JP2021162812A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱容量の小さい定着部材を高速に昇温させる場合におけるオーバーシュートの発生を防止することができる画像形成装置の提供。【解決手段】操作パネルに対するユーザー操作を契機として定着装置の予備回転を開始した後、ユーザーから印字命令を受け付けると、定着ベルトを印字設定温度へ昇温する際の昇温速度を加熱ローラーの表面温度から推定することによって、昇温開始後、定着ベルトが印字設定温度に到達するまでの印字ウェイト時間を推定する。この印字ウェイト時間に合わせて、作像や給紙などを行うことによって、定着ベルトが印字設定温度に到達するタイミングに合わせて記録シートを定着ニップに突入させ、定着ベルト温度のオーバーシュートを抑制する。【選択図】図7

Description

本開示は、画像形成装置に関し、特に記録シートにトナー像を熱定着する定着部材の過熱を防止する技術に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、加圧部材を用いて、トナー像を担持した記録シートを高温の定着部材に圧接することによって、トナー像を溶融し、記録シートに圧着する。近年では、定着処理を高速化するために大電力を投入して定着部材の昇温に要する時間を短縮したり、この電力を節約するために定着部材の熱容量を削減したりする等の工夫が加えられている。このようにすれば、FCOT(First Copy Out Time)を短縮することができるので、画像形成装置のユーザーを待たせることなく迅速に印刷物を提供することができる。
しかしながら、定着部材の熱容量を削減すると、定着部材の温度が変動し易くなる。その結果、定着部材の温度が適切な温度範囲から逸脱して低くなると、トナー粒子を十分に軟化させることができなくなって、定着不良が発生する恐れがある。
また、加圧部材は定着部材と比較して熱容量が大きい。例えば、加圧部材が芯金の外周面上に弾性層を設けた加圧ローラーで、定着部材が金属製の定着ベルトである場合には、定着ベルトと比較して加圧ローラーの熱容量がかなり大きくなる。
このため、定着部材の温度が適切な温度範囲内にあっても、加圧部材が十分昇温しておらず、加圧部材と定着部材との温度差が大きい場合には、定着部材から加圧部材への吸熱量が多くなるので、定着ニップに記録シートを通紙した際に、記録シートによる吸熱と加圧部材による吸熱とが相俟って定着部材の温度が適切な温度範囲の下限を超えて大きく引き下げられてしまい、定着不良が発生する恐れがある。
このような問題に対して、例えば、定着部材の温度を監視して、定着部材の温度が適切な温度範囲の下限から所定の温度以上高くなってから、定着ニップに記録シートを通紙する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
このようにすれば、定着部材の温度が適切な温度範囲の下限に到達したタイミングで定着ニップに記録シートを通紙する場合と比較して、記録シートの通紙を開始するまでの時間に加圧部材を昇温させることができるので、加圧部材の吸熱効果に起因する定着部材の温度降下を抑制することができる。
また、定着部材の温度が適切な温度範囲の下限よりも高くなっているので、記録シートの通紙によって定着部材の温度が低下しても、定着部材の温度を適切な温度範囲内に維持することができる。したがって、定着部材の温度降下による定着不良の発生を防止することができる。
特開平10−333485号公報
定着部材の熱容量を削減することによって、定着部材の温度が変動し易くなると、定着部材の温度が適切な温度範囲から逸脱して高くなるオーバーシュートも発生し易くなる。オーバーシュートが発生すると、トナー粒子が熱溶融してスポットオフが発生して、画像品質が低下する恐れがある。また、オーバーシュートが繰り返し発生すると、定着部材や加圧部材の経時劣化が早まったり損傷したりする恐れもある。
このような問題に対して、上記の従来技術では、定着部材の温度が適切な温度範囲の上限よりも高くなることを許容しているため、例えば、特許文献1の図2においては、定着部材の温度が適切な温度範囲の上限TFHよりも高い温度TFSに達するまで、定着部材がウォームアップされるため、オーバーシュートの発生を免れることができない。
本開示は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、熱容量の小さい定着部材を高速に昇温させる場合におけるオーバーシュートの発生を防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一形態に係る画像形成装置は、記録シートを定着ニップに通紙してトナー像を熱定着する画像形成装置であって、定着ニップを形成する定着部材を昇温させる昇温手段と、定着部材の昇温速度に影響を与える周辺部材の蓄熱状態と、画像形成装置の電源電圧と、の少なくとも一方を用いて、定着部材が許容温度範囲を超えて昇温する以前に、記録シートが定着ニップに突入するように、定着部材の温調制御の目標温度を熱定着温度に切り換えてから、記録シートを定着ニップに突入させるまでの印字ウェイト期間を決定する決定手段と、を備えることを特徴とする。
この場合において、定着部材の昇温開始前における周辺部材の蓄熱量を指標する蓄熱情報を取得する取得手段を備え、決定手段は、蓄熱情報が指標する蓄熱量が多いほど、印字ウェイト期間が短くなるように決定してもよい。また、蓄熱情報は周辺部材の温度であってよいし、定着動作の履歴情報であってもよい。
また、熱定着に適した温度よりも低い目標温度になるように定着部材を温調する予備回転手段を備え、履歴情報は、定着部材の昇温開始前に、予備回転手段によって温調した時間の長さであってもよい。
また、決定手段は、電源電圧が高いほど、印字ウェイト期間が短くなるように決定してもよい。
このようにすれば、熱定着に使用する部材が所定温度を超えて昇温する以前に、記録シートが前記部材に接触させるので、定着温度のオーバーシュートを抑制して、光沢むらのない高い画像品質を実現することができる。
本開示の実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。 画像形成装置1における記録シートSの搬送タイミングに関する諸元をまとめた表である。 定着装置100の主要な構成を示す図である。 制御部151の主要な構成を示すブロック図である。 操作パネル410の主要な構成を示す平面図である。 制御部151による定着装置100の制御動作を説明するフローチャートである。 印字ウェイト時間が4.0秒である場合における、画像形成装置1の画像形成動作を説明するタイミングチャートである。 印字ウェイト時間が2.0秒である場合における、画像形成装置1の画像形成動作を説明するタイミングチャートである。 定着ベルト300の温度の制御目標値が予備回転温度Tsから印字設定温度Tiに切り替わる際の定着ベルト300の温度変化を例示するグラフである。 昇温開始後における定着ベルト300の昇温速度を説明するグラフである。 制御部151による昇温速度の推定処理を説明するフローチャートである。 加圧ローラー302の表面温度xと昇温速度Rとを対応付けて記憶する昇温速度テーブルを例示する表である。 (a)は、記録シートSの定着ニップに突入するタイミングが遅い場合における定着ベルト300の温度変化を例示するグラフであり、(b)は、記録シートSの定着ニップに突入するタイミングを早めた場合における定着ベルト300の温度変化を例示するグラフであり、(c)は、定着装置100の蓄熱量が少ない場合における定着ベルト300の温度変化を例示するグラフである。 常温下で、かつ予備回転期間が十分に長い場合における昇温開始タイミングでの定着ベルト300の温度を例示するグラフである。 環境温度が低い場合や、予備回転期間が短い場合における昇温開始タイミングでの定着ベルト300の温度を例示するグラフである。 (a)は、発熱指数A、Bおよび放熱指数Cを説明する表であり、(b)は、蓄熱指数xの算出方法を説明する表であり、(c)は、蓄熱指数xの時間変化を例示するグラフである。 蓄熱指数xの数値範囲と昇温速度Rとを対応付ける昇温速度テーブルを例示する表である。 (a)は、予備回転時間に関係なく印字ウェイト時間が固定されている場合における定着ベルト300の温度変化を例示するグラフであり、(b)は、予備回転時間に応じて印字ウェイト時間を調整した場合における定着ベルト300の温度変化を例示するグラフである。 予備回転時間xの数値範囲と印字ウェイト時間とを対応付ける印字ウェイト時間テーブルを例示する表である。 (a)は、画像形成装置1に給電する外部電源の電源電圧が100Vである場合の昇温速度を例示するグラフであり、(b)は、画像形成装置1に給電する外部電源の電源電圧が90Vである場合の昇温速度を例示するグラフである。 予備回転時間xの数値範囲と、電源電圧Dの数値範囲との組み合わせに印字ウェイト時間を対応付けた印字ウェイト時間テーブルを例示する表である。
以下、本開示に係る画像形成装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、所謂タンデム方式のカラー複合機(MFP: Multi-Function Peripheral)であって、画像読み取り部110、画像形成部120および給紙部130を備えている。
画像読み取り部110は、自動原稿搬送装置(ADF: Automatic Document Feeder)111とスキャナー装置112とを備えている。シートスルー方式で原稿を読み取る場合、自動原稿搬送装置111は、原稿トレイ113に載置されている原稿束から原稿を1枚ずつ送り出して搬送しながら、スキャナー装置112に読み取らせて画像データを生成させる。その後、原稿は排紙トレイ114上に排出される。プラテンセット方式で原稿を読み取る場合には、スキャナー装置112は、不図示のプラテンガラス上に載置された原稿を読み取る。
画像形成部120は、画像読み取り部110が生成した画像データや、制御部151にて他の装置から受け付けた画像データを用いて画像を形成する。本実施の形態においては、作像部121Y、121M、121Cおよび121Kはそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色のトナー像を形成する。
作像部121Y、121M、121Cおよび121Kが形成したYMCK各色のトナー像は、中間転写ベルト122で互いに位置を合わせて重なり合うように順次、静電転写され(一次転写)、これによってカラートナー像が形成される。中間転写ベルト122は、無端状のベルトであって、周回走行することによって、カラートナー像を二次転写ローラー対123が形成する二次転写ニップ125まで搬送する。
図2に示すように、本実施の形態においては、いわゆるシステム速度が300mm毎秒に設定されている。このため、中間転写ベルト122が周回走行する速度は300mm毎秒であり、記録シートSが搬送される速度もまた300mm毎秒である。また、作像部121YにてY色のトナー像の作像を開始してから、当該Y色のトナー像を中間転写ベルト122に一次転写するまでの間に、中間転写ベルト122が周回走行する距離が90mmになっており、その所要時間は0.3秒(=90mm/300mm毎秒)である。
Y色のトナー像を一次転写してから、当該Y色のトナー像を二次転写するまでの間における、中間転写ベルト122の走行距離は300mmであり、その所要時間は1.0秒(=300mm/300mm毎秒)である。これらを合わせた1.3秒を作像時間と称する。MCK各色のトナー像はY色のトナー像とともにカラートナー像を形成して二次転写されるので、この作像時間中に一次転写および二次転写される。
上記のような作像処理と並行して、ユーザーが指定した紙種の用紙Sを収容した給紙カセット131から給紙ローラー132が用紙Sを送り出す。2段目から4段目までの給紙カセット131に収容されている用紙Sは、給紙ローラー132によって送り出された後、縦搬送ローラー133によってタイミングローラー対124へ向かって搬送される。
このようにして送り出された用紙Sは、その先端をタイミングローラー対124に当接させ、ループを形成することによってスキューを補正された後、二次転写タイミングに合わせて二次転写ニップ125へ搬送される。
二次転写ニップ125は、中間転写ベルト122を挟んで、二次転写ローラー対123の2つのローラーを互いに圧接することによって形成される。二次転写ローラー対123には、2つのローラー間に二次転写バイアスが印加されており、二次転写ニップ125において、中間転写ベルト122が担持するカラートナー像が用紙Sへ静電転写される(二次転写)。
カラートナー像を二次転写された用紙Sは定着装置100へ搬送され、カラートナー像を熱定着された後、排紙ローラー対126によって排紙トレイ127上に排出される。
図2に示すように、記録シートSが給紙ローラー132から送り出されて、その先端がタイミングローラー対124に到達するまでの搬送距離は90mmであり、所要時間は0.3秒(=90mm/300mm毎秒)である。記録シートSがタイミングローラー対124から送り出されて、その先端が二次転写ローラー対123の二次転写ニップ125に到達するまでの搬送距離も90mmになっており、所要時間は0.3秒(=90mm/300mm毎秒)である。
記録シートSが二次転写ローラー対123から送り出されて、その先端が定着装置100の定着ニップ306(図3を参照)に到達するまでの搬送距離もまた90mmであり、所要時間は0.3秒(=90mm/300mm毎秒)である。
制御部151は、画像形成装置1の各部の動作を監視、制御する。
[2]定着装置100の構成
次に、定着装置100の構成について説明する。
定着装置100は、いわゆる上2軸ベルト定着システムであって、図3に示すように、定着ベルト300、定着パッド301、加圧ローラー302および加熱ローラー303等をハウジング304にて外装した構成を備え、定着ベルト300は定着パッド301、加熱ローラー303およびベルト支持部材305に掛け回されている。定着ベルト300は、低熱容量のφ40mm小径ベルトである。
加熱ローラー303は、中空円筒状で、アルミニウム(Al)、SUS(Steel Use Stainless)、鉄(Fe)などの金属材料からなっており、高い熱伝導性を有している。加熱ローラー303の内部にはハロゲンヒーター307が配設されている。ハロゲンヒーター307を点灯すると、加熱ローラー303が加熱されるので、定着ベルト300のうち加熱ローラー303に接触する部分が加熱される。
加圧ローラー302が矢印C方向に回転駆動されると、定着ベルト300は加圧ローラー302に従動して、矢印B方向に回転走行する。この回転走行に従って、定着ベルト300のうち加熱ローラー303に接触する範囲が変動するので、定着ベルト300全体が満遍なく加熱される。温度センサー311は、定着ベルト300の表面温度を検出する。
定着パッド301は、定着ベルト300が摺接する表面にフッ素層が設けられている。フッ素層は、定着ベルト300と定着パッド301とが摺動する際の摩擦抵抗を低減する。フッ素層としては、フッ素シートやガラス繊維の織布にフッ素を含浸したシート等を用いることができる。耐摩耗性を考慮すると、絶縁性のフッ素樹脂を用いるのが望ましい。
定着パッド301には、定着ベルト300を挟んで加圧ローラー302が圧接されており、これによって定着ニップ306が形成される。また、加熱ローラー303は、定着ベルト300が矢印B方向に回転走行するのに従動して、矢印A方向に回転する。温度センサー317は、加圧ローラー302の外周面の温度を検出する。加圧ローラー302の外周面の温度は、後述するように、定着ベルト300の昇温速度R[℃毎秒]を推定するために用いられる。
搬送経路308に沿って定着装置100に進入する記録シートSは、搬送ガイド309、310によって定着ニップ306まで案内される。定着ニップ306のシート搬送方向下流側には剥離爪312が配設されており、定着ニップ306を通過した記録シートSが加圧ローラー302に巻き付くのを防止する。定着ニップ306を通過後、搬送経路313に沿って定着装置100から離脱する記録シートSは、搬送ガイド314、315によって定着装置100の外部へ案内される。
なお、静電オフセットを防止するために、定着ベルト300の内周面は導電性になっており、定着ベルト300の内周面に当接する導電性の加熱ローラー303は電気的に接地されている。具体的には、加熱ローラー303の円筒状部分と回転軸とはいずれも導電性の材料からなり、互いに電気的に接続されている。加熱ローラー303の回転軸は接地回路316に電気的に接続されているので、定着ベルト300の内周面は加熱ローラー303の円筒状部分、回転軸および接地回路316を経由して接地されていることになる。
定着ベルト300の周辺に配設されている部材のうち、定着パッド301、加圧ローラー302は定着ベルト300に直接接触している。また、定着パッド301の支持部材や加圧ローラー302の回転軸はハウジング304に支持されている。更に、ハウジング304は画像形成装置1の本体に指示されている。
すなわち、定着パッド301、加圧ローラー302およびハウジング304は、定着ベルト300の熱を画像形成装置1の本体へ逃す導熱経路を構成している。このような意味において、定着パッド301、加圧ローラー302およびハウジング304は、定着ベルト300の昇温速度に影響を与える周辺部材である。
[3]制御部151の構成
次に、制御部151の構成について説明する。
制御部151は、図4に示すように、CPU(Central Processing Unit)401やROM(Read Only Memory)402、RAM(Random Access Memory)403等を内部バス408にて相互通信可能に接続したものである。CPU401は画像形成装置1に電源が投入される等をきっかけとしてリセット信号を入力されると、ROM402からブートプログラムを読み出して起動し、RAM403を作業用記憶領域として、HDD(Hard Disk Drive)404から読み出したOS(Operating System)や制御プログラムを実行する。
NIC(Network Interface Card)405は、LAN(Local Area Network)やインターネット等の通信ネットワークを経由して他の装置と通信するための処理を実行する。これによって、画像形成装置は、他の装置から画像形成ジョブなどを受け付けることができる。
タイマー406は、制御部151が計時のために用いるもので、本実施の形態においては、特に、定着装置の印字ウェイト時間△tを計時するために使用される。温度センサー407は、環境温度を取得するためのもので、本実施の形態においては、環境温度として画像形成装置1の機内温度を測定するが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、環境温度として機外温度を測定してもよい。
制御部151は、操作パネル410を用いて、画像形成装置1のユーザーに情報を提示したり、ユーザーから指示入力を受け付けたりする。
操作パネル410は、図5に示すように、タッチパネル500、スピーカー501、電源キー511、ハードキー512、スタートキー513、ストップキー514、リセットキー515、メニューキー516およびIDキー517を備えている。タッチパネル500は液晶ディスプレイ(LCD: Liquid Crystal Display)とタッチパッドとを備えており、ユーザーに対する画面表示を行ったり、ユーザーによるタッチ入力を受け付けたりする。スピーカー501はユーザーに対する音声出力を行うためのものである。
電源キー511は画像形成装置1の電源を投入するためのキーであり、ハードキー512は、ユーザーがカスタマイズすることによって、押下した際に実行する機能が設定される。スタートキー513は、ユーザーがコピー等のジョブの実行条件の設定を完了した後、当該ジョブの実行を開始させるためのキーである。ストップキー514は、実行中のジョブを停止させるためのキーである。リセットキー515は、表示中の画面における設定をリセットするためのキーである。
メニューキー516はトップメニューを表示させるためのキーである。IDキー517は、操作パネル410がログアウト状態であるときに認証処理を開始させたり、ログイン状態であるときにログアウトしたりするためのキーである。更に、操作パネル410は、モバイル端末等と連携するための近距離無線通信インターフェイス518を備えている。
制御部151は、定着装置100の温度センサー311の出力信号を参照することによって、定着ベルト300の表面温度を取得したり、ハロゲンヒーター307を点消灯したりすることによって、定着ベルトの表面温度を制御する。制御部151は、これらの他、作像部121Y、121M、121Cおよび121K等の画像形成部120の他の部分や、画像読み取り部110、給紙部130の状態を開始したり、これらの動作を制御したりする。
[4]制御部151の動作
次に、制御部151の動作について、特に、印字ウェイト時間△tに着目して説明する。
図6は、画像形成装置1のユーザーが操作パネル410を操作して複数ページの画像形成を行う場合における1ページ目に関する制御部151の動作を説明するフローチャートである。なお、画像形成すべきページ数が1ページだけである場合における当該1ページに関する制御部151の動作も同様である。また、他の装置から通信ネットワークを経由して画像形成ジョブを受け付けた場合には、図6のステップS604から制御部151の動作が開始する。
図6に示すように、制御部151は、操作パネル410に対するユーザー操作を検出すると(S601:YES)、定着装置100の予備回転動作を開始する(S602)。定着装置100の予備動作回転とは、定着時における定着ベルトの温度(「印字設定温度Ti」という。)よりも低い温度(「予備回転温度Ts」という。)を制御目標値として、定着ベルト300の温度を上昇させる動作である。
その後、画像形成装置1のユーザーが操作パネル410のスタートキー513を押下して、ジョブの実行開始を指示すると(S603:YES)、後述のような定着ベルト300の昇温速度Rを推定する処理を実行し(S604)、推定によって得た昇温速度Rから印字ウェイト時間△tを算出する(S605)。印字ウェイト時間△tは、定着ベルト300の目標温度を印字設定温度Tiに設定して昇温を開始してから、記録シートSの先端が定着ニップ306に突入するまでの時間の設定値である。
本実施の形態においては、次式(1)を用いて印字ウェイト時間△tを算出する。
印字ウェイト時間△t ={印字設定温度Ti − 予備回転温度Ts}/昇温速度R …(1)
例えば、環境温度が25℃であり、定着ベルト300の昇温速度Rの推定値が4℃毎秒であって、印字設定温度Tiが176℃であり、予備回転温度Tsが160℃である場合の印字ウェイト時間△tは、
△t ={176℃ − 160℃}/4℃毎秒
= 4.0秒 …(2)
である。
次に、作像を開始するタイミングを算出する(S606)。本実施の形態においては、図7に示すように、作像部121YにてY色のトナー像の作像を開始してから、当該トナー像を担持する記録シートSが定着ニップ306に突入するまでに要する時間が、上述の作像時間1.3秒に、記録シートSを二次転写ローラー対123から定着ニップ306までの搬送する時間は0.3秒を加算した1.6秒になっている。この時間を印字ウェイト時間△tから減算した時間T1は、
T1 = 4.0秒 − 1.6秒 = 2.4秒 …(3)
である。従って、作像開始タイミングは、定着ベルト300の昇温を開始してから2.4秒後である。
次に、記録シートSの給紙タイミングを算出する(S607)。図2に示すように、給紙を開始してから記録シートSがタイミングローラー対124と、二次転写ローラー対123とを経由して、定着ニップ306に突入するまでに要する時間は、スキュー補正を行ったり、記録シートS上での印刷位置を合わせるために待機したりすることを考慮すると0.9秒(=0.3秒+0.3秒+0.3秒)以上である。したがって、この時間を印字ウェイト時間△tから減算した値と比較して、時間T2は、
T2 < 4.0秒 − 0.9秒 = 3.1秒 …(4)
となるように設定される。例えば、0.3秒のマージンをとって、T2を2.8秒としてもよい。
更に、タイミングローラー対124の通紙を開始するタイミングは、記録シートSが定着ニップ306に突入する時間から、タイミングローラー対124が通紙を開始してから記録シートSが定着ニップ306に突入するまでの時間だけ遡った時間T3であるので、
T3 = 4.0秒−(0.3秒+0.3秒)= 3.4秒 …(5)
である。
時間T1、T2およびT3を算出したら、これらの時間をタイマー406にセットして(S608)、定着ベルト300の昇温を開始する(S609)。
定着ベルト300の昇温開始後、時間T1(=2.4秒)が経過したら(S610:YES)、作像部121Y、121M、121Cおよび121Kを制御して、Y色のトナー像から順に作像を開始する(S611)。
定着ベルト300の昇温を開始してから、時間T2(上記の例では2.8秒)が経過したら(S612:YES)、給紙部130を制御して、記録シートSの給紙を開始する(S613)。
更に、定着ベルト300の昇温を開始してから、時間T3(=3.4秒)が経過したら(S614:YES)、タイミングローラー対124を回転駆動して、記録シートSの通紙を開始する(S615)。
その後、記録シートSは、中間転写ベルト122の外周面に担持されているトナー像を二次転写ニップ125において二次転写され(S616)、定着ニップ306においてトナー像を熱定着された後(S617)、機外へ排出される(S618)。
また、前の画像形成ジョブを完了した後、直ちに次の画像形成ジョブを実行する場合や、予備回転時間が十分長い場合のように定着装置100を構成する部材が温まっているときには、昇温速度Rが速くなる。例えば、環境温度が25℃であって、定着ベルト300の昇温速度Rの推定値が8℃毎秒で、印字設定温度Tiが176℃であり、予備回転温度Tsが160℃である場合の印字ウェイト時間△tは、
△t ={176℃ − 160℃}/8℃毎秒
= 2.0秒 …(6)
である。
作像を開始するタイミングは、図8に示すように、作像部121YにてY色のトナー像の作像を開始してから、当該トナー像を担持する記録シートSが定着ニップ306に突入するまでに要する時間が、上述の作像時間1.3秒に、記録シートSを二次転写ローラー対123から定着ニップ306までの搬送する時間は0.3秒を加算した1.6秒になっている。この時間を印字ウェイト時間△tから減算した時間T1は、
T1 = 2.0秒 − 1.6秒 = 0.4秒 …(7)
である。従って、作像開始タイミングは、定着ベルト300の昇温を開始してから0.4秒後である。
記録シートSの給紙タイミングは、給紙を開始してから記録シートSがタイミングローラー対124と、二次転写ローラー対123とを経由して、定着ニップ306に突入するまでに要する時間は、スキュー補正を行ったり、記録シートS上での印刷位置を合わせるために待機したりすることを考慮すると0.9秒(=0.3秒+0.3秒+0.3秒)以上である。したがって、この時間を印字ウェイト時間△tから減算した値と比較して、時間T2は、
T2 < 2.0秒 − 0.9秒 = 1.1秒 …(8)
となるように設定される。例えば、0.3秒のマージンをとって、T2を2.8秒としてもよい。
更に、タイミングローラー対124の通紙を開始するタイミングは、記録シートSが定着ニップ306に突入する時間から、タイミングローラー対124が通紙を開始してから記録シートSが定着ニップ306に突入するまでの時間だけ遡った時間T3であるので、
T3 = 2.0秒−(0.3秒+0.3秒)= 1.4秒 …(9)
である。時間T1、T2およびT3を求めた後の処理は、上記と同様である。
このようにすれば、定着ベルト300の昇温を開始してから、印字ウェイト時間△tを経過したタイミングで、記録シートSを定着ニップ306に突入させるので、定着ベルト300の温度のオーバーシュートを防止することができる。
[5]昇温速度Rの推定処理(S504)
次に、昇温速度Rの推定処理について説明する。
図9は、定着ベルト300の温度の制御目標値が予備回転温度Tsから印字設定温度Tiに切り替わる際の定着ベルト300の温度変化を例示するグラフであって、縦軸は定着ベルト300の温度を表し、横軸は経過時間を表す。また、折れ線グラフ901は定着ベルト300の温度の制御目標値を表している。
図9に示すように、加圧ローラー302等、定着装置100を構成する部材の蓄熱量が多く、かなり高温になっている場合には、グラフ902のように、定着ベルト300の温度の制御目標値を予備回転温度Tsから印字設定温度Tiに切り替えた昇温開始タイミングの後、定着ベルト300の温度が印字設定温度Tiに到達するまでの時間が短くなる。すなわち、定着ベルト300の昇温速度Rが速い。
定着ベルト300の昇温速度Rは、図10に示すように、昇温量△Tを印字ウェイト時間△tで除算したものである。昇温開始タイミング以前は、定着ベルト300の温度は予備回転温度Tsになるように温度調整されている。また、印字ウェイト時間△tが経過した直後における定着ベルト300の温度は印字設定温度Tiである。このため、昇温量△Tは、
△T = Ti − Ts …(10)
である。したがって、昇温速度Rは、
R = △T/△t =(Ti−Ts)/△t …(11)
となる。なお、定着ベルト300の温度が印字設定温度Tiに達した後であっても、記録シートSが定着ニップ306に到達するまでは、定着ベルト300の温度は昇温速度Rで上昇し続けるので、特に昇温速度Rが速い場合にはオーバーシュートが発生する可能性が高くなる。
一方、定着装置100を構成する部材の蓄熱量が多くなく、あまり高温になっていない場合には、図9のグラフ903のように、定着ベルト300の温度が印字設定温度Tiに到達するまでの時間が長くなる。したがって、定着ベルト300の昇温速度Rは遅い。このように、定着ベルト300の昇温速度Rは定着装置100を構成する部材の蓄熱量に左右される。
このため、定着装置100を構成する部材の蓄熱状態に関わらず、昇温開始タイミングから記録シートSが定着ニップ306に突入するまでの時間が一定になるように記録シートSを搬送すると、特に昇温速度Rが速い場合にオーバーシュートが発生し易くなる。したがって、オーバーシュートの発生を防止するためには、定着装置100を構成する部材の蓄熱状態に応じて、記録シートSの突入タイミングを調整する必要がある。
本実施の形態においては、定着装置100を構成する部材の中でも、定着ベルト300に直接接触しているため、特に昇温速度Rに与える影響が大きいと考えられる加圧ローラー302の表面温度を、定着装置100を構成する部材の蓄熱状態を指標する指標値として参照することによって、定着ベルト300の昇温速度Rを推定する。
すなわち、図11に示すように、昇温速度の推定処理においては、まず、温度センサー317の出力信号を参照して、加圧ローラー302の表面温度を取得し(S1101)、次に昇温速度テーブルを参照して(S1102)、加圧ローラー302の表面温度に対応する昇温速度を推定する(S1103)。昇温速度テーブルは、図12に例示するように、加圧ローラー302の表面温度の範囲と定着ベルト300の昇温速度Rとを対応付けて記憶するテーブルである。
昇温速度テーブルの各欄の数値は、例えば、実験によって測定することで決定することができる。昇温速度テーブルは、例えば、制御部151のHDD404に記憶しておいてもよいし、ROM402に記憶しておいてもよい。また、他の不揮発性メモリに昇温速度テーブルを記憶してもよい。
例えば、加圧ローラー302の表面温度が70℃よりも高く、かつ80℃以下である場合には、昇温開始タイミング以後、記録シートSが定着ニップ306に突入するまでの定着ベルト300の昇温速度Rは7.0℃毎秒であると推定することができる。
昇温速度テーブルの記憶内容が図12に限定されないのは言うまでもなく、本開示を適用する画像形成装置ごとに実験によって昇温速度テーブルに記憶させる数値を特定するのが望ましい。また、当然ながら、昇温速度テーブルに代えて、加圧ローラー302の表面温度を独立変数とし、定着ベルト300の昇温速度Rを従属変数として出力する関数を用いてもよい。
[6]オーバーシュートの抑制
例えば、本実施の形態に係る定着装置100のように、システム速度300mm毎秒の高速機であって、かつ低熱容量で小径(Φ40mm)の定着ベルトを用いた定着パッド方式の定着装置においては、定着ベルトの温度を高速に制御する必要上、定着ベルトに加える熱量を多くすると、定着ベルトの温度変動(リップル)が大きくなりがちである。特に、ジョブの1枚目の印字前の温調では、定着ベルトの昇温幅が大きいため、温度変動が大きくなって、定着ベルトの温度が許容範囲の上限を超過するオーバーシュートが発生してしまう恐れがある。特に、連続印字後によって定着装置が温まっている状態(=蓄熱量が多い状態)においては、定着装置が温まっていない状態よりも定着ベルトの昇温速度が速くなるため、一層オーバーシュートが発生し易くなり、例えば、図13(a)に示すように、オーバーシュートの幅も大きくなり易い。
このような問題に対して、定着ベルトの温度が許容範囲の上限を超過して、オーバーシュートが発生する前に記録シートSを定着ニップに突入させ、記録シートSに定着ベルトから吸熱させることによって、オーバーシュートを防止する対策が考えられる。この方法は、定着ベルトの熱容量が低い場合には、記録シートSの吸熱による定着ベルトの降温幅が十分大きく確保することができるので、特に効果的である。
したがって、定着装置の蓄熱量が多く、昇温速度が速い場合であっても、図13(b)に示すように、定着ベルトの温度が印字設定温度Tiに到達したタイミングに合わせて、ジョブの1枚目の記録シートSを定着ニップに突入させれば、オーバーシュートを抑制することができる。
しかしながら、ジョブの1枚目の記録シートSを定着ニップに突入させるタイミングを、定着装置の蓄熱量に関係なく、一律に早めてしまうことには弊害がある。例えば、画像形成装置に電源を投入した直後においては、特に冬季など環境温度が低い場合には、定着装置の蓄熱量が少ないため、定着ベルトの昇温に時間がかかってしまう。このような場合に、記録シートSを定着ニップに突入させるタイミングを早めると、例えば、図13(c)に示すように、定着ベルトが十分昇温していないため、定着不良が発生する恐れがある。
このような問題に対して、本実施の形態においては、定着ベルト300の昇温開始タイミングにおける加圧ローラー302の表面温度の実測値から定着ベルト300の昇温速度を推定し、定着ベルト300の昇温速度が速いほど、記録シートSを定着ニップ306に突入させるタイミングが早くなるように、記録シートSの突入タイミングを決定する。したがって、定着ベルト300が過剰に昇温したオーバーシュートの発生と、定着ベルト300の昇温不足に起因する定着不良とを共に抑制することができる。
なお、本実施の形態においては、画像形成装置1がオフィス等の空調された屋内に設置されることが多いことから、環境温度が室温(25℃)である場合を想定している。環境温度が室温である場合には、予備回転を行うことによって、昇温開始タイミングには定着ベルト300の温度を予備回転温度Tsにすることができる。
図14の例では、縦軸が温度を表し、横軸が時間の経過を表しており、グラフ1401によって表される定着ベルト300の温度は、ハロゲンヒーター307を点灯するまでは室温(例えば、25℃。)と同じ温度になっている。ハロゲンヒーター307を点灯した後は、定着ベルト300の温度が予備回転温度Tsになるように温調制御され、昇温開始タイミングの頃には予備回転温度Tsに近い温度になっている。
ここで、予備回転とは、いつ印字命令が来ても素早く定着できるように、定着ベルト300を回転させながら温調する制御動作である。なお、省エネを考慮して、予備回転時における温調の目標温度(予備回転温度Ts)は、印字設定温度Tiより低い温度になっている。本実施の形態においては、印字設定温度Tiが176℃であるのに対して、予備回転温度Tsは160℃になっている。
このように、昇温開始タイミングは定着ベルト300が概ね予備回転温度Tsになっており、定着ベルト300が印字設定温度Tiまで昇温したタイミングで記録シートSを定着ニップ306に突入させるためには、印刷設定温度Tiから予備回転温度Tsを差し引いた温度差を昇温速度で除算した時間を印字ウェイト時間△tとすればよい。
本実施の形態においては、加圧ローラー302の表面温度を用いて昇温速度を推定したが、後述のように、別の方法を用いて昇温速度を推定してもよい。また、印刷設定温度Tiから予備回転温度Tsを差し引いた温度差が一定であることから、昇温速度を推定することなく、加圧ローラー302の表面温度などから直接、印字ウェイト時間△tを推定してもよい。
なお、予備回転時に印刷指示を受け付ける等して定着ベルト300の昇温を開始する場合だけでなく、画像形成ジョブの完了後に、次のジョブに備えて定着ベルト300の回転と温調とを所定の時間だけ継続する回転待機時に印刷指示を受け付ける等して定着ベルト300の昇温を開始する場合にも、本実施の形態と同様にすれば、記録シートSを適切なタイミングで定着ニップ306に突入させることによってオーバーシュートの発生を抑制することができる。
なお、環境温度が低い等の理由から印刷指示を受け付けた時点(昇温開始タイミング)で定着ベルト300が予備回転温度Tsに到達していない場合があり得る。また、ハロゲンヒーター307を消灯して、定着ベルト300の加熱、昇温を行わないスリープモードから復帰して印字を行う場合にも、図15に例示するように、昇温開始タイミング)で定着ベルト300が予備回転温度Tsに到達していない恐れがある。
このような場合には、昇温開始タイミングに定着ベルト300が予備回転温度Tsに到達している場合と比較して、定着ベルト300が印刷設定温度Tiに到達するまでの時間が長くなるので、オーバーシュートの発生を精度よく抑制するためには、昇温開始タイミングに定着ベルト300の温度を実測した昇温開始温度と、印刷設定温度Tiとの温度差から、昇温速度を用いて印字ウェイト時間△tを推定するのが望ましい。
[7]変形例
以上、本開示を実施の形態に基づいて説明してきたが、本開示が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(7−1)上記実施の形態においては、加圧ローラー302の表面温度を用いて定着ベルト300の昇温速度を推定する場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、加圧ローラー302に代えて、定着パッド301の表面温度、定着ベルト300の昇温速度に影響を与え得る部材の温度を用いて定着ベルト300の昇温速度を推定してもよい。
また、定着ベルト300を加熱しながら回転駆動した発熱回転情報や、定着ニップ306に記録シートSを通紙した通紙情報、定着ベルト300の加熱を停止した非稼働情報などから定着装置100の蓄熱状態を推定することによって、定着ベルト300の昇温速度を推定してもよい。
例えば、システム速度が300mm毎秒、画像形成速度が60ppm(Pages Per Minute)、印字設定温度が170℃で、A4サイズで坪量が65g/m2の普通紙を横送り(LED: Long Edge Feeding)して片面連続印字を行う場合を考える。
図16(a)に示すように、ハロゲンヒーター307を点灯し、定着ベルト300を回転駆動しながら通紙する印字(定着)動作中の発熱量を指標する指数を発熱指数Aとし、ハロゲンヒーター307を点灯し、定着ベルト300を回転駆動するものの通紙は行わない予備回転動作中の発熱量の指数を発熱指数Bとする。また、ハロゲンヒーター307を消灯し、定着ベルト300の回転駆動も行わないスリープ・オフ状態における放熱量の指数を放熱指数Cとする。
図16(b)に示すように、発熱指数Aは、係数a、bを含む一次式(12)、
(発熱指数A)= a×(時間)+ b …(12)
を用いて算出され、発熱指数Bは、係数c、dを含む一次式(13)、
(発熱指数B)= c×(時間)+ d …(13)
を用いて算出される。また、放熱指数Cは、係数f、gを含む対数式(14)、
(放熱指数C)= −f×ln(時間)+ g …(14)
を用いて算出される。ここで、係数a、b、c、d、f、gは実験によって決定される定数である。時間は、発熱指数Aでは印字動作を開始してからの経過時間であり、発熱指数Bでは予備回転動作を開始してからの経過時間である。また、放熱指数Cでは、画像形成装置1の動作モードがスリープ・オフ状態に遷移してからの経過時間である。
対数式(14)において、lnは自然対数であるが、常用対数など対数の底が自然対数とは異なる対数関数であっても、底の違いに応じて係数fを調整すれば、放熱指数Cとして同じ値を算出することができる。
蓄熱指数xは、発熱指数A、Bおよび放熱指数Cを含む次式(15)、
(蓄熱指数x)=(発熱指数A)+(発熱指数B)−(放熱指数C) …(15)
を用いて算出される。
図16(c)は、蓄熱指数xの経時変化を例示するグラフである。図16(c)では、印字動作を16分間だけ実行することによって蓄熱指数xが増大する様子がグラフ1601によって示され、その後、スリープ・オフ状態に遷移して、放熱が進むにつれて蓄熱指数xが減少する様子がグラフ1602によって示されている。更に、予備回転を4分間だけ実行して、グラフ1603に示すように蓄熱指数xが再び増大した後、スリープ・オフ状態に遷移すると、グラフ1604に示すように蓄熱指数xが減少する。
なお、図16(b)に示すように、放熱指数Cは、画像形成装置1の動作モードがスリープ・オフ状態に遷移してから120分以内でのみ定義される。スリープ・オフ状態に遷移してから120分以上経過した場合には、蓄熱指数xの値を0にリセットする。
以上のようにして、蓄熱指数xを特定した後、図17に例示するような昇温速度テーブルを参照して、昇温速度を推定する。昇温速度テーブルは、蓄熱係数の数値範囲と昇温速度を対応付けて記憶するテーブルである。昇温速度テーブルの各欄の数値は、例えば、実験によって決定することができる。
昇温速度を推定する際には、上記のようにして特定した蓄熱係数xが属している数値範囲を特定し、更に昇温速度テーブルにおいて当該数値範囲に対応付けられている昇温速度を特定する。昇温速度を特定した後の処理は、図6のステップS605以降と同じである。
このようにすれば、画像形成装置1の動作履歴に応じて昇温速度を推定することができるので、定着ベルト300の温度のオーバーシュートを精度よく抑制することができる。
(7−2)上記実施の形態においては、昇温速度を推定することによって記録シートSを定着ニップ306に突入させるタイミングを決定する場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。
すなわち、定着装置100の蓄熱状態が、主として昇温開始タイミングまでの予備回転時間の長さに依存する。この特性に着目して、予備回転時間に応じて記録シートSを定着ニップ306に突入させるタイミングを決定すれば、実用に耐えない極端なオーバーシュートの発生を回避することができる。
予備回転時間が短い場合は、3秒前後の印字ウェイト時間でよいが、予備回転時間が長くなるほど定着装置100の蓄熱量が多くなる。例えば、予備回転時間が20秒以上である場合に、記録シートSを定着ニップ306に突入させるタイミングを早めずにタイミングを固定していると、オーバーシュートが発生する。
例えば、図18(a)では、印字ウェイト時間が固定されているため、記録シートSが定着ニップ306に突入する頃には定着ベルト300の温度(グラフ1801)が印字設定温度Ti(グラフ1802)よりも大幅に高くなるオーバーシュートが発生している。
オーバーシュートが発生すると、トナー像の光沢むらや、記録シートが定着ベルト300に貼り付く分離不良といった不具合が発生し易くなる。オーバーシュートの発生を抑制するためには、印字ウェイト時間を短くして、記録シートSを定着ニップ306に突入させるタイミングを早める必要がある。
例えば、図18(b)では、定着ベルト300の温調制御の目標値(グラフ1812)が印字設定温度Tiに切り替わってから、定着ベルト300の温度(グラフ1811)が印字設定温度Tiに到達するまでの時間に合わせて印字ウェイト時間を設定している。この印字ウェイト時間に合わせて、記録シートSを定着ニップ306に突入させて、定着ベルト300から吸熱させているので、オーバーシュートの発生が抑制されている。
このため、図19に例示するように、昇温開始タイミングまでの予備回転時間の数値範囲に印字ウェイト時間を対応付けた印字ウェイト時間テーブルを予め記憶しておき、当該印字ウェイト時間テーブルを参照することによって、昇温開始タイミングまでの予備回転時間が属している数値範囲を特定し、当該数値範囲に対応付けられている印字ウェイト時間を特定すればよい。
印字ウェイト時間テーブルの各欄の数値は、例えば、実験によって決定すればよい。また、印字ウェイト時間テーブルは、ROM402やHDD404といった不揮発性メモリに記憶しておき、必要に応じて読み出せばよい。印字ウェイト時間を特定した後の処理は、図6のステップS606以降と同様である。このようにしても、オーバーシュートを精度よく抑制することができる。
(7−3)上記実施の形態においては、定着装置100の蓄熱状態に応じて印字ウェイト時間を変更し、オーバーシュートを抑制する場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、或いはこれに加えて、次のようにしてもよい。
すなわち、画像形成装置1に給電する外部の電源電圧が変動すると、定着ベルト300の昇温速度も変動するので、画像形成装置1の電源電圧に応じて印字ウェイト時間を調整すれば、オーバーシュートをさらに一層精度よく抑制することができる。
例えば、図20(a)に示すような、画像形成装置1の電源電圧Dが100Vである場合の、定着ベルト300の温調制御の目標値(グラフ2002)が印字設定温度Tiに切り替わってから、定着ベルト300の温度(グラフ2001)が印字設定温度Tiに到達するまでの期間における、定着ベルト300の昇温速度に対して、図20(b)に示すような、画像形成装置1の電源電圧Dが90Vである場合には、電源電圧Dが100Vである場合と比較して、ハロゲンヒーター307の発熱量が低下しているので、定着ベルト300の温調制御の目標値(グラフ2012)が印字設定温度Tiに切り替わってから、定着ベルト300の温度(グラフ2011)が印字設定温度Tiに到達するまでの期間における、定着ベルト300の昇温速度が遅くなる。
このため、印字ウェイト時間を固定(図20の例では3,100ミリ秒。)すると、電源電圧が90Vである場合には、定着ベルト300が十分昇温する前に記録シートSが定着ニップ306に突入することになるので、定着不良が発生する恐れがある。
このような問題に対して、図21に例示するような印字ウェイト時間テーブルを用いて、昇温開始タイミングまでの予備回転時間の数値範囲と、電源電圧Dの数値範囲との組み合わせに対応付けて印字ウェイト時間をROM402等の不揮発性メモリに記憶しておき、昇温開始前に予備回転時間と電源電圧Dとが属する数値範囲の組み合わせを特定し、当該組み合わせに対応する印字ウェイト時間を読み出せば、適切な印字ウェイト時間を特定することができる。印字ウェイト時間を特定した後の処理は、図6のステップS606以降と同様である。
このようにすれば、予備回転時間や電源電圧Dが変動してもオーバーシュート並びに定着不良を精度よく抑制することができる。
(7−4)上記実施の形態においては特に言及しなかったが、昇温開始タイミングにおける定着ベルト300の温度と印字設定温度Tiとの温度差が10℃未満である場合には、作像や給紙といった上流の工程に要する時間を考慮すると、定着ベルト300の温度が印字設定温度Tiに到達するまでの時間が短過ぎるので、記録シートSを定着ニップ306に突入させるタイミングを調整することが難しい。このため、印字ウェイト時間の調整を行うことなく、印字命令を受け付けた時点で作像を開始してもよい。
(7−5)上記実施の形態においては、定着ベルト300の熱容量が小さい場合を例にとって説明したが、熱容量が大きい定着ベルト300を用いる場合には、定着ベルト300の昇温速度が遅くなるので、温度センサー311を用いて定着ベルト300の温度を繰り返し測定して、定着ベルト300の昇温速度を実測することができる。
したがって、上記実施の形態のように、昇温速度を推定する必要がなく、実際の昇温速度を用いて記録シートSを定着ニップ306に突入させるタイミングを決定してもよい。
(7−6)昇温速度の推定方法としては、更に以下が考えられる。予備回転期間において、所定の短期間だけ定着ベルト300の温調制御の目標温度を印字設定温度Tiに変更して、温度センサー331を用いて、当該短期間の開始時点における定着ベルト300の温度と、当該短期間の終了時点における定着ベルト300の温度とを取得し、その温度差を当該短期間の長さで除算することによって昇温速度を推定してもよい。
また、予備回転期間の長さは必ずしも一定ではないので、上述のような昇温速度の推定を一定の周期で繰り返し行い、昇温開始タイミングに至るまでの最後に推定した昇温速度を用いて印字ウェイト時間を決定してもよい。
このようにして推定した昇温速度は定着装置100の蓄熱状態や、画像形成装置1の電源電圧、或いは環境条件を反映した値になっている。また、あらかじめ実験を行って、その結果をテーブルに記憶する必要が無いので制御部151における記憶容量を節約することもできる。
(7−7)上記実施の形態においては、定着ベルト300を用いて記録シートSにトナー像を熱定着する場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、定着ベルト300に代えて、定着ローラー等、定着ベルト300以外の部材を用いてもよい。
(7−8)上記実施の形態においては詳述しなかったが、定着時における定着ベルト300の温調制御は、定着ベルト300の温度が印字設定温度Tiを含む所定の許容温度範囲内になるように行われる。このため、定着ベルト300の温度のオーバーシュートとは、定着ベルト300の温度が許容温度範囲の上限を越えることを言う。
(7−9)上記実施の形態においては詳述しなかったが、加圧ローラー302の表面温度は、定着ニップ306においては定着ベルト300に圧接することによって、定着ベルト300の温度に近い温度にまで温められる。一方、加圧ローラー302の外周面は、定着ニップ300から離脱した後は、周辺の空気に触れることによって冷却される。当然ながら冷却される時間が長いほど、加圧ローラー302の外周面の温度は低くなるので、次に定着ニップ306に進入する直前における加圧ローラー302の表面温度が最も低くなる。
定着ベルト300の昇温速度に最も大きな影響を与えるのは、この最も低い表面温度であるので、温度センサー317は可能な限り低い表面温度を検出することができるように、加圧ローラー302の定着ニップ以外の外周面のうち、加圧ローラー302の回転方向における下流側、例えば、搬送ガイド310に近い位置に配設するのが、定着ベルト300の昇温速度を精度よく推定する上で望ましい。搬送ガイド310に近い位置とは、加圧ローラー302の定着ニップ以外の外周面のうち、少なくとも加圧ローラー302の回転方向における下流側の半分に属する部分をいう。
(7−10)上記実施の形態においては、画像形成装置1がタンデム方式のカラー複合機である場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、タンデム方式以外のカラー複合機であってもよいし、モノクロ複合機であってもよい。また、プリンター装置や、スキャナーを備えたコピー装置、或いはファクシミリ通信機能を備えたファクシミリ装置といった単機能機に本開示を適用しても同様の効果を得ることができる。
本開示に係る画像形成装置は、定着部材のオーバーシュートを精度よく抑制して、高い画像品質を達成することができる装置として有用である。
1…………………画像形成装置
100……………定着装置
110……………画像読み取り部
120……………画像形成部
130……………給紙部
151……………制御部
300……………定着ベルト
301……………定着パッド
302……………加圧ローラー
303……………加熱ローラー
306……………定着ニップ
307……………ハロゲンヒーター
309、310…搬送ガイド
311、317…温度センサー

Claims (6)

  1. 記録シートを定着ニップに通紙してトナー像を熱定着する画像形成装置であって、
    定着ニップを形成する定着部材を昇温させる昇温手段と、
    定着部材の昇温速度に影響を与える周辺部材の蓄熱状態と、画像形成装置の電源電圧と、の少なくとも一方を用いて、
    定着部材が許容温度範囲を超えて昇温する以前に、記録シートが定着ニップに突入するように、
    定着部材の温調制御の目標温度を熱定着温度に切り換えてから、記録シートを定着ニップに突入させるまでの印字ウェイト期間を決定する決定手段と、を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 定着部材の昇温開始前における周辺部材の蓄熱量を指標する蓄熱情報を取得する取得手段を備え、
    決定手段は、蓄熱情報が指標する蓄熱量が多いほど、印字ウェイト期間が短くなるように決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 蓄熱情報は周辺部材の温度である
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 蓄熱情報は定着動作の履歴情報である
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 熱定着に適した温度よりも低い目標温度になるように定着部材を温調する予備回転手段を備え、
    履歴情報は、定着部材の昇温開始前に、予備回転手段によって温調した時間の長さである
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 決定手段は、電源電圧が高いほど、印字ウェイト期間が短くなるように決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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