JP2000293064A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置

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JP2000293064A
JP2000293064A JP11096810A JP9681099A JP2000293064A JP 2000293064 A JP2000293064 A JP 2000293064A JP 11096810 A JP11096810 A JP 11096810A JP 9681099 A JP9681099 A JP 9681099A JP 2000293064 A JP2000293064 A JP 2000293064A
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heating
cleaning
rotator
temperature
fixing device
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JP11096810A
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Shigeaki Takada
高田  成明
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境温度の差異にかかわらず安定した画像定
着を可能とする品質性に優れた定着装置および画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 クリーニングモードでは、ヒータ1を所
定の温度に制御した状態で、定着フィルム6、加圧ロー
ラ9、クリーニングローラ13を60秒回転させること
でクリーニングローラ13の温度を上昇させ、加圧ロー
ラ表面の残留トナーを回収するが、この時のヒータの設
定温度は、制御手段によって、室温センサー99による
雰囲気温度の測定値が30℃以上の時は190℃、30
℃未満15℃以上の時は200℃、15℃未満の時は2
10℃となるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱定着すべき顕
画像(トナー画像)を担持した記録材に熱エネルギーを
与えてトナー画像を加熱定着する定着装置および画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録紙上の顕画像(トナー像)を
定着する手段として、熱ローラを用いたものが知られて
いるが、消費電力が大きく、定着可能な温度に到達する
までの時間いわゆるウォームアップが長くなる等の欠点
があった。
【0003】これに対し、この欠点を改善する耐熱性フ
ィルムを用いた定着方式が特開昭63−313182号
公報に記載されている。
【0004】この公報に記載されている定着装置は、薄
肉の耐熱性フィルムと、このフィルムを駆動する駆動ロ
ーラと、フィルムの内周面に摺接するように固定支持し
て配置された加熱体(加熱手段)と、フィルムの外周面
と接触し、フィルムを介して加熱体に圧接するように配
設された加圧部材と、を備えている。
【0005】上記フィルム及び加圧部材は、少なくとも
画像定着実行時において、記録材の搬送速度と同一速度
で回動されており、上記フィルムを介して形成される加
熱体と加圧部材の定着ニップ部で記録材を挟持搬送する
ことにより、記録材上の顕画像(未定着トナー像)に加
熱体の熱エネルギーを付与して顕画像を軟化・溶解しさ
らに上記記録材を上記定着ニップ部から排出することに
よって顕画像を冷却固化させて記録材上に定着するよう
になっている。
【0006】このフィルム定着方式はウォームアップが
非常に短いため、加熱体を予め昇温させておく(いわゆ
るスタンバイ温調)必要がなく、省エネルギーを実現で
きる。
【0007】ここで加圧ローラに低熱容量のクリーニン
グ部材を当接させることにより残留トナーを除去し、加
圧ローラの汚れが記録材を汚すことを防ぐのに効果があ
る。
【0008】即ち、熱伝導性の高い材質でクリーニング
部材を形成することにより、クリーニング部材を加圧ロ
ーラに当接させることで、加圧ローラを清掃することが
できる。
【0009】また、清掃だけでなく、非通紙部の過昇温
を抑えて温度分布を均一にし、定着フィルム、加圧ロー
ラの耐久性の向上、オフセットの防止、定着フィルムの
寄り制御を安定させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0011】特にフィルム方式の定着装置においては、
定着工程以外は加熱体に電力を供給しないか、もしくは
非常に少ない電力しか供給しないため、非常に時間的間
隔の空いた少数部数の定着工程を繰り返した場合に、ク
リーニング部材が温まらず、十分なクリーニング効果を
発揮しないことがあった。
【0012】これに対し、所定の時間加熱した状態で、
加圧ローラを回転させることによってクリーニング部材
を加熱し、加圧ローラをクリーニングするクリーニング
モードを行うと非常に効果がある。
【0013】このクリーニングモードにおいてクリーニ
ング部材の温度が低すぎると十分な効果が発揮されず、
高すぎると一度回収したトナーが溶解し再び加圧ローラ
に戻るという問題がある。
【0014】したがって、クリーニングモード中はクリ
ーニング部材の温度を適切な温度に保たなくてはならな
い。
【0015】しかしながら、従来技術の場合には、環境
温度によってクリーニング部材の温度は変わってしま
い、低温環境では温度が足りず、高温環境では温度が高
すぎるため、いずれの場合でも、加圧ローラ表面の残留
トナーを回収しきれず、それが記録材を汚し画像を劣化
させるという問題があった。
【0016】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、環境
温度の差異にかかわらず安定した画像定着を可能とする
品質性に優れた定着装置および画像形成装置を提供する
ことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、記録材を挟持して加熱しながら搬
送することによって、記録材上の未定着画像を定着させ
る一対の回転体と、該一対の回転体のうちの少なくとも
一方の回転体表面に当接しながら、該回転体表面を清掃
する清掃手段と、を備えた定着装置において、雰囲気温
度を検知する温度検知手段と、該温度検知手段により検
知された温度に基づいて、前記清掃手段に付与する加熱
量を制御する制御手段と、を設けることを特徴とする。
【0018】したがって、雰囲気温度に応じた加熱量を
清掃手段に付与できる。
【0019】前記一対の回転体のうちの一方は、内部に
加熱手段を具備する加熱回転体であり、他方は、該加熱
回転体に加圧しながら回転する加圧回転体であるとよ
い。
【0020】前記加熱回転体は前記加熱手段に摺動する
フィルムを有し、該フィルムと前記加圧回転体との間に
記録材を搬送させるとよい。
【0021】前記清掃手段は、前記加圧回転体表面に当
接するように設けられ、該加圧回転体表面を清掃すると
よい。
【0022】前記加熱手段の加熱による熱を、前記加熱
回転体および加圧回転体を介して前記清掃手段に伝える
とよい。
【0023】画像定着動作が終了した記録材を装置外部
に排出した後に、前記加熱手段の加熱による熱を清掃手
段に伝えつつ、所定時間だけ前記加熱回転体および加圧
回転体を回転させて、加圧回転体表面を清掃する清掃工
程を有するとよい。
【0024】前記制御手段は、前記温度検知手段により
検知された温度に基づいて、前記加熱手段の設定温度を
調整して加熱量を制御するとよい。
【0025】前記清掃手段を直接加熱する清掃手段用加
熱手段を設けるとよい。
【0026】前記制御手段は、前記温度検知手段により
検知された温度に基づいて、前記清掃手段用加熱手段に
よる加熱量を制御するとよい。
【0027】また、本発明の画像形成装置にあっては、
記録材上に未定着画像を形成する画像形成手段と、該画
像形成手段により形成された未定着画像を記録材上に定
着させる、上記の定着装置と、を備えることを特徴とす
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0029】(第1の実施の形態)図1および図2を参
照して、第1の実施の形態に係る定着装置および画像形
成装置について説明する。
【0030】まず、図2を参照して、本発明の実施の形
態に係る定着装置を備えた画像形成装置について説明す
る。
【0031】図2は本発明の実施の形態に係る画像形成
装置の概略構成図である。
【0032】図2に示す、本実施の形態に係る画像形成
装置は、原稿台固定、光学系移動型、回転ドラム型、転
写式の電子写真複写装置である。
【0033】すなわち、本実施の形態に係る画像形成装
置においては、図に示すように、固定された原稿台ガラ
ス20上に、原稿19を所要の位置に載置し、所要の複
写条件を設定した後に、コピースタートキーを押すと、
感光ドラム39が矢印で示す時計方向に所定の周速度で
回転駆動される。
【0034】また、光源21(22は反射笠)と第1ミ
ラー23が原稿台ガラス20の下面に沿って、図中ガラ
ス左辺側のホームポジションからガラス右辺側へ所定の
速度Vで移動し、第2ミラー24、第3ミラー25が同
方向にV/2の速度で移動することで、原稿台ガラス2
0上の載置原稿19の下向き画像面が左辺側から右辺側
に照明走査され、その照明走査光の原稿面反射光が結像
レンズ29、固定第4〜第6ミラー26,27,28を
介して回転感光体ドラム39面に結像露光(スリット露
光)される。
【0035】回転感光体ドラム39の表面は、この露光
面に一次帯電気30により正または負の所定電位に一様
に帯電処理されており、この帯電面に対して上記の露光
がなされることで、ドラム39面に原稿画像に対応した
パターンの静電潜像が順次に形成される。
【0036】感光体ドラム39面に形成される静電潜像
は、現像装置31の現像ローラ32でトナー像として顕
画像化される。
【0037】一方、給紙ローラ51により記録材Pが給
紙され、ガイド33を通って所定のタイミングでドラム
39と転写帯電器34との間の転写部へ導入されて転写
コロナを受けることでドラム39に接し、ドラム39面
側のトナー顕画像が記録材上面に順次転写される(これ
らドラム39,現像装置31および転写帯電器34は、
画像形成手段を構成する主要部材である)。
【0038】像転写部を通過した記録材Pは除電針35
によって背面電荷の除電を受けつつ、ドラム39面から
順次に分離され、搬送部38、入り口ガイド10で定着
装置60へ導入され、後述するようにトナー画像定着を
受け、画像形成物として機外へ排出される。
【0039】転写後のドラム39の表面はクリーニング
器36のクリーニングブレード37によって残りトナー
等の汚れが清掃除去され、繰り返して像形成に供され
る。
【0040】上述のように往路を移動した移動光学部材
21〜25は所定の往路終点に到達すると、復路を移動
するように設定されており、初めのホームポジションへ
戻り、次のコピーサイクルの開始まで待機する(以下、
この工程を光学系のバック工程と称する)。
【0041】コピースタートキーが押される前に複数枚
(例えば100枚)のコピー枚数が指定された場合、光
学系のバック工程が終了した後に、不図示のマイクロコ
ンピュータ(以下MPUとする)により所定のインター
バルをもって上記の工程を繰り返す。
【0042】99は雰囲気温度測定用の温度測定素子で
あるサーミスタ(以下、室温センサー99と称する。)
である。
【0043】なお、この室温センサー99は雰囲気温度
を正確に測定するために、光源や定着器等の熱源から離
れた所に設置するのが望ましい。
【0044】次に、本実施の形態の装置に装着される定
着装置60について図1に基づいて詳しく説明する。
【0045】図1は本発明の第1の実施の形態に係る定
着装置の概略構成図である。
【0046】図1において、100は加熱手段を具備す
る加熱回転体(一対の回転体のうちの一方の回転体)で
あり、概略、エンドレスベルト状の定着フィルム6と、
この定着フィルム6を駆動するための図中左側の駆動ロ
ーラ7と右側の従動ローラ8と、この両ローラ7,8間
の下方に固定配設した加熱手段としての低熱容量線状ヒ
ータ1と、から構成されている。
【0047】また、図中200は、加圧回転体(一対の
回転体のうちの他方の回転体)である。
【0048】定着フィルム6は、駆動ローラ7,従動ロ
ーラ8及び低熱容量線状ヒータ1との間に張設してあ
る。
【0049】従動ローラ8は定着フィルム6を外側に張
る方向にテンションを与えるテンションローラを兼ねて
おり、定着フィルム6は表面にシリコーンゴム等を被覆
して摩擦係数を高めた駆動ローラ7の時計方向の回転駆
動に伴い、時計方向に所定の周速度をもってシワや蛇
行、速度遅れなく回転駆動される。
【0050】9は加圧手段を構成する要素の1つである
シリコーンゴム等の離形性の良いゴム弾性層を有する加
圧ローラであり、上記のエンドレスベルト状定着フィル
ム6の下方側フィルム部分をヒータ1との間に挟ませ
て、ヒータ1の下面に対してバネ等の付勢手段により、
例えば5〜10Kg/cmの当接力をもって対向圧接さ
せてあり、記録材Pの搬送方向に順方向に反時計方向に
回転する。
【0051】また、加圧ローラ9は長手方向中央部の直
径より長手方向端部の直径の方が50〜500μmほど
大きくなっている。
【0052】これにより、定着ニップ内で記録紙Pに端
部側に引っ張られる力が働き、記録紙Pにシワがよるこ
とを防止することができる。
【0053】13は加圧ローラ9に圧接するように配設
された清掃手段としてのクリーニングローラであり、こ
のクリーニングローラ13はアルミニウム製の棒で形成
されており、バネ等の付勢手段支持部材によって例えば
200〜2000g/cmの当接力をもって対向圧接さ
せてある。
【0054】回転駆動されるエンドレス状の定着フィル
ム6は繰り返してトナー画像の加熱定着に供されるの
で、耐熱性、離形性、耐久性、に優れ、一般的には、1
00μm以下好ましくは40μm以下の薄肉のものを使
用する。
【0055】一例としては、厚さ20μmのポリイミ
ド,ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルホン、ポリ
エーテル、エーテルケトン等の高耐熱樹脂や、ニッケ
ル、SUS等の金属の、薄肉エンドレスベルトの外周面
にPTFE(4フッ化エチレン樹脂)、PFA(4フッ
化エチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体樹脂)等の低表面エネルギーの樹脂、またはこれら
の樹脂にカーボンブラック等の導電材を添加した離型コ
ート層を10μm厚に施した総厚30μmのエンドレス
ベルトがあげられる。
【0056】尚、定着ベルトは無端状であってもよい。
【0057】低熱容量のヒータ1は、例えば厚さ1.0
mm、幅10mm、長手方向長さ340mmのアルミナ
基板2に、銀パラジウムや酸化ルテニウム等の抵抗材料
を厚さ10μm、幅1.0mmに塗工して発熱層3を形
成し、さらにその上に厚さ10μmのフィルム6との摺
動を考慮したガラス等の保護層4を形成したものであ
り、ヒータ支持体11に取り付け保持させて固定支持さ
せる。
【0058】ヒータ支持体11は、ヒータ1を定着装置
60及び画像形成装置に対し断熱支持する、断熱性、高
耐熱性、剛性を有する物で、例えばPPS(ポリフェニ
レンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテル
ケトン)、液晶ポリマ等の高耐熱樹脂や、これらの樹脂
とセラミックス、金属等の複合材料などで構成される。
【0059】ヒータの発熱層3には長手方向両端から通
電される。
【0060】通電は交流100Vであり、基板2の裏面
に熱伝導性シリコーンゴム接着剤等で接着または圧接ま
たは一体的に形成されたNTCサーミスタ等のサーミス
タ5の検知温度に応じMPUにより通電制御される。
【0061】発熱層3は基板2の下面の中央部に基板長
手方向に沿って一直線上に形成してある。
【0062】発熱層3の両端部には、図示しない銀等の
良導電材料の通電用電極(入力端子)であり、これによ
り発熱層3に給電が行われる。
【0063】5は、温度検知素子であるサーミスタであ
り、定着時において、MPUはサーミスタ5の検知出力
が所定の一定値になるようにヒータ駆動回路を制御し、
発熱層3への通電を制御している。
【0064】次に上述したような画像形成動作により、
未定着のトナー画像Tを上面に転写された記録材Pはガ
イド10に案内され、定着フィルム6を介して形成され
るヒータ1と加圧ローラ9の定着ニップ部に進入する。
【0065】そして、未定着トナー画像Tが定着フィル
ム6の下面に密着して、面ズレ、しわ、寄りを生ずるこ
となく、定着フィルム6と一緒に重なった状態で上記定
着ニップ部Nに挟圧力を受けつつ通過し、記録材Pのト
ナー画像担持面は定着フィルム面に押圧された状態で定
着ニップ部Nを通過する過程で発熱層3の熱を定着フィ
ルム6を介して受けることにより、トナー画像が高温溶
融して、記録材P面に軟化接着化した像Taとなる。
【0066】本実施の形態に係る装置の場合には、記録
材Pと定着フィルム6との分離は記録材Pが定着ニップ
部Nを通過して出た時点で行わせている。
【0067】この分離時点において、溶融トナーTaの
温度は未だトナーのガラス転移点より高温の状態にあ
る。
【0068】この分離点でガラス転移点より高温の状態
にあるトナーTaは適度なゴム特性を有するので、分離
時のトナー画像面は、定着フィルム表面にならうことな
く適度な凹凸表面性を有したものとなり、この表面性が
保たれて、冷却固化するに至るので、定着済みのトナー
画像面には過度の画像光沢が発生せず高品位な画質とな
る。
【0069】定着フィルム6と分離された記録材Pは、
排紙ガイド12で案内されて排紙ローラ対15へ至る間
にガラス転移点より高温のトナーTaの温度が自然降温
(自然冷却)してガラス転移点以下の温度になって固化
し、画像Tbに至る。
【0070】本実施の形態においてはヒータ1のうち、
発熱層3及び基板2の熱容量が小さく、かつこれらがヒ
ータ支持体11によって断熱支持されているのでヒータ
1の定着ニップ部Nにおける表面温度は短時間にトナー
の融点に対して十分な高温に昇温するため、ヒータ1を
予め昇温させておく(いわゆるスタンバイ温調)必要が
なく、省エネルギーが実現でき、しかも機内昇温も防止
できる。
【0071】本実施の形態では加圧ローラ清掃のため、
転写材が500枚、定着器を通過する度にクリーニング
モードが入る。
【0072】クリーニングモードは、ヒータ1を所定の
温度に制御した状態で、定着フィルム6、加圧ローラ
9、クリーニングローラ13を60秒回転させることで
クリーニングローラ13の温度を上昇させ、加圧ローラ
表面の残留トナーを回収する。
【0073】この時のヒータの設定温度は、制御手段に
よって、室温センサー99による雰囲気温度の測定値が
30℃以上の時は190℃、30℃未満15℃以上の時
は200℃、15℃未満の時は210℃となるように制
御する。
【0074】このように雰囲気温度によってクリーニン
グモード時のヒータの設定温度を変えることで、クリー
ニングローラの温度を最適に保ことができる。
【0075】従って、低温環境下の場合に、クリーニン
グローラの温度が低すぎてクリーニング能力が不十分に
なって加圧ローラに残留トナーが残ってしまったり、高
温環境下の場合に、クリーニングローラが高温になりす
ぎて、回収した残留トナーが溶融して加圧ローラに戻る
ことで加圧ローラが汚れることにより記録材が汚れるこ
とを防ぐことができる。
【0076】また、クリーニングのために必要以上の熱
をかけすぎることが無くなるので、エネルギー効率で
も、有利になる。
【0077】(第2の実施の形態)図3には、第2の実
施の形態が示されている。
【0078】上記第1の実施の形態では、加熱回転体中
の加熱手段による熱によって、清掃手段を加熱する構成
を示したが、本実施の形態では、清掃手段を加熱するた
めの清掃手段用加熱手段を設けた構成を示している。
【0079】その他の構成および作用については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0080】本実施の形態においては、上記第1の実施
の形態に係る定着装置の構成に、さらに、クリーニング
ローラ近傍に、クリーニングローラ加熱用のヒータ(清
掃手段用加熱手段)98が配設されていることを特徴と
する。
【0081】図3に示すように、本実施の形態では、ク
リーニングローラ加熱用ヒータ98は100Wのハロゲ
ンヒータで、クリーニングローラから5mmの所に配設
されている。
【0082】ここで、本実施の形態では、クリーニング
モード時、室温センサー99による雰囲気温度の測定値
が30℃以上の時はクリーニングローラ加熱用ヒータに
は電力を供給しない。
【0083】そして、30℃未満15℃以上の時は電力
を50W印加する。
【0084】さらに、15℃未満の時は電力を100W
印加する。
【0085】このように雰囲気温度によってクリーニン
グモード時のヒータの設定温度を変えることで、クリー
ニングローラの温度を最適に保ことができる。
【0086】従って、低温環境下の場合に、クリーニン
グローラの温度が低すぎてクリーニング能力が不十分に
なって加圧ローラに残留トナーが残ってしまったり、高
温環境下の場合に、クリーニングローラが高温になりす
ぎて、回収した残留トナーが溶融して加圧ローラに戻る
ことで加圧ローラが汚れることにより記録材が汚れるこ
とを防止できる。
【0087】(第3の実施の形態)上記に説明した本発
明の各実施の形態は、加圧回転体に当接する清掃部材
の、クリーニング時の温度を最適にするものであって、
加熱回転体の構成には関係しない。
【0088】しかるに上述の実施の形態に示した定着フ
ィルム6を利用する方式の定着手段のみならず、図4に
示すようなローラ部材66の内部に発熱手段65を有す
るような加熱ローラ64により定着を行う方式の定着装
置において適用することもなんら問題無い。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、温度検
知手段により検知された温度に基づいて、清掃手段に付
与する加熱量を制御するので、雰囲気温度の差異にかか
わらず、清掃能力を発揮させることができ、残留トナー
による不具合を防止して、安定した定着動作を可能と
し、品質性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る定着装置の概
略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略
構成図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る定着装置の概
略構成図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る定着装置の概
略構成図である。
【符号の説明】
1 ヒータ 6 フィルム 9 加圧ローラ 13 クリーニングローラ 14 加熱手段 60 定着装置 64 加熱ローラ 65 発熱手段 98 クリーニングローラ加熱用ヒータ 99 室温センサー 100 加熱回転体 200 加圧回転体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録材を挟持して加熱しながら搬送するこ
    とによって、記録材上の未定着画像を定着させる一対の
    回転体と、 該一対の回転体のうちの少なくとも一方の回転体表面に
    当接しながら、該回転体表面を清掃する清掃手段と、を
    備えた定着装置において、 雰囲気温度を検知する温度検知手段と、 該温度検知手段により検知された温度に基づいて、前記
    清掃手段に付与する加熱量を制御する制御手段と、を設
    けることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】前記一対の回転体のうちの一方は、内部に
    加熱手段を具備する加熱回転体であり、 他方は、該加熱回転体に加圧しながら回転する加圧回転
    体であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】前記加熱回転体は前記加熱手段に摺動する
    フィルムを有し、該フィルムと前記加圧回転体との間に
    記録材を搬送させることを特徴とする請求項2に記載の
    定着装置。
  4. 【請求項4】前記清掃手段は、前記加圧回転体表面に当
    接するように設けられ、該加圧回転体表面を清掃するこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】前記加熱手段の加熱による熱を、前記加熱
    回転体および加圧回転体を介して前記清掃手段に伝える
    ことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】画像定着動作が終了した記録材を装置外部
    に排出した後に、前記加熱手段の加熱による熱を清掃手
    段に伝えつつ、所定時間だけ前記加熱回転体および加圧
    回転体を回転させて、加圧回転体表面を清掃する清掃工
    程を有することを特徴とする請求項5に記載の定着装
    置。
  7. 【請求項7】前記制御手段は、前記温度検知手段により
    検知された温度に基づいて、前記加熱手段の設定温度を
    調整して加熱量を制御することを特徴とする請求項2〜
    6のいずれか一つに記載の定着装置。
  8. 【請求項8】前記清掃手段を直接加熱する清掃手段用加
    熱手段を設けることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か一つに記載の定着装置。
  9. 【請求項9】前記制御手段は、前記温度検知手段により
    検知された温度に基づいて、前記清掃手段用加熱手段に
    よる加熱量を制御することを特徴とする請求項8に記載
    の定着装置。
  10. 【請求項10】記録材上に未定着画像を形成する画像形
    成手段と、 該画像形成手段により形成された未定着画像を記録材上
    に定着させる、請求項1〜9のいずれか一つに記載の定
    着装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019020627A (ja) * 2017-07-19 2019-02-07 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

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