JP4219760B2 - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置に搭載される定着装置を効率よく加熱制御するための加熱制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置にあっては、ローラ部材の間にトナー像が転写された用紙を挟持して搬送することによってトナー像を用紙上に定着させる定着装置を備えている。この定着装置は、互いに対向配置されてなる一対のローラ部材のうち、少なくとも一方に、用紙の所定範囲を定着温度に加熱する加熱手段が設けられ、この加熱手段に対する電力の供給をONまたはOFF切り換えすることによって、定着装置(一方のローラ部材)を所望する定着温度の範囲内に制御することが行われている。
【0003】
このような定着装置の加熱制御に関しては、低電力/速熱化の観点から様々な方式が提案されている。
【0004】
例えば、加熱ローラ内に消費電力の大きいメインヒータと、消費電力の小さいサブヒータとを備え、印字可能温度範囲内に、定着設定温度と判断基準となる温度とを設定し、印字を行う時点で、加熱ローラの温度が判断基準となる温度に対して低い場合は、消費電力の大きなメインヒータを駆動して定着立ち上げ時間を短縮し、判断基準となる温度よりも加熱ローラの温度が高い場合は、消費電力の小さなサブヒータを駆動させて低消費電力を計るようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、メインヒータとサブヒータのそれぞれに駆動開始温度と駆動停止温度とを設定し、同一ポイントで検出された温度が前述の設定された温度に対してどのような位置にあるか、及びどのような温度推移をしているかを判断してメインヒータとサブヒータを交互に駆動することで、ヒータランプの長寿命化及びラッシュ電流の低減化を計るようにした技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−65359公報
【特許文献2】
特開平9−16015公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術に示した2つの加熱制御方式では、2本のヒータランプを駆動する上で、加熱ローラ上の温度分布を均一に保つことが困難であり、通紙する用紙サイズによっては、加熱ローラのセンター付近とサイド付近で温度のアンバランスを引き起こす可能性が大きいといった問題があった。
【0008】
本発明は係る問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、このような温度のアンバランス(温度分布不均一)を解決し、かつ、通紙中のラッシュ電流を低減させることを可能とした定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の定着装置は、加熱ローラと、この加熱ローラを加熱する第1加熱手段及び第2加熱手段と、前記第1加熱手段で加熱された部分の温度を検出する第1温度検出手段と、前記第2加熱手段で加熱された部分の温度を検出する第2温度検出手段と、これら第1及び第2温度検出手段の検出温度に基づいて前記第1加熱手段及び第2加熱手段を個別に駆動して前記加熱ローラを加熱制御する制御手段とを備えた定着装置において、電源投入から印字可能な状態になるまでまたは待機中から印字可能な状態になるまで前記加熱ローラを加熱制御するウォームアップ動作時、前記制御手段は、前記加熱ローラを印字開始温度に引き上げるまでは前記両加熱手段を駆動し、前記第1温度検出手段または前記第2温度検出手段によるいずれかの検出温度が印字開始温度に達すると、達した方の加熱手段の駆動を停止し、以後は他方の加熱手段により印字動作時の制御温度となるように温度調節動作を行うことを特徴としている。
【0010】
ここで、前記第1加熱手段は、前記加熱ローラの幅方向の中央部付近を重点的に加熱するメインヒータからなり、前記第2加熱手段は、前記加熱ローラの幅方向の両端付近を重点的に加熱するサブヒータからなっている。
【0011】
すなわち、本発明では、加熱ローラの温度分布の不均一が発生しないように、第1加熱手段であるメインヒータ及び第2加熱手段であるサブヒータが重点的に加熱を行う加熱ローラ上の主加熱部分に、それぞれ独立したサーミスタ(第1温度検出手段及び第2温度検出手段)を設けている。そして、これら複数のサーミスタが検出した温度の関係に基づいて、加熱手段の駆動切り替えタイミングを決定することで、加熱ローラの温度分布が均一になり、かつ、ラッシュ電流を低減した定着装置を実現している。
【0012】
また、本発明によれば、前記ウォームアップ動作の終了後において、前記制御手段は、ウォームアップ動作終了時点で駆動を停止した加熱手段の温度が印字可能な温度領域の下限値を下回ると当該加熱手段の駆動を開始する一方、それまで駆動していた加熱手段の駆動をその時点で停止し、以降は駆動を開始した前記加熱手段により前記温度調節動作を行うことを特徴としている。このように、ヒーターランプの温度分布の均一性を保ちつつ、ウォームアップ動作終了後は、メインヒータまたはサブヒータのいずれか一方しか駆動しないため、印字動作時の消費電力を低減することができる。
【0013】
また、本発明によれば、前記制御手段は、駆動を停止した加熱手段の温度が印字可能な温度領域の下限値を下回るたびに、当該加熱手段の駆動開始と他方の加熱手段の駆動停止とを繰り返して前記温度調節動作を継続することを特徴としている。ウォームアップ動作終了後は、このような2つの加熱手段の駆動と停止を交互に繰り返すことにより、ヒーターランプの温度分布の均一性を保ちつつ、低消費電力状態で印字動作を継続することができる。
【0014】
また、本発明によれば、印刷を開始する際、前記制御手段は、前記第1温度検出手段または前記第2温度検出手段のいずれか一方または両方が印字可能な温度範囲を下回っている温度を検出した場合には、前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段の両方を駆動するとともに先に印字開始温度に達した加熱手段の駆動を停止し、他方の加熱手段が印字動作時の制御温度に達してから印字動作を開始する一方、前記第1温度検出手段及び前記第2温度検出手段の両方が印刷可能な温度領域の範囲内の温度を検出している場合には、前記第1及び第2温度検出手段のうち低い温度を示している加熱手段により印字動作時の制御温度となるように温度調節動作を行いつつ即座に印字動作を開始することを特徴としている。
【0015】
このような特徴を有する本発明によれば、印字を開始する際に、加熱ローラが印字可能な温度範囲を下回っている場合には、第1加熱手段及び第2加熱手段の両方を駆動することで、印字開始までの時間を短縮することができる。また、印字を開始する際に、加熱ローラが印字可能な温度範囲内にある場合には、余分な電力をカットして直ちに印字動作を開始することができる。
【0016】
また、本発明によれば、印字可能な温度領域の範囲内において、前記印字開始温度を前記印字動作時の制御温度よりも低い温度に設定している。これにより、印字動作時の制御温度に対して温度が上昇し過ぎるといったオーバーシュートを防止することができ、印字動作を安全に制御することができる。
【0017】
また、本発明の画像形成装置は、上記各構成の定着装置を備えるとともに、用紙を画像形成領域まで搬送する用紙搬送手段をさらに備えており、前記制御手段は、前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段の両方を駆動している間は前記用紙搬送手段の駆動を停止し、前記第1加熱手段または前記第2加熱手段のいずれか一方が駆動しているときに前記用紙搬送手段を駆動することを特徴としている。これにより、第1及び第2加熱手段の両方が駆動しているようなウォームアップ期間は用紙搬送などの動力を停止することで、第1加熱手段の駆動、第2加熱手段の駆動、及び用紙搬送手段の駆動にそれぞれ必要な電力が重複せず、画像形成装置である例えば複写機の最大動作電力を低減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明の定着装置を備えた画像形成装置の内部を示す概略構成図である。
【0020】
この画像形成装置1は、多機能型のものであって、複写機、印刷機及びファクシミリ装置としての機能を兼ね備えている。この画像形成装置1は、プリンタ2、スキャナ3、自動原稿搬送装置4、排紙処理装置5及び多段給紙装置6を装備している。以下、各部の構成について説明する。
【0021】
自動原稿搬送装置4は、電力消費装置としての原稿搬送機構41を備えており、原稿セットトレイ40に載置された原稿をプラテンガラス30上に搬送して位置決めし、スキャナ3によって画像が読み取られた原稿を原稿排出トレイ42へ搬送して排出するようになっている。また、搬送不可能な原稿をプラテンガラス30上に配置し得るように、自動原稿搬送装置4の一辺(図1における奥側の一辺)は枢支され、装置4全体の開閉が可能に構成されている。
【0022】
スキャナ3は、自動読み取りモード及びマニュアル操作読み取りモードのいずれかを選択して設定することが可能となっている。前者の自動読み取りモードを選択した場合は、自動原稿搬送装置4によるプラテンガラス30上への原稿の搬送と連動して、スキャナ3が原稿の画像を読み取る。後者のマニュアル操作読み取りモードを選択した場合は、マニュアル操作に応答して、プラテンガラス30上に配置された原稿の画像をスキャナ3が読み取る。いずれのモードであっても、電力消費装置としての第1及び第2走査ユニット31,32を相互に所定の速度関係を維持しつつ移動させ、プラテンガラス30上に配置された原稿の画像を第1走査ユニット31によって露光し、第1及び第2走査ユニット31,32によって原稿からの反射光をレンズ33へと導き、レンズ33によって原稿の画像を光電変換素子(CCD)34上に結像する。このCCD34は、原稿の画像を主走査方向に繰り返し走査して読み取り、原稿画像に基づく画像データを出力するようになっている。そして、スキャナ3は、原稿画像に基づく画像データによって、記録用紙の種別がつけられるようになっている。
【0023】
プリンタ2は、スキャナ3からの画像データや外部装置(例えばパーソナルコンピュータ)からの画像データを入力し、この画像データによって示される画像を記録用紙に記録するものである。
【0024】
このプリンタ2に備えられたプリンタ制御部24は、電子写真プロセス部20を制御したり、外部装置からの画像データを受け入れるためのインターフェイスの役目を果たす。画像制御部25は、外部装置からの画像データに所定の画像処理を施したり、画像データに応じて電力消費装置としての光走査ユニット22を駆動制御する。
【0025】
電子写真プロセス部20は、感光体ドラム200、帯電ローラ201、光走査ユニット22、現像ユニット202、転写ユニット203、クリーニングユニット204、及び除電ユニット(図示せず)等を備えている。感光体ドラム200は、図示しないドラムモータ(電力消費装置)によって一方向に回転している。帯電ローラ201は、感光体ドラム200表面を均一に帯電させる。光走査ユニット22は、画像データに応じて変調された光ビーム(光像)を形成し、光ビームによって感光体ドラム200表面を主走査方向に繰り返し走査して、感光体ドラム200表面に静電潜像を形成する。現像ユニット202は、トナーを感光体200表面に供給する。このトナーが感光体ドラム200表面の静電潜像に付着して、トナー像が形成される。転写ユニット203は、下方から搬送されてきた記録用紙と感光体ドラム200とを重ね合わせ、トナー像を感光体ドラム200から記録用紙へと転写する。クリーニングユニット204は、感光体ドラム200表面に残留しているトナーを除去する。除電ユニットは、感光体ドラム200表面の電荷を除去する。
【0026】
電子写真プロセス部20の上方には、定着装置23が配置されている。定着装置23は、記録用紙を加熱及び加圧して、トナー像を記録用紙に定着させる。このトナー像が定着された後の記録用紙は、電力消費装置としての各排出ローラ28によって搬送され、排紙処理装置5の電力消費装置としての中継パスユニット8へと受け渡される。
【0027】
また、記録用紙の裏面にも画像を記録する場合には、記録用紙の搬送が一旦停止され、記録用紙が中継パスユニット8からプリンタ2へと逆向きに搬送される。プリンタ2では、分岐爪251を回転させ、分岐爪251により記録用紙を反転用搬送路250へと導き、記録用紙を反転用搬送路250通じて再び電子写真プロセス20へと搬送し、これにより記録用紙の表裏を反転させ、記録用紙の裏面に画像を記録する。こうして表裏に画像を記録された記録用紙は、各排出ローラ28によって搬送され、排紙処理装置5の中継パスユニット8へと受け渡される。
【0028】
また、プリンタ2の下部には用紙給紙部21が備えられている。この用紙給紙部21は、記録用紙を積層して収容する用紙収容カセット210と、用紙収容カセット210から記録用紙を1枚ずつ分離して取り出し、記録用紙を電子写真プロセス部20へと供給する電力勝負装置としての取り出しユニット211とを備えている。この取り出しユニット211により取り出された記録用紙は、転写ユニット203へと搬送され、更に定着装置 23を介して各排出ローラ28により搬送される。この記録用紙は、定着装置 23の中央(後述する加熱ローラ231の軸線方向中央)に対し搬送方向と直行する中央を基準にして位置合わせしたセンタ基準で搬送される。なお、用紙収容カセット210は、画像形成装置本体から引き出すことができ、引き出した状態で、記録用紙を用紙収容カセット210に補給できるようになっている。
【0029】
排紙処理装置5は、オプションであって、画像形成装置1に対して着脱自在であり、中継パスユニット8及び後処理ユニット9を備えている。
【0030】
中継パスユニット8は、プリンタ2から記録用紙を受け取って、記録用紙を後処理ユニット9へと搬送する中継パス84と、プリンタ2から記録用紙を一旦受け取り、記録用紙をプリンタ2へと戻すスイッチバックパス83と、プリンタ2からの記録用紙を中継パス84及びスイッチバックパス83のいずれかに導くゲート板81とを有する。ゲート板81は、揺動可能であり、その先端を上方に向けると、記録用紙が中継パス84へと導かれ、またその先端を下方に向けると、記録用紙がスイッチバックパス83へと導かれる。
【0031】
中継パス84には、一方向に回転する搬送ローラ85が設けられており、搬送ローラ85によって記録用紙を後処理ユニット9へと導く。また、スイッチバックパス83には、記録用紙を載置する載置板86、及び正逆回転可能な搬送ローラ87が設けられている。この搬送ローラ87だけでなく、プリンタ2の各搬送ローラ28も正逆回転可能である。記録用紙をスイッチバックパス83へと導いたときには、記録用紙の後端をプリンタ2の搬送ローラ28間に挟み込み、記録用紙を載置板86上に載せた状態で、各搬送ローラ87,28を停止して、記録用紙の搬送を一旦停止する。この後、各搬送ローラ87,28を逆回転し、記録用紙をプリンタ2へと逆向きに搬送する。プリンタ2では、先に述べた様に分岐爪251により記録用紙を反転用搬送路250へと導き、記録用紙を反転用搬送路250を経て再び電子写真プロセス20へと搬送し、記録用紙の裏面に画像を記録する。
【0032】
後処理ユニット9では、記録用紙をプリンタ2から中継パス84を通じて受け取り、記録用紙に対して後処理を施す。この後処理としては、ステープル処理やソート処理等がある。そして、この処理を行った記録用紙を、複数の排紙トレイ56,59のうちの一つに対して排紙するようになっている。
【0033】
上記プリンタ2及び排紙処理装置5は多段給紙装置6上に載置されている。また、スキャナ3及び自動原稿搬送装置4は、システムラック7上に載置されている。多段給紙装置6の底には、各移動コロ69及び各固定部68が設けられている。各固定部68を多段給紙装置6の底にねじ込んで、各固定部68を床面から離間させ、各移動コロ69によって多段給紙装置6を支持すれば、多段給紙装置6を移動させることができる。この状態で、多段給紙装置6、プリンタ2及び排紙処理装置5をシステムラック7の内側に移動させて配置する。この後、各固定部68を回転し突出させて、各固定部68を床面に接触させることにより多段給紙装置6を固定する。このとき、排紙処理装置5の中継パスユニット8とスキャナ3との間には、空間が形成される。
【0034】
上記多段給紙装置6は、オプションであって、画像形成装置1に対して着脱自在である。多段給紙装置6においては、複数種類の記録用紙をそれぞれの用紙収容カセット61,62,63に収納している。本形態の多段給紙装置6にあっては、上方に位置して比較的大サイズ(例えばA3サイズ)の記録用紙を収容可能な上側カセット61と、この上側カセット61の下方において並設され、使用頻度の高いサイズ(例えばA4サイズ)の記録用紙をそれぞれ収容可能な一対の下側カセット62,63とを備えている。
【0035】
多段給紙装置6の内部には鉛直方向に延びる用紙ガイド通路65が設けられており、各カセット61,62,63から取り出された記録用紙は、この用紙ガイド通路65を経てプリンタ2へ供給されるようになっている。このプリンタ2の下面には用紙ガイド通路65に対応した位置に用紙受口27が形成されており、用紙ガイド通路65を経た記録用紙は用紙受口27を通過してプリンタ2に導かれるようになっている。
【0036】
上記上側カセット61の排紙側(図中左側)には取り出しユニット611が設けられている。この取り出しユニット611は、上側カセット61に収容されている記録用紙を1枚ずつ分離して取り出し、その記録用紙を用紙ガイド通路65及び用紙受口27を経て電子写真プロセス部20へと送り出すようになっている。なお、この上側カセット61は、多段給紙装置本体としての給紙装置フレーム66から図中手前側に引き出すことができ、引き出した状態で、記録用紙の補給が可能となっている。
【0037】
次に、本発明の特徴部分である定着装置23の構成について、図2及び図3を参照して説明する。
【0038】
定着装置23は、図2に示すように、加熱部材である定着加熱体としての加熱ローラ231と、この加熱ローラ231を加熱する加熱手段としてのハロゲンヒータ232と、加熱ローラ231を回転駆動させる駆動手段(図示せず)と、加熱ローラ231の温度を検出する温度センサ(サーミスタ)233と、加熱ローラ231と対をなすように対向配置された加圧ローラ234とを備えている。
【0039】
ハロゲンヒータ232は、加熱ローラ231内部に配置されており、図3に示すように、その軸線方向中央部において記録用紙のセンタ基準に合わせてランプを配置してなるメインヒータ232aと、このメインヒータ232aの軸線方向両側にそれぞれランプを配置してなるサブヒータ232bとを備えている。
【0040】
また、温度センサ(サーミスタ)233は、メインヒータ232aが重点的に加熱する最も検出効率の良いポイントにメインサーミスタ233aが配置され、サブヒータ233bが重点的に加熱する最も検出効率の良いポイントにサブサーミスタ233bが配置されており、こられサーミスタ233a,233bの出力が温度検出部236に導かれている。温度検出部236は、メインサーミスタ233a及びサブサーミスタ233bのそれぞれから検出された抵抗値を温度に換算処理するようになっており、この温度検出部236の出力が定着駆動部237に導かれている。定着駆動部237は、温度検出部236により検出された温度に基づいて、メインサーミスタ233a及びサブサーミスタ233bをそれぞれ駆動するようになっている。
【0041】
また、図4は、このような構成の定着装置23を備えた画像形成装置の電気的構成を示している。ただし、ここでは本発明に係わる部分のみを図示している。すなわち、温度検出部236の出力が、検出温度に基づいてエンジンを制御するエンジン制御部2371に接続されており、エンジン制御部2371の出力が、メインサーミスタ233a及びサブサーミスタ233bをそれぞれ駆動するヒータ駆動部2372と、画像を形成するための記録用紙を画像形成領域まで搬送する用紙搬送駆動部238とに接続されている。なお、図3に示した定着駆動部237は、図4ではエンジン制御部2371とヒータ駆動部2372とに対応している。
【0042】
メインヒータ232a及びサブヒータ232bは、エンジン制御部2371からの指令に基づき、ヒータ駆動部2372を介して通電されることによって、所定の発熱分布(中央部及び左右両側部)で発光し、赤外線が放射されて、加熱ローラ231の内周面を加熱するようになっている。メインヒータ232aとサブヒータ232bは、エンジン制御部2371によってそれぞれ独立に温度制御される。
【0043】
加熱ローラ231は、メインヒータ232a及びサブヒータ232bにより印字動作時の制御温度(例えば200℃)に加熱されて、定着装置23のニップ部K(加熱ローラ231と加圧ローラ234との間のニップ部K)を通過する被加熱媒体である記録用紙を加熱する。
【0044】
次に、上記構成の定着装置による印字動作開始時の各ヒータの駆動制御の実施例について説明する。
【0045】
<実施例1>
本実施例は、電源投入から印字可能な状態になるまでまたは待機中から印字可能な状態になるまで前記加熱ローラを加熱制御するウォームアップ動作時の各ヒータの駆動制御の実施例である。以下、図5に示す各ヒータの温度変化のグラフ、及び図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0046】
本実施例1では、メインヒータ232aとサブヒータ232bは、電源ON時のウォームアップ動作の開始と同時(時刻t1)に両方駆動される(ステップS1〜ステップS3)。エンジン制御部2371は、電源ON時点から、メインヒータ232aの駆動またはサブヒータ232bの駆動による加熱ローラ231の温度が印字開始温度Tsに到達したかどうかを監視する(ステップS4)。ここで、図5に示す例では、加熱ローラ231の温度は、メインヒータ232aの駆動による温度の方が、サブヒータ232bの駆動による温度より先に印字開始温度Tsに到達している。
【0047】
そのため、メインヒータ232aの駆動による加熱ローラ231の温度が印字開始温度Tsに達すると(時刻t2)、エンジン制御部2371は、その時点でメインヒータ232aの駆動を停止する(ステップS5)。従って、以降はサブヒータ232bにより印字動作時の制御温度(以下「印字制御温度」という。)Tcとなるように温度調整動作(以下「温調制御」という。)を行う(ステップS6)。この制御状態は、メインヒータ232aの駆動による加熱ローラ231の温度が、印字可能な温度領域(以下「印字可能温度範囲」いう。)Twの下限値Twlを下回るまで(ステップS7でYesと判断されるまで)継続される。
【0048】
そして、メインヒータ232aの駆動による加熱ローラ231の温度が下限値Twlを下回った時点(時刻t3)で、サブヒータ232bをOFFすると同時にメインヒータ232aをONし(ステップS8,ステップS9)、以降はメインヒータ232aにより印字制御温度Tcとなるように温調制御を行う(ステップS10)。この制御状態は、サブヒータ232bの駆動による加熱ローラ231の温度が印字可能温度範囲Twの下限値Twlを下回る時刻t4まで(ステップS11でYesと判断されるまで)継続される。
【0049】
そして、サブヒータ232bの駆動による加熱ローラ231の温度が下限値Twlを下回った時点(時刻t4)で、サブヒータ232bをONすると同時に(ステップS12)、メインヒータ232aをOFFする(ステップS8)。以後、ステップS5〜ステップS12の処理動作を繰り返すことによって、温調制御を継続する。
【0050】
このような動作を行うことで、メインヒータ232a及びサブヒータ232bの駆動による加熱ローラ231の温度が印字可能温度範囲Twを外れることがなく、また、両方のヒータ232a,232bが印刷中に同時に駆動されることがないので、低電力での安定した印刷動作が可能になる。
【0051】
なお、上記実施例1では、図5に示すように、ウォームアップ動作から一方のヒータ(ここでは、メインヒータ232a)を停止するタイミングとなる印字開始温度Tsを、印字制御温度Tcよりも低い温度に設定している。
【0052】
すなわち、実施例1では、ウォームアップ動作期間の終了時点はメインヒータ232aが印字開始温度Tsに到達した時点(時刻t2)となり、そのタイミングでメインヒータ232aは停止させるが、サブヒータ232bは駆動を継続しているため、メインヒータ232aが主に加熱する加熱ローラ231の中央付近についても、サブヒータ232bが引き続き加熱する加熱ローラ231のサイド付近からの伝熱により、メインヒータ232aの停止直後はオーバーシュートが生じる可能性がある。従って、オーバーシュートが発生しても影響のないようにするためには、ウォームアップ動作の開始から一方のヒータ(ここでは、メインヒータ232a)を停止するタイミングとなる印字開始温度Tsを、印字制御温度Tcよりも低い温度に設定することが有効である。
【0053】
<実施例2>
上記実施例1では、電源ON時のウォームアップ動作の開始時点からの各ヒータの駆動制御について説明しているが、本実施例2では、印字開始要求があったときの各ヒータによる加熱ローラの加熱状態に応じた駆動制御の実施例について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
【0054】
印刷開始要求が本画像形成装置に対して行われると(ステップS31)、エンジン制御部2371では、メインサーミスタ233a及び233bの検出抵抗値による検出温度に基づいて、メインヒータ232a及びサブヒータ232bの駆動による加熱ローラ231のそれぞれの部位の温度状態を確認し(ステップS32,ステップS33)、加熱ローラ231の各部位の温度が印字可能温度範囲Tw内であるか否かを判断する。
【0055】
その結果、メインサーミスタ233aまたはサブサーミスタ233bのいずれか一方または両方が印字可能温度範囲Twを下回っている温度を検出した場合(ステップS32でNoまたはステップS33でNoと判断された場合)には、エンジン制御部2371は、メインヒータ232a及びサブヒータ232bの両方を駆動する(ステップS34,ステップS35)。そして後、メインヒータ232aの駆動による加熱ローラ231の温度、またはサブヒータ232bの駆動による加熱ローラ231の温度が印字開始温度Tsに達したかどうかを監視する(ステップS36)。
【0056】
その結果、サブヒータ232bの駆動による加熱ローラ231の温度が先に印字開始温度Tsに達した場合には、その時点でサブヒータ232bの駆動を停止し(ステップS37)、メインヒータ232aの駆動はそのまま継続する(ステップS38)。そして、メインヒータ232aの駆動による加熱ローラ231の温度が印字制御温度Tsに達すると(ステップS39でYesと判断されると)、メインヒータ232aの駆動による温調制御を行って、印字を開始する(ステップS40,ステップS41)。
【0057】
一方、ステップS36において、メインヒータ232aの駆動による加熱ローラ231の温度が先に印字開始温度Tsに達した場合には、その時点でメインヒータ232aの駆動を停止し(ステップS42)、サブヒータ232bの駆動はそのまま継続する(ステップS43)。そして、サブヒータ232bの駆動による加熱ローラ231の温度が印字制御温度Tsに達すると(ステップS44でYesと判断されると)、サブヒータ232bの駆動による温調制御を行って、印字を開始する(ステップS45,ステップS41)。
【0058】
一方、印刷開始要求が本画像形成装置に対して行われた時点で、メインサーミスタ233a及びサブサーミスタ233bの両方が印字可能温度範囲Tw内の温度を検出した場合(ステップS32でYes、ステップS33でYesと判断された場合)には、エンジン制御部2371は、その時点でメインヒータ232aによる加熱ローラ231の温度、またはサブヒータ232bによる加熱ローラ231の温度のどちらの温度が低いかを確認する(ステップS46)。なお、この時点では両ヒータ232a,232bともに停止状態となっている。
【0059】
その結果、メインヒータ232aによる加熱ローラ231の温度の方が低い場合には、メインヒータ232aを駆動し(ステップS47)、メインヒータ232aの駆動による加熱ローラ231の温度が印字開始温度Tsに達した時点で(ステップS49でYesと判断された時点で)、印字を開始する(ステップS41)。一方、ステップS46において、サブヒータ232bによる加熱ローラ231の温度の方が低い場合には、サブヒータ232bを駆動し(ステップS48)、サブヒータ232bの駆動による加熱ローラ231の温度が印字開始温度Tsに達した時点で(ステップS49でYesと判断された時点で)、印字を開始する(ステップS41)。
【0060】
このように、印字の開始要求がなされた時点で、各ヒータ232a,232bの駆動による加熱ローラ231の温度状況を確認し、その状態に合わせて最適なヒータの駆動を行うことにより、不要電力のカット、及び印刷時間の短縮を図ることができる。
【0061】
<実施例3>
本実施例3は、本実施形態の画像形成装置による印字動作時の実施例である。
【0062】
図8に示すように、本画像形成装置を稼動する主な電力の種類として、メインヒータ232aの駆動電力(700W)、サブヒータ232bの駆動電力(500W)、用紙搬送駆動部238の動力(200W)が挙げられる。
【0063】
これらの電力をすべて加算すると、トータルで1400Wの電力が必要となるが、本実施形態においては、メインヒータ232a及びサブヒータ232bの両方が駆動しているようなウォームアップ動作期間は、加熱ローラ231の定着温度が印字可能温度範囲Tw内に達していないため、用紙搬送駆動部238などの動力を停止する。これにより、ウォームアップ動作期間のトータル電力は1200Wとなる。
【0064】
すなわち、メインヒータ232a及びサブヒータ232bの両方が駆動しているようなウォームアップ期間は用紙搬送などの動力を停止することで、メインヒータ232aの駆動、サブヒータ232bの駆動、及び用紙搬送駆動部238の駆動にそれぞれ必要な電力が重複せず、画像形成装置の最大動作電力を200W低減することができる。
【0065】
そして、上記実施例1及び実施例2のように、メインヒータ232aまたはサブヒータ232bのいずれか一方が駆動しているときに、用紙搬送駆動部238を駆動して印字動作を行う。これにより、印字動作時のトータル電力は、サブヒータ232bが駆動しているときで700W、メインヒータ232aが駆動しているときで900Wとなる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の定着装置によれば、ウォームアップ動作時に、第1加熱手段及び第2加熱手段の両方を駆動することで、印字開始までの時間短縮が図れ、かつ、第1加熱手段及び第2加熱手段の両方の温度を検出することで温度分布を均一に保ちつつ印字動作を行うことができる。
【0067】
また、本発明の定着装置によれば、温度分布を均一に保ちつつ、ウォームアップ動作終了後は第1加熱手段または第2加熱手段のいずれか一方しか駆動しないため、消費電力を低減した印字動作が可能となる。
【0068】
また、本発明の定着装置によれば、印字を開始する際に、加熱ローラが印字可能な温度範囲を下回っている場合には、第1加熱手段及び第2加熱手段の両方を駆動することで、印字開始までの時間を短縮することができる。また、印字を開始する際に、加熱ローラが印字可能な温度範囲内にある場合には、余分な電力をカットして直ちに印字動作を開始することができる。
【0069】
また、本発明によれば、印字可能な温度領域の範囲内において、印字開始温度を印字動作時の制御温度よりも低い温度に設定することにより、印字動作時の制御温度に対して温度が上昇し過ぎるといったオーバーシュートを防止することができ、印字動作を安全に制御することができる。
【0070】
また、本発明の画像形成装置によれば、第1及び第2加熱手段の両方が駆動しているようなウォームアップ期間は用紙搬送などの動力を停止することで、第1加熱手段の駆動、第2加熱手段の駆動、及び用紙搬送手段の駆動にそれぞれ必要な電力が重複せず、画像形成装置の最大動作電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置を備えた画像形成装置の内部を示す概略構成図である。
【図2】定着装置の概略構成を示す側面図である。
【図3】加熱ローラ上の各サーミスタの配置位置及び電気的構成を示す説明図である。
【図4】本発明の画像形成装置の要部の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】ウォームアップ動作時の各ヒータの駆動制御により加熱される加熱ローラの該当部位の温度変化を示すグラフである。
【図6】ウォームアップ動作時の各ヒータの駆動制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】印字開始要求があったときの各ヒータによる加熱ローラの加熱状態に応じた駆動制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】メインヒータ、サブヒータ、用紙搬送駆動部の駆動タイミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置
23 定着装置
231 加熱ローラ
232 ハロゲンヒータ
232a メインヒータ
232b サブヒータ
233a メインサーミスタ
233b サブサーミスタ
236 温度検出部
237 定着駆動部
2371 エンジン制御部
2372 ヒータ駆動部
238 用紙搬送駆動部
Claims (7)
- 加熱ローラと、この加熱ローラを加熱する第1加熱手段及び第2加熱手段と、前記第1加熱手段で加熱された部分の温度を検出する第1温度検出手段と、前記第2加熱手段で加熱された部分の温度を検出する第2温度検出手段と、これら第1及び第2温度検出手段の検出温度に基づいて前記第1加熱手段及び第2加熱手段を個別に駆動して前記加熱ローラを加熱制御する制御手段とを備えた定着装置において、
電源投入から印字可能な状態になるまでまたは待機中から印字可能な状態になるまで前記加熱ローラを加熱制御するウォームアップ動作の終了後において、前記制御手段は、ウォームアップ動作終了時点で駆動を停止した加熱手段で加熱された部分の温度が印字可能な温度領域の下限値を下回ると当該加熱手段の駆動を開始する一方、それまで駆動していた加熱手段の駆動をその時点で停止し、以降は駆動を開始した前記加熱手段により前記温度調節動作を行うとともに、駆動を停止した加熱手段で加熱された部分の温度が印字可能な温度領域の下限値を下回るたびに、当該加熱手段の駆動開始と他方の加熱手段の駆動停止とを繰り返して前記温度調節動作を継続することを特徴とする定着装置。 - 加熱ローラと、この加熱ローラを加熱する第1加熱手段及び第2加熱手段と、前記第1加熱手段で加熱された部分の温度を検出する第1温度検出手段と、前記第2加熱手段で加熱された部分の温度を検出する第2温度検出手段と、これら第1及び第2温度検出手段の検出温度に基づいて前記第1加熱手段及び第2加熱手段を個別に駆動して前記加熱ローラを加熱制御する制御手段とを備えた定着装置において、
印刷を開始する際、前記制御手段は、前記第1温度検出手段または前記第2温度検出手段のいずれか一方または両方が印字可能な温度範囲を下回っている温度を検出した場合には、前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段の両方を駆動するとともに先に印字開始温度に達した加熱手段の駆動を停止し、他方の加熱手段が印字動作時の制御温度に達してから印字動作を開始する一方、前記第1温度検出手段及び前記第2温度検出手段の両方が印刷可能な温度領域の範囲内の温度を検出している場合には、前記第1及び第2温度検出手段のうち低い温度を示している加熱手段により印字動作時の制御温度となるように温度調節動作を行いつつ即座に印字動作を開始することを特徴とする定着装置。 - 加熱ローラと、この加熱ローラを加熱する第1加熱手段及び第2加熱手段と、前記第1加熱手段で加熱された部分の温度を検出する第1温度検出手段と、前記第2加熱手段で加熱された部分の温度を検出する第2温度検出手段と、これら第1及び第2温度検出手段の検出温度に基づいて前記第1加熱手段及び第2加熱手段を個別に駆動して前記加熱ローラを加熱制御する制御手段とを備えた定着装置において、
電源投入から印字可能な状態になるまでまたは待機中から印字可能な状態になるまで前記加熱ローラを加熱制御するウォームアップ動作時、前記制御手段は、前記加熱ローラを印字開始温度に引き上げるまでは前記両加熱手段を駆動し、前記第1温度検出手段または前記第2温度検出手段によるいずれかの検出温度が印字開始温度に達すると、達した方の加熱手段の駆動を停止し、以後は他方の加熱手段により印字動作時の制御温度となるように温度調節動作を行うとともに、印刷開始時、前記制御手段は、前記第1温度検出手段または前記第2温度検出手段のいずれか一方または両方が印字可能な温度範囲を下回っている温度を検出した場合には、前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段の両方を駆動するとともに先に印字開始温度に達した加熱手段の駆動を停止し、他方の加熱手段が印字動作時の制御温度に達してから印字動作を開始する一方、前記第1温度検出手段及び前記第2温度検出手段の両方が印刷可能な温度領域の範囲内の温度を検出している場合には、前記第1及び第2温度検出手段のうち低い温度を示している加熱手段により印字動作時の制御温度となるように温度調節動作を行いつつ即座に印字動作を開始することを特徴とする定着装置。 - 印刷を開始する際、前記制御手段は、前記第1温度検出手段または前記第2温度検出手段のいずれか一方または両方が印字可能な温度範囲を下回っている温度を検出した場合には、前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段の両方を駆動するとともに先に印字開始温度に達した加熱手段の駆動を停止し、他方の加熱手段が印字動作時の制御温度に達してから印字動作を開始する一方、前記第1温度検出手段及び前記第2温度検出手段の両方が印刷可能な温度領域の範囲内の温度を検出している場合には、前記第1及び第2温度検出手段のうち低い温度を示している加熱手段により印字動作時の制御温度となるように温度調節動作を行いつつ即座に印字動作を開始することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
- 前記第1加熱手段が、前記加熱ローラの幅方向の中央部付近を重点的に加熱するメインヒータからなり、前記第2加熱手段が、前記加熱ローラの幅方向の両端付近を重点的に加熱するサブヒータからなることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の定着装置。
- 印字可能な温度領域の範囲内において、前記印字開始温度が前記印字動作時の制御温度よりも低い温度に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
- 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置において、
用紙を画像形成領域まで搬送する用紙搬送手段をさらに備えており、
前記制御手段は、前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段の両方を駆動している間は前記用紙搬送手段の駆動を停止し、前記第1加熱手段または前記第2加熱手段のいずれか一方が駆動しているときに前記用紙搬送手段を駆動することを特徴とする画像形成装置。
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