JP2006243030A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ジャム処理作業を容易に行えるとともに、ジャム検知手段の耐久性の高めた定着装置を提供する。
【解決手段】 定着ローラ34と加熱ローラ35に巻き掛けられて回転する定着ベルト36と、この定着ベルトを挟んで定着ローラ34と圧接する加圧回転体33とを備え、定着ベルト36と加圧回転体33で形成されるニップ部31内を通過させることにより、用紙11上に未定着トナー画像Tを定着させる定着装置30では、ニップ部31に対する用紙搬送方向の上流側と下流側にそれぞれ用紙11を検知する検知手段50、51を配置し、これら検知手段50,51の配置距離をL、用紙11の最小長さをYとするとき、L<Yとした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、レーザープリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の電子写真方式を使用して画像形成を行う画像形成装置、及びこの画像形成装置に用いる定着装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、用紙やシート状フィルムにトナー画像を転写し、この未定着のトナー画像が転写された記録材を定着装置へ搬送し、トナー画像を加熱溶融して記録材に定着している。
定着装置には、互いに対向配置されてニップ部を形成するローラ対の間に記録材を通過させて未定着トナーを定着させるローラ定着方式と、複数の回転体に巻き掛けられて移動する定着ベルトと、この定着ベルトを挟んで回転体の1つと圧接する加圧回転体とを備え、定着ベルトと加圧回転体で形成されるニップ部に記録材を通過させることにより、未定着トナーを定着させるベルト定着方式とがある。ベルト定着方式の定着装置としては、特許文献1〜特許文献4が挙げられる。
このような定着装置においては、ニップ部でトナー画像に熱と圧力を加えてトナーを加熱溶融して用紙に定着させるため、用紙が定着ローラや定着ベルトの表面に付着して、ベルトローラで巻き込んで用紙ジャムを起こしてしまう場合がある。
そこで、特許文献5には、ニップ部の上流側と下流側、すなわち、現像装置への用紙の導入側と排出側には、用紙を検知する検知手段をそれぞれ配置して、定着装置での用紙の有無を検知している。
特開2004−004746 特開2002−049267 特開2001−125428 特開2001−228738 特開平7−309479号公報
特許文献5においては、用紙ジャムを検知する検知手段がニップ部の上流側と下流側にそれぞれ配置されているが、検知手段の配置場所や間隔については考慮されていない。すなわち、ニップ部を通過する用紙には、定着装置を備えた画像形成装置で様々のサイズが選択されて搬送されてくるため、検知手段の配置位置を考慮しないと、正確なジャム検知を行うことができない。このようにジャム検知が正確に行えないと、定着ベルトや定着ローラの駆動を停止するタイミングが遅れてしまい、ジャムした用紙を装置の奥側まで巻き込んでしまうこととなり、ジャム処理作業が煩雑となってしまう。
また、定着装置では、定着時の温度が非常に高いことから、その構成要素をケーシング内に収納して、作業者に直接触れないように配慮されているものがある。このため、ケーシング内は高温環境下となってしまうので、用紙ジャム検知する検知手段がセンサなどの電子機器の場合、熱負荷が大きく耐久性に課題がある。
本発明は、ジャム処理作業を容易に行えるとともに、ジャム検知手段の耐久性の高められる定着装置および、それを備えた画像形成装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を設定するため、本発明にかかる、複数の回転体に巻き掛けられて回転する定着ベルトと、この定着ベルトを挟んで回転体の1つと圧接する加圧回転体とを備え、定着ベルトと加圧回転体で形成されるニップ部内を通過させることにより、転写材上に未定着トナー画像を定着させる定着装置では、ニップ部に対する用紙搬送方向の上流側と下流側にそれぞれ配置され転写材を検知する複数の検知手段を有し、検知手段の配置距離をL、記録材の最小長さをYとするとき、L<Yとなることを特徴としている。
本発明にかかる定着装置では、検知手段が、定着ベルトと加圧回転体を内包するケーシングの外側に配置されていることを特徴としている。
本発明にかかる定着装置では、定着ベルトの表面に対して非接触とされ、同定着ベルトに付着した記録材をベルト表面から分離する分離部材を有することを特徴としている。
本発明にかかる定着装置では、複数の回転体の内の少なくとも1つの回転体を回転駆動する駆動手段と、複数の検知手段からの検知信号に基づき、駆動手段の駆動を停止する制御手段とを有することを特徴としている。
本発明にかかる画像形成装置は、上記何れかの定着装置を備えたことを特徴としている。
本発明にかかる、複数の回転体に巻き掛けられた定着ベルトと、この定着ベルトを挟んで前記回転体の1つと圧接する加圧回転体とを備え、定着ベルトと加圧回転体で形成されるニップ部内を通過させることにより、転写材上に未定着トナー画像を定着させる定着装置を装置本体内に配置された画像形成装置では、ニップ部に対する用紙搬送方向の上流側と下流側にそれぞれ配置され転写材を検知する複数の検知手段を有し、これら検知手段の配置距離をL、記録材の最小長さをYとするときL<Yとなると共に、これら検知手段が定着装置の外側に配置されていることを特徴としている。この画像形成装置では、複数の回転体の内の少なくとも1つの回転体を駆動する駆動手段と、複数の検知手段からの検知信号に基づき、駆動手段の駆動を停止する制御手段とを有することを特徴としている。
本発明によれば、ニップ部に対する用紙搬送方向の上流側と下流側にそれぞれ配置された転写材を検知する複数の検知手段の配置距離をL、記録材の最小長さをYとするとき、L<Yとしたので、定着装置に搬送されてくる記録材の検知を正確に検知することができ、ジャム処理作業を容易に行える。
本発明によれば、検知手段が定着ベルトと加圧回転体を内包するケーシングの外側に配置されるので、熱負荷による故障率を低減することができ、検知手段の耐久性を高ることができる。
本発明によれば、定着ベルトに付着した記録材をベルト表面から分離するとともに、定着ベルトの表面に対して非接触とされた分離部材を有している場合でも、定着ベルトに巻き付きを早期に検知できるため、ジャムした記録材の装置奥側までの巻き込み搬送が抑えられ、ジャム処理作業を容易に行える。
本発明にかかる定着装置では、複数の回転体の内の少なくとも1つの回転体を回転駆動する駆動手段と、複数の検知手段からの検知信号に基づき、駆動手段の駆動を停止する制御手段とを有するので、正確な記録材の検知情報に基づいて早期に定着ベルトの移動を停止でき、ジャムした記録材の装置奥側までの巻き込み搬送が抑えられ、ジャム処理作業を容易に行える。
図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。本形態において、画像形成装置は、フルカラー画像を形成可能なカラープリンタ(以下「プリンタ」と記す)である。画像形成装置としては、図1に示すプリンタに限らず、複写機、ファクシミリ、これらの複合機などでもよい。
図1を用いてプリンタとしての基本構成とその動作について説明し、この後に本形態特有の構成と作用について説明する。このプリンタは、画像形成装置本体1の下部に記録材としての用紙11が収納される複数の給紙トレイ12A,12Bを備えた給紙部2が配設され、その上方に画像形成部3を配置した構成となっている。画像形成部3には、像担持体として感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kを有する作像ユニット8Y,8C,8M,8Kと、複数のローラ4,5,6に巻きかけられた可撓性を有する中間転写体としての中間転写ベルト7Aを有する中間転写ユニット7と、各感光体ドラムに光書込みを行う書き込みユニット15と、用紙11に未定着トナー画像Tを定着させる定着装置30とが配設されている。給紙部2から定着装置30までの間には、用紙11を搬送する搬送ローラを備えた搬送経16が形成されている。
作像ユニット8Y,8C,8M,8Kは、感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kと、その周りに周知の帯電装置、現像装置、クリーニング装置がそれぞれ配置されていて、画像形成装置本体1に対して着脱可能とされている。作像ユニット8Y,8C,8M,8Kが有する現像装置には、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナーが収納されている。各現像装置には、トナーが減ると、図示しないトナーボトルから補給用のトナーがそれぞれ供給されるように構成されている。
中間転写ベルト7Aは、各感光体ドラムと対向して配置されていて、図示しない駆動モータによって複数のローラの何れかが駆動されることで、図1において半時計回りに回転移動するように構成されている。各感光体ドラムと対向する転写ベルト7Aの内側には、一次転写手段としての転写ローラ14がそれぞれ配置されていて、一次転写用の転写バイアスが印可されるように構成されている。ローラ4と対向する部位には、ベルト表面を清掃するベルトクリーニング装置17が配設されている。これら中間転写ベルト7A、それを巻きかけた複数のローラ4〜6、転写ローラ14及びベルトクリーニング装置17は一体のユニットとして構成されていて、画像形成装置本体1に対して着脱可能とされている。
中間転写ベルト7Aには、二次転写バイアスが印可される二次転写手段としての転写ローラ20が、ローラ6と対向する部位で当接している。転写ローラ20と転写ベル7Aの一部は搬送路23に臨むように配設されている。
書き込みユニット15は、光変調されたレーザ光を各感光体ドラムの表面に照射して、感光体表面に色毎の潜像を形成するものである。本形態において、書き込みユニット15は作像ユニット8Y,8C,8M,8Kの下方に配置されていて、装置下方から装置上方に向かってレーザ照射が行われるように構成されている。
画像形成動作が開始されると、各作像ユニットの感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kが図示しない駆動手段によって時計方向に回転駆動され、各感光体ドラムの表面が各帯電装置によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体ドラムの表面には、書き込みユニット15からレーザ光がそれぞれ照射されて、それぞれの表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラムに露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像は、各感光体ドラムと現像装置との間を通るときに、各現像装置のトナーによってトナー画像として可視像化される。
中間転写ベルト7Aが、図示していない駆動手段によって反時計周り方向に移動すると、ベルト移動方向の最上流側に位置するイエローのトナーを有する現像装置を具備する作像ユニット8Yで形成されたイエロートナー画像が転写ローラ14Yによって転写される。その転写されたイエロートナー画像には、作像ユニット8C,8M及び8Kで形成されたシアントナー画像、さらにマゼンタトナー画像及びブラックトナー画像が転写ローラ14C,14M,14Kによって順次重ね転写され、かくして中問転写ベルト7Aは、その表面にフルカラーのトナー画像を担持する。
トナー画像が転写された後の各感光体ドラム表面に付着する残留トナーは、各クリーニング装置によって感光体ドラム表面から除去され、次いでその表面が図示していない除電装置によって除電作用を受け、その表面電位が初期化されて次の画像形成に備えられる。
一方、給紙部2からは給紙ローラ18Aまたは給紙ローラ18Bが回転駆動されることで用紙11が給紙されて搬送路16に送り込まれる。送り込まれた用紙11は、2次転写ローラ20よりも給紙側の搬送路16上に配設されたレジストローラ対19によって給紙タイミングを計られて、ローラ6と転写ローラ20との対向部に給送される。そして、このとき転写ローラ20には、中間転写ベルト表面のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト7Aの表面のトナー画像が用紙11上に一括して転写される。
トナー画像を転写された用紙11は、定着装置30へと搬送され、定着手段30を通過する際に熱と圧が加えられてトナー画像が熔融されて用紙11上に定着される。トナー画像が定着された用紙11Aは、搬送路23の終端に位置する排出部21に向かって搬送され、この排出部21から画像形成装置本体1の上部に設けられた排紙部としての排紙トレイ22へと排出される。トナー画像を用紙11に転写した後の中間転写ベルト7Aは、このベルトに残留したトナーがクリーニング装置17より除去される。
次に、定着装置30について説明する。
図1、図2に示すように、定着装置30は、複数の回転体としての定着ローラ34と加圧ローラ35に巻き掛けられて回転移動する耐熱性で無端状の定着ベルト36と、この定着ベルト36を挟んで回転体の1つである定着ローラ34と圧接する加圧回転体としての加圧ローラ33とを備え、定着ベルト36と加圧ローラ33で形成されるニップ部31内を、未定着トナー画像Tを転写された用紙11を通過させることで、この子定着トナー画像Tを用紙11に定着させるものであり、画像形成装置本体1に対して着脱自在に構成されている。
これら定着ローラ34と加熱ローラ35は、その回転中心位置が固定となるように、その軸37,38が定着装置30のケーシング40に回転可能に支持されていて、軸間ピッチが一定とされている。
定着ローラ34は、搬送路23側に配置されていて、その外周面に巻き掛けられている定着ベルト36の表面36Aを搬送路23に望ませている。定着ローラ34は、ゴム等の弾性体で構成されている。加熱ローラ35は、中空の金属ローラであって、その内部に加熱源としてのヒータユニット41が配置されている。本形態において、ヒータユニット41は、加熱ローラ35の回転軸線方向に延びる一対のハロゲンヒータで構成されている。ヒータユニットとしてはハロゲンヒータや一対の形態に限定されるものではなく、別の形式のヒータを用いても良いし、その数も単数であっても良い。加熱源としては、加熱ローラ35の内部できなく、外部に配置して加熱ローラ35を加熱する形式であっても良い。
定着ローラ34と加熱ローラ35の間に位置する定着ベルト36の内側には、ベルト内側から外側に向かって図示しないスプリング等の加圧手段によって加圧されたベルト張架部材としてのテンションローラ45が配置されていて、定着ローラ34と加熱ローラ35に巻き掛けられた定着ベルト36に対して適切な張力を与えて、張架している。
加圧ローラ33は、定着ベルト36を挟んで定着ローラ34と圧接するように構成されている。加圧ローラ33は中空ローラであって、本形態では、その内部に加熱手段としてのヒータ42を備えており、加熱ローラとしても機能する。加圧ローラ33は、その軸48によってケーシング40に回転自在に支持されているとともに、定着ローラ34に対して相対変位するように構成されている。すなわち、加圧ローラ33は、図3(a)に示すように、熱膨張したとき、図3(b)に示すように用紙11の厚さが変動した際に、定着ローラ34に対して近接離間するように、軸48が図1、図3において左右方向に移動自在に支持されており、図示しないスプリングなどの付勢手段によって定着ベルト36を介して定着ローラ34の外周面34Aに圧接するように構成されている。
定着ローラ34に巻き掛けられた定着ベルト36の近傍には、ニップ部31を通過してトナー画像T1が定着された用紙11Aを、定着ベルト36の表面36Aから分離する分離部材43が、ベルト表面36Aから離間した状態で配置されている。分離部材43は、定着ローラ34の軸線方向に延びる板状部材として構成されているが、櫛歯状に形成されたものであっても良い。
加圧ローラ33の近傍には、外周面33Aに当接して外周面33Aに付着した紙粉やトナーを除去するクリーニング部材44が配設されている。本形態のクリーニング部材44は、加圧ローラ33の軸正方向に延びるローラ部材で構成されていている。
ニップ部31に対する用紙搬送方向の上流側と下流側には、用紙ガイド部材49,46が、ケーシング40に取り付けられて加圧ローラ33側に配置されている。用紙ガイド部材49は、ケーシング40に形成された用紙11の入口となる導入口40Aの近傍に配置されていて、トナー画像Tが転写された用紙11をニップ部31へ案内するものである。用紙ガイド部材46は、ケーシング40に形成された出口となる排出口40Bの近傍で、分離部材43と搬送路23を挟んで互いに末広がりとなるようにケーシング40に取り付けられている。定着装置30は、導入口40A及び排出口40Bとが搬送路23上に位置するように画像形成装置本体1に装着されている。ケーシング40は、定着ローラ34と加圧ローラ35に巻き掛けられた定着ベルト36と、定着ローラ34と、用紙ガイド部材49を外側から覆っていて、すなわち、これら部材を内包しており、作業者にこれら部材が直接されないように構成されている。
定着装置30のニップ部31に対する用紙搬送方向の上流側と下流側には、定着装置30への搬送された用紙11を検知する写材を検知する複数の検知手段としての用紙センサ50,51が配置されている。用紙センサ50は導入口40Aの上流側(図1では下側)に、用紙センサ51は排出口40Bの下流側(図1では上側)に、搬送路23に臨んで配置されている。これら用紙センサ50,51は、それぞれ放熱性に富むブラケット52,53を介してケーシング40の外周面に装着されている。すなわち、これら用紙センサ50,51はケーシング40の外側に配置されている。用紙センサ50,51は、その配置距離となる検知中心距離をLが、画像形成装置で使用可能な用紙11の搬送方向への最小長さをYとするとき、L<Yとなる用に設定されている。用紙センサ50,51は定着装置30へ搬送された用紙11の通過状態を光学的に検出するとオンするものであって、図4に示すように制御手段60に接続されている。
制御手段60は周知のコンピュータで構成されていて、用紙センサ50,51の他に、ヒータユニット41,42と定着ベルト36を駆動する駆動手段としての駆動モータ54と、図示しない定着ベルト36の温度を検知する温度検知手段が接続されている。駆動モータ54は、複数の回転体のうち、本形態では定着ローラ34を回転駆動するように構成されている。
制御手段60は、図示しない温度検知手段で検知された温度情報に基づき、定着ベルト36の温度、好ましくはニップ部31の温度が所定温度に保持されるようにヒータユニット41,42による発熱量を制御するとともに、用紙センサ50,51からの検知信号に基づき、駆動モータ54の駆動を停止するように制御する。すなわち、制御手段60は、上流側の用紙センサ50が用紙11を検知してオンし、かつ下流側の用紙センサ51が所定時間経過しても用紙11を検知してオンしないと用紙ジャムと判断するルーチンが図示しないROMに記憶されており、用紙センサ51がオンしないと駆動モータ54の駆動を停止するように構成されている。ここでは、用紙11の搬送速度と用紙サイズによる通過時間が予め記憶されていて、使用される、すなわち搬送される用紙サイズが設定されると、設定された用紙サイズに対応する設定通過時間と、用紙センサ50のオンから用紙センサ51のオンまでの作動時間となる用紙数か時間を比較して、設定通過時間となっても用紙センサ51がオンしないと用紙ジャムの判断する。
このような構成の定着装置30の作用を説明する。図2において、画像形成装置が起動されて図示しないプリントスイッチが操作されると、制御手段60の指令により図示しない電源からヒータユニット41,42に対する通電が開始されて各ヒータが発熱する。この発熱が加熱ローラ35及び加圧ローラ33を加熱して定着ベルト36へ伝達される。定着ベルト36が定着に要する所定温度に加熱されたことが、制御手段60によって図示しない温度検知手段からの検知情報から判断されると、その温度を維持するように制御手段60によって各ヒータに対する通電が制御される。また、プリントスイッチが操作されると、駆動モータ54が駆動されて定着ベルト36が図2において、半時計回りに回転移動され、回転体33が時計回りで従動回転する。
プリントスイッチが操作されると、画像形成部3では、上述したように用紙11に対してトナー画像Tを転写し、定着装置30に向かって搬送路23内を搬送する。この未定着トナー画像Tが転写された用紙11は、導入口40Aからケーシング40内部に入り用紙ガイド部材494によってニップ部31へと案内される。この時、すなわち、導入口40Aからケーシング40内部に導入される前に、用紙センサ50と対向する搬送路23を用紙11が通過すると、用紙センサ50がオンし、用紙通過時間が制御手段60の備えている図示しない周知のタイマーによって計測される。
ニップ部31内を用紙11が通過すると、熱と圧力によって未定着トナーTが加熱溶融して用紙11に定着されながらニップ部31を通過する。この時、トナーの溶融によって用紙11が定着ベルト36の表面36Aに付着する場合があるが、分離部材43の先端が用紙厚さよりも幅が狭くなる隙間を残して定着ベルト36に近接配置されているので、分離部材43によって定着ベルト36に付着した用紙11が分離される。分離された、あるいはニップ部31を定着ベルト36に付着しないで通過した用紙11Aは、分離部材43と用紙ガイド部材46の間を通り排出口40Bからケーシング40外部へと排出される。用紙11Aの先端が用紙センサ51と対向する位置を占めると、このセンサがオンする。このとき、制御手段60は、用紙通過時間が用紙サイズに応じて設定された設定通過時間の範囲内であれば、用紙11がニップ部31を通過してケーシング40の外部まで搬送されてジャムがないものと判断し、駆動モータ54の駆動を停止することはない。このため、定着装置30を通過した用紙11Aは、排紙部21を経て排紙トレイ22へと排出される。
一方、ニップ部31通過時に、用紙11と定着ベルト36の表面36Aとの付着が強く、分離部材43で分離できない場合、あるいは表面36Aと分離部材との隙間がばらつきによってずれていて、この間に用紙11の先端が入り込んでしまい、用紙センサ51が設定通過時間までにオンしなければ、制御手段60は用紙ジャムと判断する。そして、駆動モータ54の駆動を直ちに停止し、ジャム表示などの警告を図示しない画像形成装置の表示部に表示する。
このように、ニップ部31に対する用紙搬送方向の上流側と下流側にそれぞれ配置された用紙11を検知する用紙センサ50,51の配置距離L、装置で用いる用紙11の最小長さYよりも小さく設定しているので、定着装置30に搬送されてくるすべてのサイズの用紙11を正確に検知することができ、定着ベルト36に付着した用紙11をベルト表面から分離する分離部材43を有して用紙11が詰まった場合でも、用紙ジャムを早期に検知できるため、ジャムした用紙11の装置奥側までの巻き込み搬送が抑えられ、ジャム処理作業を容易に行える。
用紙センサ50,51からの検知信号に基づき制御手段60が用紙ジャムと判断すると、駆動モータ54が直ちに停止して定着ベルト36の移動を早期に停止でき、ジャムした用紙11の装置奥側までの巻き込み搬送が抑えられ、ジャム処理作業を容易に行える。用紙センサ50,51が、ケーシング40の外側に配置されているので、熱負荷による故障率を低減することができ、その耐久性を高ることができる。
本形態では、用紙センサ50,51をブラケット52、53を介してケーシング40に取り付けて定着装置30と一体の構成として説明したが、定着装置30はメンテナンス性を高めるために、画像形成装置本体1に対して着脱自在とされているので、着脱時のセンサ配線の着脱する作業が必要となる。このため、より作業性を高めるとともに、定着装置30からの放熱影響をより少なくするためには、画像形成装置本体1の図示しない側板や筐体に装着するのが好ましい。
上記の説明では、制御手段60は定着装置30の構成要素として説明したが、画像形成装置が一般的に備えている制御手段に制御手段60の機能を持たせるようしてもよい。
ここで、定着ローラ34、加熱ローラ35、テンションローラ45の配置について検討する。図5(a)は、加熱ローラ35の軸38を、定着ローラ34の軸37と加圧ローラ33の軸48とを結ぶ直線0を基準としたときに、加熱ローラ35の軸38の軸中心位置P1が定着ローラ34の外径Rの範囲内に位置させたものである。このような構成とすると、図5(b)に示すように、加熱ローラ35の軸38の軸中心位置P1を定着ローラ34の外径Rの範囲外に位置させる場合よりも、用紙紙搬送方向に対して定着装置30の厚さを薄くすることができる。
図6はテンションローラ45の配置について説明したものである。テンションローラ45の配置としては、定着ベルト36の内側に配置するのが装置を薄くする点では好ましい。
図6(a)は、定着ローラ34の軸37よりも加熱ローラ35の軸38が下方に位置し、テンションローラ45で定着ベルト36をその下方から上方に向かって押圧した形態であり、図6(b)は、定着ローラ34の軸37よりも加熱ローラ35の軸38が下方に位置し、テンションローラ45で定着ベルト36を上方から下方に向かって押圧した形態である。図6(c)は、定着ローラ34の軸37を加熱ローラ35の軸38よりも下方に位置し、テンションローラ45で定着ベルト36を下方から上方に向かって押圧した形態であり、図6(d)は定着ローラ34の軸37を加熱ローラ35の軸38よりも下方に位置し、テンションローラ45で定着ベルト36を上方から下方に向かって押圧した形態である。図6において符号100は特異点を示す。
このように、定着ローラ34と加熱ローラ35が固定された状態において、テンションローラ45で定着ベルト36に張力を与える場合、テンションローラ45の外径が紙搬送方向における定着ローラ34と加熱ローラ35の特異点のうち、最大距離となる領域Eの間に配置することで、用紙紙搬送方向に対して定着装置30の厚さを薄くすることができる。
本発明の一実施形態である定着装置とそれを用いた画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1の画像形成装置に適用した定着装置の一構成例を示す拡大図である。 定着装置における移動側に配置された回転体の変位状態形態を示す拡大図である。 定着装置を制御する制御系の構成を示すブロック図である。 加熱ローラの軸中心位置の違いによる装置の厚さの違いを説明するための図である。 テンションローラの配置の違いによる装置の厚さの違いを説明するための図である。
符号の説明
11 記録材
30 定着装置
31 ニップ部
33 加圧回転体
34、35 複数の回転体
36 定着ベルト
40 ケーシング
42 ベルト張架部材
43 分離部材
50,51 検知手段
54 駆動手段
60 制御手段。
L 配置距離
T 未定着トナー画像
Y 記録材の最小長さY

Claims (7)

  1. 複数の回転体に巻き掛けられて回転する定着ベルトと、この定着ベルトを挟んで前記回転体の1つと圧接する加圧回転体とを備え、前記定着ベルトと前記加圧回転体で形成されるニップ部内を通過させることにより、転写材上に未定着トナー画像を定着させる定着装置において、
    前記ニップ部に対する用紙搬送方向の上流側と下流側にそれぞれ配置され、前記転写材を検知する複数の検知手段を有し、
    前記検知手段の配置距離をL、前記記録材の最小長さをYとするとき、L<Yとなることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、
    前記検知手段が、前記定着ベルトと前記加圧回転体を内包するケーシングの外側に配置されていることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2記載の定着装置において、
    前記定着ベルトの表面に対して非接触とされ、同定着ベルトに付着した記録材をベルト表面から分離する分離部材を有することを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1、2または3記載の定着装置において、
    前記複数の回転体の内の少なくとも1つの回転体を回転駆動する駆動手段と、
    前記複数の検知手段からの検知信号に基づき、前記駆動手段の駆動を停止する制御手段とを有することを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 画像形成装置本体内に、複数の回転体に巻き掛けられた定着ベルトと、この定着ベルトを挟んで前記回転体の1つと圧接する加圧回転体とを備え、前記定着ベルトと前記加圧回転体で形成されるニップ部内を通過させることにより、転写材上に未定着トナー画像を定着させる定着装置を装置本体内に配置された画像成装置において、
    前記ニップ部に対する用紙搬送方向の上流側と下流側にそれぞれ配置され前記転写材を検知する複数の検知手段を有し、これら検知手段の配置距離をL、前記記録材の最小長さをYとするときL<Yとなるとともに、これら検知手段が前記定着装置の外側に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6記載の画像形成装置において、
    前記複数の回転体の内の少なくとも1つの回転体を駆動する駆動手段と、
    前記複数の検知手段からの検知信号に基づき、前記駆動手段の駆動を停止する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
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