JP2004109168A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004109168A
JP2004109168A JP2002268061A JP2002268061A JP2004109168A JP 2004109168 A JP2004109168 A JP 2004109168A JP 2002268061 A JP2002268061 A JP 2002268061A JP 2002268061 A JP2002268061 A JP 2002268061A JP 2004109168 A JP2004109168 A JP 2004109168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
fixing device
image forming
detecting
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002268061A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shiba
柴 洋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002268061A priority Critical patent/JP2004109168A/ja
Publication of JP2004109168A publication Critical patent/JP2004109168A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】光沢紙モードにおいて、定着ムラの発生しない画像形成装置を提供する。
【解決手段】光沢紙モードと、前記画像形成装置に内蔵される定着器と、前記定着器の中央付近の温度を検出するための中央部温度検出手段、前記定着器の端部付近の温度を検出するための端部温度検出手段、前記定着器周辺の機内温度を検出するための温度検出手段、前記定着器からの加温熱を冷却し機内温度の上昇を抑えるための排熱ファンとを有し、光沢紙モードにおいて前記定着器周辺の機内温度を検出するための温度検出手段の温度検出値に応じて排熱ファンの速度を可変させる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光沢紙モードにおいて最適な定着性を得られるようにした画像形成装置の排熱ファン制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
次に本発明に係る画像形成装置の構成の一例について説明する。
【0003】
図10はカラー画像形成装置100の構成を示す図である。図10に示すカラー画像形成装置100には、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(Bk)の各色ごとに4つの画像形成部が配置されている。
【0004】
それぞれの画像形成部は、像担持体101C,101M,101Y,101Bk、像担持体101C〜101Bkを一様に所定の電位に帯電するための帯電手段102C,102M,102Y,102Bk、帯電された像担持体101C〜101Bk上に各色画像データに対応したレーザ光103C,103M,103Y,103Bkを照射して静電潜像を形成するためのレーザスキャナユニット104C,104M,104Y,104Bk、像担持体101C〜101Bk上に形成された静電潜像を現像して顕像化するための現像手段105C,105M,105Y,105Bk、現像手段105C〜105Bk内の各色トナーを像担持体101C〜101Bkに送り出すためのスリーブローラ106C,106M,106Y,106Bk、像担持体101C〜101Bk上に形成されたトナー画像を記録媒体107に転写するための転写手段108C,108M,108Y,108Bk、トナーの転写後に像担持体101C〜101Bk上に残留したトナーを除去するためのクリーニング手段109C,109M,109Y,109Bkから構成される。また、110C,110M,110Y,110Bkは廃トナーを収納するための廃トナーユニットである。
【0005】
カラー画像形成装置100の下部には記録媒体107が収納された給紙カセット111が配置されている。給紙カセット111からの記録媒体107の搬送経路には、記録媒体の給紙用のピックアップローラ112、給紙された記録媒体107を画像形成部から定着手段へ搬送するための記録媒体搬送部113、記録媒体107の先端を検出し、画像形成プロセスのタイミングをはかるための検出センサ114、像担持体101C〜101Bk上に形成された現像剤画像を転写するタイミングをとるために記録媒体107を待機させるためのレジストローラ115、記録媒体107を記録媒体搬送部113上に静電的に吸着させるための吸着ローラ116である。
【0006】
レジストローラ115で待機した記録媒体107は、検出センサ114の検出結果と画像形成プロセスとのタイミングをとって、各色画像形成部を貫通するように配置された搬送ベルト113上を搬送されるとともに、転写手段108Y〜108Bkにより順次トナー画像が転写される。
【0007】
117は定着手段であり、記録媒体107上に転写された4色のトナー画像を溶融定着させる。定着手段117の内部は不図示のヒータに通電することによって所定の定着温度に加熱するスリーブローラ118、スリーブローラ118と対向する位置に設置される加圧ローラ119、スリーブローラ118の中央表面に当接され定着温度をモニタするサーミスタ120、及び同じくスリーブローラ118の端部表面に当接され、非画像形成領域の温度をモニタするサーミスタ121によって構成される。定着手段117はスリーブローラ118の中央表面に当接されるサーミスタ120からの検出温度に応じてスリーブローラ118の表面が最適な定着性を得られる温度となるように加熱制御を行う。サーミスタ121から検出されるスリーブローラ118の端部表面温度によって、非画像形成領域の温度が安全設計範囲を超えないように加熱制御を行う。定着手段117によって定着された記録媒体107は機外に排出され、画像形成動作を終了する。
【0008】
図11(a)はサーミスタの検出回路の概略図であり、図11(b)は定着手段117の温度に対するサーミスタの検出電圧を示す図である。図11(b)において、検出回路の基準電源を3.3Vとした場合、定着手段117の温度が室温(25度)の時のサーミスタの検出電圧は3V付近を示す。定着器の温調がスタートし目標温度(本実施例では180度としてある)に到達した時には0.7V付近を示している。
【0009】
また図11(c)は定着温調と記録媒体107の通紙とのタイミングチャートを示している。プリントが開始されると、画像形成された記録媒体107が定着手段117に搬送される前に目標の定着温度となるように温調制御が行われる。記録媒体107の定着(通紙)中に加熱した熱は記録媒体107側に吸収されるため定着後の温度は一時的に降下する。次の記録媒体107が定着手段117に搬送される前に目標温度に到達させるように再度温調制御を行う。連続通紙の場合は、以上の動作を繰り返し行う。プリントが終了すると、定着手段117の温調を停止する。
【0010】
上述の画像形成装置においては、定着手段117からの輻射熱によって定着手段117の周囲温度が上昇してしまう。このため排熱ファン122を用いて画像形成装置110の機内冷却を行っている。123は定着手段117によって暖められた空気を排気するための通気口を備えた仕切り板、124は排熱ファンによって排気される空気の流れを示す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述従来例の画像形成装置においては、排熱ファンの機内冷却効果が高まると定着器の温度が低下してしまいトナーを溶融定着するための充分な熱が確保できなくなる場合があった。
【0012】
図12(a)は定着器と排熱ファンの風路構成の一例を示す図である。図12(a)に示す風路構成の場合、定着器のスリーブローラ中央付近は排気口からの距離が短く、風路インピーダンスが低いため冷却効果が高く、両端の端部付近の冷却効果は比較的低くなっている。図12(b)はスリーブローラ118の長手方向の温度分布の一例を示す図であり、排熱ファンの冷却効果によりスリーブローラ中央部の温度が端部に比べて低下していることを示している。
【0013】
上述説明のように定着器と排熱ファンとの配置構成によっては、均一な排熱効果が得られずにスリーブローラに温度ムラが発生する不具合があった。
【0014】
さらにOHTシートやグロスペーパーなどの光沢紙モードに画像形成を行う場合には、光沢紙へのトナー定着性を高めるために通常定着温度を高めたり定着スピードを下げる必要がある。このため光沢紙の定着の際には温度ムラの影響を受けやすく、出力画像に定着ムラとして現れてしまうために高精細な画像が得られなくなるという不具合があった。
【0015】
本発明は、上述のような問題点に着目してなされたもので、光沢紙モードにおいて排熱ファンの冷却によって発生する定着ムラを抑制する画像形成装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述した課題を解決することを目的としてなされたもので、係る目的を達成する一手段として以下の構成を備える。
【0017】
即ち第1の発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置において、OHTシートやグロスペーパーなどの光沢紙を印字するための光沢紙モードと、前記画像形成装置に内蔵される定着器と、前記定着器の中央付近の温度を検出するための中央部温度検出手段、前記定着器の端部付近の温度を検出するための端部温度検出手段、前記定着器からの加温熱を冷却し機内温度の上昇を抑えるための排熱ファンとを有し、光沢紙モードにおいて排熱ファンの速度を可変させることを特徴とする。
【0018】
第2の発明は、前記定着器の中央付近の温度を検出するための中央部温度検出手段及び前記定着器の端部付近の温度を検出するための端部温度検出手段からの温度検出値に応じて排熱ファンの速度を可変させることを特徴とする。
【0019】
第3の発明は、前記定着器の中央付近の温度を検出するための中央部温度検出手段及び前記定着器の端部付近の温度を検出するための端部温度検出手段からの温度検出値に規定値以上の温度差が生じた場合に排熱ファンの速度を可変させることを特徴とする。
【0020】
第4の発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置において、OHTシートやグロスペーパーなどの光沢紙を印字するための光沢紙モードと、前記画像形成装置に内蔵される定着器と、前記定着器の中央付近の温度を検出するための中央部温度検出手段、前記定着器の端部付近の温度を検出するための端部温度検出手段、前記中央部温度検出手段及び前記端部温度検出手段以外の定着器に配置される少なくとも1つ以上の温度検出手段、前記定着器からの加温熱を冷却し機内温度の上昇を抑えるための排熱ファンとを有し、光沢紙モードにおいて排熱ファンの速度を可変させることを特徴とする。
【0021】
第5の発明は、前記中央部温度検出手段、前記端部温度検出手段、及び前記中央部温度検出手段及び端部温度検出手段以外の定着器に配置される少なくとも1つ以上の温度検出手段からの温度検出値に応じて排熱ファンの速度を可変させることを特徴とする。
【0022】
第6の発明は、前記中央部温度検出手段、前記端部温度検出手段、及び前記中央部温度検出手段及び端部温度検出手段以外の定着器に配置される少なくとも1つ以上の温度検出手段のそれぞれの温度検出値の中で最も高い検出値と最も低い検出値の間に規定値以上の温度差が生じた場合に排熱ファンの速度を可変させることを特徴とする。
【0023】
第7の発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置において、OHTシートやグロスペーパーなどの光沢紙を印字するための光沢紙モードと、前記画像形成装置に内蔵される定着器と、前記定着器の中央付近の温度を検出するための中央部温度検出手段、前記定着器の端部付近の温度を検出するための端部温度検出手段、前記定着器周辺の機内温度を検出するための温度検出手段、前記定着器からの加温熱を冷却し機内温度の上昇を抑えるための排熱ファンとを有し、光沢紙モードにおいて前記定着器周辺の機内温度を検出するための温度検出手段の温度検出値に応じて排熱ファンの速度を可変させることを特徴とする。
【0024】
第8の発明は、前記定着器周辺の機内温度を検出するための温度検出素子の温度検出値が規定値以下の時には排熱ファンを減速又は停止することを特徴とする。
【0025】
第9の発明は、前記定着器周辺の機内温度を検出するための温度検出素子の温度検出値が規定値に達した時には光沢紙のプリントを一時停止して前記排熱ファンを全速駆動させることを特徴とする。
【0026】
第10の発明は、前記定着器周辺の機内温度を検出するための温度検出素子は特に定着器近傍に設置されるカートリッジ周辺に設置されることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
[実施例1]
図1に本発明の第1実施例の構成を示す。上述した符号については説明の詳細を省く。図1において、1は画像形成装置の駆動・制御を行うCPU、2は画像形成装置のエンジン制御を行うDCコントローラ、3はAC電源、4は定着器を加熱制御するための定着電源である。
【0028】
図2は本発明の第1実施例を説明するフローチャート、図3は本発明の第1実施例の動作を表すタイミングチャートを示す。以下図2と図3を用いて第1実施例を説明する。
【0029】
図2のフローチャートにおいて、画像形成装置は光沢紙モードプリントが選択されると、画像形成スピードであるプロセススピードを所定の速度に減速させる(S101)。光沢紙モードでは通常の普通紙に比べて1/2〜1/4程度のスピードに減速される。なお光沢紙モードへの移行手段には、ホストコンピュータからの指示、画像形成装置の操作パネル上からの選択、紙種検知などが挙げられる。
【0030】
S102では定着器の温調が開始され、サーミスタ120の検出温度値が目標温度となるように制御される。S103に進み、サーミスタ120の検出温度値をT1、サーミスタ121の検出温度値をT2とした時に、スリーブローラの中央部と端部との温度差|T1−T2|がある一定値(=aとする)をしきい値としてaに満たない場合には排熱ファンを全速から半速に減速させる(S104)。a以上の値となった場合にはスリーブローラ上で温度ムラがあると判断して排熱ファンを停止する(S105)。しきい値aは定着後の印字画像に画像ムラが発生しない程度の値に設定されるものである。
【0031】
S106ではサーミスタ121の検出温度値T2が異常警告温度(=bとする)に達していないかどうかを監視する。異常警告温度に達している場合には、プリントを中断し(S107)、排熱ファンを全速制御に切り替え機内冷却を行う(S108)。異常警告温度bは定着器117の異常検知によって強制遮断される手前の安全温度領域の範囲で設定されるものである。S109でサーミスタ121の検出温度値T2が異常警告温度b以下に冷却されると、S103に戻り再び上述制御を繰り返す。S106で排熱ファンが減速又は停止している状態においてT2が異常警告温度に達していない場合には、S110に進みプリント動作を継続して行う。S111でプリント指示がなければ終了し、連続でプリント指示がある場合にはS102に戻り上述説明の動作を繰り返す。
【0032】
図3のタイミングチャートは光沢紙モードにおけるプリント動作の一例を示している。図3において、プリント開始直後の温調期間▲1▼から定着期間▲2▼まではT1及びT2の温度差は小さいため排熱ファンは半速に制御される。温調期間▲1▼では、サーミスタ120の検出温度値に基づき目標温度まで定着器を加熱する。本実施例における排熱ファンと定着器との配置構成により、中央部付近の冷却効果が高い場合にはスリーブローラの端部温度は中央部温度に比べて上昇する。定着期間▲2▼では、画像形成された記録媒体(光沢紙)が定着される。記録媒体の定着(通紙)中に加熱した熱は記録媒体側に吸収されるため定着後のスリーブローラの中央部温度は一時的に降下する。また排熱ファンの冷却効果によってスリーブローラの中央部と端部との温度差|T1−T2|はより大きくなる。|T1−T2|=aのしきい値を超えた時点で排熱ファンを停止する。次の温調(温調期間▲3▼)により|T1−T2|の温度差が小さくなると排熱ファンは再び半速駆動をする(定着期間▲4▼)。同様に|T1−T2|の温度差に基づいて排熱ファンの制御が繰り返される。プリントが終了すると排熱ファンは全速駆動に切り替わり機内冷却が行われる。
【0033】
連続プリントが継続される場合、冷却効果の低いスリーブローラの端部付近では、温調の繰り返しによって徐々に端部温度T2が上昇していく。そして連続プリントによって端部温度T2が上昇し続けた場合(温調期間(11))、異常警告温度まで達すると
プリント動作を中断して、排熱ファンを全速駆動させ機内冷却を行う。機内冷却後はプリント動作を再開させる。
【0034】
本実施例の画像形成装置の光沢紙モードにおける排熱ファン制御においては、排熱ファンの制御を全速・半速・停止の3モードとして説明したが、機内冷却効果が最適となるように多段階制御とすることができる。例えば中央部及び端部サーミスタの検出温度の温度差に応じた排熱ファンの速度制御などが可能である。さらに、要求精度によっては、プリント動作中の排熱ファンを停止し、プリント終了毎に排熱ファンを全速駆動させる一定の冷却期間を設けることも可能である。
上述説明したように、本実施例の画像形成装置の光沢紙モードにおける排熱ファン制御においては、光沢紙の定着通紙時の定着温度ムラを最小限に抑えることができる。
【0035】
[実施例2]
図4に本発明の第2実施例の構成を示す。前述説明した符号については説明を省く。図4において、5はスリーブローラ118上の中央及び端部付近以外の温度をモニタするサーミスタ、6は定着器117から排熱ファン122の排気口までの部品配置構成を風路抵抗としてモデル化した場合の仕切り板を示す。
【0036】
図5は本発明の第2実施例を説明するフローチャート、図6は本発明の第2実施例の動作を表すタイミングチャートを示す。以下図5と図6を用いて第2実施例を説明する。
【0037】
図5のフローチャートにおいて、画像形成装置は光沢紙モードプリントが選択されると、画像形成スピードであるプロセススピードを所定の速度に減速させる(S201)。光沢紙モードでは通常の普通紙に比べて1/2〜1/4程度のスピードに減速される。なお光沢紙モードへの移行手段には、ホストコンピュータからの指示、画像形成装置の操作パネル上からの選択、紙種検知などが挙げられる。
【0038】
S202では定着器の温調が開始され、サーミスタ120の検出温度値が目標温度となるように制御される。S203に進み、サーミスタ120の検出温度値をT1、サーミスタ121の検出温度値をT2、サーミスタ5の温度検出値をT3とし、スリーブローラ上の温度T1〜T3の中で最も温度の高いものをTmax、最も温度の低いものをTminとすると、|Tmax−Tmin|(=cとする)をしきい値としてcに満たない場合には排熱ファンを全速から半速に減速させる(S204)。c以上の値となった場合にはスリーブローラ上で温度ムラがあると判断して排熱ファンを停止する(S205)。しきい値cは定着後の印字画像に画像ムラが発生しない程度の値に設定されるものである。S206ではサーミスタ121の検出温度値T2が異常警告温度(=bとする)に達していないかどうかを監視する。異常警告温度に達している場合には、プリントを中断し(S207)、排熱ファンを全速制御に切り替え機内冷却を行う(S208)。
【0039】
異常警告温度bは定着器117の異常検知によって強制遮断される手前の安全温度領域の範囲で設定されるものである。S209でサーミスタ121の検出温度値T2が異常警告温度b以下に冷却されると、S203に戻り再び上述制御を繰り返す。S206で排熱ファンが減速又は停止している状態においてT2が異常警告温度に達していない場合には、S210に進みプリント動作を継続して行う。S211でプリント指示がなければ終了し、連続でプリント指示がある場合にはS202に戻り上述説明の動作を繰り返す。
【0040】
図6のタイミングチャートは光沢紙モードにおけるプリント動作の一例を示している。図6において、プリント開始直後の温調期間▲1▼から定着期間▲2▼まではT1、T2及びT3の温度差は小さいため排熱ファンは半速に制御される。温調期間▲1▼では、サーミスタ120の検出温度値に基づき目標温度まで定着器を加熱する。本実施例における排熱ファンと定着器との配置構成により、中間部付近の冷却効果が高い場合にはスリーブローラの端部及び中央部温度は中間部温度に比べて上昇する。定着期間▲2▼では、画像形成された記録媒体(光沢紙)が定着される。
【0041】
記録媒体の定着(通紙)中に加熱した熱は記録媒体側に吸収されるため定着後のスリーブローラの中央部及び中間部温度は一時的に降下する。また排熱ファンの冷却効果によってスリーブローラの中央部、中間部及び端部のうちの最大温度と最小温度との温度差|Tmax−Tmin|はより大きくなる。|Tmax−Tmin|=cのしきい値を超えた時点で排熱ファンを停止する。次の温調(温調期間▲3▼)により|Tmax−Tmin|の温度差が小さくなると排熱ファンは再び半速駆動をする(定着期間▲4▼)。同様に|Tmax−Tmin|の温度差に基づいて排熱ファンの制御が繰り返される。プリントが終了すると排熱ファンは全速駆動に切り替わり機内冷却が行われる。
【0042】
連続プリントが継続される場合、冷却効果の低いスリーブローラの端部付近では、温調の繰り返しによって徐々に端部温度T2が上昇していく。そして連続プリントによって端部温度T2が上昇し続けた場合(温調期間(11))、異常警告温度まで達すると
プリント動作を中断して、排熱ファンを全速駆動させ機内冷却を行う。機内冷却後はプリント動作を再開させる。
【0043】
本実施例にて説明した中間部サーミスタ5は、スリーブローラ118上の中央部サーミスタ120、端部サーミスタ121を除く所望の場所に配置可能であり、少なくとも1つ以上設置することができる。
【0044】
また、本実施例の画像形成装置の光沢紙モードにおける排熱ファン制御においては、排熱ファンの制御を全速・半速・停止の3モードとして説明したが、機内冷却効果が最適となるように多段階制御とすることができる。例えば中央部、中間部及び端部サーミスタの検出温度の温度差に応じた排熱ファンの速度制御などが可能である。さらに、要求精度によっては、プリント動作中の排熱ファンを停止し、プリント終了毎に排熱ファンを全速駆動させる一定の冷却期間を設けることも可能である。
【0045】
上述説明したように、本実施例の画像形成装置の光沢紙モードにおける排熱ファン制御においては、光沢紙の定着通紙時の定着温度ムラを最小限に抑えることができる。
【0046】
[実施例3]
図7に本発明の第3実施例の構成を示す。前述説明した符号については説明を省く。図7において、7は定着器117近傍に配置される画像形成系を含むCRGユニット(本実施例では図10におけるBkのCRGユニットとしている。)、8はCRGユニット7近傍の周囲温度を測定するためのサーミスタ、9はCRGユニット7から定着器117までの部品配置構成を風路抵抗としてモデル化した場合の仕切り板を示す。
【0047】
図8は本発明の第3実施例を説明するフローチャート、図9は本発明の第3実施例の動作を表すタイミングチャートを示す。以下図8と図9を用いて第3実施例を説明する。
【0048】
図8のフローチャートにおいて、画像形成装置は光沢紙モードプリントが選択されると、画像形成スピードであるプロセススピードを所定の速度に減速させる(S301)。光沢紙モードでは通常の普通紙に比べて1/2〜1/4程度のスピードに減速される。なお光沢紙モードへの移行手段には、ホストコンピュータからの指示、画像形成装置の操作パネル上からの選択、紙種検知などが挙げられる。
【0049】
S302では定着器の温調が開始され、サーミスタ120の検出温度値が目標温度となるように制御される。S303に進み、サーミスタ8の温度検出値をT4とすると、T4(=dとする)をしきい値としてdに満たない場合には排熱ファンを停止させる(S304)。d以上の値となった場合には画像形成装置の機内温度上昇が警告状態にあると判断して排熱ファンを全速制御とする(S305)。しきい値dは画像形成装置の機内温度に関して安全上問題ないレベルに設定されるものである。
【0050】
S306ではサーミスタ121の検出温度値T2が異常警告温度(=bとする)に達していないかどうかを監視する。異常警告温度に達している場合には、プリントを中断し(S307)、排熱ファンを全速制御に切り替え機内冷却を行う(S308)。異常警告温度bは定着器117の異常検知によって強制遮断される手前の安全温度領域の範囲で設定されるものである。S309でサーミスタ121の検出温度値T2が異常警告温度b以下に冷却されると、S303に戻り再び上述制御を繰り返す。S306で排熱ファンが停止している状態においてT2が異常警告温度に達していない場合には、S310に進みプリント動作を継続して行う。S311でプリント指示がなければ終了し、連続でプリント指示がある場合にはS302に戻り上述説明の動作を繰り返す。
【0051】
図9のタイミングチャートは光沢紙モードにおけるプリント動作の一例を示している。図9において、プリント開始直後の温調期間▲1▼から定着期間▲6▼まではサーミスタ121からの端部温度T2及びサーミスタ8からのCRG周囲温度T4の温度は警告温度よりも小さいため排熱ファンは停止される。この期間においては、端部温度T2及びCRG周囲温度T4の温度に基づいて排熱ファンの制御が行われる。排熱ファンの停止によってCRG周囲温度T4がしだいに上昇し、機内異常警告温度に達するとプリントを中断して排熱ファンを全速制御させる(定着期間▲6▼〜冷却期間▲7▼)。通常にプリントが終了した場合にも排熱ファンは全速駆動に切り替わり機内冷却が行われる。
【0052】
連続プリントが継続される場合、冷却効果の低いスリーブローラの端部付近では、温調の繰り返しによって徐々に端部温度T2が上昇していく。そして連続プリントによって端部温度T2が上昇し続けた場合(温調期間(11))、異常警告温度まで達すると
プリント動作を中断して、排熱ファンを全速駆動させ機内冷却を行う。機内冷却後はプリント動作を再開させる。
【0053】
本実施例にて説明したCRGユニット7近傍の雰囲気温度を測定するためのサーミスタ8は、定着器117からの加温熱の影響を受けやすい場所に配置され、少なくとも1つ以上のサーミスタを設置することも可能である。
【0054】
また、本実施例の画像形成装置の光沢紙モードにおける排熱ファン制御においては、T2及びT4のが所定温度範囲内の場合には排熱ファンの制御を停止するとして説明したが、定着器の冷却ムラの影響度によっては機内冷却効果が最適となるように多段階制御とすることができる。
上述説明したように、本実施例の画像形成装置の光沢紙モードにおける排熱ファン制御においては、光沢紙の定着通紙時の定着温度ムラを最小限に抑えることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、画像形成装置の光沢紙モードにおける排熱ファンの制御方法によれば、定着器に設置されている複数のサーミスタの温度差によって排熱ファンの制御を行うことで、排熱ファンの冷却効果によって発生する定着ムラを抑制できる効果がある。
【0056】
また同様に、定着器近傍に設置されているCRGユニットの周囲温度によって排熱ファンの制御を行うことで、排熱ファンの冷却効果によって発生する定着ムラを抑制できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す図
【図2】本発明の第1実施例の動作を説明するフローチャート
【図3】本発明の第1実施例の動作を表すタイミングチャート
【図4】本発明の第2実施例の構成を示す図
【図5】本発明の第2実施例の動作を説明するフローチャート
【図6】本発明の第2実施例の動作を表すタイミングチャート
【図7】本発明の第3実施例の構成を示す図
【図8】本発明の第3実施例の動作を説明するフローチャート
【図9】本発明の第3実施例の動作を表すタイミングチャート
【図10】従来の画像形成装置の構成を示す図
【図11】(a)はサーミスタ検出回路の概略図、(b)は定着器温度に対するサーミスタの検出電圧を示す図、(c)は定着温調と記録媒体の通紙とのタイミングチャート
【図12】(a)は定着器と排熱ファンの風路構成の一例を示す図、(b)はスリーブローラ上の温度分布の一例を示す図
【符号の説明】
1  CPU
2  DCコントローラ
3  AC入力電源
4  定着電源
5  中間部サーミスタ
6  定着器から排熱ファンの排気口までの風路抵抗をモデル化した場合の仕切り板
7  CRGユニット
8  CRGユニット近傍の周囲温度を測定するためのサーミスタ
9  CRGユニットから定着器までの風路抵抗をモデル化した場合の仕切り板
100 画像形成装置
101 像担持体
102 帯電手段
103 レーザ照射光
104 スキャナユニット
105 現像手段
106 スリーブローラ
107 記録媒体
108 転写手段
109 クリーニング手段
110 廃トナーユニット
111 給紙カセット
112 ピックアップローラ
113 記録媒体搬送部
114 検出センサ
115 レジストローラ
116 吸着ローラ
117 定着手段
118 スリーブローラ
119 加圧ローラ
120 中央部サーミスタ
121 端部サーミスタ
122 排熱ファン
123 仕切り板
124 排気による空気の流れ

Claims (10)

  1. 電子写真方式を用いた画像形成装置において、OHTシートやグロスペーパーなどの光沢紙を印字するための光沢紙モードと、前記画像形成装置に内蔵される定着器と、前記定着器の中央付近の温度を検出するための中央部温度検出手段、前記定着器の端部付近の温度を検出するための端部温度検出手段、前記定着器からの加温熱を冷却し機内温度の上昇を抑えるための排熱ファンとを有し、光沢紙モードにおいて排熱ファンの速度を可変させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着器の中央付近の温度を検出するための中央部温度検出手段及び前記定着器の端部付近の温度を検出するための端部温度検出手段からの温度検出値に応じて排熱ファンの速度を可変させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記定着器の中央付近の温度を検出するための中央部温度検出手段及び前記定着器の端部付近の温度を検出するための端部温度検出手段からの温度検出値に規定値以上の温度差が生じた場合に排熱ファンの速度を可変させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 電子写真方式を用いた画像形成装置において、OHTシートやグロスペーパーなどの光沢紙を印字するための光沢紙モードと、前記画像形成装置に内蔵される定着器と、前記定着器の中央付近の温度を検出するための中央部温度検出手段、前記定着器の端部付近の温度を検出するための端部温度検出手段、前記中央部温度検出手段及び前記端部温度検出手段以外の定着器に配置される少なくとも1つ以上の温度検出手段、前記定着器からの加温熱を冷却し機内温度の上昇を抑えるための排熱ファンとを有し、光沢紙モードにおいて排熱ファンの速度を可変させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記中央部温度検出手段、前記端部温度検出手段、及び前記中央部温度検出手段及び端部温度検出手段以外の定着器に配置される少なくとも1つ以上の温度検出手段からの温度検出値に応じて排熱ファンの速度を可変させることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記中央部温度検出手段、前記端部温度検出手段、及び前記中央部温度検出手段及び端部温度検出手段以外の定着器に配置される少なくとも1つ以上の温度検出手段のそれぞれの温度検出値の中で最も高い検出値と最も低い検出値の間に規定値以上の温度差が生じた場合に排熱ファンの速度を可変させることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 電子写真方式を用いた画像形成装置において、OHTシートやグロスペーパーなどの光沢紙を印字するための光沢紙モードと、前記画像形成装置に内蔵される定着器と、前記定着器の中央付近の温度を検出するための中央部温度検出手段、前記定着器の端部付近の温度を検出するための端部温度検出手段、前記定着器周辺の機内温度を検出するための温度検出手段、前記定着器からの加温熱を冷却し機内温度の上昇を抑えるための排熱ファンとを有し、光沢紙モードにおいて前記定着器周辺の機内温度を検出するための温度検出手段の温度検出値に応じて排熱ファンの速度を可変させることを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記定着器周辺の機内温度を検出するための温度検出素子の温度検出値が規定値以下の時には排熱ファンを減速又は停止することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記定着器周辺の機内温度を検出するための温度検出素子の温度検出値が規定値に達した時に前記排熱ファンを全速駆動させることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  10. 前記定着器周辺の機内温度を検出するための温度検出素子は特に定着器近傍に設置されるカートリッジ周辺に設置されることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
JP2002268061A 2002-09-13 2002-09-13 画像形成装置 Pending JP2004109168A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002268061A JP2004109168A (ja) 2002-09-13 2002-09-13 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002268061A JP2004109168A (ja) 2002-09-13 2002-09-13 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004109168A true JP2004109168A (ja) 2004-04-08

Family

ID=32266389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002268061A Pending JP2004109168A (ja) 2002-09-13 2002-09-13 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004109168A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006313234A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2009237203A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Canon Inc 加熱装置
US9201396B2 (en) 2014-02-28 2015-12-01 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus with improved heat discharge
US11868084B2 (en) 2021-06-04 2024-01-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with fan speed control

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006313234A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2009237203A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Canon Inc 加熱装置
US9201396B2 (en) 2014-02-28 2015-12-01 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus with improved heat discharge
US11868084B2 (en) 2021-06-04 2024-01-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with fan speed control

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20140064756A1 (en) Image forming apparatus and method
US7519306B2 (en) Fixing apparatus and image forming apparatus including priority temperature control
JP7305357B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US8731417B2 (en) Image forming apparatus with temperature dependent control unit
WO2016052753A1 (ja) 定着装置
US10838328B2 (en) Image forming apparatus that controls a setting used for temperature control based on thermal history information
US11709446B2 (en) Fixing unit and image forming apparatus
US7340193B2 (en) Image forming apparatus, and storage medium storing a control program for the same
JP4642433B2 (ja) 画像形成装置
JP2004109168A (ja) 画像形成装置
JP4387701B2 (ja) 画像形成装置
US10969727B2 (en) Fixing apparatus for determining heat generation member to which electric power is being supplied, and image forming apparatus
JP2009075157A (ja) 画像形成装置
US20200174424A1 (en) Image forming apparatus
JP2001075460A (ja) 画像形成装置
JP2020101648A (ja) 画像形成装置
JP2004126330A (ja) 画像形成装置
JP2003280447A (ja) 画像形成装置
JP7512029B2 (ja) 画像形成装置
JP7429356B2 (ja) 画像形成装置
US20230103919A1 (en) Image forming apparatus
JP4227349B2 (ja) 画像形成装置
JP2007148194A (ja) 画像形成装置
JP2002357990A (ja) 画像形成装置
JP2000242153A (ja) 画像形成装置