JPH09281843A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH09281843A
JPH09281843A JP8092604A JP9260496A JPH09281843A JP H09281843 A JPH09281843 A JP H09281843A JP 8092604 A JP8092604 A JP 8092604A JP 9260496 A JP9260496 A JP 9260496A JP H09281843 A JPH09281843 A JP H09281843A
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temperature sensor
temperature
heating roller
electrophotographic apparatus
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JP8092604A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tomita
寛 冨田
Seiji Furuya
政治 古屋
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子写真装置機内の環境温度変化によらず、非
接触温度センサを用いて、制御系への負担を大きくせず
に、また安価に定着装置の加熱ローラの温度を正確に検
知できる手段を備えた電子写真装置を提供することを課
題とする。 【解決手段】本発明は、非接触で加熱ローラ9の温度を
検知する非接触温度センサ14を有し、その非接触温度
センサの検知出力により前記加熱ローラの温度を制御す
る電子写真装置において、像担持体1側より定着装置8
に向かって気流を流す手段(ファン)20を有し、非接
触温度センサ14を定着装置8と像担持体1の間の気流
中に少なくともその一部分がかかるように配置したもの
である。これにより、非接触温度センサが前記気流によ
り適度に冷却されるため、非接触温度センサの周囲環境
温度がさほど上がらずに、制御系への負担を大きくせず
に、また安価に定着装置の加熱ローラの温度を正確に検
知することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を用いる複写機、プリンタ、ファクシミリなどの電子写
真装置に関し、特に、加熱ローラを用いる定着装置を備
えた電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真プロセスを用いる複
写機、プリンタ、ファクシミリなどの電子写真装置にお
いては、省エネルギー化が求められている。この省エネ
ルギー化として、定着を行う通紙時のみ加熱ローラのヒ
ータに通電を行い、それ以外の時には予熱を行わないよ
うにする方式が多く検討されている。この方式では予熱
を行わないため、ユーザが使いたいときにすぐに装置を
立ち上げる必要があり、極力立上り時間を短くできるこ
とに特徴がある。しかしながら、この定着装置に用いら
れる温度検知方式が、従来の定着装置で多く用いられて
いる接触型のサーミスタでは温度の応答速度が遅く、し
かも加熱ローラ表面の離型層との摩擦により離型層を摩
耗させることがある。このため接触型のサーミスタによ
る離型層の劣化による耐久性の低下の対策として、非接
触温度センサを用いた定着装置が開示されている(特開
昭60−51872号公報参照)。非接触温度センサと
しては上記公報に記載されている非接触熱起電型赤外線
温度センサ等があるが、この非接触温度センサは応答速
度が速いという特徴もあり、近年の電子写真装置の要求
に合致するものであった。
【0003】しかしながら、非接触温度センサの出力は
被検体温度に対してリニアではなく、またセンサ自体の
温度変化(環境温度変化)によって、その出力カーブ自
体が変化をする特性を有している。
【0004】従来、非接触センサが用いられて実用化さ
れているものとしては、エアコンの室温検知がその代表
例として挙げられるが、そのセンサの環境温度の変化
と、室温の変化はほぼ同レベル(10℃〜30℃)であ
り、複写機などの電子写真装置の機内温度の変化(10
℃〜80℃)、被検体である加熱ローラの温度変化(1
0℃〜200℃)に比べて非常に小さく、非接触温度セ
ンサの出力カーブと、センサ自身の温度と被検体の温度
の温度差は一義的に決定してもほとんど不具合がなかっ
た。しかしながら、電子写真装置の機内温度の変化は大
きいため、非接触温度センサを定着装置の加熱ローラの
温度検知に用いる場合は、センサ自身の温度変化により
非接触温度センサの出力カーブの変化が大きくなり実用
に耐えなかった。
【0005】前述の特開昭60−51872号公報記載
の技術では、センサ自身の温度変化により非接触温度セ
ンサの出力カーブの変化が大きく生ずるということに気
づかず、ただ、センサの自己温度のみの補正を行うと共
に不足の補正を補正レベル以上に高くするというラフな
設定を行っていた。また、特開平5−159790号公
報記載の技術では、非接触温度センサと接触温度センサ
との組合せにより温度誤差を補正する演算を行うという
非常に複雑な方式を取っていた。
【0006】ここで図8は、従来の方式ではどの程度の
温度誤差が発生するかを示すグラフである。このグラフ
は、ある非接触温度センサの環境温度を30℃としたと
き、その出力がほぼ被検体である加熱ローラの温度に正
確に対応するようにした出力の変換テーブルを用いて、
環境温度を30℃、40℃、50℃、60℃、70℃、
80℃の6種類として、加熱ローラの温度を室温から2
00℃まで変化させ、出力を温度に変換したときの被検
体の実温度と非接触温度センサによる検知温度の差をプ
ロットしたものである。図8のグラフから明らかなよう
に、従来方式では環境温度変化の影響を受け、温度誤差
が大きいことがわかる。
【0007】以上のように、従来の電子写真装置では、
定着装置の加熱ローラの温度検知に非接触温度センサを
用いた場合に、環境温度変化の影響を受け、検知温度と
実際の温度との温度誤差が大きく、加熱ローラの温度を
正確に検知できなくなるという問題が生じていた。
【0008】そこで本出願人は先に、電子写真装置機内
の環境温度変化によらず非接触温度センサを用いて定着
装置の加熱ローラの温度を正確に検知できる手段を備え
た電子写真装置を提案した(特願平8−86660
号)。この電子写真装置では、非接触温度センサは自己
温度検知手段を有し、非接触温度センサの検知出力は、
自己温度と被検体である加熱ローラ温度との温度差に応
じて検知出力されるものであり、その検知出力をT0 、
自己温度出力をT1 としたとき、加熱ローラ温度(また
は加熱ローラ温度の代用特性)Tを、T0 の多次式(2
次以上)、 T=C(T1)+f(T1)×T0+g(T1)×T0^2+h(T
1)×T0^3+・・・ と、T1の関数式、 C(T1),f(T1),g(T1),h(T1),・・・ (例:f(T1)=定数A+α×T1+β×T1^2+γ×
T1^3+・・・)(定数A,α,β,γは0を含む実
数) として認識して、Tの値を基に加熱ローラの温度を制御
することを特徴としている。
【0009】ここで図9は、上記先願の発明を実施した
場合の効果を示すグラフで、非接触温度センサより求め
られる加熱ローラ温度(または加熱ローラ温度の代用特
性)Tを、T0 の3次式、 T=C(T1)+f(T1)×T0+g(T1)×T0^2+h(T
1)×T0^3 と、T1 の関数式、 C(T1),f(T1),g(T1),h(T1) (例:f(T1)=定数A+α×T1+β×T1^2+γ×
T1^3+δT1^4)(それぞれT1 の4次式) で求めて、加熱ローラの実温度との差を図8と対応して
示したものである。図9のグラフから明らかなように、
特に加熱ローラの制御温度である180℃〜200℃に
おいて、温度誤差は約±1deg と非常に小さな誤差とな
り、環境温度変化によらず、加熱ローラの温度を正確に
検知することができる。尚、図10は、図9のグラフを
得る基となる関数式C(T1),f(T1),g(T1),h(T
1)と、そのグラフを示したものであり、各グラフで縦軸
yが各関数式より得られる値、横軸xがT1に相当して
いる。
【0010】次に、図11は、上記先願の電子写真装置
において、T0 の多次式を3次式とし、T1 の関数式を
3次式以下とした場合の例であり、図9に対応した図で
ある。また、図12は図10に対応した図である。本例
では、非接触温度センサ14より求められる加熱ローラ
温度(または加熱ローラ温度の代用特性)Tを、T0 の
3次式、 T=C(T1)+f(T1)×T0+g(T1)×T0^2+h(T
1)×T0^3 と、T1 の関数式、 C(T1),f(T1),g(T1),h(T1) (例:f(T1)=定数A+α×T1+β×T1^2+γ×
T1^3)(それぞれT1の3次式) で求めたものであり、T0 の多次式とT1 の関数式を3
次式以下としても、図11に示されるように、特に加熱
ローラの制御温度である180℃〜200℃において、
温度誤差は約±3deg 以下と電子写真方式の定着装置の
温度制御としては、許容できる程度の誤差に納めること
ができる。
【0011】以上のように、上記先願では、想定される
非接触温度センサの環境温度変動の全ての領域(30℃
〜80℃)で適正になるように補正関数を求める方式を
取っている。しかしながら、元々の非接触温度センサの
環境温度に対する出力変動が大きいため、補正式を低次
式とすると誤差が拡大する傾向があった(図9と図11
の比較)。このため、温度誤差を小さくするためにはT
0 の多次式とT1 の関数式を3次式以上とせねばなら
ず、制御系への負担が大きくなる場合があった。
【0012】また、従来の電子写真装置において、廃
熱、機内冷却のためにファンを用いて冷却することが一
般的に行われていた。また、この廃熱のための気流とし
ては、感光体側から定着装置に向けて気流が流れるよう
にすることが電子写真装置の画質、耐久性等の性能維持
のために行われてきた。一方、従来これらのファンは電
子写真装置の電源ONの間常時駆動する、またはプリン
タ動作時に同期して駆動する、プリント動作時に同期し
て回転速度を替えて駆動する、などの単純制御が行われ
ていた。このため機内温度がさほど高くないときにおい
てもファンが駆動し、不必要な騒音の発生や、エネルギ
ーロスの発生をしていた。尚、この他には、特開昭60
−144775号公報記載の定着装置のように、非接触
センサ表面の汚れ防止として、センサ表面に気流を吹き
かけているものがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
電子写真装置では前述のような種々の問題が生じていた
が、本発明が解決しようとする課題は、電子写真装置機
内の環境温度変化によらず、非接触温度センサを用い
て、制御系への負担を大きくせずに、また安価に定着装
置の加熱ローラの温度を正確に検知できる手段を備えた
電子写真装置を提供することにある。さらに、上記電子
写真装置において、新たに構成部品を増やすことなく簡
単な制御の追加で不必要な騒音の発生や、エネルギーロ
スの発生を抑えることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、加熱ローラを用
いる定着装置を備えた電子写真装置であって、非接触で
前記加熱ローラの温度を検知する非接触温度センサを有
し、その非接触温度センサの検知出力により前記加熱ロ
ーラの温度を制御する電子写真装置において、像担持体
側より前記定着装置に向かって気流を流す手段を有し、
前記非接触温度センサを定着装置と像担持体の間の気流
中に少なくともその一部分がかかるように配置したもの
である。これにより、非接触温度センサが前記気流によ
り適度に冷却されるため、非接触温度センサの周囲環境
温度がさほど上がらずに、制御系への負担を大きくせず
に、また安価に定着装置の加熱ローラの温度を正確に検
知することが可能となる。
【0015】請求項2記載の発明は、加熱ローラを用い
る定着装置を備えた電子写真装置であって、非接触で前
記加熱ローラの温度を検知する非接触温度センサを有
し、その非接触温度センサの検知出力により前記加熱ロ
ーラの温度を制御する電子写真装置において、前記定着
装置を冷却する気流を流すダクト部材を有し、前記非接
触温度センサの少なくともその一部を、前記定着装置よ
り気流上流側の前記ダクト内部に配置したものである。
これにより、非接触温度センサが前記ダクト内の気流に
より適度に冷却されるため、非接触温度センサの温度を
安定的に保つことができ、制御系への負担を大きくせず
に、また安価に定着装置の加熱ローラの温度を正確に検
知することが可能となる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の電子写真装置において、非接触温度センサは、自
己温度検知手段を有し、その出力により機内冷却用のフ
ァンの制御を行うものである。すなわち、請求項3の電
子写真装置では、非接触温度センサは、自己温度検知手
段を有し、機内温度の代用特性として非接触温度センサ
の自己温度出力を用いることができるため、その出力に
より機内冷却用のファンの制御を行うことが可能で、機
内温度がさほど高くないときにおいてはファンが駆動す
ることなく、新たに構成部品を増やすことなく簡単な制
御の追加で不必要な騒音の発生や、エネルギーロスの発
生を抑えることが可能となる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1,2また
は3記載の電子写真装置において、非接触温度センサ
は、出力信号増幅用回路を含む基板と一体的に構成され
ると共に、前記非接触温度センサの温度検知の指向方向
と前記基板が略並行に配置されたものである。すなわ
ち、請求項4の電子写真装置では、非接触温度センサ
は、出力信号増幅用回路を含む基板と一体的に構成され
ており、このように増幅回路を一体的に構成すること
で、出力信号の安定化を図ると共に、非接触温度センサ
の温度検知の指向方向と前記基板が略並行に配置される
ことで、気流の流れを阻害することがない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例を示す図であっ
て、電子写真装置の一構成例を示すプリンタ(あるいは
複写機やファクシミリの作像部)の概略断面図である。
図1において、符号1は像担持体であるドラム状の感光
体であり、この感光体1の周囲には、作像プロセスを行
うための、帯電装置2、書込ユニット3、現像装置4、
転写搬送ベルト5、クリーニング装置6、除電装置7等
の部材が配設されている。作像動作が開始されると、感
光体1の表面は帯電装置2により順次帯電され、書込ユ
ニット3からの照射光によりドット単位あるいはライン
単位で静電潜像が書き込まれる。この書込ユニット3と
しては、レーザ光を走査して書き込みを行うものや、L
EDアレイにより書き込みを行うものなどが用いられ
る。感光体1上に形成された静電潜像は、現像装置4の
トナーにより顕像化された後、給紙ユニット11から給
紙ローラ12により給紙されレジストローラ13を介し
て所定のタイミングで感光体1と転写搬送ベルト5の間
の転写部に搬送されてきた転写紙に転写される。トナー
像が転写された転写紙は転写搬送ベルト5で定着装置8
に搬送され、定着装置8の加熱ローラ9と加圧ローラ1
0とによる定着処理が施された後、搬送ローラにより排
紙トレイに排出される。また、トナー像転写後の感光体
1は、クリーニング装置7で残留トナーが除去され、除
電装置7で除電される。
【0020】以上のような構成、動作のプリンタにおい
て、定着装置8の加熱ローラ9の温度を検知するため
に、定着装置8と感光体1の間のスペースには非接触温
度センサ(例えば赤外線温度センサ)14が配置されて
おり、定着装置8のカバーの側面に空いた開口部を通し
て加熱ローラ9をにらんでいる。また、感光体1の近傍
にはファン20が配置されており、このファン20から
の気流の流れは、図中の矢印のように感光体1側より定
着装置8側に向かって流れ、その途中で非接触温度セン
サ14をも冷却するようになっている。
【0021】図2は、図1に示すプリンタの定着装置周
りの概要を表わす図である。ここでは加熱ローラ9には
立上りの速い自己発熱型の加熱ローラを用いた例を示す
が、ハロゲンランプ等のヒータを内蔵したタイプのもの
でもかまわない。加熱ローラ9の両端部に設けられた電
極部16には給電ブラシ15が摺接し、該給電ブラシ1
5を介して交流電源17及びトライアック18が接続さ
れており、トライアック18は制御回路19からの信号
により加熱ローラ9への通電を制御する。非接触温度セ
ンサ14の出力(検知出力T0 、自己温度出力T1 共)
は制御回路19に入力され、制御回路19は、その非接
触温度センサ14の出力から加熱ローラ温度を検出し、
設定温度に対して加熱ローラ9の温度がどのようになっ
ているかによりトライアック18を制御し、加熱ローラ
9の発熱を制御している。さらに制御回路19は、非接
触温度センサ14の自己温度検知出力の高低によりファ
ン20を高速回転させたり、低速回転させたり、停止さ
せたりする制御を行う。
【0022】より具体的に説明すると、制御回路19
は、公知のマイクロコンピュータやメモリ(RAM,R
OM)、入出力回路、各種制御信号発生回路等を備えた
構成となっている。非接触温度センサ14は自己温度検
知手段(例えば、センサのケース内に自己温度検知用の
サーミスタ等が配設されている)を有しており、非接触
温度センサ14の検知出力は、自己温度と被検体である
加熱ローラ温度との温度差に応じて検知出力されるもの
であるから、その検知出力T0 と、自己温度出力T1 が
制御回路19に入力される。そして制御回路19は、検
知出力T0 と自己温度出力T1 が入力されると、先願と
同様の補正式を用いて、加熱ローラ温度(または加熱ロ
ーラ温度の代用特性)Tを、T0 の多次式(2次以
上)、 T=C(T1)+f(T1)×T0+g(T1)×T0^2+h(T
1)×T0^3+・・・ と、T1の関数式、 C(T1),f(T1),g(T1),h(T1),・・・ (例:f(T1)=定数A+α×T1+β×T1^2+γ×
T1^3+・・・)(定数A,α,β,γは0を含む実
数) として認識して、Tの値を基にトライアック18を制御
し、加熱ローラ9の温度を制御する。
【0023】そして、上記補正制御に加え、制御回路1
9は、非接触温度センサ14の自己温度検知出力の高低
によりファン20の制御を行う。これにより、非接触温
度センサ14は上記ファン20からの気流により適度に
冷却され、非接触温度センサ14周囲の環境温度変動も
最小限に抑えられるため、上記補正式を低次としても温
度誤差を小さくすることが可能となり、補正制御を行う
際の制御系への負担を大きくせずに、非接触温度センサ
14による温度検知をより正確に行うことができる。
【0024】図3は、本発明を実施した場合の効果を示
すグラフであり、前述した先願の実施結果を示す図11
のグラフに対応するグラフである。本発明では、ファン
20による冷却を行っているため、図3に示すグラフで
は、環境温度変動を30℃〜60℃として上記補正式に
よる補正を行っており、このため温度誤差が非常に小さ
くなっている。補正式は、T0 の多次式が、 T=C(T1)+f(T1)×T0+g(T1)×T0^2+h(T
1)×T0^3 であり、T1 の関数式、 C(T1),f(T1),g(T1),h(T1) (例:f(T1)=定数A+α×T1+β×T1^2+γ×
T1^3) と共に、先願の図11(及び図12)と同じ3次式とな
っている(ただし、補正式の係数、定数は異なる)。
【0025】図4は、本発明を実施した場合の更なる効
果を示すグラフである。この場合も、ファン20による
冷却を行っているため、環境温度変動を30℃〜60℃
として上記補正式による補正を行っている。先願の図1
1のグラフに対して、補正式はT0 の多次式は、 T=C(T1)+f(T1)×T0+g(T1)×T0^2+h(T
1)×T0^3 であり、図11と同じ3次式となっているが、T1 の関
数式、 C(T1),f(T1),g(T1),h(T1) (例:f(T1)=定数A+α×T1+β×T1^2) は図11(及び図12)と異なり2次式となっている。
しかしながら、図11に比べ温度誤差は小さくなってお
り、本発明による効果が現われている。
【0026】次に図5は本発明の実施例を示す図であっ
て、図1に示す電子写真装置の非接触温度センサ周りの
構成及び気流の流れについて示した図である。本実施例
では、非接触温度センサ14は増幅回路基板21に一体
的に取り付けられており、その指向方向と基板21は並
行に配置されている。このため、効率良くセンサ14に
気流を流すことができる。通常このようにして気流を流
せばセンサ部の温度は30℃から60℃程度に保ことが
でき、図3や図4に示すように、温度誤差を小さくする
ことができる。
【0027】次に図6は請求項2に対応した実施例を示
す図であって、図5と同様に電子写真装置の非接触温度
センサ周りの構成及び気流の流れについて示した図であ
る。この実施例では定着装置8を冷却するファン(図示
せず)からの気流を流すダクト22を有し、さらにセン
サ部分のみをダクト22中に配置し、増幅回路基板21
はダクト22の外側になっている。このように非接触温
度センサ14をダクト22の中に配置することで、より
効率的にセンサ14を冷却することができる。また、ダ
クト22にはセンサ14の視野を遮らないよう開口部2
2aが設けられている。この開口部22aはガラスなど
の赤外線を透過する部材で防塵処理がなされていれば、
センサ表面に埃が付かなくなるため尚良い。
【0028】次に図7は、図6の構成に加えてさらに非
接触温度センサ14に放熱板23を一体的に取り付けた
変形実施例である。このように非接触温度センサ14に
放熱板23を一体的に取り付けることにより、より効率
良くセンサ14を冷却することができる。また、本図中
では示していないが、放熱板23だけをダクト22中に
配置し、センサ14がダクト22の外側にあるように構
成しても良い。また、増幅回路基板21を含め、センサ
14と一体的になっているもの全てをダクト中に配置し
ても良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、非接触で加熱ローラの温度を検知する非接
触温度センサを有し、その非接触温度センサの検知出力
により前記加熱ローラの温度を制御する電子写真装置に
おいて、像担持体側より前記定着装置に向かって気流を
流す手段を有し、前記非接触温度センサを定着装置と像
担持体の間の気流中に少なくともその一部分がかかるよ
うに配置したので、非接触温度センサが前記気流により
適度に冷却されるため、非接触温度センサの周囲環境温
度がさほど上がらずに、制御系への負担を大きくせず
に、また安価に定着装置の加熱ローラの温度を正確に検
知できる電子写真装置を提供することができる。
【0030】請求項2記載の発明によれば、非接触で加
熱ローラの温度を検知する非接触温度センサを有し、そ
の非接触温度センサの検知出力により前記加熱ローラの
温度を制御する電子写真装置において、前記定着装置を
冷却する気流を流すダクト部材を有し、前記非接触温度
センサの少なくともその一部を、前記定着装置より気流
上流側の前記ダクト内部に配置したので、非接触温度セ
ンサが前記ダクト内の気流により適度に冷却されるた
め、より非接触温度センサの温度を安定的に保つことが
でき、制御系への負担を大きくせずに、また安価に定着
装置の加熱ローラの温度を正確に検知できる電子写真装
置を提供することができる。
【0031】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の電子写真装置において、非接触センサは、
自己温度検知手段を有し、機内温度の代用特性として非
接触温度センサの自己温度出力を用いることができるた
め、その出力により機内冷却用のファンの制御を行うこ
とが可能で、機内温度がさほど高くないときにおいては
ファンが駆動することなく、新たに構成部品を増やすこ
となく簡単な制御の追加で不必要な騒音の発生や、エネ
ルギーロスの発生を抑えることができる。
【0032】請求項4記載の発明によれば、請求項1,
2または3記載の電子写真装置において、非接触温度セ
ンサは、出力信号増幅用回路を含む基板と一体的に構成
されており、このように増幅回路を一体的に構成するこ
とで、出力信号の安定化を図ると共に、非接触温度セン
サの温度検知の指向方向と前記基板が略並行に配置され
ることで、気流の流れを阻害することがない。このた
め、より安定的に前記請求項1乃至3の効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電子写真装置の概略断
面図である。
【図2】図1に示す電子写真装置の定着装置周りの概略
構成を示す図である。
【図3】本発明の実施例による作用効果を主に表わす図
であって、環境温度を変えた場合の加熱ローラ温度に対
する非接触温度センサの検知温度誤差の変化を示すグラ
フである。
【図4】本発明の別の実施例による作用効果を主に表わ
す図であって、環境温度を変えた場合の加熱ローラ温度
に対する非接触温度センサの検知温度誤差の変化を示す
グラフである。
【図5】本発明の実施例を示す図であって、図1に示す
電子写真装置の非接触温度センサ周りの構成及び気流の
流れについて示した説明図である。
【図6】本発明の別の実施例を示す図であって、図1に
示す電子写真装置の非接触温度センサ周りの構成及び気
流の流れについて示した説明図である。
【図7】本発明のさらに別の実施例を示す図であって、
図1に示す電子写真装置の非接触温度センサ周りの構成
及び気流の流れについて示した説明図である。
【図8】従来技術による非接触温度センサの検知誤差を
主に表わす図であって、環境温度を変えた場合の加熱ロ
ーラ温度に対する非接触温度センサの検知温度誤差の変
化を示すグラフである。
【図9】先願の発明による実施結果を主に表わす図であ
って、環境温度を変えた場合の加熱ローラ温度に対する
非接触温度センサの検知温度誤差の変化を示すグラフで
ある。
【図10】図9のグラフを得る基となる関数式C(T
1),f(T1),g(T1),h(T1)と、そのグラフを示す
図である。
【図11】先願の発明による別の実施結果を主に表わす
図であって、環境温度を変えた場合の加熱ローラ温度に
対する非接触温度センサの検知温度誤差の変化を示すグ
ラフである。
【図12】図11のグラフを得る基となる関数式C(T
1),f(T1),g(T1),h(T1)と、そのグラフを示す
図である。
【符号の説明】
1 感光体(像担持体) 2 帯電装置 3 書込ユニット 4 現像装置 4 転写搬送装置 6 クリーニング装置 7 除電装置 8 定着装置 9 加熱ローラ 10 加圧ローラ 11 給紙ユニット 12 給紙ローラ 13 レジストローラ 14 非接触温度センサ 15 給電ブラシ 16 電極部 17 交流電源 18 トライアック 19 制御回路 20 ファン 21 増幅回路基板 22 ダクト部材 22a 開口部 23 放熱板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱ローラを用いる定着装置を備えた電子
    写真装置であって、非接触で前記加熱ローラの温度を検
    知する非接触温度センサを有し、その非接触温度センサ
    の検知出力により前記加熱ローラの温度を制御する電子
    写真装置において、 像担持体側より前記定着装置に向かって気流を流す手段
    を有し、前記非接触温度センサを定着装置と像担持体の
    間の気流中に少なくともその一部分がかかるように配置
    したことを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】加熱ローラを用いる定着装置を備えた電子
    写真装置であって、非接触で前記加熱ローラの温度を検
    知する非接触温度センサを有し、その非接触温度センサ
    の検知出力により前記加熱ローラの温度を制御する電子
    写真装置において、 前記定着装置を冷却する気流を流すダクト部材を有し、
    前記非接触温度センサの少なくともその一部を、前記定
    着装置より気流上流側の前記ダクト内部に配置したこと
    を特徴とする電子写真装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の電子写真装置にお
    いて、非接触温度センサは、自己温度検知手段を有し、
    その出力により機内冷却用のファンの制御を行うことを
    特徴とする電子写真装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載の電子写真装置
    において、非接触温度センサは、出力信号増幅用回路を
    含む基板と一体的に構成されると共に、前記非接触温度
    センサの温度検知の指向方向と前記基板が略並行に配置
    されたことを特徴とする電子写真装置。
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