JP2009192713A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省スペース化と省エネ化の実現を図りつつ、通紙領域の温度が想定範囲を超えて低下した場合であっても生産性を維持することができる定着装置を提供する。
【解決手段】加圧ローラ505との間の定着ニップ部から遠ざかる方向に向かって幅が広くなる、複数の用紙幅に対応する面状に構成された複数の発熱体(面状ヒータ602)を有する発熱体ローラ600を備える。また、発熱体ローラ600の温度を検知するサーミスタ507、508を備える。また、温度調整制御部509、510を備える。温度調整制御部509、510は、発熱体ローラ600の第1の所定温度と第1の所定温度より低い第2の所定温度を有する。そして、温度調整制御部509、510は、サーミスタ507、508によって発熱体ローラ600が第2の所定温度以下となったことが検知された場合に、使用している発熱体よりも幅の広い発熱体を同時に使用するよう制御する。
【選択図】図5
【解決手段】加圧ローラ505との間の定着ニップ部から遠ざかる方向に向かって幅が広くなる、複数の用紙幅に対応する面状に構成された複数の発熱体(面状ヒータ602)を有する発熱体ローラ600を備える。また、発熱体ローラ600の温度を検知するサーミスタ507、508を備える。また、温度調整制御部509、510を備える。温度調整制御部509、510は、発熱体ローラ600の第1の所定温度と第1の所定温度より低い第2の所定温度を有する。そして、温度調整制御部509、510は、サーミスタ507、508によって発熱体ローラ600が第2の所定温度以下となったことが検知された場合に、使用している発熱体よりも幅の広い発熱体を同時に使用するよう制御する。
【選択図】図5
Description
本発明は、電子写真方式を利用して転写材に画像形成を行う複写機、プリンタ等に用いられる定着装置及びその定着装置を搭載する複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。特に、転写材に形成担持された未定着トナーを加熱定着する熱定着方式の定着装置及び画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置においては、定着性の点から、トナー像を加熱して定着させる方式(熱定着方式)が一般的であり、中でも加熱源を内包する回転体に直接トナー像を接触させて定着させる方式が広く用いられている。
従来の定着装置では、通常、プリント動作中における温調制御は、通紙領域が最適になるようにされている。この時、以下の理由によって通紙領域の温度が想定範囲を超えて低下することがあった。
(1)環境や用紙種類の多様化
(2)電力の不足
(1)に関しては、近年の転写材の多様化に伴い、想定紙種以外の用紙の使用が高い頻度で発生することが懸念されている。例えば、坪量が64g/mmを想定して設定されている状況で、100g/mmの用紙を通紙した場合、必要な熱量は約1.5倍になる。
(1)環境や用紙種類の多様化
(2)電力の不足
(1)に関しては、近年の転写材の多様化に伴い、想定紙種以外の用紙の使用が高い頻度で発生することが懸念されている。例えば、坪量が64g/mmを想定して設定されている状況で、100g/mmの用紙を通紙した場合、必要な熱量は約1.5倍になる。
上記理由による著しい温度低下は、定着不良やグロスムラ等の画像不良を引き起こす原因となるだけでなく、コールドオフセット等により定着装置寿命が低下する原因となる。更には、著しい温度低下により、装置自体の故障を引き起こす可能性もある。
(2)に関しては、特に、加熱源のサイズと通紙サイズとが大きく異なる時に顕著となる。この場合、加熱源の非通紙領域部分に対しても一様に電力を供給しているため、電力の無駄が生じることになる。電力の無駄な消費により、通紙領域での温度低下が発生したとしても、追加で供給する電力が不足するということにもなりかねない。
また、加熱源の非通紙領域部分への電力供給は、該領域の温度と通紙部領域の温度差を生じさせグロスムラやホットオフセットといった画像不良の原因にもなっていた。
そこで、中央又は端部の温度が所定値以上又は所定値以下になると紙間を広げたり、定着装置にしばらく紙を通さないようダウンシーケンスを入れたりしてローラ全体の温度が所定範囲内になるよう慣らす時間を設ける提案がなされている(特許文献1及び2参照)。
特開平09−114318号公報
特開平10−020718号公報
しかしながら、上記従来技術では、ダウンシーケンスや紙間の拡大による装置の生産性が大幅に低下するという課題がある。加熱体に内包されている加熱源だけでなく加熱体の外部に更に加熱源を設け、不足している熱量を補う構成も広く知られている。
しかしながら、このような構成を採用すると、必要とするスペースは当然ながら増大し、定着装置の構成が大きくなるという課題があった。更に、近年では定着温度の立ち上げ時間の短縮を狙い、加熱体として、厚肉系から薄肉系樹脂材を使用する構成へと技術動向は変化しており、低熱容量によって、連続通紙時の温度低下はより顕著になりつつある。
また、ヒータ(加熱源)の定格以上に電力を供給することはできないため、供給可能以上に電力を要する場合は、上記課題を解決することができない。逆に、予め供給可能電力にマージンをもってヒータを用意した場合は、コストアップに繋がるという課題もある。
本発明の目的は、省スペース化と省エネ化の実現を図りつつ、通紙領域の温度が想定範囲を超えて低下した場合であっても生産性を維持することができる定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の定着装置は、加圧ローラと、前記加圧ローラとの間で定着ニップ部を形成し、複数の用紙幅に対応する複数の発熱体を有する発熱体ローラと、前記発熱体ローラの温度を検知する温度検知手段と、前記複数の発熱体のうちの1つの発熱体を使用している際に、前記温度検知手段によって前記発熱体ローラが所定温度以下となったことが検知された場合に、使用している前記発熱体よりも幅の広い前記発熱体を追加で使用するよう制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項4記載の画像形成装置は、請求項1記載の定着装置を搭載する。
本発明の定着装置及び画像形成装置によれば、省スペース化と省エネ化の実現を図りつつ、通紙領域の温度が想定範囲を超えて低下した場合であっても生産性を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置(フルカラープリンタ)の構成図である。
図1において、本画像形成装置は、4つの画像形成部(画像形成ユニット)を備えている。即ち、イエロー色の画像を形成する画像形成部1Yと、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部1Mと、シアン色の画像を形成する画像形成部1Cと、ブラック色の画像を形成する画像形成部1Bkである。これら4つの画像形成部1Y、1M、1C、1Bkは一定の間隔において一列に配置される。
各画像形成部1Y、1M、1C、1Bkには、それぞれドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)2a、2b、2c、2dが設置されている。
感光ドラム2a、2b、2c、2dの周囲には、一次帯電器3a、3b、3c、3d、現像装置4a、4b、4c、4d、転写ローラ5a、5b、5c、5d、ドラムクリーナ装置6a、6b、6c、6dがそれぞれ配置されている。
一次帯電器3a、3b、3c、3dと現像装置4a、4b、4c、4dとの間の下方には、露光装置7が設置されている。
現像装置4a、4b、4c、4dには、それぞれイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、ブラックトナーが収納されている。
感光ドラム2a、2b、2c、2dは、負帯電のOPC感光体でアルミニウム製のドラム基体上に光導電層を有しており、駆動装置(不図示)によって矢印方向(図1における時計回り方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。
一次帯電器3a、3b、3c、3dは、帯電バイアス電源(不図示)から印加される帯電バイアスによって感光ドラム2a、2b、2c、2dの表面を負極性の所定電位に均一に帯電する。
現像装置4a、4b、4c、4dは、トナーを内蔵し、それぞれ感光ドラム2a、2b、2c、2d上に形成される各静電潜像に各色のトナーを付着させてトナー像として現像(可視像化)する。
転写ローラ5a、5b、5c、5dは、一次転写部32a〜32dにて中間転写ベルト8を介して感光ドラム2a、2b、2c、2dに当接可能に配置されている。
ドラムクリーナ装置6a、6b、6c、6dは、感光ドラム2上で一次転写時の残留した転写残トナーを、感光ドラム2から除去するためのクリーニングブレード等を有している。
中間転写ベルト8は、感光ドラム2a、2b、2c、2dの上面側に配置されて、二次転写対向ローラ10とテンションローラ11間に張架されている。二次転写対向ローラ10は、二次転写部34において、中間転写ベルト8を介して二次転写ローラ12と当接可能に配置されている。この中間転写ベルト8は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム等の誘電体樹脂によって構成されている。
また、この中間転写ベルト8は、感光ドラム2a、2b、2c、2dとの対向面側に形成された一次転写面(下部平面)8bを、二次転写ローラ12側を下方にして傾斜配置してある。
即ち、中間転写ベルト8は、感光ドラム2a、2b、2c、2dの上面に移動可能に対向配置されて、感光ドラム2との対向面側に形成された一次転写面8bを、二次転写部34側が下方となるように傾斜配置されている。
具体的には、この傾斜角度は約15°に設定されている。二次転写対向ローラ10は、二次転写部34側に配置されて中間転写ベルト8に駆動力を付与する。テンションローラ11は、一次転写部32a〜32dを挟んで対向側に配置され中間転写ベルト8に張力を付与する。
二次転写対向ローラ10は、二次転写部34にて中間転写ベルト8を介して二次転写ローラ12と当接可能に配置されている。また、無端状の中間転写ベルト8の外側で、テンションローラ11の近傍には、中間転写ベルト8の表面に残った転写残トナーを除去して回収するベルトクリーニング装置13が設置されている。また、二次転写部34よりも転写材Pの搬送方向の下流側には、定着装置16が縦パス構成で設置されている。
露光装置7は、与えられる画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応した発光を行うレーザー発光手段、ポリゴンレンズ、反射ミラー等で構成される。露光装置7は、感光ドラム2a、2b、2c、2dに露光をすることによって、一次帯電器3a、3b、3c、3dで帯電された感光ドラム2a、2b、2c、2dの表面に画像情報に応じた各色の静電潜像を形成する。
本画像形成装置のその他の構成は、以下の画像形成動作と併せて説明する。
画像形成開始信号が発せられると、所定のプロセススピードで回転駆動される各画像形成部1Y、1M、1C、1Bkの感光ドラム2a、2b、2c、2dは、それぞれ一次帯電器3a、3b、3c、3dによって一様に負極性に帯電される。そして、露光装置7は、外部から入力されるカラー色分解された画像信号をレーザー発光素子から照射し、ポリゴンレンズ、反射ミラー等を経由し感光ドラム2a、2b、2c、2d上に各色の静電潜像を形成する。
そして、まず感光ドラム2a上に形成された静電潜像に、感光ドラム2aの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aにより、イエローのトナーを付着させてトナー像として可視像化する。
このイエローのトナー像は、感光ドラム2aと転写ローラ5aとの間の一次転写部32aにて、一次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された転写ローラ5aにより、駆動されている中間転写ベルト8上に一次転写される。
イエローのトナー像が転写された中間転写ベルト8は、画像形成部1M側に移動される。そして、画像形成部1Mにおいても、前記と同様にして、感光ドラム2bに形成されたマゼンタのトナー像が、中間転写ベルト8上のイエローのトナー像上に重ね合わせて、一次転写部32bにて転写される。
この時、感光ドラム2上に残留した転写残トナーは、ドラムクリーナ装置6a、6b、6c、6dに設けられたクリーナブレード等により掻き落とされ、回収される。
以下、同様にして、中間転写ベルト8上に重畳転写されたイエロー、マゼンタのトナー像上に画像形成部1C、1Bkの感光ドラム2c、2dで形成されたシアン、ブラックのトナー像を一次転写部32a〜32dにて順次重ね合わせる。このようにして、フルカラーのトナー像を中間転写ベルト8上に形成する。
そして、中間転写ベルト8上のフルカラーのトナー像先端が、二次転写対向ローラ10と二次転写ローラ12間の二次転写部34に移動される。また、このタイミングに合わせて、給紙カセット17または手差しトレイ20から選択されて搬送パス18を通して給紙される転写材(用紙)Pが、レジストローラ19により二次転写部34に搬送される。
二次転写部34に搬送された転写材Pに、二次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された二次転写ローラ12により、フルカラーのトナー像が一括して二次転写される。
フルカラーのトナー像が形成された転写材Pは、定着装置16に搬送されて、フルカラーのトナー像が加熱、加圧されて転写材Pの表面に熱定着された後に、排紙ローラ21によって本体上面の排紙トレイ22上に排紙されて、一連の画像形成動作を終了する。尚、中間転写ベルト8上に残った二次転写残トナー等は、ベルトクリーニング装置13によって除去されて回収される。
以上が片面画像形成時の画像形成動作である。
続いて本画像形成装置での両面画像形成動作について説明する。
転写材Pが定着装置16に搬送されるところまでは片面画像形成動作と同様である。フルカラーのトナー像が加熱、加圧されて転写材Pの表面に熱定着された後に、排紙ローラ21によって本体上面の排紙トレイ22上に転写材Pの大部分が排紙された状態で、排紙ローラ21の回転を停止する。その際、排紙ローラ21は、転写材Pの後端位置が反転位置42に到達しているように、停止している。
続いて、排紙ローラ21の回転を停止させたことで搬送が停止された転写材Pを両面上ローラ40、両面下ローラ41を備えた両面パスへと送り込むべく、排紙ローラ21を通常回転とは逆回転させる。
排紙ローラ21を逆回転させることにより、反転位置42に位置していた転写材Pの後端側を先端側とし、両面上ローラ40に到達させる。
その後、両面上ローラ40により転写材Pを両面下ローラ41へと搬送し、両面上ローラ40、両面下ローラ41によりレジストローラ19に向かって転写材Pを順次搬送して行く。
その間、画像形成開始信号を発生させ、上記の片面画像形成時と同様の動作を行う。即ち、中間転写ベルト8上のフルカラーのトナー像先端が、二次転写対向ローラ10と二次転写ローラ12間の二次転写部34に移動されるタイミングに合わせてレジストローラ19により二次転写部34へと転写材Pを移動させる。
二次転写部34にてトナー像先端と転写材Pの先端を一致させ、トナー像を転写させた以降は、片面画像形成動作と同様に、定着装置16にて転写材P上の画像を定着させる。転写材Pは、再度、排紙ローラ21によって搬送され、最終的に排紙トレイ22上に排紙されて、一連の画像形成動作を終了する。
図2は、図1の画像形成装置の制御ブロック図である。
図2において、CPU171は、画像形成装置の基本制御を行うものであり、制御プログラムが書き込まれたROM174と、処理を行うためのRAM(ワークRAM)175、入出力ポート(I/O)173がアドレスバス、データバスにより接続されている。
入出力ポート173には、画像形成装置を制御する、モータ、クラッチ等の各種負荷(不図示)や、転写材の位置を検知するセンサ等の入力(不図示)が接続されている。
CPU171は、ROM174の内容に従って入出力ポート173を介して順次入出力の制御を行い、画像形成動作を実行する。また、CPU171には、操作部172が接続されており、操作部172の表示手段、キー入力手段を制御する。
操作者はキー入力手段を通して、画像形成動作モードや、表示の切り替えをCPU171に指示し、CPU171は、画像形成装置の状態や、キー入力による動作モード設定の表示を行う。
CPU171には、画像メモリ部300から転送されたライン画像データを露光装置7に露光させるべく処理が行われる画像形成部1、画像を伸張処理や一時的に蓄積処理等をする画像メモリ部300が接続されている。また、CPU171には、PC等外部機器からの画像データ・処理データ等を送受信する外部I/F処理部400が接続されている。
図3は、図2における画像メモリ部の制御ブロック図である。
図3において、画像メモリ部300では、DRAM等のメモリで構成されるページメモリ301に、メモリコントローラ部302を介して外部I/F処理部400から受け取った画像データを書き込む。そして、画像メモリ部300は、画像形成部1への画像読み出し等画像の入出力のアクセスを行う。
メモリコントローラ部302は、外部I/F処理部400から受け取った外部機器からの画像データが圧縮データであるか否かの判断を行い、圧縮データであると判断された場合、圧縮データ伸張処理部303を用いて伸張処理を行う。そして、その後、メモリコントローラ部302を介してページメモリ301へ書き込み処理がなされる。
メモリコントローラ部302は、ページメモリ301のDRAMリフレッシュ信号の発生を行い、また、外部I/F処理部400からの書き込み、画像形成部1への読み出しに対するページメモリ301へのアクセスの調停を行う。
更に、メモリコントローラ部302は、CPU171の指示に従い、ページメモリ301への書き込みアドレス、ページメモリ301からの読み出しアドレス、読み出し方向等の制御をする。
図4は、図2における外部I/F処理部の制御ブロック図である。
図4において、外部I/F処理部400では、外部装置410から送信される画像データ及びプリントコマンドデータをUSB I/F部401、セントロI/F部402、ネットワークI/F部403のいずれかを介して受信する。また、外部I/F処理部400では、CPU171で判断された画像形成装置の状態情報等を外部装置410に対し送信する。ここで外部装置410は、コンピュータやワークステーション等である。
外部装置410からUSB I/F部401、セントロI/F部402、ネットワークI/F部403のいずれかを介して受信したプリントコマンドデータはCPU171にて処理される。そして、CPU171は、画像形成部1や図2の入出力ポート173等を用いてプリント動作を実行する、設定やタイミングを生成する。
外部装置410からUSB I/F部401、セントロI/F部402、ネットワークI/F部403のいずれかを介して受信した画像データは、プリントコマンドデータに基づくタイミングに応じて画像メモリ部300に送信される。そして、画像メモリ部300で画像形成部1にて画像形成されるべく、処理される。
図5は、図1における定着装置の外観斜視図である。
図5において、定着ベルト500は、ポリイミド等の耐熱性樹脂材料を無端ベルト状に成型したものである。定着ベルト500は、定着ベルト駆動ローラ501及び発熱体ローラ600によって張架されている。定着ベルト駆動ローラ501は、定着ベルト駆動モータ504によって駆動され、定着ベルト500を回転させる。発熱体ローラ600に関しては図6にて後述する。
加圧ローラ505は、芯金にシリコンゴム等の弾性層を被覆し、更にその表層に離型層としてフッ素コート層を被服している。加圧ローラ505は、加圧ローラ駆動モータ506によって回転させられる。
定着ベルト駆動モータ504と加圧ローラ駆動モータ506は、モータ制御部514、515によって制御される。サーミスタ507、508は、定着ベルト500の表面の端部と中央部の温度を検知する。
サーミスタ507、508は、検知した温度を電気信号として温度調整制御部509、510に送る。温度調整制御部509、510は、定着ベルト500の表面温度が一定温度となるように発熱体ローラ600を制御する。
発熱体ローラ600にはフランジ502が圧入されている。発熱体ローラ600は、発熱体ローラ回転モータ503によって回転する。発熱体ローラ位置制御部513は、フランジ502の回転軸上に取り付けられたセンサフラグ511及び位置検知センサ512によって発熱体ローラ600が所定の位置に移動するのを制御している。
本実施の形態では、発熱体ローラ回転モータ503をステッピングモータとし、位置検知センサ512の入力の変化及びに発熱体ローラ回転モータ503へ出力するパルス数を用いて、発熱体ローラ600を所定の位置に移動させる。
図6は、図5における発熱体ローラの構成図である。
図6において、発熱体ローラ600は、アルミニウムによって構成されており、そこに面状ヒータ602A、602B、602C、602D、602Eが貼り付けられている。面状ヒータ602A、602B、602C、602D、602Eは、コネクタ601を通して電力制御部603A、603B、603C、603D、603Eと接続しており、電力を供給される。
電力制御部603A、603B、603C、603D、603Eは、温度調整制御部509、510によって必要に応じて制御される。また、発熱体ローラ600は、対向する位置にある加圧ローラ505の方向に加圧されており、加圧ローラ505との間で定着ニップを形成している。
次に、本実施の形態における面状ヒータ幅604A、604B、604C、604D、604Eについて説明する。
本実施の形態では、面状ヒータ602A、602B、602C、602D、602Eはそれぞれ異なる幅(幅方向の長さ)で構成されている。これら複数の面状ヒータ602A〜Eは、用紙の搬送方向上流側に向かって幅が広くなるように、それぞれの面状ヒータが隣接して発熱体ローラ600に設けられている。
面状ヒータ602AはA4サイズ幅(297mm+5mm)、面状ヒータ602BはLTRサイズ幅(279mm+5mm)、面状ヒータ602CはB4サイズ幅(257mm+5mm)としている。また、面状ヒータ602DはLGLサイズ幅(216mm+5mm)、面状ヒータ602EはA4Rサイズ幅(210mm+5mm)としている。
ここで、図7に、面状ヒータ602A、602B、602C、602D、602Eを、連続通紙時に200℃に保つための消費電力の関係及びに各面状ヒータを点灯した時の余剰電力を示す。
本実施の形態では、1000Wを所定電力とし、追加で点灯可能な余剰電力は(1000−現在使用している電力)Wとなるように制御している。また、図6において、矢印Nは定着ニップ部を指す。即ち、定着ニップ部に対して上流側(定着ニップ部から遠ざかる方向)に向かうに連れ、面状ヒータ602の幅が広くなる構成となっている。
即ち、発熱体ローラ600は、加圧ローラ505との間の定着ニップ部から遠ざかる方向に向かって幅が広くなる、複数の用紙幅に対応する面状に構成された複数の発熱体(面状ヒータ602)を有することになる。
また、サーミスタ507、508は、発熱体ローラ600の温度を間接的に検知する温度検知手段として機能する。
また、図7の最右列は、追加点灯する際の面状ヒータ602を示しており、使用している面状ヒータ602の次に幅の広い面状ヒータを選択するようにしている。
図8は、図6における面状ヒータの断面図である。
面状ヒータ602において、発熱部801は抵抗体によって構成されている。発熱部801は、電力制御部603より電力が供給されることによって発熱する。絶縁部802、803で発熱部801を挟み込む構成となっている。
図9は、図6の発熱体ローラにおいて、所定温度とヒータ点灯の関係を示す図である。具体的には、所定温度1(第1の所定温度)と所定温度2(第2の所定温度)の各領域で点灯する面状ヒータ602を示す図である。
本実施の形態では、所定温度1を200℃とし、所定温度2は160℃とした。所定温度1以上の領域Aの時は、対象の面状ヒータ及びその上流側の面状ヒータ602を共にオフする。所定温度1未満、所定温度2以上の領域Bの時は、対象の面状ヒータ602のみをオンする。所定温度2未満の領域Cの時は、対象の面状ヒータ602及びその上流側の面状ヒータ602を共にオンする。これによって、対象とする面状ヒータ602だけでは温度を保てない場合であっても熱量を供給することを可能としている。
温度調整制御部509、510は、サーミスタ507、508によって発熱体ローラ600が第2の所定温度以下となったことが検知された場合に、使用している面状ヒータ602よりも幅の広い面状ヒータ602を追加で使用するよう制御する。ここで、幅の広い面状ヒータ602を追加で使用する際は、使用する面状ヒータ602に供給する全電力を所定電力以内とする。
次に、本実施の形態における位置検知センサ512と発熱体ローラ600の位置関係について、図10を用いて説明する。
発熱体ローラ回転モータ503を回転させ、センサフラグ511が位置検知センサ512を遮光した位置が、面状ヒータ602Aが定着ニップ部となる位置である。遮光してから発熱体ローラ回転モータ503へ10パルス出力した位置が、面状ヒータ602Bが定着ニップ部となる位置である。
また、面状ヒータ602Cが定着ニップ部に位置している状況において、面状ヒータ602Eを定着ニップ部に移動させるときは、更に20パルス出力することによって実現する。逆に、面状ヒータ602Aを定着ニップ部に移動させる時は、発熱体ローラ回転モータ503を逆回転の方向に20パルス出力することで実現している。
以上のように、位置検知センサ512の遮光位置からの出力パルスを、発熱体ローラ位置制御部513が管理することによって、任意の面状ヒータ602を定着ニップ部に移動させることを可能としている。
図11は、図2の画像形成装置によって実行される図6の発熱体ローラの初期位置出し処理の手順を示すフローチャートである。また、図12は、図5における発熱体ローラの回転方向を示す図である。
図11の処理は、図2におけるCPU171の制御の下に実行される。
本実施の形態では、図12における矢印Aの方向は正回転、矢印Bの方向は逆回転として、発熱体ローラ回転モータ503を回転させることによって発熱体ローラ600を回転する。
図11において、CPU171は、まず位置検知センサ512をセンサフラグ511が遮光しているかを確認する(S101)。遮光している場合は、CPU171は、位置検知センサ512が透光(センサフラグ511が位置検知センサ512の発光、受光部から外れた状態)するまで発熱体ローラ回転モータ503を正回転させる(S102)。
次に、CPU171は、位置検知センサ512の出力に基づき透光するまで待つ(S103)。ステップS103で透光が確認されたら、CPU171は、発熱体ローラ回転モータ503を停止し(S104)、ステップS105へ移る。ステップS101にて位置検知センサ512が透光している場合も同様にステップS105へ移る。
次に、CPU171は、発熱体ローラ回転モータ503を逆回転開始する(S105)。その後、CPU171は、位置検知センサ512をセンサフラグ511が遮光するのを待つ(S106)。ステップ106で遮光が確認されたら、CPU171は、発熱体ローラ回転モータ503を停止し(S107)、発熱体ローラ600の初期位置出し処理を終了する。
図13は、図2の画像形成装置によって実行される画像形成時の定着制御処理の手順を示すフローチャートである。
図13の処理は、図2におけるCPU171の制御の下に実行される。
図13において、CPU171は、まず発熱体ローラ600の初期位置出しが終了しているかを確認する(S201)。初期位置出しが終了していない場合は、CPU171は、図11の初期位置出し処理を実施する(S202)。
次に、ステップS201で初期位置出しが終了したと判断された場合は、CPU171は、用紙サイズ(転写材P)の取得を行う(S203)。用紙サイズは、外部I/F処理部400より通知される処理データに含まれている。そして、CPU171は、用紙サイズに該当した面状ヒータ602が定着ニップ部に位置しているかを確認する(S204)。
用紙サイズとそれに対応する面状ヒータの関係は図14に示す。該当する面状ヒータ602が定着ニップ部に既に移動している場合は、ステップS210へ進む。異なる面状ヒータ602が定着ニップ部に移動している場合は、CPU171は、一旦画像形成を禁止する(S205)。
次に、CPU171は、図10に基づいて、該当する面状ヒータ602を移動するために必要な発熱体ローラ回転モータ503の出力パルス数を取得する(S206)。そして、CPU171は、ステップS206にて取得したパルス数分だけ発熱体ローラ回転モータ503の駆動を開始する(S207)。次に、所定パルスを出力するまで待ち(S208)、所定パルスを出力したことを確認した後に、発熱体ローラ回転モータ503の駆動を停止する(S209)。
次に、CPU171は、該当する面状ヒータ602の出力電力を図7に基づいて決定し(S210)、温調(温度調整)処理を行い(S211)、画像形成を許可する(S212)。
そして、CPU171は、全画像形成が終了したかを確認し(S213)、終了していない場合はステップS203へ戻る。画像形成が終了したと判断された場合は、発熱体ローラ600の初期位置出し処理を実行し(S214)、本処理を終了する。
図15は、図13のステップS211で実行される温調処理の手順を示すフローチャートである。
図15において、CPU171は、まず現在の温度が所定温度1(図9参照)未満か否かを判断する(S301)。現在の温度が所定温度1未満の場合は、CPU171は、現在の温度が所定温度2(図9参照)未満か否かを判断する(S302)。
現在の温度が所定温度2未満の場合は、CPU171は、現在対象としている面状ヒータ602よりも搬送方向に対して上流側に面状ヒータ602が存在するかどうかを確認し(S303)、存在しない場合は、ステップS306へ進む。上流側に面状ヒータ602が存在する場合は、CPU171は、図7に基づいて、追加で点灯する面状ヒータ602及び追加電力を設定する(S304)。
そして、CPU171は、追加した面状ヒータ602の点灯を開始する(S305)。次に、CPU171は、図7に基づいて対象とする面状ヒータ602の出力電力を設定し(S306)、当該面状ヒータ602の点灯を開始し(S307)、ステップS301に戻る。
ステップS302にて、現在温度が所定温度2以上と判断された場合は、CPU171は、図7に基づいて、対象とする面状ヒータ602の出力電力を設定し(S308)、当該面状ヒータ602の点灯を開始する(S307)。次に、CPU171は、点灯する必要の無い追加面状ヒータ602の出力を停止する(S310)。
ステップS301にて、現在温度が所定温度1以上であると判断された場合は、対象とする面状ヒータ602の出力を停止するとともに(S311)、追加面状ヒータ602の出力を停止する(S312)。
以上のように、本発明によって、ユーザの用紙設定ミスや様々な環境下において所望する定着温度が得られない場合に、上流側の面状ヒータ602を追加で点灯することによって、定着温度低下によるダウンタイムを削減することを可能とする。
505 加圧ローラ
507、508 サーミスタ
509、510 温度調整制御部
600 発熱体ローラ
602 面状ヒータ
N 定着ニップ部
507、508 サーミスタ
509、510 温度調整制御部
600 発熱体ローラ
602 面状ヒータ
N 定着ニップ部
Claims (5)
- 加圧ローラと、
前記加圧ローラとの間で定着ニップ部を形成し、複数の用紙幅に対応する複数の発熱体を有する発熱体ローラと、
前記発熱体ローラの温度を検知する温度検知手段と、
前記複数の発熱体のうちの1つの発熱体を使用している際に、前記温度検知手段によって前記発熱体ローラが所定温度以下となったことが検知された場合に、使用している前記発熱体よりも幅の広い前記発熱体を追加で使用するよう制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする定着装置。 - 前記複数の発熱体は、用紙の搬送方向上流側に向かって幅が広くなるように、それぞれの発熱体が隣接して前記発熱体ローラに設けられていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 幅の広い前記発熱体は、使用している前記発熱体と幅方向の長さが最も差の少ない前記発熱体であることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 幅の広い前記発熱体を追加で使用する際は、使用する前記発熱体に供給する全電力を所定電力以内とすることを特徴とする請求項1または2記載の定着装置。
- 請求項1記載の定着装置を搭載する画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008031860A JP2009192713A (ja) | 2008-02-13 | 2008-02-13 | 定着装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008031860A JP2009192713A (ja) | 2008-02-13 | 2008-02-13 | 定着装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009192713A true JP2009192713A (ja) | 2009-08-27 |
Family
ID=41074803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008031860A Pending JP2009192713A (ja) | 2008-02-13 | 2008-02-13 | 定着装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009192713A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102467049A (zh) * | 2010-11-11 | 2012-05-23 | 佳能株式会社 | 定影设备 |
-
2008
- 2008-02-13 JP JP2008031860A patent/JP2009192713A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102467049A (zh) * | 2010-11-11 | 2012-05-23 | 佳能株式会社 | 定影设备 |
US8712268B2 (en) | 2010-11-11 | 2014-04-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Fixing apparatus |
CN102467049B (zh) * | 2010-11-11 | 2014-10-22 | 佳能株式会社 | 定影设备 |
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