JP5353019B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、T1<T3<T2である中間目標温度T3を有し、前記プリントジョブ終了後の所定時間の間、前記定着ローラ温度が前記中間目標温度T3となるように前記加熱手段を制御すると好ましい。
また、前記準備動作が、基準画像の濃度を検出して画像形成条件を制御するプロセスコントロールであると好ましい。
また、当該画像形成装置に供給される入力電圧に応じて前記T1の値を変更可能であると好ましい。
請求項5の構成により、回転多面鏡を駆動する駆動源の安定動作を待って給紙開始が遅延される場合でも、定着ローラの温度低下を防いで良好な定着性を得ることができる。
請求項8の構成により、異なる給紙トレイから給紙を行う場合でも、用紙がレジストローラから定着ニップに進入するまでの定着ローラの温度変化が同じとなり、給紙元の違いによる定着品質の差を無くし、良好な出力画像を安定して得ることが可能となる。
図1は、本発明に係る定着装置制御装置を備えた画像形成装置の一例である複写装置の概略構成を示す断面図である。この図に示す複写装置100は、その中央に画像形成部1が配置され、この画像形成部1の下方に給紙部2が配置される。給紙部2は各段に給紙トレイ21を備えている。画像形成部1の上方には原稿を読み取る読取部3が配設されている。画像形成部1の左側には排紙収納部4が形成され、画像形成された用紙が排紙収納される。
この図に示すように、本例の定着装置50は定着ローラ51と加圧ローラ52を有するヒートルール方式の定着装置である。定着ローラ51は、ウォームアップの早い薄肉ローラであり、芯金内に発熱領域の異なる2本の定着ヒータ53(例えばハロゲンヒータ)を内蔵している。また、ローラ外周に接触ないし近接させて温度検知手段としてのサーミスタ55a,55bを配置している。サーミスタ55a,55bは、上記ヒータ53の発熱領域に対応するよう、それぞれローラ長手方向の中央部と端部付近とに配置される。ヒータ53は、サーミスタ55a,55bの検知出力に基づいて発熱を制御される。加圧ローラ52は芯金上に弾性層を有している。
G・d≦T2−T1
を満たすことによって、あらゆる通紙条件下において、印字指令が出された後の一枚目の用紙が定着ニップに進入する際に定着ヒータが消灯状態となることがなく、ヒータ点灯状態で用紙を定着ニップに進入させることができる。
電子写真方式の画像形成装置においては、感光体上に基準パターン(パッチ画像)を作成してその画像濃度を検出し、その結果に基づいて画像形成条件を制御して画像濃度を調整するプロセスコントロール(プロコン)が行なわれる。一般的には、装置立ち上げ時や所定枚数の印刷ごとにプロセスコントロールを行なうようになっている。
図5において、印字指令と同時に定着設定温度を150℃から170℃に変更した場合の定着ローラ温度の変化を2点鎖線で示している。この制御において、時間t1で印字指令が出されることによって定着設定温度が変更され、定着ローラ温度は2点鎖線のように上昇する。給紙はプロセスコントロールの終了を待って2秒後のt2に開始されるため、その用紙が定着ニップに進入する時点t3よりも先に定着ローラ温度が170℃に達してしまい、定着ヒータがオフされることによって定着ローラの温度が下降した状態で用紙がニップに進入してしまう。
図1の複写装置100のように複数段の給紙トレイを備える装置構成においては、各給紙トレイからレジストローラまでの用紙搬送時間は各トレイ毎に異なることになる。そのため、印字指令と同時に定着設定温度を変更した場合、用紙が定着ニップに進入するときの定着ローラ温度が、給紙元のトレイによって異なる場合がある。
画像形成装置に供給される電圧が地域あるいは設置環境等により異なり、定格未満の場合がある。例えば、実際の入力電圧が90V(定格電圧は100Vとする)であった場合には、定着設定温度を変更後の定着ローラの温度上昇勾配が100V供給の場合よりも小さくなり、用紙が定着ニップに進入する際の定着ローラ温度が定格電圧の場合よりも低下してしまう。そこで、実際の入力電圧に応じて待機時の定着設定温度を変更すると好適である。
定着ローラが発光領域の異なる2本のヒータを備える(1本はローラ軸方向の中央部に発光領域を有し、他の1本は両側端部に発光領域を有するものとする)構成においては、通常、温度センサ(例えばサーミスタ)を2つ備え、1つのセンサでローラ中央部の温度を見、もう1つのセンサでローラ端部の温度を見るようになっている。ここでは、ローラ端部の温度を検知するセンサが画像形成装置の奥側に配置されているものとする。そして、画像形成装置はファン等により本体内部に気流を生じさせ、定着装置内部で発生した熱量を移流させるようにしている。したがって、定着ローラ内にも温度偏差が発生する。連続通紙後に非通紙状態に遷移した後、定着ローラの前側(装置手前側)がファンによって冷却されやすい。そのため、定着ローラ端部の温度を装置奥側のセンサで見ている構成の場合には、ローラ端部温度が待機時設定温度に低下したときに、手前側のローラ端部温度はそれ以上に低下することとなってしまう。
画像形成装置各部の構成も任意であり、モノクロ装置に限らず、多色機やフルカラー画像形成装置にも本発明を適用可能である。
2 給紙部
7 露光装置
23 レジストローラ
50 定着装置
51 定着ローラ
52 加圧ローラ
53 定着ヒータ
55 サーミスタ
61 感光体ドラム
71 ポリゴンミラー
100 複写装置
T1 待機時の定着制御目標温度
T2 ジョブ中の定着制御目標温度
Claims (8)
- 加熱手段によって加熱される定着ローラと、該定着ローラに圧接される加圧ローラとを有し、前記定着ローラと前記加圧ローラ間に形成される定着ニップに画像を担持した記録媒体を通過させて画像の定着を行なう定着装置を備える画像形成装置において、
前記定着装置立ち上がり後の待機時における前記定着ローラの制御目標温度をT1(℃)、プリントジョブ中の前記定着ローラの制御目標温度をT2(℃)とするとき、T1<T2に設定されており、
前記プリントジョブの開始を指示する印字指令により前記定着ローラの制御目標温度を前記T1から前記T2に変更し、印字指令後の一枚目の用紙を前記加熱手段の加熱状態で前記定着ニップに進入させるものであって、
給紙開始から用紙が定着ニップに到達するまでの時間をd(秒)、前記定着装置に定格電圧を供給した場合の前記温度T1からT2までの上記d秒間における前記定着ローラの平均温度勾配をG(℃/秒)とするとき、
G・d≦T2−T1
を満たすことことを特徴とする画像形成装置。 - 前記加熱手段がハロゲンヒータであり、前記加熱手段の通電状態がハロゲンヒータの点灯であることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
- T1<T3<T2である中間目標温度T3を有し、前記プリントジョブ終了後の所定時間の間、前記定着ローラ温度が前記中間目標温度T3となるように前記加熱手段を制御することを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記印字指令後に当該画像形成装置内の準備動作を待って給紙を開始させる場合、前記準備動作が終了した時点で前記定着ローラの制御目標温度を前記T1から前記T2に変更することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記準備動作が、露光装置が有する回転多面鏡を駆動する駆動源の安定動作であることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記準備動作が、基準画像の濃度を検出して画像形成条件を制御するプロセスコントロールであることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
- 当該画像形成装置に供給される入力電圧に応じて前記T1の値を変更可能なことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
- 加熱手段によって加熱される定着ローラと、該定着ローラに圧接される加圧ローラとを有し、前記定着ローラと前記加圧ローラ間に形成される定着ニップに画像を担持した記録媒体を通過させて画像の定着を行なう定着装置を備える画像形成装置において、
前記定着装置立ち上がり後の待機時における前記定着ローラの制御目標温度をT1(℃)、プリントジョブ中の前記定着ローラの制御目標温度をT2(℃)とするとき、T1<T2に設定されており、
前記プリントジョブの開始を指示する印字指令により前記定着ローラの制御目標温度を前記T1から前記T2に変更し、印字指令後の一枚目の用紙を前記加熱手段の加熱状態で前記定着ニップに進入させるものであって、
レジスト手段からの用紙送出タイミングで前記定着ローラの制御目標温度を前記T1から前記T2に変更することを特徴とする画像形成装置。
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