JP6105329B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は定着装置及び画像形成装置に関する。
複写機、プリンターやファクシミリのような画像形成装置では、画像形成部において用紙に転写されたトナー像を定着装置で定着させることによって用紙に画像を形成する。一般的な定着装置は、用紙に熱を伝達してトナー像を溶融させる定着部材、トナー像を溶融できる温度まで定着部材を加熱する加熱手段、及び定着部材の温度を検知する温度検知手段を備えている。定着装置では、温度検知手段の信号に基づいて加熱手段の出力を調節することで定着部材の温度を制御する。
定着装置において使用される温度検知手段は、例えば定着部材に接触するように配置されるサーミスタがある。このような接触型温度検知手段は、定着部材に接触していることから、定着部材の実際の温度を検知することができるが、接触型温度検知手段との接触による摩耗で定着部材の寿命が短くなる問題があった。
定着部材の寿命低下を回避すべく、定着部材に対して非接触に配置される非接触型の温度検出手段を使用することがある。非接触型温度検知手段は、定着部材の周囲に設置され、雰囲気温度によって定着部材の温度を検知するため、接触による摩耗で定着部材の寿命が低下することを防止できる。しかし、雰囲気温度の上昇が定着部材よりも遅いことから、非接触型温度検出手段が安定に検知できるまで時間を要する。例えば、定着装置が冷却状態から立ち上がる時には、雰囲気温度が低いため、定着部材の温度を適切に検知できないことがある。
接触型温度検知手段と非接触型温度検知手段との両方を備える構成によって、それぞれの利点を生かす定着装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1の定着装置では、接触型温度検知手段を用紙が通過しない非通紙領域に対応して配置し、非接触型温度検知手段を用紙が通過する通紙領域に対応して配置している。このような構成によれば、定着部材の非通紙領域は温度検知手段との接触によって摩耗することがあるが、画像の品質に影響を与えることがないため、定着部材をすぐに交換しなくてもよく、定着部材の寿命が長くなる。また、特許文献1の定着装置では、定着部材が所定の温度に加熱されるまでの期間に接触型温度検知手段で温度を検知し、定着部材が所定の温度に達した後に非接触型温度検知手段で温度を検知する。これにより、雰囲気温度が低い立ち上がり時でも、接触型温度検知手段によって定着部材の温度を安定して検知することができる。
特開2003−91203号公報
しかしながら、定着部材の端部にある非通紙領域は、加熱手段の配熱分布による影響や風の流れによる影響や定着部材の熱伝導による影響を受けるため温度の均一性が低い。このことから、非通紙領域に配置された接触型温度検出手段の信号に基づいて温度を制御する特許文献1の定着装置では、定着部材が適正な温度に加熱されるように、温度マージンを大きくする必要がある。このため、消費電力が増大するという問題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、定着装置の立ち上がり時でも非接触型温度検知手段によって定着部材の温度をより適切に検知することができる定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
本発明の定着装置は、定着部材と加熱手段と第1の温度検知手段とカバーとを備える。前記定着部材は、回転しながら用紙に熱を伝達する。前記加熱手段は、前記定着部材の外部から前記定着部材を加熱する。前記第1の温度検知手段は、前記定着部材に対して非接触に配置される。前記カバーは、前記定着部材との間に前記加熱手段及び前記第1の温度検知手段が位置するように配置されている。前記カバーは、前記加熱手段及び前記第1の温度検知手段を囲む。
本発明の画像形成装置は、上述した定着装置を備える。
本発明の定着装置によれば、定着装置の立ち上がり時でも非接触型温度検知手段によって定着部材の温度をより適切に検知することができる。その結果、接触型温度検知手段の使用による消費電力が増大するという問題を解決できる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置を示す模式図である。 本実施形態の定着装置を示す模式図である。 本発明の他の実施形態に係る定着装置を示す模式図である。 本実施形態の定着装置の他の例を示す模式図である。 (a)は本実施形態の定着装置の側面視模式図であり、(b)は(a)のV−V線に沿った定着装置の正面一部断面図である。 本実施形態の定着装置の他の例を示す模式図である。 (a)は本実施形態の定着装置の側面視模式図であり、(b)は(a)のVII−VII線に沿った定着装置の正面一部断面図である。 本発明の更なる実施形態に係る定着装置を示す模式図である。 本発明の更なる実施形態に係る定着装置を示す模式図である。 本発明の更なる実施形態に係る定着装置の正面視模式図である。
以下、図面を参照して、本発明による画像形成装置100及び定着装置10の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置100を示す模式図である。画像形成装置100は、複写機、プリンター、ファクシミリ又はこれらの機能を兼ね備えた複合機であり得る。以下、複写機を用いて説明するが、本発明はこれに限定されない。画像形成装置100は、定着装置10、給紙カセット20、作像部30、トナー補給装置40、用紙排出部50、用紙搬送部60及び画像読取装置(図示せず)を有している。
給紙カセット20には、印刷用の用紙Pが収容されている。複写を行う際、給紙カセット20内の用紙Pは、作像部30と定着装置10とを経由して用紙排出部50から排出されるように、用紙搬送部60によって搬送される。
作像部30では、トナー像を用紙Pに形成する。作像部30には、感光体31と現像装置32と転写装置33とが含まれている。
感光体31には、画像読取装置で生成された原稿画像の電子信号に基づいたレーザーによって静電潜像が形成される。現像装置32は現像ローラー321を有している。現像ローラー321は、感光体31にトナーを供給して静電潜像を現像させることで、感光体31にトナー像を形成する。トナーは、トナー補給装置40から現像装置32へ補給される。
転写装置33は、感光体31に形成されたトナー像を用紙Pに転写する。
定着装置10では、用紙Pを加熱及び加圧することで、作像部30において形成された未定着のトナー像を溶融させて用紙Pに定着させる。
以下、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る定着装置10を説明する。図2は、本実施形態の定着装置10を示す模式図である。定着装置10は、定着部材11、加圧部材12、加熱手段13、第1の温度検出手段141及びカバー15を備える。
定着部材11及び加圧部材12は、互いに当接してニップ部16を形成する。ニップ部16において用紙Pを挟み、定着部材11及び加圧部材12の回転によって搬送方向(矢印Xに示す方向)へ用紙Pを搬送する。定着部材11は、回転しながら、ニップ部16を通過する用紙Pに熱を伝達してトナーを溶融させる。定着部材11としては、ローラーを使用し得る。
加圧部材12は、回転しながら、ニップ部16を通過する用紙Pを加圧する。加圧によって、溶融したトナーが用紙Pに圧着される。加圧部材12としては、ローラーを使用し得る。
加熱手段13は、定着部材11の外部から定着部材11を加熱する。本実施形態において、加熱手段13として非接触加熱装置が使用される。非接触加熱装置は、定着部材11から一定の距離を離して配置される。非接触加熱装置は、ハロゲンヒーター、セラミックヒーター、カーボンヒーターのような輻射熱源のうちから、輻射波長、応答特性などの特性に応じて選択し得る。
なお、熱の伝達効率を向上させる観点から、定着部材の加熱された部位がより早く用紙Pと接触するように、加熱手段13は、ニップ部16を境界にして用紙Pの搬送経路の上流側に配置されることが好ましい。しかしながら、加熱手段13の配置位置については、定着部材11を加熱できる位置であればよく、特に限定しない。また、定着部材11としてローラーを使用する場合では、定着部材11を均一に加熱するように、長手方向に延びた形状を有する非接触加熱装置が好適に使用される。非接触加熱装置は、長手方向が定着部材11の回転する軸方向に水平となるように配置される。
第1の温度検知手段141は、定着部材11の温度を検知する。第1の温度検知手段141は、定着部材11に対して非接触に配置されている。また、定着部材11の温度を正確に検知できるように、第1の温度検知手段141は、加熱手段13からの熱を直接的に受けない位置に配置されている。第1の温度検知手段141としては、非接触式サーミスタを使用し得る。非接触式サーミスタは、定着部材11との間の雰囲気温度に基づいて定着部材11の温度を検知する。
第1の温度検知手段141が出力する温度信号に基づいて、定着部材11が所定の温度に加熱されるように加熱手段13の出力が調節される。例えば、画像形成装置100は、制御部70を更に備え、第1の温度検知手段141の温度信号が制御部70に出力される。制御部70は、温度信号に基づいて、定着部材11が所定の温度に加熱されているか否かを判定すると共に、判定の結果に基づいて加熱手段13に供給する電力を調節する。
カバー15は、プレート状の部材であり、定着部材11の一部を覆うように、定着部材11から離れて配置されている。具体的には、カバー15は、定着部材11の外周面の周方向の一部を覆う。また、カバー15は、定着部材11との間に加熱手段13及び第1の温度検知手段141が位置するように配置されている。カバー15は、加熱手段13及び第1の温度検知手段141を囲む。加熱の効率を向上させるため、カバー15の少なくとも一部は、加熱手段13から受けた熱を定着部材11に反射できるように、反射率の高い素材で製作し得る。なお、カバー15は、加熱手段13から受けた熱を定着部材11に反射できるように、加熱手段13に対向する側面の少なくとも一部に設けられた反射層(図示せず)を有してもよい。
図1及び図2を参照して本実施形態の定着装置10を説明した。本実施形態の定着装置10では、定着部材11との間に第1の温度検知手段141が位置するようにカバー15が配置され、カバー15によって第1の温度検知手段141を囲むことで、第1の温度検知手段141の周りの雰囲気の熱の放散を抑制することができる。その結果、雰囲気温度をより早く上昇させることができるため、定着装置10の立ち上がり時でも、非接触型の第1の温度検知手段141によって定着部材11の温度を検知することができる。
なお、本実施形態では、加熱手段13は非接触加熱装置であったが、本発明はこれに限定されない。加熱手段13は、定着部材の外周面に接触するように配置される接触加熱装置であってもよい。接触加熱装置としては、ヒーターが内蔵される加熱ローラーを使用し得る。
図3は、本発明の他の実施形態に係る定着装置10Aを示す模式図である。以下、図3を参照して本実施形態の定着装置10Aを説明する。定着装置10Aは、カバー15が第1カバープレート151と第2カバープレート154とを有することを除いて、図2を参照して説明した実施形態と同様な構成を有しているため、重複する部分について説明を省略する。
第1カバープレート151と第2カバープレート154とは互いに連結している。具体的には、第1カバープレート151は、連結端152と自由端153とを有する。第2カバープレート154は、連結端155と自由端156とを有する。第1カバープレート151と第2カバープレート154は、連結端152及び連結端155を介して連結されている。
第1カバープレート151は、定着部材11との間に加熱手段13が位置するように配置されており、第1カバープレート151は加熱手段13を囲む。本実施形態において、第1カバープレート151は、加熱手段13の周方向形状に沿って加熱手段13を囲む。定着部材11との間に加熱手段13を収容する空間が形成されるように、第1カバープレート151は、連結端152と自由端153との間の部位が定着部材11から離れる方向に湾曲した形状を有する。湾曲した第1カバープレート151によって形成された空間に、加熱手段13が配置されている。
第2カバープレート154は、定着部材11との間に第1の温度検出手段141が位置するように配置されている。本実施形態において、第2カバープレート154は、定着部材11の周方向形状に沿って、定着部材11の外周面の周方向の一部と第1の温度検出手段141とを囲む。外部の熱による影響を避けるように、第1の温度検出手段141と第2カバープレート154とは互いに接触しないように配置される。なお、第2カバープレート154には、第1の温度検出手段141を収容する窓が形成され、第1の温度検出手段141を窓に配置してもよい。
本実施形態において、カバー15の第1カバープレート151と第2カバープレート154とは一体的に形成されている。加熱手段13の熱を定着部材11に反射するために、カバー15は、反射率の高い素材で製作し得る。なお、カバー15は、加熱手段13に対向する第1カバープレート151の側面に設けられた反射層(図示せず)を有してもよい。
第1カバープレート151と第2カバープレート154とは、互いに独立した個別の部材であって連結端152、連結端155を介して連結されてもよい。この場合では、加熱手段13の熱を定着部材11に反射するために、第1カバープレート151が反射率の高い素材で製作され、また、加熱手段13に対向する第1カバープレート151の側面に反射層(図示せず)が設けられる。
図3を参照して本実施形態の定着装置10Aを説明した。本実施形態の定着装置10Aでは、第1カバープレート151により、定着部材11の表面に熱が集中するように加熱手段13の熱を反射することができる。その結果、定着部材11を効率的に加熱することができる。
なお、用紙Pが定着部材11とカバー15との間に巻き込まれて加熱手段13に接触すると、高熱によって用紙Pが焦げたり煙を発生したりすることがある。このため、図4を参照して説明するように、用紙Pが巻き込まれないように、定着装置10Aは、用紙Pの巻き込みを防止する手段を有してもよい。
図4は、本実施形態の定着装置10Aの他の例を示す模式図である。図4に示す定着装置10Aにおいて、カバー15の第1カバープレート151は、定着部材11との間の距離が1.0mm以下である端部を有する。具体的には、カバー15は、第1カバープレート151の自由端153と定着部材11の外周面との間の距離が1.0mm以下であるように配置されている。このように、定着部材11と第1カバープレート151の自由端153との間の距離を小さくすることで、用紙Pが巻き込まれることを抑制することができる。
図5は、本発明の更なる実施形態に係る定着装置10Bを示す模式図である。図5(a)は、定着装置10Bの側面視模式図であり、図5(b)は、図5(a)のV−V線に沿った定着装置10Bの正面一部断面図である。以下、図5を参照して本実施形態の定着装置10Bを説明する。定着装置10Bは、複数本の線材17を更に備えることを除いて、図3を参照して説明した実施形態と同様な構成を有しているため、重複する部分について説明を省略する。
線材17は、定着部材11と加熱手段13との間に位置するようにカバー15に設置されている。複数本の線材17は、加熱手段13の長手方向に沿って配列される。複数本の線材17のいずれか1本の長手方向は、加熱手段13の長手方向と交差する。本実施形態では、定着装置10Bは、互いに等間隔に配列される4本の線材17を有しており、4本の線材17の長手方向が加熱手段13の長手方向と直交する。加熱手段13の近傍に設置されているため、線材17として耐熱性を有する素材で作製されたものが好適に使用される。
本実施形態では、カバー15に貫通穴157を形成すると共に、線材17の両端部を貫通穴157にそれぞれ挿通して湾曲させるようにして線材17の端部をカバー15に引掛けることで、線材17をカバー15に設置する。なお、線材17をカバー15に設置する方法は特に限定されない。例えば、固定具によって線材17をカバー15に固定するようにしてもよい。
図5を参照して本実施形態の定着装置10Bを説明した。本実施形態の定着装置10Bでは、定着部材11と加熱手段13との間に線材17が設置されている。このため、用紙Pの搬送経路の上流側において、ジャムやカールなどの原因で用紙Pが定着部材11とカバー15との間に巻き込まれた時、用紙Pは線材17によって止められるため、用紙Pが加熱手段13に近づくことを防止できる。その結果、加熱手段13に接触した用紙Pが高熱によって焦げたり煙を発生したりすることを抑制できる。
なお、本実施形態では、4本の線材17を有していたが、本発明はこれに限定されない。線材17の本数は、定着装置10Bを通過する用紙Pのサイズに応じて適宜選択し得る。定着装置10Bは、4本より多く又は4本より少ない線材17を有してもよく、線材17は互いに等間隔に配列されていなくてもよい。
また、図5では、線材17の端部が定着部材11から離れる方向に湾曲していたが、本発明はこれに限定されない。図6を参照して説明するように、線材17の端部を定着部材11に近づく方向に湾曲させてもよい。
図6は、本実施形態の定着装置10Bの他の例を示す模式図である。図6に示す定着装置10Bにおいて、線材17の一方の端部は、定着部材11とカバー15との間に位置するように、定着部材11に近づく方向に湾曲されている。その結果、ジャムした用紙Pが定着部材11とカバー15との間に巻き込まれた際、用紙Pは定着部材11の表面近傍に位置する線材17の端部に引っ掛かって更に奥へ巻き込まれないため、用紙Pの処理がしやすくなる。
図5、図6を参照して説明した実施形態では、定着装置10Bは、用紙Pが加熱手段13に近づかないように複数本の線材17を有していたが、図7を参照して説明するように、本発明はこれに限定されない。
図7は、本発明の更なる実施形態に係る定着装置10Cを示す模式図である。図7(a)は、定着装置10Cの側面視模式図であり、図7(b)は、図7(a)のVII−VII線に沿った定着装置10Cの正面一部断面図である。本実施形態の定着装置10Cは、網状部材18を更に備える点を除いて、図3を参照して説明した実施形態と同様な構成を有しているため、重複する部分について説明を省略する。
網状部材18は、定着部材11と加熱手段13との間に位置するようにカバー15に設置されている。網状部材18は、枠体181と複数本の線材182とを有する。枠体181は、加熱手段13の長手方向に沿って延びた矩形状を有する。複数本の線材182は、網目を形成するように枠体181に取り付けられている。本実施形態では、加熱手段13に対して平行設置される線材182と、加熱手段13に対して直交せずに交差設置される線材182とによって台形や平行四辺形の網目が形成される。なお、加熱手段13の近傍に設置されているため、枠体181、線材182として耐熱性を有する素材で作製されたものが好適に使用される。
本実施形態において、カバー15には、挿設穴158と係合凸部159とが形成されており、網状部材18の枠体181には、係合ピン183と係合凹部184とが形成されている。枠体181の係合ピン183をカバー15の挿設穴158に挿通させると共に、枠体181の係合凹部184とカバー15の係合凸部159とを嵌合させることで、網状部材18をカバー15に設置する。なお、網状部材18をカバー15に設置する方法は特に限定されない。例えば、網状部材18の枠体181に挿設穴と係合凸部とを形成し、カバー15に係合ピンと係合凹部とを形成してもよい。また、固定具によって網状部材18をカバー15に固定するようにしてもよい。
図7を参照して本実施形態の定着装置10Cを説明した。本実施形態の定着装置10Cでは、網状部材18によって用紙Pが加熱手段13に近づくことを防止できる。その結果、加熱手段13に接触した用紙Pが高熱によって焦げたり煙を発生したりすることを抑制できる。
なお、図5、図6を参照して説明した定着装置10Bにおいて、線材17は、線材17の長手方向が加熱手段13の長手方向と直交するように設置されている。また、図7を参照して説明した定着装置10Cにおいて、網状部材18の線材182のいずれか1本は、線材182の長手方向が加熱手段13の長手方向と直交せずに交差するように設置されている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。定着装置10Bにおいて、線材17のいずれか1本は、線材17の長手方向が加熱手段13の長手方向と直交せずに交差するように設置されてもよい。また、定着装置10Cにおいて、網状部材18の線材182の少なくとも一本は、線材182の長手方向が加熱手段13の長手方向と直交するように設置されてもよい。加熱手段13と定着部材11との間に位置する線材17又は線材182によって、定着部材11の外周面上には、熱が遮られた影領域が形成する。線材17又は線材182が加熱手段13と直交せずに交差する場合、影領域にあたる定着部材11の外周面上の部位は、定着部材11の回転につれて影領域から離脱して再び熱によって照射されるため、定着部材11が均一に加熱される。
また、定着装置10B及び定着装置10Cにおいても、図4を参照して説明した実施形態のように、用紙Pの巻き込みを防止するために、カバー15の第1カバープレート151は、定着部材11との間の距離が1.0mm以下である端部を有してもよい。
図4を参照して説明した実施形態では、用紙Pの巻き込みを防止するように、カバー15の第1カバープレート151は定着部材11との間の距離が1.0mm以下である端部を有していたが、図8を参照して説明するように、本発明はこれに限定されない。
図8は、本発明の更なる実施形態に係る定着装置10Dを示す模式図である。定着装置10Dは、分離手段191を更に備える点を除いて、図3を参照して説明した実施形態と同様な構成を有しているため、重複する部分について説明を省略する。
分離手段191は、カバー15の第1カバープレート151に設置されている。具体的には、分離手段191は、第1カバープレート151の自由端153に設置されている。本実施形態では、分離手段191として分離爪を使用し、分離爪は、定着部材11の外周面に接触するように第1カバープレート151の自由端153に設置されている。なお、定着装置10Dは、1つのみの分離手段191を有してもよく、複数の分離手段191を有してもよい。複数の分離手段191を有する場合では、分離手段191は加熱手段13の長手方向に沿って配列される。
図8を参照して本実施形態の定着装置10Dを説明した。本実施形態の定着装置10Dは、分離手段191を備えるため、用紙Pが定着部材11とカバー15との間に巻き込まれることを防止できる。
なお、本実施形態では、分離手段191として分離爪を使用していたが、本発明はこれに限定されない。分離手段191は、定着部材11に対して非接触の分離板であってもよい。分離板として、定着部材11との間の距離が調節可能であるものが好適に使用される。また、分離手段191として分離爪、分離板、又は用紙Pを定着部材11から分離する機能を有するその他の部品を併用してもよい。
図9は、本発明の更なる実施形態に係る定着装置10Eを示す模式図である。以下、図9を参照して本実施形態の定着装置10Eを説明する。定着装置10Eは、分離手段192を更に備える点を除いて、図3を参照して説明した実施形態と同様な構成を有しているため、重複する部分について説明を省略する。
分離手段192は、カバー15の第2カバープレート154に設置されている。具体的には、分離手段192は、用紙Pの搬送経路の下流側において、第2カバープレート154の自由端156に設置されている。本実施形態では、分離手段192として分離爪を使用し、分離爪は、定着部材11の外周面に接触するように第2カバープレート154の自由端156に設置されている。なお、定着装置10Eは、1つの分離手段192を有してもよく、複数の分離手段192を有してもよい。複数の分離手段192を有する場合、例えば複数の分離手段192は定着部材11の回転する軸方向に沿って配列される。
図9を参照して本実施形態の定着装置10Eを説明した。本実施形態の定着装置10Eは、分離手段192を備えるため、ニップ部16を通過した用紙Pを定着部材11から分離させることができる。
なお、本実施形態では、分離手段192として分離爪を使用していたが、本発明はこれに限定されない。分離手段192は、定着部材11に対して非接触の分離板であってもよい。分離板としては、定着部材11との間の距離が調節可能であるものが好適に使用される。また、分離手段192として分離爪、分離板、又は用紙Pを定着部材11から分離する機能を有するその他の部品を併用してもよい。
図10は、本発明の更なる実施形態に係る定着装置10Fの正面視模式図である。以下、図10を参照して本実施形態の定着装置10Fを説明する。定着装置10Fは、第2の温度検知手段142を更に備える点を除いて、図2〜図9を参照して説明した実施形態のいずれかと同様な構成を有してもよいため、重複する部分について説明を省略する。
定着部材11及び加圧部材12は、通常、回転する軸方向上のサイズが用紙Pの幅よりも大きくなるように構成される。ニップ部16を通過する用紙Pは、定着部材11の外周面の一部及び加圧部材12の外周面の一部と接触する。このため、定着部材11は、用紙Pと接触しない非通紙領域111と、用紙Pと接触する通紙領域112とを有する。本実施形態において、非通紙領域111は定着部材11の両端部にある。
第2の温度検知手段142は、定着部材11の温度を検知する。第2の温度検知手段142は、定着部材11の非通紙領域111に対して滑るように接触して配置されている。本実施形態において、第2の温度検知手段142は、定着部材11が回転する軸方向に沿った定着部材11の端部に設置されている。これに対して、第1の温度検知手段141は、定着部材11が回転する軸方向に沿って定着部材11の中央部に対して非接触に配置されている。第2の温度検知手段142としては、接触式サーミスタを使用し得る。第2の温度検知手段142の温度信号は、制御部70(図1)に出力される。
図10を参照して本実施形態の定着装置10Fを説明した。本実施形態の定着装置10Fは、第2の温度検知手段142を更に備える。第2の温度検知手段142は、定着部材11と接触しているため、定着部材11の温度感知において早い応答速度を有している。本実施形態によれば、制御部70は、第1の温度検知手段141、第2の温度検知手段142のいずれか一方又は両方の温度信号に基づいて、加熱手段13の出力を調節することができる。なお、第2の温度検知手段142は、定着部材11の非通紙領域111に配置されており、通紙領域112を傷つけることがないため、画像品質又は定着部材11の寿命の低下を抑制することができる。
本発明の定着装置は、画像形成装置においてトナーを用紙に定着させる装置として好適に用いられる。本発明の定着装置によれば、定着装置の立ち上がり時でも非接触型温度検知手段によって定着部材の温度を検知することができる。
10 定着装置
11 定着部材
12 加圧部材
13 加熱手段
141 第1の温度検知手段
15 カバー
16 ニップ部
P 用紙

Claims (10)

  1. 回転しながら用紙に熱を伝達する定着部材と、
    前記定着部材の外部から前記定着部材を加熱する加熱手段と、
    前記定着部材に対して非接触に配置される第1の温度検知手段と、
    前記定着部材との間に前記加熱手段及び前記第1の温度検知手段が位置するように配置され、前記加熱手段及び前記第1の温度検知手段を囲むカバーと
    を備え、
    前記加熱手段は、輻射熱源であり、
    前記カバーは、前記定着装置との間に前記加熱手段が位置するように配置され、前記加熱手段を囲む第1カバープレートと、前記定着装置との間に前記第1の温度検知手段が位置するように配置され、前記第1の温度検知手段を囲む第2カバープレートとを含み、
    前記第1カバープレートと前記第2カバープレートとは互いに連結しており、
    前記第1カバープレートは、前記定着部材の表面に熱が集中するように前記加熱手段の熱を反射する反射層を有し、
    前記第2カバープレートは、前記定着部材の周方向形状に沿って湾曲しており、前記定着部材の外周面の周方向の一部を囲み、
    前記第1カバープレートは、側面視U字状であり、第1自由端と第1連結端とを有し、
    前記第2カバープレートは、側面視円弧状であり、第2自由端と第2連結端とを有し、
    前記第1カバープレートと前記第2カバープレートとは、前記第1連結端及び前記第2連結端を介して連結されており、
    前記第1自由端と前記第1連結端との間の距離は、前記第2自由端と前記第2連結端との間の距離よりも短く、
    前記加熱手段は、前記第1自由端及び前記第1連結端よりも、前記定着部材から離れた位置に配置され、
    前記第1カバープレートに設置された分離手段を更に備え、
    前記分離手段は、複数の分離爪であり、
    前記複数の分離爪は、前記定着部材の外周面に接触するように前記第1カバープレートの前記第1自由端に設置され、前記加熱手段の長手方向に沿って配列され
    前記定着部材と前記加熱手段との間に位置するように前記カバーに設置される網状部材を更に備え、
    前記網状部材は、枠体と、前記枠体に設置される複数本の線材とを有し、
    前記枠体の一方側端部は、前記第1自由端に固定され、前記枠体の他方側端部は、前記第1連結端に固定される、定着装置。
  2. 前記第1カバープレートは、前記定着部材との間の距離が1.0mm以下である端部を有する、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第2カバープレートに設置された分離手段を更に備える、請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記第2カバープレートに設置された前記分離手段は、前記定着部材と接触する分離爪である、請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記第2カバープレートに設置された前記分離手段は、前記定着部材との間の距離が調節可能な分離板である、請求項3に記載の定着装置。
  6. 前記加熱手段は長手方向に延びた形状を有しており、
    前記複数本の線材のいずれか1本の長手方向は、前記加熱手段の長手方向と交差する、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記複数本の線材の前記いずれか1本の長手方向は、前記加熱手段の長手方向と直交する、請求項に記載の定着装置。
  8. 前記定着部材は、前記用紙と接触しない非通紙領域を有し、
    前記定着装置は、前記定着部材の前記非通紙領域に対して滑るように接触して配置される第2の温度検知手段を更に備える、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の定着装置。
  9. 前記第1の温度検知手段は、前記定着部材が回転する軸方向に沿って前記定着部材の中央部に対して非接触に配置されている、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の定着装置。
  10. 請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の定着装置を備える画像形成装置。
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