JP2002207386A - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

像加熱装置及び画像形成装置

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JP2002207386A
JP2002207386A JP2001003782A JP2001003782A JP2002207386A JP 2002207386 A JP2002207386 A JP 2002207386A JP 2001003782 A JP2001003782 A JP 2001003782A JP 2001003782 A JP2001003782 A JP 2001003782A JP 2002207386 A JP2002207386 A JP 2002207386A
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cleaning
heating
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Kazukiyo Akashi
和清 明石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱手段と、加熱手段に圧接された加圧手段9
と、加圧手段に接する清掃手段13を有し、加熱手段と
加圧手段の圧接部で画像を担持した記録材を挟持搬送せ
しめる像加熱装置において、清掃手段13の温度が許容
以上に高くなることによる、清掃手段13から加圧手段
9へのトナーの逆流を防ぎ、良好な画像を提供する。 【解決手段】清掃手段13の温度検知手段40、又は温
度を予測する手段を有し、清掃手段が所定の温度以上に
なった場合に加圧手段9と清掃手段13とを離間する手
段41・16を有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱定着すべき顕
画像(トナー画像)を担持した記録材に熱エネルギーを
与えてトナー画像を加熱定着する像加熱装置(定着装
置)、画像を担持した記録材を加熱してつや等の表面性
を改質する像加熱装置、仮定着処理する像加熱装置、及
び該像加熱装置を有する画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式等の画像形成装置に
おいて、記録紙上に形成担持させた顕画像を定着する手
段として、熱ローラを用いたものが知られているが、消
費電力が大きく、定着可能な温度に到達するまでの時間
いわゆるウォームアップが長くなる等の欠点があった。
【0003】これに対し、この欠点を改善する、耐熱性
フィルムを用いた定着方式が特開昭63−313182
号公報等に記載されている。この公報に記載されている
定着装置は、薄肉の耐熱性フィルムと、該フィルムの駆
動ローラと、該フィルムの内周面に摺接するように固定
支持して配置された加熱体と、該フィルムの外周面と接
触し、該フィルムを介して該加熱体に圧接するように配
設された加圧回転体としての加圧ローラを備えている。
【0004】上記フィルム及び加圧ローラは、少なくと
も画像定着実行時において、記録材の搬送速度と同一速
度で回動されており、上記フィルムを介して形成される
加熱体と加圧ローラの定着ニップ部で記録材を挟持搬送
することにより、記録材上の顕画像に加熱体の熱エネル
ギーを付与して顕画像を軟化・溶解し、さらに上記記録
材を上記定着ニップ部から排出することによって顕画像
を冷却固化させて記録材上に定着するようになってい
る。
【0005】このフィルム定着方式はウォームアップが
非常に短いため、加熱体を予め昇温させておく(いわゆ
るスタンバイ温調)必要がなく、省エネルギーが実現で
きる。
【0006】ここで加圧ローラに低熱容量のクリーニン
グ部材を当接させることにより残留トナーを除去し、加
圧ローラの汚れが記録材を汚すのを防ぐのに効果があ
る。即ち、熱伝導性の高い材質でクリーニング部材を形
成し、このクリーニング部材を加圧ローラに当接させる
ことで、加圧ローラを清掃するだけでなく、非通紙部の
過昇温を抑えて温度分布を均一にし、定着フィルム、加
圧ローラの耐久性の向上、オフセットの防止、定着フィ
ルムの寄り制御を安定させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法は複写速度が一定の値までしか対応できず、一定の値
を超えると非通紙部の昇温が激しくなり、そのためクリ
ーニング部材により除去した残留トナーが溶解し、加圧
ローラに貼り付き、それが記録材を汚して画像を劣化さ
せるという問題があった。
【0008】そこで本発明は複写速度が速い画像形成装
置に対して残留トナーの溶解を防止し、良好な画像を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする像加熱装置及び画像形成装置である。
【0010】(1)加熱手段と、前記加熱手段に圧接さ
れた加圧手段と、前記加圧手段に接する清掃手段を有
し、前記加熱手段と前記加圧手段の圧接部で画像を担持
した記録材を挟持搬送せしめる像加熱装置において、前
記清掃手段の温度検知手段、又は温度を予測する手段を
有し、前記清掃手段が所定の温度以上になった場合に前
記加圧手段と前記清掃手段とを離間する手段を有するこ
とを特徴とする像加熱装置。
【0011】(2)固定支持された発熱体に摺接しなが
ら有端または無端移動自在に配設されたフィルム部材
と、前記フィルム部材を介して前記発熱体に圧接するよ
うに配設された回転自在に支持されている弾性ローラ体
の加圧手段と、前記加圧手段に対して接触するように配
設された回転自在のローラ体である清掃手段とを有し、
前記フィルム部材と前記加圧手段の圧接部にて画像を担
持した記録材を挟持搬送せしめる像加熱装置において、
前記清掃手段の温度検知手段、又は温度を予測する手段
を有し、前記清掃手段が所定の温度以上になった場合に
前記加圧手段と前記清掃手段とを離間する手段を有する
ことを特徴とする像加熱装置。
【0012】(3)記録材に未定着画像を形成担持させ
る画像形成手段と、未定着画像を記録材に定着させる定
着手段を有する画像形成装置において、定着手段が
(1)又は(2)に記載の像加熱装置であることを特徴
とする画像形成装置。
【0013】
【発明の実施の形態】<実施例1> (1)画像形成装置例 図1は本実施例の画像形成装置の概略構成模型図であ
る。本実施例の画像形成装置は、原稿台固定、光学系移
動型、回転ドラム型、転写式の電子写真複写装置であ
る。
【0014】本実施例の画像形成装置においては、固定
の原稿台ガラス20上に原稿19を所要に載置し、所要
の複写条件を設定した後、コピースタートキーを押す
と、感光体ドラム39(以下、ドラムと略記する)が矢
印で示す時計方向に所定の周速度で回転駆動される。
【0015】また、光源21(22は反射笠)と第1ミ
ラー23が原稿台ガラス20の下面に沿ってガラス左辺
側のホームポジションからガラス右辺側へ所定の速度V
で移動し、第2ミラー24、第3ミラー25が同方向に
V/2の速度で移動することで、原稿台ガラス20上の
載置原稿19の下向き画像面が左辺側から右辺側に照明
走査され、その照明走査光の原稿面反射光が結像レンズ
29、固定第4〜第6ミラー26、27、28を介し
て、回転するドラム39面に結像露光(スリット露光)
される。
【0016】回転するドラム39の表面は、この露光面
に一次帯電器30により正または負の所定電位に一様に
帯電処理されており、この帯電面に対して上記の露光が
なされることで、ドラム39面に原稿画像に対応したパ
ターンの静電潜像が順次に形成される。ドラム39面に
形成される静電潜像は、現像装置31の現像ローラ32
でトナー像として顕画像化される。
【0017】一方、給紙機構部において給紙ローラ51
により記録材Pが給送され、ガイド33を通って所定の
タイミングでドラム39と転写帯電器34との間の転写
部へ導入されて転写コロナを受けることでドラム39に
接し、ドラム39面側のトナー顕画像が記録材上面に順
次転写される。
【0018】像転写部を通過した記録材Pは除電針35
によって背面電荷の除電を受けつつ、ドラム39面から
順次に分離され、搬送部38、入り口ガイド10で像加
熱装置としての定着装置60へ導入され、後述するよう
にトナー画像定着を受け、画像形成物として排紙ローラ
15により機外へ排出される。
【0019】転写後のドラム39の表面はクリーニング
器36のクリーニングブレード37によって残りトナー
等の汚れが清掃除去され、繰り返して像形成に供され
る。
【0020】また、上述のように往路を移動した移動光
学部材21〜25は所定の往路終点に到着すると反転し
て復路を移動するように設定されており、初めのホーム
ポジションヘ戻り、次のコピーサイクルの開始まで待機
する(以下、この工程を光学系のバック工程と称す
る)。
【0021】コピースタートキーが押される前に複数枚
(例えば100枚)のコピー枚数が指定された場合、光
学系のバック工程が終了した後に、不図示のマイクロコ
ンピュータ(以下、MPUとする)により所定のインタ
ーバルをもって上記の工程を繰り返す。
【0022】(2)定着装置60 図2は定着装置60の概略構成模型図である。本実施例
における定着装置60はエンドレスベルト状の定着フィ
ルムを用いたフィルム定着方式(フィルム加熱方式)の
定着装置である。
【0023】100は加熱手段、200は加圧手段であ
り、互いに圧接して定着ニップ部Nを形成する。6は加
熱手段100を構成する要素の1つであるエンドレスベ
ルト状の定着フィルムである。該定着フィルム6は左側
の駆動ローラ7と右側の従動ローラ8と、この両ローラ
7、8間の下方に固定配設した加熱体である低熱容量線
状ヒータ1との間に張設してある。
【0024】従動ローラ8は定着フィルム6を外側に張
る方向にテンションを与えるテンションローラを兼ねて
おり、定着フィルム6は表面にシリコーンゴム等を被覆
して摩擦係数を高めた駆動ローラ7の時計方向の回転駆
動に伴い、時計方向に所定の周速度をもってシワや蛇
行、速度遅れなく回転駆動される。
【0025】9は加圧手段200を構成する要素の1つ
である加圧ローラであり、芯金9aの外回りにシリコー
ンゴム等の離形性の良いゴム弾性層9bを形成したもの
である。芯金9aの両端部を不図示の軸受部材に回転自
在に軸受保持させ、上記のエンドレスベルト状定着フィ
ルム6の下方側フィルム部分をヒータ1との間に挟ませ
て、ヒータ1の下面に対してバネ等の付勢手段(不図
示)により、例えば4.9×10−3〜9.8×10
−3Paの当接力をもって対向圧接させて定着ニップ部
Nを形成させてあり、記録材Pの搬送方向に順方向の反
時計方向に回転する。また上記加圧ローラ9は長手方向
中央部の直径より長手方向端部の直径の方が50〜50
0μmほど大きくなっている。これにより、定着ニップ
部N内で記録紙Pに端部側に引っ張られる力が働き、記
録紙Pにシワがよることを防止することができる。
【0026】13は加圧ローラ9に対する清掃手段であ
るクリーニングローラである。該クリーニングローラ1
3の軸棒13aの両端部を不図示の軸受部材で回転自在
に軸受保持させてある。該クリーニングローラ13はア
ルミニウム製の捧で形成されており、常時は圧接・脱着
装置16によって例えば0.196×10−3〜1.9
6×10−3Paの当接力をもって対向圧接させてあ
る。
【0027】圧接・脱着装置16は本実施例においては
電磁ソレノイド−プランジャーであり、その進退プラン
ジャー16aをクリーニングローラ13の軸棒13aに
連結してある。常時は通電−オフにされていて内蔵の付
勢バネによるプランジャー13aの突出力にてクリーニ
ングローラ13を加圧ローラ9に対して圧接させた状態
に保持している。通電−オンにより内蔵の付勢バネに抗
してプランジャー13aが引っ込み状態に保持されてク
リーニングローラ13が加圧ローラ9から離間された状
態に保持される。
【0028】回転駆動されるエンドレス状の定着フィル
ム6は繰り返してトナー画像の加熱定着に供されるの
で、耐熱性、離形性、耐久性、に優れ、一般的には10
0μm以下好ましくは40μm以下の薄肉のものを使用
する。一例としては、厚さ20μmのポリイミド、ポリ
エーテルイミド、ポリエーテルサルホン、ポリエーテ
ル、エーテルケトン等の高耐熱樹脂や、ニッケル、SU
S等の金属の薄肉エンドレスベルトの外周面にPTFE
(4フッ化エチレン樹脂)、PFA(4フッ化エチレン
・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)
等の低表面エネルギーの樹脂、またはこれらの樹脂にカ
ーボンブラック等の導電材を添加した離型コート層を1
0μm厚に施した総厚30μmのエンドレスベルトであ
る。
【0029】低熱容量のヒータ1はセラミックヒータで
あり、図2の横断面模型図、図3の(a)の一部切り欠
き表面模型図、(b)の裏面模型図のように、例えば厚
さ1.0mm、幅10mm、長手方向長さ340mmの
アルミナ基板2の表面側に、銀パラジウムや酸化ルテニ
ウム等の抵抗材料を厚さ1μm、幅1.0mmに塗工し
て発熱層3を形成し、さらにその上に厚さ10μmのフ
ィルム6との摺動を考慮したガラス等の保護層4を形成
したものであり、ヒータ表面側(発熱層3・保護層4を
形成した側)を下向きに露呈させてヒータ支持体11に
取り付け保持させて固定支持させてある。
【0030】ヒータ支持体11は、ヒータ1を定着装置
60及び画像形成装置に対し断熱支持する、断熱性、高
耐熱性、剛性を有する物で、例えばPPS(ポリフエニ
レンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテル
ケトン)、液晶ポリマ等の高耐熱樹脂や、これらの樹脂
とセラミックス、金属等の複合材料などで構成される。
【0031】本実施例のヒータ1は、基板2の表面側に
基板長手に沿って並行2条の発熱層3・3を形成し、そ
の両発熱層3・3の同じ側の一端部側にそれぞれ電気的
に導通させて、銀等の良導電材料の第1と第2の通電用
電極(入力端子)3a・3bを具備させてある。また上
記両発熱層3・3の他端部側は銀等の良導電材料の通電
パターン3cを介して互いに電気的に接続化させてあ
る。そして基板表面を第1と第2の通電用電極3a・3
bは露出させて、発熱層3・3と通電パターン3cを覆
わせて保護層4でコートしてある。
【0032】また、ヒータ裏面側(基板裏面側)には、
熱伝導性シリコーンゴム接着剤等で接着または圧接また
は一体的に形成されたNTCサーミスタ等の、第1と第
2のサーミスタ5aと5bを配設してある。
【0033】本実施例においては記録材Pの搬送は中央
基準搬送でなされる。Aは装置に供給して使用できる最
大サイズ記録材の幅(最大通紙領域幅)である。本実施
例では、A3版(幅297mm)の記録材幅に対応する
長さ寸法に設定してある。BはB4版(幅257mm)
の通紙領域幅である。Cは最小通紙領域幅(幅105m
m)である。上記の第1のサーミスタ5aは最小通紙領
域幅C内に対応位置させて配設してある。また、第2の
サーミスタ5bはB4版の通紙領域幅B外で最大通紙領
域幅A内に対応位置させて配設してある。
【0034】定着時、ヒータ1の第1と第2の通電用電
極3a・3b間に不図示の給電コネクターを介してヒー
タ駆動回路16から通電がなされることで発熱層3・3
が発熱して、ヒータ1が全体的に迅速に昇温する。その
ヒータ温度が第1および第2のサーミスタ5aおよび5
bでモニターされ、そのモニター温度情報が制御回路
(マイクロコンピュータ(MPU)、定着温度制御装
置)18に入力する。制御回路18は第1のサーミスタ
5aのモニター温度情報に基づいてヒータ温度(定着ニ
ップ部温度)を所定温度に維持するためにヒータ駆動回
路16を制御して商用AC電源(交流100V)17か
らヒータ1の発熱層3・3への通電量を制御する。すな
わち制御回路18は第1のサーミスタ5aの検知出力が
所定の一定値になるようにヒータ駆動回路16を制御し
て発熱層3・3への通電を制御している。その通電量
(供給電力)はPI(比例・積分)制御に基づき、位相
制御・波数制御等の周知の手段によりきめ細かく電力供
給が行われる。
【0035】次に前述したような画像形成動作により、
未定着のトナー画像T(図2)を上面に転写された記録
材Pはガイド10に案内され、定着フィルム6を介して
形成されるヒータ1と加圧ローラ9の定着ニップ部Nに
進入し、未定着トナー画像Tが定着フィルム6の下面に
密着して面ズレ、しわ、寄りを生ずることなく、定着フ
ィルム6と一緒の重なり状態で上記定着ニップ部Nに挟
圧力を受けつつ通過し、記録材Pのトナー画像担持面は
定着フィルム6面に押圧密着状態で定着ニップ部Nを通
過する過程で発熱層3の熱を定着フィルム6を介して受
け、トナー画像が高温溶融して、記録材P面に軟化接着
化した像Taとなる。
【0036】本実施例の装置の場合は、記録材Pと定着
フィルム6との分離は記録材Pが定着ニップ部Nを通過
して出た時点で行わせている。この分離時点において、
溶融トナーTaの温度は未だトナーのガラス転移点より
高温の状態にある。この分離点でガラス転移点より高温
の状態にあるトナーTaは適度なゴム特性を有するの
で、分離時のトナー画像面は、定着フィルム表面になら
うことなく適度な凹凸表面性を有したものとなり、この
表面性が保たれて、冷却固化するに至るので定着済みの
トナー画像面には過度の画像光沢が発生せず高品位な画
質となる。
【0037】定着フィルム6と分離された記録材Pは排
紙ガイド12で案内されて排紙ローラ対15へ至る間に
ガラス転移点より高温のトナーTaの温度が自然降温
(自然冷却)してガラス転移点以下の温度になって固化
し、画像Tbに至る。
【0038】また、ヒータ1のうち、発熱層3及び基板
2の熱容量が小さく、かつこれらがヒータ支持体11に
よって断熱支持されているのでヒータ1の定着ニップ部
Nにおける表面温度は短時間にトナーの融点に対して十
分な高温に昇温するので、ヒータ1を予め昇温させてお
く(いわゆるスタンバイ温調)必要がなく、省エネルギ
ーが実現でき、しかも機内昇温も防止できる。
【0039】(3)クリーニングローラ13の離間制御 前記したように、加圧ローラ9には清掃手段としてアル
ミニウム製の捧であるクリーニングローラ13を圧接し
て加圧ローラ9の回転に従動回転するように配設してあ
る。このクリーニングローラ13は、定着実行時のヒー
タ1の熱で加圧ローラ9が加熱され、この加熱された加
圧ローラ9の熱で加熱される。加圧ローラ9に低熱容量
のクリーニングローラ13を当接させることにより加圧
ローラ9面の残留トナーを除去し、加圧ローラ9の汚れ
が記録材Pを汚すのを防ぐのに効果がある。
【0040】熱伝導性の高い材質でクリーニング部材1
3を形成し、このクリーニング部材13を加圧ローラ9
に当接させることで、加圧ローラ9を清掃するだけでな
く、非通紙部の過昇温を抑えて温度分布を均一にし、定
着フィルム6、加圧ローラ9の耐久性の向上、オフセッ
トの防止、定着フィルム6の寄り制御を安定させること
ができる。
【0041】以上の構成により1分間に30枚の割合で
小サイズ記録材を10分間流しつづけたところ、ヒータ
1の非通紙部(両端部)の温度は300℃近辺、加圧ロ
ーラの非通紙部(両端部)の温度は200℃近辺にまで
達し、それによりクリーニングローラ13により回収さ
れた残トナーが融解し、クリーニングローラ13からト
ナーが剥がれ加圧ローラ9に戻る逆流現象を生じた。こ
の直後に大サイズ記録材を流すと、逆流トナーが記録材
に付着し、良好な画像を提供することができなかった。
【0042】そこで本実施の形態においては、図4のよ
うに、クリーニングローラ13の温度を検知する温度検
知素子(サーミスタ)40をクリーニングローラ13の
B4版の通紙紙領域B外でA4版の通紙領域A内に対応
する領域D(257mm〜297mm、以後、非通紙部
と呼ぶ)に圧接させ、検知・制御装置41により温度検
知を行い、トナーの逆流が始まる温度に至る直前に圧接
・脱着装置である電磁ソレノイド−プランジャー16に
対する通電をオンに制御することでクリーニングローラ
13を加圧ローラ9から離間させるという脱着モードを
実施した。
【0043】本発明者らの検討によるとトナーの逆流が
発生し始めるときのクリーニングローラ13の温度は1
50℃以上であることが分かっている。
【0044】そこで本実施例においては、クリーニング
ローラ13に当接させた温度検知素子40の検知温度が
150℃に達したら電磁ソレノイド−プランジャー16
に対する通電をオンに制御することでクリーニングロー
ラ13を加圧ローラ9から離間させ、画像形成終了後に
電磁ソレノイド−プランジャー16に対する通電をオフ
に制御することでクリーニングローラ13を再び加圧ロ
ーラ9に当接させた状態に戻すようにした。
【0045】その結果、クリーニングローラ13から加
圧ローラ9にトナーが逆流すること無く良好な画像を得
ることができた。
【0046】<実施例2>クリーニングローラ13は熱
伝導率の高いものものを使用している事から、本実施例
では実施例1におけるクリーニングローラ13の温度検
知素子(サーミスタ)40の配設位置を図5のようにリ
ーニングローラ13の芯棒13aの端部(長手方向に関
し、記録材の通過する外側)に変更し、芯棒13aの端
部に当接させてクリーニングローラ13の温度検知を行
い、その値に応じて脱着モードを実施した。
【0047】本実施例の場合も実施例1と同様に逆流す
ること無く良好な画像を得ることができたと共に、十分
なクリーニングを行うことができた。
【0048】また本実施例においては、温度検知素子4
0によるクリーニングローラ13の削れが防止される。
【0049】<実施例3>本実施の形態においてはクリ
ーニングローラ13の温度を直に検知するのではなく、
図6のように、加圧ローラ9の非通紙部Dの温度を検知
することによりクリーニングローラ13の温度を予想
し、その値に応じて脱着モードを実施した。
【0050】本発明者らの検討によると、クリーニング
ローラ13と加圧ローラ9の温度には相関があることが
分かっており、クリーニングローラ温度が150℃の
時、加圧ローラ温度は200℃である。
【0051】詳しくは、加圧ローラ9に温度検知素子
(サーミスタ)40を当接させ、その検知温度が200
℃以上に達したら電磁ソレノイド−プランジャー16に
対する通電をオンに制御することでクリーニングローラ
13を加圧ローラ9から離間させ、画像形成終了後に電
磁ソレノイド−プランジャー16に対する通電をオフに
制御することでクリーニングローラ13を再び加圧ロー
ラ9に当接させた状態に戻すようにした。
【0052】その結果、上記と同様に逆流すること無く
良好な画像を得ることができた。
【0053】<実施例4>本実施例では、上記実施例3
において加圧ローラ9の芯金9aには熱伝導率の高いも
のを使用し、温度検知素子(サーミスタ)40の配設位
置を図6のように該加圧ローラ9の芯金9aの端部(長
手方向に関し、記録材の通過する外側)に変更し、芯金
9aの端部に当接させてクリーニングローラ13の温度
検知を行い、その値に応じてクリーニングローラ13の
温度を予想し説着モードを実施した。
【0054】本発明者らの検討によるとクリーニングロ
ーラ13と加圧ローラ芯金9aの温度には相関があるこ
とが分かっており、クリーニングローラ温度が150℃
の時、加圧ローラ芯金温度は180℃である。
【0055】詳しくは、加圧ローラ9の芯金9aに温度
検知素子40を当接させ、その検知温度が180℃以上
に達したら電磁ソレノイド−プランジャー16に対する
通電をオンに制御することでクリーニングローラ13を
加圧ローラ9から離間させ、画像形成終了後に電磁ソレ
ノイド−プランジャー16に対する通電をオフに制御す
ることでクリーニングローラ13を再び加圧ローラ9に
当接させた状態に戻すようにした。
【0056】その結果、上記と同様に逆流すること無く
良好な画像を得ることができたと共に、温度検知素子4
0の当接により加圧ローラ9を傷つけることも無かっ
た。
【0057】<実施例5>本実施の形態ではヒータ1の
基板2の裏面に設けられている第2のサーミスタ5b
(図3)の温度検知を行うことによりクリーニングロー
ラ13の温度を予想し、その値に応じて脱着モードを実
施した。
【0058】本発明者らの検討によるとクリーニングロ
ーラ13と第2のサーミスタ5bの温度には相関がある
ことが分かっており、クリーニングローラ13の温度が
150℃の時、第2のサーミスタ5bの検知温度は25
0℃である。
【0059】詳しくは、第2のサーミスタ5bの検知温
度が250℃に達したら電磁ソレノイド−プランジャー
16に対する通電をオンに制御することでクリーニング
ローラ13を加圧ローラ9から離間させ、画像形成終了
後に電磁ソレノイド−プランジャー16に対する通電を
オフに制御することでクリーニングローラ13を再び加
圧ローラ9に当接させた状態に戻すようにした。
【0060】その結果、クリーニングローラ13や加圧
ローラ9を温度検知素子の当接で傷つけることも無く、
逆流を防止し、良好な画像を得ることができた。
【0061】<実施例6>本実施の形態では現状態から
のシミュレーションを行い、クリーニングローラ13の
昇温を予想し、その値に応じてクリーニングローラの脱
着モードを実施した。
【0062】詳しくは、環境温度、ヒータ1の初期温度
(第1のサーミスタ5aで検知)、紙サイズ、枚数等の
あらゆる場合による温度の変化のデータを取り、それら
データの結果を組み合わして、クリーニングローラ13
が150℃以上に達したと予想される時点で電磁ソレノ
イド−プランジャー16に対する通電をオンに制御する
ことでクリーニングローラ13を加圧ローラ9から離間
させ、画像形成終了後に電磁ソレノイド−プランジャー
16に対する通電をオフに制御することでクリーニング
ローラ13を再び加圧ローラ9に当接させた状態に戻す
ようにした。
【0063】その結果、実施例1と同様に逆流を防止
し、良好な画像を得ることができたと共に、新たに温度
検知装置を必要としないため省スペース、省コストを達
成できた。
【0064】<その他> 1)上記に説明した本発明は、加圧ローラに当接する清
掃部材のクリーニング時の温度を最適にするものであっ
て、加熱手段の構成には関係しない。従って定着フィル
ム6を利用する方式の定着手段のみならず、ローラ部材
(不示図)の内部に発熱手段(不示図)を有するような
加熱ローラ(不示図)により定着を行う方式の定着装置
等の像加熱装置において本発明を適用することもなんら
問題無い。
【0065】2)フィルム方式の像加熱装置において、
定着フィルム6は無端状に限らず、ロール巻きにした有
端ウエブ状のフィルムにして害フィルムを繰り出し走行
させる装置構成にすることもできる。
【0066】3)本発明の像加熱装置は実施例の定着装
置に限られず、画像を担持した記録材を加熱してつや等
の表面性を改質する像加熱装置、仮定着処理する像加熱
装置等としても有効に使用することができる。
【0067】
【発明の効果】以上に述べたように、加熱手段と、加熱
手段に圧接された加圧手段と、加圧手段に接する清掃手
段を有し、加熱手段と加圧手段の圧接部で画像を担持し
た記録材を挟持搬送せしめる像加熱装置において、清掃
手段の温度が許容以上に高くなった時に加圧手段と清掃
手段を離間させることによって、トナーの溶解・逆流を
防止しすると共に良好な画像を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置例の概略構成模型図
【図2】 定着装置(像加熱装置)の概略構成模型図
【図3】 ヒータの構成および制御系の説明図、
【図4】 要部の説明図
【図5】 実施例2の要部の説明図
【図6】 実施例3の要部の説明図
【図7】 実施例4の要部の説明図
【符号の説明】
1.ヒータ 2.基板 3.発熱層 4.保護層 5.サーミスタ 6.定着フィルム 7.駆動ローラ 8.従動ローラ 9.加圧ローラ 10.入りロガイド 11.ヒータ支持台 12.排紙ガイド 13.クリーニングローラ 15.排紙ローラ対 16.圧接・脱着装置(電磁ソレノイド−プランジャ
ー) 19.原稿 20.原稿台ガラス 21.光源 22.反射笠 23〜28.第1〜6ミラー 29.結像レンズ 30.一次帯電器 31.現像装置 32.現像ローラ 33.ガイド 34.転写帯電器 35.除電針 36.クリーニング器 37.クリーニングブレード 38.搬送部 39.感光体ドラム 40.温度検知素子 41.温度検知、及び圧接・脱着部材制御装置 60.定着装置 100.加熱手段 200.加圧手段 P.記録材 T.現像剤(トナー) C.最小通紙領域(105mm) B.B4版通紙域(257mm) A.A3版通紙域(297mm)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱手段と、前記加熱手段に圧接された加
    圧手段と、前記加圧手段に接する清掃手段を有し、前記
    加熱手段と前記加圧手段の圧接部で画像を担持した記録
    材を挟持搬送せしめる像加熱装置において、 前記清掃手段の温度検知手段、又は温度を予測する手段
    を有し、前記清掃手段が所定の温度以上になった場合に
    前記加圧手段と前記清掃手段とを離間する手段を有する
    ことを特徴とする像加熱装置。
  2. 【請求項2】固定支持された発熱体に摺接しながら有端
    または無端移動自在に配設されたフィルム部材と、前記
    フィルム部材を介して前記発熱体に圧接するように配設
    された回転自在に支持されている弾性ローラ体の加圧手
    段と、前記加圧手段に対して接触するように配設された
    回転自在のローラ体である清掃手段とを有し、前記フィ
    ルム部材と前記加圧手段の圧接部にて画像を担持した記
    録材を挟持搬送せしめる像加熱装置において、 前記清掃手段の温度検知手段、又は温度を予測する手段
    を有し、前記清掃手段が所定の温度以上になった場合に
    前記加圧手段と前記清掃手段とを離間する手段を有する
    ことを特徴とする像加熱装置。
  3. 【請求項3】記録材に未定着画像を形成担持させる画像
    形成手段と、未定着画像を記録材に定着させる定着手段
    を有する画像形成装置において、定着手段が請求項1又
    は2に記載の像加熱装置であることを特徴とする画像形
    成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020086427A (ja) * 2018-11-15 2020-06-04 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP2020126088A (ja) * 2019-02-01 2020-08-20 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP7404893B2 (ja) 2020-01-29 2023-12-26 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置

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