JPH08211769A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08211769A
JPH08211769A JP7017219A JP1721995A JPH08211769A JP H08211769 A JPH08211769 A JP H08211769A JP 7017219 A JP7017219 A JP 7017219A JP 1721995 A JP1721995 A JP 1721995A JP H08211769 A JPH08211769 A JP H08211769A
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JP
Japan
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fixing
heater
image forming
image
forming apparatus
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Application number
JP7017219A
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English (en)
Inventor
Genichi Yasui
元一 安井
Yasuhisa Kato
泰久 加藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速モード時にも良好な定着動作を行なって
確実な画像形成を行なうことのできる画像形成装置を提
供する。 【構成】 定着ローラ25内に主ヒータ41と補助ヒー
タ42の2本の定着ヒータを設ける。そして、通常モー
ド時は主ヒータ41のみに電力を供給して定着工程を行
ない。高速モード時には原稿読み取りが終了して画像形
成工程(定着工程)に入るとスキャナランプへ供給する
分の電力を補助ヒータ42へ切り替えて供給し、主ヒー
タ41と補助ヒータ42の2本のヒータにより定着工程
を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミリ
等の画像形成装置に関し、さらに詳しく言えばディジタ
ル方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ等の画像形成装置
において、感光体上に形成した潜像をトナー等により現
像し、これを用紙上に転写した後定着するものが広く利
用されている。この様な画像形成装置においては、近
年、装置のウォームアップ時間の短縮化に伴い、定着装
置のウォームアップ時間を短縮するために定着ロ−ラの
薄肉化が図られている。また、近年の装置高機能化に伴
って電装部品が多くなり、複写機全体において定着装置
のヒータへの電力配分が小さくなっている。その結果、
定着装置の機能面で、定着ロ−ラの薄肉化により定着ロ
−ラの熱容量が小さくなり、連続した定着動作時に定着
ロ−ラの温度が落ち込みやすくなっている。また、定着
ロ−ラの薄肉化により定着ロ−ラ軸方向の熱伝導が低下
するため、連続した定着動作時に定着ロ−ラ端部(非通
紙領域)の温度が上昇しやすくなっている。さらに、ヒ
ータへの電力配分が少なくなると、一度定着ロ−ラの温
度(通紙領域の)が落ち込むとヒータを連続して点灯
(発熱)させても制御温度(定着動作に必要な基準温
度)まで復帰するのに時間がかかってしまう。
【0003】ところで、読み取った原稿の画像を記録す
る画像形成装置において、読み取った画像情報をディジ
タル変換(2値化)し、その変換された画像情報をもと
にして画像形成を行なうディジタル方式の装置が知られ
ている。例えば、ディジタル複写機では、1枚ずつ原稿
を読み取りその都度画像を形成する通常モードと、原稿
1枚分の画像情報を記憶するメモリを搭載して1回の原
稿読み取り行程にて複数枚の画像形成(コピー)を行な
ういわゆる高速モードを有することは従来より周知であ
る。
【0004】この高速モードのときは、読み取り行程が
1回であるため通紙間隔を狭めてコピーすることが可能
となり、通常のコピーモードに比べて、装置のプロセス
速度(感光体ドラムの回転速度等)を変えることなくコ
ピースピードを向上できるという利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高速モ
ードにおいては通常モードに比べて通紙間隔が狭くなっ
ているため、単位時間当りに用紙が定着装置を通過する
枚数が多くなり、定着ロ−ラから奪われる熱が多くな
る。そのため、高速モード時は通常モード時に比べて定
着ロ−ラの温度降下が大きく定着不良が発生するという
問題があった。特に、ウォームアップ直後には加圧ロ−
ラの温度が低いため定着ロ−ラの温度降下が著しく、コ
ールドオフセットが発生してそのオフセットトナーがそ
の後定着ロ−ラ表面に薄膜状となるトナーフィルミング
や、加圧ロ−ラの汚れによる用紙の裏汚れなどが起こっ
てしまう。
【0006】また、高速モードにおいては通常モードに
比べて、定着ロ−ラ温度を設定温度に維持するときのヒ
ータの点灯率が上昇する。そのため、高速モードで小サ
イズの用紙を多数枚連続して通紙すると、定着ロ−ラ両
端部の非通紙領域の温度が通常モード時に比べて著しく
上昇し、ベアリングや軸受等が必要以上に膨張すること
により負荷が増加し寿命が低下するという問題があっ
た。
【0007】さらに、高速モードで小サイズの用紙を多
数枚連続して通紙した直後に大サイズの用紙を通紙する
と、小サイズ用紙により熱を奪われない定着ロ−ラ両端
部においてホットオフセットが発生するという問題もあ
る。
【0008】本発明は、通常モードと高速モードとを有
する画像形成装置における上述の問題を解決し、高速モ
ード時にも良好な定着動作を行なって確実な画像形成を
行なうことのできる画像形成装置を提供することを課題
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、露光用光源により原稿を照明して画像情報を読み
取り、読み取った画像情報をディジタル変換してそのデ
ィジタル画像情報をもとに画像を形成する画像形成装置
であって、前記ディジタル画像情報を記憶する記憶手段
と定着装置とを有し、画像を形成する毎に原稿の画像を
読み取る通常モードと、前記ディジタル画像情報を前記
記憶手段に記憶して1回の原稿読み取りで複数枚の画像
形成を通常モードよりも通紙間隔を狭めて行なう高速モ
ードとを有する画像形成装置において、前記露光用光源
に供給する電力を前記定着装置のヒータへ切り替えて供
給可能に構成し、前記高速モード時の原稿読み取り終了
後に前記露光用光源に供給する分の電力を前記定着装置
のヒータへ追加供給してヒータの発熱量を増加させるこ
とにより解決される。
【0010】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、前記定着装置のヒータを定着主ヒータと定着補助
ヒータとにより構成し、該定着補助ヒータの消費電力を
前記露光用光源の消費電力以下とし、前記通常モード時
は前記定着主ヒータのみに電力を供給し、前記高速モー
ド時は定着主ヒータと定着補助ヒータとに電力を供給す
ることを提案する。
【0011】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前記定着補助ヒータの発熱領域の長さが前記定
着主ヒータの発熱領域の長さよりも短いことを提案す
る。
【0012】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前記定着補助ヒータの発熱領域の長さが画像形
成装置の最大通紙幅と略同一であることを提案する。
【0013】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、定着装置のウォームアップ時に前記ヒータを内
蔵する定着ロ−ラの予備回転を行ない、その際、前記定
着主ヒータ及び定着補助ヒータに電力を供給することを
提案する。
【0014】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前記高速モードにおける定着工程時に前記定着
補助ヒータを連続して発熱させることを提案する。
【0015】
【作用】露光用光源に供給する電力を定着装置のヒータ
へ切り替えて供給可能に構成する。そして、高速モード
による複数枚の画像形成においては、原稿読み取り終了
後記憶手段に記憶したディジタル画像情報に基づいて画
像形成を行なうことにより、露光用光源を照明する必要
が無いので、その分の電力を定着装置のヒータへ追加供
給してヒータの発熱量を増加させる。これにより、画像
形成装置全体の消費電力定格を上げることなく、高速モ
ード時の定着装置(定着ロ−ラ)の温度の落ち込みを抑
え、定着不良を防止する。
【0016】その他の作用については、以下の実施例の
説明で明らかとなるであろう。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0018】図1は、本発明の一実施例を示すディジタ
ル複写機の概略を示すものである。この図に示す複写機
100において、原稿載置台(コンタクトガラス)11
の上に自動原稿給紙装置(ADF)4が設置されてい
る。ADF4には原稿台4aが設けられている。コンタ
クトガラス11の下部に位置する原稿読取部(イメージ
スキャナ)1は、原稿照明用光源(スキャナランプ)
5,ミラー6〜8,結像レンズ9,画像読取手段10等
により構成される。なお、画像読取手段10は、CCD
等のイメージセンサからなるものである。このイメージ
スキャナ1によって原稿画像を画素単位で読み取り、デ
ィジタル変換(2値化)した信号を後述する書込部に送
るか又は図示しない画像メモリに記憶する。
【0019】原稿読取部1の下に位置する書込部2は、
図示しないレーザダイオード等の光源や、書き込み走査
用の回転多面鏡13,ポリゴンモータ12,fθレンズ
などの走査光学系14等によって構成される。この書込
部2は、イメージスキャナ1によって読み取られた画像
情報に応じてレーザ光を走査し、ミラー15を介して後
述する画像形成部の感光体16上に画像を書き込む。
【0020】画像形成部3は、光導電性の感光体ドラム
16,帯電チャージャ17,現像装置18,転写チャー
ジャ20,分離チャージャ21,クリーニング装置2
2,定着装置24等により構成され、電子写真方式によ
り画像形成を行なうものである。この画像形成部3は上
記書込部2と合わせていわゆるレーザプリンタを構成し
ている。なお、画像形成部3には、給紙カセット27,
28及び手差しテーブル29、給紙ローラ30,31及
びレジストローラ35、搬送ベルト23、排紙ローラ3
3、排紙トレイ34等が含まれる。また、現像装置18
は現像ローラ(現像スリーブ)19を有しており、定着
装置24はヒータを内蔵した定着ロ−ラ25,加圧ロ−
ラ26及び排紙ローラ対32を有している。
【0021】次に、この複写機100による画像形成動
作について説明する。
【0022】図1に示す複写機100において、ADF
4により原稿台4a上の原稿(図示せず)がコンタクト
ガラス11上に給紙されるか、あるいはADF4を開放
して手動により直接コンタクトガラス11上に原稿が載
置されて図示しないスタートキーが押されると、原稿読
取部1の光源5が点灯してコンタクトガラス11上の原
稿面がスキャンされて、その原稿画像が画像読取手段1
0により画素単位で読み取られる。読み取られた画像信
号はディジタル変換(2値化)されて書込部2に送られ
るか又は図示しない画像メモリに記憶される。これに同
期して、画像形成部3では感光体ドラム16が帯電チャ
ージャ17によって一様に帯電され、書込部2は、原稿
読取部1によって読み取られた画像情報に応じてレーザ
光を走査して感光体ドラム16上に光書き込みを行な
い、画像情報に応じた静電潜像を形成する。感光体ドラ
ム16上に形成された静電潜像は、現像装置18の現像
ローラ19に担持されたトナーにより現像され可視像
(トナー像)が形成される。そして、感光体ドラム16
上のトナー像は、給紙カセット27,28又は手差しテ
ーブル29から給紙されレジストローラ35を介して搬
送されてきた転写紙(記録用紙)に転写チャージャ20
によって転写される。トナー像転写後の転写紙は分離チ
ャージャ21及び分離爪により感光体ドラム16から分
離され、搬送ベルト23により定着装置24に送られ
る。そして、定着ロ−ラ25と加圧ロ−ラ26とにより
トナー像が転写紙に定着される。定着終了後の転写紙は
排紙ローラ32,33により排紙トレイ34上に排紙さ
れる。一方、トナー像転写後の感光体ドラム16はクリ
ーニング装置22によりクリーニングされ、図示しない
除電ランプ等により除電され、次の画像形成行程の待機
状態となる。
【0023】ところで、本実施例のディジタル複写機1
00においては、1枚ずつ原稿を読み取りその都度画像
を形成する通常モードと、ディジタル変換された画像情
報を画像メモリに記憶することにより1回の原稿読み取
り行程で複数枚の画像形成(コピー)を通常モードより
も通紙間隔を狭めて行なう高速モードとを有している。
【0024】図2は、定着装置24の概略を示す、定着
ロ−ラ25と加圧ロ−ラ26の側断面図である。この図
に示すように定着ロ−ラ25内には主ヒータ41と補助
ヒータ42の2本の定着ヒータが内蔵されている。本実
施例では、主ヒータ41は消費電力750W(ワット)
の、補助ヒータ42は消費電力150Wのハロゲンラン
プが使用されている。なお、定着ロ−ラ25には、温度
検出手段としてのサーミスタ43が付設されている。定
着ロ−ラ25には加圧ローラ26が図示しない加圧スプ
リングにより圧接されており、両ローラにより形成され
るニップ部に未定着画像(トナー像)MTが転写された
転写紙Pを通過させ、熱と圧力とを加えて未定着画像を
定着する。
【0025】本実施例において、定着補助ヒータ42の
消費電力はスキャナランプ5の消費電力(170W)よ
りも小さくなっており、また、スキャナランプ5へ供給
する分の電力を補助ヒータ42へ切り替えて供給できる
ようになっている。そして、通常モード時は、補助ヒー
タ42へは給電せず主ヒータ41のみで定着動作を行な
う。従って、定着ロ−ラ25の温度制御は主ヒータ41
のON/OFFにより行なう。一方、高速モード時は、
原稿読み取り時(画像データをメモリに蓄積するとき)
には主ヒータ41のみで定着ロ−ラ25の温度制御を行
ない、原稿読み取りが終了して画像形成工程(定着工
程)に入るとスキャナランプ5へ供給する分の電力を補
助ヒータ42へ切り替えて供給し、主ヒータ41と補助
ヒータ42の2本のヒータにより定着ロ−ラ25の温度
制御を行なう。
【0026】この定着ヒータへの通電制御をフローチャ
ートにより説明すると図3に示すようになる。すなわ
ち、まずモードの判断を行ない(ステップ1、以下ステ
ップをSと略記する)、高速モードの場合は、原稿読み
取り中のときは主ヒータ41のみ読み取りが終了するま
で点灯させる(S2,3,4)。原稿読み取りが終了し
たとき及び読み取り中でないときは主ヒータ41ととも
に補助ヒータ42へも通電する(S5)。これを定着行
程が終了するまで継続し(S6)、定着が終了すると主
ヒータ41のみ点灯させる(えす7)。また、通常モー
ドの場合も主ヒータ41のみ点灯させる(えす7)。
【0027】通常モードと高速モードにおける、主ヒー
タ41,補助ヒータ42及びスキャナランプ5への給電
状況を表により示すと図4のようになる。なお、この表
におけるON/OFFは、各ヒータ及びランプのON/
OFF(点灯/消灯)を示すのではなく各ヒータ及びラ
ンプへの電力供給とカットとを表している。
【0028】上記のような通電制御を行なった場合の高
速モード時の定着ロ−ラ25の温度変化をグラフにより
示すと図5のようになる。すなわち、ヒータのON/O
FFにより制御温度(設定温度)を中心に定着ロ−ラ2
5の温度が維持される。その定着ロ−ラ25の温度はコ
ピーが開始されると低下するが、主ヒータ41とともに
補助ヒータ42へも通電される本実施例においては、定
着ロ−ラ温度は定着領域(定着可能領域)内に留まり、
確実な定着動作を行なうことができる。従来例では、コ
ピー開始後の定着ロ−ラの温度低下は定着領域を下回
り、定着不良が発生する。
【0029】この様に、本実施例においては、スキャナ
ランプ5の消費電力以下の定着補助ヒータを設けて電力
供給を切り替えることにより、複写機全体としての消費
電力定格を上げることなく、高速モード時の定着ロ−ラ
の温度低下を最小限に抑えることができる。その結果と
して高速モード時の定着不良を防止することができる。
【0030】ところで、図6は、定着ヒータの発光長
(発熱領域の長さ)を示すための定着ロ−ラ25の軸方
向断面図である。この図において、軸受44により支持
された定着ロ−ラ25にはギヤ45が固定され、図示し
ない駆動機構により回転駆動される。前述したように定
着ロ−ラ25内には主ヒータ41と補助ヒータ42の2
本の定着ヒータが内蔵されている。主ヒータ41の発光
長は、通紙領域(最大用紙幅)よりもいくぶん大きくな
っているが、補助ヒータ42の発光長は、主ヒータ41
よりも小さく、ほぼ通紙領域と同じに設定される。これ
により、高速モード時に、通紙領域の定着ロ−ラの温度
低下を効率良く抑えると共に、定着ロ−ラ25の両端部
(非通紙領域)の温度上昇を防ぎ、軸受44等の劣化を
抑えることができる。
【0031】定着ヒータの発光長による高速モード時の
定着ロ−ラの温度変化をグラフにより示すと図7のよう
になる。図に実線で示された定着ロ−ラ25の中央部の
温度は、補助ヒータ42の発光長が主ヒータ41よりも
小さい場合には、コピー開始後の温度の落ち込みは少な
く、主ヒータと補助ヒータの発光長を同じにした例と比
べても落ち込み幅が少ないことが判る。また、図に一点
鎖線で示された定着ロ−ラ25の端部の温度は、補助ヒ
ータ42の発光長が主ヒータ41よりも小さい場合に
は、コピー開始後の温度上昇はさほど大きくなく、主ヒ
ータと補助ヒータの発光長を同じにした例と比べても上
昇幅が少ないことが判る。
【0032】さらに本実施例においては、ウォームアッ
プ直後の定着ロ−ラ25の温度低下を少なくするため
に、定着ロ−ラ25のプレ回転を行なって加圧ロ−ラ2
6の温度を高めている。このプレ回転の際、主ヒータ4
1に加えて補助ヒータ42へも通電することにより、加
圧ローラ温度の上昇を速め、プレ回転時間を短くして複
写機の電源投入からコピー可能となるまでの時間を短縮
することができる。
【0033】このプレ回転時の通電制御による定着ロ−
ラ25と加圧ロ−ラ26の温度変化をグラフにより示す
と図8のようになる。図に一点鎖線で示された加圧ロ−
ラの温度は、本実施例の場合は従来例よりも温度上昇が
速く、そのため、図に実線で示された定着ロ−ラの温度
は、プレ回転開始後の落ち込み幅が従来例より小さく、
コピー可能状態となるのが早くなり待ち時間の短縮がで
きる。
【0034】なお、図4に示したように、高速モードに
おける画像形成時(定着工程時)には、主ヒータ41と
補助ヒータ42の両方に電力供給状態となっている。た
だし、両ヒータが共に点灯している分けではなく、定着
ロ−ラ25に設けられたサーミスタ43(図2参照)に
より検出される温度に基づいて、主ヒータ41への通電
をON/OFF制御し定着ロ−ラ25の温度制御を行な
っている。このとき、補助ヒータ42は連続して通電さ
れ、定着工程時は常時点灯状態にされている。これによ
り、高速モードにおける通紙時の定着ロ−ラ25の温度
変化(リップル)を最小限に抑えることができ、定着ロ
−ラ25の温度落ち込み時の下限温度が高くなって定着
性能をより安定させることができる。
【0035】図9は、高速モードにおける通紙時の定着
ロ−ラ25の温度変化をグラフにより示したもので、図
に一点鎖線で示された主ヒータ,補助ヒータ共に点灯さ
せる例よりも、図に実線で示された、補助ヒータ42を
連続点灯させ主ヒータ41のみON/OFF制御する本
実施例の方が定着ロ−ラ温度のリップルが少ないことが
判る。
【0036】なお、本発明は、本実施例に限定されるも
のではなく、例えば、定着ロ−ラに内蔵するヒータを2
本ではなく1本にし、高速モード時には、スキャナラン
プへ供給する分の電力を1本のヒータへ供給するように
して通電量を増やし、1本のヒータの発熱量を増加させ
るようにすることもできる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、高速モード時の原稿読み取り終了後に、
スキャナランプに供給する分の電力を定着装置のヒータ
に追加供給してヒータの発熱量を増加させることができ
るので、本体装置の消費電力定格を上げることなく、高
速モード時の定着不良を防止することができる。
【0038】請求項2の構成により、定着主ヒータに加
えて、スキャナランプ以下の消費電力の定着補助ヒータ
を設け、高速モード時の原稿読み取り終了後は主ヒータ
と補助ヒータの両方に電力を供給するので、本体装置の
消費電力定格を上げることなく、高速モード時の定着不
良を防止することができる。
【0039】請求項3の構成により、補助ヒータの発熱
領域を主ヒータの発熱領域よりも短くしたので、高速モ
ード時に、定着ロ−ラ中央部の温度低下を抑えつつ端部
の温度上昇を抑えることができる。
【0040】請求項4の構成により、補助ヒータの発熱
領域の長さを画像形成装置に通紙できる最大サイズの用
紙幅とほぼ同一にしたので、高速モード時に、通紙領域
の定着ロ−ラの温度低下を効率良く抑えると共に、定着
ロ−ラ両端部(非通紙領域)の温度上昇を防ぎ、軸受等
の劣化を抑えることができる。
【0041】請求項5の構成により、ウォームアップ時
の予備回転の際に、主ヒータと補助ヒータの両方に電力
を供給するので、予備回転時間を短くするとともに、高
速モード時の定着不良を防止することができる。
【0042】請求項6の構成により、高速モードにおけ
る定着工程時には補助ヒータを連続して発熱させるの
で、複雑な制御が必要ではなく、また、定着ロ−ラの温
度変化(リップル)を最小限に抑えて定着性能をより安
定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を示すディジタル複
写機の概略構成図である。
【図2】図2は、その複写機の定着装置の構成を示す定
着ロ−ラと加圧ロ−ラの断面図である。
【図3】図3は、その定着装置のヒータへの通電制御を
示すフローチャートである。
【図4】図4は、本実施例の複写機における2本の定着
ヒータ及びスキャナランプへの給電状況を示す表であ
る。
【図5】図5は、本実施例の複写機における高速モード
時の定着ロ−ラの温度変化を示すグラフである。
【図6】図6は、図2に示した定着ロ−ラの軸方向断面
図である。
【図7】図7は、本実施例の複写機における高速モード
時の定着ロ−ラの軸方向の中央部及び端部の温度変化を
示すグラフである。
【図8】図8は、本実施例の複写機における装置立上り
時の定着ロ−ラ及び加圧ロ−ラの温度変化を示すグラフ
である。
【図9】図9は、本実施例の複写機における高速モード
時の通紙時の定着ロ−ラの温度変化を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 原稿読取部(イメージスキャナ) 2 書込部 3 画像形成部 4 自動原稿給紙装置(ADF) 5 原稿照明用光源(スキャナランプ) 11 コンタクトガラス 16 感光体ドラム 24 定着装置 25 定着ロ−ラ 26 加圧ロ−ラ 41 定着主ヒータ 42 定着補助ヒータ 43 サーミスタ 44 軸受

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光用光源により原稿を照明して画像情
    報を読み取り、読み取った画像情報をディジタル変換し
    てそのディジタル画像情報をもとに画像を形成する画像
    形成装置であって、前記ディジタル画像情報を記憶する
    記憶手段と定着装置とを有し、画像を形成する毎に原稿
    の画像を読み取る通常モードと、前記ディジタル画像情
    報を前記記憶手段に記憶して1回の原稿読み取りで複数
    枚の画像形成を通常モードよりも通紙間隔を狭めて行な
    う高速モードとを有する画像形成装置において、 前記露光用光源に供給する電力を前記定着装置のヒータ
    へ切り替えて供給可能に構成し、前記高速モード時の原
    稿読み取り終了後に前記露光用光源に供給する分の電力
    を前記定着装置のヒータへ追加供給してヒータの発熱量
    を増加させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記定着装置のヒータを定着主ヒータと
    定着補助ヒータとにより構成し、該定着補助ヒータの消
    費電力を前記露光用光源の消費電力以下とし、前記通常
    モード時は前記定着主ヒータのみに電力を供給し、前記
    高速モード時は定着主ヒータと定着補助ヒータとに電力
    を供給することを特徴とする、請求項1に記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記定着補助ヒータの発熱領域の長さが
    前記定着主ヒータの発熱領域の長さよりも短いことを特
    徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記定着補助ヒータの発熱領域の長さが
    画像形成装置の最大通紙幅と略同一であることを特徴と
    する、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 定着装置のウォームアップ時に前記ヒー
    タを内蔵する定着ロ−ラの予備回転を行ない、その際、
    前記定着主ヒータ及び定着補助ヒータに電力を供給する
    ことを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記高速モードにおける定着工程時に前
    記定着補助ヒータを連続して発熱させることを特徴とす
    る、請求項2に記載の画像形成装置。
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JP2015055674A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 キヤノン株式会社 画像形成装置

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