JP2023073906A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023073906A
JP2023073906A JP2021186663A JP2021186663A JP2023073906A JP 2023073906 A JP2023073906 A JP 2023073906A JP 2021186663 A JP2021186663 A JP 2021186663A JP 2021186663 A JP2021186663 A JP 2021186663A JP 2023073906 A JP2023073906 A JP 2023073906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
web
roller
variable resistor
image forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021186663A
Other languages
English (en)
Inventor
英生 太田
Hideo Ota
貴幸 秦
Takayuki Hata
淳一郎 中林
Junichiro Nakabayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2021186663A priority Critical patent/JP2023073906A/ja
Priority to EP22204382.0A priority patent/EP4180876A1/en
Priority to CN202211360375.XA priority patent/CN116136653A/zh
Priority to KR1020220147540A priority patent/KR20230071734A/ko
Priority to US18/054,105 priority patent/US11934120B2/en
Publication of JP2023073906A publication Critical patent/JP2023073906A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/55Self-diagnostics; Malfunction or lifetime display
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2017Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means
    • G03G15/2028Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means with means for handling the copy material in the fixing nip, e.g. introduction guides, stripping means
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2017Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means
    • G03G15/2025Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means with special means for lubricating and/or cleaning the fixing unit, e.g. applying offset preventing fluid
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2064Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat combined with pressure
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 本発明に係る画像形成装置は、可変抵抗体を用いたウェブ機構において、ウェブが巻き取られない異常が生じた場合に発生する、画像品位の低下を抑制することを目的とする。【解決手段】 加熱回転体と加圧回転体とによって定着ニップ部を形成し、定着ニップ部で未定着トナー像を記録材に定着させ、加熱回転体の表面に付着したトナーを回収するウェブと、ウェブを巻き取る巻き取りローラと、巻き取りローラに巻き取られたウェブの外径に応じて抵抗値が変更可能となるように接続される可変抵抗体と、可変抵抗体の抵抗値に応じて巻き取りローラの回転量を制御する制御部と、情報の変化量が所定時間後に一定の量以下の場合、制御部は異常があることを検知し、異常に関する内容を報知することを特徴とする画像形成装置。【選択図】 図2

Description

本発明は、記録材上にトナー像を形成する画像形成装置に関するものである。
画像形成装置は、記録材上の未定着トナー像を記録材に定着させる定着装置を有している。
定着装置は、未定着トナーに熱を与え、回転駆動される加熱回転体と、加熱回転体を加圧することで加熱回転体との間に定着ニップ部を形成し、回転駆動される加圧回転体と、を備える回転体対を有している。定着ニップ部に未定着トナーが乗った記録材が搬送されると、加熱回転体の熱と、加圧回転体による圧力とが記録材に加えられ、未定着トナーが記録材に定着される。
定着装置には、加熱回転体が有する熱が過剰に未定着トナーに伝わってしまうことで、記録材に定着せず加熱回転体の表面に付着してしまうホットオフセットが発生する虞がある。ホットオフセットによって加熱回転体の表面に残留したトナー(ホットオフセットトナー)は後続紙に付着することで、画像不良となる虞がある。
そこでホットオフセットトナーを除去するためにウェブユニットを搭載する構成が用いられている(特許文献1)。不織布等でできたウェブによってホットオフセットトナーを加熱回転体から除去し清掃することができる。
加熱回転体の表面を清掃することに用いられたウェブは巻き取りローラが回転することで巻き取られる。巻き取られたウェブが多いほど巻き取られたウェブの外径は大きくなる。そのため、精度よくウェブを巻き取るために、巻き取られたウェブの外径に応じて、巻き取りローラがウェブを巻き取る際に回転する回転量を変化させる。
特開2001-282029
精度よくウェブを巻き取るために可変抵抗体がウェブユニットに用いられる。可変抵抗体を用いたウェブユニットにおいて、巻き取りローラはモータによって回転し、ウェブが巻き取られている。
ここで、巻き取りローラが回転せず、ウェブが巻き取られないという異常が生じてしまった場合、異常に気づかないままウェブが巻き取られない状態で定着動作が行われる。すると、トナーの回収が満足に行われずに、後続紙にオフセットしたトナーが付着し画像品位が低下してしまう虞がある。
そこで、本発明に係る画像形成装置は、可変抵抗体を用いたウェブ機構において、ウェブが巻き取られない異常が生じた場合に発生する、画像品位の低下を抑制することを目的とする。
上記の課題を鑑みて本発明に係る画像形成装置は、記録材に担持された未定着トナーを加熱する加熱回転体と、前記加熱回転体を加圧する加圧回転体と、前記加熱回転体と前記加圧回転体とによって定着ニップ部を形成し、前記定着ニップ部に未定着トナーが担持された記録材を挟持搬送させ未定着トナー像を記録材に定着させ、記録材に定着されず前記加熱回転体の表面に付着したトナーを回収するウェブと、前記加熱回転体の表面に付着したトナーの回収に使用された前記ウェブを巻き取る巻き取りローラと、前記巻き取りローラに巻き取られた前記ウェブの外表面に接触し、前記巻き取りローラに巻き取られた前記ウェブの前記外表面の位置に応じて移動可能な接触部材と、前記接触部材の位置に依って抵抗値が変更可能となるように接続される可変抵抗体と、前記巻き取りローラを回転させることで前記ウェブを巻き取る巻き取りモータと、前記抵抗値から前記抵抗値に関する情報を算出する制御部と、前記制御部は前記可変抵抗体の前記情報に応じて前記巻き取りモータの回転量を制御し、前記情報の変化量が所定時間後に一定の量以下の場合、前記制御部は異常があることを検知し、前記異常に関する内容を報知することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、可変抵抗体を用いたウェブ機構において、ウェブが巻き取られない異常が生じた場合に発生する、画像品位の低下を抑制することを目的とする。
画像形成装置の構成を示す概略図である。 定着装置とウェブユニットの断面の概略図である。 外径検出部の構成を示す概略図である。 可変抵抗体の検出回路を示す図である。 巻き取られたウェブの外径と可変抵抗体の回転角との関係を示す図である。 検出電圧と可変抵抗体の回転角との関係を示す図である。 変形例において定着装置とウェブユニットの断面の概略図である。 変形例において外径検出部の構成を示す概略図である。
<実施例1>
<画像形成装置>
図1は画像形成装置100の構成を示す概略図である。図1に示すように、画像形成装置100は中間転写ベルト115の移動方向に沿ってイエロー120a、マゼンタ120b、シアン120c、ブラック120dの4種類の画像形成部が配置されている。まず中間転写ベルト115上にトナー像が形成される過程について、イエローの画像形成部120aを例にとって説明する。
帯電器112によって回転駆動される感光ドラム111の表面が一様に帯電される(帯電)。その後、感光ドラム111表面に、露光装置113が入力される画像データに応じてレーザーを照射し、感光ドラム111表面上に静電潜像が形成される(露光)。その後、現像装置114により、感光ドラム111上にイエローのトナー像が形成される(現像)。一次転写ローラ117は、イエロートナー像の電位極性とは逆の極性の電圧を中間転写ベルト115に印加させる。これにより、感光ドラム111上のイエロートナーは中間転写ベルト115に転写される(一次転写)。なお、転写されずに感光ドラム表面に残ったイエロートナーはトナークリーナーによってかき取られ、感光ドラム111表面から除去される。この一連のプロセスはマゼンタ120b、シアン120c、ブラック120dでも同様に行われる。その結果、中間転写ベルト115上にフルカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルト115上のトナー像は、二次転写ローラ対116によって形成される二次転写部N2へ搬送される。トナー像の搬送されるタイミングに合わせて記録材Sが記録材カセット103から1枚ずつ取り出されて二次転写部N2へ給送される。すると、中間転写ベルト115上のトナー像が記録材Sに転写される(二次転写)。
トナー像が転写された記録材Sは、定着装置200へ搬送され、定着装置200で熱及び圧力を受けて定着される(定着)。トナー像が定着された記録材Sは、排紙トレイへ排出される。
画像形成装置100は、モノクロ画像形成を行うこともできる。モノクロ画像形成時は、複数の画像形成部のうちブラックの画像形成部120dのみ駆動される。
記録材Sの両面に画像形成を行う、両面印刷について説明する。片面に画像形成された記録材Sは定着装置200から排出された後、フラッパー132によって紙パス134へ案内される。記録材Sが紙パス134から反転パス136に搬送されると、反転パス136上でスイッチバック搬送される。その後、記録材Sは両面パス137を通る。このとき記録材Sは裏表反転された状態となる。その後、記録材Sは二次転写部N2に再び搬送され、トナー像が転写されると、定着装置200でトナー像の定着がおこなわれる。そして、両面印刷がおこなわれた記録材Sは排紙トレイに排出される。
この、帯電から始まり、トナー像が定着された記録材Sが排紙トレイに排出されるまでのプロセスを画像形成処理(プリントジョブ)とする。また、画像形成が行われている期間を画像形成処理中(プリントジョブ中)とする。
<定着装置>
次に本実施形態の定着装置200について図2を用いて説明する。
図2において、矢印αで示す方向から記録材は搬送される。定着装置200は、記録材Sに担持される未定着トナー像を加熱するための加熱源を有する加熱回転体201と、加熱回転体201の外表面に当接する加圧回転体202と、を有する。加圧回転体202が加熱回転体201に向かって付勢し、圧力を与えることで、加熱回転体201は加圧回転体202とともに定着ニップ部Nを形成する。定着ニップ部Nにおいて、熱と圧力が記録材Sに与えられることによって、トナー像の定着が行われる。
加熱回転体201は、アルミニウムやステンレスなどの金属により円筒状に形成される。加熱回転体201は、熱伝導性や耐熱性に優れている。本実施形態における加熱回転体201は金属の円筒状の芯金の外表面に所定の厚さのゴム層を有している。ゴム層は3層構造であり、基層、基層の外側に弾性層、弾性層の外側に離型層、が形成される。基層の材質はポリイミド樹脂(PI)であり、弾性層はシリコーンゴムを、離型層はフッ素樹脂としてのPFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)を用いている。離型層を外表面に設けることによって、トナーとの分離性を高めている。加熱回転体201は内部にヒータ205を有している。ヒータ205記録材に対して熱を与えるための加熱源である。ヒータ205はハロゲンヒータであり、ヒータ205が発熱することによって加熱回転体201表面に熱が伝わる。加熱回転体201の表面温度はサーミスタ206によって検知される。加熱回転体201の外表面温度が定着に必要な所定の目標温度に達した状態で定着が行われる。加熱回転体201は配向分布の異なるヒータ205を複数本有していたほうが好ましい。配向分布の異なるヒータ205を有することによって、記録材のサイズに応じて、発熱領域を変更することが可能となる。なお加熱手段は、ハロゲンヒータに限らず、例えば加熱回転体201を電磁誘導加熱(IH)により発熱させる構成であっても良い。また、加熱回転体201は、不図示のモータからの駆動を受けることによって、矢印R1方向に回転駆動される。
加圧回転体202はアルミニウム製の円筒状の芯金を有し、芯金の外側に厚さが1mmの弾性層を有し、弾性層の外側にトナーとの分離性を高めるための離型層を有している。
また、加圧回転体202は矢印R2方向に回転駆動される。そのため、加圧回転体202とともに加熱回転体201とによって形成された定着ニップ部Nに記録材Sが搬送されると、熱と圧力が加えられ、トナー像の定着が行われる。
加圧回転体202を、加熱回転体201に対して、当接または離間可能に移動させる当接離間機構によって移動可能である。当接離間機構はフレーム385と、不図示の駆動モータを有する。フレーム385は画像形成装置100によって支持される。フレーム385は加圧回転体202を支持している。フレーム385は回転軸332を回転軸として、不図示の駆動モータから駆動を受けて、回転される。不図示の駆動モータによって、フレーム385が回転軸332を回転軸として、紙面上時計回りに回転されると、加圧回転体330は、矢印P方向に移動される。これにより、加圧回転体202は、記録材の搬送方向αに対して垂直方向に、加圧回転体201に向かって当接される(当接状態)。これにより定着ニップ部Nが形成される。本実施形態では総加圧力2000Nで加圧され、定着ニップ部Nの幅は24mmである。フレーム385が回転軸332を回転軸として紙面上反時計回りに回転されると、加圧回転体202が加圧回転体201から離間された状態となる(離間状態)。
以上の説明により、加熱回転体201と加圧回転体202とによって未定着トナー像を担持した記録材は定着ニップ部Nで挟持搬送され、熱と圧力が加えられ、定着が行われる。
図2に示す定着装置200はローラ対によって定着ニップ部を形成し、定着を行う構成としているが、これに限らない。例えば、定着ベルトであるベルト部材と、定着パッドと、加熱ローラと等による複数の懸架部材によってベルト部材を懸架する構成であってもよい。
<ウェブユニット>
続いて図2を用いて、ウェブユニット210または回収ローラ204の説明を行う。
定着装置は熱と圧力とによって記録材上のトナーを記録材に定着させる。記録材上のトナーに対して過剰に熱が与えられた場合、記録材上のトナーが過剰に溶解することで記録材上に定着されず加熱回転体201にトナーが付着してしまう。この現象をホットオフセットと呼ぶ。ホットオフセットによって加熱回転体201上に付着したトナーが回収されなかった場合、加熱回転体201は回転するため、ホットオフセットしたトナーが後続紙に付着し定着される。すると、ホットオフセットしたトナーが定着した領域は画像不良となってしまう虞がある。
そこで、ホットオフセットしたトナーを回収するためのウェブユニット210が知られている。ウェブユニット210は加熱回転体201に付着したトナーを回収する。これによって、ホットオフセットによる画像不良を抑制する。
ウェブユニット210は、ウェブ212と供給ローラ211と巻き取りローラ214と押圧ローラ213とを有している。
回収ローラ204は加熱回転体201表面に接触し従動回転される。オフセットされたトナーは、定着ニップ部Nで熱が与えられることによって溶解された状態で、加熱回転体201表面に付着している。本実施形態で用いる回収ローラ204は、外径20mmのローラであり、加熱回転体201表面の離型層よりも溶解されたトナーに対する親和性が高いステンレスSUS303である。そのため、溶解されたトナーは回収ローラ204表面に移動される。
回収ローラ204表面に移動したトナーは不織布等でできたウェブ212によって回収ローラ204から回収される。ウェブユニット210はウェブ212を回収ローラ204に押圧するための押圧ローラ213を有している。押圧ローラ213によってウェブ212は回収ローラ204に押圧され所定のニップ幅を形成する。回収ローラ204に移動したトナーはウェブ212によって回収される。
トナーの回収に使用されたウェブ212は巻き取りローラ214によって巻き取られる。本実施形態では、例えばA4紙4枚につき0.2mmの頻度で巻き取りローラ214がウェブ12を巻き取る。ウェブ212の片側端部は巻き取りローラ214によって巻き取られ、他方側端部は供給ローラ211によって巻かれている。供給ローラ211は未使用のウェブ212を巻いており、巻き取りローラ214によってウェブ212が巻き取られると、未使用のウェブ212が供給ローラ211から供給される。これによって、ウェブ212と回収ローラ204との接触部分に未使用のウェブ212が供給され、加熱回転体201表面に付着したトナーの回収が行われる。
尚、ウェブ212は全長およそ50mの不織布等でできている。記録材の定着が行われ、トナーを回収するためのウェブ212がなくなると新品のウェブに取り換えなければならない。そのためトナーを回収するためのウェブ212がなくなると画像形成装置100を使用するユーザーはサービスマンを呼び、サービスマンによってウェブユニット210を新品のものに取り換えられる作業が行われる。ウェブユニット210の寿命が長ければ長いほどユーザーがサービスマンを呼ぶ回数が減るため、ウェブユニット210の寿命は高いほうが好ましい。ここでいう新品のウェブとは、一度もトナーの回収のために使用されていないウェブのことである。
回収ローラ204を介してウェブ212がトナーを回収する理由を説明する。ウェブ212は不織布等でできている。そのため、回収ローラ204を介さず加熱回転体201に直接ウェブ212が当接されると、加熱回転体201表面の劣化が進行しやすくなってしまう。加熱回転体201表面の劣化の進行が早いと、交換頻度が高くなってしまうことで手間が増えてしまう。そこで金属でできた回収ローラ204を介してトナーを回収することで、ウェブ212が直接加熱回転体201に接触することがなく、加熱回転体201の寿命を延ばすことができる。また、加熱回転体201表面の凹凸は記録材上に形成される画像のグロスに反映される。ウェブ212が直接加熱回転体201表面に当接してしまうと加熱回転体201に凹凸が発生してしまう。すると、記録材上に形成される画像にグロスムラが発生してしまう虞がある。そのため、回収ローラ204を介して、トナーを回収し、ウェブ212が直接加熱回転体201表面に当接されない構成とすることで、グロスムラを抑制させることができる。
<ウェブユニット当接機構>
ウェブユニット210はウェブ212が回収ローラ204に対して当接また離間する機構(不図示)を有している。また、回収ローラ204も加熱回転体201に対して当接または離間する機構(不図示)を有している。プリントジョブが制御部151に受け付けられていない場合は、回収ローラ204は加熱回転体201から離間した状態となっている。プリントジョブが受け付けられた場合、回収ローラ204は加熱回転体201に当接し回収ローラ204の表面温度が上昇する。これにより、加熱回転体201表面のトナーが回収ローラ204に移動されやすくなる。回収ローラ204の表面の温度が十分高くなり、記録材が定着ニップ部に搬送されるおよそ1秒前にウェブ212は回収ローラ204に当接される。プリントジョブが終了されるまでウェブ212は回収ローラ204に当接され、回収ローラ204は加熱回転体201に当接された状態となる。
プリントジョブが終了する場合、プリントジョブが終了する最後の記録材Sが定着ニップ部Nを通過し終えると、ウェブ212は回収ローラ204から離間される。
[巻き取られたウェブの外径に応じて巻き取りローラの回転量を制御する]
使用済みのウェブ212を巻き取るために巻き取りローラ214を回転させることで、ウェブ212を巻き取っている。使用済みのウェブ212を巻き取っていくと次第に巻き取りローラ214に巻き取られるウェブ212の量が多くなり、巻き取りローラ214によって巻き取られたウェブ212の外径は大きくなる。すると、巻き取りローラ214を回転させる回転量を一定にしていた場合、巻き取られたウェブ212の外径が大きいほどウェブ212を巻き取る量が多くなってしまう。そのため、巻き取られたウェブ212の外径に応じて巻き取りローラ214を回転させる回転量を制御しなければ、ウェブ212を巻き取る量を一定にすることが困難である。巻き取られたウェブ212の外径を考慮せず巻き取りローラ214の回転量を一定にした場合、巻き取る量が次第に多くなるためウェブ212を使用する量が無駄に増えてしまい、ウェブ212の寿命が短くなってしまう。
そこで、巻き取られたウェブ212の外径を考慮して巻き取りローラ214の回転量を制御することが従来から行われていた。
<可変抵抗体とモータを用いた巻き取り機構>
巻き取られたウェブ212の外径に応じて巻き取るウェブ212の量を制御することを説明する。まずは図3を用いて、本実施形態における巻き取られたウェブ212の外径を、接触部材221を介して可変抵抗体225が抵抗値に変換する機構を説明する。
定着装置200は巻き取られたウェブの外径を検出する外径検出部220を有している。図3は本実施形態における外径検出部220の構成の一例を示す概略図である。また、図3(a)はウェブユニット210が未使用であり、ウェブ212が巻き取りローラ214に巻き取られていない状態を示す。図3(b)は巻き取りローラ214にウェブ212が矢印A方向に巻き取られることで、巻き取りローラ214に巻き取られたウェブ212の外径が大きくなった状態を示す。
図3に示す外径検出部220の接触部材221は巻き取られたウェブ212の外表面に付勢されて接触する部分のレバー221aと、リンクギア222と接触する部分221bとを有している。巻き取られたウェブ212の外径に応じて接触部材221のレバー221aは図3(b)に示す矢印B方向に回転する。すると、接触部材221の221bが矢印C方向に回転し、リンクギア222を矢印D方向に回転させる。リンクギアのギア部分は段ギア223と噛み合っており、リンクギア222が矢印D方向に回転すると、段ギア223は矢印E方向に回転する。段ギア223は、可変抵抗体225のギア部分224と噛み合っている。可変抵抗体225のギア部分224のギア軸はDカット軸となっており、可変抵抗体225の回転部225aと勘合している。そのため段ギア223が矢印E方向に回転すると可変抵抗体225の回転部225aは矢印G方向に回転する。つまり、巻き取りローラ214によってウェブ212が巻き取られ、ウェブ212の外径が大きくなると、可変抵抗体225の回転部225aが矢印G方向に回転するようになっている。回転部225aの回転量によって可変抵抗体225の抵抗値が変更可能な構成となっている。前述のとおり、本実施形態では可変抵抗体225を用いており、回転型の可変抵抗体、所謂ロータリーボリュームである。
<可変抵抗体の抵抗値から検出電圧Vsnsを求める>
図4を用いて、可変抵抗体225の回転部225aと抵抗値の関係について説明する。図4は本実施形態における可変抵抗体225の検出回路を示す図である。可変抵抗体225は端子1、端子2、端子3を有している。図4記載の可変抵抗体225の端子1~3は、図3記載の可変抵抗体225の端子1~3と一致する。端子2は回転部225aと接続されている。回転部225aの角度(回転量)によって端子1-2間の抵抗値R12または端子2-3間の抵抗値R23の抵抗値を変化させる。
可変抵抗体225の端子1~3は制御基板150と接続され、端子1はGNDに、端子2は検出電圧Vsnsとして制御部151の端子に、端子3は3.3V電源に、それぞれ接続される。
本実施形態では、可変抵抗体の全抵抗値であるR1―3間を10kΩとし、可変抵抗体225の回転部225aの角度(回転量)、端子1-2間の抵抗値R12と端子2-3間の抵抗値R23を変化させる。このとき、
R13=R12+R23=10kΩ・・・式1
が成り立つ。
また、可変抵抗体225の抵抗値に関する情報を算出する例を示す。本実施形態では可変抵抗体225の抵抗値から電圧値を算出する。しかしながらこれに限らない。抵抗値から電流値を算出する方法でも構わない。加えて、可変抵抗体225の抵抗値を、記憶部152に記憶させても構わない。しかしながら、抵抗値は外環境の温度によって変化する特性を有しているため、電圧値または電流値を記憶部152に記憶させることが好ましい。
可変抵抗体225によって抵抗値が設定され端子3が3.3V電源に接続されているため、端子2に接続される制御部151には検出電圧Vsnsが入力される。検出電圧Vsnsは、3.3V電源をR12とR23で分圧して得られる電圧であり、以下の式で求められる。
Vsns=3.3V×(R12)÷(R12+R23)・・・式2
結果、検出電圧Vsnsを用いることで、巻き取りローラ214に巻き取られたウェブ212の外径を電気的な検出信号として得ることができる。
<検出電圧とウェブの外径の関係>
図5を用いて、本実施形態における可変抵抗体225の回転角と出力される電圧値の関係を説明する。本実施形態における巻き取りローラ214の外径はΦ12mmとし、巻き取りローラ214が巻き取るウェブ212がなくなった時点(ウェブ212寿命到達時点)ではΦ50mmとする。工場出荷時におけるウェブ212使用開始時点を(1)としこのときの可変抵抗体225の回転部225aは45°とする。また、(1)のときの検出電圧値をVaとする。その後ウェブ212の使用に伴い、巻き取られるウェブ212の外径は大きくなり、可変抵抗体225の抵抗値(R1-2間)も大きくなる。これにより検出電圧Vsnsも増加しウェブ212の寿命到達時には(2)に達する。(2)のときの可変抵抗体225の回転部225aの回転角は315°とし検出電圧をVbとする。(1)と(2)を結んだ特性線をTYPとし、TYPに沿って制御部151は後述する巻き取りモータ240の回転量を制御する。
記憶部152は、ウェブ212に関するデータを記憶している。そのデータの中には、工場出荷時における検出電圧であるVaと寿命到達時における検出電圧であるVb(寿命到達時の電圧値)とを含んでいる。
尚、本実施形態では、Vbは巻き取るウェブ212がなくなるときを指しており、Vbは工場出荷時の検出電圧Vaから算出される。そのため、ウェブ212が回収するトナーの量によっては、実際に巻き取るウェブ212がなくなったときと、検出電圧VsnsがVb以上となるときが重なるとは限らない。つまり、巻き取られたウェブ212の外径は回収したトナー量にも依存する。回収したトナー量が多いほど巻き取られたウェブ212の外径は大きくなる。
また、本実施形態では、Vbは巻き取るウェブ212がなくなるときを指しているが、これに限らない。ウェブ212が所定量以下になり、ユーザーにウェブ212の交換を促すための値であってもよい。
<巻き取りモータによってウェブを巻き取る>
図2を用いて、制御部151が取得した電圧値に基づいて巻き取りモータ240を制御することを説明する。制御部151は可変抵抗体225の端子と電気的に接続されており、可変抵抗体225の抵抗値を得ることができる。そこで、式2に示した式を用いて制御部151は検出電圧値Vsnsを取得することができる。また、制御部151は巻き取りモータ240と接続されている。ここでいう“巻き取りモータ240”とは、巻き取りローラ214を回転させるためのモータである。制御部151は取得した検出電圧値Vsnsに基づいて、巻き取りモータ240の回転量を制御する。具体的に本実施形態では、巻き取りローラ214の一回の回転動作で0.2mmウェブ212を巻き取ることができれば、加熱回転体201表面のトナーを回収することができ、後続紙に画像不良がでる虞を抑制することができる、としている。そのため、巻き取りローラ214の一回の回転動作において巻き取るウェブ212の所望量は0.2mmである。巻き取りローラ214が巻き取るウェブ212の量が0.2mmとなるように、巻き取られたウェブ212の外径が大きくなるにつれて、巻き取りモータ240の回転量を小さくする。このとき制御部151は得られたVsnsの値に応じて巻き取りモータ240の回転量を制御し、巻き取りモータ240を回転させる。
本実施形態では、巻き取りモータ240はステッピングモータを用いている。ステッピングモータへの入力パルス数を制御部151が制御することによって、ステッピングモータの回転量を制御し、巻き取るウェブ212の量が制御される。
また、巻き取りモータ240がウェブ212を巻き取ることで、次第に未使用のウェブ212がなくなり、ウェブ212の交換時期が近づく。ユーザーにウェブ212の交換を促すための電圧値であるVbを記憶部152は記憶することによって、検出電圧値VsnsがVbに達したかを判断することができる。これにより、ウェブ212の交換時期を判断することができる。
尚、ウェブ212は消耗品である。巻き取られるウェブ212がなくなると新品のウェブ212に交換しなければならない。通常、ウェブ212のみの交換ではなく、ウェブユニット210の交換を行う。そのためユーザーはウェブユニット210の交換時期になるとサービスマンを呼びウェブ212を新品のウェブ212に交換する。ウェブ212を新品のウェブに交換した場合、巻き取られたウェブ212はなくなり、巻き取られた分のウェブ212の外径もなくなる。接触部材221が巻き取られたウェブ212の外表面に付勢されているためVsnsは使用開始時の値であるVa付近に戻る。
接触部材221の位置を可変抵抗体225が抵抗値に変換する。変換された抵抗値から電圧を検出し、検出された電圧に基づいて巻き取りモータ240が巻き取りローラ214を制御する。従来のソレノイド等を用いた構成と比較して、本実施形態の可変抵抗体225と巻き取りモータ240とを用いた構成はレバー同士の接触が少ない構成となっている。そのため、レバー同士の接触による誤差が抑制され、発生する誤差を小さくすることができる。その結果、ウェブ212を精度よく巻き取ることができウェブ212の寿命を延ばすことができる。
制御部151が検出電圧Vsnsを用いて巻き取りモータ240を制御する効果を説明する。制御部151は巻き取りモータ240の回転量を制御する。このとき、制御部151は可変抵抗体225から得られる抵抗値R12ではなく検出電圧Vsnsを用いる。可変抵抗体225は金属でできている。金属は一般的に温度が高くなるほど電気抵抗率が高くなる傾向がある。そのため可変抵抗体225から得られる抵抗値R12は外環境の温度によって変化してしまう。例えば制御部151が抵抗値R12を用いて巻き取りモータ240の回転量を制御した場合、外環境の温度に依存して回転量が変化してしまう。その結果、巻き取るウェブ212の量の誤差が大きくなってしまう。しかしながら式2から求められる検出電圧Vsnsは抵抗値R12に比べて外環境の温度に依存することが低いといえる。そのため、制御部151は検出電圧Vsnsを用いて巻き取りモータ240を制御している。これにより、精度よくウェブ212を巻き取ることができる。
<可変抵抗体を用いて異常を検知する>
可変抵抗体225を用いたウェブユニット210において、巻き取りローラ214はモータ240によって回転し、ウェブ212が巻き取られている。
ここで、巻き取りローラ214が回転しないという異常が発生したとする(例えばモータ240の故障)。すると、ウェブ212が巻き取られない状態となってしまう。このウェブが巻き取られない、という異常を検知する手段を設けない場合、ユーザーは異常に気づくことが困難となる。異常が生じた状態で画像形成が続行され、定着装置200では定着が行われる。ウェブ212の同一領域が回収ローラ204と当接した状態で定着動作が行われるため、十分にトナーを回収することができなくなってしまう虞がある。その結果、回収しきれなかったトナーが後続紙に付着し画像品位の低下につながってしまう。そこで本実施形態では巻き取りローラ214が回転しないという異常を検知し、ユーザーに異常を報知することで画像品位の低下を抑制する。以下に検知方法について詳細を記載する。
外径検出部221で、可変抵抗体225は複数のギアを介してレバー221aの位置を抵抗値に変換している。また、レバー221aの位置に応じて可変抵抗体225の抵抗値は変わる。本実施形態では、巻き取られたウェブの外径が大きいほど、可変抵抗体225の抵抗値が大きくなる。
ここで、巻き取りローラ214が回転しないという異常が生じた場合、巻き取られたウェブ212の外径は大きくなることはない。そのため、巻き取られたウェブ212の外径が大きくなることによる可変抵抗体225の抵抗値の変化は生じない。検出電圧Vsnsも同様である。本実施形態では、所定時間後に一定の値以上の抵抗値の変化がない場合、制御部151が、異常が発生していると判断し、異常内容を報知する。
本実施形態における「所定時間」を説明する。所定時間とはここでは、巻き取りローラ240がウェブ212を巻き取るために、1回転する時間を示している。1回転する時間の算出方法を記述する。検出電圧Vsnsを制御部151が検出する。すると、図5,6に示すグラフから、制御部151は巻き取られたウェブ212の外径を取得し、巻き取りローラ240が1回転するために必要なウェブ212の巻き取り量を取得する。取得したウェブ212の巻き取り量から、巻き取るまでの時間予測し、予測された時間を本実施形態では所定時間とする。具体的に、本実施形態では巻き取りローラ214の1回の回転動作は0.2mmである。巻き取りローラ214の直径は12mmである。そのため、所定時間は最短で、12mmのウェブ212を巻き取る時間である。
本実施形態では閾値を設ける。巻き取りローラ214が異常によって回転しない状態であっても、誤差等によって、検出電圧Vsnsは、誤差等による値のばらつきが生じ所定時間後に変化する虞がある。そのため、閾値を設けて、所定時間前後の検出電圧Vsnsの変化量が、閾値を超えたか否か、を制御部151が判断することによって、異常の検知を行うことが好ましい。また、閾値は予想される誤差よりも大きい値であることが好ましい。
予測された時間である所定時間後に検出電圧Vsnsが閾値を超えている場合、巻き取りローラ214は正常に回転していると、制御部151は判断する。一方、予測された時間である所定時間後に検出電圧Vsnsが閾値以下の場合、巻き取りローラ214は回転していないと、制御部151は判断する。そして、制御部151は異常が発生しているとして報知を行う。
本実施形態では所定時間を巻き取りローラ214が1回転する時間としたが、これに限らない。ウェブ212は薄肉である。そのため可変抵抗体225等を用いた場合においても、ウェブ212の厚み分、巻き取られたウェブ212の外径が増えたことを検知することは困難であることも想定される。そこで、巻き取られたウェブ212の外径の変化を検知しやすくするために巻き取りローラ214が1回転以上する、例えば5回転等、場合の時間を予測し、所定時間として、異常の検知を行う構成であっても良い。
制御部151が、所定時間を取得し、所定時間前後の検出電圧Vsnsの変化量が閾値を超えたか否かを判断する。これによって巻き取りローラ214が正常に回転しているか否かを判断することができる。その結果、巻き取りモータ240を含む外径検出部220に異常が生じているか否かを検知することができる。
制御部151は巻き取りローラ214が回転していないという異常を検知した場合、その異常の内容を報知する。報知の手段としては、表示部180に異常の内容を表示することが好ましい。表示部180に表示を行うことによってユーザーに異常が発生していることを知らせることが可能となる。その結果、ユーザーが異常に気付き、トナーの回収を満足にできない状態で定着動作が続行することを抑制することができる。また、サービスマンを出動させる等の対応を取ることができる。尚、表示部180に異常の内容を表示することの他に音を発生させることによって、ユーザーに異常を気づかせる構成であっても良い。よって放置する手段は、異常が発生していることをユーザーが気づくことができる手段であれば構わない。
制御部151が異常を検知し、報知する手段によって報知を行っている状態では、画像形成は中断される。画像形成の中断とは、上述した画像形成処理(プリントジョブ)のことを指し、帯電から始まり、トナー像が定着された記録材Sが排紙トレイに排出されるまでのプロセスが中断されることを指す。異常を検知し画像形成を中断することで、ウェブ212が巻き取られない状態を検知してから画像形成がおこなわれることを抑制することができる。これによって画像品位の低下を抑制することができる。
巻き取りローラ214が回転しない状態では、ウェブ212の同一領域が回収ローラ204と当接することになる。回収ローラ204は加熱回転体201の回転に従動して回転するため、同一領域が当接されていると、ウェブ212が破損する虞もある。そのため制御部151が異常を検知した場合、回収ローラ204とウェブ212は離間する構成であることが好ましい。
<実施例2>
次に第2の実施形態について、図7と図8を用いて説明する。なお、実施例1と同じ形態については、説明を割愛する。
図7は実施例2の定着装置概略断面図であり、図8は実施例2における供給ローラ外径検出部の概略図である。
図7に示すように、実施例2では供給ローラに巻かれているウェブ212の外径を検出する外径検出部250を設ける。第2可変抵抗体252を用いて電気信号に変換した後、制御基板150に出力する。図8(a)は、ウェブユニット210が未使用であり、ウェブ212が供給ローラ211から送り出されていない状態を示す。図8(b)は供給ローラ211にウェブ212が矢印A´方向に送り出されることで、供給ローラ211に巻き取られているウェブ212の外径が小さくなった状態を示す。
図8に示す供給ローラの外径検出部250の接触部材251は巻き取られた供給ローラ211に巻かれたウェブ212の外表面に付勢されて接触する部分のレバー251aと、リンクギア252と接触する部分251bとを有している。巻き取られたウェブ212の外径に応じて接触部材251のレバー251aは図8(b)に示す矢印B´方向に回転する。すると、接触部材251の251bが矢印C´方向に回転し、リンクギア222を矢印D´方向に回転させる。リンクギアのギア部分は段ギア223と噛み合っており、リンクギア222が矢印D´方向に回転すると、段ギア223は矢印E´方向に回転する。段ギア223は、可変抵抗体225のギア部分224と噛み合っている。第2可変抵抗体225のギア部分224のギア軸はDカット軸となっており、可変抵抗体225の回転部225aと勘合している。そのため段ギア223が矢印E´方向に回転すると可変抵抗体225の回転部225aは矢印G´方向に回転する。つまり、巻き取りローラ214によってウェブ212が巻き取られ、ウェブ212の外径が大きくなると、可変抵抗体225の回転部225aが矢印G´方向に回転するようになっている。回転部225aの回転量によって可変抵抗体225の抵抗値が変更可能な構成となっている。前述のとおり、実施例2では第2可変抵抗体225を用いており、回転型の可変抵抗体、所謂ロータリーボリュームと接触部材とを用いて供給ローラ211に巻き付いたウェブ212の外径を検知している。
前述の通り、ウェブ212が使用されると、供給ローラ211の外径は小さくなり、ウェブ巻取りローラ214の外径が大きくなる。各々、可変抵抗体225から検出された検出電圧Vsnsも増加する。供給ローラの外径検出部250は、ウェブ212が供給ローラ214の外周から1周巻きだされると検出電圧Vsnsの変化を検知する。また、巻取りローラの外径検出部220は、ウェブ212が巻取りローラ214の外周を1周することで検出電圧Vsnsの変化を検知する。
ここで、巻き取りローラ214が回転しないという異常が生じた場合、巻き取られたウェブ212の外径は大きくなることはない。そのため、巻き取られたウェブ212の外径が大きくなることによる可変抵抗体225の抵抗値の変化は生じない。検出電圧Vsnsも同様である。また、実施例2では供給ローラ211に巻き付いたウェブ212の外径を検出する外径検出部250を備える。よって、所定時間後に一定の値以上の抵抗値の変化がない場合、制御部151が、異常が発生していると判断し、異常内容を報知する。
検出される検出電圧Vsnsの変化は、供給ローラ211と巻取りローラ214の外径のうち外径が小さいほうが、より変化までの時間が早い。供給ローラ211の外径検出部250を備えていない実施例1では、巻き取りローラ214の外径が、供給ローラ211の外径より大きくなった場合、異常検知まで時間がかかってしまう。しかしながら、供給ローラ211の外径検出部250を備える実施例2では、制御部151は供給ローラ211と巻取りローラ214のうち外径が小さいほうの検出電圧Vsnsを使用して、異常の検知を行うことができる。
以上、上述した実施形態により、接触部材、および巻き取りモータ240、外径検出部220(250)に異常が発生した場合に、ウェブ212が寿命の後半であっても、速やかに異常を検知して報知することで、ウェブが送られないことによる画像品位の低下を防ぐことができる。
100 画像形成装置
151 制御部
180 表示部
200 定着装置
201 加熱回転体
202 加圧回転体
204 回収ローラ
205 ヒータ
210 ウェブユニット
211 供給ローラ
212 ウェブ
213 押圧ローラ
214 巻き取りローラ
220 外径検出部
221 接触部材
225 可変抵抗体
240 巻き取りモータ

Claims (9)

  1. 記録材に担持された未定着トナーを加熱する加熱回転体と、
    前記加熱回転体を加圧する加圧回転体と、
    前記加熱回転体と前記加圧回転体とによって定着ニップ部を形成し、前記定着ニップ部に未定着トナーが担持された記録材を挟持搬送させ未定着トナー像を記録材に定着させ、
    記録材に定着されず前記加熱回転体の表面に付着したトナーを回収するウェブと、
    前記加熱回転体の表面に付着したトナーの回収に使用された前記ウェブを巻き取る巻き取りローラと、
    前記巻き取りローラに巻き取られた前記ウェブの外表面に接触し、前記巻き取りローラに巻き取られた前記ウェブの前記外表面の位置に応じて移動可能な接触部材と、
    前記接触部材の位置に依って抵抗値が変更可能となるように接続される可変抵抗体と、
    前記巻き取りローラを回転させることで前記ウェブを巻き取る巻き取りモータと、
    前記抵抗値から前記抵抗値に関する情報を算出する制御部と、
    前記制御部は前記可変抵抗体の前記情報に応じて前記巻き取りモータの回転量を制御し、
    前記情報の変化量が所定時間後に一定の量以下の場合、
    前記制御部は異常があることを検知し、前記異常に関する内容を報知する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記所定時間とは、前記情報を取得してから前記巻き取りローラが1回転する時間であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部が、前記異常があることを検知した場合、
    前記異常に関する内容を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 記録材に定着されず前記加熱回転体に付着したトナーを前記加熱回転体から回収する回収ローラを有し、前記ウェブは前記回収ローラに付着したトナーを前記回収ローラから回収することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部が前記異常に関する内容を報知している状態において、前記回収ローラと前記ウェブは離間していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部が前記異常に関する内容を報知している状態において、画像形成は中断することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は前記可変抵抗体の前記抵抗値から電圧を取得し、取得した前記電圧に依って前記巻き取りモータの回転量を制御することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記接触部材は前記巻き取りローラに巻き取られた前記ウェブの前記外表面に接触するレバーを有し、前記レバーは1または複数のギアを介して前記可変抵抗体と接続されることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記可変抵抗体は、前記接触部材の移動に伴って回転する回転部を有し、前記回転部の回転量に応じて抵抗値が変更可能となることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
JP2021186663A 2021-11-16 2021-11-16 画像形成装置 Pending JP2023073906A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021186663A JP2023073906A (ja) 2021-11-16 2021-11-16 画像形成装置
EP22204382.0A EP4180876A1 (en) 2021-11-16 2022-10-28 Image forming apparatus
CN202211360375.XA CN116136653A (zh) 2021-11-16 2022-11-02 图像形成装置
KR1020220147540A KR20230071734A (ko) 2021-11-16 2022-11-08 화상 형성 장치
US18/054,105 US11934120B2 (en) 2021-11-16 2022-11-09 Abnormality detection of web unit in image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021186663A JP2023073906A (ja) 2021-11-16 2021-11-16 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023073906A true JP2023073906A (ja) 2023-05-26

Family

ID=84044922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021186663A Pending JP2023073906A (ja) 2021-11-16 2021-11-16 画像形成装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11934120B2 (ja)
EP (1) EP4180876A1 (ja)
JP (1) JP2023073906A (ja)
KR (1) KR20230071734A (ja)
CN (1) CN116136653A (ja)

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58182673A (ja) * 1982-04-20 1983-10-25 Canon Inc ウエブクリ−ニング装置
JPS58221876A (ja) * 1982-06-18 1983-12-23 Canon Inc ウエブクリ−ニング装置
JPS6392983A (ja) * 1986-10-08 1988-04-23 Canon Inc クリ−ニング装置
JPH04182686A (ja) * 1990-11-19 1992-06-30 Canon Inc 定着装置
US5323217A (en) * 1993-03-22 1994-06-21 Moore Business Forms, Inc. Ion deposition printer cleaning apparatus and related method
JPH07261591A (ja) * 1994-03-24 1995-10-13 Toshiba Corp 画像形成装置
JPH10307503A (ja) * 1997-05-06 1998-11-17 Minolta Co Ltd ウェブクリーニング装置
JP2001282029A (ja) 2000-03-30 2001-10-12 Canon Inc 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
US20070140754A1 (en) * 2005-12-21 2007-06-21 Xerox Corporation. Reusable web cleaning system for a fuser
US9405238B2 (en) * 2014-02-17 2016-08-02 Canon Kabushiki Kaisha Urging roller, cleaning device and image heating device
US10649391B2 (en) * 2018-09-04 2020-05-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP7379181B2 (ja) * 2020-01-17 2023-11-14 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2022151989A (ja) * 2021-03-29 2022-10-12 キヤノン株式会社 定着装置
JP2023021791A (ja) * 2021-08-02 2023-02-14 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP4180876A1 (en) 2023-05-17
KR20230071734A (ko) 2023-05-23
CN116136653A (zh) 2023-05-19
US11934120B2 (en) 2024-03-19
US20230152736A1 (en) 2023-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012252128A (ja) 定着装置
JP2010102305A (ja) 画像形成装置
JP2011013329A (ja) 画像形成装置
JP4302465B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JPH11143291A (ja) 画像形成装置
JP5568782B2 (ja) 定着装置、画像形成装置及び損傷検出方法
JP4442858B2 (ja) 画像形成装置
JP5048044B2 (ja) 画像形成装置
JP2006163017A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2016142844A (ja) 定着装置および画像形成装置
US10126691B2 (en) Image forming device
JP2023073906A (ja) 画像形成装置
JP2004021079A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2013142840A (ja) 画像加熱装置
JP2012042756A (ja) 定着装置、画像形成装置、定着装置の制御方法
US11934125B2 (en) Image forming apparatus having a web to collect toner from a heating rotary member
JP2009163038A (ja) 画像形成装置
JP2023039735A (ja) 画像形成装置及び定着装置
JP4254174B2 (ja) 画像形成装置
JP2007058083A (ja) 画像形成装置における制御方法
JP2013003503A (ja) 像加熱装置
JP2013011739A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2018141868A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6991727B2 (ja) 画像形成装置
JP2017116756A (ja) 定着装置、及び、画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20231213