JP5595090B2 - 画像形成装置及び定着装置の制御方法 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置及び定着装置の制御方法に関し、特に、未定着のトナー像を記録材に定着させる定着装置の温度制御技術に関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置では、電子写真方式により画像形成が行われている。このような画像形成装置では、像担持体に静電潜像を形成し、静電潜像を現像剤(トナー)により顕像化した後、像担持体上のトナー像を記録材に転写し、記録材上の未定着トナーを加熱及び加圧してトナー像を記録材に定着させている。近年、画像形成装置では、環境問題等を考慮して、省エネ化に関する技術開発が盛んになっている。例えば、特許文献1のように、省エネの実現も可能なフィルム加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置が提案されている。
特許文献1における定着装置は、薄肉の耐熱性フィルムとその駆動ローラ、耐熱性フィルムの内周面に接するように固定支持された加熱体、耐熱性フィルムの外周面と接し、耐熱性フィルムを介して加熱体に圧接するように配設された加圧部材を備える。そして、耐熱性フィルム及び加圧部材が、少なくとも画像定着実行時において、記録材の搬送速度と同一速度で回転し、耐熱性フィルムを介して形成される加熱体と加圧部材の定着ニップ部により記録材を挟持搬送する。さらに、記録材上の未定着トナー像に加熱体の熱エネルギーを付与して未定着像を軟化・溶着し、さらに記録材を定着ニップ部から排出することによって未定着トナー像を冷却固化させ、記録材上に定着させている。
一方、上述したフィルム加熱方式の定着装置では、加熱体の温度を制御する温度制御方式として、温度検知手段により加熱体の温度を検知し、この検知温度と所定の設定温度との差に応じて加熱体へ印加する電力値を切り替えるという方式が用いられている。
特開平11−194659号公報
上述した従来の画像形成装置のフィルム加熱方式の定着装置では、スタンバイ中に温調制御を行う必要がないので省エネ化を実現している。しかしながら、画像形成要求がなされて定着装置の温度を所定の温度に立ち上げる場合、画像形成条件や環境等に応じた温調制御がされていないため、画像形成要求時から定着装置に記録材が突入するまでの間に必要な電力以上に電力を消費してしまう場合がある。
本発明は、画像形成要求時の画像形成条件や環境等に応じて定着温調開始タイミングを制御し、画像形成要求時から定着装置に記録材が突入するまでに必要な電力を極力少なくできる画像形成装置及び定着装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、記録材に担持された未定着の現像剤を熱源により熱定着する定着装置を備える画像形成装置において、前記定着装置の熱源の温度を検出する定着温度検出手段と、前記定着装置の周辺の環境温度を検出する環境温度検出手段と、画像形成要求に基づく画像形成条件を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された画像形成条件に基づいて決定される目標定着温度と前記定着温度検出手段で検出された温度情報と前記環境温度検出手段で検出された温度情報に基づき、前記定着装置の熱源の温度が前記目標定着温度に立ち上がるまでの立ち上がり時間を算出する立ち上がり時間算出手段と、前記判定手段により判定された画像形成条件及び前記画像形成装置が省電力状態であったか否かに基づいて前記画像形成装置に対して前記画像形成要求がなされたときから前記記録材が前記定着装置のニップ部に突入するまでの突入時間を算出する突入時間算出手段と、前記算出された立ち上がり時間と前記算出された突入時間を比較し、前記定着装置の熱源への通電開始タイミングを決定する駆動タイミング決定手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成要求時から記録材が定着装置に突入するまでに必要な電力を極力少なくすることが可能となり、より省エネ化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図1の画像形成装置における制御ユニットの機能構成を示すブロック図である。 図2における定着制御部の機能構成を示すブロック図である。 (a)は定着ユニットの概略構成を示す断面図、(b)は定着ヒータの平面図である。 定着ヒータ駆動/制御回路の概略構成を示す図である。 (a)は定着ヒータへの供給電力を一定制御した際の定着部温度と立ち上がり時間との関係の一例を示す図、(b)は画像形成条件及び機器状態に応じた、記録材の定着ニップ部への突入時間の一例を示す図である。 定着ユニットの立上げ制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
図示の画像形成装置は、複数の画像形成部を並列に配した電子写真方式のカラー画像形成装置である。
画像出力部1Pは、大別して、画像形成部10、給紙ユニット20、中間転写ユニット30、定着ユニット40及び制御ユニット(不図示)から構成される。
画像形成部10は次に述べるような構成になっている。像担持体としての感光ドラム11a,11b,11c,11dがその中心で軸支され、矢印方向に回転駆動される。感光ドラム11a〜11dの外周面に対向してその回転方向に順番に、一次帯電器12a,12b,12c,12d、レーザスキャナユニット13、現像装置14a,14b,14c,14dが配置されている。
一次帯電器12a〜12dは各々、感光ドラム11a〜11dの各表面に均一な帯電量の電荷を与える。次いでレーザスキャナユニット13が、記録画像信号に応じて変調されたレーザビームなどの各光線を感光ドラム11a〜11d上にそれぞれ照射し、これによって、感光ドラム11a〜11d上に静電潜像をそれぞれ形成する。
さらに、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックといった4色の現像剤(以下、「トナー」と呼ぶ)をそれぞれ収納した現像装置14a〜14dが、感光ドラム上の静電潜像を顕像化する。
Ta,Tb,Tc,Tdは、顕像化された可視画像を中間転写ベルト31に転写するための画像転写領域である。画像転写領域Ta〜Tdよりも感光ドラム11a〜11dの下流側では、クリーニング装置15a,15b,15c,15dが、中間転写ベルト31に転写されずに感光ドラム11a〜11d上に残されたトナーを掻き落としてドラム表面の清掃を行う。
以上に示したプロセスにより、各トナーによる画像形成が順次行われる。
給紙ユニット20は、記録材Pを収納するカセット21a,21bと手差しトレイ27を備える。また、カセット21a,21b内又は手差しトレイ27から記録材Pを1枚ずつ送り出すためのピックアップローラ22a,22b,26を備える。また、各ピックアップローラ22a,22b,26から送り出された記録材Pをレジストローラ25a,25bまで搬送するための給紙ローラ対23a,23b,23c及び給紙ガイド24を備える。さらに、画像形成部10の画像形成タイミングに合わせて記録材Pを二次転写領域Teへ送り出すためのレジストローラ25a,25bを備える。
各感光ドラム11a〜11dと中間転写ベルト31とが対向する一次転写領域Ta〜Tdでは、中間転写ベルト31の裏側に一次転写用帯電器35a,35b,35c,35dが配置される。従動ローラ34に対向して二次転写ローラ36が配置され、中間転写ベルト31とのニップによって二次転写領域Teを形成する。二次転写ローラ36は、中間転写ベルト31に対して適度な圧力で加圧されている。また、中間転写ベルト31上、二次転写領域Teの下流には、中間転写ベルト31の画像形成面をクリーニングするためのブラシローラ(不図示)、及び回収トナーを収納する回収トナーボックス(不図示)が設けられている。
定着ユニット(定着装置)40は、内部にセラミックヒータ基板などの熱源を備えた定着フィルム41aと、セラミックヒータ基板との間に定着フィルム41aを挟んで、定着ニップ部を通過する記録材Pを加圧するための加圧ローラ41bから成る。定着ユニット40は、いわゆるオンデマンド定着方式により記録材に対して未定着のトナーを熱定着するものであり、薄い定着フィルム41aとセラミックヒータ基板が接触する構造を有する。そして、定着フィルム41aが回転するときだけセラミックヒータが作動し、定着フィルム41aを介して未定着のトナー像に熱を与えて画像を定着させる。なお、加圧ローラ41bに熱源を備える場合もある。
定着ユニット40の搬送前後には、ローラ対のニップ部へ記録材Pを導くための搬送ガイド43、定着ユニット40から排出された記録材Pを装置の外部に導き出すための内外排紙ローラ44,45が配設される。
制御ユニットは、画像出力部1P内の各機構の動作を制御するための制御基板やモータドライブ基板(不図示)などから成る。制御ユニットの機能構成については後述する。
次に、画像出力部1P内の動作を説明する。
制御ユニットから画像形成動作開始信号が発せられると、画像出力部1Pは、カセット21a,21b及び手差しトレイ27のいずれかの給紙段から、ユーザにより選択又は自動的に選択された用紙サイズに対応する記録材Pの給紙動作を開始する。例えば、カセット21aからの給紙動作が開始された場合、まずピックアップローラ22aにより、カセット21aから記録材Pが1枚ずつ送り出される。次に、給紙ローラ対23cによって記録材Pが給紙ガイド24の間を案内されてレジストローラ25a,25bまで搬送される。そのとき、レジストローラ25a,25bの回転は停止されており、記録材Pの先端は、レジストローラ25a,25bのニップ部に突き当たる。その後、画像形成部10が画像の形成を開始するタイミングに合わせて、レジストローラ25a,25bが回転を始める。この回転開始時期は、記録材Pと画像形成部10により中間転写ベルト31上に一次転写されたトナー画像とが、二次転写領域Teにおいてちょうど一致するように設定されている。
一方、画像形成部10では、制御ユニットから画像形成動作開始信号が発せられる。すると、前述したプロセスにより、中間転写ベルト31の回転方向の一番上流にある感光ドラム11d上に形成されたトナー画像が、高電圧が印加された一次転写用帯電器35dによって、一次転写領域Tdで中間転写ベルト31に一次転写される。中間転写ベルト31に一次転写されたトナー像は、次の一次転写領域Tcまで搬送される。一次転写領域Tcでは、一次転写領域Tdから一次転写領域Tcまでのトナー像を搬送するためにかかる時間だけ遅延して画像形成が行われており、前画像の上にレジストを合わせて次のトナー像が転写される。一次転写領域Tb、一次転写領域Taも同様の工程が繰り返され、結局4色のトナー像が中間転写ベルト31上において一次転写される。
次に、記録材Pが二次転写領域Teに搬送され、中間転写ベルト31に接触すると、記録材Pの通過タイミングに合わせて二次転写ローラ36に高電圧が印加される。そして、前述したプロセスにより中間転写ベルト31上に形成された4色のトナー画像が記録材Pの表面に転写される。その後、記録材Pは、搬送ガイド43によって定着ユニット40のニップ部まで正確に案内される。そして、定着ユニット40の熱及びニップの圧力によって、トナー画像が記録材Pの表面に定着される。トナー画像が定着された記録材Pは、内外排紙ローラ44,45により搬送され、機外に排出される。
図2は、図1の画像形成装置における制御ユニットの機能構成を示すブロック図である。
図2において、モジュール制御部201は、主に画像形成部10の制御を行うものであり、CPU260、装置本体の制御手順(制御プログラム)を記憶したROM261、作業用記憶領域等として用いるRAM262、各負荷のドライバ(不図示)等で構成される。CPU260は、メインコントローラ202からの指示に応じて、制御プログラム等をROM261等から読み出して実行する。
また、モジュール制御部201は、定着ユニット40の制御を行なう定着制御部215を備え、定着ユニット40の温調制御、立上げ制御を行う。また、モジュール制御部201は、定着ユニット40、駆動負荷類208、センサ類210、高圧ユニット213に接続し、メインコントローラ202との間で通信を行う。
駆動負荷類208は、給紙系、搬送系、光学系の駆動を行うモータ、クラッチ、ソレノイドなどで構成される。センサ類210は、定着ユニット周辺の温度を検出する環境センサ、搬送される用紙を検知する紙検知センサ、現像器内のトナー量を検知するトナー残検センサ、各負荷のホームポジション、ドアの開閉状態等を検知するためのスイッチ等で構成される。高圧ユニット213は、モジュール制御部201の指示に従って、一次帯電器12a〜12d、現像装置14a〜14d、転写前帯電器(不図示)、一次転写用帯電器35a〜35d、分離帯電器(不図示)へ高圧出力を行う。定着ユニット40は、定着ヒータ、温度検出部、定着ヒータ駆動部等で構成され、モジュール制御部201からのオン/オフ信号(制御信号)によって温調制御を行う。
操作部220は、操作者が操作するためのキーや、操作者に装置の状態等を知らせるための液晶、LED等から成る表示部で構成される。
メインコントローラ202は、画像形成条件判定部204、CPU250、ROM251、RAM252、操作部220や外部機器106に接続するI/F等を備え、モジュール制御部201に対して画像形成の指示(制御)を行う。画像形成条件判定部204は、画像形成要求時の解像度、用紙条件(サイズ、種類など)、カラープリントか白黒プリントか等の画像形成条件(画像形成モード)をモジュール制御部201に通知する。
図3は、図2における定着制御部215の機能構成を示すブロック図である。
図3において、環境センサ301は、環境温度検出手段として、定着ユニット40(又は画像形成装置)の周辺の環境温度を検出する。定着ユニット40は、サーミスタ(温度検出部)712と、定着ヒータ701と、定着ヒータ駆動部303を備える。定着ヒータ駆動部303は、定着ヒータ701への電力供給を制御する。
立上げカーブ判定部304は、環境センサ301とサーミスタ(温度検出部)712で検出された温度情報に基づき、定着ヒータ701の温度が所定の温度に立ち上がるまでの立ち上がり時間の算出を行う。立上げカーブ判定部304は、立ち上がり時間算出手段の一例である。機器状態検出部306は、画像形成装置の状態(例えば、後回転中であるとか、前多回転中であるとか、ポリゴンモータの状態など)を検出する。
定着圧部突入タイミング決定部307は、画像形成条件判定部204と機器状態検出部306からの情報に基づき、メインコントローラ202から画像要求信号を受けてから定着ユニット40の圧部(ニップ部)へ記録材Pが突入するまでの突入時間を算出する。定着圧部突入タイミング決定部307は、突入時間算出手段の一例である。なお、メインコントローラ202からの画像要求信号は、定着ユニット40に対する熱定着要求信号であってもよい。
定着駆動タイミング決定部305は、定着圧部突入タイミング決定部307で算出された突入時間と立上げカーブ判定部304で算出された立ち上がり時間に基づき、定着ヒータ701の駆動(温調制御)を開始するタイミングを決定する。そして、所定のタイミングになると温調制御を行う。
なお、上述した定着制御部215の機能構成については、各機能をCPU260が行うように構成しても可能である。
次に、定着ユニット40と制御回路について、図4(a)、図4(b)を用いて説明する。
図4(a)は、図1に示す定着ユニット40の概略構成を示す断面図である。図4(b)は、図4(a)に示す定着ヒータの平面図である。
図4(a)において、定着ユニット40は、定着ヒータ701と、定着フィルム41aと、加圧ローラ41bと、コの字板金711と、サーミスタ712と、ホルダ713と、セルフバイアス回路714を備える。定着ヒータ701は、図4(b)に示すように、セラミックに発熱体が所定のパターンで印刷されたセラミックヒータである。このセラミックヒータは、1秒間で約50℃ほど温度上昇する極めて応答性の高いヒータである。
定着フィルム41aは、金属を基材とし、その上に300μmほどのゴム層、さらにフッ素表面処理を施したフィルムで、熱容量が極めて小さく、定着ニップ部のみヒータの熱を伝える。加圧ローラ41bは、硬度60°程度のローラで定着フィルム41aを摩擦駆動している。コの字板金711は、定着フィルム41aを内側から加圧ローラ41b側に加圧するためのコの字状の板金であり、その加圧力は180N程度である。
サーミスタ712は、定着温度検出手段として、定着ヒータ701の温度を検出する。本実施形態では、不図示であるが、ヒータ中央部にメインサーミスタが配置されており、定着温度制御のための温度を検出する。また、ヒータ端部にはサブサーミスタ(不図示)が配置されており、小サイズ紙などを通紙した際の非通紙部の温度上昇を検出する。
図4(b)において、定着ヒータ701は、発熱体704と電極705を備える。電極705の両端に電圧を印加することで発熱体704が発熱する。図示の発熱体704の印刷パターンは一例であり、定着装置の特性等に応じてさまざまな印刷パターンがある。
図5は、定着ヒータ701の駆動/制御を行うヒータ駆動/制御回路の概略構成を示す図(図3に示す定着制御部215と定着ユニット40の詳細回路図)である。
図5において、ヒータ駆動/制御回路は、画像形成装置全体に電力を供給する交流電源901を備える。また、この交流電源901にACフィルタ902を介して定着ヒータ701が接続されている。ACフィルタ902及び定着ヒータ701間には、トライアック904,抵抗905,906が接続されている。この抵抗905,906間には、フォトトライアックカプラ907が直列接続されている。フォトトライアックカプラ907内の発光ダイオードのVCC側には抵抗908が接続され、該発光ダイオードのアース側には、トランジスタ909のコレクタ端子が接続されている。このトランジスタ909のベース端子には、抵抗910を介してCPU260が接続されている。また、サーミスタ712は、CPU260に接続され、検出した温度情報をCPU260に送信する。
商用電源等の交流電源901は、ACフィルタ902を介して定着ヒータ701へ電力を供給することにより定着ヒータ701を発熱させる。この定着ヒータ701への供給電力は、トライアック904により通電、遮断が行われる。
抵抗905,906は、トライアック904のためのバイアス抵抗である。フォトトライアックカプラ907は、1次、2次間の沿面距離を確保するためのデバイスである。フォトトライアックカプラ907の発光ダイオードに通電することによりトライアック904がオンされる。抵抗908は、フォトトライアックカプラ907の電流を制限するための抵抗であり、トランジスタ909によりオン/オフされる。トランジスタ909は、抵抗910を介してCPU260からのON/OFF信号に従って動作する。
CPU260は、アナログ入力検知部を備え、定着ヒータ701に当接されたサーミスタ712で分圧されて生成される電圧とCPU260内のテーブル情報とを比較することで温度検出を行う。
以上のような構成により、プリント時若しくはスタンバイ時等に定着ユニット40を所定の温度に保つように温度制御を行う。
図6(a)は、定着ヒータ701への供給電力を一定に制御した際の定着部(定着装置)の温度と立ち上がり時間との関係の一例を示す特性図である。なお、図6(a)に示す特性図は一例であり、画像形成装置の定着温度、ヒータの抵抗値、供給電力、構成等により決定される。
図6(a)に示すように、定着ヒータ701への供給電力を一定に制御しているので、定着部温度が所定の温度(ここで200℃)に立ち上がるまでの立ち上がり時間は環境温度により異なる。図示例では、環境温度が25℃,15℃,5℃の場合を示す。また、図6(a)に示すように、環境温度が下がれば、立ち上がり時間が延びる。
立上げカーブ判定部304が、図6(a)に示すような特性図に応じたテーブル情報若しくは計算式を備え、定着温度に達するまでに必要な立ち上がり時間を算出する。例えば、環境温度が25℃で定着温度が50℃のときに、カラープリントが要求された場合について説明する。なお、本実施形態では、カラープリント時の定着温度を200℃、白黒時の定着温度を175℃とする。
上述した条件の場合、定着温度0℃からの立上げ時間15秒から、定着温度0℃から50℃までの立上げ時間約4.4秒を引いた10.6秒が定着温度に達するまでに必要な立ち上がり時間となる。一方、環境温度が5℃であった場合は、同様の計算を行うと、17.5秒(=25‐7.5)となる。
図6(b)は、画像形成条件及び機器状態に応じた定着ニップ部への突入時間の一例を示す図である。
図示の表に基づいたテーブル情報等をモジュール制御部201が有する。定着圧部突入タイミング決定部307は、このテーブル情報等を参照し、画像形成条件判定部204と機器状態検出部306からの情報に基づき、画像形成要求時から記録材Pが定着ニップ部に突入するまでの突入時間を算出する。なお、図6(b)に示す表は一例であり、メインコントローラ202の立ち上がり時間、記録材Pの搬送速度、搬送制御、ポリゴンモータなど立ち上がり時間によって決定される。
図6(b)に示す表は、モジュール制御部201がメインコントローラ202から画像要求信号を受けてから、定着ニップ部へ記録材Pが突入するまでの突入時間を示したものであり、スタンバイ時とスリープ復帰時との間で10秒程度異なっている。スタンバイ時においては、メインコントローラ202は、画像要求信号を出力した後、すぐに画像データを出力する。そのため、画像形成部10の画像形成時間が定着ニップ部への記録材Pの突入時間を決定することになる。すなわち、ポリゴンモータが停止しているような場合は、その分、定着ニップ部への突入時間は長くなる。
しかしながら、スリープ復帰時の場合は、メインコントローラ202が立ち上がる時間が必要となるため、画像要求信号はスリープ復帰要求がきたらすぐに出力できるが、画像データを出力するまでに約10秒程度必要である。すなわち、定着ニップ部への記録材Pの突入時間は、メインコントローラ202の立ち上がり時間+画像形成部10の画像形成時間となる。なお、ポリゴンモータは、10秒の間に入るため、加算されない。
図6(b)において、カラープリント時と白黒プリント時で突入時間が異なるのは、図1に示した4つの感光ドラムのうち黒色用の感光ドラムが中間転写ベルト31の搬送方向の最上流に配置されるためである。すなわち、カラープリント時には、最上流に配置された感光ドラムで形成された画像が最下流に配置された感光ドラムに到達するまでの時間分長くなる。
等速時に比較して1/2速時に突入時間が長くなるのは、記録材Pの搬送速度を1/2速にしているためである。なお、図示の突入時間は、あくまでも一例であり、増速給紙等を行っている場合は等速時と1/2速時の差が縮まる。
次に、本実施形態における定着ユニット40の立上げ制御処理について図7のフローチャートを用いて説明する。
図7は、定着ユニット40の立上げ制御処理の一例を示すフローチャートである。なお、図示の処理は、モジュール制御部201内のCPU260が、ROM261等に格納されている制御プログラムを実行することでなされる処理であってもよい。
画像形成装置は、電源がONされると(ステップS1001)、前多回転などのイニシャル動作(ステップS1002)を行い、スタンバイ状態に移行してユーザからの画像形成要求(プリント要求)を待つ(ステップS1003)。なお、ステップS1001〜S1003は、メインコントローラ202内のCPU250が行うように構成してもよい。
プリント要求があった場合、立上げカーブ判定部304は、図6(a)の特性図を参照し、環境センサ301で検出された環境温度、サーミスタ712で検出された定着ヒータの温度(定着部温度)から定着の立ち上がり時間を算出する(ステップS1004)。
次に、定着圧部突入タイミング決定部307は、図6(b)に示すテーブル情報を参照し、画像形成条件判定部204と機器状態検出部306からの情報に基づき、記録材Pの定着ニップ部への突入時間を算出する(ステップS1005)。
次に、定着駆動タイミング決定部305は、ステップS1004で算出された立ち上がり時間とステップS1005で算出された突入時間を比較し、定着ヒータ701の駆動を開始(ON)するタイミングか否かの判断を行う(ステップS1007)。ONするタイミングで無いと判断された場合(ステップS1007でNO)、ステップS1004に戻り、上述したフローを繰り返す。
ステップS1007において、定着ヒータ701をONするタイミングであると判断された場合(ステップS1007でYES)、定着駆動タイミング決定部305は、定着ヒータ駆動部303により定着ヒータ701への通電を開始(ON)させる。例えば、定着駆動タイミング決定部305は、立ち上がり時間と突入時間が同じ時間になったときを通電開始タイミングとする。その後、上述した画像形成処理が行われ(ステップS1008)、画像形成終了後にスタンバイ状態に移行し、電源がOFFされるまで(ステップS1009でYES)、ステップS1003以降の処理を繰り返す。なお、定着駆動タイミング決定部305は、サーミスタ712で検出された温度に基づき、決定した通電開始タイミングを補正するように構成されてもよい。
上記実施形態によれば、画像形成要求時の画像形成条件と機器状態、環境温度と定着ヒータの温度に応じて、定着ヒータのONするタイミングを制御する。これにより、画像形成要求時から記録材が定着装置に突入するまでに必要な電力を極力少なくすることが可能となり、画像形成装置の省エネ化を一層図ることができる。
上記実施形態では、プリント要求時で待つのをスタンバイ状態としているが、スリープ状態に移行された場合でも同様の制御ができるのは言うまでもない。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
40 定着ユニット
215 定着制御部
301 環境センサ
303 定着ヒータ駆動部
304 立上げカーブ判定部
305 定着駆動タイミング決定部
306 機器状態検出部
307 定着圧部突入タイミング決定部
701 ヒータ
712 サーミスタ(温度検出部)

Claims (5)

  1. 記録材に担持された未定着の現像剤を熱源により熱定着する定着装置を備える画像形成装置において、
    前記定着装置の熱源の温度を検出する定着温度検出手段と、
    前記定着装置の周辺の環境温度を検出する環境温度検出手段と、
    画像形成要求に基づく画像形成条件を判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された画像形成条件に基づいて決定される目標定着温度と前記定着温度検出手段で検出された温度情報と前記環境温度検出手段で検出された温度情報に基づき、前記定着装置の熱源の温度が前記目標定着温度に立ち上がるまでの立ち上がり時間を算出する立ち上がり時間算出手段と、
    前記判定手段により判定された画像形成条件及び前記画像形成装置が省電力状態であったか否かに基づいて前記画像形成装置に対して前記画像形成要求がなされたときから前記記録材が前記定着装置のニップ部に突入するまでの突入時間を算出する突入時間算出手段と、
    前記算出された立ち上がり時間と前記算出された突入時間を比較し、前記定着装置の熱源への通電開始タイミングを決定する駆動タイミング決定手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成条件は、解像度、用紙条件、カラープリントか白黒プリントかを含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記駆動タイミング決定手段は、前記立ち上がり時間と前記突入時間が同じ時間になったときを通電開始タイミングとすることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記駆動タイミング決定手段は、前記定着装置の熱源への通電開始タイミングになるまで再度前記定着温度検出手段で検出された熱源の温度に基づき、決定した通電開始タイミングを補正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 記録材に担持された未定着の現像剤を熱源により熱定着する定着装置の制御方法において、
    前記定着装置の熱源の温度を検出する定着温度検出工程と、
    前記定着装置の周辺の環境温度を検出する環境温度検出工程と、
    画像形成要求に基づく画像形成条件を判定する判定工程と、
    前記判定工程で判定された画像形成条件に基づいて決定される目標定着温度と前記定着温度検出工程で検出された温度情報と前記環境温度検出工程で検出された温度情報に基づき、前記定着装置の熱源の温度が前記目標定着温度に立ち上がるまでの立ち上がり時間を算出する立ち上がり時間算出工程と、
    前記判定工程で判定された画像形成条件及び前記画像形成装置が省電力状態であったか否かに基づいて前記定着装置に対して熱定着要求信号を受けてから前記記録材が前記定着装置のニップ部に突入するまでの突入時間を算出する突入時間算出工程と、
    前記算出された立ち上がり時間と前記算出された突入時間を比較し、前記定着装置の熱源への通電開始タイミングを決定する駆動タイミング決定工程とを備えることを特徴とする制御方法。
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