JP2020101648A - 画像形成装置 - Google Patents

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真宏 園田
Masahiro Sonoda
真宏 園田
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Abstract

【課題】使用環境に応じて、定着装置の冷却制御をより適切に行うことのできる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、定着装置と、冷却装置と、温度検知部と、制御部とを備える。定着装置は、媒体に現像剤像を定着する定着動作を実行可能に構成されている。冷却装置は、定着装置を冷却する冷却動作を実行可能に構成されている。温度検知部は、定着装置の温度を検知し、温度検知信号を発することが可能に構成されている。制御部は、温度検知信号に基づき冷却装置に冷却動作を開始させたのち、冷却動作の開始後の定着装置の温度変化に応じて、冷却装置および定着装置に対する第1の動作制御または冷却装置および定着装置に対する第2の動作制御を選択的に行うようになっている。【選択図】図8

Description

本発明は、電子写真方式を用いて画像を形成する画像形成装置に関する。
本出願人は、定着器の冷却を行う冷却ファンを備え、定着器の温度に応じて冷却ファンのオンオフ制御や冷却ファンの回転数制御を行うようにした、電子写真方式の画像形成装置を既に提案している(例えば特許文献1参照)。
特開2006−171237号公報
ところで、このような画像形成装置においては、使用環境に関わらず、印刷動作を継続して行うことが望ましい。
したがって、使用環境に応じて、定着装置の冷却制御をより適切に行うことのできる画像形成装置を提供することが望まれる。
本発明の一実施形態としての画像形成装置は、定着装置と、冷却装置と、温度検知部と、制御部とを備える。定着装置は、媒体に現像剤像を定着する定着動作を実行可能に構成されている。冷却装置は、定着装置を冷却する冷却動作を実行可能に構成されている。温度検知部は、定着装置の温度を検知し、温度検知信号を発することが可能に構成されている。制御部は、温度検知信号に基づき冷却装置に冷却動作を開始させたのち、冷却動作の開始後の定着装置の温度変化に応じて、冷却装置および定着装置に対する第1の動作制御または冷却装置および定着装置に対する第2の動作制御を選択的に行うようになっている。
本発明の一実施形態としての画像形成装置によれば、冷却装置による冷却動作の開始後の定着装置の温度変化に応じて、制御部により第1の動作制御または第2の動作制御が選択的に行われるので、使用環境に応じて、定着装置の冷却制御をより適切に行うことができる。
なお、本発明の効果はこれに限定されるものではなく、以下に記載のいずれの効果であってもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るプリンタの内部構成例を表す模式図である。 図1に示した定着部の構成例を表す模式図である。 図1に示したプリンタの制御機構の構成例を表すブロック図である。 図1に示したプリンタにおける冷却ファンの動作の有無と、各温度センサによる検知温度との関係を表す第1の説明図である。 図1に示したプリンタの設置環境の一例を表す斜視図である。 図1に示したプリンタの設置環境の一例を表す正面図である。 図1に示したプリンタにおける設置環境と、各温度センサによる検知温度との関係を表す説明図である。 図1に示したプリンタにおける冷却ファンの制御動作と、各温度センサによる検知温度との関係を表す説明図である。 図1に示したプリンタの動作例を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るプリンタの概略構成例および設置状態を表す第1の模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係るプリンタの概略構成例および設置状態を表す第2の模式図である。 図9Aおよび図9Bに示したプリンタの制御機構の構成例を表すブロック図である。 図9Aおよび図9Bに示したプリンタの動作例を表すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明は本発明の一具体例であって、本発明は以下の態様に限定されるものではない。また、本発明は、各図に示す各構成要素の配置や寸法、寸法比などについても、それらに限定されるものではない。説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
1.1 プリンタPR1の構成
1.2 プリンタPR1の動作
(A)基本動作
(B)定着部40における制御動作
1.3 プリンタPR1の効果
2.第2の実施の形態
2.1 プリンタPR1Aの構成
2.2 プリンタPR1Aの動作
2.3 プリンタPR1Aの効果
3.変形例
<1.第1の実施の形態>
[1.1 プリンタPR1の構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るプリンタPR1の内部構成例を表す模式図である。このプリンタPR1は、本発明の「画像形成装置」の一具体例に対応し、例えば用紙などの、後出の媒体(印刷媒体、転写材ともいう。)PMに対して例えばカラー画像およびモノクロ画像を選択的に形成可能な、電子写真方式のプリンタである。図1に示したように、この画像形成装置は、本体部1と、その本体部1の上部に開閉可能に取り付けられたトップカバー部2とを備えている。トップカバー部2の前方部分には、各種情報を表示すると共にユーザにより各種入力操作を受け付けることのできる表示部3が設けられている。
図1に示したように、本体部1の内部には、媒体PMの搬送方向に沿って上流から順に、給紙部10と、媒体搬送部20と、画像形成転写部30と、定着部40とが設けられている。本体部1の内部には、さらに、高圧電源4と、低圧電源5とが設けられている。高圧電源4は、後出の感光ドラム34や後出の転写ローラ38などに印加する高圧電圧を生成する電源である。低圧電源5は、商用の交流(AC)電圧を、3.3V、5Vもしくは24Vの直流(DC)電圧に変換するAC−DC電源である。それらの直流電圧は、後出のプロセス制御部300における各制御回路などに供給される。さらに、プリンタPR1は、媒体PMの搬送経路上に、上流から下流へ向かって順に配置された第1〜第5の媒体センサMS1〜MS5を備えている。
(給紙部10)
給紙部10は、媒体PMを複数積層した状態で収納する媒体トレイ11と、給紙ローラ12とを有している。媒体トレイ11は、例えば本体部1の下部に着脱自在に装着されている。給紙ローラ12は、媒体トレイ11に積層された媒体PMを最上部から1枚ずつピックアップしたのち、ピックアップした媒体PMを1枚ずつ下流の媒体搬送部20へ供給するようになっている。
(媒体搬送部20)
媒体搬送部20は、搬送路に沿って上流から順に、搬送ローラ対21と搬送ローラ対22とを有している。媒体搬送部20は、搬送ローラ対21の回転および搬送ローラ対22の回転により、給紙部10から供給された媒体PMを1枚ずつ画像形成転写部30へ搬送するようになっている。給紙部10と搬送ローラ対21との間に第1の媒体センサMS1が配置され、搬送ローラ対21と搬送ローラ対22との間に第2の媒体センサMS2が配置されている。第1の媒体センサMS1および第2の媒体センサMS2は、それぞれの配置された位置に媒体PMが到達したことを検知するセンサであり、それぞれ、検知信号をプロセス制御部300に送信するようになっている。さらに、媒体搬送部20と画像形成転写部30との間には、第3の媒体センサMS3が設けられている。第3の媒体センサMS3は、媒体搬送部20から搬送される媒体PMの到達するタイミングを検知し、検知信号をプロセス制御部300に送信するようになっている。
(画像形成転写部30)
画像形成転写部30は、画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)と、露光装置32(32K,32C,32M,32Y)と、転写ユニット33とを有している。
画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)は、媒体搬送部20から搬送される媒体PMに転写されることとなるトナー像の形成を行う機構である。画像形成ユニット31Kにはブラックトナーが収容され、画像形成ユニット31Cにはシアントナーが収容され、画像形成ユニット31Mにはマゼンタトナーが収容され、画像形成ユニット31Yにはイエロートナーが収容されている。トナーは、例えば、ポリエステル樹脂などの結着樹脂と、内部添加剤としての帯電制御剤、離型剤および着色剤と、例えばシリカや酸化チタンなどの外部添加剤とを含む非磁性材料により構成されるものである。このうち、着色剤の色を適宜選択することにより、画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)が形成するトナー像の色を変更することができる。
画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)には、それぞれ感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)が設けられている。感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)は、静電潜像を表面(表層部分)に担持可能な円柱状の部材であり、感光体(例えば有機系感光体)を用いて構成されている。具体的には、感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)は、導電性支持体と、その外周(表面)を覆う光導電層とを有する。導電性支持体は、例えば、アルミニウムからなる金属パイプにより構成されている。光導電層は、例えば、電荷発生層および電荷輸送層を順に積層した構造を有する。感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)は、プロセス制御部300における高圧制御部310(後出)による制御を受け、媒体PMが搬送方向に搬送される向きに所定の回転速度で回転動作するようになっている。なお、感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)の表面に担持された静電潜像には、各色のトナーが現像されるようになっている。
露光装置32(32K,32C,32M,32Y)は、画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)の外部から感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)の表層部分(感光層)を露光することにより、感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)の表層部分(感光層)に静電潜像を形成する装置である。露光装置32(32K,32C,32M,32Y)は対応する一の感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)に対し、媒体PMの搬送方向と直交する幅方向に並ぶ複数個の発光部を有する。各発光部は、例えば、照射光を発するLED(Light Emitting Diode)などの光源と、その照射光を感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)の表層部分(感光層)に結像させるレンズアレイとを含んで構成されている。
転写ユニット33は、転写ベルト331と、この転写ベルト331を駆動する駆動ローラ332と、この駆動ローラ332に従動するアイドルローラ333と、転写ベルト331を挟んで感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)とそれぞれ対向して配置された4つの転写ローラ38(38K,38C,38M,38Y)とを有する。駆動ローラ332およびアイドルローラ333は、それぞれ、幅方向(X軸方向)に延在する回転軸部を中心として回転可能な略円柱状の部材である。転写ユニット33は、媒体搬送部20から搬送される媒体PMを搬送方向に沿って搬送するとともに、画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)において各々形成されるトナー像を、媒体PMの表面に順次転写する機構である。
転写ベルト331は、例えば、ポリイミド樹脂などの樹脂材料からなる無端の弾性ベルトである。転写ベルト331は、駆動ローラ332およびアイドルローラ333によって張設(張架)されている。駆動ローラ332は、プロセス制御部300におけるモータ制御部330(後出)の制御に基づき、メインモータMM(後出)から伝達される回転力により媒体PMが搬送方向に搬送される向きに回転駆動され、転写ベルト331を循環回転させるものである。アイドルローラ333は、付勢部材による付勢力により、転写ベルト331に負荷される張力を調整するものである。アイドルローラ333は、駆動ローラ332と同方向へ回転するようになっている。
転写ローラ38(38K,38C,38M,38Y)は、感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)と逆方向に回転することで媒体PMを搬送方向に沿って搬送しつつ、画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)で形成されたトナー像を媒体PM上に静電的に転写するための部材である。転写ローラ38(38K,38C,38M,38Y)は、例えば、発泡性の半導電性弾性ゴム材により構成されている。
画像形成転写部30には、濃度センサ39がさらに設けられている。濃度センサ39は、各画像形成ユニット31K,31C,31M,31Yにより形成されるトナー像の各々の濃度を検出するものであり、転写ベルト331の被転写面331Aと対向するように配置されている。画像形成転写部30では、実際に媒体PMに転写することとなるトナー像を形成する前に、濃度補正用トナー像を事前に形成して転写ベルト331の被転写面331Aに転写させ、濃度センサ39により、その濃度補正用トナー像の濃度を検出するようになっている。プロセス制御部300は、濃度センサ39において検出された濃度データに基づいて、トナー像の色補正を行うようになっている。
(定着部40)
定着部40は、画像形成転写部30において媒体PM上に転写されたトナー像に対し熱および圧力を付与することで、そのトナー像を媒体PM上に定着させるための部材である。定着部40は、例えば定着装置41と、その定着装置41の一部分を冷却するための風を生成する冷却ファン42と、冷却ファン42において生成した風を定着装置41の一部に導くダクト43とを有している。定着部40には、さらに、定着装置41の上流に位置する第4の媒体センサMS4と、定着装置41の下流に位置する第5の媒体センサMS5とが設けられている。ここで、定着装置41が本発明の「定着装置」に対応する一具体例であり、媒体PMにトナー像を定着する定着動作を行うことができるようになっている。また、冷却ファン42が本発明の「冷却装置」に対応する一具体例であり、定着装置41を冷却する冷却動作を実行可能に構成されている。
図2は、定着部40の構成例を表す模式図である。図2における定着装置41は、媒体搬送方向から眺めた状態を表している。
図2に示したように、定着装置41は、媒体搬送路を挟んで対向する定着ベルト44と加圧ローラ45とを含んでいる。定着ベルト44は、後出のモータ制御部330による制御を受け、後出のメインモータMMから伝達される回転力により、媒体PMが搬送方向に搬送される向きに回転動作するようになっている。加圧ローラ45は、定着ベルト44との間にニップ部(圧接部)NPが形成されるように定着ベルト44と対向して配置されており、そのニップ部NPを通過する媒体PM上のトナー像に対して圧力を付与するようになっている。加圧ローラ45は、弾性体材料からなる表面層を有するとよい。さらに、定着ベルト44は、その内部にハロゲンランプやニクロム線などの熱源46を含んで構成されており、加熱部材として媒体PM上のトナー像に対して熱を付与するように構成されている。また、定着ベルト44の内部に設けられた熱源46は、定着制御部340により制御される低圧電源5からバイアス電圧の供給を受け、定着ベルト44の表面温度を制御するようになっている。
また、定着装置41には、媒体PMが通過する媒体通過領域1Cと、その両隣に位置する周辺領域1L,1Rとが存在する。すなわち、定着ベルト44および加圧ローラ45は、媒体通過領域1Cでは媒体PMと接触することとなる一方、周辺領域1L,1Rでは媒体PMと接触することはない。ここで本実施の形態では、図2に示したように、定着ベルト44のうち媒体通過領域1Cに存在する部分を中央部44Cとし、定着ベルト44のうち周辺領域1Lに存在する部分を端部44Lとし、定着ベルト44のうち周辺領域1Rに存在する部分を端部44Rとする。中央部44Cは本発明の「第1の部分」に対応する一具体例であり、端部44L,44Rは本発明の「第2の部分」に対応する一具体例である。冷却ファン42は、例えば本体部1の側壁に設けられ、外部から取り込んだ空気を利用してダクト43へ送風するようになっている。ダクト43は、導入部43Aと、延在部43Bと、2つの排出部43Cとが連結されてなり、それらによって通風路を形成している。導入部43Aは、本体部1の側壁において冷却ファン42と密接して配置され、冷却ファン42からの風が導入される部分である。延在部43Bは、導入部43Aからの風を本体部1の内部に誘導する部分であり、例えば本体部1の側壁に立設し、定着ベルト44の回転軸方向および加圧ローラ45の回転軸方向に沿って延在している。排出部43Cは、冷却ファン42から導入部43Aと延在部43Bとを経由して到達した風を、定着ベルト44および加圧ローラ45における周辺領域1L,1Rに向けて排出する部分である。このように、冷却ファン42およびダクト43により、定着ベルト44および加圧ローラ45のうちの周辺領域1L,1Rが効果的に冷却されるようになっている。
定着装置41は、さらに、定着ベルト中央部温度センサ50Cと、定着ベルト端部温度センサ50L,50Rと、加圧ローラ中央部温度センサ51Cと、加圧ローラ端部温度センサ51L,51Rとを有している。定着ベルト中央部温度センサ50Cは、媒体通過領域1Cに設けられた非接触式の温度センサであり、定着ベルト44のうち媒体通過領域1Cにおける中央部44Cの表面温度を検知する素子である。定着ベルト端部温度センサ50L,50Rは、周辺領域1L,1Rに設けられた接触式の温度センサであり、定着ベルト44のうち周辺領域1L,1Rにおける端部44L,44Rの表面温度を検知する素子である。加圧ローラ中央部温度センサ51Cは、媒体通過領域1Cに設けられた接触式の温度センサであり、媒体通過領域1Cにおける加圧ローラ45の表面温度を検知する素子である。加圧ローラ端部温度センサ51L,51Rは、周辺領域1L,1Rに設けられた接触式の温度センサであり、周辺領域1L,1Rにおける加圧ローラ45の表面温度を検知する素子である。なお、本明細書では、これらをまとめて温度センサ50,51という場合がある。これらの温度センサ50,51は、定着装置41の温度を検知し、温度検知情報を含む温度検知信号を発することが可能な本発明の「温度検知部」に対応する一具体例である。
また、定着装置41の外部には、定着装置41の温度制御を行う定着制御部340と、例えばAC100Vの交流公称電圧5Aが接続された先述の低圧電源5とが設けられている。温度センサ50,51は、配線群48Wおよびコネクタ48(48A,48B)を介して定着制御部340と接続され、定着制御部340へ温度検知信号を伝達するようになっている。また、熱源46は、コネクタ47と、配線群47Wと、コネクタ48(48A,48B)とを介して低圧電源5と接続され、電力供給を受けるようになっている。
本体部1の外側にはスタッカ6が設けられている。定着部40によりトナー像が定着された媒体PMが本体部1の外側へ排出され、スタッカ6に順次蓄積されるようになっている。
図3は、図1に示したプリンタPR1の制御機構の構成例を表すブロック図である。図3に示したように、プリンタPR1は、外部装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)100と接続可能となっており、USBインターフェースやLANインターフェースなどのI/F部130を介して印刷データの提供を受けるようになっている。
PC100は、印刷データを作成する機器であり、例えばPC表示部110と、PC入力部120とを有している。PC100は、作成した印刷データを、I/F部130を介してプリンタPR1へ送信する一方、プリンタPR1からの指示を、I/F部130を介して受信するようになっている。PC入力部120は、各種ソフトウェアなどを利用して印刷データとなる画像などを作成すると共に、プリンタPR1から受信した指示に対する応答指示を入力するキーボードやマウスなどのデバイスである。PC表示部110は、各種ソフトウェアなどを利用して作成された画像を表示したり、プリンタPR1から受信した指示を表示したりするディスプレイデバイスである。なお、PC100では、タッチパネルなどの、PC表示部110とPC入力部120とが一体化したデバイスを備えていてもよい。
プリンタPR1は、図3に示したように、全体制御部200と、プロセス制御部300と、メインモータMMとを備えている。また、図3に示したように、画像形成ユニット31には、感光ドラム34のほかに、供給ローラ35、現像ローラ36および帯電ローラ37が設けられている。 帯電ローラ37は、感光ドラム34の表面を帯電させる帯電部材であり、感光ドラム34の表面に接するように配置されている。現像ローラ36は、静電潜像を現像するトナーを表面に担持する部材であり、感光ドラム34の表面に接するように配置されている。供給ローラ35は、現像ローラ36に対してトナーを供給するための供給部材であり、現像ローラ36の表面に接するように配置されている。また、メインモータMMは、例えば後述するモータ制御部330の制御に基づいて動力を発生する動力源である。
全体制御部200は、中央演算処理装置(CPU)210と、リードオンリーメモリ(ROM)220と、ランダムアクセスメモリ(RAM)230とを有している。これらのCPU210、ROM220およびRAM230は、内部バスにより接続されている。CPU210は、ROM220にあらかじめ記憶されている印刷処理プログラムにしたがって、RAM230やプロセス制御部300の制御を行うものである。ROM220は、例えば印刷処理プログラムを記憶する領域であり、プリンタPR1の電源が切断された状況下においてもデータを保持することのできる不揮発性メモリである。RAM230は、例えばPC100から送信された印刷データを一時的に記憶する領域であり、プリンタPR1の電源が切断されるとその印刷データが消去されることとなる揮発性メモリである。
プロセス制御部300は、高圧制御部310、露光制御部320、モータ制御部330、および定着制御部340を有しており、プリンタPR1における、媒体PMの搬送動作、帯電動作、現像動作、転写動作および定着動作などの印刷プロセスを適切に制御する機構である。
高圧制御部310は、画像形成転写部30において適切にトナー像の形成およびトナー像の転写が行われるように、画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)および転写ローラ38(38K,38C,38M,38Y)にそれぞれ印加する電圧を適切に制御するようになっている。高圧制御部310には、供給電圧制御部311と、現像電圧制御部312と、帯電電圧制御部313と、転写制御部314とが設けられている。供給電圧制御部311は、画像形成ユニット31K,31C,31M,31Yにおける各供給ローラ35に対し、それぞれ適切な供給電圧を印加する。現像電圧制御部312は、画像形成ユニット31K,31C,31M,31Yにおける各現像ローラ36に対し、それぞれ適切な現像電圧を印加する。帯電電圧制御部313は、画像形成ユニット31K,31C,31M,31Yにおける各帯電ローラ37に対し、それぞれ適切な帯電電圧を印加する。さらに、転写制御部314は、転写ローラ38K,38C,38M,38Yに対し、それぞれ適切な転写電圧を印加する。
露光制御部320は、露光装置32K,32C,32M,32Yの動作制御を行うものである。
モータ制御部330は、本体部1に設けられたメインモータMMの動作を制御するものである。メインモータMMの発生する動力により、画像形成ユニット31、転写ローラ38、定着装置41、給紙ローラ12および搬送ローラ対21,22などの回転駆動を行うようになっている。
定着制御部340は、定着ベルト44の表面温度を適切に維持するようになっている。具体的には、定着制御部340は、各温度センサ50,51からの温度検知信号に基づいて低圧電源5のトライアックなどをオン・オフ制御することにより、熱源46へ電力を供給し、定着ベルト44の表面温度を調整するようになっている。
定着制御部340は、例えばファン駆動部341と、設置環境判別部342とを含んでいる。ファン駆動部341は、温度センサ50,51からの温度検知情報に基づき、冷却ファン42のオン・オフ制御を行うようになっている。また、設置環境判別部342は、温度センサ50,51からの温度検知情報に基づき、プリンタPR1の設置環境を判別するようになっている。ここでいう設置環境とは、例えば本体部1の側壁に設けられた冷却ファン42が外部からの空気を十分に吸入することができているかどうか、ということを意味する。
定着制御部340は、本発明の「制御部」に対応する一具体例である。よって、温度検知信号に基づき冷却ファン42に冷却動作を開始させたのち、その冷却動作の開始後の定着装置41の温度変化、具体的には定着ベルト44の表面温度に応じて、冷却ファン42および定着装置41に対する第1の動作制御または冷却ファン42および定着装置41に対する第2の動作制御を選択的に行うようになっている。
定着制御部340は、例えば冷却動作の開始後の定着装置41の温度が低下していると判断したときに第1の動作制御を行い、冷却動作の開始後の定着装置41の温度が維持され、または上昇していると判断したときに第2の動作制御を行うようになっている。ここでいう第1の動作制御とは、定着装置41に対し第1の定着速度V1での定着動作を継続して実行させ、冷却ファン42に対し、定着装置41の温度が第1の閾値温度Tth1以上のときに冷却ファン42の冷却動作を開始させたのち定着装置41の温度が第1の閾値温度Tth1よりも低い第2の閾値温度Tth2まで低下したときに冷却動作を停止させるものである。その場合、第2の動作制御とは、例えば冷却ファン42に対し冷却動作を継続して実行させ、定着装置41に対し、第1の定着速度V1よりも低い第2の定着速度V2での定着動作を実行させ、または、第1の定着速度V1もしくは第2の定着速度V2での定着動作を間欠的に実行させるものである。
定着制御部340は、冷却動作の開始後の定着装置41の温度が上昇していると判断したときに、定着装置41の温度の上昇レートに応じて冷却動作の冷却効率を変化させるようになっていてもよい。冷却効率は、例えば冷却ファン42の回転速度の上昇および低下により、変化させることができる。定着装置41の温度の上昇レートが急峻である場合には冷却ファン42の回転速度を上昇させ、冷却効率を高めることが望ましい。一方、定着装置41の温度の上昇レートが緩やかである場合には冷却ファン42の回転速度を低下させ、冷却効率を低下させてもよい。
図3に示したように、プリンタPR1には、回転数センサ52がさらに設けられていてもよい。回転数センサ52は、冷却ファン42の単位時間当たりの回転数を検知して冷却ファン回転数情報を含む信号を定着制御部340へ発することが可能である。また、定着制御部340は、回転数センサ52からの冷却ファン回転数情報に基づき、冷却ファン42の動作が正常かどうかの判断を行うようになっている。さらに、定着制御部340は、冷却ファン42の動作が正常であると判断した場合に、冷却ファン42および定着装置41に対し、第1の動作制御または第2の動作制御を選択的に実行させるようになっているとよい。なお、回転数センサ52は、本発明の「回転数検知部」に対応する一具体例である。
[1.2 プリンタPR1の動作]
(A.基本動作)
このプリンタPR1では、以下のようにして、媒体PMに対してトナー像が転写される。
起動状態の画像形成装置に対してPC100などの外部機器から印刷画像データおよび印刷命令などが全体制御部200に入力されると、全体制御部200は、プロセス制御部300に対し、印刷命令に応じた印刷画像データの印刷動作を開始させる。
具体的には、ROM220に格納されている印刷処理プログラムに基づいて、CPU210によりプロセス制御部300に対し、印刷動作が指示される。まず、モータ制御部330によりメインモータMMが駆動する。これにより、例えば給紙部10の媒体トレイ11に載置されている媒体PMが給紙ローラ12などによって最上部から1枚ずつピックアップされ、媒体搬送部20に供給される。媒体搬送部20では、第1の媒体センサMS1により媒体PMの到達が検知されると搬送ローラ対21が回転駆動を開始する。その結果、搬送ローラ対21により媒体PMの斜行が矯正されつつ媒体PMが下流へ搬送される。続いて第2の媒体センサMS2により媒体PMの到達が検知されると、搬送ローラ対22が回転駆動を開始する。その結果、搬送ローラ対22により媒体PMの斜行が矯正されつつ媒体PMがさらに下流の画像形成転写部30へ向けて搬送される。第3の媒体センサMS3により媒体PMの到達が検知されると、画像形成転写部30では、以下のようにしてトナー像が形成されると共にそのトナー像が媒体PM上に転写されることとなる。
画像形成転写部30では、プロセス制御部300の印刷命令により、以下の電子写真プロセスによって各色のトナー像が形成される。具体的には、プロセス制御部300はモータ制御部330を起動し、メインモータMMを回転駆動させることにより、感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)を所定の方向へ一定速度で回転させる。これに伴い、画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)における帯電ローラ37、現像ローラ36および供給ローラ35も所定の方向に回転動作を開始することとなる。
一方、高圧制御部310における帯電電圧制御部313は、各色の帯電ローラ37に対し所定の帯電電圧を印加し、各色の感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)の表面を一様に帯電させる。次いで、プロセス制御部300は、露光制御部320を制御することにより露光装置32(32K,32C,32M,32Y)を起動し、画像信号に基づく印刷画像の色成分に対応する光を露光装置32(32K,32C,32M,32Y)から感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)へ各々照射させる。その結果、各色の感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)の表面に静電潜像がそれぞれ形成される。
画像形成ユニット31(31K,31C,31M,31Y)では、高圧制御部310における現像電圧制御部312の制御に基づき、各色の現像ローラ36に対し所定の現像電圧がそれぞれ印加される。さらに、高圧制御部310における供給電圧制御部311の制御に基づき、各色の供給ローラ35に対し所定の供給電圧がそれぞれ印加される。その結果、各色トナーが各供給ローラ35を介して各現像ローラ36へ供給され、各現像ローラ36の表面に担持される。各現像ローラ36は感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)上に形成された静電潜像にトナーを付着させ、可視化された各色のトナー像を形成する。
さらに、高圧制御部310における転写制御部314の制御に基づき、転写ユニット33における転写ローラ38(38K,38C,38M,38Y)に所定の電圧がそれぞれ印加され、感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)と転写ローラ38(38K,38C,38M,38Y)との間に電界が発生する。その状態で感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)と転写ローラ38(38K,38C,38M,38Y)との間を媒体PMが走行すると、その媒体PM上に、感光ドラム34(34K,34C,34M,34Y)に形成された、可視化された各色のトナー像が順次転写される。
そののち、媒体PM上に転写されたトナー像は、定着制御部340の制御に基づき、定着装置41のニップ部NPにおいて熱および圧力が付与されることで媒体PMに定着させられる。その際、上述したように、温度センサ50,51により定着ベルト44の表面温度および加圧ローラ45の表面温度が検知され、定着制御部340による温度制御に基づき、ニップ部NPにおいて適切な温度で媒体PMと接するように調整される。
トナー像が定着した媒体PMは、定着部40から本体部1の外部へ排出され、スタッカ6において蓄積される。
(B.定着部40における制御動作)
次に、本実施の形態のプリンタPR1のうちの、定着部40における制御動作について説明する。
図4は、プリンタPR1における冷却ファン42の動作の有無と、定着ベルト中央部温度センサ50Cおよび定着ベルト端部温度センサ50Lによる検知温度Tsとの関係を表す説明図である。図4の(A)では、横軸がプリンタPR1において定着動作を開始してからの経過時間を表し、縦軸が温度を表している。定着動作は、1分間当たり40枚の速度、すなわち40ppmで行うようにした。縦軸における第1の閾値温度Tth1は、その温度以上の場合に冷却ファン42を駆動させる基準となる温度を示している。また、縦軸の第2の閾値温度Tth2は、その第2の閾値温度Tth2を超える温度からその第2の閾値温度Tth2まで低下したときに、冷却ファン42の駆動を停止させる基準となる温度を示している。さらに、縦軸の上限温度THは、定着動作を停止させる基準となる温度を示している。なお、T0は定着動作の開始時刻を表している。図4の(A)では、2点鎖線4C1が定着ベルト中央部温度センサ50Cにより検知される定着ベルト44の中央部44Cの表面温度の推移を示し、破線4C2および実線4C3が定着ベルト端部温度センサ50Lにより検知される定着ベルト44の端部44Lの表面温度の推移を示している。但し、破線4C2は、実験的に冷却ファン42を駆動せず、定着ベルト44の端部44L,44Rを冷却しなかった場合である。一方、実線4C3は、定着制御部340の制御に基づき、冷却ファン42を駆動して定着ベルト44の端部44L,44Rを冷却した場合である。
定着制御部340は、定着ベルト中央部温度センサ50Cからの検知温度情報に基づいて定着ベルト44の中央部44Cの表面温度を一定に維持するように制御する。したがって、図4の(A)に示したように、実線4C3は、当然ながらほぼ一定の温度を示している。これに対し、破線4C2および実線4C3が示すように、定着ベルト端部温度センサ50Lの検知温度Tsは時刻T0から徐々に上昇する傾向にある。これは、媒体通過領域1Cを媒体PMが通過することにより、媒体通過領域1Cにおける定着ベルト44の熱が媒体PMに吸収されるので、この吸収熱を補うように熱源46が発熱し、定着ベルト44を加熱するからである。すなわち、熱源46の発熱により、媒体通過領域1Cにおける定着ベルト44の表面温度の低下を抑制している。ところが、媒体PMと接触しない周辺領域1L,1Rでは定着ベルト44の熱は媒体PMにより吸収されない。このため、熱源46の発熱により、定着ベルト44の端部44L,44Rの表面温度は上昇してしまうのである。したがって、媒体通過領域1Cにおける定着ベルト44の表面温度と、周辺領域1L,1Rにおける定着ベルト44の表面温度とが大きく乖離してしまう現象が生じる。このような現象は、媒体PMの搬送速度が速くなればなるほど顕著であると共に、媒体通過領域1Cの定着ベルト44の表面における目標設定温度が高くなればなるほど顕著である。
図4の(A)に示した例では、定着ベルト端部温度センサ50Lの検知温度Tsは時刻T1に第1の閾値温度Tth1に到達する。そののち、破線4C2の場合は、冷却ファン42を駆動しないため、検知温度Tsはそのまま上昇し、時刻T2に上限温度THに到達してしまう。このため、定着制御部340はエラーと判断し、図4の(B)に示したように、定着動作(すなわち、印刷動作)を停止させる。
これに対し、実線4C3の場合は、図4の(C)に示したように、検知温度Tsが第1の閾値温度Tth1に到達した時点で冷却ファン42を駆動させ、定着ベルト44の端部44L,44Rを冷却するようにしたので、時刻T3には第2の閾値温度Tth2まで定着ベルト端部温度センサ50Lの検知温度Tsは低下した。よって、冷却ファン42を停止した。その後、時刻T4に、定着ベルト端部温度センサ50Lの検知温度Tsは再び第1の閾値温度Tth1に到達したので再び冷却ファン42を駆動させた。そののち、時刻T5に再び冷却ファン42を停止し、さらに、時刻T6に冷却ファン42を駆動させた。このように、冷却ファン42の駆動および停止を繰り返すことにより、定着ベルト端部温度センサ50Lの検知温度Tsを、第1の閾値温度Tth1と第2の閾値温度Tth2との間の温度に維持することができる。その間、図4の(C)に示したように、媒体PMの印刷は40ppmの速度で継続することができる。
ところで図4の例は、冷却ファン42が十分な冷却能力を発揮することができる環境にプリンタPR1が設置された場合である。しかしながら、実際には、冷却ファン42が十分な冷却能力を発揮することが困難な環境にプリンタPR1が設置されてしまう場合も考えられる。図5Aおよび図5Bは、そのような冷却困難な環境にプリンタPR1が設置された例を表している。
図5Aは、プリンタPR1の設置環境の一例を表す斜視図であり、図5Bは、プリンタPR1の設置環境の一例を表す正面図である。この例では、本体部1のうち、プリンタPR1に向かって左側の側壁に吸気口1Kが設けられると共に、その吸気口1Kの近傍に冷却ファン42が取り付けられている。ここで、プリンタPR1は、吸気口1Kが壁面Wと近接して対向するように配置されている。吸気口1Kと壁面Wとは僅かに離間しているものの、冷却ファン42は、十分な量の外気を吸気口1Kから取り込むことができない状況である。なお、図5Aおよび図5Bの例では、吸気口1Kが壁面Wと近接して対向する場合を例示しているが、吸気口1Kが本Bなどと近接して対向する場合も想定される。
プリンタPR1では、本来、図6の(A)に破線6C1で示したように、時刻T1に冷却ファン42を駆動した時点から定着ベルト端部温度センサ50Lの検知温度Tsは徐々に低下し、時刻T2には第2の閾値温度Tth2まで低下するはずである。しかしながら、図5Aおよび図5Bに示した設置環境下では、定着ベルト44の周辺領域1L,1Rに対し十分な風量の風を当てることができず、端部44L,44Rを十分に冷却することができない。その結果、定着ベルト端部温度センサ50Lの検知温度Tsは時刻T1を過ぎても上昇を続け、ついには時刻T3に上限温度THに到達してしまう場合がある。そうした場合、やはり定着制御部340はエラーと判断し、図6の(B)に示したように、定着動作(すなわち、印刷動作)を停止させることとなる。
こうした問題に対し、プリンタPR1では、先述したように定着制御部340が定着ベルト44の表面温度に応じて第1の動作制御と第2の動作制御とを選択するようになっている。図7は、プリンタPR1における、定着制御部340による冷却ファン42および定着装置41に対する制御動作と、定着ベルト端部温度センサ50Lによる検知温度Tsとの関係を表す説明図である。図7の(A)では、横軸がプリンタPR1において定着動作を開始してからの経過時間Tを表し、定着ベルト端部温度センサ50Lによる縦軸が検知温度Tsを表している。定着動作は、特記しない限り、第1の定着速度V1として、1分間当たり40枚の速度、すなわち40ppmで行うようにした。縦軸における第1の閾値温度Tth1、第2の閾値温度Tth2、および上限温度THは、図4の(A)に示したものと同じである。T0は定着動作の開始時刻を表している。さらに、図7の(A)において、1点鎖線7C1は、吸気口1Kが壁面Wなどによって塞がれていない正常配置の場合に、定着ベルト端部温度センサ50Lにより検知される定着ベルト44の端部44Lの表面温度の推移を示している。一方、図7の(A)において、破線7C2は、図5Aおよび図5Bに示したように吸気口1Kが壁面Wによって塞がれた近接配置の場合に、定着ベルト端部温度センサ50Lにより検知される定着ベルト44の端部44Lの表面温度の推移を示している。
図7の(B)は、上述の近接配置の場合における、冷却ファン42のオン・オフ動作を表すタイミングチャートと、設置環境判別部342(図3参照)のオン・オフ動作を表すタイミングチャートと、定着速度を表す帯状チャートとを、紙面上方から順にそれぞれ示している。図7の(C)は、上述の正常配置の場合における、冷却ファン42のオン・オフ動作を表すタイミングチャートと、設置環境判別部342(図3参照)のオン・オフ動作を表すタイミングチャートと、定着速度を表す帯状チャートとを、紙面上方から順にそれぞれ示している。
さらに、図8に、プリンタPR1の動作例を表すフローチャートを示す。以下、図7および図8を参照して、定着制御部340による冷却ファン42および定着装置41に対する制御動作を中心としたプリンタPR1の動作について説明する。
まず、PC100から印刷データを全体制御部200が受信すると、全体制御部200の制御に基づき、図8に示したように、時刻T0においてプロセス制御部300は定着動作を開始する(ステップS101)。定着動作開始後、図7の(A)に示したように、定着ベルト端部温度センサ50L,50Rにより検知される定着ベルト44の端部44L,44Rの表面温度、すなわち検知温度Tsは上昇する。
次に、定着制御部340は、検知温度Tsが第1の閾値温度Tth1未満かどうか、を判断する(ステップS102)。検知温度Tsが第1の閾値温度Tth1未満であれば(S102Y)、後述のステップS111に進む。
一方、ステップS102において、検知温度Tsが第1の閾値温度Tth1以上であれば(S102N)、ステップS103に進む。図7の(A)では、時刻T1に検知温度Tsが第1の閾値温度Tth1に到達していることを示している。ステップS103では、検知温度Tsが上限温度TH以上かどうか、を判断する。
ステップS103において検知温度Tsが上限温度TH以上であれば(S103Y)、高温エラーである旨を例えば表示部3に表示させるなどして報知し、印刷動作を停止する(ステップS104)。
一方、ステップS103において検知温度Tsが上限温度TH未満であれば(S103N)、ファン駆動部341により冷却ファン42の駆動を開始すると共に設置環境判別部342における判別動作を開始する(ステップS105)。図7の(B)および(C)では、時刻T1に冷却ファン42をオン状態とすると共に設置環境判別部342をオン状態としていることを示している。この段階では、定着動作を40ppmの速度で継続している。
次に、定着制御部340は、回転数センサ52からの冷却ファン42の回転数情報や、冷却ファン42からのエラー信号の有無に基づき、冷却ファン42の駆動が正常かどうかの判断を行う(ステップS106)。
ステップS106において冷却ファン42の駆動が正常ではないと判断した場合(S106N)、冷却ファン異常である旨を例えば表示部3に表示させるなどして報知し、印刷動作を停止する(ステップS107)。
一方、ステップS106において冷却ファン42の駆動が正常であると判断した場合(S106Y)、所定の時間Δt経過後、時刻T2(図7)において検知温度Tsの差分ΔTが0以上であるかどうか、判断する(ステップS108)。
ステップS108において差分ΔTが0以上でないと判断した場合(ステップS108N)、すなわち、図7の(A)における1点鎖線7C1に示したように、時刻T1における検知温度Tsよりもその後の時刻T2における検知温度Tsのほうが低い場合、図7の(C)に示したように40ppmでの定着動作を継続する(ステップS109)。冷却ファン42による冷却が十分になされていると判断されるからである。なお、その後、定着制御部340は、図7の(A)に示したように時刻T3において第2の閾値温度Tth2に到達した段階で、図7の(C)に示したように冷却ファン42を停止させる。冷却ファン42の停止により、検知温度Tsは再度上昇するので、検知温度Tsが第1の閾値温度Tth1に達した段階(時刻T4)において冷却ファン42を再駆動させ、そののち検知温度Tsが第2の閾値温度Tth2まで低下した段階(時刻T5)において冷却ファン42を再停止すればよい。その後、それを繰り返すことにより、40ppmでの定着動作を継続することができる。
一方、ステップS108において差分ΔTが0以上であると判断した場合(ステップS108Y)、すなわち、図7の(A)における破線7C2に示したように、時刻T1における検知温度Tsとその後の時刻T2における検知温度Tsとが同等であるか、時刻T1における検知温度Tsよりも時刻T2における検知温度Tsのほうが高い場合、定着制御部340は第2の動作制御に切り替える。冷却ファン42による冷却が十分になされていないと判断されるからである。具体的には、図7の(B)に示したように、例えば冷却ファン42に対し冷却動作を継続して実行させる一方、定着装置41に対し、第1の定着速度V1としての40ppmよりも低い第2の定着速度V2としての23ppmでの定着動作を間欠的に実行させる(ステップS110)。その際、併せて第2の動作制御を実行中である旨を表示部3に表示させるとよい。なお、第2の定着速度V2としての23ppmでの定着動作を間欠的に実行させる、とは、23ppmでの定着動作と、定着ベルト44の回転を停止することで定着動作を一時的に所定時間停止する停止動作と、を繰り返し実行させる、という意味である。これにより、近接配置の場合であっても図7の(A)に示したように、検知温度Tsを上限温度TH未満の温度Tx以下に抑えることができる。なお、上記の説明では、定着制御部340は、第1の定着速度V1よりも遅い第2の定着速度V2での定着動作を間欠的に実行させるようにしたが、検知温度Tsの変化の勾配が緩やかである場合には、第1の定着速度V1での定着動作を間欠的に実行させるようにしてもよい。あるいは、回転数センサ52からの冷却ファン回転数情報に基づき、定着制御部340が冷却ファン42の回転速度を上昇させるように制御して冷却効率を高めることにより、第1の定着速度V1(40ppm)を維持しつつ高温エラーを回避するようにしてもよい。
最後に、ステップS111において全ての印刷データの印刷動作が完了したかどうかを判断し、未完了の印刷データがある場合(S111N)には、ステップS102へ戻り、全ての印刷データが印刷完了されていると判断した場合(S111Y)にはそのまま終了する(エンド)。
[1.3 プリンタPR1の効果]
以上説明したように、本実施の形態のプリンタPR1では、冷却ファン42による冷却動作の開始後の定着装置41の温度変化に応じて、定着制御部340が、第1の動作制御または第2の動作制御を選択的に行うようにしたので、使用環境に応じて、定着装置41の冷却制御をより適切に行うことができる。
具体的には、例えば冷却ファン42による冷却動作開始後の定着ベルト44の端部44L,44Rの表面温度が低下していると判断したときに第1の動作制御を行う。この第1の動作制御とは、例えば定着装置41に対し第1の定着速度V1(例えば40ppm)での定着動作を継続して実行させると共に、端部44L,44Rの表面温度が第1の閾値温度Tth1以上のときに冷却ファン42による冷却動作を開始させたのち、端部44L,44Rの表面温度が第2の閾値温度Tth2まで低下したときに冷却ファン42による冷却動作を停止させるものである。こうすることにより、冷却ファン42による冷却動作を最小限度に抑え、所定の定着速度を維持しつつ、定着装置41において安全が確保される温度範囲での定着動作を継続することができる。
一方、冷却ファン42による冷却動作の開始後における定着ベルト44の端部44L,44Rの表面温度が第1の閾値温度Tth1と等しく、または第1の閾値温度Tth1よりも上昇していると判断したときには、第2の動作制御を行うようになっている。この第2の動作制御とは、冷却ファン42に対し冷却動作を継続して実行させ、定着装置41に対し、第1の定着速度V1よりも低い第2の定着速度V2での定着動作を実行させ、または、第1の定着速度V1もしくは第2の定着速度V2での定着動作を間欠的に実行させるものである。このように冷却効率が不十分であると判断された場合には、定着動作を抑制して発熱量を低減するようにしている。その結果、プリンタPR1における印刷動作の停止頻度を低下させたり、印刷動作の停止そのものを回避したりすることができる。
なお、本実施の形態では、定着制御部340は、冷却ファン42による冷却動作の開始後における定着ベルト44の端部44L,44Rの表面温度が第1の閾値温度Tth1と等しく、または第1の閾値温度Tth1よりも上昇していると判断したときには、第2の動作制御を行うようにした。しかしながら、冷却ファン42による冷却動作の開始後における定着ベルト44の端部44L,44Rの表面温度が第1の閾値温度Tth1と等しい場合、すなわち、ステップS108(図8)において差分ΔTが0であると判断した場合、定着制御部340は第2の動作制御に切り替えずに第1の動作制御を行うようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、定着制御部340が、冷却動作の開始後の定着装置41の温度が上昇していると判断したときに、定着装置41の温度の上昇レートに応じて冷却動作の冷却効率を変化させるようにすることで、定着速度の低下を抑えることができる。
<2.第2の実施の形態>
[2.1 プリンタPR1Aの構成]
図9Aは、本発明の第2の実施の形態に係るプリンタPR1Aの概略構成、およびその好ましい設置状態を表している。これに対し、図9Bは、図9Aに示したプリンタPR1Aを壁面Wに近接させて設置した状態を表している。図10は、プリンタPR1Aの制御機構の構成例を表すブロック図である。
プリンタPR1Aは、障害センサ53を本体部1の側壁に設けたことを除き、他は上記第1の実施の形態のプリンタPR1と実質的に同じ構成を有している。したがって、以下では、プリンタPR1Aについて、障害センサ53と、それを利用した定着装置41における制御動作とを重点的に説明し、プリンタPR1と実質的に同じ構成要素については適宜その説明を省略する。
図9Aおよび図9Bに示したように、障害センサ53は、レバー53Aと、センサ部53Bとを有している。障害センサ53は、側面1Sに設けられた吸気口1Kからの外気の取り入れを阻害し、冷却ファン42の冷却動作を阻害するような阻害要因となる障害物、具体的には、例えば壁面Wや本Bなどの障害物の有無を検知するデバイスである。障害センサ53は、本発明の「障害検知部」に対応する一具体例である。レバー53Aの一部は本体部1の側面1Sから突出しており、例えば側面1Sに対して直交する方向に移動可能に設けられている。図9Aに示したように、レバー53Aは、側面1Sから突出する方向、すなわち矢印+Y53の方向へ付勢されており、通常、センサ部53Bと離間している。図9Aでは、プリンタPR1Aの側面1Sを壁面Wから十分に離間させている。このため、側面1Sに設けられた吸気口1Kから外気を冷却ファン42が十分に取り込めるので、冷却ファン42による冷却効率は十分に確保される。よって、上記第1の実施の形態で説明した図7の(A)に示した1点鎖線7C1のように、検知温度Tsを第1の閾値温度Tth1と第2の閾値温度Tth2との間で推移させることができ、第1の定着速度V1での定着動作を継続して行うことができる。
これに対し、図9Bに示したように、側面1Sが壁面Wに接近した状態では、レバー53Aの一部が壁面Wと当接し、レバー53Aが矢印−Y53の方向、すなわち本体部1の内部に向かう方向へ押し込まれ、センサ部53Bと接触することとなる。この結果、障害センサ53は、側面1Sが壁面Wに接近した状態であることを検知することができる。障害センサ53は、側面1Sが壁面Wに接近した状態であることを障害検知信号として設置環境判別部342に送信するようになっている。
このように、図9BではプリンタPR1Aの側面1Sが壁面Wに接近している。このため、側面1Sに設けられた吸気口1Kから外気を冷却ファン42が十分に取り込むことが困難であり、冷却ファン42による冷却効率が低下してしまう。よって、この場合は、定着制御部340は、上記第1の実施の形態で説明した図7の(B)に示したタイミングチャートのように冷却ファン42を継続して駆動させると共に、図7の(B)に示した帯状チャートのように定着速度を一時的に低下させたり、定着動作を間欠的に行うなどしたりすることで、印刷動作を継続させることができる。
[2.2 プリンタPR1Aの動作]
図11に、プリンタPR1Aの動作例を表すフローチャートを示す。以下、図7および図11を参照して、定着制御部340による冷却ファン42および定着装置41に対する制御動作を中心としたプリンタPR1Aの動作について説明する。
まず、PC100から印刷データを全体制御部200が受信すると、全体制御部200の制御に基づき、図11に示したように、時刻T0においてプロセス制御部300は定着動作を開始する(ステップS201)。定着動作開始後、図7の(A)に示したように、定着ベルト端部温度センサ50L,50Rにより検知される定着ベルト44の端部44L,44Rの表面温度、すなわち検知温度Tsは上昇する。
次に、定着制御部340における設置環境判別部342は、障害センサ53からの障害検知信号に基づき、本体部1の側面1Sが壁面Wに接近した状態であるかどうか、を判断する(ステップS202)。
ステップS202において本体部1の側面1Sが壁面Wに接近した状態ではないと判断した場合(ステップS202N)、図7の(C)に示したように40ppmでの定着動作を継続する(ステップS203)。冷却ファン42による冷却が十分になされていると判断されるからである。なお、その後、定着制御部340は、図7の(A)に示したように時刻T3において第2の閾値温度Tth2に到達した段階で、図7の(C)に示したように冷却ファン42を停止させる。冷却ファン42の停止により、検知温度Tsは再度上昇するので、検知温度Tsが第1の閾値温度Tth1に達した段階(時刻T4)において冷却ファン42を再駆動させ、そののち検知温度Tsが第2の閾値温度Tth2まで低下した段階(時刻T5)において冷却ファン42を再停止すればよい。その後、それを繰り返すことにより、40ppmでの定着動作を継続することができる。
一方、ステップS202において本体部1の側面1Sが壁面Wに接近した状態であると判断した場合(ステップS202Y)、定着制御部340は第2の動作制御に切り替える。冷却ファン42による冷却が十分になされていないと判断されるからである。具体的には、図7の(B)に示したように、例えば冷却ファン42に対し冷却動作を継続して実行させる一方、定着装置41に対し、第1の定着速度V1としての40ppmよりも低い第2の定着速度V2としての23ppmでの定着動作を間欠的に実行させる(ステップS204)。併せて第2の動作制御を実行中である旨を表示部3に表示させるとよい。これにより、近接配置の場合であっても図7の(A)に示したように、検知温度Tsを上限温度TH未満の温度Tx以下に抑えることができる。
最後に、ステップS207において全ての印刷データの印刷動作が完了したかどうかを判断し、未完了の印刷データがある場合(S207N)には、ステップS202へ戻り、全ての印刷データが印刷完了されていると判断した場合(S207Y)にはそのまま終了する(エンド)。
[2.3 プリンタPR1Aの効果]
以上説明したように、本実施の形態のプリンタPR1Aでは、定着制御部340が、障害センサ53を利用して、冷却ファン42による定着ベルト44の端部44L,44Rに対する冷却動作が十分になされているかどうかを判断し、第1の動作制御または第2の動作制御を選択的に行うようにした。このため、プリンタPR1Aでは、使用環境に応じて、定着装置41の冷却制御をより適切に行うことができる。その結果、プリンタPR1Aにおける印刷動作の停止頻度を低下させたり、印刷動作の停止そのものを回避したりすることができる。
<3.変形例>
以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態では4色のトナーを用いたカラー画像を形成可能な画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば5色以上のカラー画像を形成する画像形成装置であってもよい。
また、上記第2の実施の形態では、障害検知部としてメカスイッチを備えた障害センサ53を例示したが、本発明の障害検知部はこれに限定されず、例えば赤外線を利用して障害物の有無を検知する光学センサであってもよい。
また、上記実施の形態では、露光装置として発光ダイオードを光源とするLEDヘッドを用いるようにしたが、例えばレーザ素子等を光源とした露光装置を用いてもよい。
さらに、上記実施の形態では、本発明における「画像形成装置」の一具体例として、印刷機能を有するプリンタについて説明したが、これには限られない。すなわち、そのような印刷機能に加え、例えば、スキャン機能やファックス機能を有する複合機として機能する画像形成装置においても、本発明を適用することが可能である。
PR1,PR1A…プリンタ、1…本体部、1C…媒体通過領域、1L,1R…周辺領域、2…トップカバー部、3…表示部、4…高圧電源、5…低圧電源、6…スタッカ、10…給紙部、11…媒体トレイ、12…給紙ローラ、20…媒体搬送部、21,22…搬送ローラ対、30…画像形成転写部、31(31K,31C,31M,31Y)…画像形成ユニット、331…転写ベルト、332…駆動ローラ、333…アイドルローラ、32(32K,32C,32M,32Y)…露光装置、33…転写ユニット、34(34K,34C,34M,34Y)…感光ドラム、38(38K,38C,38M,38Y)…転写ローラ、39…濃度センサ、40…定着部、41…定着装置、42…冷却ファン、43…ダクト、43A…導入部、43B…延在部、43C…排出部、44…定着ベルト、44C…中央部、44L,44R…端部、45…加圧ローラ、46…熱源、47,48…コネクタ、47W,48W…配線群、50C…定着ベルト中央部温度センサ、50L,50R…定着ベルト端部温度センサ、51C…加圧ローラ中央部温度センサ、51L,51R…加圧ローラ端部温度センサ、52…回転数センサ、53…障害センサ、100…PC、110…PC表示部、120…PC入力部、130…I/F部、200…全体制御部、300…プロセス制御部、310…高圧制御部、320…露光制御部、330…モータ制御部、340…定着制御部、MM…メインモータ、MS1〜MS5…第1〜第5の媒体センサ、NP…ニップ部。

Claims (9)

  1. 媒体に現像剤像を定着する定着動作を実行可能な定着装置と、
    前記定着装置を冷却する冷却動作を実行可能な冷却装置と、
    前記定着装置の温度を検知し、温度検知信号を発することが可能な温度検知部と、
    前記温度検知信号に基づき前記冷却装置に前記冷却動作を開始させたのち、前記冷却動作の開始後の前記定着装置の温度変化に応じて、前記冷却装置および前記定着装置に対する第1の動作制御または前記冷却装置および前記定着装置に対する第2の動作制御を選択的に行うようになっている制御部と
    を備える画像形成装置。
  2. 前記制御部は、
    前記冷却装置の動作が正常であると判断した場合に、
    前記冷却動作の開始後の前記定着装置の温度が第1の閾値温度よりも低下している場合に前記第1の動作制御を行い、
    前記冷却動作の開始後の前記定着装置の温度が前記第1の閾値温度よりも上昇している場合に前記第2の動作制御を行うようになっている
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記冷却動作の開始後の前記定着装置の温度が前記第1の閾値温度と等しい場合には前記第1の動作制御または前記第2の動作制御を行うようになっている
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の動作制御は、
    前記定着装置に対し第1の定着速度での前記定着動作を継続して実行させ、
    前記冷却装置に対し、前記定着装置の温度が前記第1の閾値温度以上のときに前記冷却装置の前記冷却動作を開始させたのち前記定着装置の温度が前記第1の閾値温度よりも低い第2の閾値温度まで低下したときに前記冷却動作を停止させるものであり、
    前記第2の動作制御は、
    前記冷却装置に対し前記冷却動作を継続して実行させ、
    前記定着装置に対し、前記第1の定着速度よりも低い第2の定着速度での前記定着動作を実行させ、または、前記第1の定着速度もしくは前記第2の定着速度での前記定着動作を間欠的に実行させるものである
    請求項2または請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    前記冷却動作の開始後の前記定着装置の温度が上昇していると判断したときに、前記定着装置の温度の上昇レートに応じて前記冷却動作の冷却効率を変化させるようになっている
    請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 回転数検知部をさらに備え、
    前記冷却装置は冷却ファンであり、
    前記回転数検知部は、前記冷却ファンの回転数を検知して冷却ファン回転数情報を前記制御部へ発することが可能であり、
    前記制御部は、前記冷却ファン回転数情報に基づき、前記冷却ファンの動作が正常かどうかの判断を行うようになっている
    請求項1から請求項5のいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記冷却ファンの動作が正常であると判断した場合に、前記冷却装置および前記定着装置に対し、前記第1の動作制御または前記第2の動作制御を選択的に実行させるようになっている
    請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記定着装置は、前記媒体と接触する第1の部分と、前記第1の部分以外の第2の部分とを有し、
    前記冷却装置は、前記第2の部分を前記冷却動作により冷却し、
    前記温度検知部は、前記第2の部分における温度を検知する
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 媒体に現像剤像を定着する定着動作を実行可能な定着装置と、
    前記定着装置を冷却する冷却動作を実行可能な冷却装置と、
    前記冷却装置の冷却動作を阻害する阻害要因の有無を検知し、障害検知信号を発することが可能な障害検知部と、
    前記障害検知信号に基づき、前記冷却装置および前記定着装置に対する第1の動作制御または前記冷却装置および前記定着装置に対する第2の動作制御を選択的に行うようになっている制御部と
    を備える画像形成装置。
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