JP4539734B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関し、詳細には被検知体の有無又は移動を検知するための検知素子を備えた画像形成装置に関する。
特許文献1に従来の画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、筐体と、筐体内の空気を流通させるために設けられたダクトと、ダクトの内部に配置され、被検知体の有無を検知する検知素子とを備える。
より詳しくは、この画像形成装置は、記録シートを搬送経路に沿って搬送し、筐体の外部に排出する搬送手段と、搬送経路の途中の記録シートに画像を形成する画像形成ユニットとを筐体内に備えている。
ダクトは、画像形成ユニットより手前側の搬送経路上に配置されており、搬送経路に沿って搬送される記録シートの一面側に配置された吸気ダクトと、搬送経路に沿って搬送される記録シートの他面に当接して、記録シートを案内する案内ガイドと、搬送経路に沿って搬送される記録シートの他面側に配置された排気ダクトとを有して構成されている。吸気ダクトは、筐体内の空気を吸気穴から吸気して、排気ダクト側に案内し、排気ダクトは、吸気ダクトより案内される空気を排気穴から排出するようになっている。
検知素子は、吸気ダクトの内部に設けられた光学センサであり、搬送経路に向けて発光する発光素子と、発光素子が発光した光が搬送経路上に存在する被検知体に当たって反射する場合に、その反射光を受光する受光素子とを有して構成されている。この検知素子は、吸気ダクトと排気ダクトとの間に、すなわち、画像形成ユニットより手前側の搬送経路上に、被検知体の一例としての記録シートが存在するか否かを検知するようになっている。
このような構成である従来の画像形成装置では、搬送経路に沿って搬送される記録シートが吸気ダクトと排気ダクトとの間を通過する際、吸気ダクトから排気ダクトに案内される空気により、記録シートが案内ガイドに押し当てられる。このため、検知素子と記録シートの一面との間隔がばらつき難くなっている。また、この画像形成装置では、吸気ダクトの内部を流通する空気により、検知素子に付着する紙粉等の異物が除去され易い。
そして、この画像形成装置は、検知素子が吸気ダクトの内部を流通する空気に曝されるので、検知素子の昇温を抑制することができ、検知素子の検知性能を確実に発揮させることができる。その結果、この画像形成装置は、被検知体の検出精度を向上させることが可能となっている。
特開2003−226446号公報
しかし、上記従来の画像形成装置では、被検知体の一例としての記録シートと検知素子との位置関係を接近させた状態とする必要があるとともに、検知素子を内部に位置させるようにダクトを設けなければならない。このため、被検知体や検知素子の周囲に本来配置しなければならない他の構成部材を遠ざけなければならず、レイアウト設定の自由度が低くなってしまう。このため、従来の画像形成装置では、内部スペースを効率的に利用することができない。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、被検知体の検知精度を向上させつつ、内部スペースを効率的に利用することができる画像形成装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の画像形成装置は、筐体と、前記筐体内の空気を流通させるために設けられたダクトと、前記ダクトの外部に配置され、被検知体の有無又は移動に応じて変位する検知部と、前記ダクトの内部において変位可能な作動部と、前記ダクトの内部に配置され、前記作動部の変位を検知する検知素子と、前記ダクトに形成された開口を通して、前記検知部の変位を前記作動部へ伝達する伝達部とを備え
前記伝達部は、前記ダクトの開口に挿通され、前記検知部と前記作動部とを連結する連結部材であり、
前記検知素子は、発光素子と受光素子とから構成され、
前記作動部は、前記発光素子から前記受光素子に向かって照射される光を通過させ、又は遮断するために前記ダクトの内部に揺動可能に設けられた遮断部材であり、
前記ダクトは、空気を吸い込むための吸気部と、空気を外部に排出するための排気部と、前記吸気部が位置する第1室と、前記検知素子及び前記作動部が位置する第2室とを有し、
前記第1室と前記第2室とを通気しつつ、前記第1室から前記第2室への異物の移動を防止する防止部材を備え、
前記ダクトは、第1内周面と、前記第1内周面よりも前記ダクトの内部側に位置する第2内周面とを有し、
前記吸気部は、前記第1内周面に設けられ、
前記開口は、前記第2内周面に設けられ、
前記第1内周面は、前記ダクトの底面であり、
前記第2内周面は、前記第1内周面よりも鉛直方向上側に位置する前記ダクトの底面であることを特徴とする(請求項1)。
このような構成である本発明の画像形成装置では、検知素子がダクトの内部を流通する空気に曝されるので、検知素子の昇温を抑制することができる。また、この画像形成装置では、検知素子がダクトの内部を流通する空気に曝されることにより、検知素子に塵、紙粉又は現像剤等の異物(以下、単に「異物」と呼ぶ。)が付着することを抑制することができるとともに、検知素子に異物が付着したとしても除去し易い。このため、この画像形成装置は、検知素子の検知性能を確実に発揮させることができ、その結果として、被検知体の検出精度を向上させることができる。ここで、検知素子の昇温とは、検知素子の自己発熱による昇温、又は外部からの加熱による昇温の少なくとも一方を指す。
さらに、この画像形成装置では、被検知体と検知素子との間に、検知部と作動部と伝達部とが介在している。そして、検知部は、ダクトの外部に配置され、伝達部は、ダクトに形成された開口を通して、検知部の変位を作動部へ伝達するようになっている。このため、この画像形成装置では、被検知体に対して検知素子及びダクトを離して配置したい場合や、双方の間に他の構成部材を配置しなければならない場合でも、検知部及び伝達部の寸法や形状を適宜決めることにより、検知素子の検知性能を確実に発揮させることができる。このように、この画像形成装置は、構成部材のレイアウト設計の自由度を高くすることができるので、内部スペースを効率的に利用することができる
したがって、本発明の画像形成装置は、被検知体の検知精度を向上させつつ、内部スペースを効率的に利用することができる。
ダクトは、筐体内の空気を流通させるものであれば、どのような構成でもかまわない。例えば、ダクトは、筐体内に設けられていてもよいし、筐体外に設けられていてもよい。ダクトの具体例としては、筐体内から空気をダクトの内部に吸気し、筐体外に排出するもの、筐体外から空気をダクトの内部に吸気し、筐体内の特定の領域に排出するもの、筐体内の特定の領域から空気をダクトの内部に吸気し、筐体内の他の特定の領域に排出するもの等が挙げられる。また、ダクトの内部において空気が案内される方向は、常に一方向に限定されていてもよいし、逆方向に切り替わるようになっていてもよい。
被検知体の具体例としては、用紙やOHPシート等の記録シートの他、筐体の蓋や扉、筐体に着脱可能に設けられた給紙トレイ、トナーカートリッジ、定着ユニット等、揺動して記録シートの搬送方向を切り替えるガイド部材等が挙げられる。
作動部は、ダクトの内部において変位可能なものであればどのような構成でもかまわない。例えば、作動部は、製品出荷時にはダクトの外部に配置され、被検知体の検知時には開口を通してダクトの内部に入り込む構成であってもよい。
作動部の変位を検知する検知素子としては、「フォトインタラプタ」が小型、低コスト及び高信頼性であることから採用される。フォトインタラプタとは、発光素子と、発光素子に対面して配設され、発光素子から照射された光を受光する受光素子とからなり、受光素子の受光が遮断されたか否かで、物体の変位や有無を検知するものである。
伝達部は、開口を通して、検知部の変位を作動部へ伝達するものであればどのような構成でもかまわない。例えば、伝達部は、検知部及び作動部とともに一体成形されたものであってもよく、別部材である検知部及び作動部と組み合わされて、一体に構成されていてもよい。さらに、伝達部は、別体である検知部及び作動部の一方に一体成形されていてもよい。また、伝達部は、別体である検知部と作動部とを1又は複数の別部材により連結するリンク機構であってもよい。
本発明の画像形成装置において、伝達部は、ダクトの開口に挿通され、検知部と作動部とを連結する連結部材である。
このような具体的構成により、この画像形成装置は、本発明の作用効果を確実に奏することができる。
本発明の画像形成装置において、検知素子は、発光素子と受光素子とから構成される。
この場合、発光素子及び受光素子がダクトの内部を流通する空気に曝されるので、発光素子又は受光素子が発光又は受光する際に生ずる熱が除熱され易くなる。また、発光素子及び受光素子に異物が付着することを抑制することができるとともに、発光素子及び受光素子に異物が付着したとしても除去され易い。このため、この画像形成装置は、異物の付着により性能低下が顕著に生じ易い発光素子及び受光素子の検知性能を確実に発揮させることができる。
本発明の画像形成装置において、作動部は、発光素子から受光素子に向かって照射される光を通過させ、又は遮断するために前記ダクトの内部に揺動可能に設けられた遮断部材である。
この場合、検知素子は上述のフォトインタラプタであり、小型、低コスト及び高性能なものである。このような具体的構成であるこの画像形成装置は、本発明の作用効果を確実に享受することができる。
本発明の画像形成装置において、ダクトは、空気を吸い込むための吸気部と、空気を外部に排出するための排気部とを有する。
この場合、ダクトの内部を流通する空気は、吸気部から排気部に向けて一方向に流通するので、異物がダクトの内部で滞留し難くなる。このため、この画像形成装置では、検知素子に異物が付着することを確実に抑制することができる。
本発明の画像形成装置において、ダクトは、吸気部が位置する第1室と、検知素子及び作動部が位置する第2室とを有し、第1室と第2室とを通気しつつ、第1室から第2室への異物の移動を防止する防止部材を備える。
この場合、防止部材により、検知素子及び作動部が位置する第2室への異物の移動を防止することができる。このため、この画像形成装置では、検知素子に異物が付着することを一層確実に抑制することができる。
本発明の画像形成装置において、ダクトは、第1内周面と、第1内周面よりもダクトの内部側に位置する第2内周面とを有し、吸気部は第1内周面に設けられ、開口は第2内周面に設けられる。
本発明の画像形成装置において、第1内周面はダクトの底面であり、第2内周面は第1内周面よりも鉛直方向上側に位置するダクトの底面である。
この場合、異物は鉛直方向下側に沈降・堆積し易いことから、第1内周面側の吸気部から、鉛直方向上側に位置する第2内周面側の開口への異物の移動を確実に抑制することができる。このため、この画像形成装置は、開口からダクトの外部に異物が洩れ出すことを確実に抑制できる。
本発明の画像形成装置は、吸気部から空気を吸い込み排気部から排出する際、自然に通気させるように、すなわち、通気ファン等による強制通気を行わないように、してもよい。
本発明の画像形成装置は、筐体と、
前記筐体内の空気を流通させるために設けられたダクトと、
前記ダクトの外部に配置され、被検知体の有無又は移動に応じて変位する検知部と、
前記ダクトの内部において変位可能な作動部と、
前記ダクトの内部に配置され、前記作動部の変位を検知する検知素子と、
前記ダクトに形成された開口を通して、前記検知部の変位を前記作動部へ伝達する伝達部とを備え、
前記伝達部は、前記ダクトの開口に挿通され、前記検知部と前記作動部とを連結する連結部材であり、
前記検知素子は、発光素子と受光素子とから構成され、
前記作動部は、前記発光素子から前記受光素子に向かって照射される光を通過させ、又は遮断するために前記ダクトの内部に揺動可能に設けられた遮断部材であり、
前記ダクトは、空気を吸い込むための吸気部と、空気を外部に排出するための排気部と、前記吸気部が位置する第1室と、前記検知素子及び前記作動部が位置する第2室とを有し、
前記第1室と前記第2室とを通気しつつ、前記第1室から前記第2室への異物の移動を防止する防止部材を備え、
前記検知素子は、前記ダクトに沿って空気が流れる方向である空気案内方向において、前記開口よりも、上流側に配置されていることを特徴とする(請求項2)。
この場合、ダクトの外部から開口を介してダクトの内部に異物を含む空気が流入したとしても、検知素子が異物を含む空気に曝され難くなる。このため、この画像形成装置は、検知素子に異物が付着することを抑制でき、その結果、本発明の作用効果を確実に奏することができる。
本発明の画像形成装置は、筐体と、
前記筐体内の空気を流通させるために設けられたダクトと、
前記ダクトの外部に配置され、被検知体の有無又は移動に応じて変位する検知部と、
前記ダクトの内部において変位可能な作動部と、
前記ダクトの内部に配置され、前記作動部の変位を検知する検知素子と、
前記ダクトに形成された開口を通して、前記検知部の変位を前記作動部へ伝達する伝達部とを備え、
前記伝達部は、前記ダクトの開口に挿通され、前記検知部と前記作動部とを連結する連結部材であり、
前記検知素子は、発光素子と受光素子とから構成され、
前記作動部は、前記発光素子から前記受光素子に向かって照射される光を通過させ、又は遮断するために前記ダクトの内部に揺動可能に設けられた遮断部材であり、
前記ダクトは、空気を吸い込むための吸気部と、空気を外部に排出するための排気部と、前記吸気部が位置する第1室と、前記検知素子及び前記作動部が位置する第2室とを有し、
前記第1室と前記第2室とを通気しつつ、前記第1室から前記第2室への異物の移動を防止する防止部材を備え、
前記検知素子は、前記開口の配置位置を基準として、前記排気部の配置位置と反対側の位置に配置されることを特徴とする(請求項3)。
この場合、異物を含む空気が開口からダクトの内部に進入して排気部から外部に排出されるとしても、異物を含む空気に検知素子が曝され難くなる。このため、この画像形成装置は、検知素子に異物が付着することを抑制でき、その結果、本発明の作用効果を確実に奏することができる。
以下、図面に基づき、本発明を電子写真方式の画像形成装置、いわゆるレーザプリンタに具体化した実施例を説明する。
1.レーザプリンタの構成
図1に示すように、実施例のレーザプリンタ1は、紙面の上側を重力方向上方側として設置され、通常、紙面右側を前側として使用される。ここで、図1において、前後方向及び上下方向を図中に示すように規定するとともに、紙面手前側を右側として規定し、紙面奥側を左側として規定する。そして、図2〜図11に示す前後、左右及び上下の各方向は、全て図1において規定する各方向に対応させて表示する。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、略直方体形状の筐体9と、搬送手段2と、画像形成ユニット3と、定着ユニット6とを備えている。また、レーザプリンタ1は、詳細を後述するが、ダクト7と、センサ8とを備えている。以下、搬送手段2、画像形成ユニット3、定着ユニット6の構成及び画像形成動作について先に説明した上で、ダクト7及びセンサ8について詳しく説明する。
1.1 搬送手段
搬送手段2は、筐体9内の下方に収納される用紙やOHPシート等の記録シートPを図1において二点鎖線で示す搬送経路に沿って搬送し、筐体9外の上面に排出するものである。搬送手段2は、ピックアップローラ、分離パッド、搬送ベルト、排出ローラ等を有して構成されているが、これらは周知の構成であるので説明は省略する。
1.2 画像形成ユニット
画像形成ユニット3は、搬送手段2によって搬送されてくる記録シートPに現像剤を転写するものであり、本実施例では電子写真方式の画像形成方法を採用している。画像形成ユニット3は、筐体9内の上方に配設されたスキャナ部4と、筐体9内の中央において、記録シートPの搬送方向に沿って直列に配置された4個の現像カートリッジ5とを有している。各現像カートリッジ5は、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4色の現像剤(トナー)にそれぞれ対応しており、カラー印刷することが可能となっている。画像形成ユニット3を構成するスキャナ部4、現像カートリッジ5等は、周知の構成であるので説明は省略する。また、本発明の画像形成装置は、レーザプリンタに限定されるものでなく、各種の画像形成方法を採用する画像形成装置に適用可能である。
1.3 定着ユニット
定着ユニット6は、現像剤が転写された記録シートPを加熱押圧して、記録シートPに現像剤を定着させるものであり、筐体9内において、画像形成ユニット3より後方に配設されている。定着ユニット6は、図2に拡大して示すように、定着ユニットフレーム部材10、加熱ローラ11、押圧ローラ12等を有して構成されている。
定着ユニットフレーム部材10は、図3に示すように、左右一対のサイドフレーム10A、10Bと、これらの両サイドフレーム10A、10Bを連結するように左右方向に延在するメインフレーム10Cとを有して構成されている。メインフレーム10Cの後面は、記録シートPの搬送経路に沿って上方に向けて湾曲する形状とされている。
定着ユニット6は、図1に矢線A、Bで示すように、筐体9の内壁面後方に固定された定着ユニット支持フレーム(図示しない)に対して着脱可能に設けられている。具体的には、定着ユニット6を筐体9に取り付ける際、矢線Aで示すように、定着ユニット6を筐体9の後方から前方へスライドさせると、サイドフレーム10A、10Bが定着ユニット支持フレーム(図示しない)に嵌合する。他方、定着ユニット6を筐体9から取り外す際は、矢線Bで示すように、定着ユニット6を後方へスライドさせると、サイドフレーム10A、10Bが定着ユニット支持フレーム(図示しない)に対して嵌合しなくなる。なお、筐体9の後面に設けられたリヤカバー9Aを開くことにより、定着ユニット6の着脱を妨げないようになっている。また、図1〜図3に示すように、筐体9内において定着ユニット6の上方に固定されたダクト7も、後述する通り、定着ユニット6の着脱を妨げないようになっている。
加熱ローラ11は、図1及び図2に示すように、記録シートPの画像形成面側に配設された円筒状の回転体である。加熱ローラ11は、中空内に配置されたハロゲンランプヒータ(図示しない)により加熱されるとともに、モータを備えた駆動手段(図示しない)により、搬送経路に沿う方向に回転駆動されるようになっている。加熱ローラ11は、金属製の円筒状をなす芯金と、芯金の外周に固着した円筒状の弾性部材と、弾性部材の表面に形成された離型層とを備えた周知形態のものであるので、説明は省略する。
押圧ローラ12は、図1〜図3に示すように、記録シートPの画像形成面の反対側において、加熱ローラ11に対向するように、すなわち、加熱ローラ11に対して下方から押し付られるように配設された円柱状の回転体である。押圧ローラ12は、サイドフレーム10A、10Bに両端を回転自由に支持されている。このため、加熱ローラ11が回転すると、押圧ローラ12は、加熱ローラ11と逆方向に従動回転するようになっている。押圧ローラ12は、金属製の支持軸の外周に耐熱ゴム製の筒状部材が一体化された周知形態のものであるので、説明は省略する。
1.4 画像形成動作の概略
このような構成である実施例のレーザプリンタ1では、図1に示すように、画像形成動作が開始されると、搬送手段2により記録シートPが画像形成ユニット3に搬送される。画像形成ユニット3においては、画像形成用データに基づいて各現像カートリッジ5の感光体の表面が帯電器により一様に正帯電され、スキャナ部4から照射されるレーザビームにより露光され、その結果、感光体の表面に静電潜像が形成される。次いで、正帯電されている現像剤が静電潜像に供給される。これにより、感光体の静電潜像が現像剤像として可視像化される。その後、現像剤像が記録シートPに転写され、記録シートPが定着ユニット6に搬送される。定着ユニット6では、現像剤が加熱ローラ11及び押圧ローラ12により加熱押圧されて溶融し、記録シートPに定着する。この後、記録シートPが筐体1の外側上面に排出される。
レーザプリンタ1は、筐体9内の空気を吸気して、筐体9外に案内して排気するダクト7を備えている。また、このレーザプリンタ1では、定着ユニット6において、記録シートPが搬送経路上で詰まったり、溶融した現像剤が粘着することにより加熱ローラ11に記録シートPが巻き付いたりする不具合が稀に発生し得る。このため、このレーザプリンタ1は、定着ユニット6の後方において記録シートPの有無を検知するセンサ8を備えており、このセンサ8の検知結果や他の制御情報に基づいて、上述の不具合が発生したか否かを判断するようになっている。なお、センサ8は、本実施例では、記録シートPの有無を検知するものであるが、これに限定されず、記録シートPの通過(移動)を検知するものであってもよい。以下、ダクト7及びセンサ8について詳しく説明する。
2.ダクト
ダクト7は、図1に示すように、筐体9内において、画像形成ユニット3の後方、かつ定着ユニット6の上方に固定されている。ダクト7は、図2〜図4に示すように、段付板形状をなし、左右方向に細長く延在する底壁部20と、逆「U」字断面形状をなし、底壁部20を上から覆うことにより、左右方向に細長い内部空間を形成する上壁部29とを有して構成されている。
底壁部20は、図5及び図6に示すように、前方側で左右方向に細長く延在する第1内周面21と、第1内周面21の後方に隣接して左右方向に延在する第2内周面22とに区画されている。
第1内周面21の中央及び左側には、矩形穴状の吸気部21A、21Bが貫設されている。吸気部21A、21Bは、ダクト7内に筐体9内の空気を吸い込むためのものである。吸気部21A、21Bの下方には、フィルタF11、F12が装着され、吸気部21A、21Bの上方には、フィルタF21、F22が装着されている。フィルタF11、F12は、いわゆるトナーフィルターであり、筐体9内において、記録シートPや画像形成ユニット3等から発生する塵、紙粉又は現像剤等の異物(以下、単に「異物」と呼ぶ。)がダクト7の内部に進入しないように濾過するためのものである。フィルタF21、F22は、いわゆるオゾンフィルターであり、筐体9内において、画像形成ユニット3の帯電器等により発生するオゾンがダクト7の内部に進入しないように除去するためのものである。なお、第1内周面21の右側は底面部21Cにより閉塞されている。
図2に示すように、第1内周面21と上壁部29とにより囲まれた空間が、吸気部21A、21Bが位置する第1室7Aである。第1室7Aの左右両側面は、第1内周面21及び上壁部29により閉塞されている。
図2に示すように、第1内周面21及び第2内周面22はダクト7の底面であり、第2内周面22は、第1内周面21よりも鉛直方向上側に位置している。第2内周面22と上壁部29とにより囲まれた空間が、第2室7Bである。第2室7Bには、後述する検知素子80、遮断部材70及び回動軸62が位置している。第2室7Bの右側面は、第2内周面22及び上壁部29により閉塞されている。他方、第2室7Bの左側面は、図3及び図4に示すように、開放されており、筐体9内の空気を外部に排出するための排気部22Aとされている。排気部22Aは、図5及び図6に示すように、筐体9の左側内壁面に設けられた通気ファン19に対面している。通気ファン19の回転軸心は左右方向と平行とされている。このため、通気ファン19は、図示しない駆動手段に回転駆動されることにより、第2室7B内の空気を右側から左側に強制的に吸い寄せて、筐体9外に排出するようになっている。
第1室7Aと第2室7Bとの間には、図2及び図5に示すように、下方から上方に向けて衝立状に凸設された隔壁18が形成されている。隔壁18は、上壁部29との間に隙間を有しつつ、左右方向に長く延在している。隔壁18がこのように形成されているのは、異物が鉛直方向下側に沈降・堆積し易いからである。この隔壁18が、第1室7Aと第2室7Bとを通気しつつ仕切ることにより、第1室7Aから第2室7Bへの異物の移動を防止する防止部材に相当する。なお、隔壁18は、右側端部が他の部分よりも高くされているが、これは、その近傍に位置する後述の検知素子80及び遮断部材70等への異物の移動を確実に防止するためである。
図4及び図5に示すように、第2内周面22の左右方向中央には、前後方向に細長い矩形状の開口28が貫設されている。また、開口28は、吸気部21A、21Bに対して後方に離れるように配置されている。なお、開口28には、後述する連結部材60が挿通されるようになっている。
このような構成であるダクト7では、通気ファン19が回転駆動されると、筐体9内の空気が吸気部21A、21Bから第1室7Aを介して、第2室7Bに吸い込まれる。その後、吸い込まれた空気は、左右方向に延在する第2室7Bに沿うように案内されて、排気部22Aから筐体9の外部に排出される。ここで、第2室7B内の空気が案内される方向を、空気案内方向C(図5及び図6中、一点鎖線で示す。)と呼ぶこととする。この際、フィルタF1、F2により筐体9内の異物が濾過されるので、ダクト7内に異物が進入することを抑制している。また、フィルタF1、F2で異物を濾過しきれず、第1室7A内に吸い込まれた異物があったとしても、第1内周面21と第2内周面22との高低差及び隔壁18により、異物の第2室7Bへの移動を確実に防止している。
3.センサ
センサ8は、図1及び図2に示すように、定着ユニット6の後方において被検知体の一例としての記録シートPの有無を検知するものであり、記録シートPの搬送経路において、定着ユニット6の加熱ローラ11の下流側に位置している。センサ8は、図2〜図9に示すように、扇型揺動部材50と、検知素子80と、遮断部材70と、連結部材60とを有して構成されている。以下、各構成要素について詳述する。
3.1 扇型揺動部材
扇型揺動部材50は、図2及び図3に示すように、定着ユニット6の後面側において、左右方向の中央に設けられている。扇型揺動部材50は、図7及び図8に拡大して示すように、扇型形状の扇型部51と、扇型部51の円弧の中心軸を軸心として延在する軸部52と、検知部51Aと、第1伝達部51Bとを有している。
軸部52は、定着ユニット6のメインフレーム10Cの後面側内部において、加熱ローラ11及び押圧ローラ12と平行な軸心回りで回動可能に支持されている。扇型部51は、円弧が軸部52よりも後方に位置する状態となっている。
検知部51Aは、扇型部51において、軸部52側から扇型部51の円弧の下端側に向かって直線状に延びる辺である。検知部51Aは、図2に示すように、メインフレーム10Cの後面側から記録シートPの搬送経路を遮るように後方に突出している。このため、記録シートPが加熱ローラ11の下流に搬送されると、検知部51Aは、記録シートPに接触して、図9に示すように、軸部52回りで揺動して上方に変位する。その後、記録シートPがさらに下流側に搬送されて検知部51Aから離れると、検知部51Aは、自重により元の位置に復帰する。本実施形態では、扇型部51の自重により、検知部51Aが図9に示す位置から図8に示す元の位置まで復帰するように、検知部51Aを含む扇型部51の形状が決められている。
第1伝達部51Bは、扇型部51において、軸部52側から扇型部51の円弧の上端側に向かって直線状に延びる辺であり、定着ユニット6の上方に位置するダクト7の開口28の後端側に位置している。そして、図9に示すように、検知部51Aが上方に揺動すれば、第1伝達部51Bは、軸部52回りで検知部51Aと一体に揺動して前方に変位するようになっている。
3.2 検知素子
検知素子80は、図5及び図6に示すように、ダクト7の第2室7B内において、第2内周面22の右側端部に配設されている。検知素子80は、一般的なフォトインタラプタであり、発光素子81と、発光素子81に対面して配設され、発光素子81から照射された光を受光する受光素子82とからなっている。検知素子80は、後述する作動部の一例としての遮断部材70により、受光素子82の受光が遮断されたか否かで、記録シートPの有無を検知するようになっている。
3.3 遮断部材
遮断部材70は、図5〜図8に示すように、ダクト7の第2室7B内において、第2内周面22の右側端部に配設された板状部材である。遮断部材70は、図8に詳しく示すように、通常は、遮断部材70に並列して設けられた後述のストッパ62Dが、底壁部20の第2内周面22から凸設された当て止め部22Dに上方から当接することにより、発光素子81と受光素子82との間に止まった状態となっている。この場合、遮断部材70は、発光素子81から受光素子82に照射される光を遮断する。
遮断部材70は、図9に示すように、検知部51Aが変位すると、第1伝達部51B及び後述の連結部材60によりその変位が伝達されて、前端側が上方に揺動するようになっている。遮断部材70の前端が上方に揺動すると、発光素子81から受光素子82に照射される光は遮断されなくなり、受光素子82がその光を受光する。この遮断部材70がダクト7の内部において変位可能な作動部に相当する。
3.4 連結部材
連結部材60は、図5〜図8に示すように、回動軸62と、第2伝達部61とを有して構成されている。
回動軸62は、左右方向に細長い円柱軸体であり、ダクト7の第2室7B内に設けられている。回動軸62は、底壁部20の第2内周面22上において左右方向に離れて凸設された2つの軸受部22E、22Fにより回転可能に支持されている。回動軸62の左端側は、第2内周面22の左右方向中央に貫設された開口28の上方に位置している。他方、回動軸62の右端側は、第2内周面22の右側端部に位置しており、上述の遮断部材70が一体に形成されている。すなわち、回動軸62は、図5及び図6に示すように、空気案内方向Cの上流側から下流側へ向けて延びるように、すなわち、空気案内方向Cに平行に延在するように配置されている。ここで、本実施形態においては、空気案内方向Cは、通気ファン19の軸方向に相当する。
回動軸62は、遮断部材70と右側の軸受部22Fとの間で前方に突出するストッパ62Dを一体に有している。ストッパ62Dは、図8に示すように、上述の当て止め部22Dに当接して、遮断部材70の揺動範囲の一端側を規制している。
第2伝達部61は、図7及び図8に詳しく示すように、回動軸62の左端側に連結され、開口28を挿通して、下方に突出するものである。
第2伝達部61の上端側には、図8及び図9に示すように軸部61Aが形成されている。軸部61Aは、回動軸62の左端側から下方に突設された軸受部62Aに揺動可能に支持されている。軸部61Aの軸線は、軸部52及び回動軸62の軸線と平行とされている。一方、第2伝達部61の下端側は、第1伝達部51Bの前方に位置しており、軸部61A回りで揺動して前後方向に変位するようになっている。
図8及び図9に示すように、回動軸62には付勢バネ69が装着されている。付勢バネ69の一端は、回動軸62から前方に突設された係止部69Aに係止され、付勢バネ69の他端は、底壁部20の一部が切り欠かれることにより形成された係止部69Bに係止されている。そして、付勢バネ69は、第2伝達部61の下端側を後方に揺動させる方向、言い換えれば、遮断部材70の前端側を下方に揺動させる方向に回動軸62を付勢している。また、通常では、回動軸62の左端側と、第2伝達部61の上端側とは、回動軸62の軸心より前方に形成された規制面61B、62B同士が当接して、当て止まっている。このため、図9に示すように、第2伝達部61の下端側が前方に揺動する場合には、回動軸62も規制面61B、62Bを介して一緒に揺動するようになっている。他方、詳細は後述するが、図10に示すように、第2伝達部61の下端側が後方に揺動する場合には、規制面61B、62Bが離反するので、回動軸62は、第2伝達部61と一緒に揺動することはない。
4.センサの検知動作
このような構成であるセンサ8は、レーザプリンタ1が画像形成動作を行う際、記録シートPが搬送経路上で詰まったり、記録シートPが加熱ローラ11に巻き付いたりするという不具合が発生することなく、正常に定着ユニット6の後方に搬送されると、検知部51Aが図9に示すように、記録シートPに接触して、上方に変位する。そうすると、第1伝達部51Bが図8に示す位置から前方に変位して、第2伝達部61の下端側を係合して前方に押す。このため、第2伝達部61の下端側が回動軸62回りで前方に揺動し、回動軸62の右側端の遮断部材70に検知部51Aの変位が伝達されて、遮断部材70の前端側が上方に揺動する。検知部51Aが所定の位置まで上方に変位すると、第2伝達部61の下端部は、図9に示すように、扇型51の円弧上外周端に乗り上げる。これにより、遮断部材70は、所定の上方位置に保持される。その結果、図示しない制御部は、検知素子80が遮断部材70の変位を検知したという検知結果を取得する。
その後、記録シートPがさらに下流に搬送されて、検知部51Aに接触しなくなると、検知部51Aは、扇型部51の自重により図8に示す元の位置に戻る。このため、第1伝達部51B、第2伝達部61、回動軸62を介して遮断部材70に検知部51Aの変位が伝達され、遮断部材70が元の位置に復帰する。その結果、図示しない制御部は、検知素子80が遮断部材70の元の位置への復帰を検知したという検知結果を取得する。
一方、レーザプリンタ1が画像形成動作を行う際に上述の不具合が生じると、検知部51Aよりも上流側に配置された図示しないセンサにより記録シートPの通過が検知されてから所定の時間を経過しても、検知部51Aは変位しないので、検知素子80も遮断部材70の変位を検知しない。この場合、図示しない制御部は、検知素子80が遮断部材70の変位を検知してないという検知結果を取得する。
こうして、このレーザプリンタ1では、図示しない制御部が上述の検知素子80の検知結果や他の制御情報に基づいて、記録シートPが搬送経路上で詰まったり、加熱ローラ11に記録シートPが巻き付く不具合が発生したか否かを判断することが可能となっている。
5.定着ユニットの着脱のときの連結部材の動作
定着ユニット6は、筐体9に対して着脱可能に構成されている。このため、連結部材60は、下記の通り、定着ユニット6の着脱を妨げないようになっている。
図10に示すように、定着ユニット6を筐体9から取り外す場合には、メインフレーム10Cの上面に凸設された台形部10Dが第2伝達部61の下端側に当接して、第2伝達部61の下端側を後方に揺動させる。この場合には、上述の規制面61B、62Bが互いに離反するので、回動軸62は、第2伝達部61と一緒に揺動することはない。このため、このレーザプリンタ1は、遮断部材70、回動軸62及び第2伝達部61に妨げられることなく、使用者は、筐体9から定着ユニット6を取り外すことできる。
また、図11に示すように、定着ユニット6を筐体9に取り付ける場合には、台形部10Dが第2伝達部61の下端側に当接して、第2伝達部61の下端側を前方に揺動させる。この場合には、規制面61B、62Bを介して、回動軸62が第2伝達部61と一緒に揺動する。このため、回動軸62の右側に一体に連結された遮断部材70の前端側も上壁部29側に揺動する。しかしながら、第2室7Bに上下方向に充分な高い内部空間が確保されているので、遮断部材70が上壁部29と干渉することはない。このため、このレーザプリンタ1では、遮断部材70、回動軸62及び第2伝達部61に妨げられることなく、使用者は、筐体9に定着ユニット6を取り付けることができる。
6.作用効果
実施例のレーザプリンタ1は、筐体9と、筐体9内の空気を流通させるために設けられたダクト7と、ダクト7の外部に配置され、記録シートPの有無に応じて変位する検知部51Aと、ダクト7の内部において変位可能な作動部の一例としての遮断部材70と、ダクト7の内部に配置され、遮断部材70の変位を検知する検知素子80と、ダクト7に形成された開口28を通して、検知部51Aの変位を遮断部材70へ伝達する伝達部の一例としての連結部材60とを備えている。
このような構成であるレーザプリンタ1では、検知素子80がダクト7の内部を流通する空気に曝されるので、検知素子80の昇温を抑制することができる。ここで、検知素子80の昇温とは、検知素子80の自己発熱による昇温(例えば、検知素子80は、検知素子80を構成する発光素子81や受光素子82に流れる電流により、自己発熱して昇温する場合がある。)、又は外部からの加熱(例えば、画像形成ユニット3や定着ユニット6等の温度の高い部位からの伝熱。)による昇温の少なくとも一方を指す。また、このレーザプリンタ1では、検知素子80に塵、紙粉又は現像剤等の異物が付着することを抑制することができるとともに、検知素子80に異物が付着したとしても除去し易くなっている。このため、このレーザプリンタ1は、検知素子80の検知性能を確実に発揮させることができ、その結果として、記録シートPの検出精度を向上させることができる。
さらに、このレーザプリンタ1では、記録シートPと検知素子80との間に、検知部51Aと連結部材60と遮断部材70とが介在している。そして、検知部51Aは、ダクト7の外部に配置され、連結部材60は、ダクト7に形成された開口28を通して、検知部51Aの変位を遮断部材70へ伝達するようになっている。このため、このレーザプリンタ1では、記録シートPに対して検知素子80及びダクト7を離して配置したい場合や、双方の間に他の構成部材を配置しなければならない場合でも、検知部51A及び連結部材60の寸法や形状を適宜決めることにより、検知素子80の検知性能を確実に発揮させることが可能となっている。このように、このレーザプリンタ1は、構成部材のレイアウト設計の自由度を高くすることが可能となっているので、内部スペースを効率的に利用することができる
したがって、実施例のレーザプリンタ1は、記録シートPの検知精度を向上させつつ、内部スペースを効率的に利用することができる。
また、このレーザプリンタ1は、発光素子81及び受光素子82への異物の付着を抑制することができるので、異物の付着により性能低下が顕著に生じ易い発光素子81及び受光素子82の検知性能を確実に発揮させることができる。
さらに、このレーザプリンタ1において、ダクト7は、吸気部21A、21Bと、排気部22Aとを有している。このため、ダクト7の内部を流通する空気は、吸気部21A、21Bから排気部に向けて一方向に流通する。このため、異物がフィルタF1、F2に完全に濾過されずに、ダクト7の内部に進入したとしたも、ダクト7の内部で滞留し難い。このため、このレーザプリンタ1では、検知素子80に異物が付着することを確実に抑制することができる。
また、このレーザプリンタ1において、ダクト7は、吸気部21A、21Bが位置する第1室7Aと、検知素子80及び遮断部材70が位置する第2室7Bとを有している。そして、このレーザプリンタ1は、第1室7Aと第2室7Bとを仕切る防止部材の一例としての隔壁18により、検知素子80及び遮断部材70が位置する第2室7Bへの異物の移動を確実に防止しているので、検知素子80に異物が付着することを一層確実に抑制することができる。
さらに、このレーザプリンタ1において、ダクト7の第1内周面21には、吸気部21A、21Bが設けられ、第1内周面21よりダクト7の内部側に位置する第2内周面22には、開口28が設けられている。このため、このレーザプリンタ1は、第1内周面21側の吸気部21A、21Bから第2内周面22側の開口28への異物の移動を確実に抑制することができるので、開口28からダクト7の外部に異物が洩れ出すことを抑制できる。特に、このレーザプリンタ1では、第1内周面21及び第2内周面22はダクト7の底面であり、第2内周面22は、第1内周面21よりも鉛直方向上方に位置している。このため、レーザプリンタ1は、鉛直方向下側に沈降・堆積し易い異物が吸気部21A、21Bから鉛直方向上側に位置する開口28へ移動することを確実に抑制することができる。
また、このレーザプリンタ1は、通気ファン19により、強制的に吸気部21A、21Bから空気を吸い込み排気部22Aから排出するので、自然排気の場合と比較して、検知素子80がダクト7内を流通する空気に曝され易くなっている、このため、レーザプリンタ1は、本発明の作用効果をより一層確実に奏することができる。
さらに、このレーザプリンタ1において、開口28と吸気部21A、21Bとは、空気案内方向Cと直交する方向である前後方向の前側と後側とにそれぞれ設けられている。このため、このレーザプリンタ1は、吸気部21A、21Bから開口28への異物の移動を抑制することができ、開口28からダクト7の外部に異物が洩れ出すことを確実に抑制できる。
また、このレーザプリンタ1において、検知素子80は、空気案内方向Cにおいて、開口28よりも上流側に配置されている。このため、ダクト7の外部から開口28を介してダクト7の内部に異物を含む空気が流入したとしても、検知素子80が異物を含む空気に曝され難くなっている。
さらに、このレーザプリンタ1において、検知素子80は、空気案内方向Cにおいて、吸気部21A、21Bよりも上流側に配置されている。このため、吸気部21A、21Bからダクト7の内部に吸い込まれた異物を含む空気に検知素子80が曝され難くなっている。
また、このレーザプリンタ1において、検知素子80は、開口28の配置位置を基準として、排気部22Aの配置位置と反対側の位置に配置されている。このため、異物を含む空気が開口28からダクト7の内部に進入して排気部22Aから外部に排出されるとしても、異物を含む空気に検知素子80が曝され難くなっている。
さらに、このレーザプリンタ1において、連結部材60を構成する回動軸62は、空気案内方向Cと平行に延在しているので、遮断部材70が揺動する方向は、空気案内方向Cに対して直交する方向となっている。このため、遮断部材70がダクト7の内部の空気の風圧により揺動して検知素子80が誤検知してしまう不具合を防止できる。また、回動軸62がダクト7の外部で回動可能に支持される場合と比較して、周辺機構の着脱の際に、周辺機構が接触して回動軸が破損する不具合が生じ難くなっている。
また、このレーザプリンタ1において、定着ユニット6は筐体9に対して着脱可能に構成されている。そして、連結部材60は、定着ユニット6に揺動可能に支持された上述の第1伝達部51Bと、ダクト7に揺動可能に支持された上述の第2伝達部61とを有している。このため、このレーザプリンタ1は、定着ユニット6を筐体9内から取り外す際、第1伝達部51Bと第2伝達部61とを分離させることができるので、定着ユニット6の取り外しが連結部材60により妨げられることがなくなっている。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上述の実施例では、検知部51A及び第1伝達部51Bが一体化された扇型揺動部材50、第2伝達部61、遮断部材70と一体化された連結部材60の3つの部材により、検知部、伝達部及び作動部が構成されているが、本発明は、このような構成に限定されるものではない。図12に変形例を示す。
図12の変形例では、ダクト207の下側に、一本の棒状体250が設けられている。棒状体250の中央は、軸部252回りで揺動可能に支持されている。棒状体250の下端側は、ダクト207の下方を水平方向に移動する被検知体P2の移動経路を遮るように配置されている。棒状体250の上端側は、ダクト207の下面に形成された開口228を挿通するように配置されている。そして、棒状体250の下端側が被検知体P2に当接して変位すれば、棒状体250が軸部252回りで揺動するので、棒状体250の上端側がダクト207内で変位するようになっている。ダクト207内には、棒状体250の上端側の変位を検知する検知素子280が配設されている。
この変形例において、棒状体250の下端側が検知部251Aであり、棒状体250の上端側が作動部270であり、棒状体250の下端側と上端側とを繋ぐ部位が伝達部260である。このように、一部材により構成された検知部251A、伝達部260及び作動部270によっても、上述した作用効果を奏することができる。
実施例の画像形成装置の概略断面図である。 実施例の画像形成装置に係り、定着ユニット及びダクトを示す要部拡大断面図である。 実施例の画像形成装置に係り、定着ユニット及びダクトを示す斜視図である。 実施例の画像形成装置に係り、ダクトを示す斜視図である。 実施例の画像形成装置に係り、検知部、伝達部、作動部、検知素子及びダクトを構成する底壁部を示す斜視図である。 実施例の画像形成装置に係り、伝達部、作動部、検知素子及びダクトを構成する底壁部を示す上面図である。 実施例の画像形成装置に係り、検知部、伝達部、作動部、検知素子を示す斜視図である。 実施例の画像形成装置に係り、記録シートを検知していない状態における検知部、伝達部、作動部、検知素子及び開口を示す部分拡大断面図である。 実施例の画像形成装置に係り、記録シートを検知している状態における検知部、伝達部、作動部、検知素子及び開口を示す部分拡大断面図である。 実施例の画像形成装置に係り、定着ユニットを筐体から取り外す動作を説明する要部拡大断面図である。 実施例の画像形成装置に係り、定着ユニットを筐体に取り付ける動作を説明する要部拡大断面図である。 変形例の画像形成装置に係り、検知部、伝達部、作動部、検知素子及びダクト(開口)の概略構成を示す説明図である。
1…画像形成装置(レーザプリンタ)
3…画像形成ユニット
6…定着ユニット
7、207…ダクト
7A…第1室
7B…第2室
9…筐体
18…防止部材(隔壁)
19…通気ファン
21…第1内周面
21A、21B…吸気部
22…第2内周面
22A…排気部
28、228…開口
51A、251A…検知部
51B…第1伝達部
60、260…伝達部(60…連結部材)
61…第2伝達部
62…回動軸
70、270…作動部(70…遮断部材)
80、280…検知素子
81…発光素子
82…受光素子
C…空気案内方向
P、P2…被検知体(P…記録シート)

Claims (3)

  1. 筐体と、
    前記筐体内の空気を流通させるために設けられたダクトと、
    前記ダクトの外部に配置され、被検知体の有無又は移動に応じて変位する検知部と、
    前記ダクトの内部において変位可能な作動部と、
    前記ダクトの内部に配置され、前記作動部の変位を検知する検知素子と、
    前記ダクトに形成された開口を通して、前記検知部の変位を前記作動部へ伝達する伝達部とを備え
    前記伝達部は、前記ダクトの開口に挿通され、前記検知部と前記作動部とを連結する連結部材であり、
    前記検知素子は、発光素子と受光素子とから構成され、
    前記作動部は、前記発光素子から前記受光素子に向かって照射される光を通過させ、又は遮断するために前記ダクトの内部に揺動可能に設けられた遮断部材であり、
    前記ダクトは、空気を吸い込むための吸気部と、空気を外部に排出するための排気部と、前記吸気部が位置する第1室と、前記検知素子及び前記作動部が位置する第2室とを有し、
    前記第1室と前記第2室とを通気しつつ、前記第1室から前記第2室への異物の移動を防止する防止部材を備え、
    前記ダクトは、第1内周面と、前記第1内周面よりも前記ダクトの内部側に位置する第2内周面とを有し、
    前記吸気部は、前記第1内周面に設けられ、
    前記開口は、前記第2内周面に設けられ、
    前記第1内周面は、前記ダクトの底面であり、
    前記第2内周面は、前記第1内周面よりも鉛直方向上側に位置する前記ダクトの底面であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 筐体と、
    前記筐体内の空気を流通させるために設けられたダクトと、
    前記ダクトの外部に配置され、被検知体の有無又は移動に応じて変位する検知部と、
    前記ダクトの内部において変位可能な作動部と、
    前記ダクトの内部に配置され、前記作動部の変位を検知する検知素子と、
    前記ダクトに形成された開口を通して、前記検知部の変位を前記作動部へ伝達する伝達部とを備え、
    前記伝達部は、前記ダクトの開口に挿通され、前記検知部と前記作動部とを連結する連結部材であり、
    前記検知素子は、発光素子と受光素子とから構成され、
    前記作動部は、前記発光素子から前記受光素子に向かって照射される光を通過させ、又は遮断するために前記ダクトの内部に揺動可能に設けられた遮断部材であり、
    前記ダクトは、空気を吸い込むための吸気部と、空気を外部に排出するための排気部と、前記吸気部が位置する第1室と、前記検知素子及び前記作動部が位置する第2室とを有し、
    前記第1室と前記第2室とを通気しつつ、前記第1室から前記第2室への異物の移動を防止する防止部材を備え、
    前記検知素子は、前記ダクトに沿って空気が流れる方向である空気案内方向において、前記開口よりも、上流側に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 筐体と、
    前記筐体内の空気を流通させるために設けられたダクトと、
    前記ダクトの外部に配置され、被検知体の有無又は移動に応じて変位する検知部と、
    前記ダクトの内部において変位可能な作動部と、
    前記ダクトの内部に配置され、前記作動部の変位を検知する検知素子と、
    前記ダクトに形成された開口を通して、前記検知部の変位を前記作動部へ伝達する伝達部とを備え、
    前記伝達部は、前記ダクトの開口に挿通され、前記検知部と前記作動部とを連結する連結部材であり、
    前記検知素子は、発光素子と受光素子とから構成され、
    前記作動部は、前記発光素子から前記受光素子に向かって照射される光を通過させ、又は遮断するために前記ダクトの内部に揺動可能に設けられた遮断部材であり、
    前記ダクトは、空気を吸い込むための吸気部と、空気を外部に排出するための排気部と、前記吸気部が位置する第1室と、前記検知素子及び前記作動部が位置する第2室とを有し、
    前記第1室と前記第2室とを通気しつつ、前記第1室から前記第2室への異物の移動を防止する防止部材を備え、
    前記検知素子は、前記開口の配置位置を基準として、前記排気部の配置位置と反対側の位置に配置されることを特徴とする画像形成装置。
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