト方式の定着装置100と同様に構成することができる。
ここで、用紙の坪量(g/m)や剛度が比較的高い場合、定着ベルト12(または定着ローラ11)への巻き付きは発生し難いが、固定された分離爪先端が接触することで、トナー像に分離爪と擦れた跡が転写され、画像品質の劣化が発生してしまうという問題がある。
そこで、本実施形態に係る定着装置100は、画像形成装置に設定された用紙の種別や厚み、用紙の剛度のいずれか、またはこれらの組み合わせに基づいて、分離爪の先端位置を変動させることが好ましい。図7に、坪量、剛度の高い用紙通紙時における分離爪先端位置を説明する図を示す。
例えば、所定の定着ローラ温度に対する適切な分離板先端位置をBとする。このとき、用紙設定が比較的、坪量、剛度の高い転写紙が設定されているときは、その設定情報に基づいて駆動手段の駆動量を変動させ、分離板先端位置をニップ出口より距離L分ニップ出口から離れる方向へ変動させるものである。例えば、先端位置をBからB´とすることで微小ギャップをMからM´に広げるものである。このように、紙種、紙厚、および紙剛度に応じて、異なる微小ギャップMを適切に管理することで、分離爪先端が接触し、トナー像に分離爪と擦れた跡が転写されることで発生する画像品質の劣化を防止することができる。
また、画像形成装置が高温、高湿環境にある場合は、用紙のコシが弱くなり、定着ベルト12(または定着ローラ11)への巻き付きによる分離不良が発生しやすくなるという問題がある。
そこで、本実施形態に係る定着装置100は、外部(画像形成装置)に設けられた不図示の環境センサからの温度情報、および/または、湿度情報に基づいて、分離爪の先端位置を変動させることが好ましい。図8に、高温高湿環境における分離爪先端位置を説明する図を示す。
例えば、所定の定着ローラ温度に対する適切な分離板先端位置をCとする。ここで、画像形成装置近傍の環境が高温高湿時である場合、すなわち、環境センサからの温度、湿度条件が所定の値を超える場合は、駆動手段の駆動量を変動させ、分離板先端位置をニップ出口より距離L分ニップ出口へ近づき離れる方向へ変動させるものである。例えば、先端位置をCからC´とすることで微小ギャップをMからM´に狭めるものである。このように、画像形成装置近傍の環境センサの環境センサの温度、湿度の出力条件に応じて、微小ギャップを適切に管理することで、用紙の巻き付きによる紙詰まりを防止することができる。
また、以上説明した、定着装置を備える画像形成装置(図1)とすることにより、上記本発明に係る定着装置の効果を有した画像形成装置を提供することができる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
11 定着ローラ
11a 芯金
11b 弾性層
12 定着ベルト
13 加圧ローラ
11h,13h,14h ヒータ
14 加熱ローラ
15 テンションローラ
16a,16b 分離爪
17 クリーニング機構
18 第1のサーミスタ(表面温度検知部材)
19 第2のサーミスタ(芯金温度検知部材)
30 分離手段
31 分離爪軸
32 レール
33 ばね
34 カム
35 カム軸
100 定着装置
100C 定着カバー
200 画像形成装置
200A 画像形成部
200B 給紙部
201 書き込み装置
202Y,202C,202M,202K 帯電装置
203Y,202C,202M,202K 現像装置
204Y,204M,204C,204K 1次転写装置
205Y,205C,205M,205K 感光体
210 転写ベルト
211 従動ローラ
212 転写ローラ
213 スタッカ
220 給紙トレイ
A,A´,A´´ 分離爪先端
B,B´ 分離爪先端
C,C´ 分離爪先端
L 分離爪先端移動距離
M 微小ギャップ
N ニップ形成部
P シート(用紙)
R 定着ローラ径
T トナー
特開2007−171372号公報

Claims (8)

  1. 回動可能に設けられる第1ニップ形成部材と、
    回動可能に設けられ、前記第1ニップ形成部材と当接して定着ニップ部を形成する第2ニップ形成部材と、
    前記定着ニップ部から排出される用紙を前記第1ニップ形成部材から分離させる分離手段を有した定着装置であって、
    前記分離手段は、分離爪、および該分離爪の先端位置決めを行う位置決め手段を有し、
    前記分離爪および前記位置決め手段は、いずれも前記第1ニップ形成部材に非接触であり、
    前記位置決め手段は、前記第1ニップ形成部材の温度に基づいて、前記分離爪の先端位置決めを行うことを特徴とする定着装置。
  2. 前記位置決め手段は、カムを有し、該カムの回転位置に応じて、前記分離爪の先端位置の前記第1ニップ形成部材に対する位置を変動させることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第1ニップ形成部材は、ローラ形状であり、該ローラの芯金部分の温度を検知する芯金温度検知部材を有し、
    前記位置決め手段は、前記芯金温度検知部材の検知温度に基づいて、前記分離爪の先端位置決めを行うことを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記第1ニップ形成部材の表面部分の温度を検知する表面温度検知部材を有し、
    前記位置決め手段は、前記表面温度検知部材の検知温度に基づいて、前記分離爪の先端位置決めを行うことを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  5. 前記第1ニップ形成部材の表面部分の温度を検知する表面温度検知部材を有し、
    前記位置決め手段は、前記芯金温度検知部材および前記表面温度検知部材の検知温度に基づいて、前記分離爪の先端位置決めを行うことを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  6. 前記位置決め手段は、前記用紙の種別、前記用紙の厚み、前記用紙の剛度についての設定情報のいずれか、またはこれらの組み合わせに基づいて、前記分離爪の先端位置決めを行うことを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記位置決め手段は、外部に設けられた環境センサからの温度情報、および/または、湿度情報に基づいて、前記分離爪の先端位置決めを行うことを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の定着装置。
  8. 請求項1から7までのいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014119576A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Konica Minolta Inc 定着装置及び画像形成装置
JP2017173429A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 コニカミノルタ株式会社 定着装置および画像形成装置

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